...

茂、木、清ってる。

......

「HISE..."oulum:

...

......

...comles

茂木清香

母の

今の母

...

わたしはいいからですけど、今までできないでしょうか。

..

moclsayake

.ctloncomics

人物紹介

生方冬弥

七瀬赫子

最愛の人、冬弥生の婚姻の際に限られて

気を失い、目覚めると自分そんなの

人形に魂を移されていた。

旅子の結婚相手。婚儀の際に襲われて

意識不明となる。人形となった絵子に

>連れられて介抱きれている

ドブメ

絲子と冬弥の婚接を襲撃した

異形のもの。フクロウやすすめが、

それぞれ別のものを連れている。

複数が存在。

フクロウ

総子と冬弥の婚儀をドラメを

引き連れて襲撃し、冬弥に

重症を負わせる

すずめとはお互い、を知る関係

すずめ

冬弥を連れて逃亡する

絲子が、山の中で出会った

子供、連れていいるドブメを

「おかあさんしと呼んでいる

生は死へ

毒は薬へ

巡り巡る

御山の子

...

小屋の女

第5話

キリーーーン

キリーーー...

これ..

は...

ナリーーー...

こんな山奥に

どうして

妊婦はかり

何人も...

それに

みんな

表情が

虚ろ...

生気が

ないみたい

まるで

魂が

抜けてしまったようなー

出産小屋?

ここは..

まさか

売春宿とかじゃ

ないわよね

あの...

とう

冬弥さん

大丈夫!?

冬弥さん...っ

う...

うっ...うっ

冬弥さん...っ

は...

あ...

あの...っ

すみません

突然

押し掛けて

その上

汚してしまって..

でも...っ

...!

......?

たち

ぐちゅっ

いや...

あ...の...

何して..

それ...

あまり

素手で

触れない方が...

...!?

冬弥さんが

吐いたもので...

...っ

え..

まさか

ちょっと

待...

.....!

ち..

はい

.....!

あなた達は

あ...

一体...

待って

どこへ..

キリーーー...

あの...っ

話を...

「青の母」を

探してて...っ

・っ

ここは

一体...

でも

冬弥さんが

この体調じゃ...

あまり

長居しない方が

いいかしら..

フォッ

冬弥さん

大丈夫?

全部

出した...?

ハハハ...

ふ..

ふ...っ

苦しそう...

やっぱり

これ以上の

移動は..

一晩...

あの...

泊めて頂けますか?

キツーーーッ

チケーーー...

毒のうた...

キツーーー...

キリーーーン

キッ――...

鳴り止まないなぁ...

...すずめちゃん

無事かしら

怪我してないと

いいのだけれど...

チッーーーン

キリーーー...

...どうしてみんな

一言も

喋らないのかしら

キリーーーッ

どことなく

虚ろだし

心ここに

在らずって

感じ...

これじゃあ

まるで人形―...

あなた..

もしかして

婚儀の時に

舞っていた人...?

反応がない

やっぱり

あのお婆さん達が

言っていた通り

この身体に

魂は

入っていないんだわ

この人の魂は人形ごと私が燃やしてしまったー

それに

このお腹

でも

どうして

身体がここに...

婚儀から

数日しか

経っていないのに

こんなに大きく

なっているなんて..

もしかして

ここにいる

女の人全員

魂を抜かれた

身体なんじゃ...

何の為に

こんなに沢山

女の人の身体を...

え...な...

何...っ

あそこは

さっき女の人が

入っていった..

中で

何が...

この悲鳴...

只事じゃない...っ

大丈夫ですか!?

あんっ

はははっ

こ...

これ...っ

出産...?

でも

なんだか...

様子が...

...な

なに...これ...

動物...?

植物...?

見た事もない

物体...

この人は

この

あは

一体

何を産もうと

しているの...?

..

パー

...

ポー

気持ち悪い色...

毒々しくて

得体の知れない:

...

ポー

でも

どうして...?

どうして

この物体は

こんなに優しいうたを

歌っているの?

ポートページ

おお

よしよし

アンタ

足が悪いのか

ポー

ほら

こっちゃ来い

こっちゃ

よーし

よし

あ.....

キリーーーッ!!

..

あの

人形が...

キリーーー...

貴様ら

山鬼と同じ...

青の母の

落とし子だと...?

......?

フクロウ

兄ちゃん?

そうだ

そう考えれば...

全ての事に

合点がいく

戯言を

第一あれは

女ではないか

青の母が

産みし子は

全て男子

それが

御山の摂理

御山の呪い

故に

貴様ら山鬼は

人に非ず

それでも

女子が

生まれたとすれば

それは―...

...!?

まさか..

いや

そんな

筈は...

だとすると

我々はー

...

......

.....フクロウ

貴様

どこまで知っている?

どうやら

心当たりが

あるようだな

...お前達は

何も聞かされて

いないようだな

あいつの

操り人形か

って

滑稽だな

抜かせ小童!

死に損ないの

分際で!!

それは

お前らだろ

ぐぉ...っ

琴さん...っ

馬鹿め

数の上では

そちらが有利かも

知れぬが

今は

陽も沈んでいる

夜は

我々の時間だ

さぁ

「青の母」の

居場所まで

案内して

もらおうか

おのれ

生意気な

...?

キリー...

第5話終

青の母

キリーーーン

キリーー...

うー

小便小便...

...?

..

なんだ...

あれ

村の人形が..

動いて...?

キリーーーッ

第6話「黄泉千坂人形

キリーーー...

これは

一体...

...

どういう事じゃ

御山の人形が

動く事など

今まで一度も...

琴さん

菊さん

ここは一旦

村に戻った方が

よさそうじゃ

斧姉さん

...

深追いは

危険だ

待て...っ

やめろ

すずめ

...それに

今は

ひゃー...

ひゃーー...

お前の母の

側に

いてやれ

ひぁーーー...

ひゃーーー...

ひゃーーー...

うん...

おかあさん...

あの人形達!

どこに向かっている...?

どこかに

引き寄せられて

いるような...

まさか..

すずめ

そのドブメを連れて

歩けるか?

え...?

まだ

そいつが助かる

望みはある

人形達の

向かう場所が

彼の地なら..

だが...

にーちゃん...?

イリーーー...

キリ

あ...

あなた...

こんな所に

いたのね

...っ

そうだ

私の身体...っ

良かった

膨らんでいない...

お腹は...

嬢ちゃん

アンタ...

どこから

入ったね...?

ここは

村の人間ですら

入れない筈じゃが...

それに...

アンタ

人間じゃないな?

不思議な事も

あるもんじゃ

処理済の人形が

動いているとは

あ...あの...

すみません

失礼します...っ

きゃ...っ

どうしたの

早く外へ...

無駄だよ

!?

アンタの

その身体

元々

足が

不自由だったろ

...!

人形の身体に

なったら

そんな事も

忘れちまったか?

そうだった

私...

自分の

身体の事なのに

忘れてた...

...動く人形か

こんなの

初めて

見るが

何かあったら

コトだからな

一応村に

連絡をー

...

.....冬弥...?

...いつ

この村に...

町に

出て行った

筈じゃ...

私と結婚する為に

村に

戻って来たのよ

結婚して

家業を継ぐって

...結婚...?

あいつが...?

ふっ

はははっ

ないない

それはない!

何を

言い出すかと

思えば

それだけは

絶対ないわ

断言する

-っ

教えてやるよ

アンタ

冬弥に

騙されてるよ

あいつは

昔っから

一人の女の事しか

考えちゃいねぇ

もちろん

アンタの事じゃない

そんな男が

別に

二股とか

結婚詐欺って

わけじゃねーぞ

だから

アンタも

分かんなかったん

だろうが

アンタと

夫婦になるわけ

ないだろ

でもよ

アンタ

おかしいと

思わなかったのかい

普通

嫁を人形に

しちまうような

狂った村に

テメーの

大事な女を

嫁がせるか?

それなのに

この男を

大事そうに

看病してよ

こんな所まで

来てりゃ

世話ねえわな

アンタって

本当

哀れだな

・ろ

やめ...ろ

...!!

良かった...

冬弥さん

喋れるように...っ

は...っ

は...

.っ

は...

おれ...の

こ...とは...っ

好...きに...

言え...は

いい...っ

けど...

絲...子を

悪く...言うの...は

やめ...ろ

俺...は

絲子...を

仕合わせ...にする

ため...に

は...

この...村...に

来たんだ...

冬弥さん...!

は...

.....!

冬...弥さん...っ

冬弥ぁ!

仕合わせ...だと...?

本当、お前は

昔から

気にくわない奴だったよ!

俺ぁ

知ってんだぞ

お前

空木!

やめなさい

ちょっと...

まずは

冬弥の病を

治さんと

え..

正式な依頼も

受けてねぇんだぞ

じいさん

何言ってんだよ!

しかも

こんな得体の知れない

人形まで

冬弥は村の人間じゃ

見捨てる訳には

いかんじゃろ

それに

もう

生してしまった

ようじゃしな...

...

ポー

それじゃあ

薬を調合

してくるかいの

では...

絲子さん...

じゃったかな

アンタと

空木はここで

待っていなさい

あの部屋は:

言っておくが

変な詮索

するんじゃねえぞ

無事に

小屋から

出たかったらな

その

冬弥だが

随分と

酷く

やられたな

私は

冬弥さんさえ

良くなればそれで:

ええ

頭を

殴られた

みたいで..

いや

冬弥の

頭の傷は

大した事ねーよ

むしろ

問題は

は...

毒を盛られた

方だろうな

毒...

いつの間に...

それも

人為的に

つくられた...な

これを

つくった奴は

中々に良い趣味

してやがんな

生かさず殺さず...

人間としての機能を

奪うように

調合されている

調合した奴の

強い悪意を

感じるぜ

お前の旦那...

随分と

恨まれてるな

何やらかし

たんだ?

冬弥さんは

人の恨みを買うような

事はしないわ

あなたと違って

ずっと

見てたから

分かるもの

ふん

ノロケか

それより

あの女の人

大丈夫かしら...

・さっき

心配すんな

ノロケよ

冬弥さんの...

毒素を含んだ

吐瀉物でも

食ったんだろ

あいつらの

儀式みたいなもんだ

そう

仕込んであんだよ

儀式...?

ああ

そうだよ

アンタも

そんくらいー

.....っと

そうか

アンタは

外の人間

だったな

......?

いや...

なんでもない

忘れろ

心配しなくても

薬飲めば

すぐ治んだろ

ここには

薬も

沢山あるしな

...に...?

本当...に...?

良かった..

冬...弥さん...

良かった...

それから

しばらくして

おじいさんが

薬を手にして

部屋から

出て来ました

その薬を

冬弥さんに

飲ませると

心なしか

冬弥さんの熱が

下がったような

気がしました

毒が強いせいもあり、

何回かに分けて

薬を服用しなければ

いけないとの事なので

私達はしばらく

ここに

お邪魔する事に

しました

その間私は

身の回りの事を

したり

小屋にいた

子供と遊んだりして

過ごしました

離れ以外なら

好きに見て回って

翔さんよ

.....?

何かしら...

ねーねー

お人形さん

お人形さんが

住んでいた所は

どんな所?

ろ?

えっとね

東京って

言って

やめろ

ガキ共に

余計な事

教えんな

迷惑だ

なんでさ

ケチー

あのなぁ

どーせ

外に出れねぇんだから

聞いても

意味ないだろ

空木の

ケチー

うたが

鳴り続けている

こんな場所

初めてだわ...

外に..

出れない...?

チ!

キリーーー...

キリーーー...

良かった

冬弥さんの顔色

大分良くなってる...

このままいけば

数日後には

動けるように

なるかも...!

ごめん...

絲子

え...?

こんな事に

なるなんて

俺は..

ただ

自分の生まれた

水籠村で

絲子と二人で

暮らせたら

きっと

仕合わせ

だろうなって

それだけ

だったのに..

まさかこんなに

恐ろしい

村だったなんて...

でも...

統子が無事で

本当に良かった

冬弥さん...

あの

冬弥さん

できれば

そんなに

こっち

見ないで

ほしいな...

だって

その...

恥ずかしい!!

人形の身体に

人間の魂

浮き出た関節

冬弥さんが

死にそうだった時は

必死だったから

そこまで

気にならなかったけど

固い身体

やっぱり

この身体

気持ち悪い...

自分の身体と

出会ってしまったから

余計に

今の身体が

醜く感じてしまう...

私の身体...

絲子

ちょっと

身体起こして

くれる?

もう...

あの身体に

戻れないのかしら...

え...?

どうしたの

冬弥さん

どこか

痛むの?

お水...

冬弥さん...

あの...

ホラ..

大丈夫

あ...

その身体は元々

俺が

総子の事を想って

つくったもの

なんだから

だから

ホラ

気持ち悪いなんて

思わないよ

もっとよく

見せて

ちゃんと

君は

俺のお嫁さんだよ

うん...

第6話終

青の母

第7話

変色産女

っちだ

ここは...どこ..?

あいつが

来る!

早くしろ

あいつは

御山の子だ

この人達は

誰...?

でも...

あなた...は...

あの程度じゃ

死なない

俺の事はいい

早く行け!

御山の子...?

いいか

村に降りたら

て奴を頼れ

あいつなら

何とかしてくれる

俺は

御山の子を

刺し違えてでも

殺す

夢...

人形の身体でも

見るのね...

変な夢

だったなぁ...

なんだか

きゃ...っ

えへへ

おはよう

絲子

おはよう

冬弥さん

キリーーー...

キリーーー...

はい

冬弥さん

お薬

ごく、

冬弥さん...

大分

元気になって

良かった

この薬の

お陰かな

この薬を

飲みだしてから

身体がみるみる

治っていくのが

分かるんだ

少し不味いのが

嫌だけど...

良薬口に苦しと

思うしかないね

こんな凄い薬が

あるなんて

知らなかった

なぁ...

そうね...

もしかして

後で

お礼言わないと...

あの人が

「青の母」

だったのかしら...

後は

手足の痺れだけ

なんだけどな

大丈夫

きっとすぐ

良くなるわ

身体

拭くね

そうだと

いいなぁ

そしたら

ちゃんと様子も

元の姿に戻って

今度こそ

ちゃんと

結婚式をしよう

冬弥さん...

もう一度

二人でさ

......?

前に

空木...さんが

言ってたんだけど

お前

騙されてるよ

ね...ねぇ

冬弥さん

ん?

その...

冬弥さん

私の他に

大切な女性が

いるって...

もし...

その人の事が

今でも...そうなら

ちょ...ちょっと

待ってよ絲子

俺別に

そんな人..

ああ

私より

その人と

一緒になった...方..が

.....!

そっか

空木...

月乃...?

もしかして

月乃の事

言ってるのかな

冬弥さん

その人...は...

あっと...

違うよ統子

誤解しないで

ほしいんだけど

月乃は...

なん...だ

何...

あの部屋は:

!?

はっ

大丈夫ですか!?

絲子...っ

なんだか

顔色が

悪...

ひゃっ...

......?

おい

何の音ー

!!

やべぇ...っ

人形

そいつから

離れろ!!

ひゃっ

え..

あ...

あぁ...

あ...

あ...:っ

いや、

う...

ふ...

何...

あの血の色...

どこまでもおぞましい

青い色...!!

ひどいうた...

・っ

え...?

こんな

歪な音

聴いた事ない

今の

一体な

あ...

より

ドブメ!!

身体が膨れあがって

肌が見る見る内に

変色していく:

あの姿

まるで..

空木

分かってる

変化が速い...

山に追い出すのは

無理か

なら

息の根を

止める!

...っ

空木

早く!

しっかり

押さえとけ

あぁ...

あ...

ハァ...

あれは..

一体...

あ...

空木ー

子供は

いないみたい

だよー

そうか

じゃあとっとと

片付けちまうか

...っと

その前に

そこの二人は

何か

言いたい事が

ありそうだな?

あ...

あなた..

いや

聞きたい事...かな?

あの

女の人に

何...

したの...?

この小屋は

この女の人達は

一体...何...?

あなた

ここで..

何..

してるの...!?

何してると

思う?

.....!

空木...

いいじゃねーか

こいつらが

知った所で

何も変わりゃしねぇよ

それに

もうここまで

見られちまったんだ

冬弥だって

水籠村の人間なんだから

知る権利はあんだろ

いや

その嫁もな

知るべきなんだ

俺らだけに

こんな仕事

押しつけやがって

この山も

村も

村の人間全員

村の奴らは

ここの存在に

気付いていても

知ろうともしねえ

全部

「御山の子」の

思惑通りに

なってやがる

御山の子...?

オラ

二人共

ついて来いよ

いいモン

見せてやるよ

特別サービスだ

第7話終

青の母

小屋の裏に

こんな道が...

ここで

道に迷ったら

二度と

出られねぇぞ

こっちだ

ちゃんと俺に

ついて来いよ

.....

母の歌行

第8話

キツーーー...

そーーー...

チリーー...

冬弥さん

身体は大丈夫?

空木...

小屋で

休んでた方が...

ありがとう

大丈夫だよ

ちょっと

だるいけど

熱も

下がったみたい。それに

だし...

あいつが

何を企んでるのか

分からないからね

...っ

イ!!

そうね

用心しないと

空木さんが

私達に

何を見せるつもりかは

分からないけど

何かあったら

すぐ

逃げ出さなくちゃ...

万がこの時は

冬弥さんだけでもー

え..

何...?

冬弥さん

怖い顔して!

また変な事

考えてただろ

絲子

言っとくけど..

逃げるなら

二人一緒だからね?

俺と

絲子

二人で...

ね?

仕合わせに

なるんだから

うん...

ふん...

こっちだ

間違えんなよ

随分

奥まで行くのね

...?

絲子...?

あっちから

何か声か...

おい

何やってんだ

早く

バカ...っ

お前ら

そこに

近付くな!!

え...?

絲子...!?

絲子!!

...っ

絲子!

大丈夫か

この感覚...

身体にうたが

直接流れてくる

感覚

絲子

どうしたんだ

結婚式で

人形達が

歌い出した時と

同じ..

体何が...

冬弥さんには

聞こえてないの?

茂みの奥に

誰か

いる...?

一人だけ

じゃなくて

他にも..

それに

みんな

同じ顔~?

いえ...

あれは

もしかして...

私...!!

どういうこと...

私...

夢でも見てるの...?

アオ...

え..

ハ...ハ...

蒼の母

コドクの中で子を孕む

生は死へ

毒は薬へ

巡り巡る

御山の子

責の母

鬼を産む

朽ちた壺より

鬼を産む

御山をさまよう

鬼を産む

鬼は死ぬ

御山の中で

鬼は死ぬ

壺と共に土になる

御山の子

毒になる

土の中で

毒になる

吾が妻

吾が母

吾が毒よ

君が女に集い終う

責の母

コドクの中で子を孕む

千年万年

子を学む

責の母

コドクの中で子を学む

春の母

コドクの中で子を学む

どうしたんだ

絲子

うた..が...

向こうに

誰かいるのか?

これ...は...

え...

何か?

何...?

大切な事を

思い出しそうな...

私...

...っの

いい加減に

しろ!!

空木...さん?

そっちに

近付くなっ

つってんだろ!

こんな所

御山の子に

見られたら...

御山の子...?

いや

なんでもねぇ

早く来い

.....

絲子

俺達も

行こう

空木の言う通り...

あまりここに

いない方が

いい気がする...

ええ

そうね...

女の人

消えてる

さっきのは

幻...?

絲子...?

キリーーー...

ここだ

ったくお前らが

寄り道なんか

するから

時間かかっちまった

.....?

いえ...

ただ

何というか

早く入れ

まだ何か

あんのかよ

その

すごく

懐かしい気がして...

チリーーーン

!!

キリーーーン

こんな所に

青の母の

秘密か...?

そこらへんのモン

勝手に

触んなよ

...さて

青の母に

ついてだが

どっから

話したもんか

...そうだな

この村...

水籠村は昔っから

土が悪くてよ

代わりに

人形なんてのが

特産品になったが

それも二束三文でな

農作物なんか

つくろうとしても

ほとんどダメに

なっちまうんだよな

そういった

事情もあって

代わりに

呪術が発展してよ

村のやつらが

賀茂忠行の

子孫なんつー

伝説もあるくらいだ

賀茂忠行...平安時代の陰陽師

噂を聞きつけた

権力者なんぞが

取引相手だった

らしいがな

...なぁ

お前ら

「蠱毒」

というのを

知っているか?

コド...ク...?

青の母

コドクの中で

子を孕む!

急毒...

虫を使った呪術だな?

壺中に

百足や蜘蛛や

蛇なんかの毒虫な人れて

互いに食わせ合い

最後に

生き残った

最も強い毒を持つ

虫を

呪いに使うっていう

術の事だ

さすがに

冬弥は

村の人間だけあって

知ってたか

壺ん中に

毒虫を入れるっつったろ

基本的に

壺は大きければ

大きい程

毒も強力になるが

それと

青の母と...

何の関係があるんだ

壺にも

使いやすい

種類ってのがあってよ

まさか

そう

水籠村の蠱毒は

人間の身体を

壺として使う

そんな...

じゃあ

青の母は...

待てよ空木

辻褄が

合わないぞ

同じ事だ

青の母ってのは

病気や怪我を

薬で治す人の事だろ?

恐毒は

人を殺す呪術

じゃないか

たとえば

このハブ

ハブ毒の

血清は

他ならぬ

ハブ毒から

つくるだろ?

毒と薬ってのは

同じものを

裏から見るか

表から見るか

そんだけの差だよ

ほんの

僅かな差で

変わっちまうような

もんなんだ

事実

外の世界でも

そういう研究が

行われてるって

いうじゃねぇか

この村の呪術はよ

その表を裏に

裏を表にしちまう

シロモノなんだ

つまり

蠱毒を行う

最中に

毒を薬へと

変えられるんだよ

あの小屋にいる

女達の身体を

使って

あの人...達が...?

分かり易く

目の前で

見せてやるよ

まず

適当な

壺を見つけてよ

ーーーッ

こいつに

薬毒反転の

呪を仕込むんだ

〜〜〜っ

そうすっとよ

壺の中が

呪で満たされて

腹が膨らむんだよ

キッ

まるで

妊娠してる

みてえにな

これが

「青の母」になった

状態だ

青の...母

あの人...

達...が...

これ...が

青の母...

私の身体も

こうなる予定だったの?

人形のくせに

気分悪そうだな

絲子...

どうする

ここでやめとくか?

青の母に...

いいえ

話を

続けて...下さい

なぜだか

分からないけど

この村の事...

青の母の事を

知らなきゃいけない

ような

そんな気が

するんです...

そうかい

じゃあ次に

青の母を使った

薬のつくり方だが

こっから先は

あんたらも

小屋の方で

一度見てんだろ?

打ち消したい毒を

直接

青の母に与えるんだ

多いのは

病人の

糞尿や唾液を

直接食う方法だな

少し汚ねぇが

これが一番

手っ取り早い

早速兆候が

現れ始めたぜ

あ...

..

ポーーーン

ポーーー・

...っとまぁ

後はこいつから

出てきたモノを

取って

音の種類が

変わった...!

擦り潰すなり

煎じるなりして

病人に

飲ませりゃ

いいんだ

ホーー...

今回は

植物形態だったが

毒の種類によっちゃ

虫みたいなヤツだったり

動物みたいなヤツが

出て来る事も

あるんだぜ

薬自体が

生命を

持っちまうんだよな

どんな種類の

毒でも

青の母で

薬をつくれば

すぐ治っちまう

冬弥も

実際飲んだなら

分かるだろ?

......

そうか

俺が小屋で

飲んでいた薬

あれは

「青の母」の一人が

つぐった薬だったのか...!!

これが

水籠村の秘密::

おい

なんてことを

言っておくが

俺だって

好きでこんな事

してるわけじゃねえぞ

つうか

お前ら

分かってんのか

青の母の薬が

なけりゃあ

間違いなくあの毒で

冬弥は今頃

死んでたんだかんな

薬を使った

お前らも

同罪だろうが

...!

それ...は...

で...でも

どうしてわざわざ

人間の女の人を

使うの?

壺なら

他に

いくらでも..

他の動物じゃ

身体が持たねぇんだ

持たねぇんだよ

...見ろよ

始まったぜ

ピクッ

青の母

第9話

母の歌2

見ろよ

始まったぜ

..

キ...ッ

これは

あの時の

女の人と同じ...

はは

すげぇな

これがおまえ

青の母の

成れの果て

よー...

チッーーーン

毒産女だ

チィーーーっ

浄化できねぇ程の毒を

取り込んじまったせいで

身体にまで

毒がまわりはじめたんだ

...!

変化が遅ければ

山に逃がすが

こうなっちまったら

もう助からねぇ

だから

何を...

何って

取り出してんだよ

お前らも

見てたじゃねーか

オラ

こいつが

さっき身体に仕込んだ

術だ

正確には

宿主の肉と混ざって

実体を持っちまった

術だな

...にしても

いつ見ても

薄気味悪いな

あーーーっ

最後に

こいつを潰してっと

これで

お終いだ

青の母に

人間の女を選ぶ理由は

いくつかあるが

術式が

出産に似てるからなのか

術との相性が

一番いいんだよな

過去に

口減らしや制裁目的で

連れてこられた奴も

いるけどな

男が

青の母になったっつー

記録もあるぜ?

...い...は?

二日で

死んだらしいけどよ

あ?

...それ...は...

......

魂は...?

どうして

青の母になる女の人の

魂を抜き取るの...?

.....

単純に

邪魔だからだろ

ギャーギャ!

暴れられても

困るし

万が一逃げて

村の秘密を

外に漏らされると

コトだしな

女達も

これからされる事を

考えりゃ

あそこで死んだ方が

幸せだろうよ

随分勝手な

言い分ね

何とでも言え

お前らだって

同罪だ

...それによ

あの身体...

完全に空っぽって

わけじゃねぇんだ

「残滓」って

言ってよ

どうしても

魂の一部が

元の身体に

残っちまうんだ

つっても

残るのは一割...一分以下だ

元の人格やら記憶は

無くなっちまう

虫ですら

五分の魂

っつーのにな

その一分以下の魂が

ただ...

時折

すげえ厄介だったり

すんだよ

モノとして

扱えなく

なっちまう...

まるで

心があるみてぇな

振舞いを

されてみろ

空木...さん...?

人形...

俺はテメェに

ずっと聞きたかった

事がある

え...

お前

その着物

どこで手に入れた

俺は

その着物に

見覚えがある

答えろ

女から

無理矢理

剥ぎ取ったのか!?

ちょ...

ちょっと

そんなわけ

ないじゃない

すずめ?

それは

俺がとある女に

やったモンだ

ドブメと

一緒にいて

これ...山で

子供に

貰ったのよ

そうか...

すずめちゃんって

いう...

そうよ

自分の事

山鬼って...

山...鬼...

山鬼...

あの..

山鬼って...

青の母として

連れて来られる

女の中に

たまに

妊娠中の女が

いたりすんだよ

妊娠初期だと

見分けつかねぇだろ

ドブメの産んだ

子供だ

んで

その女が

青の母として

毒を取り込んだ影響が

腹の子供にも

受け継がれてよ

普通の人間より

身体能力が優れた

子供が

生まれちまうんだよ

大体は

山に逃がしたドブメが

産んで育ててるな

じゃあ

やっぱり

すずめちゃんと

あのドブメは...

青の母...

毒を喰らって

薬を生み出す存在が

そして...

ドブメと山鬼

チッーーー...

なんだか..

悪夢を見ている

気分だよ

イ!

キリ

ね...ねぇ

空木さん

私...

どうやったら

元の身体に

戻れるかしら

知らねぇよ

知らないって..

大体

一回抜いた魂を

元の身体に再び入れるのは

魂を抜くのとは段違いに

難しい代物なんだ

アンタの魂を

抜いた奴にだって

不可能だろうよ

しょうがねぇだろ

俺の専門外

なんだからよ

そんな...

そんな

芸当が出来るのは

それこそ

神がかり的な力を

持った奴じゃねぇと

御山の子とかよ

御山の子って...?

山鬼とは違うの?

御山の子は

文字通り

御山に愛された

子供なんだ

御山っていうのは

この世界の

摂理だからね

御山の子は

水籠村に伝わる

伝説上の人物だよ

天も地も

雨も風も

全て御山の子の

思い通りなんだよ

確かにすごいけど

これは想像上の話

だから...

いるぜ

え...?

会った事あるぜ

御山の子

またまた

冗談言うなよ

第一

どんな姿かも

分からないだろ

...いや

姿なんか知らなくても

対峙すればすぐ分かる

あれは...

あれは

人間じゃねぇ...の

クク

良い子だ

己の分というものを

良く分かっている

...いいだろう

お前の兄達とは

大違いだ

お前は

生かしておこう

その代わり

仕事に

励めよ

ボウズ

...あの時の事を

思うと

今でも身が疎む

そんな事が

本当に?

でも

で...

その人だったら

私を元の身体に戻せる

かもしれないのね?

やめとけ

ぁいつは

そんな事をするような

タマじゃなかった

頼んだところで

ブッ殺されんのが

オチだぜ

それでも;

可能性があるなら

探してみる

価値はあるわね

御山の子か...

御山の子...

探し回るにしても

御山は広いし

闇雲に

歩き回って

村の人や山鬼と

出くわしても

大変だし

何か

目印みたいな

ものでも

あればな...

中でも

フクロウなんかに

出会ったら

それこそ

死活問題だな

フクロウ..

ねぇ冬弥さん

ん?

フクロウが

御山の子って事は

ないかしら?

え...?

その

私...ちょっと

思ったんだけど

さすがに

それはないんじゃ

ないかな

確かにあいつ

変な仮面

つけてるけど

そ...

そうよね

そんなわけ

ないわよね...

なんで私

そんな事

思ったのかしら

変なの!!

大丈夫

万が一

フクロウに会っても

今度こそ

絲子を守るよ

実はさ

婚儀の騒ぎの時に

フクロウと

約束をしたんだ

約束...?

約束っていうか

賭けに近いかな

あの時..

フクロウ

統子まで殺そうと

してたからさ

「代わりに一発

俺を殺すつもりで

殴れ」ってさ

その代わり

それで

俺が死なずに

期限まで

生き抜けたら

山鬼はみんな

ケンカっ早いからね

もう二度と

俺達に

関わらないで

くれって

そう頼んだんだ

すぐ

挑発に

乗ってくれたよ

...?

絲子...?

ごめんなさい

冬弥さん...

でも私...っ

冬弥さんが

私の事考えて

そうしてくれたって

分かるの

そんなの

嬉しくないわ...っ

ばか...っ

ごめん...

もうしないよ..

無事で..

本当に良かった..

絲子...

空木ー!

どうした

ぼたん

のばら

勝手に

こんなとこ

来んなっ

つってるだろ

大変なの

大変なの

山鬼が!

ねーちゃん!

すずめちゃん

無事だったのね!

うんっ

ねーちゃんも

ここに

来てたんだね

でも毒が

塗ってあったのか

こいつの傷

全然

塞がらなくて...

はっ

にーちゃんは

ここの人?

ああ...

よかった

じゃあさ...

お願い...!

こいつ...

おれの

おかあさんなんだ

だから

だからさ...

いや

俺...は...

ここ...

青の母の

小屋なんだよね?

こいつの怪我

治して!

青の母は

病気や怪我を

治してくれるって...

お願い...っ

お願いします...っ

...っ

ダメじゃ

じーさん...

ここは

神域

空木

分かってる

じゃろ

本来

限られた者しか

入れぬ地じゃ

ドブメや山鬼

なぞという

汚れたものは

即刻追い出さねば

ならん

さもなくば

殺さねば...

なぜ

あの人形といい山見といた

閉じられたこの地に

こんなにも

外部の者が入って来られる...。

まさか..

いや

そんな筈は...

冬弥...

おかしい

それも

この

短期間に...

...あれ?

冬弥さん...?

見つけた..

待てよ

他人の嫁に

手を出すなんて

卑しい奴だな

婚儀での約束を

忘れたのかよ

フン

お前の言う

嫁...とは

人間の絲子と

人形の絲子

どちらの方だ?

冬弥

どういう意味だ

そのままの

意味だが?

冬弥さん

こんな所に...

...!

ダメだ絲子

今は―...

冬弥さん!!

賭けの期限は

次の満月まで...

だったな?

ならば

今であれば

...!

やめて!

冬弥さんに

何するの...っ

お前に

何をしてもいいわけだ

そー

え...

.....つぐ

冬弥さん

大丈夫!?

ああ...

一体

どうしたんだ

ぁいつ...

は...

は...っ

は...

きゃははっ

きゃははっ

キリーーー...

きゃは

きゃははっ

きゃはっ

これ:まさか

残滓...?

きゃははっ

い...いや

いくら

残滓でも

こんな風に...

きゃはっ

きゃははっ

きゃはっ

きゃははっ

きゃはっ

きゃはっ

$9話終

初出

月刊アクション2014年10月号〜2015年2月号

月刊アクション発コミックス。

無料で試し読み。

専用アプリをダウンロードして

読み取り用画像に「かざす」だけ!

素スマートフォン、タブレット端末のみ対応

(一部未対応の機種もあります)

読み取りには専用アプリ無料

のダウンロードが必要です。

Wheres

...

neinun?

詳細につきましては、特設ページ

それなんだなぁ...わかったのですからノラをご覧ください。

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なっていー、いいんじゃないでしょこのページのパナーからも飛べます。

AcTiONCOMICS

読み取り用画像

青の母の2015年3月10日

青の母22015年3月10日制限統行

茂木清香・SNAKAWOG

成木清香『SAYAKAMOGI2014

え行ぞえ行所

同陽所三男印刷会社三児印刷株式会社

製本所_株式会社営本製本昕

赤坂了生

株式会社双葉社、〒626560東京都新宿区東五軒町3-28

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ISBN978-4575845834.09979

デジタル版2015年発行制作工

チャーデジタルカタ!vルト株式会社

製作所

ちなみにアイドルを使っていたのですが、

この物語はフィクションです登場人物・団体等はすべて実在のものとは関係ありません。