レイモア

そうですね。今年一月期間は、

JUMP.COMICS

◆銀眼の斬殺者

ハ木教広

★この作品はフィクシヨンです。実在の人物・国体・事件などには、

いっきい関係ありません。デジタル配信用に再編集を行っています。

イモフ

JUMP.COMIGS

武井当日兄弟

はい

え...さっし

...

NORIHIROYAGI

それはそれで

va!!

coNTENTS

の斬潔者

SOENE1.銀眼の期限3番

やめて

ここでは11月30日の日に12日に2大空の爪・8

SC日NE3・施設の記憶・100

...

もしこれにこの男性は、50日以上4.黒の書140

い、

和田さんのお

SCENE1銀眼の斬殺者

ガァ

SCENE1

しかし、

ぎんっ

銀眼の斬殺者

これで

六人目だ...

ちくしょう...

この前は

三日前だぞ

どうすんだ

このままじゃ

俺たち...

とにかく

この村に妖魔が

まぎれこんだのは

間違いないんだ

どうするんだ

六人目だぞ

村長!

このまま俺ら

妖魔のエサに

なるのをだまって

待ってろってのか

なんとか

しないと

このままじゃ

まずいぞ

人の姿したあいつらに

生きながらに臓物

喰われるのなんて

ごめんだぞ

だったら

どうしろってんだ

あいつらが一旦人に

化けたら俺たち人間

の眼じゃ見分けるのは

不可能に近いんだぞ

それとも

あやしそうな奴を

片っぱしから

つかまえろとでも

言うつもりか

おちつけ

ザキ...

先日出した

書の返事が

来た

村長...

どうやら

この村に来て

くれるそうだ

え?

クレイモアだ

ク...

クレイモアっ

ほ...ほんき

本気です

ですか

仕方あるまい

状況が

状況だ

人に化けた

妖魔を判別できるのは

あいつらだけだ

あんな奴らの

手を借りる

なんて...

しかし

村長...

私は:

反対は

すまい

莫大な金が

かかろうとも

どのみち恐怖で

生活もままならぬ

者も増えてきている

手を打つなら

早い方がいい

このままでは村の

存続自体あやぶまれる

状況なのだ

クレイモア

か...

正直気味

悪いんだよな

あいつら

......

兄ちゃん

見たこと

あんのかよ

ああ

昔な...

なあ

なんだよ

クレイモア

って...?

ラキ..

聞いてたのか

お前..

違うよ

偶然だよ

偶然

窓から

聞こえて

きたんだよ

偶然たって

村長の家の窓に

へばりついてなきゃ

聞こえる声じゃ

ないだろ

本当だよ

村長さんちの

夏で遊んでたら

聞こえてきたんだ

みんなの

声が

でかい

んだよ

それより

なんだよ

クレイモアって

妖魔を倒せるような

奴なんているのが?

そうだな

クレイモアってのは

妖魔に対抗するべく

人間が作り出した組織と

そこから生み出される

者たちの総称...

そいつらは

依頼があると

相応の額のお金と

ひきかえに妖魔を

退治するという

仕事を生業と

している

この世で妖魔と

闘うことのできる

唯一の人間だ

へー

すげーん

だな

そいつら...

いや...

人と

いうのも

はばから

れる...

奴らは

自らの身体に

妖魔の血と肉を

とりこみ

半人半妖の身になることで

妖魔と闘うことのできる身体を

手に入れた者たちだ

え?

ま...

まさか..

そんな...

しかも

数多の実験の末

半人半妖の身体を

手に入れることができたのは、ここどこどくその前を

女のみだったという

男の実験体は

落としていったらしい

彼女らは

自らに近い存在である

妖魔を見極める

銀色の瞳を持ち

倒すべき

妖魔と向かいあい

惨殺する時のみ

その瞳は妖魔のように

金色に輝くという...

故に彼女らは

銀眼の魔女だとか

銀眼の斬殺者だとか

呼ばれているんだ

来たぞ

クレイモア

だ!

銀眼の魔女だ!!

おい

待てラキ

おっかねー

俺初めて

見たよ

あれが

銀眼の魔女...

その華奢な体に

ふつりあいなむきだしの

大剣を帯びる姿...

その姿から誰ともなく

彼女らを大剣と

呼ぶようになったって話だ

噂通り

だな...

しかし

本当大丈夫

かよ

俺らまで

的にしたり

しねーたろう

大体半分

魔物なんだぜ

よりによって

村長もあんな奴を

呼ぶなんて...

化物だろうと

すがるしか

ないのさ

仕方ねーだろ

人に化けた妖魔を

見つけられるのは

妖魔に近い

者だけ...

お...

ば...

ばかやろ

て...てめ

うかつな

こと

言いやがって

機嫌損ねて

俺まで巻き添え

くったら

どうしてくれんだ

だ...

だってよ

お...

あ...

はい

それじゃ

早速

おいまえ

お前

あれ

お待ちして

おりました..

あ...

はい

こ...

これが

お約束の

お金です

間違いは

ありませんので

どうぞお確かめ:

いらん

え?

仕事を成したら

回収する者が後から

現れる手はずに

なっているから

その時それを

渡せばいい...

しくじって

私が死ねば...

払う必要など

ないということだ

あ...

はい..

で...

どうでしょう

すぐ

わかるもの

でしょうか?

相手に

よるな

心配しなくても

必ず見つけ出す

そ...

そうですか

いずれは

そいつか私の死体が

この町のどこかに

転がることになる

限りなく妖気をおさえて

生活をしていればそれなりに

見つけるのも難しくなる

そ...

村長

命が

ちぢんだよ

大丈夫

ですか

想像以上に

恐ろしいな

もっと人間らしい

ものかと思って

いたんだが...

あれじゃ

まるで...

妖魔の方に

近い気がするよ..

ほら

早く

入って

おい

ああ

行こうぜ

わっ

な...

な...

なんだよ

別に

変なこと

しようと

してたわけ

じゃないぞ

ちょっと

後ついてきた

だけだろ

......

ね...

ねえ

お姉ちゃん

クレイモア

なんでしょ

違う

え?

あ!

私たちの組織に

名前はない

お前たちが

勝手にそう

呼んでいる

だけだ

へ...へえ

そうなんだ

でも

びっくりしたよ

だって普通の

お姉ちゃんなんだ

もん

俺もっと

ごつくて

すげー怖そーな奴かと

思ってたんだ

お前は

私が怖く

ないのか

それどころか

ここいらにいる

お姉ちゃん

たちより

ずーっと

きれーだなーとか

思ったりしてさ

え?

なんで

怖くないよ

普通の

お姉ちゃんっぽい

じゃないか

ね...

ねえちょっと

待ってよ

どこ

行くんだよ

そこはもう

村の出口だよ

村は

これだけか

うん

後は

外に鉱山が

あるだけだよ

休む

この三日間

歩きすくめた

へへへ

......

何だ...?

だって

お姉ちゃん

クレイモア

でしょ

だから

言ったろ

それはお前たちが

勝手につけた名だと

とにかく

お姉ちゃん

妖魔をやっつける

ために来たんでしょ

何故私に

興味を持つ

それなら

俺の想いを

かなえてくれる

人だもん

そっか

この村で一番始めに

妖魔に殺されたのって

俺の両親なんだ

なんだ

そん時俺

その場にいたのに

なんにもできなく

て..

気がついた時には

俺と兄ちゃんだけが

血まみれで生き残って

たんだ

俺に力さえ

あれば親父たちの

敵をとってやれる

のに..

だから

お姉ちゃんは

俺のかわりに

あいつを倒して

くれる人なんだ

私は

依頼があるから

来ただけだ

お前の敵うちなど

してる気はないぞ

うん

わかってる

それでも

いいんだ

いけね

ごめん

そろそろ

家帰って食事の

用意しなきゃ

今俺たち

おじさんちに

居候させて

もらってるから

肩身狭いんだ

ラキってんだ

ねえ

お姉ちゃんも

名前教えてよ

教える

必要はない

どうせすぐ

忘れられる

名だ...

え?

ご...

ごめん

おじさん

す...すぐ食事の

用意するから

ちょっと

待ってて...

え?

AYMORE

お...

おじさ...ん...?

帰ったか

ラキ..

に...

兄ちゃん

大変だよ

おじさんが

ああ

うまかったぞ

おじさんの

内臓は...

に...

兄ちゃ

...ん

まったく

つらかった

どうだ

気づかな

かったろ

お前の兄を

父母もろとも喰らった時に

この男の身体と脳を

そのままいただいたのだ

え?

うまそうな

お前を前にして

演技を続けなければ

ならんのはな...

例え肉親でも...

おかげで、この男の

過去の記憶や

見考バターンまで

再現できると

いうわけだ

貴様ら人間に

我々が見つけ

られない理由が

これだ

YMORE

もうしばらく

この村に居座ろうかと

見っていたのに...

よりによって

あいつらを

呼びよせるなんてな...

最後にまえ

お前を

喰らって

行くことに

するよ

おや?

泣いて

いるな

どうやら兄の記憶が

涙を泳させているらしいぞ

あいつは俺の

いなくなった後

この村で、うろうろ

するといいさ

うるわしい

兄弟家だな

ぐへへ

うわあああ

が..

かはっ

ばかめ

たかが人間が

妖魔に立ち向かえると、

思っているのか

さより

妖魔は人々の

側にあり

人間共を

その長として

存在し続けて

来たのだ

人間にとって

我々は絶対的な

力を持つ

上位捕食者

エサの身で、我らに

刃向かおうなどとは

おろかなものだ

な?

!!

き...

貴様!?

少年に妖魔の

臭いがまとわり

ついていた

近くにいるとにらんで

つけていたんだ

お姉ちゃん

ふははは

いいだろう

相手を

してやるよ

しょせん

人間なに

何ができる

正直見た時

驚いたぞ

YMORE

そんな華奢な身体で

いきがっていたとはな

仲間たちの

恐れる気が知れん

それほど

人間と妖魔では

根本的なものが

違いすぎるんだ

そんな大剣ひとつで

何ができる

お姉ちゃん

おそいな...

な...

なんだ?

わあ

ば...

ばかな

!!

わあ

こんな...

な...

こんな

ばかな...

!!

なぁ?

ぎゃああ

あああ

なぜだ

なぜだなぜた

なぜだ、なぜた

なぜ半人半妖の身で

妖魔の動きを

上回れる

くっ

なぞこんの"っだも"ち

んのっだも...その・は

ならばこいつを

盾に使わせて

もらうぞ

どうだ

このガキもろとも

斬ってみるか!

わぁ

え?

うぎゃ

うぎゃあああ

なぜ...

半人半妖の私たちが

妖魔を圧倒できるか

知っているか?

!!

た...

たのむ

たのむ

許してくれ

華奢な身体は妖魔の

血を得ることで

貴様らにはおいきれない

ほどのスピードを生んだ

たのむ

そして...

見逃してくれ

たのむ

許してくれ

許してくれ

妖魔の肉片は

大剣を

片手で振りまわせるほどの

力を与えてくれたのだ

ぎゃあああ

たのむ

たのむ

許してくれ

許してくれ

あ...

あ...

あ...

あ...

う...

うう...

うう...

う...

...

ううう...

聞いたか

おい

聞いた

聞いた

ザキの奴が

妖魔だったん

だってよ

両親殺された時に

既に乗り移ってた

って話だぜ

にしても

すげーよな

クレイモア

ってのは

来たその日に

カタ

つけちまうん

だからよ

でラキは

どうしたんだ

ひえー

おっかねー

ああ

村長さんとこに

いる

すげーな

さすが銀眼の魔女:

なんか恐怖で

口もきけない

んだと

ずっと

あの調子

ですよ

よっぽど

恐ろしい目に

あったんでしょうな

ま無理も

ない

忘れろ

ラキ

昨日見たことも

起きたことも

何もかもな

どうせすぐ

忘れられる名だ:

AYMORE

彼女の方は

どこに?

ああ

正直ほっと

しましたよ

これで

長居でも

されたら

たまったもんじゃ

ないってね

もう次の仕事が

決まってるようなので

次の街へと向かいましたよ

結局妖魔もクレイモアも

似たようなものですからね...

おいラキ

おい

ラキ

お前は

私が

怖くないのか

はぁ

教える

必要はない...

はぁ

はぁ

どうせすぐ

忘れられる

名だ..

はぁ

はぁ

はぁ

お姉ちゃん

ごめんよ

怖かったんだ

怖かったんだ

あの時も..

父さんと母さんが

殺された時も

ただ怖くて

ずっと

怖いから

怖くないふり

してただけ

なんだ

くやしいから

くやしくないふり

してただけなんだ

だから

だから

忘れたり

なんかしない

俺のかわりに

あいつをやっつけて

くれたお姉ちゃんの

こと忘れたり

しないから

ありがとう

お姉ちゃん

俺本当に

感謝してるんだ

本当だ

嘘じゃない

あ...

ラキってんだ

ねぇ

お姉ちゃん

名前教えてよ

ねえ

クレアだ...

クラウドシステムの

いやぁ

たすかります

SOENE2天空の爪

こんなに早く

来ていただける

なんて

これ以上時間が

かかって住民が

妖魔共の犠牲になる

ようなことがあると

...

村長として

申しわけが立たない

ところでした

この村で住民が

襲われるように

なったのはほんの

数週間前なの

ですが...

それでは

これが今回の

お約束のお金

ですので..

あれが

クレイモア

か...

どうぞ

お受けとり下さい

あれが

銀眼の魔女

住民たちとの

話し合いの末

あなた方に

お頼みしようと...

え?

いらん

scENE2

天空の爪

きゃ...

きゃぁあああ

そ...

村長

ク..

クレイモア

が...

い...いや

クレイモアが

人を殺したぞ

ひ...どころ

人殺し...

ま...

待て

く...くく...

も...もう少し

近づいていれば...

この人でその身を

切り裂けた

ものを...な...

きゃあああ

そ...

そんな

村長!?

よ...妖気を

極限まで

おさえて

いても...

我々の力を持ち

我々を狩る者

など..

クレイモアには

通じないと

いうわけか...

まったく

いまいましい...やつ...

だ...

そ...

村長...

ま..

まさか

村長が...

だなんて......

う...

う...

あ...

仕事は

成した

金は

回収する者が

後から現れる

手はずになって

いるから

その時

それを

渡すがいい

血の臭いは

落ちたか?

クレア

だがどんなに

洗っても

無駄なことだ

ルヴルカ...

金は

受けとったのか?

それは

お前自身の体から

生じているもの

なのだからな

指令だ

次の仕事の

依頼が来た

西の町

ストラだ

内容は?

いつものように

妖魔の発見と

斬殺

ここからなら

村へは二日と

かかるまい

ス...

事が起こり

始めたのが

一か月程前

状況は?

その間に27人が

命を落とした

多いな...

一か月で27人は

多すぎる

異常食欲者か...

複数いるとも

考えられる

とりあえず

手配はした

後五日待てば

もう二三人仲間が

都合できる

その間に

何人死ぬと思う?

ま...

それまで

待ってもいい

二三人は

下らない

だろうな

待つのは

性に合わん

行くのか?

受けた仕事は

さっさと

終わらせたい

がまわんさ

クレア...

我々の仕事は

妖魔を狩ること

それだけ

お前たちが自分の命を

どう使おうと我々は

関知はしないよ

住民はいい

家の中か...

殺された数が

数だ...

互いに疑心暗鬼になって

うかつに外も歩けない

状況になるのもわからなくは

ないな

YMORE

妖魔か

ピン

ボー

まさか一人で

来るとは思わ

なかったよ

何人来るか

楽しみに

してたのにさ

いいのか

これで

住民たちに

正体は

知れたぞ

あー

あーいーのいーこの

家の中から

こちらをうかがう

視線に気づかない

わけでもなかろう

もう

とっくに

正体隠す

必要なんて

なくなっちゃって

るから

!?

まったく

うっとうしい

連中だよ

クレイモアって

連中はさ

はるかなる昔から

人間は妖魔に

喰われる存在で

ありつづけて

きたのに

四人か...

さすがに

多いな

いけるか...?

おー

やる気だよ

立派だね

それを今さら

急に抵抗して

見せたって無駄な

ことなのにさ

俺たち五人も

相手にさ

五人...?

ふしゅうう

!!

翼...?

死ねぇ

飛行

タイプ?

まあそれ

もんが

ヴァァ

ギヒャアァ

!!

く...

キヒャアァア

ヒャアア

!!

ぎゃっ

この..

きへえぇ

ひゃああ

え?

!!

きさま

この...

剣を

落とした

今だ

!!

..

な...

なるほど

な...

群れるのを

好まない妖魔が

五匹も集まるのは

妙だと思っていたが:

並以下の力しか

持たない者共が集まって

互いの傷をなめあって

いたというわけか...

き...

きさま...

剣を

落としたのも

わ...

わざと...

こ...こら

きさま

がは

これが...

これが

クレイモア...

か..

ガァ

ガァ

ガァ

ガァ

ゴフ

仕事は成した

金は

回収する者が

後から現れる

手はずになって

いるから

その時それを

渡すがいい

ほぉ...

生き延びた

ようだな

事は済んだ

回収するが

いい

五匹分だ

ほぉ

五匹も相手に

したとはな

よく勝てた

ものだ

全く

殊勝なものだ

村人の誰一人に

感謝されることも

なく

己が命を懸けて

五匹もの妖魔を相手に

唯一人立ち向かって

いくのだからな

それとも

昔の自分を

思い出すと

放って

おけなかったり

するのかな

言ったろ...

受けた仕事は

さっさと

終わらせたい...

ただ

それだけだ

いつもそれだけ

SOENE3.魔女の記憶

はぁ

はぁ

はぁ

はぁ

はぁ

はぁ

はぁ

SCENE3

魔女の記憶

お前は

私のことが

怖くないのか?

教える

必要はない

どうせすぐ

忘れられる

名だ..

え...?

ここは

...?

おーい

気が

ついたか

死にかけ

寸前だったぞ

よく

助かったもんだ

え...?

あ...

食え

だいぶ

飲まず食わずで

いたんだろ

あ...

あの...

ここは...?

ん?

ああ

宿屋だよ

エゴンの町の宿屋

お前さん昨日から

眠りっぱなしだったんだ

あれっぽっちの装備で

よくあの荒野を

渡ろうとしたもんだな

ああ

腹へってんだろ

遠慮せず

食え

え..

あ...でも

俺お金

あんまり

なくて...

金なら

心配いらん

ここの宿代だって

払えるかどうか...

宿代もめし代も

とっくにもらっとる

え?

銀眼の魔女

にな

え!?

ぎ...ぎんがん

銀眼の魔女

って..

な...

名前は...

知らんよ

名乗らなかったし

聞かなかったしな

しかし

びっくりしたぞ

いきなり

銀眼の嵐女が

死にかけの少年

かついでこの町に

やってきたかと思や

宿屋にお前さん寝かせて

宿代からめし代かり

おいてってくんだもんな

そ...

それで

その人は

どこに

さあな

けど

うちの町で

呼んだってわけじゃ

なさそうだからな

目的地の方へ

行っちまったんじゃないのか

す...

すいません

俺先を急ぎ

ますんで

失礼します

あおい

めしは食って

かんのか

おいおい

おちついて

食べんと

のどにつまる

ぞ...

ご...ごちそう

さまでした

失礼します

お...

おお...

気ィ

つけてな

......

クレア...

お前は

教える

必要はない

どうせすぐ忘れられるぞだ...

私が

怖くないのか

クレアだ...

よぉ

あんた

昨日

この町に

はこばれて

きた子たち

なんか

クレイモアが

あんたのこと

さがしてたぜ

え?

ど...

どこです

そ...それ

その人どこに

いるんですか

ど...

どうも!!

え..

ああ

ま...町から出て

裏手の森の方

だよ

はぁ

はぁ

はぁ

ク..

クレア

クレア...

じゃない..

一人か...

え?

あ...

はい

あ...あの

昨日俺を

助けてくれた

人って...

ん?

ああいいんだ

気にするな。そんな事

で...でも

どうして...

見ず知らずの

俺を助けて

おまけに

宿代とかまで

払ってくれる

なんて...

親切心

だよ

元来クレイモアは

心が優しいんだ

え?

それに...

私がお前を

気に入った

からだ

ぜひ私のものに

したくなったのさ

!!

お前

クレイモアじゃ

ないな

そう..

クレアは自分で

自分たちのことを

クレイモアとは

呼ばなかったぞ

そうなの...

わかったよ

これからは

覚えておくよ

ぐわ

まったく

カンのいいガキ

だがいいさ

ここまで連れてくりゃ

計画通りだ

さあ

出てこい

ずっと

追いかけて

きていたのは

わかってるんだ

依頼があったんだろ

この俺を殺せとよ。

え...?

ク...

クレア...

くくく

まったく

しつこい奴

だぜ

どんなに

逃げても隠れても

影のように

追ってきやがるん

だからよ

いい加減うんざり

してたんだ

サッ

おおっと

それ以上

近づくんじゃ

ねえ

お前らの

疾さは

わかってんだ

その場から

一歩でも動くと

こいつの音を

かき切る

まずは

その大剣を

捨てて

もらおうか

変な

マネは

するなよ

おかしな

そぶりを見せても

同じだ

.YMOREI

ミンャン

私たちに

人質が通じると

思っているのか?

ああ

見わなかった

ね...

つい

昨日までは

全くな...

だが貴様が昨日

死にかけのこのガキを

大事そうに抱えて

町に現れた時に考えが

変わったのさ

え..

このガキなら

人質になりえる

とな

半人半妖の

無機貿な斬殺者と

いっても、えは人間

LAYMORE

クレイモアになってからの

感情は制御できるだろうが

人間だった頃の思いだけは

銀眼の魔女になってからも

そう忘れられるもんじゃない

たとえばだ...

そうだなお前が

人だった頃...

お前には

弟がいて...

どうだい

当たらずとも

遠からずって

とこだろ

ほら

やってみろよ

このガキもろとも

殺せるもんなら

殺してみろ

その弟にこのガキが

よく似ているとかな...

ひゃーっ

ばっはっは

はっはっ

!!

これで

いいのか?

ぎゃーっはつはっはっ

はっはっ、っは

ばかだぜ

本当

ばかだな

ばかたな人間という奴は

いや

半分の人間の

部分がってところか

まったく半端な

存在だな

クレイモアってのは

!!

クレア

がはは

貫いたぞ

クレイモアの

身体を

貫いたぞ

どうだ

痛いか

クレイモアと

いえど内臓を

貫かれればな

ん?

な?

ぐっ

...

笑わせるな

そんなもので

妖魔がダメージを

受けると思っているのか

!!!

え?

ぎゃ...

ぎゃあああぁ

ごふっ

く...

ぐ...

クレア

大丈夫?

大丈夫なの

クレア

ごめんよ

ごめんよクレア

俺のせいで

俺のせいで

こんな

勘違い

するな

え?

私はお前の

ために剣を

捨てたのでは

ない

あいつの逃げ足を

封じたかっただけのことだ

あの時お前もろとも斬ろうと

突っ込んでいってもあいつはお前を

殺してすぐ逃げおおせただろう

だからあそこで

剣を捨ててあいつを

さそったんだ

それじゃ...

それより

何故お前が

ここにいる

お前の村から

ここまで

随分あるぞ

え..

あ...

捨てられた

のか?

......?

ち...

ちが...

お兄ちゃん

お兄ちゃん.

お兄ちゃん

お兄ちゃん

お父さんが

お母さんが...

どうして...

どうして

こんなこと

するの?

どうします

あの子..

クレアか...

父も母も

殺されて

しかも兄が

妖魔だった

なんてな...

不憫ですな...

しかし

代わりに

育てて

やると

なると...

正直...

あの子が

妖魔でないと

確実に言える

わけではなくて

妖魔に殺された者の

近くにいた者が

番怖い...

う...

ち...

ちがう...

俺は..

料理は

うまいのか

俺は

妖魔

なんかじゃ...

へ?

言ってただろ

料理は

まかされてる

よし

料理の腕は

いいのか?

料理番としてなら

ついてきてもいい

お前がおちつきたいと

思う町まで一緒にくる

か?

はいっ

もちろん、

SCENE4黒の書

そんなやっ

ん?

なんだ

腹が減って

いるのか?

...と

いうか...

今日は朝から何も

食べずにひたすら

歩きっぱなしで...

え..

うん

お腹が減らない

方がどうかと...

くろ

SCENE4黒

黒の書

キャヒィ

ドク

ヒュウク

あれで

いいか?

水汲んで

きたよ!

うむ...

焼けてる

見た目

悪いけど

けっこう

うまそうだ

それじゃ

これ

クレアの分

うむ

いただき

まーす

うむ

余った分は

後で干し肉に

するから

これでしばらく

大丈夫だ

......

ス...

むしゃっ

ふぅ...

AYMOREI

え?

も...

もう

おわり

...?

も..

もしかして

まずかった

とか...

ん?

いあや

そういう

わけじゃない

私はこれで

十分なんだ

私たちの

体質でな...

食物は

二日に一度ぐらい

少量とれば事たりる...

だからお前の

そういう食べ方を

見ていると

爽快な気がする

よ!!

少し羨しい

ぐらいだ...

多分...それが

人間なのだろう

な...

一週間程度なら

飲まず食わずでも

平気な程だ

そうか...

なんか近くに

一緒にいると

普通の人に見える

から同じように

考えてしまうけど

クレアは

半分妖魔の

身体なんだ...

半人半妖の

銀眼の魔女...

クレイモア...

クレイモアにとって

人間と妖魔って

どっちがどういう風に

見えるんだろ..

あ...

クレア

どこへ?

ついて

くるな

......ト

トイレかな...

ここだ

粋狂だな

クレア...

何故あんな

子供を

ひきつれる

仕事の邪魔に

なるだけだろう

ただの

料理番だ

邪魔には

ならん

くくく

料理番だと

まるで

人間のような

物言いたな

あの少年に自らの過去を

重ね合わせたりでも

したのか...

持ってきたのか?

そら

センチメンタリズム

だな...

新しい

のだ

こっちを

向け

クレア

無茶をした

ものだな

傷口は塞がって

いるとはいえ

急所をやられれば

命を落とすのは

妖魔と同じだと

いうことを忘れる

なよ

もうひとつの方も

大丈夫だな

しばらくは

そのままでいい!?

その身体...

少年が見たら

どう思うかな?

粋狂も

ほどほどに

しておけ

情を移して

苦しむのは

お前の方

なのだからな

あ...

そうそう

預かり物が

あったんだ

ス...

く...

ばかな...

しかし

私は..

黒の書

お前と違って

大丈夫じゃない

奴も出てきたって

ことさ

中身は

自分で

確かめろ

......

おっそいな

クレア

おっきい

方なの

かなー

おかえり

クレア

余った肉は

干し肉にしたから

食べたくなったら

あ!

いつでも

...

あ...

え..

明日は

シーレの山へ

向かう

早くに発つから

そのつもりでいろ

え..

あ...

うん...

ク...

クレア...

きょ...

今日は...

きいても

いいかな...?

妖魔を倒しに

行くんじゃないの?

......?

.....違う...

相手は

同業...

お前たちが

クレイモアと呼んでいる

者を斬りに行く

え!!

え?

ど...どうして

仲間でしょ

どうして

そんなこと

するんだよ!

お前は

私たちが

半人半妖で

あることは

知っているな

え?

あ...

うん...

私たちは

身体の中にある

妖魔の力を

人間の意思で

あやつることで

自分という存在を

保っている

簡単に言うと

妖魔の体に人間の頭を

くっつけて半人半妖と

言っているようなものだ

そうすることで

私たちは半人半妖で

あるにもかかわらず

人の側に立ち妖魔を

斬殺するという任を

こなしている

人にとっては

最良の道具だ

今までは妖魔の力に

成す術なくやられるだけ

だったものがその力を

利用してあげく

それを上回る力を

手に入れてあやつることが

できるのだからな

半人半妖は...

だが

それには

ひとつだけ

大きな

問題が

あった

いずれ

妖魔になる

え!?

そ...

そんな...

それじゃ...

普通に

暮らしていれば

問題はない

だろうか

妖魔の力を振るい

妖魔の能力を使えば

使うほど半人半妖の

身は妖魔に近くなって

いくんだ

それが

この..

人としての意識と

妖魔としての力の

せめきあい...

その中で

人としての意識が

敗れた時半人半妖は

妖魔化する

そしてそれを

防ぐために私たちの

組織が導き出した

答え..

ス...

黒の書...

と呼ばれる

ものだ

え?

こ...これって

クレアの首や剣に

ついてるような

やつじゃ...

そうだ

そして..

私たちは仕事を

任されるようになると

それぞれがひとつの

印をもらう

それがその者の

名前を表す

ものとなり

その者を識別する

印となる

スル...

それぞれが

剣の中に

黒の書を

一枚だけ持つ

え?

え...?

私たちはやがて意識の

意識の

限界を

知る...

妖魔に

なるであろう

自分を確信する

その時

私たちは思う...

人のまま死にたい

人の姿のまま

死にたい...と..

そして

私たちは...

一番殺されたい者に

黒の書を出す...

そ...

それじゃ...

この黒の書の

送り主って...

名前は

エレナ...

私と同じ頃

組織に入った者だ

クレア

の...

組織に入って

一番辛い時期に

互いになぐさめ

あった

半人半妖の身になり

体中激痛に苛まれる時でも

互いに抱きあっていれば

眠る事もできた

そして

久しぶり

ね..

クレア

......

エレナ...

変わら

ないな...

まるで

あの時のまま

だ..

もっと...

ゆがんで

いるのかと

思った...

無理を

してるのよ

あなたに

会うのだから...

もう

あれから

どれくらい

たつのかしら

...

もう

随分たつような

気もするし

ほんの昨日のことの

ようにも思えるし...

辛いことばっかり

だったはずなのに

なぜか今は

あなたと一緒にいた

楽しいことしか

思い出せない...

だ..

あなたより遅く

仕事を始めたのに

だめだよ...

あなたより先に

へばっちゃうなんて

だらしないわね私...

妖魔の力を手に入れれば

強くなれると思ってた

だけど妖魔の力を使う以上に

人間としての心が強くなくちゃ

いけなかったのね...

だから...

お願い...

早くして

私が...

私が人間の心を

持っているうち..に...

だめだよ

クレア

だめだよ!

仲間

なんでしょ

友達

なんでしょ

だめだよ

だめだよ

そんなこと

クレア...

お願いだよ

だめだよ

クレア

友達なんでしょ

仲間なんでしょ

お願いだよ

殺さないでよ

ありがとう

...

これで..

人のままいける...

クレア...

うぐ..

ぐ...

うぐ

うぐ...

エレナ

とは..

うぐ

同じ頃

組織に入ったんだ

組織に入って

一番辛い時期に

よく二人で互いに

なぐさめあった

半人半妖の身になり

体中激痛に苛まれる時でも

互いに抱きあっていれば

眠る事もできた...

そして...

なにより

幼い頃に組織に

入った私にとって:

生涯において

唯一の友だった

うぐ...

ぐ...

うぐ

どうしてだよ

どうして

どうして

こんなに辛いのに

妖魔と闘うんだよ

闘わなけれ

ば...

闘わなけれ

ば...

エレナも死なずに

すんだし...

クレア

だって...

それが

私たちの...

存在理由

だからだ...

疆銀眼の斬殺者(完)

DIGITAL

SHUEESALINENES

CLAYMOR

1巻

八木教広

®八木数広:2002.2012

初版発行

デジタル版発行-2012年

2002年

発行所・集英社

http://www.sticoshacco.

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