それは...

...

WITOHES

ごめんっ

第1集

五十嵐大介

...

しかし...

バッ

その他のスポーツ

くっ

それにしても、

あ...ここではあるのですか

ここで、

...いや

シン

でも、リリュースの

...

あ、あの...

...

はぁ...

...そうだなあのねそんな

...

ISBN4-O9-188461-X

C9979¥629E

定価・本は620ローボ

雑誌、45904-6

・小学館

978.8.10月97日409/1884619

1929979006297

...

嘗て手に入れることの出来なかった青年への想いに固執し、職大変力

2012年に首都へと舞い戻ったエコラと、その簡電を目指し旅をする遊牧民

の少女,シラル[SPINDLE]開発の進む熱帯雨林c恋人を殺さ

れた呪術師タマリ〔KUARUPUご一族く想いがつのるとき、心に潜

ひっ、一瞬、女、」が、目をつけて、醒めては

鮮麗なる筆致て描〈連作幻想奇護、開発

五十嵐大介

小学館

IKKI46

何もして

WITCHES

(`)第1集

五十嵐大介

五十嵐大介

むかし

魔女がいた

この

700RTShidCRSURE

魔女I

第1集

目次

第2抄

第1抄

...ここ、前編ー。

配-後編--o6ヶ貝

時には、

二千年の

昔から

SPINDE

世界”を

求める者は

この地を

目指した。

ペルシア

マケドニア

匈奴、ローマ

オスマン...

あらゆる国家

民族が

この地の支配者と

なり

その座を

奪われた。

狭い海峡を挟んで

西洋と

東洋”が

向かい合うこの地を。

彼らは

この地に

"神”を

もたらした。

屈強な「汗」が

仰いだ

異形の神々

偉大な皇帝を擁護した

翼持つ神

ファラオから奪った

天の柱

十二人の使徒

大王の愛した

女神

支配者は

去っても

文明の

モザイク...

遺跡の上に

築かれた街

この地には歴史の層が厚く積み重ねられてきた。

この地には

歴史の層が厚く

積み重ねられてきた。

その証は

残される

閉じられた

本の頁の様に...

わたしは

その本を開くための

鍵を

手に入れた

わたしは

好きな時に

頁を開き、

必要なものを

引き出せる...

思いのままに。

〝時〟の循環を

じゃぶっ!?

生命の運行を

この掌に

〝世界の秘密〟を

スピンドル

-前編

そう

上手よ。

紡ぎ器が

きれいに

廻るようにね

ヒルルル

出ていく

毛の量を

指で調節するの。

その調子。

糸の太さが

同じになるように、

その毛が全部

糸に紡げたら

そしたら

織り方を

教えてあげる。

すぐに何でも

織れるように

なるわ。

目にふえるもの

心に浮かぶもの

なんでも...そう。

首都より1000キロ

遊牧民族の野営地ー

あなたの

世界を

神さまが

世界を

創造なさる様には

いかないけれど、

せめて

細心の注意を

払って

まれるままでまだ

時には

秘密を

織り込んで。

男たちには

知られてない

だろうね。

ちょっと待っとくれ

これで終わるから。

よしよし

いい子だ

「伝言」を

織ったのは

お前だね。

ほおう。

確かに

「伝言」の

ようだね

頭の中に

大きな鳥が

降りて来て

手が...

勝手に

動いたんです。

そのことは

男たちには

だまって

おいで。

男共は

古い信仰に

神経質

だからね。

おじいさん

は?

ああ、

あの人なら

かまわないよ。

鳥は

まだいる

かい?

これが

読み解ける

ね?

はい

お前の役目は

〝古く大きな知恵〟

からの伝言を

そのまま

伝えるべき

相手に

伝えることだ。

いいかい

わが部族の女の

太古からの

務めてもある。

さて...

伝える相手は

どこにいると

描いてある?

「首都」です。

そうか

遠いね。

出発はいつに

するべきだと?

「すぐにでも」

まったく

ただでさえ

人手が

足りないのに、

よりによって

あんたが

「伝言」を

織るとはね!

ごめんなさい

お母さん...

別におこってる

わけじゃないよ。

せっかく都会に

行くんだから

どんな所だか

よく見ておいで。

これも

勉強だよ。

レ・ン・ネット。

首都には

わたしの姉さんが

住んでいるから

はい。

ついでに

「レンネット」を

買ってきとくれ。

はい...

「レンネット」?

おじいさん

なんです

父さん

銃なんか持って。

まず会って

いろいろと

頼むんだよ

はい...

砂漠には

豹がいる。

トラックで

行くんですよ!

乗せて

貰うんです!

トラックの道まで

半日かかる。

だいたい

豹はとっくに

絶滅したって

話でしょう!

行って

くる。

送って

くれるの?

いって

きます!

街へ

行くのに

糸紡ぎか。

...

ひとり旅は

はじめて

だったな。

糸を紡いでるとね

心が落ち着くの。

ああ。

よろしく

頼む。

ピEロ

30年前・首都

ねえ。

あなた

占い師

でしょう。

あなたには

未来が

見えるの?

わたしが

今ほしいと思っている

ものが

手に入るかどうか

そうだよ

「スモール・ウィッチ」

NOオ...

じゃあ

教えて

......だよ

スモール・ウィッチ。

あなたが

望む答えを、

わたしは

与えることが

できない。

なぜ

ナイフを

持ってるんだい、

スモール・ウィッチ。

......わたしは

ニコラよ

もしもの

とき、

スモール・ウィッチ

じゃないわ。

わたしは..

屈辱を

受ける前に

自分を

殺すためよ

魔女に

なるの?

それが

未来?

それは

別の質問

だね?

ミマール!

答えてよ!

どうして

わたしと

結婚

できないの

あんたは

異教徒だ。

ウソよ!

わたしが

改宗したって、

わたしの

どこが...

わかってるなら

いいだろう。

あなたは

結婚する気なんて

ないはずよ。

行ってくれ

邪魔だ。

な..

兄さん

ニコラは

イギリスに帰っちゃうん

だよ!

こんな女は

放っておけ

仕事しろ、

ミフリム。

兄さ...

ニコラ!!

何してる!

やめろ!

まったく

なんて女だ。

わたしに

触らないで!

ミマール

こんな女を

連れ込むな

死ぬなら

他所で

やってくれ

兄さん!

ニコラ...

現在

ニコラ社長、

あなたのチームを

つくるそうですね?

あら

どこで

それを?

ウワサでは

有力な選手が

集まっているとか。

ええ

まあ...

できれば

名前を挙げて

もらえませんか?

そうね

例えば...

時のスルタンに

自らの教会で

絞首刑にされた、

総主教

グレゴリウス。

墓を暴かれ

骨を犬の餌にされた

十字軍の英雄、

ダンドーロ。

ーレムで殺され

裸で庭に晒された

ギリシア人皇太后

アナスタシア。

...はあ。

彼らの救われない

想いが、

わたしのチームを

強くしてくれる。

それに

帝位継承争いを

避けるために

幼くして殺された

多くの皇子たち。

それに

チームの要には

とっておきの大物を

迎える予定です。

何いってんだ、

この女。

変わらない

わね...

ここは。

千年もの時を

包んできたのね。

でも、

バザールよ

お前は、

亡者の眠りを

守る毛布として

わたしが

終わりに

してあげる。

頭を。

ひとつかい

全部よ。

手に入るだけの

羊の頭を...

この

バザールへの

わたしからの

最後の

はなむけに。

ブンブン・

フンフン

ブンブン

「Coplecartight

それまであ

あの女、

バザールは

不潔だと

ぬかしやがった。

子供達のために

清ケツな

スーパーマーケットを

つくるんだってよ。

バザールを

潰して!

また我が言葉はファーシングホーの意識である。

ニコラ!!

ファーシングホーの

言葉に仕えよ

”踊れ”

...!縄よ

どうした?

いや...

蝿が...

耳障りだな。

とにかく

あの女

口を開けば

バザールを

目の敵だ。

スーパーマーケットを

開きたきゃ、

好きにするがいいさ。

だが、なんだって

バザールを

潰さなきゃ

ならない?

自分の店を

ひろげるためには

なんだってやるのさ。

バザールに

恨みでも...

中空に

死の女様を

描け

お客さん?

お客

死んでる。

マァルボロ!!

マルボロ

マルボロ

マルボロ

マルボロ

あっ。

いいな

わたしも

SONYが

ほしい。

ミマールさんに

言えば

いいじゃない、

バザールの

相談役でしょ。

ハセキ!

おじいさん

ケチなのよ。

だめよ!

ゲーム

なんて。

カイク

クスクス

またよ。

こりない

わねェ。

ハセキ

学校の

帰り?

見ればわかるでしょう。

ねえ、

あの話

考えてくれた?

僕と...

その...

「ケッコン」

でしょ!

ちょっと

あんたたち!

だって...

クスクス。

ねえ

考えて

くれた?

あのねえ

カイク...

そう...ね

もしあんたが

わたしの

はしいものを

手に入れてくれたら

そしたら

考えてもいいわ..

ほんと!

SONYの...

ううん、ちがう...

わたしが

ほしいのは、思うだけで

ほしい

ものって?

なにが

ほしいの?

あんたが

魔法使いになったら、

魔法よ。

そしたら

ケッコンも

考えてみても

いいかも...

ハセキ!

なんでも出てくる

魔法の力。

こんな

ところで

何してる!

クス

クス。

ミマール

さん。

おじいさん

こんなところで

道草してるんじゃ

ない。

ちがうわ

学校の帰りよ。

そしたら

カイクか...

ミマール

さん!

大変だ。

どうした

ハセキ!

いいわけを...

たった今...

何だと

5人もか。

ハセキ

わたしは

バザールに帰る、

寄り道するなよ。

どうしたのかしら:

わたしたちも

行こ。

うん。

あ...

ねえ、

君。

まほう...

あっはい

マルボロ?

君...

欲しいものが

あるんでしょう?

わたしね

あなたの力になって

あげたいの...

サムスン

サムスン

サムスン

サムスン!

おばさんち

どう行けば

いいのかしら

あの...

はいよ。

コポロロロ...

50リラ。

地下貯水池の

水だ、

うまいよ。

遊覧船で

見学もできる

行ってみると

いい。

あ.....

...???

お金...

足りなくなったら

どうしよう...

おいしい!

留守

みたいよ。

ありが

とう。

...ファン..

ウガウッ

アニス酒

はね、

水で割ると

透明から白

灰色へと

色が変わる。

〝灰色の酒の

グラスを持つ者には

幸運は訪れない!

勝利に。

なんといっても

羊頭の丸焼きは

この店でないとね。

パザールの

相談役が

何人も

死んだそうだ

ニコラ。

あれは...

君の仕業

なのか?

...あの人たちは

いつも

わたしの邪魔

ばかり。

身の程を

知って貰わないと

あの人たちは

気付かなければ

ならないわ。

自分が

どんなに

ちっぽけな

存在か。

君が...

やらせたのか?

おいしい!

この目玉も、

舌も脳みそも

料理人の

腕に。

ホラ

あなたも

冷めないうちに

最高の味。

生贄の

羊に。

そして、

幸運を

呼ぶ酒に。

カイク

ウフフ...

やあ、

ハセキ。

ウフブフフッ

うれしいなあ。

ハセキも

うれしいだろ

まほうだよ。

ぼくは

魔法使いに

なったんだ。

バカじゃないの。

...なんのこと?

だから

ぼくと...

わたし

急いでるの

じゃあね。

まって!

えっ。

とっても

練習したんだ

みてよ

ホラ。

英語も

教わったんだよ。

これはね...

“君が

大好き!って

イミなんだ。

だから...

ボグど...

げっごんん...

じぃよおおう...

やくそくでしょ?

それでもそうですが、それは

...

それでもいいでしょうか。

それでも、これまでは

この家の人は

何日か前に

引っ越したよ。

おはようございませんねぇ

そういえば、それでもいいですが、

!!

それでも、それはそうですが、

それでもいいでしょうかもしれません。

それはそれだけではないので、

それはそれだけではありませんでした。

それでも、これまでは、

それでもいいのですが、これからは、

それはそうですが、

ここでは、これまではないので、

そうですね。おまえはそれだけで

これまでは、それですが、

ですのですから、おまえは

...それではないでしょうか。それは

いいじゃないでしょうか。

それはそうですけどないのは

...

でも、「はいはい」と言ったで

おはようございました。

それでも、これまでもいいでしょうか。

...いいじゃないですよね。

それはそれではないのですが、

そういうことで、これまではないのですが、

それでも、これまではありませんが、

はいはいいけど...

それでもいいでしょうか。

それでも、これからもうちょっと

いや、いやいやーーーっ

それにしても、

...

スピンドル・後編

あの

糸を買って

くれませんか。

うちは

生糸は

扱わないん

だよ。

待ちなさい。

縒りは

正確だ。

空気の

含み具合も

悪くない。

いい糸だ。

わたしが

個人的に

買おう。

これで

水と

食べ物と

レンネット

が買えるわ。

やあ

来たね...

わたしを

覚えてる?

もちろん

だよ。

「スモール・

ウィッチ」

あなたが

わたしを

そう呼ばなければ、

今のわたしは

なかったかもしれないわ

それで

わたしは

罰を受けるのさ。

迂闊な

おしゃべり女としてね。

わたしは英国で

魔女のメソッドを

修めたあと

更に先へ...

足を踏み入れた。

ファーストレーニング

わたしは

「光輝の書」や

抱朴子』に

隠された

〝真の意図”を

発見した。

世界で起こる

全ての事柄の

わたしは

〝世界の秘密〟を

手に入れた...

力の源を

解読した。

あんたに必要なのは

「自分を映す鏡」さ

スモール・ウィッチ。

わたしはもう

スモールじゃないわ

あんたの大層な

ご本にはきっと。

あんたの小さな部屋から

外に出る方法が

書いてあるんだろうさ。

でも

そこはまだ

家の中だ。

あんたは家の外にこそ

本当の世界があるって

ことに気付きも

しない

おろかなガキの

ままなのさ。

まだナイフは

持っているのかい?

スモオオオル・ウィッチ。

あんたは

「ビッグ・ウィッチ」

じゃあない。

...あんたを

切り刻むのに..

ナイフなんて

必要ないのよ...

キアッ

キッ

キッ

キッ

キイッ

キキ

キキキ

キッ

2つだ。

おい。

3つ

くれ。

砂糖は?

砂糖

は?

2つ

ずつ。

まいど。

二十年振りか。

...ああ

元気

そうね。

.....この街で。

お前は

何をしようと

している。

スカウトよ

スカウトよ。わたしのチームはまだカ不足なの。

わたしのチームは

まだカ不足なの。

ここは

いい選手が多いのよ。

だから

こんな街に

埋もれさせておくのは

惜しいわ。

あなた達は

伝統を守るなんて

言って、

素晴らしい

遺産に

目をくれも

しない。

わたしが...

外国人には

わからない

こともある。

新しい命を

吹き込んで

あげるの。

特に

女にはな。

お前のような

あいかわらず

ね...

チームの名前は

アイエニチェリの

わかる?

〝近衛歩兵軍団〟:

かつて異教徒の

美しい少年ばかりを集め

改宗させ訓練した...

オスマン大帝国

最強の軍団。

お前は...

何をしようと

している..

そうそう

あなたのお孫さん、

なんて言ったかしら

...ハセキ?

...貴様。

あら。

何もしてないわよ。

ただ

うちで遊びたいっていうから

預かっているだけ。

大丈夫よ...

わたしがちゃんと

送るから。

でも

今はちょっと

忙しいから..

そうね。

ハザールの閉まる時間に。

中央門の前で。

できたぞ。

ありが

とう。

おい。

「レンネット」って

どこに

売ってますか。

あの、

レンネット?

しらねえなあ。

中央門...

バザールの

閉まる...

美味しい。

ニコラ。

何?

なんだって

こんな所に?

あら

わたしが

ここに来ては

いけないの?

〝異教徒”

だから?

...君は...

信仰とは

無縁だろう。

あなたは

どうなの。

昔は兄と

よく来たよ。

今は

信仰も

家族も棄てた。

ねえ!

あそこに

描かれている

もの...

わかる?

天使..

天使..

だろう。

あなた達は

そう思っている。

知っている。

ここは今でこそ

寺院だけれど...

もともとは

教会として建てられた

建築だ。

この地の支配者が

変わったときに

改修されたんだ。

しかし...

いいえ。

あの像が

どの時代に描かれたに

せよ、

天使であることに

かわりないだろう?

彼は

「ウォーダン」よ。

教会が

ヨーロッパ全土に

拡がろうとしたとき

邪神として駆逐された

土俗の信仰

嵐の神「ウ

彼は巧みに

生きながらえて、

人々の意識の

すき間で

息を潜め、

共に

海狭を渡り

職人の腕を伝わり

あの場所に降臨した。

描いた本人にすら

気づかれぬまま...

彼だけじゃない。

虐げられた者たち。

彼らは影に潜み

姿を変えながらも

生命を保ち続けている。

古い精霊。

古い精霊。忘れられた神。

忘れられた神。

わたしには

彼らがみえる。

秘密が...

この建物の

ようにね。

わたしには彼らがみえる。潜んでいるものが。

潜んでいるものが、

隠されたものが。

あなたの

お兄さんは。

ミマールは

何て言ってた?

会ったん

でしょう。

あなた...

それは

違う!

わたしの

情報を...

わたしは..

わたしは

君のために

兄を殺そうと

して...

できなかった

家族を

棄てたなんて

言っても

結局

わたしより

ミマールを

愛していたって

わけね。

わたしが

兄を

殺せなかった

のは...

兄は

君の生き甲斐

だからだよ。

...何を...

言ってるの?

ニコラ

もう

やめにしよう

何れ君は

兄を

殺してしまう。

しかし

そのとき君は..

このまま

では。

あなたは

何も...

わかっていない。

黙りなさい

結局あなたは..

あなた

如きに

生死を司るもの嵐の神ウォーダン。

「夜の狩人」の主神よ。

お前の眷族に与今せよ。

我が軍国に...

虫陣の関を

もたら

斎せ。

ガヌガタガタ

カタカタ

丸パンを

お出しなされ

風が

強いんだ...

戸叩きだ。

戸叩きだ。

ガタガタカタ

カメカタカタ

キャキャホャ。

今夜は

やけに

静かだな。

俺達も

早めに

切り上げようぜ。

ああ

この街の下に拡がる

二千年前の

地下貯水池。

そこが何故

「宮殿」と

呼ばれるのか。

大構造を支える

六百七十二本の石柱の

荘厳さから?いいえ。

ここは今も

東ローマ最後の皇帝

コンスタンティヌスの居城

だから。

彼は帝都攻防戦で

死んだのではなく。

白い大理石の像となって

この地下の宮殿に

眠っているのだから。

二千年の

強大な怒りを

積み重ねながら。

彼は

蘇る時を

待っている。

あなたの

その

穢らわしい

バザールの

真下でね

知っていた?

この建物は

大帝の

怨念を閉じ込める

封印...

ミマール!

あなたは

今から

総てを失うの!

愛する者を。

代わりに。

ハセキ!

ミフリム...

反魂の秘蹟の

贄となって、

あなた達は消え去る。

わたしは漸く...

わたしは

凡てを

手に入れる。

先へ進む...

我が血を

嘗めし

もの共よ。

ニ千年の

裸を砕き。

怨帝を

地上に

解き放て!

おんてき

我が怨敵の

血を降らせよ。

反魂の宴を催せ

ばかな。

いったい...

...やはり

見えて

いなかったのか

この少女が。

少女?

あなたには

わたしの姿は

見えないわ

あなたは

わたしに

触れない

外から

来たものに。

わたしに

見えぬものなど

ない!

わたしは

世界の秘密を

手にしたのだから。

いえ...

わたしの目は

全ての

始まりんと

結ぶ、

運命の糸の軌跡を

みることが

できるのだから!

ご終わりんね

糸を紡ぐのは

あなたではない

スピンドルは

あなたの手には

ない。

!!

言葉で考える

あなたは

言葉を超えることは

考えられない。

あなたより大きなものを

あなたは

受け入れることができない

あなたは

あなたの世界を

抗げることはできても、

だまれ...

...

あなたの外に

出ることはできない。

だまれ!

わたしだちの

手が届くのは

だまれ!

わたしたちの

世界の中だけ。

おもいだして

わたしたちには

決して。

触れることの

できないものがある。

忘れないで。

えっ。

な...

ぎゃ...

「秋空のまま

大丈夫

三人共

眠っているだけだ。

この女は...

とても

飢えていたの。

とても...

失くしたものが

あんまり

大きすぎて、

心に開いた穴を

代わりのもので

埋めずに

いられなかった。

どんなに

大きなものでも

失くしたものの

代わりには

ならないのに...

......

どんなにきれいな

布を織っても

死んだ父さんや

姉さんたちの代わりに

なんてならなかった。

この人に

聞こえなかったのは

自分の声。

この人に

見えなかったのは

本当の自分の心...

クククリック

決して

届かない..

この人の

本当の敵は

自分自身

だったんだわ。

この女に...

何を伝えたの

かね。

伝言者よ。

わたしは

遠くから

やって来て

この人の

前に立った。

この人の前に立った。

ただ

それだけ。

ただそれだけ。

わたし自身が

彼女への伝言。

ありがとう。

彼女にだけ、

伝わることば。

そうか

わたしの家族を

救ってくれて。

どんなにしても

礼をしつくせない

くらいだか...

今は早く、

この街を

離れたほうがいい。

かつて〝伝言者〟が

神を冒漬する者

として、

処刑されたことが

あるそうだから。

はい。

あ...

その前に

ひとつだけ。

レンネットを

買って帰らないと。

お母さんに

怒られるわ..

チーズの

凝固剤だね。

それなら

まかせなさい。

このパザール

では。

ほしいものは

なんでも

手に入る。

おじいさん!

毎日迎えに

来てくれてたの

どうして

今日着くって...

ああ...

首都は

どうだった。

うん

人がたくさん。

風が

ベタベタしてた。

あと

食べ物が...

ただいま

母さん。

レンネット

買ってきたわ。

何日も留守にして

ごめんなさい。

もう!

もうバター作った?

わたしすぐ...

心配したのよ...

あんたが

行ってすぐ

お帰り...

姉さんが

引っ越したって

連絡が...

ああもう

あんたを捜しに

首都にすっとんで

いきたかったけど、

羊のことがね、

弟たちも

いるし。

ああ

元気そうで...

よかった...

...よく帰ったね...

12

ただいま。

マルボロ

マルボロ

マルボロ

マルボロ。

兄さん

わたしはね。

あの子たちは

何も覚えて

いないようだ。

彼女の魔術に

操られていたわけじゃ

なかった。

ああ。

わたしは

これから..

何を見ながら

生きれば

いいんだろう

屈辱を

受けながら

死ぬ事も叶わず

さぞや、

ニコラ・ファーシングホール

無念でしょう

が.....

お眠りなさい

大帝と共に。

その時まで・

«LiRurl

スチカチカヂカチ

キOキロキロ

キキョ

ロアント

クマリ!

また一人で

こんな所に。

大丈夫よ。

わたしは

呪術師になる

生まれだもの。

確かにそうだが、

油断してはいけない。

ほら、

あれを

ごらん。

あんな風に

密林を漂う

白い霧は

人間には

強すぎる精霊だ。

決して、

近づいては

いけない。

大丈夫よ。

あなたを

殺させはしない。

わたしが

守ってあげる。

オレだって

お前を!

二人とも

いい子だな。

チュチュワン。

アヤラスカよ

植物の主

精霊の王よ。

わたしに力を。

呪術師

クマリの復讐に、

全ての精霊の

魂を。

ゴホゴホ

ゴホッ

I34

おい

ヤバイぜ。

ゴホッ

まだ

そんなこと

言ってんのか。

白い霧は

人間には

強すぎる

精霊だから

近づくなって

くそ、

霧が

むせる。

湿度が

高すぎるんだ

ゴホッ

人の姿だったけど、

足が片方うしろ向きに

ついてたって...

お前...

今さら

何いってるんだ。

だって父さんは

霧の中で

チュヤチャキを

みて病気に

なったんだぞ。

オレの特技は

目をあけて

眠ることだ。

それに

この森には

魔女がいるって

ウワサだろう?

オレたちは

その魔女を殺しに

来たんじゃねえか

さっきの話

聞いてなかったのか?

カキン

どうした。

足跡だ。

まだ

新しい。

カキン

ごホ

足跡?

カキ

人...と

けもの?

ちっ。

ゴホ

ゴホ

猿だ?

くわれる。

ゴフッ

ゴホ!

静かにしろ!

ゴホッ

しょーがねー

だろーが

霧が

むせるんだよ!

霧がむせるんだよ!

おい。ヒルにくわれた。

おい。

ヒルに

くわれた。

とって

くんねェか。

とってくんねェか。

あ?

ああ...

でかいな。

カチッ

カチッ

霧の村か...

みてエにっ

カチッ

たのむ。

まってろ

今...

カチッ

カチッ

カチッ

カチッ

カチッ

ドクン

カチッ

カチッ

カチッ

ドクン

カチッ

カチッ

カチッ

カチッ

ドクン

カチッ

カチッ

うわあ

ああぁぁぁあぁあああ

ああ。

何してる!

どう

なってる...

ゴホ

ゴホッ

ゴホ

くわれる

くわれて

たまるか

I43

オレごときの

結界が

破られるハズだ。

まさか

あなたが

裏切っていた

とはね

呪術師の父

パブロ。

白人の力は

強大だ。

我々の生き残る道は

森を拓き

白人の文明を受け入れる

以外ないのだ。

むしろ裏切りは

お前のほうだよ

これは

裏切りではない

アンー

反対運動を続ければ、

それだけ死者が増える。

それは問題の

すり替えです

しかし、

現実なのだ。

わたし達だって

何も白人たちと

争おうとしているの

ではない。

白人にも

様々な考えの

人がいる。

共に生きる道も

あるでしょう。

しかし今、

この森で行われようと

しているのは

ただの破壊です。

醜い欲望を

満たすためだけの

取り返しのつかない

犯罪行為なのです。

わたしは

間違っていない。

話し合おうとする

人々を、

殺してまわる事も

ですか

この方法しかない。

森の精霊が

そんなことを

言ったのですか

ここは、

森では

なくなるのだ。

僕らは

小さな魂から

抜けだして

僕らは小さな魂から抜けだして、

ロアント..

こわがるなよ

皆も

迎えてくれる

さ。

大きな魂に生まれ戻るだけだ。

大きな魂に

生まれ戻る

だけだ。

森の精霊が

そう言ったのかね

さて、

どう出る

かな。

あれは

自分の愛人を

殺されて

黙っているような

女ではない..

呪術師

クマリだよ。

フィリリリ

リリリ

ひきき

フィリリリッ

あれ程

呪術師として

練られた者が

〝癒やし〟ではなく

呪いのために、

森の精霊に

働きかけることは

かつてなかったろう。

フィリリリ

フィリリ

イリリリ

フィリリリソリリッ

ロアントさえ

殺せば...

開発反対運動は

崩壊するのでは

なかったのかね?

わたしの兵は

正確には何人

失われたのかね

呪術師バブロ。

答えたまえ。

...180名です。閣下。

下がって

よし。

IS2

クマリは今や、

森の象徴に

なっています。

クマリに返り討ちに

される兵が

増える程、

クマリの名の元に、

各部族の結束は

強まっていくでしょう。

彼らにとってクマリは、

森のスピリットそのものなのです。

どうすればいい。

反対派部族の

若者を、

兵として

クマリの元に送るのです。

身内を殺されれば

奴らの結束は崩れる。

脱走兵が

増えるだけだな。

ウワサが

外国のNGOや

マスコミにまで

拡まるとめんどうだ。

では、

その外国の力を

利用するのです。

森の開発が滞っては

都合の悪い国が

あるのでしょう。

なぜ、

知っているのだ。

昨日その国から

兵を貸してやろうかと

言ってきたところだ。

恩着せがましくな。

スポンサーに良い顔を

したい政治家と、

新兵器の実験がしたい

軍が結託しているのだ。

お前の呪術を

使えば、

いいのではないが?

残念ながら

......

わが国の領土内で

これ以上、外国の軍隊に

「わが者顔」

されるのはな。

彼らが血を流してくれると

いうのなら、

やらせてやれば良いのです。

兵士や兵器とて、

タダではないのでしょう。

今以上の遅れは

我々の責任となり、

どちらが

高くつくか

だが...

損害賠償の対象に。

思わなかったよ。

呪術師か

そのような考え方を

するとは...

お前達が

取り引きしているの

生命の学験だな

お前達は、

我々の血と

肉を売る

死の商人だ

恥を知れ!!

ロアントの霊よ、

彼らには

お前の姿も、

声も、

届かないのだよ。

何かね。

いえ..

世界を支配する力に

触れ、

それを学び、

その力を使う。

それこそ

呪術師の行う

技ですからな。

ギーッギンギッギッ

ギキギギギ

ギギギキギキ

ギギギ...

クマリは

〝精霊の家〟に

籠っているのだ。

〝精霊の家〟は

呪術師の

最後の手段だよ。

呪術師は

自らの体臭を、

スピリットにとっての

蜜の香りに

変えるのだ。

〝家〟の中で

クマリは

命ある限り。

自分自身を

食料として

スピリットに

与え続ける。

欲深い

スピリット達は

クマリが

”家”から

出ることを

ゆるさない

そのかわり、

彼女を食いたいが故に、

スピリットは

クマリを守り、

クマリに従う。

来ました。

作戦域の

衛星写真です。

精霊の家”は

偉大な樹のスピリットを

中心とした結界だ。

彼女は、

この巨大なルプナの樹の

下にいる。

それを使える樹は

限られている

......そう。

裸眼での視界

3メートル

T・I

正常。

GPS不良。

DRM正常。

前進する。

彼らが持つ

最新の光学の眼は

どんな闇も、

霧も、煙幕をも通して、

2キロ先までも

見ることが

できるそうだ。

全員が、だ。

兵士びとりひとりが

もし、彼らと戦争になれば

私の兵は、敵の姿を

見ることもできぬまま、

皆殺しになるだろう。

この作戦は

我々への恫喝だよ。

彼らは

夜の

支配者と

なった。

森を守る霧も

無力だろう。

彼らになら、

呪術師クマリを

殺せると思うがね

さて...

世界には

光や熱だけでなく、

臭いもある。

味も、音もある。

重さも

湿度も...

意志や

呪い。

知恵や、

幸福や、

愛もある

その全てを

あるがまま

感じるために。

森にすむ者は

裸なのだ

森を視るのに、

彼らの眼は

十分な力を

持っているのか...

彼らは

森で、

何をみるので

しょうな。

目標と

思われます。

待機。

あの光は?

蛍だろ。

この霧で、

向こうから

見えるハズがない

気付かれた?

射殺しろ。

命中した

模様。

確認

します。

こちらも

合流する。

傷がない?

森の精霊は、

都市に住む人間の

ニオイが嫌い。

植物は

あなた達に

近寄りたがら

ない。

だから

都市の人間に

呪いは

かかりにくい。

だから、

あなた達は

精霊を信じない。

でも、

精霊達は

わたしの血が

大好きよ。

わたしの

血のニオイが。

あなた達に、

精霊を

呼び寄せるでしょう。

ある準備はできている?

ようこそ。

精霊の世界へ。

弔いがないから

わたしたちは

先へ進むことが

できない。

部族が死に絶えて

しまったから

早いが行われない。

精霊の家がある限

会うことは

クマリが弔ってくれるさ。

部族は違っても、

弔いは共通している。

クマリは

精霊の家にいるから

われわれは近づけな

...

そうだ。

彼女と会うことは

だがやはり

弔いはない。

しかし

永遠に、

なら問題はない。

じきに

精霊の家は

消滅する。

お前達は

一緒にいる事が

できるだろう。

しかし

帰る場所も

あ、ああ...

IZ2

わたしを

恨むかね?

呪い殺さない

のかね。

一人でも

生き残れば

可能性も

残る。

もう行くよ。

コンコン...

彼らが

兵を失って

手段を選ぶ

はずもない

おはようございます!!

どの道も

着く先は

同じ。

森が消えれば、

全て終わる。

ロアント

ロアント!

ロアント...

守れなくて

ごめん。

会いに

行けなくて

ごめん...

ごめんね

I29

ゴクサウハウン...

...本日午前

同盟国の協力の元

コカの大規模農場と

精製フラントへの

空爆が行われ...

フイイチャン

お飲みものは?

ごさー

そうそう

いんない

たべないで。

PC

......

そうだ。

11月7日。

村に入る。

どの玄関先にも

トウモロコシが千され、

保存食としては

実は粉にして粥やパソ

芯は燃料に使っている

スポステルあ!?

こうやって

はじめの茶を

かけて、

温めながら

蒸らすことで、

より、

香りを

引き出すの

です。

成程。

いい

香りだ

いただきます。

チッ

もっとも

他の方には

見えないよう

ですが。

おお、

また来たか

このように

茶を

楽しんでいるときに、

よく訪ねてくれるの

です。

これが

妹さんですか

彼女が

そう言っているの

ですか。

はい。

亡くなった妹が

魔女となって、

様々な事を

教えに

戻ってくれるのです。

はい。

わたしは

信じております。

今日は、

彼女は

何か?

石が降ってくると。

大きな力のある

石だそうです。

それだけ

ですか。

それだけ

です。

わたしは

この短い逢瀬を

楽しみにしているの

ですよ。

ああ。

もう

いらしてたの

ですか。

行き違いに

なったよう

ですね。

遠い所を

わざわざ

鳥の背に

魔女が乗っていると

おっしゃり始めたのは

3年程前から

なのです。

あの方は

誰にでも

別け隔てなく

お話しなさいます

もので...

その...

お恥ずかしい話ですが

あの方の人望を

妬む向きもあって、

悪魔が取り憑いた

などという噂を

我々は、あの方を

尊敬しております。

素晴らしい方なのです。

あの方を

お守りするには、

どうすればよいのか...

それで思い切って

手紙を出したのです。

まさか、

こんな僻地に

直接おいで

くださるとは...

もちろん!

悪魔憑きなど

とんでもない

あの方については、

私もよく耳にして

おりました。

いずれ、

お会いしたいと

願っておりました

から。

そう

でしたか..

あのそれで..

むしろ、あの方の予言の内容に

我々は注目すべきです。

それが...

「検邪聖省」の

公式見解となるはず

です。

そうですか!

いやもちろん、

信じておりましたが

安心致しました。

なにしろ

あれ程のお歳なのです。

夢見がちになるのは

いたしかすか...

いいえ。

夢などとは

とんでもない。

鳥に跨る魔女が。

私にも

見えましたから。

第1集