お嫁さんが可愛いのである。 見るたびに可愛くて、優しくて。 毎日好きになっていって。 もういない日々が考えられなくて。 美味しいからパクパク食べちゃって。 う...!嘘でしょ!? あれだけ完璧に体重をコントロールしていた僕が... た...確かに最近、体重とか気にしてなかったけど... たった数か月でこんな数字に!? こんなに体重が増える原因に心当たりなんか ま...まさか幸せな結婚に、 こんな落とし穴があるなんて... 体重は犠牲になったのだ。 同じように食べてるはずのお嫁さんは... なぜ全く変わらないんだろう...? だけど、なんでだろう...? な...!ナサくん!? 僕のよっお嫁さん... ビックリするほど細い!! あとすごいいいによい! もしかしてだんな様... ...ななな何言ってるの司ちゃん!! そそそぞそんなことあぁあああるように見える!? まぁ見た目が変わるほどではないでしょうけど... 嘘は吐きたくなかったのだ。 てもそれは私の責任だな。 美味しそうに食べるだんな様が可愛くてついつい作りすぎてしまっていたよ... そ...!!そんなことないよ!! 僕が食べすぎていただけで... 司ちゃんのせいでは...! だけどそんなに落ち込まないで。 確かに体重は増えてしまったかもしれないけれど... 多少ぽっちゃりしてても、 私は可愛いって思えるから!! 人を傷付けてしまうことがあるのである。 どうしたのだんな様!? なぜそんなに落ち込んでいるの? た...確かに僕は... 少し油断していたのかもしれません... 大丈夫...!大丈夫だから...! それが間違っていると気付いたのなら... 正すこともできるはず!! ダイエットなんてものは結局.. カロリーコントロールと運動!! 採取したカロリー以上の運動をしたら太ることなどないのです!! 僕はうんとう逃動します!! ウチのだんな様は運動得意なのかしら? ええ、割りと得意なはずっスよ。 運動部こそ入ってなかったスけど、 その通りなのです司ちゃん! 学生時代は運動も頑張っていただけではなく、 早速、行ってきます!! まぁ丁寧なフリオチだこと... 哀えてるっスねー... 朝の仕事も一通り終わったし.. 私も一緒に運動してくるよ。 まさかここまで変えていたとは.. 確かに運動はしなくなったし仕事は全てデスクワークに変えたし、司ちゃんと外出する時くらいしか出歩くことがなくなってたけど... まさかたったそれだけでこんなに哀えるとは!! このままでは...!! だ、だいど大丈夫... 鉄棒で懸垂でもしようかな!! なかなかのものだな... て...手伝おうかだんな様... 強くならないと...!! 君...夫として...!! 君を守れるくらいの... うぅ...結局一回もできなかった... 初めて会った時だって助けてあげたてしょ? それ、僕が言いたかったやつ... あはは、ごめんごあん。 結婚するみたいなのよ。 あなたの元担任の柳ちゃんが。 ああ、それはおめでとうございます。 いやー、これがめでたいってだけの話ではないのよ... 谷口先生との結婚に何か問題ても? えーとそれがねー... なんて相手が谷口先生って知ってるの? 公園ですごいちちくりあってるのを見たから なんかもぉすごいやつを見たから。 遊園地で見かけた時とてもお似合いだったから。 あ...そうなんだ... 見なかったことにした由崎夫婦なのだ! まぁまぁ、それで何が結婚の問題なんですか? 夜の公園でめちゃくちゃちちくりあってたのは置いといて、 どんな問題があるんですか? ま..まぁいいわ。ていうか私は逆に聞きたいんだけど、 エゲつない脳天気ぶり。 まぁ予想はしてたけど...やっぱそうなんだ... こんなステキな人と結婚しちゃっていいのかなっていうドキドキだけでしたね。 ていうか先生は不安なんですか? テートで牛丼を食べに行ったのよ。 「デートなのに牛丼屋なんかー!」的なやつですか? そんなセレブな話じゃなくて。 牛丼屋には一人で来てたの。 一人で入って...大盛りご飯少なめを頼んでかっこんでいたんだけど... まさか好きな人と来る日が来るなんて、 ちょっと嬉しくて...ドキドキして... 先生、いい子だなぁ... なんかいいじゃない?そういう肩の力が抜けた関係って... 牛丼が運ばれてきた時... 紅しょうがを山盛りにしてて... いますねそういう人.. なるほど。それであいて相手の価値観に不安を抱いたと... 違うの!!そういう単純な話ではないの!! 唖然とする私に谷口先生は言ったの。 驚かれたでしょう、柳先生。 この食べ方はとある漫画の影響で始めたんですが... その漫画の中でも言われているのですが... 美味くはないんです...! だったらなんでやるのよ!? 私もそう思ったから聞いたの!!そしたら...! やればわかるんです.. 僕はこの食べ方を柳先生にやってもらいたくはないんです...! ですから柳先生はお気になさらず... 普通に食べる柳先生でいてください!! やってみようって... やったんですか?柳先生!! やってしまったの後日、一人で!! 恐る恐る私も食べてみたんだけど... 本当に紅しょうがの味しかしなくて、 特に美味しくはなかったの.. だけどね!!この話の本当に恐ろしいのはここからなの!! 特に美味しくなかったなと思い店を出たんだけど、 二日くらいしたら... あの紅しょうが山盛りの牛丼が食べたくて仕方なくなるの!! そこで気付いたの!!「あー谷口先生が言ってたのはこれかー」と 一度ハマってしまうと二度と抜け出せなくなる牛の沼なの!! それまで私は牛丼屋で紅しょうが山盛りにしている人を蔑んでいたわ! なんて愚かな生き物なんだろうって... だけどあの人の影響で私は彼らを許せるようになってしまったの!! これでいいのかって... だんな様、これなんの悩み? 人は変わってしまう... 誰かを好きになることによって.. てもこれはいいことなのかしら.. あ、でも一応着地点はラブコメになったよ。 いいんじゃないですか? それは人としての成長ということで: 牛丼に山盛り紅しょうがを入れる人に成長したくはなかったわ... まぁ、そうでしょうね... そのこと〈紅しょうが山盛り牛丼)を谷口先生に言ったんですか? そんなのあの人には言えない! あの人の好きな私は紅しょうがを山盛りにしない私... 紅しょうがに染まった私を...あの人が好きになってくれるはずない!! 正直に話すしかないんじゃないてすか...? ありのままの自分を受け入れてもらえなければ... ねぇだんな様これなんのアドバイスをしているの? 私...話してみる... こんな私でもいいのか聞いてみる!! 柳先生は全てを谷口先生に打ち明けたという... 二人の間でどんな話し合いがあったかはわからないけど、 まぁ、くだらない話でしょうね。 谷口先生は全てを受け入れてくれたと思う。 二人には幸せになってもらいたい。 僕はそう...星に願った。 いや願われても、星も困ると思うわ。 話の内容はよくわからなかったけど。 わからなかったんだ... 今、僕が思うのは... 牛丼屋さん行ってみない? 同じ気持ちだったわ... 由崎夫婦は思うのである。 やるんじゃなかったと.. 全て燃えてしまった... これから一体どこに.. このおはぎは君が食べなさい。 まるで昨日のことのよう: わざわざ作ってくれて嬉しいわ。 まぁ、とはいえ茹でるだけなんだけどね。 暑い夏には冷や変よねぇ... うぉい!!お前どっから湧いて出てきてんだよ!! わらひを家に呼ばないからわらひから来てあけたんやない... そーめん啜りながら話してんじゃねーよ。 まぁまぁでもお暑い中、わざわざ来ていただいてありがとうございます。 ほら、ごらんなさいよく出来ただんな様だこと。 貴方もこれくらい年寄りを労ったらどーなの? なんで私がお前を労るんだよ。 てゆうかせっかくの夏なんだからさー。 貴方も引きこもってないで外に遊びに行きなさいよ、外に。 あ!そうだ私、キャンプしたいキャンプ!! せっかくだからさ、私をキャンプに連れていって! いやいや、なんでって... 流行ってんのよキャンプ。 私、ユーチューブでキャンプの動画ばっか見てんだから。 キャンプっていうのはね...心の洗濯なの... 部会で疲れた心を大自然の中で癒やしていくの。 夜、コーヒーを飲みながら星を眺めれば、 そこはまるで銀河鉄道。 天と地と自分が一体となって本当の自分を取り戻せるの。 普段スマホの小さな画面しか見てない貴方にはわからないてしょうけど、 キャンプってそんな感じなのよ。わかる? だから知らねーつーの!! 天と地と自分が一体となって... ナサくんはロマンチックなのだ! 僕、キャンプって行ったことないんですけど、 そんな感じなんですか? キャンプは究極の癒やしよ。 いやいや、待ってだんな様!! 本気でキャンプ行く気? もちろん行ってみたいじゃない? てことで来週一緒にキャンプ行くってことでよろしく! 勝手に話進めてんじゃねーよ! まぁ、本当に行きたくないなら別にいいけど... 老い先短い老人のわがままを、 たまには聞いてくれてもいいんじゃない? まぁいい。だったらキャンプくらい行ってやるよ。 だんなさんと二人で食べてね。 それじゃあお二人とも、 ところでさっき貰ってたそれ、なぁに? まぁ中身は見なくてもわかるけどね。 昔、貰って嬉しかったんだとさ。 こっそりお嫁さんの下着とか漁ったりしないんスか? あ、聞こえなかったスか? センパイってーお嫁さんのー... いや、聞こえてるよ!! 急に下品!!下品にも程がある! でも思ったことを聞かないとストレスがたまるのて... いやストレスがたまろうと聞いちゃいけないことはあるよ! ていうかほらつかっさんて鉄壁なイメージあるじゃないっスか: でもふだん普段一緒に生活してると絶対スキって出てくると思うんスよ。 そのスキにてすね。センパイがどんなチロい目でお嫁さんを見ているのか.. 興味が尽きなくてですね... そんなの興味持たないでくれる? このムッツリスケベはどんな時にお嫁さんをエロい目で見てるんスか? だからそんなの答えられないよ!! まぁ、などと言ったものの.. スキはあるのである!! まぁ別に夫婦なんだから、 ここからなんらかのスキンシップを図ってもいいのである。 なんらかのスキンシップを!! あの可愛い太モモにチューすることだって...! その時ナサくんは思った。 自分は何をやっているのだ...と。 お嫁さんが寝ているスキに太モモにチューすることが、 イケてるだんな様のやることなのか? 「やめておけ、それ以上進めば人でなくなるぞ」。 おのれの欲望に打ち覚ってこそ、人は人であり続けるのだ...! 抗いがたいお嫁さんの太モモの魔力!! お...おはようだんな様。 お...おはようございます。 ナサくん結婚したの知ってる? いやー、ビックリするよねー。 正直、ナサくんは私と同じでそういう感情がないと思っていたので... 誰かを好きになる気持ち。 そういう感情ってないの? ふ...ふーん...そうなんだ うん。全然ない。わかんない。 あ...あるけど... じゃ...じゃあもしかして鉄くん!好きな子とかいるの!? いなくはないかな...? ああ~そうなんだ... それはちょっとショックだな~ なんか裏切られたダカだわ~ 君はれろい恋愛ってものがホントにわかっているのかい? それはどういう...? まぁ鉄くんは知らないだろうから教えるけども、 私が調べたところによると誰かを好きになったりするとだなー、 おしゃれなカフェとかに行きたくなるんだぞ...! わーおしゃれなカフェねー。 そうでしょーホントおしゃれよねー。 ふーん、そうなんだ... 鉄くんは行きたいと思うか? 好きな子とおしゃれカフェ。 「一緒に放課後宿題やらない?」とか言って。 まー、だけど色々調べても難しいよ。 え?な...なんて!? 人はさ...誰かを好きになると、 肉体的接触をしたくなるらしいんだけど... 全っ然わからないと思わないか? 好きな子に触れたくなったりキスしたりしたくなる気持ち... オレは...わかるよ... じゃ...じゃあさ!! ちょっとした実験だよ。 これを私の手じゃなくて、 好きな子の手だと思ってみるんだ。 私も想像してみるから。 今、触れているのは大好きな人の手だって... そしたらドキドキするかどうか... これだとわかんないな? やっぱわかんないなー。 そもそも好きな人のイメージってのが湧かなかったので全然ダメだったよ。 少しはドキドキしたか? あんまりドキドキしなかったかな...? やっぱこういうのではダメなんだよ。 もっと強い刺激なら... ばっちぃからやだな... 私の指にするなら試してもいいかも... 鉄くん、咥えられるとさすがに気持ち悪いよ。 だんな様のお友達はカフェで何をしてるのっ 出るタイミングをなくした由崎夫婦。 絵筆を握るのが好きだ。 心のままに絵筆を振るっていると、 小さな悩みも全て消え去り、無心になれるから。 相変わらず荒々しい絵だな。 しかし...尊敬する人の肖像画なら... もう少しデッサンをなんとかした方がいいんじゃないか? 才能はあると思うからもっと基本を身につけた方がいいと思う。 正直、絵の上手い下手には興味がない。 何故なら私にとって絵はただの精神統 自分が満足ならそれでいい。 君がなんとか賞でも獲ってくれないと。我々の部はピンチなんだ。 えー?じゃあデッサンの練習するので、 如月部長全裸になってもらえます? う...い...いや、それは...! 部長の気持ちもわかっている。 部員がたった二人の部活に、 大きな部室と部費が割り当てられている。 だから今度のコンクールで食でも獲ってあげたいけれど... デッサンの勉強かー... 結果を出さねばその見直しは必然だ。 女子の裸じゃ燃えないんだよなー... 中肉中背の...なかなかいい体つき... 数宮くんって柔道部期待のエースなんだよね? じ...じぶん自分でそんなこと全然... い!いやそんなことあるよ! 小学校の時から団体戦の大将だし...! 先月の大会でも優勝したりしてるから...! そっかそっか。じゃあ結構筋肉あるんだね。 うん...そうかも.. ちょっとお願いがあるんだけど。 そそそぞそれは一体どうして...!? へ?いや、別に変な意味じゃないよ? ちょっと絵の練習でデッサンのモデル探しててさー。 数宮くんがちょーどいい体つきなのよ... モ...モデル...? 数宮くんとはほとんど喋ったこともないし... 特にした親しくもないのにいきなりこんなことお願いされてもね... 他の男の子探すから大丈夫! 他の男の子って...? サッカー部の武智とかチャラいからモデルになってくれそうじゃない? それに裸といっても二人っきりだし部室も誰も来ない密室だから... ほ...ほか他の奴がやるくらいなら... オ...!オレが...!! じゃあこの後一緒に美術部の部室来てくれる? やっぱ、いい体してるねー。 あ...う...うん... 胸もそんなに厚いんだねー。 おー...男の子って体温高いんだねー。 あ...あの...これってこの後下も全部脱ぐの? まあ、できればそうしたいかな? 大丈夫。大丈大。カーテンも閉めたし鍵もかけたし... 部長も帰ってるし、そもそもこんな時間にこの別棟は人が来ないから、 それはそれで色々問題なのでは...? まぁ無理にとは言わないよ。 恥ずかしければ下半身は別の人て練習するし オレ以外の奴をモデルにはしないで!! そ...!それだけは約束して!! チャラい奴は絶対っ...!! まずは後ろ向きでいいから。 平常心だ...心を静かに... じゃあ上半身だけ振り返って... そのまま動かないでね。 すごい真剣な眼差し... これは本当に..真剣な... それなのにオレは変なことばかり考えて... ホントさいてい最低だ... 有栖川さんの真剣な表情... とにかく可愛い...! 全裸だからって興奮しちゃダメだよ。 こ...!!興奮とかしてないし...! 僕をモデルに賞を獲ったのがこれ? 題名は『新妻への興奮!! とんでもないタイトルつけないでくれる? ふーん要は絵が上手いんだな。 はい!!私はなんかい恋愛に敏感なので!! 僕はこんなにマッチョだったかなー? 灯台のもとは暗いのである。 キャンプをしたくないから文明を発達させてきたのよ。 それなのにまったくあいつときたら... どーしてこうインドアな奴ほどアウトドアに憧れるのか... ホントだんな様と一緒じゃなければ... 星を眺めたいなら... 別に山とか行かなくてもいいと思うのよ。 だって夏山なんて虫だらけなのよ、虫だらけ。 蚊帳があったところで絶対刺されまくりよっ! 高い所に登って星を見るのが一番いいっていうか!! 言っとくけどだんな様... 高い所で星を見たいなら都心にもいっぱいスポットはあるわよ。 例えば渋谷スクランブルスクエア!! ここの屋上は有料だけど開放されてて、星もたっぷり見ることができます! しかも中には広々とした芝生あり!! カップルで寄り添えるベッドやハンモックもあります!! どう!?山なんか行かなくても!お星様たっぷり!! しかも虫も出ません!! まぁ...それは今度... デートで行こうよ... 大体なんなんだよ、あいつは... こんなものまで作って... アウトドアホームパーティーって... アウトドアホームパーティー? 綾姉はカリスマヒキコモラーだから、キャンプとか興味ないのかと思ってた 私を勝手にインドアのカリスマに祭り上げないでくれる? でも言いたくなるでしょ? キャンプ用語だけどいみ意味は知りません。 ただ言ってみたかっただけです。 このようにキャンプには... 人間をワクワクさせる謎の魅力があるって話よ.. 現実から目を逸らせたくてキャンプ動画ばかり見てたから、 キャンプの魅力は十分に受け取ったわ!! あとは行くだけ!!行って魅力を堪能しまくってやるわ!! じゃあ参加するって言っとくね。 てことで私と綾姉も行くってことでいいっスか? ても私たち、準備とか全然わかんないっスよ。 テント苦手ならグランヒングの施設もあるって。 え?グランピングってあれっスよね? ホテルみたいな至れり尽くせりの。 うん。...車で行けるしベッドで寝られるって。 うわーそれ超いいじゃないっスかー!! そうだねーこんな豪華な話いいのかなー? どーせその山も施設もあいつの所有物なんだから それはあいつが昔、星を見るためだけに買った土地で、放置するのもなんだからキャンプ場にしたんだ。 そ...そうなんだ... まぁせっかく買ってくれたし... 使ってやらないと勿体ない... だったら私も行ってみたーい!! キュ...キューマちゃん。 私はねー、こう見えて昔からキャンプに興味があったのよ! まぁまぁ、キューマちゃんはアホの子なので.. 昔から父ちゃんが言ってた。 「キューマ...お前を泣かせる奴がいたら山へ行け...」 キューマちゃんのキャンプは行く度人が減っちゃうねー。 ていうかキューマちゃん、この前キャンプのアニメハマってたじゃん。 え!?キャンプってあれなの? そんな超行く!!超行きたい!! 今まてあいつなんの話だと思ってたんだ? まぁまぁ、キューマちゃんはアホの子なので... 銀河くんたちも誘ってみようか。 いやいやっといや、一緒にキャンプ行こうって話だよ。 人なんか埋めに行かないよ。 へー!キャンプとはいいっスね! ところで兄貴。つかぬことをお聞きしますが... そのキャンプって先日のお嬢さんも来られるんですか? あ、それってもしかして.. やっぱ、ああいうことがあったからには... 落とし前つけておかねぇと... ラブコメだといいなぁ。 おばあ様のアウトドアホームパーティー、 さいとう・たかを著『サバイバル』のファンとして、 あれキャンプ漫画だっけ? まあねえさま姉様の旦那は見るからにキャンプとは無縁の人でしょうから... 大自然の厳しさを教えてあげるわよ。 キャンプとかやったことあったっけ? キャンプの全ては... さいとう・たかを著『サバイバル』で学んだわ。 あ、これダメなやつだ。 ネズミの恐ろしさを... あの旦那に教えてあげるわー ネズミなんか出ないと思うんだよなー。 これって私たちも行っていいのかなぁ? どっちにしろ千歳ちゃんの付き添いて行くんじゃないの? いやでもそれだと... 美味いメシとか酒とかありつくわけにはいかないだろ? ま、別にいいんじゃないっ なんか結局すごい人数になりそうだね。 千歳たちも来るみたいだしね。 ま、結婚式の披露宴みたいで、 そう言われると途端に恥ずかしくなっちゃう。 まぁ結婚を祝福されるのは... その日が晴れるように、 きっとお星様もみんな祝福してくれるよ。 またそんなロマンチックなことを... 今日は朝からキャンプだー! ではまず事前にお話しした通り、 今回、目的地まで行く方法は二つあります。 一つはこちらが手配した車で、 直接キャンプ場までお連れするルート。 そこからハイキングしながら向かう方法。 ちなみにハイキングだと徒歩で約四時間かかりますか... ちょっと待ってだんな様!? ハイキングっていっても山道よ!? それを四時間も歩く気? でもせっかくのキャンプだしー。 やっぱ大自然の息吹を、 じゃ...じゃあハイキングで... 歩くのは嫌だけどだんな様と一緒にはいたいのだ! あのー、私は車でお願いしてもいいっスか? わかりましたでは後程お迎えに上がります。 よーし!!では頑張って山に登ろー! 元気いっぱいで始まったハイキングだったが... これってあと何キロあるの? 何キロっていうか歩き始めてまだ二十分くらいしか経ってないよ。 山歩きって...平地とは全然違うのね... そもそもまず歩幅が大きすぎる。 手足を交互に出す歩き方も重心がブレて歩きにくいから、 右手と右足、左手と左足が同時に出るように歩くんだ。 ホントだ。こっちの方が楽かも。 明治の前まではみんなこう歩いてたんだよ、日本人は。 あのキューマって子が全然ついてきてないみたいなんですが大丈夫ですか? うわーあんな後ろに.. あっしが連れてきましょうか? だんな様たちはそのまま進んで。 あいつは私が連れていくよ。 メチャクチャ速いっスね... つかっちゃん忍者みたい... よし..じゃあ僕らは先を急ごう。 あ、パイセンのお嫁さん! いや、この花何かなーと思って。 ああ、これはクチナシの花だよ。 これの果実はサンシシといってね。 昔から止血や消炎の薬として使われてるんだ。 打ち身や腫れを抑えるってこと。 サンシシの粉末をそば粉と卵黄で練り合わせて貼り付けるのさ。 へー、そんなの効くの? それよりさっさと歩かないと追いつけなくなるぞ。 まぁ、今はサロンパスとかの方が効くだろうな。 でも見たことないものばかりで楽しいよ。 私は見飽きたものばかりだよ。 すごいかわい可愛いキノコ! それはドクツルタケだ。 毒キノコって日本にあるのっ んなもんそこらじゅうに生えてるよ。 特に山の中で白いキノコを見かけたら食べない方がいい。 シロフクロタケっていう食べられるものもあるが、大抵は毒キノコだ。 じゃあ今日から私... そういうことじゃねーわ、バカ。 スーパーで売ってるものはいいんだよ。 山の中に生えてるやつを食べるなって言ってるの! ていうかこんなペースじゃ追いつかないから.. こんな山道、追いつくのは難しいでしょうね。 ちょっと見てこようかな? あんたらが遅いから見に来たのよ。 ホントねえま姉様のことわかってないわね この程度の山道で吉労するわけないでしょ? ホントにこんなとこ登れちゃった.. 急な斜面も上り方次第で登れただろ? それよりそこに座ってていいぞ。 パイセンたちに追いつかなきゃいけないんじゃないの? 思ったより早かったわねだんな様。 ていうか、いつ追いついたの!? まあやまある山歩きは忍者の基本なんで。 ほらほら、それよりもまだ山道は続くから.. 司ちゃん忍者だったの!? 登山とか嫌いなんだよね? なんのために人が車や列車を発明したっていうのか: だけど...山道歩くのとか得意みたいだね。 だんな様たちと比べたらね。 司ちゃんツンデレだね。 そういうのぢゃないわよ! 「私と結婚してくれるなら付き合ってあげる あの時のことはあまり覚えてないけれど... 彼女が笑った気がした。 みんなは近くで川遊び中。 歩き疲れたから少し休もうって。 まぁ十分くらいしか寝てなかったけどね。 これみんなからはだいぶ離れているの? 声も聞こえてこないわね。 だからせっかくって何よ!! 具体的に何かを問われると恥ずかしいけど、 みんなが見てない間に司ちゃんにチューしておきたいみたいな? ダメじゃないけど... ハッキリと具体的に答えたわね。 知り合いに見られるのは恥ずかしいじゃない。 まあ僕はあんまり恥ずかしくはないけど... そこは恥ずかしがってくれる!? 別にいいじゃないチューの一つくらい... 減るもんじゃないんだから... お前みたいのが急に出てくるからやれないんだよ! だからいいじゃない、夫婦なんだから。 スキンシップ大事なのよ? ナサくんだってしたいでしょ?チュー。 マジメに答えないの!! て...でも本当にステキなキャンプ場ですね。 一緒に来てもらった甲斐があったわ。 星がキレイに見えるから買ったの。 そう...手を伸ばせば... あの月だって手が届きそうだったから... では夜が楽しみですね! ええ。楽しみにしてて。 夜になればガードが下りると思うのて... もうお前どっか行け!! ちなみにお二人にはグランピング用の部屋を用意しておいたから、 今夜はそこに泊まってね。 そちらの人はテントとか飽き飽きてしょうから。 はい。ありがとうございます。 いやー、ホントいい人だね。 そういえば以前...時子さんに言われた。 千歳ちゃんにも言われた。 なんで結婚するのかって。 二人に言われたその言葉の意味を... 私はだんな様にとって特別? じゃあちょっと僕らも、 みんなが川遊びしてるところに行こうか。 二人でお散歩したい... あ...う...うん。 あの下の方で遊んでるの... あーちとせ千歳たちもいるわね。 あの泳いでいるのはキューマちゃんと綾さんかな? てか服のまま泳いでるけど大丈夫なの? ていうかあそこにいるんだねー ちょっとあっちの木陰行ってみようか。 うわぁこんな所にもキレーな沢がある。 ちょっと入ってみようか。 うーん、でも私ロングスカートだから濡れちゃう。 濡れないように持っておくよ。 これじゃうまく歩けないわよ... 僕が上手に支えているから。 だけどこれじゃ私... 身動きがとれない... コ...コラ...!!み...!耳食べちゃだめえ~... 司ちゃんは耳もおいしい。 息が...!息がかかるから喋らないでえ...!! ちなみにこっちのラブコメは、 キューマちゃんがいない? いえ、それは考えられません キャンプ場は広いですが周囲を柵で囲まれています。 部外者が入らぬようカメラで監視もされているので遺難はあり得ません。 そろそろ夕食の時間だし、 みんなでキューマちゃんを投そう。 みんなが迷子になったぞ? まだ自分が迷子になったとは認めたくない。 そんな次々迷子になられたら捜す方も大変だよ... でも今日は登山で四時間も歩いてもう足がバンパンだから... とりあえず一度みんなといた場所に戻るか。 週雛はあり得ないとか言ってたけどあり得るよ! だってハチャメチャ広いもん!! ていうかホントに疲れたし...足痛いし... 横になって考えるか... さらば...由崎ナサよ... みたいな感じになるよね。 だんな様が帰ってこない? ミイラ取りがミイラになる的な? まぁ、そういう感じかなー? ていうか広いとはいえ、 そうそう迷子になるような森じゃないと思うけど。 ナサくん、インドア派だからねー。 困ったやったなー、パイセンは... キューマちゃんはどこにいたの? そう言って月へと帰るその姿は 出会った日のこと... 私と結婚してくれるなら、 あんなことを言われたんだろう? 僕は「はい喜んで」と即答したけど、 あの言葉の真意はーーっ こんなところで寝てたら、 もしかして僕、寝てた? ていうかキューマちゃんは? とっくに見つかったわよ。 それより早く行きましょ。 バーベキュー始まっちゃうわよ。 立ち去ろうとするその背中を... 僕は必死で呼び止めたんだ 「結婚してくれるなら付き合ってあげる」って... どういう意味だったの? そうだったっけ...? だったら内緒にしておこう。 ホントにわからないの? ええ、そんなヒドイ!! 「え?なんで?なんだよ... 大抵の人の答えは... 見知らぬ女からあんなおかしなことを言われた時 大抵の人の次の答えは「え?なんで?」 よくて無言かときど戸惑う仕草。少なくとも疑いもせず即答できる奴はまずいない。 怪しみ、疑り、ふとん不審に思う。 好きだのなんだの言われても、 どこまで信じていいかわからない生き物だ。 どれだけ言葉を並べても、 相手のことが信じられない。 だからおかしなことを言われたらまず、聞きたい。 相手を信じていないから でもナサくんは答えた。 即答で、「はい喜んで」と。 私の言葉を疑わなかった証拠だ。 浮かれてとっさに出ただけかも...! 愚かだろうと咄嗟だろうと、 本当のことがわかる一瞬がある。 たとえばサプライズでブロボーズをした時、 相手の一瞬の表情で全てがわかることもあるでしょ? 一瞬のなか中に...答えはあるんだ。 私が君を好きになったのは、 君が最初に、私を信じてくれたからだよ。 君が私を信じてくれたから、 私も君を信じることにしたんだよ。 君が振り向いてくれたことが、 あの日、僕が即答したのは... ただ嬉しかっただけなんだ。 ただ嬉しくて...嬉しくて... ートニカクカワイイ皿・完了 これはある日の由崎家の、 ホントどうでもいい話.. 少しは運動した方がいいわよね。 ところでナサくんって... あまり筋肉がある方ではないと思うけど... サラっと働付くこと言ってた! 体の柔らかさも健康には重要でしょ? 前屈とかどれくらいてきるの? まぁ、フツーくらいかなぁ...? 昔はそこそこできたのに...! なんでこんなに...!? まぁ、てきないものはしょうがないわよ。 せめてこれくらいはてきないと... 司ちゃんって...体柔らかいんだね。 まあナサくんよりかはね そういえば以前、あとせ千歳ちゃんが言ってたけど、 司ちゃんって運動神経いいんでしょ? ど...どうしたのよだんな様? スカートが...!!ブワッて... ちゃんと下スパッツ穿いてるから。 だから...!!その...! だからだらぶらぶ大丈夫だって。 こんなのズボンと変わらないって。 本当にわかっていない: そういうことじゃないんだって。 そういうことじゃないんだっ!!! ま...まぁ、今日はとりあえず帰ろっか.. ん?もう少し運動しないの!? 運動は...ちょっと刺激が強すぎた... あと、もう少し部屋の中でてきる運動を考えるよ。 ここからは余談ではあるのですが... スカートで隠しながら、 上手にスパッツを脱ぐ仕草に... おかしなフェチが目覚めそうだよ!! とりあえずギュッてした。 ちょ...!あっ...!まだ汗ふいてないから...! 実は:結婚生活について悩んでいることがあるんだ... どうしたんだろう?ついに夫婦関係にヒビか...? 指輪をずーっと付けてると..ガラスのコップとか握った時に、 指輪のここでガラスを割りそうになるんだよね; イラスト・地健二郎サイン・中野絵美(バナナグローブスタジ これものすごいどーでもいい悩みだ。 ステンレスボトルを持つ時も、 意外とこの指輪の腹でステンレスに傷がついちゃうんだよね... まぁ、普段は外しといて 出掛ける時だけつければいいんじゃないかなぁ? そこで考えたのがこのラバーリングガード! このシリコンカバーを指輪につけるだけで、たちまち指輪でガラスやステンレスを傷付ける心配がなくなるんだ! 出掛ける時だけつければいいんじゃないかなぁ? 前回までの流れはどうしたんだよ。 んなもんアニメ化の話に比べたらどーでもいいわー! てかアニメ化となったら大事なことは なんでよ!前作だって私の出番が来る前にアニメ終わったのよ!! だったら先にあっちをラストまでアニメ化しなさいよ! よ!よーし...それならこっちだって考えがあるわ... そんな何年も前に終わった作品誰もアニメにしねーよ!! 神様の悲戦が始まる!! 先輩たちの住む離れから 甘い声が聞こえてきたとき そっ!そんなに漏れてないわよ...! 鼻・異性のどこにグッときますか? 最近、気が付いたんだいけど、最近、メガロいたんだけど匂いだと思う。 サンデーの目次コメントにいろんな人が答えてみた。 サンデーの目次コメントにいろんな人が答えてみた なったら何をしますか? 涼宮ハルヒのモノマネとかやります! たいと思う人はだれですか? 何人たりとも私を何人について私を起こしてはならぬ... 鼻、なにかから逃げ出したいとき、ついしてしまうことはなんですか? 後悔したくないので昔の作品夜のグッズも捨てません! ...道でなにか拾うとしたら何かいいですか? 亀道でなにか拾うとしたら何がいいですか? ばっちいので拾いたくないっス。 課金のし過ぎでクレカが止まった時 ●・映画の主人公を演じるなら誰がいいですか? 第一次世界大戦が終わり関東エールページ大震災の頃か...入居外の頃はま、生きつらい時代だったよ。 鼻もし強盗がやっできたら、命の次に何を守りますか? ベッドの下にある同人誌を... 自分の命より先に守るものがあります。 鼻「思えば遠くに来たもんだ」と思うのはどんなときですか? 鼻勉強で、子どものころ嫌いだった教科はなんですか? そもそも好きな教科がないです。 そもそも嫌いな教科がないです。 で観た映画はなんですか? なぜかみんな私には何もやらなぜかのんな科にはやりやせようとはしませんでした。 鼻小さいころ、お年にいい玉やお小遣いをはた二人で買ったものはなんでしたか? 気をまぎらわせていましたか? そんな授業はないです。 鼻一番のヒーロー、ヒロインを教えてください。 ことを教えてください。 鼻嫌いな授業のとき、どうやって「鼻」最近「ちょっとラッキー!!だった鼻最近、身のまわりで起きた信じられない 出来事を教えてください。 センパイがつかっさんにスケーモーノっしゃーーーっヒバハ...イハンこんにへエロイことをしていたっス。 でも、い、いいい、いつの、どれ? あの日の答えを僕は一生誇りに思う 少年サンデーコミックス 名「トニカクカワイイ」の ©畑健二郞ノ小学館行`株式会社小学館 電子書籍制作会社株式会社昭和ブライト