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村田真哉村
真シ田ふ村い!!
...
...
その
u肘団萸坡
それでも、
...
しかし、
...
第11話えてください...
そういうわけですが、
このようなサイトでは、
第
第
話、私の望みを聞いて欲しいの
第68話
話「あなたになって欲しいの
うん
第10話、そろそろ終わりにしましょうか
...
第
〈翔翔〉話
最終話生きるためには
...
...
クモは
ハチには
勝てない
だが
自然界には
無数の例外が
存在する
攻撃を
受ける前に
頭上の死角
から
胸部神経節に
毒牙を突き立てる
という
奇襲を
前提条件と
するならば
クモの
勝利も
第67話:教えてください
充分に
あり得る
ハァ
......
み
見事だ
藤井アリス
さすがは
あの
「糸」
だけでなく
「牙」を
使うとはな
「蜘蛛」の
娘...
......
教えて
ください
お母さんを
藤井綾那を
殺した理由を
そして
私を狙う
理由を
あなたが
私の父親で
長い間
遠くから
見守っていて
くれたのが本当なら
今になって
命を狙うのは
何故ですか?
......
あれから
15年もの間
「ボス」は俺の
意思を支配し
命令を
与え続けた
俺は忠実に
従ったが
お前達
母娘への
思慕の情を
完全には
断ち切れ
なかった
「ボス」は
そんな
俺を
試すかの
ように
お前達を
殺せと
俺に
命じた
そうね
苦しませたく
ないんだったら
即死毒が
一番ね
致死量
僅か10gの
とっても危ない
腕白坊や
「蠍」の
赤いお友達
「致死蠍毒」
扱いには
気を付けて
ハチャイムタッ
ねえ
ああ
すまない
私に任せて
くれれば
いいのに
どうしても
自分で
やるの?
まあ相応の
報酬は
頂くけど..
駄目だ
お前が
殺せ
「雀蜂」
その
俺が直に
手を下せとの
「ボス」の
命令だ
ふーん...
「ボス」のね
まあいいわ
愛してる
なら
やっぱ
自分の手で
殺さないとね
フフ...
お帰り
なさい
アリス
どうしたの
今日は
ちょっと早...
仁君
仁君
会いたかった
仁君
ずっと
会いたかったのよ
分かってる
どうせ
夢なのね
仁君の夢を
見るのが
辛過ぎて
飲み過ぎてた
お薬を
最近ずいぶん
減らしてたから...
でも
それでも
いい
夢でも
いい
もう
少しだけ
このままで
いさせて...
すまない
綾那さん
それで
いい
次は
娘を殺せ
殺せ
俺は初めて
「ボス」の
命令に背いた
その後
俺は彼女の死を
自殺に偽装させ
戸籍も私財も
奪うこと無く
お前を殺すことも
しなかった
そのことについて
「ボス」は
追及
しなかった
その代わり
お前と
「蜘蛛」を
引き合わせた
そして
「ボス」の
思惑通り
お前は
見事に
殺しの才を
開花させ
次々と
刺客を葬り
「蜘蛛狩り」を
生き残り
やがて
一匹の
「蜘蛛」として
完成した
......
私が
全部
「蜘蛛」さんに
会ったことも
殺しを
習ったことも
筋書き
通り...?
そうだ
思えば
俺が命令に
背いた時に
「ボス」の
興味は
俺からお前に
移ったのだろう
......
すまない
アリス
俺が
未練を
断ち切れ
なかった
ばかりに...
全ては
俺の..
教えて
ください
「ボス」の
正体を
何者なのか
目的は
なんなのか
全てを
どうすれば
殺せるのか
教えてください
ハァ
いい瞳
だ...
枝葉に惑わされる
こと無く
常に本質を捉えようとする
常に本質を
捉えようとする
その瞳
綾那さんに
似ている
本当に
よく似ている...
教えてやろう
「ボス」の
正体は...
頭部着弾を
視認
はい
はい
間違い
ありません
「雀蜂」は
死にました
「銀蜻蛭
次の指示を
「ボス」
ギンヤンマは
地球上でもっとも優れた
「飛行物体」である
昆虫は
一般的に
一対二枚の翅を
同時に動かして
飛ぶが
トンボは
4枚の翅を
個別に動かし
幻想的な
空力制御を
可能とする
その機構から
生じる
ギンヤンマの
最高速度は
実に
時速100km
紛れも無く
昆虫界最速
しかも空中での
急発進と急旋回
急ブレーキをも
可能とする
こんな
飛び方など
最新鋭の戦闘機や
ヘリコフター等を含めても
トンボ以外には
不可能
人類には
到達不能な
飛行技術と
それに
対応できる
レベルの
視認能力
即ち
相対速度100イ超の
物体を捉える驚異的
動体視力と
270度もの視野を
併せ持つ
ギンヤンマは
狙った獲物を
100%逃さない
地上最速の
捕食者であり
地上最強の
狙撃手なのである
射出後
回転しながら
トンボを模した
「翅」を広げる
ことにより
あらゆる自然条件の
千渉を退け
弾道を
自動修正する
狙撃弾
名付けて
「蜻虻弾」
半径5km以内
であれば
「銀蜻艇」の
狙撃から
逃れる術は
ハァ
ハァ
無い
これは
おそらく
遙か遠く
からの
狙撃
下手に動けば
ハア
いや
ハァ
動かなくても
あまりに
離れていては
音も振動も
感知できない
糸や牙では
防けない
殺される
どうすれば
いい
ハア
ハァ
ハァ
一体
どうすれば...
んァ
大丈夫
そんなに
アッサリとは
殺さない
ていうか
殺させない
アリス
あんたには
まだ
頼み事が
残ってる
からね
......?
まさか
そんな、どうして...
田嶋さん...
な
なんで
生きて...
よっ
アリス
きっと
第83話:私の望みを聞いて欲しいの
いやー...
危ない所
だったわ
「蠍」の存在には
気付いてたけど
いきなり
フスッと
来るとはね
でも
生きてて
よかった
まいったわ
お互いね
あ
あなたは
誰ですか
田嶋さんは
私の目の前で
殺されました
一体何者
なんですか
今すぐ答えて
ください
さもないと
...
分かった
言うわ
アリス
確かに私は
田嶋頼子じゃない
あんたを散々
いじめたのも
トイレで銃を
突きつけ
られたのも
モールであんたに
服を買ってやったのも
夜中に
好きな小説の
話をしてたのも
全部
私だけど
あなたの
大好きな
「田嶋さん」
じゃあない
...!?
まさか
ほ
本当に
田嶋さん...?
あえて
言うわ
初めまして
アリス
私が
「ボス」よ
...
そ
そんな
...
まさか
ありえない
そんなの
絶対
ありえない
アリス
あなたは
今
混乱してる
ようでいて
戦略を
巡らせてる
今の自分は
身体中に
「糸」を巻き付け
なんとかして
接近し
やっと立ってる
状態
下手に動けば
一雀弊同様
「糸」を絡めて
おきたい所
だけど
狙撃される
残る手段は
あえて
狼狽してみせ
油断を
誘い
敵の方から
近付かせるしか
無い
......
とね
な
なんで...
私の思考が
完全に
読まれてる
体
どういう
トリックで..
トリック
じゃない
唯できるだけ
ラジオの
電波のように
自分と相手の
意識を繋げ
脳から
直接
思考を読み取る
ことがね
ま
まさか
そんなこと
できる訳が
思い当たる
節が
あるでしょ
毎日毎日
あんなに手酷く
いじめた私を
些細な出来事で
すっかり見直し
無二の親友
だと感じたり
そ
母親と
間違ったり...
それはっ
田嶋さんのことを
知っていく内に
優しい所や
尊敬できる所も
いっぱいあるって
分かって
だから...
違う
私はあなたの
嫌がることや
して欲しいことを
読み取って
必要に
応じて
演じてみせて
あげただけ
たった
それだけのことで
嫌われるも
好かれるも
自由自在
時間も手間も
技術も道具も
必要の無い
完全なる
人心掌も
それが
この私
「撚翅」の
能力よ
ネジレバネ
スズメバチなどの
体内に潜みその
行動を支配する
寄生性の
微小昆虫
ファーブルが
その存在を予言しつつ
ついに発見できなかった
幻の
昆虫である
その生活史は
ほぼ全てが
寄生であり
雄は交尾のため
羽化し僅かな時間
外界に出るが
雌に至っては
宿主の体内で
一生を過ごす
それ故
姿を変える
必要性が
全く無いため
蛆の如き
幼虫の形態のまま
生殖行動が可能な
「成虫」となる
これは「幼態成熟」と
呼ばれる現象であり、
未成熟な形質を
多分に残したまま
成長することにより
成虫の社交性と
幼虫の順応性を
併せ持つ
生命の新たな
選択肢である
自然界に
希に発生する
幼態成熟は
一説には
生物進化の
中継種では
ないかと目され
ヒトがチンパンジー
更に東洋人が西洋人の
幼態成熟だとする
説も存在する
人類の新たな
生物的進化の鍵は
幼態成熟か
握ることになる
もしそれが
真実であるならば
私が
あの時
「蠍」の毒で
死ななかった
のは
「芋蟲」と
同じ
「適応性変位体」
だから
幼生特有の
適応能力が
薬物効果を
退ける
そういう
体質らしいわ
もっとも
私の場合は
彼女ほどの
強靭さは無くて
仮死状態に
陥った
まあ
そのお陰で
「軍隊蟻」に
襲われずに
済んだんだけどね
ほんと
九死に一生
だったわ
...
し
信じられ
ません
今の話が
本当だと
しても
根本的に
つじつまが
合わない
あなたが
本当に
「ボス」
なんだと
したら
私が生まれる
遥か以前から
生きていたことに
なるじゃないですか
そうよ
「撚翅」の
若さは
見た目だけ
肉体的には
15歳程度
だけど
実年齢は
100歳
生まれて
100年
いろいろ
やったわ
人を操り
軍を動かし
戦争を起こし
国を亡ぼし
歴史を書き換え
組織を創り
命を断ち
命を育み
命を管理した
全知全能
不老不死
歴史上何者も
到達し得無かった
人類の頂点に
それがどう?
生まれながらに
私は在った
今日という
日に限っては
何度も
死にかけ
何度も
助けられ
か細い
綱渡りの
人生を
存分に
謳歌した
......
こんな
充足感
生まれて
初めてのことよ
ありがとう
アリス
でも
そろそろ
夢から醒めて
現実に帰る
時間ね
え
あんたの欲しい物は
なんでもあげる
その代わり
一つだけ
私の望みを
聞いて欲しいの
だ
第6時話:あなたにをって欲しいの
100年前
少女は
大正の御代に
生を受けた
出生時は100gに
満たぬ未熟児で
あったが
その後は
なんの問題も無く
健康的に
育っていった
問題が
表面化したのは
10歳の頃
ーかに
見えたが
少女の
身体は
6歳になった
時点で
成長を
止めたのだった
当初の
診断は
栄養不足による
発育障害
父は母の怠慢に
母は父の稼ぎに
その原因を求め
夫婦関係は
悪化
その矛先は
元凶であり
弱者である
淀んだ感情は
憎悪となり
少女に
向けられ
だが
父から暴力を受け
母から罵声を浴びる
地獄のような
日々が続いた
ある日を
境に
状況は
一変した
少女に対する
父の暴力はやみ
それ
どころか
それどころか
少女を常に守り
庇い気にかけ
父親の自覚を
持った人間として
生まれ変わった
かのように
見えた
そうでは
無かった
だが
少女は
実の父親を
「雀蜂」
として
己が支配下に
置いたのだ
いつからその能力の
存在に気付いたのか
少女自身も
覚えていない
初期的にはいけません
...
誰から教わる
でもなく
少女は
人を支配する
術を知っていた
やがて夫の異常に
気付いた母は
少女を物の怪の
類と断じ
殺生を
目論むが
その意思を
感じ取った
少女は
これを好機と
ばかりに
父に母を
殺させた後、
自殺させた
何故
殺したのか?
決して
怨恨だけでは無い
少女は
自身の能力に
ルールを
発見していた
人を
「雀蜂」に
するためには
二つの条件を
満たす
必要がある
それは
「雀蜂」になる
という意思表示と
適性
意思表示は
なんとでもなる
問題は
適性の有無
基準は
定かでは無いが
一度に
一人まで
スズメバチの如く
激しい攻撃性と
強い生命力が
不可欠なのだと
そして
支配できるのは
少女は
理解していた
即ち
同時に二人を
「雀蜂」には
できない
誰を「雀蜂」と
するのかにより
自分の人生も
変わってくるのだ
少女は慎重に
人選を重ね
乗っ取っては殺し
乗っ取っては殺し
と
数多の
「雀蜂」を
乗り換えながら
その小さな
身体で
権力の階段を
登っていった
そして
20数年の
歳月が流れ
少女は
いや
彼女は
時の最高
権力者を
「雀蜂」とした
彼女の
支配の下
彼は政界での
発言を強めていき
その後の
日本は
軍国化への
道を辿り
連合国を相手に
無謀な戦争を
挑むことになるのは
歴史が示す
通りである
「ボス」
戦況は
芳しくありません
歴史が示す通りである
このまま戦闘を
続ければ
連合国軍による
日本那滅も
やむなしかと
そう
まだ
早かったか
残念
人の心が
読める
だけじゃ
戦争には
勝てないのね
となると
やはり
降伏
いや
このまま
降伏すれば
敗戦後の
日本は
連合国軍に
蹂躙された後
米ソ英中に
分割統治され
完全に
滅びる
然り
されば
如何様に
どうせ
敗けるなら
徹底して
敗ける
勝った方が
引け目を
感じる程
盛大にね
そして
1965年
米軍はジカ
降伏目前の
日本を
開発中の
最新兵器の
実験場
とした
この
作戦は
連合国軍と
日本軍との密約により
敢行されたものであり、
日本の敗戦を
完全なるものに
するため
彼女が提案した
ものであった
その後、最高権力者は
東京裁判にて
極刑を宣告され
刑台にて死亡し
そして彼女は
戦後の東京に
立ち並ぶ闇市を
一人
歩いていた
さて
さて
敗戦国に
しちゃ
大した活気ね
そろそろ
次の「雀蜂」を
捜さないと
いけないけど
ジジイは
もう飽きたし
次は長持ち
しそうな
若い男を...
おい
これ
やる
え
なんで
それ
売り物でしょ?
...
ななんか
お前がさ
死んだ
母さんに
似てる
から...
お前みたいな
チビじゃないけど
なんて
いうか
お母さん
雰囲気がさ...
なんて
名前?
よ
頼子
......?
ふうん
そう
何を思ったか
彼女は
この天涯孤独の
少年を養子として
迎え入れ
「雀蜂」とした
その後彼女は
少年と共に
「組織」を
設立
暗殺に長けた
人員を集め
やがて
彼女は
人口抑制を司る
日本の最高権威の
裏社会の
頂点に
長く君臨する
こととなる
姿無き
「ボス」として
そして
更に
50年後
お前のために
作ったんだ
目立ち過ぎない
場所を選んで..
いい墓
だろ
「ボス」
いや
外務大臣
丑縞雅史
母さん
今だけ
は
そう呼ばせて
ください
好きにしろ
お前は私の
忠実な僕であり
優秀な息子だ
優秀な
息子だ
いつでも
そう思って
いたし
これからも
ずっと
そう
思い続ける
お前が
死んで
戸川仁が「雀蜂」と
なった後もな
私はこれから
遠い所に行く
これからは
お前一人で
やっていくんだ
いいな
雅史
はい..
う
う...
おい..
泣くな
死ぬのが
怖いのか?
言って
おくが
死ねないことの方が
何倍も怖いぞ
怖くは
ありません
唯...
あまりに
情けなく
あまりに
もどかしく...
母さんを
一人残し
朽ちゆく
我が身が
そう
私は
家族も
仲間も
いつだって
皆私を置いて
死んでゆく
それが
当たり前
であり
私にとっての
学校
だから
この時も
私は
泣かな
かった
でも
少しだけ
感じた
悲しみとも
哀れみとも
つかない
それが「兆候
だったのかも
知れない
奇妙な
「想い」
その後
私の「撚翅」
としての
能力は
徐々に
ではあるが
衰え始めた
戸川仁を
「雀蜂」とするも
完全に支配
することは適わず
家族への思慕を
断ち切れない
「雀蜂」に
次第に苛立ちを
感じ始めた
そして
今になって
遅れを取り戻す
かのように
私の
身体は
成長を
再開した
もはや
疑いようも無い
永遠に
続くかと思われた
この命も
この
能力も
いつか
必ず
終わる時が
来るのだ
それがいつかは
分からないけど
予感はある
おそらく
その
私が「雀蜂」を
作れるのは
あと一人が
限界
最後の
一人に
あなたに
なって欲しいの
藤井
アリス
......
な
なんで
そんな
...
これまでの
ことは
いわば
試金石
「蜘蛛」を継ぎ
「巨針蟻」を
退け
「蠍」を凌ぎ
「軍隊蟻」を
屠り
「雀蜂」を
倒した
もはや
明白
あなた
以上に
私の伴侶に
相応しい人物は
いない
私の
これまでの
長い人生の
中でも
あなた
以上に
私の伴侶に
相応しい人物は
約束するわ
望むものなら
なんでもあげる
いない
だから
アリス
あなたの
全てを
私に頂戴
第1話そろそろ終わりにしましょうか
......
田嶋さん
わ
私には...
あなたが
何を
言ってるのか
分かりません
母を殺し
父を殺し
騙して
いじめて
苦しめて
私から何もかも
奪った
そんな
あなたを
この私が
一体
どうして
受け入れなきゃ
ならないんですか!?
それは
違うわ
アリス
あなたは
生まれついての
殺人者
私が何も
取わずとも
母を憎み
父を憎み
やがては
周囲の人間
全てを呪い
自ら
全てを
手放した
はずよ
う
嘘...
そんな
こと...
あり得ない
自分でも
分かってるでしょ
そういう
性なのよ
今も
あなたは
頭の中で
16回も
私を
殺してる
思考は全て
見通せる
でも
私が
欲しいのは
言葉
どんな思惑が
あってもいい
「雀蜂になる」
という意思を
言葉で示し
さえすれば
それだけで
あなたと私は
誰も分かち得ない
一つの存在になる
選択肢は
二つ
私を受け入れ
頂点に立つか
それとも
ここで
死ぬか
二つに
......
アラクニドLL
我ながら
理不尽な選択を
突き付けてるとは
思うわ
でも
そうでも
しないと
何もかも
終わり
新たなバカ
「雀蜂」を迎え
「軍隊蟻」の
感染拡大を
制御しなければ
この国は
勿論
下手をすれば
世界も...
どうでも
いい
今
この場で
死のうと
あなたが
誰であろうと
世界が
どうなろうと
誰にも
どうだって
いい
何にも
私の自由は
奪わせない
そのために
必要なら
国だろうが
だろうか
世界
友達
だろうが
殺す
無い
生命とは
ただ生き永らえる
ことを
目的とする
ものではない
生も死も含め
ひたすらに
自由であることが
生命の
本質であり
生命はただ
ありのまま
あるがままの
「現象」に過ぎない
そこにあるはずの
無い意味を求め
生に執着し
死に怯臆し
自由であることを
拒み続ける種は
地球で唯一
人間のみである
強いのね
そして
美しい
本当は私も
こんな世界
どうなったって
いいの
ただ
残された
時間を
あなたと
過ごしたかった
だけ
さようなら
アリス
殺せ
了解
な
「雀蜂」
バカな
こいつは
確実に
死んでいた
はず
見えた
瞬だけ
光が
あの場所に
向かって
全てを
出し切る
私の
最後の力を
込めた
「牙」よ
どうか...
届け
投せ
敵の姿を
捕らえろ
なんだ
今のは
どうして
死人が...
ん?
僅かな光量を
頼りに
獲物を
狙い撃ちする
クモが
存在する
メダマグモ
南米やアフリカの
密林に生息する
このクモは
その名の通り
二つの巨大な
単眼を持つ
メダマグモの
狩りは
暗闇の中
自らの糞で打った
「点」が反射する
光を目印にして
獲物がその上を通り
光を遮った瞬間
頭上から投網で
捕獲するという
ものだが
恐るべきは
その眼の
性能
レンズの
受光能力を
示す「F値」で
換算すれば
実に580
これは他の夜行性動物や人類の製造技術を凌駕する
これは他の
夜行性動物や
人類の製造技術を
凌駕する
この事実が
示すのは
前後不覚の闇の中でも
殺し合うのが当然という
驚異的な
数値である
生粋の暗殺者
だけが持ち得る
常識の
存在である
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
全部
ハァ
使い切った
身体に巻いてた
分も
本体の
分も
全部...
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
......
あ
ありがとう
お父さん
驚いたわ
さすがの
私も
死人の心は
読めない
戦場では
ごく稀に
死体袋の中の
人間が
生き返ったかのように
跳ね起きることが
あるという
死後硬直や
地磁気の影響など
要因はいろいろ
聞くけど
執念とか
愛情とか
常識を逸する
強い「想い」が
私の能力と
同じようにね
理屈のつかない
奇跡を生むことも
あるのかも
しれない
さて
そろそろ
終わりに
しましょうか
さっきも
言ったけど
これまでの
人生で
今日ほど
愉しい日は
無かったわ
まるで普通の
女子高生のように
運命に翻弄
され
無力を
謳歌した
ありがとう
アリス
あなたがくれた
この充足感を
糧に
もう
100年程
生きて
みるわ
第71話:翔べ
...
このままじゃ
殺される
でも
身体が
動かない
糸で支えて
やっと立ってた
けれど
その糸をもう
使い切った
更に絶望
なのは
私が今
もうなんの
手立ても無い
「打つ手無し」
と感じている
思考
そのものが
そのまま
全部
相手に筒抜け
だということ
そう
相手の行動を
予測し
裏をかき
罠を張るのが
「蜘蛛」の
戦術
でも
本当に
相手の心が
読める
「撚翅」には
通用
しない
駄目だ
この状態で
この高さから
落とされたら
本当に
死ぬしか無い
この窮地に
都合よく現れて
都合よく
助けてくれる
ヒーロー
みたいな人が
現れでも
しないはり...
アリス
残念
だけど
現実は
そんなに
甘くない
さよなら
アリス
翔べ
行け
アリス様
ああぁああ
田嶋さん
これまでの
ことが
全て
演技だったと
しても
私は
本当に
あなたの
ことが..
私もよ
アリス
た
田嶋さん...
ア
アリス
様...
ね♡
言った
でしょ
助けに
来るって
っせえん
ですのよ
さっさと
引き上げやがれ
ですわ~
あ
あの...
どうして
田嶋さんが
敵だと
分かって...
ああ
聞いたん
ですのよ
「金噺」に
え
はい
「ボス」は
死にました
実際に手を
下したのは
「兜蟲」
はい
「ボス」の
正体など
は
そこは万事
ぬかり無く
差し障り無い範囲で
情報を与えて
おきましたので
新たなる
「ボス」の目星は
既に
さて
これからが
本番だ
キリギリスの
調べが響く
季節は
秋
命尽きる前に
長い冬の訪れを
知らせる
亡びの
前奏曲
しかし中には
叢の奥深く
そうなんでもいいですよ
成虫の姿のまま
越冬し
春にまた
鳴く
変わり者も
存在するという
人類が再び
陽光を浴び
春を
迎えるか
冬の闇の中で
静かにその
役目を終えるのか
全ては
キミの存在に
掛かっているよ
藤井アリス
生きる
ことは
殺すことで
ある
どんなに否定
しようとも
生命は他の
生命を絶つことでしか
これは
その現実に
翻弄され
ながらも
存在し得ない
挑み
抗い
立ち
向かった
人の
少女の
物語
最終話:生きるためには
「蜘蛛狩り」
終結から
28日後
こちらは
東京都文京区
東京センターアリーナ
会場前広場です
いつもなら
出勤道学
各種イベント等で
賑わう
平穏無事な
この界隈も
突如発生
した
謎のほうと
暴徒集団により
暴力破壊
略奪強姦の
横行する
無法地帯と
化しております
被害者も
加害者も
老若男女
入り乱れ
中には
警備や警察官の
姿も見えます
恐ろしい
光景です
情報によりますと
一か月程前に
突如発生した
高校生と思しき
乱交グループが騒動の
発端と言われていますが、
その正体も
事態の真相も
未だ不明...
あっ
たった今
フロアの
ハリケードが
破られ
暴徒の波が
私の所まで
アラクニドLA
押し寄せて
来ました
ちょ待ッ...
きゃあああ
あああ
...
しばらくお待ち下さい
あちゃ
ー...
これで
全チャンネル
死にましたわ~~
まさか
司令塔を失った
「軍隊蟻」が
これほど
無軌道に
際限無く
感染拡大
するとは...
おそらく
外界は
他人だろうと
家族だろうと
強姦しまくり
されまくりの
阿鼻叫喚の
地獄絵図ですわね〰
アラクニドエ
校内ではぐれた
「抽誕」も
「竃午」も
あの渦の中に
飲み込まれて
ひときわ卑屈で
ひときわ暑苦しい
乱交ゾンビに
成り下がったに
違いありませんわ
友達が一人も
いなくて
よかったですわ~
まあ
いずれにせよ
ね
アリス様
う
うう...
全部
私の
せいです
私が倉本先輩を
殺しちゃったせいで
こんな
大変なことに...
それは
違います
わ~
「組織」の
目的は
最初から
これだったん
ですのよ
大感染による
無政府状態を
作り上げ
事態の収拾という
大義名分の下
好きな時
好きなだけ
殺しまくれる
つまり
当分の間は
何もせず
理想郷を
築くつもり
なんですわ~
ひたすら
隠れて暮らすのが
上策
私有地につき
立入部に
そこで
役に立つのが
この
俺共用
私有地につき
立入禁止
戦略的
防空避難壕
「蜚蠣営巣」
備館!
下水道
ここに
いれば
絶対安全
備えあれば
嬉しいな
最後に笑うのは
ヒキコモリですわーッ
それにどんな
世の中になろうと
アラクニドLA
私とアリス様の
タッグは無敵
...
必ずやこの難局を
乗り越えられ
ますわ~
ででも...
もう
糸も無いし
戦うどころか
集中の制御も
おぼつかない私に
沖さんが
匿うだけの
価値が
あるか
どうか...
アリス様
人間の
価値って
なんだと
思います?
え...
いろんな
物差しが
ありますわ
強さ
優しさ
美しさ
資産地位名誉
技能才能
でもこれらは
全て表面的な
要素に過ぎない
人間の本質的な
価値を表すのは
たった
ーっ
「他人をどれだけ
尊重できるか」
これに
尽きますわ
アリス様が
騙され裏切られ
全てを失い
それでも輝きを
失わない理由は
能力でも
武器でも
美貌
でもない
デコを
私を
倉本先輩を
アリス様が
いつだって
自分以外の誰かを
守るために
戦ってきたから
なんですのよ
う
う
うう
ーん
うわーああー
沖さぁん
沖さん
あなたこそ
私にとって
価値ある
存在
そんな...
ワオ♡
私に残された
唯一の
希望の光
です
アリス様
クク
落ちた
可哀想な
アリス様
でも
塞ぎ込んでる
今だからこそ
弱みにつけ込み
恩を売り
このまま
一気に
身も心も
手に入れる
絶好のチャンス
南米の
熱帯雨林に
生息する
「ルキホルメティカ・ルケ」
と呼ばれる
ゴキブリの一種は
毒を持つため警戒色として
発光するコメツキムシを模した
「擬態発光」を
行うことで知られる
即ち
偽りの光で
敵を欺く
発光ゴキブリ
である
「探態のために発光する」
などという高度な進化を
遂げた陸生生物は
この種を置いて
他に例が無く
これはゴキブリの
眷族が
「進化できなかった」
種では無く
ホタル科
交配期における種の
温別のために発光
コメツキムシ科
捕食者に対する
警戒のために発光
あえて進化
「しなかった」種で
あることを示す
重要な
証拠であり
必要とあらば
騙しの技をも
発揮する
適応進化の
熟練者なのである
OO:15
クク...
そろそろ
頃合ですわね
今の
アリス様
なら
裸同然
バンツを盗む
だなんて
まどろっこしい
ことはせず
いきなりの
夜這い
多少
抵抗しよう
担打しとも
力ずくで
犯って
やりますわ
え
ア
いや、
あー
「オーナッチはい
一般井
アリス
様...?
他人に
縋っては
駄目だ
いや
そうじゃ
ない
ただ単に
そういう
生き方が
できない
だけ
田嶋さんの
言う通り
きっと私は
生まれついで
やっぱり、
あのまま沖さんの
好意に甘え
安寧に浸れば
いつか必ず
自らの手で
それを
破壊する
事実
今も私は
友達と過ごす
安全な空間よりも
この荒涼とした
闇の中に
居場所を
感じてる
終わってない
「蜘蛛狩り」は
終わってない
我は蜘蛛
一匹の
蜘蛛なり
秋序無き
現世を
生き抜く
ためには
生きる
ためには
アラクニド・元
エピローノエピコ
Epilogue
お前、
油断
しましたわ
くそ...
まさか
Aシャ
逃げ出し
やがるとは...
こんなことなら
回復を待たず
ケガで
動けない内に
ブチ犯すべき
でしたわ
何言ってんの
ぬかりました
わー...
あんたら
ずっと
張られて
たのよ
「組織」はまだ
あの子に
何か用が
あるみたい
だしね
妙なマネしたら
殺されてたかも
しれないわよ
そんなのとっくに
気付いてましたわ
だからこそ
閉じこめて
おいたのに..
ていうか
なんであんたが
アリス様を探す
必要があるんですの
仕方無い
じゃない
守るって
約束
しちゃったしね♡
フン
ずいぶん
義理堅いん
ですのね
んぎ
さては
「蜘蛛」に惚れて...
さ
行くわよ
「組織」が
この状況を
このままに
しておく
はずが無い
市街地
中心部の
どこかに
管理支部が
あるはずよ
まずはそこを
探し出す
く...
しつこく
「組織」に
狙われて
可哀想な
アリス様
必ずや
見つけ出し
今度こそ
犯して
犯して
犯しまくって
私無しでは
いられない身体に
してやります
わあー
あの子を
見つけたら
まずは
あんたの手から
守らないとね
あとが
新人賞を頂いた後、...読み切りなどを挟む間も無く
アラクニドの作画打ちに作念しててびきました
...
漫画業界といううものをほとんど知らず、
何もかもが下探りで苦労が絶えませんでしたか
読者様の応援と心強いアシスタントに
支えられて六年間描き続ける肌ができました
...
普段にふより感謝申し上げます
ご愛読ありがとうございました
また次の作品でお会いできればないで
岡田・授業
Anstiantorは、
おお
アラクラド
連載お疲れ様では
それは他の人が
またどおり
河上康
相手は死ぬ
き
瑠璃様として
el_sannael-/なめ苗/兎沢
高菜リョウ/ハケ馬ツトム/ふみぅ
ドンインききもと
あとがき
当然の事ながら、僕の作家としての能力の低さが根本的な
原因なのですが、知れば知りるほど脅威的な蜘蛛の生態が
アリスを無敵にしてしまうたのも大きな原因です。
これについては蜘蛛おそるべしと言う他ありません。
どうしてそうなっでしまったのか?
最終的にアリスがどうなったのかについて触れないままに
終わってしまい、僕としても若干消化不良の感が否めません。
しかし、その事にはちょうとした理由があります。
「アラクニド」はアリスのお能の萌芽と、成長の物語です。
しかし物語を進めるにつれ、原作者の予想を大きく超える形で
どんどん強くなってしまい、ついには誰にも負けない存在に
なってしまいました。それはそしてれで喜ばしい事かもしれませんが、
少なくとも物語の主人公には適しません。
「アラクニド」の物語はここで終了です。
ともあれ、強くなり過ぎてしまったアリスの
その後を描くためには、アリスに対してどう感じるか
どう関係していくのかを、読者と一緒に考え、
悩む事のできる新たな主人公が必要になってきます。
そしてそれはアリスを凌駕するほどの
「強さ」を持った人物でとなければなりません。
「蜘蛛」より強い「蟲」とは何なのか?
この問いに対する際のイメージを湧き立たせる所から、
続編となる次回作の構想に下取り掛かろうと思っています。
最後に、6年間の長きに渡りそえてくださった読者の皆様に
対する感謝の言葉で、締めくくらせて頂きます。
木当に、本当にありがとうございました。
願わくば、もうしばしのお付き合いを
20k!!4
*単行本発売時のまま収録しています。
毎月第1・3金曜日発売!!
好評連載中!!
負ける気が
しねえ
豪華各船で行われるパーティーに「邪魔」から招待された「子供」と「戦闘」と『戦闘』
家事各施し14/18(土)民だと知りつつ参加したーオープンの解決というのはこれで、人生が、前向けでは「宇宙」を保証とした
良かったと思いずつ参加していたのですが、「自然関係」と呼ばれるようになりますがわかりました。
「無関係者」と呼ばれるデータバルなのでしょう。そして、次々と参加する可能な知識を「最高」が現れる!!
キャラクター加藤・匣咲いすか
小村田真蔵上速水時員
誰にも
「手蟲」っいに覚醒!
戦いは更なる境地へ!!
審査は約1週間とスピーディー・
スピーディー。
マンガ部門、ネーム部門
マンカ部門、ネーム部員頭8ページ部門。3部門で貴方の挑戦をお待ちしています。
「頭8ページ部門。
お待ちしています
決まった締め切りはなし!
お送りいただいた原稿は
即審査し、受賞者には
1週間程度でご連絡します。
返却希望原稿も1週間程度で
返却作業を行います
潔休日・祝日・年末年始・大型連体を摂む場合、
連絡・返却に1週間以上がかる場合がございます
「賭ケグルイ」
イラスト:尚村透
50万
選
+1万円程度の副賞
+受賞作または新作をガンガンJOKERに掲載
+巻中カラーつきの新作読切作品掲載権
+1万円程度の副賞
+受賞作または新作をガンガン,JOKERに掲載
+巻中カラーつきの新作読切作品掲載権
+1万円程度の副賞
+受賞作または新作をガンガン,JOKERに掲載
+1万円程度の副賞
営
«単行本発売時のまま収録しています。
期待賞
+1万円程度の副賞
JOKER特製原稿用
編マンガ部門・マンが原稿を募集します。アナログ・デジタル司。ベージ制限なし。
コネーム部門..マンガの設計図となる「ネーム」を募集します。ページ制限なし、3話分必須。
韓国頭8ページ部門...マンガ原稿の「冒頭8ページ」のみで審査します。アナログ・デジタル司。
最新情報や詳しい応募要項はガンガンが2018年6月ホームページをご覧くださり。
おはようございます。お世のインターネットではないのですが、2017年10月10日まで2月16日(日)まではお
デジタル版、Vorl(
ガンガンコミックスLOKER
GEO
アラクニド
0発行
2016年2月22日、Werlide
著者
原作/村田真議
作画《いふじシンセン
@2016ShinyaMiraka
◎2016.5hineen.full
発行所ケース
株式会社スクウェアエニックス
初出ノ月刊ガンガンKRER
2015年8月号〜2005年1月号掲載
くべージ抜け・誤解...内容についてのお問い合わせ>>
スクウェア・エニックス・サポートセンターこれからは、1000年以上30代に10月20日(月)まで稼っておりました。
くビュワーの不具合・再ダウンロードできない事、販売に関するお問い合わせ>
本作品を購入された能子書籍書店のサポートセンターあなたはお問い合わせください。
この作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件などには、いっきい関係ありません。
本作品は、作品のオリジナリティを尊重し、台詞や表現を発表当時のまま収録しています。
あくまで作品限界の中での表現であることをご明解ください。
本作品の内容の一部あるいは全部を、著作権者、出版権者等の許諾なく、
転職、複数、複製、公衆送信お客様ご用とされて頂き、有線放送、イン......山梨県村さんは前よく、ターネットへのアップロード
それでは、教えているのは間目、朝条等を行うことは、素直、著作権法上の例外を除き、法律で禁じられています。
これらの行為を行った場合、法律により用事調が骨せられる可能性があります。
カバーがわー
ExtraContents
村田真村お兄ちゃん...これは
6年間もの連載を続けられたのは
読者の皆様の応援あってこそです
長い間、本当にありがとうございました。
物語はここでー旦幕を下ろしますが
アリスの人生は続きます。
細いてました
参加inucen
いふじシンセン】shine
お手に取って頂きありがとうございます。
どうとう最後の一冊になります。
連載期間にして満6年、多くの方々に支えられ
描ききる事が出来ました。
一言では言い切れない思いがありますが
この作品が、私の描いた絵があなたの楽しい
時間のお手伝いを出来ていたのなら幸いです
ExtraContEntsおわり
☆コミックス発売時のカルバー折り返しを収録
村田真哉村
真シ田ふ村い!!
...
...
その
u肘団萸坡
それでも、
...
しかし、
...
第11話えてください...
そういうわけですが、
このようなサイトでは、
第
第
話、私の望みを聞いて欲しいの
第68話
話「あなたになって欲しいの
うん
第10話、そろそろ終わりにしましょうか
...
第
〈翔翔〉話
最終話生きるためには
...
...
クモは
ハチには
勝てない
だが
自然界には
無数の例外が
存在する
攻撃を
受ける前に
頭上の死角
から
胸部神経節に
毒牙を突き立てる
という
奇襲を
前提条件と
するならば
クモの
勝利も
第67話:教えてください
充分に
あり得る
ハァ
......
み
見事だ
藤井アリス
さすがは
あの
「糸」
だけでなく
「牙」を
使うとはな
「蜘蛛」の
娘...
......
教えて
ください
お母さんを
藤井綾那を
殺した理由を
そして
私を狙う
理由を
あなたが
私の父親で
長い間
遠くから
見守っていて
くれたのが本当なら
今になって
命を狙うのは
何故ですか?
......
あれから
15年もの間
「ボス」は俺の
意思を支配し
命令を
与え続けた
俺は忠実に
従ったが
お前達
母娘への
思慕の情を
完全には
断ち切れ
なかった
「ボス」は
そんな
俺を
試すかの
ように
お前達を
殺せと
俺に
命じた
そうね
苦しませたく
ないんだったら
即死毒が
一番ね
致死量
僅か10gの
とっても危ない
腕白坊や
「蠍」の
赤いお友達
「致死蠍毒」
扱いには
気を付けて
ハチャイムタッ
ねえ
ああ
すまない
私に任せて
くれれば
いいのに
どうしても
自分で
やるの?
まあ相応の
報酬は
頂くけど..
駄目だ
お前が
殺せ
「雀蜂」
その
俺が直に
手を下せとの
「ボス」の
命令だ
ふーん...
「ボス」のね
まあいいわ
愛してる
なら
やっぱ
自分の手で
殺さないとね
フフ...
お帰り
なさい
アリス
どうしたの
今日は
ちょっと早...
仁君
仁君
会いたかった
仁君
ずっと
会いたかったのよ
分かってる
どうせ
夢なのね
仁君の夢を
見るのが
辛過ぎて
飲み過ぎてた
お薬を
最近ずいぶん
減らしてたから...
でも
それでも
いい
夢でも
いい
もう
少しだけ
このままで
いさせて...
すまない
綾那さん
それで
いい
次は
娘を殺せ
殺せ
俺は初めて
「ボス」の
命令に背いた
その後
俺は彼女の死を
自殺に偽装させ
戸籍も私財も
奪うこと無く
お前を殺すことも
しなかった
そのことについて
「ボス」は
追及
しなかった
その代わり
お前と
「蜘蛛」を
引き合わせた
そして
「ボス」の
思惑通り
お前は
見事に
殺しの才を
開花させ
次々と
刺客を葬り
「蜘蛛狩り」を
生き残り
やがて
一匹の
「蜘蛛」として
完成した
......
私が
全部
「蜘蛛」さんに
会ったことも
殺しを
習ったことも
筋書き
通り...?
そうだ
思えば
俺が命令に
背いた時に
「ボス」の
興味は
俺からお前に
移ったのだろう
......
すまない
アリス
俺が
未練を
断ち切れ
なかった
ばかりに...
全ては
俺の..
教えて
ください
「ボス」の
正体を
何者なのか
目的は
なんなのか
全てを
どうすれば
殺せるのか
教えてください
ハァ
いい瞳
だ...
枝葉に惑わされる
こと無く
常に本質を捉えようとする
常に本質を
捉えようとする
その瞳
綾那さんに
似ている
本当に
よく似ている...
教えてやろう
「ボス」の
正体は...
頭部着弾を
視認
はい
はい
間違い
ありません
「雀蜂」は
死にました
「銀蜻蛭
次の指示を
「ボス」
ギンヤンマは
地球上でもっとも優れた
「飛行物体」である
昆虫は
一般的に
一対二枚の翅を
同時に動かして
飛ぶが
トンボは
4枚の翅を
個別に動かし
幻想的な
空力制御を
可能とする
その機構から
生じる
ギンヤンマの
最高速度は
実に
時速100km
紛れも無く
昆虫界最速
しかも空中での
急発進と急旋回
急ブレーキをも
可能とする
こんな
飛び方など
最新鋭の戦闘機や
ヘリコフター等を含めても
トンボ以外には
不可能
人類には
到達不能な
飛行技術と
それに
対応できる
レベルの
視認能力
即ち
相対速度100イ超の
物体を捉える驚異的
動体視力と
270度もの視野を
併せ持つ
ギンヤンマは
狙った獲物を
100%逃さない
地上最速の
捕食者であり
地上最強の
狙撃手なのである
射出後
回転しながら
トンボを模した
「翅」を広げる
ことにより
あらゆる自然条件の
千渉を退け
弾道を
自動修正する
狙撃弾
名付けて
「蜻虻弾」
半径5km以内
であれば
「銀蜻艇」の
狙撃から
逃れる術は
ハァ
ハァ
無い
これは
おそらく
遙か遠く
からの
狙撃
下手に動けば
ハア
いや
ハァ
動かなくても
あまりに
離れていては
音も振動も
感知できない
糸や牙では
防けない
殺される
どうすれば
いい
ハア
ハァ
ハァ
一体
どうすれば...
んァ
大丈夫
そんなに
アッサリとは
殺さない
ていうか
殺させない
アリス
あんたには
まだ
頼み事が
残ってる
からね
......?
まさか
そんな、どうして...
田嶋さん...
な
なんで
生きて...
よっ
アリス
きっと
第83話:私の望みを聞いて欲しいの
いやー...
危ない所
だったわ
「蠍」の存在には
気付いてたけど
いきなり
フスッと
来るとはね
でも
生きてて
よかった
まいったわ
お互いね
あ
あなたは
誰ですか
田嶋さんは
私の目の前で
殺されました
一体何者
なんですか
今すぐ答えて
ください
さもないと
...
分かった
言うわ
アリス
確かに私は
田嶋頼子じゃない
あんたを散々
いじめたのも
トイレで銃を
突きつけ
られたのも
モールであんたに
服を買ってやったのも
夜中に
好きな小説の
話をしてたのも
全部
私だけど
あなたの
大好きな
「田嶋さん」
じゃあない
...!?
まさか
ほ
本当に
田嶋さん...?
あえて
言うわ
初めまして
アリス
私が
「ボス」よ
...
そ
そんな
...
まさか
ありえない
そんなの
絶対
ありえない
アリス
あなたは
今
混乱してる
ようでいて
戦略を
巡らせてる
今の自分は
身体中に
「糸」を巻き付け
なんとかして
接近し
やっと立ってる
状態
下手に動けば
一雀弊同様
「糸」を絡めて
おきたい所
だけど
狙撃される
残る手段は
あえて
狼狽してみせ
油断を
誘い
敵の方から
近付かせるしか
無い
......
とね
な
なんで...
私の思考が
完全に
読まれてる
体
どういう
トリックで..
トリック
じゃない
唯できるだけ
ラジオの
電波のように
自分と相手の
意識を繋げ
脳から
直接
思考を読み取る
ことがね
ま
まさか
そんなこと
できる訳が
思い当たる
節が
あるでしょ
毎日毎日
あんなに手酷く
いじめた私を
些細な出来事で
すっかり見直し
無二の親友
だと感じたり
そ
母親と
間違ったり...
それはっ
田嶋さんのことを
知っていく内に
優しい所や
尊敬できる所も
いっぱいあるって
分かって
だから...
違う
私はあなたの
嫌がることや
して欲しいことを
読み取って
必要に
応じて
演じてみせて
あげただけ
たった
それだけのことで
嫌われるも
好かれるも
自由自在
時間も手間も
技術も道具も
必要の無い
完全なる
人心掌も
それが
この私
「撚翅」の
能力よ
ネジレバネ
スズメバチなどの
体内に潜みその
行動を支配する
寄生性の
微小昆虫
ファーブルが
その存在を予言しつつ
ついに発見できなかった
幻の
昆虫である
その生活史は
ほぼ全てが
寄生であり
雄は交尾のため
羽化し僅かな時間
外界に出るが
雌に至っては
宿主の体内で
一生を過ごす
それ故
姿を変える
必要性が
全く無いため
蛆の如き
幼虫の形態のまま
生殖行動が可能な
「成虫」となる
これは「幼態成熟」と
呼ばれる現象であり、
未成熟な形質を
多分に残したまま
成長することにより
成虫の社交性と
幼虫の順応性を
併せ持つ
生命の新たな
選択肢である
自然界に
希に発生する
幼態成熟は
一説には
生物進化の
中継種では
ないかと目され
ヒトがチンパンジー
更に東洋人が西洋人の
幼態成熟だとする
説も存在する
人類の新たな
生物的進化の鍵は
幼態成熟か
握ることになる
もしそれが
真実であるならば
私が
あの時
「蠍」の毒で
死ななかった
のは
「芋蟲」と
同じ
「適応性変位体」
だから
幼生特有の
適応能力が
薬物効果を
退ける
そういう
体質らしいわ
もっとも
私の場合は
彼女ほどの
強靭さは無くて
仮死状態に
陥った
まあ
そのお陰で
「軍隊蟻」に
襲われずに
済んだんだけどね
ほんと
九死に一生
だったわ
...
し
信じられ
ません
今の話が
本当だと
しても
根本的に
つじつまが
合わない
あなたが
本当に
「ボス」
なんだと
したら
私が生まれる
遥か以前から
生きていたことに
なるじゃないですか
そうよ
「撚翅」の
若さは
見た目だけ
肉体的には
15歳程度
だけど
実年齢は
100歳
生まれて
100年
いろいろ
やったわ
人を操り
軍を動かし
戦争を起こし
国を亡ぼし
歴史を書き換え
組織を創り
命を断ち
命を育み
命を管理した
全知全能
不老不死
歴史上何者も
到達し得無かった
人類の頂点に
それがどう?
生まれながらに
私は在った
今日という
日に限っては
何度も
死にかけ
何度も
助けられ
か細い
綱渡りの
人生を
存分に
謳歌した
......
こんな
充足感
生まれて
初めてのことよ
ありがとう
アリス
でも
そろそろ
夢から醒めて
現実に帰る
時間ね
え
あんたの欲しい物は
なんでもあげる
その代わり
一つだけ
私の望みを
聞いて欲しいの
だ
第6時話:あなたにをって欲しいの
100年前
少女は
大正の御代に
生を受けた
出生時は100gに
満たぬ未熟児で
あったが
その後は
なんの問題も無く
健康的に
育っていった
問題が
表面化したのは
10歳の頃
ーかに
見えたが
少女の
身体は
6歳になった
時点で
成長を
止めたのだった
当初の
診断は
栄養不足による
発育障害
父は母の怠慢に
母は父の稼ぎに
その原因を求め
夫婦関係は
悪化
その矛先は
元凶であり
弱者である
淀んだ感情は
憎悪となり
少女に
向けられ
だが
父から暴力を受け
母から罵声を浴びる
地獄のような
日々が続いた
ある日を
境に
状況は
一変した
少女に対する
父の暴力はやみ
それ
どころか
それどころか
少女を常に守り
庇い気にかけ
父親の自覚を
持った人間として
生まれ変わった
かのように
見えた
そうでは
無かった
だが
少女は
実の父親を
「雀蜂」
として
己が支配下に
置いたのだ
いつからその能力の
存在に気付いたのか
少女自身も
覚えていない
初期的にはいけません
...
誰から教わる
でもなく
少女は
人を支配する
術を知っていた
やがて夫の異常に
気付いた母は
少女を物の怪の
類と断じ
殺生を
目論むが
その意思を
感じ取った
少女は
これを好機と
ばかりに
父に母を
殺させた後、
自殺させた
何故
殺したのか?
決して
怨恨だけでは無い
少女は
自身の能力に
ルールを
発見していた
人を
「雀蜂」に
するためには
二つの条件を
満たす
必要がある
それは
「雀蜂」になる
という意思表示と
適性
意思表示は
なんとでもなる
問題は
適性の有無
基準は
定かでは無いが
一度に
一人まで
スズメバチの如く
激しい攻撃性と
強い生命力が
不可欠なのだと
そして
支配できるのは
少女は
理解していた
即ち
同時に二人を
「雀蜂」には
できない
誰を「雀蜂」と
するのかにより
自分の人生も
変わってくるのだ
少女は慎重に
人選を重ね
乗っ取っては殺し
乗っ取っては殺し
と
数多の
「雀蜂」を
乗り換えながら
その小さな
身体で
権力の階段を
登っていった
そして
20数年の
歳月が流れ
少女は
いや
彼女は
時の最高
権力者を
「雀蜂」とした
彼女の
支配の下
彼は政界での
発言を強めていき
その後の
日本は
軍国化への
道を辿り
連合国を相手に
無謀な戦争を
挑むことになるのは
歴史が示す
通りである
「ボス」
戦況は
芳しくありません
歴史が示す通りである
このまま戦闘を
続ければ
連合国軍による
日本那滅も
やむなしかと
そう
まだ
早かったか
残念
人の心が
読める
だけじゃ
戦争には
勝てないのね
となると
やはり
降伏
いや
このまま
降伏すれば
敗戦後の
日本は
連合国軍に
蹂躙された後
米ソ英中に
分割統治され
完全に
滅びる
然り
されば
如何様に
どうせ
敗けるなら
徹底して
敗ける
勝った方が
引け目を
感じる程
盛大にね
そして
1965年
米軍はジカ
降伏目前の
日本を
開発中の
最新兵器の
実験場
とした
この
作戦は
連合国軍と
日本軍との密約により
敢行されたものであり、
日本の敗戦を
完全なるものに
するため
彼女が提案した
ものであった
その後、最高権力者は
東京裁判にて
極刑を宣告され
刑台にて死亡し
そして彼女は
戦後の東京に
立ち並ぶ闇市を
一人
歩いていた
さて
さて
敗戦国に
しちゃ
大した活気ね
そろそろ
次の「雀蜂」を
捜さないと
いけないけど
ジジイは
もう飽きたし
次は長持ち
しそうな
若い男を...
おい
これ
やる
え
なんで
それ
売り物でしょ?
...
ななんか
お前がさ
死んだ
母さんに
似てる
から...
お前みたいな
チビじゃないけど
なんて
いうか
お母さん
雰囲気がさ...
なんて
名前?
よ
頼子
......?
ふうん
そう
何を思ったか
彼女は
この天涯孤独の
少年を養子として
迎え入れ
「雀蜂」とした
その後彼女は
少年と共に
「組織」を
設立
暗殺に長けた
人員を集め
やがて
彼女は
人口抑制を司る
日本の最高権威の
裏社会の
頂点に
長く君臨する
こととなる
姿無き
「ボス」として
そして
更に
50年後
お前のために
作ったんだ
目立ち過ぎない
場所を選んで..
いい墓
だろ
「ボス」
いや
外務大臣
丑縞雅史
母さん
今だけ
は
そう呼ばせて
ください
好きにしろ
お前は私の
忠実な僕であり
優秀な息子だ
優秀な
息子だ
いつでも
そう思って
いたし
これからも
ずっと
そう
思い続ける
お前が
死んで
戸川仁が「雀蜂」と
なった後もな
私はこれから
遠い所に行く
これからは
お前一人で
やっていくんだ
いいな
雅史
はい..
う
う...
おい..
泣くな
死ぬのが
怖いのか?
言って
おくが
死ねないことの方が
何倍も怖いぞ
怖くは
ありません
唯...
あまりに
情けなく
あまりに
もどかしく...
母さんを
一人残し
朽ちゆく
我が身が
そう
私は
家族も
仲間も
いつだって
皆私を置いて
死んでゆく
それが
当たり前
であり
私にとっての
学校
だから
この時も
私は
泣かな
かった
でも
少しだけ
感じた
悲しみとも
哀れみとも
つかない
それが「兆候
だったのかも
知れない
奇妙な
「想い」
その後
私の「撚翅」
としての
能力は
徐々に
ではあるが
衰え始めた
戸川仁を
「雀蜂」とするも
完全に支配
することは適わず
家族への思慕を
断ち切れない
「雀蜂」に
次第に苛立ちを
感じ始めた
そして
今になって
遅れを取り戻す
かのように
私の
身体は
成長を
再開した
もはや
疑いようも無い
永遠に
続くかと思われた
この命も
この
能力も
いつか
必ず
終わる時が
来るのだ
それがいつかは
分からないけど
予感はある
おそらく
その
私が「雀蜂」を
作れるのは
あと一人が
限界
最後の
一人に
あなたに
なって欲しいの
藤井
アリス
......
な
なんで
そんな
...
これまでの
ことは
いわば
試金石
「蜘蛛」を継ぎ
「巨針蟻」を
退け
「蠍」を凌ぎ
「軍隊蟻」を
屠り
「雀蜂」を
倒した
もはや
明白
あなた
以上に
私の伴侶に
相応しい人物は
いない
私の
これまでの
長い人生の
中でも
あなた
以上に
私の伴侶に
相応しい人物は
約束するわ
望むものなら
なんでもあげる
いない
だから
アリス
あなたの
全てを
私に頂戴
第1話そろそろ終わりにしましょうか
......
田嶋さん
わ
私には...
あなたが
何を
言ってるのか
分かりません
母を殺し
父を殺し
騙して
いじめて
苦しめて
私から何もかも
奪った
そんな
あなたを
この私が
一体
どうして
受け入れなきゃ
ならないんですか!?
それは
違うわ
アリス
あなたは
生まれついての
殺人者
私が何も
取わずとも
母を憎み
父を憎み
やがては
周囲の人間
全てを呪い
自ら
全てを
手放した
はずよ
う
嘘...
そんな
こと...
あり得ない
自分でも
分かってるでしょ
そういう
性なのよ
今も
あなたは
頭の中で
16回も
私を
殺してる
思考は全て
見通せる
でも
私が
欲しいのは
言葉
どんな思惑が
あってもいい
「雀蜂になる」
という意思を
言葉で示し
さえすれば
それだけで
あなたと私は
誰も分かち得ない
一つの存在になる
選択肢は
二つ
私を受け入れ
頂点に立つか
それとも
ここで
死ぬか
二つに
......
アラクニドLL
我ながら
理不尽な選択を
突き付けてるとは
思うわ
でも
そうでも
しないと
何もかも
終わり
新たなバカ
「雀蜂」を迎え
「軍隊蟻」の
感染拡大を
制御しなければ
この国は
勿論
下手をすれば
世界も...
どうでも
いい
今
この場で
死のうと
あなたが
誰であろうと
世界が
どうなろうと
誰にも
どうだって
いい
何にも
私の自由は
奪わせない
そのために
必要なら
国だろうが
だろうか
世界
友達
だろうが
殺す
無い
生命とは
ただ生き永らえる
ことを
目的とする
ものではない
生も死も含め
ひたすらに
自由であることが
生命の
本質であり
生命はただ
ありのまま
あるがままの
「現象」に過ぎない
そこにあるはずの
無い意味を求め
生に執着し
死に怯臆し
自由であることを
拒み続ける種は
地球で唯一
人間のみである
強いのね
そして
美しい
本当は私も
こんな世界
どうなったって
いいの
ただ
残された
時間を
あなたと
過ごしたかった
だけ
さようなら
アリス
殺せ
了解
な
「雀蜂」
バカな
こいつは
確実に
死んでいた
はず
見えた
瞬だけ
光が
あの場所に
向かって
全てを
出し切る
私の
最後の力を
込めた
「牙」よ
どうか...
届け
投せ
敵の姿を
捕らえろ
なんだ
今のは
どうして
死人が...
ん?
僅かな光量を
頼りに
獲物を
狙い撃ちする
クモが
存在する
メダマグモ
南米やアフリカの
密林に生息する
このクモは
その名の通り
二つの巨大な
単眼を持つ
メダマグモの
狩りは
暗闇の中
自らの糞で打った
「点」が反射する
光を目印にして
獲物がその上を通り
光を遮った瞬間
頭上から投網で
捕獲するという
ものだが
恐るべきは
その眼の
性能
レンズの
受光能力を
示す「F値」で
換算すれば
実に580
これは他の夜行性動物や人類の製造技術を凌駕する
これは他の
夜行性動物や
人類の製造技術を
凌駕する
この事実が
示すのは
前後不覚の闇の中でも
殺し合うのが当然という
驚異的な
数値である
生粋の暗殺者
だけが持ち得る
常識の
存在である
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
全部
ハァ
使い切った
身体に巻いてた
分も
本体の
分も
全部...
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
......
あ
ありがとう
お父さん
驚いたわ
さすがの
私も
死人の心は
読めない
戦場では
ごく稀に
死体袋の中の
人間が
生き返ったかのように
跳ね起きることが
あるという
死後硬直や
地磁気の影響など
要因はいろいろ
聞くけど
執念とか
愛情とか
常識を逸する
強い「想い」が
私の能力と
同じようにね
理屈のつかない
奇跡を生むことも
あるのかも
しれない
さて
そろそろ
終わりに
しましょうか
さっきも
言ったけど
これまでの
人生で
今日ほど
愉しい日は
無かったわ
まるで普通の
女子高生のように
運命に翻弄
され
無力を
謳歌した
ありがとう
アリス
あなたがくれた
この充足感を
糧に
もう
100年程
生きて
みるわ
第71話:翔べ
...
このままじゃ
殺される
でも
身体が
動かない
糸で支えて
やっと立ってた
けれど
その糸をもう
使い切った
更に絶望
なのは
私が今
もうなんの
手立ても無い
「打つ手無し」
と感じている
思考
そのものが
そのまま
全部
相手に筒抜け
だということ
そう
相手の行動を
予測し
裏をかき
罠を張るのが
「蜘蛛」の
戦術
でも
本当に
相手の心が
読める
「撚翅」には
通用
しない
駄目だ
この状態で
この高さから
落とされたら
本当に
死ぬしか無い
この窮地に
都合よく現れて
都合よく
助けてくれる
ヒーロー
みたいな人が
現れでも
しないはり...
アリス
残念
だけど
現実は
そんなに
甘くない
さよなら
アリス
翔べ
行け
アリス様
ああぁああ
田嶋さん
これまでの
ことが
全て
演技だったと
しても
私は
本当に
あなたの
ことが..
私もよ
アリス
た
田嶋さん...
ア
アリス
様...
ね♡
言った
でしょ
助けに
来るって
っせえん
ですのよ
さっさと
引き上げやがれ
ですわ~
あ
あの...
どうして
田嶋さんが
敵だと
分かって...
ああ
聞いたん
ですのよ
「金噺」に
え
はい
「ボス」は
死にました
実際に手を
下したのは
「兜蟲」
はい
「ボス」の
正体など
は
そこは万事
ぬかり無く
差し障り無い範囲で
情報を与えて
おきましたので
新たなる
「ボス」の目星は
既に
さて
これからが
本番だ
キリギリスの
調べが響く
季節は
秋
命尽きる前に
長い冬の訪れを
知らせる
亡びの
前奏曲
しかし中には
叢の奥深く
そうなんでもいいですよ
成虫の姿のまま
越冬し
春にまた
鳴く
変わり者も
存在するという
人類が再び
陽光を浴び
春を
迎えるか
冬の闇の中で
静かにその
役目を終えるのか
全ては
キミの存在に
掛かっているよ
藤井アリス
生きる
ことは
殺すことで
ある
どんなに否定
しようとも
生命は他の
生命を絶つことでしか
これは
その現実に
翻弄され
ながらも
存在し得ない
挑み
抗い
立ち
向かった
少女の
物語
さいしゅうわ
最終話:生きるためには
「蜘蛛狩り」
終結から
28日後
こちらは
東京都文京区
東京センターアリーナ
会場前広場です
いつもなら
出勤道学
各種イベント等で
賑わう
平穏無事な
この界隈も
突如発生
した
謎のほうと
暴徒集団により
破壊
尊強姦の
暴力
略奪
横行する
無法地帯と
化しております
被害者も
加害者も
老若男女
入り乱れ
中には
警備や警察官の
姿も見えます
恐ろしい
光景です
情報によりますと
一か月程前に
突如発生した
高校生と思しき
乱交グループが騒動の
発端と言われていますが、
その正体も
事態の真相も
未だ不明...
あっ
たった今
フロアの
ハリケードが
破られ
暴徒の波が
私の所まで
アラクニドLA
押し寄せて
来ました
ちょ待ッ...
きゃあああ
あああ
...
しばらくお待ち下さい
あちゃ
ー...
これで
全チャンネル
死にましたわ~~
まさか
司令塔を失った
「軍隊蟻」が
これほど
無軌道に
際限無く
感染拡大
するとは...
おそらく
外界は
他人だろうと
家族だろうと
強姦しまくり
されまくりの
阿鼻叫喚の
地獄絵図ですわね〰
アラクニドエ
校内ではぐれた
「抽誕」も
「竃午」も
あの渦の中に
飲み込まれて
ひときわ卑屈で
ひときわ暑苦しい
乱交ゾンビに
成り下がったに
違いありませんわ
友達が一人も
いなくて
よかったですわ~
まあ
いずれにせよ
ね
アリス様
う
うう...
全部
私の
せいです
私が倉本先輩を
殺しちゃったせいで
こんな
大変なことに...
それは
違います
わ~
「組織」の
目的は
最初から
これだったん
ですのよ
大感染による
無政府状態を
作り上げ
事態の収拾という
大義名分の下
好きな時
好きなだけ
殺しまくれる
つまり
当分の間は
何もせず
理想郷を
築くつもり
なんですわ~
ひたすら
隠れて暮らすのが
上策
私有地につき
立入部に
そこで
役に立つのが
この
俺共用
私有地につき
立入禁止
戦略的
防空避難壕
「蜚蠣営巣」
備館!
下水道
ここに
いれば
絶対安全
備えあれば
嬉しいな
最後に笑うのは
ヒキコモリですわーッ
それにどんな
世の中になろうと
アラクニドLA
私とアリス様の
タッグは無敵
...
必ずやこの難局を
乗り越えられ
ますわ~
ででも...
もう
糸も無いし
戦うどころか
集中の制御も
おぼつかない私に
沖さんが
匿うだけの
価値が
あるか
どうか...
アリス様
人間の
価値って
なんだと
思います?
え...
いろんな
物差しが
ありますわ
強さ
優しさ
美しさ
資産地位名誉
技能才能
でもこれらは
全て表面的な
要素に過ぎない
人間の本質的な
価値を表すのは
たった
ーっ
「他人をどれだけ
尊重できるか」
これに
尽きますわ
アリス様が
騙され裏切られ
全てを失い
それでも輝きを
失わない理由は
能力でも
武器でも
美貌
でもない
デコを
私を
倉本先輩を
アリス様が
いつだって
自分以外の誰かを
守るために
戦ってきたから
なんですのよ
う
う
うう
ーん
うわーああー
沖さぁん
沖さん
あなたこそ
私にとって
価値ある
存在
そんな...
ワオ♡
私に残された
唯一の
希望の光
です
アリス様
クク
落ちた
可哀想な
アリス様
でも
塞ぎ込んでる
今だからこそ
弱みにつけ込み
恩を売り
このまま
一気に
身も心も
手に入れる
絶好のチャンス
南米の
熱帯雨林に
生息する
「ルキホルメティカ・ルケ」
と呼ばれる
ゴキブリの一種は
毒を持つため警戒色として
発光するコメツキムシを模した
「擬態発光」を
行うことで知られる
即ち
偽りの光で
敵を欺く
発光ゴキブリ
である
「探態のために発光する」
などという高度な進化を
遂げた陸生生物は
この種を置いて
他に例が無く
これはゴキブリの
眷族が
「進化できなかった」
種では無く
ホタル科
交配期における種の
温別のために発光
コメツキムシ科
捕食者に対する
警戒のために発光
あえて進化
「しなかった」種で
あることを示す
重要な
証拠であり
必要とあらば
騙しの技をも
発揮する
適応進化の
熟練者なのである
OO:15
クク...
そろそろ
頃合ですわね
今の
アリス様
なら
裸同然
バンツを盗む
だなんて
まどろっこしい
ことはせず
いきなりの
夜這い
多少
抵抗しよう
担打しとも
力ずくで
犯って
やりますわ
え
ア
いや、
あー
「オーナッチはい
一般井
アリス
様...?
他人に
縋っては
駄目だ
いや
そうじゃ
ない
ただ単に
そういう
生き方が
できない
だけ
田嶋さんの
言う通り
きっと私は
生まれついで
やっぱり、
あのまま沖さんの
好意に甘え
安寧に浸れば
いつか必ず
自らの手で
それを
破壊する
事実
今も私は
友達と過ごす
安全な空間よりも
この荒涼とした
闇の中に
居場所を
感じてる
終わってない
「蜘蛛狩り」は
終わってない
我は蜘蛛
一匹の
蜘蛛なり
秋序無き
現世を
生き抜く
ためには
生きる
ためには
アラクニド・元
エピローノエピコ
Epilogue
お前、
油断
しましたわ
くそ...
まさか
Aシャ
逃げ出し
やがるとは...
こんなことなら
回復を待たず
ケガで
動けない内に
ブチ犯すべき
でしたわ
何言ってんの
ぬかりました
わー...
あんたら
ずっと
張られて
たのよ
「組織」はまだ
あの子に
何か用が
あるみたい
だしね
妙なマネしたら
殺されてたかも
しれないわよ
そんなのとっくに
気付いてましたわ
だからこそ
閉じこめて
おいたのに..
ていうか
なんであんたが
アリス様を探す
必要があるんですの
仕方無い
じゃない
守るって
約束
しちゃったしね♡
フン
ずいぶん
義理堅いん
ですのね
んぎ
さては
「蜘蛛」に惚れて...
さ
行くわよ
「組織」が
この状況を
このままに
しておく
はずが無い
市街地
中心部の
どこかに
管理支部が
あるはずよ
まずはそこを
探し出す
く...
しつこく
「組織」に
狙われて
可哀想な
アリス様
必ずや
見つけ出し
今度こそ
犯して
犯して
犯しまくって
私無しでは
いられない身体に
してやります
わあー
あの子を
見つけたら
まずは
あんたの手から
守らないとね
あとが
新人賞を頂いた後、...読み切りなどを挟む間も無く
アラクニドの作画打ちに作念しててびきました
...
漫画業界といううものをほとんど知らず、
何もかもが下探りで苦労が絶えませんでしたか
読者様の応援と心強いアシスタントに
支えられて六年間描き続ける肌ができました
...
普段にふより感謝申し上げます
ご愛読ありがとうございました
また次の作品でお会いできればないで
岡田・授業
Anstiantorは、
おお
アラクラド
連載お疲れ様では
それは他の人が
またどおり
河上康
相手は死ぬ
き
瑠璃様として
el_sannael-/なめ苗/兎沢
高菜リョウ/ハケ馬ツトム/ふみぅ
ドンインききもと
あとがき
当然の事ながら、僕の作家としての能力の低さが根本的な
原因なのですが、知れば知りるほど脅威的な蜘蛛の生態が
アリスを無敵にしてしまうたのも大きな原因です。
これについては蜘蛛おそるべしと言う他ありません。
どうしてそうなっでしまったのか?
最終的にアリスがどうなったのかについて触れないままに
終わってしまい、僕としても若干消化不良の感が否めません。
しかし、その事にはちょうとした理由があります。
「アラクニド」はアリスのお能の萌芽と、成長の物語です。
しかし物語を進めるにつれ、原作者の予想を大きく超える形で
どんどん強くなってしまい、ついには誰にも負けない存在に
なってしまいました。それはそしてれで喜ばしい事かもしれませんが、
少なくとも物語の主人公には適しません。
「アラクニド」の物語はここで終了です。
ともあれ、強くなり過ぎてしまったアリスの
その後を描くためには、アリスに対してどう感じるか
どう関係していくのかを、読者と一緒に考え、
悩む事のできる新たな主人公が必要になってきます。
そしてそれはアリスを凌駕するほどの
「強さ」を持った人物でとなければなりません。
「蜘蛛」より強い「蟲」とは何なのか?
この問いに対する際のイメージを湧き立たせる所から、
続編となる次回作の構想に下取り掛かろうと思っています。
最後に、6年間の長きに渡りそえてくださった読者の皆様に
対する感謝の言葉で、締めくくらせて頂きます。
木当に、本当にありがとうございました。
願わくば、もうしばしのお付き合いを
20k!!4
誰にも
「手蟲」っぃに覚醒!
戦いは更なる境地へ!!
時のまま収録ししています
・出行太
毎月第1・3金曜日発売!!
好評連載中!!
負ける気が
しねえ
豪華名様で行われるパーティーに風邪から招待された「守護」と「戦略隊」。
ネットやMacromeの設定と知りつつ参加した二人だが、船内では「宇島」を標的とした
「害喆期除」と呼ばれるゲームが行われていた。
「...興味」というそして、次々と参加するM悪な「歯」が現れる!!
評村田真厳『出速水時員キラシー』に興味いずか
平和日山では、日本のキャラクターが開催。国際いずか
審査は約1週間とスピーディー・
スピーディー。
マンガ部門、ネーム部門
マンカ部門、ネーム部員頭8ページ部門。3部門で貴方の挑戦をお待ちしています。
「頭8ページ部門。
お待ちしています
決まった締め切りはなし!
お送りいただいた原稿は
即審査し、受賞者には
1週間程度でご連絡します。
返却希望原稿も1週間程度で
返却作業を行います
潔休日・祝日・年末年始・大型連体を摂む場合、
連絡・返却に1週間以上がかる場合がございます
「賭ケグルイ」
イラスト:尚村透
50万
選
+1万円程度の副賞
+受賞作または新作をガンガンJOKERに掲載
+巻中カラーつきの新作読切作品掲載権
+1万円程度の副賞
+受賞作または新作をガンガン,JOKERに掲載
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+1万円程度の副賞
営
«単行本発売時のまま収録しています。
期待賞
+1万円程度の副賞
JOKER特製原稿用
編マンガ部門・マンが原稿を募集します。アナログ・デジタル司。ベージ制限なし。
コネーム部門..マンガの設計図となる「ネーム」を募集します。ページ制限なし、3話分必須。
韓国頭8ページ部門...マンガ原稿の「冒頭8ページ」のみで審査します。アナログ・デジタル司。
最新情報や詳しい応募要項はガンガンが2018年6月ホームページをご覧くださり。
おはようございます。お世のインターネットではないのですが、2017年10月10日まで2月16日(日)まではお
デジタル版、Vorl(
ガンガンコミックスLOKER
GEO
アラクニド
0発行
2016年2月22日、Werlide
著者
原作/村田真議
作画《いふじシンセン
@2016ShinyaMiraka
◎2016.5hineen.full
発行所ケース
株式会社スクウェアエニックス
初出ノ月刊ガンガンKRER
2015年8月号〜2005年1月号掲載
くべージ抜け・誤解...内容についてのお問い合わせ>>
スクウェア・エニックス・サポートセンターこれからは、1000年以上30代に10月20日(月)まで稼っておりました。
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それでは、教えているのは間目、朝条等を行うことは、素直、著作権法上の例外を除き、法律で禁じられています。
これらの行為を行った場合、法律により用事調が骨せられる可能性があります。
カバーがわー
ExtraContents
村田真村お兄ちゃん...これは
6年間もの連載を続けられたのは
読者の皆様の応援あってこそです
長い間、本当にありがとうございました。
物語はここでー旦幕を下ろしますが
アリスの人生は続きます。
細いてました
参加inucen
いふじシンセン】shine
お手に取って頂きありがとうございます。
どうとう最後の一冊になります。
連載期間にして満6年、多くの方々に支えられ
描ききる事が出来ました。
一言では言い切れない思いがありますが
この作品が、私の描いた絵があなたの楽しい
時間のお手伝いを出来ていたのなら幸いです
ExtraContEntsおわり
☆コミックス発売時のカルバー折り返しを収録