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Instructions:
...
*
茂、木の清い香りが
......
twr.......
...
......それは
......
責の母
コドクの中で
子を学む
お月の日、
第1話「花嫁人形
アーオー清いです。
ド♯は
ほねがおれる音
「レ」は
にくがつぶれる音
ミレは
なにかがとびだす音
...
ハーーーン...
...
ポ
とーやくん
知ってる?
私の
お母さんが
死んだときも
おうたが
聞こえたわ
人が死ぬときって
おうたが
聞こえるのよ
しゃだんきの音
ほねが
おれる音
いい...
こっちに来る
電車の音
肉が
つぶれる音
なにかが
とびだす音
それらが
まざって
人が死ぬ音よ
ひとつの
おうたみたいに
なるの
...
7歳の
誕生日に
私は母に
殺されかけました
心中自殺
でした
私は
すんでの所で
逃げ出し
足の怪我だけで
すみました
お母...さ...
どうして母が
そのような事を
したのかは
今となっては
知りようもありません
ですが...
気を失う前に見た
母の顔
彼女は
死してなお
笑っていました
その日を境に
私は
一切笑う事が
出来なくなりました
そんな私を見て
まわりの人は
「人形のようだ」と
言います
笑顔が怖い
...
母の
死に顔を見た
あの時に
!!?
人形
そうかも
しれません
ポ\;
私の心は
一度
死んでしまったのかも
しれません
お母さんは
どうして
自殺したの?
お父さんが
死んじゃったから?
じゃあどうして
笑っていたの?
ホー...
わからない:
いとちゃん
ぎゅ...
こわい音
ひかないで
冬弥くん
この施設に
ちょくさょく
遊びに来る
男の子
彼は
何度
手を払っても
私の手を
取ってきました
そして
頑なになった
私の心を
少しずつ
解きほぐして
くれました
少しずつ
少しずつ
それからー
冬弥さん?
冬弥さん
冬弥さん?
もう...
どこ
行ったのかしら
七瀬絲子(19)
冬弥さん?
掛けまくも畏き
伊邪那岐の大神
これ..
筑紫の日向の
...
橘の小戸の阿波岐原に
私...?
すごい
今にも
動き出しそう:
なんだか
昔の私を
見ているみたい...
禊ぎ祓え
給ひし時に
生り生せる
触らないで
祓戸の大神たち
まだ
接着剤が
乾いてないの
え...!?
びっくり
させないでよ
もろもろだ
諸々の
禍事・罪・穢れ
それでも、
あらんをば
...もうっ
冬弥さん
生方冬弥(18)
コメンゴメン
この人形..
冬弥さんか
つくったのよね?
この村の
しきたり
だからね
村の男は
花嫁になる女の
人形を
奉納するんだよ
なにせ
明日はー
祓へ給ひ清め給へと
白すことを聞こせ存せと
恐み恐み白すー
俺達の
結婚式だ
天国の
お父さん
お母さん
見ていて
下さってますか
絲子は
今日
この方
冬弥さんの
妻に
なります
彼が生まれた
水籠村でー
アンタは..
わぁ...
素敵な
踊り
私も..
あんな風に
いいな...
動きまわって
みたいな...
私は
あの事故で
足を悪くし
また
身体が丈夫では
なかったので
小さい時から
入退院を
繰り返して
いました
初めて
この村に
来た時も
不自由な足で
山道を歩いて
身体に負担を
かけたからか
絲子!?
大丈夫か?
へ...
平気..
道端で
倒れて
しまいました
いつものこと
だもの...
ちょっと
休めばすぐ...
?
バカ
言うな
呼吸も
荒いし
顔色も..
冬弥...さ...?
こんなに
熱がある...
はっ
はっ
冬弥さん:
雷が鳴っている
私:この人の妻になれて嬉しい...
雷
稲妻...
稲の妻...
妻...
私と...
一緒...
続きまして
人形供養の儀に
移らせて頂きます
人形供養?
そんなの
初めて
聞いたわ
この村独自の
風習だからね
水籠人形は
この村の
伝統工芸品
なんだ
昨日
絲子も
見たろ?
ホラ
欠席者のところには
代わりに
本人に似せた人形が
置いてあるんだ
こんなに
人形が
沢山..
でも
ちょっと
村の
人間の数より
多かったりして...
不気味...
それでは
人形を
火の中へ
さぁ
やろうか
う...うん...
この人形..
どことなく
さっき
舞をしてた人に
似ているような!!
あれ...
え...?
きゃ...っ
な...
なに...っ
あ...
あー
あ...ア
ア
オ
ハ
ハ...
何なんだ
一体...
今...
あの人形
あ...
あの...っ
何か
しゃべった
ような...
たしか..
...
絲子?
うたが...
小さい時に聞いた
人が死ぬ音に
よく似たうた...
きこえる...
澱んだ
うたが
私の中に...
流れ込んでくる...!
コラハラム
!
アオノハハ
コドクノナカデ
コラハラム
アオノハハ
コドクノナカデ
コラハラム
な..
アオノハハ
コドクノナカデ
コラハラム
なんだ
これは..
人形が
ぎってる...?
アオノハハ
コドクノナカデ
コラハラム
アオノハハ
コドクノナカデ
コラハラム
青の母コドクの中で子を学む!!
クの中で子を学む!!
ひゃーーーっ
ひゃーー!
ドブメ...っ
ドブメだー!!
なんで
こんな所に!?
ひ...
逃げろ!!
殺されっ
ちまうぞ!!
あ...
あ...
ごめんなさい
おじいさん!
おじいさん...っ
起きて下さいな
おじいさん!
おじいさん!
これは...何??
だって今日は
私達の
結婚式で:
だって今日は私達の結婚式で...
村の人みんなが
祝ってくれて...
何が起こって
いるの...?
いい嫁さんで
ねぇか
はぁー
アンタカ
冬弥んとこの
好さんか
ねぇ
ひ...っ
あぁ
あ...
分からない
あ
分からない
絲子
しっかり
しろ!
あれは何?
あ
ひぃ...
逃げるぞ絲子!
分からない
トフメ?
ドブメって
何?
そうか...
分からない
これは...
お前の
仕業か...
冬弥さんの
仕事を
手伝ったり
村の人達と
お話したり
私は:この村で幸せになる筈だった
たまには
嫌な事だって
あるかもしれない
で幸せになる筈だった
それでも
冬弥さんとなら
きっと
乗り越えられる
何気ない
毎日...
そんな
ささやかな
幸せ
冬弥さんと
笑顔に溢れた日々を
で
え...?
え...?
あ...
あ
あ...
あ
音が
聞こえた
あ
じゃあ
あの時と
同じ
いとちゃんいともゃん
絲子
結婚しよう
二人で
幸せになろう
なかないで
いとちゃん!
ぼく
いとちゃんの
およめさんに
なるよ!
あ
人が
死ぬ音
騒々しい女だ
アナタ...
アナタが...っ
...見ない顔だ
この村に
嫁に来た娘か
よりにもよって
冬弥の嫁とはな
恨むなら
この村を
恨むんだな
フクロウめ
逃げ足の速い
ドブメまで
引き連れて:
余程この村に
恨みがあると見える
まさか
冬弥の婚儀を
狙われるとはのぅ...
気を失っとる
だけじゃけぇ
して
嫁の容体は?
そうじゃな...
身体は
「青の母」に
冬弥が
ああなっちまった以上
身体だけでも
「青の母」に
なってもらうわいな
魂は
いつも通りに
処分して
しまえばええ
青の母...
冬弥さんは
無事なの?
どうか
良い子を生して
下せぇませ
声が
出せない
動けない...
息が
出来ない
私...今...
どうなってるの?
すみます
第1話終
背の口
ハーー...
娘の魂を
人形へ
我らが要るのは
身体のみ
身体は母へ
魂は天へ
第2話
人形遊戯
身体が
身体が動かない
身体が
動かない
手も足も
首も
何もかも
感覚が
遠い...
まるで
空っぽ...
私...
血の流れを
全く
感じない
私は
体...
気分は
どうじゃ?
言うても
答えられんわいなぁ
そんなひっひ
そりゃそうじゃ
そりゃそうじゃ
なにせ
魂を
人形に移して
しまったん
じゃからなぁ
え..
どういう
こと...
人形...?
まぁ
こう言うた所で
分からんじゃろうな
外の小娘には
分かる必要も
ないわいな
人形供養の
儀式を
済ませたとはいえ
水籠村の
因習なんぞ
冬弥との婚儀は
終わっておらぬの
じゃからな
冬弥さん...!
冬弥さん
そうだ
あの時
変な生き物が
入ってきて
冬弥さんは
無事なの...!?
確かめたい...っ
おおこれは
丁度いい所に
来おった
冬弥さんは...
確かめたいのに
身体が
動かないー
お前の身体は
我々が頂いた
嘘...
安心せい
この身体には
これから
一青の母」として
働いてもらう
からの
私
が
ああ...そうじゃ
頭も動かせぬ
その身体では
自分が今
どうなっているか
分からぬか
見つめている...
この身体なら
ええ子を産んで
くれるじゃろうて
私
を
最後に...
今の姿を
見ておくかの?
これが
今の
お前じゃ
え
これが..
だって
これは..
あ
あ...
私...?
人形の身体は
気に入ったかえ?
あ
我らが
必要とするのは
若い女の
身体のみ
魂は
必要ないでな
嫁に
なりそこなった
お前には悪いが
婚儀の人形同様
処分させてもらう
処分...?
どう
処分するかは
分かるじゃろ
婚儀の時に
お前も
やったじゃろう?
待って
じゃあ
あの時
嘘
私...もしかしてー
あの人達を
殺し
あ...
いや...
あぁ...
あ
あ
ひ...
あ...っ
声は
叫びたい
出なかった
叫びたいのに
今すぐ
ここを
飛び出して
若い衆も
到着した
ようじゃな
動かない
声が出ない
待って
冬弥さんを
探しに
行きたいのに
我々は
そろそろ
行くかの
私
まだ...
まだ...
まだ...
まだ...
絲子!
冬弥さん!?
違う..
あ...
こいつが
処分する
人形か?
ああ
とっとと
片付けちまおうぜ
そうだな
でも..
その前に
え...
どうせ
処分
しちまうんだ
少しくらい
遊んでも
いいだろ
またか
人形遊びとは
お前も
物好きだな
お前も
まざるか?
いや結構
いいモンだって
...なるほど
嫌...
なんなの
この感覚
身体は何も
感じていないのに
触られた所から
腐っていく感覚
気持ち悪い
気持ち悪い!
気持ち悪い!
気持ち悪い!
気持ち悪い...気持さ悪い!気持ぢ悪い”
ぎゃ
大丈夫
チン...
大丈夫
だってこれは
私の身体じゃ
ない
ただの人形
そうだ
子供の時
みたいに
また
せーの
心を閉ざして
しまえば...
そうすれば...
何も
ない...
苦しくなんか
このまま
燃えつきちまえば
終わりだ
苦しくなんか...
...?
...
冬弥さん!!
ぁ
いとちゃん
いとちゃん
あー
あ
あっちで
一緒に
あそぼう
いとちゃ...
あ...
絲子...
その...
俺と...
あぁ...
ぁ
あ
ん...
何だ...?
どうした?
何が...
あ
「絲子
ここの学外
な
人形...が
動いて...!?
この村に来て
信じられない事が
立て続けに起きて
冬弥さんは何か
知っているのとか
あの梟面の男は
何なのとか
今私が
こうする事は
正しいのかとか
もう頭の中は
クチャグチャで
耳鳴りはすごいし
変なうたは聞こえるし
何もかも分からなくて
ただただ
無我夢中で
冬弥さんに会えた事が
嬉しくて
そんな...
人形が
動くなんて
何が
どうなって..
うわぁぁ...っ
ひ...っ
こ...っ
殺される...っ
助けて...っ
冬弥さん...
良かった..
息してる...
良かった...っ
...早く
外の病院に
行かないと
キャッ...
ごめんなさい
冬弥さん...
私の身体...
ちょっと
固くなっちゃったけど
我慢してね...
そうして
私は
私達は
村から
逃げ出しました
拳式をした
その晩にー
第2話終
背の口
娘の人形が
逃げただと!?
冬弥を
連れてか!
探せ!
外の人間に
アレを
知られては
困る
探せ!
探せ!
探せ!!
第3話
逃亡人形
...そんな
道が
無くなってる...
赦しのない者
とおせんぼ
命のない者
とおせんぼ
敬しのない者
とおせんぽ
命のない者
とおせんぼ
命のない者...
もしかして..
私が人形の身体
だから?
赦しのない者
とおせんほ
命のない者
とおせんぼ
どうしよう
冬弥さんだけでも
外に...
冬弥さん...
早く病院に
連れて行かないと
いけないのに...
大丈夫
息してる...
大丈夫...
いたか?
いや...
まだそんなに
遠くには
行っていない筈だが
まさか
人形が動くとはな...
早く見つけて
帰らねぇと..
御山の鬼に
会ったら
大変だ...
鬼...?
こんなに早く
追手が来る
なんて...
どこか
隠れる所
探さないと
人形の身体
この身体に
なって
一つだけ
良かった事が
ある
良かった事
それは
自分の足が
元通りに
いいえ
それ以上に機械に
動くようになった
という事
まさか..
また
普通に歩ける日が
来るなんて
嬉しい..
この身体じゃ:
でも
お蔭で...
こうして
冬弥さんを背負って
山道を登れるんだから
けど
不幸中の幸い
なのかしら...
そうでも
思わないと
また
心まで壊れて
しまいそう...
あの時
みたいに...
冬弥さんが
いなかったら
私は
心を閉ざしたまま
だったかも
しれない
今度は私が
冬弥さんを
助けないと...
立派な木...
ここなら
休めるかも
あ...っと、冬弥さんの身体..
冷やさないように
しないと
何か
掛けるもの...
誰も見てないし...
大丈夫よね...
冬弥さん...
きっと
驚くわよね
早く...
また
早く
起きないかなぁ...
自分の奥さんが
人形になってる
なんて...
それでも
冬弥さんと
お話
したいなぁ...
新婚さんだもん
私達...
だけど
それから
二日経っても
冬弥さんが
目覚める事は
ありませんでした
どうして...
しかし、
じゃあ
どうして...
これで
心音...
!
ちゃんと
聞こえる...
冬弥さん!
冬弥さん
よかった...
もう
起きないかと...
冬弥さん...?
おそらくは
冬弥さんは
意識はあるものの
身体が動かせない
ようでした
婚儀の時に受けた
頭の傷が原因で
冬弥さん...
喉...
渇いたでしょ...
あ...
水...
持ってくるね...
たまらず
私は
その場を
離れました
逃げ出したい
どうしよう
あの人が
冬弥さんか
あのまま
だったら
そんな事を
考えては
私...
どうしよう
ダメ
私が
私が
しっかり
しないと
しっかり
しないと...
参っちゃうな...
こんな状況なのに
涙も出ないなんて...
この水が
冷たいのか
温かいのかも
ひどい身体...
全く分からない...
服を着ていないと
余計に
気持ち悪いわね
冬弥さん
私の姿
見たかな...
この身体...
どう思っただろう
それだけじゃない
私が燃やした
人形達...
私ったら
自分の事ばかり
心配してる
嫌な女...
私と同じように
あの中に
魂を閉じ込められて
いたとしたら
つまりそれは...
私が...殺した..
ごめんなさい...っ
ごめんなさい
だけど
お願いします
償いは必ずします...
だけど...
私に...
冬弥さんを助ける
時間を下さい:
冬弥さん...
私が
東京に戻った所で...
親や友人が
いるわけでもない
まずは
冬弥さんの怪我を
治さないと...!
だけど
冬弥さんは...
タメ...
弱気になっては...
フメ...
トブメビーツ
ドブメ...!
あの時
見たのとは
違う奴だけど
間違いない
いけない...っ
あそこには
冬弥さんが...
駄目...
駄目...
駄目!!
駄目
ダメ
殺さないで
こんな木の枝じゃ
殺せないけど
冬弥さん
冬弥さん...
だけは...っ
冬弥さん...!
目を狙えば
追い払うくらいは...!
!!
.....
いじめるな
え..
あいつは
人...
襲わない
だから
人形の
ねーちゃん
あいつを
いじめるな!
あ...
危ない...っ
大丈夫!
ね?
ここらへん...
おれたちの
遊び場なんだ
ねーちゃんは
「外」から
来た人?
え...ええ
そうよ
村の人...
滅多に来ないから
よかった
じゃあ
いじめないね
おれは
「すずめ」!
人形の
ねーちゃんは?
絲子...
良かった
サイズ
びったりだ!
いいの?
貰っちゃっても
うん...
それより
良くならない
ね...
それ...
おれには
使えないから
男の人...
...そうね...
経過が
良くない...
頭の傷は
塞がったのに...
冬弥さん...
あの...
お医者様の
心当たり
ないかしら?
オイシャ...?
!
水籠村の人
以外で...
お医者様よ
病気や怪我を
治す人
病気や怪我を
治す人は
オイシャじゃ
ないよ
青の母!
病気や怪我は
青の母が
治してくれるんだよ!
第3話終
背の口
青の母は
どんな病気でも
治してくれるんだ
第4話、聴音人形
青の...母...?
うん
病気や怪我は
青の母が
治してくれるんだよ!
絲子ねーちゃん
知らないの?
だからさっ
きっと
その男の人も
治してくれるよ
青の母...
たしか
あのお婆さん達も
そんな事を
言っていたような...
私が
人形になった事と
何か関係が
あるのかしら...
あの
お会いしたいの
だけれど...
えっ
えーっと
その
「青の母」は
どこにいるのかしら
わ...
分かんない
分からない...?
村のやつらは
いじわるなんだ
おれたちのこと
「山鬼」って呼んで
のけものにしてさ
だってたって...っ
おれ
会ったこと
ないんだもんっ
おれも
こいつも
村の中に
入れてもらえ
ないんだ...
すずめちゃん...
でもっ
おれ
「青の母」の薬は
飲んだ事あるよ
おれが
もっと
小さかった時
熱が
下がらなかった事が
あったんだ
流行り病か
我らの免疫力を
凌ぐ程とは
は...
このままでは
すすめは...
は...
すずめ
この薬を飲め
何日も
何日も
ずっと
心配ない
お前の唾液と
引替えに
貰ってきた
青の母の
妙薬だ
その薬を
飲んだら
すぐ
治ったんだ!
青の母...
なんだろう...
嫌な予感かする
青の母...
村の因習...
人形の身体...
全ての糸が
つながったら
とても恐ろしい事が
起こる気がして...
そっちの
にーちゃんは
村の人なのに
教えてくれなかった
の?
あっ
出身は
そうなんだけど
違うの
結婚の為に...
は...
今までずっと
東京の方にいて
冬弥さん
やだ...っ
どうしたの!?
すごい熱
このままじゃ
この人..
すずめ
ちゃんっ
青の母の
居場所...っ
本当に
分からない!?
...っわ
分から
ない...よ
多分..
この御山の
どこかだとは
思うけど..
でも
御山は深いし...
青の母に
会える人間なんて
数える程しか
いないんだ...
そう...
なの..
とにかく
ここに
あるもので
なんとか
しないとさっ
御山には
熱を下げてくれる
薬草も
ある筈だし
とてて...
ねーちゃん
ねーちゃんっ
薬草...
こいつの乳
飲んでみたら
どうかな?
そうだ!
え...
ドブメ...の...?
結構
美味いんだよ
コレ!
栄養あるんじゃ
ないかな
こうやって
口付けてき
いいじゃないけど
レベル
しかし、
いい
うわ...
じぶっ
どうかな?
んーす...
遠慮..
しておくわ...
う...
うーん...
そう?
残念だなぁ
ご...
ごめんなさい...
すずめちゃん...
おなか
大丈夫なのかしら...
じゃあ
ちょっと
探してくる!
美味いのに
やっぱり
薬草しか
ないかぁ
ねーちゃんは
そこで
にーちゃん
看病しててよ!
す...
・すずめちゃん!
色々...
ありがとう
何?
薬草...
お願いします
べっ別に
助けるのは
特別な事じゃ
...っ
とにかくっ
?
い...
行ってくる
からっ
すずめちゃん
優しいなぁ...
こんな...
得体の知れない
人形にも
気遣ってくれて
冬弥さん...
苦しそう
熱が
下がらないんだわ...
ふふ
ひんやりして
気持ちいい?
こんな身体でも
役に立つ事が
あるのね
私の身体の
冷たさと
水まくらの
代わりっていうのが
ちょっと
淋しいけれど..
冬弥さんの身体の
熱さを
分け合ったら
丁度いいわよね
熱...
いとって
あげる...
すっかり
夜ね...
すずめちゃん
どうしちゃったんだろう...
まさか
村の人に...
何かしら..
探しに
行きたいけど
冬弥さんを置いては
いけないし..
え...?
どこからか
不思議な音が...
イリ
どこから..
キリーーーン
あれ?
この感覚
どこかで...
ラレルトオモウナ」
あ...
絲子ねーちゃん!
薬草
取ってきたよ!
すずめ
ちゃん
良かった
無事だったのね
もちろん!
それより
これ!
たくさん
持ってきたよ!
また
あの音..
ん
この植物から...?
違う..
私は
この感覚を
知っている!!
これは
「音」じゃない
うたた...
んー
毒のうたー
絲子
植物も動物も
全てのものは
音を
.奏でているの
その音を
聞く事が出来れば
物事の本質を
見る事が
出来るわ
おかあさん
難しくて
よくわからないよ
フフ...
そうね
じゃあこっだけ
イリ
悲しいうたを
歌うものには
気をつけて
キリ
すずめちゃん
それダメ...っ
きっと
毒草だわ
え...っ
そ...っ
そんな筈ないよ
フクロウ...!
だって
フクロウにーちゃんが
教えてくれたんだもん
だったら
尚更...っ
ホホッ
フホホッ
そんなもの
使えないわ..
そうじゃな
その草は
おそらく
トリカブト!
有名な
毒草じゃ!
食らえば
中枢神経に作用して
最悪死ぬでな!
フホホッ
見つけたぞ
人形ォッ
この地は
我らが庭も同然
余所者が
振り切れるとでも
思うたか!?
フクロウめ
大方その毒で
冬弥を弱らし
取り引きを持ちかける
つもりだったの
じゃろうが
その前に
我々が冬弥を
奪ってしまえば
関係ないわ!
さぁ!
我らに
冬弥を
差し出せ!
グルルと
んっ
グレ...
きゃ...っ
愚かな獣じゃ
フクロウのドブメなら
まだしも
うぬ程度で
我らに刃向うとは
血反吐.
海は
あ...
お
おかあさん...っ
おかあさん...っ
おかあさん!!
え...
・っ
さぁ
冬弥を渡して
もらおうか
ねーちゃん
逃げて!
でも...
早く!!
う...うん...
待て...っ
生憎
そうはいかん
あの二人を
貴様らに
渡しはしない
フクロウ
にーちゃん...?
絲子...
と言ったか
冬弥の嫁は
あの女...
私は
慣れない山道を
ひたすらに
走りました
我らと同じ...
「青の母」の落とし子だな?
キリーーン
でも
ただ闇雲に
逃げているのではなく、
何かに
導かれているような
感覚
明確な道筋
明確な道筋
チリーー...
イリー...
チリー...
それはまるで
道に迷った子供が
母親を見つけた時の様な
安堵感
懐かしさ
たとえそれが
絶望への道筋であっても」
キリーーン
..
こんな
山奥に...
小屋...?
キリーーーン
あの小屋から
うたが
きこえる...
キリーーーン
とにかく
隠れる所...
冬弥さんを
休ませないと...
この時
私は
焦っていました
村からの追手
冬弥さんの容体
村からの追手冬弥さんの容体
早く
落ち着く場所を
見つけたいと
思っていました
チリーーン
だから
チリー...
おろかにも
私は
その扉を開けて
しまったのです
危険なうたが
聞こえていたにも
かかわらず
キリーーン
キリーーー...
アリーーー...
キリーーー...
第4話終
初出
月刊アクションフの12017年~~~
初日、月日アクション2014年5月3〜3月
月刊アクション発コミックス。
無料で試し読み。
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素スマートフォン、タブレット端末のみ対応、
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読み取り用画像
お
発行発行
茂木清香CSAYAKAMOG
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赤坂了生
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双葉社ホームページいいじゃないですから、わたしはやはりバッグやられないのですが、
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ISBN978-4575844696.09979
デジタル版2014年発行制化す
デジタルカタバルト株式会社
製作所
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この物語はフィクションです・登場人物・団体等はすべて実在のものとは関係ありません。