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Instructions:
育
著
茂、木、清く香
......
「HETHIROvollmi
...
......
...comlce
書
茂木清香
母の
亭の母
...
おい、いいんだけど、すみません。いいでしょうか。
..
前のGISAYAKA
.ctloncomics
人物紹介
七瀬絲子
冬弥との姫佳の際に襲われて
魂を人形に移されてしまった。元に戻りたいが
自身の身体に頭が残っていて...
生方冬弥
総子の夫、絲子と一緒に襲われて
意識不明となるも、青の日がつくった薬を飲み
体調を回復しつつある
青の母
前を休めに取り込み、家を従う出す女達。
真を抜かれた女達の身体が利用され、
山小屋の中で管理されている。
フクロウ
すずめ
線子と冬弥の婚儀をドラメを
引き越れて破撃した。冬弥に
外傷を負わせると同時に、
何日に話を仕込んでいた。
話しする様子が、御山の中で
出会った子供。「おかあさん」と
呼んでいる演死のドラマを
助けたかっている
山小鳥で、昔の母を管理している男
昔の目に話を仕込んで薬をつくったり
ドブメを始末したりしている。
ドブメ
浄化できないほどの声を取り込み、
全身に海がまわった青の日が
突然したもの。フクロウやすめが
連れている。
身体は壺
魂は歌
一度と歌
第10話
それでさ...
あら
誰か
こっちに来るわ
よっちゃん...?
おおい
あなた
三木さんとこの
よっちゃんじゃない?
この半年
どこにいたのよ
みんな
ずっと探して..
ひぃ...っ
な...っ
なんだこいつ
人形...!?
どうして
動いて..
それにこの顔...
行方不明になってた子に
そっくりだ
アオ...
え...?
危険だから
早く離れて!
ハ...ハ
いたぞ!
人形だ!!
え
あの...
人形め
何で動いているかは
知んねぇが
この村から
出て行け!
...!
まだ動くのか
とっとと
バラしちまおう
ったく
気味悪いったら
ありゃしない
くそ...
なんだって
こんなに
人形が動いて...
一体この村で
何が起こって
いるんだ...
なぁ斉川
なんで急に
村の人形が
動き出したんだろうな
君のところの
おばあさんなら
うーん...
見当もつかないなぁ
何か分かるんじゃない?
夏樹
...どうかな
ばーちゃんっつっても
俺は所詮
分家だからなぁ
寄り合いの席も
隅の方だし...
寄り合いの席も隅の方だし...
俺に
大切な事は
話してくれない
気がするな
俺なんかより
冬弥の事
大切にしてたくらいだし、
そういえば見た?
冬弥のお嫁さん
綺麗だったよねー
外の女の人って
皆あんなに
綺麗なのかなぁ
お前..
他人の嫁さんに
色目使うなよ...
えーっ
いいじゃん
減るモンでもないし
あでもさ
婚儀の日に
二人共
行方不明に
なったって..
この
人形の騒動と
何か関係あるのかな
今度のお祭りに
影響あったり
するかなぁ
どうせ
内裏のやつらは
俺らには何も
教えねぇよ
御山に行く所を
見たって人も
いるみたいだけど
さぁな
今頃
集会所で
話し合いでも
してんだろ
御山...か
ぞっとするな
きゃはっ
きゃははっ
きゃは
きゃははっ
きゃは
きゃはっ
きゃははっ
きゃはっ
...!
その笑顔はは!!
一体
何が起きているの...
それに
人形達の
あの様子は
まるで..
待って...!
この人形達
私を
通さないつもり...!?
私の身体を
どこに連れていく
つもりなの...!?
絲子
裏口から出て
追いかけるんだ
今の
君の足なら
追いつける!
やっと君の身体を
見つけたんだ
で...でも
冬弥さんを
置いては...
何が起こっているのか
分からないけど
君の身体だけは
ちゃんと守らないと...!
大丈夫
フクロウは
動けないみたいだし
今なら俺でも
何とか出来る
元の身体に戻って...
結婚式やるんだろ
絲子
!
早く!
ここであの身体を
見失ってしまったら
次いつ見つけられるか
分からない
う...うん
すぐ戻ってくるから
冬弥さんも
気をつけてね
絲子...
君の身体だけは...
ちゃんと守らないと
...か
...何が言いたい
フクロウ
本音が出たな
本音が
出たな
冬弥
冬弥
私の身体
どこに行ったの
かしら
あの足じゃ
そんなに遠くに
行けない筈
だけど...
!
見つけた...!!
良かった...
待って!
さぁ
小屋に戻りましょ
...?
きゃはっ
!!
きゃははっ
嘘...
何...今の
跳躍...
私の足
不自由な筈なのに
どうしてあんなに..
私は:一体何...?
あ...っ
あれは..
本当に
私の身体なの...?
待って!
この人形達
また
私の邪魔を...
ちょっと
何するの
やめて
私の身体
そんなに
引っ張ったら
壊れ..
この...っ
私に
触らないで!!
これは..
私...今
何を...
何か...
今までに
感じた事のない力に
包まれたような...
...
......
でもどこか
とても懐かしい
そんな感覚...
とにかく
一度
小屋へ戻らなきゃ
冬弥さん
きっと
心配してるわ..
...なるほど
あれが
フクロウが言っていた
あの一緒子」か...
空木
何をしてるんじゃ
あ...ああ
早くやめた
山鬼めらを
追い出さんと
・っ
あ...っ
あの...っ
お願いっ
お願いします
おかあさんを
助けて下さ...
ダメだ
...っ
青の母の薬は
村の奴ら...
それも
正式な依頼があった時しか
作っちゃいけねぇ
それどころか
ここは
限られた奴しか
入っちゃいけねぇんだ
解毒作用のある
薬草を
教えてやっから...
......よ
それじゃ
間に合わないよ!!
だって
おかあさん...っ
ずっと
血が止まらなくて
どんどん
弱って
すごく
辛そうで...っ
フクロウにーちゃんが
青の母の薬なら
治せるかもって
だから...っ
人形達の後
必死に追って
ここまで来たんだ...っ
お願いします
おかあさんを
治して下さい
おかあさん...っ
じゃないと
じゃないと
死んじゃうよぉ...っ
その子には
気の毒じゃが
決まりは决まり
御山の怒りに
触れる前に
追い出さんと
...分かってる
分かっては...
...空木
ダメだ
いるんだ
規律を
破ってしまったら
けど
こんな所を
御山の子に
見られたら..
だけど
俺...は...
「うつぎ」
空木...!?
ボウズ!!
そいつの
体液をよこせ
唾液でも
血液でも
何でもいい
薬を
つくってやる
その代わり
もう二度と
ここに来んな
え..
...!
空木
何を...
じーさん!
これっきり
これっきりだ
頼む...
見逃してくれ...っ
空木
お前まさか...
にーちゃん...?
お前は
そこで待ってろ
心配しなくても
すぐ薬持ってくるよ
だから
早く泣き止みな
見た感じ
かなり強力な
毒だな
この毒を
食らっても
ドフメにならない
青の母は...
こいつなら...
空木?
何やってんだ
こんな所で
冬弥!
ぴちゃ
まさかそれ...
薬をつくってるのか?
もしかして
あのドブメの為に...
しょうがねぇ
だろ!
ドブメに
くっついてた
あの山鬼...
すずめは
しょうがねぇんだ
だって...
だってよ...
俺の子供
なんだよ...!
第10話終
青の母
生まれた時から
小屋の周り一里が
俺の世界全てだった
里塚の牢獄1
第1話
うーん...
なんでだろ...
兄さん
どうしてかな
何度やっても
ここから先に
行けないや
あん?
なんだ空木
まだ知らなかったのか
空木
自分の手首を
見てみろ
?
しょうがねぇよ
空木はまだ六つだ
俺達と同じ
アザがあんたろ
それはな
罪人の印なんだ
一里塚の牢獄
そのアザがある人間は
一里塚から外へは
出られねぇ
な...
なんで?
おれ何にも
悪い事
してないよっ
俺らだって
何もして
ねぇよ
それでも
物部家の人間は
全員
アザがあんだよ
俺らの先祖が
悪い事しちまった
せいで
子々孫々
とばっちりを
くらってんだよ
おーい
荷物は
これで全部だ
ああ
分かった
また
来月頼むわ
あの人達は
どうして..
悪い事...
あいつらは
罪人じゃねぇ
水籠村の人間だ
御山のふもとに
村があってよ
そっから
物資持ってきて
くれんだよ
こっちのつくる
薬と交換でよ
オラ
とっとと荷物を
小屋に運んじまうぞ
一里塚の牢獄...
おれは...ずっと
ここから
出られないのかな...
俺は
生まれてからずっと
小屋で
両親や兄姉達と
暮らしていた
無気力な父
苛立つ母
血の気の多い兄
何考えているか
分からない叔父
喧嘩っ早い姉
それから
この小屋には
もう一つ―...
母屋にいる
腹の大きな
女達
俺は
こいつらが
苦手だった
女達は
外からやって来た
ささ
あっちへお行き
不気味な老婆
三人に連れられて
儂らは
向こうへは
行けんでな
良い
青の母に
なるのじゃぞ
青の母...?
兄さん
青の母って
なぁに?
お前ももうすぐ
七つになるし
そろそろ
知ってもいいな
空木
よく見とけ
ん?
ああそうか
お前はまだ
知らなかったか
今から
青の母を
つくってやんよ
!
え
ま
待って
兄さん
つくるって
何...を
ねぇ...っ
!!
ひっ
兄は女の股に
口をつけながら
何かの祝詞を
唱えた
うわ
しかし、
あ
あ
しかし、
じゃあ
ハハハはっ
すると
どうだろう
女の腹は
膨らんでいた
まるで
妊娠している
みたいに
何も分からない
子供なからに
俺は
地獄の淵を覗いてしまった
気がした
一里塚の牢獄に
囚われてさえ
いなければ
今すぐにでも
逃げ出していたのに
なんだ空木
お前
ビビってんのか
無理ねぇよ
誰だって最初は
こうなる
ま直に
慣れるさ
......
その日から俺は
母屋で
青の母の世話を
任された
ほら
食べて
食べてってば
反応しない
兄達の言う通り
青の母には
すぐ慣れた
ちゃんと
食べてよー
いや
無理矢理
慣れさせた
ただ一つ
異形の怪物
ドブメには
どうしても
慣れる事が
出来なかった
ひ...い
い...
大丈夫か
空木
う...うん
......
いつまでも
そんなんじゃ
この仕事は
務まんねぇぞ
ねえ
兄さん
あん?
このドブメ
元は青の母で...
その前は
普通の人間
だったんだよね?
じゃあさ
おれたちが
している事って
人殺しなの?
空木...
...っ!?
いいか
空木
何も
考えるな
兄ちゃんが
一つだけ
教えてやる
それでも
昼の仕事は
我慢出来た
だけど
やがて
夜が来る
御山の機嫌は
変わりやすく
闇の中を黒い風が蠢いている
闇の中を
黒い風が
蠢いている
生き物で
あるかのように
風が荒々しく
小屋の戸を叩く
かつて兄が
酒に酔いながら
こんな事を言っていた
御山に吹く風は
「青の母」として犠牲になった
女達の叫び声なのだと
うっかりその声に
魅せられてしまうと
女達の亡霊に
攫われてしまうのだと
俺は
一里塚の外へ
連れて行ってもらえるなら、
亡霊の手を取っても
構わないと思っていた
俺は3御山に吹く風のうたが好きだった。
俺にとって
恐ろしいものは
小屋の中に響く音
だった
風のうたに
紛れて
父や兄達が
青の母と
遊んでいるのが
聞こえてくるのだ
隣で眠る
母や姉にも
この音は
聞こえている筈
なのに
人形のように
無反応
俺はこの音が
嫌いでたまらなかった
怖い
障子越しに
見えるその様子は
怖い
見えた
虫や獣が
喰らい合ってるように
幼い自分には
何をしているか
見当もつかなかったが
そう
そう
まるで墨毒の虫達のように
怖い
怖い...っ
みんな
おかしいよ
だって
あの女の人
おれ達と同じ
人間なのに..
それとも
おかしいのは
おれの方...?
たとえば
父さんみたいに
菜っぱを吸って
無気力でいれば
母さんみたいに
何かに苛ついて
姉さんみたいに
口汚い言葉を
使っていれば
兄さんみたいに
好き放題
暴れまわっていれば
おれは
楽になれる?
そうだ...
どうせここから
出られないんだ
だったら
おれが
変わるしか;
俺は
気付いて
いなかった
父も母も
兄も姉も
叔父すらも
だから
みな
限界だったんだ
あの男に
目をつけられて
しまった
なんだ
一里塚に
閉ざされた
壺の中から
今のは一体
何の―...
誰もが
逃げ出したいと
願っていた
親父!
よぉ
しばらく
来ない内に
知らない顔が
増えたな
あ...
お前達
道理で
言いつけを守らぬ輩が
増えたわけだ
神聖な
青の母に
手を出したな?
え...
ああ
出したさ
はは
それの何が
悪い!!
随分
口が悪いな
もう
限界なんだ
御山の子だか
知らねぇが
いつまでも
こんな仕事
させやがって!!
...なるほど
!
!!
鎌鼬...と
いうんだ
俺が願えば
狙った位置に
御山が真空を
つくり出してくれる
俺は御山に
愛されているからな
分かるか?
御山は
水籠村を包む
摂理そのものだ
御山に由来する
動植物は
全て
俺の意のままに
出来る
それには当然
御山の中で暮らす
お前らも
含まれているんだぜ?
......
何を..
その時俺は
はっきりと
感じた
御山の子の後ろに:
何か強大なものを
感じる...
だ...
だめだ
この人の言葉には
逆らえない...
どうやら
御山の存在を
感じ取ったようだな
さぁよく聞け
御山の子の
有難いお言葉だ
殺し合え
家族全員で
そこからはもう地獄だった
母が
一番上の兄を刺し
姉は
叔父を棒で叩き
母を刺し
二番目の兄が
姉を斬り
三番目と
四番目の兄は
殴り合い
命令に
抵抗しようとした
五番目の兄は
自害した
俺は
既に死んだ
親父の首を
ずっと
絞めていた
親父との
思い出なんか
ほとんど
忘れてしまったが
この時の感触は
大人になった今でも
はっきりと
覚えている
気がつくと
俺のまわりには
家族の死体が
転がっていた
子供と
ジジイが
残ったか
ふむ
殺される
蛇に呑まれる
蛙のように
小鳥に啄まれる
虹虹のように
狼に噛み千切られる
野兎のように
子供に
弄ばれる
虫ケラのように
殺される!
俺は
御山の子に
平伏した
誰に
教わったのでも
ない
ただ
生きたい
見逃して
もらいたい
その一心で
俺は
御山の子に
平伏し続けた
だって
ここは御山
御山に愛された者がここでは全てだー
いいだろう
お前は
見逃してやる
そうして俺は
生きる事を
赦された
助かっ...た...?
?
...
女の人...?
村の人間は
ここに
入れない筈...
それに
御山の子の
あの表情...
こんなもんかな
よっと
じーさん
薬出来たぜ
母の方は?
大丈夫じゃ
そっか
じゃあ
まだまだ使えるな
御山の子の
制裁から
約五年
この分だと
まだしばらくは
ドブメには
ならんじゃろ
俺は
十二歳に
なっていた
あの時の事を
忘れようと
するかのように
俺は毎日
仕事に励んだ
青の母の女達を
人間としてではなく
ただの道具として
扱うようになった
ドブメを
処分しても
何とも思わなくなった
一里塚の中で
生きていく為に
俺は変わった
そして
その年の春
女...?
珍しいな
今日は
いつものおっさんじゃ
ねーのか
おー...
ちょうど
御山が花で
賑やかになるころ
ん?
俺は
椿という女に
出会った
それが...
間違いの始まり
だったんだ
第11話終
青の母
第2話
里塚の牢獄2
こんにちはっ
あなた
物部家の人?
そうだけど
あんた
三輪家の
人間か?
いつもの
おっさんは
どうしたよ
!
ううん
大丈夫
...お父さん
二週間前に
死んじゃった...
すまん
す...
それでね
代わりに
私がお役目をする事に
なったの
私は三輪、椿
それから
椿は
月に一度
よろしくね
小屋に
物資を届ける為に
やってきた
ごめんね
待った?
空木ー!!
今
荷物
そっちに
送るね!
べ...っ別に
待ってねぇよ
ほんとにー?
小屋の女達と違い
椿は
よく笑った
女なんてのは
皆苛ついているか
無表情だと
思っていたけど
ホラ身体試して
あんな風に
笑うもんなんだな
今さら青の母の
血色が悪い
裸なんか見ても
何も思わねーけど
椿は...
どんな身体
してんだろ
いつも
遠目からしか
見えねぇけど
身体つきは
悪くない気がする
太ってるわけでも
ねぇし
痩せすぎって程でも
ねぇし
胸と尻は
どうなんだろう
着物だと
良く
分かんねぇな
肌は
どんな手触り
なんだろう...
毛は...
匂いは..
おんっ
どうした
空木
なんでもねぇ...
どうやったら
あ
どうやったらー
いっ
いや...っ
俺は椿に
触れられるだろう
名前は
もう考えてあってね
それでねっ
もうすぐ弟か妹が
生まれるの!
えっ
な何だ
...って
男の子だったら
空木!
もーっ
聞いてなかった
でしょーっ
すまん...
椿
なんだその服
やっと
気付いたの?
...?
洋服って
いうのよ
村の外から来た
商人さんが
私にくれたの!
村の外...?
何だよ...それ
え..
この御山の...
水籠村の外に
人が住んでんの
かよ?
ちょっと
空木...
それ本気で
言ってるの...?
御山の外は
もっと広いし
もっと沢山の人が
住んでるのよ
そんな...じゃあ
じゃあ俺は..
どれだけ狭い所に
閉じ込められてんだ...
どれだけ
惨めなんだ...
なんだよ
どうして
先祖の罰を
俺達が
受け続けなきゃ
いけないんだよ
俺はいつまで
こんな所で..
で...っ
でもねっ
私だって
外の事は
人に聞いただけだし
え...
村の外に
行き来出来る人は
限られてるみたい
そうなのか...?
うん
おばあ様が
言ってたの
もう何百年も
この御山は
閉ざされてるんだって
御山の子によって
御山の子..
どうして
外に行けないのかしら
蟲毒だ...
え?
広い方が
楽しいと思うけどな
きっと
御山の子にとって
俺達は
壺の中でもがく
俺達を見て
楽しんでやがるんだ!!
壺の中で蠢く
蟲達と一緒なんだ
空木...?
あいつ
そういえば
最近
御山の子の気配を
感じないな
いや
すまん
変な事を
言った
何かあった
のか...?
前はあんなに
禍々しい気を
振り揃いていたのに
ねぇ
そういえばさ
空木って
普段は
何してるの?
え..
私
村の外よりも
空木の住んでる所に
行ってみたいな
それで
ぜ...
絶対来んなよ!
だって空木
あんまり自分の事
話してくれないから
な...なんで?
そんなに
怒る事ないじゃない
第一私
そっちに行く方法
知らないもの
もしかして
青の母が
いるから?
良く分からないけど
青の母って
薬をつくる人でしょ?
こんな山奥で
どうやって
薬をつくっているのか
気になって..
どんな人が
やってるのかなーってさ
おばあ様
青の母の事は
全然教えてくれないから
ねぇ空木は
青の母と
どうやって
暮らしているの?
そ...
それは...
それは...っ
それは...っ
それは
言えねぇ...
...っ
すまん
言えるわけがない
俺がやっている事は
鬼畜にも劣る
所業だからだ
空木
どうした
早ぅ
片付けんと
分かってるよ
こんなところ
椿だけには
見せらんねぇ...
クソ...
変わったつもりでいたが、
俺は今でも
この小屋に
青の母に
里塚に囚われたままだー
それから
何年か経った
ある日...
あれ
やあ
椿は...
ああ
君が
小屋の人か
あの子なら
お役目を
降ろされたよ
「年頃の娘」..
そっか..
俺らも
今年で十六歳たもんな
年頃の娘に
いつまでも任せられる
仕事じゃないしね
椿も
嫁に行ったのかな
もう会う事はないだろうけど
あいつが
幸せになってくれればいい
俺は心から
そう思っていた
なのに...
これが今度
青の母になる娘じゃ
な...
なんで椿が
椿は
村の人間で..
お役目だって
ちゃんと
果たしてたじゃねぇか
え...
村の事は
お主の領分ではない
口を挟まんでもらおうか
それとも何か
この娘に
惚れでもしとったか
じゃが
もう遅い
娘の魂は
人形と共に
とうに滅して
しもうたわ
そんな...
そんな...っ
椿...っ
その日
俺は自らの手で
椿を青の母にした
次第に膨らむ
椿の腹
まさか
こんな形で
お前に触れる事に
なるなんて...
...
あいつが
ドブメになるのを
見たくなかったからだ
折角来た
縁談まで断ってよ
どういう事だよ
俺はなるべく
椿に
強い毒を
与えないようにした
ここだけの話
椿はなぁ
自分から
小屋に行きてえって
言ったんだよ
なぁに
簡単な事さ
どうしても
一緒になりたい奴が
そっちにいたんだよ
な...
身体だけでもよ
折角一俺が
あそこがどういう所か、
教えてやったのによる
なんだよそれ
なんだよ...っ
なんだよそれ
椿は
俺の仕事が
どういうものか
知ってたのか?
知ってて
身体だけでも
俺と一緒に?
魂は人形と一緒に
無くなってしまう
のに?
椿...
なんだよお前
またこんなとこまで
歩いてきたのか
ホラ
早く小屋に...
・ぎ
うつぎ
え...?
うつぎ
うつぎ
違う
これは「残滓」だ
...っ
身体にこびりついた
魂の残りカスが
記憶を無秩序に
並べているだけ
だけど...
魂はもう
そこには無い筈なのに
心がそこにあるように
勘違いしてしまうー
うつぎ
こいつはもう
椿じゃない筈なのに
椿...
腰の出た椿
いくら触れた所で
何の反応もない
空っぽの椿
うつぎ
うつぎ
毒を取り込み
薬を産み出す
村の道具
青の母一
うつぎ
うつぎ
よく見ると
大分毒がまわってるな
この分じゃ
あと一、二回で
ドフメになっちまう
あまり
使わないように
してた筈なのに
どうして...
...っ
じーさんか
くっそ
余計なマネを
...違うな
余計なマネ
してんのは
俺の方だ
こんな事が
御山の子に
バレたらそれこそ...
いや...
その前に
こいつが
ドブメに
なっちまったら
...っ
俺は
こいつを...
椿
これを着ろ
うつぎ
その布っきれじゃ
みすぼらしくて
いけねぇ
うつぎ
俺は椿に
着物を与え
外に逃がす事にした
うつぎ
魂を捨ててまで
ここに来た椿からしたら
こうされるのは
本意じゃないかもしんねぇ
俺はこいつが、
ドブメになる所を、
見たくねぇし
だけど
うつぎ
うつぎ
何より
殺したぐなの
ここを出て...
村の親切な奴に
拾われてくれれば...
可能性は
限りなく低いが
それでも
ここにいるよりかは
マシな筈だ
ホラ
行きな
俺には
何も見えねぇが
そこに
橋が架かってん
だろ?
お前なら
渡れる筈だ
うつぎ
どうした
早く行きな
ホラ
...一緒に
行ってやりたいが
悪いな...
俺は
どう足掻いても
あっち側には
行けねぇんだ
じゃあな
これでいいんだ
これでー
さよなら
うぁ...あ
椿...っ
椿...
椿...!!
...っどうして
俺はその後も
小屋で
いつもの様に
働いた
だが
頭の片隅で
いつも椿の事を
考えていた
どうして
俺は
少し...後悔してたんだ逃がしちまった事を
逃がしちまった事を
少し:後悔してたんだ
牢獄の中で
産まれちまったん
だろうな...
もし山の中で
もっとひどい目に遭ってたら
死んじまってたらって...
だけどまさか
ドブメに
なって
しかも山鬼:
俺との子供まで
産んで
再びここで
会う事に
なるなんてな
それに
あいつ
死にかけてて...
冬弥も
村の人間なら
ドブメと山鬼の関係性は
知っている筈だ
俺はあいつを...
あいつらを
助けてやりてぇんだよ
大事なモンを
守りてぇって気持ち...
冬弥だって
分かるだろ...!?
空木...
ドブメは
青の母が
毒で穢れきった
ものだろ?
良く...
分からないな
冬弥...?
言わば不純物
糞尿みたいな
ものじゃないか
そのドブメから
生まれ出た
山鬼だって
同類だ
どうしてお前は
そんな
穢らわしいものの為に
神聖な青の母を
使おうとして
いるんだ?
冬弥
お前..
何...言って...
ああ..
でも一つだけ
良く分かったよ
お前が
青の母を
私物化していた
って事がね
...残念だ
俺は
お前の
人間としての
卑小さ
自らの命の為に
自らを殺す
その姿勢を
気に入っていたのに
ちょっと待て
お前の
その言い方
まるで..
..っ
お前...!?
ぐ...
フクロウも
馬鹿だなぁ
そんな身体で
ここまで来るなんて
...さて
空木
俺と遊ぼうか
第12話終
青の母
第13話
御山遊戯の
なんとまぁ...
まだ
動いている奴も
おるわ
村を徘徊しておったのは
これで全部か?
よもや
取り逃がしては
おらんじゃろうな?
はい
内裏直属の
自治会総出で
探しましたから
ならば結構
くれぐれも
青の母と
人形の関係については、
内裏の人間以外に
漏らしてはならぬぞ
言うたら
そなたの
口が裂けるでな
は...はい
では私は
これで..
斧さん
どう思う?
この騒動に
ついてかえ?
そうさなぁ
もしかしたら
冬弥の嫁人形が
動いた事と
関係あるやもしれんなぁ
怪異か
御山の気まぐれか
あやつは
あの嫁人形の事を
「女の山鬼」と言うておったが、
山鬼は男子以外存在せぬ
じゃが
フクロウが
言うとった事が
気にかかる
「女の山鬼」に
近い存在が
あるとすればそれは...
御山の子のー
そうか
七瀬総子
あやつは
やはり...
あの婚儀は
いつもの戯れと
思っていたが..
道理で冬弥が
この村に
連れてきたわけじゃ
ううむ
もっと早く
気付いておれば...
無理もない
あの子は儂らに
何も話さんからのう..
おそらく
ああなる事も
折り込み済みなのじゃろう
早く村に戻ってくれば
いいものを
あの子は何をやっとるんじゃ
今頃、御山で
遊んでおるのじゃろうよ
そうさなぁ
空木にーちゃん
遅いなぁ...
青の母が
薬をつくるまでに
ちと時間が
いるからのう
まぁ
もう少しで
来るじゃろ
それにしてものう...
空木が
青の母の一人を
逃がした事は
分かっておったが
まさか子供まで
拵えているとは...
そっか
?
きょ
空木の
この子に対する
反応を見ていれば
誰しも気付く
何事も
なければ
良いのしゃか...
まっ
おかあさん
大丈夫?
もうちょっと
待っててね
もうちょっとで
は
はっ
はっ
おかあさん
おれね
空木にーちゃんが
薬持ってきて
くれるからさ
あとで
空木にーちゃんに
聞いてみたい事が
あるんだ
もしかして
空木にーちゃんってさ...
すずめ!
あ!
空木にーちゃん
薬は...
え...
でも
いいから
早く!
薬はあとで
何とかするから!
早く逃げろ!!
お前らも早く
どっかに隠れろ!
ど...
どうしたんじゃ
...?
空木にーちゃん?
その腕...
怪我してるの?
どうして..
ぎゃ...
おじいちゃん!
う...
ぐぅ...
おじいちゃん
大丈夫!?
じいさ...
駄目だろう
空木
ちゃんと皆に
逃げるように
言わないと
これじゃ
鬼ごっこの意味が
ないじゃないか
冬弥...!?
冬弥兄ちゃん
身体治ったの?
こんな...
どうして
君には
すごく
感謝しているんだ
俺が
動けない時に
色々と面倒見て
くれただろ?
やあ
すずめ
絲子も
君がいた事で
慣れない山の中でも
心細くなかったみたいだ
感謝してる
うん...
感謝してるよ
残念な事に
君山鬼なんだよなァ...
だけどさ
え..
あ
なに
嘘
なんで
冬弥兄ちゃ...
あ
逃げろすずめ!!
へぇすごいな
咄嗟に
そんな行動が
出来るなんて
...っ
昔の君からは
想像も
つかないや
これが
子を想う
親の気持ちって
やつなのかな?
空木
ははっ
そんなに
怖い顔するなよ
俺と空木の
仲だろ?
俺が絲子と
ここに来た時
俺を挑発したり
胸ぐら掴んだり
してたじゃないか
...ああ
でも
お前
核心をつく質問だけは
してこなかったよな
「お前はかつて
ここに来た事があるのに
どうして青の母の事を
知らないというんだ」
「とんにちは
ってさ
「おっさん
その子は?」
「ああ」
「本家の...
内雲の子だよ」
「今この村に
帰省していてね
「この場所に
行ってみたいと
言うもんだから
無下にも出来なくて
「大丈夫
この子は特別でね
青の母がどういうものか
ちゃんと分かっているから」
...っ
普段
明け透けな物言いのお前が
その言葉を
絲子の前で
言わなかったって事は
少しは俺に
遠慮してくれたのかな?
それとも
お得意の保身か
お前のその
勘が良い癖に
核心に触れようと
しないところ
自らの状況を
良しとしない癖に
力の強い者に
平伏するところ
その物言いの割に
空気の変化に
やけに敏感なところ
お前の
その身に染みた
卑小さを
俺はとても
気に入っているよ
しかも
汚らわしい
ドブメと山鬼を
神域に入れて
手当てまでするだと?
だけど
青の母
手を出
やりすぎだ
空木...
お前はもう一度
躾け直す必要が
ありそうだな
まずは
こいつからだ
やめ..
やめて...
...そんなことはないんだよ
...
グル...ッ
それだけは
!!
動くなよ〜〜
キリ
イリ
ピリン
チッ―――...
駄目だ
すずめ
...!!
あ...あ...
まるで
自分まで
腐っていくかの
ようだ
随分
血が飛び散ったな
よくも...
すずめ!
ああ
汚ない
よくも
おかあさんを...っ
―...
止まれすずめ
うあぁ...
あ...
すずめ!
大丈夫か。すずめ
しっかりしろ
なんで
身体が
急に動かなく...
駄目なんだ
すずめ
あいつは...
あいつが
本性剥き出しにした
今なら
お前も分かるだろ?
あいつにだけは
逆らっちゃ...
ひ...っ
...どうした
すずめ
俺のまわりに
何か見えた?
ひどいなぁ
そんなに
怖がらないでよ
俺だって
毒を盛られれば倒れるし
切られれば
血も出るんだ
今だって
フクロウに盛られた
毒の影響で
足が不自由だ
そんな俺が
他の人間と
違うところが
あるとしたら
く...っ
来るなっ
そうだな...
ああ!そうだ
御山に
愛されてるって
事かなぁ
誰も
冬弥には
逆らえない
だって
こいつは...
御山の子!
こ...この感じ
あの時と同じだ::
頼む冬弥
俺はどうなってもいい
すずめだけは...っ
毒で穢れたドブメとその子供である山鬼
毒で穢れたドブメと
その子供である山鬼
みんな
殺される...っ
何言ってんだ
空木
こいつらが
この神域にいる事が
どれだけ汚らわしい事か
分かっているのか?
そんな事
出来るわけ
ないだろ
本来なら
死すら生温いところだ
第一
山鬼は
不要な存在だろう?
母体にかけられた
呪いのせいで
男しか産まれないし
言ってしまえば
糞尿みたいな
ものなんだよ
言ってしまえば糞尿みたいなものなんだよ
母から受け継いだ
毒を
その身に宿すせいで
他の女と交わる事も
出来やしない
山鬼は
それに
これは
すずめの為でも
あるんだよ
ドブメと山鬼の関係は
特殊でね
「母が舟」って言って
きょとー
ホラ
君のお母さん
死んじゃったでしょ?
やっ
やめろ
冬弥!!
それだけは
この子に
聞かせないでくれ...っ
まあいいけどね
...っ冬弥
お前本当に
あの御山の子か?
御山の子は
俺が知ってる
もっと年齢が..
...ふぅん
どうせ
死ぬ事になるんだし
―...
え..
いや...
俺はあれから
一度死んだんだよ
殺されたんだ
殺されたんだ
あの
糞餓鬼に...!!
殺されたって
どういう!
...っ
お話は
ここまでだ
ここから先は
死んでいく者に
関係のない話だろ?
どうした?
逃げていいよ
「止まれ」とは
命じないからさ
鬼ごっこを
楽しもうよ..!
...と思ったけど
意外と早かったね
絲子
困ったな
君には
見られたくなかったん
だけど
冬弥さん
これは一体:
第13話終
青の母
第4話
御山遊戯2
ねえ
とーやくん
とーやくんの
おとーさんと
おかーさんは?
あ
えっとね..
ぼく...
おとーさん
いないんだよね
じゃあ
おかーさんは?
そうなの...?
...?
とーやくん...?
うん
とーやくん...?
...いとちゃん
あのね
だれにも
ポインタだよ
おかーさん
ぼくの
おかーさんはね
村の人間たちに殺されたんだ...
冬弥さん...
これ...は...
チリーーーン
一体...
変なところを
見られちゃったなぁ
あのね...総子
なんて言えば
いいのかな
誤解しないで
ほしいんだけど
ねーちゃん
逃げて!
すずめちゃん!?
そいつ
おかしいんだ
おれのことも
空木にーちゃんのことも
襲って
いきなり
じーちゃんを
斬りつけて
それに
それに...っ
おれのおかあさんを
殺した
違うよ
え...っ
ドブメを斬ったのは
空木だよ
急に暴れ出してね
俺はなんとか
ドブメの止血を
しようとしたんだけど
力及ばなかったんだ
冬弥さん...?
そしたら空木が
今度は俺達を
襲ってきたからさ
なんとか
刀を奪い取るまでは
よかったんだけど
すずめを人質に取られてね
膠着状態だったところに
絲子が来たって
わけなんだ
み...っ
見えすいた
嘘をつくな!!
...かわいそうに
すずめも脅されて
あんな事を言って...
俺が
そんな事するわけないのに
あ...
あの
冬弥さん
私...
絲子は
俺を信じて
くれるよね?
違う
冬弥さん
嘘をついてる
あの時
遠くからだったけど
私は
確かに見た
冬弥さんが
ドブメを
殺すところを
逃げなきゃ
逃げなきゃ
でも
きっと何か
理由がある筈
「いとちゃん」
逃げたくない
そうよ
冬弥さんは
悪い人なんかじゃない
小さい時から
ずっと私を支えてくれた
優しい人
冬弥さんを
信じなきゃー
俺を
信じてくれるんだ
当たり前
じゃない
冬弥さんから
毒のうたか
鳴り響いてる
だって私
冬弥さんの
妻なんだもの
チリーーー...!
今まで
どうして...?
こんな事なかったのに
ふふ
妻...か
そうだね
俺と絲子は
紛れもなく
夫婦だ
ありがとう
絲子
え..
!?
冬弥さん...?
ふふ
ちょっ...と
何..
さすが
俺が丹精込めて
作った身体だ
とても綺麗だ
キシ...
冬弥さん
どうしたの..
私
なにか...
あ...
冬弥...さん...?
...ねぇ絲子
永遠に
生と死を繰り返す存在と
永遠に
生と死が織り重なっている
存在が出会ったならば、
その二人は
仕合わせになれるのかなぁ?
え...
今...
なんて...
...君はさ
俺から
全力で逃げるべき
だったんだ
そうしなかった
でも
いや
できなかった
...!!
まぁ...
俺が
そう育てたってのも
あるんだけどさ
君って本当
愚かだなぁ
!!
冬弥...さ...
どう...し...て..
心配しないで
じきに何も
分からなくなる
君の身体の中から
魂が...
ほら
うたが
流れ出すのが
分かるだろう?
君の魂は
御山の一部に
なるんだ
今まで
ありがとう
楽しかったよ
さて
人形の君が一人で
ここに帰ってきたという事は
生身の絲子は
御山のどこかに行ってしまったと
いう事だよね
それなら俺が
いつまでも
ここにいる必要はないね
早くここを片付けて
統子を迎えに
行かないと
じゃあね
あ...
待って
待って
待って
冬弥さん
待って冬弥さん
絲子は私
私なのに
どうして
行ってしまうの
ああ
駄目?
意識が...
魂が...
私のうたが...
うにーーー
絲子!!
しっかりしろ
意識を
繋ぎ止めるんだ
絲子!!
え..
フク::ロウ...?
どうして...
退くぞ
すずめ!!
来い!!
えっ
く...っ
外で
お前の仲間が
待ってる
でっでも
フクロウにーちゃんっ
おかあさんが...っ
ここにいても
冬弥に
嬲り殺されるだけだ
フクロウの
言う通りだ
すずめ
でも...っ
...それともここで
母と共に死にたいか?
...っ
わ...
分かんないよ
早くここから
逃げるんだ
や...っ
やだよ
おかあさん...
だって
おかあさんを
置いてなんて
いけないよぉ...っ
お母さんは
大切だよなぁ?
そうだよなぁ
すずめ
ひ...っ
くっ
一里塚まで
走れ
空木!!
わ...
分かった...っ
いてぇ...
やりやがったな
クソ...
待ってろ
お前ら
糞尿なんて
すぐ
追いついて...
...!?
な...
おかあさんっ
椿...っ
...!
お前..
もう死んで..
おかあさんっ
おかあさん...っ
クソッ汚ねぇな
離せ...
離せよ...っ
行くぞ
すずめ
やっ
やだ...っ
おかあさんっ
離せって
言ってるだろ!!
糞尿の
分際で!!
汚ねぇ!!
汚ねぇ!!
最期の足掻き...
死して尚
我が子を
守ろうとしたのが...
汚ねぇ!!
汚ねぇ!!
......
冬弥さん...
いとちゃん
もう...
前みたいに
私に笑いかけては
くれないのかしら
さっきのは
悪い冗談だって
言ってほしい
もう一度..
もう一度だけ
冬弥さんの気持ちを
確かめたい
抱きしめたいのに
目が霞んで...
耳が遠くなって...
身体
初出
月刊アクション2015年4月号〜8月号
月刊アクション発コミックス。
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AcTiONCOMICS
青の母の2015年9月10日
有り方する2015年9月10日第1開発行
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者
お行きやけれればなんですね
茂木清香CSAYAKAMOG
14.4.問答『SAYAKAMOG』2014
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赤坂了生
株式会社双葉社、〒626560東京都新宿区東五軒町3-28
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川谷藤久(川谷デザイン)
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双葉社ホームページINO「Windondabostachaco!!
「双葉社の書籍・コミック・ムックが買えます)
本書のコピースキャン、デジタル化等を書いています。仕事となに迷惑を2018年度まで使います作成法上での例外を徐々にチェックスしました。
禁じられています。本書をステップ2017年の代行業者等の第三者に依頼してスキーサービスでさらにも、ジャパーでやらサンやデジタル化することは、
ホッシュじゃないんだとえ個人や家庭内での利用でお客作権法違反です。
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この物語はフィクションです。登場人物・団体等はすべてで実在のものとは関係ありません。