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Instructions:
茂木清香
おにくい
しょうじょと
つきふくろう
女
お客様ご参加ご
...
KODANAHAKEX
ついBook
うむ、Book
ふぁ
やっ
やめて
だぁー
め
あ
これ以上...っ
は
あなた
山鬼でしょ?
おにくい
しょうじょと
つきふくろう
喰い少
14合縁奇縁
あなたの毒
あいえんきえん
全部
私に頂戴?
俺の
身体の中には
毒がある
母から
受け継いだ
毒がある
ついBook
帰りが遅いんで
気になっちゃ
いたが
やはり
やられていたか
この症状
間違いねぇ
まだ
嫁入り前なのに
毒で全身が
膨れちまってまあ...
こいつぁひでえな
はBool
山鬼だ
山鬼?
ああそうか
あんたは
知らんかったか
外の人
>は、Book
無理もねぇ
まだ
この村に来て
数日だもんな
山鬼ってのは
御山に巣喰う
連中の事よ
姿は
普通の人間に
似ているか
身体能力が
まるで別モンだ
おまけに
粗暴で了我勺
こっちの話なんか
聞きやしねぇ
ま中でも
一番厄介なのが
これだ
山鬼の毒
あいつらの
身体には
猛毒が流れている
あんたは男だから
押し倒される心配は
ないと思うが
万が一
触れちまったら
まぁ...諦めるんだな
山鬼の毒を
喰らって
生き延びた奴は
いねぇよ
ん...っと
はBook
もう少し...っ
届いた!
もう
巣から落ちちゃ
ダメだよ
わ
ち違うよ
おれは
卵を取りに
きたんじゃ...
しま...
はBook
落ちるー
...
はBook
大丈夫か?
フクロウ
よっ
白鷺兄さん!
ははっ
軽いなお前!
どうした
白鷺
おう!
たった今
お姫様を
お助け申したところよ
急に
駆け出して
実の弟に
お姫様...ねぇ
お前の方が
女顔の
クセして
よく言うわ
おぁ!?
なんだハゲ
やんのかコラ
に...
兄さん...っ
まあいいや
とっとと
メシに
...
.....?
なんだフクロウ
腕どうした
怪我してんぞ
>は、Book
え?
ほ...
本当だ...
結構深いな
落ちた時が
ちょっと
待ってろ
今
血止めを...
触るな!!
ううん
さっき鳥に
つつかれて...
そいつに触るな
白鷺
お前も
知っているだろ
そいつの血は
危険だ!!
見ろ
たった数滴の血で
草花が
枯れてしまっている
そこの土は
今後百年
使いものにならん!
フクロウの体内に
流れる毒を喰らえは
我ら山鬼でも
命を落とす!
はBoo
山鬼皆兄弟とは
言うが
そいつの毒は
度を越している
それだけじゃない
分かってるのか
白鷺
そいつ
化け物憑きだぞ
化け物?
なんだお前
見た事ねぇのかよ
あいつってよ...
過去そいつに何人
怪我させられたと
思っている
言っちゃ悪いが
疫病神だよ
とっとと
いってぇな
テメ...
...っ
山鬼は皆兄弟
その中でも
俺と
フクロウはな
...っ
はBool
ああ...そうだ
腹違いとはいえ
血を分けた
実の兄弟だ
今度弟を
侮辱してみろ
ブチ殺すぞ!!
ぐ...っ
勝手にしろ
どうなっても
知らんぞ!
言われなくても
そうするわ
ごめんなさい
バーカ
バーカ
バー
に...っ
兄さん...っ
怪我の状態は?
血は止まったか?
うん
なんで
お前が謝るんだ
他に
痛いところは?
何かあったら
兄ちゃんに
言いな
そういえば白煙
知っているか?
だ
大丈...夫
やったのは
死体の状況から見て
俺らの誰かだろう
...
はBoo
御山の東で
女が
殺されたらしい
そうか
じゃあ
近いうちに
山鬼狩りが
始まるな
フクロウ
お前も村の連中に
捕まんねぇ
ようにな
捕まると
「鬼喰い」に
喰われちまうぞ
鬼...
喰い...
ああ
もう何人も
はBook
...ああそうだ
山鬼が
近くにいたら
ドフメにも
気をつけなきゃ
なんねぇよ?
ドフメ...?
山鬼の母親だ
ああ
ドブメ
毒産女...
かーちゃん!!
そうか
そろそろ
〈食事〉の時間
だったな
ありがとな
オフクロ
クク...
随分と
羨ましそうに
見てんじゃねぇか
お前も
〈食事〉
してぇんだろ?
...お前には
関係ないだろ
フクロウ!
ツレないねぇ
こっちは
お前しか
話し相手が
いないってのに
お前も
食事ンすんだろ?
いつも通り
俺が
手伝って
フクロウ...?
これ以上
おれのせいで
兄さんが
仲間と喧嘩するのは
嫌だ
今日からは
一人で食事しなきゃ...
いつもは兄さんに
手伝って
もらってたけど
やっぱり
これは
おれの問題だ...
大丈夫..
おれがちゃんと
向き合えば
きっと
あの人も...!
はBook
母さん...!!
そうそう
山鬼ってのは
難儀な
生き物でな
自分の母親の
乳を飲まねぇと
死んじまうのよ
へえ
まあ
大概の親子は
仲良しこよしってな
もんだがよ
たまーにいるのよ
自分の子供を
拒絶する
ドフメか
そうなったら
子供は大変よ
生きるために
無理矢理にでも
化け物から
乳を奪わなきゃ
なんねぇ
子供にとっちゃ
地獄だろうな
っぐ...
山鬼の身体には
猛毒が流れている
母から受け継いだ
強力な毒が
母乳は山鬼の
「己の毒に対する
唯一無二の解毒剤
自身の母から
乳をもらわねば
山鬼は生きられない
あはは。
強い愛情
確かな
なのに
どうしておれだけ...
ドブメと山鬼は
常にお互いを
思い合う
手伝ってやろうか?
ようやく俺の声に
反応したか
叔莉の乳を
飲みてぇんだろ?
兄貴の手を
知わせたく
ねぇんだろ?
い...っ
嫌だ
生きる覚悟も
死ぬ勇気もねぇ
甘ちゃんが
もう
あれは...っ
...なぁ
せっかく
この俺が
取り扱いてるんだ
俺と
遊ばうぜ...
な...
なんだあいつ
あぐ...っ
痛...っあ
んっ
いきなり一人で
暴れ出したぞ
あ
おぁ
あぁ
あー
っ
そいつが
新しい山鬼か
ああ!
名前は
フクロウだ
その子供生まれつき顔と首に傷があるのか
その子供
生まれつき
顔と首に
傷があるのか
...そいつら
不吉だな
...そいつぁ不吉だな
生まれながらの傷は
神妖に目をつけられた
印よ
「憑きフクロウ」だ
うぐっ
あ
はBook
そいつは既に
化け物に
取り憑かれている
あ
疫病神め...
......?
あっ
なんだ
急に空が...
あぁ...っ
あ...っ
.....ほう
雷が
遊んでおるわ
ひ...っ
うわぁあっ
...
化け物だ!
憑きフクロウ!
憑きフクロウが
出たぞ!
早く逃げろ!!
フー
母さん...
どうした?
飲んじまえよ
欲しかったんだろ?
ごめんなさい
ごめんなさい
こうする事でしか
生きられなくて
>は、Book
母さん
ごめんなさい...っ
は
ごめんなさい
!!?しい...!?
ごめんなさい
生まれてきて
ごめんなさい
ぐぅ...
あら。OK
...っ
...
ヒナカイくキャッ
出ていけ!
出ていけ!
テメェなんか
山鬼じゃねぇ!
そのドブメ共々
どっか行っちまえ!!
う...
はは。
う...あ...
嫌だ
うぁあ...
もう嫌だ
ん?
な...っ
テメェ!!
白鷺...
兄さ...っ
落ち着け
フクロウ
大丈夫
大丈夫だ...
白鷺!!
あ...
あ...
おい...っ
どこへ行く
フクロウ!!
プラクロウの毒を
喰らえは?
山鬼でも
血を落とす!
どうしよう
どうしよう
どうしよう
薬...っ
早く
何か薬草を
探さないと...っ
兄さん...っ
早くしないと
兄さんが
誰か...っ
誰か助けて
ここ...は...
え...
御山に
こんな所か...?
はBook
あたたかい...
あ...
ダメだ...
意識...か..
早く...
薬を探さないと
はBool
......?
あれは...?
ああ
そうだ
誰が
言ってたんだったか
たしか
鬼喰いは
万誰に効く
秘薬を
持っているとか..
......
あなたが
鬼喰いなら
うむ、Book
おれの身体を...
差し上げます
だから...
どうか
お願いします...っ
兄さんを
助けて
...っ
そうだ
おれ...っ
ここ!!
痛...っ
は.....
...Boo
すげす
そんなに
慌てないで
!
あなた
結構な
怪我だったのよ?
治療...
してくれたんだ...
あなたは...
おれを
食べないのか...?
...っじゃ
じゃあ...っ
...あなた
私の薬が
欲しいのよね?
...!?
んぅ...っ
ん
んん
!!
っ
んー
はは
な...
なん...で..
おれの番を
飲んでも
平気...?
じゃあ
やっぱり
この女の子力...
.Bool
薬なら
いくらでも
あげるわ
鬼喰い
そのかわり
はBook
これから
あなたを
頂くわね!
第2話
御山の奥深くに
鬼喰いはいる
いいかフクロウ
村の人間を見たら
すぐ逃げろよ
うち、Book
捕まったら
鬼喰いに
食べられちまう
からな
食べ..
ああ
でも
こんな噂もあったな
鬼喰いってのはよ
万毒に効く
秘薬を持っている
2.
第2話「紫乃
せんしぼんこう
はははっ。
山鬼の...
おれの毒を食べても
生きてる?
じゃあやっぱり...
この女の子が
鬼喰い...
やだっ
なにこれ
すっごく
おいしい!
こんなの
はじめてっ
あら
えっ
え
あなたの毒って
すっごく
甘いのね!
お...っおれの娘が
甘い...!?
あのっ
あっ
お願いします
鬼喰い様...っ
蒼...っ
おれの
毒のせいで兄さんが
おれっ山鬼の
フクロウって
いいます
はBook
だから...っ
危なくて...っ
ああ
欲しいのは
あなたの毒に対する
薬なのね?
だったら
話は早いわ
...?
あのね!
私達は
秘薬を持っている
わけじゃないの
私達が
できるのは
湯を食べて
薬を
つくり出す事
青の...母
薬を
つくる...?
ええ
村の人に
頼まれてね
水籠村の人間は
「青の母」と
呼んでいるわ
ちょっと
見てて
ん
!!
部屋の
空気が
変わった...!?
この胎に
宿りし
薬毒反転の呪
産まれ出でし子は
神か鬼か
咲け
あらゆっく
はBook
これ..
は...
薬よ
あなたの毒を
治すための
ずいぶん
綺麗な花に
なったわね
毒と薬は
表裏一体
取り込んだ毒によって
出てくる薬の形も
変わるのよ
その花はいわば
あなたの毒を
体現しているものでも
あるの
これが...
お礼の...
こんな
綺麗な花が...
「投稿神め
へへーっ
すごいでしょ?
どう?
びっくり
えっ
ちょっと
やだ
あせすか
はBook
どうしたの
何か
ちが...
そうじゃ
なくて...っ
ただ
嬉しくて...
おれの毒
ずっと人を
傷つけてばかり
だったから...
べっ別に
ありがとう
ございます...っ
...?
こんなの
たいした事じゃ
ないわ
あなたの毒
それより
ホラっ
助けたい人が
いるんでしょ?
その薬を持って
早く
行ってあげなさい
...っ
わ
でも...その
後でまた
ここに来てね
すごく
美味しかったから..
分かりました
鬼喰い様
必ずまた
それっ
その
鬼喰い様っての
やめて!
敬語も!
堅苦しいのは
村の人だけで
充分!
じゃ...じゃあ
なんて呼べば...
縁
Book
...なるほど
これが
その薬か
さっきまでの
苦痛が
噛みたいに
どっか行っちまった
なるほどこいつぁ
たしかに
よく効く
俺ぁてっきり
喰われちまうもんだと
思っていたが
鬼喰いってのは
案外良い奴なんだな
喰い殺すわけでは
なかったのか
すみませんでした
おれのせいで
こんな...
あの...っ
白穂兄さん
兄さんを
危険な目に
あわせて
しまって
...!?
...フクロウ
!?
この馬鹿が!!
はBook
一人で勝手に
ドブメと対峙するわ
最走して我を忘れるわ
挙げ句
鬼喰いのところに
行くわ
兄さ...
噂通りに
喰われていたら
どうするつもり
だったんだ!
...心配...
お前がもう
戻ってこないんじゃ
ないかって
したんだ...
つらい事ばかり
心の内に
留めておいてみろ
あまり
無茶をするな
いずれ
お前自身が
毒になっちまうぞ
もっと俺を
信用してくれ
ところで
なあ
鬼喰いって
どんな奴だった
ロリねえの
早いね...
表情のない
幽霊みたいな
奴だったか?
う
ううんっ
...はい
か...っ
おれくらいの
女の子で
綺麗な
服着てて
すごく
明るくて
良い匂いが
して
かわい
あと
さっきから
変なんだ...
かっ
た
.Boo
縁のこと
思い出すと
なんだか
顔が熱くなって
お...っおれ
毒でも
盛られたのかな
そーかそ―か!
俺のお姫様も
もうそんな
年ごろか!
ふっ
そうと決まれば
ホレ
でも
明日の
食事/の時間には
戻ってこいよ
安心しろ
そいつぁ
毒より
厄介なモンだ!
手土産でも持って
その子のところに
もう一度
行ってこい!
もし
その女の横に
異様な男がいたら
それと
もう一つ
...
何があっても
全力で逃げろ
...うん
分かった
...行かせて
いいのか
恋をするような
年ごろになったんだ
ちと淋しいが
兄貴としては
成長を見守って
やんねーとな
それに
あんな顔を
見せられちゃあ
応援したくも
なるっつーもんだ
...初めて見たよ
フクロウの
あんな
嬉しそうな顔
赤ん坊か
...十二年前
...
俺が
生まれたばかりの
あいつを
初めて見つけた時の事は
今でも忘れねぇ
お
こりゃしばらく
子育てで
忙しくなるな
どれどれ
おしいい奴よー
!?
く...
あらゆっく
何やってんだ
テメェ!!
自分の赤ん坊を
殺すつもりか!!
うぇ...
え..
その
瞳の色...
そうか
お前も
俺と同じ
あの男の..
うち、Book
大丈夫だ
お兄ちゃんが必ず
お前を
守ってやる...!
ただの人間なら
親離れも
できようが
俺達は
山鬼だからな
どうあがいても
母親の乳を飲まねば
生きられん
だからこそ本来
山鬼とドブメは
強い絆で結ばれて
いるはずだ
「母性」というものが
最初からあるのか
子を産んで
芽生えるものかは
分からんが
最初から
ない母もいるだろう
それでも
子を産んでも
芽生えぬ母も
いるだろう
子は
母に
縋るしかないんだ
せめて
母乳の保存がきけば
マシなんだろうが...
いろいろ
試してみたんだが
無理だった
加えて
フクロウ自身の
あの毒と憑き物が
どうしても
空気に触れると
蒸発しちまってな
いやしかし
あれは...
お前の言いたい事も
分からんわけ
じゃねぇ
俺だって...
フクロウが
あんなに
つらそうに
してるとよ
つい
思っちまうんだよ
あの時
俺が助けなければ
フクロウは
こんな思いをせずに
すんだんじゃないかって...
まぁ俺も
いろいろ
あったのよ
せっかくこの世に
生まれたんだ
少しでも
楽しい方が
いいじゃねぇか
...なんてな
...お前が
相当な
弟想いって事は
分かったよ
フクロウには...
仕合わせになって
ほしいんだ
ん...と
たしか前は
このあたりで..
あの時は必死で
気付かなかったけど
はBook
なんだかここ
気味が悪いなぁ...
こんな所で
道に迷ったら...
おい
そっち行くと
戻ってこられなく
なるぞ
な...っ
お前...っ
出てくんなっ
ははっ
ここは本来
テメェみたいなモンが
入ったら
一瞬で取り殺されちまう
場所だ
せっかく人が
親切に
教えてやってんだ
ちったぁ聞けよ
俺が
悪いている事に
感謝しろよ
「憑きフクロウ」
!?
随分と骨の折れる
通い妻だな
ホレあっちだ
いつの間に
こんな場所に...
他の奴らに
見つかる前に
とっとと
駅け抜けちまえ
はBook
アオ
よかった
ちゃんと着いた
ハ
ハ
殺いるかな...
縁...っ
ゆ...っ
縁...っ
大丈夫!?
縁!?
縁...っ
よかった...っ
...フクロウ...!?
...
>は、Book
ごめん
ごめん
ちょっと
食当たり
しちゃってて
食当たり?
もしかして
おれの...
おれの毒は
危険だ...
ごめん...
おれ
待って!
た...っ
たしかに
ちょっとお腹には
きちゃったけど!
え?
いやその...
うーんまぁ
...やっぱり
それは
私の
修行不足が
原因!
あなたのせいじゃ
ないから!
山鬼の毒に
負けるなんて
鬼喰いの名折れも
いいところだわ
あなたの君
すっごく
美味しいんだからっ
私以外にあげちゃ
ダメだからね!
...そんな
そんな
心配しなくても;
縁だけだ...
おれの事を唱える奴なんて
え?
でも..
縁はともかく
おれが...
山鬼が村に行ったら...
ねぇ
山を降りて
みない?
明日には
戻ってこいよ!
今日ね!
村で
お祭りがあるの!
いっぱい人来るし
着替えて
お面かぶれば
分からないわよ
ごけど...
フクロウ
うむ、Book
一緒に行こ
ね?
あー楽しかった!
はBook
久しぶりに
外に出られたわ!
緑は
あんまり
村には行かないの?
知ってる?
この村の外には
もっともつと
大きい町が
あるんだって
その時は
あなたも一緒だと
いいわね
...うん
全然外に出して
もらえないの
そこでは
すごい速さで走る
鉄の悪かいたり
空飛人船が
あるらしいの!
いつか
行ってみたいわ
縁...
外...
行ってみたいけど
きっと無理だ
う...っ
うるさいっ
お前
あっち
行ってろよ!
フクロウ
どうしたの?
おれには
母さんが
ガキが
お熱いこって
まぁ
あ!?
テメエ
無理矢理
身体奪ってやろうか
緑はおれが
追かれている事を
知らない
なっ
なんでもないっ
ちゃんと
聞きないと...っ
あれは...
縁!?
縁...っ
どうしたの
何が
...フクロウ
あのね
本当は私
今日は
お母さんを
捜しにきたの
お母さん...
三年前に
村に降りてから
行方不明で...
え..
しーっ
はBool
いつもは
あの男に
邪魔されていたけど
祭りで忙しい
今なら...!
縁...っ
待って
ねぇ...
やっぱり
戻ろうよ
あの女の人達
たしかこっちに
そりーーー...
イリーー...
...毒のうたが
聞こえる
この奥に
近いかも...!
まあねえね
おまえのお
な...っ
なに...
あ...っ
おぉよしよし
出てきた出できた
これはまた
良い薬を
産んだものじゃ
さすがは鬼喰い
さすがは青の母
この村に...
水籠村に伝わりし
秘術よ...!
ドアシ...
ひ...っ
誰じゃ!!
きゃ...!?
に...っ逃げよう
縁...!
縁!?
離れにいないと
思ってみれば
>は、Book
早く!!
止まれ
こんな所で
男と二人
逢瀬とはな
なかなか
妬かせてくれる
ますい...
こいつは::
あ...
...ふん
縁はともかく
山鬼まで
村に入れるとは
怠慢だぞ
斧・琴・菊
はBook
す...すまなんだ
まさか山鬼が
結界を
破ってくるとは
...まぁいい
今日は
めでたい祭りの日だ
俺の遊び相手と
なる事
光栄に思え
水籠村には
「御山の子」がいる
むろあ
御山の子は
文字通り
御山に愛された
子供
此岸において
最も神に近い存在
天も地も雨も風も
すべて御山の子の
思い通りになる
はBook
風の流れが
変わった...?
何か
嫌な予感がする
決して彼に
逆らってはならない」
第33話
雲低迷
あんうん
あまり
そいつに触れるな
縁
山鬼は
汚い
...何より
妬けるぞ
冬弥...っ
フクロウに
何をしたの
下らぬ事を
聞く...
俺の大切な女を
連れ出した不届き者に
仕置きをしただけの事
それとも
なんだ
!!
!!
ひ...っ
もっと
痛めつけて
ほしいか
おっと
...?
はBook
おれの血を
食んで...!?
こやつら
青の母の
習性よ
そっ
霧を見たら
喰らうように
しつけてある
こやつらには
村のために
立派な青の母に
なってもらわねばな
昔の母...
お前ら山鬼は
鬼喰いと
呼んでおったか
蠱毒の応用だ
魂を抜いた女の胎に
薬毒反転の呪を仕込む
はBook
女は
毒草や毒蟲を喰らい
胎の中で薬に転化させ
産み落とす
毒を喰らい
薬を産み落とす
死から
生への反転
それが
青の母...
鬼喰いの役目!
それは緑...
お前も
よく知っているだろう
ここで
何を探っていたかは
知らんかな
...
う
嘘だっ
何?
この人達が
縁と同じなワケない!!
だって
縁のつくる薬は
キラキラしていて
フクロウ...っ
あんな
気味が悪いものじゃ
なかった!!
おれの毒を
食べた時だって
綺麗な花が...
今..
なんと言った...?
「食べた」だと...?
何...?
はBook
縁が
俺に断りもなく
お前の毒を
喰らったと...
そう言ったか
ひ...っ
く...っ
つまり
お前は!
俺の許嫁に
手を出したと
いうことか!
そんなに
餌になりたいならば
いいたろう
俺自らの手で
八つ裂きにして
何かあった
母達が
急に
苦しみだして...
そ...それが
分からんのじゃ
もう
限界が来たのか?
何...?
まだ
そいつらは
使い始めたばかり
だろう
いかん冬弥
早ぅ
そいつの手を
放すのじゃ!
フクロウ...
...?
はBook
な...っ
なんだ
貴様
その
毒の強さは...
山鬼とはいえ
これほどの毒を持つ者が
いるとはな
ケホッ
おかげで
面倒な事になった
少々
ぬかったわ
あぁ...
あ...っ
おお
な
なにが...
お...
ああ
お前にはまだ
言っていなかったか
お...
浄化できぬほどの毒を
取り込んだせいで
身体に毒が
回り始めたのよ
こうなってしまっては
俺でも治せん
そら
見てみろ
これが
青の母...
鬼喰いの
なれの果て
毒産女だ
どくうぶ
うむ、Book
あ
な...
なんで
その姿...は
じゃあ
山鬼の...
まるで
おれの
母さん...
も
ボウズ
一つ問題だ
抜いた女の魂は
どこへ行ったと
思う?
身体をなくした
魂には
新たな容れ物が
必要だ
空っぽの
容れ物がな
お前も
ここに来るまでに
さんざん
見てきたろう?
い...
容れ物...?
この村の
いたるところにある
はBook
数多の
人形を!!
探せばどこかに
お前の母も
いるかもしれんなぁ
まぁいたとしても
どれかどれだか
区別もつかんだろうがな
魂を抜かれた
残骸が
化け物に堕ちて
この俺に
牙を剥くか
まったく
嘆かわしい
青の母と違い
酒で穢れた
不純物など
英尿も同じ
はBook
慈悲はないぞ
俺が望めば
御山は
俺の願いを
叶えてくれる
はBook
ある時は
狙った位置に
真空をつくり出し
また
ある時は
無尽の知識を
俺に与えてくれる
俺は御山に
愛されているからな
はBook
すべては
俺の思うがままだ
くすっすくすぐす
御山の子の
後ろに
何か...
私体の知れない
ものかいる
...ああ
すです
ダメだ
初めて見るけど
分かる
あれは...
良くないものだ!!
どうした?
怖じ気づいた
が?
う...
と...っ
冬弥...っ
やめて
フクロウ
こー
...
縁!?
は...はい
縁
そいつから
離れろ
言霊だ
すべて
俺の思い通りだと
言っただろう
この御山で暮らす
人間は
俺の言葉には
逆らえん
フクロウ...
次はお前だ
縁...
はBook
...さて
間男
っあ...!
自害しろ
俺の女に
手を出した事を
詫びながら
自分の胸を刺して
死ね
...っ
...っい...っ
言霊が
効かない...?
嫌...っ
だ
え...
・っ
どういう事だ
なぜ
フフ...
ああ...
なるほど
はBook
お前
俺の子供か
何を...
百露が効かぬか
その証拠よ
なるほど
それならば
その毒の強さも
得心がいく
な..
これは
血が繋がった者には
効かぬからな
他ならぬこの俺の...
御山の子の
血をひくのだからな
それでもなおお前は
他の兄弟と比べても
少々規格外の毒を
持っているな
それ故に
神妖の器として
目をつけられたか
山鬼などという
なんの役にも立たぬ
爽尿の分際で
常世の力を得ようとはな
その芽
今のうちに
摘みとってくれるわ
おいフクロウ
俺と代われ
あいつは
本気で
お前を殺すぞ
だ...っ
ダメだ
ダメだ
緑がいるあんな姿
見られたくない
せっかく
おれの毒を
受け入れてくれた
のに..
!?
フクロウ!
なに
心配するな
捕みなぞ
感じる間もなく
首と胴体は
離れていよう
その後に
五体すべてを
微塵に
切り刻んでやろう
毒の一片も
残さぬようにな
ああ
娘だなぁ
やっとできた
友達だったのに...
な...
!!
その姿...
貴様
まさか...
たかだか
御山に好かれているだけで
調子に乗りすぎだぞ
ボウズ
ちったぁ
身の振り方を
弁えなァ
嘉瑟韋韋蕁毒嘉::
死の匂いが強ぇのは結構だが、
ここの人形どもは
女の愛念でやかましすぎる
.Book
このへん一幕
俺の雷で
焼き払ってやるよ
!ホッ
ひぇえ...
ギャーハハハッ
あー
スッキリしたぜ!!
なんという
ことじゃ
や...っ
やめろっ
ダメだ
あぁ?
こんぐらい
別にいいだろうか
...Book
これ以上
緑に見られたら
おれ...っ
...チッ
わーったよ
じゃあ
とっとと
..
堕ち神風情が
あまり
調子に
乗るなよ
御山では
俺が絶対だ
逃がすな!
所詮奴は
器を借りているのみ
...ちっ
待って...っ
フクロウ
私...
はBook
殺せぬ相手
ではない!
応!!
ゆかり
縁!!
行くな
...!?
っ
はBool
...分かった
........分かった
け...
は、
ドナ
はぁ...
は
...
はっ
...く
山鬼の
親張りまで
もうちょいだ
うう...
さっさと
妙かねぇと
道っ手が来ちまうぞ
穏太
もうちょい長く
現状できれば
よかったんだがなぁ
まあ
神を宿らせるだけで
たいしたモンだが
フクロウ!
新しい...
血が
止まらない
いたら
返事しろ!
・っ
白穂兄さ...
お
見ろよ
迎えが
来てんじゃねぇか
さすが
おにーちゃん♡
弟想いだねえ
まだ
血が止まらない
こんなんじゃ...
みんなに
迷惑かかる...
痛...っ
...?
...タメだ
あ?
あ!?
おい
そっちじゃ...
どこか...
人の
来ない所に...
この...っ
大馬鹿野郎か!
ほら
これでも食べて
機嫌を直せ
前に
美味いと
言っていた
だろう?
外から来た
商人に言って
取り寄せておいた
冬弥...
私
別にこんなの...
それより
フクロウ...は
うむ、Book
縁...
すまなかったな
お前は紅子の...
母の行方を
知りたいがために
あそこへ行ったと聞いた
きゃっ
もっと早く
教えていれば
よかったな
お前の母は
俺が殺した
お前を産んだ時
あいつの
役目は終わった
役目を終えた女に
意味はない
それでも数年
生かしていたのは
俺なりの温情だ
だから
いくら捜しても
お前の長は
もうしない
なん...で
殺したの...?
お母さん...
ドブメに
なっちゃったの...?
無駄足を
踏ませて
しまったな
私...も
いつか
ドブメに
なる...の...?
心配するな
お前はたしかに
青の母」た
お前の母はドフメに
なってはいないし
お前自身も
ドブメにはならん
.Book
言っただろう?
「役目が終わったから
殺した...と
「鬼喰い」だ
だが
お前もお前の母も
そのまた母も..
その成り立ちは
小屋にいた女達とは
一線を画している
お前の役目は
子を産む事
お前の母が
お前を
産んだように...な
子...って
冬弥の?
いいや
はBool
毒の子供だ
お前は
数多の毒を父とする
赤子を産むのだ
良質な番
まさか...
零の子供が
毒の子供を産み
その力は代を重ねることに
強力になる
だがまだ足りん
お前には
良質な毒を
もっと食べさせねばな
あの山鬼の事...
ずいぶんと
気にかけているな
心配せずとも
すぐに
会わせてやろう
今日の夕餉を
楽しみに
しているといい
だから縁
俺がいいと言うまで
ここから出るな
神徳!!
無邊!!
来い!!
行くぞ
山鬼狩りだ!!
冬弥
待...っ
どうしよう
このままじゃ
フクロウカ...
身体が
動かない
...
冬弥に
言霊を使われた
せいだ...
なんとかして
助けないと
...いい?緑...
よく聞いて...
人形...
冬弥は魂を
突っぽの弱れ物に
移すって
言ってたっけ
はBook
でも
どうやって..
すべてのものには
うた」があるの
鳥には鳥の
花には花の
あなだにはあなたの
「うた」が...
キッ
聞こえるよ!!
わたしのおうた...
そう..
それをよく
覚えておいてね
私は「うた」をうまく扱えないけど
私は
「うた」をうまく
扱えないけど
新しい代の
私ならあるいは?
新しい代の私ならあるいは...
うたを...
魂とも
言えるものを
自在に
探れるかもしれないわ
魂を
人形に
入れる...
自分の魂を
人形に...
そんな事私に
できるのかしら
できたとして
ちゃんとまた
この身体に戻れるがどうか...
迷っている
時間はない...
私が
助けなきゃ...!
フクロウ!
どこだ!?
白鷺...
...
いたか!?
いや...
だが白鷺
このあたりは
危険だ
村の方で
何かあったとかで
御山の子が
出てきているらしい
だったら
なおさら
な..
なんだ...
あの布は...
白鷺?
な...なんだ
あれは...
俺はあいつの
後を追う
なっ
なぁに
バ...っこのあたりは
危険だと
あれほど...っ
カラクリ...
お前は
帰ってていいぞ
危険だから
行くのさ
...それに
うむ、Book
...冬弥の犬か
こいつぁ
急いだ方が
よさそうだ
はぁ...
おいおい
全然
血い止まんねーじゃ
ねぇか
あーあ
いい器だと
思ったんだかなぁ
は...っ
は...
自分の毒が回り始めて
他の治りか
遅くなってんのか
ったく
こんだけ頼ってちゃ
俺が取り遅くすも
できやしねぇ
おっと
ん?
なんたなんだ?
フクロウ
フクロウ!
起きてっ
ちゃん
う...?
私よっ
縁!
いか...り...
身体は
外に出られないから
人形に
乗り移ってきたの!
縁...
おれの事
怖くないの...?
どうして?
やればできる
ものね!
だって
縁の前で
あんな姿に...
ああ...
あれね
すごく
かっこよかった!
はBook
あの時の
冬弥の焦った顔
見た?
すっごく
スッキリしたわ!
今度また
あの姿に
なってね!
モフモフ
させて!
うん...
ん
だから早く
元気になって
ここから出よ!
いわ...
うん...!
私の方こそ
ごめんね
まさか村が
あんなに恐ろしい事を
やっているなんて
女の人の
魂を抜いて...
青の母にして
薬を産ませて
いるなんて
思いもしなかった
フクロウにも...
怖い思いをさせて
ごめんね
でもね
一緒に来てくれて
本当に嬉しかった
一人じゃ
心細くて...
はBoo
だから...
だからね...
その身体じゃ
おれの毒
食べられないのに
変なの
もうっこれは
そういう意味じゃ
ないわよ
...でも今
やっておいて
よかった
生身じゃ
きっと今ごろ
見せられない顔
してたもの
縁...?
..っ
つぐ
フクロウ!?
う...っ
うぅ...っ
う...っ
これは...
毒が
回り始めたのよ
...っ冬...
縁...!?
はBook
案ずるな
縁の魂なら
今ごろ元の身体に
戻っておるところよ
後で
仕置きをせねば
ならんがな
それより
自分の心配をしろ
坊主
貴様
もう
楽には
死ねんぞ?
まるで
墨毒の中に
いるみたいだ
ダイエッ
おい
この子供
まだ生きているぞ
さすが山鬼
しぶとさは
折り紙つきだな
化け物め
仕越しされねぇように
ここできちんと
息の根を
止めておかねぇとな
返り皿には
気をつけろ
こいつの海は
山鬼の中でも
とりわけ強力だ
歪んだ笑顔
は、Book
ねじれた
笑い声
ああ
化け物は
どちらだ!
第4話
瀬窓濤
きょうらん
はBook
「母呼声」か
やはり
子供だな
え
痛い
いかん
この声は...っ
とは
自分の母親に
助けを
乞うているわ
助けて
悲しい
苦しい
たった
一度だけで
いい
オ...
はBook
母さん
助けて
母さん
助けて
おれの声を
聞いて...!
な..
なんともまぁ
綺麗なうたじゃ
じゃが
どこか
哀しくて
淋しい...
......ふん
・つ
残念だったな
あ...っ
実の母にすら
愛されぬとは
哀れな子供だなァ
お前の母は
お前の事など
どうでもいいらしい
...Book
・つ
ああ
分かっていたはず
たったのに
自身の毒が
全身を
めぐっているな
こいつは
もう助からん
今のうちに
生き血を
回収しておけ
どんなに求めても
母は
おれを愛さない
常世の者よ
お前も
別の者をあたれ
どうせ
そこに
いるのだろう?
姿は
見えずとも
気配は
感じるぞ
別の者...ねぇ
簡単に
言ってくれるじゃねぇか
神を宿すほどの
逸材なんて
それこそ
何千年械万年
待つんだって話だ
帰りたい
ああ
ダメだ
番が
こんなに
強くちゃあ
みんなのところへ
帰れない
一人で
生きていく力も
ない
どうして
ああ
生まれてきて
しまったんだろう
縁
縁
でも
...終わりだ
縁の胎の中で
新たな命と
なるかいい
.Boo
もう一度
二人で
白鷺!!
ひ...っ
こっ
こっちへ
来るぞ
怯むでない!
相手は一人じゃ
ち...っ
安心しろ
峰打ちだ
が...っ
早く家に帰って
かーちゃんに
慰めてもらいな
おのれ
小童が!!
やめろ!
あいつは
お前らでは
敵わん
あやつの強さは
歴代の兄弟達と
比べても随一よ
大丈夫か
フクロウ
フクロウ...っ
・っ
ごめん...なさ...
バカ
なんで
謝るんだ
兄ちゃんが
おぶってやるから
一緒に帰ろうな?
うん
うむ、Book
待て白鷺
その子供の名前...
たしか
フクロウと言ったな
お前が
名付けたのか
ああ
良い名前だろ?
福郎・不苦労ってな
「奥」って漢字は
どうも緑起が悪いんで
片仮名にしておいた
...あともう一つ
「泉は
母親を喰らう
不幸!!
いずれこいつは
父すら喰らう
せいぜい
自分がつくった子供に
寝首かかれねーよう
気をつけるんだな
親父との?
ぬかしおる
御山の機嫌さえ
よければ
今ごろ
貴様ら兄弟そろって
異音にしてやったものを
...勘違いするなよ
俺が望んで
お前達をつくった
わけじゃない
俺は
気に入った女を
抱いただけだ
お前達が
勝手にできたんだ
誰も
お前達の誕生を
望んではいない
毒を振りまき
御山に害なす
存在め
お前達の
生にも死にも
意味などない
まさに
糞尿の如き
存在
せいぜい
足掻くがいい
糞餓鬼め
気張れよ
フクロウ
あと少しで
母ちゃんのところに
着くからな
......
意識が
返済している
もう
一刻の猶予も
ねえ...!
ゲ!?
いた...!
!!!
だが
起きている...か
!?
いつもみたいに
寝るのを待ったり
スキを狙っている
余裕はねぇ
悪いな
あまり
女の人に
こういう事を
したくねぇんだが
非常事態だ
フクロウ
フクロウ
でかいコブーっ
我慢して
やってくれ
う...?
母ちゃんの乳だ
ホレ
起きろ
フクロウ!
ほう...
支えていてやっから
早く飲んじまえ
身体に力が
みなきってくる
〈食事〉のたびに
思い知らされる
甘くて
おいしい
どんなに
嫌われようと
どんなに
疎まれようと
自分は
この母なしでは
生きられない
のだと
..
この絆は、
呪いだ
お
顔色よくなったな
ぷは
よしよし
もう大丈夫だ
よく
頑張ったな
んじゃ
行くかごめんな
お前の母ちゃん
殴っちまった
軽く
小突いただけだから
しばらくすりゃ
歩けるはずだ
Dは、Book
御山の子に
遭っただぁ!?
だから
気をつけろと
あれほど...!
まぁまぁ
落ち着けよ
蒼
あいつとの
鬼ごっこにも
慣れっこだしな
生きてんだから
こうして
いいじゃねぇか
え
サラッと言うな
兄さん
前にもあの人と
会った事あるの?
ああ
何回も
殺されかけてる
御山の子の
悪癖だ
お前達兄弟は
俺らと違い
あの男...
御山の子の
血を引くだろう
それ故に
御山の子の言霊は
お前達には
効かん
それが
どうやら
面白いらしくてな
戦つよしに
命狙われちゃ
たまったもんじゃ
ねぇよなぁ
フクロウ
お前も
今後
気をつけろよ
まぁ
もしもの時は
また
兄ちゃんが
助けてやるよ
・っ
い...っ
いや...った..
え
だ...っ
だって兄さん
その腕の
キズ...っ
...ああ
これか
フクロウカ
気にする事じゃねぇよ
運ぶ時に
血がちょびっと
ついちまっただけだ
前にもらった
解毒剤で
ちゃんと
嫌なんだ
おれのせいで
兄さんが
怪我するのは
ついBook
兄さん...っ
それに...
兄さんが
助けてくれるのは
嬉しいけど...
おれだって
山鬼で...っ
兄さんの
弟だから...っ
ちゃんと
誰かを
守れるくらい
強く...なりたい
そうか
白瀬...!?
兄さ...
あの...
ひゃっ
に...っ
兄さ...
なに...っ
あの...
強くなりたい...か
言うじゃねぇか
.Boo
なに...
男子三日
会わざれば
なんとやら
...ってヤツだ
お前ももう
お姫様じゃ
ないんだなぁ
ホラ
外へ出な
鍛えてやるよ
俺としては
もう少し
甘やかしたかったが
兄ちゃん」として
じゃねぇ
「兄貴」として
......な
う...うん
強くなりたい
なれるかな
兄さんみたいに
ホレホレ
どうした
足元が
おろそかだぞ
わ
!!
と...っ
く...
やった!
!!
そうか?
わ
はBook
にひひ
残念だったな
...やっぱり
兄さんは
すごいや
なんたって
お前の
兄貴だからな
ホラ
もう一本
そりゃそうさ
まさか!
ついBook
まさか
もうやめるなんて
言わねぇよな?
次こそ
兄さんから
一本取るんだから!
...ところで
お前あれから
鬼喰いには
会ったのか?
ううん
道が
なくなってて...
そうか
い...一本も
取れなかった
何回試しても
縁がいた所に
行けないんだ
十中八九
御山の子の
仕業だろうな
縁...
大丈夫かな
あいつに
ひどい目に
憑わされていたら...
あいつは
気に入った女には
優しいから
そんなに無茶な事は
しないと思うか
...というか
話を聞く限り
あの子だったら
自分の力で
抜け出しそうだな
今
お前にできる事は
強くなる事
次会った時には
カッコイイお前を
見せつけてやんないとな
女ってなぁ
追いかけまわす
モンじゃねぇ
追いかけさせてナンボの
もんだ
あの子を
惚れさせてやんな
色男
...うん
縁は...
おれの毒を
怖がらないどころか
食べちゃうし
おれが
化け物になっても
がっこいいって...
すごく
嬉しくて
だから
初めて...
おれみたいなのでも
ここにいて
いいのかなって
思えて
はBook
おれも頑張って
怪我なんか
しないくらい
強くなって
山鬼のみんなにも
認めてもらって
縁や兄さんや
みんなと
ずっと一緒に
いれたらいいなって
そう..
思うんだ
......
フクロウ...
なんだ...!?
白鷺!
お前
ここにいたのか!
おう
穏か
こいつぁ
いったい
なんの
大変だ!
お前の母が!!
山鬼は
山鬼は
はBook
自身の母の乳を飲まねば生きてはいけない
自身の母の
乳を飲まねば
生きてはいけない
それは
つまり
母の死は
自身の死を
意味している!
オフクロ...
...
誰がやった
そ...
それが...
「それ
自身が
どんなに若くても
母さん
なんで...
...Book
今まで
他のドブメに
手を出す事なんて
なかったのに...
兄さん...っ
白身が
どんなに強くても
...そうか
俺の
オフクロは
死んでしまったか
数日のうちにこの身は死に至る
前に殴ったのを
根に持って
やかったか
俺に勝てねぇからって
まさか
オフクロを狙うとはな
白鷺...っ
...おそらくは
報復だ
お前
今の状況
分かってるのか
お前の
オフクロが
死んだって
事は...
焉
...分かってる
はBook
なんでだか
分かんねぇけど
自分でも驚くくらい
頭ん中は冷静なんだ
...悪いなお前ら
ちょっと
席を外してくれ
別に
こういう死に方を
想定していなかった
わけじゃない
山鬼の最期なんてのは
皆だいたい
似たようなモン
だからな
ま
ちと早すぎる気も
するが
そこは美人薄命ってな
むしろ
あの親父に
くびり殺されなかった分
マシってモンだ
お前が?
俺に?
ねぇよ何も
なぁ焉
...俺に
何かできる事は?
!
いや
つあったな
なん...
...悪い...
さっき
少しだけ
ウソついた
ふ......っ
ヤセガマンなんて
するもんじゃ
ねぇなぁ...
うむ、Book
おい
フクロウは?
そういえばいないな
この雨たし
遠くに行くとも
思えんか...
まさか...
はっはっ
なんで...っ
なんで
なんで
なんで!!
母さんが
嫌いなのは
おれだろ!?
なのに
なんで...っ
どうして
兄さん達まで...っ
やりすぎか
おい
兄さん...
分かってんのか
そいつが死んだら
お前も...
うるさい
黙ってろ!!
白鷺兄さんは
強くて優しくて
山鬼みんなに
必要とされている
人なんだ
なのに
おれが...
おれ達が...いたから
おれのせいで...っ
おれ...は...
母さん
やっぱり
おれ達は
生きていちゃ
ダメなんだ
ごめん...
母さん
ごめん
おれも
すぐ行くから
はBook
あの世で
気が済むまで
おれを
殴っていいから...っ
なさい...っ
フクロウ
やめてくれ
自分を責めるな
ごめんなさい
兄さん
ごめんなさい
ごめんなさい
おれのせいで...っ
今回のは
お前の母ちゃんが
俺の母ちゃんを
手にかけちまったって
ハナシだ
何言ってんだ
お前は
何も悪くねぇだろ
親は親
お前が
殺したわけじゃない
でも...
お前はお前だ
でもっ
たとえ
俺達が
山鬼であってもな
親の罪まで
子供が背負うこた
ねぇんだ
...Book
でも...っ
兄さん...は...っ
フクロウ
ちょっと
こっちへおいで
話をしよう
まだ
俺に
時間があるうちに...
兄さん
どこに行くの
でも
今日は雨だよ
雲も
こんなに厚い
月なんて...
こっちに
月がよく見える
とっておきの場所が
あるんだよ
まぁまぁ
よく見とけ
!!
...?
はBool
え..
夜...!?
いつの間に
だってまだ...
にひひ
驚くのは
まだ早いぜ
ほら
着いたぞ
す
すごい...
こんなに
月が近くに...っ
きれい...
この現象が
見られるのは
御山の中でも
ここだけだ
ついBook
他の山鬼には
ナイショな
そして
ここなら
誰の邪魔も
入らねぇ
お前が
血を流しても
ここの木は
枯れねぇ
兄さん...?
何...
...武器を構えろ
フクロウ
ゆっくり教えてやりてぇ
ところだが
そうも言ってられない
みたいだしな
ここで
俺にやられるようじゃ
どのみち
冬弥に殺される運命だ
最初で最後の...
兄弟真剣勝負と
いこうじゃねぇか
ああ...
フクロウといったか
あの餓鬼の毒は
やはり逸品のようだ
これでようやく
次の段階へ
移れるという
ものよ
縁
こっちへ
来なさい
さぁ
母になる儀式を
始めよう
第2巻につづく
はあ
第16
第1話合縁の
ああ
第2話
第2話下紫乃
第3話
第4話
!!
第4話一瀾怒濤
>は、Book
あいえんきえん
せんしばんこう
うー
あんうんていめい
?
うらんどとう
...
...うんっだめ、すごく
...
多くの方の方をお借りして
この作品を重要視していることが
できました。
この二人も猫の幸が出来ている。
水分に押しいです。
霊的にあわり砕かってきた
新築YauT問に合わせ
K林さんも村さん
そして学行者を選んできて、たあ
この本は読んで下さいね!
待っていて下さった方
ありがとうございます
消え切ります!
次巻予告
大切な兄との
お前は
空きて生きて...
生き抜いて...
そしたらあっちでえ?
兄さん
いつもよまえに
外を取って
「そせだーっ」って
思えるように
なってから
こっちへ来い
別れの日
再
実はい頭でも
かっくらいながら
話に花を吹かせよう
じゃねぇか
あれから十
撃
と
衝
縁
...
い、別れ、
このお腹に
いるのよ
私とあなたの
赤ちゃん!
愛、哀しみ
お前の
...
初宿の年マガシンにて
彼女さんの理由子達哉中
...
守るべき者のため、
フクロウは選命に抗う!!
鬼喰い少女と月梟
第2巻
家この物語はフィクシヨンです。実在の人物・団体・出来事などとは、
一切関係ありません。
コミックス発売当時のまま掲載しています。
家取録されている内容は、作品の執筆年代・執筆された状況を考慮し、
うむ、Book
鬼喰い少女と月梟(1)
著
者
発行者
発行所
2017年10月1日発行(0)
茂木清香
csarakaMogi2017
森田浩草
株式会社講談社
〒112-8001
東京都文京区音羽21221
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