[小山ゆう] あずみ第01巻

おはよくわからないけどされて

Ｂｌｅ

ｃｏｌｖｉｃｓ

小山ゆう

いいから、それより

９７８４．０４：０９７：００９／１８３５４１３４

９９７９００４８５

ＩＳＢＮ４－０９－１８３５４－４

Ｃ９９７９、４８５Ｅ

定価：【本体４８５円＋税

雑誌，４０２８－４１．小学館・

これから

一無垢なる少女

．．．

あ

小学館

「い巻のあらすじ

しい鍛練を重ねていいたのであった。った！〈第１話

時は戦国末期。美しい少女・あずみ〈じじ〉から、厳しい修業の最後の総

を含む十人の子供達が、人里離れた仕上げともいうべき試練を課せられ

場所で私かにもてられていた。彼ら．．．しかし、その最後の試練は、想

は徳川の精鋭の刺客となるべく、激像をはるかに越える漢まじいものだ

ある日、あずみ連は育ての親の爺

ＢｌａｃｏＭＣＳＵＰＥＲＯＲ

小山ゆう

無垢なる少女

小山ゆう

１．無垢なる少女

第一話、達はれし子ら。

第二話、無垢なる少女。お

第三話「下谷の村全滅」が

第四話「あとけなき税薬」の

第五話「慈悲なき道へ」

第六話「与えられし使命」が

案じま、裁討ちゃんは

第八話「私、次期の問いかけ

第二話選ばれし子ら

両手に武器を持つのも

いいが、受けと攻撃が

手順通りでは、だめだぞ、

あわ。

うん．．．

くそっ．．．

飛びおりる時

どうしても

音がな

それにしても、

なちは

強いや．．．

あずみーっ！！

おまえも

泳がんか

ーっ！？

やらん！！

どうしてだ

よーっ！！

裸に

なるのが

恥ずかしいの

かよー

ーっ！！

おまえ、

俺たちに絶対

裸見せねえように

なったもんなあ。

おまえの体にゃ

これが付いて

ねえもんな

ーっ！！

へへへーっ！！

ははは

わはは

ははは

それにしても

あずみの体は

変だと

思わねえか！？

この辺がよ

ふくらんで

きてるぞ．．．

見たか！？

子供の頃は、

いっしょに裸で

はしゃぎ回って

たのによ

近頃、絶対

裸を見せやがら

ねえ．．．

俺はな、

下谷の村から来る

弥衛門様に

聞いてみたんだ！！

そしたらな．．．

教えてくれたぞ！！

ん！？

何を！？

あずみは

俺たちと違って、

おんなと

いうもの

なんだ

そうだ

．．．

おんな！？

ああ！！

弥衛門様の

居る所にゃ、

この．．

おんなと

いう者が

何人も

居てな．．．

なんとな

．．．．．．

おんなって

ものはな

．．．

ーっ！？

えー

何ー

ーっ！？

子供を産むだ

とーっ！？

ウ、ウソこけ．．．

でたらめを

教えるなよ！！

ほんとだ！！

弥衛門様が

まじめな顔で

教えてくれ

たんだ！！

だからよ

．．．．．

女の体って

のはな．．．

なっ！！

ほ、ほんと

かー

ーっ！？

こ、

今度よ、

あずみを皆で

押さえつけて、

裸にして、

確かめて

みねえか

？．．．．．．

．．．．．．

なっ！！

．．．

しかし、

あずみは

強いから

な．．．

仕返しが

うおっ！！

甘いぞ、ひゅうが。

足元見て

歩け。

くそっ

俺の体のことで

からかうのは

やめろ！！

へん、

おまえ一人が

変な体してるんだ、

しょうがねえだろ。

このやろう．．．

あっ！！

．．．．．．！

な、なんだ

おまえ

．．．

昔はもっと

可愛かったぞ．．．

気色悪い、

二度と

俺に見せ

るな！！

てめえが

見たんじゃ

ねえか

ーっ！！

なち．．．

．．．

あずみか．．．

抜く速さは

やっぱり、なちが

一番だな。

なち

ん！？

．．．

なんだ！？

俺だけ一人．．．

なぜ皆と．．．．．

体が違うん

だろ！？．．．

昔はあまり

気にならなんだが

．．．

近頃、皆も

昔と違った目で

俺を見る．．．

鈴は教えて

くれなかった

か！？

ん！？

そのうち、

わかる日が

来るし

今はまだ

関係無い

と．．．！

山の獣たちにも

雄と嘘が有るように、

人間も二種類

有って．．．

俺や皆は

男といい、

どうやら

あずみは、

誰が言った

！？

弥衛門様だが

．．．

女という

種類

なんだ

そうだ。

あと．．．

それだけでは

なく．．．．．．

おんな！？．．．

あずみは、

髪の色も

俺たちより

茶色がかった

色をしているし、

それに．．．

目の色も

俺たちとは

ちょっと違い

青っぽく

見える時が

ある．．．．．

弥衛門様が．．．

どうやら、あずみは

異人の血が入って

いるのではないかと

言っていた

異人！？

．．．

それは

．．．

血力！？．．．

．．．？？？．．．？

ど、どういう

ことだ！？．．．

俺にも

それ以上は

わからん

カ．．．．．

気にする

ことはないぞ！！

あずみ．．．

おまえは

充分

強いし、

皆

それに

きれいな顔を

している！！

ほんとう

だぞ！！

．．．

俺たちは、

からかって

いるが、

心の中では、

小さな頃から、

ずっと

いっしょに

育ってきた

仲間じゃない

か！！

皆、おまえのことを

好いている。

俺も．．．

あずみが

好きだ！！

俺も、なちが

好きだ！！

爺が．．．

いよいよ

俺たちは

．．．．．．？

外界に

旅立つ時が

もうすぐ

だって言って

たけど．．．

うん！！

なんか

．．．

ワクワク

するな！！

ああ！！

考えただけで

空想が広がり、

夜も眠れんほど

異奮するんだ！！

俺もだよ！！

今まで

学んできた

ことで．．．

俺たちは

外界に

出たら、

大きな活躍が

できるはずだと

爺は言っている！！

いっしょに

行けるよな！！

俺と．．

なちと．．．

もちろん

そのはずだ！！

なちはきっと

俺たちの中で、

一番の

大手柄を

たてられるぞ！！

あ！！

集合だ！！

おまえたち

十人は．．．

物心が

つくか

つかぬ頃

より、

わしが

その家質を

見抜き、

ここにて

鍛練を

積ませ、

育てあげた．．．

精鋭の

戦士たち

である。

おまえたちの

身につけた

武術は、

外界の

武人たちを、

はるかに

凌駕している

であろう。

さて

いよいよ、

おまえたち

は．．．．．．

今まで一度も見たことのない

外界に．．．．．．出て、

その武術を使い．．．

使命を果たして

いく時が近づいて

きたのじゃ！！！．．．

ずうーっと

寝食を共にしてきた

十名．．．．．．

喧嘩もよく

していたが

．．．．．．？

仲の良い

仲間たちだ

今からそれぞれが

一番仲の良い．．．

一番気に入っている

者を選び、

二人ずつ

五つの組になれ。

あずみ、

組もうぜ。

あずみは

俺だ！！

えへへ。

二人一組

だって、

言ってる

じゃない

か。

じゃ、あずみ

おまえ決めろ。

俺は．．

なち！！

ちっ．．．

じゃ

組もうぜ

ひゅうが。

ま、

しゃあ

ねえか

ははは

決まった

か．．．．．．

よし．．．

この先、おまえたちに

与えられていく

使命は、

全て

過酷なものと

なるであろう。

ならば、

これを

遂行して

いくには

ここで

一つの．．．

試練を

くぐらねば

ならぬ。

今、組んだ者同士、

殺し合う

のだ！！

この戦いに敗れて死ぬ者は、

元より、この先の使命を

果たす素質が無かった者。

また、好きな友を

殺せないような

心弱き者も、同じく、

これから先の使命を

果たして行く

ことはできぬ！！

勝った者は確実に

相手に止めを刺し、

わしの待つ家に

帰って来るがよい！！

戦わず

逃げよう

などと

考えても、

当然

生きる道は

無い。

では

始めい！！

！？？？．．．？

そうだろう。それですか

ドンクン

．．．

．．．．．．

．．．？？？そうですか？

．．．

や、やるしか

ねえっ！！来い！！

ながら

おお！！

ひゅうが！！

い、いくぞ！！

あずみ

来い！！

こっちだ！！

ひゅうがーっ！！

ああ～～～っ！！

あずみ！！

．．．

爺が言ったとおり

逃げて生きる道など

考えられないし、

逃げたくも

ない！！．．．

もちろん

あずみを

殺したくも

ないが

うきは！！

どっちが

死んでも、

俺も殺され

たくはない！！

恨みっこ

無しだぜ！！

俺たちは

．．．

この先の

使命を果たして

いく為に、今日まで

苦しい修業をして

きたし．．．．．．

俺は、その使命を

果たしていきたい！！

あずみも

思いは

同じはず

ならば！！

戦って

どちらが

その道を

歩けるか

決着だ！！

来いっ！！

．．．？？？．．．

おお

ーっ！！

ぐはーーっ！！

こもろ

．．．．．．

あずみ、覚悟！！

なち．．．

あずみ．．．

あ．．．

．．．

と．．

止めを

刺せ．．．

早く．．．止めを．．．

・無垢なる少女

第二話

あとの五人は

どうしたの

だ！？

ん！？．．．

十人で

来るものと

思っていたぞ。

あとの五人は、

この次に

行かせて

もらう

そうです。

．．．

そうか

この先の、おまえたちの使命には

忍びの技も必要であろうと、

下合の村から弥御門一人だけに

来てもらい、忍び技も

教えてきた．．．

しかし．．．．．わしが

おまえたちに教え込んできた

武術は決して弥衛門には

見せずにきた．．．．．．

おまえたちの武術が、いかに

優れた域に達しているかは．．．

まだ誰にも

知られては

ならぬのだ！！

今日、初めて

おまえたちに

下谷の村を

見学させよう

と思う。

弥衛門が

迎えに来て

案内して

くれる。

だが、

これだけは

守れ！！

よいか！！

下谷の村で

何があろうと

起ころうと、

決しておまえたちの

武術を見せては

ならぬ！！

おまえたちは、

たまにやって来る

弥衛門に忍び技を

教わっているだけの

子供たちであると．．．

下谷の村の者たちは

思っている。

そのまま

そう思わせて

おくのだ！！

よいな！！

なんだ、

たった

五人か。

おっ！！来たぜ！！

親無しっ子

たちがよ。

あいつらかあ．．．

弥衛門さまが

教えに行ってる

やつらは．．．

さあ！！

着いたぞ。

皆！！

奥谷の子らだ。

おお．．．

よく来たの。

おい！！あそこに

居るのが．．．．．．

あずみと同じ

おんなってやつじゃ

ないのか！？

．．．

なんだ．．．

ガキばかり

かよ．．．

女が一人

居るぜ！！

きっと

そうだぜ

．．．

あの一人は

女だな．．．

弥衛門、

ちょっと

話がある。

なんで

すか！？

おい！！

倉次郎、

彼らを

訓練場など、

案内して

やってくれ。

おまえらの所にも

こういう訓練場が

あるのか！？

こんなのは

無いよ。

．．．

おまえ

名は何と

いう！？

あずみ。

あずみ

髪の色が

変わってる

な．．．．．

目の色も

ちょっと

青みがかかって

るぞ．．．．．

．．．

こんな

いい女が

いたのか．．．

奥谷に．．．．．．

おまえらの中で、

これが一番

うまいのは

誰だ！？

いろんな歳の

人間がいるぞ

．．．．．．

あそこに

居るのも

おんなという

種族だな、

きっと．．．

．．．

おい！！

見ろ！！

倉次郎は、

この村一番の

手裏剣の

名手だぜ

あずみみたいな

体してるのが

いっぱい居るじゃ

ないか．．．

よかったな

あずみ！！

うん！！

この

やろう．．．

！！

待てよ

おい！！

放せ。

りっぱな

もんだな。

もう

知ってる

のか！？

俺が

教えて

やるぜ！！

！？？．．．？？？！？

何を！？

ばかやろう！！

こんなこと

だろうと

思ったぞ、

倉次郎！！

村の娘らにも

手当たり次第

手を付けや

がって．．．

あずみ．．．．．か可愛いなあ．．．

なあ．．．

まだ

知らん

おぼこ

みたいだ

ぜ！！

．．．

そりゃ

そうだろ

．．．

ガキども

だけなんだ

からよ。

どうしたの！？

私の顔に何か

付いてる！？

．．．．．．それぞれの

！？？？．．．？

．．．！？それなのか？

．．．．．．

そうか

．．．．．．

この子ら

赤ん坊も、

乳飲ます

姿も．．．．．

見たことが

無いんだな。

あら

まあ

そうなの．．．

これが

赤ん坊と

いうもの

なのか！！

．．．

そうよ。

あなただって。

こんな時が

あったのよ。

見ろ．．．

女は胸が

あんなに

ふくれて

乳首を

くわえて

いるぞ

．．．

何か出て

るのか！？

ほーーーら

よしよし。

抱いて

みる！？

ん！？

．．．

おっ．．．

俺にか！？

．．．

．．．？？？そりゃあああ

抱いて

みろ！！

あずみ．．

．．．？？

ほら。

あら、

器用ねえ。

だけど

赤ん坊には、

まだちょっと

わからないわね。

ん！？

わから

ない．．．

．．．．．．

あれ？

あらら、

お洩らし

しちゃった

わ．．．

ごめんな

さいね。

まあ

まあ。

いや、

がまわぬ。

あはは

はは．．．

わーはは

まははは

小便

洩らした！！

わははは

ははは

あーは

ははは。

あずみが

やっと笑った

なちを

殺して以来．．．

．．．．．．？

初めて

笑顔を

見せた．．．

あずみも

赤ん坊を

産むことが

できるんだ

ぞ．．．！

何っ！！

．．．．．．

俺も！？

おっ！！

何だ！？

そりゃ！？

ああ．．．．．．

女だからな。

．．．

あずみは

くのーとして

生きるか

それとも

子を産み、

育てる女として

生きるか．．．．．．

くのいち！？

．．．

何ですか！？

それは

この村の

女たちも、

いずれかの道を選ぶ。

いずれかの

道を選ぶ。

おーっ！！

しかし．．．．．．成長

したな．．．．．．女らしい

体になってきている

．．．．．．

異人の血が混じった

女か．．．．．．

いずれの道に

進むにしても

．．．そうだなぁ

女としての

技を身に

付けねば

ならぬ．．．

女と

しての技！？

まだ、おまえは

教わってない

だろう！？

．．．！？？？ラックス？

．．．？？？．．

よし．．．この次、

私が行った時

．．．．．．

おまえ一人に

特別に教えて

やろう．．．

皆にも、

あの爺にも

ないしょで

な．．．．．．

おーっ！！

飛んだぞ！！

わはーーっ！！

あんな物で

喜んでやがる。

へん

あいつら、

まだまだ

青っちょろい

ガキども

だぜ！！

五人が、生まれて初めて見た

外界となった下合の村．．．

．．．．．．．

あった．．．．．．

道無き道をたどり

鈴の元に帰り着いたのは

夜であった．．．

そうか．．．．．

楽しかったか。

はい！！

すごく！！

彼らは．．．．．．忍者と

呼ばれる者たちである。

かつて戦場において、

大きな働きをした

忍者たちも多い．．．

しかし．．．

下谷の村の

忍者たちは、

しかし．．．下谷の村の忍者たちは、

戦さの経験も

持たず．．．

長い間．．．

使命が

来ないのを

いいことに．．．

家族を

作り．．．

温温と、

日々を送り、

すっかり

堕落して

しまっている

あれでは．．．．．．

これからの世に、

何の使命も

果たしては

行けぬであろう。

これからの世に

もっとも大きな

働きができるのは、

おまえたちで

ある！！

よって．．．

下谷の村の者たちは、

もはや．．

おまえたちの存在と

この場所を知る

邪魔でしかない存在に

なり果てたのだ．．．

今日．．．．．．下谷の村を

把握したであろう。

人数は全部で

五十三名！！

おまえたちに

重要な試練を課す、

下谷の村の五十三名、

女・子供・年寄り・赤子に

至る、全ての者を．．．

一人残らず

抹殺することである！！

第三話下谷の村全滅。

五十三人を

一人残らず

殺しちまうん

だぜ．．．．．．

悩むことは

ないさ．．．

俺たちが

ずっと学んできた

武術は、相手を

殺す技だ！！

だから爺の言う、

この先、俺たちが

果たす使命と

いうのも．．．

悪いやつらを

殺していくことに

決まってるじゃ

ないか！！

それと、

これも

爺が

俺たちを

試すため

なんだ。

爺は

俺たちに、

自分の

好きな

仲間と

殺し合いを

させた．．．

なち．．．

今度も、

下谷の村人

全員を

殺せるか

どうか

試すんだ

あの時．．．．．．

言ったように

返り討ちされて

殺される者も、

また．．．．．全員を

殺せないようでも、

この先の使命を

果たせないと

いうわけさ。

そして

使命を

果たせない

者は．．．．．．

生きていく

資格が無い

ということだ。

だけどさ、

俺たちより

弱いに決まってる

幼い子や

赤ん坊まで

なんで殺すん

だ！？．．．

．．．．．．？

そりゃおまえ

他の大人たちが

死んじゃえば

赤ん坊だって

．．．．．．

どうせ死んじゃう

じゃねえか、

だから

ついでに

そうか

な！！

あずみ！！

あずみは

どう思う

！？

だけど

なあ．．．

下谷の村人は

全員、堕落

しきった、

役立たず

だって、爺が

言ったじゃ

ないか

だから

殺すん

だ！！

．．．

なちも

爺の期待に

応えたいと、

いつも言って

いた．．．

俺も

爺の期待に

応えたい！！

爺の教えが

間違ってるはずが

ないじゃないか！！

そのとおりだ！！

よし！！

明日は

早い．．．

寝よう！！

うん！！

十年

かかって

．．．

ついに

育てあげた

明日は

．．．！？

その．．．

最後の

仕上げだ．．．

よし！！

行こうぜ！！

自分の

殺した人数を

数えろよ！！

討ち洩らしの

無いように

な！！

おはよう

あなた方を

殺しに

来ました。

あれ！！

昨日来た

奥谷の

．．．

えっ！？

ころ．．．！？

何っ！？

はい！！刃向かっても

刃向かわなくても、

殺しますよ。

なにを

．．．

とて〜

三人！！

おはよう！！

二人！！

三人！！

おお、

今日も

来なすった

かね。

お！！

あの女

あずみ

だぞ．．．

今日も

来るなんて

言ってなかった

じゃねえか

ひっ！！

なっ．．．．．ひっ．．．

お〜〜〜い

．．．．．．

村の衆

〜〜〜っ

倉次郎

～～っ！！

ひ～～っ！！

戦うぞ！！

爺の期待に

応えるんだ！！

人間はな．．．

使命を果たし、

世の役に立つ為に

生まれてきたのだ！！

だから

大きな使命を

果たしてこそ、

生きる資格が

ある．．．．．．

あの倉次郎

とかいった、

あずみの胸を

つかんだやつは、

あずみが

殺し！！

こっちから

来る

やつらは．．．

俺が

引き受ける。

ほ．．．ほんとに

斬ったのか！？

．．．

な．．

なんで！？

．．．

あずみ

どうしたと

いうんだ！？

．．．ファッション！！

何しに来た！？

勝負．．．．．

おい

なっ．．．

何の

つもりだ！？

殺します！！

ん！？

ひゅうが！？

なんで．．

ひゅうがが

居るんだ！？

確かに．．

ひゅうが

だったぞ．．．

．．．

七人！！

なっ！！

弥衛門

弥衛門！

奥谷の

子らが

弥衛門

ーっ！！

なにを

どうしたと

いうんだ！？

あずみも．．．

．．．

おまえを

斬りたかあ

ねえ！

近づくな！！

俺の

手裏剣の

腕を

見たろうが．．

それ以上

近づくと、

その

かわいい顔に

ぶっ刺さるぞ！！

あずみ．．．

何を

する気だ！？

おまえが

倉次郎に

かなうわけが

ないぞ！！

やめろ！！

．．．？？？クラスラ？

ぐぐっ．．．

俺を

なめるな！！

この男は．．．

こんな遅い物を

本気で武器だと

思っているのか！？

！！

敵を瞬時に

倒すには首を斬れ！！

そうすれば、

相手は苦痛を感じる

暇も無く、死ぬ！！

次は心の臓を

刺すことだ！！

なんだ！？

この男の

この遅い動きは

．．．．．．！

本気なの

か！？

急所が

がら空きでは

ないか！！

おまえなんかの

一振りの間に

なちだったら

二振りもして

いるぞ！！

遅い！！

この男たちは

なんて

のろまなんだ

．．．．．．！？

むこうで

なちを

見習え！！

あ．．．．．あずみ

．．．．．．！？

お．．．

おまえが

どうして

そんなに

強い．．．？！？

うお

ーっ！！

きゃーっ！！

このガキ．．．

何をっ．．．

．．．！？

うきは

おまえまで

．．．．．．

なぜ．．．！？

．．．

何をする

．．．？

俺は．．．

夢を見ている

のか！？．．．

わははは

はーっ！！

のろま者

ばかりだ

ぜ！！

堕落して

しまった、

役立たず

どもめ！！

おおっ！！

あまぎ！！

おおっ！！あまぎ！！

何人

殺った！？

九人だ！！

俺は十一人だ！！

ひゃーーっはは

はははーーっ！！

俺たちは

こんなに

強かった

のか！！

な、なんだ

おまえら

．．．．．．

目的は

何だ！？

盗賊か！？

盗賊では

ありません。

こ、ここいつら、

みなしご

だから．．．

あわれたと

思っておったら

とんでも

ないこと

を．．．！

弥衛門！！

何をしておる、

こいつらを

殺れーーっ！！

全員

殺すんだ

爺は

正しいに

決まってる

．．．

殺れーっ、

皆の衆！！

ひるむな！！

相手は

ガキだ！！

ひゃーっ！！

やめな

さい！！

爺は正しい．．．

好きな友だろうと

幼子だろうと

殺せぬような

心弱き者は、

この先の使命を

果たしてゆく

ことはできぬ！！

使命を

果たせない者は

生きていく資格が

無いんだよな．．．

あなた．．．

自分が

何をしているか

わかっているの！？

第四話あどけなき殺戮

．．．．．．

あずみ

おまえが

赤ん坊を

殺すのを

ためらった

ことは、

爺には言わずに

おいてやる。

終わったか！？

うきは！

あれ！？

弥衛門様は

まだか．．．

俺は十一人。

あずみが

七人だ。

あまぎ

は！？

キー人。

ながら

は！？

八人。

へっへへへー

俺は十五人だ！！

合わせる

と．．．．．．

五十二人

弥衛門様を

入れて

五十三人。

全員だ！！

討ち渡らしは

なかったわけ

だな。

な・

お．．．

弥衛門様、

刀も持って

おられないぞ。

これで

どうぞ、

弥衛門様。

．．．！？？．．．？

な．．

誰が相手

する！？

俺たちの中で

一番腕の立つ

あずみが

相手するのが

礼儀だろ。

そうだな

あずみが

やれ！！

あ．．．．．．

では俺カ

お相手します

弥衛門様．．．

長い間

ご教授

ありがとう

ございました！！

ご教授

ありが

とう

ござい

ました！！

な．．．

お．．．．．．

ゆ、夢だ

．．．

俺は悪夢を

見ているんだ

．．．．．．．．

爺！！

すげえ

ごちそう

だな！！

わお

ーっ！！

うまそ

ーっ！！

今日は

爺が全部

作ったのか！！

えーっ！！

見てた

のか

爺．．．．．．

なあーんだ

今日の働き

みごとであった！！

．．．？？？．．．

わしは

陰より

一部始終を

見届けた。

嬉しかったぞ！！

五人ともみごとに

わしの期待に

応えてくれた！！

えへへへ．．．

今日で．．．．．．

十年にわたった

おまえたちの

修業時代は

めでたく

終了した！！

おめでとう！！

．．．

さあ！！

食おう！！

いただき

まーす！！

うめえ！！

今日．．．．．．

下谷の忍者たちを

斬りながら

なんと

弱い相手たち

だと思ったで

あろう。

ああ！！

皆、

驚くほど

のろま者

ばかり

だった

ぜ！！

それは下谷の

忍者たちが

弱いのではなく、

前から

言ってきた

ように、

おまえたちの

武術が

優れている

はるかに

ずば抜けて

からなの

だ！！

自信を持つがよい！！

おまえたちこそ

これから外界に

出て、

誰もが

果たしえなかった

大きな使命を

果たせる

選りすぐられた

戦士たちなのだ！！

その使命

とは．．．

広い外界の

．．．．．．

この世に

繰り返し続いた

戦乱を．．．．．．

今度こそ

断ち！！

今度こそ断ち！！

世の人々

に．．．．．．

長きに

わたる

泰平と

．．．．．．！

やすらぎを

もたらす

ため、

乱を引き起こ

そうとする

悪を．．．．．

討ち倒してゆく

ことである！！

誇りを

持つべき、

偉大な

役目で

ある！！

嬉しいぞ

．．．．．．

よく

りっぱに

育って

くれた！！

今夜は

お祝いだ！！

思いっきり

楽しく

やろう！！

よし．．．

久しぶりに

．．．．．．

今夜は

わしの．．

あれを

見せよう！！

あっ！！

ほんとか

爺！！

わはは

ははーっ！！

久しぶり

だなあ！！

爺、

もう

うまく

できないん

じゃない

のか！？

ほいっ！！

あ、

ほい！！

あははは

はーっ！！

わーっは

ははは！！

ほい

やら！

ほい！！

タヌキが

ほい！！

月の河原で

わははは

い

ほーいほいはい！！

ほー

ほいほい！！

ほいやら

ほい！！

ぎゃはは

ははは

あははは

わは

はは

今度は

ひゅうがも

あれを

やれ！！

よーし！！

その次は

あすみだぜ！

あーっ

笑った

ーっ！！

ーっ、

あー

食ったーっ！！

あずみ

．．．

どこへ

行く！？

今日な

修業が

終わった

お祝いを

したんだ。

これは

特に．．

あわの

好物

だったな。

爺がな、

今日の

俺たちの

活躍を

喜んで

くれた

ぞ！！

毎日．．．．．．

くどいよう

だけどさ、

この先の

使命は

俺たちが皆の分まで

俺たちが

皆の分まで

りっぱに

果たして

いくから

な！！

なち

．．．．．

今日な！！

爺が

久しぶりに

あの踊りを

見せてくれ

たんだ！！

ははは、

見せた

かった

なあ．．．

よし！！

かわりに

俺が

見せて

やろうか！！

あ、

ほーい

ほい！！

ほいやら

ほい！！

．．．．．．

あずみ

だはは

ははは、

うまい

だろ！！

実はこっそり

練習してたん

だ！！わははは．．．

第五話

ま、速速なきゃ遠く

指令だ．．．

わおーっ！！

広いんだなァ

外界は．．．．．

いろんな

人間が

歩いてる

．．．

どこまで

広いんだ

外界は！！

家だらけだ

ーっ！！

人だらけ

だ！！

爺、

あれは

何！？

爺、

あれは

何！？

鈴、

あれは

何！？

爺ーーっ！！

あ、あれは

ーっ！？

み、水だらけ

だ〜〜〜．．．

向こう岸が

．．．．．無い

あれは

海という

あははは

ほははは

はまー

は

ははは

皆、よく

聞くがよい。

おまえたちの

外界での．．．

最初の使命を

話そう。

．．．その

大願寺に

謹慎させ

られている

片桐兵部

という男の許に

家臣の他．．．

落武者、

野武士、

食いつめた

武芸者などが

．．．．．．？

続々と集結

しだし、

今や

容易ならぬ

人数になって

いるという

奴らは

戦乱の世

でしか

生きられぬ

者ども

であり、

近々

反乱を企てて

いることが

わかったのだ！！

兵を送って

奴らを討つも

可能だが

多大な犠牲者を

出すこととなろう。

そこで

おまえたち

五人で奴らを

討ち果たす

のだ！！

自信を持て！！

おまえたち五人は

何百の兵よりも

優れた働きが

できると

わしは確信

しておる！！

魚ーーっ！

しじみーっ、

いらんかね

ーっ！？

捕りたての

魚と

しじみ

だよーっ！！

お！！

女の子の

魚売り

だぜ！！

がわいい顔

しとるじゃ

ないか！

捕りたてだよ！！

ついさっき川で

捕ってきた

ばかりだぜ！！

まず、奴らの

人数と武器

種子島（鉄砲）の

数を調べる

こと！！

よし、全部

買ってやる。

ほんとうか

ーっ！！

ありがとう。

いっぺんに

全部売れ

ちゃうとは

思わんかった

なあ．．．

この近くの

子か！？

また買って

やるぞ！！

おい

女だぜ！

まだ

子供じゃ

ねえか！

ほんとか

ーっ！！

嬉しいなあ。

ガキでも

もう女の体

してるぜ、

ヘへへへ．．．．．

おじちゃんたち、

何人ぐらい

居るんだい！？

明日は俺の

仲間も連れて

皆が食える分の

魚捕って来る

からさ。

わははは、

そりゃ無理だ。

大、七十匹

捕って来れる

か！？

捕って来たら

買ってやる

明日も

来るから

なーっ！！

やっぱり何度か

来なきゃ

種子島（鉄砲）の

数までは

調べられない

な．．．．．．

六、七十人

か．．．．．．

うまそうな

柿が、

いっぱい

あるーーっ！！

こりゃ、皆

喜ぶぞーっ！！

ほーっ！！

近くで見りゃ

思った以上の

べっぴんじゃ

ないか．．．

何！？

何か用！？

あの林に

連れ込め！！

この男たち

．．．．．．

何をする

つもりだ！？

外界に出たら

使命を果たす時以外、

決しておまえたちの

武術を使っては

ならぬぞ！！

っ！！

痛ー

っ！！

離せー

あーっ、

いかんなあ。

そんな

ことを

しちゃあ

いかん！！

なんと．．．まだ

いたいけな

少女では

ないか．．．

ますます

もって、

いかんなあ．．．

けっ！！

失せろ！！

邪魔

しやがると

たたっ斬るぜ！！

かわいそう

ではないか．．．

頼む！！

放してやって

くれんか．．．

のっ！！

このとおり

だ！！

失せろ！！

わはは

はーっ！！

おまえも

やりたけりゃ

俺らの後で

譲ってやるぜ

ひーへへへ！

ひっ！！

うおっ！！

無事だったか！？

どこかケガは

しなかったか！？

うん！！

だいじょうぶ、

ありがとう。

そうか！！

そりゃ

よかった！！

あ～～～

歯が．．．

歯が．．．．．

何っ！！

歯が折れて

しまった！？

いや、そりゃ

たいへん

手荒なことを

してしまった

歯は大事に

せんといかん

のに．．．．．．

悪いことを

してしまった

なあ．．．

済まん

許してくれ

そうか．．．

柿を取りに

来てたのか

うん。

この柿は

お嬢ちゃんの

家の畑の

柿だったの

か．．．

ん！？

違うよ、

あの道を

通ったら

たくさん

なってるのが

見えたから。

何っ！！．．．！

それじゃ黙って

盗ったのか！！

うん！！

．．．

ここは

この近くの

お百姓さんの

柿だぞ、

きっと。

だから

それは

良くない

事だが

ま、

そのぐらい

なら．．．

良いことに

しょう！！

え．．．！？

誰かの柿

だったの！？

．．．

あっ、

そのぐらい

わずかなら

だいじょう

ぶだ！！

気にするな、

もらって

おけばいい！！

うん！！

じゃ、気をつけて

帰るんだぞ！！

あっ！！

おじちゃん

顔が泥だらけ

だよ。

ん！？

おお！！

こりゃ

汚い！

そこの川で

洗うと

いいよ。

あっ！！

おっ！！

あっ！！

たっ！！

とっ！！

待てっ！！

せっかく

はい！！全部

つかまえたよ。

いや．．．

あ．．．

済まん。

あはっ！

あははは

まははは！！

わはは

ぱははは

ほっはっは！！

あずみと

いうのか

かわいい名

だな。

おじちゃん

は！？

おじちゃんは

滝沢柳太朗。

へー

強そうな

名だね。

っ！！

えー

．．．．．．！！

あの大願寺に

行くの！？

そうだよ。

友だちが

居ってな、

誘われ

たんだ。

だけど．．．

あの寺は

悪い侍ばかり

集まってるって

聞いたよ

．．．．．．？

さっきの

三人も

そうだし

ほー

あの三人も

そうだった

のか．．．

しかし、

わしの

友だちは

悪い奴では

ないぞ！！

じゃ．．．その

友だちと

会って、

話が済んだら

帰って来るん

だね！？

今の世の中．．．．．．

なかなか

食っていくのに

苦労でな

話では、

大駅寺に居る

殿さんに

腕を見込まれ

れば．．．

召しかかえて

もらえる

そうなのだ！！

じゃあな！！

柿を盗んだ

ことは

お互いに

ないしょに

しよう！！

．．．．．．

第本語とマスられし住命

爺、

ほんとうなんだ

柳太朗っていう

おじちゃんは

ぜったい

いい人なんだ！！

いい人でも、

これから

悪いことを

しようとしてるん

じゃないか！！

反乱を

起こそうと

してる仲間に

入ったんだから。

だから

殺さなくて

いいよね！？

柳太朗の

おじちゃんは。

そんなこと

ないよ！！

あの

おじちゃんは

その時は

仲間に

ならないよ、

きっと！！

皆．．．

ついて来る

がよい。

見せたい

ものが

ある。

見るが

よい．．

戦乱の世が

生んだ、

落とし子

たちだ．．．

なんか

おくれ。

食う物

おくれよ

腹が減って

いるのか

なんか

おくれ。

今．．．

食べ物

何も持って

ない．．．

一つしか

ないが

干しイモ

が．．．．．

くれよ～～っ！！

よーし、

食い物

取って

来る！！

あずみ。

しょせん

一時しのぎの

助けしか

できぬ。

それに

こんな子

たちは

ここだけ

ではなく、

この世の

いたる所に

おるのた

いつの世も

戦は

弱い者に

その

しわ寄せが

来る。

そして．．．

物心が

つくか

つかぬ頃で

あったから

覚えておらぬ

だろうか．．．

おまえたちも、

同じような

もので

あったのだ．．．

えっ！！

．．．．．．？

フフフラスラステストを

俺たち

も．．．．．

．．．．．．

．．．？？？．．．

．．．．．．

だからこそ

おまえたちに、

もうこれ以上、

こんな不幸な子供らが

できぬよう．．．

戦を起こそう

としている悪を、

討ち倒してゆく使命が

与えられたのだ！！

あんちゃん

だよ。

ずっと

眠ってる

の．．．

．．．！？．．

．．．．．．

フフフラフラスラスを

爺！！

．．．

やるぜ

～～っ！！

戦を

起こそうとする

奴らなんか

許せねえ！！

そう

だろう、

皆！！

おう！！

りっぱに

使命を

果たして

いこうぜ

！！

．．．．．．

片桐兵部と

その一党は．．．

今、伏見にある

加藤清正を

旗頭として

担ぎ揚げようと、

決起を願う書状を

ひんぱんに送って

います。

もし．．

加藤清正が

立てば、

散らばっている

豊臣方残党が

一気に集結する

恐れがある。

これこそ奴らの

望んでおること。

そこで．．

字も花押も

寸分の違い無く

真似た清正の

偽書状を、

片桐兵部に

送りました。

もう届いた頃。

それには

決起を

決意したゆえ、

「刻も早く

伏見に集結

するように

したためました。

奴らは

かならす

伏見に向かって

山越えを

決行する

でしょう。

おお！！

ありがた

や！！．．．

諸君！！．．．

ついに．．．．．．

ついに加藤どのが

ご決意をして

くださった！！

明日、

伏見に向かって

出発する！！

おっ

奴らは

手練れぞろいの

ようですが．．．

一名たりとも

伏見にたどり

着けないことを

望みます！！

．．．？？？キャラキラが

うむ．．．．．

それから．．．

天海様からも、

〝期待しておる”

と伝えて

くれと

．．．

そうか．．．

おっ！！

出て来た

ぞ！！

荷車と

．．．

それを

囲んだ、

えーと

．．．

．．．．．．？

十五人だ！！

あれに

種子島（鉄砲）と

火薬なんかを

積んでるん

だな．．．

やっぱり命の

予想どおりだな！！

二手に分かれる。

荷車は

街道を、

残りは

人目を

避けて

山の中を

越えて

行くつもり

だ！！

あまぎ

俺にも

見せてくれ。

居ない．．．

荷車組に

柳太朗の

おじちゃんは

入ってない

さあ！！先回り

しようせ！！

荷車組を

全滅させ

るんだ！！

荷車組が

十五人

裏門から

出発した！！

そうか！！

あずみの

言っていた

いいおじちゃんは

荷車組に

居なかったん

だろ！？

うん！！

よかったな！！

なら思いきり

戦える！

なんだ

．．．．．．？

魚とか

売りに来てた

子供らじゃ

ないか．．．

おっ！！

どう

したんだ！？

こんな所で。

おっ！！

なんの

まねだ

！？．．．

こら、子供！！

戦ごっこの

相手なんか

してられ

ないんだ

さっ！！

どいた

どいた！！

あっ！！

戦を

起こそうと

する奴らは

許せねえ！！

こいつら

ーっ！！

何を

しやがる！！

できる！！

下谷の忍者とは

違う．．．．．．

つ、強いぞ

このガキ

ども．．．．．．

うお

なっ．．．

何なんだ！？

てめえら～～っ！！

ガキめが～～っ！！

っ！！

ながら

第七話試合だ

ながらっ！！

首か．．．

心の藤．．．

断たなきゃ、

まだ相手に

攻撃能力が

残ってるって

あれほど

爺に

教わってた

のになあ．．．

ヘマしち

まった．．．

内臓まで

斬られち

まってる！！

どうするん

だっけ！？

爺は何て

言ってたっけ！？

．．．

どうすりゃ

助かるんだ！？

こうなったら

．．．もう．．．

助から

ないって

教わったよ。

．．．？？？！？

あっ！！

ながら

死んじまう

のか！？

．．．

むこうへ

行きや、

なちやあわや

皆に会える

から．．．．．

くっ．．．．．．苦しい．．

怖くなんか

．．．．．．

ねえ．．．

早く

止めを．．．

．．．？？？．．

と．．．止めを．．．．．

そうか

ながら

が．．．．．

．．．！？そういうのか？

軍軍律軍

．．．！？？？．．．？？

次の作戦のため

これだけ奪って、

残りの武器火薬と

十五人の死体は

全て崖から

落としました。

そうか

よくやった。

残り

五十余名．．．

ながらの分も

やらねば

ならぬぞ！！

やるとも！！

ながらの

敵討ちだ！！

全員

ぶった斬って

やるぜ！！

その意気だ！！

やつらが

通るであろう

この山道を

全て

把握

しろ！！

やってやる！！

ながら

見てろよ！！

．．．．．．

．．．

街道を行った荷車組と

山越えの組は途中何度か

落ち合う場所を決めていた。

最初の約束の場所に

いつまでも来ない

荷車組を不審に思い、

捜索にあたった山越え組は．．．

荷車組が全滅

させられたことを

知った。

あれだけ腕の立つ

十五名の者らを

全て斬り殺すとは．．．

敵は

かなりの数の

集団であり、

それも

手続れ揃いだ．．．

おそらく

徳川に飼われた

伊賀か甲賀の

忍者集団かと

思いますが．．．

うん．．．

わしも

そう思う！！

忍者どもと

戦った経験の

ある者は

おるか！？

あります。

拙者も

一度．．．

拙者も

あります。

忍者ども

とは．．．

どう防ぎ

どう戦うべきか、

意見を聞きたい。

このような山道で

夜になっては

やつらの思う壺

ですから

まずは

日の暮れない

うちに

どこか．．．

広く．．．．．．

迎え討てる

場所まで移動

することかと

思います。

よし！！

急ごう！！

出て来やがれ、

腕がムズムズ

するぜ。

目にもの

見せて

くれるわ、

忍者ども。

崖下の死体は

ほとんどが

一太刀で絶命

させられて

いたそうだ

敵は

かなりの

腕

だぞ．．．

うむ．．．

命にかえても

片桐兵部様を

お守りしような！！

もちろん

だとも！！

楽しみだよ。

おぬしが

ことを

お見せ

できる。

見かけに

よらず、

どれほど

強いかって

きっと片桐様、

感激なさって

高く

召しかかえて

もらえるぞ。

はははほ、

見かけに

よらずは

よけいだろう。

おぬしこそ

腕の見せ

どころだ！！

どうして．．．

ふふ．．．

お互い．．．

これでしか

生きられん

のだなあ

はっははは

ははは。

ほははは。

来たぜ！！

十五人ぐらいに

するか！？

二十人ぐらい

だいじょうぶだ！！

あの時の

三人が

居る．．．．．

あ！！

柳太朗

おじちゃん、

前の方を

歩いて来る！！

おじちゃんを

後にするから

待ってよ！！

しょうが

ねえなあ

急げよ！！

おっ！！

魚を

売りに来てた

女の子だ。

ありゃ！！

あの娘

だ！！

おっ！！

あずみか。

柳太朗

おじちゃん！

どうしたんだ！？

こんな山の中で。

おじちゃんの

友だちって

その人！？

ん！？

ああ

そうだよ。

成田慎蔵と

いう。

あのさ

．．．

ちょっと

さ．．．！

なんだ！？

ん！？

この仲間から

抜けてくれよ。

皆、

悪い奴

ばかり

なんだよ。

おや！！

あの

魚売りの

女の子じゃ

ないか。

悪い奴ばかり

なんて

誰が言って

るんだ！？

話して

みると

そんなこと

ないぞ。

皆．．．りっぱな

強いお侍

ばかりだ．．．

．．．？？？．．．

フフフラフラスラステスト

じゃ．．．

しょうがない

後の方を

歩いてよ！！

お願い

だから。

お願いだから。

ん！？

約束だよ！！

！？

どうした

んだ！？

わっ！！

おあっ！！

ばか

やろう、

揺らす

な．．．

十五．．．

十六．．．

十七．．．

いいよ！！

十八．．．

十九．．．

二十人！！

わっ！！

そこの下に

火薬が

仕掛けて

ある！！

今、

撃つから

落ちたく

なかったら

早く逃げ

ろ！！

なっ

何！！

うおっ！！

なっ！！！

何をしやがる、

あのガキ．．．

ぐっ！！

はおっ！！

ぐおっ！！

ひっ！！

なっ！！

こっ

こいつ．．．

あ～～っ！！

なっ、

なんじゃ

ーっ！！

あ、あの

子供ら

が～っ！！

こ．．．子供が

．．．．．．

あの

子供ら

が．．．．．

あずみ．．．

第八話柳太朗の間い

み．．．皆

殺られち

まった．．

な、

何者だ！？

あのガキ共

は．．．．．

し、

信じられん

．．．．．．

たった

四人の

ガキ共に

忍者か！？

あのガキ共は！？

わからん

．．．．．．

どうして

あんな強い

ガキ共が

おるのだ！？

じゃあ

．．．

荷車で行った

あの十五人を

全員斬ったのも

あのガキ共って

ことか！？

いや、

もっと他に

仲間がいるに

違いない。

訓練を受けた

ガキ共であることは

確かだが

不意を

くらったから

といって

たった四人の

ガキ共に

全滅させら

れるとは、

あの者たちも

なさけない

よいか！！

敵の姿が

見えてきた。

徳川方には

あのような

ガキにまで

訓練をつませた

刺客団がある

ということだ！！

しかし我々は

何があろうと

この山越えを

して、

加藤清正どのの許に

集結せねばならん。

さあ、

どの道を

行く！？

それが．．．

あの吊り橋を

渡れないと

なると．．．．．

このように

遠回りした

けわしい

山道しか

ありません。

となると

どんなに

急いでも

この山中で

日が暮れて

しまいます。

ならば

むしろ、

今夜は

この辺りで

野宿し、

明日、明けるを

待って

出発した方が

安全かと．．．

う～～む

．．．．．．

それしか

ないか

は！！

はい

はい！！

皆の者、

今夜ここで

休む！！

交代で

見張る組を

決めろ！！

．．．

俺にまで

黙って

どこへ行く気

なんだよ．．．

水臭い

わかって

るよ。

ん！？

ああ．．．

目の前で

見たのに

．．．．．．

まだ

信じ難い

あの女の子と

会おうってん

だろ！？

どうして

あの．．．

可愛い

あずみが．．．．．．

こっちを狙って

いるのだから

間違いなく

近くに居る

はずだ。

．．．

あずみ

ーっ！！

わしだ

ーっ！

柳太朗

だーっ！！

話が

したい！

出て来て

くれーっ！！

あずみの

言ってた

おじちゃん

だろ。

うん．．．

どうする！？

会って話を

して来るよ。

そうだな。

気を

つけろよ。

うん！！

あずみ

ーっ！！

ここだよ。

．．．．．．

あずみ

おじちゃん、

あの仲間から

抜けてくれ

たのか！？

話を

しょう。

あすみ

おまえと

いう子を

もっとよく

知りたい

．．．？？？！？

．．．．．．

いいよ！！

この子が

．．．！？

この

可愛い

少女が

．．．

信じ難い

正直、

驚いた

あずみが

あんなに

強いとは

どこで

訓練を

受けて

きたんだ！？

場所は秘密で

言えないけど、

使命を

果たす為に

ずっと訓練

しながら

育って

きたんだ！！

爺だよ。

名は！？

誰に

教わって

きたんだ！？

使命を．．．

果たす為と

言ったが

名前なんて．．．

戦を起こそうとする

悪い奴らを

斬ることが

俺たちの

使命だよ

ずっと

爺って呼んで

きたもん。

だから

おじちゃん、

頼むから

そんなこと

しないでよ！！

．．．．．．

使命とは

人を斬る

ことか！？

．．．

あずみの

ような

可愛い

女の子

が．．．

そんな使命を

．．．．．．

果たさなきゃ

ならないの

か！？

だって．．．

人間は皆、

使命を果たして

世の中の役に立つ為に

生まれてきてるん

だろ！？

だから使命を

果たせない人間は

生きていく資格が

無いんじゃないか！！

．．．．．．そうですか？

俺はね．．．．この先

仲間の分まで

大きな使命を

いっぱい

果たして

行くんだ！！

そうですか？そうだろう？

片桐様を

斬るという

ことだな！？

戦を起こそうと

している

中心人物じゃ

ないか！！

．．．．．．

あずみ

．．．

．．．．．．

確かに今は

徳川が．．．

勝利をおさめた

．．．．．．

だが．．．

だがな、

そのために

滝沢、

この子に

そんな話を

しても無駄

だ！！

．．．？？？．．．

！！

戦を起こせば

多くの可哀そうな

子供たちが

できるんだ

よ！！

俺は

この目で

見てきたぞ！！

．．．！？？？クラスティ

うわあああ！！そうそう？

確かに

な．．．．．

話し合っても

無駄なようだ。

この子は

みごとに

洗脳されて

いる。

命を

かけて

使命を

果たそうと

するだろう。

洗脳か．．．．．

かもしれん

．．．．．．．．

しかし．．．

わしは今

．．．．．．

この子の

言ったことに

反論が

できなかった

世の役に立たぬ

人間は．．．

生きていく

資格が無い

．．．カ

仇敵徳川

が．．．治めて

．．．．．．

もしも

泰平な世が

来るならば．．．

わしらは

．．．．．．

もう

世の役に

立たぬ

．．．

生きる資格の無い

人間かもしれん．．．

．．．．．．

何を言う

あずみ。

おまえが

片桐様を

斬るというなら、

成田．．．．．．

片桐様に仕えた

わしは、

抜け！！

おまえを

斬らねばならんぞ！！

成田．．．

滝沢！

この子を

少女と思うな！！

我らの主君の

命を狙う

手練れの

刺客なのだ！！

斬る！？．．．

わしを甘く

見るなよ！！

斬られるのは

おまえかも

しれんぞ．．．

やめなよ！！

柳太朗おじちゃんの

友だちを斬りたく

ないよ！！

やめようよ、

おじちゃんの

友だちを

斬りたくない。

成田．．．

止める

な！！

この子らは

片桐様を

殺すことを

決してやめない！！

あずみ．．．．．．

あずみ

．．．．．．？

この

わしも、

このわしも、

己の

剣の腕をもって

主君をお守り

するのが

生きる道、

使命なのだ！！

成田！！！．．．

柳太朗

おじちゃん！！

あの集団から

抜けてくれよ！！

お願いだから．．．

．．．．．．？？

成田！！

成田．．．

．．．．．．！？

抜けてくれると

いいけどな、

あのおっちゃん。

うん．．．

あずみは

どこへ走って

行ったんだろ

戻って来るさ。

それより

次の作戦を

練ろうぜ。

まだ残り

三十人以上

いるからな。

．．．そりゃそうですか？

どこへ行っち

まったんだ！？

あずみは

．．．．．．？

作戦決めなきゃ

ならんのに．．．

「あずみ」第１集一完

あずみは

ビッグコミックス

無垢なる少女

あ！！

１９９５年３月１Ｈ初版第１制発行

日本第２８号第３８制発行

２００２年１１月５日

ふふふっ、

ＣＹａＫｏｙａｍａｌｌｙｓ

聰

芹香

凸版印刷株式会社

［ＳＢＮ４－０９－１８３５４１－４

〈検印廃止〉

発行所

（〒１０１－８００１）東京都千代田区・ツ橋この二の

編集１３：３２：３０１５年１月

提督「Ａｍａｚｏｎ＿ｔ＿２０１７ＥＢ」

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あずみ