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8月16日MCSUPEKOK
g
小山ゆう
インターネット
Ble
colMos
P784009/8/10/18354-0993
P299790004
IS8N4-09-183547-3
c9979\486E
定価510円「本体480円
雑誌「453-47」小学館
それぞれ
七
七幕鶴とシト
真香とマント
さすが、
小学館EOM
『7巻のあらすじ
大坂城落城の際、秀頼の介錯を果た柳生新陰流といいえば、徳川お抱えの
みに助けられる〈第〉話〉《...》
ええあずみの心に、ふと徳川家族に一滴旅、「今まで、徳川のために勝って
射する不信感が生まれた。そんな時、きた自分たちに、なぜっ...ぁずみ
鈴は『柳生新陰流・ネ名乗る剣士主義、の〈無〉に対する不信の念はさらに脳
の襲撃に遭い、危ういところをあずらんで...!?〈第2話〉。
あずみ
BICCOMICS
BlG.COMCSUPERIR
小山ゆう
七草笛とマント
草笛とマント
小山ゆう
い
草笛とマント
ふずみ
ビー草笛とマンド
いや
さっさと
7.車笛とマント
第一話「命と誇り」。
第二話、ホタルの夜、29
第三話「秀忠と宗姫」の
第四話、真実の行方、お
第五話「罠」は、
第六話「無法と腕自慢」は、
第七話「上意により...
第八話「草笛とマント」の
第二話命と誇り
爺!どこを
斬られた!?
致命傷は
負っておらん
安心せい!!
こいつも
傷を負って
いる...
だけど...
爺を殺る
つもりなら
なぜ
他の四人は
見ていたのだ!?
まさかとは
思うが
その少女は...
小幡月斎殿が
武芸を教え
育てたと
言われる
剣士の一人で
あるのかな!?
何者だ!?
...の
ようだな
こりゃ
驚きだ...
笠を取れ!!
相手は
俺がする!!
小幡月斎殿が
鍛えあげた
剣士たち
皆
恐るべき
手練れで
あると
聞き及び
ました。
此度...
使命は
使命と
して...
ぜひ、
その剣士たちと
お手合わせ
願いたいと
楽しみに
参ったが
まさか
このような
...
少女も
おったとは...
我ら、武芸を志し
剣一筋に
励んできた者。
私が..
うむ!!
拙者と
お手合わせを。
柳生新陰流
土橋又五郎!!
柳生新陰流!?
柳生とは...
たしか...:家康の
お抱えじゃないか!!
家康のお抱えらが
なぜ爺を襲うのだ!?
...
なあ、
爺!?
いざ!!
あずみ、
詮索は後にして
まず闘え!!
あずみと
いうのか
...
いざ!!
どういう
ことだ...!?
やはり家康は
あの男の言った
とおり...
よし!!
ば、ばかな!!
右袈裟に
来たはずの
剣が...
な、なぜ
左から
走った!?
早く
血止めを
しろ!!
は、速い...
あずみ...もう
おまえの目ならば
相手に現われる
わずかな動きで、
相手の剣が
どう動いて来るか
読めるだろう。
うん!!
わかるよ!!
しかし相手も
達人であるならば
おまえの動きで
おまえの次の
攻撃を読む!!
だが、おまえの
速さなら
わざと相手に
動きを読ませて
おいて...
その裏をかく
ことができる!!
やって
みろ!!
うん!!
うまく
できたぜ
爺!!
次は誰が
相手だ!?
まだ俺との
決着がついて
おらぬ!!
もう
あんたは
勝負が
ついたよ。
動脈が
斬れてる。
早く血止めを
するんだ!!
みごとな腕だ
......
正直
驚いた
だが...
その態度は
なんだ!!
ん!?
あっ!!
な、
なぜ!?
なぜ、
だと!?
しかも
勝者に
命を絶って
もらえず、
哀れみを
かけられた
剣士として
こんな風辱が
あろうか!!
足に深傷を負わされては、
もはや剣士としての
上達の道は
断たれたのだ!!
恥辱を浴びて
生きるより
誇りある
死を選ぶのが
剣士であろう!!
誇りある死を選ぶのが剣士であろう!!
おまえは
そう教わら
なかったか!?
我らと
立ち合え!!
柳生新陰流
尾形太一郎!!
同じく
立野要助!!
同じく
北村左門!!
あずみ、
その男の
申す通りだ
誇りある
剣士と
立ち合うた
ならば、
......
命を絶て!!
恥辱を浴びて
生きるより
誇りある死を
選ぶ...
この男たちは
...
恥辱より死...
命より誇りを
選ぶというのか...
...そうだな。
...
あの速さ......
真剣を持っての
この落ち着き...
この幼さで、
すでに
修羅場慣れ
していると
いうのか!?...
信じ難い...
この少女..
流派は何だ!?
...
小幡月斎は
流派など無い
と言って
教えぬが...
これは..
ただ
立ったまま...
なんの攻防態勢も
示さぬ.....
〝無形の位〟では
ないか......
無形の位〟とは
剣聖が
構え”を探求し
突き詰め.....
最後に到達できる
位だという...
それを.....
知ってか知らずか
この小娘が
真似るとは...
ふざける
な〜〜〜っ。
間合いを縮め...
三人が同時に
かかる気だな
あずみ......
これ以上縮めさせると、
危険だ.....
相手は同士討ちも
覚悟で斬り込んで
来るぞ!!...
こ...
こ...
こんな...
ば、ばかなっ!!
まだ
やるか!?
勝負は
見えている
...
それでも
.....
命より
誇りか?!
...
...
ッ!!
ヒョー
おっどろいた
ねーっこりゃ!!
第二話・
ホタルの夜
命か!?
命か!?
誇りか!?
どっちを
選ぶ!?
......
尾形さん
やめとけ
命を選べ..
知れたこと!!
あー
ーっ!!
あ~~~あ...
尾形さんまでが
...
爺.....
見事で
あった!!
柳生という
家康のお抱えらが
なぜ襲って来たんだ!?
家康の
命令か!?
いや...
なら
どういう
ことだ!?
家康殿の周りにも
いろんな......
野望を秘めた者らが
おるということ
だろう...
これから
それも...
探らねば
ならぬな......
爺の負った刀傷は
思いの他重く、
しばらく動けぬ
状態となり...
あずみ、必死の
介抱の日々が
続いた...
豊臣を滅ぼした家康は
大坂から駿府への帰路に
ついた...無論、天海も。
鈴は、天海との連絡役と
取り決めてあった日時に
その落ち会う場所に
行ったが...
二度とも
連絡役は
現われず
やむなく...
体の回復を待ち、
天海を追い、
駿府に向け
旅立つことに
した。
天海との
連絡が
とだえた。
今夜は
この宿場に
泊まろう
うん!!
あれ!?
何だろう
...
松明持った
人たちが
大勢歩いて
行くよ。
太鼓の音も
聞こえとった。
祭りでも
有るのだろう。
ちょっと見に
行こうぜ!!
爺!!
行って来い。
わしは
休んでおる。
...
心配するな。あれ以後も
もし、わしらを襲う者らが
狙っていたのなら
機会は何度も有った
はずだが...
来なかった。
うん...
だけど
.....
やめた。
行かない!!
おまえの居ぬ隙に
また、わしが襲われ
たらと...
心配で
行けぬか!?
......?
そういう
......?
わけでも
...
いらぬ気遣いだ!!
息抜きを
して来い!!
...
うん!!
じゃ、祭り
見て来る!!
あ、
待て!!
万が一という
ことがある
刀は持て。
おまえみたいな少女が
刀を差していては
奇妙に見られるが
これなら
荷物として
刀を背負って
いると思わ
れるし、
もし人に
聞かれたら、
「父の形見だ」
と言え!!
父の形見......か。
じゃ
行って
来ます!!
見たっけなあ
祭り...
うきは.....ひゅうが
あまぎと...
すごい
皆、
夢中で
踊ってる
...
以前見た
祭りとは
違うなあ
皆...
なんか
楽しんで
いるって
いうより、
辛いこと
苦しいことを
忘れようと
している
みたいな
表情だ
...
そうなんだよ
なあ...
この世の中
......
ほんとに
大勢の人間が
生きていて
いろんな事が
あって......
それぞれ
いろんな思いで
暮らしている
んだ...
...
なんだろ!?
さっきから
...
向こうにも
何か有る
のかな!?
おー
怖がる
いい
なよ。
よく見て
みなよ。
きれいだぜ!!
これは、
どうだい!?
きれいだろ!!
俺が
作った
花火だ!!
はなび!?
ほー
ーれ!!
一本
持ってみな、
あんまり
動かさず
静かにな
炎が治まって
......赤く
丸まってきたろ
...
そうする
と......
ほれ!!
松葉の
ような
火花が
出る..
きれい
だろ。
うん、
きれいだ!!
っ!!
......?
ふしぎだ
なあ...
俺は
上月数馬。
あんたは!?
俺は
あずみ。
ん
ふー
......
初めて
見たよ
...
〝俺はあずみ〟
......か。
女の子なのに
なんで俺って
言うんだよ
!?
それに
刀なんぞ
背負って
...
これは
父の形見!!
ふー
ん
おい、
どこへ
行くん
だよ!?
向こう。
向こうは
...
あれだぜ
...
行くのかよ
フフラステムステストを
あずみ.....か
......
近くで見たら、
驚くほど
きれいで
可愛い女だ
まいったなあ
こりゃ...
そうか!!
ホタルだ!!
ホタルが
あんなに
たくさん!!
ホタルを
見に行った
のか...
おいおい、
のぞきに
行く気かよ
女のくせに
それとも、
今夜の
相手として
俺を誘って
いるのか!?
おい..
少しは
遠慮して
見ろよ..
しゃがめって。
男と女は
......
ああいう事を
するのか!?
あん!?
何言ってんだよ。
知らないって
のか!?
なら...
あずみは
まだ
したことが
無いのか!?
あんたは
あるのか
!?
あたりまえ
だろ!!
へえ
俺はまた、
初心に見えるが、
〝くの一〟みたいに
あの技もたっぷり
教え込まれてると
思ったぜ...
なぜ
あんな声を
出すのだ!?
気持ちいい
からだよ。
女は
たまらん
らしいせ
気持ちいい
皆.....
好き合った者
同士なんだな
そうじゃ
ないさ。
ん?...
ほとんどが
今夜のゆきずり
だろうさ...
あとは前から
秘かに狙っていた
相手とか..
!?...!
ゆきずり
の相手と
あんな事
するのか!?
ほんとに
なんにも
知らないん
だな...
この......
祭りの今夜
......
起こった
出来事は
...
今夜だけの
夢の中...
たとえ
罪深い
行ないでも
今夜だけは
神様が
目をつぶって
くれるん
だとさ...
だからって
好き合って
いなくても
......
あんな事
するのか...
斬り合い
殺し合うより、
ずっといい
だろう!!
男と女が
正直になって、
身も心も
さらけ出して、
許し合い
求め合う
命を取り合う
より、
ずっと
素敵じゃ
ないか!!
俺は
大好きだぜ!!
あっあっ
あは!
俺たちも
してみない
か!?
今夜
だけの
夢の中..
あずみも
そろそろ
知った方がいい
年頃だぜ。
俺が
教えて
やる!!
知ると...
いろんな謎が
解けるせ!!
ひで、ただ
...むね、のり
第三話秀忠と宗矩
さっ
俺は...!
ん!?
俺は
好き合った
相手が
居た。
うん...
だけど、
身も心も
さらけ出して
許し合い、
求め合うことを
しなかった
わけだ。
いくじのない
男だな、
その相手は。
俺は
好き合っても
いない相手と
あんなことは
したくない!!
...!!!
あずみ
......か。
いい女だな
まいったな
どう報告し
......
どうするか
帰ろ...
二代将軍徳川秀忠も
大坂から江戸への帰路
にあった...
秀忠は...:関ヶ原の合戦
の時、進軍中に真田軍に
苦戦をし、関ヶ原の
合戦に間に合わなかった。
大坂冬の陣でも
なんの手柄も立て
られずに終わった。
だから、この夏の陣でこそ、
功名を!!?と勇んだが
家康からとても功名など
無理な陣位置に
引き下げられた。
その上.....そこで
思いもかけぬ息襲隊に
斬り込まれ...:あわや
という失態をさらした。
夏の陣の終わった後、
父の家康は、秀忠に
家臣たちの前で
冷たい侮蔑の目を
くれたのみで、一言も
言葉をかけなかった。
ばか者、
また
取られて
しまった
ではないか
そら!!
ま、
また!!
この
ずうずうしい
奴め!!
おまえばかり
奪いやがって
おまえに
やってるんじゃ
ないぞ!!
そんなことでは
エサにありつけ
ぬぞ...
それ!!
今度こそ
取れよ!!
この!!
また
奪い
おって!!
こいつ!!
こいつ!!
柳生宗矩
おのれ〜〜っ、
図体がでかいと思って
一人占めしおるか!!
柳生宗矩は将軍の剣法指南役
であるが、父の柳生石舟斎は
宗矩を柳生新陰流の道統を
継ぐ者とは認めず、
石舟斎は
柳生新陰流の正統後継者を、
孫〈長男・新次郎の子〉の兵介とした。
秀忠と宗矩は
共に......
幼少の頃から
自分の父が
大嫌いであり、
父を強く憎悪
しているという
点において
一致し、
二人きりの時は
互いに本音を
語り合う間柄
にまでなっていた。
余は......
天下の将軍
だぞ...
だが.....
あれ〈父・家康〉が
おるあいだは...
誰も
余を認めぬ
大御所様〈家康〉は
なんといっても
御高齢...
もう...
さほど...
長いことでは
ありませぬ
この冬を
越せるか
どうか
あと
わずかの
ご辛抱で
ござりま
しょう..
ふ.....
あれは妖怪だ!!
百まで生きるかも
しれん!!...
なんだ!?
数馬からの
報告が
届きました。
尾形ら五名全員、
一刀のもとに首を
はねられたようで
小幡月斎が
育てあげた
刺客団...
かなりの手練れ
のようで
あります。
人数は!?
それが
全部で
何名おるかが
まだつかめぬ
そうで...
我らが天海殿との
連絡を断ち切ったため
......今、小幡月斎は
街道にあって
おそらく
天海殿のいる
駿府に向かって
おると考え
られます。
駿府へ
...
か...
身の回りの世話を
する少女が一人
付いておるだけだ
そうであります。
良い温泉だったぞ、
あずみも入って来い。
男と女
いっしょか!?
別々だ、
安心しろ。
ふーん。
じゃあ
入って来る!!
女は
こっちか。
しめた!!
誰も
居ない!!
ヘっへっへ
ーっ!!
ん
ふーーっ...
ふわーーっ!!
気持ち
いいーーっ!
おや。
娘さん
一人かえ
お邪魔
しますよ
どうぞ。
婆さん
なんじゃい、
わしを
置いて。
あれ!!
男は
向こうだよ。
あん!?
こっちは女だけ!!
だめだよ
入って来ちゃ...
洗って
くれんのか!?
ほれっ、娘さんが
居るんだよ
だから
一人で
向こうで...
あ...
どうぞ
...
気に
しないで
...
もう
年寄りだで、
しょうが
ねえだで。
すみません
ねえ、
ほんとに
ほれ、
ここに
座って。
男と女が
身も心も
さらけ出し、
許し合い
求め合う
殺し合うより
ずっと素敵
じゃないか!!
逃がすなっ!!
ベヒ
今じゃっ!
毒矢で殺れ
ーっ!!
第四話真実の行方
ーっ!!
殺れー
おっおのれ
~~~っ!!
爺が.....
無事か!!
敵に襲われ
たのか...
うん...
忍びだった
...
それも
...
すごく
年老いた
二人だ...
あんな老人までが
襲って来る
なんて...
来た..
ひゃっ!!
刀を持て。
いらん!!
無理だ。
あんたらに
俺は殺れん。
今だ!!殺れーーっ!!
...
きっ...!?
消えた
ああっ!!
あきらめて
帰ってくれ。
それより、
誰に頼まれたのか
教えてくれ。
誰の命令
なのだ!?
...!!
はっ...果たせ
なかったは...
無念じゃが
きゃー
ーっ!!
もう......
老いさらばえて
無駄に死を待つ
だけと思っていた
わしらに......
思いがけない
最後の...
のう!!
我らご奉公に
死ねるは...
本望ぞ!!
...???ラックス!!
...そして....
...
駿府に入る...
明日は
駿府城へ
行くって
...
爺.....
家康に
会いに行く
のか!?...
もしかしておきましょう。
...
事の真偽を
確かめに行くのだ。
何度も言うけど
命を襲ったのは
家康のお抱えの
柳生、
それに家康は
忍びも大勢
抱えていると
いう...
俺を襲った
あの老忍びが
言ったご奉公
ってのも、
家康に対する
ご奉公と
考えられるじゃ
ないか!!
しているのが
家康だとしたら、
今、俺たちを殺そうと
飛んで火に入る...というやつだ!!駿府城へ行くなんて。
飛んで
火に入る
.....という
やっだ!!
駿府城へ
行くなんて。
わしは
そうとは
考えていないと
言っているだろう。
そうかもしれない
じゃないか!!
だから、真実を
探りに行くのだ。
よし!!!...
わかった!!
もしも
家康か...
今まで...
自分の
邪魔になる
豊臣方重臣
らを.....
俺たちを使って
殺させてきて
おいて...
今度は
その事を
天下の秘め事に
する為、
俺たちを
消そうと考えて
いるのだとしたら
そっ...
そんな家康の
ために...
俺たち
皆の...
今日までが
...
それじゃあ
あんまり
...
絶対許さん!!
俺は家康を
斬るぜ!!
爺!!
枝打ちの提唱者
天海の存在を
爺はあずみに
話した事は無い。
なぜなら、
爺にとって天海は
深い恩義を受け、
尊敬してやまぬ人物
であり
今日まで天海の
意見を仰ぎ
情報も資金も
受けてはきたが、
あくまで
枝打ちは
爺自身が
強く望み、
残りの人生
の全てを
自らの
貴務として
枝打ちに
かけると
決心した
からである。
それを知らぬあずみは
豊臣方を倒してきた
今日までの枝打ちは、
家康から命令が出て
いたこと...と理解
している。
許せん...
おまえを城には
連れて行かぬ。
おまえは
ここで
待つのだ。
えっ!?
何言ってんだよ。
フフフランスランドの
爺一人で
行くなんて...
おまえは
連れて行かぬ!!
じゃあ...
もしも
俺の想像通り
だったら、どう
なるんだよ...
爺が...
爺が殺されち
まったら...
爺が殺されち
まったら...
俺は一人ぼっちに
なっちまうじゃ
ないか!!
一人ぼっちだぞ...
あずみ...
年齢を考えても、
いつかは
わしが先に
死に、
おまえは
一人になる
時が、必ず
来るのだ。
わしは
その時の事を
考えぬ日は
無い...
えっ!?
この中に、
魚・獣、
山の実などの
食らい方
その時の為にと
金もかなりの
貯えが有る。
傷を負った時
病の時の
治療法...
刀の磨ぎ方、
その他......
生き抜く術を
教えてきた
わしの知る限りの
つもりだ...
そして、
おまえの武術は
天下に誇れる
域に達している。
もし、わしが死に
おまえ一人に
なったら...
おまえは、
その後の人生は
自分で決め
切り開くのだ。
なぜ明日
おまえを
駿府城に
連れて
行かぬか
それは、
何者かわからぬが
...
新たに出現してきた
わしらを抹殺
しょうとしている
敵の......将に
おまえの顔を
覚えられぬ
ためだ!!
知られてしまうと、
おまえは
......
一人になった
後も前から
狙われる身
となる...
わかったな!?
俺が...
たった一人
残された時の事を
考えない日は
無かったって
?!?......
一人っきりに
なったら...
それからは
俺の好きなように
生きていけっての
か!?......
そういう
ことだ...
おまえは...
今日までの
働きによって、
戦によって
生まれたであろう
何万という犠牲者たちを
未然に防いだ!!
実に大きな
天下への貢献で
あった!!
この世に
生をうけて
果たすべき
役目を、
もう
充分
果たしたと
言える!!
もちろん
わしが
生きておる
あいだは
まだまだ
天下の為の
使命を果たして
行ってもらいたい
と思う!!
おまえには
その力が
有るのだ
から.....
だが...
おまえ
一人きりに
なってしまった
なら......
それ以後は
おまえは
自分の
生きたいように
生きるがよい!!
何
言ってん
だよ!!
ん!?
やだよ...
おっ...
.....
おっ...
......
俺一人ぼっちに
...
なっちまうなんて
俺は...そんなこと
考えた
ことも
なかったぞ
......?
なに!?...
俺一人ぼっちに
なっちまったら
なんて......
なんだよ!!
なんだよ!!
なんだよ!!
そんな
こと...
そんなの
爺が死んじまったら
俺も生きちゃ
いねえぞ...
なっ...
ばかやろう
くそくそうですか?...
あ...
あずみ..
あああ~~~ん!!
フフフランスランドの
あずみ
......
そうだな...そうですか
泣きながら
眠ってしまったか
仲間の死を......耐え...
乗り越えてきた......
あずみが...
あんなに
......
幼い頃に
戻ったような
弱さを見せて
...泣きじゃくる
とは......
思わなんだ
...???...??
翌朝
わかったな!!
......?
待っているん
だぞ!!...
どのくらい
待てば
いいんだ!?
一刻(三時間)
ほどで戻れる
だろう。
では!!
......!!
なんで
こんなに
...!!
いやな
胸騒ぎが
するんだ
...
ドック・
...
第五話一氏、
...
では
天海殿に
お知らせ
いたします
ゆえ...
しばし
ここで
お待ちを。
お手数を
おかけする
応対の
手際が
突然の訪問で
あるのに...
ガンー、
!!
!!
しまった!!
爺...
まだ...
一刻(二時間)
過ぎないか
なあ......
だいじょうぶ
だよな...
絶対無事
戻って来るよ
なあ......
そう思う
だろ!?
もう一刻は
過ぎたぞ!!
絶対過ぎた...
あっ!!
よっ!!
あいつ!!
なぜ
あいつが
城から
来るんだ
!?
上月数馬だよ
あずみちゃん
おまえ......今
城から来たのか
?!!!...
何者だ!?
駿府城の侍か!?
ま...
そう
とってもらって
かまわない...
.....
一人で
心細かった
かい...
知らせにゃならん
事がある。
小幡月斎殿は
今...
爺が
どうした
ーっ!?
捕縛され、
罪人扱いで
護送されている...
なっ!!
やっぱり
家康め!!
......
俺の想像通り
じゃないか...
くそ〜〜〜っ。
護送だって!?
......?
どこへだ!?
どこへ護送
されるんだ
ーっ!?
おまえ...
いっしょに武術を
教え込まれた
仲間たちが
いるんだろ!?
その剣士らが
きっと、
小幡月斎殿
の奪回に
現われる
...???
その奪回に
備え.....
職にあぶれた
腕自慢の
浪人集団が
護衛に
雇われた
護衛に雇われた......
では
ここから先は
その方らに
この罪人の護送を
お任せいたす。
必ずや
この罪人の仲間が
奪回に出現するはず。
その方らが
見事これを
討ち倒し
目的地まで
護送を遂行
できたならば
約束の、残りの礼金は
大いにはずむとの
お達しである!!
ほーっ!!
へへへー!!
この爺いは
何者だ!?
何をやらかし
たんだ!?
爺.....
爺.....
爺.....
爺.....
ここに...
護送の道筋を
書き記して
きた...
仲間に
知らせて
早く助け
なきゃ...
処刑されち
まうぜ
...
...???そりゃああ
俺が...
道筋まで
教えるのは
...
俺も...
未だ姿を
見せない
おまえの
手練の
仲間たちにゃ
すごく興味が
あるからだ...
じゃあな。
くそう...
いやな
役回りだぜ
隠して、
騙して、
高みの見物か!!
...
爺...!
爺.....
爺......
待ってろよ!!
待ってろよ!!
必ず俺が
救い出して
やるからな!!
爺...
無事で
いてくれ
よ〜〜〜...
護送は
急がず、
襲撃に
場所を
備え易い
選んで
待機して
待つも良し
......だとよ
つまり
目的は
護送では
なく、
この爺いを
奪いに
出て来る
やつらを、
皆殺しに
してくれって
ことだな。
そういう
ことだ!!
おう!!
おまえ
何者だ!?
おまえを
救いに来るって
いう仲間は、
何十人ぐらい
いるんだよ!?
おーっ!?
むっ...むっ...
無理でえ。
こ...こ...
これじゃ
返事は
できねえ。
何十人だろうと
構やしねえ!!
めったにお目に
かかれねえ大金が
もらえるんだ!!
天下の
徳川様からよ!!
わーは
ははーーっ!!
おう!!
あの村は
どうだい!?
ん!?
何が!?
見晴らしは
きくし......
酒に飯、
女も居る
だろう。
おう!!
なーる
ほど!!
あの村に
乗り込む
気か...
楽しみ
ながら
敵を待ち
受けるにゃ
おあつらえ
むきじゃ
ねえか!!
あそこで
迎え討つ
つもりの
ようですね
......?
好都合!!
ここから
全てを
見渡せる!!
小幡月斎が
鍛え育てあげた
と言われる
刺客たち...
必ずや全員で
救出に現われる
だろう!!
何名
おるのか...
柳生宗矩
どれほどの
手練か
どれほどの手練か
しかと
見届ける
のだ!!
しかと見届けるのだ!!
おーーっと
女は逃がしゃ
しねえよ!!
婆ァは
いらねえ
とっとと
失せろ!!
この浪人たちは
囮で......
敵はどこかで
見ている...
あずみが
来れば
もう
知られ......
あずみ一人しか
残っていないことも
あずみの
顔も......
敵に覚えられて
しまうのが
爺...
囚人籠に入れられ
ていた......くそっ..
助けてやる
からな爺!!
家康め!!家康の
...
さあ...出て来い!!
何名おるのか...
あの浪人集団を
突破できぬはずは
なかろう。
だか...
気の毒ながら
小幡月斎を生かして
救い出すことはできぬ。
落ちつけ
......?
よー
く
考えろ
...
へたに
斬り込んだら
爺が縛られたまま
殺されてしまう
がもしれない...
第交話無法と晩自慢
旗でも立てて、
襲って来る奴らに
ここだと教えて
やるか!?
わーははは!!
ここは
良く見える。
見過ごす
はずがない。
さあ!!
早く
来やがれ!!
あずみ
この時、天海は駿府城
近くの寺に居た。
豊臣を滅ぼした今こそ、
たとえ家康が亡くなろうと
その後も揺るがず、幾世代と
続く磐石の徳川体制を
完成させねばならない...
家康とそのプレーン
たちは、この時期
一国一城令を発し
武家諸法度・
禁中並公家諸法度、
諸宗本山・本寺の
諸法度を定めた。
登城の
お迎えが
まいりました。
ブレーン天海は
連日知恵をしぼり、
寝る間も惜しむ
働きであった。
そのため、小幡月斎との
連絡役が戻らぬことも...
有り余る気がかりの
うちの一つに過ぎず、
いまだ何の手も打たずに
いた...
相手は手練で
神出鬼没だという。
もう
その用意で
いた方が...
そうです
な!!
おっ!?
もう殺す気か
??......
殺しち
まったら
獲物共を
呼び寄せる
囮にならぬ
ではないか。
何の
つもり
じゃい!!
無論、
現われるまでは
殺りはせぬ。
貴殿らは
奪回に来る
者らを、
討ち果たすが
役目!!
身共らは
この者を
処刑するが
役目なり!!
互いに役目を
全うしようぞ!!
ほー
そうなの
かい..
おびき寄せたら
処刑か...
なかなか
現われま
せんね...
どっちから
来るか
...
...???ラックス!!
さあ、
出て来い!!
早く姿を
見せろ!!
ちゃんと四方八方
見張っているのか!?
敵は
何集団かに
分かれて
どこから
襲って来るか
わからんのだぞ!!
わからん
のだぞ!!
おい!!
おまえ、
見回って
来い!!
俺がか!?...
なんで
俺なんだ
!?
つべこべ言わず
行け!!
俺に命令する
なーっ!!
さっきから
おまえらが
大将のような
振るまいを
しとるが、
誰が決めた!?
そら
そうだ!!
俺も
そう思う
ぜ!!
なんで
さっきから
おまえらだけが
座敷の中で
酒飲んでるんだ!?
一番
腕の立つ
者が、
大将に
なるのは
当然だろう
!!
けっ!!
勝負せずに
わかるかい!!
皆、自分が
一番だと
思ってる者
ばかりだ
ろうせ!!
ほへっ!!
知らんよう
だな!!
よーく
聞け!!
こちらの
お二方は、
あの!!
宮本武蔵
が!!
恐れて
勝負を避け、
逃げたという
伴左近殿と
播磨小次郎殿
であられる!!
噂ぐらい
耳にした
だろう!?
聞かねえ
なあ...
ウソをこけ!!
宮本武蔵が巌流島で
佐々木小次郎を倒したのは、
三年前で、この頃、武蔵の
名は天下の武芸者たちの
間に鳴り響いていた。
ウソでは
ないぞ!!
俺が
目撃した
のだ!!
あれは
...
二年前
備前の
宿場
でしたな、
ああ...
道場破りを
重ねて
...
方々に
恨みを
山ほど
買っていた
俺たちだ
...
その時も
二十人ほどの
刺客らに
囲まれた
そいつらを
片付けるのを
見ていた
群衆の中に、
宮本武蔵が
居たのだ!!
...
武蔵の
顔を知って
いたのか!?
ああ!!...俺は
以前、武蔵を
見たことが
ある...
だから、
この
お二人に
教えた
...
む、武蔵だとなぜわかった!?
む、武蔵だと
なぜわかった
!?
武芸者として
天下に名を売る
千載一遇の
機会!!
当然俺たちは武蔵に立ち合いを所望した!!
当然
俺たちは
武蔵に
立ち合いを
所望した!!
武蔵は
承知し
翌日の
場所と刻限を
指定した
そ、それで
......?
どうした
?!?...
武蔵はその場所に
来なかったのだ!!
後で、
武蔵の宿の者
に聞いたら
武蔵は
その早朝
そそくさと
逃げるように
旅だったとな!!
俺たちが
二十余人の
剣客を、
一瞬に
斬り倒した
のを見て
いた武蔵は、
この俺たちに
怖気づいて
逃げたのだ!!
聞いたか!!
あの
宮本武蔵がだ
!!
けへっ!!
笑わせや
がら...
この
大ボラ
吹きめ!!
ホラだと!?
聞き捨てならん
な......
宮本武蔵が
恐れるほどの
腕があって
なんで仕官が
決まらねえん
だよ!!
なんで未だに
食いつめて
こんな仕事を
引き受けて
るんだ!?
ホラか
どうか
試して
みるか!?
もう――っと
近づいて
みな...
怖くて
近づけんか
??......
こうか!!
爺は
どこだ!?
......?
へへー
ーっ!!
見たか!!
見たか!!
うほっ!!
こりゃ、
頼もしいや。
襲撃に何十人
来ようと、
安心だぜ!!
働きもせん奴に
分け前をやる
ほど、
俺たちは
お人良し
じゃないぜ!!
......
...
礼金の
分け前は、
何人
斬るか!!
その働きに
応じて
分配する!!
文句は
言わせ
ねえ!!
おい!!
代われ!!
代われ
ーっ!!
爺は
向こう側か!?
ックッ
まず爺を
見つけなきゃ..
第七話一と意に。
よいな!?
はっ!!...
ご上意により
処刑いたす!!..と
そうだ!!
奪回に
現われた者たちに
大声で
たげっさい
「小幡月斎を
上意により
処刑いたす」と
必ず聞かせ、
すぐさま
籠の外から
槍で貫くの
だ!!
楽し意――千君将軍)の命令
はっ!!
おっ!!
今、こいつ
俺を...
この村の娘だと
思ったな
そうか!!
皆、
雇われた
浪人たちで、
誰も俺の顔は
知らないんだ
........
あっ!!
まだ
お、女が
居た!!
おっ俺が
見つけた
俺が
さっ先だ
ぞーっ!!
爺
どこだ!?
おっ俺が
やる女
だぞ!!
へへーっ、
捕まえた
者が先
じゃ!!
こっち
じゃない。
どこだ!?
爺.....
ひへーーっ!!
だけど
ああっ!!
...
現われ
たーっ!!
しまった!!
爺を見つ
ける前に!!
まだだぞ!!
拙者の合図で
三人同時に
突くのだ!!
心得て
おる!!
現われたか
あずみ
あっちか!!
今、あの
小娘が
あっと
言う間に
三人を
倒した!!
なに――っ!?
......!?
あの小娘か
ーっ!?
おっ!!
どこだ!?
あん!?
女ーーっ!?
いやいや...
小娘一人か!?
小娘一人
か!?
なんじゃ!?
なんじゃ!?
あっ!!
爺!!
小娘一人
だと!?
いや
きっと
他からも
現われる
ぞ!!
おう!!
きっと
そうだ!!
どけ
っ!!
どかぬと
たたっ斬る!!
つ、強いぞ
......
ーっ!!
殺れー
殺らなきゃ
金をもらえ
ねえぞ......
どけ
ーっ!!
........
...
...
どけ
っ!
よし!!
もう
いいだろう。
小幡月斎、
上意により
処刑いたす!!
突け!!
!
!!
あー
ーっ!!爺...
爺、
無事か!!
なに!?
.....
少女が
一人...
あの少女が
たった一人
だという
のか!?
いや、まだ
他から
現われる
だろう。
よかった
ーっ!!
どけっ!!
道をあけろ!!
アカッコン
見たとおり
俺は強い!!
刃向かえば
容赦しない!!
おまえ...
たった一人
なのか!?
ひ、
一人でも
女でも、
殺らなきゃ
金がもらえ
ねえぞ...
腕を頼りの
武芸者たちだと
聞いた。
ならば、
手、足を
落とされては
生きてゆけぬ
だろう!!
だから、
だから、
むかって来る者は
命を絶つ!!
命が惜しけりゃ、
道をあけるんだ!!
ふははは
たいした
小娘だ!!
相手が
一人きり
だったって
ことは、
この
小娘一人を
殺った者が、
礼金を
一人占め
できるって
わけだな!?
えーっ!?
そうだろう!?
よーし!!
俺が
いただくぜ!!
くっ...
ぐが~~
無駄だ
どけっ!!
命を
粗末に
するな!!
見せて
もらったよ。
なかなかの
腕だ!!
現われた
のは...
この小娘一人
だけのよう
だな。
もう
手裏剣は
終わったぞ!!
たったっ
頼みますよ、
先生方...
小娘を斬るは、
初めてだが...
容赦
しねえ!!
淋しく
ないよう、
冥土には
すぐに
爺いにも
後を追って
もらう...
なにせ...
上意だそうだ
からな......
二人は
居合いだ。
恨むなら、
天下の
徳川様を
恨みな...
うおっ!!
ひっ!!
ーっ!!
道を開けろー
...
ひっ!!
あの
少女が、
たった
一人...
なんと
!!
第入話音小部と
驚いたな...
あの少女が
たった一人だけ
で.......
なら...
尾形ら五人を
斬ったのも、
あの少女一人
だったってのか
数馬の奴.....
見ていた
はずなのに、
そうは報告して
来なかったぞ...
数馬め...
何を考えて
いやがる...
どうします
か!?
...
あずみ......
小幡月斎まで
無事救い出す
とは......
見事だな
...!?
それに
ひょっとしたら
...と思っては
いたか......
ほんとに
もう...
おまえには
仲間が
残っていな
かったんだな
おまえには
......
また助けられ
た......
また......
心配をかけ、
苦労させて
しまった...
わしとした
ことが...
爺ーーっ!!
よかった
ーっ!!
無事で!!
ほっとした
ぜーーっ!!
確かに「上意により
処刑する!!」と叫んだぞ。
やっぱり家康の命令
だってことじゃないか!!
爺は推測している。
敵の将は、家康ではなく、
家康の側近の中に居り
天海の失脚を願い
家康が亡くなった後の
幕閣でより権力を
握ろうと企んでいる者
......と!!
しかし天海の手紙でしか
幕閣の内情を
知りようもない命は
今は、なす術もなく、
〝敵は家康!!!と
思い込んでいる
あずみに、
あえて反論
もせず、
いつか
天海との
連絡が
つく時を
待つこと
とした
にぎやか
だな爺。
......!
ちと止まれ
いらっしゃい。
あずみ、
来てみろ。
刀を腰に
移せ。
これは異国から
入って来た物の
ようだが......
うん!!
寸法も
合うな。
これを
買いたい。
へい!!
ありがとう
ございます。
どうだ
......
これから
徐々に
寒さに
向かう。
それに
この先...
突然の襲撃を
受けた時
やはり刀は
腰に差し
すぐ抜ける
用意で
いなくては
ならん。
それを
羽織っていれば
暖かく、
刀を差して歩く姿を
隠すのにも
彼たったろう。
どうだ!?
刀はすぐ
抜けるか!?
どうだ...
気に入った
か!?
ものすっごく
気に入ったぜ、
爺!!
嬉しい!!
ありがとう!!
爺、裏地が
ものすごく
肌ざわりが
いいぜ!!
暖かくて
最高だよ
温泉に
入って来い。
異人が織って作った
物なのか!?
うん。
おそらく
そうだ!!
フフフランス...
なら、ますます
俺にぴったりだな!!
......
うむ。
温泉に入って
来い。
あははっはっきりです!
うん。
温泉にも
刀は持って
行け。
うん。
へへへー
!!
あれ!?
居ない
.....
爺!!
なつかしいなあ、
爺が吹く
草笛を
聞くのは。
うん
吹けるか!?
吹けるさ!!
そうだな.....
思い出した
......
わしが皆に
教えた時、
あすみが
まっ先に
吹けるよう
になった
うん....もう
わしより
あずみの方が
うまい...
ん!?
何!?
これを
印籠
中に
菩薩像が
彫ってある。
これを
開けると、
これを、
この先、
おまえの
独楽の
ように
いつも
大切に
身につけて
いろ。
フフフランス...
なんで!?
...???
それは....ある高僧
の彫った菩薩像
である。
ある高僧とは
天海のことである。
残念ながら...
おまえの姿は
敵に覚えら
れた...
この先
...
常に狙わ
れる身と
なろう
.....
もしも
たとえば、
追いつめられ、
どうにも
隠れ場所が
見つからぬ
時......
おまえが
一人っきりに
なった後......
あるいは、
あるいは、
金が
尽きた時
いや...
戦いに疲れ、
静かなやすらぎを
得たい時でもよい:
寺を訪ね、
その印籠の
苦薩像を
見せれば、
おまえを
受け入れ
匿ってくれる
寺がかならず
有る。
この広い天下の
どこへ行っても
あきらめず、
丹念に
探せば、
かならず、
そういう
寺が有る。
匿ってくれる
僧がいる。
それはそういう
印籠だ。
大切に
身につけて
いることだ。
...
......
またそれか
よーっ!!
俺が一人に
なったら、
一人になった
らって...
いいかげんに
してくれよ
なーっ!!
わしもおまえも、
この先、命を
狙われ続ける。
わしはもはや
身軽には
戦えぬのだ。
俺が守って
やる!!
敵は強大だ。
俺が絶対
守り抜いて
やるって!!
だから、
もう
言うな!!
ん!?
なんか!?
これま?
!!
爺!!
俺の知らない
隠し武器を
持ってるな!!
見せろ!!
よせ!!
ウヒッ!!
ひゅうが
うきは...
なち...
戦によって...
かけがえのない
人々......全てを
失った.....わしは
........もう
この世から...
あんな惨い戦の
無くなる世を!!
......と、
おまえたちを
育てあげ...
おまえたちに
その使命を
果たしていって
もらうことに
我が生涯を
かけた!!
...???
それが、
この我が身が
守られる
はめになって
どうするか!!
いいじゃ
ねえか。
爺のおかげで、
俺はここまで
育てられた。
今度は俺が爺を
守るのは当然だ!!
ばかを
言うな!!
そんなことの為に
今日までの...
そんなことの
為に......
爺は........俺の
一番大切な......
かけがえのない
爺だぞ...
俺が爺の為に
命をかけていくのは
あたりまえじゃ
ないか!!
俺はいつまでも
爺のそばで、
爺の役に立って、
爺といっしょに、
生きていきたいんだよ!!
あ...
あずみ...
「あずみ」
」第7集一完
「掲載・ビッグコミックスベリオー」元平成8年17月より平成9年が号まで、
あずみ□
ビッグコミックス
一草笛とマント-
著
者
1997年6月1日初版第1刷発行
1998年10月5日
第8刷発行
発行者
ふ、ああっ、
◎Ya_Koyama1997
熊谷玄典
凸版印刷株式会社
BN4-09-183547-3
(検印廃止)
発行所
振替(100180-1-200
21-8001)東京都千代田区一ツ橋二の三の
●本書の一部あるいは全部を無視で複製や転載上品、検出等をすることとは、法律で認められた場合を捨き、著作者および出版者の権
利役者となります。あらかじ2016年、ありがとうございますので、すでにお小遣い今まで一本には「分け出しておりますが、ガー、落下、私「などの不良
晶がありましたら、「調作器」あてにお送りください。送料が社員担にてお取り替えいたします。お、お前作部「TELIDERE-26」の
区〔日本模写権センタ一委託出版物
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れる場合には、日本模今後センター(TEL)は2017年、10月30日(日)にご連絡ください。
一般的には2015年8月20日、東京・小学館大学館の
編集から201500度体以上販売店(32月15日金)
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