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Ble.comosilPack
少しずつ、
...
Ble
colMcs
97.8.11月11日曜日19784091835482
9299790004年6月
c9979\486E
IsaM4-09-183548-1
雑誌45785-48
定価610円「本体480円」
8小学館
ふふふっ...
小池ゆう
が、
...
...
小山ゆう
小学館
RG.COMCSUPEROK
!ハひとり
小山ゆう
ひとり
ひとり
少しゆう
...
第一話、数郷へ...!?
第二話、傷ついた獅子。お
第三話「爺と宗姫」の
第三話「爺と宗姫」の
第四話、ひとり、お
第五話「小野派刀流」は、
第六話「勘共衛との再会」は
第七話「電狩り」夜」の
第八話「下見」の
だがー
第一話、故郷
秋の台風を
宿で過ごす。
11月25日
...とこ
すっごい大雨だぜ、
爺...
とっ
えへっ!!
爺!!
嵐が過ぎ去って
気持ちのいい
朝だぜ!!
キチチ...
武蔵の川越に
喜多院という寺
がある。
これから
その寺に
向かおうか
と思う...
え.....
なんで!?
あずみに渡した
あの印籠の菩薩像を
彫った高僧(天海)が
かつて住職をして
おられた寺
であり
また、
わしが生まれ
育った故郷も
近い。
爺の故郷!!
...
ほんとか!?
そうか...
俺たちは
あの奥谷村で
育ったけど
命は......
爺の故郷の
話なんか、
まだ一度も
聞いた事
なかったぞ!!
どんな所
なんだ!?
爺の生まれた
所って......
よいか!!
よく覚えろ!!
武蔵の川越、
喜多院という
寺だ!!
この書状も
持っていろ。
その寺ならば、
印籠と
その書状を
見せれば、
必ずおまえを
匿ってくれる。
いっしょに
行くんじゃ
ないのか!?
爺.......
もちろん
いっしょだ
鈴は子供の頃
どんなだったんだ!?
あはは!!
爺にも
子供の
頃が
あったん
だ!!
想像でき
ねえなあ、
子供の爺
なんて
ひゃーっ、
ははは。
なあ、
教えてくれよ!!
爺の子供の頃や、
故郷の事を。
それは......
道中の
おりおりに、
思い出すまま
話して聞か
せよう...
ほんとか!!
うひっ!!
楽しみ
だぜ!!
それより
...
わしらの命を
狙う敵の目を
どう逃れ、
武蔵の川越まで
抜け切るか
ここもすでに
見張られて
いると考える
べきだろう。
馬で走ろうと、
夜にまぎれ
ようと
敵の目を
逃れ切るは
無理であろう。
戦うまでさ!!
斬って転って
斬り抜けるのさ!!
俺に任せなよ爺!!
敵も......
たった
わしら二人を
殺す為に、
何十人もの
犠牲者を
出したくは
なかろう。
わしらが
この駿府や...
徳川の政の地から
遠く離れた地で、
静かに隠遁
の暮らしを
するならば
何がなんでも
命を取ろうとは
せぬかもしれぬ。
敵の将に
その旨を
伝えてみよう...
...???ラックス!?
隠遁の暮らしって
どういうことだ!?
豊臣は滅び、
もはや
徳川の天下は
揺るぎないものと
なりつつある
わしは
考えた。
わしが
志したものも
......?
かけがえのない
おまえたちの
命をかけた
働きによって
...
ほぼ......
達成したかと
考える......
もういい
......?
もう充分
働いた...
これからは
あずみと
二人、
わしの故郷で
静かに暮らして
いこうかと考えてな
二人で静かに
暮らしてゆこう...
そうするって
伝えたら
家康が
わかって
あきらめて
くれるか!?
そんな甘い
はずがない。
それに...
爺も変だ
急に
爺らしくも
ないことを...
爺の本心ではない
......
あずみと...
わしの二人は、
どこまでも
生き抜くことに
しょう!!
なち...
あわ
ごもろ
ひえい
ゆら
ながら
あまぎ
うきは
ひゅうが
...
彼らへの
償いを
どうするかと
考えた時
低い!?...
彼らの...
あの..
厳しさに
耐えた日々を、
短くも......
この世に生まれて
生きた証......
抱いた夢を
......?
そして
成した
使命!!
偉業を
その全てを
心に宿している
あずみ!!
おまえが
彼らの分も共に
どこまでも
この世を、
佳きて生きて、
......と考えた。
生き抜くことだ!!
爺と共に
だろ!?
そうだ!!
わしら二人
どこまでも
生き抜こうぞ!!
うん!!
すごい増水だぞ
だいじょうぶか!?
橋が流され
そうだぜ
バンガンドック
すごい人数
だな...
爺...
奴らは
何十人の
犠牲者を
出そうと、
俺たちを
殺したい
ようだぜ!!
馬と荷車を切り離し
二人で馬で走り抜ける
用意をしておけ。
わかってる!!
ックン
ピックン
あの少女は傷つけず、
殺すは小幡月斎
のみ!!
小幡月斎
一人を殺せば、
すぐさま
引き上げること、
全員に通達して
あるな!?
はい!!
全員
心得て
おります!!
爺はもう
馬に乗れ
俺が先導して
斬り進む!!
あの馬上の一団
の中だな...
やっと姿を
現わしおった
敵の将......
その顔
見届けて
やる!!
爺、
馬に乗れ!!
早く!!
あずみ。
おまえは、どこまでも
生きて生き抜け!!
生き抜くんだ!!
爺!!
ーっ!!
爺ー
爺ッ
生き抜いてくれ
あずみ......
爺ーーッ!!
スクフフ
むざむざと殺られはせぬ!!
敵の正体を、
見届けずにはおかぬ!!
第三話傷ついた獅子
爺.....
何をしておる。
数馬、おまえの
役目を果たせ!!
はい...
さて...
向こうから
少女を切り離して
くれるとは、
願ったりだな。
覚悟していた
こちらの犠牲が
はるかに少なく
済みます
あの足では
わずかな犠牲で
討ち取れるでしょう。
この侍らも構えが
柳生新陰流...
敵の将は
柳生宗矩か...!?
あるいは宗矩を
抱き込んだ者か...!??
三人殺られた。
やるぜ爺さん!!
欄干を
杖代わりにし、
しかも川を
背にすれば
後方に敵を
置かず...
そんなことはない!!
山や茂みに
逃げ込まれる
より、
橋の方が
手間をかけずに
討ち取れる!!
橋での襲撃は
向こうに利を
与えたんじゃ
ないのか!?
ま、
次は四人
同時の攻撃を
かけるだろう。
見ものだぜ!!
爺...
爺...
この急流じゃ、
岸に泳ぎ着くのに
一苦労だ......
手際が
悪いな。
無益な
犠牲が
増える
だけだ。
よし!!
俺が行く!!
いや、
橋で
討ち取るは
俺が立てた
作戦だ。
俺が、
片を付ける!!
どけ!!
陣一郎様だ!!
おい、
道を
開けろ!!
開けろ!!
あっ!!
おお!!
...
片足不自由
ながら、みごとな
戦いぶり......
感服いたした!!
小幡月斎どの...
名を聞こう。
柳生新陰流
高垣陣一郎、
お相手いたす!!
柳生宗矩どの!!
お顔を
見せら
れい!!
真の柳生新陰流は
尾張柳生(こと柳生兵庫町
にあって、
正統継承者・兵介
江戸柳生の
宗矩どのは
権勢欲に汚れた剣
と聞く!!
この
やり口!!
正に!!
剣を
究める者の
所業に
あらず!!
うす汚れた
江戸柳生の
手口なり!!
堂堂と姿を
見せられい!!
柳生宗矩!!
...
お手前が、
柳生宗矩どのか!?
いかにも、
柳生宗矩でござる!!
我らを
消したい
真意は何か!?
それは...
それは......
謎のまま、
冥土へ行き、
ゆっくりと考えら
れるがよかろう!!
いざ!!
小幡月斎
どの!!
シャッ
第三話爺と宗矩
この男...できる。
だが、
ここまできて
むわ
宗姫に一太刀も
あびせずに殺られて
たまるか!!
ふ...
片膝をついていては
いかな達人でも
全身をひねる動きが
遅れる...
ああ~~っ!!
陣兄ーーっ!!
ーっ!!
おのれー
犠牲者を運び
皆、
退け!!
丈二郎、
晋介も
退け!!
陣兄
陣兄~~~...
みごとな
お腕前。
配下に
相手さすは
失礼であった。
拙者が
お相手いたそう。
くそっ。
こんなに
遠くまで
流された
橋が
見えない
爺...
爺...
柳生宗矩
己が野心か!?
それとも
誰かに
抱き込まれて
のことか!?
柳生は
徳川様繁栄の
愛たらん!!
柳生に私欲無し!!
これとて無論
駿府にて受けたる
上意(家康の命令)なり!!
!!
ばかな!!
...
爺、死ぬな...
殺されんで
くれ〜〜っ!!
あの少女...
小幡どのが
手塩にかけて
育てあげた
みごとな刺客...
やがて岸に泳ぎ着き、
必死で駆けつけて
来よう...
最期の別れを
したいであろう。
せめてもの
情.......
止めは
やめにしよう。
育てた
我が子のような
娘に...
最期を看取られて、
死にたいかな!?
だが...
深傷過ぎ
たか...
その出血
では...
はたして
あの少女が
駆けつける
まで...
命が
持つか
お...
持たぬか...
とても
持つまい...
さらばじゃ!!
あずみの命は
狙わず...
去るのか!?
目的は
わしの命だけ
だったのか!?
な、
なぜだ!?
その理由は!?
あずみを利用する
つもりか...
あずみに
誰かを
殺させたい
のだ......
しかし刺客ならば、
柳生は
自分らの手で
成せるはず...
となると
柳生には殺れぬ人物
......どうあっても
柳生が殺るわけには
いかぬ人物を...
あずみを使って殺す
!!?そうか!!
上意により、
上意なり!!
家康どのを!!
わしを殺させたのは
家康どのだと
信じ込ませ、
あずみに...
家康どのを
殺させようと
企んでいるのだ!!
まちがいない!!
もはや秀忠様に
取り入った宗矩は
それによって
天海様をも
陥れ.....
そうして
いかん!!
そんな陰謀に
利用されては
あずみは
あずみに
言い聞かせ
ねばならん...
あずみに
言い聞かせるまで
死ぬわけには
いかん...
くっ...
頼む!!
頼む!!
あずみが
持ってくれ!!...
駆けつけるまで、
!!
どうしたん
だ!?
もう居ない
......
あっ!!
荷車と
人影が、
人...
爺か!?
爺が
や、殺られてしまった
のか!?......
あず!!
...
あ...
ま、まだ...
爺.....爺〜〜〜っ...
第四話
ひとり
持ってくれ
頼む!!
あずみが
来るまで
この命、
持ってくれ
あずみに
言い聞かせ
ねば.....
あずみは
まんまと
宗矩の会果こ
陰謀に
のせられて
......?
家康どのを
...
!??
あずみに
言い聞かせ
ねば...
あずみに
言い聞かせ
ねば.....
あ...
爺!!
!???
!!
爺...
うろたえるな!!
五感を研ぎすま
せろ!!
気が動転した
時こそ、五感を
研ぎすませろ!!
敵の中に
おるのだ!!
あっ!!
爺!!
爺〜〜っ!!
あ~~っ!!
...
じ、爺が
血だらけ
た〜〜っ!!
あ〜〜っ...
へへへ
ーっ!!
今、
おまえは
死んだ!!
どうだ、あずみ...
自分だけは
いついかなる時の
ふいの攻撃も
絶対に防げる!!
と.....
ちと
自惚れて
おったが、
おまえとて
皆と同じ。
決して
そうでないこと
自覚したか
!?
よいな!!どんなに
気が動転する
出来事が起ころうと、
いや、
そんな時こそ
より五感を
研ぎすまし、
敵の攻撃に
備えねば
ならぬのだ!!
あ、あの
......
ど...
どう
なさったん
で......
右肩口は肺まで、
左脇は内臓まで
達している...
敵の奴め...
止めを刺さずに
去った......
だから
爺は...
こんなに
多量の血が
流れ出る
まで...
長いこと
苦しみながら、
徐々に
死んでいった
のだ......
おのれ~
このように内臓まで
斬られては
もう助からぬ!!
血は止めどもなく
流れ出ていく。
人も同じ。
体内の血が
流れ出るごとに
徐々に
死んでいく。
痛いよね
苦しいよね
...
そうだ!!
痛く苦しい
が.....
助かりようもなく、
ゆっくりと苦しみながら
死を待つしかないのだ:
だから、すぐ
止めを刺せ!!
人も同じ、
首か心の臓を、
このように!!
これでもう
何の苦痛も
感じぬ!!
五感を
研ぎすませろ!!
今も敵は
どこからか
俺を見張り
狙っている。
おまえの役目は
その少女に、
小幡月斎は
上意(家康の命令)
によって討たれた
のだと教え、
その後も行動を
監視し、報告
することだ!!
やめだ!!
こんな
役目
もう
やめだ!!
兎も猪も
熊も、そして
人も同じ。
そうすると
どうなる
の!?
死体となったら
こうして土に
埋めてやるのだ。
そうすると
その体は
やがて
土となり、
大地に
帰るのだ。
大地に
カえる!?
そうだ!!
咲いた花も、
芽吹いた
若葉も、
やがて枯れ
地面に落ち
土となり
大地に帰る。
草花も、
獣も、
人も、
この世の
生きとし
生けるものは
全て、
生まれて、
生き...
死んで、
大地に
帰るのだ。
大地に帰った
それは、
養分となり、
大地を
豊かにする。
そして
それは、
また
新たな
草木を
育て、
美しい花を
咲かせ、
おまえたち
の食べる
食物をも
育てる。
この世の中は
全てのものが
遙か昔から
そういう
ことを
くり返し
くり返して、
続いて来
...
これからも
続いて
ゆくのだ。
だから
肉体が
死ぬとは、
そういう
ことであり、
決して
悲しむべき
ことでは
ない
五感を
研ぎすま
せろ!!
狙われて
いるのだ。
必ず今も俺を尾行し
見張ってる奴が
いるはずだ...
あの時も
今日の
襲撃も、
俺たちを尾行
してた者が
あってこそだ。
あいつか...
あるいは
他にも
まず、
そいつらを
撒くことだ!!
爺......体は大地に
帰るけど...
魂が行く
黄泉の国ってのは
どこにあるんだ!?
うむ...
あの星々を
見てみろ。
おまえたちが
どこから
見ても、
星はいつも
同じ位置から
こっちを見て
いるだろう!?
うん!!
どこまで行っても
ずっと付いて
来るよね!!
そうなのか
......
星は昼間も
有るのかあ...
また、昼の間は
星は見えぬが、
消えてしまう
わけではない。
見えぬだけで
いつでも
星は空に
有るのだ。
黄泉の国へ行った
魂たちも......
昼の星のように
こちらからは
見えぬが
おまえたちが
広い外界の
どこへ行こうと、
黄泉の国は
いつも天にあり
.......上から
おまえたちを
見つめることが
できるという。
ーっ!!...
!
じゃあ
寂しく
ないねえ!!
そうだ.....
寂しくはない。
たとえ、自分の
かけがえのない者に
先に死なれても、
いつも
そばに居ると
感じていけば
よいのだ...
いつもそばに
居て......
おまえを
見ているのだ!!
どうだ!?
その袋に
入って寝れば
ふとんが無くとも
暖かく眠れるし、
小さくも
たためる
使命を
果たすには、
寒い外で
秘かに夜を
明かさねばならぬ
場合もあろう。
ひもを
閉めて
寝...
拡げれば、
襲われても
一気に
飛び出せる!!
こらっ!!
遊び道具
ではない!!
第五話小野派
まだ
眠るのは
早いぜ、
立て!!
立つんだよ、
数馬!!
剣では
役に立てない
おまえだから、
探索、尾行などの
役目を与えられ
てるってのに
それも
役立たずじゃ
おまえにゃ
存在価値が
無くなるだろ
!?.......ん!?
だから剣で
役に立つよう、
もう一度
鍛え直して
やるんだよ!!
わはは。
さあ、
打ち込め!!
けっ!!
情けねえ
野郎だぜ!!
何が剣だよ
...???
人殺しに
長けるが
自慢かよ!!
この時期、家康は
徳川体制固めの
最後の詰めに向け、
精力的に動き回った。
十月駿府から
江戸城へ。
そして十二月
駿府に帰着。
道中ではー
家康がどれに
乗っているのか
わからぬよう
籠を多く並べ、
手練れの
剣士らを
配し、
身辺警固も
万全であった。
飛猿
あずみ!!
見つけた!!
......
あずみも
駿府に来てた
のか......
変なもの
羽織って
!?...
あれ!?
くそっ!!
風があって
匂わん...
この俺が
見逃す
はずは...
あっ!?
おまえは!!
生きてたのか!!
さすがだな...
尾行を
見抜かれたのは
初めてだぜ...
そうか...
生きていた
のか......
加藤清正殿の
仇を討ちたい
のか!?...
俺は....清正様
ではなく、
井上勘兵衛様に
仕える忍びさ。
井上勘兵衛...
そうだった
のか...
この際......
教えてやるよ。
おまえは
......
俺の...
勘兵衛様の
命の恩人だ!!
ん!?...
飛猿は、あずみが
救い、手当てした
あの夜の男が
井上勘兵衛で
あることなど
......話した。
あの男が
...
......
井上勘兵衛
人間は......
そういう生き方を
すれば良いのでは
ないかと......
俺は思う...
心のままに生きよ
汝の心に音薩あり
勘兵衛どのは
元気になられた
のだな...
今...
どうして
おられる
!?
それは言えんな。
おまえは
家康の手先だ。
それは違う
!?!?...
そうか......
......あの男が
勘兵衛どのなら
この駿府にいる
目的はただ一つ!!
な...
俺の話を
聞いてくれ!!
将軍の
剣法指南役に
迎えられたのは
柳生新陰流の
宗矩と......
もう一人...
小野派一刀流の祖
神子上典膳・改め
小野忠明がいる。
小野忠明は
剣一筋の
武人であり、
政治力に長け
己の権力を増大
している宗矩を
大いに嫌い、
宗矩に
激しい敵愾心を
燃やしていた。
忠明の高弟
貢喬介
おい見ろ!!
おい見ろ!!
小野忠明と
小野派一刀流の
竜虎と
言われる
喬介と
凜太郎だ!!
なにっ!!
同じく
松井凜太郎
おお!!
あれが...
すげえな...
今、剣では
天下一強い
三人が、
揃って歩いて
るってわけだ、
目の前を!!
しかし。無刀取り〟が
できるという宗矩の方が
上じゃないのか!?
ばか言え、
宗矩なんぞ。
小野忠明が
一番強い!!
勝負しねえ
かなあ......
柳生宗矩と
小野忠明...
見たいよ
なあ...
柳生宗姫と
小野忠明、
どちらが強い
カー......
剣術家たちの
間では、いつも
話題となったが
小野忠明の方が
上だというのが
一般的な評価で
あったという
なら、今
天下一の剣客は
小野忠明か!?
いや......俺は
諸国を回ったが、
尾張柳生の
兵庫助が
天下一だという
評判が高かった。
ほう...
宗矩の
甥だな
強さじゃ...
宮本武蔵が
一番だろう!!
う~ん
おい見ろ!!
見つけた!!
おっ!!
居ったのか!!
......?
この駿府に
数馬の野郎が
見逃して、
もう二か月に
なるが...
身を隠す
でもなく
あんな姿で
......?
どうする!?
なあに
...
俺たちは
顔を知られて
いないんだ
!!
!!
それより
...
向こうから
来るのは..
ああ...
また
出くわしたな
小野派一刀流と
柳生新陰流...
どちらの剣が上
か!?...
柳生の
丈二郎
と
晋介だ
小野忠明は宗矩と
手合わせし、
一刀流が上だと
示したかったが、
宗矩は受けず、
弟子らにも
他流試合を
固く禁じた。
両派の高弟たちも
互いに......
強い敵愾心を
燃やし合った。
先生、
おもしろく
なりますね。
向こうも
道のまん中を
譲る気は無い
男たちです
から。
何を
しょうと
考えて
おるのだ!?
しようと
考えて
おるのは
向こうの
丈二郎
ですよ。
凛太郎、
そんなに
”気”を放つな。
すり抜けざま
小刀で俺の
袖でも
切って、
後で、
笑おうと
考えてる
ように私は
感じます
がね...
ウソつけ!!
おまえが
そうしようと
思ってるんだろ。
いや、
あいつが
考えている。
......
凜太郎
.....
よせ!!
はあ...
しかし、
仕掛け
られたら
やられる
わけには
いきませんよ。
こいつ!!
来るか!!
第六話、勤兵衛との再会
なぜ
草笛を
吹いた!?
抜く瞬間に、
右足が氷を踏む
位置に来るから...
滑るかと思い
つい...
!!
なぜ、今俺が
刀を抜くと
思ったのだ!?
だってお互いに
抜く!!という
強い。気〟を放って
いたよ。
この少女が
”気を
感じたと
いうのか!?
........
しかも冷静に
氷を踏むとまで...
女なのに、なぜ
大刀を差し、
そんな姿を
しているのだ!?
なぜって...
気に入ってる
からだ。
わははは、
その姿が
気に入って
いるのか!!
そりゃあ
いい!!
で、
こんな所で
一人で何をして
おったのだ!?
お願いがあって
小野忠明様を
待っておりました。
わしに!?
はい!!小野忠明様
の所に、高木勘助
という男が滞在して
おると聞きました。
ぜひ
会わせて
いただきたい
のです!!
ほーっ!?
勘助どのは
天涯孤独の身と
聞いていたぞ。
どういう
関係なのだ
!?
人は.....どう生きる
べきか......など
教えていただき
ました...
はーはは
はは...
おもしろいな!!
よろしい。
ついて
来なさい。
他の駿府城の侍たちと同様、
小野派一刀流の者たちも
俺のことを知らない...
やはり
.....
爺と俺を殺せ!!
という家康の命令は
あの老忍びや、一部の
柳生新陰流の者らに
下された密命だったのだ...
あっ!!先生!!
お帰りなさい
ませ!!
お帰り
なさいませ!!
小兵太!!
勘助どのは
おるか!?
はい、
おられま
すよ!!
勘助どのに
客が来てる。
すぐ来るよう
呼んで来い。
勘助さんに
お客!?
早く
呼んで
来い!!
はい!!
あれ!?
凜太郎さん、
あれは!?
甘い!!
ちえ
ーっ!!
勘助さーん!!
勘助さーん!!
勘助、
おぬしに
会いたいと
言うから、
井上勘兵衛は
あずみが訪ねて来るで
あろうことなどを..すでに
飛猿から知らされていた。
連れて
来た。
事情など
後で
お話し
しますゆえ、
しばし
二人だけで
話したいが
よろしい
ですか!?
うん。
離れを
使いなさい。
はっ。
ん!?
誰です
か!?
あの女....えっ!?
剣の天分を持ち、
剣の上達に一途な
人間を小野忠明は
大いに好み懐広く
受け入れた。
今、勘兵衛は
素姓を偽り
忠明の懐に入り
込んでいた。
小野一門は当然
家康の護衛をも
担当する......
あずみは勘兵衛に
話した...
爺が
殺されたこと、
そして今
自分は、
爺を殺し
止めを刺さ
ずに去った
刺客団の、
指揮を取ったのは
誰だったのか
.......など
探りたい...!!
だから、
勘兵衛の
そばに居て...
飛猿の協力も
欲しい
......と。
飛猿は...
命がけで
情報を仕入れて
来てくれる
......
それが欲しい
なら.....
自分の
才覚で、
自分の才覚で、飛猿を、
飛猿を、
その気にさせれば
いい...?
うん!!
わかった
ありがとう!!
あの、
裏の物置き小屋
でも縁の下でも
かまいません。
夜露を
しのげる
わずかな
場所を
しばらくの間
お借りできない
でしょうか!?
どうするのだ!?
夜そこで
眠らせていただき
たいのです。
おまえの
家は!?
遠いのか!?
家も
身寄りも
ありません。
なら、この寒い中
今日までどこで
寝ていたのだ!?
夜露さえ
しのげれば、
これで
どこでも
眠れます
よろしいで
しょうか!?
うん。
ありがとう
ございます!!
そんな.....
知らない
娘さんを...
勘助の
知り合いだ。
な、なら...
家の中に...
へ、変な女
だね...
変わった女
ですね...
......
ほんとに
寝てる
おはよう
へ...?
えへ...
なんで
掃除なんか
してるんだ!?
寝場所を
借りた
お礼だ。
!!
あずみ
......かあ
...
俺は、
お姉ちゃん
何て名!?
小兵太だろ。
えっ!!
あずみ。
もう覚えて
くれたのか!!
ほんとに
寝たんだな、
あんな小屋
の中で.....
驚いち
まったぜ。
勘助さんも
それから
先生も、
ほんとに
寝てるか
どうか
夜中
こっそり
のぞきに
行ったんだぜ
うん、
知ってる。
あ
おはよう。
あれま
...
おはよう
八平さん!
知ってたのか!!
掃除は、わしが
しますよって。
いや、
ここは
俺が
やるから。
いやいや、
わしの仕事
だで。
八平さんに
やらせなよ、
皆それぞれ
役割りが
あるんだから。
あずみさんは
女なのに、
なんで
「俺」なんて
言うんだよ。
あずみさん、
目が
ちょっと
青みがかって
るぜ。
異人の血が
混じってる
そうなんだ。
ふーん
髪の色も
ちょっと
茶色だし
だけど
きれい
だよなあ、
あすみさん。
こりゃ
たいへんだぜ
...??
何が
たいへん
なんだ!?
凜太郎さんも
喬介さんも、
かっこいい
だろ!?
ああ...
ん!?
誰だ!?
えっ!!
知らない
のかよ
先生と
いっしょの
あのお二人だよ!!
お二人は小野派一刀流の
竜虎と言われる
剣の天才で、
先生と凜太郎さんと
喬介さんの三人が、
今この
広い天下で、
一番強い
剣の達人たち
なんだぜ!!
勘助どのは!?
うん!!
勘助さんも
強いね!!
凜太郎さんらと
立ち合うと
十本に二〜三本
ぐらい取る
ことがある
からね!!
だけど他は誰も
あの二人に
何百本向かって
行ったって、
一本も
取れないん
だから!!
ふーん
だけどね
あの二人は
剣が強い
だけじゃ
ないんだな
かっこいい
だろ!!
だから
女たちが皆
すぐコロッて
惚れちゃうんだよ。
あずみさん
心配だなあ
......
だって
もの
すっごく、
手が
早いん
だぜ!!
女に。
手が速い
..?
もう
.....
すぐ
手つけちゃう
んだぜ...
二人とも
それぞれ
得意な...
女の落とし方って
のがあってさ、
凜太郎さん
の方はね、
こうやって
大胆に
近づいて
行って、
おいおい
思わず
吸い寄せられ
ちゃったじゃ
ないか...
なんて
可愛い目を
してるんだ!!
なんてこと
言っちゃうん
だぜ!!
恥ずかしい
だろ!?
だけど、これで
女はコロッ!!
だってさ。
喬介さんの方は
笛が得意
なんだ。
狙った女が
近づくと、
静かに
笛を吹いて
聴かせるんだ
..
そうすると
女たちは
あずみさん
きれいだもん
...
二人とも
絶対
放っとかんし
...
ウットリ
しちまうんだぜ。
たいへんだ
ぜ~~~
...
あの少女
...
不思議だ
...
第七話
結構狩りー
家康は生涯に
わたって
心身の鍛練に
励んだ。
剣術・乗馬
水泳.....と、
七十歳過ぎた
この晩年まで
日々怠らな
かったという。
中でも趣味と実益を
兼ねた鍛練法として
鷹狩りを特に好んだ。
「鷹狩りは鳥獣を
捕獲するだけの
遊びではなく」
「遠く郊外に出かけ
民の暮らしぶりを
視察し」
「山や坂を越え
川をおし渡るなど、
さまざまな運動を
することによって
身体を堅固に鍛える
ものである」
...と語り、頻繁に
出かけた。
おみごと!!
鷹狩りでは
小野一門や
柳生一門の
剣士らが
狩りの邪魔に
ならぬよう
離れた位置から
護衛をした。
あっ!!
おっ!!
く、くせ者
じゃーっ!!
ああ
~~っ、
くそっ!!
家康、
死ねーっ!!
ぐっ!!
家康
覚悟!!
御豊臣の
恨み!!
思い知れ
ーっ!!
うむ!!二名の者、
でかしたぞ!!
今の太刀筋...
一刀流だな...
はっ!!
小野派
一刀流に
ございます!!
忠明の門弟か!!
みごとで
あった!!
ははーーっ!!
......?
...
今後、
この駿府に
おける
家康様の
警固は...
今日の喬介と
凜太郎の働きに
家康様は大いに
満足なさり、
柳生を退け、
我が小野派一刀流が
全面的に受け持つ
こととあいなった!!
ぎまあみろ!!
柳生め、
消え失せろ!!
責任重大で
あるぞ!!
また、
今日のような
襲撃がある
やもしれぬ
命にかえて
家康様を
お守りせねば
ならぬぞ!!
では、失礼
いたします。
うむ!!
今日の働き、
まことに
大儀で
あったぞ!!
喬介、
凜太郎。
はい。
二人とも...
人を斬り殺したは、
初めてであったろう
......
はい...
初めて
.....
斬りました
木刀での何千回の
稽古でも......
得られぬ...何かを
...
掴んだはずだ
それを
.....
剣士として
......
心の底に......
良き錘として
座らせることだ!!
...
はっ...
期待しておるぞ!!
よりいっそうの
剣の精進を!!
あずみは二晩目から、
小兵太の部屋に寝る
こととなった。
小野忠明の屋敷も、
使用人や勘兵衛ら
泊まり込みの門弟の
「宿舎に、もう空き部屋が
無かったところ...
小兵太が
「あずみさんを
俺の部屋に」
と忠明に
願い出て、
忠明が
承知した
小兵太は...
父親が忠明の
旧友であった。
その父親が
戦死した為...
忠明が引き取り
剣を学ばせているの
だった。
ちょうど間に細長い
池があって、他の護衛
たちは家康様のそばに
行くこともできない!!
それを、
凜太郎さんと
香介さんの
二人だけが...
パッと
飛び越え、
家康様を
背に庇い、
仁王立ち!!
襲って来る
敵を、
やっ!!
とおーっ!!
一刀のもとに...!
せな
たーっ!!
あっという間に
片づけてしまったん
だってさ!!
すごいだろ
ーっ!!
やっぱり
すごいだろ!!
凜太郎さんと
喬介さんは!!
ますます
尊敬しちゃう
なーっ!!
あーっ!!
...
俺も早く
凜太郎さんや
喬介さんの
ように強く
なりたい
なーっ!!
も、もう
堪忍して
くらく...
こ...壊れてしまいます
どうかなさったん
ですか!?...
今夜の、
凜太郎様は...
なんだか......
怖い...
痛っ!!
き、
きつ過ぎ
ます.....
喬介様
おまえも、
この内部で
心の臓が
ドクドクと
血をたぎらせ
その血か
この五体を
駆け巡って
いるわけだな
人の体とは
...
この肌
......
たったこの
一枚の皮膚が
あふれ出たい
血を......
おおっている
だけなのだな...
喬介様...
!!
家康の鷹狩りには
それぞれの狩り場によって
必ず通る道と、
決まった休憩所有り
その場所は..
派手に
出て来るなよ
......
俺まで
怪しまれる
じゃねえか。
近くに
人の気配は
無い。
この間も
お願いした
ように...
なんとか
俺にも情報を
分けてもらえない。
だろうか!?
飛猿殿が
命がけで
掴んでくる
情報だ。
俺にできる
お礼はする...
金なら、
爺が残してくれた
金がかなり有る。
いくら欲しいか
言ってくれ。
また...
俺にできる事で
飛猿殿を
手助けできる事が
あるなら、ぜひ
要求してほしい。
俺は金じゃ
動かねえ。
なら何か
俺にできる
要求は
ないか!?
その肉体...
俺に、
抱かせるかい!?
それは
できん!!
キッパリ過ぎるぜ
まったくよ
なら、
あきらめ
るんだな
あはよ!!
背景
第八話
第八話下見の
ほんとーっ!?
俺も
行って
いいんで
すか!?
しょうが
ねえな、
連れてって
やる。
狩り場の
下見!?
...
うん!!
狩り場での
護衛を完璧に
するために
よーく下見を
するんだって!!
責任重大だ
からね!!
俺も行って
いいかなあ...
あずみさんも
いっしょに...
た、
頼んでみる!!
あずみさんも
連れてって
欲しいって!!
ねっ!!
いいでしょ!?
絶対邪魔に
ならないように
するから...!!
あずみが
言ったの
でなく、
おまえが
誘ったん
だろう
小兵太。
よし!!許す!!
だがもう
他は誘うな。
遊びでは
ないんだ!!
はい!!
ーっ!!
わはー
おたまさー
弁当増やして
ん
ーっ!!
四人分作ってーっ!!
四人分!!
家康様の鷹狩りの
狩り場は三か所
有って、ここは
昨日襲撃があった
狩り場とは別の所
なんだ。
鷹狩りの護衛は
難しいんだぜ、
だって家康様の
おそばを大勢で
ドヤドヤ歩いたら、
獲物も
逃げちゃう
だろ!!
だから、狩りの
邪魔にならないよう
離れた所から
お守りしなきゃ
ならないんだ!!
着もうと思えば、
少人数が
潜める場所は
かなり有る
もんだなあ
うん
そうだな
......?
もし
この辺りを
お通りに
なる場合は
我々が
歩くのは
あっち側
だな。
両側二手に
分れて、歩く
べき場所を
覚えて
おこう。
うん。
いいいね
!!
あずみ
!!??
ん!?
こっちを
見てるぞ
......
まさか
......?
まさか......
これだけ
距離があって
枝に隠れて
いるんだ...
俺を見つける
はずは...
!!
な...なんて奴だ...
すでに
俺を見つけて
やがった......
そうか
やはり
飛猿殿も
狩り場を
調べていた
のか......
勘兵衛殿は
狩り場で
家康を
...
山奥で育ち......
最前に鍛えられたあずみは、
視力・聴力はもちろんのこと
鳥や獣の動き・虫の音などの
わずかな変化を敏感に感じとり、
人の気配を察知する能力は
常人より遙かに優れていた。
小兵太、
そろそろ
弁当に
するぞ。
わーい!!
もう腹ペコ
だったんだ!!
はい、
あずみさん!
ありがとう。
あずみは
曲芸などを
見せて
暮らして
きたと
聞いたが...
武芸のような
芸もしたの
か!?
手裏剣を
投げたり
かわしたりの
芸はした
...
なるほど。
それで
納得が
いった!!
相手の放つ〝気〟を
感ずるなどは、
常人にできる
はずのない
ことだからな。
その双頭刃の
大刀も曲芸で
使っていたのか!?
これは
父の形見だ。
あずみさんは
みなしごで、曲芸の
親方も死んじゃって、
仲間は遠い丹後って
所へ帰っちゃって、
一人ぼっちに
なっちゃっ
たんだよ。
それで
これから、
これから、
どうする
つもり
なのだ!?
一人で生きる術は
知っている。
ふーーっ、
腹いっぱい
だーっ!!
香介さん...
あずみさんに
聴かせてるん
だな......
ウットリ
しちゃってる
......
あずみさん
!!?
飛猿殿
......
あれ!?
あずみさん
どこへ
行くの!?
ちょっと。
ちょっとって!?
何!?
どこへ
行くの!?
あずみ
さん!!
ちょっと。
小兵太。
気を
利かせろ。
えっ!?
あっ!!
あっ!!
そう
なのか
いけね...
そういえば
俺もしたく
なった。
ーっ!!
とー
飛猿......
こんな形で
なつかしい忍び里の
教え子と再会
するとはな...
ふざけるな!!
恨んでる者は
いっぱいいても、
あんたに教わった
などと思ってる
仲間は一人も
居ねえ!!
コロリと徳川方に
寝返るとはいかにも
あんたらしいぜ。
忍びに
徳川も豊臣も
あるかよ。
いつまでも
ガキだな。
しゃべってもらうぞ!!
狙いの全てをな!!
俺の拷問は
知ってるよな...
耐えられる奴は
一人もいねえ!!
やめろ!!
命が
惜しければ
そのまま
立ち去れ!!
なんだ
......?
女.....
なんだと
!?
あずみ!!
こいつらに
全てを
知られた!!
一人も生かして
帰すな!!
でないと
探索どころか
何も力も
絶たれる!!
おまえが欲しい
情報も...
勘兵衛様
の無念も
今日までの苦労も、
全て水の泡
となる!!
一人も生かすな!!
殺してくれ!!
あずみ!!
使える
ようだな、
この娘
おい、
女だからとて
客赦するな
!!
ああ、
客赦なんか
するもんか
!!
頼むぞ
あずみ
...
だが、
三人共
そうとう
腕が立つ
...
あまりにも
速くて...
刀に血も
付かねえ
...
おまえ
恐ろしいほどに
強いな......
死体を隠さ
ないとな...
俺に任せて
おまえは早く
戻りな!!
あの二人に
探しに
来られたら
終わりだぜ
...
うん
早く行け
!!
うん...
あいつ
強過ぎる
くそ...
俺まで
命を
救われち
まった...
あっ!!
あずみさん、
こっち
こっち!!
ごめん、
お待たせ。
小兵太、
はい!!
そろそろ
帰るぞ!!
おまえ...
あずみに
興味津津の
ようだな。
ん!?
あずみには
他の女にする
ような、あの
歯の浮くような
口説き文句を
言わないじゃ
ないか...
...!?
おまえこそ
今日の笛は
やけに
熱がこもって
たぜ!!
!!
ま、どっちが
落とそうと
恨みっこなしと
いこうぜ!!
...
眠れない
のか!?
うん...
今夜は
やけに
冷えるね...
うん。
...???!?
あ......
あずみさん
ん!?
そ、そっちへ
行っちゃ
だめ!?
寒いから、
いっしょに
うん!!
おいで!!
えへっ。
嬉しい
な!!
...
もっと
くっついて
いい!?
よし、
来い!!
あずみさんって
柔らかくて
......
すごく
温かいや
小兵太も
温かいぞ
......
小兵太は
あのお二人が
ほんとに
好きなんだな
うん!!
大好きだよ!!
あずみさんの
ことも
好きだぜ!!
それから
...
「あずみ」第8集一完
一通販・ビッグコミックスベリオー元平成3年1号より平成9年4月まで、
あずみ8
ビッグコミックス
ーひとりー
1997年9月1
著
や
発行者
FD届別所
日初版第1刷発行
ふふっ、
©YaKoyamal9
熊谷玄典
凸版印刷株式会社
BN4-09-183548-1
(検印廃止)
発行所
振替(00180-1-200)「TEL
〈〒101-01)東京都千代田区一ツ橋二の三の
●本書の一部あるいは全部を助けないようにした。無断で複数お使い上減の放送率をするということはできないでしょう。ことは、法律で認められた「場合を除き、著作者なような関係者の権」では、
平成28年度となります。あらかじめられたおで許諾を求めてくださいすごいっごいんだけどね。今度は一本には十分な訳しておりますが、万一、落下品「などの不良品
がありましたら、「副作部」あてにお送りください。選挙が社食的にでお取り換えいたします。朝作部・【TE21】2013年3月2
「RCH本複写権センター委託出版物)
本当の一部または全部を無断Googleで数字(ロビー)することは、著作権法上での例外を検き禁じられています。本当から彼女を希望さ
れる場合には、日本模写真撮影センター(TELACASI)28時21にご連絡ください。
編集18:322015500株式「Windowsich」については、
一般的には300万円。体が一小学館に