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あなたのMCSUPEROR
そ、その
実際のことは
BlGCOMCSUPERUR
小山ゆう
家康の最期
まずは
家康の最期
あすみ
もちろん、
第一話「発覚・
第二話、数方の無念、お
第二話、戦撃予告、から
ネットサービス泉の最新、お
第五話、剣士として、
第六話「剣士と刺客」は
第七話、遠正寺の決闘。
第二話発覚
どうだい、
いい温泉
だろ!?
ここは
いつも
空いている
んだ。
うん!!
月が
見えて
あずみ。
ん!?
近くに
来い。
来たよ。
裸になった
ところで
おまえの
本心も
見せてもらう!!
おまえは
おまえの爺を
殺した刺客団の
指揮を
執った者を
知りたいとか
なんとか
言ってたか
本心は
その命令を
出した家康を
家康を、
殺ろうと
してるんだ
ろう!?
憎むべきは命令を
実行した者より
命令を下した者
だからな...
どうだ!!
本当の事を
言え!!
おまえは
爺を殺された
復讐に、
家康を
殺そうと
しているな!!
俺は
復讐などと
言える身
ではない。
ん!?
復讐を
言い出したら、
俺自身
いっぱい
復讐を受けねば
ならぬ身だ...
ただ...
家康の指令で
始まり...
俺たちは
鍛錬を
積まされ
爺は...!
半生の全てを
かけ...
〝家康の敵を討つ〟
という使命を
果たして...
あまりに
短い一生を閉じていった
俺の仲間たち...
それか...
敵が片付いた今、
家康は、
その全てを
抹殺しよう
と.....
俺らを狙い
爺まで
殺した
それでは
...!?
いったい
爺の
功績は
皆の...!九人の
生きた証は...
俺は復讐など
言える身では
ないが...
どうしてもこのまま
全てをあきらめて
この駿府を去る気に
...
なれないんだ
あまりに
皆が...
......
無念だろう
今
どうすべき
なのか
俺自身にも
わからない
家康に会って
思いの丈を
ふちまけて、
いや
そんな
ことでは
...
わかった!!
だが
家康を
討つのは
勘兵衛様に
遂げさせたい
のだ!!
勘兵衛様はな、
幼い頃、ご両親と
姉上を家康に
よって残虐に...
そうか
うん...
その話は
勘兵衛どの
から聞いた
なら、
わかるだろう!?
ご両親と姉上を
殺され...
主君・清正様を
討たれ、
旗頭と
仰いだ
秀頼様、
淀殿を
討たれた
どれもこれも
全てが
家康の命令で
だ!!!...
家康を討ちたい!!
家康に......
思い知らせて
やりたいという
勘兵衛様の
執念は...
言葉に
尽くせぬ
ものがある
もはや
勘兵衛様は
家康を
討つこと!!
それしか......
生きる目的か
無いのだ...
.....
俺は遂げさせて
やりたい!!
おまえの気持ちも
わかるが
家康は勘兵衛様が
討つ!!
おまえは...
それを見届けて
......!?
溜飲を下げるん
だな。
そうだね...
わはは
ははは。
お帰りな
さいませ。
あっ!!
あっ!!
こ、これは
はは〜〜。
おいおい、
やめろ
やめろ。
ここに
来たら、
わしも
忠明の門人の
一人じゃ
もったいない
お言葉
恐れ入ります。
本多正純
家康の側近中の
側近である。
......
何か!?
いや...
木多正純
しかし
今の俺のこの顔
この距離...
まさか見抜けは
すまい...
加藤清正の
側近であった
井上勘兵衛は
家康側近の
本多正純とは
よく見知った
間柄であった。
気付くとは
思えない
こっちを見て
立ち止まったのは
この火傷跡の男に
驚いたからだろう
しかし...
驚いた...
本多正純が
忠明どのの
屋敷に
やって来るとは
考えなかった
うかつだったな...
確かに忠明どのは
家康の年寄衆にも
剣を教えている...
なつかしいですな
井上勘兵衛どの..
井上勘兵衛
どの...
...
...
は!?...
私は
勘助と
申しますが
もはや
ごまかしは
通ぜぬ!!
瑚兵衛どの
大坂落城の後に、
我が徳川が抱えることとなった
甲賀の忍びの者から
聞き出したのだ。
あの夜、
大御所様(家康)の
お命を狙って
単身で斬り込んで来て
炎に包まれた男こそ...
井上勘兵衛
おぬしで
あったとな!!
その火傷が
動かぬ
証拠!!
...
驚いちまったぜ!!
あずみさん
魚を手掴みで
ピョイヒョイ
授まえちゃうんだ
もん!!
そんなに
驚いたの
か...
小っちゃな頃
からの訓練
だよ。
あまり皆に
言いふらすなよ
小兵太...
あれ!?
どうしちゃったん
ですか!?
まだ早いのに、
もう皆さん
お帰りに
なられるん
ですか!?
......
なぜだろ
...!?
先生から
今日はもう
帰るよう
言われたんだ。
入って来るな
小兵太!!
何ですか!?
どうしたん
ですか!?
出ていろ
...
か、勘助さんが
どうかしたの
ですか!?
いいから
出ていろ!!
いや、
構わぬ!!
小兵太
見ていな
さい!!
今から凜太郎と勘助が、
今から
凜太郎と
勘助が、
防具無し
止め太刀も
せぬ試合を
する!!
ぼっ、防具無し
止め太刀
無し!?
!!
そんな
...
大怪我
しちゃうよ
黙って座って
見るのだ!!
剣士の
試合を!!
なぜ危険な試合を
忠明様の隣の
あの男は何者だ!?
勘兵衛どのの
身元が、
わかってしまった
のか!?...
家康の命を
狙う者だと
いうことか...
木刀でも
凜太郎の豪打で
急所を打たれれば
命を落とす...
この試合...
俺を殺す目的
か!?...
たとえ
俺が勝てた
ところで
もう一人の
天才香介が
来る
腕は、この天才、凜太郎が
俺より上だ...
どちらにしても
素性カノレて
しまった以上、
ここで俺を殺すか
重傷を負わせて
差し出す...
そうなれば
処刑......
俺はまだ
殺られるわけには
いかぬ!!
家康を殺すまで
殺られてなるもんか!!
いざ!!
どうする!?
...
とうする!?
逃げるか!!
逃げられ
るか!?
逃げられるか!?
......それは
男として
武士として
家康を殺るだけが
生きがいの勘兵衛
どのが....もしも
ここで...
出口は
開いて
いる...
いや待てよ
...?
ひょっとして
これは...
俺に
逃げろと
言うことが!?
勘兵衛どの...
この場は逃げた方が
...!!!
あの場で
俺を縛りあげ
本多正純に
引き渡すも
斬り捨てるも、
できたはずだ。
それをせずに
こうして試合を
やらせる...
忠明とのま
喬介も
座っていて
凜太郎も
俺より出口に
遠い位置に居る!!
俺に逃げろと
伝えているの
か!?...
そうだ!!
逃げろ!!
!!
...
やめろー
1話数万の無念
両の腕が
折れました。
これで剣も
弓矢も鉄砲も
使えませぬ。
どうか
これで
後は
任せた。
勘助...いや、
加藤清正様の
側近、
井上勘兵衛殿と
申されるそうな
もはや、わしの所には
置けぬ:出て行って
くれるか!?...
はっ...
斬り捨てられても
文句の言えぬところ
寛大なるお計らい
感謝いたします。
ううん...そうですよ
もし...
若き頃より
ただ剣一筋に
打ち込んでこれた
立場にあったなら...
喬介・凜太郎に
決して引けを取らぬ
剣を身につけられたと、
わしは思う。
それが
惜しい...
小兵太、
勘助の
荷作りを
手伝ってやり
なさい
なんで
あずみさんまで
出て行っちゃうん
だよ...
頼むよ!!
あずみさんは
出て行かないで
くれよ...
小兵太、
わかってくれ。
これっきり二度と
会えなくなる
わけじゃないから。
あずみさん、
どこへ行くの!?
場所を教えて!!
訪ねて行く
から!!
小兵太
よせ!!
行き先を追うな!!
わしらは
居所を
知らぬ方が
良いのだ!!
ぐっ...
わかるの
か!?
爺から散わった
...
これで板で固めて
縛れば骨は
徐々にくっつくと
思う。
ただ...
大切な筋が
やられてなけりゃ
いいけど...
ーーあすみは
飛猿に知らせ
勘兵衛は
その夜高熱に
うなされた。
おのれ家康〜〜っ!!
家康は狩り場で襲撃を受けた後も
鷹狩りを続けていたが、
年が明けて以後
ピタッと鷹狩りに
出かけなくなった。
飛猿は情報を
探り回り、
家康が病床に
あるという情報を
掴んで来た。
重病なの
か!?
あの高齢
だぞ...
どれほどの
重病なの
かは...
死なれて
なるか
〜〜〜っ、
病
などで
死なれて
たまるか!!
家康〜〜っ...
ーーそして
三月...
飛猿が
本多正純と
小野忠明の
会話を
盗み聞き
してきた
病状がやや回復したした
家康が、近々魔狩りを
するという。
家康の魔狩り好きは
相当なもので、
完全に回復するまで
待つよう正純が
説得しても
「我が生涯
床で果てるより
鷹狩り場で
果てるか自分に
似合い、本望だ」
とまで言い
聞かぬという。
家康すでに
七十五歳。
そうか~~っ!!
家康めが
そんな事を
ほざいている
か〜〜っ...
家康め!!
己の死期を
悟ったか!!
それだ!!
その鷹狩りだ!!
その時を
逃がしたら、
もう家康を
殺れる機会は
二度と無いかも
しれぬ...
頼む〜〜っ!!
くっ...
この指め
握れぬ
くっ...
家康ーーっ!!
...
くっ...
ふっ...はーはは〜〜っ。
俺は..
いったい
何のために
生きながらえて
きたと言うのだ〜〜っ。
剣も持てぬ、
弓も引けぬ
か〜〜っ!!
家康を討ち、
その場で
香介・凜太郎に
斬られようと
思うていた!!
それも
かなわぬ
か〜〜〜っ...
死ねぬ~~っ、
このままでは
死ねぬ~~っ!!
父・母・姉の
敵も討てず、
主君清正様の
敵も討てず、
秀頼君:淀殿の
ご無念も晴らせず、
顔にこんな火傷を
負い.....
両の腕を
潰され...
これでは
死んだ後
会わせる顔が
誰にも顔向けができぬでは
ないか
っ!!
.....
...
みすみが
ふふふ。
これこれ、
ふざけてばかり
いんで、
ちゃんと
麦踏みせんと
麦か丈夫に
育たんよ。
あんな
生き方
おだやかな
暮らしも
あったのだな
あは
俺は......
あのように...
人々がいつまでも
おだやかに暮らせる
家平な世を...
家康が築くから
.....と
それを邪魔する
家康の敵を倒す
...という使命を
果たしてきた...
勘兵衛どの
ん!?
今...
家康が
死んだら
また世は乱れて
戦の世に逆戻り
するんだろうか!?
もう
そんなことは
ない。
今や徳川は二代将軍
秀忠の時代であり、
まちがいなく
三代.....と徳川の
天下が続くだろう
なら...:家康自身は
役割を終え、もう、
余生を楽しんで
いるだけと
いうことなんだ
ね!?...
...
.....
そのとおりだ!!
......
家康は己の野望を
遂げたのであって
家平を築いた
のではないぞ!!
太閤様
(秀吉)の
築きあげた
泰平の世を
汚い策略
謀略で、
己が手に
奪い取った
だけなのだ!!
...
豊臣の世を
守らんとした
幾万の者の
命・暮らしを
奪い・たたき
潰してだ!!
その幾万の
怨念は
どこへ
行けば
よい!?
家康は、
己の野望を達成し
...今、ぬくぬくと
余生を暮らし...
平穏な死を願って
いるのだろう...
そんな...
それで済む
のか!?...
家康を討ちたいのは
俺の個人的な
敵討ちだけの
思いではない!!
未だに成仏
できぬであろう
幾万の無念の
魂の恨みを
家康は今こそ
その一身に
引き受けて
死ぬべきだ!!
それが
人の世の
けじめた!!
せめて......せぬて
この一太刀を
家康に...
だか...
かなわぬ...
この太刀を
......
勘兵衛どのの
その思いごと、
俺が
引き受ける!!
俺が家康を討つ!!
あの...:蕎介・凛太郎
闘うことになるぞ...
あの二人は、まさに
剣の天才だぞ!!
その時その蒔の
自分にとって何より
大切に思う人の為に
役に立ち...
時には、自分の命も
かける!!
人はそういう
生き方をすれば
良い......と
教えてくださったのは
勘兵衛どのだ!!
あ...
あずみ...
爺......
皆...
それで
いいんだろ!?
...
あずみ
第三者、東野学学生で
あずみさん!!
わーっ!!
あずみさん
だ!!
凜太郎さん
喬介さーん!!
あ、あずみさんが
来ましたーっ!!
あ!!ほんとだ、
あずみだ...
久しぶり
たな...
皆は
稽古を
続けろ。
あれから
......?
かれこれ
三か月...
勘助(勘兵衛
殿は、
どうして
おられる!?
腕の具合は
!?
骨は治ったけど、
もう刀は
握れません。
...
そうか
...
あずみは
ずっと
いっしょに
居るのか!?
勘助殿と
はい。
涙だまりも
共に!?
はい。
そうなの
か!?...
...
勘助殿と
あずみは
そういう
関係!?
いや、
まさかな..
忠明先生は
ご在宅で
しょうか!?
うん!!
いらっしゃるよ。
今日は......
いろいろと嘘を
ついていたことを
謝りにまいり
ました。
ん!?
曲芸をして
暮らしてきたと
言ったのは嘘で、
俺は幼い頃より
人を斬る為の武術を
学んで育ちました。
そして今
俺は、
勘兵衛殿と
目的を同じと
する者です。
!
なっ!!
家康を
警固するお二人とは、
残念ながら
敵対する立場に
いる者です。
!!
もし俺が目的を
達成したなら
お二人のお立場に
大きなご迷惑を
おかけすること、
どうか
ご勘弁を
心苦しく
思いますが
では
えっ!?...
えっ!?
何!?
どういう
ことなの!?
嘘や冗談では
ないようだな
ああ
あずみが
家康様を
えーーっ!?...?
討ちに来ると
言った......
何!!
それは
...
誠か!?
はい。
嘘をついて
きたこと、
申し訳
ありません。
...
勘兵衛殿に
代わって、
家康を討つ
つもりです!!
...
幼き頃より
剣を...
誰に
習うた!?
爺です。
ほう...
祖父か...
流派は何流と
言う!?
知りません。
それは聞きま
せんでした。
剣の腕を見たい。
今から道場にて
わしと立ち合わぬか!?
来なさい!!
申し訳あり
ません、
それは
応じかねます。
そうか
あずみは
俺たちが護衛する
鷹狩り場に
家康様を狙って
斬り込んで来ると
言うんだな...
そういう
ことだ...
な、なんで
あずみさんが
そんなことを!?
来たら、どうするの!?
凜太郎さん、香介さん
まさか
あずみさんを
きっきっ...
斬るって
言うの!?
そんなこと
しないでしょ!?
ね!?
そんなこと
しないよ
ねー......
俺たちが斬らなくとも。
他に大勢の護衛がいる
あ、あずみさん
斬られちゃう
よ.....
お願いだよ、
助けてやってよ。
ねえ...
ねえ...
お願いだ
よ~~...
心配するな、
小兵太。
俺たちが
まっ先に
あずみを
峰打ちで
倒し、
しとめたと
言って...
なるほど!!
殺したと
見せかけて、
そうだな
なんとか
うまく処理
できないことも
ないぞ!!
それしか
ないだ
ろう...
頼むよ!!
.....
お願い
だよ!!
絶対、
あずみさんが
他の護衛にも
殺されないように
してね!!...ねっ!!
あずみが嘘を
言ってないことは
よくわかる...
しかも、
家康様を
守る側の
こちらに
家康様を討つ!!
と.....わざわざ
筋を通して
伝えに来るとは
驚く
ばかり
か.....
少女ながら...
その落ち着きと
自信は......
みごとであり
この忠明
少々...
うろたえる
思いだ...
だがな
あずみ
......
だがなあずみ......
喬介、
凜太郎は
おまえが
想像しているより
はるかに強い...
私が教え、
育てあげた
最高傑作だと
自負しておる。
まだ途上では
あるがな...
あずみ
思い止まる気は
ないか!?...
ならば......
香介・凜太郎は、
あずみを
斬らねば
ならぬ...
あの二人に
......
少女を
斬らせたくは
ない...
わしが育てあげた...
わしの誇りでもある
喬介・凜太郎の
二人の剣に...
少女の血を
吸わせたくは
ないのだ!!
だから
生涯!!
どうあっても
思い止まらぬと
言うのなら...
わしがこの場で
あずみを斬る!!
わしの剣ならば、
幾多の戦場をくぐり
すでに数多の血を
吸っている!!
刀を持て!!
刀を持て!!
わしに
斬り殺す気が
無かったことを
なぜ見抜いた
?......
なぜだ!?
なぜ
見抜い
た!?
そう...
感じたまでです。
感じた!?
あずみは
動けなかったの
ではない。
斬り殺す
つもりは無く
額に浅く
傷をつける
つもりだった
わしの心を読み
眉一つ動かさず
わしの切っ先を
見切って
かわした...
しかも...
その目に
何の恐れも
無い...
あっ!!
あずみさん
あずみ、
わかった!!
家康様を
狙って来るなら、
俺たちが
堂堂と相手を
してやる!!
他の護衛らに
構わず、
俺たちに
向かって来い!!
いいな!!
俺が
斬る!!
あずみを
他の護衛らに
斬らせたく
ない。
わかったな!!
堂堂と
勝負しよう
ぜ!!
...
まさか
まさか!!
小兵太!!
魚を手で
擱み取る
コツを
教えてやる。
ほら、この蝶を
よーく見ろ。
動きの先を読み、
動きのちょっと
先を...!!
魚も
同じだ!!
...
...
訓練すれば、きっと
できるようになるぞ!!
世話に
なったな
小兵太。
第四条東の最期
鍛え
あげた
わしの体は、
山野を
駆け回るが
一番の養生
じゃ!!
御坊、
止めても
無駄じゃぞ。
これ以上我慢しておっては
治るものも
治らなくなる。
それに
こいつが
早く
連れてってくれ
連れてってくれと
毎日毎日せがむ
よし!!
出かけるぞ!!
天海は連絡が絶たれた
小幡月斎の消息を
調べさせてはいるが...
未だ掴めずにいた...
家康が、いつ、
どの狩り場で
鷹狩りをするか...
飛猿がすでに、その
情報を掴んでいた。
今日!!
この狩り場
で!!...と。
爺...
今日俺は
家康を討つ!!
見ていて
くれ爺...
ながら、
あまぎ、
ひゅうが...
秀頼様も
家康の野望の為に
哀れな死を...
おまえたちも
家康の為の
使命を果たした
というのに
なんと
報われぬ
死か!!
家康に天罰を!!
それが
人の世の
けじめだ!!
けじめ
幾万の無念の魂の恨みを
家康は今こそ、その一身に
引き受けて死ぬべきだ!!
その通り
だ...
喬介・凜太郎は
おまえが想像
しているより
はるかに強い!!
二人の剣に
少女の血を
吸わせたくは
ないのだ...
なるほど...飛猿は
よく調べあげて
くれた......
どこを回って来ても
この辺りは
必ず通る
わけだ...
もしも
あずみが
喬介、凜太郎に
斬られ、
家康を
討てなかった
なら...
俺が
この火薬で
家康諸共、
自爆して
やる!!
その時は
喬介、
凜太郎も
道連れと
なるが
済まぬ
許せ...
来た!!
勘兵衛殿
必ず俺か!!
ほんとうに今日
襲撃があると
言うのか!?
おそらく
ある!!
だから
何度も
言うが
現われたら俺と香介が飛び出して迎え計つ!!
現われたら
俺と喬介が
飛び出して
迎え討つ!!
皆は
即座に家康様の
回りを固めて
お守りするのだぞ!!
凜太郎!!
見ろ!!
あずみだ!!
あっ!!
現われた
のか!?
あずみ
あきらめろ!!
女!!
女だぞ!!
あっ!!
あずみ
......
こらっ女!!
・どうゆう
どけっ!!
目的は
家康
ただ一人!!
他の者は
刃向かわねば
命は取らぬ!!
どけっ!!
おまえ、
小野先生の
所におった
あずみでは
ないか!!
なっなんの
つもりだ!?
くそっ!!
沼だ...
どけーっ!!
どかねば全員
たたっ斬るぞ!!
他からは
現われませぬ...
ご安心ください
あの女一人です!!
忠明の道場で見た
あの少女...
どけ
どけーっ!!
この者たち皆
家康の盾となって
死ぬ覚悟ができて
いる...
やむをえん!!
ーっ!!
許せー
おおっ!!
なっ何者だ!?
...
...
あの日の男
......
やはり家康の
側近だったか。
あ...
目的は、わしの命
つじゃな!?
そうです。
この正純は
まだまだ
この国に
必要な男。
生かせて
やってくれ
承知しました。
...
少女ながら、
そこで
なんかわかんな
驚くべき腕だ...
え
チャント
それで大丈夫だよなんだよ
そんなことはなく、
そしてそんなことは
それはそれだけでなかったんですけど、
ですから
これは加藤清正様の
側近・井上勘兵衛殿の
願いを込めた剣です。
清正!!
井上...!?
お覚悟!!
...
おまえ..
小幡月斎に
育てられた
戦士です。
これは
恨み
ではなく、
けじめと
思ってください!!
や...は..た!?
何者
だ!?
それだけで、
オネネで、
うん
うんうん
大っ
それでも、
えええよえ
それで
それじゃ、
はぁ...
オレ
なのでしょ!!
...
1.
第五話「剣士郎」
逃げろ!!
逃げろ
あずみ!!
だいじょうぶ
だ!!
あずみなら
逃げ切れる
待て!!
待て
あずみ!!
あずみ
ーっ!!
......
......?
聞けっ!!
聞いてくれ
あずみ...
やられた
俺たちの
完敗だ
まんまと
はめられた
確かに俺たちは
あずみを甘く
みていた..
あの
ように
だが
汚いぞ!!
わざわざ家康様を
襲撃すると知らせに
来たのは
少女である
あずみを気遣って
俺たちがおまえを
守ろうとするだろう!!
見越し...
罠にはめるための
計路だったとはな!!
汚いぞ!!
それは
違う...
そんなつもりでは
なかった...
あずみ
ーっ!!
このまま
逃げる気
か〜〜っ!!
俺たちと
戦え!!
もはや我ら、
切腹を免れぬ身:
えっ!?
切腹!!
命をかけて
お守りすべき
家康様の
お側を
自ら離れ
沼にはまって
あえぎ...
そんな...
その間に
家康様を討たれ
刺客を目の前に
して逃げられる..
この不手際・大失態...
切腹を
もってしても
償いきれぬ
大罪だ!!
そ、
そうなの!?
ま..
そうだ
ろうな
あずみがあれほどの
手練れであることを
見抜けなんだ...
くそ〜〜っ!!
あずみと勝負が
したい!!
剣の...
剣の修行
のみに
明け暮れ
......
今日まで
生きてきた
今、剣では
天下に誇れる
位置に来れたと
自負していた
今ここで
切腹して
果てるは
無論
くやしく
まだまだ
未練は
ある..
だが、
それよりも、
立ち合え!!
あれだけの手練れの
護衛らを瞬時に
斬り伏せたあずみの
剣技と......剣に
生きてきた者として
勝負がしたい!!
あずみの剣と我らが剣!!
勝負せずに
このまま、
罠にはまったまま
切腹して果てるは
あまりに心残り
...
無念だ
勝負しろ!!
あずみ!!おまえも
剣士ならば...
この気持ち
わかるはずだ!!
勝負しろ
ーっ!!
このままで
切腹で果てる
のでは...
我ら...
死にきれ
ぬ〜〜っ!!
あずみ!!
勝負をしろ
~~っ!!
気にするな
あずみ、
行こう。
我ら、まもなく
身を拘束され、
切腹する運命。
その前に
あずみに決闘を
申し込む!!
今日
八つ半(午後三時
それまで
我ら、
拘束を
振り切り、
逃がれて
そこで待つ!!
蓮正寺の裏で待つ!!
蓮正寺の
裏で待つ!!
あすみが
来なければ...
我らは大失態の上、
その場を逃亡した
ひきょう者の
そしりも受けて
腹を切る!!
待っているぞ、
決闘だ!!
待っているぞ!!
あずみ!!
受けることはない
来い。あずみ。
来てくれ
あずみ
待っているぞ!!
決着を
つけよう!!
あずみ。
気にするな、
互いの立場で
それぞれ
真剣に
命をかけて
やったこと
の...
結果なんだ
それより、
やったな!!
みごと
だったぜ!!
さすがに
あずみだ
わはーっ!!
しかと見届けた
ぞ!!
あざやかだった!!
...
...
...
フフフラフラスランス...
あ、
あずみさん
どうなった
の!?
どうなった
の!?
ねえ、
あずみさん
は!?...
ど、どうした
の~~っ!?
何があったの
ーっ!?
なっ!!
...
...
申し訳
ありません
......
我ら、すぐさま
城に報告し
その場にて謹慎し
沙汰を待つべき
ところ
報告もせず、
逃亡したと
同じ行動を
もって、
まっ先に
先生に
お許しを
乞いに
まいった
次第...
なぜならば
この失態、我ら、
切腹を賜わるは
必定...
!!
その前に
どうあっても、
あずみと
剣を
交えたく!!
せっせっ切腹!!
っ!!
このまま
拘束を逃がれ
あずみとの
決闘の場に
向かいます!!
あずみさんと、
けっ決闘!!
誓って...
誓って切腹を
逃れるの
ではなく、
あずみと
勝負を決し、
必ず、ここに
戻ってまいり
ます!!
此度...先生にも
多大なるご迷惑を
おかけいたすこと...
まことに
心苦しく...
申し訳
ありません..
喬介...
凜太郎
な...なんで!?
なんで!?...
やだよ...
やだよーーっ!!
火薬....全部
捨ててしまうの
ですか!?...
......
もったいない
不要だ!!
もう
何も
不要だ!!
わはは
ははは。
我らと決闘しろ!!
待っている
ぞ!!
第交話・知名者と対容
あずみは...:決闘の場に
来ると言ったのか!?
家康様を殺し...
逃げおおせたと
いうのに
わざわざ
おまえたちと
決闘しに
来ると
言ったのか!?
いえ...
返事は
来ぬかも
しれませぬ
......
しかし、
しかし、
剣士として
このまま
切腹を
待つは
あまりに
それは
あまりに
無念...
どうか我らの
わがままを
このまま
拘束を逃がれ
決闘場に向かうを
お許し下され:
やだよ~
やだよ~
ど、どこだ!?
決闘の場は!?
蓮正寺の裏で
八ツ半〈午後三時〉
先生には
...
今日まで
深くお目を
かけていただき
...
言葉に
尽くせぬ
ほどの
......
その、ご恩返しも
できぬどころか
大失態で
とんだご迷惑を
おかけした
まま...
我ら...
果てることに
なりましたは
......?
な、
なんと
も.....
くっ...
今日まで
ご教授ご鞭撻
ありがとう
ございました!
どうか
お許し
ください。
これにて
ごめん!!
あずみさんと
決闘して..
それから
切腹...
なんで!?
なんで!?
なんで~~っ!?
なんで~~っ!?
そうか
......
桜が満開の
季節だった
か...
ははは...
わしは
まったく
気付かずに
いた...
こんなにも
美しい眺め
が...
目にも
入らなかった
わけか...
はほはは。
あずみが来なければ
我らは大失態の上
その場を逃亡した
ひきょう者の
そしりも受けて
腹を切る!!
待っているぞ
あずみ!!
由芸を見せて
暮らしてきたのか
一人ぼっち
なのか
勝負しろ
ーっ!!
このまま
切腹で果てるは
我ら、
死にきれ
ぬ〜〜っ!!
あいつらの
ことが
頭から離れん
ようだな...
蓮正寺は
狩り場の方だ
遠くて
行けないよ
どうどう
先生が出かけら
れるんだね!?
ああ、
馬を出せと。
れ、蓮正寺に
行くんですね!?
くくくっ
あっ...あっ
あっ...
...
......?
俺たちも
団子でも
食いながら
花見と
いこう。
いいですね、
買って来ます。
いや、俺が
買って来る。
ここで
待ってろ
そんな
くふっ。
何を
してるんだ
俺たちは
考えてみろ!!
目的を遂げ、用意
してあった逃走路で
みごと逃げきり
何もかも
計画通り
やり遂げた
あずみが、
なんでわざわざ
俺たちに斬られる為に
のこのことやって来る
のだ!!
来るわけがない
じゃないか!!
わははは
ーっ。
ばかかー
俺たちは
っ!!
ふははは
はは〜〜っ。
なんて
ザマだ!!
...
無様な上に...
とんだ
恥っさらしだ!!
あずみは
まちがいなく
俺たちと
同じように、
子供の頃から
剣の修行に
明け暮れて
育ってきた
はずだ!!
剣に生きて
きた者ならば
知りたい
はずだ!!
自分の学んだ剣が
どれほどのものか!!
知りたい
試したいと
思うはずだ!!
天下に誇る
小野派一刀流の
剣と立ち合って
みたいと
思うはずだ!!
それが
剣士の心だ!!
それに...
俺たちの
この無念さも
わかるはずだ!!
剣士ならば!!
あずみは
剣士では
ない!!
刺客だ!!
まだ
悩んで
やがる..
決闘なんぞに
行くことは
ないぞ!!
見つから
ぬよう、
ここで
待とう。
ど、
どうして
ですか!?
あずみが
来ても、
わしまで
居ると
知れば
引き返して
しまうかも
しれぬ...
...
あ、
あずみさん
ほんとに
来るの!?
決闘に...
...
来るとは
思えぬ...
無事
逃げおおせた
のを...
わざわざ又
命をかけに
戻るはずがない
ではないか...
しかし......レかし
高介・凜太郎に
してみれば
決闘を申し込み
こうして待つしか
手は無い...
これしか他に...
どうしようも
ないのだ...
ああ~~っ
なんてことに
もう俺には...
果たさねばならない
使命は.....何も
残っていない...
もう...
何も無いんだ...
行く気か!?
よせ!!
やめろ!!
なぜ行く
必要がある。
ばかやろう
...!
...
おお!!
きっ
来た!!
!!
あずみ!!
き...来た!!
あずみさん
来たか!!
あずみ...
俺にもまだ
残っていることが
一つ有った。
物心つかぬ頃から
爺に鍛えられた
俺たちの剣技とは
天下で
いったい
どれほどの
ものであった
のか...
皆だって
知りたいだろ!?
今、天下一と言われる
小野派一刀流の剣と
立ち合うことによって
それが試される!!
な...なぜ
凜太郎さんたちと
斬り合う為に
戻って来たりする
の!?...
あずみ、
よく来て
くれた...
ありがとう
礼を言うぞ
あずみ
.....おまえは
そこまで己の剣に
自信があると
いうのか!!
負けたら
皆......
勘弁しろよ。
そのかわり
俺も皆の所へ
行ける...
やだよ
ーっ!!
俺の大好きな
人たち同士が
殺し合う
なんて...
やめてよ
~~~っ!!
小兵太が
見てるのが
第七話、蓮正寺の決闘
忠明先生も
先生...
先生...
やっ
やめてよ..
あずみ!!
みごとな覚悟!!
よく来てくれた!!
この小野忠明。
立ち会い人として
見届けさせて
もらう!!
...
...
...
お相手します!!
真剣を持っての
死闘に、
堂堂たる
その落ち着き...
あずみ...
おまえは
その若さで
いったい...
どんな修羅場を
くぐってきたと
いうのだ....!?
凜太郎、
俺に勝負
させてくれ
斬り殺す
つもりか!?
それとも
手傷を負わせ
家康様を殺した
刺客を召し捕ったと
差し出すつもりか!?
無論
斬り殺す!!
こずるいまね
などしない。
刺客は
我々が無様に
捕り逃がしたのだ。
潔く切腹しよう!!
これは、それとは別。
剣士同士
尋常の
果たし合いだ!!
うん!!
おまえ
らしい。
そんな所が
好きだぜ、
譲ろう。
あずみ、
俺が
相手を
する!!
や...やめ...
騒ぐで
ない!!
...
小兵太も
剣を志すならば
この剣士と剣士の
真の果たし合いを、
乱目して
見届けるのだ!!
皆...
見てる
かい!?
俺たちが物心つかぬ頃
から爺に教わり
競い合って身につけた
武術とは
天下で
どれほどの
もので
あったのか..
俺が今
天下ーと
名高い、
小野派一刀流の
天才剣士と闘う。
全力で闘うぜ!!
勝ったら
喜んで
くれる
か!?
だけど
敗れても
勘弁して
くれよ。
そのかわり
俺も皆の所へ
行くからな...
斬る!!
斬らねば
ならぬ...
可愛い少女だなどと
思うな!!
十数名の護衛を
瞬時に斬り伏せた
恐るべき手練れの
剣士なのだ...
速い!!
.....なるほど
小野派一刀流は
返す太刀も
全て攻撃か!!
素早い...
それに
力負けを
するから
受け太刀を
しない...
賢いな
あずみ...
だが、おまえの
がわし方は
もう読めた!!
後ろは木た
もう下がれぬ。
もう
下がれぬ!!
!!
!!
おおーーっ!!
あずみ
ーっ!!
俺が相手だ!!
凜太郎、逸るな。
落ち着け!!
!!
深太郎...
教えてくれ
......?
あそこで
後ろの木の位置が、
振り返らずに
なぜ
わかった
のだ!?
......
たぶん...ずっと
山中や谷で
鍛えられて
育ったから、
五感で
感じるんです...
五感で感じる!!
なるほど
俺たちの剣は
...しょせん
道場内での剣で
あったという
ことか...
みごとな剣さばきを
見せてもらった。
闘えて
満足だ!!
凜太郎...
共に剣を
競い合ってきた
凜太郎が
もう冥土へ
旅立った。
あまり
離れん
うちに
早く
俺にも
後を追わ
せてくれ
......
頼む!!
喬介...
凜太郎...
喬介...
凛太郎...
あずみ!!
教えてくれ、
おまえに
剣を教えた
という
祖父の名を!!
小幡月斎と
申します!!
おばた......げっさい
......
おばたげっさい...
負けた...
わしの完敗だ。
世には...
まだ恐るべき
無名の剣の師が
おった...
あずみに
ビッグコミックス
家康の最期
どー
...
1998年1月1日初版第1刷発行
1998年10月5日第5刷発行
発行者
印刷所
@yu【Kovamall98
SBN4-09-183549-X
(検印廃止)
発行所
典谷玄典熊
凸版印刷株式会社
(〒101,8001)東京都千代田区一ツ橋二の三の一
振替(00180-1200)TEDL最後の〈300万円〉株式〉小学館〉《水学館》
編集は、そのままに休み、販売日も32015年07月14日-会社
●本音の一部あるいは全部を無断でで複製・転職・上前・放送等をすることで、とは、法律で認められた場合を除き、著作者および出版者の推測
利便者となります。あらかじめられるて前話を求めてください。●社本には十分に語しておりますが、2017年、港下品丁などの不良品
そんなことはなかったら、最作前にあっても選んできましたが、あっ、ごめんなさい。本当に...ここまではありませんが、まあ、別に無くてBlogleなので、
ありがとうございません。正しい日本資格センター委託出版が
本書の一部だけで大事な一番だけど、全部を参加できないということでしょうかすることは、著作権法上での例外を作るためにそれでいます。本当から彼女を希望さ
やると、それなんだよ。それはある場合には、日本数が確センター「日本人でも一人ですが、7月20日には、2013年3月26日にスポリートにご連絡ください。
PrintedinJapan
「あずみ」第9集一完
あずみ
78:000M!!!NEWH1784091835499
それはそれだけど...
11月11日開催時間11:19:929997900486
C9979¥486E
ISBN4-O9-183549-X
定価510円「本体480円」
雑誌45785-49
小学館
...あらすじ
爺が殺され、天涯孤独の身となったを使い、やけどで風貌も別人のよう
あずみは、素性を隠して剣客・小野、になっていた勘兵衛であったが、僕
忠明の道場に身を寄せていた。実は、然、ここを訪れた徳川方の重臣・本
この道場には、旧艶臣方の家臣で、多正純によって、その正体を見破ら
みかに家康暗殺の機会をうかがってれてしまうが、・(第1話)
いた井上勘兵荷も働いていた。偽名