ＢｌＧＣＯＭＣＳＵＰＥＲＩＯＫ

というわけで

そうしてこれまで

Ｂｌｅ－ＣＯＭＣ－ＳＵＰＥＲＩＲ

小山ゆう

刺客の群れ

「刺客の群れ

小山ゆう

１０．刺客の群れ

あずと

第一話「歌別

第二話「金角・銀角」の

第三話「無法者」の

第四話「真の退学」の

第五話「刺客の群れ」の

第六話「東の間の安息」が

第一話試別

勘兵衛殿．．．

！！

みごとな試合だった！！！

驚いたぞ

．．．．．．喬介

凜太郎をも

倒すとはな．．．

感動して

いる．．．

おまえほどの

剣士と

めぐり会えて

俺は

幸せだ

しかし．．．

俺の悲願のために

喬介・凜太郎をも

斬るはめに．．．

させて．．．

あずみにはほんとに済まない事をした．．．．．．

あずみには

ほんとに

済まない事を

した．．．．．．

許せ．．

その支度は！？

うん。

もう

何もかも

済んだと

思ったら．．

たった一つ

残っていた。

あずみ

おまえは、俺の主君

加藤清正様の

敵だ．．．

尋常に

勝負しろ！！

勘兵衛殿の言われた

言葉を支えに、

俺は今．．．

爺の

いない今、

まだまだ

勘兵衛殿から

教えてもらいたい

事がたくさん

あるんだ

おまえは

だいじょうぶ

心のままに

生きてゆけ！！

たとえ．．．この先

．．．．．．．．幾度

人を斬らねば

ならぬはめに

なろうと

おまえは

菩薩を

抱いている

俺には

そう見える。

さあ！！

立ち合え！！

さあ！！

．．．

うむ！！

あずみ

おまえとは

まさに因縁だったな．．．

あずみ．．．

勘兵衛殿

本望だ．．．

満足

なさって

いるよ、

勘兵衛様

は．．．

俺も．．．！一生懸命

何度も同度も．．．

生きて欲しいと

悲願したか．．．

勘兵衛様には

もはや

生きながらえる

気は．．．

．．．．．．

俺にとっては

主と

いうより

全く

無かった

全く無かった．．．

父親以上の

存在だった．．．

．．．．．．

ありがとう

あずみ。

埋葬は

俺がする。

悪いが

二人だけに

してくれ。

江戸にて家康の死を

誰よりも早く知ったのは

忍びらを配している

柳生宗矩であった。

そうか．．．

小幡月斎の

育てあげた

あの．．．

あずみ

という娘か．．．

殺ったか！！

やりおったか！！

あの娘が

はい！！

まんまと

待たせおって

やはり無理かと

あきらめかけて

おったか．．．

まんまと

仕掛けに

のりおったか

また

小野派一刀流の

貢喬介と

松井凜太郎の

二人も、

あずみによって

討たれました。

なに！！

あの二人

が．．．

あずみ

という娘

それほどまでの

子練であった

力．．．．．．．．

それで

あずみを

どうなさる

おつもり

ですか！？

生かして

おくの

ですか！？

あずみは

自分たちを

襲った者たち

が、

柳生新陰流

であったと

知っている

その

あずみが、

もしも

捕らわれ．．．

詮議を受け．．．

この大御所様（家康）

殺しの裏に

我が柳生の策謀

有りや！！？．．．と

あの

天海や正純らに

わずかでも

疑念を持たれては、

あの娘．．

惜しいが、

面倒なこと

となる．．．

では、

早速

我らが。

死人に口無しが

なにより

ぬかりは無い

その事、

すでに手は

打ってある。

えっ！？

．．．

誰に！？

あの喬介・凜太郎

さえも倒したほどの

手練のあずみを

討つとなると．．．

いったい

．．．！？

ふ．．．！！

丈二郎．．．

晋介．．．

いくら腕に

覚えのある

おまえたち

でも．．．

たとえば

親しくなり

味方と信じて

心を許した

相手に、

いきなり

殺気も放たず

刺されでも

したら．．．

防げまい！？

．．．

そういう技を

得意とする

一族に．．．

あずみ

殺しを、

すでに

命じて

ある．．

彼らに

狙われて

彼らに狙われて、

生き延びた者は

いない！！

生き延びた者はいない！！

．．．

彼らの．．．

あの．．．

厳しさに

耐えた目々を、

短くも．．．

この世に生まれて

生きた証．．

抱いた夢

を．．．

そして

成した

使命！！

偉業を！！

その全てを

心に宿している

おまえか

彼らの分も

共に

どこまでも

この世を、

牛きて生きて

生き抜くことだ！！

生き抜け！！

あずみ！！

第三話金持・銀行

本多正純は家康の死が

まだ公にならぬよう、

あらゆる手を尽くした。

内密の知らせを受けた

二代将軍秀忠が

江戸より駿府に駆けつけ、

内輪だけの

秘密会議が

開かれた。

その．．．：刺客の小娘

草の根分けても

捜し出し、討ち取ら

ねばならぬ！！

宗矩。

は！！

柳生の面目に

かけても

討ち取れ！！

はい

かならず。

天下の家康が

白昼堂堂

暗殺されたと．．．

全国の外様大名らに

知られては．．．

徳川体制の揺らぎを

招きかねない。

病死と発布

すればよい

うん．．．

鷹狩りに

出かける

その日も、

精をつけ

ねばと、

朝から

天ぷらを

たいらげたと

言ったな！？

はい．．

その天ぷらで

食あたりしたと

いうのも

よいだろう。

恐れながら．．．

ん！？

なんだ！？

正純。

天下に一国一城令

武家諸法度などを

発令したのが

まだ去年．．．

外様大名らを

完全に屈服

服従させるには：：

まだ．．．

今しばらくの間。

大御所様（家康）の

御威光が

必要かと．．．

大御所様がお亡くなりに

なられたこと、この駿府城より

外に漏れ出ることは

ありませぬ。

実は．．．

鷹狩りに同行

させた影武者らは、

討たれたり重傷を

負ったりで失い

ましたが

一人．．．

最後の

切り札とも

言うべき

有能な影武者を

残しております。

この影武者

私でさえ

見間違う

ほど．．．．．

よく似て

おりまする

．．．

徳川体制の基盤を

磐石なものに

固められるまで、

今しばらく

大御所様

健在なり！！

と装う方が

よろしいか

と．．．

この者に

ございます。

面を上げい。

はっ！！

！！

いかがで

ありますか！？

しゃべり方、

癖なども、

長い間

訓練をつませ、

今や、驚くほどに

似ておりまする。

！？？．．．？？？

よ～～し！！

江戸においても

皆の者の目を

欺けるか．．．

余の目で

見てやる！！

今、ここで

我が父に

なりきってみよ！！

やるのだ！！

みごと

演じて

みよ！！

は！！

では

失礼いたし

ます！！

ほうほう。

どうした！？

お歴歴が

顔を揃えて。

御体調は

いかがで

あります

か！？

御体調は！？

御体調は！？

近頃の

上野殿（正純）の

決まり文句

じゃな。

外は花が

咲きほこる春．．．

春は

人間の

体も、

内から．．．

気が満ちて

きてな。

ウキウキ、ムズムズ

してくるぞ！！

この歳に

なっても

なんか．．

こう．．．

確かに、

いささか．．．

のう、

御坊。

やっぱり

御坊もか！！

わはははばっ

もう床に

ふせってなど

おれん

御病気とうかがって

駆けつけてまいり

ましたが

お元気な

御様子

なによりと

存じます

うむ。

なによりと存じます。

まだまだ、

わしが

やらねばならん

事があるでの。

その態度は

なんじゃ！！

余を

見下げた、

その態度は

なんじゃ！？

はは

〜〜〜っ、

しっ、失礼

いたし

ました。

し、

しかし、

私か景から

観察させて

いただきました

限りにおいては、

上様とは

あまり

お目を

合わさず、

こ、こ、

このような

お言い方で

確かに

今のように．．．

ごっ．．．

ご無礼を

いたしました

ひっ！！

あっ！！

う、上様！！

そうか．．．

余をまともに

見ぬか！！

上様

まだまだ

やらねば

ならぬ事が

あるか！！

またまた

君臨したい

か！！

余では

不足か！？

ーっ！？

あー

何が影武者を

立てるじゃ！！

過ぐる

慶長十年、

もう

十一年も前より

天下の将軍は；

この秀忠じゃ！！

すごい

大雨だな

丹後の六本松で

加兵衛さんていう。

村長さんに

私の家を

聞いてもらえれば、

絶対

教えてくれるから。

絶対来てね！！

待ってるから！！

行くからね

やえちゃん！！

もう

すっごく

会いたいんだ！！

だめだ、ためだ。

橋が流れち

まったってよ！！

渡れねえ

のカ！？

．．．

あ～～あ、

この急流じゃ

どうにも

ならんぜ。

水かさが減って

流れが落ち着きゃあ、

渡し船が出る

そうだで、

それまで

待つしか

しょうがねえ

そうだ．．．

さーあ、

旅のお方々

水が引くのは

明日！！

今日の旅は

あきらめて、

私共の旅籠に

お泊まり

下され！！

この宿場じゃ

ここが一番

大きいです

よ！！

さあ、

どうぞ！！

．．．

どうしよう

かなあ．．．

野宿はどこも

ひしょ濡れだし、

一人で旅籠に

泊まったことは

ないけど．．．

泊まっちゃおうかな．．．

あっ！！

お泊まり

で！！

はいっ

お客さん

お泊まりーっ！！

さーあ、

旅の．．

お泊まり

！？

．．．

うん！！

．．．

！！

一人！？

うん．．．

だめ！？

娘さん、

二人

お泊まり

ーっ！！

はーい

どうぞ

こちらへ！！

はい！！

またまた

お客さん

お泊まり

ーっ！！

はーい！！

こっちだよ。

どうぞ

こちらへ。

はあーっ、

くたび

れた。

はあ～

〜〜っ。

なんだね、

こんな大勢の

相部屋かね

小部屋

ですと、ちと

お高くなって

おります。

そりゃあ

お払いいただけるの

でしたら

いくらだね！？

小部屋ですと、

あと、これだけ

いただいて

おります

そっ

そんなに

．．．

あこぎ

だねえ

どうなさい

ます！？

俺はここで

いい！！

楽しそうだ。

客の足元

見てさ、

腹立つねえ

まったく

足止めを

いいことに

稼げるたけ

稼ごうって

腹だよ。

おっ母ァ、

乳！！

またかいね

この子は。

乳くれーっ！！

ほれ。

．．．．．．？

そんなに

痛むのか！？

爺。

今、揉んで

やるから。

うん

痛っ！！

どう！？

うっ。

そこっ。

効くっ。

通行止め

だとよ。

ここも

楽しく

遊べそうな

宿場じゃ

ねえか！！

あっありゃあ

．．．．．．

金角・銀角

だ！！

何っ！！

金角・銀角！！

楽しもう

ぜ！！

っ、

ついに

来やがったか

はーっはーーっ！！

第三話「無法者

ふあっ

．．！！

さや！

お、お許し

ください！！

あ～～っ！！

なんだ

なんだ！？

ご、ご、

ご勘弁を！！

あっ！！

あの派手な

衣装は．．．

金角、銀角

だ！！

何！！

金角

銀角！！

．．．

．．．！！

おいで！！

あんた、

きれいな顔

してるし、

そんな目立つ

格好してたら

あいつらに

すぐ目を

つけられて

とんだ目に

あわされる

よ！

私の着物に

着替えな！

早う

それ

脱いで！！

刀なんか

持ってたら、

たいへんな目に

あわされるよ！

遠くにゃ

置かないよ。

ここなら

いいだろ！？

この中に

隠しとこう

あ、

それは

これ着て。

う～ん．．．．．．

まだ

目立っちゃう

ねえ．．．

あんた、

きれいだから。

うぷ。

きれいな女は

あいつらに

なぐさみものに

されちゃうからね

わたしゃ

もう心配

いらんで、

わははは

うん！！

これなら

ね！！

やって来た！！

表からは

逃げられ

ねえ．．．！

あ～～っ！

裏にも

回られた！！

だめだ～～っ！！

だいじょうぶ

だよ。

やっらの

狙いは、金と

きれいな女

だけだからさ。

あれ！！

．．．．．．

あんた！

何のんびり

してるのさ！？

若くて

きれいな女は

無事じゃ

いられない

よ！！

おいで！！

こういう

ふうに

するん

だよ。

何すん

のさ！？

いやだよ、

汚す

なんて。

なんじゃ、

ここは？

貧乏客の

集まり

かい。

ここは

おまえらに

まかせる。

金を持ってる

客は、二階に

居るんだな

！？

は、

はい

はいっ。

顔を

伏せていな。

とにかく

目をつけられ

ないことだよ。

そうすりゃ

なんにも

されないから。

すごいな！！

顔にいたずら描き

してたぞ！！

それに女のような

着物着てた。

今の二人が、

近頃悪名高い

金角銀角って

呼ばれてる

やつらさね。

ひっ！！

さあ、

命か！？

金か！？

おーーーお！！

懐具合が

良さそうだ！！

どっちを

差し出す

！？

な、

何者

じゃ！？

無礼は

許さぬ

ぞ！！

っ！！

下がれー

おーーっ！！

武家娘！！

．．．

ぐうっ！！

なんじゃい！

けっ！

おっ！

は、は

っ！！

こっち来な！

いつ、何を．．．

あ

爺、心配

するな！！

だから言わない

こっちゃない

きく～～～．．．！！

なあに

こんな爺さんと

二人旅で、

あんな目立つ

格好してるって

なあ．．．

あの娘も

こういう事は

覚悟の上って

ことされ

ゆ、指一本

触れたら、

許さぬぞ！！

くん．．．

あ～～～

お〜〜〜ん

おん、

ぷるぷるる

～～～っ！

兄妹か！！

あっ、兄上

ーっ！！

さーてさて

兄上が見ている

前で．．．

い〜〜い女に

なろうなーーっ！！

ほっ！

おっ！！

えへっ．．．

ああ～～っ！！

驚いたぜ。

とんだ

好き者

じゃねえか

あの娘．．．

これじゃ、俺が

やられちまった

みたいなもんだ。

あ～～～あ！

兄上が見てる

前なのに、

武家娘は

たまらん

な．．．

早く

俺にも

やらせろよ！

こんなに

乱れちゃう

私〜〜っ！

あっ！！

すまん．．．

きく．．．

気に

するなよ

爺．．．．．

どうってこと

ねえよ。

あんな

もん．．．

．．．

もっと

酒だ！！

は、はい

．．．

あの．．．

ちょっと

裏庭に

出てても

いいカえ！？

勝手にしな

貧乏婆ァや

こ汚ねえ女は

失せたって

構わねえぜ。

橋が

流れちまって、

逃げようも

ねえか！

ひゃーーは

ははは！！

とんだ目に

遭っちまった

けど、

顔

汚しといて

よかった

ろ！？

うん．．．

また

別の男に

連れて行かれるよ

あの娘．．．

男とは．．．．女に

ああいうことを

したがるものなん

だな．．．

ん！？

そりゃ

そうさね！！

女も．．．男も．．．

強くあらねば．．．

されるか

まま．．．

ということか．．．

ということ

か．．．．．

大きくなったら

強くなるん

だよ！！

確かにそうだね。

私の亭主も

もうちょっと

強けりゃあ．．

私が

こうやって

子連れで行商

なんかしなくても、

暮らしていけたの

にねえ．．．．．．

意気地無しの

甲斐性無し

でさ。

まったく！

え！？

かいしょう

無しって

．．．．．．

頼りなくて

稼ぎも無いって

ことさね。

じゃあ．．．

あなたは、

子供連れで

あの大きな荷物を

背負って、

物を売り歩いて

お金を得て：

その

あなたの

亭主さんの

暮らしをも

支えていると

いうことですか！？

えらい

ですね

．．．．．．．．

そうだよ。

それは、

たいへんな

ことですね

なーに言ってん

だよ！！

食ってく為にゃ

これぐらい

誰だってしてるよ。

いや、

あんたを

連れ出した

のはね、

これを

あげようと

思って．．．

あいつらが

現れたおかげで、

晩飯も無しで

腹減っただろ。

だからね．．．

これは、私の

商売物の一つ

だけど

飲むと、

そりゃあ

精がついてね

一日ぐらい

飯食わんでも

へっちゃらだよ。

え．．．．．．

くれるの！？

うん。

お飲み。

ありがとう

ほれ、

おまえも

飲みな

ああ、

子供は

それぐらいに

しときな。

もったいない。

高価なん

だから。

高価なの！？

いいんだよ

気にしなくて、

飲みなって！！

どうしたね！？

そりゃ、薬だから、

あんまり

おいしかない

けどさ。

飲んじゃわなきゃ

効かないよ。

うん。

ごちそう

さま。

ううっ．．．

うん！！

猛毒さね。

飲んだら

助からん

よ！！

飲んだら助からんよ！！

ど、毒を．．．

気の毒にねえ。

あっ！

第四話賞の道学

あっ．．．

ううっ．．．

苦しい

だろう

ねえ．．．

今、楽に

してあげる

からね

あいたーーっ！！

なっ．．．なぜ！？

．．．．．．

ばかなっ．．．

このように

いろんな毒が

ある。

よいか！！

そして、常に

いかなる時でも、

決して

一気に

飲み込まず、

わずかずつ

口に含み、

これから、

必ず

少量を

口に含み、

あらゆる

毒の、

臭い、

味を

覚えて

いくのだ！！

毒味することを

無意識の習慣に

することだ！！

爺．．．

おかげで

助かったぜ！！

の：飲んで

なかったのか！？

徳川から

命令され

たか！？

そうなのだな

こ、殺さ

ないで

おくれ！！

この子が

居るんだ

から．．．！

徳川が、俺を殺しに

あるいは捕らえに

来ることは、

覚悟していた

まずは

子想外の

刺客だった

力．．．．．．

これで

ハッキリした。

これから

どこに逃げようと

いかなる時も

突然の

刺客の襲撃を

覚悟しなくては

ならないと

いうことだ

負ける

もんか！！

爺．．．．．

皆．．．！

俺は生き抜いて

みせるぜ！！

交替で

見張り．．．

他は二階で

眠ってるんだな

また

連れて

いかれる

！！

．．．

夜が明けて

きた．．．

渡し舟は

いつ頃から

出るのかな

今回は

やむなくなく

旅籠に

泊まったけど．．．

これからは

こういうことは

やめよう。

刺客に

襲われても、

一人の方が

防ぎやすい

．．．．．．．．

あの

お爺さん、

止めに行ったら

ひどい目に

あわされるん

じゃ．．．．．．

あっ！！

なっ、

なんだよ

ごめん．．．

ちょっと

気になって

あれ！？

お爺さん

は！？

爺！？．．．

爺！？．．．

もう済んだのさ．．．

爺は来ないよ。

爺は

来ないよ。

あ．．．そう

っ！！

くそー

猪吉、

よせ！！

やめろ！！

こうなっては、

もう

かなう相手

ではない！！

くっそ〜〜っ！！

まだ何も

仕掛けないうちに

バレてしまうとは．．．

この野郎共のせいで！！

計画が

水の泡だ！！

．．．．．．．．

おまえたちも．．

俺を狙う

刺客だったのか．．．

！！

！！

へっ！！

そうだよ！！

俺が、女では

ないと、奴らに

バレたことを

おまえに隠す為に、

二人も殺ったって

のに．．．

なんのこたぁ

ねえそ！

この中に

まだ他にも

俺を狙う

刺客が

いるのか

！？

あーーっ！！

寅蔵ーーっ！！

おっ、おーい！！

死体が

見つかった

な．．．．．．

なっ、なんだ！？

どうした！？

ひゃっ！！

一人も逃がす

なー

ーっ！！

運んで来い。

ひっ！！

あわっ！！

この者と、

ついに、

今朝になっても

戻らぬ者が

一人．．．．．．

つまり、

この中に．．

臆病な客を

装いながら．．．

夜の闇にまぎれて、

俺たちの仲間二人に

仕返しをした者が

おるということだ。

これは決して

許されぬ。

どいつだ

ーっ！！

名のり

出ろ

そ、そんな

．．．．．．

めっそうも

ない．．．！

だ、誰も

そんな

お〜〜〜んほほー

名のり出るまで、

一人ずつ処刑だ～～～っ！！！

よーし！！

どいつから

血祭りにあげるか！！

ひ～～っ！！

あっ、

あわっ

あわっ！！

．．．

こいつです！！

私は

見まし

た！！

こいつが

殺ったの

です！！

この小娘が

さっき風呂場で

殺す所を

見ました！！

ありゃあーーっ！？

こんな小娘

昨夕いたか！？

いなかったぞ！！

昨夕いりゃあ

目につかぬ

はすがねえ！！

なんじゃ！？

刀差して

やがるぞ．．．

変な物

着て．．．

いい女じゃ

ねえか．．．

てめえら、

こんないい女が

いた事、俺に

隠して

やがったな。

おまえが

殺ったのか！？

二人共

おまえが

殺ったのか！？

うん！！

俺が

殺ったよ！！

自業自得

だ．．．

暴力で

無理強いなど

しなけりゃ、

殺られずに

済んだもの

を．．．

なっ．．．

なっ．．．

こっ．．．

こっ．．．

命が惜しけりゃ、

暴力で無理強いなど

せぬことだ！！

おっほ！！

ーっ！！

たまらねえ

たまらねえ、

この小娘！！

たまらねえ、この小娘！！

死して犯して

犯しまくってやる！！

おっほー

！！

！！

出て来た

ぞ！！

あずみ

だ！！

この娘が

あずみ

か．．．．．

第五話、刺客の群れ

なんじゃーっ！？

てめえらは！？

この金角様を

捕えに来たか！？

この者らの

目的は

俺だ！！

放せ！！

あん！？

こりゃ

好都合だ！！

すでに

捕まって

いる．．．

共に串刺しに

されるぞ！！

放せ！！

おまえ．．．

何者だ！？

放せ！！

ほっほーーっ！！

我らは

ご公儀よりの

使者である！！

浪人共、

いや、

宿場の者

誰でも

かまわぬ！！

こっ．．．

てめえ、今

俺様まで

斬ろうと

したな．．．

この女を

捕らえるに

協力した者

には、

ご公儀より

一生かけても

拝めぬほどの

報奨金が

与えられる！！

誰でもよい！！

捕らえろ！！

はーい．．．？

ほんとうか！？

もらった

ーっ！！

見ろ！！俺に

かまうな！！

巻き添えを

食うだけだ！！

これほどの

人数を

頼りながら、

まだ不安

か！？

徳川も

情けない

刺客を

よこした

ものだ！！

徳川も情けない刺客をよこしたものだ！！

くっ！！

なっ．．．

剣士の誇りがある

ならば、正正堂堂と

立ち向かって来たら

どうだ！！

よく言った、

小娘！！

二十と．．．八人．．．．．

これだけの人数の

手練揃いを

相手に、たった一人で

戦ったことは無い

あの時は

皆がいっしょ

だった．．．

あの時は

金目当ての

浪人たちだった

．．．．．．

小娘ながら

斬りかいか

ある奴だ！！

だけど、

この敵らは

間違いなく

全員、正式に

剣を学んでいる

剣士たちだ．．．

左に

逃げれば

川で

行き止まり

右は登り坂．．．

敵も

逃がすまいと

右を大勢で

固めている

よ～～し！！

殺るか

殺られるかだ！！

爺．．．．．皆．．．

俺に力をくれ！！

あの時、川を

追い下ってでも、

爺いと共に

片づけときゃ、

こんな手間を

かけずに

済んだものを、

！！

おまえたち、

あの時の

刺客たち

か！！

爺に止めを刺さずに、

長い間苦しませて

去った．．．．．あの

刺客団か！！

だとしたら

どうする！？

うおっ！！

．．．

ーっ！！

うおー

まだ来る

かーーっ！！

っ！！

しっ、死ね

小娘！！

腕、足を

斬られ．．．

それでも

生きたい者、

こっ、殺せ

～～っ！！

殺して

くれ！！

止めを

頼む！！

止めを

望む者、

どちらか

告げろ！！

止めを

．．．！？．．．

．．．

まだ、渡し舟は

出ないのか

．．．

いやあ、

驚いたよ、

まったく！

ものすごい

手練だと

聞いては

いたけど、

会って見りゃ

かわいい女

はたして

どれほどの

手練か

疑ってたけど．．．

いやあ、

驚いた

わ！！

あんた

すごい

ねえ！！

感動

しちゃったって

言うか．．．

胸が

ドキドキ

しちゃって、

あんたみたいな

女がいた

なんて．．．

ほんとに

驚いちまったよ！！

まだ俺を

狙う気

か！？

違う違う、

もうやめた！！

なら、何の用で

ついて来る！？

うん．．

だからさ

なんて

言うか

あ！！川で着物を脱いで、

その、べっとり付いた

返り血を洗い流し

だいんだろ！！

だから、

人目に

つかない

場所を

探してるん

だろ！？

わかってるん

なら、男は

ついて来るな！！

あっ！！私は

女よ！！

．．．

ふざける

な！！

怒るぞ！！

私は、体は男でも

心は女なのよ！！

ほんと！！

だから、

あんたの

裸見たって

．．．

もっと

まともな

嘘をつけ。

俺はもう

だまされん

なーんとも

感じないのよ！！

ほんとだってば。

私が

惚れるのは、

男！！

あれをする

相手も男！！

そんな

人間が

いるもんか

あーーっ！！

世間知らずだな。

あんた！

広い

世間にゃ、

いろんな人間が

いるんだよ。

私みたいの

だって、

それほど

めずらしくは

ないんだよ。

あんたは

最初から

嘘だらけ

だ！！

爺と呼んでた

あの老人も、

あんたの

ほんとうの爺さんで

ないとわかった。

嘘の芝居をしながら

相手に近づき、

油断をさせて

討つ．．．．．

というのが

あんたらの

やり方だと

わかった。

だが、その手も

もうバレて

しまったのだ。

潔く

あきらめて

俺から去れ！！

だから、使命はもう

あきらめたんだよ。

私は仲間を捨てて

あんたを追って

来たんだよ！！

あんたの

強さに、

心がさ

．．．？？

私の心が、

．．．

貫かれち

まったんだ

ついて

来るな！！

斬るぞ！！

機嫌

悪いんだな。

あたり

まえだ！！

あたりまえだ

．．．．．．

機嫌が良かったら

どうかしてる

あいつ

そんなに

俺の裸を

見たいのか

いやな奴だ

えー

かまわない

や！！

何をする

つもりだ

！？．．．？

それ以上

近づくな！！

一部始終を

見ていたの

だな！？

はっ、はい

その

小娘は

どうした

！？

あ．．．あ、

あっちへ

小娘は

どこか手傷を

負ったか！？

い、いえ．．．

．．．

どこもか

？！？．．．

は、はい

．．．．．．！

し、信じられ

ない強さで

手傷一つ

負わずに

立ち去ったと

言うか！！．．．

は、はい！！

私は、心は女だってば。

信じてよ！！

近づくと

斬るぞ

．．．．．．

斬れるんなら

斬りなよ

あんた、

あずみって

言うんだ

よな。

止まれ

！！

あずみが気に入っち

まったんだ。

あずみの力に

なりたいんだ

女に対して、

こんな気持ちに

なったのは

初めてだよ

来たら

ほんとに

斬る！！

だから、斬りなよ。

あずみに斬られりゃ

本望だよ

着物は、

私が洗って

あげる

から。

．．．

つーかまえた！！

第六話、束の間の安息

川を渡る

気か．．．

ーっと、

お

着物！

ちゃんと

着替えを

持ってるのか。

向こう岸に

渡りました

宗矩様、我らも馬で川を

渡りますか！？

それとも

別の橋を

探し．．．

猛蔵の住む里が

近い．．．

久々の

役目を与え

奮い立たせて

やるか．．．

どこへ

行こうと

してるの！？

私のこと、

きくって

呼んで

いいよ。

．．．．．．

腹減ったよね。

次の宿場で

飯食おうよ。

あずみも

減っただろ、

大暴れ

したから。

よし！！

これからの

あずみと

きくの

固い絆を

祝して、

今回は

私が

おごって

あげる！！

あっ！！

市が

出てる！！

しめた！！

何が固い絆だ．．．

あっ！！

ごめん

なさい。

ーっ．．．

ふー

けっこう

稼いだろ。

すり取って

きたのか！！

あきれた

やつだ．．．

全部並べて！！

へい、

お待ちどお

さま！

豪勢だな、

おい．．．

いや、

そっちへ

いや、そっちへ。

俺は、

これだけ

だから。

食べなって。

いらん。

何、意地張って

んのよ！？

私が

おごるって！！

意地ではなく、

自分の

食い分は、

自分で確保したい

だけだ！！

だって．．．．．そんな物

だけじゃ、精が

つかないよ！！

魚を

食べなよ、

魚！！

魚も食って

精をつけん

とな！！

金が無いんなら

いいのに。

最初からそう言えば

この先、

私がいくらでも

稼いであげるよ。

この先、私がいくらでも稼いであげるよ。

金は、爺が残して

くれた大金が

有る。

それを

大切に使おうと

思っているだけだ。

あずみ．．．

．．．

あずみったら。

なんだ！？

寒い．．．

だから、旅籠に

泊まればいい

だろう。

大金を

せしめたん

だから

その寝袋に

入れてよ。

二人は

入らない

なら、

くっついて

寝かせてよ。

人は体を

くっつけ合って

寝ると、すごく

暖かいんだよ！！

断る！！

おまえ

心が女だって

言うのは、

嘘なんだな。

嘘じゃないよ

寒いのよ！

暖かさが

欲しいの！！

寒いの

ーっ！！

くっついて

寝かせて

っ！！

あったかい．．．

．．．．．．！！

気持ちいい

朝だな、

あずみ。

それ

持って

あげる。

いい。

おなつかしゅう

ございます

励んで

おるか？

猛蔵．．．．．

はい

日々

怠りなく

戦が終わり、

働き場を失くした

我ら一族に．．．

「いつか

お役に立つ時が

必ず来ようゆえ、

日々、術を磨き

続けよ」と．．．

俸禄をお与え

続けてくださって

いる柳生様．．．

いつか必ず、

このご恩に

報いようと

いつか必ず、このご恩に報いようと、

我ら、日々

術の鍛錬に

明け暮れて

おります

そうか．．．

今日は．．．

我らに

お役目を！？

うむ。

精鋭の者を．．．

見たい。

はい！！

ありがとう

ございます。

特に自慢できる

者が二名．．．

もう．．．

この二人、

実戦の機会

つまり、

人間相手に

試したくて試しだくて、

ウズウズしております。

今や．．．．．この

近辺の山里に

鳥・獣の類は

まったく居なく

なってしまった

ほどで．．．

ほう．．．

この者らに

ございます。

土蔵、

火蔵．．．

待ちこがれた

お役目だ

聞いて、拍子抜け

するかもしれぬが．．．

葬ってもらいたいのは

一人の小娘だ。

えっ！？．．．

小娘一人！！．．．

しかし、この小娘

．．．．．．すでに

何十名もの

手練剣士を

葬っている．．．

ご公儀

お手配

である。

殺れるか！？

女でも

餓鬼でも

がまわねえ。

人間でさえ

あれば．．．

楽しみだ。

二人共．．．

異様な目つきを

している．．．

この、わしですら

寒けがする．．．

．．．！！！？

．．．

居ない．．．

私を振り払おうと

走って逃げたの

カ！！．．．．．．

それでもこれは

あずみ

っ！！

くそ〜〜〜

今日は

やけに

だらし

ないな。

これしきの

坂道が、

そんなに

しんどい

のか！？

俺は、のんびり旅を

する気はないんだ。

この辺で別れよう。

いろいろ

素っ気なくして

悪かったな。

この四日間．．．

けっこう

楽しかったぜ！！

きく！！

私を置いて

行く気！？．．．

な、泣くこと

ないだろ！！

ひどいよ．．．

あ～～～〜〜ん、

いっしょに連れてって

よ〜〜っ！！もう

私は、仲間も

捨てて、

一人ぼっち

なんだか

ら～～！！

なっ、

泣くな！！

頼むよ

～～っ！！

なんだ、

いい年して．．．

やだーっ！！

あずみと

離れない！！

！！

きく．．．

熱があるぞ

すごい熱じゃ

ないか．．．

それで坂道が

きつかったのか。

ごめん、

俺が悪かった。

甘いなあ

．．．．．．！

こいつ

待ってろ。

今、俺が

薬草を探して

薬を作ってやるから。

！！

居ない！！

どこへ！？

あの．．．

俺の連れです

が．．．．．．

どこへ！？

病人を

あんな所へ

寝かして

おいては

いかん。

変な姿を

しているな。

刀を差して

武家娘か！？

剣を．．．

習って

育ちました。

あすみと

言います。

．．．

ほう．．．

わしは弥吉。

それが

わしの家

病人の

熱がひくまで、

休んで

いきなされ。

お帰りーーっ！！

あれっ！？

すみません

．．．．．．

お世話に

なって．．．

いいのよ、

困った時は

お互い様。

俺が

ここに居たら

もしも

もし

刺客の

気配が

あったら．．

飛び出して

迎え討つ

までだ！！

この人たちに

迷惑は

かけない！！

ロを

開けて、喉を

見せてみろ、

あ

私を置いて

行かないで！！

あすみ．．．

心配するな。

熱が下がるまで

そばにいる！！

まったく甘いな

こいつ．．．

．．．

女の身で

剣など

習って、

どうしようって

いうんだね！？

女では、どこかの藩に

召しかかえて

もらえることも

ないだろうし、

戦にだって

出られんだろ

！！

曲芸を．．．

してた頃も

あります

曲芸！？

曲芸が

できるんだ！！

！！

うん．．．

み．．．．．

見たい

なあ．．．

曲芸

見てみたい

なあ．．．．．．

わー

ーっ！！

あーーっ！！

ーっ！！

あー

ーっ！！

わー

あれまっ！！

わっ！！

っ！！

あー

すっごい！！

すっごい

ねーーっ！！

いやあ、

みごとな

もんだ！！．．．

ーっ、

あー

回ってる！！

三つとも

落ちない！！

わーっ！！

また

捕まえ

たーっ！！

ふっ！！

うふっ！！

ううっ！！

きゃっ！！

わっ！！

ふ！！

うふっ！！

くふっ！！

はっ！！

りょっ！！

なっ！！

あはは

ははは！！

きゃは

ははは

っ！！

あれま！！

こんなに

たくさん、

いつの間に

あずみ

姉ちゃん、

ごやっかいになる

お礼です。

すっごいん

だよーーっ！！

あずみと

言ったな

いい女だったが、

あれじゃあ

な．．．．．

あの女だけは

あきらめる

か！？．．．．．．

金角。

あきらめる

もんか。

必ず

犯しまくって

やる！！

たまらねえ、

あの娘．．．

いくら剣が立とうが

捕まえちまえば

こっちのもんだ！！

馬が三頭

駆けて来る

ぜ．．．．．

名このけ、そこのは

．．．．．．？か。

誰もが

道を開けると

思ってやがるな．．．

通せんぼ

してやりな。

わかった！！

くひゅっ！！

人間が

くひゃっ！！！

役目以外に

よけいな事を

起こさんで

くれ！！

先を

急げ！！

うう～～～．．．

．．．

いて〜〜っ、

くそ～～っ！！

てめえら

ーっ！！

構うな！！

来い！！

武器を

無駄遣い

するな！！

さあ！！

お昼ごはん

だよ。

きゃはは

はは！！

あずみ

姉ちゃん、

あずみ

姉ちゃん！！

平太、ちょ

いいかげんに

しないか

あーーっ！！

あずみ姉ちゃんの

捕まえた魚だ！！

わーーっ！！

たっく

さーーん！！

無理

してでも、

食べろよ。

いい

うまー

．．．！？？？！？．．．？？

！！

こんなに

楽しい

食事は

楽しいなあ

ほんとに

久しぶり

だ．．．．．．

え．．．．．

あずみちゃん

どうかした

の！？

いや．．．

すごく．．

楽しくて

暖かくて

．．．．．．

あの家の中に．．．

「あずみ」

」第１０集一完

・刺客の群れ

あずみ１０

ビッグコミックス

ＩＳＢＮ４－０９－１８３５５０－３

検印隊は

Ｐｒｉｎｄｅｄｉｏｎ．ｊａｐａ

．．．

、．．．

Ｃｙｕｋｏｙａｒｍａ．１９９８

１９９８年３月１日初版第１刷発行

２００３年４月５月

第１７刷発行

．．．

．．．

凸版印刷株式会社

皆

発行者

だが帰り所で

「販売店」は２０１８年１０月２０日までの会社

最後のＣｏｎｉｓｈｏｎは、体内小学館の

振替１００ｋｇ－１－２０１７年に

〈〒１０］－８００円東京都千代田区一ツ橋二の

●現在本には「自分も恋しておりますが、購入された専門クレジットカード」で１０月１１日木のページを投げ落ちやかなり開催されています。受け入れるのでこの場合はお取り替えいたします。

こんなニュークは必ず購入された商品名を明記しております。まったくネットで開催日前までにお送りください。落ち着いたのが盛りの場合は、小柱魚用にてお取り替えいたします。

そうですね。私の場合は「ロローロッパ」というのは、

前日からも、もしかしていたのですが、それ以外の一部あるいは全部を作っているので、視覚を転職・上記・放送等をすたりますます。ることは、法律で認められた場合を依頼されるために、

そんなことがあったのですが、本作をはじめませんでしたが、それではないでしょうか。あっかじゃなきゃダメージだったようにあったありがとうございますからお待ちください。

１０月２６日（日）木月権センター変化以前）

いや、そんな事情でシャンプーなのですが、本当には全てが無くなっているかもしれません。は、著作権法人での例外を抱き禁じられています。

相手を希望される場合では、自分ではないでしょうか。するとは、本当になるのですが、僕は自分の中国・成長を利用しておりました。

発行所・

あずみ

７８４０９１８３５５０５

．．．

１．１９２９９７９年９月１１月１９日月

Ｃ９９７９Ｙ４８６Ｅ

ＩＳＢＮ４－Ｏ９－１８３５５０－３

定価：「本体４８８円＋税

雑誌４５７８５－５０

小学館

あずみ

．．．あらすじ

ついに家康を討ち取ったあずみ。そ

の護衛をしていたのは、あずみから

を寄せてい、た道場の剣士・貢喬介と

松井県太郎たった。その二人も果た

し合いの末、斬ることになった自分

の運命に悩み、苦しむあずみ。そんな

時、あずみの前に、敵方の武士ながら

ある時は私の支えとなっただ非上勘兵衛

が現われる。城兵衛は、かって自分の

主・加藤清正を殺したあずみに、改め

て勝負を求めてくる！！（第１話