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日本では2016年に生まれて

小山ゆう

そういうことだ。

三八地獄の領地

28.地獄の領地

第一話、飛車部車から

第一話、決闘、お

第二話「地獄の領地」は

第四話「井天丸」の

第五話「産内〈潜入」の

第六話「栄説」の

第七話「思惑」の

第二話、飛竜散革

振り向いて

よいかな!?

はい...

驚いている...

今だに信じ難い。

刺客が

こんなに若く。

美しい娘で

あり...

しかも

その娘に、

わしらが

完敗させられて

しまった

という、

この現実

だ...

その若年で

女でありながら、

どうして

そこまで強く

なりえたの

か......!?

しかも

武蔵が

信儀を

かわし合える

〝心〟を持った

剣士である

と言っていた

こうして、

わずかな間で

ありながら

驚きだ

武蔵の言ったことが

納得できる...

あずみ

おまえは

いったい、

何者なの

だ!?

どこで...

どんな親の

元で

育ったのだ!?

教えてくれ!!

親は

知りません

小幡月斎という

師に拾われ、

武術を教わり

育てていただき

ました。

おばた

げっさい、

はて!?

今回の使命を

命じたのは

その、おばたげっさい

ではあるまい!?

幕閣の誰からの

命令だったのだ!?

わしは

もう死ぬ身

だから構わぬ

だろう

教えて

くれっ

土井利勝か!?

それとも

秀忠

自らか!?

そうか

天海僧正

天海様です。

泰平の世を続かせる為

乱を企てる者たちを

斬るのが俺の役目です。

泰平の世

......か

秀忠は、あらぬ

言いがかりをつけて

まで、理不尽に

多くの外様大名を

取り潰し、

その領地を

奪い取っている

あの忍び達をも

含め.....いったい

どれだけの

武士たちが

恥野にまみれ

喘いでいるか

それでいて

天下泰平か...

武将と生まれ

...

当然、

天下取りを

目指した...

天下は

回り持ち

最も

力量のある者が

天下を治めるべき

と考える。

信長殿

秀吉殿、

家康殿

それぞれ、

その力量が

あった!!

しかし、

今の秀忠ごとき、

わしの方が

遥かに上だ!!

が.....

よそう

今となっては

伊達

六十万石、

伊達六十万石、

我が家臣らを

路頭に迷わす

結果を招いて

しまったわけだ

それが

なんとも

無念で...

心残りよ

あなたが伊達政宗様で

あるのか、影武者で

あるのか...

わかり

ません

でしたが

今のお話を

伺い...

まぎれもない

伊達政宗様で

あると確信

いたしました。

...

影武者

のう...

この地に使わしたのが

影武者で

あったとしても、

同罪だろう

まてよ!!

そうか!!

......仮に、

謀反を企てた

このわしが...

実は

伊達政宗とは

全く関りのない、

勝手に政宗の名を

騙った偽者であった

...としたなら、

伊達六十万石は

救われたにのう

ここに至っては

詮無き事...

わしは、ここにて

腹を切る!!

介錯して

くれるか!?

あずみ...

承知しま

した!!

和尚が

知らぬはずが

なかろう。

教えるな、

とロ止めを

されておると

察するが、

そこを曲げて

拙者に教えて

くだされ!!

政宗様は

どこに

おられる!?

今、この武蔵だけが

あずみを倒し、

政宗様を無事、仙台まで

お連れすることが

できるのだ!!

教えろ

っ!!

ここで

やろう

わしの

遺体の処理

埋葬は

外の僧たちが

してくれる

では、

介錯させて

頂きます。

政宗様を

殺させて

なるものか!!

あずみ...

はい

振り向いて

.....

其方を

見てよいか!?

え!?

其方の

美しい裸身を

見たいのだ

わしの一生...

抱きたい女も

充分抱いた

それでも

なお、

男に

とって、

美しい

女子の体は

かけがえのない

宝なのじゃ。

この歳になって、

死に際になって

なお...

いや、

死に際だからこそ

よけいに...

いとしくてならぬ

宝なのじゃ...

頼む!!

あずみ。

はい。

おお!!

美しい!!

神々しい...

其方は

菩薩か!?

え~い

くそっ!!

頼む!!

間に合って

くれ!!

この伊達政宗

其方に

生涯を閉じて

もらえるとは

.....幸せなことよ。

むん!!

御免!!

まっ...

政宗様...

みごと

御切腹

なされ

あずみが

介錯を

あずみは

どこだ!?

先ほど、

立ち去り

ました。

礼節を

わきまえた

娘であり

ました..

潰えたか

またも

夢が...

あずみ

ーっ!!

第二話「決闘

今回の

使命は

終わった

あの標的達の

...

悲願を、

俺は

非情に

叩き潰した

わけだ...

武蔵殿には約束を

すっぽかした上

仕官の夢をも

俺が潰した

ほんとうに

申し訳ないことを

してしまった...

武蔵殿が、このまま

諦めて俺を帰して

くれるだろうか!?

約束をすっぽかし。

申し訳ありません

でした

ほんとうに

御無礼をし、

済みませんでした

そのことは

もうよい

改めて

立ち合いを

所望する

あずみは

天下の為の使命を

果たす者です

使命以外

での命の

やりとりは

できない身で

あります

どうか

ご理解を。

決着を

つけよう!!

あずみ。

互いに...

全てを懸けて

鍛えあげてきた技の

極みを...

見極め合おう

ではないか!!

どうか

お引き取りを

止むを得ない

これも連命だ。

承知しました。

あずみ!!

皆さん、

先に船に

行っていて

ください

よせ!!

止めてくれ!!

兵介殿も

船に...

皆さん

どうか!!

...

この辺りで

どうだ!?

はい、

けっこうです

ならば

仕度を。

拙者は

いつでも

その備えで

ある

ああ~っ、あずみ、

死なないでくれ...

勝ってくれ!!

気に

飛び込んで

来るか!?

一気に飛び込んで来るか!?

あるいは

手裏剣を

投げると

同時に

飛び込んで

来るか!?

こっちの

振った太刀を

ぎりぎりでかわし

飛び込んで来る

のだろう...

だから大振りはせぬことだ!!

だから

大振りは

せぬこと

だ!!

怪力だ...

受け太刀を

したら、

はじき飛ば

される...

絶対、

受け太刀を

しないこと。

刀を

かわしても

同時に、もう一刀が

来る...

どう戦えば

いいのだ!?

大振りは

禁物

小振りで

速さに

対応すれば、

腕力の差は

歴史!?

一気に急所を

斬れればよいが

そうもいかぬで

あろう...

となれば、

こんな美しい娘の

体のどこかを

切り落とすのは

忍びないが...

正むを得ない!!

そのかわり

すぐさま

止めは刺して

やるから

許せ!!

あずみ。

隙か無い...

切っ先の奥の体が

遠く感じる...

こんな

成圧感を

覚える相手は

初めてだ..

まず片腕を

狙って、一刀を

落とすことだ

勝負は

その一瞬だ!!

負けたら

死ぬまでだ!!

爺.....

見守って

くれ!!

戻し上げる

腕を、

引き戻した!!

もう勝負は

ついたーーっ!!

勝負は

ついた!!

行こう!!

行くんだ

あずみ!!

俺は

左手を刺され

肩を斬られた。

あずみは

無傷...

しかし

あそこで俺は

攻撃ができ

あずみは

打たれた衝撃で

フラついていた。

止めが入ら

なければ、

確実に

あずみを

斬れた!!

だから

止められ

なければ

俺の勝ちだ!!

あれも左腰の

手裏剣に

当たったが

手裏剣が

無ければ、

あずみの腰に

深々と...

...

待て...

あずみは

持った武器を

己の体の一部

としている

...

ならば

俺の刀が

腰の手裏剣

に来ることを

見越しての

ことか!?

そうなのか

ワッ...こっち

いや、

どちらにしても

あずみは

強い衝撃を受け

地面に転がって

立ち遅れたのだ!!

だから、

追って

俺が斬れた!!

やはり、

止めが入らなければ

俺が勝っていた!!

そうだ!!

俺の勝ちだ!!

あずみ殿!!

だいじょうぶ

です!!

待て!

俺の首を狙った刀を

俺が首を振って

かわしたから

肩に来たのか!?

それとも

首を狙えば

斬れたのに

肩を狙って

斬ったのか!?

あずみは

ならば

...

俺の負け

なのか!?

いや違う

違う...

俺はとっさに

右に動いて

避けたはず

首を狙った刀が

肩にはずれたのだ!!

そうか!?

やそうなのか!?

どっちだ!?

俺は

勝った

のか!?

負けたのか!?

どっちだ!?

どっちだ

......

っ!?

手裏剣が

曲がって

しまった

すごい衝撃

だった...

兵介殿の

おかげで

命拾いを

した...

止めてもらわなかったら

俺は斬られていた

だろう...

第三話地獄の領地

...飛猿は

帰りの船の中で

意識が戻った。

重傷ではあるが

...命だけは

取り留めた。

そうか

かがりと...

はつねが

......

しかし

よくやった!!

あずみ!!

兵介!!

みごとな

働きであったぞ!!

ご苦労であった!!

将軍・秀忠様

からも労いの

お言葉と

何か

恩賞を

頂けるであろう

ただ...

標的達の

主謀者は

伊達政宗様とは

何の関りも無い

名を騙った

だけの偽者で

ありました

何?

何を言いたい

のだ!?

あずみ。

あずみに

討たせた

政宗が

本物か

影武者かの

疑念が

あった為、

政宗の顔を

よく知る者を

仙台に

使わせた

ところ:

病と偽って、

会うことを

拒んだそうだ

つまり、

仙台に

居るのが

政宗の

影武者、

あずみが

みごと

討ち果た

したのが

本物の

伊達政宗

だったのだ。

ですから、

どうか!!

いえ、

名を騙った

全くの偽者で

ありました

伊達家には

何の罪も

ありません

伊達家を取り潰すのを思い止まってください!!

伊達家を

取り潰すのを

思い止まって

ください!!

なるほど

政宗殿の

人望は、

あずみの

心までも捕えた

というわけか...

伊達政宗様に

限らず......今回

俺が討った

標的達は

誇りと生きる糧

をも奪われ、

止むに止まれぬ

立場に追い込まれた

武士達でありました。

領地・禄を

奪われれば、

乱を起こさざるを

えない所まで

追い込まれます。

それが

乱の原因を

生むことでは

ないのですか!?

お願いです!!

伊達六十万石を

取り潰さないで

ください!!

今回、俺は

嫌になって途中で

使命を投げ捨て、

逃げようと考え

ました。

今...まだ..

迷っています。

このような

使命を果たして

行くのを、もう

辞めようかと

あずみ..

そこで

決心しました。

天海様に

二つのお願いをし、

その二つの願いを

天海様が叶えて

くださったならば、

俺は

この先も

天海様の

命じる

使命を

果たしていこう

ほお......

二つの願い

をの...

言って

みなさい

一つは、

今、申した

伊達家を

取り潰さぬ

こと。

...

ふむ...

そこで、

今の

密偵の

お役目を

辞し、

で.....

いま一つは!?

兵介殿は

彫刻師になる

ことが夢で

あります

左甚五郎様の

お弟子になれる

よう、天海様から

ぜひ!!

お口添えを

願いとう

ございます。

兵介...

そうなの

か!?

そう願えれば、

この上無き

幸せと存じ

ます。

兵介のように

偵察に優れ

決して標的を

見間違わず

教えてくれる

才能は、

この先も

是が非でも必要な

人材であるぞ!!

もったいなきお言葉では

ございますが...

私は本来、

彫刻師が

夢であり、

左甚五郎様の

ように

.....この世に

幾十年幾百年も

残されるであろうと

思えるような彫り物を

死んでもいいと

思っております。

一つでも

彫り残せ

たら...

その二つの要求を

叶えなければ

あずみは

もう

使命を果たすのを

辞めると

言うのだな!?...

はい!!

くほっはっは

ははは...

この

わしを

脅迫

しおるか

あずみ。

くっふふ

ふふふん。

ふははは

ははは...

.....天海は

秀忠までをも

説得し

此の度の謀叛の

主謀者は...

政宗の名を騙った

偽者の仕業とし、

仙台に居る

影武者で

あろう男を

政宗とし

伊達家は存続

することとなった。

あれじゃ

ねえか!?

あの

霞んで

見える山

あれだぜ!!

あれが俺たちの

故郷の山だ

あ~あ

...

こんなに遠く

来ちまったぜ

もう里心が

ついたのか!?

虎之助

里心!?

冗談じゃねえ!!

俺は二度と

故郷にゃ帰らねえ

決心だぜ!!

そうなの

か!?

違うのか!?

彦四郎は...

俺は

天下の為の

大仕事して

ひと仕事

済む度に、

堂々と

故郷の城下に

顔見せに行く

つもりだぜ!!

そうすりゃ、

今まででさえ

回りから

尊敬と憧れの

目で見られて

いた俺だ

いったい

どうなっち

まうんだ

ろうな

怖いぜ。

そりゃ

そうだな!!

自慢話ぐらい

しに帰らにゃあ

なあ!!

それが

楽しみさ!!

わははは

ははは。

急ぎます

ぞ!!

失礼!!

徐庵さん

これから

我々の...

師匠と言うのか

先輩と言うのか

.....知らないが

いろいろと

教えてくださる

らしいのが...

なんと、

若ーい娘

だと聞きましたが

.....それ

ほんとうの事

なのです

か!?

私も

お目にかかった

事はないが

あずみ殿と

申され

今まで

実に大きな

働きをなさって

こられた方と

聞いており

ます。

たとえばですよ

その、あずみ殿に

道場で稽古を

つけて

いただいた

折に...

私の方が

強かった場合

...やっぱり、

そこは

隠して、

持ち上げる

べき

なんで

しょう

ね!?

うん!!

配慮、配慮!!

申し訳ないです。

私は空腹に弱い

質でして

いやいや、

寺に着く

早々、

何か

食わせろ、

もないで

しょうから、

食べて

行きま

しょう。

あっ!!

追って

来やがった!!

千代蔵

だ!!

だめだ!!

馬だ!!

追い着か

れる!!

くそー

勝負だ!!

くそーーっ勝負だ!!

皆で

斉にかかりゃ

殺られや

しねえっ!!

おおっ!!

スタ

喧嘩だぞ

...

喧嘩じゃない。

刀抜いてる

そ.....

殺し合いだ...

殺し合い

かよ...

おいおい

すげえな

ここは

俺たちの

故郷じゃ

考えられ

ないぜ...

初めてだな

真剣を持っての

殺し合いを

見るのは

なんだよ

ここは

ああ...

初めて見る...

はあ

ひっ!!

ちくしょう~~っ

殺せ~~~っ...

バイ

なっ!!

痛え~~っ

殺せ~~っ。

おらのだ!!

おらが取ったん

だぞーっ!!

おらのだ!!

おらが取った

物だ!!

返せーっ!!

もう

あたいの物

だよーっ!!

な...

なんだ...

なんという

領地だよ、

ここは...

お頭!!

千代蔵殿が

金を取り返して

戻って来た

そうです。

そうかえ!!

第四話、株天丸

千代蔵が

戻って来た。

ほら、ちゃんと

金、取り返して

るよ

あ~あ、

あいつら皆、

殺られち

まったって

わけだ...

千代蔵が

通るよ!!

不気味だねえ

化け物だよ

あの顔は

そんなこと

言うもんじゃ

ないよ。

だいじょうぶだよ、

耳が聞こえ

ないんだから

だけど、

千代蔵が

いるから、

他の荒くれ者らが

治まってるんだよ

千代蔵が

怖くってさ

お帰りな

さいませ

おいでーっ

千代蔵!!

さあ

おいで!!

取り返して

来たんだね!!

ーっ!!

いい子だねー

いい子、

いい子

いい子だ

ねー

ーっ!!

よし

よし!!

もう

盗られるん

じゃないよ。

はい!!

申し訳

ありま

せんで

した。

済みま

せんで

した。

ここですか!!

これから

私たちが

お世話になる

青華院は

思っていたより

大きな寺だな

見ろ!!

僧たちが!!

やっぱり

宝蔵院流

ですか!?

はい。ただ、

ここの僧たちは

槍以外の武術も

習得している

ようですよ。

楽しみだな

おい!!

しかし

配慮を

忘れずにな

配慮を。

あ!!

飛猿様が

こちらに

おお!!

あなたが

飛猿殿ですか!!

徐庵と申します。

話は聞いて

おりました。

大変でござい

ましたね

あっ、

こちらが

お連れした

二人です。

こちら、

先輩となる

飛猿殿だ

立花彦四郎です。

金井虎之助と

申します

よろしく

ご指導願います。

ああ、

よく来たな。

俺は

御覧の

通りだ。

退屈で

まいっている。

大きな使命を

果たされ

名誉の傷を

負われ、

療養の

身で

あられる

すっげえ!!

木刀から

煙が...

焦げたん

だぜ!!

すっげえ

~~~!

おお、

そこに

おられたか

黄泉路殿に

峰石殿。

梵天丸様が

また青華院に

行くと

申されて

いるそうだ。

警護を

お願い

したい

よいな!?あずみを

じっくり観察するのは

よいが

決して

怪しまれぬ

こと!!まして

腕を試そう

などと絶対

せぬこと!!

よいな!?

梵天丸様のことが

あるのだ。

上から

あずみを斬れ!!

の命令が下りるまでは、

あずみに無関心を

装うこと。

よいな!?

ふがっ!!

くどいね

板倉さん

くどいね、板倉さん。一度言えばわかる!!

一度言えば

わかる!!

それにしても...なぜ

あずみがこの領地の寺に

来たのか...!?

今、天海僧正の

持駒となっている

あずみだ...

天海僧正の命を

受けてのはず...

となれば......大海僧正は

我らがこの領地で

やろうとしている事の...

どこまで掴んでおるのか...!?

くそっ!!

やっかいなこと

に...

また..

あの

あずみが

毘沙門天らを

全滅させた

あの

あずみが

将軍・秀忠の御落胤

梵天丸ー

秀忠が妻のお江与に

絶対の秘密にしたい為

ずっと日陰の立場に

おかれたままでいる。

十日ほど前......

秀忠は梵天丸を連れた

鷹狩りの途中、

天海の待つ寺に

立ち寄った...

天下の為の大きな

使命を果たした

あずみを...

将軍自らが

出向いて労った

のである

...ところが

そこで...

初めてあずみを

見た梵天丸は...

あずみに一目惚れ

してしまった...

あずみ

あずみ

わはは

ははは、

弱いなあ

二人で

知恵しばって

それかよ

...!!!

お言葉ですが、

私はこの将棋と

いうものは

子供の頃、ちょっと

遊んだだけで、

さほど

おもしろいとは

思いません

でしたので

以後、全く

いたして

おりません

私も

同じです

志を

抱いて

はるばる

やって来て、

まさか

ここで

しつこく

将棋の相手を

させられるとは

思いません

でした。

しつこく

だと!?

同じく

です!!

あすみ殿と

申されるお方は

いったい、いつ

戻って来られる

のであります

か!?

わからんと

言ってる

だろう

...

あずみ

今頃、

兵介と...

飛撰

俺...

ちょっと

兵介殿に

会いに行って

来るよ!!

まさか...

泊りゃあせん

だろうな...

まさかな

...

そこまでは

......

あの、

あずみ殿は

まだ、お戻りに

なっていません

か!?

まだだが

どうした

!?

ぼ、梵天丸様が

また...お見えに

なって..

梵天丸様が

またか

やっかい

だぜ...

あずみは

どこへ行った

のだ!?

いつ、戻る

のだ!?

はい

知り合いに

会いに行く、

と申され

朝早くに

知り合いとは

誰だ!?

申し訳

ありません。

くわしくは

聞いて

おりません

ので...

おっ

男か!?

さっ

さあ...

...

梵天丸様とは

何者なの

ですか!?

なんでも

御落胤

であると

どなたの

ですか!?

いや、それが

はっきり

しなくて、

将軍・秀忠様と

いう説......と

東照大権現様(家康)

であろう...と

申す者も...

え~~~っ!!

なんと!!

秘密であるらしく、

私共にも

わからないのです。

いずれにしても、

粗相の無いように。

帰りを

待つぞ!!

あずみが

戻ったら、

余とあずみを

二人にしろ!!

誰も

近づくな!!

わかって

おるな!?

あの二人の

若い武士は

何者だ!?

はい、

今日から

この寺で

修業をする

者たちで

あります。

僧に

なる者

か!?

いえ...

あずみ殿の

お弟子さんと

申しますか

......?

その...

何〜〜っ!!

ここに呼べ!!

面を上げい

!???...??

!?!?...ここですよ

あずみ殿が

お帰りに

なられま

した!!

いよいよ

お出まし

だな!!

ああ

いったい

どんな女

だろうな...

おいおい

ほんとうに

皆、離れて

行くぜ

二人だけに

しろ、という

命令だから

な.....

俺たちも

離れようか

いや、

俺はここで

拝見する

ぜ!!

おお!!

あずみ!!

あずみ

〝庭内〝潜入

第五話

あずみ

はい

はっ

挟箱を

持って

まいれ!!

この間、

美しい

着物も

いらぬと

言っただろう。

は、

はい!!

じゃから

な...

マントだ!!

今、羽織っている

それよりも

遥かに高価な

マントだぞ!!

探させた

取り寄せるに

一苦労した

のだぞ!!

見ろ!!

その

マントより

ずっと美しい

だろう!!

梵天丸様

この間も申した

とおり、俺は

何もせぬのに

高価な物を

いただくことなど

できない性分

なのです

どうか

わかって

ください

余が...あずみに

あげたいのじゃ。

もらってくれ

ぬか!?...

お気持ちは

ありがとう

ございます。

どうか、もう

そういったことは

やめてください

...

ひょっと

して、

彦四郎殿と

虎之助殿

ですか!?

は、

はい!!

そうです

早い

ご到着

ですね、

明日あたりに

なると思って

いました

遠路はるはる

ご苦労様でした。

あずみと

申します

立花

彦四郎

です。

金井虎之助

と申します。

梵天丸様、

今日から

俺の仲間と

なってくれる

者たちです。

少し

彼らと話が

したいのです

が......

よろしい

ですか!?

か、構わぬ

が...

あの

あずみという娘が

それほどの手練れ

とは.....信じ難い

いずれ

お手並拝見と

なるさ...

なはは

あの......ご夕食の

仕度ができま

した

梵天丸様も

ごいっしょに

食べて

いかれます

か!?

いや...

余は

帰る...

おのれ!!

ぐっ...

おのれ!!

笑うて

おるな!!

おのれら

余を

笑うて

おるな!!

い、いえ、

決して

脱げ!!

いえ、

どうか

それは

脱げー

裸になれ!!

笑うてなど

おりませぬ

どうか

それは...

脱ぐのだ

~~~っ!!

そうじゃ、

それがいい!!

わははは

はーっ!!

わはは

ははは

ーっ!!

良い眺め

じゃ!!

あ、おはよう

ございます。

ぐっすり眠れ

ましたか!?

おはよう

ございます。

はい、

ぐっすり

と!!

あずみ殿から

言い付かって

まいりました。

お二人共

こちらに。

はい!!

え!?

これを

着るの

ですか!?

はい!!

御髪と

お顔も

少々。

おいおい

わははは

すごいぞ

虎之助!!

はあ...

おまえこそ!!

よし!!

行くぞ!!

!!???...??

早く、こうやって

偵察に行きたいと

思っていたけど、

飛猿があのとおりだし

あなた方が到着するのを

待っていたんです。

はあ

相当、

危険な場所

なんですね...

荒くれ者達の

巣窟らしい

俺が女と

ばれると

うるさく

なるから

頼むぞ!!

上手に

守ってくれ

よ!!

......

...

なんか

おもしろく

なりそう

じゃない

か!!

なあ!!

ああ

...

あ!!

あの男

ですね!?

案内して

くれる男

は...!

かねてより

潜入していた

密偵の方

ですね。

うん...

新顔が三人も

入って行って、

怪しまれることは

ないですか!?

だいじょうぶ

でしょう

この地の噂を

耳にしてか

食いつめ浪人が

流れ込んで

来ているし、

逃げ出して

行く者も

多いです

から...

大名を

取り潰すことか

乱の原因を生む

......あずみは

そう言ったが

正にその通りだ。

正に

その通りだ。

幾つかの

納得できぬ

改易には、

わしも秀忠様に

意見を

申し上げたの

だが...

それらの

改易には

前もって

浩入させて

あった

隠密らの

策略に

よって、

無理やり理由を

でっちあげたのでは

...と思わせる

ような理不尽な

ものも、

確かにある

のだ...

そんな

ひどいでは

ないですか!!

そのとおり

だ!!

そのような

ことは

もう止め

させねば

ならぬ!!

はい!!

今.....また

ある外様人名の

領内で、

柳生宗矩の

命令を受けた

と思われる

隠密や、

宗姫の

手の者が

よからぬ

画策を

始めている

ようだ

わしの

密偵から

報告が

届いている。

しかも

今度は

先日

あずみも

会った

あの...

梵天丸様を

その大名家に

預け、

居候させた

ようだ...

これが

なんとも

不可解では

ないか...

そこで

わしは

考えた。

その領地には

飛猿の療養にも

あずみの警護にも

うってつけの寺が

有る...

そこに

あずみと

飛波を

送り込む

と...

うんなと

宗妊は...

いったい

どういう反応を

示し......

どう出て来る

カ......

いよいよ、

宗矩が

正面から

あずみに

向き合わ

ざるえなく

なるという

わけだ!!

どうだ!?

...

飛猿の燃養を

兼ね...

その寺に住んで

みるか!?

あずみ

爺を

討ち

!!

俺に

家康様を

討たせるよう

仕向けたのは

柳生宗矩様に

間違いないの

ですね!?...

あずみに

上意!!上着!!と

わざと聞かせた

と言う...

家康様から

月斎を討ての

上意など

下るはずもない!!

あの頃...

家康様が

目の上のたんこぶ

であり

名ばかりの

将軍であった

うむまは

実質将軍に

成りたかったで

あろうし

秀忠様の

懊深く入り込み

側近となっていた

宗矩にとっても

それが長も

己の権力増大に

繋がること

そう考え

れば、

見えてくる

ではないか

止めも刺さず、

苦しませたままで

爺を殺したのは

やはり

柳生宗知

月斎の仇討ちを

したいか!?

あずみ

いえ...

俺自身が

多くの人から

仇討ちをされる

べき身であり

ます...

ですから、俺は

仇討ちなどと

いう事を考えては

ならない身であると

心得ています。

うむ

うむ

しかし...

今、おっしゃった

その寺が

飛衣の

旅館にも

うってつけ

ならば

行かせてください。

うむ

行くか

はい

それに

柳生宗知様が

隙あらば陰で

俺を消したいと

考えているのなら

俺は...

密かに警戒を

し続けるより

向かって

待つ方が

気が楽です。

そうか

みごとな

覚悟だな

あずみは

あずみ

はい。

ひょっとしたら

大きな...

わしと

あずみ

将軍秀忠と

柳生宗姫

という

大きな戦いに

なるかも

しれぬぞ!!

よくよく

心せねば

ならぬ!!

ここを下った所に、

交易で栄えている

港が有り、

荷役など働き口は

たくさん有るんで

職にあぶれた

浪人共まで

流れ込んで来て

おります

そうやって

働いて得た金を

吐き出させるような

場所がまた

いっぱい

有るんです

ずらっと

並んだ

女郎屋

それに

これから

ご案内する

博打場です。

博打!!...!

見かけん

顔だな

どっから

来た!?

どきな!!

へん!!

まだ餓鬼

じゃねえか!!

穴の毛まで抜かれるぜ

穴の毛まで

抜かれるぜ、

ぎゃはは

ぎゃははーっ!!

ーっ!!

さあ、

張った!!

張った!!

丁!!

丁!!

俺も

丁だ!!

半だ!!

くそ

~~っ!!

...

どうも

こりゃ

どうも

見回り

ご苦労様

です

今までは

お茶詠

は、

おい、お

あれが、

この〝庭内〟一帯、

港の荷役・女郎屋・

この博打場全てを

取り仕切っている

お鏡と言う

女親分です。

そのことは

おいおい、

ご説明いたし

ます。

なぜ、女が

取り仕切れる

のカ...

それは無論

奥の方で

恐ろしい大きな力と

繋がっているから

なんですよ

後ろのあの

顔の歪んだ男が

お鏡の弟で

千代蔵と言います。

姉・お鏡の

指図のままに

動きます

耳が聞こえん

ようですが、

あの長剣を、

目にも

止まらぬ

速さで

自在に

操れる

手練れで

あります。

くれぐれも

ご警戒を。

此処いらの

荒くれ者共も、

あの千代蔵が

恐ろしくて

誰も逆らわ

ないのです

では、私は

彼らに

顔を

知られて

おります

ので、

あなた方に

目が向かない

よう、

ちと離れ

ます。

昨日、

金を盗んで

逃げたした者共は

当然のこと

深く後悔しつつ、

苦痛にのたうち

回りながら

死んでいった

ようだ。

それよりも

重大な事が

発覚した。

私の所から

金を盗み出すなど、

あの馬鹿者共に

出来うる筈がない

それが出来たのは

裏で奴らに

知恵を授けた

者が居た為と

わかった!!

それは

おまえだ!!

へっ!?

ちっ違う..

俺はそんな

こと...

何の事か

意味が

わからん

ご、誤解

だ!!

!!

!!???...

!!

!!

密偵のあの人が

盗人達に知恵を

投けるなど、

する筈もない。

あの人は

別の理由で

殺された

それは!?

俺が原因に

違いない

え!?

どうして

?......

つまり

俺の事を

知っている者が

寺を見張って

いて...

変装して

寺を出る時

から、

もう、

すでに

バレて

いた、

とする

向こう側...

つまりあの

女親分・お鏡も

敵の密偵が

いる事を承知

していて、

それは誰か!?

.....を知りた

がっていた。

そこへ

すでに

バレていた

俺たちが

あの人と

いっしょに

“庭内”に

入って行った

んだ...

そうだな

...

それに

違いない

な...

それで、

わざと

あずみらに

殺すのを

見せつけ

たんだろう

なるほど

そうか!!

くそ

~~っ!!

変装など

なんの

意味も

もたな

かった

梵天丸様の

護衛で付いて

来ている

あの二人も、

間違いなく

手練れの

敵だぜ

うん!!

承知して

いる...

それと

今日、

千代蔵

という

手練れも

確認した。

......そうですか?

よろしく!!

いざ!!

では

遠慮なく。

いざ!!

あずみ殿

っ!!

つ、つ、強いです!!

無茶苦茶

強いです!!

あの

お二人

斎嘉さんも

庄蓮さん

までもが

まるで

歯が立たないん

です!!

ほんと

なんです

あんな

お若いのに

無茶苦茶

強いん

です!!

あんなに

すごいの

見たこと

ありま

せん!!

もう...

もう...

びっくりです!!

強いの

なんのって

そりゃ、

腕が立たなきゃ

天海様も

呼び寄せたり

しないさ。

はい!!

動けねえ俺の

埋め合わせを

してもらわにゃ

ならんから

な...

あずみ

遠慮なく

使えよ、

あの二人を

うん

おい...

あまり

嫉妬を

買わん

うちに、

この辺りで

配慮、

配慮。

うん

だな

板倉様、

辻堂と

名のる

三人が

見えまし

たが...

辻堂

おお!!

到着

したか!!

どうも、

板倉です

いや...

ぁ、あ、あずみは

どこだ!?

は、早く

教えろ!!

あずみという

小娘を殺れば、

大金をもらえる

と言うのは

ほんとうだな!?

か...金がいる!!

今すぐ教えろ!!

離せ!!

無礼者!!

兄者!!この人を斬っては

兄者!!

この人を

斬っては

何を

もらえる金ももらぇなくなるんだ!!

もらえる金も

もらえなく

なるんだ!!

わかる!?

わかる!?

この人は

斬らない!!

わかる!?

よーし

よしよし

態度に

気をつけて

もらわんと

兄者は、

わけが

わからなく

なるんじゃ

あずみと言う

小娘一人を

斬るだけで、

大金をもらえる

と聞いて来た

ほんとうたな!?

ど...ど..

どうした!?

親父殿。

あーあ、

蠅か!!

親父殿の

あの病気も

兄者の病気も

治せる薬が

有る、と

聞いたんだ!!

それが

べらぼうに

高い薬

なんじゃ

なんと

しても

大金が

いるん

じゃ!!

あずみ殿

一手、ご指南

願えないで

しょうか!?

強いそうだな

安心したぞ!!

頼りにして

いるぞ!!

で...!

一手、

ご指南を

おまえら、

人を斬ったこと

ないだろ!?

はい

戦に出陣の

機会が無かったので

ありません。

危ねえな

“庭内”の

荒くれ共を

斬れるかい!?

なぜ、彼らを斬る必要が

あるのですか!?

暴力で来られたら、

木刀で倒せば

いいでしょう。

そうです!!

今度、

“庭内”へは

この木刀持参で

行くつもり

です。

危ねえなあ

天海様より

使命を受け

その標的が

なるほど

斬るべきだ!!

と自分で納得

できれば、

ぶった斬って

みせますから

ご安心を!!

梵天丸様が

今日も

お見えになられ

ました。

そら

来たぜ!!

さあ!!

梵天丸様を

利用しな!!

梵天丸様を

利用...

とは!?

もう変装の意味が

ないのなら

女のあずみが

どうやって

あの〝庭内〟を

邪魔されずに

調べられるか..

それは、

梵天丸様と

いっしょに、

堂々と

行くのか

一番だと

言ったんだ。

あっ!!

なるほど!!

それは

名案ですね!!

堂々と

行きましょう!!

おお!!

あずみ!!

何度言えば

わかってくれるんだ!?

事情が変わって、

あずみを斬るのは

今しばらく待つべき

となったのだ。

なぜ

だ!?

説明しただろう!!

こちらにとって

大切な梵天丸様が

あずみに熱を上げて

しまったから、

これが

治まるまで

待て!!

という

上からの

お達し

なのだ!!

な、な...何を

言ってやがるんだ

あいつは...!?

よく

わからん...

ごっ...ご..

ごまかされる

なよ...

俺らは..

な...な、何度も

ごまかされて

きたんだ...

わかって

いる...

他の奴らに

手柄を横取り

されてたまるか!!

大金がいるんだ!!

あずみは絶対、

俺らが殺る!!

おいかい

御駕籠か

来るぜ...

おっ!!

女がいる!!

何?

あっ!!女だ!!

刀差して

...

何だ!?

あの格好は

梵天丸様が〝庭内〟へ

来られるのが

初めてだとは思いま

せんでした。

聞いていた

とおり、

不浄な所だ...

余は好かん...

女だ...

何者だ!?

いい女じゃ

ねえか

お鏡

親分さんの

お住まいは

どちらで

しょうか

!?

!!

お鏡さんの

所へ行く

気だ.....

千代蔵が居る...

楽しくなってきたぞ

荒くれ者

共らが...

好奇の目で

寄って来る

ぜ...

お頭!!あずみが

梵天丸様と共に、

こちらに向かって

来ます!!

今度は

男装では

ないそう

です。

ほう...

向こう見ずな

娘だねえ...

何!!

あっあっ

あっ!!

あずみ

ーっ!!

どこへ

行く気

なんだ

!?

何か用事でも

あるのか!?

この

“庭内”に

ただ来て

みたかった

だけでは

ないのか!?

あの小娘

だな!?

あの小娘が

あずみだ

な!?

おまえが

あずみ

か!?

あずみ

だな!?

...

し、し...

死んで

もらうぞ

..

この小娘

か!?

おもし

ろいね。

なっ...

なっ...

この小娘を

殺るんだ

な!!

そうだ!!

大金に

なるぞ、

親父殿!

あずみ

だな!?

間違い

ないな!?

はい!!

俺が

あずみです。

第七話・思惑

どけ

っ!!

木刀では

無理だ!!

刀を抜け!!

ギャリッ

斬られて

ないな!?

兄者~~っ!!

彦四郎殿、

逃げるぞ!!

兄者~~っ!!

おのれ

~~~っ!!

どこへ

逃げた

諦めて

...

去ってくれる

まで待って

それから

梵天丸様の

所に戻り

なんとか

お鏡親分さんと

話がしたい

済みません

...

斬ることに

ためらいが

あった為..

申し訳あり

ません...

面目次第も

ありません

あずみ殿に

命を救って

いただきました

ありがとう

ございました!!

そうだった

のか!?

正直.....初めて

真剣を前に、

す......

妹んで

しまった

二人が手傷を

負わなくて

よかった...

それより、

もう俺たちは

共に命を懸けて

戦う同志なの

だ...!

殿を付けて

呼び合うのは

やめよう。

俺も、

彦四郎、

虎之助と

呼ぶから、

二人も

あずみ

と呼んで

くれ!!

な!!

しかし

そう

呼ばないと

承知せん

そ!!

...

フランス!!

あ!!

だけど

飛猿は

年上だから

二人は

飛猿殿と

呼んで

おいた方が

無難だな

うん!!

質問します。

ん!?

先程の男

峰打ちで

退けることは

できなかったので

しょうか!?

何も、首を

切り落とさ

なくとも

いや、

彦四郎、

違うんだ!!

あずみ殿に

......いや、

あずみに

...!!

あの瞬間、

あの男の

両腕を

斬ってもらわ

なかったら

あの男の刀は

俺を斬って

いた...

両腕を

斬り落とされ

たら...

どうだ!?

すぐさま、

止めを刺して

もらった方が

いいだろう!?

それは

間違いない。

俺は

あずみに

命を救われ

たんだ。

わかり

ました、

捜し

出せ!!

あずみを

見つけて

来い!!

申し訳

ありません

でした。

もう帰ら

れたのだと

思いますが。

何〜〜〜っ

...

余を置いて

黙って帰る

はずがない

捜し出す

のだ!!

おーっ!!

あずみ

っ!!

お頭!!

あずみが

梵天丸様と共に

来ました!!

お頭に会いたい

と...

これはこれほ

梵天丸様、

私共のような

不浄な所に

ようこそ!!

梵天丸様の

お名前は

よーく伺って

おりました。

こうして

お目にかかれる

ことができ

光栄に存じ

ます!!

手前、

この〝庭内〟一帯を

預からせて

いただいております

お鏡と申します。

うむ...

で......ご用の

趣は!?

ん..

いや、

あずみが

其方と話が

したいそうだ。

あずみ

...

とは!?

あずみと

申します

余の

大切な女だ。

無礼があっては

ならぬぞ。

お話、

承ります

どうぞ!!

どうぞ!!

できれば、

お鏡

親分さんと

二人だけで話が

したいのですが。

よう

ござい

ます。

では、

失礼

します。

どうぞ

こちらへ。

え!?

蒲団部屋

ですか!?...

わかり

ました。

二人だけの

内緒話は、

狭い場所が

いいんじゃない!?

何の話

!?

綺麗だ

ねえ...

どうして

こんなに

くっつくの

ですか!?

内緒話

でしょ。

さあ!!

話しな!!

この“庭内”は

多くの浪人達が

流れ込み...?!?

この地の百姓

商人達までが

博打に

のめり込み

借金...

身売り..

強奪...と

かなり乱れている

ようですね...

これを、この領地の

大名が......

黙認しているのは

ここでの儲けを

上納することで、

納得すくの

関係であるから

なのか...

それとも裏に

別の......

権力が働いて

ここの大名が

口を挟めない

状況になっている

のか...

そこのところを

教えていただけたら、

と思いまして...

ふっふふふ...

ばかか!?

おまえは。

なっ!!...

...

何を

する!?

おやおや

~~っ!?

あずみ

ちゃん...

ひょっとして

おまえさん、

おぼこ(生娘)

かえ!?

いいねえ...

女郎になったら

高く売れる

ねえ...

やっぱり、

先程の質問には

答えていただけない

わけですね!?

私にそれを

聞くとは

...

なめとる

のかい!?

知りたきゃ

命を懸けて

調べな!!

ばーか!!

客人の

お帰りだよ!!

あしらわれて

しまったが...

感じる所は

あった...

余と

あずみを

二人に

しろ!!

他の者は

皆、帰れ!!

駕籠も

いらぬ!!

しかし...

御警固を...

強い

あずみが

いるのだ!!

おまえらなど

いるか!!

ばか者!!

はあ...

なるほど

うん、

先に帰って

いて。

あずみを斬れ、

の指令が

下ったら

俺に譲れ!!

今日、見て、

俺が成仏

させてやり

たくなった。

そうは

いかん

俺も腕が

疼いている

あすみは...

今日...

余を

利用した

のか!?

一度内に行くのと、

あの女と話を

する為に...

この余を

都合よく

利用したのか!?

はい...

申し訳あり

ません...

おっしゃる

通りです

!!?

なっ!!

よっ...

よくも

この余に

対して

ぬぐっ...

申し訳あり

ません...

むんっ

むん~~

言うことを

聞いて

もらうぞ!!

は...

今日は余の、

言うがままに

なってもらう

ぞ!!

余の

言うがまま

為すがままに

なってもらう

そ!!

はい...

第28集一完一

あずみ」

ビッグコミックスペリオールをそれは年13年より平成15年まで

あずみ28

ビッグコミックス

一地獄の領地

著者

発行者

2003年5月1日初版第1刷発行(検印廃止)

印刷所

...

@yiu.Koyama2003

片寄県

ISBN4-09-186128-8

連載担当ノ小川晃

単行本編集を任`佐藤敏苫

単行太編集福田妻司(バルス

発行所

...おまえの株式会社

「...いいじゃない。いいよね。

(〒101-8001)

東京都千代田区一ツ橋二の三の

振替(00180-1-200)

編集ng(3230)5509

吸ったn3(3230)!5749

株式

会社

い学館

●高さには十分に高くてもりますが、清潔・ショッキャンペーンの「東京デート社のページの投げ落ちた時には、20間違いった場合はお取り替えいたします。

2017年11月20日、購入された書店ネスを明記してください。あてにお送りください。選挙が多く、第一次世の選択や社会社にてお取り扱い勝されます。

教科局「TERIORISI-SEANA」

今日の日本語の一部の合いは全部を無視で建築・情報・上層・教室を学ぶすることは、法律で認められた場合を探される

著作者55よび出願者のあ...お前、何度もどなります。ありがとうあはははと。マーケームの一体を小さめて言葉を張りてください。

日本では、日本国土地戸線ビーター変化が最初の

お客様の一部では、本当の本部の一回だけでは余計と無断です。けど一つすることは、著作権法とその例外を除き続けられています。

本書から選手を希望される場合は、おいって、日本経写権センター(T今日は朝から、そんなことを知っているので、日本の子の子供はこのようになりましたが、

アンケートのお願い、小学部アッケージは

●19時間のコミックス事前についてのアップデータートラインターネットで製品が付けています。

http://wwwi.ho_shontark.以前の500円にアクセスしていたとき、

このコミックスポイントは、このヨミワクスのキーコーああ...お兄ちゃんはいらっしゃいませんね!!この辺を入力してください

このコミングループのアプリケートにお答えいただいた方の中から、スクレしてください。毎月30名の方に商業で、「学校中学校の春ナーバー(100円)をさしあげます。

●発行日という年間有効です。●余談に東部の有志そうってかえさせていただきます。

...

...991861283

2979年9月19日の5054

ISBN4-09-186r28-8

C9979、¥505E

定価・本体505円十税

雑誌45701-28

小学館

...

無料28巻のあらすじ

天海から朝だな使命を受けたあずみ。

気になっちゃった事だけど、何か言ったもんだ。これはどんな

何か言ってるか。だったのか、実家、売却が横行する領地。

はい、へへへーーーっ。やっぱり、内の状況を進めるあずみは、将軍家

東のご落畳・精大4.そして柳生

30代から在住している事を知る。恋人に

ところで、と朝鮮がこの演地でいったい、何を

画案しているのか。陰謀を探るあず

みに対し、柳生はこぼわれた強者の良

大たちの利用条件であっても、人たちが利用者の原因で次々と変化されて