[小山ゆう] あずみ第29巻

８０６．００ＭＣＳＵＰＥＲＩＲ

血痕

Ｂｌｅ

ＣＯＮＩＣＳ

いや、そんなこと

え．．．

・

小学院Ｂｏｗ１２

無垢なる聖少女か。

闇より除誕した破壊天使か。

血煙を上げ、

過酷な成打ちの試練は続く。

あずみが敵に

双刃頭の刀を穢すとき、

もう一つの剣実は、

確実に自らへと向けられている。

まるで、それが、生と死を出した

ゲームのルールであるかのように。

いや、日ごろ！！

「．．．じ、やれっ

日本ホラーム説大賞受賞作家

代表作「黒い家「青の炎」など

装丁ノ田ロ孝磁

ＢｌＧ．ＣｏＭＣＳＵＰＥＲＯＲ

小山ゆう

．．．

１ｈ＿血痛

あ、

あずみ

．．．．．．

あずみ

．．．

あずみ

２９．血痕

～～っ！！

第一話、困惑の宴．．．

第二話、本情、お

第三話「黄泉へ」の

第四話「捨て駒」の

第五話「断り」の

第六話「恋心」は

第七話、血液、明

はあああ

これから

余の屋敷に

来てもらう

ぞ！！

はい

．．．．．．

わかり

ました。

．．．．．．！？

余の言うがまま、

為すがままに

なる．．．．．と

いった．．．

余の言うがまま、

為すがままに

今宵は帰さぬ。

余のものに

なってもらう！！

．．．

“庭内”を

離れると、

この辺りは

ほんとうに

静かな所

ですね。

．．．．．．

てっ．．．

てっ

手を

繋げ！！

え！？

余と手を

繋いで歩け！！

はい。

．．．．．．

．．．

あの年頃が

一番楽しい

頃なのかなあ

．．．．．．

皆といっしょで

．．．．．．？

何をやっても

楽しかったなあ．．

梵天丸様は

どうでした

！？．．．

あ！！

梵天丸様は

御学友と

言われる

お仲間といっしょ

だったわけですね！？

．．．

余には

そんな者らは

おらん！！

え．．．！

余は．．．

表沙汰に

できぬ身

なのじゃ．．．

城に行ったことも

無い！！．．．

あ．．．

そうでした

カ．．．．．

知りません

でした．．．

そうですね．．．

済みません。

俺の思慮が

足りませんでした。

梵天丸様は

城にも行けぬのに、

子供の頃から

警固の者に

見張られて、

いつも

窮屈な思いを

なさってきた

わけですね．．．

！！

あの子供達の

ように、仲間と

大はしゃぎなど

できなかったの

ですか！？

．．．

．．．．．．．．

子供の頃も

．．．．．．

余には

．．．．．．

仲間など

誰も

近づいては

来ぬ．．．．．．

それは

．．．

お寂しい

ですね

．．．

！！

そうですか

それは、お寂しい

ですね．．．

よ．．．余に

その言葉を

言ってくれた者は、

誰一人おらなんだ

あずみが

初めてだぞ

．．．．．．！

あずみ

．．．

！！

あ、

あずみ

．．．

あずみ

．．．

あずみ

く～～～っ！！

お帰りなさい

ませ。

梵天丸様、

お帰りなさい

ませ。

余の大切な

客だ！！

あ！？

．．．

どちらへ

！？

宗久は

どこに

いる！？

とっ．．．殿は

ただいま、

御会議中で

あらせられ

ます．．．

そうか。

あの．．．

そちら

には．．．

これは

．．．

お帰り

なさい

ませ．．．

そちらは

．．．！？

余の大切な客だ！！

これから何度も

連れてまいる！！

大事に扱え！！

あずみと

申します。

謝ることなど

あるものか！！

あずみは

余の客

じゃ！！

突然

お邪魔し、

大変失礼

いたしました。

申し訳ありません。

．．．

お帰りなさい

ませ。

余の客だ、

室に酒と

馳走を

用意しろ。

はい、

承知いたし

ました。

美しい女子

ですが．．．

何者で

しょうか

．．．！？

おかしな

格好をして、

刀を持って

いた．．．

武家娘

なのか！？

．．．．．

放下師では

ないのか！？

．．．

あの様子では

ここの大名は

梵天丸様を

無理やり

預けさせられた、

ということだろう

な．．．．．．

あ．．．

いや、俺は

酒は．．．

飲め！！

今日は

余の言うがまま

従うという

約束だ．．．

．．．

はい．．

．．．．．．

あずみ

絶対、

余の女に

なってもらう

ぞ！！

町の者が言っている

あずみはここに

入ったと。

兄者の

仇じゃ！！

あずみを

出せ！！

だから、

来たが、

もう帰ったと

言っている

だろうが。

我らを

ごまかそう

としても、

そうは

いかぬぞ

ーっ！！

し！！

よー

中を調べさせて

もらうぞ！！

親父殿、

中へ入って

調べよう！！

何の騒ぎ

だ！？

先ほど、

あずみを襲った

三人組の

残った二人が、

あずみは

まだここに

居ると

思い込み、

出せ！！と入り込んで

来たのです．．．

追い返そうと

したところ、

こちらが三人ほど

きっ、斬られました

．．．．．．申し訳

ありません．．．．．

板倉様に雇われた者たち

ということは

わかっています．．．

板倉様に

雇われた者か

．．．．．

あずみ

ーっ！！

出て来い

それじゃ勝手に

殺すわけにゃ

いかないね．．．

っ！！

もっ、申し訳

ありません

．．．

めっぽう

腕の立つ

奴らでして

どこっ

あーーっ！！

親父殿！！

表に

放り出して

おきな。

へい！！

おいで

ーっ、

千代蔵！！

いい子だ

ねーっ！！

ほんとに

可愛いねえ！！

もっと

飲めえ。

いえ、もう

酒は．．．

余に逆らわぬと

言ったはずだ、

飲め！！

もう俺も

ずいぶん

飲みましたよ。

もっと

飲め！！

まずいな．．．

酔ってしまう

．．．．．．

梵天丸様は

お強いですね。

わはは、今日は

気分が良いのだ！！

男らしく

ぐっと一息に

飲み干して

ください。

ん．．．

そうか！！

おみごと！！

さすがです

ね！！

すごいなあ！！

梵天丸様、

男らしい

です！！

とのがた

殿方は

そういった

飲み方が

すてきです！！

さっ！！

どうぞ。

そうか！？

わははは。

あずみも

飲め！！

もう俺は

めいっぱい。

許さぬ！！

飲め！！

余に

逆ろうては

ならぬ！！

飲め！！

．．．．．．

いかん

嬉しかったぞ、

あずみ

余の孤独さと

．．．．．．．

寂しさを

は！？

わかって

くれたのは

．．．

あずみが

初めてで

唯一人だった！！

．．．．．

はあ．．．

梵天丸様は

孤独で、お寂しい

と思います。

腹を割って

話し合い、

わかり合える

お仲間が

おられないのは、

ほんとうに

お寂しい

ことです。

うっ．．．

そうじゃ！！

余は

寂しい

のだ！！

ぐふぐ～～

泣くぞ！！

余は

泣いちゃう

ぞ！！

もう

泣いて

ますよ。

嬉しいのだ！！

余は嬉しくて

泣いちゃうぞ

～～～っ！！

それなら

どうぞ！！

泣いてください。

ぶひゃあ～～ん

余は、あずみが

好きだ〜〜っ！！

あずみ～～

～～～っ．．．

まずいな

第二話恋情

あっ！！

あれ、そうじゃ

ないか！？

え！？

馬では

なかった

ぞ．．．．．

あ．．．

あずみ殿、

いや、

あずみだ！！

馬で帰って

来たんだな。

お帰り

なさい。

お帰り

なさい。

！！

あー

だい

たっ

まー

だよ！！

え！？

馬を

頼む。

あっ！！

！？

酒に酔って

いるんです

か！？

いいか！！

剣士たる者、

酒は

酔うほど

飲んでは

絶対

いかん！！

こんなに

酔っては

絶対に

いかんぞ！！

いいな

ーっ！！

帰り道、手練れに

襲われたら、俺は

斬られていた

だろう。

危険

だから、

馬を借りて

飛ばして

来たら．．．

よけいに

酔いが回って

しまった

どうして

こんなに酒を

飲まれたの

ですか！？

梵天丸様の

命令に

逆らわない

と約束して

しまったから、

不覚にも

飲んで

しまったのだ。

いいな！！

剣士たる者、

こんなに

酔っては

絶対いかんぞ！！

あははは

はーーっ！！

なんとか梵天丸様が

先に酔いつぶれて

くれないものかと、

飲ませるのに

必死だったよ。

もう

そしたら

な．．．．．

あずみ

．．．

余はな

．．．．．．

余は

．．．．．

あ．．．

くくくるく

眠っちまったぞ！！

あはははーーっ！！

だから、

蒲団かけて

帰って来たんだ！！

おはよ

ーっ

．．．．．で、

ござる

．．．

おはよ

ゆうべは

なにか

．．．．．．

どうも

．．．．．．？

そのー

．．．．．

あずみは

笑い上戸で

しゃべり上戸

だということが

わかったよ。

面目無い。

後輩に、示しの

つかないことを

してしまった。

剣士たる者

決して、

あのように

酒に酔っては

ならない！！と

彦四郎、

虎之助に

飛猿からも

言ってきかせて

くれ！！

頼む！！

ゆうべの

帰り道を

襲われなくて

よかったぜ．．．

うん．．．

深く反省

している。

．．．．．．

兵介

からな、

昨日、あずみに

兵介からの手紙が

届いたと言っていた

ぞ．．．．．

ほんと！？

おはよう

ございます。

おはよう

ございます。

おはよ

ーっ！！

これで

ござい

ます。

どうも

ありがとう！！

だいじょうぶ

か！？

．．．．．．．．

うん．．．

へーーっ！！

それは、才能を

認められたって

ことだよ！！

左甚五郎様の

弟子になれて、

ほんとに

よかったね

．．．．．．！

兵介どの！！

あずみを

娶りたいと

そうだ！！余は

あずみが欲しい、

どうしても

あずみを余の妻に

したいのだ！！

それには今の．．．

この居候の身では

加納．．．．．

余が

この領地の

城主に

なれるのは

いつなのだ

！？．．．

早く

なりたい！！

城主になれば

堂々と、あずみを

迎えられる。

あと

どれほど

かかるの

だ！？

内乱を起こさせずに

今の城主を

名ばかりの飾り物に

し．．．：実権を

梵天丸様に移行

させる為には

要となっている

重臣らを、

秘密のうちに

こちら側に

寝返らさせねば

なりませぬ。

今、その

半数以上を

こちらに

取り込んで

おります。

今しばらく

お待ちを

願います。

そうか．．．．．

今しばらく、

今しばらく

だな．．．

はい。

余が、あずみを

どうしても

妻にしたいと

思っていると

いうことを

加納から

宗矩に伝え、宗矩から

「余の父上（将軍・秀忠）に

伝わるようにして

くれぬか！？．．．

梵天様から

直接、上様に

言上申しあげれば

よろしいのでは！？

父上は、余の母が

目当てなのだ！！

母と

引き離され

た今、

余の所に

会いに来て

くれるはずも

なく、

．．．

確かに．．．？

余が

江戸城に

行けるはずも

ないでは

ないか！！

私の失言．．．

失礼をいたし

ました．．．

早く余が

ここの城主に

なれるよう、

全力を尽くせ！！

あずみに対する熱は

治まるどころか、

ますます高まって

しまったか．．．

となると

むしろ

早めに

あずみを

消してしまって、

恋天丸様を

なだめるという方針に

切り替えるべきか．．．！？？？

それじゃあね、

おとなしく

がまんして

待っているん

だよ。

じゃ、

頼んだよ。

へい。

なんだい、

もう慣れて

おくれよ。

都合の

良いことに、

千代蔵を

自分の孫だと

勘違いしてくれる

その呆けた婆さんは、

今日も居るんだろうね！？

ほんの

一刻（二時間）ほど

なんだから．．．

はい、先刻

使いの者に

確かめさせ

ました。

うちの

若い者が

知らせたと

思うが、

又、しばらく

千代蔵さんを

預かって

もらうぜ。

婆ちゃん、

平吉だ！！

へいへい、

お待ちして

おりました

平吉が

来てくれた

よ。

なに！！平吉！！

平吉が来た！！

あ〜〜〜っ

平吉！！

よく来た

な〜〜っ、

平吉！！

おいで〜〜っ、

ここに

おいで～～～っ。

平吉

～～～っ、

会いたかった

よ〜〜っ．．．

あの呆けた

婆さんにゃ

助かったぜ

誰それを

斬って来いとの

指示を与える

以外にゃ、

それまで

は．．．

お鏡さんの

そばを

離れねえん

だから．．．

お鏡さんの

後を

追わねえよう、

なだめ

すかすのが

一苦労だった

しかし

どうして、

孫と勘違い

しとる

あの婆さんの

そばには

居られるん

だろうな．．．！？

千代蔵も

自分の婆さん

だとでも

思っとるの

かな！？．．．

ふははは。

はあっ

平吉！！

どこへ

行くん

だよ！？

行かないで

おくれ

平吉。

平吉、

行くんだ！？

どこへ

平吉、

行かないで

おくれ！！

お食べ、

ほら

お食べ。

ああ～～っ

あずみ！！

．．．．．．

あずみが

欲しい！！

．．．．．

どうすれば

余に惚れて

くれるのだ

！？．．．．．．

兵介どの

兵介どのに

会いたい！！

第三話、海外

よし！！

尾行者は

無い！

ちょっと

前に、

早馬が

駆けて行かな

かったかい！？

マントを

羽織った女が

乗っていた

はずだ。

ああ、

通ったよ。

そうかい！！

ありがとう

よ！！

うん！！

新しい

蹄跡．．．

こっちだ！！

兵介どの

．．．

内弟子に

なれて、

左甚五郎様の

お屋敷で修業

しているんだな

．．．．．．

出て来ない

かなあ．．．

．．．

やっぱり、

暇が取れる

日時を手紙で

知らせ合ってから

会うべきだよ

なあ．．．．．．

わかっちゃ

いるんだ

けど．．．

手紙を書いて

いたら．．．

どうしても

会いたく

なっちゃって

．．．

迷惑かけ

ちゃうから、

お屋敷には

行けない．．．

他の

兄弟子とか、

きっと居る

だろうし．．．

新前の

兵介どのの所へ

女が会いに行っちゃ

絶対、まずいよ

．．．

出て

来た！！

あっ！！

兵介どの

だ！！

掃除を

始めるんだ

気付かない

かな．．．

兵介どの、

目がいいんだ

から．．．．．

気付いて

くれた！！

あずみ

．．．．．

あずみ

高価な物も

受け取って

くれぬ．．．

あずみの

方から余に

会いたいとは

絶対、来ない

どうすれば、

あずみの

気持ちを

余に向け

られるの

だ～～っ

！？

ああ～～っ

会いたい！！

．．．．．．

会いたい

～～～っ！！

どう

すれば

いつも

いっしょに

いたい

〜〜っ！！

いきなり来て

ごめんな。

迷惑

だった！？

いや。

何か

急用！？

ううん

．．．

手紙もらって

．．．．．．？

返事を

書いて、こう

いたら

もう

行っちゃおう

かなって

思ってさ

．．．．．．

ごめんな

ーっ、

お師匠様や

兄弟子さん

たちに

ばれたら

まずいよ

な．．．

ほんと、

迂闊

だったよ。

そんなこと

ないよ。

嬉しいよ！！

ありがとう．．．

買い物に行く

と言って出て来た

から、長くは

いられないけど。

．．．．．．

うん！！

ちょっとで

いいんだ。

そういう

ことか

黄泉路．．．：其処許は

命ぜられれば、相手が

女．．．老婆．．はたまた、

幼子・赤子であろうと、

何ら

ためらうことなく、

斬り殺せる男である

．．．と聞いている。

それは

真事か！？

はい！！

老、

若、

男、

女。

一つの命に

変わりは無い

でしょう。

成仏

させれば

皆、

同じこと。

うむ．．．．．

では．．．

其処許に、

成仏させて

もらいたい

一家がある

のだ。

梵天丸様をこの領地の

城主に据えるのも

容易い事ではない。

抵抗の決起を

画策している

勢力がある

．．．

この決起を

させぬ為、

中心人物となる男を

その一家丸ごと、

消したいと思う

のだ．．．．．

一夜のうちに、

この男の一家を

〝根絶やし〟に

する。

反抗しようと

する勢力には、

抗うことを

あきらめさせる

ほどの恐怖心を

与え．．．

圧さえ込まねば

ならぬ。

その男．．．

男の

母親と

妻と、

幼い息子

と娘が

一人ずつ、

他、

使用人が

居る。

どうした！？

今日こそ、

あずみの

外出先を

突き止めまして

ございます。

そうか！！

でかした！！

惚れた男に会いに

出かけておったので

あります。

どこの侍だ！？

手練れか！？

侍ではありません。

左甚五郎の弟子の

若造でありました。

何！！．．．

彫刻師か．．．

ふっふっぷっふ、

それはいい！！

あずみに、

泣き所有り

．．．．．．．．力！！

ここの大名家を

取り潰し、領地を

没収するのでは

なく．．．大名と

梵天丸様を

こっそり入れ替える

つもりではないかと、

俺は推測して

いるんだ

うん！！

俺もそうでは

ないかと思って

いる！！

梵天丸様は

城主になれれば

満足。

裏の目的は、

この領地の実権と

〝庭内〟から

吸い上げる

大きな財力を、

裏で操る

柳生宗矩が、

握る！！

柳生宗矩様

が！？．．．．．

えっ！？

．．．

そ．．．

そうなの

ですか！？

柳生様とは

！！．．．

天海様に

実状を

報告し、

まだ、俺の

推測段階だ。

うん

そうだな

指示を

待つことに

しようよ。

痛いっ！！

痛いぞ！！

痛いっ！！

痛いぞ！！

ちっく

しょう

〜〜〜っ。

兄者～～っ

．．．．．．

この怪我が

治るまで、

待っていて

くれ〜〜っ

怪我が

治ったら、

あ．．．

あずみを

ぶった斬って、

必ず、

仇をとってやる

がらな～～～っ！！

痛いっ！！

痛いぞ！！

痛いっ！！

どうした！？

今、帰ったぞ

誰も

おらぬのか！？

おおっ！！

！！？

ぐっ！！

おのれ

なっ何奴．．．．．

．．．～～っ！！

皆さん、この私が

黄泉の国に旅立たせ

ました。

木島殿も、

すぐ後を追わせて

さしあげましょう。

．．．．．．

！？？？．．．？

一人残らず

だな！？

ああ、一家

仲良く皆、揃って

黄泉路へと

旅立ったよ。

．．．

峰石にござい

ます。

拙者に任務を

いただけると．．．

うむ．．．

やはり、

其処許にやって

もらおうと思う。

どのような

使命を！？

こちらの

いいですね

ははは

．．．．．．

第四話捨て駒

其処許は酒を

嗜むこともせず、

ましてや博打など

なんの関心も

無く．．．

日々．．．

ただひたすら

剣の技を磨き、

体を鍛えあげることに

明け暮れている

．．．と聞いている。

それが

剣に生きる者の

本分と心得まする。

うむ．．．

見上げた

心掛けで

ある。

討たれた幾多の

柳生の同志らの

敵討ちとして、

あずみを

闇討ちでなく、

堂々と立ち合って

斬り倒したいと

強く申して

おったな．．．

恐れ入ります。

はい！！

あずみを

討つのは、

梵天丸様の

あずみへの熱が

治まるのを

待つつもりで

あったが．．．

治まるどころか

あずみを娶りたい

などと言い出す

始末．．．

よって．．．

先にあずみを

討ち果たし、

後に梵天丸様を

説得する、という

方針に切り替えよう

と思うのだ

しかし．．．．．それには

この私が命じて

討たせたとなっては、

説得は不可能と

なろう．．．

そこで

．．．だ、

峰石．．．

其処許が

柳生同志らの

敵討ちと．．．

剣に生きる者として、

あずみと立ち合いたい

気持ちを抑え

きれず．．．

勝負に及び

倒した．．．

ということに

したいのだ．．

よって．．．

あずみを倒した後は、

この地を離れて

もらわねばならぬ

が．．．．．

やって

くれるか！？

峰石！！

はっ！！

喜んで！！

あっ！！

やっとうの

おっちゃん

だぜ！！

おーっ！！

どこへ

行くんだ！？

やっとうの

おっちゃん。

やっ！！

ーっ！！

とー

とーっ！！

毎日、

やっとうばっかり

やってるもんなあ、

おっちゃん。

強いんだ

ろーーっ！？

おら、

おっちゃんが

誰かを

斬るとこ、

まだ見たこと

ねえけどさ。

おっちゃんと

千代蔵がやったら、

どっちが強いん

だ！？

おら、

それが

知りてえん

だ。

おお、

知りてえ！！

おっちゃん、

千代蔵ぐらい

強いんか！？

なあ、

おっちゃん

！？．．．

おっちゃん、

ほんとうに

しゃべらねえ

もんなあ。

どこへ

行くん

だよ！？

どこまで

付いて

来る気

だ！？

付いて

来るな！！

帰れ！！

いいじゃ

ねえか。

どこへ

行くん

だよ！？

っ！！

帰れー

うへっ！！

怖え

〜〜〜っ。

おまえや他からも、

あずみは信じられない

ほど強い．．．と

くどいほど聞かされて

いる。

だが、

わし自身は

まだ、あずみを

この目で

見たことが無い。

峰石が片付けて

くれれば、それで

済む話だが

峰石が

殺られた

としても、

立ち合わせて

見れば、

いろいろと

見極める

ことができる。

あずみは誇り高い剣士の

つもりでいる．．．．．．と聞く。

ならば、

果たし合いを

申し込み場所を

指定すれば．．．

堂々とたった一人で

その場所に付いて来る

ような．．．

甘さも持った娘なのか。

また、その場所に

来たならば、

ぐっ

隠れ狙う

鉄砲に対し、

どう対応する

のか．．．

撃ち手を

潜ませておるの

ですか！？

そして．．．なにより、

その剣さばきを

．．．．．．

これらの事を、

この目で

見極めたいのだ。

なんだよ

おっちゃん、

逢引かよ

ーっ！！

それで

おらたちを

追い返したの

かよーっ、

へへーーっ！！

うっひょーっ

やるなあ

おっちゃん！！

止めにしま

せんか．．．

又、日を

改めると

いうことに。

いや、

場所は

すぐ

そこ。

それに、

子供に

見られるも

止むを得ない。

そんな．．．

あの子らは、

〝庭内〟で

刃傷沙汰など

見慣れておる。

千代蔵が

ごろつきを

斬るのを

見て、

大喜び

する子ら

なのだ。

来ました

ね．．．

なんだ！？

あの餓鬼共は

．．．．．

ーっ！？

えー

この

お姉ちゃんと

果たし合い

ーっ！？

えーっ！？

．．．

なんだよ

おっちゃん

女と決闘

するの

かよ．．．

このお姉ちゃん

とーーっ！？

情けねえ

なあ．．

今から、

真剣を

持っての

果たし合いを

するの

だ！！

近づくな！！

離れていろ！！

貴方から．．．

俺に討たれた

柳生の同志らの

無念を晴らす為、

正々堂々の果たし合いを

．．．と申し込まれたから

大勢の柳生一門を

討った俺としては、

逃げるわけにもいかず、

承知したのですが：

今、この場で

決しなければ

ならない理由は

ありません。

どうか

日か場所を

改めて

ください。

！！

何！？

なるほど、

そういうこと

か．．．．．

剣士として

正々堂々の

果たし合いとは

まやかしか。

その距離で

命中できる

かな！？

撃ってみろ！！

！！

鉄砲に気付いた

ようだ．．．

驚いたな、

あの距離で

見つけるとは

俺を向こうに

誘い込み、

鉄砲の力を

借りよう

とは．．．

それが柳生の

やり方か！？

加納様に

指示された

か！？

まだ、

他にも

潜んでおる

のか！？

は．．．

は．．．．．いえ．．．

いえ．．．

私一人で．．

愚弄する

かーっ！！

うぎゃっ！！．．．

だから、ここではありませんでしょうか。

それはそうだな。

あなたはこれまではないのですが、

拙者の指示ではない。

拙者はこのような、

かのう様とは

誰ですか！？

柳生宗矩様は

もう、この領地に

来ているのですか！？

卑劣な手は

使わぬぞ！！

何！？．．．

俺は

この領地に、

柳生との

決戦になる覚悟で

来ている！！

今までも、

柳生から幾度も

卑劣な襲撃も

受けてきたから

驚きはせぬが。

天下の柳生は

誇りも持たぬ

のか！？

ぬっ！！！．．．

黙れ！！

侮辱は

許さぬ！！

俺の日々の鍛錬は

何の為ぞ！！

俺が卑劣な

騙し討ちなど

する男かどうか、

闘えば証明

できるのだ！！

抜けー

ーっ！！

始まった．．．

速い！！

！！

済まぬ。

貴方は、

堂々の剣士で

ありました！！

．．．

第五話断り

あずみ

だが．．．

余が会いに行っても、

あずみが喜んでいる

とは思えぬ．．．

かといって

．．．．．．

あずみの方から

余に会いには

来てくれぬ．．．

それは

お寂しい

ですね．．．

くっ、

会いたい～～～

いつもいっしょに

いたい！！

ああ～～っ、

どうすれば．．．

あずみも余を

好いてくれるの

だ〜〜〜っ！？

会いたい！！

会いたい～～～っ！！

梵天丸様、

お食事で

ござ．．．

まだ

お床に

．．．．．

食事など

いらぬ．．．

食いとう

ない．．．

どこか

お加減でも

お悪いのですか！？

．．．．．．！！

どこか

お加減でも

お悪いのです

か！？

！？？．．．

うん！！

悪い！！

梵天丸様が

ご病気になられ

．．．あすみ殿に、

ぜひ、来て

いただきたいと

お迎えの駕籠が

来ております。

行きな。

おまえも

解っていると思うが、

柳生が襲撃して

来ないのは、

ここの

城主に据えたい

梵天丸様が、

おまえに惚れて

いるからなんだぜ。

まだまだ

利用しろ。

もっともつと、

その気に

させればいい。

そうしている

限り、安全だ。

そんなことは、

俺は

できない！！

柳生と決戦の覚悟で、

ここに来ているんだ！！

．．．

はっきり告げる

つもりだ．．．

梵天丸様に

対し、

俺に．．．

その気は無い

ということを。

それは

危険だ

．．．

まだ早い

．．．．．．．．

とにかく

行って来る。

お供

します。

でも

．．．．．

やっぱり、

せっかく

ですから、

乗って

行かれては

！？

いえ、

歩く方が

好きです

から。

あずみ殿が

お見えに

なられ

ました。

！！

呼んだのは

あずみ

だけだ！！

おまえら

二人など

いるか！！

下がって

いろ！！

では、

お二人は

どうぞ

こちらへ。

あずみ

どうされたの

ですか！？

うん

あずみ

少し．．．

その．．．

熱があるやも

しれぬ．．．

．．．．．．．．

．．．

さほどのことは

ありませんよ。

お気を

強く持って．．．

会いた

くて．．．

しょ．．．

しょ．．．．．

会えぬと

．．．

寂しくて

．．．

正直に

言おう．．．

あ、あずみに

会いたくて、

寂しくて

寂しくて．．．

それで、

来てもらった

のだ．．．

あずみに

会えぬと

余は、

寂しくて

ならぬのだ

言うんだ！！

言うぞ！！

言うべきだ

．．．．．．

はっきり

言うべきだ！！

余は

まもなく、

ここの城主

となる！！

そうなったら

あずみを、

余の妻に

したい！！

あずみは

姫となるのだ！！

そうして、

いつも余の

そばに

いて欲しい。

余を解ってくれる

ただ一人の．．．

あずみと、

二人で暮らして

いきたいのだ！！

梵天丸様。

余は．．．余は、

梵天丸様。

ん！？．．．

梵天丸様は、

俺のことを

どう理解なさって

おられるので

しょうか！？

武術を

習って育ったが、

天涯孤独の身

となり．．

天海様に拾われて、

お世話になっている

だけの者では

ありませんよ。

梵天丸様の祖父で

あられる、あの

徳川家康様は、

おおやけ

公には、

食当たりで

亡くなられたことと

されております

が．．．真実は、

この俺が

鷹狩り場で、

討ったのです！！

つまり、

俺は

梵天丸様の

祖父の敵で

あります。

そして、

梵天丸様もきっと、

よーくご存知のはずの

柳生宗矩様は、

俺とは深い

因縁があり、

敵同士の間柄。

柳生は

俺の命を

狙っているし、

俺は、この地に

柳生との決戦の

覚悟で来て

いるのです！！

俺と

梵天丸様は、

とても、

夫婦になれる

間柄では

ありません。

お父上であられる

将軍・秀忠様も、

そして、

柳生宗矩様

も．．．

決して、

解って

ください

．．．

許し、

認める

はずもない

事なのです。

俺に対する

お気持ちは、

もったいなく

思いますが．．

どうか

．．．

俺のことは、

あきらめて

ください

ごめん

なさい

．．．

！．．．

余を嫌っている

わけではなく、

そういった理由が

あったのじゃな！！

はほははは、

よかった！！

嬉しいぞ！！

東照大権現などと

祭り上げられた

余の祖父が、どれほど

偉大であろうと、

余は、

会うたことも

見たことも無い！！

わかっているのは、

余の父が

憎み、嫌っていた

ということだ！！

だから、

あずみが

祖父の敵で

あろうと、

余は

いっこうに

構わぬ！！

それより

も．．．．．

感動じゃ！！

．．．

え！？

．．．

天下とは

いっさい

関りを

持たぬ、

ひっそりと

隠れた人生

じゃった．．

だが、

あずみは

なんと

天下を

揺るがす

大きな事を

やってきた女

．．．それも、

天海僧正の

下で．．．．．．

余は．．．

生まれてずっと、

日陰の身．．．

宗矩が、

あずみの命を

狙っていると

言うのだな！？

余が守って

やる！！

余の身分と

地位で、

あずみは

余が

守ってやる！！

余は

将軍の子

ぞ！！！

よ〜〜〜し！！

そうじゃ！！

いつまでも

日陰の身で

おるものか！！

あずみを

余の妻にし、

日向に

躍り出るのだ！！

余は

戦うぞ！！

あずみ！！

余に全て

任せろ！！

あ．．．あの．．．．．

あの

二人を

呼べ！！

あ〜〜っ！！

おまえら！！

余の

あずみに、

よく

仕え！！

よく

警固する

のだぞ！！

は．．．．．．

あずみは

余の妻となる

女だ！！！

その事、

よーく

心得ておけ！！

えっ！！

．．．

梵天丸様。

ん！？

なんだ！？

少し、

誤解を

与えたよう

ですが．．．

どうか、落ち着いて

よく聞いて

ください．．．

ん！？

俺は、梵天丸様の

妻になる気は

ありません！！

梵天丸様と

俺との間に、

全く、

その気は

ありません！！

今、

申したような

因縁が

無かったと

しても、

なっ！！

どうか

どうか、

俺のことは

あきらめて

ください！！

い．．．因縁が．．．

無かったと

しても

！？

全く、その気は

無い！？

．．．．．．

な．．．．．

はい！！

な．．．

ならば、

余の助け

も．．

いらぬと

申すか！？

余の力で

いりません！！

宗矩を．．．．．．

どうか！！

どうか、俺を

あきらめてください！！

あっち

行け

なっ．．．

なんじゃ

ーっ！！

うっ．．．．うっ．．．

うっ．．．

失せろー

～～～っ！！

むっ．．．

むんっ．．．

くしゅう～～～

．．．．．．

恋心

第六話

二人共、

何を嬉し

そうな顔して

いるんだ！？

梵天丸様を

きっぱりと

振ったこと、

痛快でした！！

ほんと！！

気持ち良かった

ですよ！！

柳生が襲撃して来ない

このは、梵天丸様があすみに

惚れているからで、

もっともつと

それを利用

しろと、

飛猿殿は

おっしゃって

いたが、

あずみは

そんなことを

せず、

きっぱりと

振った！！

潔くて

いいです！！

俺は思っていたん

ですよ。

飛猿殿は

いつも、

策略的で

あり過ぎる

と．．．

武士は

正々堂々と

あるべきです。

俺も

それを

言いたかった！！

飛猿殿は

策謀を

巡らし過ぎです。

うん！！

出てる！！

正々堂々と

していない！！

将棋の、あの

意地汚い戦法にも

それが出てますよ。

あっはほははは。

それは

違うぞ。

飛猿の

考えが

賢い

やり方で、

俺は

相手が

柳生だから、

と．．．ちょっと

意固地になって

いるんだ．．．

あずみは

好きな男が

いるよう

ですね．．．

．．．

飛猿から

聞いたのか。

うん！！

彫刻師を

目指して今、

左甚五郎様の

弟子になって

いるんだ。

二人は

どうなんだ！？

故郷に

好きな女が

いるんじゃ

ないのか！？

そりゃ、

ま．．．

御覧の

通り、

男前で

めっぽう

腕が立つもん

だから．．．

なあ、

虎之助。

ぎゃあきゃあ

騒がれは

したよ．．．

だけど．．．

家督を継げない

俺たちは、

好きな女を嫁に

なんてできない

まして、俺は

四男坊だしな。

あ．．．．．．そうか

だから、この腕で

天下の大事の為に

働こうって

決めたのさ！！

梵天丸様の

御駕籠といっしょに

城に入って行った

な！？

今、また

堂々と城下を

歩く貴様ら

．．．

今まで

見かけぬ

余所者だが

何者だ！？

我らが御主君は、

唯一人である！！

言わずとも、今日の行動が

我らの敵であることを

証明している！！

甘くみるな！！

誰もが容易く

寝返ると思うか！！

や、殺るの

だーっ！！

木島様の

敵討ちだ

ーっ！！

おおーーっ！！

おい、

早まるな。

女子は

別だ！！

我ら、女子は

斬らぬ！！

話を聞いてくれ、

誤解があるようだ。

．．．．．．

あなた方は、俺たちを

梵天丸様をここの

城主に据えようと

している側の人間と

思ったわけだろう

けど、

俺たちは

そうでは

ないんだ。

な．．．何〜〜っ！？

で、

では

何者

だ！？

何者なの

だ！？

あ～～～ん

兄上〜〜っ

うわ～～～ん。

ばか！！

付いて

来るなと

言ったでは

ないか．．．

．．．．．．！

怖かった

～～～っ

刀抜くんだもん、

怖かった〜〜〜っ。

見てたのか

．．．．．．

付いて来るなと

言ったのに．．．

まったく．．．

皆さん、

ここですと

誰に聞かれるとも

限りません。

人通りの

少ない所を

歩きながら、

話を

しましょう。

てっ．．．

て．．．．．

天海僧正様の

御指示を受け

て！？．．．

ほっ．．．

ほんとう

か！？．．．

それで．．．その

木島様と

言われる方が

ゆうべ、

殺されたの

ですね！？

木島様の

御一家が

．．．．．

．．．．．．

ふっ．．．

うっ．．．

小兵太様も

奈々様も

．．．

消えちゃった

～～～っ．．．

木島様の母上様、

奥方様．．．それに

こいつらの大の仲良し

だった．．．まだ幼い

小兵太殿、奈々様も

．．．．．．全員が

消えてしまい、

家の中、

台所が

血だらけ

だった．．．

殺されたに

違いない、

一家全員

なんと惨い．．．

木島様を中心に、

我らの兄達も

皆で．．．．．．

立ち上がろう！！

と相談をして

いた矢先に

．．．

しかし、

いくらなんでも

幼い子供らまで

殺すなんて、

そこまでは

しないだろう

だいじょうぶ！！

そのお友達は

きっと、生きて

いるよ！！

どこかに

隠されて

いるんだよ

ほんと！？

．．．

誰の仕業で．．．

命じた首謀者は

誰なのか．．．

わかっています

か！？

俺たちは

顔を見たことは

無いけど、

加納という男に

違いありません。

柳生新陰流の

使い手だ

そうです。

加納！！

加納様に

指示された

か！？

よかったな、皆！！

天海僧正様が

そうおっしゃって

おられると

言うのなら、

これは

幕府の陰謀

ではなく、

柳生の陰謀と

いうことなの

だ！！

うん！！

．．．

柳生だけの

陰謀なら、

幕府が俺たちの

領地を．．．．．あの

御落胤（梵天丸〉

とやらのものに

しようと考えて

いるのなら．．．

断固、

戦おう！！

どのみち、

勝ち目は無いと

思っていたが．．．

おう！！

命にかえても

こんな理不尽、

許すものか！！

戦おう！！は

いいが．．．

その腕じゃ

心許無いなあ

くっ！！

兄上らは

．．．．．

腕が立つ！！

そ、

そうとも！！

．．．

手練れの

同志は、

いっぱい

いるんだ！！

そうかい！！

そうで

なくちゃな！！

お鏡。

え！？

千代蔵はおまえが

命令すれば、

どんな相手でも

何人でも

斬ってくれるん

だな！？

千代蔵に、

若侍たちを

十数人．．．．．

斬ってもらえると

助かるんだがな。

あっ！！

頼むぜ、

お鏡！！

現場は誰にも

見られない

場所にする。

だから、

千代蔵の

仕業とは

決して

わからぬ。

若侍十数人と言っても、

たいした手練れはいない。

千代蔵の腕を持ってすれば

容易い事だ。

〝庭内〟の外の事は、

千代蔵にさせたく

ないんだよ．．．

城の方の事は

加納様の方で

なんとか．．

もちろん、こっちも

手は尽くすが、

今回だけは

どうあっても

千代蔵の腕が

欲しいんだ。

なあ、

お鏡．．．

ありがとうよ。

じゃ、

またな。

へい、

いつでも

どうぞ。

行かないで

おくれ！！

平吉

～～っ。

婆ちゃ、

平吉さんは

また来て

くれるから

千代蔵、

待たせて

ごめんね

平吉〜〜．．．

また

来るから、

また来て

くれるから。

千代蔵

．．．

可愛い

ねえ

私の千代蔵．．．

．．．

あくまでは、

！！

先に使わせて

もらった。

いい風呂だぞ、

二人も入ると

いい。

ちょっと話が

ある．．

いいか！？

あ．．．

どうぞ

．．．

．．．．．．

これから始まる

柳生との戦いは、

俺と柳生宗矩との

個人的な因縁が

あってのことなんだ

．．．

天海様からは、

ここでの

柳生の陰謀を

潰せ！！という

使命はまだ、

受けてない。

だから、二人は．．．

天海様からの指令が

来ない限り、

ここで

柳生との

戦いに、

命を懸ける

ことは無い。

そう心得てくれ。

どうした

！？

わかった

な！？

え！？

聞いて

なかったのか！？

は！？

どうし

たんだよ！？

第七話血痕

どんな具合だ！？

戦えるか！？

そうだな．．．

今、この寺へ

柳生一団が襲撃を

かけて来たら、

俺は

隠れることに

するよ。

．．．．．．

俺一人を殺す為に、

この寺へ襲撃して

までは来ないと

思うが．．．

昨日の

あいつら

です。

報告したい

事があるそう

ですよ。

天海僧正様が

この汚い柳生の陰謀を

止めるよう、動いて

くださると聞いて、

我ら百万の味方を

得たような気持ち

です！！

ちょっと

待って

そこまでは

．．．．．俺は

言ってない

よ．．．．．

え．．．

天海様は、まだ

止めろ！！とは

おっしゃっていないん

で．．．．．

でも、私たち

勇気づけられた

ことは確かで、

兄上に

話したら、

ほんとうに

喜んでくれ

ました

それでタベ

兄上達が、

間違いなく

我らの側で

あられる

御家老の坪内様に

進言しました

ところ、

今朝、坪内様か

坪内様から書状が

届いたのです。

同志一同に会して、

今後の相談を

しよう！！という

書状が、

それで

兄上たち

同志の皆さん、

出かけて

行きました！！

これから

私たちも

向かいます。

その事、

もう．．．

同志と思っている

あなた方に

知らせようと

思いまして。

そうか！！

家老さんが

立ち上がる

のか！！

どこに集結

するんだ！？

敵に

見つかると

まずいぞ。

だいじょうぶです！！

人の来ない場所ですし、

もし、道すがら

尾行者がいれば、

すぐ見つけられる

ような道を行き

ます。

な！！

うん！！

そうか！！

で、

他の

三人は！？

奴らは

先に向かい

ました。

その場所は

誰が決めたん

だ！？

え！？

その人気の

無い場所を

決めたのは、

誰なんだ！？

坪内様の

書状に．．．

怪しいなあ

．．．．．．

怪しい

！？

怪しいじゃ

ねえか。

坪内様に

お迎えを

出すべきじゃ

なかったの

か！？

書状に、

それには

及ばない

と．．．

坪内様も

変装し、

お忍びで

来られる

と．．．

それじゃ．．．．．

強かったその

二人の男達の

方が、むしろ

あずみと言う

若い女の

お付きの

ようだったと

言うんだな。

はい！！

とても

美人で

ありま

した！！

会ってみたい

もんだな。

その、あずみ

と言う娘に。

おう！！

会いたい

もんだ！！

天海僧正様の

使者として、

青華院に

来て居る

わけだな

坪内様が

すでに寝返って

いたり．．．

あるいは、書状が

別の者が書いた

偽者．．．という、

敵の罠かも

しれない

．．．．．なんて、

そんなこと

が．．．．．

あの飛猿という

俺たちの先輩は

なんでも

悪意にひねった

考え方をする男

なんだ。

だいじょう

ぶだよ！！

だと

いいがな。

とにかく

急ごう！！

．．．

この間、

金を盗んだ

奴らは、

足首を

斬らせ

たね。

たっぷり

後悔させて、

死なす為

だよ。

あの、お堂の中の

待たちは．．．

全員、

急所を斬って

即死させるん

だよ。

頼むよ

千代蔵！！

なんだ、

小便か

．．．

それは．．．そうだな。

坪内様、

遅いなあ

．．．

うん

あっ！！

なっ．．．何奴

！？

何者だ

ーっ！？

おまえは

確か〝庭内〟を

仕切る．．．あの．．．

．．．．．．！？

逃げろ！！

逃げるんだ！！

どうしたん

だ！？

あの悲鳴は

何なんだ！？

罠だ！！．．．

ちくしょう、

罠だったん

だ〜〜っ！！

成仏！！

あ．．．

ああ～～

は．．．．．．母上～～～っ．．

千代蔵！！

ひっ！！

あ～～～っ！！

あ〜〜〜っ！！

兄上〜〜〜っ！！

．．．．．．！？

ー乱世には、

忍びの部族以外

にも．．．．．．独自の

武術を磨き、

兵力として雇わ

れた部族が

いくつも有った。

しかし、彼らも

泰平になると

俸禄を絶たれた

柳生宗矩は、

己の兵力として

いくつかの

そんな部族らに

俸禄を与え続け、

雇っていた．．．

きくの居た

一族．．．

土蔵、火蔵の

居た一族。

泥鵺の居た

一族．．．

そして

その他にも

人を殺す技でしか

生きてゆけぬ

部族たちを多く

雇い続けていた。

宗矩が

秘かに使う

兵力として。

それには

大きな財力が

必要であり

その為に、宗矩は

その領地に狙いを

つけたのであった。

将軍秀忠から、

梵天丸を城主に

据えるなら．．．どいう

御墨付を得て．．．

おいで

なすった

ぞ！！

しゃがめ！！

久しいのう

権左．．．．．．

励んでおる

か！？

今、兵の

数は！？

三十と六名

おります

はい！！いつでも

宗知様の御恩に

報いられるよう、

日々、厳しく兵を

鍛え上げております。

ふむ．．

噂に聞く

あずみと言う

小娘の事であり、

ますか！？

なんの

小娘一人に

そこまで手を

煩わせはせぬ．．．

此度、其の方ばかりか

他の多くの配下にも

集結を要請したのは、

ひょっとしたら

天海僧正の率いる

僧兵の大軍との戦いに

なるやもしれぬ為だ！！

ほーっ、

それは

それは。

楽しみな

ことで！！

きっと皆も

喜びまする。

．．．

どうして

ですか！？

なぜ、

彼らの

味方となって

力を貸しては

いかんのです

か！？

天海様から、

この柳生の陰謀を

潰せという命令

までは受けて

いないからだ！！

ならば、

あんな惨い

やり方を

黙って見過ごす

のですか！？

彼らが

．．．．．

かわいそう

ですよ。

俺は

絶対、

許せない！！

．．．．．．．．

今！！

どこへ

行って、

誰を斬れば

片が付くと

言うのだ！？

そっ．．．

だから

柳生宗矩と

直接、相見える

まで、

俺は

自分の命を

大切にする！！

出て来るまで

決着は無いよ。

柳生宗矩が

大本の、

自分の

命を

大切に

してくれ！！

頼むから

二人も

〈掲載・ビッグコ

オール平成１５年１号より平成１５年７号までご

「あずみ」

第２９集一完一

あずみ四

ビッグコミックス

血痕

者著

発行者

２００３年７月１日初版第１刷発行（検印廃止）

印刷所

©ｙｕ＿Ｋｏｙａｍａ２００３

は

．．．

片奇

Ｈ¬版ＥＤ扁株式会社

Ｐｒｉｎｔｅｄｉｎｇｐａｎ

ＢＮ４－０９－１８６１２９－６

連載担当ノ小川・晃

単行本編集責任〈佐藤敏章

単行本編集／〈福田幸司（バルス

発行所

（〒１０１－８００１）

東京都千代田区－一ツ橋二の三の一

振替（００１８０－１－２００）

編集，０３（３２３０）５５０円

販売，０３（３２３０）５７４９

株式小学館

会社

●店本には「分け意しておりますが、ありがとうございます。この時は落ちやかなと思っていたのですが、リーの場合はお取り替えいたします。

２０１７年１２月１６日に購入された書店をお切りして「開催されてあてにお送りください。送料のつい敵のアルバムが社会的にでも取り替えいたします。

購入されているのかと思いましたが、お休みくださいでしょうか

前日に向けるというのは、●本当の一部あるいは全部を無視でで秘密を素敵に１３歳が放送率をすることは、法律で認められた場合を除き、

本作品のＷｅｂサービスをご利用者の著作者および出版者の権利権者とえええ、私は．．．！！！？ここなります。あらかじめ小社あ！！で話話をお求めください。

５月１４日水エックスには、国（日本校引権センター委託開設の

本当に平成２６年の本件の一部または全部を開催で終了しました。「ロビー」することは、著作権法としてこの例外を除き禁じられています。２００ｍにマホルノメや、

本書から教えたときのと、無断には本当から残らずを希望される場合は、いつも一つ一つのことは、その日本投与権センター（ＴＥ）」中学生じゃなかったかもしれない。１０３３年１２月２８日（土）にご連絡ください。

アンケートのお願い小学館アンケート係

●「今日の中国のコミックス、書籍についてのアイケートトセインターネットで受け付けています。

ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｉｎｆｏ．ｓｈｏｎｄａｋｉｅのｏｏ．ｊｐにアクセスしていただき、

１００４．／ｗｗｗ．ｎｄｏｗにこのコミックスのキーコあのね．．．。一日５時１２日を入力してください。

●アンケートにお答えいただいた方の中から、毎月５００名の方に抽選で、小学部時間国際カード（１００円）をさしあげます。

●発行日は１３年間前まですが、●弊社は、解決をもってかえさせていただきます。

次巻予告

戦いが幕を開ける

多数に無夢さん

ポイントコースに

傍らに死すあずみが水桜を狙う

これの兵力で、多数購入

警鐘と捉えた机

天海からの指示を待つお

一方、あずみ派遣を

死の顔地

２００３年