[小山ゆう] あずみ第31巻

第一話、共鳴、

「モンスター」

．．．

いいゆう

なっ．．．

なんてことを

千代蔵．．．

大事な

兵たちを

！！

！？．．．

弟が取り返しの

つかぬ事をしでかし、

申し訳もありません

．．．．．．？

！？．．．

．．．

どう、

どう。

戻って

来たんだな、

爆矢の奴の

馬が．．．．．

よしよし。

どうします！？

この馬も

お百姓さんに

預ってもらって

来ましょう

か！？

そうだな

だけど、

夕食時

だろうし

．．．．．

明日に

しょう。

あれは

千代蔵

だ．．．

今度は

千代蔵が

襲撃に

来たのか！？

ハカラ

たった一人

で．．．！

あれ！？

違うみたい

だぞ．．．．．

どこへ

行くん

だ！？

まさか、千代蔵が

兵介どのを．．．

あずみ！！

心配するな！！

だいじょうぶだ！！

二人はここで

待っていてくれ！！

いや、

千代蔵が

兵介どのの

顔を知る

はずがない

ぞ．．．．．

．．．

．．．．．．

．．．

行く当ては

無かったの

か！？

！！

あ

ーっ、

あー

ーっ。

ーっ、

．．．

．．．．．．！？

腹が

減っている

のか！？

腹．．．．．

食べてない

のか！？

あ．．．

ああ．．．

お鏡さんと

何かあって

．．．．．

家出でも

して来たの

か！？．．．

あおーーっ！！

おっほーーっ！！

ああ。

あおう。

はい！！

これ、

もう

いいよ。

うまいか

よかった！！

．．．．．．

ああ。

あ

あーーっ！！

ああ！！

将軍秀忠と本妻お江与との間に

生まれた男子は、長男が天折し、

次男・竹千代〈家光〉三男・国千代（忠長）

がいる．．．

竹千代（家光）は

内向的な性格で

体も弱いが、

国千代（忠長）は

聡明で評判が

良かった。

秀忠もお江与も

国千代（忠長）を

ことのほか愛し、

三代将軍は国千代に

継がせたいと

強く思った．．．

しかし、将軍の

世継ぎ争いは

天下の大騒動と

なる恐れあり。

まだ存命であった

家康が駿府から

やって来て、

長男亡き時は

次男が継ぐもの、

これを乱しては

騒動のもととなる

．．．．．と言い．．．

三代将軍は

竹千代（家光）

である！！と

言明した。

この件は

これで落着

したかに見えた

．．．が

家康が亡くなった今、

秀忠もお江与も

国千代（忠長）を

三代将軍にしたい

という思いが

再燃していた。

しかし、家康の遺志を

引き継ぐ天海の勢力は

当然、三代将軍は

竹千代（家光）とし、

将軍教育を

施していた．．．

天海という権威に対し、

将軍といえども抗い

きれぬことへの苛立ちと

憤りが、秀忠の中に

燻り続けていた．．．

．．．．．また．．．

織田信長の姪である

年上の妻・お江与に

頭が上がらず、

将軍でありながら

側室を持つことを

許されぬ秀忠．．．

せめて．．．妻に

秘密の隠し子

梵天丸だけは．．．

お江与に知られずに、

梵天丸にはどこかの

領地を与えたい、

これだけは

何がなんでも

実現させよ

．．．．．．と、

宗矩に強く

命じていた

宗矩は己の出世欲の為、

これを実現させようと

画策し、推し進めていた。

しかし、この企ても

天海が介入してきて

潰される恐れがでてきた。

宗矩は．．．．．．天海の

幸いる僧兵軍と決戦に

救ろうと成し遂げる

覚悟を決めた。

その宗矩に．．．

伝書鳩による

急報が届いた。

天海軍と戦う為に

召集したばかりの軍が

千代蔵の大暴れによって

半数近く減らされて

しまった．．．．．．と。

なっ！！

なんと．．．．．

千代蔵め

～～～っ．．．

加納！！．．．何を

しておるか〜〜っ！！

うん！！

ああっ

ああう、

あお〜っ！！

．．．？？？．．．？

ああおう

ああ．．．

おおうあおっ。

ごめんな、わかって

あげられないけど、

何か．．．悲しい事が

あったんだね．．．

あー

第三話「鉄路の刃」

そうか

．．．．．

気が晴れて、

帰るん

だな！？

ああ、

あーーっ。

千代蔵

．．．

千代蔵と

斬り合う

羽目には

なりたく

ないぞ．．．

ああお、

おうおお。

．．．．．．

．．．

あっ！！

見ろ、

馬だ！！

あずみの

乗って行った

馬か！？

たき火が

ある．．

あっ！！

川に．．．

見てま

せんよ！！

途中、一人で

戻って来る

千代蔵と

出会い．．

途中、一人で戻って来る千代蔵と出会い．．．

まさか

とは

思いました

が．．．．．

よかった

．．．

千代蔵とは

戦わなかった

のですね！？

ああ。

千代蔵とは

ここで

いっしょに

魚を焼いて

食った。

心配させて

済まなかった

な．．．

月明かりの

川が綺麗

だったんで、

ついでに

水浴びで

体を洗って

いたんだ。

．．．

そうですか

じゃ．．．

出るから

向こう向いてて

くれな。

もちろん

です。

二人も浴びたら

どうだ！？

朝は血を流す

のが精いっぱい、

その後、

墓掘りで

いっぱい汗を

かいたじゃ

ないか．．．

うん！！

そうしろ！！

気持ち

いいぞ！！

はあ

．．．？

どうする！？

虎之助

．．．．．

うん

そうしたいが

褌の替えが

無いからな。

そうだな．．．

褌ずぶ濡れで

帰るわけにも

いかんし。

俺たちは

やめとき

！！

．．．？？？バックスクッ

！？？？．．．？

何を

するん

ですか

あははは

ははは

ーっ！！

このーーっ！！

やったな

ーっ！！

わはは

ははは。

あはは

ははは。

くはーーっ！！

集結させた宗矩の兵を

到着早々、半数近くに

減らされた．．．．．．

今まで、唯の一度も宗短の

期待を裏切ったことのない

加納が：初めてしでかした

大失態．．．

自尊心の強い加納にとって、

宗矩から大きな叱責を受けるのは．．．

耐え難い思いであった。

．．．そこで加納は．．．

宗矩が駆けつけて来る前に、

与えられた任務を急遽。

為し遂げてしまおう！！

．．．と考え、

軟禁させる

つもりであった

この領地の

大名一家を

座敷牢に

監禁し、

未だ、

寝返りを

抵抗していた

残りの

重臣らを

武力でちょ

蟄居させ、

強引に

梵天丸を

城主に据えて

しまった。

余は．．．．．

城主となれたの

じゃな！？

この領地は、

余のもの

なのじゃな！？

．．．．．．？

御意。

．．．

加納．．．

は！！

今まで注意深く

推し進めてきて

．．．？

ずいぶんと

手間取っていたが、

強引に力で

ねじ伏せて

みたら．．．

思いのほか、

抵抗も少なく

片付いたな

フフフェリステックスを

は．．．

やはり．．．

強引に

ねじ伏せる

のも．．．

手では

あるな

．．．

加納．．．．．余は

なんとしても、

あずみを妻に

したいのじゃ！！

あずみも、

このような

強引な手段を

使ってでも．．

この城に

引っ張って来て

くれぬか！？

妻になるのを

承諾するまで、

座敷牢に

押し込めても

構わぬ！！

のう、

加納！！

頼む！！

．．．

梵天丸様は、

あずみという娘を

誤解されており

ます。

今、あずみは

青華院を

あの二人の若侍

と共に出て、

野中のお堂で

三人で寝泊まりを

始めました。

何．．

．．．．．．

男二人と、

三人だけで

寝泊まりを

するのですぞ。

あずみは、

そのように

何人の男とも

平気で寝る

売女がごとき

下賤な娘で

ありますぞ。

梵天丸様の

妻になど

なれる娘では

ありませぬ！！！

．．．？？？そうなのか？

なっ．．．

なっ．．．．．

あずみが

あの野郎共と

いっしょに．．．

ばかな！！

．．．

ばかな！！

そんな

ばかな！！

そんなばかな！！

妻ではなく、

女郎を

抱くように

弄んで

みたいと

申される

のならば、

気絶させて、

ここに連れて

来ぬでも

ありませぬ

が！？．．．

．．．？？？．．．？

あずみが

そ．．．．．そ．．．

嘘をつくな

ーっ！！

あずみが

あの二人の

野郎共と

へ．．．へ．

平気で

寝てる

など．．．

目を

覚まして

くだされ、

梵天丸様！！

宗短が駆けつけて来る前に

．．．．．．加納がもう一つ

為し遂げておきたいのが

．．．．．．あずみの抹殺である。

この二つに成功していれば、

今回の大失態も

宗矩の信頼を損なう

ことにはならぬ筈．．．

どうだ！？

この作戦に

適した

場所は

無いか！？

恐れながら、

ございます。

はっ！！

うむ、

どこだ！？

申せ。

桔梗塚の久台寺に

来い、と告げればひらからはし

必ず、平川橋を

渡る筈．．．

平川橋は

幅狭くて長い橋、

鉄砲で狙い撃つには

もってこいかと．．．

そうか．．．

幅が狭くて

長い橋か．．．

あずみの

惚れた男は、

隣の天領に住む

彫刻師見習いと

申したな．．．

はい！！

ふ．．．．．．甘いぞ、

あずみ．．．．．

命を狙われる者が

泣き所を持つとは。

剣士の誇りに

こだわったが為に

．．．いったい幾多の

柳生剣士が、あずみに

倒されたことか．．．

俺は

その轍は踏まぬ！！

！！

なっ！！

なんだと

～～～っ！！

．．．

卑劣な

．．．

あずみ

．．．

兵介どの．．．

そんな

必ず一人で来い、

と書いてある。

だから、

二人は

来るな。

兵介どのの命に

かかわることだ、

俺一人で行かなきゃ

ならない。

わかって

くれ！！

．．．．．．

しかし

．．．

加納という

あの男．．．

こんな卑劣な

手を使うのか

ああ！！

桔梗塚の

久台寺かい。

俺を殺したいが為に、

兵介どのを人質に

捕えて．．．．．．

俺一人をおびき出す

とは．．．

それなら、

カラッ

兵介どの！！

頼む！！．．．

無事でいて

くれ〜〜っ！！

リ生進軍

来たぞ！！

近づいて

からだぞ！！

いいな！！

あの娘が

化物のような

手練れだと

言うのか

その頃：天海は

家康の遺骸を

久能山から日光東照宮に

改葬し、江戸へ戻る

途中．．．

あずみたちが

滞在していた

青華院に

立ち寄る

こととした。

天海はあえて

潰そうとは考え

ていなかった。

将軍秀忠が柳生宗矩を

使って、その領地の大名と

梵天丸を掏り替えよう

という陰謀を、

ただ、その領地に

あずみを送り込めば、

小幡月斎を殺した

首謀者であろう宗姫が

過剰反応を見せ、

馬脚を露わすのではないか

．．．と期待したのが

目的の一つ。

もう一つは

秀忠が宗矩に命じ、

他の領地でも

行ってきた策略を

使っての大名改易、

領地没収に対する

無言の

圧力．．．

忠告でも

あった．．．

！！

止まった！！

．．．．．．

気づかれた

か！？．．．

くそっ！！

もっと近づけたいが

引き返されたら

元も子もない．．

え～～い！！

撃てー

ーっ！！

許せ！！

仕留めたか！？

やったか

！？

ごめん！！

わっ！！

うおっ！！

ひっ！！

たったっ玉を

込めろ！！

まっ

間に合い

ません

．．．

兵介を人質に

捕らえてあると

書いてあった

久台寺に、

そのような様子は

まるで無かった

．．．．．．？

．．．．．．

俺をあの橋で

狙い撃つ為

だけの

嘘だった

のか！？

．．．．．

天海がその領地に

向かうという情報は、

またたく間に江戸の

宗矩に届けられた。

それも宗矩が恐れた

ような僧兵大軍を

引き連れて、ではなく

二十名ほどの護衛のみ

．．．．．．だという

天海は

．．．

梵天丸を

城主にする

計画を、

潰しに

かかると

言うのか！？

はい．．．

此度の行動が

それを示して

おります。

．．．．．．

．．．

おのれ～～～っ、

天海め！！

どこまでも

余に邪魔を

いたすか〜〜〜っ．．．

決して誰にも

聞かれることもない

この場所でありますれば

．．．あえて、

恐れずに

申し上げ

たきことが

．．．

なんだ

！？

たとえば

．．．．．

．．．

あの領地の中で

天海僧正と

その一行が、

野盗に．．．

いえ．．．

何者とも

わからぬ者らに

襲われて、

申して

みよ．．．

お命を落とした

としたなら

．．．

！！

いかな事態に

あいなりま

しょうや！？

．．．

．．．．．．！？

その

決意も

自信も

有って、申して

おるのだな

！？

その後に

行われます

詮議に．．．

強いお味方を

いただけるの

なら．．．．．

．．．

天海さえ

．．．．．．

天海さえ

いなくなれ

ば．．．．．

梵天丸も

国千代（忠長）も

余の望み通り

に．．．．．．

ふしゅう

～～～

くふっ

！？．．．？？？！？

あずみ！！

無事だった

か！！

兵介どの

は！？

兵介どのの

所へ！！

え！？

急いで！！

見習いの兵介どのの

所へ、女の俺が姿を

見せない方がいいと

思うんだ。

だから

頼むよ。

ああ、

いいですよ。

あっ、それから

兵介どのには

警戒するよう

手紙を送って

あるんだ。

だから、初対面の

二人のことを

味方だと信用して

もらう為、

その俺を

見せて

信用させて

．．．

な！！

わかり

ました！！

対岸の山に

俺がいるから、

なるほど！！

あずみが

惚れていて

．．．

夢だと言った

兵介どのと

いう男に

会えるんだな

．．．．．．？

無事で

いればな

二人が

入って行く

．．．．．．？

兵介どの

頼む！！

いてくれ！！

無事でいて

くれ〜〜っ！！

．．．

あっ！！

居た！！

無事だった！！

．．．．．

．．．

よかった

．．．

無事で

済まんな、

あずみ。

俺がここに

居るだけで、

あずみの

脅迫に

利用されて

しまうんだ

な．．．

何を言う！！

謝るのは

俺の方だ。

俺がいる為に、

兵介どのに

危険が及んで

しまう．．．

あずみの手紙を

受け取ってから、

俺は

ほんとうに

警戒して

いるから、

心配する

な！！

俺は密偵をやって

いたんだぜ。

回りを警戒し、

近づく敵を

見つけるのも、

逃げ足の速さも

生半可じゃ

ないんだ！！

絶対、

だいじょうぶ。

だから

安心しろ！！

もしも、

また

そのような

脅迫を

受けても

信じるな！！

俺は絶対

捕まったり

しないから！！

だいじょうぶ

だから、

心配するな！！

．．．．．．

鉄砲隊に

狙われた

のか．．．

今回、．．

技打ちの使命は

受けてないと

言ったな。

なら、

青華院に来てる

ほんとうの目的は

何なんだ！？

もう教えて

くれても

いいだろう

．．．！？キャラクラス！

うん

今日の事も

含め．．．

今まで

執拗に俺に

多くの刺客を

差し向けて

きた大本は、

柳生宗矩である

ということは、

もう確信が

持てる！！

そして、

それは．．．

俺を育ててくれた

爺を．．．無惨な

殺し方で殺したのも

柳生宗矩であった

という証拠だと思う。

こっちに来て、

殺されずに

刺客らを

退け続けて

いれば．．．

おそらく、

宗矩自身と

相見えることが

できるだろう。

と天海様が

おっしゃった

．．．

天海の誤算は．．．

宗矩が将軍秀忠の

意志を受け、

天海暗殺を決意して

全力で襲って来ると

までは考えなかった

ことにあった．．．

敵討ちをする気では

ないけど．．．！宗矩とは

相見えるべきだ！！

と．．．．．

爺や死んだ仲間たちが

言っているような気がして

ならないんだ．．．

第四話「災舞

立花彦四郎と

金井虎之助か。

はい！！

おっおっ

お目にかかれて

みっ身に余る

光栄に存じ

ます！！

故郷の道場では

師範も手を焼く

腕前と聞いておる。

これから

あずみ、

飛猿と共に

天下泰平を

守る為に

働いてくれ！！

大いに期待

しているぞ！！

ははーーっ！！

．．．．．．

ああ～～っ！！

この瞬間を故郷の

皆に見せてやりたい

せ〜〜〜っ！！

夢みたいだぜ！！

天下の天海僧正様から

直接、お言葉を頂ける

なんて．．．

と言うことで、

柳生宗矩様の

御指揮の下、

城の侍らも

加えた．．．

まさに、

この一戦にて

決する襲撃

となる！！

よって、今

申したように

我らには

我らの

持ち場が

決められた！！

勝手な

抜け駆けの

功名は

ならぬ！！

与えられた

持ち場で

戦って

もらう！！

よいな！？

その寺の坊主共を

殺しても大金は

もらえるのか！？

それとも、

あずみを殺った者

だけが大金を

もらえるのか！？

どっちだ！？

命を懸けて

もらうのだ。

当然、働きに

応じた恩賞は

支給されるが

あずみを

殺った者には

特別な恩賞が

与えられるのは

言うまでも

ないだろう。

おおーーっ！！

あずみは

兄者の働！！

我らが

まっ先にもらった

獲物だぞ！！

おのれらは

手を出すな！！

それが

いかんと

今、言っている

ではないか！！

全員、指揮に従い

抜け駆けは

ならん！！

うおーーっ、

いよいよか

～～～っ！！

まっ

もう

放っとけ、

あんな

馬鹿親子。

あんな馬鹿親子。

親父殿

っ！！

襲撃だ！！

兄者の仇、

あずみを討ちに

行くぞーーっ！！

親父殿、

具合いは

どうじゃ！？

親父殿．．．

たまらん。

み、水

水〜〜っ

ほれ、

親父殿。

戦えるか！？

親父殿！！

兄者の仇討ちに

行くんじゃぞ！！

親父殿．．．

悪化しとる

じゃないか．．．

ああ～～っ、

熱も上がって

きとる．．．

こりゃ．．．

無理じゃ。

かといって、

一人置いては

行けぬし．．．．．．

なんたる

くっそ～～

肝心な時に

．．．．．．？

こんな時に

～～っ．．．．．

あっち側も

か！？

うん、

回りは全て

だろ．．．

すごい人数

だ．．．

っ！！？

て．．

寺の回り

を！？

はい。

俺を殺るだけの

襲撃とは

思えません

今日を狙ったと

いうことは、

ひょっとして、

ひょっとして

天海様をも

．．．．．．！と考え

ますが．．．

なっ！！

うん．．．

寺の回り全てを

固めるほどの

人数となれば

宗矩め

．．．．．．

そこまで

思いきったか

．．．？？？

火矢だ！！

ああ～っ、

火矢が！！

火が．．．

火が．．．．．

ああ～～っ。

皆、

本堂に

集まれ！！

天海様から

お話がある。

ああ～っ。

火が．．．

あずみ殿

～～っ。

全員、

本堂に

集まって

ください！！

ひ、ひどい、

火を放つ

なんて．．．

．．．．．．！？

焼き討ちを

かけてまでと

いうことは

．．．．．．

皆殺しにする

気か．．．

いいですねえママティス・

あずみ一人なら

逃げ出せるかも

しれぬが

天海を守り

ながらでは

苦しい！

老体・大海の

脱出は

無理だ。

馬を

小屋から

放した

か！？

はい！！

このわしまでを

殺そうという

のだ．．．

宗矩は相当の

決心で来て

いる！！

鉄砲、

弓矢、

それに、

爆薬を

付けた矢を

放つ一党も

おるそうな

ふ．．．

織田信長殿の

比叡山

焼き討ちの

気分じゃな

．．．．．．

それに、宗矩は

この謀略を

この領地の外に

漏れぬようにも

したいだろう。

となれば、

死人に

ロ無し、

わしばかりか、

この寺におる全員、

皆殺しにする

決意であろう。

！！

！？．．．？？？

ああ．．．

そ、そんな

この．．．

武術を

学んでいない

修行中の

若い坊さん達

までも．．．

惨い．．．

フフフラフライフランス

．．．

あずみ

はい．．

わしが

心底．．．

頼もしく

思っていた

あの月斎が

．．．。

その後半生の

全てを懸けて

その技を．．．

その全知能までを

．．．．．教え、鍛え、

育てあげた．．．

あずみ．．

わしは

おまえを

天下一の戦士

．．．．．また、

天下一の軍師

でもあると

信じ．．．．．

全幅の信頼を

おいておる！！

．．．．．．

この事態

から．．．

わしや

皆は；

どう戦い、

どう脱出

すべきか

おまえの

考える

作戦に

従おうと

思う．．．

申して

みよ！！

．．．．．．．．

．．．

敵が、こちらを

皆殺しにする決意で

あるのならば．．．

残念ながら

．．．．．．

無念ながら．．

こちらに．．．

全員、助かるという

道はありません

．．．

相当の．．．．．．数の．．．

犠牲者が

出てしまうことは、

覚悟しなければ

なりません。

うむ．．．

で．．．．．

どのような

作戦かな！？

四〜五組に

組分けし

組ごとに

脱出し、

それぞれが

天海様を

お守りして

脱出する

一団と

思わせ、

敵の攻撃を

分散させ

ます．．．．．

本物の

天海様も、

これらに

まぎれ込み

ます。

囮となる

組々が

できうる限り、

遠くまで

戦って走り

．．．

敵の包囲を

乱し、

鉄砲、弓矢、

爆矢を

より多く

使用させる

こと．．．

と考え

ます．．．

．．．．．．

ああ．．．

惨いことに

なる．．．．．

なんの

罪も無い

この坊さん達

カ．．．．．．．

第五話「包囲

必要な物、

全て

入れたな！？

はい、

入れま

した！！

天海様、窮屈で

申し訳ありませんが、

積荷の真ん中に

隠れるように

乗ってください

．．．

うむ．．．

そうしよう。

この回りを

布団で囲って、

鉄砲、矢を

防御します。

囮の荷車も

全て、同じように

してください！！

これで

坊さんに

見える

かい！？

うん、

見える

．．．．．

俺が付けば

天海様の隠れた荷車を

教えるような

ものだから、

俺は護衛

できない．．．

だから、飛猿

．．．

頼んだぞ！！

天海様を。

まだ上体は

使えんが．．．

逃げに徹し

．．．．．．

この身を呈して

お守りして

みせるさ！！

僧の姿をしない

俺たちの役割

．．．．．作戦．．．．．

よーく頭に

たたき込んだな！？

はい！！

わかって

います。

心得

ました！！

敵を一人でも

多く倒すことが、

こちらの犠牲者を

一人でも少なくする

ことになると

信じ．．．

鬼となって

戦うんだ

ぞ！！

．．．？？？．．

．．．

任せて

ください！！

靳って斬って

斬りまくって

やります

よ！！

俺もです！！

．．．．．．

だが．．．

何です

か！？

だがな

．．．

．．．．．．

いや．．．

戦い抜き、

必ず、

三人無事で

天海様の下に

集結しよう

ぞ！！．．．

はい！！

必ず！！

頼むぞ！！

．．．

二人共

どうした！？

．．．

もう脱出

して来る

はずだ．．．

どこから

脱出して

来るか

．．．！？

ぬ！！

爆矢を

奪われて

いたのか！？

今だ！！

出て来たぞ！！

撃て！！

来たぞ！！

狙え～～っ！！

あずみ！！

やはり

あずみが！！

行けっ！！

一人も

逃がすな！！

どれだ！？天海は

どの荷車にいる！？

あずみは

どこへ行った！？

よし！！

今だ！！

あっ！！

逃がすな！！

一人も

逃がすな！！

御命令だぞ！！

皆殺しに

するのだ

ーっ！！

ひっ！！

その命令を出したのは

加納か！？柳生宗矩が！？

．．．．．必ず

そんな命令など

無意味となる！！

なぜなら、

梵天丸様を

城主にする

柳生の陰謀は、

天海様によって

潰される！！

そうなれば、

この領地での

柳生の権力も

無力となる！！

だから、

そんな命令に

従うな！！

退け！！

無駄死に

するな！！

何をほざく！！

そんな小娘の

戯言に

惑わされる

な！！

えーっ！！

かかれ

ーっ！！

一人も

逃がすな！！

バックアップ

皆さん．．．．．．お守り

しますから、

俺が

走れ！！と

言うまで、

離れずに

動いて

ください

ひゃっ！！

ああっ！！

それにして

くっ．．．

一人たりとも

逃がすな

ーっ！！

ひゃっ！！

あきらめて

退けーっ！！

梵天丸様も

柳生も、この領地から

去らざるをえなく

なる！！

だから、

柳生の命令など

きくなっ！！

第六話「松栄

！？

！！

一本の刀では、

血糊で斬れなく

なるぞ！！敵の

刀を奪って

戦え！！

おい！！

あっちだ！！

くそっ！！

こっちに出て

来ねえと

思ったら。

板倉さんよ、

この持ち場にゃ

来ねえ。

あっちに

加勢に

行くぜ！！

．．．．．．！！

よし！！

あっちに

加勢だ！！

今だ！！

走れ

ーっ！！

あ．．．あじゃ

これで

武術を

持たない

修行中の

坊さん達は

はっ

なんとか

．．．．．．

あっ！！

ここからじゃ

何も見えない

彦四郎

．．．

虎之助

．．．

彦四郎が戦う側には

やがて、表側の敵兵らが

見つけて加勢に来る

だろう．．．表側の兵は

強い！！！．．．だから、

加勢に来られたら

無理に戦わず、

荷車を捨てて

各々、山の中に

逃げるよう、皆には

告げてある。

彦四郎も

だぞ！！

いいな！！

虎之助の側は

天海様の荷車が

切り通しの道へ、

囮がもう一方へ

と分かれる。

切り通しの

道は狭く、

逃げるのに

有利だ！！

だから

虎之助も

戦うのは、

天海様の

荷車が

切り通しに

入るまでだぞ！！

そこまで戦ったら

山に逃げ込み

裏側に下りて、

敵の馬を

奢う！！

宗矩や加納ら

主立った者らは

馬で来ている

はずだ．．．

繋いで

ある場所は

おそらく

あった！！

思った通りの

場所だ！！

彦四郎、虎之助は

まだか．．．！？

頼む！！

．．．．．

無事で

来てくれよ

～～っ！！

彦四郎

．．．．．

虎之助

頼む！！

斬り抜けて

オレ！！．．．

．．．．．．！

いいな！？

事は急ぐ！！

いつまでも

待ってはいられ

ないぞ！！

それぞれ

馬を奪って

急ぎ、

城に向かう

んだ！！

それぞれ、馬を奪って急ぎ、城に向かうんだ！！

行き違っても

作戦遂行の

途上できっと、

合流できる！！

え〜〜い

くそーーっ！！

こう

敵、味方が

入り乱れちゃ、

爆矢を

使えねえじゃ

ねえかーっ！！

ーっ、

くっそー

おもしろくも

ねえーーっ！！

あずみは

どこじゃ

ーっ！？

天海は

見つかった

か！？

はっ．．．

あずみは

どうした！？

まだ．．．．．

．．．？？？．．．？

見つけ

出せ！！

．．．

必ず、

天海を

見つけ

出せ！！

四台の荷車の

どれかに

隠れている

はずだ！！

あずみが守る

はずだ！！

誰だ！？

何者だ！？

あーーっ！！

あずみさん！！

ご無事でした

かーーっ！！

何！？

知っている

娘か！？

あずみさんは

天海僧正様の

御使者です。

何！？

．．．？

て．．．天海

僧正様の

！！

ほ、

ほんとか

！？．．．

青華院を

焼き討ちする

なんて．．．

こんなことまで

するなんて

．．．．．．．．

や、柳生は

いったい．．．！？

あ～あ、

丸焼けだわ、

あれは

南無阿弥

陀仏、

南無阿弥

陀仏。

大急ぎで

城内に入り

たいんです、

取り計らって

もらえます

か！？

梵天丸様に

重要な話が

あるんです

今や、

梵天丸様が

新しい

城主に

なられま

した。

えっ！！

もう．．．もう．．．

だいじょうぶ、

入れますよ。

皆、出払っちゃって

いますからね。

無事だったか

ーっ！！

よかった！！

．．．

．．．．．．？？？

よく

斬り抜けた！！

頼もしく

思うぞ！！

刀を取り替える

ほど斬ったんだな

．．．．．．？

ああ、二度

取り替えた。

ちょっと、これは

反りが合わなかった．．．

．．．！？？．．．？

ファッションスタッフの

さあ！！行くぞ！！

急がねばならん！！

梵天丸様

！

．．．

あずみです

っ！！

至急、

お話したい

事があり

ます！！

梵天丸様

ーーっ！！

あずみです

ーっ！！

い、

いかが

いたしま

しょうか

！？．．．

ーっ

梵天丸様

この間のご返事も

したいと思います、

ぜひお目通りを！！

あの事の

返事を

．．．

梵天丸様

ーーっ

どこです

かー！？

あずみ

です！！

急ぎ、

お目に

かかりとう

ございます！！

．．．．．．

余は

ここに

居る。

呼んで

まいれ！！

こちらで

ござい

ます。

ここかー

あずみ

梵天丸様、

お会いしとう

ございました！！

おそばに

行って

よろしいで

しょうか！？

余に

会いたい

と．．．．．

あずみ

一人で

そうか！！

近う寄れ！！

内密のお話です、

できれば

お人払いを。

梵天丸様と

お二人だけで。

！？？．．．？？

二人

だけで

．．．

内緒の話

か．．．．．

人払い

せぬでも

ないが

．．．．．

あっ！！

梵天丸様を

いただきに

まいりました！！

刃向えば

斬りますよ！！

第七話、明時

あずみ！！

すごいぞ！！

天海様があずみを

天下一の軍師だと

おっしゃったが、

全くその通りだ！！

あずみの読みは

ことごとく的中

していたぞ！！

犠牲者は出ているが、

予想より遥かに少なく、

切り通しの入り口を

腕の立つ僧たちが

完全に防いだ！！

だから天海様は

きっとご無事に

脱出できたはずだ！！

いや．．．やがて、

天海様の乗った一台に

的が絞られ、

追いつめられて

しまう．．．

敵も必死なんだ、

急がねばならん．．．

それと

この領地の

待たちが

柳生の命令に

従うのを、

この領地の侍たちが柳生の命令に従うのを、

なんとか

止めさせたい

．．．

なんとか

．．．

それには．．．

もはや柳生の謀は

敗れ、形勢は逆転

するのだ、

ということを

知らしめたい！！

やりましょう！！

できますよ！！

私が

外の彼らに

発破を掛けて

やります！！

では、私は

座敷牢に

入れられている

という殿様を。

うん。

案内して

もらおう。

は．．

はいっ。

これから

いっぱい働いて

もらいますよ、

梵天丸様

あ．．．

あずみ

．．．．．．

おい、皆！！

聞いて

くれ！！

柳生は青華院に

立ち寄られた

天海僧正様の

暗殺を企み、

焼き討ちを

仕掛けて

きた！！

なに

～～っ！！

．．．．．．

て、て、

天海僧正様を

暗殺！？

ならば今、

天海僧正様が

青華院に！？

だが

天海僧正様は

脱出され

こちらは

梵天丸様を

拘束した！！

形勢逆転だ！！

もう柳生に従う

ことはない！！

皆！！

立ち上がれ！！

柳生と

戦うんだ！！

おおっ！！

．．．

梵天丸様

が．．．

おお～～っ！！

ーっ！！

もう

恐れる

ことはない！！

天海僧正様と

あずみさん達が

お味方だ！！

立ち上が

ろう！！

今こそ、

木島様や

騙し討ちに

された

同志たちの

御無念を

晴らす時

だ！！

おお

ーっ！！

そうだ！！

やろう

ぜ！！

身を隠している

同志たちを

呼び集め、

遅く

蟄居させ

られている

坪内様たちを

解放するん

だ！！

おお

ーっ！！

やったぜ！！

やったぜ

あずみ！！

これで動く

ぞーーっ！！

ああ！！

よくやった、

彦四郎！！

ありが

とう！！

．．．

これだ！！

こういう働きが

したくて、

俺も虎之助も

故郷から

出て来たんだ！！

体が．．．

身震いするぜ！！

あずみ！！

わ、

わたくしは

止むを得ず

．．．

止むを得ず、

柳生に従った

までのこと

あ．．．

どうか

お許しを

構わず

行ってくだ

さい。

早く！！

勘違いだな、

坊や．．．

何！？

白刃をくぐり、

自分は強い！！と

自信がついた

だろう！？

それが

勘違いだよ、

坊や。

まだ

なんにも

見えていない

ねんね”さ

そこに

立っているのが

その証拠

まんまと

はまって

よ．．

仕掛けに

いるんだ

何〜っ！？

吊り天井で

ぺっしゃんこ！！

敵を

目の前によそみ

余所見は

だめだろ、

坊や。

．．．？？？そうなのか？

成仏しな！！

ーっ！！

ああー

虎之助～～っ！！

虎之助

ーっ！！

虎之助

～～～っ！！

三対一を

避けたまで

のこと。

一対一なら

望むところだ！！

しかも、

噂に高い

あずみ。

この時を

待っていた

ぜ！！

彦四郎は

来るな！！

虎之助を

頼む！！

おのれ〜〜っ！！

とっ．．．虎之助！！

．．．

あ、あずみ．．．

あ、

あずみ

．．．

あずみ

．．．．．

負けるな

．．．？？？アップデザイン

ふ．．．

強いと言っても、

細腕で扱う

双頭刃、

虎之助

どんな技かは

見えている。

虎之助．．

虎之助

．．．

お、

おのれ

．．．！？

．．．

！？．．．？？？

．．．

あずみ

．．．

彦四郎．．．

あ．．．

後を

頼むぜ

．．．．．

虎之助

虎之助！！

あずみ

．．．．．．

俺は．．

！？？？．．．？？

あずみ団

ビッグコミックス

柳生進軍

者

著

発行者

２００４年１

１月１日初版第１刷発行（検印廃止）

印刷所

ぅぅ

小山の

◎ＹｉｋｏｙｏＹｕＫｏｙａｍａ：２０１４

笹原博

凸版印刷株式会社

Ｐｒｉｎｔｅｄ「ｍＪａｐａｎ

ＩＳＢＮｅ－Ｏ９－１８７１９１－７

連載担当ノ小川

単行本編集責任／佐藤敏章

単行本編集／／戸田売ー（バルス）

発行所

ＴＢＬ

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Ｗｉｎｄｏｗｓ２０１８年１０月１１日木権写権センター委託出版物（土地）

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●インターネットがあるんだったのだから、今回の日より年間内時間です。事務委託の明乃みの名のクレールの発送をもってかえさせていただきます。

あああ

～～っ！！

！！

「あずみ」第１１集一完一

３１６：００ＭＣＳＮＰＥＲＯＫ

少しでも

．．．

ＢＩＧ

ｃｏＮｉｃｓ

１９２９９７９００５０５４

ＩＳＢＮ４－０９－１８７１９１－７

Ｃ９９７９¥５０５Ｅ

定価・「本体５０５円＋税

雑誌，４６８１－９１－小学館

２０１８年９月

これは通常

．．．

小学館ＥＤカ！！

重第３１巻のあらすじ

死の領地で内偵を遮めるあずみ

なぜならないと思ったのですが、なぜこ者とするべく、何件も同じ時間で

加納は大勢の剣士を使い、朝晩に火

夢を繰り返すもあずみの前に見え

基本的には当たり前任意見までも

が出陣することに。そして、大阪が

あずえたちーということでしょうか。あずみたちのことへやって来た事を

知った宗仁は、天浦たちが潜在する

あっ、これから、まさまで待ってるだろう。あなたは天使とか、

い、日本の相手・宗相を見てるか？？