[小山ゆう] あずみ第36巻

２０１８年０７月０９日木

その

Ｂｌｅ

ｃｏＭｉｃｓ

小山ゆう

小山ゆえ

．．．

９７８４８ｍａｍｉｎｉｔｈｉｎｇａｎｇｅ４．０９７１８７１９６１

１９２９年１１月２０日月１９日（月）に１０月１１日

ＩＳＢＮ４－０９－１８７１９６－８

ｃ９９７９＼５０５Ｅ

定価・本体５０５円＋税

雑誌４５６８１－９６

０６．小学館

このままここの

さっきの

日常３６巻のあらすじ

誘拐された後は秀忠の子は俺の、強

動の音楽部隊というこの使命を

狙うあずみは音味帯の武信に接近

だが、その最中に武信の家庭が何者

ただ、この時は、これからかかります。かに大々と殺され、精神なく剣を抜く

く千代親は疑惑を向けられ投稿され、

あ。疑いを晴らさんとする方でみだ

が突如、黒装束をまとう謎の一団に

要われると、武信の勢力とも異なる

実は、第三の敵の正体・そして目的だ！？

あずみの．．．

小山ゆう

ロビッグコミックス好評発売中／最

味いちもんめ（高温）．．．あっ、はぁっ、んっ、あっ

新味いちもんめくらいは、私はネットワークスであるのですが、１年〜１５年

バウ（テリー山本）・あんたはありがとう．．．

あずみ（小山ゆう）．．．

．．．．．．

小山ゆう短編集（小山のうう．．．

ＨＥＡＴ・竹熱（武論尊・池上遼一人．．．。全「お

覇、Ｌｏｎｏ〈武論尊〉池上これーーー．．．

．．．！〜２集

．．．．．．！！

社長・大原笑介（聖日出大）．．．．．．

本気のしるし、星星もちろん．．．

ルナハイツ（星里もちる）・．．．は．．ｃｍ．

ボールバークへようごその高田姉彦）．．．全４巻

ラーメン発見伝（誤解）いつもの．．．

ＳＳ（東木昌平）．．．

．．．

犬・犬・大（花村魚月さそうあきらり．．．。全５巻

ＷＡＲＡＫＡＤＯ－Ｗｉｎｄもりやまつる）．．．。全４巻

ヴォイス（笑門ふみ）：．．．

ＭＯＯＮＬＩＧＨＴＭＩＬＥ大田垣東男）．．．！！〜１０集

こまねずみ常次朗（＾；）最近は、ノート．．．。全９巻

キーチリ（新井英樹）．．．

それでも、

強欲弁護士銭高守井浦秀夫）．．．

ギラギラＣｈｒｏｉｋｉｋａそれではないのですが、今の時間は

．．．．．．全７巻

先生がいっぱい〈安田み〉．．．は．．ｃｍ．

日本鑑設官ファーブル〈お父さん〉《．．．》〈と集〉

Ｈｕａｕｍａｎエグジスタンス（倉科遼２河原男！！．．．

マネーの挙げ全国経歴のテーマンシャンプーの

いや．．．

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装丁／田口孝敏

小山ゆう

ビッグコミックス

．．．全１０巻

ももたろう．．．．．．

．．．ーー３６集

あずみ．．．

著作集

「ロビッグコミックス好評発売中〈星

あふさん（水島新司）：女城はスタッフでは．．．

あいさん人最新向け、夕焼けの詩（西岸良平）いいから．．．

多焼けの時、四年度ギリギリの浮食雲（ショーン秋山）．．．．．．．．．．．

各地震・釣りハガ日誌（ＣＦＦＸ）．．．

釣りハカロ試しの釣りバカ日誌、番外編ですが、．．．

．．．

英語流星は、黄昏流星群（５兼黒央）．．．

黄昏添生様に必要なスポイントは、バイナップルが開かれていますが、

．．．。まぁ、全ての者

これは、１０００円ですが、２０１８年１１月１０日（日）ということです。

な巻巻金全人．．．

Ｗｉｎｄｏｗｓ部を警官（海外直樹）．．．

踊る警官、開示直樹．．．ＭＯＮＳＴＥＲ（南沢直付）．．．！！．．．

１００８年１１月２０日（月曜日）－１９日１０月１０日の東京大震災アプリケーションショップレートです。

１０００年以上は、２０１７年２月２０日、イリヤットフォークスを目的には設定しています。これまでは、

風の大地（坂田信弘・か・じゃあああんっ、この集、さまはシンプル集、

風の大地は以上高温ので龍一ＲＯＮ一（村上もとか）、台本にアメディエーザーまあ、一人．．．いいいのね。いつかは

龍一さんは一つの上もこの弁護士の〈ず〉井浦秀夫〉．．．．．．

弁護士の、人物用の大阪県黒沢（福本仲行）．．．それは．．．。

高原黒八田へ仲間があんこ坂のお医者さま（＿．．．あ．．ｃｈ．

．．．いつの集

あんこんなの医者でよくビックウイング（予報）．．．

．．．いやい５集

ビッグファイルは、東金のラフィなかりま強い．．．

黄金のフィールでは、結果、結婚山口大平大（結婚）が無料でそれは．．．

楽地点のＦｉｎｄｏｗｓ天上の弦（山本おさむ）：．．．いいいのか、いつも

天王のお山本おさんが、タフレフェイスに当てておりますので、

それでも、

大陽の駅示録（かわくちがいじめ．．．

．．．

入院しており、利客名が安くなっていたのですが、

刺客さんの美しい花紙かじょう（小池一大ショック）森秀樹ハ．．．

対象的な意見がありますが、利用している大変期について、夫婦の時間はわからないのではないかと思います。でも、自分は長日本的に

小学川市への公衆、以外の事故社長、県本和彦．．．．．．

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いずれ

三、第三の敵

いいわ

３６．第三の敵

第七話「容殺」の

第六話「謎の影」は、

第五話「第三の駅」は、

第四話、思い殺戮、お

第三話「忍務」の

第一話、真偽、お

第一話「虎視」。

第一話・定視

やめて

ください！！

俺を離せば

千代蔵は

おさまります！！

俺を離して

ください！！

あずみを

離せ！！

は。

ほら！！千代蔵！！

だいじょうぶ

だぞ！！

安心しろ！！

ここの焼酎が

あまりにおいしかった

みたいで．．．．．つい、

飲み過ぎてしまった

ようです．．．

ほんとうに

申し訳

ありません。

あの．．．．．ほんとに

．．．．．．

御馳走で接待して

いただいたのに、

ああ！？

いや．．．

こっちも

千代蔵が刀を

抜いたことに

過剰反応した

ようだった。

ほんとうに

申し訳

ありません。

驚かせて

済まん

いえーっ！！

．．．．．．

とんでも

ありません。

ーっ！！

わー

．．．．．．

？

えーっと

お詫びは

えーっと、

ささやかな

曲芸をお見せ

しますので、

どうかそれで．．．

ほい！！

あ、

ほいやら、

ほい！！

ほーい！！

ほいやら、

ほい！！

おおっ！！

すごいぞ！！

みごと

だな。

わはは

ははは。

今の芸を

馬琴に見せて

やりたいもの

だな．．．

ああ．．．．．それは

おもしろいですね

．．．．．

張り合う気を

おこしますよ、

馬琴殿は。

木下馬琴という

剣の達人が

おってな．．．

馬琴は、

剣技を極めて

いくと、

そういった

技も．．．．．

自然とできる

ようになると

言っておる

まさか．．．．．あずみも

剣の修行を積んだ

とでも！？

いえ．．．

俺は曲芸を

学んだだけ

で．．．．．

この刀も

由芸に用いる

ものです。

そうか！！

しかし

おもしろい！！

あずみの

今の芸を、

無性に

馬琴に

見せたく

なったぞ！！

お帰り

なさいませ。

お帰り

なさいませ。

城内に

連れて行って

もらえる

のか．．．

お帰り

なさいませ！！

あそこから

狙われては

．．．．．．

逃げ場も

隠れ場も

無い．．．

国千代様を連れて

ここを脱出する

として．．．

これでは

鉄砲隊に

狙い撃ちに

されてしまう．．．

千代蔵

．．．．．

早く酔いを

さまして

くれよ．．．

俺が刺客だと

ばれてしまった後では

国千代様を連れての

脱出は、

あまりに

困難

．．．．．．

とにかく今は

怪しまれず．．．．．．俺が

旅の曲芸師だと、その時まで

騙し続けるしかない．．．

馬琴を

ここに

呼んで

まいれ。

は、はい。

木下馬琴

とはな

城下で一番の

剣の使い手

であろうと

言われている

男だ．．．．．

だが．．．

これには

異議を

唱える

者たちも

おる．．

まずは

ここにいる

五人が

そうだ。

五人共に

一番強いのは

己だと思って

いるようだ。

春正、

友則、

鹿之助、

丈山、

藤次。

そうで

あろう！？

無論です。

ですから

．．．．．．

くどい

ようですが

．．．

御前試合を

開いて、

立ち合わせて

いただければ

この城下で

剣の腕が

一番なのは

誰なのかと

いうことが

臆測でなく、

はっきりと

いたします。

ほっはっは。

だが

馬琴は

言うたぞ、

木刀では

真の実力は

測れませぬ！！

．．．．．．とな

ならば、真剣にても

拙者は一向に

構いませぬ。

ばかを

申すな。

試合で

家臣を

死なせる

わけには

いかぬぞ！！

そもそも

戦場に於ての

戦力は．．．

一に大砲、

二に鉄砲

次に弓、

そして

長槍。

一剣士の剣技など

さほどの戦力には

ならぬ。

だが．．．

ひたすらに

剣技を

磨き．．．．．

己を

鍛え上げよう

としている者

たちを．．．

俺は．．．

それは．．．

というわけではないのですが、

嫌いではないぞ

！！

お！！

来たな、

馬琴。

お呼びで

ござりま

するか！？

うん！！

もっと

近う

寄れ。

この間、異人達接待の

席でやって見せた、

小柄を

使った

あの芸を、

今一度、

ここで

やって

見せて

くれ。

はっ．．．

あずみ

．．．．．

馬琴が

言うには、

剣技を

磨き上げ、

極めていくと

自然に身につく

技だと言う。

見せ芸の為に

練習をした

ことなど

ない！！

と馬琴は

言う。

さあ！！

やって

見せて

くれ！！

．．．

では．．．

うん！！

みごとで

ある！！

．．．

．．．．．．

あずみ、

おまえの

先ほどの

芸を、

この馬琴に

見せて

やってくれ！！

はい

馬琴は、

今のような技の

練習はせず、

剣技を

磨く中で

自然と身に

つく技で、

逆に言えば、

そういう技が

できる者は

必ずや

剣の技にも

長けている

はず．．．

と申して

おる。

だが、この

あずみは

剣技は

学ばず、

曲芸の

訓練で、

この技を

身につけた

と言う

さあ．．．あずみ、

見せてくれ！！

先ほどの芸を。

先ほどの

芸を。

だいじょう

ぶ．．．

曲芸と

剣技は

違う．．．

怪しまれる

ことは

ない．．．

はい。

では．．．

えへっ、

失礼しま

した．．．

うん！！

馬琴！！

どう見る

！？．．．！

あずみは

剣技とは

全く別の芸

だと言うぞ。

．．．そうだけど、そうですね。

しまった

．．．．．．

小石を

避けるべきでは

なかった．．．

あれは

曲芸とは別の

技だった．．．

第三話、真偽

おん！！

そうやって

いつまで

待ったって、

あずみ

姉ちゃんも

千代蔵も

．．．．．たぶん、

今夜は帰って

来ないぜ．．．

帰って来ないの

！？

どうして

？！．．．．．

だって、武信様が

直々にお迎えに

いらっしゃったん

だぜ．．．．．

きっと今夜は

お城に泊めて

もらえるんだ。

．．．

帰って

来ないの

！？

明日はきっと

帰って来るから。

ほら

さあ、

帰ろう。

なっ．．．

なんだよ

おん．．．

泣いてん

のか！？

．．．

おん．．．．．．おん

そんなに好きに

なっちまったのか！？

千代蔵とあずみ

姉ちゃんを．．．

おんは

大好きだぞ

！！

ちよぞうも

あずみ

姉ちゃんも！！

だけどな、

おん．．．．．．

千代蔵も

あずみ姉ちゃんも

いつまでも

ここに居るわけ

じゃないんだ．．．

たった一晩

会えない

だけで

泣くなんて

．．．

何か

用事が済めば、

お別れの時が

きて、

それっきり

会えなく

なるんだぞ

えーっ！？

やだよ

～～っ、

やだよ

～～っ

えーっ！？

おん、

やだよ

ーっ！！

やだって

言ったって

しょうがない

んだよ！！

あっ！！

おん！！

帰って

来たぞ！！

あずみ

姉ちゃん、

お帰り！！

幹太、

おん、

迎えに来て

くれたのか！！

今夜はお城に

泊まるんじゃ

ないかって

あはは、

帰れ！！って

言われちゃった。

それでは

これで。

ちょぞう、

ちよぞう。

おん！！

よかったな！！

あーはあは

納得はしばはいい

然

こら．．．

あははは

そうか

．．．

誰も気づか

なかったか

．．．

馬琴が言うには

あの時、あずみの

独楽を狙って

小石を指で

弾いたと．．．

そうしたら

あずみが

瞬時に刀を

動かして

小石を

かわした

と言うのだ

．．．

フフフランスステップの

．．．

なぜ、

馬琴殿は

そんな真似を

！？

刀の上で

独楽を回すのは

曲芸だが．．．

瞬時に小石を

かわした技は

武術であり

あの

あずみは

間違いなく

高度な武術を

身につけている

はず．．．．．と

言うのだ。

あの男は

何かにつけて

技に屁理屈を

つけたがる

小手先の

器用さと

剣の腕は

全く別の

ものだ！！

念の為．．．

あずみに見張りを

つけましょうか！？

うむ．．．

よし！！

誰か

あずみの

所へ行き、

あずみが

誰かと連絡を

取るかどうかを

見届けてくれ

誰とも

会わず

眠りに

ついたなら、

そこまでで

よい！！

なら、

私が．．．

おっ！！

ばか

言え！！

なんだよ、

藤次

かわいい

あずみを

胸に抱き止めて

その気になった

のか！？

あずみ

．．．．．．

いい女だ

．．．

謎めいた

ところが

また

たまらんぜ

．．．

武信様は、

おら達孤児でも

強くなって

お役に立つ人間に

なれば、

どんな出世

だってできる

ようにして

くれるん

だって！！

すごい

だろ！？

すばらしい

だろ！？

武信様は！！

あ～～っ！！

早く

大人に

なりてえ

っ！！

早く大人になって

武信様の

お役に立つ男に

なるぞー

ーっ！！

おらだって

なるぜ！！

負けねえ

ぜ！！

俺が

首謀者を

斬り、

国千代様を

救出し、安全な

場所に身を

隠したら、

近隣の

譜代大名の下に

集結した

幕府軍が一気に

攻め込んで、

その領地を

滅ぼす

計画なの

ですか！？

秀忠様、お江与様の

お怒りは

すさまじい。

国千代様を

誘拐した領地を

決して許さない

だろう．．．．．

それならば

この使命

お断りします。

．．．

何．．．

爺が．．．半生を懸けて

俺たちを育て上げたのは

戦を事前に止める為。

俺が．．．

その音謀者を

斬っても．．．

戦を起こすのであっては

俺が使命を果たす

意味がありません．．．

！！

国千代様を

救出しなければ

大きな

戦の種に

なることは

理解できます

ですから、

俺が国千代様を

救出し

音謀者を

斬ったならば

もう

それで

．．．

その領地を

攻めない．．．

取り潰さない

．．．

それで．．．

全て．．．

事を収める．．．

それでこそ

俺が．．．

命を懸けて

使命を果たす

意味があるし

俺が

そういう

働きをする

ことを．．．

死んだ爺や

仲間が．．．

願っていて

きっと

見ていて

くれるのです

．．．

うむ．．．．まさに

．．．

まさに．．．．．

ふははは．．．

あずみに

諭されたわ．．．

げっさい

月斎も．．．

きっと、そう言ったで

あろう．．．

相わかった！！

あずみが

音謀者らを斬り、

国千代様の身の安全を

確保できたならば、

わしが

その領地に入り．．．

宣言しよう！！

取り潰しは

しない！！と。

首謀者の死を

もって、

謀反の罪を

許す！！と告げ、

全てを

収めよう！！

秀忠様にも

お江与様にも

そう決着

させることに

必ず納得して

もらう！！

うん！！

．．．．．．

このわしが

必ず説得して

みせよう！！

それならば

あずみ．．．

行ってくれる

か！？．．．

首謀者が．．．

これほどまでに

人望のある男

だとは．．．．．．

想像しなかった

．．．

あの武信を

斬らねばならない

のだ．．．．．

幹太．．．

．．．．．．

俺はな

ああーっお

あーは

あーっ

．．．

うあや

あほっ！？

あうお

あら

あうを

わかってる！！

くそっ．．．

蚊に刺された

．．．．．

帰ると

するか

．．．．．

．．．もう

いいだろう

隠密は

残り三名、

顔も居場所も

突き止めて

ございます。

そうか

．．．

しかし

．．．

さすがに

幕府選りすぐりの

忍び達．．．

恐るべき

手練れだな。

坊の浜で十六名、

佐多乃浦で八名

．．．．．．

川原で七名

．．．

こっちは

すでに三十一名

失った．．．

これ以上、家臣を

失いたくない

そやつらが

大きな行動を

起こすまで

．．．

しばらく

見張るだけに

しよう．．．．．

は！！

だが．．．

その三人

だけとは

思えぬ

．．．

まだ他に

必ず．．．

なんだと

！？

藤次の

馬だけが

戻って来た

だと！？．．．

はい．．

藤次の

馬だ！！

藤次の

身に．．．

鹿之助！！

なんだ！？

どうした！？

藤次．．

殺して

．．．

木に晒すとは

．．．．．．

くそ〜〜〜っ！！

．．．．．．

隠密め～～っ！！

前から心の臓を一突きだ

．．．．．．藤次ほどの

豪の者を．．．．．．

相当な

手練れが．．

いや！！

見ろ！！

足首を

斬られている．．．

ということは

敵は隠れて

背後から不意に

足首を．．．

卑劣な．．．．．

その上、

晒すとは．．．

第三話「忍務

その他には

．．．．．．．全く、

傷が無いの

ですか．．．

．．．．．．

たとえ、

足首を

斬ってからに

しても、

抵抗したで

あろう

藤次殿を

前から

たったひと突きで

心の臓ど真ん中を

貫いたと

なれば．．．

うむ

かなりの

手練れで

あったことは

間違いないと

思われます。

三匹の隠密共は

ずっと見張っていた

となれば．．．

やはり、

あずみの

兄の千代蔵が

疑わしいと

いうことに

なりますよ。

馬琴．．．．．

耳の聞こえぬ

あの千代蔵が

まもなく、ここに

やって来る。

千代蔵の腕が

どれほどのものか、

藤次の心の臓を

ひと突きできるほどの

ものかどうかを。

は．．．

剣を抜き合わず

斬り合わずに、

確かめることは

できないか？

馬琴殿なら

できるのでは

ないかな！？

では．．．

やって

みましょう．．

うおうあう．．

木下馬琴

何をする気

だ！？．．．

大刀を右手に

持たず、腰に

帯びたままで

あった無礼を

諫めようと

したまでの

こと。

．．．

申し訳

ありません、

俺が．．．

気付きません

でした．．．

え！？

．．．．．

国千代様が

そうだ。

曲芸師の娘が

遠路はるばる、

書状を運んで来て

くれたことに

驚き、

ぜひ

会いたいと

言うのだ。

はい

そこで

．．．

対面

させる！！

我らにから、あずみ

あずみだけに

こっそり

国千代殿の

要望もあり、

今日は我々は

近づかず、

二人だけで、

いや、

千代蔵が

いるから

三人だが．．．

返書はどのみち

我らに読まれる

言付けたい事も

あるのだろう。

あずみも、もし．．．

あずみも、

もし．．．

書状の他に

国千代殿へ

内密の伝言でも

なら、

受けているの

伝えるが

よい。

．．．．．俺は．．．

書状を渡して

返書を持ち帰れ

としか．．．

まあ、

よい。

とにかく、

国千代殿に

会わせよう。

だめ！！

ここでは

刀は

差さない

右手！！

こうやって

右手に持つ！！

そう！！

いいぞ！！

だめ！！肩に

しょわない！！

．．．

こう！！

違う！！

こう！！

どう見た！？

千代蔵には

藤次の心の臓を

ひと突きにする

腕があるか！？

はい

俊敏な反応

．．．

それと、

獣のような

跳躍力には

驚かされ

ましたが

．．．．．．

剣の実力が

いかほどかは

．．．

やはり

立ち合って

みないと．．．

正確な判定は

できかねます。

申し訳

ありません。

うん．．．

そうか

そうか．．．

馬琴の

推測では

あの

あずみも

手練れだと

視るわけ

だな．．．

はい！！

刀は

こっち！！

右側に

置くの！！

おうお

あう．．．

あお、

うう～

おあお

あうお

救い出さなきゃ

ならない

国千代様に、

やっと会える

俺のことを

信じてもらい、

この城を脱出

させる為には

知恵がいるぞ

！！

考えねば

．．．．．．

考えねば．．．

あずみと

梵天丸との間に

起こったことも

あらましは

梵天丸から

聞いている．．

わしのかわいい

梵天丸は．．．

今．．．

だが．．．

梵天丸にも

．．．．．．！

非はあったの

だろう

．．．．．．

だから、

それは．．．

もういい．．．

腑抜けのように

なっておるわ．．．

あずみ！！

おまえが

ほんとうに、

みごと、

国千代を

救出して

くれるなら、

首謀者共の

首を刎ね

．．．．．．

国千代を

無事．．．

無事、

救出して

くれる

なら．．．

約束

しよう！！

この

将軍秀忠が

約束しよう

！！

だから

その領地を攻めず、

取り潰しもしない

と！！

だから

頼む！！

頼むぞ！！

国千代を、

どうか

無事に

どうか無事に．．．

頼む

～～っ！！

其方たち

か！！

はるばる

書状を

届けて

くれた

旅の曲芸師の

兄妹とは

はい！！

あずみと

申します。

こちらは兄の

千代蔵で、

生まれつき

耳が聞こえぬゆえ、

いろんな．．．

無作法をどうか

お許しください。

うん！！構わぬ、

その事は

聞いている。

それより

あずみとやら、

面を上げて

顔を見せろ！！

はい。

！！

美しい

美しいじゃ

ないか．．．

失礼ですが

俺は国千代様の

お顔を

知りません。

その為、

将軍様

より、

これを

聞いて

確かめろと

言われた

質問が

ございます。

質問して

よろしいで

しょうか？

なるほど！！

その答えに

よって、

俺が本物か

偽物かが判る

とな．．．

おもしろい！！

質問して

みろ！！

国千代様は

学問武芸共、

よくお出来に

なり、

乗馬も

兄上様よりも先に

お出来になったと

聞きました。

ああ．．．

兄は臆病で

怖がったが、

俺はすぐに

走れるように

なったぞ！！

ところが

．．．．．．

走れるように

なったばかりの

頃．．．

将軍様、お母上様も

見ている前で

馬が暴れて、

国千代様が

大きく

振り飛ばされた

ことがあった

そうですね。

うん．．．

あったな

．．．．．．

まだ小さかった

国千代様は

ずいぶん大きく

振り飛ばされた

にもかかわらず、

お怪我

どころか、

かすり傷一つ

負わなかった

と．．．．．．

それは

なぜ

ですか

！？

．．．

ちょうど庭の池に

落ちたからだ。

傷一つ負わなかったが

ずぶ濡れだ。

これで

いいか！？

ありがとう

ございます、

確信できました

！！

この痣のことも

聞いておろう、

ほれ見ろ！！

はい！！

まぎれもなく

国千代様に

ございます。

！！

息を潜めて

聞いている

者がいる．．．

どこだ！？

下か！！

忍びが下で

聞き耳を

たてている。

それは

そうだな

武信は

用心深い

男だ．．．．．

となれば、

俺はここでも

ただ書状を

運ぶ役目で

来た曲芸師を

演じ切らねば

ならない．．．

小声で

話す手も

あるが

．．．．．

もっと国千代様

という人間を

知るまでは、

迂闊な動きを

しない方がいい

兄は全く．．．

全然聞こえない

のか！？

ふーん

．．．

はい

なんて歪んだ顔してるんだ、

化物だな。気味悪いから

俺を見るなよ。

こらっ！！

ほんとうに

聞こえない

ようだな。

ごめんな、

今のは

ちょっと

確かめた、

いたずら

だよ。

気を悪く

するなよ。

．．．．．．．はい．．．

書状の他に

俺に内密の言伝が

あるんじゃない

のか！？

書状は

敵に読まれる

から．．

いえ．．．

何も！？

はい

ほんと

か！？

忘れてるん

じゃないの

か！？

頼むぞ！！

思い出せ、

重要な問題

だぞ！！

いえ

．．．

他には

．．．．．

なんだよ！？

何を怒っているん

だよ．．．！？

兄はいつも

俺を守ろうと

しているので、

表情を

読んで、

俺が

責められて

いるんじゃ

ないかと

申し訳

ありません．．．

なんだい

．．．．．．

厄介だな

なら、

ちょっと

目を瞑って

いるように

命じろ。

え！？

手で

こうやって

目隠し

している

ように

命じろよ。

千代蔵、

こう。

そう、

こうやって

．．．

うん

．．．

そう、

そう！！

．．．．．

おほっ！！

ほんとうに

目隠しを

したぞ！！

なんでも

あずみの

命令通りに

なるんだな．．．

なあ、

あずみ

．．．．．．

父上はな．．．．．

きっと、あずみを

俺の世話をし、

慰める役として

使わしたん

だぞ。

え！？．．．

だから、今日から

ずっと俺のそばに

居られるよう武信にも

言おう。

世話をし

慰める役

．．．！？

ああ！！

俺は

嬉しいぞ！！

あずみのような

美人で．．．

将軍の子で

ありながら、

こんな

最果ての

領地にまで

連れ去られ、

人質とされて

しまった俺を．．．

いっぱい

慰めて

くれよ！！

、、．．．

なっ！！

あずみ

．．．．．．

第四話黒い殺戮

しまった！！

ぶ．．．

ぶ．．．．．

ぶ．．．！

無礼者

ーっ！！

本気で怒らせて

もう会いたくない

と思われたら

困る．．．

申し訳

ありません

．．．．．．？

千代蔵は、

千代蔵の奴

目隠しの

隙間から

覗いていたん

ですよ、

あははは

申し訳

ありません、

どうか

怒らないで

ください

なんとか．．．．．

なんとかなだめられた

．．．．．．！

なんとか

．．．．．．

あの様子

なら．．．

国千代様から

また会いたい

．．．と言って

もらえる

ような気が

するけど

なあ．．．

．．．．．そして．．．

国千代様に俺の

本当の目的を告げ

．．．言じてもらい

武信らに

怪しまれずに

城外に連れ出す

には．．．

いったい

どうすれば

．．．！？

考えなく

ては．．．

離れろ！！

よし！！

覚えたな

！！

じゃ、

次だ。

背後を

警戒しろ！！

あああ！！ニュニュース．．．

よし！！

いいぞ！！

覚えて

きたな！！

おいおい

うほっほ

じゃあ、

次、

いくぞ！！

お帰り

ーっ！！

あずみ

姉ちゃん

と同じ

旅芸人

だぜ！！

旅芸人とは

．．．．．．

怪しいな。

もう

終わったよ

ーっ！！

その上

また

．．．

服部殿まで

来ている

．．．

まずいな

．．．

城に行った俺から

また情報を聞き

たいんだな．．．

だけど今は

まずい．．．

あれ！？

その姿。

はい．．．

同業

ですかな

！？

まずい

．．．．．

服部殿ら、

来る気だ

マントに

刀差して

どんな芸

するの！？

ちょっと

ごめん、

さっきから

我慢してて

．．．．．．

厠（便所）に

行きたいんで

．．．

曲芸だよ！！

すっごい

ぜーーっ！！

厠だ、

待ってろ。

それと、

この三人には

気をつけろ！！

では、

また。

なんだ、

あずみ姉ちゃん、

ションベンか。

くそ．．．．．

逃げられ

たな．．．

どうする

？！．．．．．．

しつこく

近づくと

怪しまれる

ぞ．．．．．

．．．

ホイホだ

キャッ

やっぱり

尾行されて

いた．．．

服部殿らは

気付いて

いないんだ

な．．．．．

わかったよ

．．．．．．．もし、

敵に見られたら

あずみに迷惑だ

．．．．．．

投げ文を

渡して

暗くなってから

落ち合うことに

しよう．．．．．

しかし

．．．．．．

あずみは

もう、

国千代様に

会ったんじゃ

ないかな

若い娘は

．．．．．．

我らより

有利なのです．．．

あずみです、

こっちを

見ない

ように

お願い

します。

今、ここで

知り得た

情報を

交換し合い、

以後、しばらく

お互いに近づか

ないことを

約束していただき

たいのですが

わりと

目がいいん

です。

わかった

．．．．．

それに

しても、

よく我らに

気付いた

な．．．．．

俺は．．．

俺は今日、城に呼ばれ、

俺は今日、

城に呼ばれ、

国千代様に

お目にかかり

ました。

そ．．．．．．そうか

．．．．．．

やはり

そうか

様子を

お話し

します。

ですから

以後．．．

お互いに

近づかない

約束を

．．．．．

おーっ！！

あずみ姉ちゃん、お

どこへ行って

たんだよ！？

厠にいないから

捜したんだぞ！！

あずみ姉ちゃん

いたよーっ！！

ごめん、

ごめん。

千代蔵は！？

捜しに出て

行っちゃったよ、

あずみ姉ちゃんを

．．．

あの旅芸人の

三人は！？

あれから

すぐ

行っちゃった

よ。

ちよぞうが

どっかへ

行っちゃったん

だよ．．．

千代蔵

ちょぞう

ーっ！！

ばかだな、

呼んだって

聞こえねえよ。

あっ！！

千代蔵だ！！

でもやや

おん！！

千代蔵だよ

！！

わーっ

怒ってる、

怒ってるよ、

千代蔵．．．

うおー

ごめん

．．．．．

ごめんよ

．．．

ごめん．．．

うおあ

許せ．．．．．

平左．．．

小六．．．

一刀で

急所を

やられて

おります．．．

小夜は気絶させ

られただけで、

殺されなかった

か．．．．．．

いきなり

後ろから

打たれ．．．

敵を

見たか

！？

見て

おりません

女にだけは

情をかけたと

いうことか！？

変装を解こうと

人気の無い場所に

立ち入った時だそうで

．．．．．．．まっ昼間なのに

誰も見ていた者が

いないようです．．．

夕べ．．．あずみと千代蔵を

見張りに行った男が：

無残に殺され．．．

道端の木に晒されていた．．．

そして

今日、

また．．．

おまえ達を

見張る役目で

あった二人が

殺され、

晒された

．．．．．．

そ．．

それは

詮議する

前に、

まず

はっきりと

させたい事が

ある！！

それは千代蔵が

どれほどの

剣の使い手か、

という

ことだ！！

今、この場で

木下馬琴と

千代蔵で

木刀での

試合をして

もらう！！

えっ！！

あずみ、

あずみ

見ろ！！

あそこから

鉄砲隊が

千代蔵を

狙っている。

だから、

今、この場で

馬琴と

木刀での

試合をする

以外、

生きて帰る道は

無い！！という

ことを、

千代蔵に

説明するのだ！！

その人達を

斬ったのが

千代蔵だと．．．

詮議は

後だ！！

木刀で

千代蔵の

利き腕を

たたき折れ！！

さあ！！早く

千代蔵に

伝えろ！！

おうお！？

おあ！？

鉄砲で

千代蔵が

狙われて

いるのでは、

従うしかない

もしも

千代蔵が

負けるなら

．．．．．．？

大怪我させ

られるかも

しれない

また

千代蔵が

勝てば．．．

相手は

馬琴殿

ますます

疑われるという

ことか．．．．．．

第五話第三の献

鉄砲が

狙っている。

木刀で、

戦え．．．

千代蔵は

理解したか

！？

馬琴との

木刀試合を

承知したの

だな！？

馬琴殿の気迫

．．．．．．．もし

千代蔵が敗れる

なら．．．

木刀試合でも

無事には済む

まい．．．

また．．．

千代蔵が

勝てば、

疑いが

深まって、

俺たちは

捕らえられる

だろう．．．

ああ

．．．

どうなる

？．．．．．．

おうお

！？．．．

許して

ください！！

下がって

おれ！！

ああ

～～～っ！！

！！

お願いです、

許して

ください！！

控えて

おれ！！

．．．

！？

．．．

お許しください、

どうかお許し

ください．．．

外の三人は

あずみ

姉ちゃんを

見張って

いるの！？

千代蔵、どうして

怪我しちゃったの！？

腕が折れちゃったの

？．．．．．．

だいじょうぶ、

折れては

いなかったよ

．．．．．

よかった

～～！！

城で捕まるかと

思ったが、

それよりも

俺たちを堂々と

見張るという手で

きた．．．

どうして

あずみ姉ちゃん

見張られ

ちゃうの！？

うん．．．

あのね．．．

う．．．．．

武信様はね

．．．

江戸の

将軍様と

ちょっと難しい

懸け引きを

しているんだ．．．

えーっ！！

しょ．．．将軍様

と！？．．．

うん

．．．

それで

お姉ちゃんは

将軍様から

武信様宛の

書状を運ぶ

役目で来たんだ

．．．．．だけど、

ひょっとして

お姉ちゃんには

他の役目が

あって、

武信様の

敵と

連絡を

取るんじゃ

ないかって

心配して、

お姉ちゃんを

見張って

いるんだよ

あずみ

姉ちゃん

．．．．．．

そんなこと

するの！？

しないよ

ねえ．．．

．．．

お姉ちゃんは

ね．．．

この領地が

将軍様と

大きな

喧嘩に

ならない

ことを

ほんとうに

願っているん

だよ．．．

ちょぞうが

眠っちゃった

よ．．．

そうなんだ

．．．．．．

千代蔵は

ここのところ

おん達か

騒ぐ中でも

昼寝をして

いた．．．．．．

夜に備えて

眠りを取って

いるのだろう

千代蔵は

俺を守ることに

一所懸命だ．．．

俺を守ることが

千代蔵の

生きがいか．．．

とも思える

ぐらいに．．．

一方、

俺は．．．

幹太らの

相手と．．．

おんが

興奮して

なかなか

眠らない

から．．．

毎晩、

寝不足の

うえ．．．

千代蔵が守っていて

くれる、という

安心感から．．

夜は．．．

ここ数日

不覚にも

深い眠りに

おちている

．．．

だから．．．

普通ならば

そばに眠る

千代蔵が

起きれば

気付かない

はずがない

俺だが．．．

ここ：二、三日は

．．．．．その確信が

持てない．．

だから

．．．

もしかして、

あの男を

今日も

俺は千代蔵に

あの者らに

気をつけろと

告げた．．．

そして俺は

ひととき

千代蔵と

離れた．．．

千代蔵は

俺を守ることに

一所懸命だから

俺の為に．．．

彼らを

俺の敵だと

決めて．．．

いや．．．死体は

木に晒されていた

．．．と言ったぞ。

千代蔵が

そんなまねを

するだろう

か．．．．．！？

する理由が

ない．．．

！！

千代蔵！！

．．．．．

やっぱり

俺は．．．

千代蔵が

音を忍ばせて

起きたのを

気付かなかった

んだ．．．

見張りの

三人も

いない．．．

千代蔵

まさか

．．．．．

俺を起こす

まいと、音を

忍ばせたんだ

それにしても、

この俺が

気付かない

とは．．．

なんという

不覚．．．

いったい

どこへ！？

！！

千代蔵．．．

千代蔵

．．．

おまえが

この人達を

斬ったの

か！？

ん！？

おうお

あぅお、

おおうぉう

あおあて

そうか！！

．．．

千代蔵では

ないんだな！！

おそうか

千代蔵では

ありません

あの人達を

斬ったのは

他の何者か

です。

他の何者か

．．．．．．とは

たとえば

あずみ、

おまえなの

か！？

なっ．．．

．．．

どうして

俺が．．．

お願いです、

猶予をください！！

千代蔵を処刑

しないでください

！！

必ず．．．

必ず

．．．

必ず

千代蔵で

ないことが

証明されますから

おうあり

しばらくの

我慢だぞ

．．．

千代蔵

あれ！？

．．．．．

あずみ姉ちゃん

一人！？

千代蔵は！？

千代蔵は

どうしたの

！？

ちょぞうは！？

えっ！？

．．．

牢に入れられ

ちゃったの

！？．．．．．．

だって、

千代蔵

じゃ

ないん

だから

だいじょうぶ

．．．．．．

絶対、疑いは

晴れるから。

え！？

なあに！？

ちょぞう

は！？

どうして

帰って来ないの！？

ちょっとの

間の

辛抱たよ

ちょっとの間の辛抱だよ、

絶対、

帰って

来るから。

水を

粗末に

使ったら

承知しねえ

ぞ！！

おん、

お姉ちゃん、

眠くなっちゃった

から、ちょっと

昼寝するね。

ちょっと

昼寝を

します。

何者かが

俺達を監視する

者らを殺して

いる．．．

その目的は

いったい

何だ！？

．．．

今夜も現れるかは

わからないが．．．

眠って夜に備え

よう．．．．．．

早く

千代蔵の濡れ衣を

晴らさなくては．．．

ちょぞう

ーっ！！

ぺっ熊！！

ちょぞう

ーっ！！

俺たちを

見張る者らを

殺し．．．晒した

目的は何だ！？

千代蔵を

陥れる為とは

思えない、

千代蔵を

陥れて

何になる

．．．．．．

やっぱり、

俺の正体を

知っている者が

潜入していて

俺を陥れる為

なのか！？

だけど

それなら、

投げ文でもして

俺の正体を

武信に知らせれば

済むことでは

ないか．．．

なぜ、

わざわざ

見張り達を

殺し続けるのか

．．．

理由は、わからない

が．．．．．

もう

いいだろう、

帰ると

しょう。

そうです

な。

別の目的を持った

別の敵がいることは

確かだ．．．

藤次殿らを斬った

あの千代蔵という奴を

牢に入れたってのに、

なぜ、まだ

あの曲芸師の

娘を寝静まるまで

監視する必要が

あるのか．．．．．．

まったく

まあ、

かわいい娘だから

いいじゃないか

曲芸でも

やらせりゃ

よかったな。

曲芸でもやらせりゃよかったな。

見張りが

帰る．．．

何者！？

．．．．．

なぜ見張りの者達を

斬るのだ！？

理由を

言え！！

．．．

理由を．．．

！！！

どこへ！？

まさか！！

第六話

目的は何だ！？

逃げたいのなら、

子供を放して

逃げろ！！

俺は

追わない！！

本当だ！！

追わないから、

子供を放して

逃げてくれ！！

あー

！！

子供を

放せ！！

！！

ガリ！！

だいじょうぶ

．．．．．．

斬られて

なかったよ

ガリが

斬られた

～～～っ！！

ガリ

やはり

．．．

俺が斬った男は

運び去られて

いる．．．

正体を

知られまいと

して．．．．．か．．．

それにしても

あれは．．．．．．

何者たちだ．．．！？

はうはほほっ

疑いが

晴れたぞ、

千代蔵

あわわ

幹太らの

証言も有り、

千代蔵でない

ことはわかった

．．．．．．

すでに

見つけていた

幕府の犬共の

他に、

その

黒装束の

一団がいた、

というわけだ

．．．

これで．．．

侵入して来た

敵によって

ここ

わずかの間に

．．．．．家臣たち

三十九名もの

尊い命が

奪われて

しまった

三十九名

たぞ．．．．．

あずみに付けた

監視の者たちが

なぜ狙われ、

殺されたのか

．．．！？

残る

疑問．．．．．．

敵はなぜ、

それをする必要が

あったのか．．．．．．だ

あずみがただ単に

書状を運ぶだけの

役目の娘であるの

なら．．．．．．なぜ！？

．．．．．

どうしても

その事の

理由が

見つからぬ

でも．．

俺は！

そこで、

正体が

はっきりせぬ

あずみを

これ以後

どこに

留めるか

．．．．．

だが、

今回のように、

あの子供達が

危険に晒され

そうな事態は

何がなんでも

避けたいと

思います．．．

やはり城内の

一室に

幽閉するのが

一番かと．．．

まずいな、

それは．．．

あと何日かの内には

天海様との連絡役が

俺を捜し、近づいて

来るはずだ．．．

城内に幽閉されて

しまっては、

連絡がとれない．．．

うん．．．

ーっ！！

えー

もう出て

行っちゃうの

！？

うん．．．でも、

会えなくなっちゃう

わけじゃないよ

皆、遊びに

来れる場所

だから．．．

えっ！？

．．．

．．．．．．

ちょぞう

出て

行っちゃうの

！？．．．！

や．．．

やだよ

．．．

やだよ．．．

遠くないんだよ！！

だから、

遊びに来れば

千代蔵と会える

から！！

ね！！

あずみを．．．

私の所へですか

？．．．．．．

うん、

我ながら

良い考え

だと思って

いるのだ！！

しかし

新たに

現れた

黒装束の敵共の

目的は何なのか

？．．．

あずみと

どう関わり

あるのか．．．

これを探るには、

あずみを幽閉して

しまうより

奴らの近づける

所に置いた方が

よいはずだ。

そうなると

馬琴．．．

しかし．．．．．もう

これ以上、家臣の

犠牲は出せぬ。

其方が

最も適任

ではないか！！

あずみが

ただの曲芸師

ではないと、

視ているのも

馬琴だしな。

あずみと

黒装束共の

正体と

目的を

見抜いて

みろ！！

馬琴！！

どうも

ご案内

ありがとう

ございました。

ここかあ

．．．．．

あずみ姉ちゃんが

今日から泊まる

家は．．．

おん．．．

おんが

千代蔵を

離さない

よ．．．！

おん、今来て

わかったろ！？

道は簡単だし、

そんなに遠く

なかったよね。

だから、

明日から

でも遊びに

おいで！！

皆もな！！

でも、

暗くなって

からは

だめだよ！！

いいね！？

うん！！

遊びに

行くよ、

絶対！！

あずみ

姉ちゃん、

またね

ーっ！！

遊びに行く

からねーーっ！！

ご厄介に

なります

いや．．．

どうぞ、

気兼ねなく。

千代蔵

申し訳

ありま

せん．．．

この部屋を

使いなされ。

ありがとう

ございます、

使わさせて

いただきます。

義母を

紹介しよう

義母上、

先ほど

お話しした、

今日より

預ることと

なった

客人です。

開けて

よろしい

ですか！？

あ．．．

はい．．

千代蔵殿と

あずみ殿です。

突然

ご厄介に

なり、

誠に

申し訳

ありません

どうか

よろしく

お願いいたし

ます。

．．．！？？．．．？

ひっ！！

ひゃー

っ！！

ばっ

化け物！！

あっち行け、

化け物！！

義母上、

化け物では

ござらぬぞ、

ご説明申した

はず．．．

千代蔵殿は

生まれつき

耳が聞こえぬ

身。

ひ〜〜っ！！

き、

気味が

悪い！！

私に

近づけ

るな！！

下賎な

放下師だと

言うではないか

．．．．．なぜ．．．．

あんな化け物を

我が木下家が

預からねば

ならぬのじゃ！？

義母上、

ご無礼ですぞ

．．．．．．

お二人は

武信様の

大切な客人

なのです。

失礼

いたした

いえ、

気にして

おりません

から。

済まぬ。

いえ．．．

こちら

こそ．．．

説得を試みたが

義母は．．

共に

食事をとる

ことは．．．

どうしても

いやだと．．．

あの．．．

あの．．．馬琴殿は、

馬琴殿は、

奥方様は

いらっしゃら

ないのです

か！？

妻は一年前に

病死いたした。

あ．．．

失礼

しました

徳川幕府が

我が領地を

取り潰し、

領地没収を

目論んでいた

ことは．．．

確証があった。

改易されて

しかるべき

理由など

何も無い

のに．．．

豊かな

我が領地を

奪いたいと

考えたの

だろう

徳川は今日まで

有らぬ言い掛かりをつけては

多くの大名家を取り潰し、

領地没収をしてきた

秀忠は

．．．．．．

なんたる

理不尽なる

将軍である

ことか．．．

我が殿は嘆くばかりで

あったが、若君・武信様の

決断と行動は実に

素早かった。

将軍秀忠が

溺愛している

という国千代様を

人質に取り、

徳川の支配を

受けない独立国家と

なることを要求した。

無論

この要求が受け入れ

られるとは思って

いない．．．

いずれ．．．

幕府との戦は

避けられないだろう。

だが．．．

座して

理不尽に

取り潰される

より、

武信様を

お守りして

戦い抜く！！

この領地の侍は

誰も皆、

武信様の

為ならば

命も惜しくない

と思っている！！

馬琴殿！！

馬琴殿、

いつまで

食事を

しておるの

ですか！！

馬琴殿！！

義母が

呼んで

おるので、

私は

これで。

気兼ねなく

ごゆるりと

されるがよい。

あ、

はい．．．

痛みます

か！？

痛い！！

．．．

今日は

一日中、

痛んで

かなわぬ．．．

昼間は変装して

まぎれ込んでいた

と思われる

その黒の一団を、

今日まで

全く発見

できなかったのは

おまえたちの

怠慢であったと

言わざるを得ない

ぞ．．．．．陣左

も．．．も．．．

申し訳も

ござりま

せぬ．．．．．

か．．．

必ず．．．必ず

其奴らを．．．

くそ〜〜っ、

武信様の

信頼を損ねて

しまった～～～っ。

損ねて

しまったぞ

〜〜〜っ、

くそっ

．．．

そいつら

思い知らせて

やるよ！！

情なんぞ

かけて、

この小夜を

殺さなかったこと、

絶対、

後悔させて．．．

やるから．．

後悔

させて、

あ～～！！

やるから

ーっ！！

くそ

〜〜〜っ

風呂を

いただきました。

ありがとう

ございました。

では、

おやすみなさい。

うん

おやすみ

第七話・客粒

キチイ．．．

そうやって、

いつまで、

ふざけて

いるか

ーっ！！

早く着替えろ

ーっ！！

はーほ

失礼しました。

おはよう

ございます。

．．．．．．

ほんとに

失礼しま

した。

いや．．．

睨むな

！！

幕府の

三匹の犬共を

まだ見逃した

ままだと言うの

か！？

もっ

申し訳

ありません

．．．．．．．

三匹どころか

尾行途中、後ろから

気絶させられ、

更には三匹以外に

まだ別の謎の犬共が

おったという

わけだ．．．

この事、武信様には

まだ報告は

しておらん！！

．．．それは、

おまえ達なら

その犬共の居場所を

またすぐさま

見つけ出すものと

信じている

からだ．．．．．

違うか！？

はは〜〜っ！！

必ずや

．．．

こんにちは

ーっ！！

遊びに来ま

したーっ！！

あずみ

姉ちゃん。

ちょぞう

子供達が遊びに

来ました。

少し

お屋敷の外に

出て遊びたい

と思いますが

遠くには

行きません

から、

よろしいで

しょうか！？

あまり

遠くへは

行けない

から、

この辺で

遊ぼ。

ちょぞう。

馬琴殿。

あの下賎な放下師共を

泊めている間は．．．

登城せずとも良いと

言われたのか！？

とにかく．．．

あのお二人を

客人として持て成せ

というお役目を

受けたのです。

ぬっ！！．．．

なんと．．．

なさけなや

〜〜〜．．．

我が木下家は

．．．．．．？

卑しい放下師

ごときを．．．

も．．．

持て成せ

と．．．．．

義母上、

ちと失礼を。

二人が外に

出たので．．

なさけな

や〜〜〜っ

あ～～っ、

なさけなや

～～～っ

間違いない

変装した

服部半蔵殿の

側近．．．

服部半蔵殿ら

カ．．．．．

暗くなってから

どうしても

話がしたい

．．．．．か．．．

馬琴殿から

どう抜け出せる

のか．．．．．！？

無理だな．．．

馬琴殿の

目を盗んで

抜け出すなんて

できない．．．

服部殿らには

あきらめて

もらうしか

ないか．．．

だけど

．．．

ああ

．．．

さっき行った

ばかりだと

いうに

また

出そう．．

歳は取りたく

ないねえ．．．

全く．．．．．

痛っ！

ばっ．．．

馬琴殿～～～っ！！

．．．．．．！？

！！

あっ！！

ああ～～～っ！！

．．．．．．．．

あは〜〜っ

なっ．．．

なんたる．．．

義母上殿！！

出るなら

今か．．．

どうなされ

ました！？

この服部半蔵（正重）は

家康の天下取りに

その片腕となって

大活躍した「あの

名高き服部半蔵の

次男である。

父・半蔵の死後、

長男（正就）が

半蔵を継いだが、

長男（正就）は

束ねるべき

伊賀同心らから

反乱を起こされ、

ついには家康の怒り

をも買い、改易．．．

大坂の陣に於て

戦死したとも

遁走したとも

伝えられる。

兄（正就）改易後、

服部半蔵を

名のることを

家康から許された

この正重は、

佐渡金山に

在任していたが、

義父に

着せられた

反逆罪の嫌疑の

巻き添えを食って

失脚．．．．．

他家に預かりの身

となっていた。

あずみは

やはり

．．．．．．

来ないんじゃ

ないのか！？

おっ！！

来た！！

．．．．．．それが

この：国千代拉致という

天下の一大事に．．．将軍

から江戸に呼び戻され、

大任を言い渡された。

これぞ！！

今こそ汚名を

返上する

千載一遇の

好機！！と

奮い立った！！

．．．．．のだが

．．．

は、早く

来ぬから

．．．．．．

．．．

笑うておる

のであろう！！

もたもた

しておる

からじゃ

笑うて

など．．

体が

言うことを

きかぬの

じゃ！！

わかって

おります。

わかってなど

おらぬ！！

私の

口惜しさを

まるで

わかって

おらぬ！！

あずみ

．．．．．．

これでは

話ができぬ

千代蔵を

離してくれ

争っては

いない

怒られても

いない

ここで、

わかった

な！？

待ってろ、

いいな！？

うふぐ～～～

～～～っ．．．

ぐふ～～

義母上

．．．．．

泣かないで

くだされ．．．

奥に

乗せられて

来たこと

からも、

おまえが

ただの

放下師で

ないことは

明らかだった。

我らが

苦労して

．．．

隠れ、

潜みながら、

どうやって

近づこうかと

日々苦戦して

いる間に．．．

おまえは

あっさりと

首謀者に

近づき、

ピョイヒョイと

国千代様

にまで

会って

しまった

．．．．．

そして今度は

この領地の

家臣の家に

居候か．．．

どんな

秘密が

あるんだ！？

白状しろ！！

え！？．．．

秘密って

．．．

おまえは

．．．

あれだな

．．．．．．

元々、国千代様の

懇ろな女だったの

だろ！？

それならば、

国千代様が

強く望んで

慰みものとして

側に付ける

かもしれん

からな．．．

その上、

おまえの

その色香

なら、

首謀者の

武信まで、

だがな．．．

国千代様救出には

我らの力無くして

できるわけが

ないぞ！！

その事、わかって

おるのか！？

うまく

誑し込める

かもしれん

からな

おまえは

その道に

長けた女

だったんだ

な．．．．．

何故、

我等に何も

報告しない

！？

そんな

初な顔

して．．．

．．．．．

それは

我らに．．．

近づくな！！

などと．．．

生意気な

．．．

千代蔵！！

．．．

千代蔵、

無事か！？

ごめんな！！

引き離して

ごめんな．．．

よかった！！

無事か！！

許せ！！

千代蔵．．．

引き離して

ごめんな．．．

掲載・ビッグコミックスペリオ

「あずみ」第３０集一完

あずみは

ビッグコミックス

第三の敵一

著

者

発行者

２００５年１０月１日初版第１刷発行（検印廃止）

印刷所

ふぅぅぅっ、

◎Ｙｉ－Ｋｏｙａｍａ２００５

なんですか

笹原

：ＳＢＮ４－０９－１８７１９６－８

連載担当ノ小川晃

単行本編集責任／佐藤敏章

単行本編集小川県、山本耕介（パルス

発行所

凸版印刷株式会社

Ｐｒｉｎｔｅｄｉｎｊａｐａｎ

〒１０１－８００１）

東京都千代田区一ツ橋二の三

振替（００１８０－１－２０）

編集，０３（３２３０）５５００

ＴＥＬ

販売，０３（５２８１）３５６

会社

株式

小学館

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