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「LOWERGAMAS
PRCARA
田
田村田美
作品紹介
★ついに王城での戦いも大詰めを迎える。
しかし、玉城を崩壊させる仕掛けが休動
し更妙たちは絶体絶命の窮地に!!一方
崩壊を食い止めようと、一人王城の地下
で奮闘する場所。だが、その場所にも夜
神狂が迫って...!?利用少女コミックに
大人気連載されたジパング伝説、第25巻
PHSHRR
田村由美
BPSPRA.
最終章・紫紺
最終回・常盤
1.MADARA・白の話
一BASARA外伝
2.HAZAMA・青の話
一炎だけ残して
散花ー
無花果
枇杷
●もくじ
●あらすじ
20世紀末に文明は滅び、その数
百年後、人々は暴君の支配に苦し
められていた。白虎の村も赤の王
に滅ぼされるが、更紗はその時が
ら亡き兄を装い、戦う決意をする。
戦乱の中、敵同士であることを
知らずに愛し合う更新と朱理。真
実を知り、苦悩するが、敵対しな
がらも真の平和のために戦う。
王制廃止を宣言した朱理はタタ
ラ軍と合流。戦いも大詰めを迎え
るが、王城を崩壊させる仕掛けが
動き出す。左腕を失った朱理は、
王城と共に滅びようとするが...!?
>更納16歳の少女。殺さ
これた兄の身代わりとなり戦
う。実は〝運命の子供〟。
>赤の王「名は朱理。
次の国王の未子で、一度
は失脚するが、様々な
みな困難を乗り越えて
国王の後継者に。
王制廃止を宣言する。
★別コミフラワーコミックス
蜻蛉...
そのまま
好きな所へ
飛んで行け
何をしても
止まりやがらねえ
この仕掛けは
城が崩れる
ちゃんと
タタラに
知らせたか?
くそおっ
崩れるぞ
タタラっ
早く逃げろ
タタラ
浅葱!
また
はい、じゅうじゅ
取終章・紫紺
討て!
邪魔するな
夜郎組!
貴様は...
我ら仲間の
ことごとくを
斬った
大老はじめ
重臣の多くも
討ち取れい
オレは手が
一杯なんだよ
てめえらも
生き埋めに
なりたいのか!
革命という
大義名分の
陰でな
平穏無事な
時代なら
かなった
希みが
おかげで
消えて
しまったわ
そんなものは
ない
どこの
平穏無事だ
どこに
あるんだ
そんなものが
どこにも
ない!
オレの
見てきた
世界には
けれど
その中にも
生きて
そのすべての
願いだ
生きて
おまえ
なんかに
生きて
生きて
生きている
者たちがいる
太刀打ち
できるかあっ
生きてきた
いつ死んでも
かまわないと
思いながら
己になんの
価値が
あるのかと
僕は何
僕は何
恐れ
怯え
けれど
その答えを
僕は
おそらく
僕は
心のどこかで
もう
知っているんです
姉上
浅葱
行け
タタラ
イヤ
崩れるぞ
あたしは...
人がいる...
ガラかラ...
あんな所に..
女の人...?
母上
母上
あなたが
死ぬことは
ない!
いつも
ただ
この距離だ
望まず
望まれず
抱きもせず
産んだだけの
母だった
能無しの
親父と
お母さんのことは
兄2人と
ほかに大勢いる
言も
言わなかったね。
ただ産んだと
いうことは
3日や10日で
生まれるんじゃ
ないんだもん
1年近くも
お腹の中にいて
すごいこと
なんだよ
気をつけて
気をつけて
その間
お母さんは
苦しんで
苦しんで
苦しんで
大切にして
守って
産むんだもん
だからじゃっ
大切でない
はずがない
産みたくて
産んで
生まれたくて
生まれて
くるんだよ
みんなそう
絶対に
絶対に
愛していなかった
はずがない
絶対に
先に
行け
行け
行かない
あなたも
そうでしょう
少し
休んでから
行く
おまえに
面倒かける
ために
来たんじゃない
あなたを
みんなの所へ
連れていく
あなたを
連れていく
今
はっきりと
思う
最後の王として
ああ...
タタラとして
最後に
あなたが
赤の王でも
朱理でも
生きてほしいと
あなたを
仇と思う
人たちの前に
連れていく
たとえ
村を滅ぼした
赤の王でも
生きてほしいと
仇か...
行こう
大丈夫
キー...っ
そうだな
間に合うよ
だって揚羽が
いるから
揚羽が
絶対に
ASARA25
助けてくれるから
はあ...はあっ
くっ
とどめだ
蜻蛉!
戻って
くるなと
バナッ...
言ったのに
出口なしだな
太郎ちゃんの
仇だけは
ぎゃああっ
蜂也
討たせて
もらうぜ
その程度の
腕で
このオレが
斬れるかっ
オレじゃないんだ
悪いな...
夜郎組で
最も
腕が
立つのは
だから
言ったでしょう
蜂也さん
私で
互角だと
密...
残念です
帰蝶さん
この
クソガキ
前に私に
ききましたね
あなたの
ファン
だったんですけど
私はね
何を信じて
いるのかと
蜂也さんを
信じて
いるんですよ
蜂也さんに
拾われなかったら
盗賊にでも
なるしか
なかったです
からね
互角だな
コト
パンン...
ここは
風の
吹きだまり
......か
行け
タタラ
行け!
心のどこかで
知っているんです
姉上
僕は何
僕は何
...ちゃう
もっと右やて
あほ
行きすぎや
あかん
こっち
こっち
僕は
もっと右ー
おっしゃあ
ぴったし
どっちー
僕は
浅葱!
僕は
熊野へ来い!!
おまえのキライな
田舎やけどなあ
おまえのキライな田舎やけどなあ
まったけも
採れるし
ええもん
食わしちゃるで
筍も
おいしいし
じゅる
僕は何
ほやから
おいなあて
食うこと
ばっかしかい
...僕は僕
僕は僕!
何が欲しかったか
きっとずっと
わかってた
なぜ
惹かれたのか
憧れるものに似ていたのだろうし
きっと...
僕は..
もう
1人で
行かない
お供します
寄生しては
生きて
いかない
浅葱
熊野へ
来んのは
自分で
生きていく
寄生と
ちゃうと
思うで
浅葱さま
お早く
もうあまり
もちそうに
ありません
どこかで
火が出てる
どっちだ
こっちだ
タタラ
道はどこ
どこを行けば
揚羽!
よかった
無事
だったんだね
地下にいるって
いうから
心配したよ
また
借りを
作っちゃったね
もう
どのくらい
たまったかな
ごめんね
いつか
ちゃんと
返すからね
借りはもう
返してもらったよ
タタラ
揚羽...?
更紗ちゃん
よかった
朱理!
大丈夫か死にそうなわネしてるな
菊ちゃん!
市松さんも!?
タタラー
よかったーーっ
今帰仁
こっちの避難は
すんたそ
聖さん
那智!
いつのまに...
浅葱は
群竹さんと
行ったで
ちょっと
ええカオ
してたわ
うん
タタラ!
おお
みんな
無事か!?
早く城を
離れろ
角じい!
急げ!
崩れるぞ!
カタ
んりふ...
っ!
うん
柿人
柿人
淡路が
柿人
燃える
わあっ
すごい
すごい
一瞬だ
揚羽が
止めてくれて
なかったら...
...揚羽?
揚羽は?
おまえ
さっきから
誰と話を
してるんだ
だって
揚羽が...
いたでしょう
案内してくれて
誰も
いなかった
ギリギリまで
押さえていて
やるから
先に
地下から
タタラ!
待て危ない!
近づくな
出てるはずが
ない
地下は
堀の水が入って
土砂で完全に
埋まってる
だって
約束した
危ない時は
助けに行くって
はあっ
約束したあっ
はあっ
はあ
死なない
揚羽が
死ぬはずが
ない
借りはもう
返してない
返してない
何も返してない
行かないで
返して
もらったよ
行かないで
揚羽
行かないで
いない
もう
いない
いない
行かないで
行かないで
いない
揚羽あっ
ついに
角じい!
タタラが
赤の王を
討つ時が
来ましたね
揚羽を?
何を
探してるの
見つけたくない
見つけたい
タダラ...
わー
わー
あたしだって
信じられないよ
場羽のことだ
無事だよ
また
ひょこっと
現れるさ
あたしも
そう思うんだけど
ほっといて
やれ茶々
あの
揚羽が...
あの子には何か
わかるのかも
しれないね...
燃えさかる
炎のようで
清らかな
水の流れのようで
暖かい大地のようで
決して
支配されない
風のような人だった
国王の死骸が
見つかったそうだ
付近の農民が
討ったらしい
ここに
山の中で
やった!
王家は完全なる
終わりを告げた
タタラ
ようやく
赤の王を
討つ時が
来ましたな
...え?
まあ!
揚羽!
求道を
あやしてくだ
下さってたの?
いらして
たんですか
京へ
え...
千手姫ー
あ...
はい
ちょっと
待って
突だけ残して
今
揚羽が...
最終回・常盤
...あら?
場羽...?
揚羽...
最終回・高・
まだけ残し
タタラ!
とうとう
赤の王を
討つ時が来たぞ
討ってくれ
タタラ
赤の王を!
白虎の村の
恨みを
赤の王に...
殺された
者たちの
恨みを
今こそ
晴らしてくれ
タタラ!
タタラ!
タタラ!
タタラ!
ちょっと待てよ
赤の王は
タタラに味方
したんだぞ
村を滅ぼされた
オレたちの
気持ちが
オレたちは
赤の王を
倒す日を!!
夢見て
戦って
きたんだ
タタラ
一緒に国王を
倒したんじゃ
ないのか!
おまえらに
わかるものが
そうだよな
タタラ!
頼みますぞ
おい..
あたしたちに
ロ出しは
できないわ
うむ
タタラ!
タタラ!
今帰仁
まず...
誠罪の言葉を
聞きたいですな
赤の王
このことに
関してはね
タタラ!
あんたの
してきた
数々の
悪業へのな
そうだどうだ
土下座だ
土下座して
謝れ!
頭は
下げぬ
オレは
己の過ちを
己の体で
返すことしか
できぬ
己の
阿呆さ加減を
詫びる言葉など
知らん
だから
頭は
下げられん
なんとこうまん
傲慢な
オレを
討ちたいなら
ちくしょう
オレはオレを
全うした
やっちまえ
タタラ
討つがよい
タタラ
悔いはない
討つなら
討て
オレは
最後の王として
それを
受け取ろう
タタラ
丸腰じゃ
タタラも
討ちにくかろう
おまえにも
剣をやるよ
そんな
よろよろじゃ
使えまいかな
待ってよ!
ねえ...
菊音!
おまえも
けじめを
つけたかったん
だろ
決めるのは
タタラだ
ヤツも
つけたいんだぜ
なんちゅうか
全身全霊で
謝ってるやんか
なー
聖ちゃん
ロ先の謝罪の
意味のなさを
よう
知ってんのや
命をいら
死んでも
せえへん...
男やで
あのれのあやまちゃる、わいはあってらこいたて!!
ああ
角じい...
みんな...
タタラ
タタラ
まーくんの
おばさん...
タタラ
まーくん...
タタラ
お兄ちゃん
タタラ
やめて下さい!
千手姫...
ダメだよ
こんなとこへ
タタラ
やめて下さい
あなたがたが
傷つけ合うことは
ありません
あー...
赤の王
人を憎む
虚しさを
求道くん...
ターターア
くれたのは
教えて
あなたでは
ないですか
きゃ!!
タター
タタラ
ターター
さャ
ターター
タターア
ターター
タターア
止めないで下さい
千手姫
これですべてが
終わる
タタラ!
終わらせなさい
タタラ
討ちなさい
すべての
苦しかった
旅が!
赤の王を
討ち果たして!
赤の王を
タタラ!
タダラだから?
タタラ!
タタラ!
討つ...
タタラだから...?
タタラ!
タダラだから?
皆が望むから?
あたしは?
ああ...あ
あああ
あたしは?
あたしは!
あああ~
朱理
朱理!
更紗...
朱理
朱理
おまえを
抱くのに
手が足りない
朱理いっ
タタラ!
なんだ!?
一体これは
どういう
ことだ
タタラじゃ
ない
どうなった
なんなんだ
タタラ
タタラ!
あたしは
タタラじゃない
運命の少年
なんかじゃない
あたしは
あたしは
お兄ちゃんじゃない
みんなを
騙してた
タタラじゃ
ないのおっ
更紗に戻して
更紗に戻して
更紗に
戻してえええっ
なんだって?
何...!?
女!?
タタラじゃ
ない?
どういう
赤の王と..
いつから?
通じてた?
赤の王と?
オレらを
騙して?
じゃあ
戦で死んだ
オレの親父は?
赤の王と
戦って死んだ
オレの弟は!?
タタラ!
待てよ
おい!
今までの戦は
なんだったんだ!?
すべて
茶番だったって
いうのか!?
裏では
赤の王と
タタラ
タタラ!
そんな
バカな
つながってた!?
離れなさい
わたしらは
赤の王を
許しませんぞ
タタラ
一緒に
討たれる
気かあっ
討てえっ
ちくしょう
っ
そうですよ
そんなあ
ひどいよ
あんまりだ
角じい
ひどいよ
それで
タタラも
赤の王も
うえーん
バカバカドカ
バカー
おっ
それで?
ナギさま
ふん
死んじゃったの?
わたしはれきしじゃ
歴史上
最悪の
冷血漢ですかな
このあたりも
緑が
増えましたね
空気が日毎に
変わってゆきます
更紗が植えた
緑ですよ
ナギさま
あんた
どのくらい
今回の結末を
予想してたね
ふん
角じいこそ
いつから
あんなことを
考えてたんです
あの時...
う...
あ...
くそっ
く...
茶々
くそおっ
当てろよ
みんな
当てろお
そー
どうしたんだ
みんな
できないよ
当てろよお
誰か
憎き
赤の王ですぞ
オレは
タタラの
おかげで
生きてるんだ
タタラの
おかげで
今がある
オレも
そうだ
わたしも
タタラと共に
戦ってきたんだ
オレたちに
できるわけ
ねえだろ
あたしらの船に
やって来たのは
我らの独立に
手をかしてくれたのは
オレが
出会ったのは
沖縄のために
一緒に戦ったのは
網走刑務所を
わいらと
連れに
なったんも
解放したのは
同盟を
結ぶために
雪山を
越えてきたのは
北の地に
迷惑かけて
くれたのも
大仏事件を
起こして
奴隷を
解放したのも
あたしたちが
出会ったのは
この娘だった
英雄タタラが
どんな人か
知らない
あたしたちが
共に歩いたのは
この娘だった
この娘が
歩いたあとに
名を偽ったことが
罪というなら
知ってて
隠してた
あたしたちも
同罪だね
道ができたんだ
幸せに
なりたいと
願っていた
幸せは
遠くにあると
思っていた
幸せは
幸せは
ここにある
人によって
生かされている
多くの人の
手によって
更紗ちゃん
まーくんの
おばさん
誰が更紗ちゃんを
責められるもんかね
みんな
知ってたんだから
タタラさまが
亡くなったのを
知ってて
あんた1人に
重荷を
背負わせたんだ
誰が責められる
もんか
あたしが
許しませんよ
おばさん...
更紗
ナギ...
よく
ここまで
来ましたね
更紗...と
更紗と
いいの?
タタラとして
生きたのも
わたしが
予見したのも
ここまで
ナギ
いいの?
それを
やめるのも
あなたが自分で
決めたのです
これからは
新しい道を
行くのですね
赤の王
今の
あなたには
あなたが
こののち
正しく
生きることが
白虎の村を
襲った時の
面影は
微塵もない
あなたが
命を奪った
人々への
懺悔と
なるでしょう
あなたに
期待します
朱理
角じい...
今...
どこへなりとも
行きなさい
タタラと
赤の王は
死んだ
更紗と
朱理となって
新しい国のために
見たい世界を
見に行きなさい
新しい国のために
粋な
はからい
でしたね
同じいにしては
ふん
わたしに
あの子が
殺せると思うかね
これは歴史の物語
人々の物語・
みんなだって
そうさ
ああなっ
思っとったわけ
なのにわたしが
さぁに...
ねえ群竹
...僕は時々
白の大姉が
本当は
また
トイレですか?
浅葱さま
姉じゃなくて
その場合
父親は
誰だと?
母親じゃ
ないかって
思ったりしてた
さあ
柊...じゃ
ないよね
ぎゃったった
国王って
ことも...
めったな
ことは...
ねえ
ゆったしじゃないかもしれないようなんかいよね
淡路の大守の
忘れ形身か...
うん
浅葱さま!
ちょっと
思っただけ
そのうち
熊野へ
行ってみようか
えっ
なんだよ
その
うれしそうな
顔は
やーめた
あっ
そんな...
その輝き
これは
歴史の物語
人々の
心の歴史
美しさ
炎と
風と
光と
大地の歴史
ナギ
ねえナギ
はい?
ねえ
ナギ
ナギ
緑になるといいね
あっ
ちがった
しようね
ねえナギ...
緑でいっぱいに
しょうね
更紗...
幸せであれ
無花果
白の話
わかった。
〈日ASARA〉のおおわりゃ別冊少女コ
更紗を愛して下さったすべてのかたに
幸せと力が訪れますようにー
日村中美
クl998年5月号〜6月号に掲載
脱いで
柊
柊...
何が
いけなかったの
だろう?
柿人
柿人
こっちよー
実がなってるの
ほら
唐柿とも
言いますね
柿人の
親戚ね
...これは
果物なの?
あまり
おいしいとは
言えないわね
あれは
何?
無花果ですよ
ああ
銀子さま
召し上がったこと
ないですか
庭のものを
食べたりしたら
父上が
怒るけど
内緒ね柿人
ジャムに
すると
いいですよ
何が
いけなかったの
だろう?
柿人
柿人
今ね
わたくしは
幸せな
王家の姫
だったのに
あれこんなとこに
異国の神話を
読んでいるのよ
ほら
ミノタウロスという
半人半獣の
怪物が
...あら
剣の稽古で
うっかりしました
迷宮にいる
お話が
面白いわ
ケガを
してるの?
柿人
ウスリキス!?ですよ
先生は
真剣を
使われるので
わたしは
銀子さまを
お守りするために
稽古をして
強くなって
必ず
心技体の揃った
剣士になります
そばには
いつも
柿人がいた
ありがとう
手をかして
柿人
そんなことを
なさっては
いけません
なぜ
こうすると
いいのよ
銀子さま!
銀子
ダメです
わたしの
ような者に
あまり...
供の者と
親しくなるのは
いかんか
お父上
銀子は
柿人が
好きだもの
いけません
お父上に
叱られます
柿人には
違う仕事を
させようか
まって下さい
まって
柿人を
よそへ
やらないで
わたくしが
いけないの
おお
銀子
泣くでない
気をつけるから
わたくしか
だから..
銀子
柿人には
分を
わきまえるよう
よしよし
国王である
父は
お父上
大好き
チニ...
きつく
言うだけに
しょう
大勢いる
姫の中で
わたくしだけを
特別に
がわいがっていた
ように思う
12の時
わたくしの縁談が
決まった
おめでとう
ございます
柿人は
わたしは
王のもとで
柿人
一緒に淡路へは
来てくれないの?
剣の腕を
役立てるように
言われました
遊びに
きてね
柿人
馬車の中で
お幸せに
なって下さい!
銀子さま
わたくしは
誰にも
知られないように
泣いた
3年がたち
淡路どの
謀反!
一族皆さまの
お首を頂戴
いたします
黄土隊が
来た
謀反だと!?
そんなバカなっ
オーカー!?
奇襲隊だ
わたくしは
柿人と
再会する
銀子さま
あなたさまだけは
お連れするよう
国王に言いつかって
参りました
柿人が
わたくしを
滅ぼす
銀子さま!
あの父が
わたくしのために
鍛えると言った
その剣で
夫を殺す
死なせて
柿人が
死なせて
わたくしを
滅ぼす
柿人
なぜなの?
死なせて!!
なぜ
助けたの
なぜ
あのまま
なぜ?
死なせて
くれなかったの
父は
酔っていた
銀子
銀子
足のケガは
どうかす
医者は
きっとよくなると
言っておるぞ
その頃は
酔っていない
時間のほうが
珍しかった
来ないで
お父上
お父上の
顔なんか
見たくない
かわいそうに
あの淡路めは
ろくでもない
ヤツだった
そんなことは
ありません
ありません
お父上
だがこれで
良かったのだぞ
おまえが
こんなに
美しくなると
知ってたら
おまえの婿には
ふさわしく
なかったのだ
謀反など
決して
ああ銀子
お父上...!?
おまえの母の
亜麻も
嫁になど
出さなかった
ものを
近頃は
年も
食らって
ずっとわしの
気に入り
だったがな
少々
鼻について
きたかな
お父上...
母の若い頃に
よく似てきたな
母上..
お母さま
痛い...
放して
母上!?
あれは確かに
母だった
お母さま
助けて
これは何
銀子
ここにいる
わたくしは何
言われるままに
嫁に行き
かわいい
銀子や
城を焼かれ
夫を殺され
銀子
もう歩けない
わたくしは
何
何が
いけなかったのか
それは
わかりきったこと
わたしの罪
ーー秋ー
銀子さまは
ご懐妊され
比叡の山に
こもられた
少し
足を動かす練習を
しましょう
きっと
歩けるように
なりますよ
歩かないの
銀子さま...?
だって
人形たもの
ねえ柿人
わたくしは
何を
産むのかしら?
ねえ
わたくしは
何を産むの
柿人
淡路の太守の
忘れ形身かも
しれません
密かに
人の手に
渡すことも...
淡路の?
ほ...
王は殺せと
おっしゃる
でしょうが
ほ...
夫の?
はほほほ
銀子さま!?
もう顔も...
思い出せない
夫の!
わたくしが
大人になるまで
待つと
わたくしにぴいっぱん
指一本
触れなかった
夫の!
何も
なかったのよ
柿人
言ってくれた
夫の!
わたくしたちには
何も
殺して
たくしを
早く
殺して
5月
男の子が
生まれ
一声
弱々しく泣いて
黙った
殺して
殺して
殺して
そしてわたしは
罪を犯す
夜中に
幽霊が
出るって
ボーッと白く
女の人が
フラフラと
何を
してるんです
本当に足を
ダメにしますよ
銀子さま!?
いけません
そんな
無理をしては
あの子は?
生まれてすぐ
死にました
あの子は
どこ
どこ?
王にもそう
届けました
声を
聞いたわ
わたしが
殺して
では
掘り起こして
返して
埋めました
返して
あれは
ミノタウロスなの
怪物は
迷宮へ
入れなければ
返して
返しておいて
柿人
わたしの罪
この子を
それで
銀子さまが
人身御供に
銀子さまさえ
この子を
生きてゆけるなら
生きて
ゆけるなら
迷宮に
閉じ込めても
誰が
傷ついても
呪われて
傷ついて...
死んでも
かまわない
かわいい子
申しい子
銀子さまは
王に男の子が
生まれたんですって
藍良と
いう名よ
わたくし
外出しては
子供を拾ってくる
ようになった
蒼の王ね
この子の
名前を
決めたわ
浅葱と
いうの
どうかしら
なぜ..
青い色の
名を?
おまえが
わたくしを
殺してくれないから
この子は
迷宮で育つの
そしていつか
迷宮を
出る時には
国を滅ぼし
王を滅ぼし
わたくしを
滅ぼして
くれるでしょう
はっ
あの子を
見ていてやって
くれるか
はい
翌年
王は
銀子さまに
白の王という
称号を
与えられた
?
柊...
もう
その名には
慣れて?
柿人
はい
白の王の
下僕として
ねえ
本当は
どこから
盗んできたの?
美しい名を
いただきました
あなたの足を
お治しして
浅葱は
本当は何?
わたくしの子は
死んで
しまったから
わたしは罪を
犯しました
どうしても
陽の下に
お連れするべき
だったのに
あの子を
差し出した
ために
あなたは
歩かず
陰の中に
縛られたまま...
おまえの罪?
淡路を焼いて
淡路を焼いて
夫を殺した
罪?
わたくしを
殺さない罪?
わたくしに
触れようとも
しない罪!?
どの罪?
何をされても
怒りもしない罪?
舐めて
ちゃんとよ
え
もっと
ちゃんと
柊...
柿人
柿人
柿人
抱きなさい
わたくしを
抱きなさい
柿人
ああ...
柿人
わたしは
このヤケドを
負って以来
男として
機能しません
心も体も
消え失せて
ほ...
わずかに技が
残るのみです
行って!
ほほ...
柿人
消えなさい
役立たず
浅葱
あなたは
本当は
蒼の王なの
わたくしの
弟なのよ
わたくしの
かわいい
浅葱
チン...
姉上
僕は
行きます
迷宮を
出ていくのね
あなたは
白の大姉...
わたくしは
いつも
いつまでも
ここに
いるのよ
迷宮に
いたのは
柿人
柿人
わたくしのほう
柿人
何が
いけなかったのか...
すべて
わたくしの
せいだわ
亜麻のおかた様...?
王がわが娘に
何をしたのか
知っていて
王妃で
いるために
息子のことも
同じ
わたくしは
見ていて
見ぬふりを
した...
正王妃で
あり続ける
ために
いずれ父親を
滅ぼすだろうと
オイディプス神話の
ような
予言をされて
産むまいと
したのよ
体を
痛めつけ
王妃で
あるために
けれど
あの子は
逆らって
やっかいな子
飲んで
おかしな薬を
王の機嫌を
損ねないように
生まれてきた
暴れて
勝手をして
......?
おかげで
わたくしは
正王妃の座を
追われることに
なったわ
今また
この城を
攻めている
わたくしの
産んだ子が
これは
報いね
不思議
イヤそうに
見えないん
ですけど
本当は誇りに
思ってらっしゃる?
朱理のこと
...王家が
滅んだら
どうされるん
ですか?
もとせいおう
正王妃として
恥ずかしく
ないように
しますよ
母上!
あなたが
死ぬことはないいっ
朱理...
そんなことを
言ってくれるのですか
わたくしは
王のそばで
王に
気に入られ
あなたが
殺されない
ようにするのが
精一杯でした
愛して
いなかった
はすがないよ
あなたが今
生きてると
いうことが
赤の王
愛されてたと
いうことだよ
ああ
ここは
淡路なの?
同じね
柿人...
柿人が
来てくれる
柿人...
柿人...
イニ...
一体何が
いけなかったのじゃ
橘!
いやい?せん...
決まっておる
わが息子じゃ
王よ
お静かに
王よ
賢者な服にきがえる
亜麻に
惑わされずに
さっさと殺せば
よかったのだ
誰が
聞いてるとも
限りません
ここはもう
蓬萊山の
麓です
わしゃ
疲れた!
琵琶湖を渡って
北へ行きま...
あれ
こんにちはー
朝ははん
4本足でー
王よ行きましょう
止まるのはキケンです
なんやと
思うー?
じじい
頭が
弱いのか
王よ
水を探してきます
昼は
2本足ー
夜は3本足の
ものてなーに
そっちの
上に
湧いてるー
ていう
なぞなぞを
仙人が
言うんやけどー
ありがとう
うちの息子が
なかなか帰って
来えへんのやけど
息子だと?
にこ
にこ
厄介だな
これを
やるからな
ありがとー
見ません
でしたー?
そうだ
おまえ
わしらのことは
誰にも
言わんでくれ
よう
じいさん
服は大体?
わったよなー
お薬
ないかなー
思て
くたくたに
疲れて
足が痛いーて
誰が..
おい!
野菜でも
持ってくかーい
あんっ..
また
熱でも
出たんかい
それは
なんだ!?
あっ
あっ
あの人
杖ついてた
からー
そう
あーせんにん
仙人ー
なぞなぞの
答え
わかったー
赤ちゃんが
大人になってー
杖ついてー
答えはー
にんげん?
人間
人というものの
一生のことだよ
何が
いけなかったのか
わたくしは
知っているの
あの実を
食べたから
アダムとイブが
食べた
本当の
禁断の実
花を咲かせず
実をつける
わたくしと
同じね
ねえ柿人
あれは何?
無花果ですよ
〈MADARA〉《おわり*別冊少女コミック1988年7月号に掲載
食べてみますか?
現時間4年2月
京の店先で
客寄せのために
つながれた
その鳥を見ては
苛立っていた
あの頃
16だった
精が出るネェ
揚羽
あんた剣も
習ってるって?
どうも
アロさん
そんなに鍛えて
ムキムキの
力芸でもする気?
いずれ
戦にでも
行きたいの
今回の公演では
お世話に
なります
やあだネもう
堅いのは
ナシだよ
さあ
マダム・バタフライ一座
久々の
初日には
ぜひ
来てねえ
共同で
舞台をかける
アケハちゃーん
彼女たち
「風の三姉妹」も
そうだった
京公演だよ
あーんなに
ちびっこかった
のに
マダムは時々
同じような
旅芸人と
これっくらい
アソコが
5年ぶり
かなァ?
オットコマエに
なったネェ
お姉さんは
うれしいよ
あたし
あんたってさ
これから
リハーサル
するからサ
寂しい夜は
あたしの寝床に
おいでよネ
どこか
自分と同じ
匂いがすると
思うんだ
同じ生き物の
同じ匂い...?
生き物...オレと同じ?
それでも
そんなもの
ありゃしねえよ
なぜなのか
心懐かし
彼女たちの
奏でる曲は
ギシ...
胸の奥が
ざわめき
オレは
見たことのない
風景を
垣間見る...
そして
思い出す
No.31...
いつか
一緒に
渦巻くものを
見つけている
僕と一緒に
来てほしい
その正体の
わからぬまま
もうずっと
体の中で
何か
小さな
オレは
体の中に
何かを
飼っていた
あんたとはサ
ルーツが近い
気がするのサ
〝砂漠の
青い貴族”って
知ってる?
大きな声じゃ
言えないけどサ
あたしや妹は
誇り高いなぁ
風の民なんだよ
その
生き残り
なんだよネ
みーんな
狩られて
殺された
けどネェ
あっ
こら
不吉なの
あんたの年じゃ
そうだとしても
覚えてないよネ...
枇杷の種は
気軽に蒔いちゃ
ダメなんだよ
かってに家が出てくるんだから
ちゃんとすてましょう
植えた人が
死ななきゃ
実がならないって
いうからサ
迷信迷信
めんち
この子の運勢
見てやってよ
あっねえ
お婆お婆
仲間うちは
見ないんだよ
いいから
いいから...
うーんと
女運が
悪そうだねえ
ああでも
命を賭けられるような
女に出会うよ
あたし?
そんな
年増じゃ
ないね
あんたいつか
.....女?
何よう
女じゃダメなの?
ごっ
ごめん
揚羽ー
あっ
まだ女を
知らないとかー?
余計なこと
言ったかー
女は
キライ?
まだ
奴隷時代の傷が
癒えないんだネ
虐待か
じき
開演だよ
誰かの手が
触れただけでも
言ったよ
アロ
馴染んだようで
馴染まない
体の傷は
治ってもね
性的な?
飛び上がるよあの子
飛び上がるよ
あの子
見せ物の
気分はどうだ
こいつは
昔のオレ...
いつかここを
出てっちまうん
だろうねえ...
助けを
待ってるのか
そんなもの
来ないぜ
今のオレ
昔あった
誇りは
おまえは...たか
誇り高い
砂漠の青い貴族
どこへ
行ったのさ
生きていた
どこへ
行ったのさ
そんなおぼろな
記憶だけを
支えに
生きていた
だけどもう
思い出すのは
そんなことじゃなく
僕はちょうえ
父上のようには
ならない
新しい時代を
築く時は
おまえと
行くことなんか
ない
君もそばに
一緒に
いてほしい
だけど
おまえだけだ
四道
決してない
おまえを
思い出す
思い出すたび
汚れていくんだ
オレは
剣の稽古
サボって
こんなもの
見るなんて
社会勉強だよ
先生に
バレたら
半殺しだ
さあさあ
さあさあ
開演だよ
出ない?
揚羽?
しようがない
なあ...
マダム・バタフライの
一座へようこそ
今日は
出ません
出ないって..
四道が来てる
四道の前で
踊れない
踊れない
キレイなだけで
金稼ぎたかったら
別の所へ行きな
好きで...
同じ
芸人として
許せないね
形のない
心に
聞いてみな
やってるわけじゃ
ないってか
あんたがもし
あたしと同じ
出身なら
音と踊りは
体に
染みついてるはず
風と同じもの
だから
あんたは何かを
恥じてる
だけどね
揚羽
悩むのも
恥じるのも
体を
痛めつけたい
くらいに
ここに!
間違えるんじゃ
ないよ
まだ心に誇りが
残ってるから
なんだよ
ここに何を
飼ってる?
暴れようと
してる
それはね
小さな竜巻が
いないかい
吹き出そうと
してる
違うかい!?
風だよ
誇りという
風だよ
解放して
やりなよ
アロさん
準備
よろしくっ
それからね
あいよっ
芸を
見せてやって
るんだよ
あたしらは
見られて
恥ずかしめられる
見世物じゃ
ないよ
さあ
お次は
「風の三姉妹
ハルピュイ」の
アロ
オキ
ケラだよ
揚羽
イヤなら
出なくていいよ
マダム
わーわー
それが
あんたが
イヤなことを
させる気は
ないからね
オレは
踊るのが
イヤだったことは
一度もないです
イヤだった
おおっ!!
ねえ
揚羽
体はネ
傷つくよ
汚れるよ
だけどね
揚羽
あんたの胸の
宝石のような風は
青い風は
決して
傷ついたりしない
汚れたり
しない
決して
恥じることが
あるとしたら、
目をそらす
ことだよ
死ぬ時だって
両目をぱっちり
あけていたい
気持ち
よかった
そうかい?
ねえ
あんたさ
青いものを
着なよ
アロ
いいよォ
これが
あたしたちの
青だよ
この色や
あなたを
抱きたい
...何
震えてんのサ
怖いことじゃない
怖いことじゃ
ないんだよ
はあ
はあっ
おいで
あ...
揚羽!
揚羽
これも
間違わ
ないで
あんたが
変態おやじに
されたことと
今あんたが
あたしに
してることは
全く別の
ことなんだからね
あたしは
苦しくなんか
ない
ちゃんと
ご覧よ
あたしの
顔を
ご覧
続けて
あんたが
泣かずに
できるまで
ねえ
揚羽
女を
幸せにできる
男になりなよ
だってほら
一晩中だって
つきあって
あげるから
いつか会うんだろ
命を賭けられる
女とサ
マダムー
お世話に
なりました
また
どっかで
会ったらいっ
一緒に
やろうねー
じゃあネ
揚羽
あたしに
したように
優しくネ
内緒だけどサ
内緒だけどサ
同じ砂漠の
生き残りたちが
いっぱいいるって
会いに行って
みるよ
あんたサ
何か動物を
育てるといいよ
ネエ
一族仲間でサ
バイビー
ガラかう
そんほーまったねー元ちゃん
噂なんだ
また
暮らせる日が
くるのかなァ...?
おまえの
おかげで
商売繁盛だ
ああ
よしよし
今日も一日
頼むよ
...今日から
ヒナたちもね
ありがとうよ
誇り高い
一座は
各地を
まわり
人に会う
わーいトリさんみはよーみたみーっ
生きもの
四道は
赤の王に伴って
西の砂漠に発つたと
聞いた...
マダムー
蘇芳の都って
まだなのー
暑いよー
行くのやめて
帰ろー
あんたらか
行きたいって
言ったんだろ
新しい都
だからって
でもー
ひゃっほう
赤の王って
バカな子供だって
話じゃーん
都っつっても
さびれてる
力もよー
おい
待ちやがれ
そこの馬車
金目の物を
置いていきな!
水や
食い物もだ
揚羽!
無茶
するんじゃ...
ここのところ
商隊が賊に
襲われるので
見事な
腕だな
蘇芳から
警備に来たんだ
退治してくれて
助かったよ
しかしすべて
みね打ちか
ともかく
ありがとう
人を斬るのは
慣れてないと
みえる
礼をしたいので
蘇芳の
わが館まで
来ていただけ
ますか
みなさんの
オレはおまえが
わかっても
この都は
できたてで
おまえには
オレは
わかるまいな
今夜は
お泊まり
下さいね
ふっきー
舞台は
3年ほど前
京都で
見たことが
ありますよ
娯楽も
少ない
ぜひ
にぎやかに
お願いします
おう姉ちゃん
...
おおおぉぉぉ
ゲ!!
オトコ
ウソだろ
一晩
いくらだい
オレらまとめて
面倒みてくれよ
失礼なマネは
やめろ
ギャ
申し訳ない
いや
オレは
このさい
男でも
わたしの
客だぞ
あとできつく
処罰するので...
四道さま
俺はえ!!
すっ
すみません
No.31だよ
これは
四道
うちの
焼き印か?
No...
消えかかって
いるが...
31だ
生きて...
たのか
そうか!
喜んでくれるとは
思わなかったよ
なりそう
せっかく金に
だったのに
そういえば
面影がある
それより
よくも
邪魔して
くれたな
おまえが
代わりに
買ってくれるのか?
買うよ
それが
おまえにとって
失礼で
なければな
とにかくうわしい!!
ここは風が
入らないんだな
もちろんだ
砂が
入らないように
してる
来いよ
飲みながら
昔話でもしよう
実は
3日後に
九州討伐に
出るのでな
腕の立つ兵を
集めている
おまえも
来てくれないか
青を着るのは
やめたほうがいいな
ここでは
反抗的だと
思われかねない
赤も映えるぞ
おまえが
オレの後ろに
控えててくれれば
兵の士気も
上がろうし
オレも心強い
心強い
一緒に
来いよ
いてほしい
一緒に
オレのものに
なれ
四道
はっ
もちろん
うちの父と
同じような
意味じゃないぞ
今まだ
赤の王は
爪を隠して
いるが
オレが
してみせる
一緒に来い
共に赤の王を
助けて
なんなんだよ
それは
その
揺るがない
立ちつぶりはよ
あれは必ず
国の王になる
新しい国を
築こう
変わってないな
四道
当然だ
オレは
オレだからな
気づいて
ないのか
おまえは
父親と
同じことを
言ってるんだぜ
抱けよ四道
変わってない
おまえは
オレを
みじめにさせる
紳士ぶってる
分だけ
タチが悪い
なんなんだよ
抱いて
押さえつけて
転がして
引き裂いて
奪って
滅茶苦茶に
しろよ!
そうしたら
考えず
おまえと
行けるだろう
仕度金だ
好きに使え
何も考えず
3日後だぞ
きっと
来いよ!
揚羽ったら
ボーっと
したまま
あの
赤い布
何かしら?
とうとう
出ていくの
かい...?
揚羽...
まったく
汚えなあ
この辺は
ああ
臭い
ろくな女も
いませんしね
寄るな
寄るな
まったく
たまんねえぜ
ああ桃杷の木だ
こんな砂地でも
あるんだな
う...
アロ...
おにーさん
よってあ!
アロ!
妹たちは?
ねえ
言ったろ
集められて
罠だった
あれね
殺されて
死んだよォ
赤の王の
殺されて
従兄
仲間に
会いに
行くって
捕まって
責められて
殺されて
売られて
って
やつだった
青を着るな
殺されて
行きなよォ
抱いてくれなんて
言わないよ
オレは
汚れないって
反抗的だと
思われるぞ
触ると
汚れるからサ
言わなかったか
冷たくなって
いく
指の先から
あんた
揚羽...
優しい男に
なったねえ...
目を
閉じないんじゃ
なかったのか
場羽...
腐って
しまうからネ
このあたり
焼き払おうぜ
それ
いいっすね
アロ
風の
吹かないとこに
いちゃダメだよ
まったく
この臭い...
だから
枇杷なんか
植えるなって
言ったのにさあ
不吉だよって
言ったら
アロちゃん
どっからか
木を
探してきてさ
知ってるって
死にたかったんだねえ...
一緒に
いてほしい
来いよ
彼女のためじゃ
なかった
これを
皆で分けて
早く立ち去った
ほうがいいです
自分のために、オレは
泣いた
わあっ
マダムは
寝もやらず
待っていた
マダム
少し
留守にします
赤の軍が
攻めてくる
って
ああ
おかえり
それからちかころの子
近頃噂の
運命の少年
とやらを
九州の連中に
知らせて
やりたいんで
見に行って
きます
どこへでも
お行き
あんたの家は
あたしたちだ
揚羽
でも
忘れるんじゃ
ないよ
いつでも
帰っておいで
あんたは
風になるんだね
オレが
横や前に
立ったら
おまえはオレに
後ろに立てと
言いやがったな
おまえはオレを
斬り殺す
だろう
そういうことだよ
名は
揚羽
夜郎組
教えてやろうか
目をぱっちりあけて
死ぬのはなあ
最後の最後まで
最後の
最後まで
死ぬ気なんか
これっぽっちも
ねえからだよ!
あんたいつか
命を賭けられるような
女に出会うよ
〝結ばれる女〟じゃ
ねえってところが
ミソだったな
ク198年8月号に掲載
くHAZAMA>ゃおわりゃ別冊
田村由美プロフィール
●9月5日生まれのおとめ座。
和歌山県出身。現在東京在住。
血液型は〇型。
スポーツ観戦と泳ぐのが好き。
●代表作「巴がゆく!」
●デビュー作『オレたちの絶対時間。
【昭和58年別冊少女コミック9月号増刊に掲載
...
毎月13日ごろ発売!!
BASARAZE
別コミフラワーコミックス
1999年2月20日初版第1刷発行
(検印廃止)
者著
発行者
発行所
印刷所
田
村
由
樹俊居武
美
振替:00180-1-200
株式会社小学館
〒101-8001東京都千代田区一ツ橋2の3の1
TEL販売OS(3230)5749編集03(3230)5489
加藤製版印刷株式会社
◎YumiTanurald.l99
ISBN4.09.137285.6
●本書の一部または全部を無断で複製、転載、「演、放送等をする」とは、法律で認められた場合
を除き、著作者及び出版者のつ権利の侵害となります。あらかしかし仕方で詐欺をお求めください。
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アフィリエイルには、ファン84.091372857
11月11日月曜日に1日まで、92999年9月16
C9979¥390E
雑誌46082-85
ISBN4-09-137285-6
定価410円「本体300円
小学館
アフィリエイト
小学館
FC7285
作品紹介
収録作品
ついに戦いは王城にて大詰めを迎える。しか
し王城を崩壊させる仕掛けが作動し、更紗た
ちは絶体絶命の窮地に!!一方、揚羽は王城
の地下で崩壊を食いい止めようとするが...!?
BASARABASARA外伝IMADA
RA/BASARA外伝2HAフAMA