HTML overlay generated with mokuro version 0.2.0-beta.7
Instructions:
SHONEN
MAGAZINE
COMICS
...西尾維新
2012年2月24日火
【西尾維新細大暮維人
麻四尾維新大暮維人キャンプの
漫画・ノートラブルは、キャラクター原素,200AN
MAGAZINE
...
苛虎
Koko
羽川翼
HonekowoTsuboso
猫に魅せられた、
暦に想いを寄せ
るクラスメイト。
と戦う。
前に進むために、
肌に進むために、過去の自分自身
る嫉妬の
てを燃や
し尽くそうとして
いる
ブラック
羽川
BlockHoneko
別れに、気に変であり、羽川自身でもある。その力をもって奇妙と戦う。
トクショウダンデット
阿良々木
暦
いや...??私の男もどさ“彼の少年。若いんでいる人を前にすると手を差しするど手を渡して
AroragiKoyomi
吸
...
え
んに
すると手を差し
出さずにはいら
れない。
戦場ヶ原
ひたぎ
Seniougotorallio
かつて蟹に行き
遭ったところを暦
に救われた、暦の
恋人。暦の帰りを
信じて待ち続け
リノ・コレ
話して
死屍累生死郎を倒し、忍を巡る一件を解決し
て見せた暦。しかし一方で、羽川の闘いはま
だ終わっていなかった。自らの気持ちと進む
べき道を見つけ出した羽川だったが、押し殺
し続けてきたこれまでその感情ーーっ苛虎”と
なって膨れ上がった過去の想いは強大に過
ぎ、立ち向かえど立ち向かえど膝を突かさ
れてしまう。果たして、乗り越えた先の景色
を羽川は
第五話
はて
さキャッ
BookDissisV.Ver
が
た
ば
けNも
も
あッ
オオオ
...が
.....ッ
くかっ
人間に肩入れする
怪異か。
珍しーくもない。
だが、お前こそが
よくわかっている
だろう?
お前が主人と呼ぶ
あの女―
ーーの
白さを。
純白で潔白で、
白くて白々しいー
その美しさを。
支えてきたのが
音輩だということを
はぁっ
ふうっ
はっ
ぜっ
うっ
んんッ
戦場ヶ原さんッ
逃げてぇッッ!!
ババ...
見えて
ーないっ...!!
戦場ヶ原さんは
...もう
怪異から離れて
「いるから...ッ。
はぁッ
はぁッ
ぐふっ
あっ
あぁ
ごぼっ
吾輩はあの女の闇だ...
目を逸らしたく
なるような
むごたらしい
闇そのもの。
あの女は吾輩に
全ての負の感情を
押しつけてきた。
私は
だからこそ
あの女は
今も美しく
白くあれるのだ。
気がつくとー
泣いていた。
あぁっ
あぁ
あぁ
誰かのために泣く
......なんて。
それも初めてのこと
だったのかもしれない。
命をかけても
大切な友達二人
助けられな
情けなくて
苦しくて。
ありとあらゆる感情が
噴出して。
私の中から!
そしたたり落ちたのだ。
...
羽川さん絡み...
何度々木暦
いや、それじゃねえ
が。
...
高校卒・スピーカーミュート・キーバット
着信なし
遅くなるわね...
週間前、
彼女を私の家に泊めたーーあの時
“彼女”と
話したことを考えれば
当然だろう...
ん...
あら
肝の据わった女
だにゃあ...
驚かにゃいの
かにゃ?
驚いてるわよ...
でも、あなたは
羽川さん
なんでしょう?
そうとも言えるし
違うとも言えるにゃ
俺は御主人の
〝闇〟の一部にゃ。
記憶から
切り離してしまいたい
トラウマとか!
ストレスとか..
それが凝り固まった
ーモノ
人間にゃらー
誰もが考えることだと
思うんだがにゃ。
でも俺らは
過渡期の怪異だからにゃ。
御主人が成長して
いろんにゃことを受け入れ
られるようににゃれば
俺も消えるにゃ。
タタミズリズリ
気持ちーにゃ
これも
良いストレス発散に
にゃるにゃあ...
......?
“俺ら”ってことは
――まだ他にも
”いる”ってこと?
...かしら?
タダミが日に焼けた
このにおいも
最高だにゃー
それ日光で死んだ
ダニの死骸のニオイよ。
...聞いてる?
知らないの?
......知ってた
わしゃー
そんにゃこつ
知らんほうがぁ
良かった..
どっちよ
誰よ
私も...
気にはなっていたの
あれって...
本物...なのかしらって。
話していると..
時々、感じるのよ。
聖人君
羽川さんの――あの
精密機械のような
感情そのものが、
まるでどこかの本から
借りてきたような。
完璧さ
会話そのものが
まるであらかじめ決められた
手順のような瞬間があるわ。
だから私は
あえて無茶言って
リズム崩しているのだけど。
最近は少し
変わってきたけど...
私は彼女と
仲良くなりたいのよ..
さすが俺の
御主人の友達
やってられる
女だにゃあ...
アイツにゃ
阿良々木にゃ。
”借りモン
じゃにゃい。
アイツと
話すようににゃって
――御主人は
変わったにゃ。
それまでとは違う!
“本物の感情
ってやつが
生まれてきてる。
だから俺も今ここに
いるわけにゃんだが...
これは、御主人にとって
いい変化だと思ってる。
俺もお前と同じく
.....今の御主人が
好きにゃ。
ー
もしもー
あー
...?
もし、全部の感情が
あなたのように
外に
出てきたら
どうなるの
かしら?
話よ?
さぁ
にゃぁ
地球がいくつあっても
足りにゃいかもにゃあ。
そうじゃ
ないわ。
羽川さんよ
羽川さんは..
どうなるの?
ストレス一つで
あなたのような
姿になるのなら:
手に負えにゃく
にゃったら
また――
全部捨てて
いただきます
機械に戻る
だけにゃ
!?
!?
初めましての握手が
まだだったわ。
あなたが
いてくれる間は
そうは
ならないのでしょう?
エナジー
ドレイン
でしょ?
......
聞いて
にゃいのか?
俺に触れると...
知ってるわ
...
うッ
羽川さんを
よろしくね。
...フツーにゃら
気絶してるとこ
にゃんだが...
おかげで
今日は珍しく
ぐっすり眠れそうよ。
おかげで今日は珍しくぐっすり眠れそうよ。
羽川さん
疲れてたみたいだから
少しは足しになれば
いいのだけれど
私の中で。
渉るように。
何かが
広がっていく。
ーだから
ー苛虎。
あなたの敗因は。
強すぎた
ーことなのでしょう。
次々と
生まれていく。
絶望が。
寝藤が
哀じみが。
怒りが。
友情が。
希望が
そして
勇気。
とか?
あたら
初めましての
握手は後だにゃ。
うわあ
...
いやだ!!!
このコメントは最後までしょう。
怪異と
そうです。
私は誰よりも
私を虐待し。
私を殺してきた。
感情を
閉じ込めて。
感情を
追放して。
誰も
憎むこともなく。
誰も
恨むこともなく。
みんなに優しく。
みんなを愛して。
私一人だけが
美しく、
生きていく。
そんなことはもう終わりにするって決めたんだ。
違う!!
馬脚をあらわすとはこのことだーこうやって。
馬脚をあらわす
とはこのことだ
―こうやって。
お前は生きていく。
感情を切り離し。
化物を生み続けながら。
俺はっ...
私は。
私は否定する。
苛虎の言葉を。
そうやって生きてきた
17年間の。
過去の私を否定する。
戦場ヶ原さんが
ー教えてくれた。
気づかせて
ーくれました。
味気がない
ありませんよね。
ーなんてものじゃ
私の人生は。
近寄らせる
やあッ
優しくできなくなって。
ー嫌われたり。
イラついたり。
ムカついたり。
頭が悪くなるかも
しれない
笑えなくなるかも
しれない。...
...さっ
バラバラに
攻撃してちゃ
だめにゃ!!
それぞれの
能力を組み合わせ
最大化するにゃ!!
おうっ
わかりました
姉上
なかなか良いこと
言うじゃない?
そ...それ私も
言おうと思ってた
とこなのよね...
あぁ、
でも。
つだけ。
どうしても
心残りが
阿良々木くんはきっと
ーーかっかり
するだろうなぁ。
阿良々木くんを悲しませたくない。
あぁ
それだけは本当に、忍びない。
彼にとって。
戦場ヶ原さんが
言うところの
私の“味”は。
私の価値は。
この。白無垢さん
だけなのですから。
でも。
それでもいい。
それで。
いい。
さん
私はもう嫌なことから
目を逸らすのを
...聞いてる?
やめたのだ
策士策に溺れる
とはこのことよね
保科先生から
インフルエンザなら
しばらく登校は控えるように
って連絡がきたわ
あぁ
で
その
父なんだ
けれども
怯える戦場ヶ原さん
という貴重映像を見た。
お父さんに怒られる...
かわいいなぁ...
思いの外仕事が早く
片がついたらしくて
今日帰ってくるのよ
見ての通りの手狭さだから...
さすがに父と一緒に
羽川さんを寝起きさせる
わけにはいかないのよね
本当は明日以降も
ずっと私の管理下に
置いておきたいのだけども
なんだか
犯罪の臭いしか
しないんだけど...
だって
羽川さん
――あなた
卒業したら
大学に行かずに
海外に旅に
出るんですって?
ああぁ
...
何度々赤くんに
聞いたわ...
熱帯地方を歩み
その白磁のような肌が
目焼けしてしまうことを思うと、
絶望してしまう
肌の心配なの?
真面目な話
日本みたいに治安の良い国はかりじゃ
ないわ...酷い目にあってからじゃ
遅いのよ
世界中の男子が
その肌を狙っていると
思いなさい
私は
反対するし
そうかな?
阿良々木くんだって
止めたいに
決まってるわ
羽川さんだから
何も言えないだけよ
ほらね?
どうかな
カワイイでしょ?
結びの位置と
形変えただけで
全然違う
でしょう?
鉄板よ
ほえ
ありがとう
ーでもこれ
自分じゃ
できないかも
そんなの私がいつでも
してあげるわよ
あいや
毎日はムリだから
3日に1回...
...!週間に
1回かな
めんどいから
正直な彼女
だった。
羽川さんは
もっと頼るべきよ。
誰であれ
頼られることはー
嬉しいことなのよ?
あぁ
父よ
頼ってるよ。
今は。
はっ
死にすぎて
記憶が混濁してるにゃ...
確か......玄関で
あの後何か
重要にゃ話があった
気がするんだが
にゃっ...
今の私には
頼るべき〝私〟がいる。
怖がる私は
怒る私は
私を解放し
教えてくれる。
...
焦る私は、私に足りないことがあることを
臆病な私は
一私に勇気の大切さを気づかせてくれる
私の身を護ってくれる。
勇気を得た私は
絶望する私は
私を強くしてくれる。
私に希望という存在を教えてくれる。
あぁ、でも。
阿良々木くんは案外、
喜んでくれるかも。
彼は、
そういうー人だから。
優しい、人だから。
あぁ、もう!!
本当に。
妬まし
はあッ
チチ!!
吾輩は虎である
名は苛虎。
どこで
生まれたのかは
見当が
ついている。
じめじめした
ところで
しくしく
泣いていた。
暑い盛りの
ようであった。
この“水”が
なければ。
あの女はこの時
あの女の母親とやらが
あの女にしてやったのは
これだけであった。
201
―ここで
死んでいた
はずだ。
命のしずく
あの女に餌を
与えるだけの役目の
人間どもは
何度も同度も
阿度も何度も
変わった。
あの女が愛されたことは
一瞬もなかった。
あまねくあらゆる親からも虐げられて遇された。
あまねく
あらゆる親からも
虐げられて遇された。
しかし
あの女は
泣かなかった。
代わりに
吾輩の目から
水が溢れた。
その水はずっと
流れ続けた
17年、溢れ続けた。
あの女が
笑うために。
すべて忘れて
水に
流すために。
だが。
あの時。
あの女はー
とまどって
いるようだった。
自分に
そんな感情が
あることを
初めて
知ったのだ。
それまで
感情だと
思っていたものが
ただの借り物
だったのだと。
ようやく
気がついたのだ。
あの女は
初めて
吾輩を見た。
17年――
あの女だけを
見続けてきた吾輩は。
この時
心に
決めたのだ
おや
これは
これは
羽川さんでは
ありませんか
お久しぶりです
うん
14日と12時間ぶりだね
真宵ちゃん
羽川さんは
どなたにもその挨拶を
するのですか?
ん?
そうだよ?
そうですか
?
この幽霊は
この女の前では
全然噛まない。
わたしの全裸ー
実は
そのメガネの機能で
.....いえ
Karpua
わたしの行動の
全データが
丸裸になって
いるのでは
ないですか?
あれはわいいです
...
ーとか
こういうボケを
あの女に
しているのは
見たことがない。
Spec
あれ?
そういえば...
真宵ちゃん?
あなたの
チャーム
ポイントが
あぁ
リュック
ですね
阿良々木さんの家に
無理矢理
連行された際に
忘れてきて
しまいまして
実はそれを返してもらおうと
阿良々木さんを
捜しているのですが...
お家も留守のようなのです
......連..
問いただしたら
連行が暴行になるかも
しれなかったので、
どうやら
あえて追及はしないように
したようだ。
まぁあの方も
いつも忙しく
飛び回っている
ようですし...
...逃...
すでに
のっびきならない
フレーズが含まれていたが、
わたしが阿良々木さんの家から
なんとか逃げ出した後
何かのっびきならない事件でも
あったのかも
なんだか残念な事実が
表沙汰になりそうなので、
スルーしたようだ。
真宵ちゃんも
いろいろ大変な目に
あってるみたいだね...
いえいえ
羽川さんこそ。
蝸牛の怪異〟が
見えているということは、
そういうことですから。
羽川さんは
まだまだ
迷ってらっしゃるの
ですね。
早く帰れると
いいですね。
おうちに帰ろう
...か
じゃあ学校で
阿良々木くんに
会ったら
伝えとくね
よろしく
お願い
します
帰るべき場所が
あるから、
どこかに行くー
どこかに
行くー
のだ。
帰るべき所が
どこにも無いのなら、
これからは、このサービスを見ていた
どこにも
ー行けない。
あなたは
何も
何?
始まらない。
どうでもいい。
お前が
知る必要は
ない。
お前は
そのままでいい。
その白無垢さこそが
吾輩の誇りだ。
吾輩の
髪の毛を切って
満足か?
!?
どこにも
行くな。
吾輩はあの時
吾輩は
あの時
決めたのだ。
ごぶあッ!?
ここまオオッ
おっ...
お前...は
吾輩を...
知ったー
...だからッ!!
吾輩は...
吾輩はっ
......
効いた...ッ!!!
お前が泣く原因を
悉く焼き尽くそう。
吾輩はっ...
お前の
代わりに
この先も
泣き続けよう。
吾輩はっ
お前に初めて
見てもらえた
生まれて初めて
嬉しくてーー泣いたのだ。
あの時。
!?
in?rSrglisl
...
bake
いやいや、いいんじゃない
フツ!?
...
7SC7B.1S4ccur
gotcuri
ご
があ
あ
あ
あぁ
あぁっ
何もかも、なくなっでしまえばいい
あぁ
苦しめばいい。
悲しめばい
落ち込めばいい
吾輩が
燃やす
吾輩が
ぎゃわ
きゃうん
そんっ...
な......!!
今のは
私の
すべてを込めた
一撃...
だったのに
燃やさねば
ならぬ
燃やッ
燃えっ
燃えッ!!
萌えッ
譜虎
やっぱり。
止める方法は..
一つしか、
ない......
...ファン...
最大出力
...ゴフ
てぇッ!!
!!?
助きを
止められるのは
数秒だけにゃッ!!
言われなくても
わかってますよ
姉さん
やっぱり苛虎は。
過去は
強い
重量
百倍ッ!!
...こいつは
いつだって私を
打ち負かしてきた通りに。
私の17年間を
支配してきた通りに。
私が私の
すべてを懸けても。
まだ、敵わない。
...ここまででのお
年那部S型は
怪異も
息しにゃきゃ
死ぬことは
さっき
知ったにゃ
怪異でも良しにゃ
警察...
その...
それでも
吾輩を
海の底に沈めても
―――お前たちも
死ぬのだぞ!?
せっかくっ...
生まれてきたのにっ
死ぬのだぞッ!!
だが
テメ-
もッ!!!
死ぬん
だろッ!!!
...ッ
だめな
お姉ちゃんで
ごめんね
今まで
私を助けてくれて
ありがとう
あぁ...
どうしてだろう。
どうして今
あの時の....ことを。
あ
はーい
ーそうだった。
これがあの時の
どうも
正しい
「記憶だ。
ひたぎの父です。
なるほど
......なるほど。
おおお
戦場ヶ原さんが自ら
ファザコンだと言うのも
ーわかる。
そんなお父さんだった。
なんと妬ましい。
行って
きます
羽川さん。
君のご家庭の事情に
口を挟むわけじゃないが、
この家から
「行ってきます」と言える
今の自分を
当たり前だと
思わないで欲しい。
あぁ、迷惑だから
言ってるんじゃないよ。
私はひたぎのことで
とても感謝してる。
ひたぎが自分の友達を
連れてくるなんて
本当に
何年かぶりだからね。
私も
えらそうなことを
言える立場じゃ
ない
だけど、
...
だからこそ
言えることもある
家族は
いなきゃいけない
ものじゃないけれど、
いたら
嬉しいもので
あるべきなんだ。
私は
そう思うよ
父親として。
人は嫌なことがあれば
どんどん逃げていい。
だけど
目を逸らしてるだけでは
逃げたことにはならない。
困った時はいつでも
助けを求めればいい。
公共の機関でもいいし、
なんなら
ひたぎでもいい。
――あいつはあれで
頼りになったりする。
...はい
まったくその通りよ
わっ
こらいえ
家で待ってなさいと
言っただろう
何言ってるの
お父さん
私の友達
なのよ
私を頼るのは当然
ーなのだけれど
もっと
阿良々木くんを
頼ってあげて。
羽川さんに頼られたら
―彼、
嬉しいだけだと思うから。
相手のために
死ねないのなら
私は
その人のことを
友達とは
呼ばないー
なんて
阿良々木くんには
言ったけれど。
なぜこんな
無理をする。
無茶をする。
そんなの
ただの
無駄をする。
せっかく
...
生まれてきた
のに..
言葉だった。
あの。モビール〟の
ように。
〝命の意味〟から
目を逸らして、
知ろうとしなかった
ーだけだ
そうだね
せっかく...
知ることが
―できたのに。
助けて。
ようやく...
知れたのに
何もかも
阿良々木くん
無理だった。
無茶だった。
無駄だった。
そんなことねーぞ
.....
え!!!
睫ッ
羽川。
お前が命がけで
頑張ってくれなければ
僕は
間に合わなかった。
無理だったかもしれない。
無茶だったのかもしれない。
でも
無駄じゃ
なかった。
それでも、
「えへ...
あっ、ぐっ、はぁ...
...
...
...
いい
いい
GATARI
ふっ
それは...
あっ
...あっ
ああッ
あああぁ
あぁあああ
阿良々木くんッ
良々木くん!!
阿良々木く
なんでだったらうーっ!?ク...っ!!?
阿良々木く
えーと...
ブラック羽川
...なのか?
耳の形とか
変わっちゃってるし
つーか
......えっと
...ッッッ
いやっ!!
熱ッ!!
全部、私だよ?
お...
おう
ふえたなー
さっき...
せっかく私のニオイ
つけたのになぁ...
このシャツ...
戻ってきちゃった
形見のつもり
...だったんだろ?
もう必要ねぇじゃ
ねーか
羽川。
その怪異......
もう長くねぇぞ。
早くしたほうが
いい。
退治したかった
わけじゃ
ねぇだろ?
へえ。
さっき別れて
15分ぐらいしか
経ってないと
思うんだけど...
阿良々木くん
忍野さんみたいに
なった。
何もかも。
私のこと見透かしたような
目をしちゃって。
複雑な気分だなぁ...
阿良々木くんの成長は嬉しいけど...
忍ちゃんに
―聞いたのかな?
誉めてるん
だよ?
生意気だぞ。
全部―...
解った上で...
言ってるんだよね?
それでも
...いいの?
阿良々木くんは
苛虎をエナジードレインで
吸収したら。
ー。白無垢だった私。は
いなくなる。
私が
“私”でなくなっても
いいの...?
......
だからさぁ
馬鹿なこと
訊くなよ羽川
さっきお前も
言ったじゃねーか
どうなろうと
全部、お前だよ。
変わってもお前だ。
安心しろ。
そこで変に
甘やかしたりはしない。
嫌な奴になったら
嫌ってやる。
悪いことしたら
怒ってやる。
恨まれたら
庇ってやる。
頭が悪くなったら
まぁ
僕が勉強を
教えてやるし。
泣いたら
慰めてやる。
その言葉を
聞いた私は
苛虎の
頭を
そっと...
撫でてあげた。
私が、
ずっとー誰かに
してもらいたかった
ことを
私は。
してあげた。
流れ込んでくる。
―17年間、
私が溜め込んだ。
私が
目を逸らし続けてきた炎だ。
.....こんなに
苦しかったんだね。
......ん
くっ
つらかったん
だね。
私。
......
ゴフ。
ぐっ
ぐぐっ
白くなくていい。
私はもう白くなんて
なくてもいい。
うっ
う
ぅううぅぅ
うぅあぅぅ
ひっ
ひっ
ひっ
へあっ
あっ
ぅぁあぁ
あぁんっ
わあぁあ
ねぇ
阿良々木くん。
私
阿良々木くんのこと
好きだよ。
やっとー
言えた。
ちゃんと
1自分の言葉で。
すべての
>私を総動員して。
でもそれでも
全然足りなくて。
あぁ。
こんなにも。
苦しくて。
悲しくて。
辛くって。
怖くって。
嬉しくて
大好きれふ。
泣いたのだ。
...
おはよう
んうっ
熱い。
ーなんて
ものじゃない。
私の心は
全焼する。
苛虎があれ程
強かったわけだ。
ーだから
阿良々木くん
この恋の炎こそが
嫉妬のエネルギー源
ーなのだから。
結婚を前提に、
私と付き合ってくれないかな。
めちゃくちゃ
...嬉しい。
ごめん。
ーでも
僕、今。
好きな子
いるんだ
ーだよね
知ってる。
その子のこと
私より好き?
うん。
あーあ
振られちゃった。
そうだ。
これでいいのだ。
これが―正しい。
愛してるんだ
――あんな形では
駄目なのだ。
負け惜しみ
ーーもし
なんだけどさ。
阿良々木くんが
これが―正しい。
にゃん。
私を
選んでいたらー
私、阿良々木くんのこと
軽蔑していたかも
しれない
告白して。
振られて。
意地悪な問いにも
ちゃんと応えてくれて。
ん...
あー
......そっか
やっと
傷つくことが
できた。
そうか...
何が世界中を旅する
自分探し、だ。
卒業したら
進学より世界を見たい
ーーなんて嘘までついて。
この悲しさを
経験しないで!
自分探しも
自分作りもない。
失恋もしないで
失恋旅行が
できるものか。
「まるで
『幸せの青い鳥』の
まんまで
少し気恥ずかしい。
世界中を回れば
私の居場所が――家族が。
早く帰れると
いいですね。
帰るべき場所が。
どこかにきっとあるー
って...そう思ってたけど。
初めから
私の家族も。
私の帰るところも。
私の中に、
いたんだね...
阿良々木くん。
えっ...いや
そのシャツ
もうボロボロだし
僕の血とかついてて汚いぞ?
僕の血とかついてて
汚いぞ?
ボロボロにしたの
私だし
このシャツ
このまま貰っちゃうね
春休みに
渡した
私のパンツと
ブラ
まだ返して
もらってない
......
うっ
ここで!!
これは一種の保険でもある。
これは一種の
保険でもある
忍野さん曰く、
阿良々木くんの血は
私の中の吸血鬼成分を
ブーストしてくれるらしい。
おそらく
不完全な形での
不死力しかない
私にとってー
このシャツの血は
重要な意味をもつ。
時々.....
この血を舐めよう。
16場所を
作ろう
吸血鬼は
同じく大事が生きていける間違えるかなぁ。
長生き
...たぶん
この体を
維持するためだけ
じゃない
阿良々木くんも
うぬには
待つという
選択肢がある。
今のこの気持ちが
薄れてしまわない
ようにーーだ。
僕も
最初の100年は?
そこそこ長かったような
気もするが
過ぎてしまえば
あっという間よ。
うぬにとっては...
この1か月の方がいいじゃ、
よほど長いかも
しれぬなぁ
忍ちゃんは
あぁ言ってたけど。
あぁ...
もう今すぐ
『舐めたい...
あ。
えっと
...それ
あのう
あの人は
嘘をつくのが
本当に下手だ。
100年――はきっと。
とんでもなく...
長いから。
ーって、
もう私の裸とか
今さらでしょ?
私この2年ぐらい
ろくに服着させてもらって
ないような気がする
むしろ
サービス過剰で
食傷気味
なんじゃ
ない?
なんか
メタに
聞き直っ
ちゃった!!
だいたい
阿良々木くん。
ステージ
上がってるから
中身は
どうでもよくって
スカートの方が
興奮するんだよね?
ごめんね
下何も
穿いてなくて
いやいや
ちょっと待て!!
そこに大いなる
誤解がある
気もするがッ
どれだけ
サービスされても
嫌になる人間も
サービスは
あればあるほどいいーーッ!!
満足する人間も
居ないから....!!
ーと、僕が愛読する
「週刊少年マガジン」の
元編集長の格言もある...
この期に及んで
そんな楽屋オチは
どうなの?
おおっ
我ながら
完璧な導入...!!
なんなら
ついでに揉んどく?
こういうHなノリに
付き合えるのも
今日が最後になると思うよ?
ほら春休みに
続きはウェブでって
言ってたでしょ?
まぁコレ
ウェブって
ことで(?)
えっと...
肩
ですかね
す...
すいませんっ
おっぱいだよ!!!
なめんな!!
「開発トルコンサルG盤の
揉めッッ!!!
おう
阿良々ホッ
最後に
そのくらい
しろやっ!!
こっから100年
その思い出で
生きてくん
だからよっ
ひ...
100年!?
なんでもないっ
こっちの話っ!!
...何やってんじゃ
あいつら...
さすがは
阿良々木先輩だ...
リアルおっぱいミサイルツ
ミサイルッ
忍野さんの計画では...
君があの大虎の怪異を倒すことに
なっていたんだろう?
儂は我があるじ様から
「刀を貸してくれ」と
言われただけじゃ
この手かっ!!
これが
我がおっぱいの
野望を阻む
悪い手かっ!!
つっこんでやる!!
―あの小僧は
すべて...こうなることを
見透かしておったのではないのか
あの
春休み
どこにですかっ!?
儂は
この二人に
恩ができた。
ねぇ阿良々木くん。
ごめん
もう少しだけ
泣く。
大好きな人の前で。
そのままの姿で。
――包まれて
優しさに
きっと今日、ようやく。
私は生まれることができたのだ。
儂とて。
雨も。
やんだのう
同じ――
やもしれぬの。
猿。
うぬは
呑める口か。
未成年なので
アルコールは無理だが
つきあうよ。
私もこのまま
家に帰る気分じゃない。
ところで
なんでうぬは
そんな
事情通なのじゃ?
君を
捜してた時に
...こんな
カラスのような男に
呼び止められてな
お金を払ったら
いろいろ
教えてくれたのだ
よしッ人影が
途切れたッ!!
今よッ
ダッシュ!!
だからこうして
見られないように
してるんじゃ
ない
それに
阿良々木くんは
私のお尻
見ていいの!!
待て待て羽川ッ!!!
もう。怪異の刻みは
終わってるんじゃないのか!?
さっき通行人が
僕らを
チラチラ見てたしっ...
ケッ!!ケツ!!
ケツウウッ!!
明日は駄目だけど
今日はどこをいくら見ても
怒らない!!
意味
わかん
ねぇ!!
そんな格好じゃ
デートなんて
できないでしょっ
いや...
僕、そんなお金は...
大丈夫!!
阿良々木くんは
「困っているんだ」って
言えばいいから
必ず
お店の人が
助けてくれる
から!!
阿良々木くんなら
それで
大丈夫!!
急がないとお店
閉まっちゃう!
いや...
はぁ?
どういうこと?
そっ
そこの角にっ!!
若者に人気のお店が...
あるから!!
う...
うわあぁ
駄目でしょ
コレ...
直江津高校の生徒も..
御用達...
営業時間は
8時までっ...
私、”猫”の時
いつもこんなこと
やってたの?
し...
死にたいっ...
まったく
お前は
なんでも知ってるな
君は
知らない。
なんでもは知らないよ
二人の未来は
知ってることだけ。
...
それではないのでしょうか。
それでもいいのですか
誰も
知らない
6月13日。
今日は僕にとって
記念すべき日ーに、
なるはずだ。
HSMd
僕の地獄が
終わる日
だ。
ピン
ポォン
はー
い
少しだけ
待ってくれる?
阿良々木くん。
ん
あら
ふぅん...服も辛なく
押さえてきたわね
ふふっ
流行は外さず
阿良々木くんの
体型に
よくあってるし
そのシャツ
ステッチの
使い方とか
私の好みよ
羽川さんの
コーディネート
かしら
うっ
その.....
ゴメン
せっかくの
初デート
......遅れて
...いいのよ
もっと深夜とか
明け方に――
場合によっては
デート自体が
流れるんじゃないかって
思ってたから
阿良々木くん。
当然
羽川さんの件は
解決してから来たー
という
ことなんでしょうね?
...
.....うん
解決した
ーと思う
そ。
......!?
じゃあ
阿良々木くんは
ちゃんと
羽川さんの頼りになれた
ーということね
大変な
夜だったわね。
大変よく
できました。
えらい。
おつかれさま。
這いつくばって
ワンと言えば
今日は特別にもっと
ご褒美をあげてもいいわ
......
しねぇよっ
これで
私も
彼女に遠慮する必要は
なくなった
というわけね
夜は―
長いのだから
ん?
なんだ?
なんでもないわ
阿良々木くんの夜は
ここからが本番
ということよ
えっ...
なんだろう:
なんだろう:
なんだかとても
意味深長だ:
さ
いくわよ
ついて
らっしゃい
ワンッ!!
乗って
ーどうも
ひたぎの
父です。
つめて
ちょうだい
どうしたの
阿良々木くん。
ずいぶんと
無口ね
あのな...お前。
今の状況..
わかってんのか...?
そんなところから
わかってねぇのかよ!
初デートに
彼女の父親も同伴って。
拷問みたいな
デートだ...
なんの記念だよ
これ...
わからないわね
今とはいつ
状況とは
どんな漢字を
書くのかしら
阿良々木くん...
生まれて初めての
女の子とのデートに
緊張するのは
よくわかるのだけれど
そんなことじゃ
もたないわよ
........夜は
長いのだから
あぁ.....
夜のデートが
意味深長だとか...。
夜のデートが意味深長だとか...
鼻の下を伸ばしていた
あの頃の自分が
ただ恨めしい...。
どうして
夜は長いんだ。
どうして夜は長いんだ。
今はただ
この時間が一刻も早く
終わってくれと
願っている...
ーていうか
この車。
――ていうかこの車。
一体
どこに向かって
いるんだ...?
一体どこに向かっているんだ...?
ねぇ
阿良々木くん。
私のこと
好き?
もっ
ものすごい
嫌がらせを
受けているッ!!
毒舌以外にもこんなことができるのかこいつ!
毒舌以外にも
こんなことが
できるのか
こいつ!
何よ?
まさか
阿良々木くん。
私のこと
好きじゃないの
かしら
好きです..
そう
お前っ...
お前はーー!!
平気なのか?
父親の前で
こんな会話をして!
明日から
どんな顔をして
朝ごはんを一緒に
食べるというんだ...。
私も好きよ
阿良々木くんのこと
あ.....
ありがとう..
...違った。
こいつは僕に
嫌がらせをするためなら、
自分が傷を負うことも
ためらわない女
ー...ッ。
いや...そもそもこのデート自体、
いや...そもそも
このデート自体、
僕を陥れるために
仕組まれた
壮大な嫌がらせなのでは
という気すらしてきた...。
どうしたの?
今日は本当に
口数が少ないわ
機嫌が
悪いのかしら
機嫌がどうとかじゃ
なくてな...
あぁ
頭が悪いのね
混乱に乗じて
言いたいだけの
ことを
言ったな!!
話を
戻しましょう
私の
どういうところが好き?
好きじゃないところは
はっきりしてるよ!!
おい
戦場ヶ原
お前本当に
どういう
つもりなんだよ
戦場ヶ原?
それはどっちの
ことかしら
お父さん
阿良々木くんが
呼んでるわよ
ひたぎさん!!
僕が呼んだのは
ひたきさんです!!
くそっ...。
くそっ...。
本気で楽しみに
してたのに...。
夢が叶ったくらいの
気持ちでいたのに...。
夢が叶ったくらいの気持ちでいたのに...。
一体僕をどこに
連れていって
ナニをしようと
企んでいるんだお前は...
別に何も
企んでなんて
いないわよ
そんなことより
黒岩涙香という
高名な推理作家が
いるのだけれど
この人の名前、
分解すると
“黒い”悪い”子”
になるのよ
これってわざと
やっているんだと思う?
どうでもいいよ
そんな話題!!
黒い才も悪い子も
お前のことだ!!
親の前で
酷いことを言うわね
うっ
トラップだった。
引っかかっちゃった。
お父さん
あなたの娘は黒い子で
悪い子らしいわ
おちつけ...
おちつけ僕...
このまま
思っていることを
口にすれば別れ話に
発展してしまう...
阿良々木くん。
ーあなたは
知らないのよ。
私がどんな思いで
あの戦いを
見ていたのか
私に
見えてはいけないものが
見えていたのは
もしかしたら羽川さんが
しばらく私の家で
寝起きしていたことが
関係していたのかしら。
何かこう―...あじょーちゃってさ
彼女の妖気的なものが
残っていたのかも
しれないわね。
私に
わかっていたのは。
私はこの戦いから
目を逸らしては
いけない
ということと。
私にはー
何もできない
阿良々木くんは
きっと。
だから
阿良々木くんが
花束を抱えて
チャイムを鳴らしたとき、
羽川さんを選ぶ
「ということ。
私はしばらく
外に出ることが
できなかったのよ。
よし!!
カッ
反撃だ.....!!
このままでは
一方的に押し込まれて
しまうっ...!!
じっ...
クカカッ!
じゃあ...お前は
僕のどういうところが
好きなんだ?
100年待ったかと
思うぐらいに。
怖くて。
長かったのよ。
僕が
悪かった!!
優しいところ
可愛いところ
私が困っている時には
いつだって
助けに駆けつけてくれる
王子様みたいなところ
やめてっ
やめてくださいっ
はるは
はー回休み。
前回までのあらすじ。
彼女の父親が同伴の拷問みたいな初デートが脱ぎった上
しかし
台まったよ。
無料2000とも
日様は
...
わからない...
どこでどう
選択を間違えてしまって
僕はこんな茨の道を
歩んでるんだ...
いいじゃないの
茨の道
綺麗な薔薇の花が
いっぱいなイメージで
ゴージャスで
ビューティフルだわ
薔薇の花言葉は
〝愚かな男〟
嘘ばっか
ついてんじゃ
ねぇッ!!!
間違って覚えちゃうんがでたら
どうすんだよッ!!
そんなことより
ゴミ...
いえ
阿良々木くん
お前今
自分の彼氏を
ゴミと
言いかけたか!?
何を言ってるのよ?
請れのない言いがかりは
やめてちょうだい
この前の
実力テストの
お礼ーー...
まだ聞いて
ないわよ?
ほら私が私の家で
二人きりで
昼となく夜となぐ
散々面倒見てあげた
じゃない
父親の前で
わざわざ
そんな言い方を...!!
だめだ...上手い返しが
全く思いつかない...っ
!?
...!?
印象と書こうとして
印度象と書いてしまうほど
お馬鹿な阿良々木くんを
我ながら
よくぞここまで
育てあげたものだわ
ツッ!!
こ.....こいつー
うっ...
そ...
そう...
だな
んっ
確かに...もっと早く
言うべきだったな
あ...ありがと...う
戦...ひたぎさん
阿良々木くんさえ
よければ
なのだけれど
まさかの...ッ
物理攻撃ッ...!?
これから先も
私がいろいろ
教えてあげても
いいのよ?
い...
いろいろ!?
ええいろいろ
うっ
お勉強!!を
教えて
もらえるのは
確かに願ってもないこと
...だが!!
あらそう
じゃあこれから毎日
私の家で勤しみましょう。
もうこれ...
拷問みたいじゃなくて
明らかに
ただの拷問だろ!!
ねぇ
阿良々木くん?
僕は一体
何を白状したら
解放されるんだ!?
ぐあ
ッ。
な...
おまっ...
はぁ!?
ーこいつ
今
なんて言った!?
ち...父親の前で
そんな恥ずかしくも
いやらしい言葉を...。
う...駄目だ
ここで大声を
出すわけには―...
ぐうっ...
阿良々木くんは
お勉強が足りていない
ようだから
何か夢を見すぎなんじゃ
ないのかしらと思って
世界の現実を
知らしめてあげてるのよ
ひっ...
はぁっ
はぁっ
メメにー
メメだと...ッ!?
やめっ...
チャクラ
開眼
そんな...!
まさか..
そんな組み合わせが
あるなんて...。
......
ミミッツッ
なんなの...
決して僕は
こんなデートを
したかったわけじゃない...。
本当、
僕の期待とか幻想とか。
一個一個
順番に打ち砕いてくれるよな
お前は....。
一個一個順番に打ち砕いてくれるよなお前は...。
ひ...
ひたぎ...さん
.......?
ここは
もうすぐ到着よ
阿良々木くん。
少し黙ってくれる?
さもないと
体中の関節を全部反対に折り曲げて
なんだか逆に格好いい
みたいな体型にするわよ
...
なんだろう。
戦場ヶ原ひたぎは
少し。
緊張してるように
見えた。
じゃ
私準備して
くるわね
準備?
......て
えぇ...
阿良々木くん。
ーーとか
言ったね
あ
はいッ
暦――です
自分の娘をつかまえて
言うのもなんだが
ひたぎは
重すぎる子だと思うよ。
だから
......
ん
情けない話だが...
私はひたぎを
支えきれなかった。
あんな楽しそうな
ひたぎは
久しぶりに見たよ。
...いつも
あんな調子ですよ
僕を凹ますためだけに
お父さんを連れ出したんじゃ
ないかとさえ思います
...ひたぎのような
心を閉ざした人間が
言いたいことを
言える対象は
嫌われても
かまわない相手。
―2種類だけだ
もう一つは
嫌われる心配のない相手
た
.....はぁ
ひたぎの病気が
治ったのも
君が一役、買ってくれたと
聞いているが
いえ
......それは
たまたま僕だった
だけで...
別に
ひたぎさんは
一人で助かっただけで
......僕はそこにたまたま
立ち会っただけというか...
それで.....
いいんだよ
必要な時
そこに居てくれた
という事実は
ただ
それだけのことで
...何にも増して
ありがたいものだ
...?
僕はその役目を
果たせなかった父親だ。
だから今日のことは
私に対するあてつけだろう。
あてつけ
...ですか?
あいつには母親との
随分と醜い争いを
見せ続けて
しまったからね。
「私は
あなたたちのようには
ならない」
そんな声が
聞こえてくるよう
だったよ
......?
私は
ひたぎにとって
嫌われてもいい人間の
ーだからね
本当は
僕は
そうは
思いません
踏み込むべき場所では
ーないのだろう。
「私はもう
大丈夫だよ」
ーって。
「私のことはもう
心配いらないから」
ーって。
僕にも
僕にも
ようやく
わかってきた。
僕には
聞こえてたって
いうか...
なぜ
そのっ...
一番最初に見せたかった
じゃないわ。
見て欲しかったのよ。
一番最初のデートに
父親を連れてきたのか。
それとこれとじゃ
全然違うじゃない。
たぶん...
一番ひたぎさんのことを
大切に見てきたのはー
お父さんだから。
誰よりも
一番最初にー
元気になった姿を
見て欲しかったんだと
思います。
すいません
なんか...
...いや。
ひたぎの
“病気”が
君に出逢って
治った理由が...
よく解った気が
するよ
すまない
やめていたんだが
少しーいいかな
向こうで
吸うから。
たしか...
この辺りに..
そうなのだ。
戦場ヶ原ひたぎは
不器用なのだ。
何よ
ニタニタして
気味悪いわね
やっぱ
別れよっと
......
油断も隙もなく。
阿良々木くんが
阿良々木くんを
していたー
みたいだけれど。
ー
2時間程で戻るわ
お父さん
阿良々木くんは
置いていって
くれても
いいんだぞぉ
ひたぎぃ...
あのう...!?
黙ってついて
きなさい
さもないと
明日あたり
私はとても
いやらしい子だから
罰をうけている
最中です
なぜか神原が
ちょっとばかし可哀想な目に
遭うかもしれないわね
....従います...
車内での
お前を見てて
僕は確信したぞ
神原がエロいのは
絶対お前の
影響あるだろ
あら?
神原ってエロいかしら
え?
え?
―そうか
以前神原が
言ってたんだが
年に2回ぐらい
お前が他県に
夜出かけてるって...
もしかして...
コレが...ソレなのか
.....ふぅん
あのコが
そんなこと
たぶん
その通りよ
晴れて
よかったわ
特等席が
あるのよ。
みんなで自分
星を探そう!!
星天文台
目を開けて
いいわよ
........
おっ
うおおぉ
ぉおおぉお
す...
すっげぇ.....ッ
正直......
言葉にならない...
あれがー
デネブ
アルタイル
べガ。
有名な、
夏の大三角ね。
そうか...。
戦場ヶ原は
これをー
見せたかったのか..。
この星空は
いつでも見れる
という訳ではないのだろう。
そこから横に...
スーッと逸れて。
あの辺りが
へびつかい座よ。
あそこの
ひときわ明るい星が
スピカ。
戦場ソ原は
うううっ。
見える限りの星空と、
そのエピソードを
語ってくれた。
戦場ヶ原はー
この日のために
だから、あの辺りは
乙女座ね。
あっちに
かに座.....は
ちょっと
わかりづらいかしら。
初デートを
待ってーいたのだ。
まるでそれは。
目を開ければ
星の中にいた
そんな、
シチュエーション通りに
御伽噺の中にいるようで。
これで、
全部よ。
ん?
私が
持って
いるもの
全部。
勉強を教えて
あげられること
可愛い後輩と
ぶっきらぼうな
お父さん
それに
ーこの星空
私が持っているのは、
これくらいのもの
私が、阿良々木くんに
あげられるのは
これくらいのもの
これぐらいで、
全部。
そんなわけ
あるか
あの
春休みまで。
僕は生きているのか
死んでいるのか!
それすらも
わからなかったぐらいだ。
羽川に出逢い。
キスショットー
忍に出逢い。
忍野に出逢って。
たとえ
呪われながらでも
生きていくことだけは
「決めたけれども
どうしようもなく
生きねばならなくなった
ーけれども。
時良々木くんにとって
既職見であるということも、
本当は大したことじゃないのかも
しれないわね。
僕が
僕のまま
生きていいんだって。
お前は
言ってくれた。
ただ死なぬーというだけでは
ただ死なぬ
ーーという
だけでは
「生きている」とは
言えまい
お前は僕に
生きる意味を
くれたんだぜ。
まぁ厳密に言えば
毒舌や暴言も
あげられるのだ
けれども
それは
いらない!
ーそれに
私自身の
カラダ
ーというのも
あるけれど
それも
いらない...?
第
このことばかり
暦はその瞬間瞬間に噛み締めるのだ
救われていくことを
分自身力
ハケモノ
スカップ中のご
夜が深くなるほどに
2023年5月17日木
・語』完結
発売予定
フツ!?
...
7SC7B.1S4ccur
gotcuri
編集部では、この作品に対する皆様のご意見・ご感想をお待ちしております。
また「講談社コミックス」にまとめてほしい作品がありましたら、編集部までお知らせください。
〈あて先〉
〒12-8001東京都文京区音羽2-12-21講談社
週刊少年マガジン編集部少年マガジンKC」係
なお、お送りいただいたお子様・おガキは、ご記入いただいた個人情報を含めて
著名にお試しすることがありますので、あらかじめご了解のうえお送りください。
★この物語はフィクションであり、実在の人物の目的体出来事などとは一切関係ありません。
作品初出/週刊少年マガジン2027年第6号〜第5号、第99号一歩3日、2023年前12-第23条件号
Specialtanks/シャフト
2022年第8号、第55号体戦
者
著
KODX-週刊少年マガジ
バケモノガタリ
化物語と
2023年、3月16日、第1期発行定価は外出かシールに表示してあります。
発行者発行所
出版印刷株式会社
そういえば、
...株式会社若林製本工場
FI刷所
本文製版所・株式会社二葉写真製版
製本所
し
監刹
誰
と人い誰しい誰
尾暮
...そんな私の本当に大きい
TAROASN/ChIgrecal.2028
森田浩章
株式会社_講談社
〒12-8001東京都文京区音羽2-12-2
kODANSHA
NDC726.19910-HAmPrintedin.Japan
●本当のコピースキャン・デジタル仕事の無断攻撃は著作権法上での例外やおき禁どられています。本書を代行業
者等の第三者に依頼してスキャシャデジタル化することはたとえ個人や家庭用の利用でき、著作権法違反です。
●落丁本品丁本は購入書店名をご記入のうえ、小牧薬務砲にお送りください。>法律外社負担にてお取り替えいたし、
ます。なお、この本についてのお別れ。合わせは「週刊少年マガジン腕にお願いいたします。
ISBN978-4-46-53JA2-6
化物語
「SUB...
BookdesignyVeid
カバー表紙折り返し
カバー裏表紙折り返し
MICS
BAKEMONO
...
TSUBASAcor
NingoisN/Ohtgret
本体表紙
本体裏表紙
最終章「つばさキヤツト]決着へ!!
忍の一件を解決し、残す問題は"羽川翼"のみーー。
大きく膨れ上がった彼女の感情はは強大に過ぎ
しかし、新たな怪異・苛虎となって
立ち向かえど立ち向かえど...!!
掟上今日子の儀忘録
西尾維新x大暮維人で贈る
とこしえに戒衣剥がせぬ〈物語〉
カバー裏表紙
カバー裏表紙
SHONENAGAZINE
SHONENMAGAZINEECOMICS
なんか...でOMICS
MacebookWCDX
最終章「つばさキャット!決意へ!!
2014年を開発し、見す時間は羽川郡でのみ
しかし、新たな授業や前だってなって
なお昼休みだとなって大きく思わせたかった彼女の感情は強大に逃げた。
上がった後、立ち向かえと立ち肉かえど...!!
西尾雑新x大暮雑人で帰る
...西尾維菊
『大暮維人
これで新たな
あー
BAKEMONO
GATARI
RWSOSIN/Ohigen
家この物語はフイクションです。実在の人物・団体・出来事などとは
切関係ありません。
淡収録されていいる表現は、作品の執筆年代・執筆された状況を考慮し
コミックス発売当時のまま掲載しています
化物語(21)
原作
「著
発行者
2023年3月1日(01)
森田浩章
西尾維新
大暮維人
©NSOJSNIOheeerv講談社
発行所
株式会社・講談社
〒112-8001
東京都文京区音羽2.1221
kODANSHA