葬列

裁国

菅野

あ、あっ、あぁっ、

Requiriph.

いいじゃないでしょ、

いいじゃない。これから

PRINOESS

ゆぐ

PRINOESを

「KINCJESA月刊プリンセス掲載

電野文メッセンターネットで

薔薇王o葬列3

人物紹介とこれまでのお話

ヨーク公リチャード

リチャードたちの

父。希望の光だった

が、ランカスター

に殺されてしまう。

いやいや...

ヨーク家の三男。

両性具有の身に生

まれ、幼い頃から

セシリー

リチャードたち

母親に疎まれる。

の母。リチャー

ドを嫌っている。

エドワード

時の王。ヨーク

家の長男。女性

に目がない。

ヨーク家の味方

エリザベス

戦で夫を失い、ヨー

ク家に怨みを持って

いる。復讐のため王

妃の座を狙う。

ウォリック伯

リチャードの父

と長いつきあい

があり、信頼さ

れている。

ジョージ

1一ク家の次男。

物事をあまり深

く考えない性格。

ケイツビ

リチャードの幼い

頃からの世話係。

彼の身体のことを

ウォリック伯の

娘。リチャード

のことが気にな

知っている。

ヘンリーの変だが

夫への愛情は少な

い。政治の実権を

握っている。

ヘンリーの息子。

気が強い。リチャ

一ドに興味を持っ

ている。

ランカスター家

前王。信心深く

争いを嫌う。時折

羊飼いとして城を

抜け出す

たー

ジャンヌダルク

フランスのD魔女と呼ばれ

火刑にされた。亡霊となり

リチャートその前に現れる。

白猫

怪我をしている

ところをリチャ

一ドが助けた。り

チャードに懐く。

ターの時代。

それから数年。兄であるエドワードが新王

となり、国には平和が訪れた。そんなある日、

エドワードは美しき未だ亡人エリザベスに恋を

してしまう。

だが、彼女はヨーク家の崩壊を望んでい

に斬り倒していった。返り血を浴びる中、

愛する父が王になることを願うリチャード

は、現王ヘンリーの派閥であるランカスター

家に戦いを挑むよう父に進言する。

戦いはヨーク家が優勢にに見えたが、玉座を

目前にしてリチャードの父はマーガレットに

殺されてしまう。

父の死を知らないリチヤードは、敵に占領

された町から脱出し、生きて父に会う為に

一人のランカスター兵を殺めるが、その時リ

チャードの前にヘンリーが現れる。

互いに敵同士であることを知らないぶたり

は求め合いながらもすれ違い、温かいヘンリー

の手から逃げ出すようにして父の無惨な亡が

らと対面したリチャ1ドは、激しい絶望と怒る

>>28部またフォートは、数人数が必要でありますが、最近でラックスクールをなくと作り倒していった、落ち込みますのは、前の中ではあることを決定します。私がディードした。

いはヨーク家の勝利で終わった。

この物語は..

―中世イングランド。ヨークとランカス

ターの両家が王位争等を繰り返す意識が

60mgenus

5.55.95

14

.話...話

・1011

...

第9話「第10話_第11話一第12話ー

〈初出〉月刊フリンセス2014年9月号〜12月号

◆この作品はすべてフィクションです。実在の人物・関係・事件・等にはいっきい関係ありません。

また、作品内のすべてのよ現においで作名に表現の意図はございません。

◆この作品に関する感想は、〒12808東京都子代田区飯田橋2108

秋田島店プリンセスス編集部気付着野文まで。

愛しい妻...

...

可愛い子供達

.....

待っていて

くれる人がいる

私は本当に

幸せな男だ

...約束して

あなた

必ずご無事に

お帰りになると

ああ必ず

ランカスターの

勝利と共に

それまでは

この絵を

君と子供達の

代わりに

無念です

奥様...

いいえ

聞かせて

...最期のご様子は

お聞きにならない方が

よろしいかと..

しかし

刻みつけて

おきたいの

「この胸に

...ヨークへの

憎しみを

永遠に消えない

...

復讐の炎を

はぁっ

はぁっ

はぁっ

はぁっ

王妃になって

王を意のままに

採り

夫を殺した

ヨーク王家を

私達のものにする

さあ

行って

王が来るわ

王族でも

大貴族でもない

僕達が

王家を操る

だって...?

は...

はは..

はは...

はほははは!

鹿か猪か

追うのに

馬だけは必要

だったな

«来たか

の獲物

エリザベス

エドワード

っ!

...ですから

...手紙は

読んでくれたね?

ここにこうして

参りました

......

1獲物を

仕留める時は

それが返事だと

受けとっていいね

風上へまわる

のが鉄則

...何の

お返事でしょう?

手紙を

読んだ

だろう?

亡夫の領地を

お返し

くださると

その代わり

に...

ええ

主導権は

私が握る

貴女の

愛が欲しい

そう書いて

あったはず

私はイングランドの

民ですから

元より陛下へ

この愛を捧げて

おります

...

それならば

陛下

私が

欲しいのは

愛の実だ

......?

はっきり

言って

エリザベス

貴女と

寝たい

ならば私は

牢で寝させて

いただきます

陛下

...領地の為に

操を捨てようとは

存じませんから

私は娼婦には

ならない

欲しいのは愛じゃない

......

なお、まだめーーーっ

操の為に王を殺すと

いうのか?

私が欲しいのは

妃の

なの...

......?

ますます

試してみたく

なったな

私と...

私を拒んだ女は

貴女が初めてだ

エリザベス

っ!

安心なさい

エリザベス

リチ

私と寝た後

私を愛さずに

いられるか...

私は

手に入れただけで

満足するような

つまらぬ男じゃない

...陛下

私はお妃になるには

賤しい身分ですが...

お手掛けになる程

浅ましい身分

ではございません

妃だと?

........

...しとやかな

顔に似合わず

大胆な人だ

........

しろ

おも

面白い

私の妃に

なるかね?

エリザベス

まだよ

まだ気を

緩めてはだめ

周りの方達

が...

...ご冗談を

冗談は得意

じゃない

神にかけて誓う

私の妻になって

くれ

陛下を愛して

いらっしゃる方達が

お許しにならないわ

最後の最後まで!

手に入れる

までは

エリザベス

私が愛するのは

君だけだ

...もう

返事は聞かないよ

『王』が

決めたんだ

仕留めた

これで

王は

私の手の中

......!

......

獣とは違う

気配だった

ような...

やはり

鹿だったか

...?

気もする

が...

エリザベス:

ん...

っあ...

兄上...?

相手は

エリザベス

......?

突然の狩りの

理由はこれか

はっ..

ウッドヴィル

やめろ

あ...::

!!

俺は

..

はなせ

......?

お前

『何』だ

やめ...

このことは

まだ

見たな?

私達だけの

秘密だ

リチャード

私は彼女を

...

結局

素直に

認めるよ

リチャードの

勝ちか..

王妃にする

ことにした

お前の

狩りの腕は

大したもんだ

それにしても

情けないのは

兄上だよな

俺だって小さいが

射落としたって

いうのに

国王陛下とも

あろう人が

私はいいのさ

もっと大物を

手に入れたの

だから...

...

血の味...

の匂い...

愛することも

愛されるごとも

多分同じだ

無いだけだ

俺には

あの行為も...

ふ...

...

どうした

リチャート...

少しね...

どうせ皆同じだ!!

酔っ払った

のか...?

...ええ

本当の俺を知れば

逃げていく...

だったら

誰もいらない

...兄上が誰と

愛し合おうが

どうでも

いい...

おれ

俺にはっただ

いたっ

せんじょう

戦場があればいいー

また

やっちゃった

もし

エドワード様が

お亡くなりに

なったら..

ねえ

お母様

国王陛下には

ジョージ様が

おなりになる

のよね?

これ

イザベル!

縁起でも

ない!

ごめんなさい

だって...

そしたら私

王妃様になれる

かもしれないって

思って!

どういう

こと?

イザベル

やだ!

そういうことよ

お姉様!

だってこの間

一度ダンスをした

きりでしょう?

これだから

まァまだ

ハッキリと

愛を表明して

くださっては

いないけど...

彼って

シャイだから

そうだったの..

す、すごいわね

...

...

あの後ジョージ様と

何度もお手紙の

やり取りをしてるのよ

お姉様も

リチャード様と

お話したんでしょ?

何か進展は

なかったの?

好きなん

でしょう

す...っ!

わ、私は

ただ...っ

でも...

リチャード

様は...

お友達に...

なりたかった

だけ...

心の奥には

決して誰も

触れさせない

そんな雰囲気が

あってー

はーい

そのうち

エドワード様に

お世継ぎが

お生まれになるわ

...

ほら

ふたり共!

もうお祈りの

時間ですよ

......

フランスの

姫君との?

まァどこでその

話をー

お父さま達の

お話を

聞いちゃった

でも今はまだ

ジョージ様が

後継ぎでしょ?

イザベル

...

リチャード様:

...エドワードと

フランスの姫との

結婚が成れば

そうなれば

ヨーク王家の力は

増し地盤もより

強固なものとなる...

スコットランドから

いまだに王座を

もの欲しそうに

見ている

ランカスターの

残党へのダメ押しにも

なるでしょう...

私は貴女の許し

無しには何事も

するつもりはない

貴方の

息子は

...時々錯覚

しますよ

この王戚は

貴方とふたりで

得たものなの

だから

最近ますます

貴方に似てきた

リチャード

陛下

貴方の王冠は

私がまも

お守りします

敵がたとえ

誰であろうと

おい聞いたか

近頃この辺りに

エドワード王が

お忍びで狩りに

来てるって話

へえ、

なんだって

お忍びで

そりゃあ

お前...

「王が来たら

妻と娘を

隠せ」!

あの

エドワード王

だぞ?

人を探して

るんだが...

きみたち

君達

小柄で

そみ

細身で

黒い服に

うっ

黒い髪

そいつは

ここらに

住んでる

のか?

名前は

髪型は前髪が

カスカナ...

長くて左目が

隠れてる

いや...

何処にいるのか

見当もつかない

んだ

そうか...

信心深いのは

いいことだな

でもきっと

会えると

信じてる

で、

名前は?

名前は

......

肌は青白くて

目は黒の

あーちょっと

待て。

名前は

リチャード

あー...

どこの

リチャードさんか

知らねえか

王の弟の

リチャード様なら

ちょくちょ~

来てるらしいぜ

ヨークの三男

か...

王に

連れられて

名は

知っている

会ったことは

ないが

はっはつは

そりゃ

そうだろ!

.......

教えてくれて

ありがとう

これはいい

お礼だよ

お前

面白い

奴だな!

...あ

まあそれなりさ

...エドワード王は

良い国王だしな

最後にひとつ

聞いていいかな

君達は今...

幸せかい?

ヘンリー王の

時よりずっと

マシだね

そうか...

何者だ

あいつ...

それなら

よかった...

してみ

...本物

か?

...

気軽に民と話し

気の向くまま

旅をする...

宮殿や戦場には

なかった

こんな幸せは...

リチャード

君は今幸せかい?

く君に会いたいよー

おお神よ

神よ神よ...

あの男の妻に

なった時から

私の不幸は

始まった...!

もも申し訳

ございません

...

......

お前達の

せいでは

ありません

自分が何者なのか

まったく理解

しようとしない

戦場では血よりも

涙を流し議会には

参加せず、教会で

祈るしか能がない!

私達がもっと

しっかりご様子を

窺っていれば...

悪いのは

すべてあの

...いっそ

このまま消えて

くださればいい

エドワード

冗談ですよ

母上

あの方が

いなければ

ランカスターの

再興も叶いません

からね

ランカスターが

復権すれば

貴方の権利も

取り戻せます

実の子で

ないのに?

...馬鹿な

噂など信じ

ないで

貴方は

私の子です

父上は

違うの

でしょう?

そうだったら

どんなに

よかったか...

冗談です

本当の

子だったら

...

マーガレット

様!

本物の

王なら

あの時確かに俺を捨てた

息子を

廃嫡なさる

はずがない

「仕方がなかった」と不様に泣きながら...

あの人は

もう

私の『父』では

ない...!

それなら

エドワード

貴方の

母』からの

命令です

ヘンリー陛下を

連れ戻して

らっしゃい

何故私が

陛下がここから

いなくなったことを

外部に知られる

わけにはいかない

あの方が敵の捕虜にでも

なったらそれこそ

私達にとって致命的です

しかし...

あの方が

父ではないと

言うのなら

証明して

みせなさい

エドワード

貴方は父上と違って

立派に役目をはたせる

男だと

...父など

関係なく

貴方が

次のイングランド

国王なのだと

......

わかり

ました

父への

愛ではなく

母上の為に

また狩りに

同行するのか

ええ

必ず

連れ戻しますよ

あれ以来

随分狩りに

ご執心だなあ

兄上は

...まったく

ご執心」で

......?

お前だけを

連れて行くって

のがなーんか

あやしいんだよな

......

わかったぞ!

実は狩りの特訓

してるんだっ!

に内緒で!

おい

白状

しろよ

そうかー

兄上やっぱりあの時

くやしかったんだな!

はっはつは

...そう

『陛下』の

秘密を守る

為に

おれ

俺はただ

ついて行く

だけですよ

ジョージ様!

またお手紙が

届きましたよ

楚出人は

イザベ...

大声で

言うな!

わかったから

早く寄こせ!

ーリチャードが

同行していれば

誰にもあやしまれない

お前は私の恋の

守護天使という

わけだ

...何故

隠すんです

いずれバレること

でしょう?

...今はまだ

知られたくない

誰にです

愛人達に

ですか

あー

まあ

似たような

ものだ

...いや、

繋がなくて

いい

今回は彼女がここに

来るわけじゃないんだ

そこでだ

......

お前の言う通り

私達の関係は早晩

公になるだろう

面倒なことに

なる前に

先手を打つ

ことにした

誰にも

知られぬ

うちに

......??

冗談では

なさそう

ですね

私はいつでも

本気だ!

......

これから彼女と結婚式を

挙げる

ごめん

バレたら余計に

面倒なことに

なるのでは?

...だとしてもだ

正式に神に

誓ったことを

覆すことは

誰にもできない

彼女以上の女性とは

もう一生出会えない

だろうと思っている

かのじょ

彼女を逃したら

私は死ぬまで

後悔するだろう

...私はね

リチャード

しかし

いいかい

お前ももはや

共犯者なんだ

恋とは

ここまで人を

...一国の

国王が

小貴族のみ...

未亡人と

誰にも

知らせずに

結婚だと

...??

問題にならぬ

はずがない

見えなくさせるものか

式の後はしばらく帰らないからな

式の後は

しばらく

帰らない

からな

彼女とふたりきりで過ごしたいんだ♡

彼女と

ふたりきりで

過ごし

たいんだ

お前はここで

数日狩りでもして

私のアリバイに

なってくれ!

じゃ!

...

くだらん...

父上が命を

落としてまで

手に入れた

王冠よりも

まるであの女の方が

価値があるかの

ような口ぶりだな

馬鹿な!

ー王冠

なんかよりも

たとえば

僕は

君と今

ここで出会えた

ことの方が

うれしいよ

...

気のせいか

ここは

あの森じゃ

ない

あいつが

いるわけ...

...

いたから

何だって

いうんだ

兄上に

感化された

とでもいうのが

......

あいつの存在は

俺を迷わせる

もう二度と

...あいつとは

あれが最後だ

もう二度と

会うこともない。

リチャード

父上...

もう

二度と

...リチャード?

じゃないんだー

第9話

創論★

君と

こうしていると

国のことも

忘れてしまいそうだ

いけません

陛下

ねえ

エリザベス

これから

私を土妃に

してくださる

んでしょう?

そうだった

...こんなお伽話を

聞いたことが

あるかい?

あるところに...

すべての未来が

書かれた本を持った

裕福な父親がいたんだ

その本には

彼の息子の

運命も書かれて

いた

大聖堂の側の

貧しい農家に生まれた

ばかりの娘といずれ

結婚することね

父親はその娘を

見つけ出し何度も

息子からひき離そうと

するか...

その度に奇跡が

起きてふたりは

出会ってしまう

私は

「貧しい娘」?

...最後には

父親もついに

あきらめて

ふたりは結婚し

幸せに暮らした

そうだ

つまり

何人も

運命には

逆らえない

ということさ

......

ヘンリー...

か...?

リチャード

絶対にまた

会えると

思ってた!

あれ?

大きくなったね

リチャード

とうぜん

突然

どうして

いつは

いつも..

おれ

俺の前に

リチャード

リチャード

待って!

......

俺の孤独を

はか

見計らったように

こも

だがそれもー

雨に

なりそう

だな...

これで最後だ

......

おいおい

...森へ弓を

置いてきた

今度こそ

......

あいつに

また会う

ことはない

本当に

誰か

いないか

お忍び

とはいえ

...

大丈夫

もう夜だ

ひとりの

従者も置かないのは

やりすぎたったな

会うはずがー

ヘンリー

ーおいっ

息は...

まっ

......ん

リチャード

よかった...

お前...!

どうしたんだ

具合でも

...

......?

君を待ってたら

眠ってしまった

みたいだ

あの時

言っただろ

来る確証も

ないのに待っていた

のか?

...なんだか

来るような

気がしたんだ

だって

平和になったら

あの森で静かに

暮らそうって...

......

あれはお前の

勝手な妄想だろう

んな『平穏』は

俺には必要ない

目が覚めた

のなら

さっさと

羊小屋へ

帰れ

俺に必要なのは

おれ

俺とお前は

生きる場所が

違うんだ

戦場なんだ

...

...僕は

羊飼いじゃ

ないよ

今は

旅人だ

君に会う為に

旅をしてきた

だから君が

僕の

どうして

そこまで..

拘るんだ

俺なんかに

...

...!

君が!

帰る場所

なんだ

君が救い

だったんだ

おれ

俺が...?

俺が

何故生まれて

しまったのだと

救い...??

お前の

生まれた日を

呪うだろう

ずっと

悪魔の子

この俺が

ooogoont、

......?

争いの日々の中で

君だけが救いだった

だから

少しで

いい

一緒に

いさせて

ほしいんだ...

...

雨が

やむまでだ

......

おい

着替えを

やるから

さっさと

そいつを脱げ

......?

床をふくのは

俺なんだ

君ひとりで

暮らしているの?

素姓が

知りたいか?

...いや

血や家なんて

何だって

かまわないさ

僕が好きなのは

君自身なんだから

嘘だ

本当の俺を

知ったら

こいつだって

もし..

......

何を...

風邪をひくと

いけないと

思って...

...着替えを

持ってくる

ここで

待ってろ

君も早く

脱がないと

性格は

女々しくても

でも

......

からだ

体は男だな...

これが

当たり前

俺は『違う』

.当たり前から

どんなに鍛えても

胸は

つぶせても

身体の奥は

埋められない。

女の証は消えない」

...それなら

いっそ

女として

生きれば

よかったか

男の証を

切り取って

女になる

なんて

...馬鹿な!

俺だって

まっぴら

誰が愛せる?

この身体を...

愛していない

のに-

...ヘンリー?

おい

どこに行った

あいつ...

厨房で何してる

...雨宿りの

お礼に...

...何か

作ったのか

その前に服を着ろ

スープだよ、

こっそり作って

驚かせようと

思ったのに;

スープ?

...喜べ

今俺は

驚いてるぞ

すごい

料理だ!

...俺も

料理なんか

したことない

からな

合ってるかは

知らん

...

これだ

...何か

違うな...

何が足り

ないんだ?

スパイスか

やった!

シナモンは

どう?

もう少し

コショウを

足して

みるか...

持って

くるよ

...いいのか?

今日は

何も食べて

ないんだ

...神も許して

下さると思う...

それは

信心深い

羊飼いが

こんな夜中に

なんだ

礼じゃなくて

自分が

食べたかった

んじゃないか

それは違うよ

本当に...

...

優しいな

気にするな...

食料はたっぷり

貯蔵してある

ねえ

リチャード

君は...

すごく

美味しいよ

あんなに

美味しいスープは

初めてだよ...

農家のスープは

豆ばかりだろう

からな

そうじゃ

なくて

自分で作って

食べるとあんなに

美味しいんだなって...

...ほとんど

俺が作っただろ

そう!

だから

美味しかった!

...

ありがとう

...

この調子だと

朝までやま

ないな

本当かい

リチャード...

部屋を

貸してやる

雨がやむまで

と...約束した

だろう

何を

言ってるんだ

俺は...

朝までには

雨もやむー

いいさ

どうせ

朝になったら

勝手に出て

いけ...

...

なんだ

何を...

君...

一緒に

寝ちゃダメ

かな...

目が覚めたら

もう

は?

もっと

話していたい

それきり

だなんて...

馬鹿な!

俺は

子供や農民じゃ

ない

ひとりで

さっさと寝ろ

駄目だ

これ以上は..

これ以上

あいつと

いたら...

リチャード...

君の好きな

ものは何?

これ以上

...好きな

食べもの

空の色...

雨の日に

何して遊ぶ?

俺を...

好きな歌

引っかきまわすな

朝...

......

どしゃ降り

だね.....

...

嬉しそう

だな...

嬉しいよ!

...だって

君ともっと

もっと話した

かったんだ!

......?

不本意だが...

しばらく兄上も

帰ってこない

だろう

約束したものは

仕方ない

それに

どうせ...

......

苺だ

好きな

食べ物

僕も大好きだ

......?

『父上』

ー間違い

ありません

エドワード

...ヘンリー様は

この村で一泊した後

南へ向かったようです

『父上

すぐに

追うぞ

はいっ

...いい子に

していろよ

カードゲームも

チェスもやらない

.....

日時計のつくれない

日は一体何をして

過ごしているんだ

おぼえていて

くれたんだね

あの時の話

......

あんなわけの

わからない話を

してきた奴はお前

くらいだからな

ゲームで人と

競ったりするのは

苦手なんだ...

それよりも

もっと君の話が

聞きたいな

もう話し

尽くした

...身の上話

以外は

お伽話で

でもいいよ

お伽話

.....

...!!

俺は兄上程

読書家じゃ

ないからな...

悪魔の...

悪魔の

子供の話..

...うん

生まれた

恐ろしい嵐が

木々をなぎ

倒した...

...その子供が

夜鳴き鴉が

啼き

不運な時代が

やってきたと

告げた

ははおや

母親は

並外れた

産みの苦しみを

味わいー

予言者は

言った

いずれ皆

その子供の

生まれた日を

呪うだろうと

生まれてきた醜い我が子を

......?

...知らずに

近づいた奴

も...

その子が

その子を

...

愛した人は

いなかった

愛した人は

憎んだ

その子供が

悪魔だと知れば

はなれていく

...ひとりだけ

いま

今はもう

いらっしゃらない

あの人だけは...

リチャード

...つまらん

話をしたな

これでもう

終わり..

わっ

...ちょっと

飲みすぎたね

僕もなんだか

くらくらする

...こんなに

ワインを

飲んだのは

初めてだよ

......

お前と

話すと

何故だか..

いつも

無様なことを

話してしまう

...こんな話を

したのは初めてだ

お前にだけ

何故だ...

...友だち

だからだよ

僕たちは

友だちなんだ

リチャード

本当に...

愛した人は

友だち...?

うヮづヮ

もしかして

もしかして

お前ならー

す...

リチャード...

ヘンリー...

あ...っ

お許し下さい

神よ..

いけない

...っ

...大丈夫か

ご..

雷が...

ごめん...

雷が苦手

なんだ.....

......

...俺も

あまり得意

じゃない..

今日は一緒に

寝てやるよ...

俺を

救いだと

言ったな...

会う度に

救われていたのは

俺の方だー

多分...

...ヘンリー?

ああ

金髪で

キレイな顔

した...

...それだ

知ってる

知ってる

すんげー

指輪置いてった

兄ちゃんな

ちが

間違いない

何か他に

聞かれなかったか

他に...

そうだ!

リチャードって

奴を捜してる

っつってたな

最近ここらに

来てるリチャード

っつったら

王弟様くらい

だなあって言って

やったんだよ!

リ...

だから俺ら

...

リチャード?

第17話

第一話

幼い頃の

俺にとって

父の存在は

あまりにも

希薄だった

父とは

大体礼拝堂が

ベッドにいる人で

教師から聞く

王の話とは

かけ離れていた

式典や

祝宴で

たまに会っても

その子供のような

瞳が

俺や母を映すことはなかった

だから

ヘンリーを『父だと...

はっきり

自覚したのは

ただ一度きりだ

彼が俺を

廃嫡した時

悲しみも憎悪も

感じない程に

彼は他人だった

息子である

おれ

俺から

王になる権利を

奪った男

の男こそ

...ここに

ヨークの兄弟が

可能性は

ありますわ

村人達の話が

確かならば

......って

お待ち下さい

エドワード様

へっ

まぎれもなく我が父なのだと

安易に近づかれ

ては危険です!

父上がこの辺りに

おられるとすれば

御身にも危険が

せまるかもしれない

それよりも

今は一刻も早く

ヘンリー様の行方

を.....

敵情視察して

おいた方が

安心ではないか!!

しかし

人数が多いと

目立つ

お前達は

ここで様子を

見ていろ!

もしかしたら..

......

もしかしたらここに

あいつが

一体何処へ...

ヘンリー

.....

また勝手に

料理でもしに

行ったのか...?

...いない

サァァ...

......?

出て...

行ったのか..

...

勝手な奴だ

あいさつも

せず.....

リ...

リチャード

...間違い

ない

か...?!

成長して

いるが...

あいつだ!

......

...雨が...

やむまで

いていいと

言ったのに...

兄上が戻るまで

時間をつぶさ

なきゃならない

...ここでまた

「ひとり」で

.....

あの

マント...

忘れて

いったのか

あいつ...

...

...大人っぽく

なったな...

マントなしで

旅する

つもりか

...?

まだ

きっと

胸は成長して

いないようだが..

そう

遠くへ

は...

ヘンリー...

やっぱり

.....

可愛いな

今ひとり

なのか?

話しかけ

たい...

...

いや待て

っあせるな

エドワード

俺はあいつの

父親の敵だ

普通に話せる

わけがないぞ

無理矢理

さらって帰る

という手も

いずれ我々が

王家に返り咲けば

あいつは俺のものに

リチャード...

まだ

きっとまだ

う遠くへは

はあっ

はあ...

はあっ

っ!

何をしてるんだ俺は..

は...

くそっ...

は...

光がなくとも

生きる方法を見つけたのでは

なかったのか...?

愚かな

リチャード

もう

追いかけるのは

やめろ!

......

あいつはきっと

お前の正体を知って

逃げ出したんだ

......?

今のは...?

やあ

リチャード

...見たかい

今の白猪

この間も

ここで会ったんだよ

......

リチャード

一体どう

...

ちょ、

ちょっと

待って

こっちは

危な...

出て行くなら

出て行くと

言え!

え...?

帰る場所なんて

ないと言った

くせに!

リチャード

...?

は...っ

まずい

雨で川が

......

ヘンリー!

今の音..

どこだ...

リチャード

おい..

大丈夫か!

くそっ会うのは

こんな時ばかり

だ!

医者もいない

のに..

一体

どうすれば

はあ...

蘇生させる

方法があった

はずだ

確か

はあ...

リチャードは

・?

確か..

よ...っ

す..

ぐ...

げほっ

げほっ

そうだ

まずい

リチャー

よかった

今ここで

顔を合わせる

わけには

げほっ...

はっ...

は..

はぁ...

はぁ...

......

誰だ...?

はぁ...

リチャード!

......?

......

ヘンリー...?

よかった...!

...

ヘンリーが...

俺を......?

あっ!

見て

リチャード!

こっちも

奇跡だ!

...何だ?

流されなかった

んだ...

中身も全部

残ってる...

ほら!

あの土手に

たくさんなって

るんだよ

...内緒であげて

驚かせたかったん

だけど...

...出て

行ったわけ

じゃ...

...言ったじゃ

ないか

君が僕の

帰る場所だって

幻じゃない

やっぱりあれは...

ヘンリー

あれ?

包帯...?

っ!

何でも

ない

まだ雨は

止んでいない

だろう...

...それより

いつまで濡れた

ままでいる気だ

どうしたの?

どこか

怪我でも..

何を

何を俺は

父上

あれは

間違いなく

父上だ

...!!

まさか父上が

裏でヨークと

通じていた...?

どういう

ことだ?!

何故父上が

リチャードと

...

父上は一度だって

あんな表情を

見せたことは

ない......

あれは

...違う!!

俺や母上の

前では

あれは

そんなんじゃ

ない

いつからだ

?!

あの

柔らかい

唇に

もう何度も

触れたのか

?!

...やめろ!!

........???!?

...俺から

王位だけじゃ

なく

何もかも

奪うつもりか

...?

純粋無垢な顔

しやがって...!!

今度は

うまくできたと

思うんだ!

いいじゃないのかもしれない...

お前また

塩漬け肉を

そのまま

入れたな?

あ...

でもこっちは

美味しいだろう

ヘンリー...

......

美味い...

お前は俺を

おかしくする

せっかく

手に入れた

答えも...

何もかも

そうだ

してしまい

それでも

それでも

の雨が

永遠に

やまなければいいなんてー

ずっと...

リチャード

......

約束だ

...うん

.....

...次の約束は

できないかな

また会う

約束ができたら

.....

僕はそれを

帰る場所にして

生きていける

.......

やめてくれ

お前といたら俺は

ヘンリー...

じょう

もうこれ以上

お願いだ

リチャード

フルルル...

兄上か?!

家主が

帰ってきた

ヘンリー...

もう

ここへは

来るな

つリチャード...

...今まで

お前と一度も

会う約束は

してない

でも

こうして..

...ああ

きっと

ああ

そうだね

僕達は...

またー

きっとまた...

だって僕達は!

見て...

リチャード...

とても

きれいだ...

...

ヘンリー...

...驚いたな

お前も

男だったの

だな

?!

さすがは

俺の弟と

言うべきか

リチャード

何のこと

です?

留守番がひとりじゃ

なかったのは見れば

わかるさ

...で

安心しなさい...

私は他人の達瀬を

覗くような不粋な

マネはしない

相手は

どんな女性

だ?

次の約束は

したのか?

......?

いいえ...

......

後悔は

していないか

いえ...

...兄上の

ご結婚程には

後悔など

しないさ

この魂に従って

愛したのだから

神の

つまり

この出会いは...

思し召し

なのだよ

ーようこそ

ウォリック伯爵

...フランス王

ルイ陛下

――先立って

申し上げました

とおり

我が国

フランスへ

この婚姻をもって

我が国とイングランドの

親善がより増すならば

主君イングランド王

エドワードよりの

使者として謹んで

御挨拶申し上げます

御異議

あらせられ

なければ

私としても

願ってもない

ことだ

御義妹君ボーナ姫を

イングランド王妃陛下に

お迎えいたしますことを

御許し下さりますよう

ウォリック伯よ

実際のところ...

どうなのだ?

貴方の王は

大層艶福家

だと聞いている

実際の

ところ...

と申しますと

そのこと自体は

結構なこと

だが...

知りたいのだ

大切な義妹

ボーナへの愛情が

本物なのかを...

エリザベス...

...

王の愛はいわば

永遠に枯れぬ木

根は淑徳の地に

生え葉や実は...

姫君を心から

お慕い申して

おられる主君に

代わり申し上げます

美しき姫君の

面影の光によって

養われている

主君は

姫君の御令聞を

くまなく承り

......

そのお姿と

お淑徳を深く

心に愛蔵して

おられます

:貴方の良心に

賭けてそれは

真実か?

私の名誉と信用も

賭けて誓います

では

ウォリック

...実は

この義妹も

美しき王の

お噂を聞いて

以来毎日心

ここにあらず

でな

...お兄様!

義妹はイングランドへ

参らすことにして

すぐさま条約案を

起草させよう

......

御意

...!

やっぱり

大したもん

だぜ

神様って

やつぁよ

俺達善良な庶民に

こうしてご褒美を

下さるんだから

指輪くれた!!

全くそれたり

まったくだ!

これで一生飲んで

暮らせるぜえ

お前達に

もっと褒美を

やろう

.....ほうが

褒美?

...その程度で

満足か?

もっとも

褒美をやるのは

王だがな

ヨークの

しゅくてき

宿敵

...王宮に

持参すれば

望むだけ

もらえるぞ

ぜんおう

前王

ヘンリーの

首を!

銀座

...来たぞ

静かにしろ

...早く

捕まえちまおうぜ

待て、

慎重に

ことを運ぶんだ

何と言っても

こいつは

間違いなく...

生涯一の

獲物だぞ

リチャード...

また君に出会えるまで

僕は巡礼の旅に出よう

それこそ本物の旅人の

ようにー

おい

あんた

...あの時は

指輪をどうも

こんなところで

また会うなんて

な...へへっ

君たちは

.....

争いも憎しみもない

この世界で

ああ...

奇遇だね

まったく

奇遇だな...

僕は自由なのだから

だから

リチャード...

ピキッ

僕たちは

何度だって

きっと

ブルルル...

相手をしろ

はっ

さすがです

公爵閣下...!

閣下が...っもし

武芸大会に

お出になれば...

敵う者はいませんな

......っ

武芸大会

だと...?

おれ

俺が戦う

場所は

せんしょっ

本物の戦場だ

戦になれば

いい

今も国境の

すぐ向こうに

ランカスターの

残党が居座って

いるのだぞ

戦に

すべて忘れていられる

戦っている時だけは

リチャード...

その通りです

リチャード

今はとるに

足らぬ勢力

だが...

........

久しいな

ウォリック伯

そうさせぬ

為にも

フランスとの

同盟を強固な

ものにしなければ

ならない...

マーガレットが

故郷であるフランスと

組むようなことが

あれは脅威になる

今日は

その件に

関して

良いご報告を

持って参り

ました

なんだ

前王の

首でも

持参したか

...早く

早く忘れさせてくれ...

もっと

良いものですよ

...

戦でも

何でもいい

宴の席で

お伝えしましょう

ああ

そうだ

あの

娘の前では

伯爵もただの

伝令ですな

それと

もうひとつ

......

...部屋に

持っていけ

イザベルの手紙が

聖書だったら

兄上は聖人

ですね

お前だって

聞いたぞ

アンからの

恋文を

受け取ったって

内容は

知りませんよ

何で読まない

んだよ

......?

今日は随分

ご機嫌のようだ

ああ兄上か

...

ウォリック伯も

同じ言葉を...

今日は皆に良い

しらせを発表する

と言っていた

からな

今日は母上も

お呼びしたと

聞いた

じゃあ

きっと同じ

話だろう

余程良いしらせ

なのだろうな

...まだいらして

いないようだが

あまり

皆がいる場には

出たがらない

人だからな

...私と同じ

席につきたく

ないのでしょう

私がいなくなれば

おいでになる

かもしれないな

...用を

足して

くるだけ

ですよ

リチャード

お前..

わかりはしない。

いつも悪い方に

考えすぎだぞ

誰にも

リチャード

悪魔の子

リチャード...

あ...

ははう

母上..

!?

愛すれば

信じれば

裏切られる

失うー

...違う

......

母上じゃ

ない

あの女

何故ここに

!?

王宮の侍女...

...エリザベス

...兄上

まさかー

そろそろ

頃合いか...

ご報告申し上げ

たいことが

陛下

リチャード

良き

しらせか?

もちろん

です

それは

ちょうどいい

私も今日

皆の前で発表

したいことが

あるんだ

ウォリック卿

まずは

貴方から

エドワード陛下と

フランス王の御義妹君

ボーナ姫との

ご婚約が

成りましたことを

...では

この度...

ここに

お報せ申し

上げます

おおっ

これは

めでたい

おめでとう

ございます

陛下!

...私からも

お祝いを

陛下

陛下?

ランカスターに

勝利した

あの戦い以来

私達の魂は

強固な鎖で

つながっている

そうだな

ウォリック

では私からも

皆に知らせたい

ことがある

......

神に誓って

エリザベス

ー紹介

しよう

妻だ

私の

...え?

やはり...

こういうこと

か...

静かに!

すでに

このエリザベスと

正式に結婚した!

一体

どういうこと

ですか兄上!

ーつまり

私は

つまり

ボーナ姫と

結婚することは

できないのだ

......

...むよ.....

ウォリック

仰っているか...

おわかりですか

もちろんだ

御自分が

......何を

ただちに

エリザベスを

王妃として

戴冠させたい

陛下

王の結婚は

個人の問題

ではないのです

...

フランス王との

誓いを取り消す

ことはできません!

もういい

黙れウォリック

それは

わかっている!

だが

出会って

しまったのだ

神との誓いは

取り消せない!

国家の利よりも

下劣な欲望を

優先させる

おつもりか...!

私とその女...

どっちをとるのです!

私は愛をとる!

...ウォリック!

ダメ...

ここで

笑っては

ダメよ

エリザベス

ああでも

笑わずに

いられない!!

だって

これで:

私は:

「信じられない

一国の王とも

あろう者が

...

ウォリックの

怒りも当然だ

名実共に

王妃となる

のだから...!

俺達にすら

ひと言の相談も

なしにー

おうとたち

弟達

ジョージ

私の結婚に

不満か?

では...

...

私は

ウォリックと

同意見です

私の味方は

お前だけだな

...これからも

.....

リチャード

リチャード

お前まさか

知っていたのか

.....?

俺は

そうか...

知らなかった

のは...

はは..

......

だれ

誰の味方でもない

俺だけか

エリザベ

おんな

あの女

どうした

エリザベス

悲しげな

顔をして

せっかくこうして

王妃として

迎えていただき

ましたのに

...申し訳

ございません

あれ程皆様に

嫌われては...

喜びも心許なさや

心配に曇らされて

しまいます...

何も気に病む

ことはない

貴女の夫は

彼らの王だぞ

それでも

......?

お味方が

たったおひとり

では.....

ならば

エリザベス

貴女の親兄弟も

呼びよせ然るべき

地位につけよう

そうすれば

安心だな?

ありがとう

ございます陛下

貴女は

私が守る

誰が何と

言おうとも

す..

...何が兄弟の

絆だ......

何が三つの

太陽だ...

ジョージ

あくま

悪魔の

しわざ

仕業よ

...母上

いらして

たんですか

この

聡明な陛下が

あのような過ちを

おかすとは思えない

悪魔が唆したのに

違いないわ

...すべて

聞いていました

......!

まさか

そう

あの悪魔は

ずっと彼の傍に

いたでしょう

リチャードの

ことですか

そうやって

あの悪魔は

私の夫も死に

追いやった...!

気をつけるのよ

ジョージ...!

あれはじき

ヨーク工家をも

呪い殺す

リチャード

呪われた子が

カタン...

おんな

あの女......

笑ってい

さま

王妃様

エリザベス

さま

様!

エリザベス

王妃陛下に

神のご加護を

――おい

聞いたか?

王妃の妹が

バッキンガム公と

結婚したって話

王妃の家は

公爵家と結婚

できるような

身分じゃないだろ

何言ってる

今や伯爵家

だぞ

...第

その低い

身分の娘が

王妃になってる

じゃないか

違いない

...どうです

父上

錚々たる貴族達が

私達に頭をたれて

いる...!

いいワイン

だなァ

そう今や...あの

キングメイカー

ですら

この俺を無視

できない...!

ウォリック

伯爵閣下

...ああ

どなた

でしたかな

......!

また

ご冗談を

これは

失礼

近頃は

王妃様の

ご意向で

...っ

毎日のように

成りあがり

貴族が増える

ものですから

王妃陛下の

弟の顔を

お忘れか?

馬鹿に

しやがって...

時に

ウォリック殿

フランス王への

ご挨拶は

お済みになり

ましたかな

...ええ

エドワード王は

すでに結婚

しただと?

もちろん

...

それが

イングランドが

フランスに求める

和親か?

へっ

まったく

...

なめられた

ものだ...

...

馬鹿に

された

ものだな

アンソニー

我が義弟よ

姉上が呼んで

いるぞ

...陛下!

ー戦になるな

...誰だ

子供

フランスと

戦になるぞ

...必ず

...何故そう

思う

――あんたの

兄貴が馬鹿を

やったからさ

......

口をつつしめ

ガキ

ガキじゃない

バッキンガム公爵だ

血筋で言えば

王になっても

おかしくなかった

この俺が...!

...面白いことを

言うな

あんたの兄貴の

お計らいで

田舎貴族の小娘と

結婚させられたな...

ふうん

あんたは話が

わかるようだな

リチャード閣下

俺は

高貴な身分の

女が好きなんだ

いっててて

見間違えるな

公爵

...女みたいな

顔してるぜ

おい

俺は

女じゃない

...戦になると

言ったな...

フランス王

ルイは

慎重な男だと

聞く

そう簡単に

兵を挙げる

とは思えない

だが..

直接

乗り出すことは

しなくても

そう...

仕向ける

ことはできる

そう思わんか

ウォリック

フランス王は今まで

ランカスター家を

支持してきた

馬鹿にされた

ものだ

わえっえええ

我々は等しく

愚弄されたのだ

破談に怒る

ところか...

元々ヨーク家の

王などと婚姻を

結ばせたくは

なかっただろう

ウォリック

貴方は多くの

犠牲を払って

彼の頭に王冠を

戴かせてやった

のではないのか?

その報いが

これか?

この恥辱

が?

それでも

彼は

あなた

貴方の

おう

王か?

ウォリック

...貴方は栄誉を

以て報いられる

べき人間だ

キングメイカーも

落ちたものだ

仕方あるまい

王は王妃に

夢中だからな

無礼だぞ

...ウォリック伯

頭を

下げろ!

ウォリック伯には

最早一伯爵程度の

発言力しかない

果敢ないものだな

.....

彼によって失った

栄誉を取り戻し

なさい

ウォリック

貴方が

据えてやった

玉座から

あなた

貴方の手で

エドワードを

ひきずりおろして

やるのだ...!

.....また

戦が起きて

世の中がひっくり

返れば

俺だって王に

なれる可能性が

ある

...子供で

なければ

反逆罪で

首をはねる

ところだ

っあんたは

考えたことは

ないのか?

リチャード

あんただって

王になれるんだぞ

........

...俺が

王だと...?

そうさ

無論...

俺たちと王冠の

間には大勢の

権利者がいる

光もささない

莉棘の森同然だ

だが戦が起きれば

斧をふるって

...その腕で

まっ

斧が持てる

のか?

その道を切り開く

こともできる...!

今は無理さ

だがもし...

あんたが代わりに

持つ気があるなら

俺があんたの..

キングメイカー」に

なるってのも

面白そうだ

......

荊赫

森か...

この

俺が:

馬鹿な...!

俺が

王だと

陛下:

何事だ

失礼を

いたします

陛下!

先程門の前に

平民が二人

参りまして...

ぜんおう

前王

ヘンリーの

こん

首を持参

してきたと...!

第12話

「薔薇王の葬列」

平成27年1月25日初版発行

PRINCESSCOMI

おおおう

薔薇王の葬列☉

菅野秋田貞美

秋田さんと

者者

著発発

登行所

〒102-8101東京都千代田区銀田橋2-10-8

容赦集(08)32657367Windows03)3264-7248

製作(03)3265-7979

振替[]座00130-0-9935

11月16日、赤城門刷株式会社

【読】無断転校・投送・日数・上試、渡す公衆送信・Web上での画像掲載

ISBN978.4253.27183.7

本書のコピー、スキャン、デジタル化等の無断復製は著作権法上での例外を

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例ごボレンスといます。デジタル化することは、本当といい本日マンターには、たとえ個人や家庭内の利用でも、著作権法違反です。

デジタル版2015年発行

http://www.cletal.catapult.com

製作所・デジタルカタパルト株式会社

CA.KANNO2015.

Pr.no.t.YoutoPrintedin.jn,Japan