ドルセル

MICTRAKENTAROI

Windows...with.STUDIOCACA

RNMALCOMIS

「!!

三浦建築

YOUNGANHALCDMS

HAKUSENSHA

YOUREANHALCOMIS

ベルセルクの

三浦建太郎

ハvルセルと

CONTENTS

キャスカ(3)...

決死行ない......

決死行(2)...

決死行(3)...

生還......

夢のかがり火...!!

ドルドレイ攻略戦1........

ドルドレイ攻略戦2........

.......!?

ドルドレイ攻略戦3)........!!

ドルドレイ攻略戦4........

YOUNG.ANMALCOMOS

この作品はフィクションです。実在の人物・国体・事件・

この日間はメインションした。などにはいっさい関係ありません。

メリック

あの日から

すべてが変わった

耐えて待ち続ける

生き方が

暖炉の前の

家族と囲む

貧しくささやかな

食卓が

死と隣り合わせの

血と栄光の戦場に

戦い勝ち取る

生き方へ...

私の考え方も

生活も

すべてが..

キャスカ(3)

マリアを

あの日から

......

グリフィスに

出会った

あの日から

私は;

今でも

長い夢を

見続けている

様な気がする

あの頃の

私は..

グリフィスを

崇拝していた

......

まるで..

預言者か

何かの様に...

実際

その通り

だったん

何の

後ろ楯も無

平民出の

寄せ集めの

集団が

戦場では

常勝無敗

奇跡の様な

戦いぶりを

見せたの

だから

そして何よりも

それを率いるのが

まだあどけなさの

残る少年とも言える

ほどの若者で...

しかも彼は

貴族でも

ましてや

騎士で

すらない

私達と同じ

平民の出であると

いう事実...

奇跡.....

そう.....

私にとって

グリフィスは

奇跡

そのもの

だった

......

それから

しばらくして

私もどうにか

一兵士として

やっていける様に

なった頃...

鷹の団はある地方

貴族の領地紛争に

参戦したんだ

その貴族と

いうのか

有名な男で...

国内でも5本の

指に入るほどの

資産家という

話だった

しかしやつの

本当の風評は

財力ではなく

その悪趣味

だったのさ

やつは近隣の村々から

その目に適った子供達...

少年ばかりを表向き

従者として召し抱え

その実色子として

城内に監禁して

いたんだ

その貴族の

横につき従う

うつろで...

脅える様な

目をした子供達...

恐怖と嫌悪感で

胸の潰れる

思いだった

私も一度は

そうなりかけ

たのだから...

今のご時世に

それは取り立てて

珍しい光景では

ないのだろう...

でも...

私は正直背筋が

寒くなった

...あの時と

同じ

彼は肩に

手をおいただけ..

それだけで不思議と

私の震えはとまった

...それから

何度目かの

小競り合い

の後......

それは半年ぐらい前に

鷹の団に入団した

兵卒見習いの少年

だった

10歳前後

名前はわからない

取り立てて

目立つ子では

なかったから...

数えきれないほどの

戦死者の中で

名も知らぬ

兵卒見習いの少年の

亡骸に目をとめる

者など誰も

いなかった

ただ...

クリフィスを

除いて...

グリフィス

それは片足の

もげた...

手あかで汚れた

騎士の人形

だった...

何?

クリフィス

...?

この

小僧の

荷物だ

戦場に..

人形か

よっぽど

騎士に憧れて

いたんだろうな

こいつのことは

良く覚えている

まるで物語りの

主人公でも見る

様な目で

オレを

見つめていた

......

...こいつは

夢の途中

で.....

それとも..

死は夢の終わり...

〝絶望〟だった

のか...?

幸せだった

ろうか...?

夢を魅ながら

逝けたの

だろうか?

この子を

殺したのは..

オレの夢

なのかも

知れない

かける

言葉が...

見つから

なかった

...

......

あんな

グリフィスを

私は見たことが

無かった

あのグリフィス

か......

あんなに

肩を

落として

でも...

その時からさ

その時からとグリフィスが...少しずつ違って見え始めたのは..

見え始めたのは

そして

城に帰還して

何日目かの夜...

グリフィス

...?

グリフィ...

......

.......

おい...!

冗談だろ!?

あのプライドの

塊みたいな

奴が.....!?

夜も白みがかった

頃...!

......

私は眠れずに

城近くの川辺りを

うろついていた

ベルセルクの

......?

一緒に

どうだい?

気持ち

いいぞ

...あの

私は:

そ...!!

.....汚らわ

しい...

...か?

...どうして

...

どうして..

さっきは..

あんなやつと

2人で.....?

......

...そ

そうよね

......

私の

勘違いよね

いいや

昨夜の

あれは...

軍議か

何かで..

それで...!

勘違い

じゃない

......?

どうして

...?

どうして..

グリフィス

か......

あんなやつ

と.....?

金だよ

...え?

軍隊というものは

ただそれだけでも人・馬・装備

金を喰う

ましてや鷹の団は、

これからまだまだ

大きくなる...

大きくしなければ

ならない

あの老人はどうやら

このオレがお気に

召した様だし...

オレは彼の財産に

興味があった

食糧どれも

ただじゃない

...だからっ

いい...

今のままでは

ためなの?

このまま..

勝ち続ける

ことが

できれば

そのためにも

莫大な...

必要なのさ

軍資金が

.....

利害が一致し

たってことさ

そんな

...!!

.....時間が

かかりすぎる

いつか軍資金

だって...

...それに

戦場に出ると

いうことは

それだけ多くの

部下を失うと

いうことだ

クリフィス

もしかして...

あの子のことで

......

違うよ

オレは

合理的に

考えたまでさ

10回戦場に出て

数百人の部下を

失うことと

老人一人たらし

込むのと...

どちらのリスク

か少ないか

......

オレはね

キャスカ

オレの采配で命を

落とした仲間達に...

何ら責任を

感じてはいないよ..

なぜなら..

.....

グリフィス

...でも

もし

あいつらの

ために...

それはあいつらが

自分自身で選んだ

戦いなの

だろうから

死者達の

ために...

クリフィス

血力.....

オレに何か

してやれる

ことがある

としたら

このオレが

そうである

様にね

それは

勝つこと

あいつらが...

命を懸けてまで

しがみついた

オレの夢を為し

遂げるために

勝ち続ける

ことだ

クリフィス

やめて...!

オレの夢は

仲間の屍の上に

立つことでしか

実現はできない

だが...

何百何千の命を

懸けながら

自分だけは汚れずに

いられるほど...

しょせん

血塗られた

夢だ

...やめて

そのことで後悔や

後ろめたさは無い

だが...

それほど...

オレの欲しいものは

たやすく手に入る

ものではないんだ

やめて...

もう

やめて...

何でもないさ

...

クルッ

大丈夫...

振り返り

私の肩に手を置いた

グリフィスは...

もういつもの

グリフィスだった

その時は

それが...

無性に哀し

かった...

人が子供の

他愛も無い

憧れとして

とうの昔に捨てて

しまったことを

グリフィスは

実現すべき

夢として

持ち続けている

......

...でも

選んだ夢が

純粋で

途方も無く

大きいだけ

...

強い人間...

その一言で

片付けてしまう

のは簡単だ...

でも

あの人の

背負ったものも

討り知れない

大きなものを

手にしようと

する者は

それだけ

人より多く

何かに堪えて

いるのだと思う

強かったん

じゃない...

グリフィス

強くなければ

ならないんだ

......

あの人が

自分の夢に

すべてを

捧げるなら...

ベルセルクラ

...私は

あの人の..

隣りに

いたい

あの人の夢が

戦い切り開いて

行くものなら

私は

あの人の

剣になりたい

『キャスカ(3)、おわり』

単文

数え切れない

ほどの仲間を

失った

古い顔も

少なくなり

また

それを上回る

仲間が加わっ

私もいつしか

古参の一人

として

あの人の

隣りにいたい

...

グリフィス

から厚い

信頼を受けて

いると

自覚する様に

なっていた

その願いが

叶えられると

信じていた

あの人の夢を

為し遂げるために

欠かせないものに

なりたい

信じることが

できた

あの日

おまえが

現れるまで

は...

覚えて

いるか?

あの日...

あの丘の上で

グリフィスが

おまえに

かけた言葉

......

おまえが

欲しいんだ

...あの

一言..

...ああ

あんなこと

を.....

決して

口にする人

じゃない

グリフィス

は...

誰にもあんな

ことを言いは

しなかった

今まで..

誰にも..

......?

...私は

気にくわな

かった...

グリフィスに

いともたやすく

そう言わせた

おまえが.....

妬まし

かった

でも

......

...だが

あの沈着冷静な

グリフィスが

まるで

......!!

それでも

クリフィスは

鷹の団に必要な

人材として

おまえを欲しがっ

ているのだと...

...そう私は

思い込もう

とした...

おまえの事と

なると

いつも衝動的

になる...!

...まるで

...?

グリフィスは

おまえを

信頼している

なのにおまえは

好き勝手に...

.....

後先を考えずに

突っ走ってばかり...

私が許せない

のは.....

おまえの

その身勝手

さが...

お.....

おい?

グリフィスを

殺しかけたと

いう事実だ!!

おまえが

どこの戦場で

くたばろうと知った

ことじゃ

ない!!

だが

そのために

鷹の団を...

グリフィスの夢を

道連れにすることは

許せない!!

......

...

グリフィス

を...

そんな風に

変えて

しまった

おまえが

許せない...

.....なぜだ...

どうして...

おまえでなければ

ならないんだ...

どうして..

......

何を

...!?

シッ!!

しかしよォ

もうくたばってん

じゃねえ

のか?

あの崖

から

落ちたん

じゃよ

おい

ほんとに

ほんとにこの辺りなのか?

間違い

ねえよ

生きてようが死んでようか

必ず報奨金は出すと

アドン様はお約束して

下さった

いーんだって

なんせ鷹の団の

切り込み隊長と

女千人長だから

なァ

もうちょい

川下をあさって

みようせ

この意流だ

死体が流され

てる事も

ありうる

急がねえと

他の連中に

先を越され

るぞ

......

おい

熱さました

飲んどけ

のんびりしてる

ヒマはねえ

......

目が暮れしだい

ここを出るぞ

ハア

どうした?

ハア

......ったく

よーー!!

......

実際迷惑な

話だぜ!

女っての

はよ!

体力はねえ!!

すぐに頭に血が

のぼりやがる!

おまけに月のものだ

何だでこのさまだ!!

どう考えたって

向いてねえ

.....!

おまえに

何がわか

る!!

戦にやよ

わがるわきゃ

ねえだろ

男だもんな

わかってん

のはよ

おまえのその

女の都合ってので

いつまでもここで

足止め喰うわけにゃ

いかねえってことだ

おまえが

女だろうが

どうだろうが

敵さんにゃ

関係ねえんだぜ

どっちかっつーと

喜ぶんじゃ

ねーの?

くっ...!!

行くぞ!

ハッ!

あ...?

......

うじゃ

うじゃと!

どこから

わいて

出やがった?

クク...

嬉しい

ぞ!!

小僧ォ

いた!

いた!

生きとっ

たァ!!

よう!

ぬかせ!!

あんたも

元気そう

だな

オッサン!

たとえまぐれ

とは言え

貴様の様な下郎に

苦汁をなめさせ

られたきりと

あっては...:!!

誇り高き

チューダー

騎士として

死んでも

死にきれぬ

わァ!!

貴様はただで

は殺さんぞォ

捕虜と

そうして引って

立て...

私が直々

我がコボルイッ!

イッツ家に

200年に渡り

伝えられし

拷問術!

〝悶絶100年

殺し”でこの世の

地獄をたっぷりと

見せてくれるわ

おとなしく

投降するなら

よし!!

逆らうと言う

なら腕の一本

や二本は

たたっ切る!!

あんたも

根に持つねェ

そりゃ?

お互い様

だけどな

生きていれば

いいのだからな!!

女の方

は...

この場で

傭兵どもの

慰み者だアァ

...

やめといた方が

いいんじゃねえ

の?

こいつは

おっかねえぞォ

......

喰いちぎられるぞ...

ぬうう

...!

なめくさっ

てェェ...!!

やりかね

ねーだろ

かかれェ!!!

ぷぎゃ

これ以上..

貴様の

世話には

ならん!

上等ォ!

決死行(11)おね

マルケンル

えーい!!そんだ!ひるひな!?人以上で一気にかかれい!?

な!?

ヒィナッ

あ動脈がああが

ハア

...

ぬうう

どいつも

こいつも

ふかいない

わいいい!!

じゃあ

サムソン...

サァムソン!!

おう

兄ぎィ!!

青鯨超重装

猛進撃滅騎士団

副団長サムソン!!

我が弟にして

我が騎士団において

私に続く第二の

戦士だ!!

サムソンの装甲の

厚みは通常の3倍!!

たとえ岩の下敷きに

なろうとへこむこと

すらない!

そして

こやつの鉄球は

一撃で水牛の

頭蓋骨を粉々に

あち砕く!!

人間がくらえば

後に残るは

肉塊のぉみ!!

行け

もはや

容赦は

せん!!

おお

どげ

どげえぇィ

!!

コボルイッツの

誇り知らしめ

てやれい!!

ブラック

ヒイ

何てバカカ...!!

あれじゃまともに受け

たら剣がヘし折れる

でもこの体じゃ、

あの鉄球はかわし

きれない.....!!

どうする!?

......

あああ

!?

え?

ムッ

...

ぬあ!?

う...撃ち

返したァ!?

うわあ...

おどれええ

......!

バカ...な!?

ババカな!?

そ.....

そうか

!!

あまりの

速さに

サムソン

の鉄球を

すべて

受けとめて

いるだと!?

...違う

ガッツの

腕ならこの

攻撃を避けて

切り込むこと

も可能なはず

避ける暇が

無いという

わけカ!

わざわざ

正面きって

剣にダメージを

負う必要はない

......

......私の

せいか...?

...こいつ

ケガを...!?

!!

どうやら

その女を

かばって

受けた

矢キズ!

え...!?

まだ

癒えては

病えてはいない様だなァ!!

おい

えあ

オレが

チャンスを

つくる

で...

でも

そしたら

一気に森を

駆けのぼれ

コレ!

それじゃあ

何をして、

いる!!

やっは

手負いだ!!

とっとと

ケリを

つけんか

!!

...え!?

はや...

あ...

.....!

今だ!!

...で

でも...

ボケッとして

んじゃねえ!!

とっとと行けェ!!

何やって

んだ!!

走れボケ!!

私には..

私には

できない!!

...

...だ

だめだ...

一人で

行く

なんて...

.....

ぬうう...

う...

撃てい

!!

あの女を

撃ち殺

せイ!!

え...

ガッツ...!?

チッ!

ハッハッ

バカめ!!

一度ならず

二度までも

だかが女一人

のために!!

どうして..

めでたい

やっよ!!

...ファンナル

んにゃろー

あいつに笑われる

やたらとハラ女つ

...どうして

勘違いしてん

じゃねー

...

......?

半病人は邪魔

だからとっとと

失せろっての

逃げ回るのは

オレの性に

合わねえ!

それにあの

タコスケには

借りがあるしな!

......?

おまえか

前に

言ってた

通り..

剣を振り

回してりゃ

それで満足

なのかも知れ

ねえな...

オレは...

......

...いいの

かよ?

おまえ

こんな所で

くたばって?

ここが...

こんな

つまんねー

のが

おまえの

死に場所

なのか?

おまえの望み

ってのは

そんなに

安っぽい

もんなのか

剣の主の

もとへ...

...剣ってのは

...帰んな

ひひの

鞘に収まる

もんだろ

行け

取り回めェ!!

決死行

おわり

グリフィスの

ところへよ

ミルゼルク

決死行に

な...

ひぃ...!!

ググ

ズズ

するな!!

行けェ!!!

はや

く!!

仲間を連れて

必ず戻る...!!

それまで...

死ぬな!!

殺せイ!!

女を逃が

すな!!

おおっ!!

女のケツ

追っかける

のは仕事の

後にしな

この給料

ドロボー

おっと!

おんど

りゃあ

あ...

...あ?

うわああ

はえぇ!!

ひゃ!

な...?

ひィィ

な...

何て野郎

だ!!

甲冑を

着込んだ

人間をまるで

ほおずき

みてえに...!!

太刀ごとに

人間が

ふっ飛ぶ

なんて

さ...!

聞いて

ねえぞ

こんなのが

敵にいる

なんてよ!?

オレの剣は

なまくらだ

あんまし

良く斬れねえ

その代わり

厚みも重さも

並みのもんの

3倍以上はある

がな......

一発で死にぞこなうと

痛えぞ

うにゅうう...

おのれええ

貴様

らァ!!

何を

モタモタ

しとるかァ!!

やつの

首を

あげた者

には...

いくら手練れとはいえ

敵はケガ人一人!!

囲んでしまえばどうと

いうことは無い!!

こちらは百人から

いるんだぞ!!

んなこと言った

ってなあ

死にたかねえよな

サムソンの敵を

討とうという者

はおらんのか!?

いねーだろ

いきなし出て来て

死んじゃったもんだ

貴様ら

それでも誇り

高きチューダー

の騎士かァ!?

オレっちゃ

備兵っすよ

約束の3倍

.....いや

5倍の報奨金と

百人長の地位を

保証しよう

こ...5倍

だって

どーしよ

どーしよ

って

そりゃ

おめえ..

カー

ろっかな

オレも

あのキズじゃ

そんなに動き回れ

ないぞきっと...

5人くらいで

仕掛けりゃ

何とか..

お前先に

行けよ

いっせーの

せね

......

いっせーのォ

そう

そう

備兵ってのは

そうでなく

っちゃ......

なあ

バア

!!

ハッ

追手!!

4人.....

いや5人!

くっ...

ひぐっ

ぶお

おい!

ちくしょう

あのアマ!!

ハッ

ハッ

や...

やっ...

...uざけ

よし!

やつの左手は

完全に塞がった!

これでそう簡単には

あのバカでかい剣を

振り回すことは

できんぞ!

...

へっ

面白く

なってきた

じゃねーか

だめだ...

...もう...

もう

走れない!!

野郎ォ!!

よし!

くっ

おっと!

手間ァかけて

くれたなァ

ネエちゃん

よォ

すぐ楽にして

やってもいいん

だがな

あんたにゃ随分と

仲間ァ殺られち

まったからなァ...

...!

ばらす前に

それなりの

お礼をさして

もらうぜ

感謝して

もらいてえ

ぐらいたせ

...!!

そう

おっかねえ

顔すんなよ

あの世に

行く前に

楽しい思いを

させてやろう

ってんだぜ?

ククッ

悔しい

かい?

千人長だか

何だか知ら

ねえが

こうなっちまえば

かわいいもんだぜ

まただ...

こんなやつ

一人跳ねのけ

られないなんて

...なんて

何て非力

なんだ

この腕は...!!

舌がもう

なんて思う

なよ

ここが

こんな

つまんねー

のが

ここで死な

れちゃ

つまんねー

からなァ

おまえの

死に場所

なのか?

...帰んな

剣の主の

もとへ

あーあ...

捨て鉢に

なっちまったぜ

ちったあ抵抗

してくんなきゃ

燃えねえよなァ

舌など

かまん

なに?

おっ?

...だが

貴様を

上に乗せる

気も無い!

て...

てめ

え!!

!!

そこいら

へんに

しとけよ

鷹の団の

紅一点なんだ

からな

高いもんに

つくぜ

決死行

おわり

なんだな、なんですか...

...!

あばば

バ......

バカな

片腕で...!!

百人の兵の半ば

までも.....!!

これは...

まぐれ

ではない

!?

なにィ~~

まァだ

そんなに

残ってんのか?

おめえの

頭カチ割る

頃にゃ

夜が明けち

まってるなァ

ひるむ

なァ!!

やつはもう

立っているのが

やっとだ!!

一気にたたみ

こめい!!

...!

...なに

やってんだよ

オレは...

こんな

くだらねえ

所で

安っぽく

命張って

キャスカの

ためか?

...いや

たぶん

違う?

...今は

今ある

のは

考えてる

暇はねえ

どう

殺すか

どう

斬るか

それだけ

それすら

いずれ頭の中

から消えさる

そして...

そして

ピッピッ

心臓の

鼓動だけに

いやー

わりィ

わりィ

待たせ

たな

おい

お偉いさん達を

説得するのに

手間どっち

まってな...

え?

...急いで...

...あいつが

ガッツが

.....

はやく!!

ガッツ

が...

こっちだ

はやく...

どうし

たって?

おい!

私を逃がすために

あいつは...

一人で敵の中にはやく

残ったんだ...

しないと...!

誰か肩

貸してやれ

そんなもん

はいい!!

......

......間に

合って...

よし!

行く

ぞ!

間に合って

くれ.....!!

ここだ!!

じょ...

冗談だろ?

百人近くは

いるぞ

これをまさか

あいつ一人で

......

......

すげえぇ

.....!!

ガッツ

......!!

......!

ガッツ!!

お...おい

やべえん

じゃねえ

のか?

......

おい!!!

...うっ

せーなァ...

ゆするん

じゃねー

キズに

しみんだろう

カ.....

ガッツ!!

どけどけ!!

道開けろ!!

道を

開けてくれ!!

急患

だ!!

戻って

きたよ!!

あんにゃろ

やっぱ生きて

やがったか

しびてーな

大げさ

なんだよ

おろせ!!

自分で歩く

動くな!

キズに

ひびく!

みっとも

ねー

つうの!

......

てめえ!

オレは

ぞうきん

じゃ

ねえぞ!

いて

いて

いてえっ

つーの!

ちっとは

気ィ

つかえよ!

え〜〜い

やめんか

ムニィ?

こんだけ

ボロボロに

しといて

何を今さら!

フーなんて

やつじゃ

普通なら

あれだけの

キズを負って

いれば

とっくに

意識は無い

はずじゃぞ..

絶対安静じゃ

今回の遠征は

これまでという

ことじゃな

......で

どうなんです

ウム.....

タフな男だ

まあ命に

別状は

無いじゃ

ろうが

ぶあか

たとえ

這ってでも

オレはこの遠征

最後までつきあうぜ!!

バ...バカモン!

そんなことを

したらそれこそ

......命の保証は

できんぞ!

命の保証?

んなもん

戦じゃ

見たことも

聞いたことも

ーよ

ねー

いや...

ーい

えー

わしゃ

知らん!

どう

なろうと

責任は

持たん!

勝手にとっ!

せい!!

チッ

まあとにかく

良かったじゃないか

二人ともこうして

無事だったん

だから

......

どの辺りが

無事なんだ?

あらら

ところで

グリフィス

は.....?

グリフィスは

軍議で

本陣だ

今朝がた

出かけた

明日までは

戻らない

せっかく二人が

戻ってきたって

いうのに...

タイミング

悪いね

キャスカ

おまえは

手当しなくて

いいのか?

私はいい...

私のは...

ケガじゃ

無いから..

...

......

いや~~

一時は

どうなる事かと

思いましたよ

ほんと

今回ばかしは

ガッツ隊長に

感謝せにゃ

なりませんね

それにしても

グリフィスの

大将もこんな

時にいくら

軍議だからって

冷てえよなァ~

おい

お...

こら!

おまえ達には

心配かけたな

...帰んな

いやあ~~

良かった

姉さん!

......

剣の主の

もとへ...

グリフィスの

ところへよ

キャスカ

ちょっと

顔貸して

くれないか

何だ?

おまえ達を捜しに

捜索隊を出すよう

グリフィスに

進言しに行った

時.....

おまえに

話しとこうと

思ってさ..

まわりの

貴族達が

何やかやと

ずいぶん

反対したんだ

あの二人は

鷹の団の要です

失うわけには

いかない

でもグリフィスは言ったぜ

でも

グリフィスは

言ったぜ

キッパリと

グリフィスが

ああ

大した

オレがもんだよあいつにそこまで

そこまで

言わせる

んだから

正直

少し妬けた

それから

これ

百人斬りの

大将に塗って

やんな

...紛

薬...?

オレが

その昔働いてた

旅芸人の一座に

一匹の妖精がいてね

そいつがまた

気のいいやつでさ

オレが事故で

大ケガした時に

それをくれたんだ

妖精の鱗片

妖精...?

まさか...

ほんとさ

ま今のご時世

信じてるヤツも

少ないけど...

いるんよ

ほんと

そんな大切な

ものを...

いーって

薬一袋で百人の

兵隊が手に入る

と思えば

ずい分と安い

買いもんだぜ

信じようと信じまいと

どっちでもいいけど...

ただその粉のききめは

折り紙つきたぜ

オレは戦場でもそれで

何度か命を拾ってる

そいつで最後なんだ

けど...

......?

ありが

とう

ジュドー

...なんか

急に

しおらしく

なっちゃって...

何があったんでしょうねェ?

生還、おわり

ホテルファイルを

......

体がほてって

眠れやしねえよ

ここの方が

涼しくてあんた

いい投配なんだ

......

...いいのか?

寝てなくて..

おいおい

動くな

...痛みが

ひいていく...?

なんだよ

これ...?

ジュドーが

くれたんだ

...!!

秘伝の

キズ薬

だって...

ほら!

背中向けろ

......?

......おまえ

気にするこた

ねえんだぜ

え...?

ありゃオレが勝手に

やったことだ

別におまえの

ためって訳じゃねえ

逃げ回るより

斬り合ってる方が性に

合ってんだよオレは...

性に合っている

というだけで...

百人近い敵と

斬り合ったと

いうのか?

...ああ

......?

だがよ

正直

いうと

あん時や

こうも

思った...

それにあの

オッサンには

借りがあった

しな

......?

夢中で剣振り回してた

からどうなったかは

わかんねえけど

おまえが

やってることに

比べりゃ...

オレが百人と

斬り合うなんざ...

どうでもいいこと

なんだってよ...

......

おまえだけ

じゃねえ

グリフィスも

そうさ......

生きてることを

まるまる

賭けちまう程の

モンを持ってる

......

すげえと

思うぜ

そういう

のって...

...それに

比べりゃ

オレが行き当たり

ばったりで

百人と斬り合おうが

千人と斬り合おうが

そんなことは

大したこっちゃ

ねえってさ...

...そう思ったんだ

...ガッツ

いい

眺めだな

...ガストンは

軍隊はガラじゃ

ねえって...

この戦が終わったら

ウインタムの下町で

ため込んだ金を元手に

服の仕立て屋を始め

るんだと...

...カストン

はよ...

切り込み隊の

副長のこと

なんだけど..

...こうして

眺めてると

何だか

あの明かり

一つ一つに

顔に似合わず

器用なんだよな

あいつは...

ニコルは結婚を

申し込んだ女に

ただの一兵卒じゃ

いやだって

突っぱねられて...

早いとこ百人長ぐらい

にゃ出世してもう1度申

し込むんだって息巻いてる

戦場じゃ先走っちまって

危ねえったらねえよ

ましくじる方に

みんな賭けてるけどな

連中のそんな

ちっぽけな夢とか

思いが宿ってる..

そんな風に

見えてくる

ぜ......

夢のかかり火

......

...か

うまいこと

いうね

どこかの

お姫さんかと

思ったぜ

ほっとけ

.....でも

そうだな

......そして

その吹けば飛ぶ様な

小さな火を絶やさ

ない様に

そうやって一人一人が

小さな火を持ち寄って

ここに集まっているの

かも知れないな

一番大きな炎に

自分の火を投げ

込むんだ...

クリフィス

という

......?

でっけえ

炎にな

ここに

オレの火は

ねえ

...でもな

......

...オレはよ

オレはその

かがり火で

......

ちょいと

暖まって

いこうと...

フラッと

立ち寄った

だけなのかも

知れねえな

......

...ガッツ

オレは...

こいつさえあれば

どんな戦でも

生き残る自信がある

実際今までだって

そうだった

...でもよ

そんなことに

大した意味は

ねえのさ

オレは物心ついた

時には戦場にいた

オレを育ててくれた

傭兵団のボスは

剣の振り方以外何も

教えちゃくれなかった

鷹の団に入る前だって...

どんなひでえ負け戦でも

オレ一人は必ず生き残った

今回だって..

......?

オレにはこいつ

しか無かったんだ!!

死にたか

ねえさ...

だけど

ただ死にたくねえって

だけで..

ただこいつを振り回す

ことしか知らねえって

だけで

オレは戦を

やってきたんだ

.....そして

何より...

一番肝心な

戦う理由って

やつを

オレはいつも

他人に預けようと

してたのかも

知れねえ

ガッツ

おまえ

......

......?

あーあ

しまんねえ

よなァ

クチャグチャと

グチばっかし

でよォ

なーんで

こんな事おまえ

なんかに話しち

まったのかねェ

なっさけ

ねー

お互い様だ...

ガッツ

おまえ

まさか...

......

まさか

鷹の団

を.....

やめるつもり

じゃ......?

言ったろ

この遠征

だけは

這ってでも

最後まで

つき合うって

...それじゃ

その後は...

......

ガッツ!!

キャスカ

クリフィスが

帰ってきた

よ!!

二人が無事

だって

聞いて

予定を一日

繰り上げたん

だって!

......?

隊長ォ

ガッツ

隊長

.....すまない

グリフィス

私のせいでみんなの

足をひっぱって

しまって...

体調が悪いのを押して

出陣したのは私の

ミスだ

...

そのために私の

千人隊を危険に

さらしてしまった

それだけじゃない

ガッツと切り込み隊

まで.....

千人長として

失格だ!!

わきゃ

どんな

処分でも

...

...な

なにすんだ

ハカあ!!

おかえり

そういうことを

ーし

おー

向こうで

「杯やろう

隊長ォ

えいいん

すか隊長

その体で?

......

あいつ........本気で..

......?

どうした?

ハー

酒で体ん中

ーーカ

消毒すんだ

知りや

せんよー

あっしゃ

百人斬り

達成祝い

っすね!

え?

ああ..

チューダー帝国

ドルドレイ城塞

伝令!!

申し上げ

ます!!

我が軍の

被害は甚大!!

無キズで

残るは

もはや

本陣のみ

です!!

ぬうう...

申し上げ

ます!!

今度は

何だ!?

...なんと言う事だ!!!

ミッドランド二大騎士団の

片翼を担う白虎騎士団が

こうもやすやすと...

ドルドレイ...

まさに難攻不落...!!!

敵城塞正門より

騎馬約一千!!

我が軍

本陣に向け

突進して来ま

す!!

......

まさか

!?

チューダー

最強の騎士団...

!!

紫犀聖騎士

団です!!

...

夢のかがり火事おわり

卿らも知る通り

この百年戦争の発端は、

チューダーによる

我が国への領土侵略に

よるものだ

だがチューダーの手に堕ちて以来の

この百年「皮肉にも敵の我が国への

領土侵攻における

最大の拠点となっている

ドルドレイ城塞も

もとは数百年に渡り

我が国の国境防衛の

要だったもの

レイ技略戦は

しかし!チューダーは

今国内において

皇位継承をめぐり

内乱勃発の

危機にある!

いかに強大な

軍事力を誇る

チューダー帝国

とはいえ

その戦力のすべてを

この戦に割くゆとりは

無いはず!

この機を

のがして

ドルドレイ女各ま...

攻略は.....!!

まさに我々に

とってこれは

千載一遇の

好機なのだ!

領土奪還は

ありえない

!!

し......

しかしいったい

どうやって?

ドルドレイは

まさに

難攻不落!

..!

しかも

敵駐屯軍の主力は

あの猛将ホスコーン

率いるチューダー軍

最大最強の騎士団

紫犀聖

騎士団!!

ミッドランド

二大騎士団の一つ

白虎騎士団が城塞を

堕とすはおろか...

壊滅の憂き目に

あっているの

ですぞ!?

......

総力戦...

それしか

無いか...

くっ...

それは危険

です!!

しかも

攻城戦が長期に

及べば

敵主力に

背後を突かれ

駐屯軍との

挟み撃ちに

あうことは

必至!

今回の遠征では主力の

白虎騎士団をはじめ

全軍の4割近くを

すでに失っています!!

総力戦でもドルドレイを

堕とせる保証は

ありません!

へたをすれば

全滅の恐れも

全体的に見れば

この遠征は勝ち戦!!

わざわざ危険な

賭けに出る

必要はない

のでは?

今ここで退いて

おけば...

しかし...

白虎騎士団を

失った今

いったい

誰か...?

どうですかな

グリフィス殿?

さしもの

常勝無敗の

貴卿も今回

ばかりはどうにも

なりませんか?

いや!それでは今回の

出兵の意味が無い!

この戦の最終目的は

あくまでドルドレイ攻略!!

それ無くして領土奪還は

ありえない!

いやそれは

致し方

無いこと

いかに戦う

戦の

申し子と

謳われ

ようとも

やはり人には

できる事と

できない事が

御命令と

あらば

え?

陛下の

ドルセルクフ

御命令とあらば

バ.....

バカな!?

できると

いうのか

!?

卿に...!!

あの

ドルドレイ

を堕とす

ことが!?

...ハハ...

き...

貴卿は何も

わかっていない

よいですかな!?

この百年の間

幾度にも渡る

大攻略にも

かかわらず

あの城裏は

ひくともしな

かったのですぞ!?

稀代の日子の

名将や

大将軍達が

幾人も挑んだが

誰一人として

ドルドレイ

葬還を

果たせる者は

いなかった!!

それが.....

卿にはできる

と.....?

勝ち戦続き

で...

少々のぼせて

おるのでは

ありません

かな?

いやまっ

たく..

グリフィス卿

誠か?

いいですか??

インターネットワークの

へ...

陛下!!

陛下まで

その様

な...!

まさか

お信じに

なられる

のですか!?。卿とはいえ...!!

無謀です!!

いくらグリフィス

白虎騎士団ですら

かなわなかったのです!!

どの道あの城雲を

攻めるには大戦力で

なければ不可能!!

今度失敗した

ならそれこそ

我が軍の被害は

.....

大軍は必要

ありません

鷹の団のみを

もって当たらせて

いただきます

!!

バカな!!

高々

5千の騎兵

で......!

...

図に乗るなよ若僧!!

兵法の本道とはあくまで

多数をもって少数に

当たることだ!!

いつまでも

貴様の小賢しい

奇策が通用する

と思うな!!

城塞駐屯軍

3万を相手に

するという

のか!?

まあそう

目くじらを立てずに

この際やらせて

みてはいかが

でしょう将軍?

このままではどの道

総力戦しか選択の

余地は無い様に

思われます

その前に

一騎士団による

奇策とやらを弄した所で

全軍の士気には何ら

影響は無いでしょう

それに鷹の団が今まで

撃ち破った敵には数に

おいて自軍を上回るものが

いくつもありました

......

まったく

可能性

が無いと

いうわけでは

...

陛下

ドルドレイは

それほど

甘くは無い!!

御裁決を

鷹の団に

ドルドレイ

攻略を命ずる!

あの様な新参者の

小僧にばかり

頼って......

ミッドランド

軍の威厳も

地に堕ちたわ!

陛下も

もうお歳だ!

やれやれ

やれやれ

自軍を失った

気持ちは

お察しするが

あれではな..

......

随分と買って

いる御様子

ですね

あの白い鷹を

ラバン殿

なー

私はただ

ーに

果たして今回も

鷹殿はあなたの期待に

応えてくれるか

どうか?

事実を

ありのまま

いっただけだよ

オーウェン卿

...それに

あの男に

できんの

なら

今のミッド

ランドに

ドルドレイを

嘘とせる者

など居は

しないだろう

...確か

に...

...

フー・

男である

私が口にする

のも何ですが

......

絵になる

男ですねェ

あれは...

稀代の名将

......?

は?

もしかしたら

我々は...

そんな

百年に一人の

英雄と

肩を並べて

戦っているのかも

しれんぞ

トルトレイ

ね.....

いーんじゃ

ねえの?

戦も賭けも

勝つときゃ勝つし

敗けるときゃ

敗ける

よー......っと

五二の半!

うそお...

げー

またぁ!?

10連続

.....

隊長の一人勝ちィ...

隊長の一人

勝ちィ...

どこだって

悪運

強いよ

なァ

実際..

給料3月か

ガン...

どうした

何か気に

なること

でもあるの

かよ?

え?

いや

こうなったら

し!

だーいじょーぶだよ

今までだって似た様な

ことは何度もあった

じゃねえか

もとを

取るまで

やめねえぞ!!

冷静沈着な

あいつが自分から

買って出たんだ

勝算あっての

ことだろ?

冷静で...!!

いられれば

いいのだけれど

...なに?

あの時

おまえに

話したろ

昔服の団が

地方の領地統争に

参戦した時の

こと...

ちょー

ちょ

!!!

てやんでい

ちょー!!

死んだらっ

ちょー

おい

まさか...

その時の

貴族と

いうのか

.....ああ

その財力にものを

いわせて今じゃ

出世してな...

......

ある国の

戦の前線

で...

総司令官を

やっている

チューダー帝国

北方戦線総司令官

ゲノン総督

それが...

やつの今の

肩書きだ

しかしよく

御無事で

当たり

前だ!!

誰が言ったんすか?

不死身の

智将アドンと

いわしめた

この私が!!

そう簡単に

くたばって

たまるか!!

我がコボル

イッツ家に

700年に渡り

伝えられし

秘技

活殺自在の術

〈死んだふり〉を

持ってすれば

やつの目を欺く

ことなど造作も

無いわ!!

それにしても

あのガキ!!

今度戦場で

あいまみえた

時こそは

決して

逃がしは

せんぞ!!

何たる

ザマだ

アドン

これは...

ボス

コーン

将軍閣下!!

私怨を晴らすために

傭兵どもを連れ出し

全滅の憂き目を

見ただけで無く

弟サムソンの命までも

奪われた上、おのれ一人

生き恥をさらしに戻って

くるとは...

ち.....

違うのです

閣下

あれは

.....!

言語道断!!

ひっ!!

じゃあ

今後この戦において

貴様の指揮権を

一切剣奪する!!

あばば...

アドン

様!!

地下牢に

ぶちこまれん

だけでも

ありがたいと

思え!!

団長ォ!!

待って

くださいよォ!!

部下どもの報告では

相手は一人だったという

が...

まさかな

相変わらず

厳しいな

ここまで

聞こえたぞ

これは

お聞き苦しい

ところを

それよりも

先ほど

密偵より...

この

ドルドレイ

攻略の第2陣に

ついて報告が

あったぞ

は?

.....ほう

そなたも

知っておろう

鷹の団...

それは...

嬉しそう

だな?

いえ

その様な

ことは...

ただ鷹の団は

常勝無敗と

聞き及んで

おります

...ふむ

数や名ばかりの

敵よりもよほど

歯応えがありそう

なので...

鷹の団の

団長

白い鷹...

やつを

殺しては

ならん

生かしたまま

私の前に

連れてまいれ

ところで...

戦の前にそなたに

いっておかねば

ならんことがある

は?

しかし

それは...?

よいな

総督

命令だ

ドルドレイ攻略戦(1)おわり

セブレ

シリオン

ドルドレイ技略戦(2)

いいじゃないけど...

どうだ

ケガの

具合は?

ああほとんど

塞がっちまった

大した効き目だぜ

お前のくれた薬

...それにしても

見れば見る程

帰りたく

なってくるぜ

あれは...

医者が目ェ回して

たよ

城壁は二重

高さも厚みも

並の倍はある

おまけに駐屯してる

のはあの

紫犀聖騎士団

やんなっ

ちゃうよ

なー

...ったく

しかも城の後ろは

断崖絶壁

前方は見晴らしの

利く盆地ときてる

百年間無事な

わけだわ

こりゃ...

なーに

ちょいとばかり

城がでかいって

だけさ

いつもどおり

グリフィスの

段取りなら

大丈夫だって

だと

いいけどね

.....それに

しても

背水の陣

とは.....

恐れ入ったぜ

...どういう

つもりなのだ

白い鷹は?

川を背に陣を敷く

とはやつめ

兵法を知らんのか?

...いや

凡将には

逆にあの様な

愚行とも

とれるマネは

なかなか

できぬ

もの..

...まあよい

どの様な奇策を

弄したところで

あの数ではしょせん

一時しのぎにしか

なるまい

正面から

堂々と

挑むのみ

...しかし

......くだらぬ

総督の悪趣味に

つきあっている

暇は無いわ

ちょっと

総督のヤツへのあの執着...

あの者に何か困縁でも

あるのか?

それと

も...

一介の武人にすぎぬ

私の使命はあくまで

敵を撃ち破る事のみ!!

敵大将の生死など

時の運よ

何たる

幸運よ

.....フフ

白い鷹か...

生きて再び

やつとこうして

巡り会えるとは

な......

あの一夜の事...

今でも忘れられぬわ

やつは

美酒..

同じ量の黄金と

同等の価値を持つ...

あの夜の火傷は

まだ癒えぬ

幻の火酒よ

必ず再び

この手にして

みせるぞ

恋人よ

しっかし

すげえ

砂ほこり

だぜ...

これも

予定の

うちさ

大丈夫か?

冷静で.....

いられれば

いいのだけれど

よし

そろ

そろ

始めるか

.....

フン

そんなこと

ねえよ

あいつに

限って...

そんなこと

ありえねえ

......

...これが

最後

だな

この旗の下で

剣を振るのは

たぶん

これが最後......

前ーへ!!陣

......だが

ケジメだけは

きっちり

つける!!

鷹の団

切り込み隊

隊長としての

ケジメだけは

きっちり

と!!

抜刀!!

第一陣!!

出撃!!

敵が動きました!!

第一陣はグリフィス

直属部隊ほか

約2千!!

寡兵を

さらに二つに

分けたと

いうのか!?

しかも

大将自らが

先陣だと

!?

バカめ!!

どの様な

小細工を謀る

つもりか知ら

ぬか......!

よかろう!!

受けて

やる!!

大将自らが

高々二千騎で

この紫犀聖騎

土団に挑んで

くるとは...

虎の口に兎が

飛び込む様な

ものだ!!

全軍出撃!!!

敵第一陣を

撃滅せよ!!

ハッ!!

あれが噂にきく

鷹の団の切り込

み隊か!!

面白い!!

我らとて

未だ

かつて

一度たり

とも進撃を

止められた

事のない

紫犀聖騎士団

一番隊!

相手にとって

不足な.....

敵の一隊が

我が軍の中央を

突破して

きます!

と.....

止まり

ません!!

ぬ!?

中央突破で

一気に大将首を

狙う...

それが白い鷹の

策か!!

技略戦(

チッ

ぬ...

将軍...!!

将軍を

お守り

しろ!!

隊長に

続けェ!!

バ...

バカな!?

止まら

ない!!

今まで

どんな敵が

相手でも一度も

その突進を阻ま

れたことのない

紫犀聖騎士団

が......!!

しょ...

将軍!!

うむ

進むどこ

ろか.....

押されて

いる!?

あやつ

か...

は?

服の団の

切り込み隊長

というのは?

.....あの

男か

なるほど

アドンの連れた

姉兵百人が

ただ一人の敵に

全滅させられた

という話...

まんざら嘘でも

ない様だな

鷹め...

良い手駒を

持っている

うろたえ

るな!!

これは

単なる

攪乱戦法

だ!!

敵は

あくまで

少数!!

陣形を整え

押し返せ!!

鷹の団も

紫犀聖騎士団

相手によくやる

だがしょせん

多勢に無勢

ここらへんが

限界だな

しかしボスコーンめ

あの戦いぶりでは

グリフィスを

殺しかねんぞ...

まさか

私の命令を

無視するつもり

では...

誰かおらぬか?

はっ!

ここに!

は...

城内に

残っている

私の親衛隊に

出陣の用意を

させろ

構わぬ!

私が直接

戦場で指揮を

とる

しかし

それでは

城の守りが

このまま

では鷹の団

城壁に近づく

こともできぬ

わ!

はっ!

せっかく

舞い戻った

服をむざむざ

射殺されて

たまるものか

そろそろ

潮時だぜ

大将!!

全軍

撤退!!

本陣まで

さがれ!!

やろう

ども!!

ずら

かれ!!

おう!!

将軍!!

敵は撤退

を始めま

した

追撃を

!!

解せぬ...

は?

この様な攻め方では

最初から結果は

目に見えていたはず

これが本当に

常勝無敗の

白い鷹の策なのか?

御言葉ですが

将軍はヤツらを

買い被り

すぎでは?

苦しまぎれに

一点突破で

将軍の首を狙う

作戦だったの

でしょう

家兵である鷹の団に

紫犀聖騎士団相手に

残された策といえば

それぐらいしか

無いはずです

それよりも

早く追撃の

御命令を!!

...

大将首を

挙げる絶好の

チャンスだと

皆血気に

逸っており

ます!!

このまま白い腰を

逃がしたとあっては

手柄を上げる機会を

ふいにされたと

兵どもから不満が

吹き出しかねません

何をしておる

ボスコーン

将軍!!

総督閣下

が.....!!

なに?

閣下

敵は敗走して

行くぞ

みすみす

勝機を

逃す気か?

は..

しかし...

皆の者

に告げ

る!!

敵大将

グリフィス伯を

殺すことは

あいならん!!

生きたまま

捕らえる

のだ!!

その代わりやつ

を捕らえた者には

二階級特進を

約束する!!

報酬も思いの

ままだ!!

総督

構わん

捨ておけ

その様な

ことを約束

されては...

ボスコーン

!!

しかしそれでは

軍紀か...

ここからは

この私が

直々に指揮を

とる!!

......

将軍...

紫犀聖騎士団は

敵追撃に移れ!!

先刻の

命令を

全軍に

通達!!

徹底

せよ!!

やむを

えん!!

全軍

全国これより敵追撃に多る!!

移る!!

ひええぇ

うひゃっ!!

こりゃいつか

みたいに

一人で殿が

務まる量じゃ

ねえな!!

.....そう

何もかも

おまえの

手の平の

中ってわけだ

いつも

そうだった

よな.....

だが予定通り

やつら

グリフィスに

喰いついて来や

がった...

ハハ...

あれ全部相手に

しようっての?

オレ達

壮観...

陣形を

整えろ!!

ここが

正念場

だ!!

後ろは川

逃げ場は

無い!!

それ以外

生き残る道は

無い!!

命を

捨てろ!!

生き残れ

ば!!

オレ達の様♪ご..

勝ちだ!!

オオオレオっ

ウォォ・ォォォっえぇ...オォォ~

敵の大将捕まえ

たもんには報酬は

思いのままだとさ

城内の連中まで

みんな出払っち

まったぜ

無理無理

倍率高すぎら

あーあ

いったいどう

なってんだ?

砂煙で

なんも見えん

まあ

万に一つも

紫犀聖騎士団が

敗けるなんて

こたありゃ

しねえよ

ん?

オレ達も

行きゃあ

よかったな

......!

お...

おい?

何だよ?

あ.....

あれ...!

敵!?

どこか

ら...!?

突入!!

第一隊は

城門を封鎖

決して敵の

伝令を城外に

出すな!!

他は全員

予定の

行動に

移れ!!

急げ!!

一刻を

争うぞ!!

あれは...

ぬうう

ベルドレイ攻略戦(3)-おわり

プレント

...

急げ!!

城門と城壁を

抑えるんだ!!

本丸には目も

くれるな!!

しゃ...

しゃ...

しゃーく!!

あ、どーん

容戦に

.....また

おまえカ

ほんとに

ゴキブリなみの

しぶとさだな

たくんちゅ

田中田門だ

ふはは......私も

〝不死身男爵アドン〟

といわしめた

男!!

たとえゴキブリ

だとて私の

生命力の前には

跪かざるを

えまい!!

もっともひざが倒ればの

はなしだがな?

くっ!!

ククク...貴様ら

下賤の輩の考えなど

このアドン!

とうの昔に

お見通しよ!!

それゆえ私自ら

城塞防護の任を

買って出て

こうして貴様ら

がノコノコ現れ

るのを待ち構え

ていたのだ!!

うそつけ

ぼっ舐りくらったん

だろ

うそでは

なーい!!

出ま

せい!!!

見たか!!

この時のために私が

城塞内に残しておいた

我が青飯中略)騎士団!!

先の戦で数が減ったとは、

いえ貴様の様な小娘

率いるへっぽこ軍隊に

引けをとりはせん!!

よいか!!

かかれ

い!!

一人たりとも

生かして城から

出すことは

罷り成らん!!

さあこい小娘!!

我が弟

サムソン

の敵.....

◎今こそ討っ

てくれるわ!!

もう容赦はせんぞ!!

今度という今度こそ

帝国貴族の誇りに

かけても

なぐさみもの

どあああぁ!!

.....!!

ぬうう

ア・ブッ...ファック

え~~い何を

しておる!!

まだグリフィスを

捕まえる事は

できんのか!?

思いのほか

敵の抵抗が

激しい様

です

どうやらグリフィス

伯の前方に恐ろしく

手練の騎馬が

立ち塞がっており

我が軍はなかなか

近づくことが

できぬ様子...

何ィく!

ブッ!!

何て

やった!!

だ...

誰か止めろ!!

将軍!!

す...

すごい!!

剣が

見えない

...!

こ...

これでは

近づいたとたん

剣風に巻き込ま

れるぞ!!

な.....

なぜだ!?

あの時は

私に手も

足も出な

かった貴様

が...!?

あの時は

体調が

万全では

なかった

女には女の

都合という

ものがある

何ィ!!

生理だった

とでもいう

のかああ!!?

大声で

いうなァ!!

あのバケモノ

が全然歯が

たたねえ...!!

やっぱし

すげえや

姉さんはよ

!!

敵は少数

だ!!

急げ!!

ひるまず

押し切れ!!

鷹の団の命運は

この一戦に

懸っている

んだ!!

うわっ!

っうわ!!

ピピン!!

た~~

ちく

しょう!!

これじゃ

全滅は時間

の問題だぜ

!!

だめだよ!!

逃げるたって

どこへ逃げるのさ!?

後ろは川なんだよ!!

溺れて死ぬ

ぐらいなら

戦って死んだ

方がましだよ

!!

リッケルト

ちゃんが

キレやが

った!

ハハハ

圧倒的で

はないか

我が軍は

!!

それに引き替え

ボスコーンめ...

たかが騎馬

一騎に何を手間

どっておるのだ

...ガッツ

......?

強い!!

百人斬り

なんかより

こりゃ

死ぬ気で

がからねえ

と.....

殺られる!!

よっぽど

生きた

心地が

しねえぜ!!

......

...いや

あの時

ほど...

絶望的って

わけじゃ...

あの時

ほどじゃ

ねえ.....

ハアッ

ほしげ!!

団長

ア.....

アドン

様!!

...っおおお

うぬれえ

力くなる

上はああ

すまん

だす!!

なにとぞ命ばかり

はお助けを!!

これまでの度重

なる御無礼

の数々ど

うか平に

御容赦

くだせえ!!

このと

り!!

ア...

アドン様

いくら何でも

それは...!!

よっりハンや!?す

よないッ!?

「回転のせいで、全国民主党人くらった」

王形リくらったってのにそんなア...

そんなア..

団長

ものすげ

かっちょ

わりィー!!

...

いやかましい!!

引き際を見極め

るのも名将の

器量よ!!

すべては将軍の命に

従ったまでのこと!!

姉さんに個人的な

怨みなどは一切

ございません

でした!

たまたま

敵どうしとして

相まみえたばかりに

戦わねはならんとは

運命とは悲しいものですなァ

いやほんと

城を

お取りに

なりたいの

でしたら

ハイ

どうぞ!

あたしゃ

邪魔

しません!

ですから

どうか

命ばかりは...

空気!

こんなの相手に

マジになってたのか

私は...

ええっやっ

と見せかけて

ぬはあ

ああ

あ!!

さん!!

うわはは

ははは

ぶあかめ!!

コポルイッツ家に千年に

渡り伝えられし

豪弓狙撃術ア

秘奥義

烈射

迅雷破!

ただの矢ではない

それには即効性の

しびれ薬が塗って

あるのだ!

という

わけで!!

貴様の悪業も

これまでだ

このバイタ!!

...これ以上

おまえのお笑いに

つきあっている

暇はない

おわり

BERSERK-7

STORY&ART

KENTAROUMIURA

STAFF

YASUSH.HIRASAWA

TAKASHIUCHDA

SxroRU.OHTUKA

EDITOR

AKIRASHIMADA

●初出一覧

キャスカG...n..m..in.no..

........

決死行し...

...●ヤングアニマル(1983年14号)

決死行って...

...●ヤングアニマル(1983年15号)

●ヤングアニマル(1998年16月)

決死行の...

......いいの..マル(193年17号)

生徒......

...●ヤングアニマル(1993年)の場に

夢のかがり火...

...●ヤングアニマル(1998年40号)

ドルドレイ攻略戦の

......●セングアニマル(30年2月)

ドルドレイ政治戦2...

ドルドレイ政略戦3...

......●ドングアニマル(395年2月

......●ヤングアニマル(1935年8月

ドルドレイ攻略戦4...

YOUNG.ANIMALCOMICS

デジタル版

ベルセルクの

著者

発行者発行所発行日

三浦様太郎さんは、あんまり高い方では出来ないので楽しみました。

原弘文

2016年6月1日

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