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Instructions:
ドルセルク
20GAGA
ということで、Windows1000ANMALCOMCS
22
運「太」郎
三浦「建て
OUNGANWALODMS
HAKUSENSHA
YOUNGANIMLCOMES
ベルセルクの
三浦建太郎
CONTENTS
ほころぶ世界......
剣の丘の再会.....
千年帝国の鷹篇
第二聖魔戦記の章
獣剣士対黒い剣士.........!?
不変......
戦記の序章...!!
関の風の
頭の風(1......
クシャーン猛襲........
........
........
.......
........157
雪と炎とノ前篇
YOONEANMALCOMOS
......
雪と炎とノ後篇
この作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件・
などにはいっさい関係ありません。
ほころぷ世界
最初に気づき
はじめたのは
子供達だった
という...
こら待て
ニコ!
迷子になったら
叱られるのは
オレなんだぞ!
森じゃ勝手に動き
回るんじゃないって
いつも言ってんだろ!!
狼に喰われても
知らねェぞ!
そうじゃなくても
最近はクシャーン
だって...!
よーせー
...え?
にーちゃん
よーせー
見た
何言って
んだよ
もー!
だから
嫌だったんだ
こんなチビすけ
一緒に連れて
くんの!
よせよ
トマ
何つゥーかさァ...
最近
変な感じ
しないか?
けどさニコが
そんな気に
なっちまう
のも
なんだか
わかる気が
するな
あん?
え?
お前もか?
しゅ...
あ
するするオレ
オレも
だから
何が?
何かって
こー
うまく
言えないんだ
けどさァ
そう
そう
?
お前も
何か
感じないか?
...
オレ達昔から
この森には
しょっちゅう
来てっけどさァ
いや
ここって
こんなん
だったっけ?
こんなって...?
ガキの頃は
こんな風に
感じてた気も
するんだけど...
だから
何が?
だからァ
何だか
まるでさァ
夢の中の
森って
いうか...
い今
何か聞こえ
なかったか?
誰かが笑って
...
や
やめろよ!
風..
風に
決まってん
だろ...
......!
...と
こ
止まった
今度は
何だよ!?
!
兄ちゃん
あれ!!
...
あっ
あ
ああわ
木々の虚が
草葉の陰が
波の間が
風の囁きが
井戸の底が
屋根裏の闇が
も...
森の魔物
だ...!!
おいじゃーん
密かに
いつの頃からか
黙は
密かに...
ただ
黙であることを
やめていた
老人が
子供達に聴かせる
昔話の様に
まるで
昔から
そう在るべくして
在ったかのように
黙には
確かに
何かが
息衝いていた
おはよ
とーちゃん
!
..
あー
戻ったぜ
ちゃす
うーーあ
ガッツ...
キャスカ
お姉ーちゃん...
うわあ
...
遅く..
なっちまったな...
ガッツが
出てった後
すぐ
だったんだ
......
すまねェな
...ううん
とーちゃん
言ってた
死に際に会えたん
だからそれだけでも
ついてたって
それに
でもほんと
よかったよ!
ねー
死顔をガッツには
見せたくないってさ
それで
ガッツは
これから
どうするの?
キャスカ
お姉ちゃん見つかって
あのままいなく
なっちゃったら全部
あたしの責任だもんね
まさかまた
お姉ちゃん
おいてったり
しないよね?
...みんなで
みんなで
一緒に暮らそうよ
ここで
ガッツが
いればさ!
キャスカ
お姉ちゃん
だってもう
大丈夫だよ!
あの鉱洞だって
みんなで改造して
もっとお家らしく
すれば
住みやすくなるよ!!
ガッツが一緒に
いて優しくして
あげれば
お姉ちゃんだって
もう逃げ出したり
しないよきっと
......
.....そう
だな
ほんとにっ?
まー
約束だよ!!
いー
かねェ?
ん
そんな
安請け合い
しちゃって
!
...実際
ノンコクスな
もんだぜ
ほんとに
ほんとォ!?
ああ...
キャスカを
取り戻した
とたんに...
いいや
取り戻そうと
剣を振っている
直中でさえ
オレは.....
あいつのことを
オレの目の前に
現れた
あいつは
魔物ではなく
人の姿をしていた
まるで
あの頃から
そのまま
抜け出して
来たかの様に
オレは
あいつを
目にした
一瞬
殺意を
忘れていた
許せねェ
当て所ない旅だった
当て所ない旅だった
僅かな怪異の噂と微かに烙印に感じる気配を頼りに
僅かな怪異の噂と
微かに塔印に感じる
気配を頼りに
何処にいるかも
わからない
この世にすらいない
あいつの影を追って
死霊どもを掻き分け
さ迷ってきた
だが今
あいつは
オレと同じ
世界にいる!!
オレが踏み締める
同じ大地に!!
オレの剣の
届く先に!!!
......
あ
そう言えば
今
お客さんが
来てるんだ
客?
うん
何でも
リッケルトの
古い知り合い
なんだって
リッケルトの
兵隊だった頃の
お友達だって
言ってたから
ガッツも
知ってる
人じゃない
かな?
白銀の
長い髪で
今二人で
剣のお墓の
とこにいるよ
男の人とは
思えない
ほど
すっっごく
きれーな人
だったよ
何だかまるで
おとぎ話の中の
人みたいな...
あの日
ガッツと
キャスカの
他には
誰も帰って
来なかった
ほんとに
まだ
信じらんないよ
あの日
何があったのか
オレ
知らないんだ
ジュドー
コルカス
ピピン
みんな...
誰も
ガッツは話して
くれないし
オレも聞くのが
怖くって!
...もう全部
すべてが
でも
終わって
しまったん
だって...
無くなって
生きて
しまったん
だって
思ってた
ハア・
こうして
また
会えるなんて
さ...!
ハア
剣の丘の再会
ガッツ!
ガッツ!?
ちょ
ちょっと
待って
...!?
どけェ
リッケルト!!
どかないよ!!
いきなり斬り
掛かるなんて...!!
今のガッツの目
本気だった!!
グリフィス
なんだよ...!?
オレ達の
あのグリフィス
なんだよ!?
.....
どう
してさ!!?
あれは...
あれは
もう...!
お前の
知ってる
グリフィス
なんか
じゃねェ...!
!
何言って
るの?
いいから
どいてろォ!!
いやだ
!!
わかん
ないよォ!!
変わらないな
ロより先に
剣を振る
...いいや
むしろ
同じ顔で
同じ笑みで
初めて出会った
頃の
お前の様だ
同じ声で
オレを
語るんじゃ
ねエェ...!!
てめェ...!!
お前に
会いに
いったい
ここに
何しに
来やがった!?
あの塔では
ずいぶんと
騒々しかった
からな
お前と
二人きりで
話している
暇は無かった
この場なら
相応しいだろう
オレ達
鷹の団が
こうして
再び
集うには
その名を
口にするん
じゃねェ!!
確かめに
来たんだ
この新しい肉体で
おまえの前に立って
心を揺さぶる
何かが
あるのか
どうやら
オレは
自由だ
うわっ..
何も...
お前がやった
ことに...
お裏切っがあったっ
あいつらに
何一つ
感じちゃ
いねェっ
てことか!?
オレは
オレの夢を
裏切らない
それだけだ
...な!?
!
久しいな
黒い剣士!!
ンッド!!?
うう
どうしたの
キャスカ
お姉ちゃん?
......
この気配は...
あうー...
獣剣士対黒い剣士
ガッツの
あの大剣の一撃を
受け止めた!?
あの男は
いったい...!?
よくぞ
我が預言を
撃ち破り
生き残った!!
嬉しいぞ小僧!!!
...
何がどうなそるのか
すごすぎて
ちゃんたすいよ
すごい!!!
見事だ!!
人間の身で
よくぞここまで
練り上げた!!
こうして
この姿で
修羅を生き抜いた
貴様ともう一度
剣を交えて
みたかったぞ!!
...どういう
ことだ
なぜ
てめェが
グリフィスと...
そこを
退けェ!!
オレは
グリフィスに
用が
あるんだ!!
言葉は
無粋!!
押し
通れ!!
撃ち
落とし!!
潜った!?
人間の
反射速度
じゃねえ!!!
なんて
剣圧だ!!
やはり
こいつは
とんでもねェ
怪物だぜ!!
この剣で
なけりゃ
刀身ごと
なます切りだ!!
受けに回れば
一気に
潰される!!!
瞬き
一つで
確実に
頭を割ら
れる!!
ひと太刃合わせる
ごとに骨が軋む!!
受け流せる様な
剣圧じゃねェ!!
同じだ
あの時と!!
だが
戦える
あいつに
辿り着くまでの
数えきれない
夜が
オレを
叩き上げた
邪魔だ!!
凄まじい
.....!!
こんな戦い
戦場でだって
見たこと無い!!
あの大剣を
あんなに
使い熟して!!
...でも
あの怒り...
強くなってる!!
想像もできない
ほど!!
あの執念はデーフィス
おの幸さ(グリフィスに
向けられて
いるの?
...なぜ!?
おう
!
オレの...!
あっ
一気に
押し切る
気か!!
!
まずい
両手を
封じ
られた!!
ぐあ...
...!
...な
なんて
戦い
なんだ!!
死線......
攻防の最中
剣にダメージを
受けるや否や
二刀に切り替えた
あの男もすごいけど...!!
追い込まれた瞬間
雪に埋れた剣を
あんな形で利用する
ガッツの咄嗟の判断力!!
信じられないほどの死線を
ガッツは越えてきたんだ
トクン
鼓動...
微かに
高鳴って
オレの血は
...これは
オレの器となり
融け合った
凍てついたはず
あの赤子の
想いか
トクン
聖魔戦記の草
不変
いや
NHK
見事だ..
貴様との
剣舞に
今少し
興じたい
ところだが
人間の
身で
蝕を
生き残り
使徒どもとの
戦いを潜り
抜けたその力
どうやら
クシャーン
どもから
奪いしこの斬馬刀
貴様のその斬魔刀
には少々
見合わぬようだ
見事な
剣!!
ここから
だ!!
見事な
技よ!!
まだまだ
味わい
足りぬ!!
...
ゾッド!!?
間違いない
あれは...!!
あの男が
不死者ゾッド!?
喰らい
足りね!!
......!
ういうこと!?
そういえば、
それは...
!
ガッツ...!
あそこ
は...!!
ゴドー親方の
鉱洞...!!
こらーキャスカ
お姉ちゃん!
んもー
また勝手に
出歩いてェ!
!
ハカ
野郎!!
来るな!!
!
ガッツ?
今なんか
ものすごい
音が...
う..
う
!
ギャーかいじゃ
うぅー!!
キャスカッ
キャス...
.....!
キャスカ
お姉ちゃん
!!
あ・あ...
う..
と..
ひ...
..やめ...
うぎ...
そこまでだ
行くぞ
...ま
!
待て!!
何処へ...!!
言ったはずだ
オレは
オレの国を
手に入れると
なにも
変わりは
しない
オレは
オレの国を
手に入れる
戦記の序章
何も
変わりは
しない
うわっ
何も
リッケルト
終わって
など
いない
真実を
知って
オレを
憎むなら
それでいい
だが
もし
それでも
夢の続きを
追えると
言うのなら
拒む
理由は無い
...ま
待ってよ
わからないよ
真実って
何さ!?
変わり
は
しないだと...!!
.....!!
だめだガッツ!!
どけェリッグル
あれだけの
ことを
やって
.....!!
何も
変わりは
しないだと!!?
お前は
知っていた
はずだ
オレが
そうする
男だと
お前だけは
...ガッツ
オレにも
聞かせてよ
真実を
あの日
グリフィスや
鷹の団に
何があったのか
どんなに
辛い話だって
オレにも知る
権利がある
はずだろ!?
...ううん!
知らなくちゃ
ならないんだ!!
ガッツ...!!
トクン
トクン
...真実
なの?
......?
...そんな
そんな
ことって..
なんとなく
気づいてはいたけど...
...そうか
あの
イメージは
その時の...
あー
......?
あーあ
だめだ
全部
埋まっちゃっ
てるよ
どーしよう
これじゃガッツと
キャスカ
お姉ちゃんの
お家が...
せっかく
みんなで
いっしょに...
オレも
行くよ!!
ガッツ
だけが...
そんな重荷を
背負い込んで
......!!
なのにオレ
何も
知らずに
...!!
こんな所で
一人
ぬくぬくと
......!!
連れて
行ってよ!!
オレだって
オレだって
鷹の...!!
だめだ
どうして
...!?
お前には
.....
グリフィスは
憎めない
行っちゃう
の!?
!
みんな...
みんな
行っちゃうの!?
なにやってんのさ!
のさ!
エリカ!!
早く
おっかけ
なさいよ!
......
んで?
結局
どーすんの
?
まだ
...もう
キャスカを
おいては
行かない
復讐の旅
続けるの?
ましゃか
キャスカを
連れて
復讐の旅を...
そんな
こたァ
無理だ
わかってる!
みれん
た...ったら
烙印の者が2人
あんまり長いこと
一か所に居ると
ろくなことに
ならないのは
わかってる
だけど
妖精の鉱洞は
崩れ
ちゃったし
これじゃ
ここに留まる
のはちょっと
無理じゃない
?
断罪の塔で
証明済みだし...
他にエルフの
住処ってのは
この近くには
ねェのか?
そりゃ
ないこた
ないと思う
けど...
それでまた
キャスカ
閉じ込めるの?
かわいそー
じゃん
そもそも
それがいやで
家出したんで
しょ?
へこにはひとつ
エルフの
ちえぶくろじゃ...
ある!
あったぞ!
ちょっと遠いけどたぶん
この世界の何処よりも
安全でビューテホーな
パラダイスが!!
かなァ
どーして気づかなかった
?
オレん家
一晩だけでも
泊まっていけ
ないの?
言ったろ
この烙印がある限り
オレ達は死霊や
魔物どもを呼び
寄せちまう
エリカに
だって
そうなれば
お前にも
危害が及ぶ
オレは..
...!?
ゴドーの遺言だろ
けど
やっぱり
...
かけ替えの
無いものを
オレ
だって...
おっぼり
出すな
元気でねー
キャスカ
お姉ちゃん!!
しっかり
守らなくちゃ
だめだよー
ガッツー
!!
そういや
オレが
鷹の団を
飛び出したのも
ちょうど
こんな
雪の中だったな
あいつと
やり合った
のも
今日みたいな
雪の丘だった
...今度は
オレが
置き去りに
されたって
わけか
言った
はずだ
お前は知って
いたはずだ
オレは
オレの国を
手に入れると
オレが
そうする
男だと
お前だけは
置いてきゃ
しねえさ
もう
置き去り
にはしねェ
今度は
喪失わない
...
ミッドラ
西方シェト
いや...
ひィァァ
やめて
くれェェ..
私達これから
どうなるの
さあね
きっと奴隷として
やつらの国に連れて
かれるんだ
でなきゃ
クシャーンの子を
孕まされて...
異民族を支配するには
一番手っ取り早いからね
いやァ
ア...!!
噂で聞いた
けど
クシャーンは
女を神の
生贄にするん
だって
どの道もう
お終いさ
この町も
この国も
鷹の団
さえ
あの方さえ
居て
下されば
こんな事
には..
今さら
言ったって
しかたないよ
どうしち
まったん
だい
この子?
両親とも
目の前で焼き
殺されたんだ
おかしくなっち
まったのさ
きっと
来るよ
もうすぐ
救いの手が
来る
光の鷹が
来る
聞こえる
風がそう
囁いてる
まったく都市を
一つ陥すごとに
これでは
手間がかかって
仕方無いわ
しかし将軍奴らは我らの
再三にわたる降伏の勧告に
応ずるそぶりをみせません
少々
我が軍の
恐怖の薬が
きき過ぎて
おるよう
だな
屈従すれば
戦奴として
生きながらえよう
ものを愚かな
我が軍はすでに
この地に至りて
6つの城塞を
陥落せしめた
自ら
殲滅戦を
招き寄せて
おるわ
なのに
貴様らと
きたら...
一族をあげて
ただ一人の
人間を
捕まえることも
適わぬとは
呆れ果て
たぞ
バーキラカ
よ
何が戦士の
一族か
片腹
痛いわ
しかも言うに
事欠いて
鷹が魔獣に走った
乗って
飛び去った
などと
その様な戯言
誰か信じる
失礼ながら
此度の優攻
そもそも大神官様への
神託が発端であると聞き
及びますなれば如何な
超常的な事象が起こり、
得たとしても...
奴隷
風情が
知った風な
口をきくな
神官などに
戦の何が
わかるか
我々武人に
言わせれば
大帝もこの様な族を
兵として取り立てたよ
座興とはいえ
任まで
御与えに
なるとは
神託など
戦のロ火を切る
単なる口実に
すぎぬわ
御酔狂な
ことだ
その様な
世迷い言に
縋るしかない
貴様ら
バーキラカも
哀れなものよ
かつての
皇位継承権
争いに敗れた
皇族に与し
国を追われた
貴様らだが
元々の身分は
奴隷階級だ
国への帰還が
許された所で
何がある?
な
何をするか
貴様...!
うお!!
火急のことにて
御免
!
しくじった
逃げ...!
うわあああとひああ!!
ひいい
失礼
つかまつった
は速い!!
何たる手際!!
しかも
素手にて
鉄の甲冑を
拉ぐだと!?
化物か!?
それでは
我らは
鷹の探索の
任に戻ります
翼の国の
えー
え...あれは
そうです
...
...
あれは...!?
光の鷹...!!
バカな!?
なぜここ
に.....!!
...き
貴様
何...
えっ?
か...
閣下
き貴様ら
何をして
おるかァ!!
殺せェ!!
矢を
放てェ!!
ま
待て...!
や
矢が
一本も...?
よ!
避けた
のか?
バカな!!
できるはず
ないだろ!!
あれだけの
数を!!
偶然か...
しかし...
ハ...
バカ者
!!
二射目!!
放てィ!!
単なる
偶然に
決まっ
てる!!
何を
惚けて
おるか!!
!!
な
何事...?
な
何だ
こいつ
は...!?
あの男の
仲間か
!?
そやつも
討ち取れ!!
何だあの
戦士は...!?
...
ええい!!
早く
あやつを
仕留めよ!!
怪物だ!!
う狼狽える
な!!
もたもたするな!!
敵はたかが
二騎だぞ!!
ちィ
!?ひっ
...
敵車故
馬上にて
御免
我が名は
ロクス
光の鷹と
お見受け
します
神託に導かれ
この場に馳せ
参じました
相違
ありませんか
?
月光の騎士
ロクス
お前の剣を
受け取ろう
恐悦!!
光の鷹
鷹って...
まさか
そんなはず
死んだって
聞いたよ
いいや
間違いないよ
あの御方は
.....!!
あたしゃウインダムの
凱旋パレードで御顔を
見たことがあるんだ
間違えっこないよ!!
あの御方こそ
ミッドランドの
守り神.....!!
ババカな
たかが
三騎に...
...
この人だ...
この人なんだ!!
おい
空気が!!
ちょっと
あんた
危いよ!!
グリフィス
風が囁いていた
風が囁いていた
今世界が
変わり始めた
のだと
[鬨の風(1)おわり]
鬨の風呂
聖魔戦記の章
RSERK
けれど
止めろ!!
あの
二騎を
止める
のだ!!
若
待て
こいつらに義理立て
した所で
何の利がある
それよりも
この混乱に乗じて
鷹を捕えるのだ
...すごい
きれいな人
人間じゃ
無いみたい
危ない...!
バカな...!!
!!
遅い
鈍い
ターパサを
撃ち落とした
だと!?
バーキラカ
の頂点
ターパサが
聞いて呆れる
その
仮面...!!
貴様は
夜魔!!
御告げ
聞いた
あんたが
光の鷹か
一族の
追放者が
なぜここに!?
.....
あんた
美し...
いつかあんたの
首を切り落して
私のものに
する
ケフフ
クフ
クフ
その時
まで
あんたに傷は
つけさせない
おう!
遊んでやる
せっ
城門を
閉じろ!!
やつらの
逃げ道を
塞げ!!
な
何だ!?
きょ...
巨人!?
竜...!?
ひ
怯むな!!
敵は
一人だ
かかれェ
!!
ひォァン
火を吹いた
...!!
伝令ェ!!
城塞内全軍
出撃せよ!!
うっ..
こ
これは
...!?
何者だ!?
あれが
光の鷹
世界の
救いの
御手
...それとも
あ
帰って
きた
フッ。
ありがとう
なんでわざわざ
鳥なんかに?
光体のまま
あの力場に
近づくのは
危険だったの
へたをしたら
幽界の迷い子
に...
んもォー
シールケの話
むつかしくて
わかんなイー
御使いは
闇の鷹なり
罪深き黒き羊達の主に
して
盲目の白き羊達の王
世界に
暗黒の時代を
呼ぶ者なり
嘘せ返る
様な臭い
立ち込める
血の臭いで
赤く染まっている
頭の奥が
痺れている
夕日が血を
照らして
すべてが
赤く赤く...
ただ
凄惨なはずの...
この風景
けれど..
けれど
それは
喩え様もない
一枚の絵の様
私達は
今確かに
何が
途方も無い
物語の中に
いました
BERSERK-
...雪と炎とノ前無い。
BERSERK
いいもんですね
大人数で移動
するんじゃなくて
こういうしんみり
したのも
良かったですね
とりあえず
雪と風をしのげる
場所が見つかって
いかにも
旅って
感じが
しますよ
どこがだ
寒いわ空腹
だわ
ろくでも
ない
それじゃ
やっぱり聖都に
帰りますか?
黒い剣士は
あきらめて
そのつもり
は無い
更法どころか
へたをすれば
異端審問に
かけられるの
がオチだ!!
大審院の連中に聖鉄鎖騎士団は整民共々怪物に飲み込まれて
飲み込まれて
しまったと報告
しろとでも
言うのか?
副長
だいじょーぶ
かなァ
...それに
あの屋敷には
それにしてもお前
そんな所で
何をしている
こっちにきて
火にあたっ
たらどうだ
もう戻る気
は無い
......
この雪の中
出歩く
者が
いる
ものか!
いいから
体を温めよ!
食糧を調達する者に
倒れられては
私が困る!
いえ
御気遣い無く
クシャーンでも
出たらまず
ですから見張りを...
ファルネルゼ様と
出会ったのも
ちょうどこんな
雪の夜だった
火は
寒さと空腹は
幼いあの日に
誘う
オラ!
今日から
この地区の
エサ場を
仕切るのは
オレ達だ!
てめェ
みてェな
チビにやる
分け前は
ねェんだよ!
とっとと
失せな!
ひいいっ...
ここは
聖都
は
ままで..
神の
坐します
都
そびえる塔の群れは
神を讃えるため
ーーっ...
鳴り響く鐘の哭は
神への讀歌
ゴーーーッ!!
ここでは
すべてが神のために
在り
神に差し出される
差し出す!!
ものを
持たぬ者には
そんな都の外れの
朽ちがけた荒家に
幼い私は
それと二人で
暮らしていた
二階の
二番奥の
薄暗い部屋
ギィィィ...
少々
生きづらい
都だった
いつも
その扉を
開けるのが
変態だった
病で骨と皮に
痩せ細った
それは
お食事ですよ
お母さま
幼い私に
死を連想させた
何処へ行って
いたのです?
母さんがこんなに
苦しんでいると
いうのに...
背中が痛むの
さすっておくれ
浮き出し
よじれた
背骨とあばらは
どうした
のです
その傷は?
何かえたいの
知れない
怪物を思わせた
これはその
町の子供と
ケンカを...
あなたは
貴族なの
ですよ!
下々の者と
争うなんて
以ての
外です!
誇りを
お持ちなさい!!
と
あなただけが
私の希望なの
です
いずれ
あなたの
御父様が
私達を迎えに
来ます
いずれあなたの御父様が私達を迎えに来ます
その時あの方を
失望させることの
無いようにあなたは
貴族としての誇りを
身につけなければ
なりませんよ
母さまそんなに
興奮しないで
また咳が止らなく
なります
あなたに
これを...
昔一母は侍女として
さる貴族の屋敷で
働いていたらしい
その当主との
蜜月の末
私を授かったの
だという
肌身離さず
持って
いなさい
誇りを持て
母はうわ言の
ように
繰り返す
あそいつなれだか
あなたの
身の証を
立ててくれる
でしょう
母は甘い記憶に縋り
自分の夢を幼い私に
背負わせることで
生き永らえていた
彼女は想像すら
しなかった様だ
私は貴族の
御落胤という
わけだ
十歳に満たない
子供がいったい
どうやって病床の
母との二人の生活を
切り盛りしている
のかを
母は毎日
幼い私には
背負い切れぬ
誇りを強要し
半殺しに
しちまえ!
昨日は
兄弟が
世話ん
なったな
都は毎日
幼い私から
根こそぎ
誇りを
奪い去った
私はいつしか
表情を無くし
何も感じなく
なっていた
...それも
いいかも
しれない
...
車輪の音...
体が
動かない
このままでは
雪に埋もれて...
止めなさい!!
いや...
これから
楽かも...
...
馬車を
止めて!
御嬢様??
一目で
わかった
”貴族”
私にとっては
呪いの言葉
...変な
兎
見下していたのは
私の様な紛いものとは違う
頭のてっぺんから爪先まで
非の打ち所の無い
無礼者!
貴族の御令嬢だった
何事です
彼女様?
聖餐式に遅れて
しまいますぞ
聖餐式は
中止よ
何です?
その小汚い
子供は
生き倒れ
ですかな?
その子を馬車に乗せなさい
乗せなさい是友こ
興味が盛敷に連れて帰ります
帰ります
御嬢様その様なことは
ことは
私どもが...
許しま
せん!
この子は
私が介抱
します!
:::怪我をした
小犬でも拾った
つもりなのか
お前の命を
救ったのは
この私です
皆は
下りなさい!
いいこと
だからあなたは
もう私のもの
ですからね
その時の
私には
でも
そのお陰で
誓いなさい
思わぬ
働き口を
手にする
ことが
できた
これで
この陰鬱な
怪物から
解放される
計りかねた
さすがに
心が軽く
ならなか
ったと
いえば
うそになる
貴族の
御屋敷で?
母の一言に
御名前は
何と?
貴族社会に
触れる
またとない
機会です
慌てて聞き
そびれて
しまいました
明日から
住み込みで
働くように
言われました
しっかり
お務めなさい
お給金がいいので母様の身
母様の身の
母様の身の回りのことは家政婦を一人覆おうと
ルおうと
思っています
心配しないで
罪の意識を
覚えつつも...
ヴァンディミオン家
その財力は世界屈指
二国の国家予算を
凌ぐと言われている
諸国の王家にも
その血筋を多く送り込み
宗教世界においても!!
この聖都を中心に
絶大な影響力を誇る
名門中の名門は
お前は
今日から
私専用の
小間使い
よ
改めて見る
改めて見るとてっかいなァ
新しい主の
幼い私には
知るよじも
無かった
多少の
理不尽な
注文にも
私には
絶対服従よ
しっかり
やりなさい
忌わしい
あの日々から
解き放たれた
はいファルネーゼル
ネーゼ様
そう思うと
堪える
ことができた
かわいそうに
あんたも
よくもつね
馬から
ぶちたって
ファル
ネーゼ様付きつるをいよ
の召使いは
みんなあの
ご気性に
迷えられずに
逃げ出しち
まうのさ
中には服に火を
つけられて
大やけどを
負った子もいるんだ
あんたも
御嬢様の御機嫌を
損なわないよう
気をつけるんだよ
この小さな
暴君を
屋敷中の者が
腫れ物に触る
かの様に恐れ
疎ましく
思っていた
しかし彼女が
そうなるには
相応の理由があった
親の愛は
ヴァンディミオン家の
当主である彼女の父親は
仕事に熱心でほとんど
この屋敷には寄り付かず
母親は娘を放って
毎日放蕩の限りを
尽くしていた
娘を物で
埋め尽くす
ことで示された
この広大な
屋敷の中で
文字通り
ファルネーゼ様は
野放しだった
厳しい
彫像の群れが
見下ろす
重々しく
薄暗い迷宮
何十人もの
使用人を
抱えながら
それは
何処か
私と母が
暮らした
めったに
すれ違う
ことすら無い
あの陰鬱な
荒家を
連想させた
この
巨大な牢獄で
彼女は二人
気ままに
暮らしていた
かぜひきますよ
哀れみや
打算だけでは無い
何か同じ様な
匂いを互いが
感じ合っていたの
かもしれない
ある嵐の夜
いいこと?
今夜は一晩中
お前はここに
いて私の手を
握って
いるのよ
はい
キャー
いやああ!!
ファルネーゼ様
大丈夫です
キャアアア
ヤアアア
大変だ
窓が...!
お前
あの雷を
何とか
しなさい!!
それは
ちょっと...
ファルネーゼ
様!!
ファルネーゼ
様
何処へ...!?
!
彼女は嵐の中を
悲鳴とも笑いとも
つかぬ奇声を上げ
踊る様に
走り回っていた
その姿には
何か鬼気
迫るものが
あった
ファルネーゼ
様!!
嵐よ!!
!?
彼女の常軌を
逸じた行動が
彼女の回りから
人を遠ざけた
自分も嵐に
なって
しまえば
いいのよ!!
私は彼女に
屋敷の裏の森へと
連れて行かれた
そこは森の
奥深くにある
少し開けた
場所だった
気がつくと
そこここに
小枝を
集めて
ちょうだい
小動物のもの
らしき骨が...
...
それは
ここ数日
ファルネーゼ様が
大変かわいがって
いた小鳥だった
やがて
静かになった
ファルネーゼ
様...!?
この子
ちっとも私に
なつかないの
だもの
小鳥は
しばらく
激しく羽ばたき
鳴きつづけると
ここは私の
火刑場よ
神聖な祭壇
悪い子は
みんなここで
燃やして
しまうの
炎に照ら
された
彼女は
大やけどした
使用人がいたって
信用人がいたってうそじゃなかったんだ
うっとりと
微笑みながら
そう言った
彼女は
そうやって
まるで自分から
人を恐れさせ
遠ざけようと
しているようだった
幼い彼女は
自らすすんで
...けれど
火刑台に火を
くべていたと
聞いた
それならば
なぜ...?
ファルネーゼ様の
寝室から見下ろす広場
そこは昔
邪教徒狩りの
盛んだった頃に
火刑場として
使われていた
幼い彼女は
闇の中で
ひとりきり
この窓から
差し込む
炎のゆらめきに
照らされて
いだのだろう
お父さまァ
ファルネーゼ
待っていなさい
今仕事の話を
している所
だから
はい
お父さま
捨てなさい
何なら
新しいものを
いくらでも
とりよせてやろう
とにかく今は向こうへ
行っていなさい
ある雪の日
この屋敷の当主が
帰宅した
雇われて一年以上に
なるが見るのは
これが初めてだった
...はい
おや?
何だね?
その薄汚い
人形は
あの
お父さま
使用人仲間から
聞いた話では
あの兎の人形は
何年も昔に
ただ一回きりの
家族旅行の折
ファルネーゼ
様?
ファル
ネーゼ様が
自分から父親に
せがんで買って
もらった
思い出の品なのだそうだ
思い出の品
なのだそうだ
......
ファル...
あっちへ
行って
お前も
燃やして
しまうわよ
彼女は脅えているのだ
この広大な牢獄に
ただひとり放置されて
脅えているから傷つけ、脅入でいるがら遠ざける
脅えているから
傷つけ
脅えているから
遠ざける
脅えているから
脅かす側に
なろうと必死なのだ
子供は
幸福に手を
延ばす前に
やがて本当の
本当の
自分が
現実に
順応して
しまう
自分を
埋めて
見えなく
なるまで
迷宮に
雪が
積もっていく
ある時
私は御館様に
呼び止められた
何でしょう
御館様
これです
か?
盗んだのだと
言いがかりを
つけられる
のだと
思った
よく
見せて
みよ
お前の
首から
さげておる
それは...
おお
やはり...
それには
若き日の
父と母の肖像が
はめ込まれていた
...父との
対面だった
私は
特にそのことで
心動かされる
ことは無かった
この人が...
あっけない
ほどに
しかし
ファルネーゼ様が
私の異母兄妹である
事実は
私を少なからず
動揺させた
父は言った
ヴァンディミオン家
には男児...私の兄が
3人おりそれぞれが
次期当主の座を
欲し対立していると
これ以上、跡目争いに
無用な混乱を
生じさせぬためにも
妾腹である私に二門を
名乗らせるわけには
いかないと
この先秘密を守ると
約束するならば私に
貴族の称号を与え
相応の暮らし向きが
立つ様に
取り計らうと
母には
御会いに
なって頂ける
のでしょうか?
その内にな
これほどの
財力があれば
私と母を
探し出すこと
など雑作も
無かったはず
これぞ
神の御導き
です...!
体のいい
ロ封じ...
哀れな
母..
私は父の条件をのんだよ。
良かろう
この屋敷に留まる
ことを希望した
実は
ファルネーゼには
私もほとほと手を
焼いていてね
私の前では猫を
被っておる
様だが...
お前があれの
相手をする様に
なってからは
歴敷の者達も
随分と助かって
いると聞いている
年に一度しか
娘と顔を合わせ
ない父親の
白々しいセリフ
私達に今
降り積もる雪を
溶かす力は無い
せめて
自分と同じ温もりを
互いに感じて
いたかったのかも
知れない
...
雪と炎と/後篇
はいはい
助訳NH
迷宮に時は
たゆたう
そしていつしか
木々は
その枝を
奇妙な果実を
実らせて
箱庭の外へと
延ばじ始める
降り積もる雪の下
二本の苗木は歪み縺れながらも
育っていった
ファルネーゼ様
どうか私めと
一曲御相手を
ファル
ネーゼ様
いやどうか私めと
私めと..
失礼
セルピコ
相手
なさい
取り付く
島も...
無いな
まったく
気難しい方だ
またあの
護衛役の男と
しか踊らない
つもりか?
皆彼女に
近づこうと
狙っている
聞いたぞ
一応勝位は
持っているが
何でも元は
ファルネーゼ様
付きの小間使い
だという話だ
ヴァンディ
ミオンの草の
下に入ろうと
跳起なのだ
やつは
平民出か!?
何者なんだ
あの男は?
!
ファルネーゼ
様?
私の連れを
侮辱する
ことは
赦しません!!
ファル...
決闘
よ!!
彼女の御父上
ヴァンディミオンの当主
その人がやつの後見人
らしいまったくうまい
こと取り入ったものだ
ただし
私は女の身
当方は
侮辱された
本人が御相手
いたします
やっぱり...
あっ...
いやいや
これは...
うきわけと
いうことか
です
お見事
平民出身とは思えぬ
大した腕ださすがは
ヴァンディミオンの
御令嬢の警護を任される
だけの事はある
先程の非礼
お詫び申し上げます
ファルネーゼ様
......
この傷は
先週
これと
これは
先月のもの
なぜ本気で
やらないの
?
このままだと
その内つぎはぎ
だらけの人形の
様になって
しまうわね
...そんな
...ふん
買いかぶり
ですよ
お前の剣の腕なら
どの決闘にだって
充分勝てたはずよ!!
つぎはぎ
だらけの
人形も
まあ
いいわ
変わってて
面白い
かもね
いつの頃から
だろう
歪んだ
形とはいえ
ファルネーゼ
様が私に
主従の関係
以上の想いを
持つ様に
なったのは
あの箱庭を
ゆりかごに
育った2人に
してみれば
それは
むしろ
自然なこと
だったのかも
しれない
子供の頃
この都に
いやと言う程
教え込まれた
報復は報復を
招くだけ
愚かなことだ
ファルネーゼ様の
名誉を傷つけず
しかも波風立て
ないには
この方法が一番
その年
聖都では
浮浪児を
よく見かけた
母の病状は
進み
やむなく
療養院で
入院生活を
おくっていた
母にはもう
ああ
だんな様
お待ち
申して
おりました
私が誰なのか
わからない
母の顔から
あの
厳めじさは
消えていた
結局
父は母の元に
一度も足を
運ばなかった
夢を
みつづけ
ついには夢の中の
住人となった母
それは救いだった
のか..
何年かぶりに
御館様が
戻られた時
のこと
そ
そんな
急に...
結婚?
一人娘だと思って
少々放任が過ぎた
様だ
十六にも
なって
貴婦人
としての
品位も
身につけて
おらんとはな
不服かね?
お前のためを
思えばこそだ
ファルネーゼ
聞き及んで
おるぞ
舞踏会に
出向くたびに
決闘騒ぎを
おこしておる
ことを
相手は
さる王族
心の広い御方で
お前の素行の
悪さを知った
上でこの縁談を
御受け下された
お
あの..
言うまでも
無いがこれは
我がヴァンディ
ミオン家のため
でもある
わかるな?
...はい
お父さま
育つに委せて放置された
奇妙な果実
しかし熱れ頃になれば
それを抱くのは森の所有者だ
ファルネーゼ様ァ
ファル..
!
いやだ...
ここを
出られは
しない
外では..
ここの他で
生きてなど
いけない
...でも
もしお前が
私を連れて
逃げるなら...
お前なら
私にあわせて
......
歪んでいるから...
父の
母の
兄妹の
私達を縛る
すべての軛から
火事だ
...!!
なぜ
この時
逃げ出すことが
できなかったのか...
御屋敷
が...!!
御嬢様か
乱心なさ
れた
この火事で
屋敷の一棟が
焼け落ちだ
愚かな
娘だ
まさか
これほど
とは
この枠に関して一枚の他者は許さぬ
ヴァンディ
ミオン家の
名に泥を塗る
ことになる
婚礼も
とりやめた
ファルネーゼ様は
修道院へ
送られることになった
御館様の命で
特別に
身の回りの
世話役と
監視役を
兼ねて私も
同行すること
となった
あれは
鬼子だ
私の手
には
負えぬ
計らずしも
彼女の願いは
叶えられたの
だが...
その日以来
ファルネーゼ様は
私との間に
主従関係以外の
ことは持ち込ま
なくなった
心穏やかなる
神との対話の日々...
うーん...
ウァンデ
の名は
彼女にその暇を
与えなかった
おお何と
凛凛しい
伝統に則り
聖鉄鎖騎士団
団長は女性と
定められて
おるのですが
映えある
ヴァンディ
ミオン家の
御息女と
あらば
申し分ない
よろしく
頼みまし
たぞ
実務に関しては
副長たるアザン殿が
万事仕切って下さる
ので御心配
めされるな
騎士としての
心構えなど
色々と御尋ね
になるがよろしい
でしょう
よろしく
御見知り
おきを
うむ
そして
偶然にも
その年の冬
聖都では
邪教徒による
寺院や貴族の
屋敷への
焼き打ちが
横行するように
なった
典礼警護が
主な任務だった
聖鉄鎖騎士団も
あの
廃屋だ
全軍
突入!!
ファルネーゼ様は
何かに憑かれたか
の様に
否応なく
邪教徒討伐にゃ
狩り出される!!
ことに!
自ら陣頭に立ち
邪教徒達を
狩り集めた
その勤勉な働きぶりは
大審院も舌を巻く
ほどだった
...
炎に
照らされた
ファル
ネーゼ様
の表情
それは
あの時の
ものだった
炎...
ファルネーゼ様の
心に焼きついた
ファルネーゼ様は
自分の居場所を
みつけていたの
かもじれない
幼い日の
原風景
邪教徒
彼らは
いわゆる
悪魔崇拝者
ではなく
貴族や寺院が
世の中の富の
ほとんどを
独占している
ことに異議を
唱え
神の前では
人は皆平等で
あると説いた
ところ
異端派と
呼ばれる
者達だった
法王庁から
異端であると
糾弾されたのだ
自らの地位や権力を
脅かされた者達の
彼らへの弾圧は
熾烈を極め
捕えられた
者達の
殆どは
その日の
食べ物に
すら
事欠く
身内に二人でも
邪教徒が出れば
家族は全員
審問を強要された
それは事実上
一家全滅を
意味していた
貧しい
第三階級の
者達だった
それは
私の
原風景
でもある
しかしどんな
凄惨な光景を
目にしても
私の心が
揺さぶられる
ことは無かった
その瞬間までは
まさか療養院が
巣窟となって
おろうとは
ついに彼奴等の
本拠を叩くことが
できましたな
お見事です
ネーゼ様
母さま...
ん?
その方
今何と?
何故?
おお神よ
何故母が
ここに?
セルビコ
?
これは何かの間違いだ
だって母は...
母にはもう
何も
わからなく...
...
母さま
その方
今母と
申したか?
あの中に
そなたの
母が居ると
?
そんなことは
ありえません!!
聖鉄鎖騎士団
団員の
身内に
邪教徒が
居るなどと
...!
私が
あなたを二人残し
あの家を出て
行ったから...
いやしかし
今確かに
もしそれが
薄実ならば
これは大問題
ですぞ
私のせいか!?
御主人様
そのお陰で
あなたの願いは
叶えられたのでは
ありませんか
おお
なのに
あなたは
あれからずっと
不幸だったの
ですか?
お懐かしゅう
ございます
私は父と巡り合い
そして爵位を
手に入れた
あなたの望んだ
通りに
孤独で...
だから神に縋り
夢の中に生きて!!
私はあなたを
憎んだ
あなたの
軛から
逃れたくて
時にはあなたの
死をも願いました
息子はお役に
立っております
でしょうか?
御家の名を
汚す様なことは
ありませんか?
だから
なのですか?
これは
あなたの
復讐なの
ですか
お前が
火を放て
ファル...!
証明して
みせろ
お前の
母ではないと
もう一度
誓え
お前の主は
この私だ
私だけだ
今までも
これからも
ずっと
私達は
何を
埋め隠し
何から
解き放たれ
何を焼き払
縛られ
何に専っ
あれから
3年目の冬
あの屋敷は
決して抜け出せ
ないと思っていた
あの迷宮を離れ
ファルネーゼ様は
あの黒い剣士を追う
あの聖都は
また雪に
埋もれているの
だろうか
今私達は
遠い旅の空の下に
いる
小降りになってきた
出立つするぞ
家雪の上に
まるで
炎で雪を!!
溶かそうとでも
するがの様に
足跡だけが
続いてゆく
BIRSERK
BERSERK22
STORY&ART
KENTAROUMIURA
STAFF
TAKASHIUCHIDA
MTSUHSAKUI
MANORUWRATA
AKIRASHIMADA
●初出一覧
...●ヤングアニマル(2001年8号)
ほころぶ世界...
...●ヤングアニマル(2001年9号)
剣の丘の再会...!!
このセンター...
秋剣士対黒い剣士効果い飼士...
...●サングアニマル(2017年11月)
不変......
...●ヤングアニマル(2001年18号)
戦記の序章...
・●ヤングアニマル(2001年14月)
森郎の小中クシャーン猛襲...
...いいのヤングアニマル(2015年15月)
開の風(U...
......●ヤングアニマル(2016年)
開の風の風?...
ExyAS雪と炎ノ前篇...
...あやングアニマル(2015年5月)
...●ヤングアニマル(2001年7号)
雪と炎ノ後篇...
UNG.ANIMAI...COMICS
デジタル版
ベルセルク囮
著者
発行者発行所発行日
三浦様太郎さんは、あんまり高い方では出来ないので楽しみました。
原弘文
2016年6月1日
●本書の一部または全部を無断で複写、複製、転載、上演、放送などをする
ことは、著作権法上での例外を除いいて禁じられています。
●この作品はフイクションです。実在の人物・団体・事件などとは、いっさい
無関係です。