．．．

．．．

２０１８年１０月１５日（日）９７８４日９１５７１１３７

Ｃ９９７９¥５３３Ｅ

ＩＳＢＮ９７８－４－０９－１５７１１３－

定価：本体５３０円＋税

雑誌４４６５－１３－小学館

ＹｏｕＴｕｂｅｎｔｅｌｅａｒでＭａｙｒｉｏｓｏｎｄｉｃｅでは、

それでも、リンクしてそのため、これからの

ｏｎａ．ｎｏｌｕｄｎｏ．

＊４７．５５：０１Ｗａｌｌｅあたしは．．．あっ、はっ、やっぱりして

な

００７

当主ではお客さまでのおまあまあ、そういう意味ですか

．．．

ラグーン号のボス。常に冷静

沈着な行動と判断を下す。べ

ナム戦争に参加した重歴あり

号のハイテク機器を

マフィアとＦ日に追われ

メリカを脱出したらしい。

本名は、岡島緑郎。元日本ですね

キロは、１９８０年の商社マン。出張中

ネッ向け、イ。出張中にラグーン号のメンツ

に誘拐される。会社に見

捨てられ、そのままラ

ラグーン号の銃使い。通称［Ｅ

捉挙銃１．ウルトラ短気な性格

のせいて、よくトラブルを起こす、

シ号の見習い水夫に。

ロックこと岡島緑郎は、日本の商社マンだったが南シナ海へ出張中に

海賊まがいの運び屋にラグーン商会Ｉのメンツに誘拐される。

会社にあっさり見捨てられた岡島は日本を捨て、「ロッグ＂という

通り名を名乗り、運びが屋稼業の見習い水夫に転職したのだった。

世界の犯罪組織か群雄割拠する悪徳の街ロアナプラ。

そこに生きるロックは、悪党として目覚めつつあった。

そんな折、ロアナプラを震撼させた必殺メイド・ロベルタが

街に潜伏しているという噂が流れる。はたして口ベルタの目的は．．．？

行こうか

同志諸君、

撃鉄を

起こせ！

．．．鉄火場に

立つのは嫌い

じゃないがね、

今の俺には

立場がある、

面倒なもんさ。

ロシアン・マフィア「ホテル・モスクワ

タイ支部の女のボス。元ソ連軍大尉。

南米十三家族の興族

ラブレス家の次期当主

香港マー

タイ支部のボス。

ロベルタ

ラブレス家のメイド。

かつて＂フロー「レンシアの猟犬」と

恐れられた元テロリスト。

どうかお忘れに

なられませぬよう。

六年前に

家族になった

僕の大はね。

ファビオラ

ラブレス家のメイド、

ロベルタの部下。

＊４７日、Ｂａｉｌｅ．ｄｅＷａｒｍｕｄｅｒｔｅＰｌ．４

＊４８日、Ｂａｉｌｅ．ｄｅＷａｒｍｕｅｒｔｅｐｌ：お

＊４９：Ｂａｉｌｅ．ｄｅＷａｒｍｕｅｒｔｅｐｉ．Ｇ

＊５０日：Ｂａｉｌｅ．ｃ．ＷａｒｍｕｌｅｒｔｅｐＴ．

＊５１：［１］Ｂａｉｌｌｅ．ｄｅＷａｒｍｕｄｅｒｔｅｐｌ．８

やる２日、Ｂａｌｌｅ．ｄｅＷａｒｍｕａｒｔｅｒＰｌ．９

５３［Ｅ］ＢａｉｌｌｅｄｅＷａｒｍｕｅｒｔｅｐｌ．

お母さまでＷｅｂｌｅｄｅｒは＂ｍｕｅｒｔｅｐＴ．ｉｎ

この物語はフィクションであり実在の人物団体事件地名等とはいっさい関係ありません。

特５日、Ｂａｌｌｅａｔｅｒはｍｕｅｒｔｅｐｐｒ．ｉｚ

案の定だ。

ベネズエラの

バリナス州で、

先月起きた

爆弾テロの記事だ。

新しく

旗揚げされた政党の

結成式典だった

そうだ。

「第五共和国

運動」

記事を検索したら、

すぐに出てきたよ。

南米じゃ

天気の挨拶

みたいなもんだ。

それで？

これまでは

非合法組織だったが

これがまた貧乏人には

えらく受けがいい。

「ｔｅｐＴ．４

Ｅｌｐａｉｌｅ

ｄｅｌａｍｕｅ

ー反面、

ニッケル程度の

駄賃で、貧乏人を

こき使ってる側に

すりゃー

―．．．？

控えめにみても

愉快にゃ思えん

政党だ。

然りだね、

ダッチ。

ーだが、

問題はその

壇上に、ラブレスの

御当主様も

いたことだ。

．．．．．．なんだと？

チェ・ゲバラは

富豪の倅だぜ、

ベニー。

そうだね、

だけど

ボリビアの密林で

蜂の巣になることを

望む金持ちは

滅多にいない、

それに

当主と党首は、

友人同士

だったそうだよ。

．．．左派政党を支持して

尻を吹っ飛ばされたい

金持ちなら、

なおさらいない。

そういうことだ

ダッチ、

だからこそー

当主は

あの手の人種には

珍しい、

リベラル思想の

持ち主だ。

そう

言いたいか？

南米経済を牛耳る

十三家族の中じゃ

浮いていたし

落ち目だった、

皮肉な話だ。

．．．．．話を

戻そう。

この爆弾テロは

ＦＡＲＣの仕業だとも

右翼民兵組織の

仕業とも

言われているが、

真相は闇の中だ。

カルデラ政権は

遺憾を表明し、

再発防止に

憲兵隊を増強した。

イカレメイドの

動機に関しちゃ

単純にして

明確だ。

―当主の

敵討ち

．．．

ついでに運動に

携わる連中へ

ちょっとした

脅しをかけ、

それでこの件は

終了さ。

しかし、

どうして

ボコダでも

カラカスでもなく、

ここなんだ？

ー．．．僕にも

その間が

埋まらない。

そこで

手掛かりが

．．．．．．

ベニー。

ああ、

見たよ。

こいつは

ちょっとした

予言だがー

店に着いても、

酒は飲めない、

そんな気がする。

ああ

もう一つ

運が悪けりゃ、

ＢＬＡＣＫＬＡＧＯＯＮＥ

風通しが

よくなるかも、

ーーだな。

急ごう、

ベニー。

取るん

じゃねェ。

てッ．．．

これ以上

ややこしいのは

願い下げだ。

てめえッ

馬鹿野郎ッ！

漫才やってる

暇はねえんだ。

貸せッ、このッ。

この電話機は

俺ンだ、

くそったれ！

すっこん

でろッ！

見ろ見ろ

ロック！

「サタデー・

ナイト・ライブ」

みてェだぞ！

どうでもいい

黙って受話器を

よこせッ！

ふざけるな！

てめえの間抜けな

ダチ連中を

これ以上

呼ぶんじゃねえ！

上等じゃねェか

バオ！

てめえー

うるせえ

アホんだら！！

兄貴！

今、

イエローフラッグ

前に着きました

！

どうするん

て！？

ホセ！

重機！

口径５０付きの

戦闘車両か！？

そうです、

例の４ＷＤ仕様

のー

．．．？

そいつを

店に向かって

ぶっぱなせ！

てかしたぜ

チコ！

黙ってろ

バオ！

いいから

構わねえ、

撃て！

撃て！

何考えてやがる

このイカレ

メキシコ野郎！

撃つな！

撃つんじゃ

ねえ！

撃つなあ

ーッ！

兄貴！？

もしもし

おーい！

くそッ！

切れ

やがった！！

チコ！

どうす

マレロ！

クソッたれめ、

兄貴が

やられた！

構わねえ、

ありったけの

鉛弾を店へ

ぶち込め、

ぶっ

潰せ！

なんてこと

しやがんだ、

グスターボ！

改装じゃ

すまねえ！

建て直しだ！

へへへ、

どうせ

継ぎはぎだらけの

ボロ建物だ。

まっさらにして

建て直しなよ、バオ。

そんなこたァ

どうでもいい、

あのガキは！

粉になって

吹っ飛んだか！？

さあ、

どうだか。

ここから

見てる

限りじゃー

また

細切れにゃ、

なってない

ようだけど？

うあああッ。

痛えッ。

痛ええ

えッ。

ボルヘ！

堪忍だあ、

キリストさん

よおおッ！

二、三人連れて

店へ入れ！

よく聞きな、

チンピラ

ども！

忠義を

立てても

得はないよ！

あんたたちのボスは

ひとでなしだ

あんたらのことを

なんとも

思っちゃいない！

今の

うちにー

今のうちにー

怪我人を

担いで裏から

逃げろッ！！

それでも

居残るッ

てンならー

おお、

すげえ。

ここで

あたしと

心中だ！

わかったら

とっとと

出ていけッ！

まるでドラマの

保安官だぜ。

新鮮

だねェ。

だが長生きは

できねえ

タイプだ。

ー．．．婦長様の

言うとおりだわ、

なんて

場所！

どいつもこいづも

銃を振り回して

なんとも思ってない！

なんだ

ありゃあ？

本当に、

最悪な所！

何して

やがる！？

撃て！

撃て！

なんて

野郎だ！

くそ下がれ

出直すぞ！！

おい、

やめろ！

俺の店が

オープン・カフェに

なっちまう！！

そりゃいい

提案だな。

コーザ・

ノストラの

連中が喜ぶぜ。

うぉおおお

おおッ！

あンの

間抜け

野郎ッ！

まだガキは

生きてるぞ！

戻ってこい

この腑抜けども！

待て！

待ってくれ！

聞こえるように

いいなよ

グスターボ。

ボス！？

ボスですか？

大変だ、

グスターボの

兄貴が殺られた！

相手は

．．．．．．

まったく．．．

．．．

最ッ低な場所！！

＃４８

Ｅ！Ｂａｉｌｅ

ｄｅｌｌａｍｕｅｒｌｅ

まったく．．．

ー最ッ低な

場所．．．．．！

セニョール・

ロック！

こっちだ！

どういうわけか

生きてるよ！

ああ、

それは良う

ございました。

．．．．．バオ

まだこの世に

おられますか！

バオ！

貴方がたに

死なれると、

そのぶんお屋敷が

遠のきますので。

裏ロは

どっちだ！

はっきり

言うぜ、

あのガキ

お陰様で

どこもかしこも

開いてるよ。

そうじゃねえ！

わかるだろ、

なあ

．．．．．．

今、俺が

猛烈に

見たいのはな、

メキシコ野郎

好きな所から

出ていきな

てめえの面が

あのガキの変態銃で

ジグソーみたいに

整形されるところだ。

わかったらとっとと

出ていけッ！

セニョール・

ロック！

ーちょっと

．．．くそっ！

ついてねえ、

まったく

ついてねえッ！

まだ、

終わって

ねえぞ！

この

クソガキイッ！！

カタは

ついてるぜ、

グスターボ

あんなメスガキに

いいように

扱われただけでも

お笑いぐさだって

のにー

―――．．．

そのうえ、

恥の上塗りを

するッてか？

．．．てめえにゃ

関係ねえ。

馬鹿野郎

親切で言って

やってんだ。

この街で

「女の腐った野郎」

扱いされてみろ、

まともに商売

できなくなるぜ。

ここで引きゃ、

仕切り直しは

あんたの自由だ。

ガキを

後ろから撃った

てな汚名を着る

こともねえ

オーケー？

ガキ。

「命拾いしたな。

あなたの手下は

下衆で馬鹿で、

おまけに厩舎の

臭いがします。

．．．．．．チッ！

なッんッ

だッとッおォオッ

このガキィ！

だが

覚えとけ、

次はこうは

いかねえぞ。

至極迷惑ですので、

二度と私たちの前に

顔を見せないで

くださいましね。

ーでは、

続きを．．

しますか？

．．．．．あー

メスガキ。

今日のところは

これで勘弁

しといて

やるがー

受けて

やれよ。

決闘なら

男が立つぜ。

顔は

覚えたぞ、

次は容赦しねえ。

わかったか？

おお、

速えな

あいつ。

捨て台詞を

あるだけ全部

言ってったな。

ああ、

しんどい

マスター、

ビールを

ん？

アスリートみたいに

走っていったのは、

カルテルんところの

補佐役か？

メイドに尻でも

焼かれたかな。

へイ、

ダッチ！

どうやら、

．．．そいつは

冗談に

なってない。

冗談になってない。

．．．．．なんてこった。

今まで見た中で

一等ひでえ

壊れ方だ。

まるで

フェの王城だ、

ＮＶＡでも

攻めてきたか？

ーダッチ！

銃声はやんでる。

ロックはともかく

バオとレヴィが

仏になってるとは

考えられん。

ともかく蓋を

開けてみよう、

話はそれからだ。

張大哥、

コロンビアの

連中が

動きました。

．ＡＧＯＯＮ

．．．

連中の戦闘車両が

３台ばかり、

シッタラードの

中央幹線道路を

港湾方面へ

向かったとの

報告です。

あそこにあるのは

ごつい荷揚げ場に

倉庫街、そして

〝イエロー・フラッグ”

だけだ。

ええ、

俺たちは結局

空振りでした、

「メイドを見たら

知らせろ」とバオに

言付けたけを

．．．．．．

彪

“イエロー・

フラッグ”の

様子は。

カルテルの連中が

女中絡みだったと

すりゃ、

行き違いに

なったわけだな。

．．．

．．．．．さて、

俺たちは

どうする

べき．．．．．．か

．．．大哥。

．．．その女中は、

本当に

噂どおりで？

火傷顔は

あまり語っちゃ

くれんがね。

奴の弁を

信じる限り、

かなりの手練だよ。

奴も酔狂だ。

ラグーン商会

如きのために

鉄火場に首を

突っ込むとはな。

あの時は、

コロンビアの連中に

さらわれた子息の

準還が

火種の発端だ。

今さら

〝イエロー・フラッグ〟に

参じたところで、

何一つ得がない。

女中の素性が

火傷顔の

言うとおりなら、

尚のことだ。

関わる

道理もなければ

益もない

だから静観を

決め込んでいた。

ーたか．．．

今回に限っちゃ

話は別だ。

彪。

．．．そうです、

大哥。

ーだがな。

一奴の敵討ちは

当の主が爆弾テロで

木っ端微塵に

ぶっ飛ばされたのが

原因だったな？

そこまではいい。

少し探れば

たどり着くのは

簡単だ。

肝心の、

敵の姿が

まるで

出てこない。

女中は舞台を

ここに移し、

狐狩りをやる

つもりでいる。

それは

それはー

．．．俺はな、

彪。

頭のいかれた

元ゲリラの

女中なんぞ、

まったくもって

どうでもいい。

ここに敵が．．．

いるからだ。

獲物の匂いを

嗅ぎつければこそ。

あの猟犬は

街へとやってきた。

敵討ちでも

殺し合いでも、

げっぷが出るほど

やってもらって

構わない

ーこちらに

累の及ばん

限りは、な。

だが

どうにも切れない

小便みたいに、

俺が気になって

仕方がないのはー

俺でも

把握できない

誰かが．．．

この街に潜んで

いやがることだ。

テロの現場にいた

何百人かのうち、

壇上にいる奴らの

ケツのみを

正確に蹴り上げる。

そういう技術を

持った野郎が、

目的もわからんまま

この街に潜んでやがる。

そいつが実に、

気に喰わない。

．．．．．．ですが大評

この街にいる奴の

素性はおおむね

つかんでます。

最近、この街に

来た奴も含めてだ。

それだけの腕を

持ってりゃ

嫌でも耳に入る。

．．．名前を売る

必要がない

連中なら？

金で腕を貸す

必要のない

連中だと

したら？

欲もなく

金も必要とせず、

ただ力と技術を

持った連中が

何を求めて

この街へ？

．．．．．．．．

推測の域は

出ないが、な。

今後は街の利益に

関与しない者も含めて、

情報をあさっておいた

ほうがいい

まあ

ともかく．．．

今のところ、

真実に一番近い

ところにいるのが

コロンビアの

連中ー

ー．．．わか

面を汚さんよう

詰問するには、

それなりの

口実がいる。

ーとはいえ

つまる

ところ、

まだまだ

この街は

不安定だ、

彪、

悪戯にことを

荒立てるのもまた、

得策じゃない！

関わってる奴に

聞きに行くのが

最上の手、か。

ちょいと

出かけよう。

一杯

引っ掛ける

ついでにー

挨拶を

すませておくのも、

悪くない

たまげたぜ。

店が

オープン・カフェに

変わってる

だけなら

いざ知らずー

お前は

なんだ、

店にいたのは

キリング・

メイドの

ショート・

ヴァージョンと

きやがった。

あいつの

娘カ？

へイ

へイ、

ちびっこ、

擲弾筒が

飛び出し

てるぜ。

触らないで

ください

まし！

私も

婦長様も、

そんな

歳では

ありません

やれ

やれ。びっくり仰天が

二度続きだ、

お次はなんだ？

しっかし、

くそめがねといい

お前といいー

．．．

ゲテモノみたいな

得物が好きだな。

決まりごとでも

あるってか？

婦長様の

チョイスです。

それと

「くそめがね」は

訂正を

ガキのくせに

細けえな。

―それに

してもよ．．．

ラブレスの

荘園ってのは

なんだ、

イランの大使館に

乗り込んでって人質

取り返してくるような

奴だらけなのか？

．．．銃を扱えるのは

私と婦長様、

二人だけです。

タヴィアや

マシカ

カリーナは

おそらく！

へえ。

なんだ、

秘密って

わけかい？

．．．ラブレス家の

荘園には、

．．．君にも、

私も含め

現在五名の

女中が在籍して

おりますがー

鋭い

ですね。

私や婦長様が

銃を持っている

ことすら、

知らないでしょう。

ロベルタは

素性を隠してたん

じゃないの

かい？

ーですが

あの件に関しては、

あまり語りたく

ありません。

なんだよ

面白そうな

追い討ち

かけるなよ、

レヴィ。

どっちが

ガキだか

わからねえな。

べニー、

そこを曲がれ。

交差点の向こうに

サンカン・バレスが

見えるはずだ。

この街じゃ一等

豪華なホテルだ、

羨ましいぜ。

こんなホテルの

スイート暮らしは

夢に見る、

そう思わんか

ベニー。

身分を知るのは

大切さ、

ダッチ。

ロック、

トランクから

彼女の鞄を

オーライ

すみません、

あの．．．

足が

痺れたみたいで、

手を貸して

いただければ。

あん？

なんだよ？

手のかかる

ガキだな、

乳母も連れて

くるべきだ。

どれ．．．ッ！

ＬＡＧＯＯＮ

いや。

別にいい

気に

しないでくれ

．．．お前．．．

何か？

ファビオラ

ちゃん、

案内を頼む。

レヴィ、

行こう！

それでは

改めて．．．

ママは

こちらが南米

十三家族に列なる

ラブレス家

第十二代当主に

あらせられます！

ガルシア様の

居室に

ございます、

どうぞ奥へー

．．．．．．おっと、

ラグーンの

御一行様か。

遅い

到着だな。

俺も若様に

御用があってな、

ーちょいと

邪魔させて

もらってるよ。

おっと、

ーラグーンの

御一行様か、

遅い到着だな。

ーちょいと、

ん！

邪魔させて

もらってるよ。

、

・ｍｏｕｌｅｒｉｅ

離れろ、

ー若様から

この

チンピラッ！！

落ち着けよ、

ＡＧＯＯＮ

可愛い

メイドさん、

俺はー

銃をぶっ放すために

ここへ

来たわけじゃない。

脅すためでも、

からかうため

でもない

ただー

彼の

若様と

話をする

ためだ。

それ以上でも

それ以下でも

ない。

言ってることは

本当だよ

ファビオラ。

ー．．．今の

ところは。

・ツ！

油断をなさい

ませぬよう、

若様！

―ここは婦長様が

おっしゃるとおりの

穢れた街です！

へん。

ひでェ

言い草だ。

なかなか人を

見る目があるぜ、

メイドさん

この地に降りて

わずか三日、

もはや撃ちあいを

する羽目に

そうだ、

ーこの街の

人間は、

誰も彼もが

屑ばかりです！

そういう

街じゃ、

何もかもを

疑うべきだ。

すべてを疑って

見えてくる

真実もある、

だがー

ーこの街は

屑で埋まる

屑の街だ。

手札が

そろっていない時は、

相手が出し切るまで

静観するのも

またー

真実を

見抜くコツ、

だ。

ファビオラ。

はい、

若様。

取り込み中

すまんが

俺たちはまだ

宙ぶらりんだ。

座っても

いいかね？

失礼を。

どうぞ、

奥へ。

ーレヴィ！

ここはお前の

部屋じゃない

煙草を

吸うなら、

彼に許しを

もらえ

このガキに

許しー

ハッ！

頼むぜ

旦那。

．．．ちッ

ーわかった、

わかったよ。

灰皿が

ありません、

レヴィ。

あー、

ボッチャマ？

あー、ボッチャマ？

モクをやっても

よろしゅう

ございますかァ？

どうか

ご遠慮を。

ち

さて、

君たちの身に

何が起き、結果

どうなったかは

すでに知っている。

―．．．災禍

だったな、

父上に

ご冥福を。

――ありがとう

ございます。

ー礼にゃ

まだ早いぜ、

若様。

ーおっしゃる

とおりです、

ミスター・張

こいつは．．．

まだ何も

終わっちゃ

いない、

君も、．．．

そして．．．

俺たちもだ

僕らもそれを

解決するために

ここへ来た。

．．．でも、

ここから先が

一歩も

進めません。

ーガルシア君

君では気付かない

ことの中に、

僕らがわかる

こともある。

ＡＧＯＯＮ

．．．

辛いとは

思うけど．．．

ーあの事件が

事件の直後から

話して

くれないか。

ーーお気遣い

感謝します、

ミスター・ロック。

．．．そうですね、

あれはー

ー事件後

容疑者はすぐに

拘留され

起きてすぐっ

警察や軍はテロ事件として

捜査を始め．．．

右翼民兵組織

「ブラボ・ブエブロ同盟」が

捜査線上に浮かびました。

左派政党の

台頭が

面白くねェ

右翼連中の

爆破テロー

気持ち

いいほど、

筋が通る。

そのうち一人は

証拠不十分で

釈放．．．．．．残りの

二人も容疑を

否認しています。

だからこそ、

引っ掛かる。

続けてくれ。

そう

僕らも

．．．いえ、ロベルタも、

同じ疑問を

持ちました。

彼女は、

こうも言って

いました。

彼らにあの

爆破を行える

技術はない、

じも

ましてや持つ

必要がない

と。

「できすぎて

いる」

ーと

警察も逮捕以後

事件は片付いたと

ばかりの態度で．．．

その後の連絡も

ありません

．．．．．僕らもまた、

公式の見解で

納得しようと

なかは諦めて

いたんです。

時．．．

ーそんな

我が家へ

あるお方が

訪ねて

きたんです。

その方は

「第五共和国運動」に

連帯している、

空挺部隊の

将校さんでした。

彼らもまた、

事件に疑問を

感じて、独自に

調査を進めて

いたんです。

ー「第五共和国運動」は

もともと、ベネズエラ

空挺部隊の将軍が

起こした運動だ。

．．．おっしゃる

とおりです。

彼は当然

ベネズエラ

国防総省にも

縁か深く！

彼らは

当日の式典に

参加したスタッフの

履歴を再点検して！

空挺部隊内には

彼の熱狂的な

シンハが多い！

その方面から

切り込むのは

正解だね

調査の過程で

わかったことを

伝えに来たんです。

爆破の日より

数日を境に、

突然、

音信不通になった人物と、

不審な点がある履歴を

すり合わせてみました。

ドンピシャか。

はい。

その六名は別の

ある書類にも記載

されていました。

それは

ー国軍対外諜報部。

偽装はされていましたが、

写真はすべて

スタッフ名簿に

記載されていたのと

同じ人物でした。

彼らは意図的に

―式典へと

参加したんです。

―彼ら

六名は．．．

まるで

示し合わせたように

事件の一か月前に

諜報部を退職し

そして

爆破当日、彼らは

ステージの

警備担当でした。

なんだ、

アホくせえ。

みんなで

ビビッてたわりにゃ

ちんけな相手も

いいとこだ。

お屋敷で

鼻毛でも抜いてりゃ、

くそめがねは

全員平らげて

とっとと帰ってくるさ。

ご苦労

すぎるぜ、

坊ちゃんよ。

．．．

いいえ

．．．．．こちらを

ご覧ください。

くそめがねが

相手なら、朝飯前

どころか駄菓子程度の

連中だぜ？

―あなたの

おっしゃられる

とおりなら、

僕らもよかった。

でも話は終わりじゃ

ないんです。

ーーファビオラ？

はい、

若様。

時期は爆破の

半年前、

カラカス中央の

「ボリバル・

グランデ」

件の将校様より

いただいた写真に

ございます。

国軍憲兵隊が

別件の隊内横領で

捜査中、

偶然撮影された

一枚とのこと。

．．．．．．右端に

写っている

ヒスパニック系の

男が、

ＬＡＧＯＯＮ

ーーーマルコス・ホセ・

ルシエンデス、

対外諜報部少佐。

現場にいた

五名は、

全員が彼の

部下でした

残りの四名のうち、

名前がわかったのは

一名だけです。

ーそして

ロベルタは！

．．．！！

ロベルタ？

よかった、

捜したよ？

ーロベルタ

．．．？

大丈夫？

どこか具合が．．．

悪いのかい？

いえ、

少々考えごとを

していただけで．．．

．．．．．申し訳

ございません．．．

ああ．．．．．

おられたの

ですね

ロベルタ

――僕、

．．．心配だよ

何を

おっしゃられるのです、

若様。

．．．．．若様。

鉱山の経営は

イダルゴさんが

ちゃんと引き継いで

くださってますし．．．

ご葬儀以後、

皆さんの助力で

農園も立派に

違うよ、

ー僕は

僕が心配

してるのは、

僕が心配してるのは、

ＡＧＯＯＮ

ロベルタの．．．

ことだ。

ロベルタは

気付いてないかも

しれないけど、

父さんの

葬儀から

だから、

僕は．．．？

ーロベルタは

本当に

しゃべらなく

なった。

食事の時も、

休憩をとってる

．．．．．．

時もー

若様。

あの

魔都

ロアナプラでの

一夜の顛末！

覚えて、

おいでですか。

うん、

本当に．．．

いろんな

ことがあった

夜だった

若様。

ーー覚えて

いるよ。

だから

忘れない。

だから忘れない。

．．．．．

忘れられる

わけがない。

―今だから

申し上げられ

ますかー

．．．．．

あの時、

御当主様は

私が出て立ち

することに

最後まで

ーーわかる

よ。

反対なさって

おられたの

ですよ。

だって、

もし僕が

父の

立場だったら

同じことを

言ったもの。

もう．．．

本当に

しょうのない

人たち．．．

いえ、

え？

―若様は

やはり．．．

．．．．．ねえ

ロベルタ、

今は

辛いけど．．．

イダルゴさんや

ファビオラたちが

頑張ってくれてる

よ。

農園や鉱山の

人も

それに！

あの方の．．．

ご子息

なのですね。

だから、

ロベルタ？

助けてくれる

人たちが

僕らには大勢

いてくれる

明日からは

きっと

いい日になる、

ーだから．．．

どこにも

行かないよね？

．．．はい、

若様。

ロベルタは

いつも

若様のおそばに

おりますよ。

その報せを

受けた翌日、

彼女は

．．．

．．．．．．屋敷から

姿を

消しました。

なんだ

こりゃ？

ずいぶん

小粒だな、これで

３０ボリバルか？

カラカスの

青果市場なら、

せいぜいがとこ

１６ボリバルだ。

そう

じゃないか

おばさん。

ああ、あたったの

＊５０

ＦｉＢａｉｌｅｄｅｌａ

ＰＴ－７

それなら

カラカスの市場で

買うんだね

若いの。

まあ

いいや、

２０ボリバルだ、

こっちの

でかいやつを

もらうぜ。

文句があるなら

もう来なくて

いいよ。

なんだよ

冷てェな。

また

来るぜ。

もう

来なくて

いいよ！

へへ．．．

．．．と！

おっとっと！

あんた

すまなかったな、

女中さん

この近所の

お屋敷動めかい？

なんなら

屋敷まで車を

出してやっても

．．．．．

いいえ、

―申し訳

ありません

でした．．．

な、

お顔を、

存じ上げて

おります。

なんだよ。

一度．．．

拝見した

お顔は．．．

仕事柄

忘れないもの

でして．．．

何言ってるのか

わからねえぜ

女中さん

付き合い

きれねえ、

付き合いきれねえ、

屋敷には

一人で

帰んな！

昼日中ッから

酒でも飲んで

やがるのか？

くそ！

．．．嫌な胸騒ぎが

する

そうだ、

しかし．．．

いいんじょー

ここに俺が

いることは誰も

知らないはずだ、

ひょっとして

部下がー

メンテスなら

エル・

ソンブレロに

いるはずだ．．．

奴に仲間の

動向を

ジんルルル

グレ！！

早く出ろ

メンデス！

早く

早く

早くッ！

ガチッ

．．．

メンデスか？

俺だ！

ルシエンデスだ。

仲間は

！

私はー

一度

顔を見たら

忘れません。

結成記念式典

以来ですね、

国軍対外

諜報部

マルコス・ホセ・

ルシェンデス少佐。

「なぜ、

お前が

その携帯を

持っている？」

そう

お聞きに

なりたいのでは

ありませんが．．．？

お前．．．ッ！

メンデスさんを

皮切りに

貴方の部下

全員とー．．．．．．

お会いすることが

がないました。

んふふー

．．．ですか

私が知りたい

ことを知って

おられるのは

結局、．．

貴方だけの

ご様子でした

のでー

お前．．．ッ、

ーお前、

まさ、か

・！

俺たちは互いに

会うことを避けていた。

作戦の公式終了

までー

！一人二人

捜し出して

ーこ、殺し

たってのか？

少佐。

ーー貴方は私の

知りたいことを

知っておられ

ますね。

それらをすべて

ーー臓腑の底から．．．

えぐり出して

いただければ、

私めは十分に

ございます。

―．．．？

ロベルタ失踪の

話を伏せたまま、

写真に写った

男たちの

消息がつかめたら

こちらにも

教えていただける

よう

将校さんに

お願いをして

おいたんです。

ーそしてそれは、

すぐに行き当たり

ました。

先ほどお話しした

右端の男

ホセ。

ルシエンデス。

彼は――

カラボソ郊外の川で

遺体で

発見されました。

膝から

下を．．．

酷く

痛めつけられて、

壊死していた

とー

―――．．．

拷問を

やったのさ、

坊ちゃん。

たった一枚の

写真から、

諜報部の連中を

割り出しー

ゲシュタポが

裸足で逃げ出す

類いのやつをな。

そこまで

追い詰めたか。

“猟犬”の

面目躍如って

ところだな。

彼女は

“猟犬〟じゃない、

以後、

僕の．．．

家族だ。

その言葉を

慎んで

くださるよう、

お願いします。

すまなかった、

セニョール・

ガルシア。

話を

戻そう、

女中は

まだ海を

渡っていない。

．．．．．．！？

もう一度

この写真を

ご覧ください

ルシェンデスの

ほかに四名、

白人の男たちが

写っています。

ルシエンデスが

遺体で発見され、

部下四名の行方も

ようとして

知れない中．．．

話を

戻しましょう

こちらを．．．

足取りが

つかめたのは、

この右から

二番目の

ーーー私が

誰だか、

．．．．．．アメリカ合衆国

国家安全保障局ー

わかって

やっているん

だろうな。

中央アメリカ

政策分析

特別担当官、及び

特殊フログラム

責任将校

サイモン・

ディケンズ

陸軍大佐。

知っていたとは

驚きだ。

驚きついでに

聞きたいん

だがー

いったい何が

目的だ。

物盗りや

誘拐の類い

じゃあるまい

「赤旗」か？

それとも

第五共和国派の

過激派か？

ー．．．マルコスから

うかがった話に

よればーー．．．

まさか．．．！

．．．貴方の

飼い犬どもは

お前．．．！

９月の

カラカス州

爆破テロは、

貴方とー

貴方の

飼い犬どもが

計画し、実行したと

どちらに

．．．人肌の温度で

あるうちに

おっしゃって

いただければー

私も手間が

省けます。

．．．

飼い犬どもは、

どちらに。

この

ど腐れの

くそ売女。

抜かして．．．

やがれ

二つ目。

飼い犬どもは

どちらに。

くッ、

くおおおッ！

お．．．

お前．．．がッ．．．

あ、あくまでも

この件に

喰いつき

続けると．．

した．．．ら．．．

い、行き着く

果ては．．．ッ、

アメリカ

合衆国だ！

き、貴様は

合衆国そのものを

敵に回すことに

なるん．．．たそッ！

さッ．．．

わかってる

のか！？

最後に貴様の尻を

アリゾナまで

ぶっ飛ばすのは！

この．．．

イカレポンチの

くそ女めッ！

ポトマック河畔の

オーバル・オフィスに

いる御仁だってことを

覚えておくんだな！

望む

ところです。

ところでー

もう一つ、

いかがですか。

その男、

．．．カラカス郊外の

安宿で起きた

火災現場で

サイモン・

ディケンズ大佐は

遺体で発見

されました。

彼は

現役の、

合衆国陸軍

将校です。

お話を持って

きてくださった

空挺将校さんに

よれば、

重要参考人は

女性でー

．．．．．

火災の通報がある

少し前に

現場を去ったと、

その女性は

カラカスから

マイアミ経由で

タイへ向かう

旅券を持ちー

．．．

空港で．．．．この街へ

向かう長距離バスの

チケットも

予約していた、

とのことでした。

間違い

ありません。

彼は

大使館付

駐在武官の

一人です。

現職の

軍人と

いうのは

確かだな？

それは

．．．

．．．．．．若様は

婦長様の

失踪に

いえ、

．．．．．．なんだか

嫌な雲行きだぜ。

坊ちゃんよ。

んで、

うちらに何を

頼みてェって

？

婦長様の

敵討ち行為に．．．私どもは一刻も早く

大変ご愛慮

なさって

おいでです。

先に申し上げたとおり、

婦長様に屋敷へと

お戻りいただくことを

一義に考えて

おりますがー

手前どもにとって

ここは異郷の地

徒手空拳では

捜すものも

見つかりません。

この地で助力を

求められそうなのは

貴方がたー

いえ、

どうか

正確に言えば

その日本人、

貴方しかおられない

との由。

我が家の

婦長様捜索に

ご助力を

願えませんか。

本来のお勤めとは

無縁なこと、

無理も

承知のうえ。

それ故、相応の

謝礼も用意して

ございます。

どうかー

なるほどな。

張さん、

あんたが神経質に

なる理由が

よくわかったぜ。

こいつは

掛け値なしの

ドでかい．．

パンドラの箱だ、

銭金の

問題じゃない、

俺たちは

降ろさせて

もらう。

それも

シアーズの棚が

満杯になるぐらい

の災厄が

詰まってやがる。

―そんな．．．

そんな．．．

どうして．．．

わがんねェのか？

おめェんとこの

婦長様はな、

みんなの友達・

“イーグル・サム”と

素手ゴロやる気で

いるってこッたよ。

ーーその

とおり。

彼女が相手にしようと

してるのはー

アメリカ合衆国の

不正規戦部隊だ。

―

いやー

ひょっとしたら、

その上、．．

さらに上までも。

どう考えてもまとも

じゃねえ、誰が

そんなイカレ野郎に

付き合うってんだ？

．．．？

それなら

尚のことー

彼女を

止めなければ。

彼女が人を

殺すことはー

父を失ったのと

同じように

辛いんです。

彼女はー

僕の

家族だ。

そして彼女を

守れるのは．．．

この世で

僕しか

いないんです。

．．．それに

彼女も．．．

ずっと一緒に

いると．．．言って

くれたのに．．．

みんなで一緒に．．．

やっていこうと

言って

くれたのに．．．

ー鬱陶

しいな。

おめェは

なんだ、

泣くために

地球の裏側から

わざわざ

来たのか。

そンならせっかくだ。

バケツに一杯

わんわん．．．

泣いてみろよ。

マーヴェルか

何かの雑誌からよ、

ヒーローが

飛び出してきて

くれるかもだ。

頑張って

試してみな、

価値はあるぜ？

．．．

あんた．．．ッ！

．．．失礼を。

．．．そうですね．．．

貴女の．．．

おっしゃる

とおりです．．．

ファビオラ、

．．．．．．

どうしても

お受け

いただけないので

あれはー

いいんだ

これ以上

無理なお願いを

するわけにも

まいりません。

．．．このあとは、

僕らだけで

人捜しを

続けます。

ご足労を。

．．．

．．．

君は．．．

しばらく

会わない間に

本当に変わった。

今の君は

まるで

大人だ。

―父は死に、

ロベルタは

消えました。

ＬＡＧＯＯＮ

＞ＬＡＣＫＬ

僕が頼って

許される人たちは、

みんなー

どこかへ

行って

しまいました。

だから、

僕は早く

大人にならないと

いけなかった。

それだけです。

．．．

．．．そうか。

ーロック、

言うべきことは

それだけかな？

こんな街に

子供二人を

放っておくのは

あまり上策とは

思えないぜ。

俺としちゃ、

心苦しくて

ならないんだ。

できることなら

両後のことは

俺たちに任せ

ベネズエラの

お屋敷へとお帰り

願いたいってのが、

俺の本音でもある。

ーらしく

ねぇぜ、

張さん。

だがー

そんなこたァ

微塵も思っちゃ

いねえさ、

あんたは。

コロンビアの

連中も、セニョール・

ガルシア同様

女中を追っている。

．．．あの女中は

特別だ。

火傷顔か

遊撃隊を出した

例の一件は

この街の者には

周知のこと

ふん。

芝居が

すぎたか？

ダッチ。

それが故に、

街中に不安が

溢れ返ってやがる

状態だ。

早晩再び

そこのおちびちゃんと

カチ合うことになるのは

明白だ。

ーそれは

街にとっても、

俺にとっても

よろしくない。

そういう

不安の種は、

早めに摘んで

もらったほうが

いい。

俺たちの

関心じゃねえ、

街はあんたの

関心事だ。

よせよダッチ、

わかってるはずだ。

この街に精通し、

商売柄

立ち入れる場所も

多く

しかも

問題をややこしく

しない程度に

中立な立場を持ち、

お宅が組んで

みちゃどうだ、

話が早い。

そんなふうに

動くにゃ、

俺たちの図体は

でかすぎる。

だがー

しかも

人畜無害だ。

ご指名は区らすも

正鵠だという

ところだな、

ロック。

無論

無理強いは

しないさ、

それも

これも

お前の

胸先三寸、だ。

お前がやらんと

言うのであれば

俺たちは

独自に捜す。

無論そこの

二人も、

自由にやって

もらって構わない。

ただし

問題が

起きた時、

俺たちは

関知できん。

俺たちには

体面がある。

理由抜きに連中を

刺激するわけには

いかない。

この街にとっては、

早くメイドに

街を出て

もらいたい。

ガルシア君たちは

早くメイドに

戻ってきて

もらいたいー

兵隊たちとメイドが

顔を合わせる前に

追いつけば、

何もかもが

丸く収まる。

ー大団円、

そうですね？

ミスター・張。

ダッチの

言うとおりだ

クソに頭から

突っ込む気かよ。

片付いてねェ

ことがあるぜ、

ロック。

兵隊どもの

ことに関しちゃ、

まだ棚上げだ。

そもそもお前、

くそめがねと笑って

ご対面できるとでも

思ってンのか？

奴はスピードを

キめたロード・

ランナーみたいに、

目が寄り

まくってる、

そんなところへ

馬鹿面下げて

行ってみろ、

口開く前に

蜂の巣だ。

あー、

ちょっと

待ってくれ

みんな。

結論を今

出さなきゃ

いけないってわけ

でもないんだろ？

―彼の

．．．

言うとおり、

考える時間は

必要だ。

それに彼の

都合もある

決まれば改めて

挨拶にでも

来ればいいさ。

どの道、ここで

騒いでても

ガルシア君に

迷惑なだけだ、

違うかい？

それと

もし

彼の助力が

得られない場合、

君たちはすぐに

ここを離れろ。

早晩コロンビアの

連中が来るぞ、．．．

猫だましの一撃は

もう通じない

大人の

言うことは

聞くもんだ。

．．．ロック

あの調子じゃ、

あの子は

２０歳になる前に

白髪になっちまう。

よく

考えてやれ。

話が

決まったら、

俺にも

伝えてくれ。

それでは、

若様。

張大哥。

――奴は、

乗りますか

乗るさ。

この街じゃ

珍しいタイプだ。

世話好きというか

．．．．．情に弱いと

いうかー

そういう

男だ。

ーーしたーっ

．．．．．そんなんじゃ

ねえよ、

まあ、

．．．

ともあれだ

ようやく

幽霊どもに

名前が付いた。

俺たちは

俺たちの役を

演じればいい

ーあいつは。

連絡はー

どちらに？

まずは

若様の

新しい隠れ家、

そして打診だ。

幽霊どもは

腕っこきの

兵隊だ。

兵隊には兵隊を

当ててやるのが

上策さ。

盤上の駒は

慎重に

進めよう。

――仕事の

合間だけに

とどめるさ、

猫捜しと

一緒だ。

．．．．．．

猫でありゃ、

苦労はねェ。

猫と

いうよりは、

シベリア

トラって

ところだな。

そうかも

話じゃ

ねえよ。

ダッチが

言ってる

のはな、

．．．そんな

猫を捜して、

クローゼットを

開けた瞬間、

お前の上半身が

綺麗さっぱり

かじり取られてる

首を突っ込んだ

先の話だ。

なんてことも

あり得るってェ

こったよ。

兵隊どもの件も、

忘れたわけじゃ

ねえだろう？

もし、

お前より

向こうのほうが

追いつくのか

早ければ

ーでも．．．！

．．．一つだけ

言っておこう、

ロック。

絶対に

手を引け。

俺がお前の

ボスである以上、

論議はナシだ。

こいつは

脳外科のように

繊細な事柄で、

俺たち全員に

関わる事柄だ。

ロック。

物事には

水と同じように

流れって

ものがある。

何かを

変えようとして

水路を

掘ればー

そいつが

雨樋程度の溝でも、

大きく変わる。

予想もつかん

流れになって、

身に降りかかる

こともある。

ー結果、

若様やあの

ちびっこ女中が

どんな運命に

なろうとも

俺たちは

俺たちのために

それを

避けなきゃいかん。

そのへんが

理解できない

ならー

．．．．．．

オオオ

金輪際

俺の船から

降りてもらう。

「言うべきことは

これですべて、

あとはお前次第だ。

ファビオラ。

ミスター。

ロックは．．．

フロントに

うかがいますか？

でも

日が昇ってから

これで４度目に

なりますが

期待するだけ

損ですよ。

そうだね、手をこまねいている

ご聡明で

助かります。

貧民街でも

そうでしたが

あの手の手合いは

臆病者の嘘付き

ばかりです

若様も、

大概になさい

ませんと。

．．．そうか．．．

残念だけど

わけにも

いかないから、ね．．．

私、今一度市内を

巡りに参ります。

何か目ぼしい事柄でも

婦長様につながるかも

しれませんので。

――では．．．？

では

ーー電話を

かけるつもり

だったんだけど

．．．．．

もうすぐ正午

だし、直接来た

ほうが手っ取り

早いと思ってね。

――てなわけで、

よろしくーー．．．

ー．．．？

どうした？

勘弁して

くださいよ。

なんでこの村で、

そのガキだけ

生かしておいたと

思ってるんです？

「それとも今さら、

「西部の男

パラディン」を

気取るってわけですか。

ガチョウ

少尉殿。

ーラーキン。

俺はようやく

理解した。

お前はー

お前はただ、

戦争を言い訳にして．．．

悪事を楽しみたい

だけの、

畜生以下の屑で、

ろくでなしの

小悪党だ。

こい

ラーキン。

この娘には、

指一本

触れさせん。

男の子．．．

だろう？

キャク．．

ストン！！

．．．．．．？？

ＧＯＯＮ

おはよう

ございます、

少佐。

コーヒーは？

担当官から

続報は？

状況は

よくありません。

ああ

いただこう

ミャンマー国境から

金三角への

越境は難しい。

今月４日に発生した

ラオス国境での

銃撃事件の余波で、

緊張状態が

まだ続いています。

空路は？

国境線沿いに

北上し、

高高度降下で

降下地点へ

侵入する。

ありがとうございましたが、

駄目です

少佐。

本件は秘匿案件で、

タイ空軍の許可が

下りないでしょう。

国境の状態が

沈静化するまで

動けない？

ずさんすぎるぞ

もう１週間も

猶予がない。

当初の

作戦計画から

かなりのズレが

生じはじめてる。

「別命のあるまで

準備待機」と。

これ以上の

遅滞は

作戦の中止を

意味するぞ。

担当官は

なんと？

現状では

そういう

ことに。

今まではＣＩＡの

領分だった

ところに、

手を広げようと

してるんです。

政治ですよ

少佐、

馬鹿馬鹿しい

話ですが。

くそ！

成功が保証できない

段階に踏み込んで

るんだ、奴らは

何を焦ってるんだ？

勘弁

してくれ。

こいつが

「鷹の爪作戦」に

ならないことを

祈るばかりだ。

イランですか、

自分はあの時

待機班員だった。

少佐は！

第一襲撃

グルーフ

Ｂ分隊。「デザート・

ワン」からの

生還組だよ。

ひどい作戦だった

うちの隊では

コールマンと

ダフィー・バニーが

事故死した。

古い話だ。

ＡＧＯＯＮ

なんと？

この街の

名前だ。

ロアナプラです、

少佐。

ーレイ、

．．．不愉快な

街だ。

とてもダイとは

思えない。

レイ、

俺は今朝

嫌な夢を見た。

ーヴェトナムに

いた頃の夢だ、

どうしてそんな

夢を見たのか．．．

考えていた

この街の

名は？

そしてようやく

思い当たったんだ。

ここは

．．．

あの頃のー

あの街に

そっくりだ。

少佐、

俺もそう

思いました。

この街は、

あの頃の

サイズンに

瓜二つだ。

１９６９年の

あのすえた街と、

同じ匂いが

する。

違うのは言葉と「

交通整理の警官が

いないことぐらいだ。

実に

不快で

嫌な

感じだよ。

さっきから

ずっと

人の顔見て。

僕が

何か？

いえ、

まさか

いらっしゃるとは

思いもよりません

でしたので。

昨日ははっきり

返事をしなかった

から、ね。

心配

させたかな？

．．．言っては

なんなの

ですが。

こんな街に住む

人間がこのような

申し出に乗るとは

思っておりません

でした。

そうだな、

でも、

いったいー

どうして？

「面白．．．

そうだ」

思ったのさ。

ーそう

．．．？

とりあえず

バオの所から

はじめよう、

彼女がこの街に来て

最初に寄った場所だ。

何しに

来やがった。

もう

壊すもんなんて

残ってねェぞ。

ええと、

どんな

状況？

店も娼館も

そこのガキの

お陰で休業中、

こちとら

やることもねェ

もんだからよ、

娼館の娘らと

涼んでる最中だ。

ファビオラ

？

この店．．．

そのなんと

いうか、

あの、

．．．表の店の

壊れ方は、

火の粉って

感じじゃ

ないよ。

降りかかる

火の粉という

ヤツでして．．

その。

エッ

おいやいやぃや、

やりたくて

やったんでは

ないですよ？

なるべく

穏便にとー

あらあら

まあまあッ！

・シまあ

お客さん？

バオッたら

お客が来るなんて

ひとッ言も言って

くれないンだから、

んもう！

こいつは

ラグーン商会ン

ところの

日本人で．．．

ああ、

フローラ

すまねェな、

どちらの

方なのッ？

紹介して

ちょうだいな

おい

ーッ

ンマー

知ってるわよ

知ってるわ、

噂は聞いてる！

ウチの店には

来たことないわネ？

アタシ、この上で

「スローピー・

スウィング」ッて

店をやってます、

マダム・フローラ。

フローラッて

呼んでちょうだいな。

そうだわ、

改修が終わったら

ぜひいらっしゃい。

来る前におデンワ

いただければ、イイ娘

そろえて待ってるワ♥

も少し若けりゃ

アタシがお相手しても

よかったンだけど！

それにしても

若いっていいわァ、

肌もスベスベじゃ

ないのォ♥

、

どうお、

あッちのほうは？

ウタマロ

なのかしらン？

お願い

ですから、

話を。

あー

マダム？

ヤダわ水具い

フローラって

呼んで

ちょうだい？

オーケイ、

フローラ

その、

いずれ

遊びに来ますよ、

ちょっとバオ氏に

お話かー

あらン

そうなの？

じゃあ

残念だけど

おいとま

するわ。

ニホントに

来てちょうだいな

ローワンの野郎の

店なんかより

よっぽどサービス

しちゃうから♥

すまねェな、

あいつは話好き

なんだ。

この間の

続きさ。

ところで、

俺に

話だって？

ええ、

ありがとう。

バオ、

僕らはメイドの

手掛かりを

探してる。

ややこしい

ことなら

御免だぜ。

バオ、

この街で最初に

メイドと出会い、

便宜を討ったのは

あんただろ？

頼むよ、

バオ。

．．．それとも、

ふざけるな、

馬鹿野郎。

．．．覚えて

ねェよ。

それにだ、

そんなことを

話さなきゃいけねえ

理由はねェぞ。

話せない

理由でも？

僕もあんたに

隠しことはしない

そっちも同様

これでバーターだ。

条件が

ある、

それにこいつは

三合会の

ミスター・張

直々の依頼でもある。

彪には

喋ったんだが．．．

まあいい

もちろん

上出来だ。

この件で

何かこじれた時は、

俺が無関係

だってことを

口添えしろ。

あとで

書き付け

させるぜ、

命に関わる話だ。

あん時は

．．．

．．．．．今、

「戦いを

するのに

必要な、

すべての店を

教えて

くださいまし」

と。

なんて．．．

言った？

正気か？

では、

貴方が

紹介を

ここはダラの

武器街じゃねえ、

紹介なしじゃ

誰も銃は

売らねェぞ。

断じて

御免だ、

冗談が

すぎるー

．．．冗談や

酔狂だと

お思い

ですか？

俺が

取り次ぎのために

電話を掛け

まくってる間も、

ーっプライヤ

チャット」

「トー・チー」

奴はずっと

錠剤をがりがりっっ

やってやがった、

まるでドリトスを

詰め込むみたいにな。

ああ、

おそらく。

だが

細かいことは

聞かなかったし、

聞きたくもねえ。

闇医者．．．．．．

「ドク・ハートランド」っ

てのはー

．．．その薬のためかな。

．．．

そうか、

いろいろ

ありがとう、

いずれ

礼はするよ。

あ、

おい！

そういや

お前、

珍しく

２挺拳銃を

連れてねェな。

喧嘩でも

したか？

ああ、

レヴィの

ことか。

彼女は

面白く

ねえ。

ほれ

フルハウス、

これで今日は

２３０ドルの

丸儲けだ。

あんたが

むきンなって

レイズ仕掛ける時は

たいていボウズ

だかンなァ。

カモり

やすいったら

ありゃしない。

「主は快く

与える者を

愛す」と

きたもんだ

黙ってろ

アホ。

ーんで？

なんでロックに

ついていかな

がったンだよ、

２挺拳銃

あああ、

くそったれの

馬鹿野郎

付き合い

きれるかよ、

もの好きにも

ほどがある。

へえ。

金魚のフンみてェに

あいつのケツに

くっついて回るのが

あんたの仕事だとー

あたしゃ思って

たんだけど

違うんだ

おい、

腐れアマ。

そろそろ新品の

鼻の穴が

欲しいだろ？

表出ろ

．．．でも

まァ、

ミスター・張の

依頼だろ？

嫌だと

言えるほうが

おかしいぜ、

それにー

メイドの件を

首尾よく

片付けりゃっ

名前も挙がる。

ひひひ、

なんと

素晴らしき

たわ言の

洪水よ。

馬鹿野郎

そんな問題じゃ

ねえんだよ。

下手につつき

まわして

みろ、

みんな仲良く

火の粉を

被ること

請け合いだ

臆病風かよ、

レヴィ、

メイドは一度

経験済みたろ。

不幸な連中だ、

あんな化け物

相手とは。

メイドの主人を

月の裏側まで

ぶっ飛ばした

戦艦アリゾナ

よろしくな。

くそめがね

なんざ

目じゃねえよ。

問題はな、くそ

めがねが追っかけ

てるほうだ。

サム

おじさんと

何を

やった？

やったのは

愉快な

兵隊どもだ。

ヤー、

そうさ。

メイドは

怒り心頭

真っ赤っ赤

なる、ほど、

ねェ．．．

「合衆国の、

兵隊どもの

ひき肉で、特Ａ級の

ミート・パテを

こさえようッて

気になったー

そういう

話だ。

そんで？

その兵隊どもが

こんなクソ溜めに

なんの用だ。

さあね。

張の旦那もえらく

気に掛けてた

どんな理由が

あるにせよー

政府が入ってきて

いいことなんぞ、

あるわけがねェ。

軍隊が？

その

とおり。

．．．面白く

ねえな。

なあ、レヴィ

なんだ？

降りるのは

ナシだぜ、

エダ。

違う。

あいつの．．．

ことだ。

冗談

こくな。

今回のは

事が事だ、

そうで

なけりゃ、

ここぞって時に

酷ェことになる。

ー助けて

やったほうが

いい。

あの野郎

たまには

痛い目に

あったほうが

いい。

コール。

「あいつ一人が

糞を踏んで、

ズッこけた、

「見ろよ

バカな野郎だっ

ハー・ハーバー」

いつでもポケットに

雨天順延券が

入ってるわけじゃ

ねえんたせ。

危機回避の

ためには

貴重な教訓だ。

でもな

レヴィ、

それで

終わりにゃ

ならないぜ。

星条旗の連中が

相手なら、本当に

厄介なことになる。

コール。

．．．わかって

るよ、

うるせえな。

どうせ火の粉が

飛ぶんならー

風向きぐらいは

図ってやンなよ。

ミスター・張も

それを

折り込んでの

話だと思うぜ。

！．．．どの道

あいつだけじゃ

ままならねえよ。

そんな．．．

行楽気分の

アホ相手に、

誰が

何を喋る？

そしたら、

まあ．．．

考えても

みろ、

あのお人好しの

馬鹿のことだ。

ガキニ匹を

引き連れて

街を巡ってるに

決まってる。

三日と置かず、

泣き言を

言いに来るに

決まってら。

―考えて

やっても

いいさ。

．．．ああ。

．．．そうなる

ことを祈るよ。

ストレート。

フラッシュ。

２０ドル

よこせ。

．．．．．．面白く

ねえ。

．．．どうした

！？

そんな

不機嫌な

顔をして。

もそもそ

ご飯がまずく

なっちゃうぞー？

．．．セニョール・

ロック。

一つ言わせて

いただいても

よろしい

ですかしら。

ー丸一日

歩き回って、

．．．はい。

なん

でしょう。

お話にあった

三軒すべてに

居留守を

使われました。

これはいったい

どういう

ことでしょう？

えーと．．．

それはー

そう怒りな

さんな。

そりゃ当然さ、

ただでさえ誤解を

招きやすそうな

メイド姿の

子供とー

見たこともない

育ちのよさそうな

子供、合わせて

二人も引き連れて

いったんだ。

話が

違うじゃ

ないですか、

もう

ぜんっぜん！

そんな

ややこしそうな

連中に付き合う

人間はいないよ、

ダッチかレヴィで

ないとー

まず

無理だ。

．．．先に

言ってくれよ、

そういう

ことは。

とにかく

空振りでは

すまされません。

私一人でも

探索をー

ファビオラ、

聞かれ

なかった

からね。

ロックさん

ですら、ああ

なんだもの、

残念だけど．．

僕らだけじゃ

難しいよ。

．．．それは若様の

おっしゃる

とおりでは

ありますか．．．

こんな街でも、

ぜんぜん物怖じ

しないんだな、君は。

その度胸は

どこから

くるんだ

．．．．．．私の地元も

ここと同じく、

バカと屑が多う

ございましたので、

この手のこと

には慣れて

おります。

―彼女は、

バリオ？

俗称

ですよ。

――番地もない

ような、カラカス

郊外の貧民街で

ございます。

我が家の

農園で

働いている

農夫の方が！

貧民街の出身

なんです。

鉱山も

ようやく

経営が軌道に

乗りましてー

彼女の遠縁に

当たる方

だったんです。

まあ、

実家は

ど貧乏なうえ

１１人も家族が

いるので、

賄いを増やそうと

いう話になって．．．

それから彼女も

僕の家族に

なったんですよ。

私が

奉公に出れば

親の負担も

減りますから。

貧民街にいたところで

学校も行けませんし、

勤め口もありゃ

しませんしね。

そんなわけで．．．

ありがたく

お世話させて

いただいてる

．．．．．そんな

次第です。

へえ、

苦労人だ。

妙に達観した

感じがするのは

そのせいか。

ひょっとして

銃や足技も、

貧民街で

覚えたの

かい？

．．．

「あしわざ」？

．．．えー

若様。

そろそろみんな

食べ終わった

ようですのでー

またそうやって

余計な

ことをッ！

ねえ

ファビオラ、

そういうことなんですから．．．そうなのかもしれませんでした

「「足技」って

なんのこと？

カポエイラ

です、

若様。

近所にいた

年長の者が

道場に通って

おりまして！

それをその、

見よう見まねで

たしなんでいる

次第で。

カポエイラ

知ってるよ

ＴＶで見た！

あの

踊るみたいな

格闘技だね？

．．．我流ですので、

まあ、そうたいした

ものでも

ございませんが．．．

あんまし期待

なさらないで

くだされば

そのうち。

ーでも

かっこいいな

ファビオラ、

今度見せてよ！

どうして

格闘技

なんか？

先に申し上げた

とおり、私の

地元はガラの

いい所では

ありません。

遊び半分、

護身半分と

いった

ところで。

それに！

銃は素人が

うかつに使っても

簡単に人が．．．

死にますが、

これは

素人には

使えませんし、

玄人なら

加減が利く。

だからこそ、

鍛えるに

思いました

値するものだと

うん、

それは

いい言葉だね、

ファビオラ。

僕も、

そう思う

なるほど。

助言なんて

僕の柄じゃない

ーけどね

でも、

．．．．．．！？

その志には、

僕もおおいに．．．この街で．．．

賛同するが

．．．

通用するか

どうかは別だ。

それで収まらない

ことが起きた時は、

ためらわずに引き金を

引くべきだ。

結局は

ロベルタも抗い

切れなかった、

自分を試せるほど

この街は

寛容じゃないよ。

―ファビオラ

には、

僕はそうなって

ほしくない。

それは野蛮を

許してしまう

行いでー

悪いことだ。

．．．

そうじゃない、

先に

言ったろ？

正否でいえば、

間違ってるのは

この街のほうさ。

君らを

現実的でないと

笑うほうが

簡単だけどね。

でも

やらなきゃならない

目的があるならば、

それなりに

対処しなければ

ならないって

お話さ。

さて、

ミスター・張の

ヨット・ハウスまで

送ったら僕らも

引き揚げだ。

あまり

遅くなると

ボスが怒る。

それで

いいかい

ロック？

あ、

ああ。

．．．ベニー。

珍しいな、

あんたが

あんなことを

言うなんて。

そうかい？

．．．

それにー

逆に言えば

僕があの子らに

できることは

これが限界さ。

まあ、子供に

死なれるのは

そう気分のいい

ものじゃない。

他人の死を

乗り越えるために、

いったいいくつ

鋼鉄の魂を持って

いればいい？

．．．．．そういう

わけで僕もまた

この街で自分を

試すつもりは

ないんだよ。

君のように

深入りは

しないんだ、

ロック。

しかも

傘下の代表まで

含める

拡大集会だと？

ー詳しいことは

まだ把握して

おりませんが．．．

おそらく

．．．

連絡会？

こんな時期に

いったい

どういうことだ。

馬鹿馬鹿しい、

張はいったい

何を考えてる。

．．．．．．女中絡みの

一件で、

対処しなければ

ならない

何かの憂慮すべき

情報をつかんだ

ものかと。

ーたかが

女中一匹で、

ずいぶんと

大仰なことだ。

「奴の目的は

この街の人間では

ありません。

確度は？

奴の雇い主が

爆破テロで死亡、

ーー敵を

討つために

渡ってきた、と。

誰の首を

落とすつもりかは

知らんがー

ー

いっそ好きに

やらせれば我々も

手間が省ける、そう

思わんか同志軍曹。

ラブレス当主は

本年９月１２日、

本国バリナス州での

政党式典の際、

爆弾テロによって逝去。

．．．テロ．．．．．

爆弾

．．．

信頼に足る

情報であります、

大尉殿。

．．．

なるほど、

軍曹。

現地武装勢力には

動機がなく、

政府機関であれば

こんな所へ逃す

はずがありません。

この場合に

想定される

状況を

どう解釈する？

意見を。

私見では

ありますがー

上出来だ

軍曹、

リャザン

空挺学校の

教官たちも

喜ぶ。

第三の

政府組織による

秘匿作戦である

可能性が

濃厚かと。

想定している

状況が真実で

あった場合ー

張が慌て

ふためくのに

足る理由だ、

実に．．

面白いぞ。

楽しみだな、

軍曹。

―出所は

確かなのかい、

その話は。

その話は。

ラブレス

関係者自身の

証言です、

経緯は

確かかと

経緯は確かかと。

なるほど、

．．．

なるほど。

それでー

お宅のボスは

なんと

言ってるんだい

うちが噛めるか

噛めないかは、

それ次第

だからねェ。

＊５３

ＷｉＢａｉｌｅ．ｄｅｌａｍｕｅｒｉｅＰｒｅＰＴ．１０

現在、本局へ

問い合わせて

いるところ

ですがー

情報機関共同体の

承認が下りている

作戦であれば

我々の耳を

通さないはずが

ありません。

現在までの

情報では、

明らかに国防総省の

独断専行です。

彼らの動き

次第によっては、

暴力教会の情報網を

活用していただく

必要性が生じるかと。

ふん。

ＮＳＡと

ＣＩＡの．．．

ショバ争い、

てェわけだ。

今回の

火種となった

ベネズエラでの

政治活動妨害エ侑

「プラン１１７」も

我々の手を

離れたところで

立案、実行

されました。

大所帯になると、

どこも大変だ。

我々、

ＣＩＡの主任務が

経済情報戦に

移行した

この機を狙い！

隠密作戦の

分野で、

権限を拡大する

腹づもりでしょう。

実にー

不快極まる

行為です。

．．．ふん、

なかなか厳しい

言い方を

するじゃないか。

エダ。

当然です。

ーこれは、

我々の総意と

考えていただいても

差し支え

ありません。

まァ

いいさね。

とりあえず市内の

ＮＳＡ局員に

関しちゃ、

随時情報を

あさってみよう

じゃないか

恐縮です、

シスター・

ヨランダ。教会に籍を

置いていることで、

私もだいぶ

仕事がしやすい

報酬その他に

ついては、

いずれ上司から

改めてお話が

ＣＩＡは

それなりにゃア

お得意様だ。

彼は今、情報本部の

第二課長ですわ。

ーですが

それ相応に情報交換

をさせてもらえば、

願ったり叶ったリさ。

ああ、

ミスター・

レヴンクロフト

．．．

まだ

あんたの

上司かい？

この街は

東南アジア支局

直轄に指定されて

いますから、直属の

上司であることは

変わりません。

ー話を

戻そうか

会合の音声か

議事録があれば

用は足ります。

そりゃあいい話だ。

末永くお付き合い

したいもんだね。

今回の件に関しちゃ

三合会が

率先して

陣を張ってる。

今ごろは

金詠夜総会で

会合を開いてる頃だ。

参加者リストは

入り用かい？

ぜひ

入手を。

手配しとこう、

水漏れが

ないようにね。

用心を

しな、

相手は

勝手知ったる

同郷の士た

文字どおりの

老婆心、てェ

ヤツさね。

ようく

覚えておきな

エダ。

あんたがやるのと

同じように忍び足で

近づき、同じように

寝首をかく。

ヤー、

シスター。

あのヨット・

ハウスを

見たかい。

若様は

ともかく、

メイドさんは

大はしゃぎだ。

ああ、

プールがいたく

お気に入りの

様子だった。

ご機嫌

斜めだな、

ロック。

チカン呼ばわり

されたのが

ショックだった？

助けるつもり

だったん

だ。

でも、

はしゃぎすぎて

頭から

落ちるのは

いただけない。

ひょっとしたら

泳げないかも

しれないと

思ってさ。

お陰で頭から

つま先まで

濡れネズミだ、

愚痴の一つも出る

．．．？

マフィアの

連中か？こんな車列で

いったいどこへ？

連絡会だって？

それにしちゃ

数がー

知らないのか

ロック？

それだけ神経を

とがらせてるって

ことの証明さ。

連絡会

さ、

僕らも

関わってる

例の件でね。

ミスター・張の

言うとおり、

問題は彼女だけに

とどまらない！

おそらく

今日の会合で、

彼女の行く末が

決まるだろう。

彼女、

彼女と戦う者、

目的、方法

諸々すべてが

問題だ。

ガルシア君たちが

望むと

望まざるとに

関わらず、ね。

時間は

そう多くは

残ってないぞ。

ー言いたか

ないけどね、

ロック。

ダッチも

言ってたろ？

「分水嶺を

見極めろ」って

さ。

僕らにとっても

若様たちに

とってもー

！

足元に水が．．．

流れ込んでる、

そんな状態さ。

至言だし、

正しいね

．．．そう、

確かに

正しいさ。

ーでも、

分水嶺は

もっと先、

激突の

瞬間に見る

分水嶺は、

もっと先だ。

ようこそ、

ミス・

バラライカ。

チェックを。

失礼

しました。

得物は

すべて、

こちらへ。

では

お入りください、

皆様すでに

おそろいで

ございます。

よう、

ミス・

バラライカ。

今日はあんたの

誕生日会が？

ずいぶんと

盛大だな。

イタムの漫談を

聴かされるのが

今日の趣旨？おまけに

震え上がるほど

寒いわね、

帰っても

いいかしら

ウォッカ漬けで

頭がしゃんと

してねェようだな。

やめとけ

トマーゾ、

この姐さんは

田舎もんだ、

社交ってモンを

理解してない。

寝ぼけ面に

一発叩き込まれ

てェか？

あらあら

怖い。

こっちの

素人芸人と

一緒で、よくロが

回るのね。

ヘイ、アミーゴ。

ジャレ合ってる

ところ悪いが

俺たちは忙しい

さっさと話を

進めたい

その

とおり。

可及的

速やかに

処理すべき

問題だ。

集まって

もらったのは

外でもない、

すでに

知っている者も

いるとは思うが

以前この街で

騒ぎを起こした

女中に関する

続報だ。

端的に

言おう。

女中の

目的は

敵討ちだ

なるほど！

そいつは実に

簡単な話だ、

ミスター。

俺たち主催で

仲直りパーティーを

開いてやるのさ。

シャンパン抜いて、

どでかいケーキも

焼いてやろう。

上には

「人類皆兄弟」って

書いてやる。

ついでに

デカいパイオツの

ビックリ踊り子も

つけてやりゃ、

交換日記だって

はじめてくれる。

雇い主にして

恩義のある主人が

爆殺された。

そう悪くない

プランだ、

ロニー。

あんたがトリで

漫談を聴かせて

くれりゃ、

完璧に近い。

奴の敵は

ここにいる、

この街で奴は

その意趣返しを

するつもりだ。

せっかくだから

幹部会は

コスティーの異行も、ボブ・サケットを

するように

なぜだのかしら？よかったのに。

ボスにすえれば

イワンのおのぼり

さんにしちゃ

モノを知ってるね

でも俺なら断然

ウィル・フェレルだ。

そういやお宅の田舎、

ファーストフードで

メシを喰うのが

ステイタスだってなァ。

俺たちの国じゃ

トレイラー・ハウスに

住んでる連中だって、

もうちっとマシなもん

を喰ってるがねえ。

なるほど。

確かに人を不愉快に

させる点では、

ヴェロッキオより

格上だ。

質素なのが

好きなのか？

それとも値段に

見合うよう！

．．．

トランクみたいな

デカさのパンに

牛の輪切りでも

乗せてんのか？

口と拳が

釣り合ってれば、

長生きできる

かもしれんぞ？

上等じゃねえか、

イワンの

ズベ公が。

拝みてェなら

見せてやる。

今回の議題の

前に、分裂して

殺し合いか。

そうなりゃ、

お宅らを憎んでる

司法の連中は

今日を祝って

パーティーを

開くだろうな。

それでよければ、

いくらでも

やってくれ。

ー．．．話を

続けよう、

当主を殺した

爆破テロの

犯人の話だ。

奴らは軍人だ、

それも

ただの兵隊じゃない、

不正規戦を

常套とする

特殊部隊の連中だ。

そしてもう一つ、

不愉快な事実を

述べさせてもらう

とすればー

彼らは現役で

政府上位の命を

受け、今もこの街の

どこかに潜んでる。

ーなんの

ために

ここへ滞在し

ー連中が

何を欲して

いるのかは、

いまだ闇の奥だ。

．．．ミスター．．．

アブレーゴ。

この一件で．．．

最初に動いたのは

お宅らだ。

俺は

俺たちがつかんで

いる以上の

モノをー

おたくら

コロンビアの

面々が

知っているものと

期待している。

¿¿Ｑｕｅ，ｈａｃｅｒｎｏｓ：

Ｄｅｂｅｒｉａｎｎｏｓｌｌａｍａ

ａｌ．ｅｆｅｙ．．．

Ｙａｓｅ．ｃｏｉｏ

Ｍａｒｔｅｎｔｅｒｎｉｅｃａｌｌａｄｏ

ｉｕｓｔａｖｏ．

おい、

ミスター・

チカーノ。

内緒話は

嫌いだ、

お前らを除く

全員がな。

英語を

話しな。

．．．

爆破事件と

俺たちは

無関係だ。

同じく

米国の兵隊に

ついても、

俺たちは

何も知らん。

．．．

ＦＡＲＣは

壊滅した

メデジンカら

うちの組織に

くら替えした。

いまだに女中は

ＦＡＲＣ一番の

お尋ね者で、

連係を円滑に

するにゃ

奴の首が必要だ。

俺たちが即党どもを

動かしたのは、

本国の指示だ。

ボスの

パストゥーリャからは、

「見つけ次第

殺せ」と命令を

受けていた。

居所は

つかんでいた、

ベネズエラの

ラブレス農園

いつだって

殺れたはずだ、

この街が

巻き込まれるまで

放置しておく

理由がない。

ーー奴が単体で

動き出すまで

俺たちには手が

出せなかったんだ。

屋敷には常に地元の警察や

空挺の連中の

監視が付いていた。

当主はそこまで、

間抜けな男では

なかったわけね。

ああ、

ＭＶＲへの

接触も、女中を

隠蔽するための

方策の一つだった

のかもしれん

ということか。

だとしたら

たいしたタマだ。

セニョール・

張。

―これだけは

はっきり

させておくぜ。

奴は商売仲間の

賞金首だ。

奴が

生きている限り、

郷里の誰もが

枕を高くして

眠れねえ。

俺たちは首領から

指令を受けている。

「奴の首を塩漬けにして

ブカラマンガへと

持ち帰れ」と。

そいつは

最上級の指令だ

わかるか？

最上級なんだ。

ここの流儀に

従うことを

尊重してきた

俺たちだがー

今回ばかりは

話が別だ。

何がどう

すっ転ぼうが、

俺たちは女中を

狩らせてもらう。

誰にも

邪魔はさせねえし、

邪魔立てするなら

容赦はしねえ。

俺たちが

言いてえのは

それだけだ

セニョール。

・フ、

ㇷフフフ

フフフ．．．

いいじゃあ

ないか、張。

やる気のない連中と

思っていたが

意外に骨は

あるようだ。

お前らに

売る恩はないし、

買う義理もない。

言われる

までもねえ、

そうさせて

もらう。

野蛮人は

すぐこれだ。こいつが

連絡会の決議なら、

せめて懸賞金

くらいかけてくれ。

女中をどう

料理しようが、

我々は

一向に

構わんぞ？

余計な茶々さえ

入らなきゃ、な。

俺たちゃ文明人だ、

金にならねえ

殺しはしねえ。

イタ公。

お痛が嫌なら、

楽屋に戻って

漫談の稽古でも

していろ

「目的が不明」

だと？

我々の相手は

女中などではない、．．．

奴の相手のほうだ。

張

奴らがこの街に

来る意図など

知れている。

ヤンキーどもが

血道を上げる

麻薬撲滅作戦か

もしくは

この街にいる

シンジケートのうち、

どっかの誰かを

捕まえるか

暗殺するか、だ。

ーいずれにせよ、

後手に回って

得なことなど

何一つない。

奴らが

謀を成す

前にー

即時

撃滅を図る

これが最善だ。

特殊部隊と

やり合うッて

か？

それも

合衆国の札を

首輪に下げた

連中に？

これはこの街に

権益を持つ組織が

責を負わねば

ならん話だ。

正気じゃねえな

アル中独特の

妄想癖だ。

心にもないことを

抜かしやがるぜ、

この共産主義者め。

そろそろ

ウォッカが切れて、

手が震える

頃合じゃあ

ねえのかい

お前ら三下には関係

ない。シチリアに

戻って羊の尻でも

追いかけてろ、

腑抜けのイタムが。

へイ、

へイ、

よしな。

俺たちは

そっちに関しちゃ

無関係だ。

アメ公どもに

意趣返ししてェ

だけだろうが

迷惑だッ

つッてんだよ。

アメリカの

旦那方と、

事を構える

つもりはねェ。

パブロ・

エスコバルの

二の舞は

御免だからな。

張、

あんたは

どう考える

こいつらの

言うとおりに

よそ者を

狩り出すのか？

それとも

．．．．．この朽ちた

港町がー

悪徳の街に

変わって、

三十五年。

いわく

相互

利益のため、

我々の

刺激的な仕事を

世間の目から

背けるため、

この荒んだ街が

ＣＮＮのイヴニング・

ニュースに登場し、

ご婦人方の夕食の話題に

なることを避け続けて

これたのは！

過去から現在まで、

この街に集う

すべての者たちの

思惑が．．．．．

一致していたからだ。

または

邪な者たちの

安息のため。

我々が

法律を作り、

我々こそが

その支配者たる

場所ー

「現代の海賊共和国

ーー我らの望む

穢れた別天地。

たゆまぬ努力、

そしていくばくかの

幸運に恵まれ、

この田舎町を

この街すべてを、

俺たちのアジトへと

変貌させた。

ミャンマーの

アングロ・タウン？

または

エル・レイか？

それとも

ヨハネスブルグ？

それらのどこよりも

閉鎖的で、猥雑で、

エキサイティングで、

そしてー

闇夜の精気が

満ちた街。

それがー

この街だ。

この街は

脆く、

そしてか弱い。

それが．．．

ロアナプラだ。

一度、日なたの

者の介入を

許してしまえば、

我々を擁護する

者など

誰もいない。

彼らとの

直接対決はー

最後の瞬間まで

避けるべきだ、と

俺は考えている。

我々、

三合会の立場を

述べよう。