★この作品はフィクシヨンです。実在の人物・団体・事件などには、いっさい関係ありません。デジタル配信用に再編集を行っています。 動物に話す能力を持つ。お前の本格として、幼少期より社会に作用を作成される病院と議合したことで、「公開発局」へ入戻。 動物と話す能力を持つ。忍じゃない助物と話す能力を持つ。念者の未満として、幼少期より祖父に体術を仕込まれる。建設と協合したことで、「公まあまあそんなのかくわかるわけでは横隠密局』へ入隊。 公儀園番局に所属する行能な女戦闘員で、司場の部下。隠密の名家・鬼子は神家の一人娘。 医療と依護の名目で、陰密局へ誘われる...。その後、施設を脱げ出し、祖父への報告に帰った宝郎は、祖父さかって隠客局の人間、たまらなら、更なる食物を固める。施設、そうねー、あくほの父親に知らない、恥ず眠う。華を授業、式館は運転と敵を受破した!! 一方、司狼は、弐郎と一華を祖父、新女が陰密部隊、通称一黒の灯火」を立ち上げる! 妙な黒猫に遭ってそいつは物理怪で ほんで別の物ソ怪に襲われて 殺されかけたと思ったら上黒猫とくっついちまって そしたら今度は隠密とかいう奴らが出てきて また物ツ怪に襲われて... 面接で「この期間何をしてましたか?とか訊かれても 絶対説明できねーなこれ.. 新生活には慣れたか?弐郎 朝っぱらから見張んなくても逃げやしねーよ 病院脱走した奴がよく言うよ ここ数日ずっと精密検査だかなんだかでろくに落ち着く暇もなかったじゃねーかよ 何よりもまずお前の「安全性」を確認することが最重要だったんだ つかそもそもオレはまだ信じきれてねぇんだけどよ ただのオンボロ倉庫じゃねーか... 残念ながらマジでこれが我々「特務二課」の拠点だよ 隠密局の課はそれぞれが独立した拠点を持っていて その全てが表向き何らかの施設に偽装してる オフィスビルや工場や病院図書館に神社まで色々あるが... 少なくともどこもウチよりはまともだな はー...あんた達も苦労してんだな もうお前も「特務二課」の一員なんだぞ あれかブラックなんとかって部隊がどうたらってやつか トーチだかボーチだか知らねーけどな オレは自分のケツ拭くためにここにいんだ 別に隠密にもあんたの部下にもなったつもりはねぇ 「オレ達」の望みは「オレ達」がそれぞれ自由になること そのためなら物ノ怪共とも戦う いきなり全てを受け入れろってのも無茶な話か... こいつの性格上理詰めで論すのも逆効果だろうしここは自然と... 久しぶりのオンボロ倉庫だぁ そちらが噂の我妻弐郎君ですかね? 頼んでた別件でお前と入れ違いになってたのよ 特務二課課長補佐宇佐美花数少ない俺の部下だ いやぁもう着いてしまったんですか...残念です 宇佐美さんとのドライブをもっと楽しんでいたかったのですか... あぁ荷物は僕が運びますよ こんな素敵な女性に重い荷物を運ばせるわけにはいきませんから やだもーそんなヤヒお世辞言って これで一応の面子は揃ったな... なんだよあのチャラい野郎は 宇佐美さんにはここまで運転してもらいましたし...何より 本日付で特務二課に配属された新人 歳はお前らと同じ十七で 一華と同じく陽密の名家桐原家の跡継ぎだ ま仲良くしてやってくれ ...まぁ決定事項にはこれ以上従うけど 厄介な奴は増やさないでほしいわね おいこれ以上ってどういう意味だよ! ...貴女が鬼子母神一華さんですか? いやぁ以前からお噂は耳にしていました 女性でありながら家督を継ぐという志の高い方がいらっしゃると聞いて 一体どんな方なのかと気になっていたのですが... まさかこんなに可愛い人だとは思いませんでしたよ ちょちょっと!初対面でいいきなりなな何言って... そっちのそれが例の... 君についても事前に資料を見せてもらったが いっそ大人しくどこかの施設で匿われていたらどうだ? なるほど...確かに厄介そうな輩だ おーおーそうかそうか... ...正直僕はまだ承服しかねているんだよ 君のような半端者が同じ部隊にいるということにね 随分好き勝手言ってくれるじゃねぇか軟派野郎が 悪いな「何事も正直に」がモットーなんだ いくらで買ってくれるんだ? さっそく厄介なことになってんじゃないのよ! まずいですよ...?課長!!早く止めないと... おいそこのクソ眼鏡と妖怪人間 「ウエスタン」の終盤みたいな もう半分は部隊設立のためだ よく知ってるなそんな古い映画 隠密局としてはこれまで封じるしかなかった羅睺の力を活かせる機会だが 弐郎も含めてちゃんと運用できなきゃ意味ないからな ...それってつまり隠密としての適正検査よね?あたし一か月くらいかかったんだけど? 座学とか試験もあったし じゃあ録画始めますねー 新部隊の登録にあたって「頭目運」からいくつか条件が出されたんだが そのうちの一つが「我妻弐郎の有用性の検証だ とりあえす腕っ節が分かれば大丈夫だろ にゃああぁああ糞ッ垂れ... せっかく快眠してたってのに騒がしくなってきやがったな... ようやく起きやがったか眠り猫 軟派なムカつくクソ眼鏡だ 先刻からこっちに殺気とはしてるあの餓鬼はなんだ? せめて課長をつけろよ... 成程お前に訊いた己が馬鹿だったよ なんであいつだけ木刀持ちなんだよ! そう言えば説明してなかったか 桐原家は古来より斬術に特化した隠密の家系でな 御庭番時代には柳生新陰流や小野派一刀流と共に将軍家剣術指南役を務めた程だ 無論公の記録には残されていないがな 不公平だと思うならお前も使っていいぞ 剣じゃなくお前はお前の武器を使えばいい ただ気になったから訊いただけだ ...最近手に入れたんだろう? とっておきの武器を... 羅睺は武器なんかじゃねぇよ これは「オレの喧嘩」だ てめぇが売ってオレが買った お前はぜってー手ぇ出すなよ やれやれんじゃ己ァまた一眠りするぜ... 誰にも手出しさせるかよ こうでもしないと気持ちが萎えそうなんでね 好きな時に好きなようにかかってこい 振り返り様に一閃で沈めてやる ついでに目も瞑っててやろうか? なんかどっちも力抑える感じになってるけど...いいの? こうなったらどうしようもないでしょ ナメ腐りやがってクソが... ...上等だコラ... そのムカつく余裕と眼鏡... オレがカチ割ってやらぁッ!! いや多分そこまで考えてないだろ 足音で距離を測られないよう空中から...! その間隔を姿や音だけで測るうちはまだ二流 どちらにせよ意味ないしな 剣士にとって間合いは絶対だ 零司にとっての間合いとは 前後上下左右三百六十度 思いっきり顎に入ってましたけど...大丈夫ですかね弐郎君... 宣言通りの一閃...見事ね この程度の攻撃をもろに喰らうようでは たとえ強力な力を宿していても 扱う者があれでは意味がない... 遠からずあいつは死にます 文字通り物ノ怪じみてるな こちとら物心ついたガキの頃から 暴力じじいにしこたましごかれてきてんだ てめぇのチャンバラ遊びなんざ ...桐原流斬術は武道」ではなく純然たる戦闘技術」 偉大な先達が数多の血で磨いた相伝の業だ 殺れるもんなら殺ってみろや!! ...撮り逃すなよ宇佐美 そんな真正面から突っ込んじゃ... となれば初太刀を躱すか捌くかしかないだろうが... 無手の弐郎には文字通り手も足も出ない距離だ 零司の業はさっき見た通り まして今度は目も耳も使える真正面 やりましたよ弐郎君!! なるほど...武器破壊ときたか... ただの猪武者かと思っていたが 我斐さんには感謝しないといけないな 恐らくさっきの一撃でおおよその間合いを掴んだんだろうが いくら木刀とはいえこうも簡単に折れるものなのか 物打ちの一点に互いの力がこんでる瞬間的にこえちゃー集中すればあるいは... 番の問題はそこじゃない.. あの反撃はなるんだぜ刀の振り始めを見てからでは絶対に間に合わない つまり...あいつは読んだんだ たった一撃受けただけで これでお互いヒットは一発対一発で勝負は振り出し これでてめーも「相棒」なしだ まだやるか?お坊っちゃん ギブアップならジュース一本で手ぇ打ってやろうか? そんな中学生みたいな挑発しかできないのかお前は...!! ヘッそうこねぇとなァ... 勝負はこれからだろうが んじゃまぁてめぇはさっさと... こんなんで上は納得するの? もうただのどうき合いじゃない... 根性とタフさくらいは伝わるんじゃないか? それ伝えてなんか意味あるの? 有用性どうこうは「どこいったのよ... 拳で語り合う男と男...! うーんこれぞ青春だわ... はぁぁぁどいつものもこいつもホント... ...気を失ってたのか... 気分はどうだ?クソ眼鏡 何しれっと下で呼んでんだよ オレもさっき気ぃついたから知らねーけど つまり勝負は相討ち... 見たら分かんだろジュースだよ 脳ミソが腐ってるのかお前はどういう意図かと訊いてるんだ それ!やがりこもとなることが? あぁもうこちゃごちゃめんどくせー野郎だな! ...さっきは頭に血上ってたけど冷静に考えて これが実戦ならオレ一発目で死んでたと思ってよ 二発目だって木刀だから出来たセコ技みてーなもんだったし... 真剣なら左手真っ二つだ だからまぁなんつーかアレだ てめーの勝ちってことにしといてやるよ どこまでも中学生みたいな... ぎゃははは、ははほははは!!! 引っかかりやがったなパーカバーカ! てめーがぶっ倒れてる間に思くそシェイクしといたんだよ!! てめーがぶっ倒れてる間に思くそシェイクしといたんだよ!! なぁにが「ふっ...」だ! 調子こいてっから中学生みたいな引っかけにかかんだ... 最近のゴミ箱は喋って動くのか気持ち悪い だぁあああ喧しいぞ餓鬼共!! うるせー羅喉!てめぇはすっこんでろ!! ほんとにこれで大丈夫なんですかね...? 大丈夫丈夫素人にしちゃよく撮れてたよ いや...そういうことじゃなくて... 心配するな何もそれ一つで上を説得するってわけじゃない どのみち満たすべき条件は他にもあるし 次は明日「部隊としての有用性」を実際に現場で検証しよう まさかもう部隊任務に入るんですか!?ともかく 現場に勝る経験はない規定通りの 一華ちゃんはあとの二人には流石に早すぎるんじゃ... でも...いったいなに一体何するって言うんですか? 研修なんて時間食うだけで大して役には立たんしな 今現在特務二課には何の任務も与えられてないですけど... だったら自分達で見つければいい ちょうどーっあるだろ? 上手くいけば敵の正体が分かる おーなんつーか馬子にも衣装って感じだな 特殊部隊感出ますねー! ていうかなんで今更あたしまで... 二人のと一緒にお前のも再び出してもらったからな 動作確認のため一応付き合ってくれ ...んじゃ時間もあまりないし ちゃちゃっと説明するぞ それがお前達が今着ている装備の名称だ 耐熱・耐圧方防刃・防弾絶縁・防水に加え 特殊繊維が人工筋肉として身体能力を大幅に向上する これは通常の乙型隠密服と同じ仕様だが 左手首のバネルを長押ししてみろ 「改」には試験的に新機能が一つ搭載されている それが現在開発中の新機能 見た目が変化した...? わかりにデザインえわってる んで量子迷彩にはもう一つ機能がある まだ何かあんのかよすげーな! 一応個人に合わせた普段着に見た目を偽装させるんだが コストや手間メンテ等の問題で現状まだ量産には至ってないらしい まぁこっちは通常のにも標準搭載されてるとりあえずお前さかな パネルをタブルタップしてみ なんか半透けになったぞ!! うおお!?お前らも半透けじゃねーか!! それが量子迷彩隠身形態お前ら同士では 傍からは影も形も見えないようになってる すげぇなこれ!もうずっと 消えてりゃ最強なんじゃわーか? 量子迷彩起動中は隠密服の基本性能が極端に落ちる 残念ながらそう上手くはいかないんだなこれが つまり平常時は「偽装陽密行動時は隠身 他にも細かいのはあるが...まぁその辺は追々慣れてきゃ何とかなるだろ 有事には強襲...と状況によって使い分けろってことですね またそんな適当な... それじゃ講義の時間はここまで 準備はほん万端かな諸君 「黒の灯火」の記念すべき初任務だ おーい何やってんだ弐郎 ぼーっとしてたら置いてくぞー ...おいこれのどこが任務なんだよ 嘘でしょまさかそのためにわざわざ...? まずはぐょ厄除けくらいやっとかないとな 流石眼鏡キャラ新しかいいな まぁ大方これはあくまでついでで本命は別... じゃあ社務所の方に行こうかね 眼鏡関係ないですよね? はー神社ってあんなのも来るんだな ちょっと困りますよ司場さん...! ...なんだあれ?知り合いが? 神社に答える常駐してる肩の関係よ 来ちゃいましたじゃないでしょう! おいおい大丈夫かよ...? どうやらきちんとアポを取ってなかったらしい 全然大丈夫じゃないですよ.. 電話でも言ったじゃないですか 今日はこれから「特一」の方々が来ることになってるって... 現場でダブルブッキングなんてなったら査定下げられるの私なんですからね ...よう「トクイチ」って何だ? 隠密局特務一課」の路称よ 隠密局は「頭目連」を筆頭にいくつもの課に分かれてるんだけど じょうほうし情報処理課 ぎじゅっかりはっ。技術開発課 特務一課はその中でも人員・権力共に最大の課なのよ あれか?警視庁捜査一課みたいな感じか? うーん...イメージ的には似てなくもないけど... いずれにせよどちゃ窓際課の特務二課とは正反対ということさ はいはいくろさまご苦労様でーす ...真面目な人だなぁ 課長が適当すぎるだけでしょ... こんなところで一体何をするんです? 宝の地図でもあんのか? 暗いから足元気を付けろよ ...つかいい加減どこ行ってんのか教えろよ もうすぐ現場に着くわけだが ちょっと待ってよ... 正式名称「第七特別封鎖雨」 そのほったん発端となった場所.. 妖気を抑える特性を持った希少鉱石だ 他にも殺生石を用いた封鎖廟はあるが その中でもここは最大規模だろうな 一葉は俺と一緒に社務所で事情聴取 それじゃ時間もないし任務開始だ 任務内容は「現場調査及び実況見分」 零司は弐郎と一緒に羅睺から当日の詳細を聞け 僕は一華さんと一緒がいいです ...すごい完全に無視された課長だけでなくなく一華さんにも... ...本当に良かったの? また喧嘩しちゃうかもよ なんだかんだ羅睺はまだ俺達を警戒してる 特に大人や女はいない方がスムーズにいくだろうさ こういう場合男同士で腹割って話すのが一番なんだよ すいませーん『司場ですけど!! しっかしでけぇ石だなぁ 大体なんでお前こんなもんに封印されてたんだよ なんかやらかしたのか? 糞忌々しい眺めだぜ... 結構真面目に訊いてんだぜ それともなんか言えない事情でもあんのか? どうして己が此処に閉じ込められてたのか ...おいおい冗談だろ? 適当に誤魔化そうってんならマジでキレるぞ それ以前に何処で何をしてたのかさえも... 大体いまさん今更手前ェに嘘吐いたって仕方ねェだろが いや...でもよ... あながちない話じゃない 無論羅睺の証言を信用するならだがな ...なんでお前にそんなことが分かんだよ ...長期の封印で自我すらも失った物ノ怪の成れの果てを 昔この目で直接見たことがある ...別に今ここでするような話じゃない その話の詳細は置いておいて本題だが そもそも「封印」とは言い換えれば お前達にも分かるように順を追って説明してやる そしてその憑依という術は 「物ノ怪を何らかの対象へ強制的に憑依させる」ということだ まぁそれはお前らが身をもって知ってると思うが 妖気の全てを使用する非常に強力なものだ それこそ使用した物ノ怪自身にすら解除できない程にな 皮肉言ってねーでさっさと続けろタコ 通常ならば生物を依り代とする憑依だが 封印では無生物を依り代とさせる 無生物の依り代は物ノ怪にとって永遠の牢獄みたいなものだ ましてそれが殺生石ならば尚更生き地獄だろう 身動き一つできない闇の中で延々と妖気を削られ続ける... それが何十年何百年と続けば 羅睺がどれだけ封印されていたかは知らないが 記憶障害ならむしろ軽く済んだ方かも知れないな ...とにかくこれ以上昔の話をしても仕方ない まずは「現在の話」をしないか? お前が解放された日この場所で 誰とする何があったのかを... ...これが襲撃当時の施設の映像ですか? 敷地内全ての監視カメラがこの有様でして ...何にも映ってませんな... だからさいしょ最初にそう言ったじゃないですか... 電気系統も異常ありませんでしたし 深夜でしたから私はいませんでしたが夜勤の者が二人ほど 大きな物音が聞こえて駆けつけた時には 既にもぬけの殻で影すらなかったそうですし.. といっても四六時中モニタを見ているわけじゃないですし 気付かないのも無理はないですよ ってあぁ!もうこんな時間じゃないですか! 詳しい記録はまた後日お送りしますから 今日の所はこのくらいで勘弁して下さいよ! 確かに事前の情報以上のものはなかったか 大したことは分からなかったわね... 大体しちげさ襲撃と言うにはあまりにも 直接現場に来て感じる違和感... いやそもそも敵はなぜここにッコ?親戚がいると知っていた? そういうものを採知できる物ノ怪がいると 殺生石からちゃんとことはない そういうものを探知できる物ノ怪がいる?漏洩の可能性 局内でも限られた者しか知らない情報 内通者のまさいは蓮者存在? え..あ...うん何よ 正直そっちもよく判らねェんだ ...前にヒク?弐郎にはちぃと話したが あの時は行灯もついてねェ真っ暗闇だったし 何より己の意識もまだ惚けてたからな... 初めは冷たい行っ張り石の感触 そして最後にいい仄かな灯りと ようやっと薄っすら眼を明けるとそこにゃあ 暗闇に立つすうひ数匹の物ノ怪と おいちょっと待て光る板ってなんだよ? 板の中の男が己に向かってそう言った 恐らくタブレット端末で映像通話してたんだろう扱いからしてその男が首謀者かもな 勿論己はそいつのことなんざ知らなかったが そいつはそのまま続けた お前が眠っている間に現世は随分と変わった 我々も何とか活路を快索してきたが 日輪を喰らう黒き凶星よ 永き眠りから醒め我々に力を貸せ 今一度我らの力を知らしめよう ...その後は前に話した通り 話を蹴ったら光と共に男は消えて 己は暗闇でちょいと暴れて隙を衝いて逃げたってわけよ その状況でよく逃げられたな あの時の連中も今の手前ェと同じよ 己の力を甘く見てやがったのさ 己を何だと思ってやがんだ 今度この眼鬼と喧嘩する時は己も加勢するからな 長々聞いた部に結局何にもわかんねーまんまじゃねーか ...いやそんなことはないさ ここまでで少なくとも三つ 連中は何らかの方法で憑依を解除できる 依り代も物ノ怪も無事な状態でな そいつは封印される前から羅瞼を知っている 方法や動機はまだ不明だが恐らく... 不倶戴天とまで言わしめる何らかの因縁が なんかもうめんどくさくなってきたわ あーでもお前のおかげでオレは 正直ここまで色んなことに巻き込まれっぱなしで いきなりそんなあれこれ言われたってもう頭に入ってこねーって 本当に脳ミッあっこうんじゃ なんかこういまいちピンときてなかったんだよ 今ようやくはっきりしたわ 何の因果かオレは羅睺とくっついちまったが 敵はそれを解く方法を知ってる そんで羅睺は記憶を失くしちまったが 敵は昔の羅睺を知ってる だったらオレがやることは決まってる てめぇのケツはてめぇで拭く 来る奴は全員ぶっ飛ばす 来ねぇ奴は探し出してぶっ飛ばす そんで必要な情報聞き出せば ついでに復讐とかも止められりゃ一石三鳥 どうだおい完璧じゃねーか ...ふっまったくお前って奴は... 本当に度し難い馬鹿だな! あの国先で...コマですな! その相手が分からないから今こうして調べてるんだろうが! あぁあ!?んなもんそのうち分かんだろが!! 来た奴ボコって全部吐かす お前の頭には頭蓋骨しか詰まってないのか? それじゃこっちが後手になるだろ! 対応し切れない事態になったらどうするつもりだ間抜け!! 馬鹿野郎!負けを考えて喧嘩ができっかよ!! 大体てめーはこちゃごちゃ小難しく考えすぎなん... ...何だ?迷い込んだいってんだ一発人か...? 表の休憩所んとこで... あーうっとう鬱陶しいのがいんなァ 感動の出会いを邪魔すんじゃねえよ人間 ...気を付けろよ弐郎 ほらなやっぱすぐ来ただろ? 馬鹿はもう黙っててくれ 奴がどうよう重要な手がかりなのは間違いない 勝手に仕切ってんじゃねーよ けどまぁちょうどいいか 隠密服も一回慣らしときてぇとこだしな... 奴がどうよう重要な手がかりなのは間違いない 勝手に仕切ってんじゃねーよ けどまぁちょうどいいか 隠密服も一回慣らしときてぇとこだしな... ど...どうするのよ!! これじゃ中に入れないわよ!? 早く何とかしないと二人が... これは一体どういうことだ? ...時間通りのご到着 騎兵隊としちゃ完璧だが... まさかお前が直々に出てくるとは ど...どうするのよ!! これじゃ中に入れないわよ!? 早く何とかしないと二人が... これは一体どういうことだ? ...時間通りのご到着 騎兵隊としちゃ完璧だが... まさかお前が直々に出てくるとは 厄払いは済ませたばかりなのに とんだ初任務になってきたな 厄払いは済ませたばかりなのに とんだ初任務になってきたな そういやまだ名乗ってなかったな 最強の物ノ怪になる男だ 何を言ってるんだあいつ...? けどそれにはまだ力が足りねぇ そういやまだ名乗ってなかったな 最強の物ノ怪になる男だ 何を言ってるんだあいつ...? けどそれにはまだ力が足りねぇ ...おいなんか...告白されてんぞお前 なんでそうなんだよ!! 一体何を考えているんだ...? 何か裏があるようにも思えないか... お前を俺のモノにする!! ...だったら好都合だ ...おいなんか...告白されてんぞお前 なんでそうなんだよ!! 一体何を考えているんだ...? 何か裏があるようにも思えないか... お前を俺のモノにする!! ...だったら好都合だ 色々と喋ってもらうぞ... 咬牙...とか言ったか? 最強の物ノ怪とやらの定義は分からないが なぜ羅睺がちょう必要なんだ? あぁ?なんだ人間気安く話しかけてんじゃねぇよ わざわざここや弐郎達を襲撃して そこまで羅睺に拘る理由は何だ? 本当に人間ってのは馬鹿だな そんなもん決まってるだろ 羅睺がめちゃくちゃすげーからよ 物ノ怪は人間共と違って寿命なんかじゃ死なねえ いわゆる「半不死」ってやつだ ...まさかこいつ弐郎と同等の知能レベルか 全身バラバラにでもされりゃ死ぬし 飯を喰わなきゃ妖気も落ちる でも羅睺はそうじゃねえ 飲まず喰わずでもずっと妖気を生み出し続けられる... その力があれば俺らは「完全な不死」になれる そうなりゃもう怖いもんなんてねえ ッ!やる気か野郎... まだ向こうの組織に関する情報を...!! とりあえずお前はいらねーわ ...つっても一応羅睺の依り代だしな 箱はそこで黙って寝てろ おいおいどうしたんだよ羅睺 これでやっと二人で話ができるだろ? 俺もなるべく無理矢理って形にはしたくねえんだ すぐにそいつから解放してやる そうすりゃ俺達は無敵になれる 己は誰のものにもならねェよ糞ッ垂れ 物ノ怪の王?馬鹿か手前ェは んなもんこれっぽっちも興味ねェよ なりたきゃ手前ェ一人で勝手にやってろ なんでそんなこと言うんだよ!! なんで分かってくんねぇんだよッ!! このままじゃお前はずっとこいつの.. ぎゃーぎゃ!うるせぇぞコラ... 駄々こねるガキかてめーは そんな大声で言われなくても まぁな...ってかすげーな何だよ今の...技? てっきり走りこんで斬りかかるのか かまいたちみたいなものだ もっともェ真っ二つにするつもりで疑ったんだがな 単身で乗り込んで来るだけはある いずれ課長達が異変に気付くあてにしてだろうか それを悠長に待ってもいられない以上 僕らだけで何とかするしかない だから嫌いなんだよ人間は 一人一人じゃ物ノ怪の足元にも及ばねぇザコのくせに ただ数が多いってだけで粋がって...調子づいて... まるで自分達がこの世の支配者みてぇな面しやがって... そっちのお前は殺さねぇ 手足ぶった切って羅睺入れた鞄として持って帰る その前にきっちり刻んでやる どっちが上でどっちが下か 乱雑ですがなかなか強力な結界ですね 手持ちの『殺生杭』だけでは少々時間がかかるかと 止むを得んある程度中和したら鉄扉ごと破壊しろ ...はい何でしょう? その...ですね...えと... 差し出がましいかもしれませんが あたしに何かできることはありませんか? あたしだけ何もしてないのは心苦しいというか... 二人が危ない目にゃ違ってるかもしれないのに ただ待ってるだけじゃ... ではこの杭を指示した場所に打ち込んで頂けますか? 随伴が寺支時枝さんで助かったよ 新米とはいえ隠密服着た陽密が二人に羅睺もいる 流石に数分くらいならあいつらだけでもなんとかなる... 貴様私達を保険にしたな? 騎兵隊だと?笑わせるな そのだいじ大事な部下が窮地の割には随分と余裕そうだな 信頼してるのさあいつらと君らをね 最初から特一が来ることも織り込み済みで あえて今日ここに来たんだろうが 大事な部下達の初任務だからな 万一の事態に備えるのは長たる者の真務だろ? 貴様の心持ちがどうあれこの落とし前はきっちり付けてもらうぞ どんなことでも甘んじて受けるよ... 俺は哀しいよ羅條... 同じ物ノ怪として...として... 人間なんかに入っちまってるばっかりに... 待ってろすぐに連れ帰って そいつから引き剥がしてやるからな うるせぇよこの情緒不安定野郎が 使うだの使えねぇだの箱だの鞄だの... 人のこと物扱いしやがって何様だてめーは しょうもねぇカテゴリで 「オレ達」は「オレ達」だバカ野郎 ...ケッ餓鬼が一丁前に分かったようなこと抜かしやがって 相変わらずムカつく野郎だぜ手前ェは... だがまぁ...確かに手前ェの言ったことに違いはねェし 何よりあの英戦鬼は...気に食わねェ こういうのを期待してたんだよ...! この状況で地投はウマくねえ てめッ...逃げんのかよ!! 逃げるんじゃねえ帰るんだよ お前なんざすぐ殺せんだよ けどここで俺がお前を殺したら羅吹が手に入らねえ 次会ったら手足と舌と目玉を千切って持って帰ってやる それまで精々首でも洗って待ってろ... お前名前なんつーんだよ? なんだよ!テンポわりーな!! アヅマ...隠密局のアヅマか... お前..あの男のガキかよ どのみち俺にはえけい関係ないしな じゃあなアヅマジロー... そのようにお願いします...はい 念のため救護班の方も要請しておきましたので 何から何まですみませんね ではわたわれ我々は上への報告がありますので わかりました引継ぎはこっちでやっときます 独断専行のうえ負傷者二名 あやっぱそれもウチが被るのね 頭目速がどういう裁定を下すか分からんが 先程も言った通りこの落とし前は付けてもらうぞ そりゃ勿論俺への批判や罰則はいくらでも受けるが あいつらに関しては多少評価してくれてもいいんじゃない? あのレベルの結界を張れる物ノ怪を ...下らん結果論だ評価には値しない ド新人がたった二人で撃退したんだぜ? ありゃ...相変わらず手厳しいね 一応はきったいでん及第点ってとこか... こっちの方はどうしたもんかねぇ 零司負傷の程度はどうだ? 恐らく骨折も内臓損傷もないかと... もっとも隠密服がなければ今頃は... こらこら怖い想像はやめなさいよ いや...うそう想像なんかじゃない... 実際手も足も出なかった こちらの攻撃はいい?不意打ちにも関わらず かすり街を負わせた私だ...? もっと強くならなならなくては... 意識も技も何もがも... 現場にいなかったから仕方がない...? 結局あたしだけ何もできなかった... そんなんじゃ納得できない 入り口を警護するくらいの桜にか利けば... 結界を...破れるくらいの力があれば... そんなこと考えたっている意味ないのは分かってる ...「あの男」って? オレにとっての親父はジジイで 物心ついた時からずっとそれが当たり前だった はっきりジジイに聞いたわけじゃねぇけど 何となくもう死んでんだろうな、って勝手に納得してたし 別にそれでいいと思ってた.. なんだか知らねーが上等だ! やってやろうじゃねーか! ついでにフラックトー「黒の灯火とかいう部隊もな! はぁ?全然わかんないんだけど 今更何を言ってるんだ? それもう決定事項でしょ? 気持ちの問題だよ気持ちの! 全くその通りです一葉さんくたばれ弐郎 流れるように罵倒してんじゃねぇよ殺すぞ雑魚眼鏡 確かに気持ちってのは大事だぞ お前らは既に組織の一員でありチームのメンバー同士だ 何かあれば全員で協力して同じ方向に向かわなきゃならない だがだからと言って全員が同じことを思う必要はない それぞれが考えそれぞれが感じそれぞれの思いを抱えとけ それがお前ら一人一人の根になり力になっていく 他の大人達がどう思うかは分からんが 少なくとも俺はそれでいいと思ってる お前らは悩んで迷って前だけ見てろ 若者の特権なんだからな 案の定上からこってりお叱りを受けたわけだが 書類作成や事務処理は全部私がしたんですけどね ...えー神社での一件から五日 とりあえず今日は新しく食らった指示をこなそうか そう今日はここが現場だ 上から受けた指示は滅習つまり訓練だ そのために今回は助っ人が... はーっほっはっはつはつはっは! 雁首揃っとるなひよっこ共! まっ...待たせたな!! ってわけでこいつの名は芙蓉 今ので察しはついたと思うが 以前隠密局は物ノ怪の監視と排除を行ってると話したが それはあくまで人間側に害が及んだ場合の話であって 友好的な物ノ怪に対してはこうして協調路線をとっている 対立するより互いの利点を提供しあう方が合理的だからな 割と真面目っぽい話なのに全然真剣味がねぇ 言っておくがワシは人間に屈服したわけではないからな この体勢はその意思表示に他ならん あそういう意図があったのね 存外ぇらく愛らしい姿をしとるんじゃな ハッ手前ェみてぇなちんちくりんに言われたかねェよ 誰がちんちくりんじゃこのドラ猫!! なんだやんのかコラ!? もうなん何でもいいから早く始めてよ よし全員位置についたな それじゃ早速今日の本題だが これからお前達には「妖術対抗訓練」を受けてもらう 物ノ怪の中には「異形化」や「結界」以外に そのために芙蓉の協力が必要ってわけだ 「催眠」や「幻覚」等特殊な方法で妖気を操れる者がいるんだが 実戦で直面する前に副練でたいなん体感した方がいいだろう ふふん!有難く思えよひよっこ共! 心の準備は良いか人の子らよ 「とにかく術を破って無事に出て来ること ...良かったんですか?課長 どういう術かちゃんと説明してあげなくて なるべく本番に近い形の方が訓練の効果も高いからな 実戦じゃ普通ネタばらしなんてしてくれないだろう? まぁあいつらはあれで結構タフだし どうやら対象を結界に閉じ込めるものみたいだな... 確かに実戦で突然こんな状態にされたら 「破って出て来い」と言われても.. 流石にここまで落ち着いてはいられないかも知れないな.. それに...あの刀は... これは幻覚術が生み出した幻なんだ これは幻覚術が生み出した女なんだ どうした?お前の力はこんなものか? あ...あぁ大丈夫... 眉の辺りが切れただけだから... よくここまで腕を研いたな これも全て父上のご指導と ありがとうございます父上! 一番近くに良き弟がいてくれたお陰です! こりゃあ痕が残っちまうかもなぁ... 俺もつい力入っちゃって加減できなくてさ キズあと保護肌にやさしい不特有テーブ 兄さんは嫡男として強くなくちゃいけないんだ そのための踏み台になれるなら僕は本当だよ いやこのくらい大丈夫だよ おいおい何を言ってんだよ お前は踏み台なんかじゃない だからもし俺が何かトチったら その時はフォロー頼むな! えぇー...それが拭いってこと まぁまぁそんな露骨に嫌そうな顔するなよ これが僕達兄弟の関係性... 双子として生まれた優達は分け隔てなく同じように育てられたが 双子として生まれた僕達は分け隔てなく同じように育てられたが 全てにおいて僕は兄さんに及ばなかった 勉強も剣も...年を経る毎にその差は明日になっていった 常に兄さんは僕の一歩先を歩き 長子の兄さんが家督を継げば全て丸く収まる いつしか僕は勝つことはおろか追いつくことずら諦め 兄さんの影となることが自分の役割だと思うようになった それで良いと思っていた... じん刃の儀とは桐原流斬術修了の儀式であり ...ナットもしょのそっち継承の儀式同時に桐原家当雑丞の儀でもある 屋敷裏の森には「風の虚と呼ばれる洞穴があり その最奥には桐原家が代々守護してきた刀が一振り安置されている 太古の昔その刀身に物ノ怪を封じたこの刀を調伏し持ち帰る 幼い頃とい頃「戻しの後に同行した際一度だけ見たその刀は 子供の僕らでも感じ取れるほど「禍々しい妖気を当放っていた あの時兄さんはどういう気持ちだったんだろう... 間魔風に封じられた物ノ怪には既に自我はないが くれくれも呑まれぬよう油断するなよ その憎悪と妖気は年々友箱され強まっている はいいさい委細承知到しました ちゃちゃっと調伏してすぐに出て来てみせるさ 兄さんはほと程なく出て来た お前が敵う相手ではッ... 呑まれた...兄さんが閣魔風に... ...父上の言う通りだ 今のお前じゃ俺に敵わない 死に物狂いで強くなって 開院風に呑まれたんじゃ 何処に行くつもりだ!? どうしてなんだ兄さん... 僕の記憶が生み出した幻に過ぎない いくら対峙しても僕の知っている以上のことは 現実の兄さんの真意は分からない... 俺が何かトチったらフォロー頼むな ...幻覚というのははじめてだったが なかなかよく出来た幻だった 目が覚めたような気分だよ お花じゃなくて根元に優しくね 一華もおっきくなったら 一華は将来お花屋さんになるの? お父さまやお母さまとおんなじ隠密になるの! ...でも隠密は危なくて大変なお仕事よ? お花屋さんの方がいいんじゃない? だって一華はお父さまとお母さまのこどもだもん! 一華もお母さまみたいになれる? これはあたしの記憶... 小さい頃の..お母様がいて幸せだった頃の記憶... この時はまだ隠密のこともよく知らなくて ただ漠然と「悪い奴と戦うヒーロー」みたいなものだと思ってた... 臨時の当時の出力出動要請が入りました ...分かりましたすぐ行くわ お母様おつとめ行くの? ええ...ごめんね一華 心配しなくても大丈夫よ だって母様は強いから! だからいい子で待っててね お母様が任務に行く時のいつものやりとり これが最後になるなんて思ってもいなかった.. 正直通夜やお葬式のことはよく覚えていない 「お母様がいなくなったという事実を理解するのに随分時間がかかった気がする 遺体の入っていない棺にはたくさんの花が敷き詰められていて それがすごく綺麗なのに すごく不気味だったということだけ あたしはとにかく走り続けた 強くなるためあんあっ!!隠密になるため御家を継ぐため 朝起きてから...学校が終わってから..訓練の後寝る前にも!! ただただがむしゃらに走り続けた たくさん走れば昨日よりも速く走れば... いなくなったお母様に近づけるような気がして... そしてとうとう隠密局への入局が正式に決まった直後のあの日... お疲れ様です一華お嬢様 旦那様の命によりお迎えにあがりました お車を用意しておりますので 隠密局の研究施設で御座います 真っ暗で何も見えないけど? 間もなく電灯が点きますので 正真正銘本物の奥様です ...では旦那様よりの言伝をそのままお伝え致します 「一葉今まで黙っていてすまなかった」 規定により隠密でない者には口外できなかったのだが」 「お前も大きくなり隠密としての入局も決まった」 「故に今お前に真実を伝える」 「恐らく任務中何らかの柄によりそのような状態になったと思われるが」 「未だに術者の物ノ怪は捕捉できていない」 「残念ながら成功には至っていない」 ...これを知ってお前はどう思うだろうか 「父としても隠密としても不甲斐ない私を軽蔑するかもしれないな... 「本来ならば直接会って話すべきなのだろうが」 「立場上そうもいかぬ私を許してくれ」 「...今の私にできるのは伝えることだけ 「何を思い何を為すかはお前次第だ」 ...待っててねお母様 あたしが必ず元に戻してみせるから いい子で待っててと言ったのに はいはい危ないお仕事だと言ったのに... 今更こんな幻覚で揺らぐほど あたしも子供じゃないのよ このくらいどうってことないわよ 残るはじゃー弐郎選だけだが... 何となくですけどこういうの苦手そうですもんね おまけにあいつらは少々特殊な状態だ 狂蓮陣は対象の精神的な不安や過去の傷を幻覚化するんだが 果たしてどんな幻覚を見てるのか.. あいつらは二つの魂が一つになっちまってるからな もう少し様子を見るしかないな... だぁあぁあああくそったれ! 何なんだよここはよぉ!!! ずっと走り回ってんのに出口はおろか壁すらねぇ! このままじゃまた..さっきの奴に... ここはあの餓鬼の術中なんだ別の物ノ怪がいるわきゃねェ 何よりこいつからは妖気を感じねェ... 何なんだよこの化け物は!! 己はこいつを何処かで... どうせ出口もないみてーだしやるしかねぇな... 弐郎達は...特務二課拠点近くのフハートに住んでいる ふぁあああぁあああぁあっ... 朝飯何にすっかすっかな... 弐郎の朝は厠からはじまる お前意外とちゃんとしてんだな 我妻家家訓「朝飯はちゃんと食え」 戻ったら二度目の朝食で栄養補給して 軽めの朝食をとり着替え プレイリストをシャッフル再生しながら シャワーを浴びながらの一人ライブまでがワンルーチン 今日はどこでも全国的にもう晴れ教科で... 朝の日課その一「お湯を沸かしコーヒーを淹れる! インスタントでもこの音と香りは起き抜けの体に優しく染みる 清々しい男女で陽気が広がるでしょう ではきょう今日も一日元気にいってらっしゃ~い そしてきして朝の日課その二 「各局のお天気キャスターの巡視」 猫耳パーカー意外とアリだな... さて!次のベージからはジャンプトに掲載されたおまけ漫画ですよ! 米宇篠は近場であると一人暮らし 出番ねぇからここで無理矢理ねじ込んできやがったな 君の身柄は隠密局で保護させてもらう 死ぬまで..同化したまま...? お前もろとも羅鹸を滅し その後わしもじけっ自決する!! 何やってんだ馬鹿野郎! 死にてェのか手前ェは!! それがオレの「覚悟」だ あんたはもう人間じゃない あたしはあんたの存在を認めない! 変な意地張ってたらマジで喰われちまうぞ!! 鬼子母神一華それがあたしの名前よ おまえのお客様がいますのですが、この時期に限りました この作品は、デジタル配信用に再編集を行うったものです 上図は、甥っ子がループルによってユーローロック作ってくれた新キャラなのですが、 設定上、本編に出すのはキテ物として、若干難しいと思ったので「ここで使わせてもらいました お腹に「龍一って入ってるのがローンとお風呂最高にクールですね! 背表紙・カバー折り返し 潔表記はコミックス発売当時のものになります。 初登場のカラーページなのにこんな扱い: 家表記はコミッククス発売当時のものになります またお会いできて光栄です、タカキです。 ここまでご覧頂きありがとうございます。 なったことが、一番大きな変化かもしれません。 連載が始まって半年強..色々と変化はあったのですが、自分が描いたものに対して、たくさんの反応をもらえるように これまでは家族や友人以外だと、そんなに多くなかったリアクションが、 連載が始まって、特に単行本が出てからはツイッター等で感想のツイートやリブをしてくれる方がいて、すごく励みになっております。本当にありがとうございます。 「読んでくれる人、応援してくれる人がいる」と分かるだけで、作者も作品も元気になれる気がします。 それでは、また次巻でお会いしましょう。 読んでいる側からのアクションというのは想像以上に大きな力となって作者や作品を動かします。 特にネット全盛の時代だからこそ、アンケやファンレターは絶大な効力を発揮します。 ...さて、最早あとかきでも何でもない、ただのおねだりになったところでそろそろ切り上げましょうね。 激表記はコミックス発売当時のものになります。