★この作品はフィクシヨンです。実在の人物・団体・事件などには、いっきい関係ありません。デジタル配信用に再編集を行っています。 伝説の精力性。水の時期公園でインターネットから覚悟し、実際と出会いから見直し、一部このおう。宝郎を助けるため!?う。宝郎を助けるため藤谷の道を選んだ。 忍者の未満として、祖父に育てられる。報酬と提合し公開慰寄局へ入職。動物と話す能力を持つ。 新橋に特化しただ話の名家...特別、家の後継ぎ...カノドにより、見と父を失う。 家・見子は神奈川家・鬼子母神家の一人娘。 公儀園祭月に所属する化能な可場の部下。隠告の名 物人性の主謀者。江戸時代皆様に人間を小説される 司場涼介しばらいうすけ サイトの「私といや...公開され貴様...!! !?サイト。戦隊を相方にしたいはっはと然望している こんなと人間にまりを見せる物ノ作...一瞬に何を切り落とされる。 結界を張る物信じられるとどこでも終了しまう。 小鳥の目的。特殊・課をいる冷徹な女性課長おいでっじゃいましい 司場の部下。「黒の友人」のバックアップを打う。 時枝変わりとしたぼんじゅうろ 運転手から実務まで、そのなくこなす、久流の部下 こんばんがねけどきられくちゃ物で捨たが、人間側に友好何。司場の調練に協力中。 !実際の祖父で、忍びの木筒。はぁぁぁっふ〜〜〜っ元隠濡んは 忍びの末裔。我次弐郎は、八猫の姿の物。梓・就職と出会い、一つの段々、【不眠院】鳥一の可愛されに出られ、新大な医学部隊「県の村火」へ参加する運命に...。「妖術対抗訓練」に臨んだ子供たちは、江戸戸時代に生まる物は、大地に地遇。奴らと蓮藤の封印を解いた張本人と知るーやがて間で怪死すばかる光、陰密局に指揮がかかる。「黒い村人」メンバーは、結界かられた町へ選人、立ちはだかる物ノ怪だちと相まみえることに!一葉は物ノ性。高速さ保湿するが、空港は... 物人様と化した兄との戦いで、深陽を拭う。そして巨次の物ノ怪を撃破した式郎。だが、普段は恐るべき事に気付く。駅から引き続きに、自分が式郎の生命を喰らい続けていたのだ。そんな二人の目に大丈夫か現れ、二郎殿君の一撃が放たれる!「武田の救命と結婚相談 を条件に、選依解消を迫られる雑談は...!? 今ここで絶対服従を誓え 言っておくがこれは「要求」でも一命令」でもない 抵抗し暴れると言うのならそれでも構わない 旧い馴染みとしての「提案」だ 無論こちらも余計な手間はかけたくないがな その場合そいつが達磨になるだけだ 仕方ねーだろ鳴子抱えて来てんだから ...ちゃんと起きてるんだろうな? 結界を解除してその分の妖気を全て回収しろ ...さてこれで準備は整った 今からお前をその人間から引き剥がす こういうことに疎いお前はし知らないかもしれないが 外側から大量の妖気で瞬間的に出口を開き ただの人間への憑依なら解除の方法は単純だ お前はそこから出てくる そんなことすりゃあ... 依り代への負担は増加する ましてこれだけ疲弊した状態では 余計な負担は確実に死を招くぞ 本当にこいつは見逃すんだろうな... 幸い臓器への損傷はないようですが出血がひどいです 搬送次第すぐ手術にかかります 一葉お前は宇佐美に連絡して付き添いを頼む あの眼鏡も案外根性あるのう ...腹を雪かれても自力で戻って来るとは 捕縛ーこうしろしゃ重傷者!連絡途絶ー...大口叩いておいて随分な成果だな たった今西側封鎖線の外側に着いたところだ お前達と違ってこっちは忙しくてな 通行封鎖報道規制情報操作関係各所への連絡等々... 今度は現場への出力要素出動要請だ全く笑えん 申し開きのしようもない 先程結界の消失を確認した これより市内へとっけ?突入する そのために姫塚と乾を連れて来た 召集可能な国内に二人もいた幸運と 一課虎の子の精鋭部隊か あ...ちょそれ俺のクリームバンつすよ!? お上との交渉で無理を通した時校に感謝するんだな どの道無理をしてでも早急に事態を収集しなくてはならん ともかくここからはこっちの仕切りでやる お前は我妻弐郎の現在地を調べてこっちに送れ 結局こいつらの思い通りかよ ここまで弐郎を巻き込んどいて ...だかもう己の力じゃ打つ手が... 何がどう..なってんだよこりゃあ... てめー何...ぼさっとしてんだ...バカ猫... お前とオレではじめた喧嘩だろうが...! お前一人が抜けるなんて オレはぜってぇ認めねぇ...ぞ これ以上余計な手間をとらせるな それともそこのそれと心中でもする気か? おいおいあんま無茶苦茶すんなよなー 羅族はいずれ俺の相手に...!! 根性おぉおおおぉぉぉお キイイイオイイお母さんはお ハッハー!タイミングバッチ完璧っしたね姫先輩! それは良いけどあんたね... だっさい技名叫ぶのやめろって何回言えば分かんのよこのバカ犬っ!! ありがとうございますッ!! 応援のような隠客...か...? 調子こいてんじゃ... ねぇぞゴミがぁああッ!!! こっちゃ目的達してんだ てめーら雑魚に用はねぇんだよばーか まだ起き上がっちゃダメよ! もーお腹開いても知らないわよ よかったぁ...大丈夫?私達のこと分かる? それじゃお医者さん呼んで そのまま課長にも連絡してくるね ...そうですか...あれから丸一日も... その間あたしと宇佐美さんでずっと付き添ってたんだから ありがたく思いなさいよねもう... 結局対象を捕縛できたのがあたしだけなんて 情けないったらないわよまったく.. ほんと...情けないです... ...!!そう言えば弐郎達は...? え...あぁいや...その... 別にそんな本気で言ったんじゃ... もしかして僕と同じようにここに? 言われた通り結界に入れてるけど 今んとこ暴れる様子はねぇな ...気分はどうだ?羅段 その代わりに良い寝床を置いてやってるだろ? 何の代わりにもなってねェよ! こうして飯も用意してやってるだろう ...呆れる程脆弱だな 指一本触れずとも簡単に壊れてしまう こんなれっとうしゃ劣等種が万物の長を気取っている これ程歪で愚かな不条理が他にあるか? ...だから物ノ怪が取って代わろうってのか? あるべき自然な理の世に... 分かってないな取って代わるのではない 何故こうまでして己を巻き込みやがる 勝手に手前ェらでやりゃあいいだろうが ...とっくにやったさ お前が殺生石に入った後 扇動しちゃっ統率し蜂起し... 「個」として脆弱な人間は それは元来「個」としてのみ存在する我々にとっては 這々の体で隠世に身を隠した私は 自分の認識の甘さを知った 「群」を成すことでその真価を見せる 同時に絶対数で劣る我々は 同じ方法では対抗できない 多勢に無勢が対抗するには結局 圧倒的な「個」の力が必要不可欠... 永い時を経て発足当初の「群」としての機能を忘れた 全快したお前の力を止める術は最早ない 後は渡りを付けた各地の同志が一斉に動けば... 猫の手も...借りてぇって面してるからよ 己の手で良いなら貸してやるよ 曲がりなりにもそういう約束だったしな いきなり何しやかんだ糞っ垂れ... 死んじまうとこだったじゃねェか...馬鹿野郎... 馬鹿おい!もっと優しく扱わねェと本当に死.. あの時手前ェがあんまり強引に引き剥がすからよ あの時手前ェがあんまり強引に引き剥がすからよ うっかり千切れて...置いてきちまったよ... つまり今の己は空っぽの..ガワだけ... 見た目通りただの猫も同然なんだよケケケ... ...ん?なんだ?なんならもっと猫っぽく振舞ってやろうか? にゃーんにゃーんにゃー... だったら...今度は直撃させてみろよ: ...別に己だって死にたかねェが 死ぬのって怖ェな部生... 後は手前ェに任せるぜ弐郎 勝手なこと言ってんじゃねぇぞコラ 人が気ぃ失ってる間に妙な機械くっ付けて その上外には出さねぇだ? んなもん納得できるわけねぇだろが...! 納得できるかどうかなど関係ない 判断はこちらで行いお前はそれに従う 組織とはそういうものだ 第一その妖気抑制装置や保護観察はお前のためでもある 羅酸を失いその妖気だけが人体に留まるなど想定外の事例だ まずは本格的な検査を行った上で正式な処置をとる ...あんたじゃ話になんねぇ 司場は現在交問審査中だ 当分ここへは来られないだろう ...オレは今最高にムカついてんだ 一方的にボコられて羅瞼も連れてかれて 挙句にゃてめぇらと押し間答?やってられるか バカかお前?行かせるわけないだろうが 来られねぇってんならこっちから行ってやる 黙って大人の言うこと聞いてろクソガキ 「お前のためでもある」? んなもんてめぇらの都合のためだろうか 自分の都合で勝手なことしやがって... ふざけんなよクソッたれ だったらオレもオレの勝手にやってやるよ... 本件におけるお前の数百人はは一時不岡としておく るが死んでも最終の力が流えるとは限らんだろう その場合場所と人類はどうするんだ? 日時末雨が最高ではないか? ではやはり活躍する他ないか... 生来な感情では第七封鍼騎の二の森になりかねんぞ 警視庁や診術者経由で人気を...湘雄しては? これだから権力を持った老人ってのは... まぁ隔離保護は妥当な案だとは思います 大人しく保護されるとは思えませんがね... ひとしきり暴れて満足か? こっちがどれだけ加減してやってるか位は分かるだろ? いくらでかいかがあっても 使い方が分からないんじゃ心味かない 年長者の言うこと聞いてろ ほんとに聞き分けのねぇ奴だな... バカなお前にも分かるように言うと 今のお前は「拵のない刀」みてぇなもんなんだ 今までは羅睺っつう柄や鞘があって そいつが力を制御することでどうにか使い物になってたかも知れねぇけどな 今の状態じゃ自分自身を含めて 何を斬っちまうか分からねぇ危険な代物なんだお前は ...正直お前のその根性は嫌いじゃねぇよ でもな...今のお前に出来ることはもうねぇんだ ここからは大人に任せて お前はおとなしく待ってろ ...本当に良かったんですか課長 誰が相手でも大して変わりはないだろうが 少なくとも全員で囲んで圧迫するよりはマシだろう それにあくまで乾は時間稼ぎた 説得には別の本命を手配してある はいこちら時枝でございます あぁ久澄課長お疲れ様です ...はい大方の概要はご理解頂いたうえで現在そちらにお連れしております 今のところは一応大丈夫だが 念のため隠密服も着用して頂いておりますが いつ最悪の事態になるか分からん どうかなさいましたか課長? どうやら事態が急変した模様です 目的地はこの山のちょうど反対側です 車は捨て最短距離でおりましょう ちょっと何やってんのよバカ犬! 余計な刺激を与えるな! 俺は言われた通り説得を... 心身への負担が関係を超えて我がダネナカ... 近かれ早かれこういうことになるとは思っていたが... 急いでくれよ時枝... 制癪起こしやがって馬鹿野郎が だからガキだっつってんだよ てめぇ...よくも俺の大事な「張羅を...! くそ...ダメージ通ってんだか通ってねぇんだか... いずれにせよ半端な攻撃じゃ止まらねぇか しかもしかもバズーカにすら耐える音楽スーツを特殊スーツを こうも簡単に引き裂きやがって... まごついてたらマジでこっちが... そんなのありがよ... お待たせして申し訳ありません お前はまた無茶苦茶しおって 何か良いことでもあったか? よもやわしのことすら分からんか... さっさと目を覚まさんか 一発ぶん殴ってやろうと思っとったんじゃがな ...全てはこちら側の責任です 部下がこんな状態なのに上司は査問で拘束中とは ...え?なんであんた死んでないの? 我妻弐郎の祖父で元隠密 丈夫さが取り柄なんで...ってその訊き方ひどくないっすか? ついでに久澄課長の指導教官でもあったって ってことは大先輩じゃないっすか!! 俺ちょっと一発サツアイかまして... ありがとうございます! 隠密局お得意の抹消か? 弐郎をどうするつもりじゃ 最終判断は頭目運次第ですが リスクを考えれば恐らく後者はないかと... 殺さぬ理由は「リスクがあるから」か... 個人の命よりも大儀を...相変わらずじゃな 勝手なことばっか言いやがって.. やれるもんならやってみろよ オレは誰かを殺しちまうだろうぜ 弐郎...まさかお前今の.. 身体の自由はきかなかったけど 殺しちまうとこだった... ッてぇな!!何すんだくそじじい!! 喧しい!これで少しは気合いが入ったじゃろうが!!! 「殺してしまうところだった」じゃと?自惚れるな そんなものにやられる程 借り物の力に振り回されて それで強くなったつもりか半人前か わしはヤワではないわたわけ! 戸惑いや憤りも分かるが少しは落ち着かんか 人間一人に出来ることなどたかが知れとる もう少し周りを頼ってみろ 無闇に突っ張っても何も解決せんじゃろう 何でもかんでも一人でどうにかしようとするな ここからはわしも手伝ってやる 事態の重要性はわしも理解しておる じゃがこやつも一人の人間じゃ 勝手な都合で一方的に物扱いすることはわしが許さん は!肝に銘じるであります!! 何するんですかいきなりっ! やーなんかアンニュイな雰囲気だったからつい 私で良ければ話くらい聞くよ? ...でどうかしたの? 弐郎も零司もそれに課長も どうっていうことじゃないんですけど... 皆それぞれ大変な状況になってるのに あたしだけただぼーっと待ってるだけでいいのかなって... そういうつもりで言ったんじゃなくて... あたしにできることなんて みんなみたいに戦ったりできないし いっつも事務作業とかお留守番ぼっかりだけど だから今こうして一華ちゃんの話を聞けてる それは特別大したことじゃないかもしれないけど でも多分それが私の...私にしかできない役目 だから焦らなくていいんだよ 一華ちゃんには一華ちゃんの役目が必ずある 私なんかよりずっと大事な役目がね ..ななんちゃってねへへへ... おじさんも混ぜてくれよ 戻って早々悪いんだが宇佐美 財布持ってないのすっかり忘れててな すまんがタクシー代払ってきてくれるか? あれも一つの役目...なのかなぁ すみませーん!今お支払いしますー!! お前にも頼みたいこと...というか お前じゃなきゃタメなことがあるんだか... アガス大しな顔してるぞ いやちょっとタイミングがあまりにもアレだったから お待ちしておりました司場課長 私特務一課の佐伯と申します ...警察署に局の施設が? ウチで抑えた重要参考人を保護や留置するために もっとも今この奥にいるのは お前がこの前捕えた物ノ怪だ 天鬼に繋がる重要な情報源だが 何分向こうは人間ではありませんので 名前以外を知りたきゃお前を連れて来いの一点張りらしい 妖力抑制の手枷をかけてますが 通常の尋問は悉く通用せず...いや面目ないです 十分警戒してください... こ...これは...!? おー!やっと来たっすね 待ってたっすよ「鬼子母神一華」さん そんなっ...妖力は枷で封じられてるはずじゃ... 忘れたんすか?幻術は俺の十八番っすよ 「枷をはめられたように見せかける」なんて楽勝っすよ これでまた二人きりになれたことだし 永い間生きてるとどうしても薄れてくるんすよね まして人間の陰に潜みっぱなしだと尚更で だから俺は天鬼の誘いに乗ったんす 正直野望とかどうでもよかったんすけどね 生の実感..「刺激」ってやつが そしてあなた貴女に出会った そうして俺は気付いたんす 「生」を彩るのは一刺激的な恋」なんだ...ってうわあああぁ! 何すかその生ゴミを見るような目は!! そんな話はどうでもいいの! その表情もイイっすねぇ... あたしはあんたを尋問しに来てんのよ あーもう斬りたいこいつ... さっさと天鬼の情報吐きなさい 俺の嫁になってくれるなら いや...堪えるのよあたし... こいつはあたしに...ほ...惚れてるんだから... スマートに利用してやればいい!! も...もしちゃんと話してくれたら 色香はくのいちの奥義なんだから その...デ...デートくらいならしてあげても...いいわよ... そういう感じのはいらないんすよねー しかもまた中途半数ならかく誘惑っすねー それじゃ単刀直入にこっ 勝手に結界閉じやがって こうなりゃ力ずくでぶっ壊して... 永久に此処から出られなくなるぞ 死に損いのポンコツが偉そうに指図すんじゃねーよ! 苛つくからって己に八つ当たりすんなよ だいたい...己が死に損ったのは なんで..こんなことに こっちのセリフだクソッたれ...! てめぇこそ何やってんだ天鬼ッ...!!! わざわざ連れて来たってのに なんで殺そうとしてんだよ!? いまだ我妻弐郎の中にある な...何言ってんだよ?冗談だろ...? ...それは私の求めた羅談ではない だったら良かったんだが残念ながら事実だ 直に触れて分かるだろう? それから何の妖気も感じないことが だからって別に...殺さなくてもいいだろ...! 妖気がなくなってたって 俺らと同じ物ノ怪だろうが!! まぁ生まれて二十年に満たん赤子では無理もないか... 空箱にもまだ使い道はあるかもしれん...か 良いだろう..それはお前に預けておく お...おいどこ行くんだよ? 間もなく連絡しておいた各地の長達が集まってくる 出迎える前に色々と準備する必要があるのでな ...少し順序が狂ってしまったが それでも概ね予定に支障はない お前達はここで大人しくしていろ... ...ああははっつはどういうのかったわけじゃない 予定にしろ支障はないってなんだよ 羅酸と一緒に全員で隠密ぶっ殺すんじゃなかったのかよ.. なんでお前もここにいんだよ... 外暗くなるから中入ってろっていわれた... 要するに馬鹿と阿呆と空箱 ポンコツを全部まとめて押し込めたってわけだ っか自分で言ってて空しくなんねーのかてめーは! 去り際のくちょあのーおり って様子にゃあ見えなかった!! 「隠密局への復讐」以外に何か.. ...しかしよう喰うのう 次いつまともなもん喰えるか分かんねぇし 今のうちに喰い貯めしとかねぇと 「腹が減っては...良いクソはできぬ」って言うだろ? あれ?そうだっけか?まー似たようなもんだろ おさらいじゃが頭目連はお前ごと羅喉の力を封じたがっておる 無期限の歯閉かあるいは処刑か... 何れにせよそれらの事態を避けるには まずお前が独りでその力を御せるようになる必要がある 元来「人」と「物ノ怪」は一瞬こと一瞬」 相反する性質が互いに拒否反応を起こし そこでお前には人間を辞めてもらう 無茶苦茶言うなクソじじい 無論これは前例のない言わば賭けのようなもの 自然の中で極限まで「人間性」を希薄にした状態 外的にも内印にも一人ではなく「獣」に近い状況下で 「力」との融和を図るというわけじゃ 力を生かすか力に喰われるか 全てはお前次第と言うことじゃ これよりお前にはここに独りで入ってもらう 表向きは国有林となっておるが この森は「伊吹」という物ノ怪の細張りなんじゃ 実際の所ここから先は人の領域ではない 伊吹とはその昔お庭番時代に 相互不可侵の協定が結ばれておってな 簡単に言えば「出て行かん代わりに誰も入るなってことじゃ ってじゃあ入っちゃダメじゃねーか!! そ...そーごふかしん...? 向こうに事情を説明するため先んじて「特使」を派遣しとる お前はまた一段とややこしいことになったようじゃの 久々の山歩きはくたびれるのう ...ご苦労じゃったな なんだおい知り合いかよ こやつがまだペーペーの頃訓練で狂蓮陣に入った時... 今はそんな話をしとる時ではないじゃろうがッ!! そうか...よしでは行け弐郎 話聞いてなかったのかよクソじじい!! 入ったら殺すって言われてんだぞ!? 「入るな」とは言われておらん んなもんただの屁理屈じゃねーか! は...はぁ...!? 結局一人るな」ってのと同じことだろ!? いや恐らく同じではない 伊吹の性格上本当に拒否するなら はっきり「入るな」と言うはずじゃし そもそもワシを無傷で帰したりもせんじゃろう んなこと言っても... 無論しい真意までは分からん なんせ昔から偏屈な奴じゃからのう あるいはお前に興味を持ったか... 奴なりに事情を汲んどるのか 引篭もりの考えることはよう分からんわ てめぇ...他人事だと思いやがって... 嫌ならやめても良いんじゃぞ? もしお前がおとなしく局の保護下に入るなら 自由と引き換えとは言え 少なくとも命の危険はなくなる... 引き返すなら今じゃぞ? 今更何言ってんだよじじい 腹はとっくにくくってんだ こんなとこでケツまくれるかよ 伊吹は森を囲うようにして強力な結界を張っておる これにより普通の人間では中に入れん 現界で無限ループしてな その蓮があれば一時的に結界は越えられる 中に入ればワシの妖気は届かなくなる ...があくまでそれは片道切符 出てくるにはお前が自力でなんとかするしかないということじゃ 「羅睺の力でこじ開けるとかの... ...すいぶんあっさり行きおったがあいつ本当に分かっとるのかのう... ちいと脅かしたつもりじゃったが 豪胆というか向こう見ずというか... いずれにせよ暖飯に腕押しじゃったかの わしはひともの卑怯者じゃ... 一線を退き日向に身を置いても 結局根は今も影のままじゃった... 全て分かっておった... 頭目連はこのまま弐郎を ああして煽れば弐郎は必ず行くことも 全て分かった上でわしはこの案を打診したんじゃ 冷静かつ愛しらに... ここに閉じ込めたいと思っていることも... なーに勝手にへこんどるんじゃ お主の自慢の孫なんじゃろが 要はこれが全員にとって最善手なんじゃろ? ならば後は信じてやれば良い ...とりあえず結界は抜けたつぼいけど 具体的にこっからどうすりゃいいんだろうなぁ ...とりあえず寝床と飯を確保してから考えっか... いつ出れるかも分かんねーし 人間がはい入ってきた... 本当だ...人間だ... くそ...なんで人間がここに... うわ...こっち見た... こんにちはーッ!!はー ワケあってしばらくここで過ごすから! 急で悪いけどよろしくな!! オレは我妻弐郎っつーもんだ! 言っとくけど全部聞こえてっからな! まーお前らにとっちゃ迷惑なのは分かってる ひとり一人でおこえだ大声出してる... だから受け入れろなんて言わねぇ 文句ある奴はいつでも来い! 寝てようが糞してようが全部受けてやる! そういうことでしくよろッ!! 近くに沢あったし水はオッケー 焚き木もとりあえずは良し 昔じじいとキャンプした時この辺のは喰った気が... いやーどうだろこれ...自信ねぇぇ... 煮るための鍋がねぇしなぁ...!? おー!カチコミ一番手は白軾かよ! 別にとって喰ったりしねぇよ くっ...この私がただの人間ごときに... 残念ながらただの人間じゃねぇんだなこれが ...お前本当に私の言ってることが分かるのか...? え?何ソレ気持ち悪っ!! 生まれつきそういう特異体質なんだよ ごめんこめんはいはいあ!! それでお前は独りここに来たってわけ? そういや蛇って鶏肉みたいな味らしいな いや、いやいやいやいやしや! だってどう考えてもおかしいだろ 相手はきっと今も羅睺の力を欲してる だったらお前はおとなしく匿われるべきだろう? 人間共のためにも他ならぬお前自身のためにもさ... なんかそれが嫌なんだよなー 結局隠密局も天鬼も力のことばっかで 誰も羅睺のこと考えてねぇんだよな お前に愚痴垂れても仕方ねぇか オレは別にいらねぇけどなぁ... ...こんなこと言うのもなんだけど 羅鹸はもう殺されてるかもしれないだろ? 連中にとっちゃ無価値なわけだし... ...なんで分かるんだよ とにかくオレはまた羅俣に会いてぇんだ 会って...この力も突っ返して... そんで思いっきり文句言うんだ こんな力オレー人じゃ抱えられねーよバカ野郎! てめーほんとに喰うぞコラ 身体の中が...焼けるみてぇに熱い... いや...ただの食あたりだろ あぁー...タメだこれ ちょっと沢行ってゲロってくる...うぅ... 気ぃつけてなフフフラフラ... おちろろろっろっか...ぶっふ... 初日からある意味極限状態... それでも尚此処にいるということは 覚悟は出来てるんだろうな はぁはぁ...畜生... なんだってこんな状態の時に... この森を治める物ノ格か... せめて羅咲の力が使えれば... 両断するつもりで斬ったはずだが なかなか丈夫な装束だな 所詮は人間が作ったただの道具 物ノ怪の力に敵うものではない どのみちそれを使わなければ ...勝手なこと言いやがって んなもん使えりゃとっくに使ってるわクソったれ... オレはただ借りてるだ... ガッ...アアァァア... オレの...言う...こと せめてこれ以上苦しまぬよう 宣言通り一撃で仕留めてやる どうなってんだこれ... まさか...これが走馬灯ってやつか 走馬灯は過去の記憶が見えることだろうが なんでお前がここに... まさか...!これお前の仕業か...!? 今はそんなこと気にしてる暇ないだろ 死ぬわけにはいかねぇんだよ 自由に力使えればあんな野郎... 物ノ怪の...ましてやあの羅睺の妖気だぞ? ほんとに馬鹿だなお前は 人間ごときが自由に使えるわけないだろうが だったらどうしろって言うんだよッ!! さぁな...少なくともがなってどうこうなるもんじゃないと思うがな お前は今までどうしてきたんだ? 羅睺を従えていたのか? 羅睺に従っていたのか? そんなんじゃねぇ... そんなんじゃなくて... うるせぇえええぇえええぇえ!! お前が取り乱せばこいつも暴れだすぞ!! こいつは羅喉という本体を失った妖気の塊だ お前が拒絶すればこいつも拒絶するし 意識がない分今はお前の心身に強い影響を受けている 無理矢理操ろうとすればこいつもお前の身体を掾ろうとする 支配しようとするなだが支配されるな どちらが上でも下でも駄目だ 並び立って歩幅を合わせる意識を心がけろ んな...いきなり無茶苦茶言われてもよ 無茶苦茶やった結果がこの状況だろうが 最後までその無茶通してみせろ へへへ...なんだよ... ...大した少年だぎりぎりの所でなんとかとっかかりを掴んだか... おはよう私の太ももの寝心地は良かったか? ...なッなんだてめーは!? なんだとは失礼な奴だな あれだけ手助けしてやった上に 夜通し膝枕までしてやったと言うのに そういえばまだ名乗ってなかったな な...何がどうなってんだよ... ここ無明の森を治める麗しき物ノ怪 「鬼神の伊吹」とは私のことだ わかったぞコノヤロー!さてはてめーが 作り出した幻術だかなんだかの.. 思ったより全然元気そうだね なんなんだよてめーらくそったれ!! 干してた薬草持ってきたからお茶にしようか いいねぇちょうど喉が乾いてたんだ 今は私の旦那だがこう見えて... かれこれもう二百年以上昔かなぁ 二百年...!?マジかよ... 当時御庭番衆の一員として伊吹の討伐を命じられて... あんた隠密だったのかよ!! 伊吹の強さは圧倒的で僕は文字通り手も足も出なかったんだけど 当時はまだ若く血気盛んで素直に負けをし認めたくなくてね ...人間にしてはなかなか骨がある奴だな 久々に良い運動になった礼を言うぞ 殺すならさっさと殺せ.. 一生を捧げてでもお前に挑み続け そして...いつか必ず負かす...!! すごい器南しいだろう!! ...おまえのおかげな だってお前...「殺す」じゃなく「食かす」って 脅しにしちゃかわいすぎるだろ...くくっ ...それに「一生捧げても」なんて まるで求婚されてるみたいで..ぷっ...ははは!! ちょっばっお...へへへ別に そういう意味で言ったんじゃ...!! 分かってるよ取り乱すな生息子が ...まぁ何にしてもやめておけ 私のような物ノ怪に一生を捧げても 人間のお前に良いことなどないぞ 心配しなくとも私はこの森から出る気はない あお前らが干渉してこない限り私は誰にも干渉せんと誓う だからお前も大人しく帰って嫁探しでも 一度言ったことを曲げたりしない...だだから... 一生を捧げる...!! か...かくこ覚悟しろよ! 厄介な男に出会ったもんだ... ...とまぁそんなこんなで最終的には伊吹の妖気を分けてもらって 僕は「半物ノ怪」として伊吹の伴侶になったんだ 結局私が根負けしたってわけだな てか色々とおかしいだろ 確かに...出会いは変わってたかもしれないけど 半世紀以上も付き合ってれば自然とねー だからって人間辞めるもんかね... 結局のところ理屈じゃないんだよ 種族なんて関係ないのさ 君ならなんとなく分かるんじゃないかな 前倒がいたからあんだけ色々と詳しかったってわけか とはいえお前はまだ「やり方を知った」だけだ お前と文殊丸では状況も大きく異なる 文殊丸は数十年かけて少しずつ慣らしていったが お前にそんな時間はないだろう 故にかなり強引にやる他ない 文殊丸との実戦を繰り返して 最低限戦闘ができる位力との融和をってあーもうめんどくさいな とにかく死ぬ気で感覚を掴め 大丈夫殺さないようにちゃんと加減するから んな得物片手に言われてもな お前のためだけにやってるわけじゃない なんでここまでしてくれんだ? 人間の...それも隠密のオレのために 昨夜のアレも死んで元々」でやったことだ おいおいひでーな... まぁ結果的にお前は生き延びたしその責任くらいはと思ってな... 天鬼を放っておくわけにもいかんだろう 知ってんのが?天鬼のこと 昔から...それこそまだ御庭番もいない大昔から あいつは物ノ怪の中でも浮いた存在だった 極端にじゃんしん自尊心が高く野心的で冷酷なほどに合理士談 孤独に手足と角が生えたような男 そんな性分故か他の物ノ怪との静いも多かったようだが 次第に天鬼に絡む者は救っていった 何にも迎合せず誰にも胸の内を見せない 天鬼はその...悪くを残念し 奴には特異な能力があった 他の物ノ怪を喰らうことで 襲い来る者を倒しては喰らい 自分より劣る者を見つけては喰らい 天鬼は少しずつ力を強めた だがある程度の力を得ると奴は無節操に喰らうのをやめた 殺としてくるのよ消費するのではなく「同志」として利用しはじめた 奴の理念の根幹を成すもの 膨大な量の弱者達を従えるために そうして広げた文配地域の人間に対しては 社を建てし自らを祭神として本らせ! 少しでもそれらに背く行為があれば うの例外なく「神罰」を下し 眩格な掟の逃げを徹底させた 「神」としての成光をし示し続けた やがて時が流れ時代が戦国から...こころ江戸に移った頃 天鬼はより積極的に支配圏を拡大しはじめた 思えばときこの時から奴は後に起こる事態を見越していたんだろう... 会うのは初めてだが噂は色々聞いてる 私はお前と組む気は一切ない お前が「同志」に加われば支配圏は格段に広がると言うのに 私はこの森だけで十分だし 人間共に崇められたいとも思わない 何より私はお前みたいな愛のない男が大嫌いなんだよ 「友達」でも作って出直して来な 随分素直に退くじゃないか やはりお前も理解してはくれないか... 闘り合えば恐らく七割方私が勝つだろう 私はお前の力を過小評価していない だがそれは「三割の確率で負ける」ということ 私にはまだやるべきことがある ここでの勝負に見合う割合ではない こんなところで死ぬわけにはいかない... 器府により遂にこの国は平定されてしまった これから一層人間は増え結束は強固になっていくだろう そうなった時数で劣る我々はどうなる? 何れにせよ人間共に下ることに変わりはない 劣等種に左右される「生」など そのうちお前にも分かる 私がこの手で証明してみせよう... 一度目は失敗に終わった 全ては私の「甘さ」が原因だった 足りない力は誰かに捕ってもらうのではなく 強者の糧となるべきなのだ 我らが座すべき頂へ... そういえば、入院中の零司くんにゅういんちゅう お腹の傷も大分寒がってやっぱりきたし 若いと回復も早いまえー いえいえ皆さんのお陰ですよ なんだか今日は少し俺が傷みまして... すみません手をお借りしてしまって ゆっくり行きましょうね ...あー早く退院したいなぁ あら私はもっといてくれてもいいけどねぇ いやぁこんな素敵なもうずっと看護師さんと入院してても手を繋げるなら 本作品の内容あるいはデータを、全部・一部にかかわらず、無断で複製、改竄、公衆送信(インターネット上への掲載を含む)することは、法律で禁じられていいます。また、個人私な使用を目的とする複製であっても、コビーガードなどの著作権保設技術を解除して行うことはできません。 作中、特にアクションシーンは色々と拘って、試行錯誤して一番注力しているつもりなのですが、 ジャンフ。までのサイン金や知人やツイッター上など男女問わず隠して 「お尻とふさももが良い」とよく言われます ・もしかしたら作家の本質は意図しない所で無意識に現れるものなのかもしれませんね。 背表紙・カバ一折り返し ...なんであの二人は踊ってるんですかね? また羨ましいんですけど そうでもしなきゃ絵にならないからでしょ 世知辛いっつーか身も蓋もねぇな 教表記はコミックス発売先当時のものになります。 ここまでご覧頂きありがとうございます、タカキです。 ぶっちゃけ、実はキャラの名前にそこまで拘りはなかったりします。 とにかく僕が単純に「シロー引という名称が好きだったので、自然に「主人公はジローで決まりやりとなりました。 また苗字の「我妻」の方は、北野武監督作品「その男、凶暴につき」の主人公からもらっています。 一華と零司は「主人公が"弐"だから二人は「零・と...でいっか!」って感じで決めました。...適当な作者ですまんな一撃、零司。 他のメンツは苗字、名前含めて「ギリ有り得るもの」といいうラインに沿って何となく似合ってそうなものにしました。 以前、友人に「羅殿とか鬼子母神とかすげー名前やな」と言われたのですが、これらも造語ではなく実際にある名称なんですよね(前者はインド天文学、後者は仏教)。次は、少しでものがあります。少し調べたら「鬼子母神さん」は本当にこいるみたいです。かっけぇ...。 まぁ、そんな感じで名付けたキャラ達ですが、皆さんが「名前」と「人物」を連結して認識してくれた瞬間にはじめて「キャラクター」となるのかなぁ...などと思ったりしております。 今回はここまでとしましょうかね。 例によって、取り留めのない心感じになったところで では、よろしければまた次巻でお会いしましょう。 紫表記はコミックス発売先当時のものになります。