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漫画...もちろん、ごくん

原作・出版】

CARDOCONACS

漫画・もちろんさん

原作・猫子

呆れ

そんなもののは、お客さまでもございませんですが、

fontrnbs

第27話邪蝕闘気

第28話決着

...

こういうところは「マスクロス」は「Bindows」

第29話訓練

第30話指先

第31話ガムドン決死団

書き下ろし小説エッダの風邪と煮込み赤茄子鍋

イトゥ

0:5067098125154

目ェ離すなよ

坊主

さぁどう来る!?

全部読み切って

うん...

これからは、

第27話「邪蝕闘気」

......なっ

やっべ...

まともに

防いじまった

これは只の

闘気ではない

邪蝕闘気

ええ

過酷な修練を

耐え抜いた者が

至る真髄だ

とく

会得した者は

教団内で司祭の

位階を受ける

さき

先読みしても

対処できまい

この膨大な力...

...おいおい

いくらなんでも

出鱈目すぎだろ

こりゃ

お手上げだ

むっ!?

...

捕った!

くっ...!!

腕だけじゃ

駄目か...!

.....よせ

坊主.....ッ

......今のは

見覚えがある

我等が教徒

ガザも同じ魔法を

使っていた

何故信仰深き

彼女が旅立たねば

ならなかった?

我等が何を

したというのだ?

貴様に

聞いているのだ

大罪人!!

ニュールミガイルし

長くは

保たぬぞぉ!

ディーンッ!!

ぅ...

暴食

む?

邪蝕闘気が

修練の証が

消えた...!?

......貴様か?

貴様が

何かしたのか?

教える訳

ないだろ

馬鹿じゃないのか?

予想通り

怒りに任せた

大振りだ

ここで

決める!

ここで

ここからの

奴が一撃で

倒れないのは

想定内

それ程までに

レベル差が

あるのだから...!

水浮月はもう

見破られた

最後の賭けた!!

だったらー

ヒョードルの

ように完璧に

受け流せなくていい

たとえ

右腕を犠牲に

したとしても

一泡吹かせて

やれるのなら

くれてやる!!

こう...せっ

硬絶!!

軌道を

逸らしただと!?

...こいつは

まただ!!

身体から何かが

抜かれるような

この感覚!!!

ここで

我に何を

したぁぁあッッ!!

答えろッ!!

ウロボロスさま

輸廻龍様を

侮辱しやがって

楽には

死なさんぞ!!

この

クソガキャァ!

《シャドウゲート》

は奪った

これでお前は

詰みだ

重い腰を上げた

軍の連中が

来るその時まで

せいぜい俺を

嬲り殺しに

してればいい!!

なっ...

マニ!?

おにとう

鬼闘気

2016年6月29日水システムでは

なんで...

逃げてくれって

いったのに...!

...無茶

いわないでくれよ

僕達は

ずっと

むかし

昔から

親友だろう?

...

...くだらんな

うっ...

マニッ!!

なるほど

どのみち

計画は滅茶苦茶

なのだからな

あの女から

殺してやろう

貴様...

行かせるか...!

ガキいびって

楽しめたか?

悠長なこった

しまっ...

介突き!!

そういうブラッ!!

あー...

四か所か

万全なら

九か所当たった

んだが...

まぁ十分だ

チェック

メイトだぜ

アンタ

now.rofDing.

これらはいない人間なのではないかと

食処の剣

ちょっちゅっと、ふっ、ちゅぱゅぐちゅくちゅちゅりゅ

ぐ...

おぉおお.....

第28話「決着

わざけっちゃく

力が...

力が

入らんん...!

お察しの通り

この剣はお前の

動きを正確に

教えてくれる

だからどうだ?

我に...

我に

何をした...!

そういう風に

実戦じゃ狙えねぇ

急所も突けるんだよ

闘気の流れを

抉った

まともに

動けねぇだろ?

くいっクラスタッ!!

悪いな坊主

怪我させちまってよ

大罪人めが...

やってくれたな

だがゆめゆめ

忘れるなよ

いえ...

軍が宝器を

差し出さぬ限り

虐殺は続くのだ

助かりました

この場は

退かせて

もらおう

悔い改めぬ

限り永遠にな

あの野郎

逃げる気か!?

いずれ借りは

返させてもらう

それまで

眠れぬ夜を

過ごすがいい!

なっ...

シャ...

シャドウゲート!

クソッ何故だ

シャドウ

ゲート!

シャドウ

ゲートォ!!

こんな...

おお...

こんな筈

では.....!

オルノア

司教様

お赦し...

を.....

...ったく

俺は感知術士が

本分なんだよ

荒っぽいのは

向いてねぇ

っつうのに

歩けるかい?

.....ごめん

巻き込んだ

あぁ......

なんとか

結果的に街は

救われて君も

無事だけど...

気持ちは

ディーンが

飛び出した時

凄く怖かったんだ

俺と同じように飛び出した結果

今度こそ君が

...死んじゃ

ないかって

怖くて

仕方がない

痛い程わかる

俺と同じように

飛び出した結果

ブラッドの刃が

彼女に到達して

いたらと思うと

仲間を危険に

晒して何が剣聖だ

やっぱり俺は

まだまだ弱い

ボッ

もっとー

強くならないとな

よくやったぜ

坊主!

俺だけだと

死んでたぞ!

すみません!

ディーンは

重傷ですから!

乱暴に

しないで

ください!

だがすぐに

捌けた方がいい

軍から報酬なんざ

一テミスも出ねぇし

目立つと燻ってる

同業やら軍やらに

目ぇ付けられー

出てこい

襲撃者!

都市の

平和は

ウチ等が

守るアル!

ってアレ...?

ヘイダルが

倒したアルか!?

まじか...

たった一人で!?

やっぱ

凄えな

流石ロマブルク

最強の一人だ!!

早速集まって

来やがった...

面倒なことに

なる前に行け

二人共

ありがとう

ございます

あの...

格好良かったです

帰ろっか

つきょうだん

今回の灰色教団の

目的は恐らく

ああ

建前上の

治安維持を担う軍は

犯行声明を出す

組織の脅しに対応を

余儀無くされる

早く

美食魔蝦蟇が

食べたいぞ!

トラペゾヘドロシを

巡る軍どの交渉に

向けた下準備だ

先日遭遇したガザも

その一環で

犯行現場にシンボルを

残すことで灰色教団の

残虐性を明示したいのだろう

マニのいう通り灰色教団は

狂気を演じる割りに冷静だ

.ッ!!

どうした?

お疲れ様だネェ

いやはや

素晴らし

かったヨ

ディーン君

.....いつから見て

いたんですか?

最初から

見ていたヨ?

近くに居たんだけれど

気が付かなかったかナ?

わざわざ逃げずに

何が目的なんだ?

やはり

関わっていい

人物じゃない

...行こう

マニ

ああ

そういえば

とはっ...

ナルクの娘の

怪我の具合は

どうかナ?

なんでお前が

そんなことを

気にする!!

ンン

実は彼女

私の友人の

身内でネ

適当なことを...

一体なんの

つもりだ!

ンフフフ

まぁ信じなくて

構わないヨ

そういう君は

本来のナルク部族は

親族達と共に秘境を

巡り歩く筈だヨ

ただー

なのにどうしてか

都市で君達と

組んでいる...

彼女のことをどこまで

知っているつもり

なのかナ?

そのことに疑問を

持たなかったのかい?

違うネ

薄々勘はいていたが

あえて詮索は

しなかったんだろ?

優しいなかい

お仲間さんだ

相手にするのは

やめよう

ンンフフフ

...ああ

ディーン君が

その意思を曲げない

でいる限り

そうなる未来を

いつかまた

顔を合わせることに

なるだろうネ

私は強く

願っているヨ

ーとのことで

灰色教団の男は

居合わせたC級冒険者が

無事に討伐し騒動は

沈静化しました

それは

わかった

他に気になった

部分はあるかね

いえ...

そうか

プリア魔導尉

ならばもう一度

聞き出し

実際に確認していた

部下から聞いた話は

そこまでです

部下を使って

目撃者からの噂を

拾わせておけ

随分と慎重

なのですね

あのデブ.....

カンヴィア魔導尉が

不審な冒険者を逃した

ばかりだからな

しかし

珍しいですね

カンヴィア魔導尉が

冒険者を逃がすとは

おっと

俺が忠告

したばかり

だったのだ

ああ...

例の件ですね

シルヴァス魔導将の

スパイが混じっている

かもしれんから

やり過ぎるなよ

しかし融通の

利かん馬鹿だ

なんの役

にも立たん

癒やしになるだけ

愛玩獣の方が

マシというものよ

ヒョードルも

孤児院を人質に脅しを

かけたが結局シラを

通し切りやがった

とな

フフ

して...

都市周辺で続く

灰色教団への対応は

どういたしましょう?

何も変更は無い

灰色教団の狙いは

俺との交渉にある

ギルドにはただの

野盗や便乗犯として

処理させておけ

ならば我々は

連中を可能な限り

無視するだけよ

しかしまさか〈黒輝の

トラペゾヘドロンが

俺の手に渡るとはな

はは

承知しました

使い方次第では

シルヴァスの差碌爺を

表舞台から消すことも

難しくなかろう

これはただの

カルト教団には

過ぎた代物だ

連中がこちらに

直接攻撃を仕掛けて

来るのでは...

そうだな

痺れを切らし強引に

我々を巻き込もうと

するだろう

被害規模次第では

俺の面子が潰され

例の爺や他都市の

魔導佐に隙を

晒すことになる

だが

策は

打ってある

オッ買いっ物♪

アソーレ

オッ買いっ物♪

アヨイショ

しっもべっは

ゆっかいっに

妾は今晩

又焼豚が良いと

思うぞ

ディーンよ

また今日もか?

オッ買いっ物~♪

安上りだから

俺は助かるけど

かまわぬ!

この妾が許して

やろう!

毎度同じ料理は

作りかいか

無いなぁ...

色んな料理を

楽しみたいとか

いってなかったか?

先に商店街に

行かんか?

凄い二度手間に

ならないか、それ

.....考えとく

一度戻って鍛冶娘に

食材だけ預けてから

またこっちに来れば

良いではないか!

おっ

お疲れ

格好

良かったぞ

...ナルクの剣技は

見世物や芸のような

気安いものではない

.....

まぁ

どうしてもというなら、

別の型を見せてやらぬ

こともないが?

悪い...

褒められ

慣れてない

子供だ

......怪我の方はもう

大丈夫そうだな。

安心したよ

あんなもの大した

怪我ではない

お前ももう復帰

できそうだな

明日にでも

魔迷宮へ向かうぞ

私は戦いが

恋しく

なってきた

げ.....

まだ本調子じゃ

ないんだけど...

ほう?

お前には残り

20万テミスの貸しが

あるのだが...

まさか

私は心地の

歯ごサイト

うぐっ!!

こ.....

こ.....

こいつ

こういう時だけ

いい顔見せやがる...

ディーンも大変

であるのう

鍛冶娘から借りて

返せば良かろう?

なんでフレゼントした

本人から借りるんだ

悪いけど真っ先に

食費から削るぞ

んなっ!?

そちは妾のことは

大切ではないのか!?

ん?

なんだ今の...

それで.....

何か用事があった

のではないのか?

あああ

少し頼みがあってな

俺に

稽古を

つけてくれ!

模擬戦か

面白い

次回、

「イーンパエッダ

ちがこ..

これらはいない人間なのではないかと

食処の剣

ちょっちゅっと、ふっ、ちゅぱゅぐちゅくちゅちゅりゅ

では

本気で行くぞ

...ん?

だいわ、くんねん

第29話「訓練」

当然の結果だ

あの...

何か勘違い

してない?

......模擬戦では

なかったのか?

レベルの割りに俺は

戦闘経験が伴って

いないから

けど

先日の灰色教団による

まちしゅうげき

街襲撃事件!

違う違う!

俺は稽古をつけて

くれといったんだ!!

このままじゃ

マズいと思ってな

あの時ブラッドを

倒せたのは

ヘイダルさんとマニ

それと

マニが打ってくれた

魔導剣のおかげだ

暴食の刃は大振りな為

俺も反撃を受けやすく

無事では済まない

水浮月と硬絶で

如何に防ぐかが

重要となってくる

だがどちらも高い

練度を要する技だ

これまで運良く

成功し勝ってきたに

過ぎない

これ以上の敵と戦うには

この二つのスキルを

使いこなさなければ

いけない

それで私に

頼んだ訳か

お前はそう

いいたいのか?

グッ

邪魔して

悪かったよ

一人で剣を振って

いるから暇そうだと

め...

めんどくさい!!

じゃあ明日

ギルドの方でな

いっ!!

まぁ...そこまで

しつこく頼まれては

仕方あるまい

その...

少しだけ

付き合ってやる

...お前

一回断らないと

死ぬ病気なの?

お母さんは

特訓の

水浮月の精度向上

それでも、これからのお知り合いがありますが、

よし

ああれあ

水浮!

いっ..

てィえネ...!!

タイミングが遅い

漠然と相手を

見るのではなく

手元を見ろ

やる気が

無いのか?

うぐっ..

鬼教官がおる...

早く剣を拾え

次は更に

速くするぞ

ひぃいいっ

妾の

叉焼豚...

特訓。硬縮の応用戦術・刃流し、

硬絶の応用

武術、刃流し、

彼のお前はミミネルエスポインターとして

アイティ

おかげ!!

いきなり

き......

何を伸びている

さっきから

硬絶で防ぐことすら

出来ていない

キツすぎる....!!

はは...

俺には武術の

才能は無いかも

しれない...

才能だと?

闘術や魔法とは違い

武術を極めるのに

才能は必要ない

己が鍛錬で

習得するものだ

ヒョードルの

刃流しは

完璧だった

お前はあの練度を

才能という言い訳で

愚弄するつもりか?

...ッ!

そうだ

これまでの戦い

この剣に

頼ってばがりで

努力していない

じゃないか

俺はこの剣に見合う

漢になりたいんじゃ

なかったのか?

エッダ...

英雄譚に出てくる

剣聖のような漢に...

そうだろ

デ,

稽古を

続けてくれ...!!

シ・ディズマ!!

ほう...

その後も

稽古は続き

幾度となく

繰り出される

修羅の如き剣戟

その容赦なき

振りがディーンの

えっ

全身を痛め続ける

治りかけた傷口は

すっかり開き切り

・計画千回

本一工行

その数

鉄臭い体液が

顔をどす黒く

染め上げていく

そして夕日が

沈みかけた頃

変化が

訪れる

で..

出来た

......?

接触面積,動作

タイミング...

全てが合致した

及第点と

いえよう

ありがとう

エッダ!

わざわざこんな

時間ま・

当然だろう

成功したのは

まぐれなのだからな

では元の

位置に戻れ

それに水浮月の

立ち回りもまだ

覚えていないだろう

あわ

ここから先は

攻撃速度とパターンを

更に増やしていくぞ

なんだ?

その顔は

...ああ

なるほど

きんちょうかん

緊張感が

足りない

訳か

ん...

ようやく

起きたか

全く...

こちらは

いい迷惑だ

......

お前は体力作りから

始めた方がいい

あ...そっか

倒れてたのか

おい返事しろ

ではないか

見張ってて

くれたんだな

お...お前が

野犬に食われては

私が困るのでな

...フン

ありがとう

腹ごしらえの

片手間に面倒見て

やったのだ

もう晩御飯の

時間だもんな

何食ってたんだ?

土飛蝗

食っとる:

ほら

お前の分だ

チャイヤイヤイヤイヤ

気にせず

食ってくれ!

......

...フン

な!?

なら

食わなくていい

美味いの?

それ

別に

美味くはない

......

腹に入れてしまえば

赤牛も家畜豚も

土飛蝗も変わらん

えぇ...

手に入りやすい

土飛蝗の方が

都合がいい

だが...

懐かしい

味だ...

そういうキミは

彼女のことを

どこまで知っている

つもりなのカナ?

エッダ

どうして

ナルク部族から

離れたんだ?

わたー

私の親族は

く、

悪魔に皆殺し

にされた

親族で秘境を巡うに

旅をしていた頃の話だ

運悪く高位の悪魔ど

接触してしまった

奴の力は常軌を

逸しており

悪魔とは...

そもそも人間や魔獣と

違う次元の存在だと

思い知らされた

生き延びたのは

私だけだ

いずれは他の

ナルク部族へ嫁入り

するつもりだが...その前に、

ヤツを殺す

.....ッ

キグータクシャネル

何がしたいんだ

お前

......エッダ

話してくれて

嬉しかったよ

やッ...

やめろ

こっちを

見るな...:ッ

ははは

照れてる

照れてる

そうでは

ない...

ん?

何か忘れて

いる気が...

はい、

また、

なんで、なんとかそのためには、

最食処理の剣

ちょ、ちょっとしょう。それではなく、あれから

だい

第30話「指先

わ、あひさき

悲しきかな

...この地にて

二名の教徒の魂が

夢の果てへ旅出った

件の悪逆非道な

大罪人の仕業だ...

まずは信仰深き

二名の教徒に

弔いの祈りを

たとえどれだけ

離れていようと

祈りは

届く...

嗚呼...

悲しきかな

連中は未だ

我等の脅しを

ただの騙りとして

無視するつもりだ

この悪魔の

如き所業!!

断固赦しては

ならない!!

なんたる

屈辱

...しかし

我等運命に

縛られし

哀れな奴隷に

このまま

残酷な筋書に

身を委ね

朽ちてゆくしか

ないのだろうか...

何が出来よう?

否ァアア~~~ッッ!!

彼奴等が

宝器を

手放さぬなら

聖戦を以て

正義を示そう!

何よりそれが

愛しの導き手》の

望みなのだから!

諸君等よ!

この罪深き

地に住むか弱き

者共の腕を折り

殴殺のラビリっ

腸を引き摺り

ぎん

斬殺のヒスキ

眼窩を穿ち

鼻を抉り

無殺のメイカン

フジャ

股を裂け!

姦殺のデ

あらゆる臓物は

輪廻龍様の眠る

夢界に捧げよ!

その行いでのみ

宝器はあるべき所へ

戻される!

もうすぐだよ

《愛しき導き手》

よっ

エッダ!

...人混みは

好かんのだ

冒険者ギルドの中で

待っていてくれたら

良かったのに

外も大概だが

見つけやすかろう

鍛冶娘は

どうした?

鍛冶屋の仕事が

急に入ったらしい

だから今日は

打ち合わせ程度に

留めたいんだが

......構わないか?

あまり日数を空け

たくないのだがな

寝て起きて

食事をとって...

安全な都市での

緩やかな生活は

悪くないのかも

しれんが...

私のことではない

お前の気が

鈍るのが嫌なのだ

どうにも気が

鈍りそうだ

どうせ昨日も

夜な夜な料理に

現を抜かして

いたのだろう

そっか...

ナルク部族

だもんな...

ひめみちゃんっ

目の下に

おあいにく様!

昨晩は市場に

間に合わず

ふかし貧民芋

であったがな!!

キシャー

ディーンは腕が

ぷらぷらなせいで

それしか作って

くれんかったのだ!

妾のディーンを

もっと丁重に

扱わんかァッ!

落ち着け

ベルゼビュート!

貧民芋は

偉大なんだぞ!

味はアレだけど

ゴミ捨て場でも

育つくらい強靭な

穀物なんだ!

もう食いって

ぷとうない!

昨日あれだけ

食べたのに!?

.....

武者震いか

お前の剣は

早く戦い

たいようだ

ベルゼビートの見え、

癒こえてない

とにかく!

マニからも一日

待ってくれって

いわれてるし

潜るのは無しだ

約束破ると

根に持つんだぞ

ほら

中へ入ろう

おいちゃんと説明し

説明しろ!

また灰色教団

絡みだろ!

オレも見たぞ!

軍は

何してんだ!

夜中に大規模な

殺人と誘拐が

あっただろ!

それに.....

都市の内壁に

血で脅迫文が描かれて

いたじゃないか!

ええと...ですから

私達からはお答え

しかねますので...

とぼけんな!

息子を返して

落書きにあったぞ!

宝器を返せとか

どうとかって!

税金泥棒!

それをあんた等

ギルド職員が朝早くから

消してたのも見てんだ!

そーだ!

申し訳

ありません

都市の治安維持が

軍の仕事では

なかったのか?

て...

それはっ...

連中と交渉したく

ないんだろう

何やってんだ

軍は...

何とかしろ!

冒険者ギルドは

我々軍の管轄下に

あります

職務を妨害して

騒ぎ立てる者は

懲罰の対象に

なりますが...

わかって

いまして?

最初から

そうなさい

魔導尉様!

一体どういう

ことですか!

出過ぎた真似とは

承知しております!

ですが...

軍としての

正式な知らせが

ほしいのです!

灰色教団に対し

どう対処なさる

おつもりですか!

妻は無残に殺され

娘は奴等に

攫われたんだ!

どうかお助けを!!

ちょうど

いいわ

見せしめに

なん

何人か連れて行く

つもりだったの

少し痛めつけて

おきなさい

承知

しました

...待って

ください

いいぞ

ディーン!

全員八つ裂きに

しようではないか!

:それは無理だ

妾もこやつ等は

気に食わぬ

この都市だけで

【い25】以上の

軍人が百人はいる

なんだ

貴様...

あのムカつく

魔導尉に至っては

ざっと【い55】は

下らない

今俺がすべきは

この場を丸く

収めることだ

...こ

失敗すれば

確実に死ぬ!!

今回の対応も理由

あってのことなの

だと思います

ただこの人は家族を

失っているんです

全ての人にとって

最善の行動を取る

ことが難しいのは

重々承知しています。

ですが...

ですがせめて..

無論

本心から出た

言葉ではない

ディーンが取った

行動は媚び詔い

凌ぐことであった

アイツ死ぬわ...

常識で考えれば

支配層である

軍相手に物申す

のはご法度

火中の栗を拾う

ような行為に

他ならない

もう少し覚大な

ご対応を...?!

それでも

見ていられ

なかったのだ

魔導尉様

どうせなら

この者を連れて

行きますか?

魔導器持ち

の方が旨味が

あるでしょう

イヤ...

彼の言葉にも

理はある

無為に民衆からの

反感を買う真似は

避けろと魔導佐も

仰っていた

魔導器の一二本の

為に評判を落とすのは

ナンセンスでしょう。

良かった

本当に

終わりかと思った

軍だって損得勘定が

出来るはずだ

デメリットが上回る

ようなことはー

顔を上げろ

ディーン!

あら......

狙いが少し

甘かったかしら

冗談じゃない!

俺の目を

確実に潰そうと

していた....!!

ご提案通り

職務妨害に

ついての懲罰は

不問とします

ですが

我々は軍人

んじん

ぽうけんしゃごと

冒険者如きに

舐められる訳には

いきませんの

マズいき...!!

駄目だ

エッダ!

下がって

いてくれ!!

それくらいに

しちゃ

くれませんか

ブリア

魔導尉殿

そこの坊主は

俺のダチみたいな

もんでしてね

大目に見て

やってください

へ......

ヘイダルさん...

よっ

坊主!

......あら

顔見知りでしたの

ヘイダル

...まぁ

いいでしょう

行きますよ

はっ..

はい!

それと...

私達の一員に

なるつもりなら

その野犬臭い

言葉遣いを

正しなさい

これだから

冒険者は...

悪いな

坊主達

最初から俺が

出ていくべき

だったんだろう

いえ

とんでも

ありません

危ない所を

助けられました

...軍に顔が

利くんですね

わざわざ庁舎に

呼び出されて

直接顔を合わせて

きたくらいだ

俺だけの手柄と

本気で思って

いやがる...

.....

あ!

例の一件で

魔導佐様の

御眼鏡に適っち

まったらしい

入軍するん

ですか?

断ったら

ヤベェと思ってる

さっきみたいな

借りもこれで

二回目なんだ

...俺の

せいです

んなこたねぇよ

それに

立派だったぜ

だがあまり

目立つな

こないだも

さっきもな

お前はいつか

凄ー冒険者に

なるだろうよ

マルティ

魔導佐は

軍にはロクな

奴が居ねぇが...

マジで

最悪だ

...だとしても

灰色教団を

野放しにする

今の魔導佐は

まったく支持

できません!

...坊主なら

大丈夫か

実はこの後

冒険者だけの

ちょっとした集会

があるんだが...

それに参加

してみないか?

冒険者だけの

集会......

えっ!

いいんですか

俺なんかが...

あたぼーよ

ま...

なんせこないだは

助けられたからな

おめーの実力と

度胸は本物だぜ

全員が全員

都市を守りてぇ

って気持ちかは

知らねぇけどな

...

もちろん

お前も無事じゃ

すまないかも

しれねぇ

どうす.....

これは

どこへ向かって

いるのだ?

知らずに

付いて

来てたのか...

これらはいない人間なのではないかと

食処の剣

ちょっちゅっと、ふっ、ちゅぱゅぐちゅくちゅちゅりゅ

注目ッ!!

第31話「ガムドン決死団

礼をいうぜ!

こうして

集まってくれた

ことをよ!

テメェ等に

ひとつ

問う!

都市を守る

のは誰だ!

冒険を

いつの方ムド

腐敗した

軍人共か?

お伽噺の

剣聖か?

どれでもねぇ

おれさまたちぽうけ

俺様達冒険者

だろうがよ!!

今日ここに

集めたのは

他でもない

誰だあの

騒音馬鹿は

巷で話題の

灰色教団

絡みだ!

元々あいつは

参加予定じゃ

なかったがな

この集会には

ラージン商会も

一枚噛んでいてよ

ガムドンは

商会への売名が

目的でしゃしゃり

出て来た訳だ

ガムドンだ

ま実力自体は

ホンモノだぜ

私はディーンに

聞いたのだ

お前

ではない

いいか!

俺様達の目的は

ガン無視決め込む

軍人共に代わり...

...と

いってやれ

自分でいえ

灰色教団を

ぶっ殺す

ことだ!

何より気になる

のが報酬を含めた

資金援助だが

“ラージン商会”

も手を貸して

くれている!

成金共に顔を

売るチャンス

って訳よ!

へっ

そう

こなくちゃな

アル!

......

そう怖い

顔すんな

俺等も

タダ働きは

出来ねぇよ

そろそろ

次の話をしては

どうか?

む?

それも

そうか

灰色教団が

軍宛の脅迫文を

壁に残していたのは

知っているな?

軍の下請けである

ギルド職員共が

証拠を抹消したが:

俺様は

既に内容を

掴んでいる!

...

灰色教団は地下遺跡

四階層に人質を連れ

立てこもると

宣言しており

不器を返さなければ

全員を殺すと

脅迫しているのだ!

これが公になれば

マルティは住民の

声を無視できない

軍が必死に

隠す訳だ

それ程までに

宝器は価値が

あるんだろう

ーさいお

...

公表すれば

軍のケツを

叩けるんじゃ...

もういい

俺が話す

都市では今デマが

飛び交っている

情報が錯綜している

中で公表しても

意味は無いだろう。

これは俺様達が

成り上がる為の

好機なのだ!

テメェは戦鼠狩りで

生を終えたいのかァッ

まうけんし

冒険者

Lv27チルディック

それに...

治安維持は

軍の役割だ

我々の行動を

知られると

軍の面子を

潰すことになる

マルティを

敵に回す覚悟が

君にあるかね?

チルディックは

頭がキレる

今回の話が急速に

纏まったのも奴が

迅速に動いたからだ

探索では

環境士も

熟すぜ

環境士とは?

章気(毒ガス)

人体に有害

少量では影響なし

階層Down-今濃度UF

地下三階層...約18〜20時間地下四階層:約0〜3時間☆終邦の東会い系ホル

☆怪我の度合いで変化

ステップ

第一症状:頭痛比量・

いにしょうじょう

第二条大規府高齢・福祉第二世代大学校は市町地第三世大一送れられぬ光

明日からそんな

亜物魔法エアルラで

魔迷宮内の空気を

浄化する役職さ

日帰りで

三階層まで

探索する分には

採用しなくて

いいけど

四階層からは

命に関わるから

必須なんだ

はっきりいって

軍は期待できん!

都市を守るのは

俺様達...

ガムドン

決死団だ!!

出発は夕方!

裏切り者はこの

剛斧ギガンテス》で

処刑してくれるわ!!

ディーンと

地下遺跡に

行くのも

三度目だね

そんなに

なるか

一度目は徒歩

だったなぁ

馬車まで手配して

くれるなんて

商会の人も

被害に遭ったん

だろうか?

重税を課す

マルティが

嫌いなのかも

どうだろう

なるほど...

...その

本当に付き

合わせて...

ごめん

マニ~

...なんて

いわないで

くれよ

僕の我儘で

決めたんだ

困ってる人を

助けたいって

君の気持ちは

尊重するよ

ちょっと

モヤモヤ

するけど...

君の帰りを

独りで待てる程

それが

君らしさ

だからね

僕は強い女

じゃないんだ

だから僕も

好きにさせて

もらう

私の前で

イチャつくな

こっち

届かないっ

ごめん

キッダ..

...それよりも

僕等が灰色教団に

勝てるのかが

問題だね

こっちの陣営は

十六人

ガザやブラッド

みたいな奴だらけ

なら厳しい戦いに

なると思う

灰色教団は小規模

らしいから仮に

五人としても..

イヤ...

Lv14~35

軍が動けば余裕

だったろうな

もしー

人質が居る以上

軍は相手の要求を

否むしかないよ

連中の討伐は

難しい筈だ

軍にとってひとがいいのか

人質の命が

取るに足らない

ものだったら

あるいは...

よし全員

集まったな!

これより

突入するが...

引き返すなら

今の内だぞ!

尤もそんな奴

俺様がぶった

斬ってやるがな!

ガハハハヘ!!

彼方をウロウロ

するだけの臆病者も

処刑対象だ!

うもの

ンゴゴゴ...

...お前が参加すると

いうから付き添って

やっているのだ

呆れた...

士気が下がる

だけなのに:

おいエッダ

目つけられるぞ

あのむさ苦しい

男の機嫌なぞ

知ったことか

そんなだから

ボッチなんだぞ!

皆にひとつ

確認したい

は、はい!

完成さい

ないですけど...

うむ

この中に環境士は

何人居るかね?

俺含めて

二人だな...

.....

...マニ?

ううん

ちょっと

邪推しただけ

シエルです

環境士は見習い

程度ですが...

頼りなさそうな

ガキだな

本当に大丈夫

なんだろうな?

心配はいらんよ

ガムドンの旦那

エアルラは

使えます

シエル君には

俺の仮眠中に

任せる程度だ

ハハハさっ!!

浄化の殆どは

俺がやる

皆もわかって

いるだろうが

む...

ならいい

人質の解放だ

本作戦の目的は

敵の殲滅ではない

しかし交戦は

避けられん

灰色教団は

一人一人が凄腕の

魔導器使いだ!

なんとしても

居場所を先に

感知し奇襲で

制圧せよ!

数が不明瞭な分

真っ向勝負では

こちらに

勝ち目はない!

ターゲットは

頭目と環境士だ!

それでは

同士諸君

共に生きて

帰ろう

ガムド

決死団

出陣

ご報告が

あります

マルティ

魔導佐殿

本日昼頃

とある一画にて

冒険者が集結して

いたとのことです

恐らく灰色教団に

関係することがと

冒険者共は

既に都市から

出てしまい:

もう良い

ラージン商会が

鳥合の衆に

金をチラつかせ

まとめ上げたと

そう報告を

受けている

一体い

だれ

誰から...

さて

誰だと

思う?

冒険者共のことは

想定済みだ

どうでもいい

問題は

ラージン

商会だ

奴等は今や

軍に次ぐ

一大組織...

いわば我々は

目の上の瘤

奴等に課す

重税が気に食わん

のだろう

だが

それだけが

理由では無い

だろうな

よんかいそう

四階層

どうした?

ヘイダル

......

前方

200m先

ニキ九人

流石ヘイダルさん

精度が

俺のオド感知とは

段違いだ

人質が

三十四人...

だとすると

敵は五人か

よぉし

皆殺しだ!

まぁ

待ちな

感知術士の

観点から

いわせてもらう

こりゃ罠だ

ここは魔獣が

跋扈する四階層

人質抱えながら

来れる所じゃねぇ

俺みてぇな

索敵のエキスパート

が居ねーと魔獣に

接触して終いだ

かんち

感知術士ってのは

異掟魔法で色々

出来る訳だ

魔獣のオドを

サーチして位置を

特定したり

んで...

他人のサーチを

妨害したりな

だがそれも

万能じゃねぇ

妨害範囲は周囲と

比べて若干選和感がある

感知レベルを上げて

ようやく気付いたがよ

はぁ...

そろそろ

出てこいよ!

感知術士

さんよぉ!

後ろ!?

さてさて

たくさん

バレちゃ

しょうがない!

お前等軍じゃ

ねぇなぁ?

アル!

いくぜ!

ならまとめて

輪廻龍様に

捧げてやるよ!

おおっと

なっ...

退路が

塞がれた!?

カー!!

さぁ...

!!

おっ始めようぜッ!

異掟魔法に

錬成魔法

単独で俺達の

動向を探っていた

となると...

おいどーする!!?

加熱っした

ほうが、

亜物魔法まで

使えるのか!?

前の連中が

一斉に動き

始めた!

とんでもねぇ

スピードで

こっちへ来る!!

きょう

ガハハハ八ハ!!

奴等に

見せてやろう

じゃねぇか!

真っ向勝負とは

面白ェ!

おれさま・

俺様達...

ガムドン

決死団の

力をよ!!

さんご一緒に、ご

遅い...

マニが不安げにそう口にした。

「あいつに心配するこことなんてあるものか」

以前、エッタが約束の場所に来ないいと捜していたら、ロマブルクの冒険者崩れが集まる犯罪組織

悪魔の鉤爪》とたった一人で抗争を始めていたことがある。

構成員の一人からナンパされていつもの無愛想さと辛辣さのせいで揉め事になったのが切っ掛けであ

り、最終的にエッダは流れでそのまま半日の内に〈悪魔の鉤爪〉を壊滅へと追い込んでいたらしい。ナ

の食費であるし、彼女も家計と言いつつそのことしが考えてはいないだろう。

「エッダさんが心配だね。もしかしたら、またガラの悪い連中に囲まれたのかもしれない」

俺は苛立ちながらギルドの中を見回していた。壁に掛けられた時計に目を向けるが、集合時間は大幅

にオーバーしている。だというのに、一向にギルドヘエッダが現れない。

「このままロマブルク地下遺跡に向かう予定なのに、こうも遅れられると話が変わってくるぞ」

想定では目帰りであったし、そのための準備しかしていない。

『あの怪力娘め...!!ディーン家の家計は圧迫されておるというのに、こんなことで時間を浪費させ

おって!

エッダの風邪と煮込み赤茄子猫

俺の魔導剣よりベルゼビュートが思念を発する。その家計を圧迫している大半はベルゼビュート本人

しながらマニがついてくる。

「捕まった前提で話さなくても...。僕が言い出したことだけれど、いくらエッダさんでも軍人相手に

は逆らわないんじゃないかな」

どうだろうか。エッダは命よりも誇りが大事だときっぱり宣言するような奴である。

したら話のわかる軍人が出てくるかもしれない

俺はもう一度時計へ目をやり、椅子から立ってギルドの出入り口へと歩き始めた。俺の背に、苦笑い

者が喧嘩を売って勝てる規模の相手ではない。

「エッダの宿を見に行こう。もしそこにあいつがいなければ、軍の庁舎にいてって平謝りしよう。もしか

ルク部族、恐るべしである。

「今じゃ街のチンピラ集団もエッダさんを避けて通るよ。彼らとまた頷いになったとは考えにくい。も

しかしたら軍と揉め事を起こした可能性もあるかもしれない」

「...確かにその可能性は有り得るな」

俺は普段からエッダに、軍にだけは絶対に喧嘩を売るなと口を酸っぱくして忠告している。

奴らは横暴で陰険で犯罪紛いのことでも平然とやってのける上に、冒険者を見下している連中が多

い。俺から何も言わなければ、間違いなくエッダは軍人相手に厄介ごとを起ここすだろう。ただ、一冒険

エッダが泊まっているのは、新人冒険者御用達のボロ宿である。俺なんかよりずっと金を貯め込んで

いるはずだから、もっといい宿を探すなり、どこか家を借りればいいのではないかと思うのだが、どう

俺が責める前に、宿の簡素な扉が開かれた。覗いてた隙間からはエッダの顔が見える。彼女のキツイ印

象の吊り上げられた日は普段よりもやや目尻が下がっており、白い肌は上気して赤らんでいた。

「ディーンと.....マニか。すまない、病魔にやられたらしい」

エッダは苦しげにそう口にした。

いつもは堅い強気な態度が今日はどこか弱々しい。着崩れた衣服の合間より鎖骨が目に付いて、俺は

つい彼女から目線を逸らした。普段この凶犬っぷりとのギャップのためか、どこかエッダが色っぽく見え

「お前、待ち合わせの約束を破って何を...」

いと思うのだが。単に何か、急ぎの用事があったというこことも考えられるが...。

「やっぱりまずは軍の庁舎に向かうおう。一番急ぐ必要があるのは、そのパターンのときだからな」

と、そのときだった、部屋の中から物音が聞こえてきた。

「エッダか?無事だったんだな」

俺は安堵の息を漏らした。ウチの暴君女が軍相手に抗争をおっぱじめたわけではなかったらしい。

にもエッダはここから引っ越えうとはしない。あまり衣食住この質に興味がないのだろう。

俺達との待ち合わせをすつぼかして、わざわざキルドや商店街をうろついているともあまり考えにく

「さて、ここにいれば話は早いんだが...」

エッダの泊まっている宿の扉をノックするが、反応は返ってこない。俺はマニと顔を見合わせた。

「やっぱりエッダは軍人に連れていかれたんじゃないのか?」

「ど、どうだろう...。ギルドで彼女の目撃情報を募ってみる方がいいかもしれないね。或いは、商店

街の方で探してみるか」

てしまう。

一気に普段の彼女に戻った。風邪を引いても武器は身から離さないらしい。これがナルク部族か。

ご稼ぎ頭のエッダが病人であるとう13身体を張ってでも動くのだエッダ!ええい、現界には病魔く

らいぽんと治癒できる者はおらんのか!

ベルゼビュートがぎゃーぎゃーと騒ぎ立て始める。

「そのレベルの白魔導士は軍や資産家から引っ張りだこだよ。ここんな田舎都市にはいないだろうな。

...そもその白魔法を扱うために専用の高額な魔導器が必要となる。

「悪いが帰れ。明日には治してみせる」

「無理するなよ....結構しんどそうじゃないか。必要なもこのがあったら買って来るが」

「不要だ。自分のことくらい自分でどうにかしてみせる」

エッダは俺の言葉をきっぱりと切り捨てる。

「...顔を赤くしちゃって、どうしたんだい、ディーン」

俺の様子に、マニが探るような目線を俺へと向ける。

「い、いや......」

俺は誤魔化すように咳払いを挟む。

「ナルク部族って、風邪引くんだな」

「私を何だと思っている。喧嘩を売っているつもりならば、今の状態でも買ってやるぞ」

エッダが殺気立ち、瞬時に表情を引き締める。素早く腰の魔導剣へと手を添えていた。

「わ、悪い」

エッダが魔導剣の刃を抜いた。

ひぃいっ!

魔界の元支配階級様は、威厳も何もない情けない悲鳴と共に震えあがった。

「わ、悪かった!!ベルゼビュIトの代わりに謝るから、剣はしまってくれエッダ!」

一落ち着いてエッダさん!ベルゼビュートさんに悪気はないんだよ!子年以上生きてるのにちょっ

とデリカシーがないだけで!!

俺はマニと二人掛かりでエッダを諫めた。マニが前に出て彼女の身体を半ば抱き着くようにして、ど

うにかその動きを止める。

ふとそのとき、部屋の奥へと目をやったマニが、ぎょっとしたように表情を歪めた。

「エ、エッダさん、アレは何...?」

マニの様子にエッダは首を傾げる。

一何のことだ?そんな変わったものを置いた覚えはないのだが」

「エッダさん、本当に大丈夫?」介抱してあげた方がいいんじゃ...

マニが不安げに声を掛けるが、、エッダは首を横に振る。

「馴れ馴れと部屋に入ってくるな。お前達は魔迷宮探索の仲間だが、それ以上に気を許したつもりはない」

「そんなことを言っておるから友ができんのだぞ。しかし、弱ったときこそ他者を遠ざけたがるとは

本当にそなたは魔獣のような価値観をしておるな」

ベルゼビュートがからからと笑った。

「貴様...私を侮辱しているのなら、今この場で相手になってやるぞ!」

説得力と胃袋が強すぎる。なんでこいつ、そんな苦行めいた食事を行っているんだ。

「火を知らないのかお前は!」

「鍋は持っていないし、この宿では共用暖炉しかない。部屋で火炎石を使えば火事になるし、街中で突

然肉を焼いて喰らうわけにもいかんだろう」

「鍋を借りろ!共用暖炉を使わせてもらえ!」

俺が怒鳴るとエッダは気まずげに顔を逸らした。エッダには対人能力がない。彼女にとって、共用暖

炉を使わせてもらったり、鍋を借りるような行為は凄まじくハードルが高いことなのだろう。

...せめて塩漬けにして干してくれ、やり方くらいは教えてやるから。

「マニ、エッダを見てやってくれ。材料を買ってくる」

食に無頓着なのは知っていたが、ここまででだとは思わなかった。

馬鹿なことを言うな。生肉くらい頻繁に食しているが、体調を崩したのは初めてだ

たぶつ切りの肉塊が皿にに盛られていた。そこにはなんと齧った跡まである。

「なんだアレは!?」

まさか、アレが食事なのか?いや、そんなわけがない。俺は必死に自分へそう言い聞かせる。

しかし、どう見ても齧った跡がある上に、普通に皿に盛りつけられている。

「...ああ、恥ずかしいところを見られたな。昨晩に飯を食っている途中に気分が悪くなり、片付けな

いまま眠りについてしまった」

「いや、恥ずかしがるとこころはそこじゃないし、体調不良は生肉のせいだよな!?」

俺はマニに続き、部屋の中中中の中へと目を向ける。机の日には、中途半端に血抜きされた、赤い液体に塗れ

俺は溜め息を吐いて扉に手を置いた。

大家に鍋を借りて共用暖炉を使うわせてもらい、滋養に卵を入れた赤茄子鍋でも作るとしよう。

格好つけおって、この色男め!またマニの奴が妬くぞ」

商店街への道中、ベルゼビユートが離し立ててくる。

「...どうしようか、格好つけたせいで、この流れで病気のエッダから代金をもらいにくい。ただでさ

えあいつが寝込んでるせいで、家計がかなり怪しいし...!」

『んなぁっ!?

俺の呟きにベルゼビュIトが悲鳴を上げる。

「...しばらく貧民手でいいか?」

「変な見栄を張るでない!!調理代と手間賃で高めにきっちり請求してやれ!!なんならマニの奴にた

かればいいであろうが!

俺はニヤリと笑って、エッダを振り返り、彼女の宿を後にした。

「待て、お前達と必要以。上に馴れ合うつもりは...!」

「だったらこれは必要なこことってことにしておく。風邪で寝込んでるときに生肉貪る奴がいるか。これ

以上探索に出られなくなると、俺の方が困るんだよ」

「む、むぅ....」

言い返せなくなったらしく、エッダが表情を歪める。彼女は俯きながら一言ぽつりと「すまない」と

呟いた。

「こういうときは礼言われた方が気分がいいもんだぞ」

作者の猫子です。暴食妃コミックス第六巻のお買い上げ、ありがとうございます!!

今回は灰色数団編前半部分ですね。へイダルさんが滅茶苦茶イケメンで、戦闘シーン

も格好よくて嬉しかったです!本作品の中でもかなり好きなキャラクタ一なので。ブラッ

ドの一撃を躱して肩を斬りつけるシーンが本当に最高でした。ヘイダルさんは今後とも

見せ場の多いキャラクターですのでお楽しみに!

原作:猫子

あとがき

6巻です。

VS灰色教団編が

本格的に始まりました。

こういう名人数が絡む

お話は、メインキャラ以外か

ただの舞台装置にならないよう

キャラに魂を吹き込む必要があるので

ネームのやりがいいがあります。

次巻は大乱戦が繰り広げられるので、

是非楽しみに待っていてください。

健康第一の

もう

おまけコーナー

やぁっ!

マニにとって

骸人は強敵だ

...もちろんさん

...

やったー

レベル

アップだ!

そうだから

他意は無い...!

ピンチは

見逃しちゃ

いけない

ディーン!

頭!頭!

本体・表紙

X東記はコミックス発売当時のものにご

AROOCOMICS

したでしょう

ディーンよ

美食魔蝦蟇は

どう調理するのだ?

あれわたし

ゲエー!

目を離した隙に

食べられてる!?

ボクのも

食べられてたよ..

そう

だなぁ

どう食べても

美味しいらしい

んすか...

一体誰がこんな

酷い事を...

数が

減ってる

まさか

工具まで...!?

やっぱ上モノは

さっと焼いて

塩で.....

そんな物まで

食っとらんわー!!

あっ...

うん

カツだな

本体・裏表紙

X東起はコミックス発売当時のふのになり、

ChonRDOCOMICS

ガルドコミックス

暴食妃の剣6

原作

猫子

2022年9月25日電子書籍版ver1.0

©2022Machironsan

@Nekoko/OVERLAPA

漫画

もちろんさん

初出:『コミックガルド』2022年2月〜7月掲載

この作品はフィクションです。実在の人物。国体・事件などには、一切関係ありません。

発行者

永田勝治

発行所

株式会社オーバーラッフ

ntps://Over-lap.co.jp

装丁・デザイン

大野虹太郎ragtime

○本書の内容を無断で複製・複写・放送・デー夕配信・翻訳・翻案などをすることは、著作権法上

の例外を除き、法律で禁じられています。また、本書を代行業者等の第三者に依頼してスキャン

やデジタル化等複製する行為は、たとえ個人や家庭内の利用でも著作権法違反です。