ってないとください

朝霧カフカ

親子丼に七味唐辛子をかけて食べたあと

七味をさわった手で無意識に二日をかいたら

世界が火に包まれました

春河35

私自身がいかんせん

...あとい輸字なので国木田さんの

筆跡は字の綺麗な友人に

いつもお願いしているのですが、

毎回10パターンくらい、書いて

送ってくれます。

同じように真面目だなぁと。

原作=朝霧カフカ漫画=春河35

BungoStrayDogs

10

..

その喫茶処は

探偵社の入った

建築物の一階に

あって

皆さん

新しい依頼です

どなたか

希望者はー

休憩中の

探偵社員が

よく屯しています

パス

第三十八話

jpothe...

原作=朝霧カフカ漫画=春河35

...

そういえば、

第四十二条

『んん...

狙り歩き

反動だね

燃え尽き

症候群だよ

組合戦は

創立以来の

大激戦だった

から...

あれ?

そう云えば

国木田さんは?

ハ時五分

書類整理!

八時十分巡回!

意地でも

遅らせるものか!

何か逆に

遣る気

出てた

おばちゃん

お代わり

はいよ

おばちゃん

カレー!

済みません

ご迷惑

お掛けして

はいはい

甘いやつね

あら若い人が

遠慮なんか

したら駄目よ

おばちゃん

.....

おばちゃんは

最高に

いい女だよ

やだよう

あんた

何か元気の

出る奴...

二日酔いの

薬は無いよ

皆にそう

云ってん

だろ!

大宰ちゃんなんて

今日もツケよ?

半年払ってないのに

皆さん

軍警からの

報告です

組合壊滅後

その遺産を狙った

海外犯罪組織が

流入しているようです

どうせ

退屈な

連中だろう

ですが僕も昨日

この近くで組合の

残党を見たんです

逃げられ

ましたけど

彼女、金属の箱を

持っていました

まさか探偵社の

復讐の為

犯罪組織と組んで

この建物に爆弾が

何かを...

じゃこの店も

危ないのか

ねえ?

危険は...

覚悟ある者に

とっては...

珈琲の苦味と

同じです

それもまた風味

流石店長渋い

珈琲一筋三十年

石鹸を使っても

手から

珈琲の匂いが

取れない男

他に特技が...

ありませんから

渋い

不器用系

伊達男

翌日

考えたの

だけれど

そんな...

一階にこんな寛げる

店があるのが

悪いのでは?

店長!

知らない

奴等が

探偵社員を

出せって

太宰さん

店長の...

大した傷じゃ

......

ありません

指が

皆様が御無事で

......善かった

ふん

襲ったはいいが

探偵社員はおらず

暴れて店を

壊しただけの

無駄骨か

愉しかった

なぁ?

勿論です。ボス

おれたちに

計画など

いらん

周りで

暴れまわり

恐怖を

刷りこみや

ちゃちな探偵屋は

小鳥みたいに

さえずるだろうよ

組合の遺産の

在処をな

それが

恐怖っすね?

あぁ今回の

親指の爪は

上物だ

珈琲の

香りだぞ

探偵社が

動き出した

そうです

おれたちを

捜しに?

無駄なことを

犯罪者組織

ザアパルクーは

指名手配犯の

寄合だぞ?

!?

隠れ家は

四日ごとに変わり

国際警察でも

追ってこれん

見つけても

ここを守るのは

重武装の

凶悪犯十八人に

監視カメラ

それに電話ひとつで

新たに加入した地元の

犯罪者が何十人と

駆けつける

最後にあの扉

せいぜい

苦しんでー

銀行にも使われる

重鉄扉で爆弾でも

びくともせん

開きました!

!?

ば.....

バカな

この隠れ家を

見つけられる

はずが

乱歩さんが

五秒で

割り出したよ

監視

カメラは!

武装した

見張りは!?

君達には

お礼を

云わないと

おかげで

遣る気が出た

まだだ!

電話一本で

ここいらの

凶悪犯罪者が

何十人と

押し寄せー

真迦か!?

あの探偵社を

怒らせたのか!?

命が百個あっても

足りん!

俺達は降りるぞ!

指の爪を

剥ぐンだって?

はぁー

落ち着く

結局

組合の遺産ッて

何だったン

でしょうね?

そんなモノは

無いよ

大方

無い?

既に別の奴が

回収している

其奴からの

偽情報に

踊らされたの

だろう

そう云えば

組合の残党って

結局.....

うんっ

あら

お疲れさん

皆にも

紹介しないとね

新人の

何で

逃げるん

だよ!?

何となくよ!!

こっち

こっち!

敦君

第三十九話

一父の肖像

乱歩さんの

代理で...

殺人事件

ですか?

代理?

乱歩さんは?

それが...

敦君!

この依頼

行っといて!

え?

でも依頼は

乱歩さんに

......

無理!

きはり

今丁度

焼菓子が熱くて

美味しいから!

あぁ......

なら仕方

ないね

ですよね

ええと...

被害者は四十代の男性

今朝午前四時

幌付車に擦ねられて即死

顔が潰れてて身元は不明

交通事故

でしょうか?

殺人かも

運転手の証言では

弾かれたみたいに

道に飛び出した

らしいンだ

それに

これ

製造番号のない

密造銃.....

黒社会の

殺し屋

ですかね

殺す

心算が

逆に事故に

見せかけ

殺された?

黒社会で二十年程前

流行した型だよ

加えて

近所の人の話では

誰か人を捜してたッて

雑誌記事:...

ですね

肝心の

写真部分が

千切れてるね

何処かに

落ちてるん

でしょうか

超推理!!

...駄目だ

なんでもないの

何も

判ンない

推理と云えば

出掛ける前に

乱歩さんが

乱歩さん

失っ張り僕に

出来るとは

逆も...

もうこれは

君の事件だよ

困ったら

『花屋』を捜せ

じゃ助言だ

敦君

指紋から被害者の

身元が割れたよ

この人だ

!?

その時感じた

恐怖は

あ...

芥川と船で

戦った時より

白鯨の上で

組合の長と

戦った時よりも

何故

ずっと

強かった

何故あなたが

此処に!?

何故です

院長先生!!

僕が

院長先生について

知る事は少ない

知っているのは

先生があの

小さな国を支配する

王だったって事だ

その飴玉

何処から

盗んだ

盗んで...

いません

何処から

盗んだ

捨てられて

いたんです

宿直室の

農箱に

掃除の時に

見付けて

本当の事だった

でもこの王国では

真実なんて

...

だからこの鈴は

お前の物だと?

埃ほどの

意味もな

何時から

お前は

誰か真実を

教えてくれる

子はいないの?

この院で

個人の持ち物を

持てるほど偉く

なったのだ?

俺.....

見ました

そいつが

倉庫から

飴を盗むのを

よく話して

くれたわね

八得点

あげましょう

見慣れた

光景だった

得点が減ると

食事すら

出ない院では

当たり前の処世術だ

後罰隔離の多い

僕は得点稼ぎの

いい獲物だった

来い

院長室

お前は凡てから

見捨てられた子だ

親に捨てられ

世間に捨てられ

何の価値もない

愚図で役立たずの

殺潰した

お前を

生かす為だけに

拍動するお前の

心臓が哀れた

だがそのお前に

教育を施すのが

私の使命だ

それで

自分の足を打て

!?

これは

罰ではない

お前のような愚図が

お前を見捨てた世間で

生き残りたくは

苦痛に耐える

術を学べ

でなければ

お前如き

忽ち死ぬ

やれ

従わないと

更に痛いのは

判っていた

でも十一歳の子供に

自分の体を釘で貫く。

勇気なんてある訳ない

.....

両親がお前を

腰袋に入れて

捨てたのも

頷ける

其処に足を

固定したまま

暫く反省

していろ

信じられません

.....

あの院長先生が

死んだなんて

千切れた

記事の残りが

道の反対側に

落ちてたよ

院長さんが

捜してたのは

敦君だ

大丈夫...教君?

辛かったら

休んでも...

辛い?

何故です?

最高の気分

ですよ!

あの狂王が

死んだ!

毎晩啜される

悪夢の原因が

消えたんです!

敦君を

捜してた理由は

気にならない?

きっと銃で

僕を罰する為か

あの地獄に

連れ戻す為です

第二の誕生日に

したい位ですよ!

知りたくも

ない

だとしても

仕事は仕事だよ

彼が午前四時に何故

あそこで死んだのか

確かめないと

......何かの

待ち合わせかも

知れません

待ち

合わせ?

でもあの道の先は

海だけだし

ポートマフィアの

人間と会う予定

だったのでは

ないでしょうか?

海岸は

ボートマフィアの

縄張りで夜は

誰も近づかないよ

太宰さんに

心当たりを

当たって

貰おう

密造銃の件といい

院長先生は黒社会と

何か繋がりを

持ってたのかも

あの頃

僕はずっと

見捨てられ乍ら

生きてきた

僕は誰にも

期待されず

自分でも

自分が誰か

判らなかった

これで

監禁三日目だ

何故自分が

監禁されたか

判るか?

貴方が僕を

嫌いだから

そうだ

私はお前が

嫌いだ

.....!

抵抗は無駄だ

お前は

私が

嫌いか?

.....嫌いに

決まってる

此処で

大学さんが

手配した

情報提供者と

会う約束

だけど...

腐った

蚕豆のような

顔色だな人虎

!?

な...

芥川!?

此処で一体

何を.....

真逆.....

お前が

情報提供者!?

大宰さんに

伝えよ

事故死だ

何?

密造銃を購う

約束だった

マフィアの

武器商人が

銃を.....

購う約束...

だった?

その男の

事故を目撃

していた

写真の男は

商人に銃を売り

その金で何かを

購ぅ予定

だった様だ

購う?

何を?

先生は

僕に会う前に

銃を売る計画だった

帰るのか?

ふん

愚者は死ぬ迄

質問の答えを待つ

己で検せ

つまり銃は僕を

罰する為のモノでは

なかった...?

今の腑抜けた

貴様など倒しても

何の戦果にも

ならぬ

僕の師は

大宰さんだが

貴様の師は違う

それに

貴様の師は

その写真の

男だ

今日は

貴様の師が

死んだ日

故に今日は

見逃してやる

自分の

目が信じ

られない

これが本当に

あの邪悪な男の

経歴なのか?

資料に依ると

院長先生は

先生はそこで

地獄の経験を

した

院を卒業した後

先生は同窓の

五人と共に黒社会で

下働きを始めた

僕と同じ...

孤児院の出

だった

けど当時は戦乱末期

僕の過去が天国に

思えるような

苛刻きわまる暴力だ

物資は欠乏し

子供は道端で

ばたばたと死んだ

五人の仲間は

追い詰められて

次々に死に

先生だけが

生き残った

『苦痛に耐える術を学べ』

僕は今も

生きてる

あの時

打たれたのは毒?

それとも栄養剤?

栄養剤

だったのか

何故自分が

監禁されたか

判るか?

僕が虎になって

暴れたからだ

お前は

私が嫌いか

答えるまでも

ないという顔だ

それで善い

私を憎め

見よ

眼を開いて

篤と見よ

これが

暴力で弱者を

虐げる悪の姿だ

そして外には

私如き芥子板に

見えるほどの

悪鬼か違いている

お前も何時かは

外の世界に...

その時は敦

私を憎め

決して

己を憎むな

院の職員さんから

夏が取れたよ

院長先生が

横浜に来た

理由が判ッたよ

院長先生は

この記事を見て

横浜に来たンだ

......教君

特務課が

封殺し損ねた

組合戦の

怪聞記事と写真

院長先生はこれで

敦君の活躍を

知って...

多分

敦君の

激励に

嘘だ!

有り得ません!

敦君!!

絶対に!

あの人が

そんな.....!

......

善いンですか?

このままで

あぁ

敦君には

必要な混乱

だよ

慈しみ深き

神である父よ

旅路を

終えた御霊を

お迎え下さい

彼にとって

孤児院こそ

家であり

残された彼らの

感謝と悲しみを

子供達こそ

家族でした

約束された

天上の救いが

癒し給わんことを

父子連れを

見るのは辛い?

縁遠すぎて

別の惑星の

文化を見てる

みたいです

太宰さん

僕と最初に

逢った時を

覚えてますか?

あぁ

虎捜しの

時だね

院長先生は何故

僕が虎だと皆に

秘密にしていたの

でしょう?

どうかな

少なくとも

秘密の維持が

並大抵の苦労で

なかったことは

確かだよ

......!

敦君

院長が何を

購おうと

していたか

判ったかい?

はい

予約が

ありました

乱歩さんの

云う通り

だった?

.....はい

『花屋』を捜せ

先生は

僕に会う前に

花束を

購おうと.....

その

代金の為に

院長は

昔入手した銃を

売ろうとした

そして

取引現場へ

向かう途中

事故に遭い

亡くなった

それでも

僕はあの人を

許せません

本当に...

本当に辛かったん

です

今更何をしたって

許す訳...

許す必要

などないよ

仮令どんな

信念があろうと

彼が君にした事は

許されざる

最悪の蛮行だ

でも君は

知っておく必要が

あるだろう

五人も仲間を

失った院長は

そして君に

同じ地獄を施した...

もしそれがなければ

理不尽への怒りこそが

自分を生存させた

と信じた

そして自分が虎と

知っていたら

僕は

死なないぞ

その後も...

君は苦痛を知る

人間として

暴力と悪に抗い

弱い立場の人を

沢山救った

あの川縁で君は

生存を諦めて

いただろうと

私は思うよ

君は

地獄に居た

彼らを無事

家に帰せたなら

地獄が君を

正しく

育てたんだ

誰も救わぬ者に

生きる価値などない

僕は生きていても

良いって事に

ならないだろうか?

私は行くよ

太宰さん

僕は

どんな

表情をすれば

善いんでしょう?

憎い相手が死んで

この世の何処にも

居なくなったのに

どんな顔でいれば

善いのか

判らないんです

君の感情だ

好きな顔を

すればいい

私に云えるのは

一般論だけだ

人は

父親が死んだら

泣くものだよ

...

...

...

理想

第四十話

独り歩す

...完璧だ

うわ

軍警参謀本部の

対テロ会議

次に凶悪殺人事件の

証言録取

他にも一分も

遅れられん

超重要案件が

鈴生りだ

今日の予定は

一段と過密だね

だが

我が魂を懸けて

この

完璧な予定を

熟してみせる

オヤ国木田

丁度善かった

食材の購い出しに

付き合って

情報屋から

爆弾魔に就いての

垂込です

爆弾入り旅行鞄を

通行人に渡して

街中で起爆する

無差別状弾魔が

済みませんが

別の者に

帰ったら聞く

国木田

駄菓子が

無.....

戸棚に未だ

あります

そして太宰

今日は絶対に

俺の予定を

乱すなよ!!

勿論

この命に

代えても

...む

十八秒

遅刻だ

お前絶対

邪魔する

気だろう

バラッ

今日は何かが

起こりそうな

気がするね

お客さん

そんなダサい

眼鏡掛けて

ないで!

お勧めの

新型が

ありますよ?

徒歩移動が

残り二分十五秒

列車が

四十七分九秒

お兄さん

女難の相が

出ておるぞ

計画

通りだ

列車が

到着致します

ご注意下さい

何だ太宰?

間に

合ったか

この便を逃すと

全予定が水の泡

だからな

忙しいのに

悪いね

余程の

大事でもないと

今日の俺は

止められんぞ

お客さんだ

国木田君の

手帳を

造っている

職人さん

巨匠

カーライルが!?

君が手帳を愛用

してくれている

噂を聞いて

欧州に帰る前に

寄ってくれたらしい

何だと!?

これは夢か?

あの伝説的な

手帳職人の!?

直ぐ戻る!

決して粗相の

ないように...

列車が

参ります

大宰貴様...

根性が悪すぎる

ぞ.....

厭だな

私は選択肢を

あげただけだよ

予定を選んでも

巨匠を選んでも

君は幸せだ

国木田が迷う人物に

片端から電話しまくった

なお...?お

鬼だ...

どうするの

かなー?

扉が開きます

巨匠に...

おれ

俺が

fr敬愛していると

伝えてくれ...

ちぇっ

これで...

これでいいのだ

忘れ物?

ええよ

まかしとき!

君この旅行鞄を

車掌室まで持って

行って呆れる?

爆弾入り旅行鞄を

通行人に渡して

街中で起爆する

無差別瘍弾魔が

これも

一日一善やね!

旅行鞄を

扉が

閉まりますー

待て!

あっ!?

くそッ!

救護班と

監督を

あぁ探偵社の

国木田だと

云えば判る

大丈夫か?

間もなく市警が

保護に...

あんの

スカポンタン

許さへん!

ウチが

成敗したる!

あ痛たただ!

やめろ!

お兄さん

探偵社なんやろ?

さっきの悪い奴

ぶっ飛ばすの

手伝うてよ!

はぁ?

真迦を云うな!

お前は被害者で

俺は次の仕事が

ある!

後は警察に

任せろ!

うわっ

お兄さん

つまらん正論

云うなぁ

つまら

なくとも

正論は正論だ

だって

犯人の顔

見たんウチ

だけやん

早よ捜さんと

犯人逃げて

まうよ

だとしても

お前のような

子供が行って

何が出来る

ウチは

正義の味方や

そのタメに

カラテの練習も

毎日しとるし

駄目なものは

駄目だ

あー...

困ったなー

もし警察来たら

国木田さんていう

怖い顔の人に

ここでビビって

隠れたりしたら

ウチは一生自分を

許されへん

暗いトコで

服破られたって

云わなあかん

なるなー

......

なっ.....!?

ウチは文

よろしゅう!

犯人

逃げたんは

あっちや!

ほないく!!

谷崎さん

探偵社で

二番目に

偉いのって誰

なんですか?

え?

軍警さんに

社長不在時の代表者を

訊かれたんですけど

判らなくて

うぅン

乱歩さんかな?

経歴も成績も

一番だし

僕は

違うぞ!

偉さとか

指揮なんて

蟻ンコほども

興味ない

からな!

れるし

だッたら

太宰さん

かな...

うーん

何かに...ここ

ねぇ

太宰さん?

如何すれば

国木田君を

血を吐くほど

苦悩させられる

か.....

えっ!!

俺の予定が...

理想が...

何か探偵社て

噂ほどカッコよ

ないなぁ...

なあ

国木田

さんを

付けろ

......

そんなに

予定が

大事なら

何でさっき電車

ほっほってまで

ウチ助けに

来たん?

お想

「理想」だ

俺の眼前で

人が死ぬ世界は

俺の理想ではない

そう

思っただけだ

何か...

聞いとる

こっちが

恥ずかしいわ

あんた

モテへん

やろ

何だ

その顔は

五月蠅い

......

あれは何だ?

拙いな

軌道上に

振動感知式

爆弾が...!!

この上を

列車が通れば

爆発と脱線で

数百人が

死傷する

この爆弾と手口

.....真逆

だとすると

解除用の

無線装置が

ある筈だ

......文?

マッ...

銃を

捨てて

下さい

それとも

この起爆釦で

彼女の頭が

どの位飛ぶか

見せましょうか?

それでこそ

国木田さんだ

素敵な

手帳です

貴方は手帳に

書き込んだ物体を

具現化する

つまりこうして

手帳を奪えば

貴方は無力だ

国木田さん程の

凄腕相手ですから

当然です

この二年

綿密に計画を

練りましたよ

...!

善く調べたな

矢張り

お前か

桂正作

その復讐に

罠を張った

のか

探偵社に

無差別爆弾魔の

噂を流したのも

お前だな

二年前、違法爆薬を

精製し校舎を爆破

しようとして

俺に逮捕された

復讐?

違う

僕は唯

消したいだけです

捕まった僕に

貴方は何度も

云った

「逆境に

折れるな」

「強くあれ」

「己を律し

正しきを為せ」

貴方の言葉を

貴方の理想

今でも頭に

こびり付いて

離れない

がっ...

強くあれ!?

何故そんな

言葉が云える?

弱くて

弱すぎるから

犯罪に走るしか

ないような

人間を!

土足で蹴り落とす

ような言葉を何故

云える!?

設置した

爆弾の上を

列車が通るまで

約三分

弱い人間が

望んで弱いと

思うのか!

国木田ぁっ!

起爆停止信号は

此処からしか

送れません

貴方は爆発を

阻止できず

何百人も

死なせる

その瞬間貴方は

己の理想も

探偵社員としての

矜持も失うのです

.....お前の

云う通りだ

八十九頁を

開いてみろ

仲癲恤牧喪憩

遠隔で

具現化を

信念だけでは

理想は貫けん

大丈夫か

昔より

俺の異能も

進歩している

ウチは

ええから

早よ列車の

爆弾を!

これは...

国木田

真逆.....

動くな文!

そうです

爆弾の停止信号は

同じ周波数だ

彼女の爆弾の

起爆釦と

つまり

爆弾を

無理に外せば

起爆します

少女と

列車の乗客

救えるのは

どちらか一方

だけ

貴様...

自分の眼前で

誰も死なせない

俺に敗れる事まで

想定して...

それが貴方の

「理想」でしたね

だが数百人の乗客と

一人の少女では

較べるべくもない

他の対策を行う

時間もない

その子を殺し

証明して下さい

「理想」など

絵空事だと!

貴方も

僕と同じ人間に

過ぎないと!

お前が正しい

血反吐を吐いて

抗っても人は死ぬ

残酷で無慈悲で

理想の欠片も

ない

それが

この世界だ

...だが

目指す先が

苦痛と渇きの

砂漠でしか

なくとも

俺は理想を求める

悪いな文

...ええよ

皆のためやもん

は......はは

少女と心中か

......

それが

貴方の旅の

結末か

無傷!?

莫迦な

もう少し

調べるべき

だったな

探偵社では

聞き慣れた

音響弾の

音がしたから

駆けつけて

みれば...

重傷は

無傷と同じだ

与謝野女医が

この時間購い物で

駅に居ることは

手帳に記入して

いましたから

先刻の

音響手榴弾は...:

仲間に危機を

報せる為か!

ホンマに

もう...

助けが間に

合わんかったら

どないするつもり

やったんか

云っただろう

俺の眼前で

誰も死なせない

とな

なぁ

国木田

理想莫迦の

あんたじゃ

どうせ嫁さんも

カノジョも

おらへんやろ?

その...

どうしても

云うんやったら

ウチが.....

お前は

配偶者計画の

条件五十八項目中

三十一項を

満たさんので

却下だ

探偵社の

次期社長は誰か?

実はね

既に決まって

いるのだよ

彼は

「旗を掲げる者」

揺るがず

翻らず弱きを

知る

人の上に

立つ器

次期社長は、

国木田君しか

いない

ヵ白鯨

マン・メルヴィル

空中に浮遊する!!^鯨を具現化し操る能力

親令によって改造を描きれ、

空中要素として運用されていた。

...

...

...

...

...

...

...

好きなもの...平気だと

嫌いなものだが、階級上後

電網潜り?

凄腕の

情報屋だ

今日は其奴に

こいつを

調べさせる

第四十一話

Addict

これは...

こいつが

土壇場で白鯨の

制御を奪い

白鯨の

制御端末

だが問題は

ここ

裏に貼られていた

遠隔千渉チップだ

白鯨を横浜に

激突させようと

したのだ

これを

仕掛けた奴は

組合すら利用し

横浜球滅を

目論んだ訳だ

だが

手掛かりは

この印のみ

でも電網潜り

なんて...

信用出来るん

ですか?

あぁ

また別の大物を

落とされる前に

闇から引摺り

出さねばならん

奴とは一応

十年来の

付き合いだし

何より奴は

元探偵社員

だからな

花袋!

俺だ

這入るぞ!

偶には

その

万年床から

出て部屋を

掃除しろ

この

引籠り!

うう...国木田よ

国木田よ

儂はもう

駄目じゃあ

儂は一生

この昏き

蒲団の裡で

生きて死ぬ

たやまかたい

田山花袋

-能力名『満団

はぁ.....

またか

今度は

何だ?

蒲団の外は

地獄じゃあ

美しきものは空の上

楽しげなるは海の底

儂に能うるは

世を羨みながら

蒲団の壁量を

養う事のみ!

く.....

国木田さん

この人が...

本当に?

数十倍って...

あぁ

花袋の異能は

視界内にある

電子機器を

触れずに操る

処理速度は

常人の数十倍

これ

全部を?

一番

心安らぐ場所

でなくては集中

出来んらしく

異能が

発動するのは

この蒲団の

中のみだが

軍の

電脳戦

部隊に

匹敵する

能力だ

尤も

ううう

それも今は昔

心乱れ

異能も使えぬ儂は

今や部屋で一番

でかい生崖に過ぎぬ

何?

異能が使えん

だと!?

何故だ?

それが.....

恋煩いい?

あれは三日前

蒲団の打ち直しに

呉服屋へ行った

帰りじゃった

儂は衝撃の

出逢いを

したのじゃあ

.....

かの

黒髪の撫子と

黒髪の撫子!?

儂はその

艶姿に瞑眩し

どうにか写真を

撮るだけで

精一杯で

犯罪では

う...

野百合の如く

婦やかな立ち姿

夢幻と見紛う

その儚き気配

五百米先

からでも

心奪われた

遠いな

それ出逢って

数秒精はいくつか

確かに

奇麗な人

ですね

うおお!!

しかし所詮は

叶わぬ恋!

女性との会話?

露鼠と漫談

する方がまだ

得意じゃあ!

矢張り

儂には「よしこ」

しか居らぬ!

よしこ?

蒲団の名だ

印の謎の調査

出来るのは

花袋さんだけ

けど花父さんは

恋想いの所為で

異能が使えない

そうだ!

探偵社でその

撫子を投します!

想いを

伝えましょう!

儂が

想いを

つたった

たった!?

お前......

花袋を殺す

気か.....?

え.....

駄目です

かね?

しかし確かに

この現状では

調査が進まん

な...

ならば

判った

.....そうか

探偵社に

黒髪の撫子

捜しを依頼する

今日も

疲れた...

上は無茶な

命令ばかりだし

下は下で云う事

聞かないし...

あくたがわ

芥川先輩!

ぱい

しかも

仕事帰りの!

では此処は

先輩の帰り路!?

落ち着け...

冷静になれ

樋口!

このまま後を

尾行れば念願の

御自宅を特定

お疲れ様です

先輩

御自宅まで

お送り致し

ましょうか?

それだ!

若しかして

「茶でも飲むか」

とか云って

御自宅に上げて

貰ったりして

それで...

待ったか

いいのいいですけど、

これからの

久し振り

だな

帰るぞ

お姉ちゃん

朝だよ?

お姉ちゃん!

きゃあああ!

お姉ちゃん!?

黒髪の撫子」の

目撃情報が

あったのは

撫子を捜して

恋文を渡せ

と云う依頼

ですが...

花袋さん

あれ程に尻込み

していたのが

何故急に

心変わりを?

この辺りか

さぁな

.....

芥川先輩が

女性と逢引っ...

それも

共に自宅へ!?

ロッ絶対に

何か事情がある

あるに

決まってい

一晩熟考し

私は一つの

結論に達した

これはー

陰謀だ!!

高組織からの刺客

政府の潜入捜査官

凱れにせよ

許すべからざる

妊計に違いない

ホホホ...

あの女の正体を暴き

先輩への陰謀を

防がなくては!

そうこれは任務!

断じて個人的興味

ではない!

断じて!!

確か昨日は

この辺に

...

探偵社!?

しかもあれは

先輩を幾度も

殴り飛ばした

憎き人だ!

だが!?

今探偵社と

事を構える

訳には

探偵社との

敵対を禁ずる?

当面はね

しかし

対組合同盟は

もはや解体済

とすれば

商売敵である

探偵社との

再衝突は

不可避かと

不服かね?

いえ!

決して

これでも

首領として

色々考えている

信用しなさい

銀行

同様の指示を

全体へ徹底

する

これを

各学部に

首領は何故

あんな命令を...

あの写真!

俺達に

何か用か?

あの女だ!

探偵社と繋がりが?

矢張り官憲の

浩人捜査官?

なあっ!?

監視の時は

注意するん

だな

敦の虎眼は

視程が広い

事と次第に

依っては

相手に

なるぞ

こって

で?

ボートマフィアが

何の用だ

お前達との衝突は

極力避けろとの

社長指示だが...

それは

こちらの台詞

写真の女性に

就いて教えて

貰いましょう

手練相手に

すー...

状況は最悪

しかし

先輩の為

如何なる手段を

用いても情報を

引き出す!

...

教えて

下さい!!

ん...

ん?

いや

えっと

あの.....

はい

とは云え...

教えると

云いましても

実は僕にも

女性の氏素性は

判らなくて

...

恋文を

渡すべく

捜しているん

です

恋文?

あの女に

渡す?

...

貴方が?

ええ.....

まぁ

なんか......

人虎め!

意外と大胆!

...うん?

待てよ

ナイス!!

人虎が

恋文を渡す

先輩とあの

女が別れる

何がとは云わないが

大変都合がよい

実に形而上的な

問題です

何故男性は

何時も

あの型の女性に

靡くのです?

とは云え私は

貴方を応援

します人虎

女性は強く

そして

押し切られるを

望むもの!

心で当たりなさい

でもその前髪は

きちんと

切るべきですね

服も新調しなさい

あと序でに

目付きを鋭くして

近寄り難い雰囲気を

出せば完璧です

恋文を渡すのは

彼ではないぞ

花袋

我が恋熱の行方

見届けぬ訳には

いくまい

何だ...

恋文の主は

貴方ですか

何と云うか...

人虎に輪をかけて

望み薄そうな方ですね

何をう!

想いの深さならば

誰にも負けぬ!

第一貴君は

ポートマフィア

だろう!

この花袋探偵社を

辞したと誰も

犯罪者と

馴れ合う

心算はない!

人虎

何故彼は

彼方を向いて

怒っているん

です?

本当に女性と

話すの苦手なんだな

居た

何ィ!?

うおぁわぇ

なな撫子

じゃああ!

洗濯屋から

出てきた!

ではあれは

先輩の衣類!?

色々

けしからん!

もはや

恋文作戦など

貴にならない!

私が直接

天誅をー

逃げた!?

おのれ

逃がすかっ!

この状況...

結構

拙いんじゃ

......!

それでも、

おい

花袋!?

何っ!?

信号機が

急に...

くそっ

待て!

あの身軽な体捌き...

矢張り敵組織の

間者!?

撫子は

儂が守る!

しめた!

あの奥は

袋小路!

奴は

私が仕留める!

あうぁうわ

......皆様

な何故

ここに

その髪型と

面頬.....

鍵......!?

では貴方が

芥川先輩

の.....!?

妹ぉ!?

昨日は仕事を終え

数日振りの帰宅

で.....

この

仕事衣装を

洗濯屋に

預けた後

兄と

待ち合わせ

大丈夫

ですか?

泣いて

ません!

全く.....

如何する

花袋?

お前

マフィアの類は

嫌いだろう

.....

貴女が黒社会の

人間だったと

しても

儂は貴女に

尽くそう

貴女を

一目見た瞬間

儂は美しさの

意味を知った

うぉお~

おいおいか

おおっ

全く...

こうなる事は

判っていた

だろうか

そう云う

事か

あぁ......

しかし

これで

善かったのじゃ

莫迦な奴め

花袋さん

大丈夫

でしょうか?

あぁ

直ぐ印の調査に

掛かるだろう

え?

その為の

恋文だからな

元来

岡惚れした相手に

想いを告げる度胸は

花袋には無い

だが何時までも

片思いに係っていては

調査が出来ず俺が困る

......?

花袋さんの事

よくご存じ

なんですね

だから奴は

進んで玉砕

したのだ

さあ~...

奴が探偵社に

戻れば

少しは楽に

なるんだが

な.....

上司として

命じます

ちょっと

“お義姉さん”て

呼んでみなさい

ポートマフィア

地下監禁室

本当に

此奴が?

あぁ

誘拐依頼の

あった

「怪物」だ

気ぃつけな

話すと心を

抜かれるぜ

それじゃ

約束の報酬だ

二倍貰っても

割に合わんぜ

第四十二話

咎与うるは神の業

ドストエフスキー?

はい

例の

「白鯨落とし」の

黒幕です

ポートマフィア幹部

能力名『宝石目の乱心

「誘拐屋」を使い

捕らえさせました

奴は盗賊団

死の家の鼠の

頭目

ですが私の手に

かかれば

清鼠も同然です

ふむもう少し

梃子摺るかと

思ったが...

どんな男

かね?

何?

いえ

何でも

魂の無い

吸血鬼の様な男

所詮は

実地獄の親玉

私の組織の

財力を

以てすれば

賭博場の

ディーラーから

巻き上げるより

簡単でした

私の組織

のう...

勃れにせよ

その彼は

知る訳だ...

マフィアの報復の

痛烈さを

身を

以てね

ウチの拷問班に

遣らせるか?

お待ちを

その仕事

私にお任せ

頂けませんか

君に?

おやおや

張り切るのう

組合戦で

真っ先に

避難壕に逃げた

幹部が

真っ先に

敵に捕らわれた

幹部殿より

適任では?

腐っても

あの組合を

救いた男

対策が

必要でしょう

私に

考えが

...

君の捕らえた鼠

君に任せる

恐悦の至り

あ奴は

......Aは

元はマフィアの

賭博場を荒らした

賭博師

忠誠の欠片も

持たぬ男じゃ

多額の上納金で

幹部となったが

マフィアなど

用心棒程度にしか

思っておらぬ

善いのかえ?

その通り

そして

財力も又

力だ

御手並拝見と

いこうじゃあ

ないか

ナイフを

やぁ

初めまして

マフィアの

腑へようこそ

私は〝A〟

君が

人生最後に

話す相手だ

......

くく...

客人を冷たい床に

転がしておく奴が

あるか!

衣服と

飲物だ!

疾くしろ!

私は孤独な

男でね

同僚は私を

信じていない

私も彼等を

信じていない

私が

信ずるのは

この

札遊戯

それに五十人の

私設部隊だけだ

タイヤの

ストレート

フラッシュ

金庫室の

宝石

そして今日

五十一人目を

見付けた

私の勝ちだ

私と手を

組まないか?

.......

君と私で

森鷗外の

首を獲る

あの町医者も

君と私が

組むとは

予想すまい

あの組合すら

出し抜く君の

手腕...

評価に値する

そして若し

断れば

ぼくは

一生青空を

拝めない

という

訳ですか

その通り

拒否権は

なさそうですね

此処は脱出不可能の

地下密室

その上ぼくは

見ての通り

虚弱な貧血体質

......なので

こうしましょう

ぼくが

貴方を

殺します

.....少々

がっかりだ

ドスト

エフスキー君

善いだろう

状況を理解

させてやる

あ...

これが

私の異能だ

「部下の寿命を

同価値の宝石に

変える」

能力

クズの命を

価値のあるモノに

変換する

実に慈悲に

溢れた能力だ

部下の証である首輪は

本人の同意なしには

装着出来ない

ガチャ

そして

着ければ

二度と

外せない

お客人を

お拭きしておけ

私が戻るまでに

首輪を着ける

決心をすれば

心配するな

君はきっと

首輪が似合う

生かして

おいてやる

あんた

諦めな

Aには

勝てない

この部屋を

出るのも

不可能だ

扉を開ける

鍵を持つのは

Aだけ

生き残る

には

こいつを

着けるしか

ないよ

俺達部下でさえ

Aの許可なしには

出入り出来ない

―あんた先刻

云ったよな

「貴方を

殺します」

正直...

痺れたよ

俺もいつか

あんな強い台詞を

云ってみたい

でも無理だ

逆らえば即

宝石だから

でもそれは

つまり

首輪があれば

即殺されは

しないって事だ

諦めて

はっ

この日

真逆本気で

Aを殺す気

.....

くしゅん!

濡れて

冷えました

なはは!

あんたには

勝てないよ!

俺さ

いつか

ポートマフィアの

首領になるのが

夢だったんだ

莫迦みたい

だろ?

それが今や

首輪の奴隷だ

俺は物心つく前に

人購いに売られ

流れ流れて此処に来た

他の仲間も

似たり寄ったりさ

或る日

正義の誰かが

Aを倒し俺達を

首輪から解放

するー

でもやがて

気付く

俺みたいな

悪人を救う正義の

味方はいないって

だけど先刻

思ったんだ

そんな奇跡を

皆一度は夢見る

あんたがAを

倒して俺達に

自由をー

.....

何してんの

瓶の破片で

指を切り

ました

あんた.....

怖くないの?

俺の話聞いて

なかったね?

いいえ?

こんな部屋など

自室と同じです

何故なら

ぼくの異能は...

意識と空間を

操るからです

勝負?

はいあなた

貴方はぼくを

勧誘したい

然し

勧誘不可能な場合

ぼくから

仲間や資金力

次作戦を聞き出さ

なくてはならない

...誰かに

情報を吐かせず

殺しては仲間の

鼠を潰せん

どころか

此奴が本物という

証明すら難しくなる

故にぼくを殺す

訳にはいかない

そこで

これで勝負

するのは如何です?

貴方が勝てば

素直にこの首輪を

着けましょう

ぼくが勝てば

自由を頂きます

善い

だろう

矢張り正確な

状況把握力...

それにこの

勝負け容なら

山から互いに

一枚ずつ札を引き

前の札との大小を

中てる単純な勝負だ

但し規則は

こちらで

決めさせて

貰う

凡て引き

終わった時

正解数の

多い方が

勝者だ

中てればもう一度引き

外せば相手の番

君に先攻を

譲ろう

札は

1から13です

つまり9より

小さい数の出る

確率がやや高い

次の一枚は

9より

大?小?

正解だ

では

次は4より

大?小?

やるな

だがそれも

今だけ

賭博師の私には

残った札の数字を

推測する確率計数の

特技がある

後半戦は私が

圧倒的有利!

次です

...!!?

おや

終了ですか

実に楽しい

勝負でしたね

部隊を呼べ

遊びは

終わりだ

このイカサマ

野郎の手足を

切り落とせ

......おい?

無駄です

扉も

開きません

急な誘拐で

少し時間が

掛かりましたが

...

仲間が外を

制圧しました

結局のところ

地下室とは〈鼠〉の

場所ですから

挑発も賭けも...

凡ては時間稼ぎか

如何

します?

宝石金庫の鍵を

渡すなら命を

保証してもー

..

嘘だな

此処は首領も

知らない

秘密基地

......

そして

此処は

地下ではない

此処は

航海する

船の中だ

積載装備も

対異能者戦を

想定したもの...

それにお前は

云っていたな

何の騒ぎもなく

制圧するのは

不可能

私の異能は

空間と意識を

操ると

あの時の

会話を

盗聴して...

お前の

異能は

自分の頭の中に

相手の意識を

閉じ込める』能力

だから札の数字も

自由自在という訳だ

この空間は

現実ではなく

お前の頭の中

何を

根拠に...

通じない通信

開かない扉

そして...

時計

私の

観察力を

舐めるな

私が最後に

来た時から

動いていない

流石は

マフィア幹部

うう

薄汚い鼠の

策略など

お見通しだ

少し

見直しました

それで?

見破ったから

何ですか?

我々の意識が

異能空間にある

という事は

現実の肉体は

意識がない

という事です

それこそ餓死

するまで......

此処が現実でなく

奴の異能空間で

あることは

間違いない

...

ぼくは

訓練していますが

貴方は?

ならば.....

鍵は貴方が持っているから

部下は救助に来られませんよ

一つ聞きたい

ドストエフスキー君

君は何故

この異能を

使わなかった?

誘拐され此処に

運ばれる時に

君を誘拐した

男は国内最高峰の

誘拐屋だ

事前に相手の

素性を調べ万難を

排して仕事に臨む

.....彼は調べて

いたのだよ

君の異能空間の

突破方法を

だから君は

異能を

使わなかった

私は生まれ作らの王

ドとなるのは

情報を制する者だ

そしてこれが

現実に戻る方法だ

君は愚鈍にも

その王に仕える機会を

逃がしたのだよ

現実世界で

君の死に顔を

眺めるとするよ

では

ご機嫌よう

......多分

Aは

貧血男を

殺すだろう

あの二人は

相容れない「悪と悪」

いや...!貧血男は

「悪」とも違う

何か...

確かなのは

あの監禁部屋の

外に

貧血男が

出ることは水道に

ないって事...

な...

あんた...

何故外に!?

此処

ですか

値崩れを防ぐため

Aが宝石を

一時保管している

という金庫室は

Aは......?

一体

どうやって

あの部屋には

鍵が

理由は

簡単です

ぼくの異能は

空間と意識を操る能力

ではないからです

......?

嘘を

吐きました

盗聴は予想して

いましたから

Aは...

Aは

何処に?

人は実に

簡単に

「自分で

考えている」

と思い込み

ます

盗聴も時計も

自分で発見した

モノには

価値があると信じ

「彼が誘拐屋から

聞いた脱出法は

己の意識を

異能空間から消すこと

ーですがその情報

思考を操られて

いるとは考え

たがりません

ぼくが誘拐屋に

わざと流した

のです

......!

彼が部屋に

戻る直前に

時計と

呼出装置を

酒で故障させ

鍵穴には

コルク片を

詰めて

異能空間を

偽装しました

あのAを

マフィア

五大幹部の

一人を

こんなにも

簡単に...

そして札遊戯

あれは

異能ではなく

ぼくが前の

札遊戯の時に

札表面の僅かな傷を

凡て記憶した

結果です

傷を見て

記憶...!?

どれほどの

超人的頭脳が

あれはそんな

......

後は見ての通りです

彼は自分の頭で考え

自分で勝手に

死にました

罪とは思考

罪とは呼吸

解放......?

「体何云って

人を一人殺して

......比奴

まるで壁のシミでも

見るみたいに...

それじゃ

捕まったのも

計画の内.....

あんたの

狙いは

金庫室の

宝石?

彼はそれから

解放されたのです。

宝石?

あんな石コロ

興味ありません

ぼくの目的はこれ

Aが謀反のため

密かに蒐集した

マフィア構成員の

異能リスト

ーこれを用い

この地の「悪」に

最高機密たる

首領の異能すら

記されています

死の

救いを

最初からAに

勝ち目なんて

なかったんだ

は「悪」だ

でも此奴は

悪」ですら

彼岸の存在

彼岸の存在

人間性すら超越した

何か」...

さて...

異能を

知られたとは

敵が気付けば

リストの価値は

半減です

故に

此処での出来事を

外部に漏らす

訳には

いきません

従って

貴方がたには

大いなる

沈黙を

差し上げます

俺達みたいな

悪人を救う正義の

味方はいない

不意に

理解した

「悪」は

誰が救うのか

これが

ぼくの本当の最近で

異能です

「悪」より暗

おぞましい何か

......そんな奴に

殺されるのが

此奴は必ず

俺の死に方なら

非道い人生...

だったけど

.....な”

けっこう

結構

悪く..

...じゃ...

罪の軛より

解き放たれ

魂の

救われんことを

次は

ポートマフィア

そして

探偵社です

十巻迄

作画協力

きなつさん(1巻〜)

うにちりさん(六・七巻)

ゆかこさん(六・八・十巻)

藤林真さん(九巻〜)

須藤実さん(十巻〜)

撮影協力

かずまこをさん

須田真志さん

松沢颯太さん

【担当編集】

加藤さん

伏嶋さん

【装丁・デザイン

佐々木基さん

営業さん書店員さん家族、友人、

アニメスタッフの皆様

当作品に関わって頂いた全ての方に

多大な感謝を

先日

云っていた

文豪ストレイドッグス

やはり

今週末は

厳しそうでねぇ

某企業との

会食の件

なのだけれど

でしたら

候補は15日が

適切かと

だから3日に

済ませておけと

私は云うたの

じゃ

ああ

それは致し方

ありませんね

でしょう?

これ中也

甘やかす

でない

そこはねぇ

エリスちゃんを

買い物に連れて行く

約束なのだよ

ああごめん

一寸電話しても

良いかね

原作=朝霧カフカ漫画=春河35

ん?さっきか?

早急の用事

なのかえ?

喉渇いたから

お茶っ

広津さんに

持ってきて

貰おうかと

しばくぞ

お茶だけに?

判った制った

二人の分も用意

させるから

何茶にする?

おや

話が判るのぅ

私は梅昆布茶

珈琲で

中也君それ

お茶じゃない

よ〜

なにこの

ゆるふわ会議

かいぎ

誰もリンタロウの

髪型の感想

云ってくれなくて

つまらない!

お上手でしたよ

KADOKAWA

Pracesssのportinemondowatter...

ではいらっしゃいましょうがないのですね。ですから、

角川コミックス・エース

文豪ストレイドッグス(10)

原作:朝霧カフカ

漫画・春河35

OKaRaASAGIR2016

これから、ここでもできません。できれば、それだけではないの

2016年6月4日発行

本電子書籍は下記にもとづいて制作しました

角川コミックス・エース・

『文豪ストレイドッグス(O)』

2016年6月4日初版発行

2016年6月26日発行者「青柳屋行発行行行」株式会社KADOKANEWARTANATVARADACAIVIMATARONANOANSOA

第一十一杯式会社へとしては、Hottor//wwwikatederamacoig/

装丁,デザイン,佐々木基

ヤングエース編集部

〒102-8177東京都千代田区富士見2-13-3

「...」マックスポイントの電話1007002-3011カスタマ当サポートナビダイヤル)

受付時間9,00〜17.00(土日祝日年末年始を除く

編集企画コミック&キャラクター局

本作品の全部または一部を無断したで複製、転職、配信、送信したり、

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編集企画コミック&キャラクター局

ヤングエース編集部

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