ください

ンづぶっけないで

朝霧カフカ

うとうとしている時

突然すばらしいハストーリーの

アイデアがひらめくことがありますが

大抵そのまま寝て忘れます

春河35

Harukawassango

30分くらいの睡眠で

体力8時間分回復する

異能が欲しいです。

デザイン/佐々木基(LALAHANDS)

しおかぜ

潮風がー

むね

胸に毒だ

手早く

済ませよう

第二十一話

助修士と黒悪魔

ディアポロ

原作ー朝霧カフカ漫画=春河35

第二十一話助修士と黒悪魔

...

ティアポロ

第二十二話「hestrategyofoonfict

!?

第二十三話「眸二実レリ怒リノ葡萄(前編

...

第三十四話眸二実レリ怒リノ葡萄〔後編

おまけ

掌編心なき狗

65

文豪えびそおと

マフィアの...

刺客ですか

気分は如何だ

組合の伊留満

最悪です...

悪魔にでも

遭ったような

気分だ

名を

聞き

ましょうか

ディアボロ

悪魔

貴方は

試練を

望むか?

ならばここは

ヘルモン山

神の下僕たる私を

験す試練ですか?

ならば此を

与えよう

私を助修士と

呼ぶな

私は牧師

ローマの

遺物とは違う

その程度で

私の信仰を関するな

クズめ

悔い改めよ

マフィアの

小男

面白い

敵の異能は

中距離を宗とした

攻防一体の

物質操作能力か

異能の潜在能力に

優れる方が勝つ!

私と類似の型

ならば

緋文字

羅生門

ぐ.....!

その程度か

伊留満?

全力を以て

僕に挑め

でなければ

刺客に立候補した

甲斐が無い

全力など

必要ありません

勝負など

最初から

付いています

外套に付いた

血液が

文章に......!?

貴方は

悪魔ですらない

弱者の肉を貪るだけの

魂なき獣畜です

どうせこれまで

自分より弱い

異能者としか戦って

こなかったの

でしょう?

.......

!?

マフィアが

何よ...

風化能力

か.....!

戦争が

何だっての

よ.....!

アタシは一族の

名誉を取り戻すの!

あんたみたいな敗北も屈辱も知らないような奴に...

あんたみたいな

敗北も屈辱も

知らないような

奴に...

負ける訳に

いかないのよ...!

僕が.....

敗北を

知らぬだと?

...

...

何....!?

敗北も

屈辱も

僕と共に

ある

僕は闇を

往⟨敗残兵

詩句拘束すら

退けるか...!

故に

この程度の

絶望に

僕は

枯らせぬ

!?

じゅうしょう

重症!?

ない...

緋文字の傷では

まさか

あの深手を

負った状態で

ここに....!?

構わぬ

......来い

全力で戦え

でなければ

僕が此処に来た

意味がない

何故です?

何故そうまで

して...

僕の希望は

或る言葉

或る人からの...

極話らぬ...声だ

が......

この男を

ここまで

その...言の為

地を舐め泥を啜る

かの如き敗北を

幾度も抜けてきた

この男は

マフィアの殺人鬼だ

だが同時に

譲れない何かを

渇望して戦っている

命を燃やすに

値する”何か”

それも殆ど

「信仰」に

近いような

強度で......

“全力で戦え”と

言いましたね

ッ!

気が

変わりました

貴方の望を

叶えましょう

!!

もしわかります

緋文字

あよう、もん

羅本田

あぎと

ミッチェル!?

人は

誰かに

生きていていいよ」と

云われなくちゃ

生きていけないんだ!

その様な事...

貴様に云われず

とも...

判っている...

ああ~~

暇だ〜

外出たいい〜

今出たら

マフィアか組合に頭を

抗り取られちまうよ

監視映像に

異状は無いか

今の処は

退屈な映像

ばかりだねェ

故に敵兵が

侵攻して来た時

一般駅へ

路線内の

監視映像によって

事前にそれと

知れる

この講堂は

通常入口が存在せず、

侵入には地下の

廃路線を通る

他無い

秘密路線(廃路)

道中は罠も

満載だしねェ

この地形で

侵掠戦なんて

余程の大軍隊

でもなきゃ

二の足を踏むさ

戦争なんて

退屈だよ!

駄菓子の備蓄は

半日で尽きたし

与謝野さん

此で花札

やろう

おやおや

何賭ける?

ーヤ?

敵拠点攻略は

何時だって

心躍るねぇ

早速

次の奏楽だ

準備は

佳いかい?

完了しています

そちらは

探偵社を粉砕するに

十分な戦力規模だ

とびきりの

旋律を期待して

いるよ

如何したン

だい?

攻勢を

呼び戻した方が

良いよ

社長

襲撃規模は

何人だ?

敵か?

10:45:44

一人だ

ナサニエル・

ホーソーン

ヵ緋文字

自身の血液を聖なる文字に変えて操る。

弾丸のように飛ばしたり、障壁を作る、

敵を縛ることなどが可能。

齢27歳

日本です

...

7月4日

188cm

72kg

2014年

好きなもの一神、聖書、信仰、潔白

嫌いなもの悪魔、果端

シストレイドッグス

第二十二話

嗚呼

ミィちゃん

独りで

大丈夫かしら?

鬱屈で吐いたり

していない?

心配でもう

腸が捻れそうよ

ぐれー

待っていてね

私の天使

避難が済めば

直ぐ迎えに

行きまちゅからねえ?

春野新羅子

武装探偵社

事務員(避難中)

あら

ナオミちゃん

お帰り

春野さんって

仕事を

していたの

ほ本当よ?

...お元気?

私達事務員だって

探偵社の一員

だもの

これ見て

横浜の商港で

客船爆発事故!?

海外私企業の

船舶よ

でも

私有港湾を理由に

消防吏員でさえ

事故現場に

入れないの

調べたら

ここ数日港湾には

貨物自動車や

輸送ヘリが何度も

出入りして

真逆...

組合の?

じゃ爆発は

もう一方の

より爆破が

好きな方の〝敵〟ね

小銃武装の

民間警備会社が

港を警備していた

そうよ

次は探偵社が

襲われるかも...

社長に連絡

しなくちゃ

兄様は

大丈夫かしら

『迎えに

行きまちゅ

からね』?

それは

忘れて!

第二十二話

Thestrategyofconfict

...

監視映像

弐番と伍番が停止

自動迎撃銃座を

起動せよ

特使の摂待役が

こんな木偶とは

生きてる奴が

出て来いよ

泣かせる

人手不足

じゃねえか

探偵社

......

社長

お前も私と

同意見か

たった二人か

見縊られた話だぜ

探偵社は

事前予約制でねェ

対応が不満なら

余所を中りな

マフィアが

敵拠点で

暴れるのに

予約が要ると

思うか?

はい!

要らないと

思います!

賢治の云う通りだよ

暴れたいなら

好きにしな

ほう

何故そう思う?

ウチは探偵だよ

訪客の目的位

けどアンタは

暴れに来たんじゃ

ない

だろ?

一目で

見抜けなくて

どうするンだい

お宅の社長は?

そこだよ

うちの首領から

お宅等に贈品だ

此は.....

組合の団員?

奴等を

「餌」で

釣った

現れる場所と

時間も比処に

書いてある

こんな好機

滅多に無えだろ?

煮るなり焼くなり

御自由にどうぞ

憎っくき組合に

一泡吹かせてやれよ

確かに組合の

異能者を待伏せる

好機は珠玉...

...何?

成る程

殴られる

案だね

けどもっと

善い案が

あるよ

アンタの手足を

聞ぎ落としてから

そりゃ凄え

名案だ

やって

みろよ

何を企んでるか

吐かせるってのは

どうだい

賢治

はーい

よっ

矢っ張り

伝言人は

性に合わねえ

仕事は

こうじゃ

ねえとなァ

気をつけて

下さーい!

おおー

その異能...

ち...

大宰の兵六玉が

喋ったか

『重力違い』の

中原中也だね

いいから

逆さに

立ってるのに

帽子が落ちて

こない...

やっぱり

都会って凄い!

期待に応え

ねえとなァ

太宰が其程

警戒してんなら

さァ

「重力」と

戦いてえのは

何方だ?

答えよ

ポートマフィア

の特使

確かに探偵社が

組合の精鋭を挫けば

三社鼎立の

現状なれば

貴兄らの提案は

了知した

貴兄らは労せずして

敵の力を殺ける

あわよくば探偵社と

組合の共倒れを狙う

策も筋が通る

だがお宅にも

損はない

だろ?

この話が本当に

それだけならばな

......

探偵社が目先の獲物に

喜んで噛み付く

野良犬だとでも

思うのか?

敵に情報を

与え操るは

高等戦術だ

この様な

木理の粗い策で我等を

操れると考えるなら

マフィアなど

戦争する価値も無い

.....

敵の頭目から

直々に挑発を

賜るとは

光栄だな

やれやれ

何を隠している?

何も

この件の裏で

マフィアは

どう動く?

動くまでもねえよ

成る程

そう云う事か

やあ素敵帽子君

組合の御機嫌二人組に

情報を渡したのは

君かい?

あ?

組合は僕達と

同じように罠を

疑った筈だ

余りに餌が

魅力的だったからだ

...そうだが

素敵

帽子...

しかし彼等は

食いついた

何で

組合を釣った?

890、1...

92、93

94:...

たとえ

地の果ての

国でも

田舎は

心安まるね

何してるの?

木目を数えて

いる...

この国は

木造建築が多い

それ

印刷だよ

さて

マフィアからの

贈品は

この先かな?

明らかに我々を

誘い出すための

罠だ.....

「君達の能力なら

罠ごと粉砕できる

だろう?」

何故行く?

今のは

モノマネか...?

だってさ

それに

今回は

餌が

魅力的だ

誘拐でもすれば

探偵社には

勝ったも同然だよ

事務員を『餌』に

しただと!?

直ぐ避難すりゃ

間に合う

その上組合は

お宅等が動く事を

知らねえ

...ッ

楽勝だ

...乱歩

奴の言葉に

嘘は有るか

無いね

残念乍ら

こう云う時は

真実が..

いちばん効く

つまりアンタらは

事務員の居場所を

探り出して組合に

密告し

さらにそれを

探偵社に密告

自分達は

汗ひとつかかずに

二つの敵を穴に

落とした

穴だと

判っていても

って訳かい

探偵社は落ちずには

いられねえ

首領の言葉だ

.....

至急事務員に

避難指示を

それから

国木田に

繋げ

間に合うのは

我々だけですか?

...はい

至急

向かいます

社長から

ですか?

内容は?

組合と

激突する

中原中北

汚れつちまった悲しみに

触れたものの重力の

...

ベクトルと強さを操ることが出来る

前22歳

日1月29日

長160cm

Webkg

......

好きなもの出て...昨年、シロウェア

嫌いなもの大学治

第二十三話

眸二実レリ怒リノ葡萄

前編

春野さん

早く準備して

下さい!

待って

ナオミちゃん!

昨晩、女子会』って云って

全部開けちゃったじゃ

ないですか!

全部!?

私の持って来た

葡萄酒の瓶は

何処!?

そうです

五本全部!

それじゃあ

私の

電気髪袋は?

酔った

春野さんが

窓から投げ捨て

ましたわ!

荷物なんて

善いですから

早く逃げましょう!

直ぐに組合の

異能者が

来ますわ!

ねえ

ナオミちゃん

探偵社の方々は

扶けに来てくれる

かしら

兄様が

居ますもの

必ず来て

くれますわ

若し

来なかったら...

後で兄様の

穴という穴に...

やめてナオミちゃん

それ昨日の夜聞いた

春野さん

伏せて!

きゃっ!?

直ぐそこ

来てる

!!

そんな......

逃げる

時間はある

筈じゃ

......

仕方ないわ

駐車場にある私の車を

使いましょう

駈走って逃げるより増しよ

......?

他に

善い案ある?

いいロッジだ

土地も.....

耕せば

いい果樹園に

なるよ

今...

視線を感じた

材的に......

見られた

ああ

分かってるよ

ところで

ラヴクラフト

君は面倒って

好き?

......

息をするのも

面倒臭い

だろ?

僕も面倒は嫌いだ

何も好んで手間を

掛ける事もない

こんな山奥から

逃げるには車しか

ないんだから

駐車場で

待ち伏せしよう

駐車場へ

出るドアは

ここだけだね

ほ.....

捕獲の

方法は?

君の能力だと

彼女たちの首が

もげる

僕の

『葡萄』で

いこう

Grapps

葡萄

さて

お嬢さん方

葡萄は

好きかな?

こっちです

大丈夫です

如何して

駐車場に

行かなかったの?

前に大宰さんが

云ってましたの

「相手と情報量が

等しい時は

裏をかいた方が勝つ

相手に情報量で

劣る時は何を為ても

勝てない

それで裏をかいて

従業員通用口

から?

業者用の

駐車空間です

此処の車で

逃げましょう

でも...

鍵は?

旅館に

着いた時に

仲居さんから

掏っちゃった

貴女に

異能があったら

お兄さんより

優秀な探偵員に

なるわ

勿論

フチャ

そこか

でも何故こんなに

早く組合が?

マフィア

ですわ

私達の対応が

早過ぎれば組合は

罠を警戒します

遅過ぎれば組合を

利するだけ

マフィアは絶妙の

機で情報を左右に振って

敵を咬み合わせた

強敵ね

!?

何!?

何かが車体に

...!

ドアが

開きません!

木の根!?

此の儘じゃ

押し潰され

ますわ!

...止まった?

申し訳ないね

お嬢さん方

まさか

裏をかかれるとは

さすが探偵社は

隅々まで人員が

行き届いてるね

君達は

葡萄の育て方を

知ってる?

葡萄の枝は

他の植物と

活着する

力が強い

だから

接ぎ木して

育てるのさ

こんな風に

僕の

〝葡萄の樹と

身体を融合させる。

能力は力も範囲も

小さい

けど他の植物と

こうして融合

していけば

地中の根で

振動を検知して

逃げる誰かさんを

見つけるのも簡単

土地一帯の植物を

身体の延長として

使える

って訳

そう怖い顔

しないでよ

少し頼みがある

だけさ

......

「頼み」?

悪党にとって

「頼む」は

「利用して奪い使い捨てる」

の類義ですわ

「悪」?

参ったな

どうも誤解が

あるみたいだ

組合は悪の組織

じゃないよ

もちろん

僕も

故郷に

君くらいの歳の

妹がいるんだ

大家族でね

夕食は戦争さ

妹はパイが好物で

いつも僕の分まで

食べる

でも

可愛くてつい

許しちゃうん

だな

...だったら

私達を

逃がして

勘違い

させたなら

済まないね

組合の任務は

過酷だが

払いが良いんだ

解任されたら

故郷の家族が

飢える

分かるかい?

もう

止めてぇっ!

マフィアは

時間を計算して

いた...

なら必ず

探偵社の救助が

間に合うよう

調節した筈!

御願い...

間に合って!

に!

兄様...

妹の為なら

君がどうなろうと

知った事じゃない

奇妙な国...

この季節に...

雪が

何!?

ナオミ!

逃げるンだ!

兄様!

五分後

麓の鉄道を

旅客列車が通る!

十秒だけ

止まる様に

話を通してある

それに飛び乗れ!

こうなる

気はしてた

〝信頼できない情報源〟

からのタレコミ

だからね

先刻見せた

奴の異能...

度樹木と繋がれば

麓の樹木を操って

列車を停止出来るだろう

事務員が

逃げおおせる迄の五分

奴に一度も樹木に

触れさせてはならん

こう思ったね?

「お嬢さん方が

逃げ切るまで

僕に樹木に

触れさせなければ

勝ちだ」って

くっ

戦況を簡略化

しすぎると行動が

単調になる

動きを読むのは

訳ないよ

......成る程

後で手帳に

書き控えよう

処で

貴様は先刻こう

思わなかったか?

「奉銃を叩き落とせば

もう俺に

攻撃手段は無い」と

ぎんかく

『独歩吟客』!

何っ

くっ

!!

がっ!

戦況を簡略化

し過ぎると行動が

単調になるぞ

後で

控書しておけ

超大国の

秘密異能組織が

異国で誘拐業

とはな

耳が痛いね

・組合は良いことを

する乱繊ではない

でも団長が

言っていたよ

『すべきことをする

組織だ一ってね

何!?

!!

遅いよ

ラヴクラフト!

してたの!?

寝てた

銃の効かぬ

異能者か/

谷崎!

細雪」で

姿を

!?

はッ...

うわあ

今のは痛い

さて...

これで

形勢逆転だ

マーガレット・

ミッチェル

風とともに去りぬ

風により物質を

風化させる事が出来る。

齢20歳

いまーなく、は

日11月8日

171cm

重54kg

血液型AB製血

好きなもの自分、愛、明日という

嫌いなもの戦争、裏切り

シストレイドッグス

第二十四話

列車.....!

あれですわ!

-眸三実レリ怒りン葡萄(後編

第二十四話

ぐっ...

何だこの力は..

異能力にして

異形過ぎる!!

こいつらは..

殺すのか?

どうだろう

人質って四人も

要るかな?

まあいいや

女の子達を

捕まえてから

指示を仰ごう

きゃっ!

春野さん!

列車が...

よし

業務終了

地元警察が

来る前に撤収だ

くっ...

完全に

捕まッた...

これじゃ『細雪』で

姿を消しても

意味が無い!

妹さん

借りてくよ

担当じゃないから

何とも

まあ

監禁か拷問か

ナオミを...

如何する気だ

これが仕事だよ

君達みたいな

道徳家には

理解できないかな?

そんな事が

許されると

思って居るのか!

道徳?

貨物車か...

この状況を

見られたら

少し面倒かな?

確かに

探偵社には

道徳観が在る

でもボクにとって

ナオミは...

道徳とか悪

違うンだ

モラルやエゴ

そう云うのより

次元が上で

較べられない

あの

貨物車

車線から

外れてる...!?

喩えるなら

誰も

神を何かと

較べたりしない

そうだろ?

まさか.....

運転手には

こちらが

道に見えている

のか!?

それが

ナオミの為なら

ボクは喜んで

世界を焼く

樹の動きが

.....

止まった?

春野さん!

春野さん!

手を!

いきっやは

.....驚いた

連中は?

気配が無い...

姿を消して

逃げられた

追おう

動くな!

本部

通報の

誘拐犯らしき

二人組を発見

しました

事前に通報して

あったって訳だね

こんな僻地で

再び君と見える

とは...

余程私と雌雄を

決したいらしい

ハッ

...

おっと!

威勢がいいね

だが無駄だよ

こちらには

切り札がある

見給え

欲しいかい?

欲しいよねぇ

!?

これが

格の違いだよ

私の勝ちだ

これに懲りたら

街中で

私に吠えるのは

慎む事だ

犬.....

苦手なんです

か?

人間より

余程難敵だよ

それで

事務員さん達の

避難は?

事務員が

狙われるなんて

......

国木田さんからの

連絡で予定通り

次の列車だそうです

この三社戦争

探偵社は大丈夫

でしょうか

そうだねえ

私の見立てでは

探偵社が最も

劣勢

最優勢は

マフィアかな

そんな......

大宰さん

何か

逆転の計略は

無いのですか?

あるよ

このくらい

三つも?

いや?

三百だけど

さんびゃく

三百!?

けどね敦君

戦況は生き物だ

必勝の秘策が

僅かな状況変化ひとつで

愚策に豹変する

特に今回は

相手が相手だ

だから情報が

大事なのだよ

森さんは

合理性の権化

でね

数式の如き

冷徹さで

戦況を支配する

刺客から逃れて

気が緩む今を

狙って

必ず何か

仕掛けてくるよ

ご免なさい

これで当面は

安全ですわ

きゃ

”ご免なさい!?

こちらこそ

ご免なさい

お怪我は?

..む

どうしました

太宰さん?

これ...

食べ過ぎた

所為か

急に

差し込みが...

え?

敦君

私と私の胃腸は

ここが限界だ

探偵社を頼んだよ

云っておく

けど

あの人は凄い人

なんだぞ

此処なら人目も無い

出てきたら?

やあ

銀ちゃんが

伸びたね

監視はお見通し

という訳ですか

生憎マフィアの

監視術を創始したのは

私だからね

で用件は?

この銃が

用件とは

思いませんか?

思わないね

暗殺部隊に

しては

人選が半端だ

第一...

私の暗殺なら

希望者殺到で

軍隊が出来るよ

ことで

銀ちゃんも

危ないからこれ

下げてくれる?

......

......確かに

用件は別です

首領より

伝言を

言付かって

います

へえ

森さんから?

何かな

脅迫か

恨み言か

殺人予告

か.....

心当たりが

多すぎて困るね

伝言はこうです

太宰君

マフィアの

幹部に

戻る気は

ないかね?

タインへ

ヘッパ

あくにあり

ローザジャーン

ウィンアイド

何があるんだろう

バッグが欠けてもう。

ルーシー

スタインベックが

スタインベックが甘やかにでいる方のおまだり2歳ですが、

ちゃんというのはまたリス様ですか

日本の女性は多かった

日本の女性は何のく見え世間、すれこと見て

あそらの子がいいと言ったの事です。

...とあ事とかの申請書により

「君にいの弁末がいる」

なーかせ

顔写原妊描

あなたが言っているから言っちゃいけないけどね!

トムにちゃんのみたるそうです。ボヌメニューの名前も

「短りの高島におけることが

決定りの制作ではありません(主人公)の仕置にオレッスン

あたしもそうです。叔父さんの名前もらってないかもしれない

叔父さんの気恥も与えなので気分らわしそう。

ストレイドッグス

5巻と6巻の間のはなし

暇だから

遊戯しようよー

何か

提案ある人ー

あっない?

じゃもういいや

しりとりで

...んー

浮かびません!

流石乱歩さん!

強いですね!

殺人事件

博識そうな

国木田さんなら

何か知っている

かもしれません

電話して

みます!

乱歩さん早速

終わってるよ

えー

賢治くんそれ

ズルじゃない?

あーす

面白くなって

来た

妾ゃもう

ツッコまない

からね

その面談か

複様の

これですか?

賢治か

如何した

国木田さん

ンから始まる

言葉って

何でしょう?

何だ急に

素っ頓狂な

質問を...

あんごう

真逆暗号!?

と云う事は...

防御側は現在窮地に陥り、

賢治は俺にしか

判らぬ救援信号を

出そうと!?

考えろ国木田独歩!

>>から始まる。

ここから導き出される

隠された意味を

待て...

敵の片方は米国の組織

つまり...から始まる

とは日本語ではない

判ったぞ

賢治!

その刺客は

Nがイニシャルの

人物だな!?

なんの話ですか?

〝Nから始まる〟

という意味

ならば暗号の真意は...

この間の秒

!!

ナオミ元気

かなァ

...風邪か?

と。

川は考えた

問い路地で寝起きする時も、たまの馳走にありついた

時も、あるいは大人に殴られ起き上がれぬ時も、ほとん

ど感情を見せなかった。ただ黒々とした感知れぬ瞳で、

じっと虚空を見つめるばかりであった。その姿から、大

人たちのうちには一あの悪童には心がないのだ。などとも

囁く者も少なくなかった。

心を持たぬ赤川は、その代わりりに不思議な力があった。

茶川の身につけた衣服は、彼の意思によって形を変え

茶川は、貧民街の路上をねぐそらとする、親を知らぬ子

彼たちのひとりであった。

「八人ほどの境遇を同じくする仲間とともに、野で暮らし

していた

茶川を評して、仲間であ3同年代の少年少女たちは日

を揃えてこう云った一日くら『感情を持たぬ子』である

少年は夜を駆けていた。

熱い汗が頬を流れ、気息は喉から肺肪が飛び出さんは

かりであった。空腹と疲労で目がくらみ、今にも倒れる

うであったが、少年には関係なかった。

ただ脚を前に、もう一歩前に、可能な限り疾く、四肢

がちぎれようとも。

仲間から『茶川龍之介』と呼ばれるその少年には、時

間がなかった。

この道を走り終えたとき、自分は死ぬのだろうと、お

掌編「心なき狗」

朝霧カフカ

た。

仲間たちは互いに身を寄せせ合い、庇い合うようにして生

さりとて少年は少年。元来体の強くなかった茶川は、

満足な食事もなく、寒さが骨まで滲みる屋外での生活ゆ

えに背が低く、痩せ肉の少年として育った。もっとも、

他の八人の仲間とて状況は大差ない。それゆえに九人の

そう忌避され、あるいは畏怖されたが故の二つ名であっ

することができた。ときには衣服の裾を草花の形に、とき

には刃の形に模して作り替えることができた。

一着ている衣服を操る』能力ー―それは芥川に天賦され

た異能の力であった。

ことは云え、異能の力を持つものはこの魔都において、

さして珍しい存在ではない。

今は機関銃が火を噴き、奈大の農薬が建物を吹き飛ば

す時代である。【衣服を変形させる一程度の能力では、

生き馬の目を抜くような鑑利のうごめくこの横浜の暗黒

街において、いかにも頼りない能力ではあった。

衣服の裾を操る手品程度で、何ができようか。芥川の

力を知る大人たちは、そう云って芥川の異能を蔑んだ。

しかし仲間たちは違った。ねぐらを同じくする八人の

しかし彼女たちは残らないときはりするんだが、少しだない、やり方の間違えなくなってるかったことを知っていたので、お前は一般的だろう。何にもしていく可能性はない。何ですね。何だけどこれだければにはほほほどはほぼけれにはには

断して近付けは喉を掻き切りられる。何より芥川の瞳に、

一切の感情がなく、殺気の前兆さえ読み取れぬ。森っ人

が少年たちから金子を奪おうとして、茶川の衣刃に喉筋

を引き裂かれたことも、一度や二度ではなかった。

無口で心なく、縄張りを侵すものは容赦なく引き裂く。

その性質からつけられた渾名は「咆えぬ狂犬」。成嚇の

咆え声も警告の唸り声もなく、気がついた時には喉笛に

食いつかれている。咆える狂犬と軽べてなお仕質が悪い。

「心なき狗」

は~

殺した。

ていた。

きてきた

妹の助力でからくも逃げ出さした芥川も手傷を負った。

本来であれば一月は女静を愛する重傷であったがーー駆

ける芥川の足取りは軽やかであった。

少年たちには掟があった。一仲間が傷つけられれば、

他の企員で仇を討つ」。虐げ、られ奪われる立場の少年か

ちが身を守り何とか生きながららえるための、精一杯の自

衛の策だ

しかし芥川の足取りが軽かったのは、そればかりが理

由ではない

ついに得たのだ

不運にも芥川の仲間は、その無法者ともか母体たる

ポートマフィアと街の受け渡しをする日時と場所を、ど

こぞより偶然耳に入れてしまうった。御上への露見を恐れ

た無法者たちは芥川たちのねぐらを襲い、その悉くを襲っ

横浜における闇の代名詞たるポートマフィアの下部組

織に、逆らえる人間があろうはずもない。

あった。

仲間たちが皆、殺されたのだ。

下手人は知れていた。西方よりこの貧民街に流れてきた

た、数人規模の武装組織である。ーー武装神織と云えば

聞こえはいいが、湾口と貧民街を出入りし、契約の外に

ある輸送船を襲う、謂わば無法者の海賊だ。この地にお

ける新参者とはいえ、彼らは裏組織ポートマフィアと従

属の盟約を結び、下部組織として活動の許可を与えられ

だが、それももはや必要なくなった。

今、芥川が駆けているのは、その仲間たちのためで

死は怖くなかった。

冥府も、ここよりは居心地がよかろうと思えたから、

死の痛みも怖くなかった。

の首を刎ねる極黒の闇組織・ポートマフィア本隊が相手

となれば、仇討ちどころの話ではない。異能を見せる間、

もなく殺されるだろう。

故に急がねばならない。取引の刻限までもう間がない。

茶川は荒れた林野を駆け抜けた。銀灰色の靄と、遠く

聞こえる汽笛だけが少年の伴走者であった

さしもの『咆えぬ狂犬』といえど、羅利を食い殺した

ない

る規模の相手ではなくなる。

本機を避けるには、その前に奇襲をかけなくてはなら

フィアと合流してしまえば、もはや芥川に大丈打ちでき

故にたとえ向かう先が地獄兵府であろうと、芥川の気

分は高揚していた。何も迷う。ことなく、ただ一償きの刃が

として、敵の喉笛を刺し貫く。憎悪に動かされるままに。

我、ついに憎悪を得たり。

故に我は大畜生にあらず。

感情を持つ人間である。

かくあれば、あとは報復の手段のみ、

敵が現れる場所には心当たりがあった。敵が取引へと

向かう道である。

懸念はただ一つ。

もし仇たる無法者たちが取引場所に赴き、ポートマ

た。

臓腑を燃やし髪を逆立たせて、なお喉からほとばしり

出るほどの強い感情を。

それは憎悪であった。

芥川が生まれてより初めて抱いた、明瞭な感情であっ

がない。

トマフィア本隊からの報復は避けられないだろう。ポート

トマフィアの報復はこの世の何よりも曖烈。たとえ国外

に逃げようとも、必ず見つけ出されて殺される。

それでも一向に構わなかった。

敵を一人でも多く道連れに殺し、地獄の関魔に己の汚

れた屍を叩きつけてやる。

茶川にできる、それが精一杯の復讐。

人生に対する復讐であった。

今、芥川は考える。

若し仇どもを殺し、運良く生き延びたとしても、ポート

何故生きるのか。

道行く異邦人に、そう問われたことがあった

茶川には答えられなかった。

何故自分は生きねばならぬのか。幾ら考えても、もっ

ともらしい美辞麗句ひとつ浮かばなかった

無限に続くこの生活そのものが責め苦であったから。

何日も飯にありつけず、雑草でさえ奪い合って喰らう

ような日常が

雪の朝に目覚め、隣の友人が眠ったまま物言わぬ骸と

成り果てているのを見出す日常が、

地獄があるかどうかは知れぬが、もし実在するならそ

これは此処のような場所だ。ろうと、芥川は思った。

外の人間には想像もつかぬであろう、光の差さぬ無間

の深淵。時折外の人間が気まぐれにそこを覗き込んでも

何も見えぬ。闇が深すぎ、彼らの目には何も映らない。

誰に怒ればいいのかも判らぬ。何に訴えればいいのか

も判らぬ。ただ無気力にしてを受け入れ、ただやり過ご

すことが宿命づけられたこの街で、感情が生まれよう常

全員が事切れているのは明白で

あった。井川が仇と追う武装紙織の

それが全員である。血を流し、苦悶

青年の足下に、六人の無法者たち

が、無残な骸と成り果てて転がって

いたためである。

芥川が圧倒されたのは、その青年

の姿のためではない。

た。

腰掛けて居たのは一人の責年で

あった。

「何だ...!此れは、一体、」

芥川はその姿にたじろいで、一歩

追いた。青年に気圧され、圧倒され

細身の躰に黒外套。蓬髪に巻かれ

た包帯「何かを面白がっているよう

な、それでいてんてに退屈している

ような、鳶色の瞳

林道の切り株に、人影がひとつ

そこに居たのは、唯一人―

かった。

れたことを知った。

たちではなかった。

「今晩は、善い夜だね。」

腰掛けていた。

そこに居たのは、仇である無法者

待ち伏せ場所である林道に出たと

き、芥川は自らの望みが永遠に絶た

しかし――、芥川の望みは叶わな

のうちに死んだのだろう。屍の表情にはまだ絶望と絶叫

がこびりついていた。

その屍のそばで、何の感慨もなく、退屈そうに自分の

爪並びなどを眺めている青年

彼が殺したのか

否、青年は何の武器も帯びていない。それに対して、

六人の死体は皆、自動小銃を持ち、構えたまま死んでい

え。これほどの暴力を具え友人団を、武器ひとつ使わず

滅ぼすなど不可能だ。仮にに異能者だとしても出来るとは

思えぬ。人間業ではない。

ならば、この青年は悪魔か。

「自己紹介をしよう。」唐突に青年が口を開いた。「私

は太平。ポートマフィアの太平治だ。」

大学ーー。

芥川の胃に水塊をねじ込まれたような寒気が走った。

黒髪に包帯の大学といえば、ポートマフィアの遊繁隊

に名を連ねる鬼才の徒だ。一瞬では、父母に逢うては次母

を殺し、仏に逢うては仏を殺す、冷徹にして残虐を極め

る男と聞く。この横浜で最も畏れるべき男の一人である。

だが、その男がよもや、自分と一回りしか違わぬ年若

い青年だとは。

「僕は、」

茶川が口を開きかけたとき、大率は手を掲げて制した

知っているよ、芥川君だろう?君を待っていた。」

待っていた、だと?

茶川には状況が呑み込めぬ。実組織のさらに闇を担う

ポートマフィアが、何故茶川を待つ?ばかりか、自ら

この配下たる組織を皆殺しにまでして。芥川が追う、仇と

すべき者どもをー

「何故殺した。」芥川の喉をついて出たのは、低い唸り

であった。

られるのだよ。」

ポートマフィアを指揮す「る五大幹部。この街の暗部に

おいて、その地位は一国の議員に匹敵する。そのうえ目

この前の青年は少年と云っても通る年若さだ。未成年齢部

など聞いたためしがない。

「体どれほどの才能、あるいは残虐さがあれば、その

年齢で幹部などという地位まで上り詰められるのか。

「とは云え、肩書きにも」つ善い点があってね。幹部に

は自分直轄の部下を、自由に一人置い入れる権限が与え

一君はこいつらを殺したかったのだろう?」青年は茶川

に薄く微笑んだ。「だから君は此処に来た。取引現場へ

向かう道で、待ち伏せが可能な地形となるとこの林道が

最適だからね。」

太宰はさらに続けた。

「ポートマフィアの下部組織でもある彼等が、口封じのた

めに子供たちを抹殺した。だが少年を一人、取り逃がし

た。そこまでは報告で聞いたよ。後は推測だ。少年は報

役に走るだろうか?もしご報復を受けうるとすれば奇襲

しかない。取引場所に至るのに必ず通る道で、かつ奇襲

に最適なのがこの林道だ。間と夢でこちらの姿は見えず、

反撃を受けても林木が銃弾を受ける盾となる。少なくとも

も四人、巧くやればベ人全員を斃せただろう。勿論君の

命もないがね。」

確かに太宰の云う通りだった。だが、芥川には最大の疑問

問が残る。

ポートマフィアが、何故自らの配下を殺した?

芥川の表情から疑問を読み取ったのか、大学が再び口

を開いた

「実は今日昇進してね。幹部の一隅に列せられたのだよ。

マァ肩書きなど、責任と面倒が増えるばかりの代物だけ

どーー

かった。

如何な達人とて、いきなり刃物で襲い掛かられれば身

構えずにはいられないだろう。

だがその目ーー面白かっているようでもあり、また退

屈しているようでもある鳶位の瞳は、襲撃を受けようと

もす寝も変じていない。

判っていたのだ。

芥川が襲うと。自らの喉を掻き切るべく、異能を以て、

聞いてはならぬ。この男は悪魔だ。聞いてはーー。

「君をポートマフイアに勧誘したい。」

その言葉が終わるか終わらぬかのうち、井川は刃を突

き立てるべく駆けだしていた。

体を前傾させ、墨風となって林道を駆ける。反応する

時間など与えぬ。殺意すら見せぬ芥川の初撃を、これまで

で躱せた者など存在しない。

芥川は自らの袖を幅広の刃に変じさせ、一拍と置かず

青年の喉に突き立てた。

「悪くないね。」「太平が静かになった。

「芥川は博然とした。俺がに仕留めたと思った。だがお

川の刃は、青年の喉に触れた部分のみ、雲が霞のように

消え去っていた

恐ろしいのはそれだけではない。太宰は最初の場所か

らわずかも反応していなかうた。表情すら変えていな

部下?

雇い入れる?

この背年は何を云っているのだ。

「この人たちを殺した理由を訊いたね?簡単だ、君へ

この手土産さ、君はとうも金子や地位には靡きそうにない。

だからこれが契約金だ。」

茶川は理由もなく肌が紫立つこのを感じた。判らぬ、ここ

の男は何を云っているのか。何を云おうとしているのか

「聞き給え。勧誘を受けなくとも恨みはしない。たとえ

断っても、君の友人たちは!こちらで手厚く葬り、君と妹

が生活に困らぬだけの金子も与えよう。そしてそれきり、

君の前には現れないと約束しよう。」

大学の声は静かだが、その言葉は震動となって重く林

道に響き渡った。

「だが君に覚悟があるならば、、求めるものを与えるよ。

無論容易い道ではない。私は君を甘やかす心算はないか

らね。最下層のこの暮らしがぬるま湯に思えるほどの濃

闇が待っている筈だ。だが、その覚悟があるならー。」

太宰の瞳

間近に見るその瞳には底がない。

凡てを見通す目。神も悪魔も、その底なしの視線から

は逃れられぬ。

凡て見透かされている。自分が次に何を云うか、それ

すらも大学の視線がらは逃れられない。

ている。

飛びかかると。

「芥川はその視線に、何もかも見抜かれているのを感じ

た。意思に反して足が一歩下がった。その細身の青年の

気配に圧倒される。本誰が警鐘を鳴らしている。

ポートマフィアの少年幹部という肩書きは伊達や酔狂

ではない。否、それすら足りぬ、

この男は危険過ぎる。

「ーー如何やった。」

かすれる声で、どうにか芥川はそう口にした。

「六人もの武装した輩を、如何やって殺した。」

「仲間割れさせた。」太笠は軽く、何でもない事のよう

に云った。

最初、芥川はこの青年を悪魔かと疑った。

だが違う。大学と呼ばれる。この人物は、悪魔すら超え

「心なき狗」

「求めるものはあるかい?」

太宰が問うた。

聞いが芥川の胸中に反射して、ひとつの返答が自動的

に浮かんだ。求めころもの。退学するもの、

どん底。

このどん底の世界で、決して得ることが叶わなかった。

ものー

からからに渇いた喉を震わせ、芥川は絞り出すように

問うた。

「僕が生きる意味を」ーー与えられるか。」

「与えられる。」

その言葉を聞いた時、茶川は自らの律に新たな感情が

生まれるのを感じた。

つい先程まで感じていた憎悪力一番目だとすれば、そ

れは生まれて二番目に感じる明確な感情で

あった。だがそれは憎悪と較べるとあまり

に出し抜けで、予想を外れた感情だった。

師。

師を得るのだ。

この――神であり悪魔である青年が、自

分の師なのだ。

「返答は?」大学が問うた。

返答の代わりに、茶川は咆えた。

夜霧を貫き、天を衝く。が如くに咆哮した。

それは慟哭であった。

師を得られず、人が生きる意味の何たる

かも知らずに死んだ仲間の代わりに、

『咆えぬ狂犬』と呼ばれた、感情を持たぬ

少年は、一生の分を足してもなお足りぬは

どの声で、天に向かって慟哭した。

「普い返事だ。」大学は微笑んだ。

大率は立ち上がり、自らの黒外套を脱いで、咆えるお

川に着せた

その四年の後、構浜で最も畏れられるボートマフィア

の黒き禍つ狗にして、首領直下の遊緊隊隊長となる異能

者・芥川龍之介の、それが確声であった。

わたしの

えぴそぉと

豪文

中島敦

著:大久保のう

―不倫か!と早合点してしまう

いがちですが、友人たちへ語ったと

ころでは本人はいたって冷静で、日

大学卒業後の一時期、出稼ぎとし

て横浜で女学校の先生をしていた中、

高敦、端正な顔立ちと切れる頭、その

れと不健康から来る独特の影に、か

もし出される謎めいた雰囲気とあっ

て、かなりの人気の教師だったとか。

謎めいて見えたのは生徒だけでな

く教師仲間からも同じで、アパート

に一人暮らしだった彼を、同僚も独

身だと信じて疑わず、それでいてお

の出入りが激しいため相当不思議が

られていたそうですが、あるとき持

ちかけられたお見合い話を契機に、ようで。

中島に妻子がいるとわかって職員室

一同騒然、なんてここともあったらし

おしゃれな紳士のようにソフト

とスーツを着て、ユーモアを交えな

がら、ときどき真実という的を矢で、

ずばりと射るような、そんな話し方

をしてから一ぶふふ」と微笑み一は

はッ」と喋う!

それでモテない方が難しいという

感じで、課外授業で海に出かけたと

きなんかは水着の女生徒たちに抱き

つかれたりもしたそうですが、ほか

にも休日や放課後となれば女生徒た

ちと会ったりお出がけしたりもした

謎めいた国語教師の裏の顔?

横浜の素人探偵颯爽登場!?

われ偲はれたと

いいます。

んだあとも教え

「子たちからは慕

当時の生徒との

あって、中島は

10年弱で教師を

やめてしまいま

すが、その後も

通信は残り、死

...なんて想像も

ふくらんでしま

いますね。

健康上の理由

や南洋行きも

...Erlsop:

記などを見るとどうやら生徒たちの

悩み事や相談事に乗っていたご様子。

なかにはどうやらとんでもない事件

を感じさせるものも...?

もしかすると、中島は女生徒ととも

もに横浜で何か

しらの事件を解

決したのかも..

その「しょーもない」

話、どんなものか気に

なりません?

その雰囲気を伝えて

くれるのが、直前にな

されたという座談会

「歓楽極まりて哀情多

某豪文

えぴそおど

大学

著:大久保のう

す。

みなさん、小説『文豪スト』レイドッグ「し」。そこで3人が論を戦わせたのが

ス、大学帝と魚の時代。一角川ビーンズ

文庫一はもうお読みになりましたか?

その後書きのなかで、原作者の朝霧さ

んが作品のモチーフとなった大統領・坂

口安吾・織田作之助の3人が一生に会し

たときのことについて触れています。写、ようですが、そのときのやりとりがいた

真の撮られたバーでは、3人がいるんな

話に興じたそうですが、

く気に入ったようで、織田作の死後、他

この宴席の際にも2人を

なんと美女の形容一小股の切れ上がっ

しか、ということ。

「〈なんというくだらなさ!」

こ、大学はアキレス腱という説をとなえた

た」という表現の小股」とはどこなの

コタツでつづられる名文

お酒の場のしょーもない話し

しかし女性にモテた

大幸、やはり美人とい

うものにも一家言あっ

たようで。その最たる、しか見えません!

引き合いに出しながら

楽しそうに語っています

まず

BUNGOEPISOD

「〈なぜかコタツに全身すっぽりという画

そういえば、何かと話題の作品『駆逐

み訴え』、あの全文はコタツに入ってお

酒を飲みながら言いよとみもなく語った

ものが書き取られたのだとか!

ということは太宰そたじろがせるには

メガネをかけて、間近からじーっとにら

めばいいって...こと?

とはいえ「見られる」より「聴かれ

る」ことを得意とした話柄の人、大念に

は、口述筆記させた作品もいくつかあり、

ものは――あろうこことか一メガネっ娘が

苦手」というもの!

なんと普段メガネをかけていた愛人に

も、そのメガネを外させたというので

すー、なんですとーことによってはひ

と戦...だこりますよ!?

いや真面目な話をすれば、はにかみ屋

の大家、メガネは「見られる」ことをい

やでも意識させられて、心をのぞかれる

「みたいで居心地悪くくなるんだそうです。

歩。

えぴそぉど

えっ、えっ

国木田独歩

著:大久保のう

30代半ばの彼が作った自由な空気

この独歩社には、そのれこそ一癖もふた

癖もある若者が集まったとか。

まずは、短気でいいかげんながら

も繊細な編集業務に長けた正直で人

情派の編集長ご本人(ときどき弱気

になって陰で泣いている〜。

そして編集長に惚れ込んで協力する

るが、マッチ箱を羊羹と間違えて噛み

むくらいかなりそそっかしく、さらに「気の強い18歳の当時まだめずらし

に実態はとんでもない変態を文士の親、かった女性カメラマン(しかもかな

編集はからっきしだが大物然とし

ただ風貌でなぜか営業を取ってくる新

人と、唯一まじめで全員の世話をす

することになる学院肌の苦労人記者。

「そしてそこに加わるのが、負けん

両才はばっちりこの絵描きに、若いな

がらもどこまでも温厚な和歌の名人

である編集部員。

明治の終わり、独歩社と言われる一友。

雑誌出版社がありました。その社の

編集長兼社長は、名前からもわかるってきては、無茶苦茶するが帰るときに

ようにもちろん、われらが国木田独

はなぜか難しい仕事が片づいている

という謎の不良文士。

やたらいたずら好きで口も悪いが、

「金なし家な」七勝手に編集部にやって

まとめあげた名物編集長!?

おれの出版社だ!

イケメン文士たちを

BUNGOEPISOD

変だったのに寄稿した作家も含め

みんな楽しかったと振り返る独歩社

その突気を作ったのが独歩一流の吟

客ぶりなのでした。

りの腕利き)。

......なんですか~ここは乙女ゲーが

少女マンガの世界ですか。往年の名

作『はいからさんが通る』を彷彿と

させるような舞台設定ですが、実在

したのは独歩がなくなる前者のほん

の1年ばかりのこと。

売れ行きもひどく返品のHで、大

洋の東西を問わず幻想的な文学に誰

しかった芥川龍之介は、とりわけ怪談

や幽霊誠が大好きでした。幼いころに、

は、怖い話をされたあと、妄想のなか

で化け物に襲われたとか。そうした影

響は、作品のなかにも怪奇的な要素と

していろいろ出てきますが、なんと日

分自身が墜霊としで文中に登場したも

のまで!

某豪女

えぴそぉど

著:大久保のう

「るかどうか」というもの(笑)。

時代も律儀に設定してあって、死ん

でから50年後、1977年ごろ?)。

この死後50年、今の著作権を扱う法律

とでも自分の本がちゃんと置かれてあ

出てきた先は、ある古本屋。そこで

幽霊たる芥川は棚をあれこれと物色す

そういえば、

「るわけですが、その理由は一死んだあ

あちこちに化けて出る芥川!?

幽霊になりたかった...

では、ちょうど権利が切れてみんなの

ものになるタイミングとびったり。今、

と昔ではもちろん法律も違いますが、

「自分が読まれるのは著作権が切れた

あと、だと、いくつかの作品でも食言

しています。

将来へのぼんやりとした不安を持って「他にて出たもののひとつ...」なのかも、

ていた茶川は、「自分が先々に読まれ

早い僕するのです。

BUNGOrplSopl

う、まれ、いろいろと!!二次創作(1)されて

そ、いる現状は、それここそ芥川のミラージュ

やゴーストがこの世に出てきたものだと

いっても過言ではないでしょう!

やつがれさんも、そんなふうに茶川が

してみると!今あちこちで芥川が読

それでも誰かが見つけて、その一作品

なり何百なりかが未来の成立に美しい雰囲

を見せたり、その心の前に自分の蜃気校

が現れたりはしないだろうか、と、自分

でも変なことだと白覚しつつ、芥川は想

るのかどうか」をとでも気にしていまし

た。時代が変われぱ趣味が変わることも

わかった上で、それでも自分の説明は

きっと未来にいるーいでほしい、と強く

く願っていました。

50年、いや10年あとになると、自分の

本はどこかの図書館にほんの1冊しか

残っておらず、それもぽろぽろになって

読めないかもしれない。

えぴそぉど

文豪文

また、

著:大久保のう

さにクールビューティそのもの。誰も

奢な体の無口なひとー、冷たい目つ

きと引きしめられた口元は、お札の

肖像でもおなじみですよね。

ものをしていたとき、ふいにインタ

びんを引っかけて机を汚したことが

あったそうですが、そんなときにも

うろたえず涼しげにさっとふき取っ

外では凛とした女性...

けれども内ではダメダメな姉。

に描かれた作家としてカカーよ座ったとか。

の事情から職業作家として一家を支

えるようになった彼女は、貧しいな

がらもひたむきに働く女性というイ

メージがごく一般的です。

当時の文豪たちが見た一葉は、ま

樋口一葉といえば今では五千円札って、何もなかったかのような顔をし

「落ち着いたなかの鋭さと、世をす

あるとき図書館で妹とともに調べ

ねたようなつんとした口ぶり、それ

からきちんとした身だしなみが周囲

でも評判だったのですが...

ひとたび家に帰るや、実はひとり

では何にもできないズボラ者。お化

一柱にも着る物にも無頓着で、自分で

...「EPISOD」

い変えわけで。このよ

--

は着替えもできない始末。ではその

クールビューティがどうして出来て

いたのかというと、ぜんぶ妹さんの

頑張りがあってここそだったのです。

たとえば一葉が帰宅すれば服を脱

がせ、風呂に入らせ、着替えを用意

し、好みの夕食を食べさせる!

こまですべて妹さんのお世話。しか

も、表向きには一葉が支えていたと

された家計も、本当は妹さんのおか

げだというではありませんか!

外出中に履き物の鼻緒が切れても

何も出来ず棒立ち。そこですかさず

妹さんが直すと、本人は何事もな

かったように歩き出す。

「リアクションの凄い意け者も、装

い変えればクールに見えるというわ

この妹さんと一葉はいつもセット

で見かけられていたらしく、そうし

てみるとクールビユーティー薬を演

出して売り出しで、いたのは、この妹

さんだったのかもしれませんね。

という翻訳書。

坂口安吾とはケシカをしたあと仲良

くなった中原中也、そのとき安吾に

つっかかってーキサマはドイツのヘゲ

モニーだ」と言ったそうですが、その

独特のしゃべり方は普段からだったぞ

うです。

突然のカタカナ語、いきなりの英語、

豪文:

えぴそぉど

中原中也

著:大久保の

だしぬけの比喩を組み合わせながら、トを愛用していましたから、まるで本

相手に言葉のケンカをふっかける中、也、当に魔法使いのようですね。

この姿勢は、今風に言えば中二病にかぶ

れた少年少女のようでもあります。

たいていそういう場合、ものすごく

影響を受けた本なりなんなりがあるも

のですが、中也も例外ではありません。

そのひとつが表象派の文学連動

今言った道理が、世界の中にどんな

人たちと交わした文書や手紙にも、他の

列が見られます。

「そしてこの本のなかの言葉にとりつ

かれ、まるで暗号か呪文のようにつぶ

やきながら会話をしたらしく、当時友

いいます。

中也はいつも黒ずくめの帽子とマン

もとは詩人の評論ですが、その訳な

は複雑難解で、漢語と直訳まみれのそ

この本に、中世とその周辺の友人一小林

秀雄たち)はどっぷりとはまり、詩の

魔道書であるかのように大切にしたと

永遠の中二病|黒衣の表象派

一人からはさっぱりわからない表現の羅、しょうか。

初対面の男子高校生に「おれは淋し

さの塊のようなものだ」と言って下宿

この住所を手渡す中世ですから、出会い

頭に不思議な言葉を相手にぶつけるの

は、さみしくて他人の気を惹きたいと

ころがあったからなのでしょう。それ

こそ相手を魅了する彼なりの魔法、で

具合に駐屯しているかというと、元

来息想なるものは物を見て驚き、そ

の驚きが日然に齎らした想いの統整

されたものである筈なのだが、そう

して出来た思想は形而上的な言葉に

しかならないので、人間という社交

動物はその形而上的な言葉の内容が

品性の上に現じた場合の言葉にまで

置換えたので、そして社交動物らし

いそのことが言葉を個人主義者であ

らしめなくしたので、世界はアナク

ロニズムに盗ったのだ」

...お、おう。

或る平和な日に

聞いてみました

ストレイドッグ

え?

敦さんの髪型が

何故あんなにも

奇抜ヘアー

なのかって?

ボクらも

知らないけど

なンとなく

聞き辛い部分

だよね...

本人が

「イケてる」と

思っていたら

悪いものね

僕に推理して

欲しいって?

ん〜......

興味ない

こういう人

なんだよ

すまないねェ

ちょナオミ

イイアイイ

イイイアイ

ここは一つ敦君

本人に聞いてみては

女何かな?

きっと鏡花ちゃん

相手なら嫌な顔は

しないと思うよ

原作=朝霧カフカ漫画=春河35

KadaskeryaConiceA.

えっ

この髪型!?

あぁ別に

僕の趣味では

ないというか

前いた孤児院で

下の子に悪戯で

切られちゃって

単にそのまま

放置してる

状態なんだよね

探偵社に来る迄

誰にも「変だ」って

指摘して

貰えなかったから

どうしよう

結構真面目に

可哀想な

理由ですよ

言葉にならない

あはは

敦君

コーヒー

飲む?

敦今日は

皆で空きにく

焼肉でも

行くか

国木田君の

奢り?

やったあ

お前は炭でも

食っていろ

焼肉......炭火....

はっ練炭自殺!

やめろ

KADOKAWA

僕何かしたの

かな...

角川コミックス・エース

文豪ストレイドッグス(6)

原作:朝霧カフカ

漫画:春河35

『KaRaASAGIRI2014.cess.utaukay』の

うん。いや、パンションにならないだろうかな。日々同じようになります

2014年12月4日発行

本電子書籍は下記にもとづいて制作しました

角川コミックス・エース

『文豪ストレイドッグス(6)』

2016年3月2日11版発行

発行者青柳昌行発行行株式会社K

発行者、青柳昌行発、行、株式会社KADOKANAは

わせtp://www.kadokawa.cojp/

装丁-デザイン,佐々木基

ヤングエース編集部

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「自体、本作品の内容は、底本発・一階になる」ご初めており。行為の取材・教筆内容に基づきますが、マニノにしても、

キャ「Amazon」また、ご覧になるリーディン一本当はコーナーですが、何かあれ?わかったわけで怒ってクンステムにより、表示の差が出来たのか。おっ。認められることがあります。おーい、キュノ

よっ、ここ数になりますので、この物語はスイクションであり、実在のによっ、水の空を感じられると、人物一団体とは関係がございません。

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原作=朝霧カフカ漫画=春河35

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