原作=朝霧カフカ漫画=春河35

KadokowaConiceA

BungosirayDogs

14

ぶっけないでください

朝霧カフカ

AsaginiKafka

ヘッドホンをスマートに

机に置いておくためのグッズを探し続けた

最終的に「バナナ掛け」目にたどりつきました。

春河35

HarukawaS

今回の日経のカラーは

三人でポオさんの本の中に入って

絵の中の誰が犯人か

あてっこゲー一ムしている...

みたいなイメージで描きました。

そんな機会が三人に訪れることは

今後果たしてあるんでしょうか

これからは、自分が自分で自分の体験できないと思っていますが、それでもいいのかもしれませんでしたが、

一デザイン/佐々木基(LALAHANDS)

上天の門は閉ざされた!

再び開く事なし!

お兄ちゃんの

たいむぴゅう

私は絶対無謬の

「探偵殺し」!

社員の冤罪は

晴らせない

そして

そして

私に

「ドストエフスキーが

わざと捕まった理由」

喋らせる事も

出来ん!

シストレ

原作ー朝霧カフカ漫画=春河る5

第五十五話

宗璧な殺人と殺人者「其の弐

第五十五話

...

第五十六話「完璧な殺人と殺人者、共の会

第五十七

第五十八話...

悲劇なる日曜日

第五十五話...完璧な殺人と殺人者。薬の試しののは、

○四

悲劇なる目曜日

トラジディ

それでも、前の部屋を開く。

後継しているので、

○九=

そんな

げっ、

二ヶ月前

初めまして

虫太郎さん

な...

何者だ

貴様!?

見張りに

何をした!?

お騒がせ

しました

ですが貴方を

解放しに来たのです

「犯罪の証拠を

消す」能力

素晴らしきその

異能で金を稼ぐため

犯罪組織が貴方を

監禁していた

今日までは

自由の対価は

ささやかな

モノです

一度だけ

我々の作戦に

協力して

頂きたい

『共喰い』

という名の

作戦です

返答は?

「返答は」

だと?

決まっている

ーその話

乗った

暴君と悪魔なら

悪魔と取引する

それが私の

性分だ

だが

条件が

ある

私は表舞台には出ない

手も動かさない

異能を使うだけだ

一つ

執務用の書架を

用意せよ

神秘学と古代錬金術の

蔵書があれば尚善し

連絡は凡て電子文書

電話は煩くて嫌いだ

...

結構です

他には?

ある

これが

最重要だ

隠れ家は海から

遠い林中の洋館

潮の匂いも嫌いだ

食器は銀か白磁

衣服は常に

糊付きを用意しろ

作戦後私は

組織から逃げる為

海外へ高飛び

せねばならない

その足を

用意しろ

但し

作戦の

一週間後に

一週間?

構いませんが

何故そんなに?

即日の手配も

可能ですが

遣り残した

事がある

死と罪の約束

その一週間で

或る男を

この手で

殺したい

現在

乱歩君...

死体を見たきり

一言も口を

利かないのである

あぁ......全く

鬼魅が悪いな

普段なら高笑いで

犯人を指摘してる

頃だろ

乱歩君にとって

己の「名探偵」性は

魂の背骨...

それを圧し折られた

とあっては

二度と

立ち直れぬ

可能性も...

...しかないか

よし!

あきら

諦めよう!

おごっ!?

乱歩君

気を

落とさず

じゃあ僕は

社に帰る!

後宜しく!

ら...

乱歩君!?

我が勝利は

確定せり

探偵らが持つ

私の顔は組織にて

顔を変える前のもの

即ち私を見ても

私とは気付けん

後は

ドストエフスキーの

用意した「逃し屋」の

車輌を待つだけ

ー殺人など

小指を曲げるように

容易

先日「奴」を

殺した時も

究極の推理小説を

書きたいのだよ

虫クンー

ボクはね

よう

実に容易に

わたし

私は「奴」をー

跪け探偵!

私は犯罪の王!

何人も私に

罪と悔改を

強いる事

能わず!

ねぇ君ちょっといい?

はゥあ!?

探偵社!?

何故ここ

此処に!

なばッ

ばなばば!?

気付かれた!?

有り得ん!

私は犯罪の王!

体!?

.....君さ

タクシー乗場

知らない?

は?

......??

タク......?

いやぁタクシーで

社まで戻ろうと

思ったんだけど

表通りが事件で

封鎖されててね!

むっす

それで

この裏通りで

タクシー探そうと

思ったんだけど

話し掛ける人が

君しか

居なくて!

......?

この男私に

気付いていない?

では偶然声を?

有り得る筈が

有り得ん話

.....でもない

のか?

倍かに表通りは

封鎖中...

タクシーを探すなら

此処しかない

そして

私が居るのは

逃し屋」との

待合わせに人目の

乏しい場所を

指定した為

状況は

符合する

何と云う

滑稽!

探偵が事件を

棄て帰る途上

当の犯人に

話し掛ける

とは!

残念だが乗場の

心当たりは無いな

ふぅん

じゃあいいや

此処で

待つから

居座るだと?

それは少々都合が

悪いぞ...

「逃し屋」の

車輌を此奴に

見られる

完璧な逃走には

一筋の不安要素も

残すべきではない

巧く追い払う

しかない...

気付かれる

前に

死んだ父に

「困った人には

親切にしろ」と

叩き込まれた

歩いて五分の

場所に駅がある

地図を書こう

やだ!

歩くの

面倒臭い!

では

こうしよう

直ぐ近くの

停留所から

駅行きの乗合車が

出ている

それに乗れば

乗合車も

面倒臭い!

て云うか僕

鉄道の乗り方

判んないし!

落ち着け

せい

小学生

.....っ!

何時もなら

社の誰かに迎えに

来させるんだが

そうだ!

歩くの面倒だから

君の背中に

乗せてくれ!

谷崎は

違反懲罰で

射的屋の的だし

国木田は留置所

だしなぁ

この男の

同僚は

不憫だな...

人間にする

要求ではないぞ!?

社の新人には

何度か

させてる

けど......?

私は関わっては

ならない人間に

関わってしまった

のでは...

お待たせ

致しました

虫太郎様

到着して

仕舞ったか

うむ

申し訳無いが

仕事相手が

来た

失礼するよ

ええと...

乱歩

乱歩

乱歩君

君の幸運を祈る

車を見られて

仕舞ったか...

幸運な男め

まぁいい

大した

問題では無い

この車はきょっと

横浜租界の

密輸港に向かう

幾日か後に

私の存在に

気付いても

海の彼方の私を

捕らえる事は

不可能!

この瞬間

私の勝ちが

確定したのだ!

ふはははほは!!

運転手さん

探偵社

まで!

ふはゥ!?

なッ

なな

ななな

大丈夫?

飴要る?

何を

している!?

これは私用の

送迎車だ!

暑いねぇ

冷房

入れて

聞いてる!?

名案が有る

僕を車に乗せたら

返礼をしよう

職に困った時に

探偵社のキツくい

下働きを

紹介するとか!

それは

どうも

要るか!

明日には探偵社は

地球の反対側だ!

仕方

無かろう!

幸運で私に逢った

探偵にこれ以上

「疑惑」と云う

幸運を与える

訳にはいかん!

彼を駅まで

送ってくれ

其処でタクシーを

拾って貰おう

わーい

会話で

駅に着く迄のかな

時間を稼がねば

ところで

君は展望台で

何を?

探偵だけど?

「隠滅屋」に

「冤罪の同僚」に

「落下殺人」か

血胆い話だな

私には

縁遠い世界だ

探偵や殺人...

その手の話!

推理小説も

嫌いでね

全く読まない

気が合うね

僕も

推理小説は

嫌いだ

簡単過ぎる

けど今回の

事件は難解だ

被害者と靴を

交換したから

今犯人は

靴が小さい

犯人の

手掛かりは

一つ

如何

したの?

否.....

難解な理由は

判ってる

犯人が

『現実改変系』の

異能者だからだ

此奴......

既に

そこまで

異能力は

知ってる?

知らなくても

構わないけど

僕の推理は

所詮

「技術」だ

異能ではない以上

「現実改変」には

絶対に敵わない

現実改変系は

精神操作系と

並び

異端と

称される

超級の異能だ

どんな名探偵も

世界の法則には

抗えない

ふん

その通りだ

まぁ

今回は

解けたけど

ね!

それは...

「既に犯人

の目星は

付いている」

興味ある?

と云う事

か?

真逆.....有り得ん

ああぁ.....

大変興味深い

余興だ

偶然知り合った

探偵から

進行中の殺人の

謎解きが

聞けるとは

矢張り

父の教えは

正しいようだ

なら車の礼に

特別に

教えよう!

鍵は

「紅色の封筒」だ

「隠滅屋」は

自分が死んだと

僕に思わせ

たかった

そこで彼は《鼠》の

資料にあった

僕の友人

――ポオ君に

目を付けた

凡ては

「あの一瞬」を

見せる為に

ポオ君が原稿を

購うよう仕向け

僕達が封筒を

手にした瞬間

身代わりを

突き落とした

......

さて

では犯人は

一体何処から

封筒ーー原稿を

入手したの

だろうか?

答えは簡単

殺して

奪ったんだ

作家本人

からね

全く.....

おい

好敵手!

お前は何を

為てるんだ?

原稿を速読中である!

乱歩君の一助となる

情報が何かあるやも!

箕浦さん

そのーー話題の

「推理作家殺し」って

どんな事件なんですか?

知らんのか

あの

事件はな

第一発見者は

旅館の女将

あら?

何かしら

廊下を

歩いていた

茶運び人形

あの形...

蝶々かしら?

もう少し

近くで...

だが

運んでいたのは

湯呑みでは

なかった

「耳だった

被害者は

凄腕の推理作家

執筆の為

長逗留していた旅館の

自室で殺害された

五分前に仲居が

様子を見た時には

まだ執筆中だった

との事

旅館は人の出入を

把握していたが

犯人の目撃は無し

そして最大の謎は

殺害状況が彼の

作中の殺人と

酷似していた事!

そしてその

最終話を読めば

原稿を盗んだ者の

正体も判る

そう踏んだの

であるが

これが世間を賑わす

通称「金田一殺し」

の概要だ

そこまで

甘くはないか

確かに

トリックは驚天動地

公表すれば犯罪史に

名を残す衝撃

であろうが...

犯人は

被害者と旧知で

動機は積年の怨恨

乱歩君の推理通り

でしかない

せめて他に新たな

これは.....?

最終頁.....

〈了〉の字に

滲みが.....

これは...

水滴?

いや...

よく見ると

この頁だけ

直筆ではなく

複写印刷

された紙か

何故.....

驚いた...

我輩の着信音

であるか

鴉の鳴き声

である

今の音

減多に着信

しないので

何故

自分で驚く

はあっ

これは.....!?

「隠滅屋」と

「金田一殺し」が

同一犯?

流石に

牽強付会が

過ぎるの

では?

保積くれ

いいよ

証拠なら

ある

購う奪う

助力を請う

作家殺し

本人で

なくとも

原稿の入手は

可能だ

この

原稿だ!

!?

何故!?

何故

奴があれを!?

矢っ張り

心当たりが

あった?

..

これは

こんな風に

折り畳まれて

隠されていた

展望台

一階の

土産屋にね

棚の隙間に

隠されていたのを

そっと取り出した

紅色の封筒を

入手した時

直ぐに中を

確認した

すると何故か

最終頁だけ

複写印刷だった

手元に原本を残す為?

なら全頁複写する筈だ

印刷と

紙の粗雑さを見て

ふと閃いた

「ひょっとして

受け渡し直前に

急遽近場で印刷

したのでは?」

で此処に

来る前に

近所の文具屋を

覗いてみた

案の定

印刷紙が

一致したよ

つまり

犯人が慌てて

差し替えたんだ

内容が拙いなら

最終頁だけ抜いて

来てればいい

そう

しなかった

のは

内容全部を揃えて

渡す事に拘りが

あったから

何故か?

若し

そうなら

原本は

棄ててない

持物検査されると

困るから近くに

隠しただろう

そう思って

土産屋を捜索した

彼処は

僕が居た場所ー

犯人は近くで

僕を監視してた筈だ

それで

隠された

原稿を

見付けたと

.....

見付けた瞬間

確信したよ

二つの事件は

同一犯だとね

ところで君

名前は?

小栗...

虫太郎だ

有り難う

これで

最後の情報が

揃ったよ

君が

二つの事件の

犯人だ

小栗

虫太郎君

完璧な殺人と殺人、殺人者の

其の参

おやおや

俺の嫌いな

荷物は三つある

喋り過ぎる荷物

厄介事を持ち込む荷物

代金を払わない荷物

無いよ

僕はね

現状あんたは

全部該当してる

何か

云う事は?

銃を仕舞え

逃し屋!

でも

彼にはある

探偵に口実を

与えるな!

判らんか?

奴の弾劾に

証拠は皆無!

銃口を前に

口実もくそもない

「車を降りろ

座席を

汚したくない

最初から

この男に

勝ちは無い!

現行犯でもない

限りはな!

銃って

面白いよね

持つと何故か

全員莫迦になる

悪いけど

最初から

この状況が目的だ

銃を棄てろ!

乱歩君!

ポオ君の

電話と

通話状態に

してた

世紀の大犯罪者が

他愛ない幕切れだ

同房にしてやるから

反省会でもしろ

逮捕する

やってみろ

私は正式な

ロシア連邦

外交職員であり

外交団

ナンバーである

この車内では

刑事裁判権が

免除される

貴君等は我々を

拘禁出来ない

く.....!

しかし

殺人未遂の

現行犯なら

君達の云う

「不能犯」だ

外交官特権剥奪が

発動出来る筈!

弾は

入っていない

この銃の所持も

正式に許可された

物で違法性は無い

銃は威嚇

か...

ドスト

エフスキーの

入れ知恵だな

行って

いいよ

おい!?

ではな

乱歩君

留置所の

同僚に

宜しく

携帯電話に...

黒国語の文章?

あの時

入れた

のか...

虫太郎君

君の勝ちだ

最初から

判っていた

いっぱんじん

般人は

異能には

勝てない

それでも

僕は君を

倒す

何故なら

仲間が僕を

無敵だと思って

いるから

!?

莫迦な

これはー

異能!?

奴は異能者では

ない筈―

これは

奴の異能か?

暗い

何が起きた

何も見えん

苦しい

息が出来ん

何かが喉を

塞いでいる

いや

これは

!!

ヨコミゾ!?

何が

一体何が

起きている!?

此処は

旅館?

奴の

殺害現場か!

一体

如何やって?

展望台からは

数十千

離れている!

それよりも

違う!

違うだろう

ヨコミゾ!

その通り

これは

現実

じゃない

現実は

こうだ

被害者の

死因は扼殺

指紋は無し

抵抗の跡有り

強い憎悪を

感じさせる

現場だったそうだ

ーそうか

此処は現実の

殺害現場では

ない

だな?

あの組合の

異能者ー

ポオの小説空間

その通り

あの文章は

それか...

車内から

電子文書で

指示を出した

殺人現場を

再現するよう

にね

「違うだろう

ヨコミゾ」

と君は云った

随分被害者と

親しいようだね?

この程度の罠で

私を出し抜いた

心算か?

その上ー

失態?

資料を見たぞ

貴様は一つ重大な

失態を犯している

異能作家の能力は

「己の推理小説に

引き摺り込む¡能力

先刻も云った通り

必要なのは「証拠」だ

推測と疑惑を

百万重ねようと無意味

謎を解かない限り

作中から出られない

ーだが

この作品は

「金田一殺し」の

現場

つまり

私が真相を

宣言すれば

瞬時に現実の

車中に戻れる

倍かにね

即ちこの空間は

私を拘束出来て

いないのだ

僕の話を全部

聞いた後ー

でも

君は出て

いかない

自首する

!?

「金田一殺し」は

作家が犯人以外の

第三者に

トリックを

漏らしていては

成立しない

つまり犯人は

「唯一の存在」と

云える関係

だった

だからこそ

僕は一度

「動機は怨恨」と

推理したが...

人を自滅へと

駆り立てる動機は

二つだけ

狂気と使命だ

これは

それ以上だ

逃亡を後回しに

してまで殺すとは

殆ど自滅だ

今回は

どちらか......

君なら

判るね?

選べ

ヨコミゾ

肥册緞綬児敷殺

撲殺

...

どれが

いい?

うーん

刺殺かな

.....

毒殺は化学薬品の

知識が入り

読者に対し公平

じゃないから

浅ましさ売文屋め

誰がお前の

新作小説の話をした

お前を

殺す話だ

なぁんだ

いやでも

本当に殺人の

ネタ頂載?

今月締切やばくて

また

それか

推理小説など

作外の約束事に

縛られた

内輪遊びだろう

遺信号

錯覚術

密室

現実と

乖離した

旧遺物だ

判じ物が

欲しいなら

数式でも解け

虫クンの

推理小説嫌いは

学生時代から

変わらない

なぁ

ふむ...

推理小説の

ネタか

こう云うのは

如何だ?

嫌いに

なったのは

お前の所為だ

刑事は推理小説

特有の論理に

随いていけず

探偵は現実事件の

不条理に立ち疎む

現実の刑事と

小説世界の

探偵が入れ替わる

これぞ最先端!

世間の推理小説を

悉皆終わらせる

事が

残念

それは

「メタミステリ」

と云う

推理小説の

一領域だ

ならばこれは

如何だ?

探偵と犯人が

勝負するが

最終的には犯人は

魔術で殺人を行い

.....あそう

探偵も魔術で

謎解きをしていた

という新機軸!

正に凡ての

推理小説を

過去にする

前代未聞の

うんそれも

「アンチミステリ」

と云う既にある

推理小説領域だ

ええい!

蟲毒の蟲の如き

推理小説愛好者

共めが!

ははは

この懐の深さが

推理小説の

魅力の一つだ

...しかし

君の主張も

一部判る

どれ程特別な

推理小説を世に

出そうと

次の瞬間には

領域の一角に

押し込められる

ヨコミゾ

お前...

「究極の推理小説」は

存在し得ないのだ

なはは...

なんてね!

久々に虫クンと

創作談義が

出来た事が嬉しくて

つい口が滑った!

......ふん

お前は議論の

最後は何時も

逸らかす

学生時代から

友人が

居ないのも

納得だ

なはは!

友人皆無は

君も同じだろう

虫クン!

矢っ張り今

殺そうかな

...そうだ

私が殺した

この手で奴を

縊り殺した

......

さぁ犯人が

自首したぞ?

貴様に打てる

手などー

如何する

君は

殺してない

殺意と狂気を

以てな

何?

解決編の原稿では

動機は「怨恨」と

あった

怪訝しな

話じゃないか

本当に

犯人が君なら

トリックどころか

動機まで模倣した

事になる

出来過ぎている

これでは

まるで.....

「台本」だ

「金田一殺し」は

自作自演の狂言劇

つまり彼はー

自殺だ

真迦々々しい

真相

だが

効果は絶大

推理小説を

普段読まない人々

までもが事件に

熱狂し推理した

何者にも

分類・比較不能な

究極の推理小説

「現実に侵食する推理小説」だ

その答えが

これ

ボクは「後悔」が

嫌いだ

今の所先ず

満足のいく人生だ

だから何でも

やりたいように

やってきた

だが

ここに来て

時間制限

なんてモノが

出来た

お前...

その腹

そんなに

悪いのか

腑の癌腫だ

持って一年と

云われたよ

その前に

「究極の推理小説」を

完成させる

既に準備は

整った

唯一最大の

鍵を除いて

その鍵

とは...

自作自演が

途中で

露見すれば

台無しだ

「犯人」だよ

勿論

それには

本物の動機と

殺意を持つ

現実の

犯人が要る

それを

君に頼みたい

美事では

ないか

探偵!

如何にも

私が憎悪の

殺人者役だ!

勿論いたく

快諾したよ!

憎い相手を

殺せるのだ!

その上報酬に

原稿の売却金を

得られる!

その通りだ!!

断る道理が

あろうものか!

なら何故

この原稿を

隠した?

原稿に付いた

水滴の滲み...

了》の字が

滲んでいるから

当然完成後に

付いたものだ

一方専業作家の

万年筆墨は

速乾性がある

ではー

厳密には

水滴は何時誰が

付けたのか?

執筆中に触れて

掠れないように

つまり原稿完成

直後に水滴が

落ちないと

ここまで滲まない

犯人は殺害後

原稿を盗んだ

そうだが

それより

後では

ないだろう

金の源である

原稿を水源の

近くに置くとは

思えないし

目立たぬよう

鞄か封筒に入れて

持ち去った筈だ

つまり水滴が

付いたのは

犯行中から直後

原稿が完成した

ばかりのー

逆順つまり

最終頁が一番上の

状態で付いた

そう考えれば

凡ての筋が通る

...もう

......止めろ

現場で

こんな風に

滴が付く水源

犯人が慌てて

複写にすり替えよう

とした理由

凡てを考えれば

真実は一つ

しかない

有りーーー難う

虫クン

引き受けて

くれて

矢張り君は

唯一のー

なみだ

涙だ

犯人が頸を

絞めながら

泣いていたー

つまり動機が

怨恨でない

となると

トリックの前提が

引っ繰り返って

仕舞う

被害者と犯人が

共犯なら

推理自体が

不毛だ

「究極」どころか

推理小説とすら

呼べなくなる

原稿受渡の直前

君はその事実に

気付いた

水滴の成分を

分析される訳には

いかない

だから複写に

すり替えた

「友」の

最後の望みを

叶える為に

証拠は...

無い...

倍かに

鑑識が調べれば

涙である事は

判るが

誰の涙かまでは

特定不可能だ

だが

それで

十分なんだ

「自殺かもしれない」

「狂言かもしれない」

「推理など無意味

かもしれない」

その言説が提示

され得るだけで

推理に挑む価値は

激減する

友の最後の

願いは

泥に変わる

これはー

この気配は

探偵社は

ドストエフスキーに

一度敗れた

二度と負けない

探偵社の誰も

傷付けさせない

これは

推理じゃない

自首しなければ

今の仮説を公表する

こうひょ

その為に記憶し

取り込んだ

魔人

そのものを

魂を侵食する

魔人の探心術

「探偵殺し」を殺す

僕の新たな武器だ。

駄目だ.....

それだけは...

公表だけは

私は

ヨコミゾが

嫌いだ

嫌いでなくては...

ならないのだ

自首しよう

あぁ

分かった

探偵社が

採用している

手榴弾が流通中に

盗まれた証拠が

見付かったそうだ

それが少女爆殺に

使われた事も

裏が取れた

彼が異能を

解除したんだ

これで国木田も

放免される

乱歩君

身代わり

死体の顔

であるが

つまり

あぁ

傷から

生活反応が

出なかったそう

である

彼は一人も

殺してない

ドスト

エフスキーから

貰った死体を

落としただけ

多分彼は

今まで人を

殺した事が無い

何と...

乱歩君?

これは

......?

棄てるのも

面倒臭い

君にやる

企業の

社員証?

この前

暇潰しで

調べたんだが

其処に潜入中の

特務課員が正体を

暴かれる寸前の

危機らしい

その企業は

地下反政府組織の

隠れ蓑でね

行って

助けてやれ

その捜査官は

特務課の新人

採用担当もしてる

それを何故

私に?

僕は特務課が

どうなろうと

知った事

じゃないが

君の異能の強さを

知れば三顧の礼で

採用だろう

精々

ふっかけて

やれ

乱歩君

君は...

約束

したろ?

虫クン

困った時に

仕事を

紹介するって

君はボクを

喋うだろうね

己が命を砕いてまで

推理小説を

究めんとするなんて

けどそれを

云うなら

慌かに動かぬ

価値など最初から

何処にも無い

ならば自分で

決める事だ

あれ?

火点器どこ

やった?

何を価値とし

何に生きるかを

愚かにも

自分の決定を

世界自体とする事が

にん

人間に許された

最大の贅沢なの

だから

人だかりが

事件か?

事件

ですか?

被害者は?

殺人だよ

君さ

第五十七話

「いい!

さて、ここでケイズ

わた

私は

だれ

誰でしょう!?

いまいつに

何も無い

いい虚空から

では

次のクイズ

私は何しに

来たでしょう?

ヒントは

後始末!

あっ答え

言っちゃった

何?

私の名前は

ゴーゴリ?

工解~!

後始末......?

そう

私の仕事は

私達の次の計画を

知る人間の消去だ

答えをバラされちゃ

クイズは詰まらない

からね!

「私達」?

では貴様は

ドストエフ

スキーと

同じ.....

そう

我々は

天人五哀

この地に潜む

テロリストにして

殺人結社

天人の世の

終焉を告げる五指

乱歩君

聞け!

もうじき探偵社に

大きな仕事が

来るが

絶対に

受けるな!

受ければ

探偵社は

滅ぶ!

いいか絶対

第五十七話

悲劇なる日曜日前編

『共喰い』より

一ヶ月後ー

―以上

武装探偵社の

多大なる

安全貢献を

ここに讃え

祓魔梓弓章を

叙する

君達探偵社は

国の誇りだ

唯の民間企業に

梓弓章など

前例があったか?

安全貢献の

最高勲章だぞ

仕方

無いさ

欧州当局すら

不可能だった

凶悪犯罪者プシュキンと

ドストエフスキーを

捕まえたんだ

噂じゃ

市警機動隊の

特別顧問に

探偵社社長が

内定したとか

本当か?

だとしたら

特捜本部は

恥の上塗りだな

恥じる

必要など無い

それだけ

探偵社が優秀な

機関という事だ

斗南

司法次官!

非公式だが

先の民間人

多数錯乱事件

それに

鯨型飛翔兵器の

墜落阻止も

探偵社の功績だよ

探偵社は

遠からず

この国の中枢を

担う存在に

なるだろう

それは

凄い...

!!

云ったろう

直線で

攻撃するな

反撃を貰いに行く

ようなものだ

でも...

如何すれば

力に

使われるな

此迄もお前は

虎の力に

溺れた時に

負けている

一言で

云うなら

「虎は強いが

お前は弱い」

仕事の時間だ

殺人結社》?

はい

政府より緊急の

要請です

先ず

被害者の写真を

...非道い

被害者は

横浜の若手議員

会議を中座した後

五分後にこの状態で

発見されました

見ての通り

議員は上半身の

皮を剥がれ

裏返しに

着せられています

ご丁寧にも

皮は高級襟衣の

縫製を施され

襟布や袖飾で装飾

喉の裂傷と

拘束痕から

皮を剥がれる

間も生存し

絶叫していた

可能性が

高いと

理想

大した趣味の

良さだねェ

同一犯に

よる犯行が

今週四件

起きています

沿岸警備隊の

副司令

四件も!?

頭部に

腐食性劇薬を浴び

骨まで溶かされて

死亡

国防省・対外治安局の

局長秘書

死因は激痛からくる

神経原性ショック

口腔から空気圧縮機で

超高圧空気を導入され

毛穴から全血液と

神経を噴き出し死亡

最後に

軍警・異能犯罪対策課の

一等軍吏

〝自殺草〟とも

呼ばれる南米原産の

激痛植物を腋に

植えられ密室に放置

自分の骨が

露出する程

掻き雀った後

自ら頭を壁に

打ち付け

脳挫傷で死亡

う.....

成る程

天人五哀》ー

犯人からの言伝が

(天人五哀

とは

六道輪廻の

最高位たる「天人」が

死の問隊に顕す五つの兆候の事だ

社長

「衣裳垢賦」

衣服に垢と

脂が染み出す

じゃあこれは...

「見立て」型の

連続猟奇殺人

身体臭穢」

「頭上華萎」

頭部の華鬘が

萎れ腐る

身体が

汚れ臭い出す

腋下汗出」

腋の下から

汗が流れる

待って

下さい

殺人は四件

なのにー

その通りだ

五つの衰の内

「不楽本座」が

未だ無い

じゃあ

殺人は...

もう一件

起きる!?

起きぬ

何故なら

我々が阻止

するからだ

一同全力を挙げ

凶賊の企みを

阻止せよ

反対だね

乱歩.....

理由は

友人の

最後の言葉

もうじき

探偵社に

大きな仕事が

来るが絶対に

受けるな!

受ければ

探偵社は

滅ぶ!

この仕事は

断る

......

乱歩

社長室の

祓魔梓弓章は

見たか

我々民護の

者にとって

百年に一度の

名誉だ

弓を貰ったから

仕事を受けろと?

あれはな

勲章も賞賛も

我等には細かき

霧雨に同じ

仮令我等が

栄誉無き

地下のコソ泥でも

この殺人を

止める為に

いのち

命を懸ける

なら勝手に

すればいい!

乱歩さん!

追うな

国木田

探偵社は

殺人犯を追う

そして乱歩は

「探偵社滅亡」の

真相を追う

同時調査:..:

それが最適と

乱歩も

解っている

「不楽本座」は

自分の席に

戻るのを嫌がる」

か...

一体どんな

残虐な殺害法

だろう?

一体どんな残虐な殺害法だろう?

はい

特務課の

坂口です

太宰君と連絡が

取れないのですが

居所をご存じ

ありませんか

では

社の皆さんに

伝えて下さい

いえ...

連続殺人の

被害者ですが...

当日の護衛人員や

予定内容が

政府関係者の手で

改竄操作されていた

形跡がありました。

シスタ...

え!?

ってことは...

政府の中に犯人の

一味が?

或いは...

これ程

徹底捜査しても

何も出ない点

からして

天人五哀〉とは

何らかの

政府機関の裏の

顔なのかも...

兎に角

注意を

やぁ

貴方は佳かー

司法省の

君は探偵社の

新人だね

日曜日にまで

捜査ご苦労

要人誘拐が可能な

危険異能者を

一覧の順に洗って

ますが

未だ何も

天人五衰》の

捜査進捗は

如何だい?

その電話の

相手は?

これは

特務

政府関係者の手で

改竄操作されていた

形跡が

あいえ

これはその

ははは...

僕は呼出音を

聴くのが趣味で

そのあはは

......?

先生こそ.....

此処で何を?

何其処で

休憩がてら珈琲を

嗜んでいる時に

君を見てね

探偵社の

捜査状況は

如何だろうかと

虎の

嗅覚を

使えば...

コーヒー...

珈琲の

匂いが...

しない

何かね?

いえ...?

特に何も!

では僕何か

通役の餌やリとか

あったりなので

失礼します!

まぁいい

やっきょうほろ

たんていしゃ

探偵社が今日滅ぶ」

うんあい、すでーけっていずみ

連命は既に決定済だ

一着は

何番の馬

でした?

そうか

眼が...

九番だよ

どうも

貴方

中てました

ね?

おや

判るのかい?

えぇ

貴方の明日の

運命も

中てられます

本当に?

発汗体温

筋肉の音

光を失って

却って

見えるモノが

増えましたよ

えぇ

貴方に明日は

来ません

元マフィア

幹部

太宰治

おさむ

共謀殺人一三八件

恐喝三二二件

詐欺その他六二五件の

犯罪容疑で

たい

逮捕する

諸君

今連絡が

あり

猟犬が

探偵社員の

一人を逮捕

したそうだ

おぉ

ワ逆に

遂に

探偵社の

疑惑は

他にもある

35人殺しの庇護

マフィアとの癒着

女医には

軍医時代に

患者殺害容疑がある

此等を公開し

探偵社を居る

我等、秘密会議の

悲願の時だ

各自

行動を

開始せよ

秘書!

秘書は

何処だ!

こ.....

此方です

斗南先生

遅い!

あの例の書類が

揃いました

これだ...

竟に揃った

社長・福沢が

大戦末期に受けた

継戦論者への

暗殺指示書!

これを

公表すれば

探偵社は

存続不可能!

暗殺の

標的一覧は?

此方に

父上...

漸く

貴方の仇が

討てます

......

情報提供者に

感謝せねば

しかし彼等が

これ程の情報を

入手出来た経緯は

不明のままだ

そろそろ

直接会うべき

だな

面談は既に

設定済です

ほう?

何時だ

たった今っ!

半年間

お世話に

なりました

先生

さてここで

ケイズ!

正解は

何故私は今

貴方を殺さなかったの

でしょーう?

貴様自身が

やられたね

死ぬ前に貴方は

「席に戻るのを

嫌がる」

必要があるからだく!

情報提供者か

追跡には

気付いて

いたが...

あの〈猟犬〉部隊が

相手では人混みに

逃げ込んでも無駄か

えぇ群集に

逃げ込めば

群集ごと

消すだけです

執れそれが

調への恐怖へと

堕ちる.....

.....

君とは気が

合いそう

だね

ふふ...

聞こえます

貴方の憤り

その瞬間が

待ち遠しい

一つ

教えてくれ

何故今頃私を

逮捕しに来た?

奇妙な事に...

或る時急に

証拠が復活した

のです

指紋

録音

写真

まるで

消されていた

照明の

切換機が

再び

灯った

ように

最初から

私の異能を

『完全犯罪』を

取り消し罪を疫活

させる為に

私を

引き入れた

のか...

次の問題!

この作戦の

面白い所は?

正解は

貴方の生死が!

探偵社の活躍に

係っている所~!

ハァイ!

めちゃくちゃ

ご機嫌よう!

探偵社の

諸君!

第五十八話

悲劇なる日曜日

君達に「四つ」

情報を伝える!

一つ目!

政府の偉い

人達を

楽しい機械で

拘束した!

鎖銃を使った

人体切断ショウ

〈トリック皆無〉

だ!

時間が来れば

二等分!

この状態で着席は

さぞ痛かろうね!

「不楽本座」

か......!

二つ目

探偵社以外の

人間が踏み込めば

即座に鎖鋸を

起動させる

何故ならこれは

君達を試す場

だからね!

軍警や市警との

連絡・連携も

勿論禁止だ!

三つ目

鎖鋸の起動は

十八時丁度!

そして

四つ目!

やばいこれ今

気付いたけど

別に四つもない!

うわえっ

これどうしよ

お前何かない?

ない

うおえぇええ

放送事故だこれ

ガメラ止めてカメラ

人質の死まで

あと三十分

.!

状況は判った

気を付けろ

「探偵社だけは

妨害を許可する」

なんて条件

罠を

疑わない方が

如何かしてる

敵の目的...

乱歩さんでも

判りませんが?

心配するな

手掛かりの

前まで来た

....血臭

!?

異能特務課の:::

たね

種田長官!?

おう...

福沢君トコの...

探偵っ子か

聞け

天人五哀

の.....

狙いが判った

俺達全員の

到着には

十分は掛かる

敦先行して

潜入し先ず

時限装置を

止めろ

お前の速度が

鍵だ

はい!

狙撃?

真正面から

突っ込むのは

危険.....

念の為

地下避難通路

から潜入する

待伏?

うーん

流石の動き!

噂以上だ

とらしょうねん

虎少年!

異能者......

お前が

テロリストか...

朱様!

私の名は

ゴー

ゴリ!

はいここで

初対面クイズ!

私の異能は

何でしょう?

外套に入れた

手が別空間に

物体転送系の

異能か!

正解正解

私の異能は

外套と

離れた空間を

接続する!

範囲は約三十米

万引きの

時とか便利!

へっ

逃げ隠れても

撃たれるって事か...

なら!

おっと

虎の牙!

接近戦

なら

僕が

勝つ!!

おっ

うわあぁ

大変怖い!

これを出す!

怖いので

地上にある

電柱を

落として

みた!

この異能...

強い...!

天人五哀〉は

五人の犯罪者で

構成された

組織や

道化師ゴーゴリ

魔人

ドストエフスキー

他の三人も

特一級の

危険異能者

そして

内一人は

この傷は

其奴に

やられた

自分が一番

知りたい事と相手が

一番知りたい情報を

交換する能力

を持つ

じゃあ

情報を

盗まれた

ココからな

その代わり

連中の目的も

判った

直ぐ特務課に

連絡する!

治療しないと

時間が無い

聞け

連中は儂の

記憶を使い

ある「頁」を

盗み出した

書いた内容が

現実になる

「白紙の小説」

「頁」?

嘗て研究の為

そこから

切り取られた

いっ

一片の「頁」や

電柱は未だ

何十本もある

その気になれば

土砂で君を

埋める事も

爆薬の爆風だけを

君に浴びせる事も

簡単!

取り敢えず

行動を封じて

おこうかな

く.....!

戦闘の強さ

だけじゃない!

この異能なら

武器爆薬を

転送して攻撃

仲間を転送して

奇襲強盗盗聴誘拐

何でも出来る!

完封した所で

記念ケイズ!

え!.....

思い付かない!

政府要人を

殺したのは此奴が

絶対に悪人が

持ってはならない英能/

何故だ

何故人を殺す

それもあんな

残酷な方法で

会話で

時間を稼ぐ

......

探偵社が人質を

救出するまで

此奴を足留め

しないと!

ハハハーハ!

その質問

大好きだ!

殺した四人も

訊わてたよ

で回答だが

......実は

二種類ある

一個は

これ

「何故こんなことを」

ってね

何度も回度も!

肉と神経と血を

撒き散らしながらね!

楽しー

からァー

だ!

楽しくて

嬉しくて

最高に眼奮する

からだ!

よく居る

猟奇殺人者と

同じ!

深い動機なんか

たい!

私は内面を

持たない怪人

たのですゥ!

とまぁ.....

これが一個目

「被害者用」の

回答だ

それらしい

だろう?

人間性皆無の

怪人に

殺される

理不尽だが

分かり易い

納得と共に

死ねる

......けれど君は

殺人標的じゃ

ない

だから

二個目の

「本当の回答」を

云おう

僕は完全に

正気だ

殺人の邪悪を

理解し

人並の罪悪感も

感じている

「ならば

何故殺す」と

聞きたいかい?

そうだなー

君は鳥が好きか?

.....?

僕は好きだ

重力に囚われず

飛翔する

完全な自由ー

僕はそれを求める

だから

〈天人五哀〉に

入った

天人五哀》が

盗み出した一片の

「真」...

入る

文章量こそ

少ないが

封印された「本」

本体と同じ力を

持っとる

〝書いた事が

現実になるのか...

それは

書かれた内容が

しかし

元々「本」には

制約がある

無論

この現実世界に

物語的整合などと云う

便利なモノは無い

物語としての

因果整合性を

持たねば

ならん事

人は

偶発的・無意味的に死に

事件は真相も知られず

闇に消える

しかし「本」の

上書き能力には

何故か物語的整合性が

求められる

それはまた...

真迦げた制約だ

儂も.....

そう思う

恐らく

そう云う能力の

異能者が...

揃えたのじゃろう

まぁ

「或ル日人類ハ

何故カ滅ビタリ」

とだけ書いても

無効という

意味では...

善い制約と

云えるが...

派戦を棄て

逃げよ...

カん

長官?

破滅のネタ

呼び水に

する気...

連中は

探偵社を

...

種田長官!

鳥の自由?

その為に

殺人を?

......全然

判らない

だろうね

理解したのは

結局ドス君だけ

だった

なら次の

ケイズ!

今の私の話

どこからが

でしょう!?

!?

ハハハーハ

騙された?

道化師の言葉に

耳を貸しては

ならない

眠れなくなる

からね!

さて

脚が床の

中に...

抜けない!

脚は返すよ

別のお客様を

歓待しなくては

これにて

ショウはお開き

またの

お越しを

待て!

時間は!?

あとごめん

五分です!

軍警が......

流石に疾い!

探偵社以外の

組織が入れば

人質が死ぬ!

賢治!軍警を

足留めしろ!

他は

俺に続け!

やぁ先生!

もうすぐ

下半身と

お別れだけど

巫山戯るな

秘書.....

谷《天人五衰

感想は?

仮合この身が

両断されようと

父と私が築きし

国家司法機関が

必ず貴様を滅ぼす。

それでこそ

司法省の王!

ふむ......

半年世話に

なった恩で

特別に

貴方だけは

助けよう!

!?

これで

救援を

呼ぶといい

舐めるな下郎

...貴様の顔は

憶えた

必ず

捕まえる

貴方が

羨ましい

鳥籠で

生まれた鳥は

己が囚人だと

気付かない

己が不自由だと

すら知らず

檻の中で

幸福に死ぬ

何を.....

云っている?

僕達は

出られない...

この温かく湿った

地獄から

見えない

だろう?

檻はここ

「頭蓋骨」

だよ

『コノ温カク

湿ツタ地獄

カラー

ート

彼ハ

云ヒタリ

本部

こちら

狙撃班

窓から

犯人を目視

その白頭巾共が

《天人五哀》だ

しかし犯人の

顔は頭巾で

隠され見えず

狙撃の合図を

待て

救出班!

戦闘状況は?

謎の

異能者と

依然なんとうわ

戦闘中!

装甲車を

引っ繰り返され

ました!

くそっ

情報部に

敵異能者の照会

急がせろ!

少尉

どう思う?

人質は

本部長級の

要人ばかりだ

だが現時刻に

彼等に会議の

予定は無い

...非公式の

秘密会議

でしょう

政治屋には

よくある話かと

だが...となると

犯人は秘密会議の

計画を事前把握

していた事になる

矢張り真実

かも知れん

天人五哀〉が

政府関係者という

噂は......

それが本当なら

他機関との協力は

危険です

我々のみで

突入せねば

あぁ

秘密会議の

内容も急ぎ

特定させろ

政府の裏切り者

天人五菜〉は

何処の機関だ?

この扉の

向こうが

人質部屋です

でも

きっと犯人も

突入を警戒

して...

扉を破り

この音響手榴弾を

投げ入れる

打開策ならある

だが

其方は囮だ

同時に夜叉で

後方の壁を

切断して侵入

あーっ

後方から

犯人全員の

首を刎ねる

正面からの

黒能戦になれば

人質が死ぬ

他に

方法は無い

何!?

止せ!!

お前達

時間だ

鎖鋸の

起動釦を押せ

いいや

予定通り

だよ

十八時まで

未だ数分

あるぞ!

それから

...

「頭巾ヲ脱ゲ」

全員

頭巾をー

青年ハ

云ヒタリ

犯人が頭巾を

脱ぎます!

犯人の

顔が判る!

見逃すな!

!?

止めて

止めてくれ!

止めさせろ!

!?

室内で

悲鳴が

突入する!

人質が

切断されて

いきます!

狙撃を

許可する!

撃て!

ハハハーハ

「白頭巾

共ノとうたい

正体ハ」

そして、

じゃあ

何だ

此処は...

人質部屋!?

莫迦な

未だ

扉を破って

いないぞ!?

何だこれは?

こ......れは

起動釦?

ボクが...

押してる?

ようこそ

お前.....は

犯人の...

何故...

お前が

縛られて

いる.....!?

君達

探偵社は

正義の化身だ

正直...

その輝きに

惹かれるよ

一方

天人五哀》の

計画は邪悪

そのものだ

だが

だからこそ...

荷担する

価値がある

!?

これは

脱獄だ

道徳という

生得的洗脳

からの

僕は

幸福より

魂の自由を

選ぶ!!

聞け

我が

自由意志の

絶叫を

嫌だ

なに

なっ....!?

千南先生

ぎゅあぁ

痛い痛い

痛い!

助けて助けで先生!

助けて助けで

先生!

で電話で!

助けを!

犯人の正体を!!

私だ

全部隊を

突入させよ!

犯人の

正体が

判った!!

大尉!

電戦班から

情報です!

秘密会議の

議題は

「武装探偵社の

有罪性を

告発する会議

だったと.....!

だから

会議を

襲ったのか!

凡て

繋がった

.....!

天人五哀》は

政府に近しい

組織という噂

逆だった

のだ!

「勲章」により

政府中枢に

食い込んだ

からこそ

連中は犯行を

開始した!

そうだ!

犯行を

この目で

目撃した!

秘書も

やられた!

犯人の名は

国木田!

直ぐ逃げろ!

「不楽本座」

とはー

席に戻るのを

嫌がるとは

探偵社の席の事だ!

天人五袞》の

正体は

武装探偵社だ!!

ドス君

ドス君!

豪ストレイドッ

日本には

10回クイズなる

面白いゲームが

存在するそう

だよ!

おっと流石

ドス君

参加して

くれるって!?

ではまず

ピザって10回

言ってご覧

そうですか

面倒なら

仕方たいね!

さてここでケイズ

ここは!?

此処は日本じゃ

ないですか?

う〜ん

正解!

ところで

この日本語付と読むか

教えて頂けませんか?

面倒なので

お断りします

...ハハハ

珍しいねドス君が

私に尋ね事とは

それは「ヒザ」と

読むんだよ

原作=朝霧カフカ

漫画=春河35

FacebolkelyはGomilesA

って

トス君〰

ドス君

ドス君!

日本には

10回クイズなる

面白いゲームが

存在するそう

だよ!

ということで

シャンデリアと

10回言ってご覧!

貴方が

代わりに

言っては?

名案!

大正解!

ジャンデリアシャンテリア

ジャンデリアシャンテリア

シャンデリアー

ジャンデリアシャンテリア

ジャンデリアシャンテリア

シャンデリア!

よく

噛まずに

言えました

照れるね〜!

KADOKAWA

角川コミックス・エース

文豪ストレイドッグス@

原作

あさぎり

朝霧カフカ

漫画

春河35

2017年12月4日-発行

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本電子書籍は下記にもとづいいて制作しました

角川コミックス・エース『文豪ストレイドッグス(@

2017年12月4日初版発行

発行者「青柳昌行」

発行株式会社KADOKAWA

〒1028177東京都千代田区富士見2-133

編集企画「コミック&キャラクター局

ヤングエース編集部

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装幀・デザイン・佐々木基・

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