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Instructions:
地球の運動について
第4集
一作・画像・豊
Gotomextpage
GotomeXtpage
小学館が
...ビッグコミックスビリッツ
チ。
一地球の運動についてー
作・画
集
豊魚
Aboutthemorementofthecarth
4thissue
>ntent
第26話第
P93
第27話
第22話第
第23話
...
第28話
P133
P29
第24話
P51
第25話
PフS
ピャスト伯!
おっ、おい
誰か!
ガチャ
邪魔
するぞ。
教会での
作業は
避けたい。
その間
君は別の
納屋を...
ん?
唐突だが
研究には
納屋を使わせて
もらう。
なんだ、
コレは。
あ。
文字を
勉強しようと
思って。
ヨレンタさんに
教わったんです。
いや...
その...
おいおい
全く...
は?
何してるんだ
ヨレンタさんは。
君のような
身分の者に
文字を教える
なんて。
え。
え。
ハァ。
君はわかってない
ようだがな
大半の人間が
言葉を読み書きできないのは、
いいことなんだよ。
!
文字というのは特殊な技能
言葉を残すのは重い行為だ。
扱うには一定の資質と
最低限の教養が
要求されるべき。
誰もが簡単に
文字を使えたら
ゴミのような情報で
溢れ返ってしまう。
そんな
世の中
目も当て
られん。
それは。
だいたい
あ、
あの...
なんで君が
文字を使える
必要があるんだ。
ちょっと...
本を
書きたくて。
は?
もっ、
勿論誰かに
発表する予定も
場もないんで、
まぁ日記みたいな
ものというか..
身元は明かしません
けど。
は?
なんか
今回の件を、
書き出して
みたくて..
は??
勿論専門的なことは
書けないので
物語形式というか。
ちょ、
ちょっと
待ってくれ。
...いろいろ
言いたいことは
あるが
なんと
いうか...
なんで
そんなこと
する?
?
だから
ずっと文字も
読めなかった君が、
なんで
足がつくかもしれん
危険まで冒して、
ここ
数か月のことを
書き出したく
なるんだよ。
急に!
えっ、
あの...
その...
ハァ、
もういい。
どうせ君は
まともな文章は
書けんだろうし
書けても
完成したら
私が燃やすから
勝手にしたまえ。
それより、これ以上話すと
私まで気が触れそうだ。
悪いが
退出してくれるか?
すっ、
すいません。
クラボフスキさん、
虹ってなんで
出るんですかーっ
それはね、
雨を耐えた皆を
神が祝福して
くださってるからだよ。
じゃあ、なんで虹って
あんな色してるんですか?
えーと...
それは...
あの...
......
ガチャ
あの、
すみません。
バデーニさ...
え!?
ん。
あぁ...すいません。
バデーニさん!?
最近
ちょっと
寝不足で。
だ、
大丈夫
ですか。
...あの、
起き抜けに
申し訳ないですが、
虹が何故
あんな色してるか
知ってます?
今子供達から
質問されてて。
.それ
ただで
教えろと?
...わ、
わかりました。
では追加の
紙とインクを
手配します。
いいでしょう。
虹ですか...
...
あっ、
はい。
あ...
あと、
エピクロス曰く
「そもそも虹は、太陽から
水分を含んだ大気に、光がそして、この時生じた光が
照射するが為に生じる」
らしく、また、
「光と大気が特殊な仕方で、部分に光の照射を受け
結合し、虹の様々な特色性を結果としてあのような
全体にしろ部分にしる。
作り出す」こともあるとか。ーと言う訳です。
「さらに反射するが為に
周囲の大気はその異なった
彩色をとる」
ありがとう
ございます。
伝えます!
これ
どうやって子供に
説明したら
伝わります?
知りません。
先程は
どうも。
いえ、
クラボフスキ
さん。
.....
バデーニさん
エピクロス読んだ
ことあるんですか?
ええ、
最近ちょっと
きっかけが
...あの、
もちろん
異教徒の批判の為に
読んだんで、
原子論は無神論的だ
とか言わないでくださいよ。
ルクレティウスは
読んだことあります?
あのエピクロス主義者の。
で、
では
あの...
...えぇ、まあ。
!!
...
ほっ、
本当
ですか!?
な、何を隠そう私
ルクレティウスが読みたくて
修道院に入ったところも
あるんです!
結局は読めず終い
てしたか...
はぁ。
しかし何故
ルクレティウス
など?
そ、そりゃ
数々の賢者が
引用してるから
ですよ。
あ、も、勿論私も
C教の役に立てる為に
興味を持ちましたよ!
ルクレティウスの感動的
詩はなんとも...
その...
あっ...当然
異教徒の書いた物
ですから警戒は
してますよ。
.....
読んだことが
あるのなら
どんな内容か、
だと。
是非
一節だけでも。
あ、
あの...
お断りします。
あのね
私は前提として
知識の共有に
興味ありま
せん。
というか
嫌いだ。
そ...
そんな。
では、
並の人間が
知を欲すると悲劇を
招きかねない。
そもそも
それを扱うのに
相応しい資格を
持ち合わせてない
普通の人に知なんて
必要ないでしょ。
失礼します。
.....
全く!
バデーニさんの
態度には困る!
あんな傲慢、
C教徒として
どうなんだ!
「資格のない普通の人」
なんて発想は
差別的すぎる!
人には
いろんな役割が
あるんだ!
!
...い、いや、
そう考えたら
バデーニさんにも
バデーニさんの
役割がある...
気にくわないからって
隣人にこんなに
怒るなんて...
私もC教徒として
まだまだだな。
思い出せ...
私の役割は
村人の信仰を支えること。
それだけに
集中しろ。
そうだ...今さら私に
異教ルクレティウスの
知識なんて、
全く必要ない
じゃないか。
求める
必要などない。
クラボフスキ
さん?
あ...ああ、
すいません。
ボーッと
しちゃって。
忙しく働いて
くださってる
証ですね。
――あぁ、
そういや、
この前凄い
話を聞いたん
だ。
皆
知ってるかい?
バデーニさんの、
顔の
傷の話。
おお!
あの傷ずっと
気になって
たんだよ!
是非
聞かせて
ください。
そう
こなきや。
―これはパテーニさんが
まだ出家する前、
とある私塾に通ってた
頃の話だ。
そこにはバデーニさんと
古くから知り合いの親友も、をしたり
通ってたらしい。
へェー。
あの
バデーニさんにも
友人が
いるなんてな。
だけど、
共同研究や
情報交換
する仲
だったんだと。
そんな
ある日、
その親友に
研究成果を
盗まれたらしいんだ。
!!
驚くのは
ここからだよ。
逆上されて、
決闘を申し込まれた
らしいんだ。
ま...
まさか。
バデーニさんが
そのことを
主張したらなんと、
つまり
その決闘で、
仲のよかった
友人を殺した
ってことさ。
そう、
バデーニさんは
生きてる。
あの傷は、
その時
できたもの
なんだと。
な...
なんてこと。
そんな話
誰から。
誰も何も
本人からだよ。
傷のことを
聞いたら
教えてくれた。
ひ...人殺しが
聖職を?
出家前の
決闘は特殊な例で
聖職に就く
論理的正当性は
あるとか
なんとか。
なんにせよ
恐ろしい話だ!!
......
ええ...!
バデーニさんには
今まで通り籠もってて
もらいましょう。
知識の共有には
奥味ありません。
並の人間が知を欲すると
悲劇を招きかねない。
バデーニさん
...あの、
掘り返すようで
申し訳ないん
てすけど、
た...
聞き
ました。
大変辛かった
でしょう...
...まぁ
その傷の
話。
彼とは仲よかった
てすから
何故ですか。
...何故、
そんな
悲劇を
味わったのに
一応森の迷動について一
?
学問とか
研究とか、
そういうことから
離れないんですか?
神が人間に
与えてくださった理性を
自ら放棄したくないからです。
それに
理性によって、
私は歴史的な
特別な瞬間に
立ち合えるかも
しれないですし。
...
...し
しかし、
あなたが持ってる
行きすぎた
好奇心や、
森の運動について一
必要以上に多くを
知ろうとする
欲望には際限がない。非道徳的なことまで
すでにこの世は
非道徳的なことで
溢れ返ってませんか?
そういう
世界を
変える為に
いずれはそれ自体が
目的化して
知ろうとするように
なる。
何が
必要だと
思いますか?
クラボフスキ
さん。
え..
知
です。
...
だからこそ
適任者だけが丁寧に
扱うべきなんですよ
アレは。
ま、私は
世の為云々に興味
ありませんが
......
ん?
地球の迷動について
おお、
クラボフスキさん
教会を出る
なんて
珍しい。
ええ、
ちょっと街の
図書館へ。
図書館?
何か必要な
物が?
ただ、
久々に必要ない物を
知ってみようと
思って。
いえ
何も。
.....?
そうですか。
えー
!?
ま...まぁ、
ここに来るという
選択に
後悔はない!
...という
ことに
しよう...うん
ん?
今日に限って
緊急閉館!?
一体
何故...!
...じゃ
帰るか。
三の言葉は同僚を突き動かし
この本は亡きピャスト伯の
第22話/完
...やはりあの石箱に
従うと齟齬がでる。
...一体何故だ。
ぎゃっ
伊画魚と
何故
真円に
ならない。
もう
そんな時間か。
オクジー君。
今日の
パンだ。
あ、
どうも。
そ...
そう言えば
聞かれ
ました?
ピャスト伯
が...
天に帰られた
って。
!
...そうか。
では、
祈らねばな。
え、
ええ。
それで...
組織の再編成とかで
ヨレンタさんも
大忙しらしくて。
だろうな。
どうあれ彼女は
この研究を離脱する
定めだった訳か。
ま、それは
さておき、
ちょっと頼みが
ある。
地球の運動につい
明日から
地下通路を
掘ってくれ。
えっ。
はい。
じゃ、
納屋と教会を
繋ぐものだ。
あと、いざって時の
脱出口も作ってくれ。
私は
研究に戻る。
...
あの、
その仕事と
引き換えに
...って言っちゃ
なんですが...
俺も
お願いしたい
ことが。
ほう、
丁度研究が停滞して
機嫌の悪い今の私に
交渉とは聡明だな。
えっ。
まぁいい
言ってみろ。
配給のパンを
増やしてもらえ
ませんか?
...
...あの、
貧民に
与える分を
増やす為か。
ふん。
!
前にも
言ったが
無駄だぞ。
それで天国に
近づくとは
限らない
...
地球の運動について、
ま、
寄付をやめろとは
言わないか
パンは増やせない。
配給の総量は
決まってるからな。
それじゃ
ーコレでも
ダメか...
やはり
誤差が...
ピャスト伯の
記録と
合わん。
何故だ。
発想に落ち度は
ない筈だぞ...
太陽が中心なら
惑星は
逆行せず、
...いや、
そもそも彼は
天動説と
決めつけていた。
軌道は完璧な
真円にならな
ければ...
その思い込みが
正確さを歪めたの
かもしれん。
やはり
ピャスト伯と
言えども人だ。
完璧な記録では
ないのも
しれないな。
発想ではなく
記録に誤りが
...
なんだこの
ネックレス。
オクジー君の
仮に..
中心は二つでも
円は描ける。
その際
軌道は、
地球の運動について
楕円、
か
石箱のおかげで
火星の公転周期は
わかってる。
それを応用して、
恒星天と火星
恒星天と太陽の
二直線の交点で
地球の位置は
求められるんじゃ...
その地球軌道を元に...
任意の地球から見た火星と
そこから
1,88年後の地球から見た
火星の二つの情報から
火星の軌道を...
トン
カチャ
グェッ
...
よし...
地球の運動について
よしッ!
よしッ
よしッ!!
!!ア...
ハァ...
神様、
合ってるかも
しれません。
フ...
ん?
フフフ、
この方法で
進めれば...
しっかりと検算し、
論文として整形して...
コレは
オクジー君の
書いてる本
とやらか
まったく..
貴族でもないのに
寄付したり、
知識階級でもないのに
執筆したり、
やはり世俗の者が
考えることは
わからん
キリン
いつも
髪を結んだ大男が
パンを与えてる
だろう。
え..
あ...
今後もソイツが
パンを与え続けると
約束しよう。
......
その
代わり、
ちょっと
貸してほしい
物がある。
一地球の運動について、
も...物、
ない。
貸してほしいのは
ココだ。
いや、
どこ?
しかーっ
カーン
配給だ。
アレ?
いつもより
多いんですが。
私は少食だった
ことを思い出した。
明日からも粛々と
穴を掘ってくれ。
...
?
数か月後
珍しいですね、
この時間に
納屋に
いないなんて。
オクジー君。
今日から
あの納屋に
戻っていいぞ。
地球の運動について一
え?
終わった。
は?
地動説が
完成した。
第23話/完
第24話
いよいよ
今日からか
作画漁豊
...あぁ。
...でも
正直
気が重いな。
...ま、
まァ、
でも
頑張ろうぜ!
司教様が
いらっしゃいます。
こんにちは
親愛なる兄弟達よ。
異端審問の
職に就く。
知ってのとおり
諸君らは今日から
その前に
私から一つ、
話したい
ことがある。
この職の
重要性に
ついてだ
この中に
数百年前
西ローマ崩壊後の
有様を知ってる
者はいるか?
秩序が失われた。
そこでは、
混乱と暴力が蔓延った。
あらゆる権力が
生まれては消え
バラバラな人類を統一する
術はなかった。
誰も彼もが皆、
大切なモノを
奪われた。
C教だ。
地球の運動について
そんな狂気の
沙汰に、
唯一
希望の光を
照らしたのが
社会に文化と道徳を
布教し、
日々に愛と
救済を与えた。
驚くことに
いるのだ。
C教により
人々は繋がる。
この素晴らしき
行いに、
それこそが、
異教、
異端者だ。
奴らは
信仰を
失い
文句をつける
者がいようか?
破壊に
存在意義を
覚える。
履き違えた
自由を謳い
道徳や倫理を砕き
連帯を切り捨て、
救いと希望を
放棄し、
人々を
分断する。
我々は、
あ、彼らを
異端者を、
救わねば
ならん。
こんな
悲惨なことはない。
君らの仕事により
異端を
悔惨へと導いて
ほしい。
彼らは悪魔に唆された
被害者だ。
彼らの魂は死後、
地獄へ行く。
今を生きる我々は
かつてあった
C教以前の
錯乱した時代を
見たことはない。
しかし
だからこそ
二度とそんな時代を訪れさせる
訳にはいかない。
その責任がある。
「駅の運動について
君らが必要だ。
家族の為、
未来の為
教徒の為、
そして、
異端者の為
その
仕事で、
君らの
情熱で、
全人類を
救ってくれ。
頼む。
......
......
...俺
ちょっと意識が
甘かった、
反省しなきゃ...
...ああ、
僕もだ。
弱音を吐いてる
場合じゃないよな。
...だな。
身を粉にして
この仕事を
全うしよう。
お〜い。
どうも
君らの実習を
担当する
ノヴァクだ。
よっ、
よろしく
お願い
します!
世界の運動について
よろしく~
ハハハ
硬いねー、
ま、
安心してよ。
しかし、
そういう精神的なのは
やってくウチに
慣れてくから。
その不安はわかるよ。
社会にとって必要な仕事だけど
異端と接したり
拷問したりするのは、
気持ちのいいもんじゃない
からね。
私だって
まだ娘にちゃんと自分の
仕事内容も話せてないし。
?
だから
君らが
気にすべきこと、
この仕事で最も
覚悟してほしい
ことはー
コレだ。
コレ、
何かわかる
?
いえ...
コレは
一人の異端者を
香岡する際に必要な
書類の厚さ。
え?
つまりこの仕事
ひじょ〜〜〜~~~に、
面倒い。
ここにおいて
君らが
知りたいのは
出世までの
効率的な
働き方
だよね。
え?
まァ私なりの方法論を
まとめると、
まずウチの司教様は
宇宙論関係を重視してる。
だからそういう案件があったら
意識的に手を挙げるのが
いい。点数稼げる。
あと、一人の。大物。を
オトそうと
長期間こだわるより
木っ端でも大勢を
処理したほうがいい。
人数の実績は
見栄えがいいからさ。
書類の文章は
簡素じゃダメ
装飾と美辞麗句を
絶やさないように、
あっ、
何か質問
ある?
.....
あ、
あの、
じゃあ...
何故
宇宙論を
重視するの
てすか?
えぇーとね...
宇宙論は
神の創造に関する
問題で、
非常に
繊細な~~
ただ司教様も音天文学を
やってたらしいんだよね。
駅の運動につい
なのに今は異常に毛嫌いしてる。
なのに今は
異常に毛嫌い
してる。
とか言ってた
けど、
本当の話はよく
わからん
もう
質問ない?
...
じゃ、
続きは
異端審問所で
実習だ!
こういう場合
昔、何か嫌なことが
あったんだと思うよ。
若い頃のそういうのは
根深いからさ~~
行こう。
......
ん
む。
アントニ
さん。
何か
騒がしいと思ったら
何故審問官達が
ここに?
あ、
どうも。
いやー、
司教様から
新人達への
激励がありまして。
新人だァ?
おいおい、
勘弁してくれよ。
ただでさえ
審問官の維持に
金がかかるのに、
新人採用したのかよ!バカバカしい...
まァまァ、
C教徒が
そんな金金
言っても
ちっ。
これだから
無知は。
これで
異端の財産没収に
力を入れる訳でも
ないのだろ?
いいか?
異教徒との
戦争にも
修道院を維持
するにも
金が必要なんだよ。
...お前
司教様に気に
入られてるか
知らんが
審問官風情は
身を弁えろよ?
金の重みを
もう少し
理解しろ!
はい、
承知しました。
ちっ。
司教も
頭が悪くて
困る。
...い、
今のは?
えーと
助任司教
...なのかな?
ちゃんとした役職
知らないけど~~
まァ
分かり易く
言うと、
司教様の
息子。
駅の運動につい
むっ、息子!?
独身制は?
勿論
守ってるよ。公には。
!?
まっ、いろいろ
ごちゃごちや
してるのよ。
偉い人ってのは
複雑なもんなん
でしょ、きっと。
さっ!
.....
気を取り直して
審問所で実習だ!
あ、
そうだ。
審問室に
入る前に
聞きたい。
君ら
異端と話した
ことある?
い...いえ。
勿論
ありません。
だよね。
う~ん。ま、
気をつけることは
一つだけ。
奴らは
嘘が上手い。
騙され
ないように。
じょ、
女性?
彼女は昨日
捕まったばかり
でね、
黒ミサのことなんて
何も知らないって
言うんだ。
うん。
そういうの
多いよ。
でも、
複数件の通報が
入ってるから、しっかり
取り調べなきゃいけない。
まず今日
君らにやって
もらうのは
基礎中の
基礎、
指責めだ。
起きて
くださーい。
おはよう
ございます。
ハッ。
昨日言った通り
私は何も
知りません!
昨日も聞きましたが、
黒ミサの情報を教えてください。
あと貴方の協力者も吐いてください。
なっ、何
言ってるんですか!
君、
コレを
親指に
ハメて。
カチャ
ちょ、
ちょっと。
さァ、
何か言う気に
なりましたか?
だから、
何も知らない
って!
回して。
え。
早く。
あぁあ
あぁ
.....
あなたが例の森に
出入りしてるのは
知ってるんです。
あの場所
誰から聞いたんです?
協力者がいるでしょう。
だ...だから...
私は...
山来を
探してたら
あの森に着いた
だけで、
しょうがない、
もっと
回して。
お互いに
こんなこと
早く終わらせ
たいでしょ。
しっ、
しかし
これ以上は。
やるんだ。
それが
指示書に書かれてる
決まりだよ。
じゃなきゃ
仕事を
終われない。
.....
あぁああ
あぁう
地球の運動につい
うぅ...
よし。
外して
いいよ。
ホッ。
右手が
残ってる。
次、君。
え。
もう...
もう
やめてください。
じゃあ
喋って
ください。
一人で
あの森に
偶然辿り着いた
訳ないでしょう。聞いたんだ。
誰かから
なんで...
なんで
こんな...
ほ...本当に
何も知らないん
じゃ...?
やって。
回して。
か..
神様...
.....
てきません。
ふむ..
そうか...
まァ、
しょうがないね
ガンバったよ。
じゃ、
君、
続き
やって。
さァ。
やっ、
やめて
ください!
言います!
隣人の
アンナです!
私の弟が病気で...
黒ミサに行けば
薬草をくれるって
あの森に!
わ...私は
魔女じゃ
ないんです!
ただ薬草が
欲しくて!
こんなことに
なるなんて!
ウッ...ウッ
ゴメンなさい、
アンナ...
ゴメンなさいっ。
どうも
情報提供に
感謝します。
さ、
ちょっと
休憩しようか。
.....
大変
申し訳
ありません
てした...
いいよ
いいよ。
苦悩はわかる、
初日だしね。
泉の運動につい
ただ、
仕事を早く
終わらせたいなら
気分を入れ替えなきゃ。
ーしかし
この方法は、
本当に
正しいので
しょうか?
い、痛みから
逃れる為に
偽証をする
可能性だってある。
...
もう少し
た...対話に
よって、
愛によって
更生を
ダメだ。
...いいかい?
そもそも
私達には
なんの決定権も
ない、
上に従うのが
役目だ
ーーそれに
この仕事に
就くと
気づくけど
異端は手段を
選ばない。
悪魔と結託して
この世界を
変えようとする。
それを阻止する為に
最も重要なもの
世界を今のままに
保持する為に必要な
ものは
なんだと思う?
血、
だ。
ノヴァク
さん!
緊急で
出張です!
通報が
入りました。
え?
それ
私が
行くの?
今
実習指導中
なんだけど。
はい
司教直々に
指名が。
地球の運動について
ハァ~
なら
しょうが
ないな。
むっ。
じゃ、
お二人、続きは
誰かに聞いて!
また
どっかで会ったら
よろしく!
今回は何?
また宇宙論?
...
......
そのよう
です。
―すまない。
すまない。
僕の代わりに
拷問をやらせて
しまって...
まァ、
一つ貸しだぜ。
あぁ、
ありがとう
...あの人、
顔色一つ
変えて
なかった。
続ければ
さァ。
あんなに
慣れる時が
来るのかな。
やるしかない
やるしかない。
これは、
人類の為
なんだから。
第24話/完
...
新たな透明
作・画魚豊@www...
ほら、
嵐とし
>雲から元から
...
第27条法
てまー
...
透明なエネルギー関係で
宮沢賢治一生徒諸君に笥せる」
地球の運動に
第25話
ただ
コンコン
オクジーです。
そろそろ集合時間
になります。
街へ向かった
ほうが
いいかと。
あぁ。
今ちょっと
手紙を...
...まァいいか。
今度
書けば。
あ。
お久しぶり
です!
どうも
お久しぶりです。
さん。
ヨレンタ
ーては
カンパイ
プハァ!
パデーニ。修道士。一人生を特別にする瞬間」を求め、教会の規律に従う
ことなく純粋に「知」を追求した結果、眼を焼かれ、田舎村へ左遷された。
そっ、
それで、
あの件、
さ...
...
早速ですが、
進展が、
あったとか。
ああ。
今日、
皆に集まって
もらった理由は、
他でもない。
アレが、
完成した。
...ほ、
本当に
.....
ま、
正確には
球の運動について
私が発表しても
構わないと思う
完成度に達した
ってことだが。
で...では
やはり、
今も
まさに、
あぁ。
今、
たった今、
この瞬間
にも、
我々は、
動いている。
とても
不思議
ですね。
その
事実も、
それを
知ってるのが私達だけ
というのも...
えぇ...
俺なんて未だに
実感わきません
あぁ、
私もだ。
それは
“コレから”の
問題だ。
惑星軌道の数学的
記述こそ一旦
完成したものの
まだ自然哲学的には
謎が大量にある。
それですが、
“コレから”は
どうするんです?
私は諸々の準備を
済ませたら、
急球の運動について
近いうちに
V共和国へ
行く。
比較的自由に
あそこは
研究が行えるらしい。
それと
修道院長が私の悪評を
広めてしまっている
らしいから、
これからは還俗して
身分を偽る
もう修道士でいる
必要もないしな。
あとは貴族や
富裕層の学問好き相手に
家庭教師をして、
そうやって
地盤を固め、
発表の
時節を
狙う。
...では、
あの村を
出るのですね。
ツテと収入を
当分の
得る。
あぁ。
オクジーさんも
こ存じて?
え、
ええ...
この前言われた
ばっかですが。
パデーニさんが
あの村を出たら、
俺も近々
別の街へ越そうと
思います。
街へ?
ええ。
それから
適当に仕事を見つけて
当面はお金を貯めて
しょ、
将来的には
大学へ行きたいと
思ってます。
え。
は?
ちょ、ちょっと
興味が湧いて...
今後の人生の
予定もないですし、
気長に
目指そうかと。
なんだそれ
それは
素晴らしい
志だと
思います!
ヨレンタさんは
どうするん
てすか?
これから
先。
ガンバって
ください!
彼が、
新しくてきた
天文の研究班に
私を採用
してくれたので、
当面は
そこでの仕事に
努めます。
わ、私は、
そこで..
ゆくゆくは、
今、
組織の再編成に
伴って上司の
コルペさんが出世
して、
自分の名前で
ちゃんと論文を
発表してみたいです。
自分の
名前?
えぇ。
今はそれすら
ままならない
ので.....
私がそういう
前例を作れたら...
後進も生まれやすい
というか...
誰でも平等に
研究を発表できる、
自由な知的空間ができる
“未来”の為に
一役買えたらなと...
まァ、
そんなのは
夢みたいな
話ですか
夢。
あ、
いや...
昔.....
組合の先輩が
夢を持つのはいい」
って言ってたんです。
?
今なら...
その言葉の意味が
わかる気がします。
なんというか
夢っていうのが
あると、
とりあえず
一週間くらいは
悲劇に耐えられる
気がします。
コレは
確かに
貴重な
ことですね
...えぇ、
同感です。
あ、
そう
言えば、
登録の運動について
オクジーさんの
書いてる本?って
今どうなってるん
ですか?
それが...
ちょっと前に
大体は
完成したんです
けど。
本当
ですか!
是非
読んでみたい
です!
い、いや!
人にお見せする
ものじゃ...
自分の考えを
整理したくて書いただけで
...
そんな
そんなァ、
せっかく
文字にしたら
人に見せなきゃ
勿体ないですよ!
やァ、
ヨレンタ。
え?
え!?
せっかくだから
驚かせようと
思って
職場の人にお前の
場所を訪ねたんだよ。
そうだったん
ですね!
いやー、驚いた。
なっなんで
ここに!?
ハハハ
出張で
こっちまで
来てね。
?
おっと
これは皆様、
お話中に
突然
失礼しました。
あぁ、
すいません
紹介します。
私の
父です。
どうも、
ヨレンタの父の
ノヴァクと
申します。
第25話/完
...
お前、急に
失礼、
座っても?
ええ、
どうぞ。
...ヨ、
ヨレンタさんの
お父様って...
な...何
されてる方
なんですか?
ええと
...それか
まァちょっとした
聖職関係の
お手伝いを
こうやっていつも
細かいことは
教えてくれないん
です。
せっかく
家族といる時は
仕事を忘れたい
ものだよ
そんな気なんて
使わなくても!
神様に関わる
立派な仕事なのでは?
......
そ...
そう
でしたか。
まァ、
色々あるのさ。
お二人は、
娘と
どういった
関係で?
見たところ、
ビャスト伯の施設関係者では
なさそうですが...
ところで、
そっ...あ、いや、
それは、
見てのとおり
私らは
普段、
村の教会で
働いてます。
はァっ
じゃ、あまり
呑みすぎちゃ
いけませんね。
ーそれと
私的に
天文や占星術の
研究もしてます。
森の運動につく
!!
娘さんとは
ちょっと前
街の情報交換掲示板で
出会ったんです。
研究?
とても博識で
いらっしゃるので、
こうやって
時々勉強会を
させてもらってるん
です。
ほォ...
......
...
いやー
素晴らしいな!
感心して
ちょっと
黙っちゃいました。
えっ。
聖職に務めていながら
さらに研究とは
なんて熱心!
情けない話
私なんてすぐ
怠けるもので!
いえ、
それでも娘さんの
勤勉さには
敵いません
とても
聡明で
理知的な
方だ。
!
あ、
ありがとう
ございます!
正直
そう言われるのが
生きてて一番
嬉しいです。
地球の運動についてー
ちょっと
おおげさですよ
恥ずかしい
褒められたん
だから
いいじゃないか。
もっ
もう少し
慎みを...
私らは
ここで!
今日は
突然すいません
てした。
いえいえ、
機会があれば
また是非
では!
駅の運動につく
...た、
?
助かった
......っ。!!
なんだどういう
ことだ?
さっきから
様子が
おかしいぞ。
世俗の奴
特有の
奇行か?
ちっ、
違いますよ!
たった今!
たった今!
人生最大の危機
だったんです!
おっ、
俺、
ちょっと前に
ヨレンタさんの
父親に
会ってて..
は?
その
記憶が
正しければ、
あの人は!
ちょっと
いいかな。
帰られた
のでは?
娘は一人で
馬車に乗せ
ました。
え。
どうも。
私はまだ
仕事があるので。
仕事?
実は私、
異端審問官
やってまして。
そう、
ですか
娘さんには
言い辛い
ですね。
それは、
おお!
理解してくれますか!!
そーなんですよ!
誇らしい
仕事なんですが
内容が内容なので
言えずに
スルズル...
ってまァ、
それは置いといて。
最近、
ちょっと
手紙が
届きまして。
その手紙
曰く、
の運動について
ある日
街で偶然拾った
日記に暗号が
びっしり書いてあった。
怪しいと思い
頻度分析を用い
解読した結果、
内容のほとんどは
高度な
宇宙論の話。
『ただ
後半数ページ、』
『急に
異質な宇宙を
支持する内容だったと。
と
この密告を
上が信頼できると
判断して
私が呼ばれた訳
ですが、
ダルいことに
差出人の身元が
書いてなかった。
まァ匿名通報は
よくあることですケド。
場合
こういう
じみーちに
情報を集めて
いくしかない。
いう訳で、
申し訳ないですが
あなた方の研究、
ちょっと
見せてもらって
いいですか?
いや疑ってる訳じゃ
ないんですよ?
娘の知人ですし。
ただ
研究者に会ったら
調査する決まりに
なってまして。
いや
あ、
あのそれは
勿論
構いませんよ。
!
では、
ご案内
願います。
ここが
研究室です。
へぇー。
では
早速
失礼。
ガチャ
!
これは..
だいぶ
散らかって
ますね
すいません。
いえいえ
急に
お邪魔してるのは
こっちなのでね。
因みに、
研究って
主に
何を?
へぇー。
占星術
です。
火星が衝の
際に起こる
災い
について。
淡地球から見て、その天体が太陽と正反対の位置にある状態。
ちょっ、
!
どうですか?
うん。
コレは
問題ない
ですね。
!?
コレも
問題ない
へぇ〜
おうし座って
こんな作用が
うん。
うん。
うん!
お手数
おかけ
しましたね。
全て
大丈夫
そうですね。
ホッ、こんな
ええ
そうでしょう。
それより
散らかってるほうが
気になっちゃいましたよ。
学者さんは
こういうほうが
落ち着く
もんなんですかね。
ミニ
へへ
地球の運動について
あ。
第26話
......
第27話作・画魚豊
.......
異端者のネック...
レスが異端審問官の目の前に
大切なのでオクジーに緊張が走る中、
リヴァクの反応は?
いやいや、
こんな安全なのに
変に疑いかけちゃって
どーも
ゴメンなさい!
今になって
恥ずかしく
なってきちゃい
ました。
気を悪く
されなかった
ですか?
ええ、
大丈夫ですよ。
ホント
突然すいません
でした。
ご協力
どうも。
スッ
では!
いえ、
普段の運動について一
プクッ
死ぬかと
思った。
予定を
早めるぞ。
私は明日か
明後日には
ここを出る。
君も
そうしろ。
そっ、
そう
ですね。
今日は
運が
よかった。
...
書類を
隠してたとはいえ
あんなに簡単に
帰ってくれるとは。
え...ええ、
ネックレスのことも
気づかなかった
みたいですし。
ネックレス?
え?
ほらその
ネックレス。
コレが
なんだ?
地球の運動についてー
え、えーと
そもそも
俺、前の仕事で
異端者を輸送した
ことがあって..
は、
話してなかった
てしたっけ?
そのネックレスは元々
異端の物
だったんです。
で、その輸送に同行してたのが
さっきの...ノヴァクさん?
だったんです。
い、いろいろあって
俺は逃亡することに
なって
この村に来たんですが、
その時、
異端からその
ネックレスを
渡されて...
ノヴァクさんは
素通りだったんで
もう忘れてる
みたいで
よかったです。
いや...
そもそも
ネックレス渡すのも
ドサクサて
見てなかったのかも。
えっ。
すぐに
ここを
出るぞ。
あと1時間以内
に準備しろ。
!
大丈夫だろうが
一応、
最悪を想定して
動いたほうがいい。
え、す、
すいませんでした。
謝罪はいい。
準備しろ。
じゅっ、
準備
できました
ああ。
...
では
地下通路を
使って
厩舎へ行け。
馬を盗んで
自分の目的地へ
向かうんだ。
書類が
燃え尽きるのを
見届けたら、
バデーニさんは
どうするん
ですか?
手紙を一通書いて
ここを出る。
...
では、
ここで
当分
お別れですね。
ああ、
動く
世界で
また会おう。
......
...全て、
......
燃やすん
ですか?
あぁ、
必要な分は
持った。
残すのは
危険だ。
まァ仮に
危険がなくとも
残さないがな。
最初に言ったとおり、
あくまで私の独占が
重要だ。
みすみす誰かに
情報は渡さん。
......
なんだ、
今さら
文句がある
のか?
いっ、
いえ
そんな。
いや、
はい。
...あ、あまり
他人を排除
しすぎると、
間違いに
気づき
にくくなる
のでは。
...っていや、
偉そうにすいません!!
やっぱ俺
研究とかわかんないし
素人の戯言です!
忘れて
ください。
続けろ。
それは
研究にとって
よくないんじゃ
...
ーピヤ、
ピャスト伯は、
誤差や手間のある
現状の宇宙像に
疑問をもって、
この建動についで
新しい宇宙を
見つけようとしたん
ですよね...?
そして実際
精度が高いものを
作った。
まァ
それはまだ
天動説の範囲だった
訳だけど...
俺達と
ピャスト伯
には、
どれ程の差が
あるんで
しょうか?
......
紙の上、計算で
誤差を競うことは
できる。
でも、
確かな証拠がない以上
最後の最後、
本当に地動説が
真理だとは
誰も断言できない。
だとしたら、
ビャスト伯と俺達に
たいした差はない。
でも、
ピャスト伯は自ら
自分が間違っている
可能性〟を信じ、
それを
受け入れた。
地動説が
間違いとでも
言いたいのか
......
い、いや
そうじゃなくて
!
俺が
言いたいのは
『自らが
間違ってる
可能性』を
肯定する
姿勢が、
...その、
ピャスト伯の
態度こそが
学術とか
研究には
大切なんじゃないかって
ことです。
第三者による
反論が許されないなら、
それはー
信仰だ。
......
......
信仰の尊さは
理論や理屈を
超えたところに
あると思うけど、
それは
研究とは
棲み分けられる
べきでは?
そして...
反論して
もらうには
他人が重要なので、
あまり排除
するのは...
君は、
何故
そんなこと
思った?
...昔、
それが
希望だと
教わったから
です。
は?
...ま、前の
職場の先輩や、
あの石箱に
関わった二人共、
ネックレスの
異端者。
そしてあろうことか。
その姿勢を
天国へ行くよりも
重視した。
自分以外に
託すって姿勢に
希望を
見いだしてた。
俺はずっと
それが
不思議
だった。
『託す』とか「任せる」とか
一見聞こえはいいですけど、
実際、
他人が自分の思いどおりに
受け継ぐかなんて
わからない。
それどころか思いもよらない
反論をされる可能性も
あるわけで、
だから
託すなんて不安で
とても希望には
見えない
で...でも、
実は、
寧ろ
反論や訂正を
されることが
託すことの、
駅の運動について
本質と
いうか...
自分の思いどおり
いかない
誤解とか
事故とか
予想外の存在とか、
それこそ...
教徒にとって
異端者が。
天動説にとって、
地動説が。
そういう他者が
引き起こす捩れが、
現状を前に
向かわせる
希望なのかも
しれない。
って思ったんです。
ここ最近で、
......
ま、まァ、
勿論
地動説はヤバいから
簡単に他人に
教える訳にはいかない
ですが...
大まかには
理解した。
だが、同意は
しない。
その話は
大変危険だ。
し
しかしコレは
さっきも言ったとおり
研究姿勢の話で
信仰上の危険は
研究姿勢
だからだ
その姿勢を
研究に
採用してしまうと、
我々は
目指すべき
絶対真理を
放棄する
ことになる。
そして
学者は永久に
未完成の海を漂い
続ける。
その
悲劇を、
我々に
受け入れろと?
そうです。
それでも、
間違いを永遠の
正解だと信じ込むより
マシでは?
......!
その件については
後日また
考えよう。
もう
これ以上の
長居は
不要だ。
ええ
では、
はい、
いつかまた。
いろいろと
お世話に
なりました。
駅の運動について
どうした?
行か
ないのか?
き、
来た。
は?
馬車が
来てる。
馬車?
開いてる
窓から、
中が
見えます。
異端香問官だ。
第27話ノ完
異端審問官の、
馬車だ。
ここに
来るまで
何分かかる?
ええと...
おそらく
4、5分。
クソッ!!
この書類を
火に入れてくれッ!
そしたら
地下から逃げろ!
えっ!?
私も荷を
詰めたら
行く!
は、
はい!
あっ、さっき
言ってた
手紙を一通
書くっていうのは、
地球の運動について
あ!?
もう
そんな時間など
ない!
そ、それ
重要だったん
ですか?
......
当たり前だろ!
私の計画だぞ!
しかし
こうなった以上
中止だ!
だいたい
書くだけじゃ
意味がない!
昨日までだったら
郵送できたが、
今日から教会へ
届く手紙は全て
検閲されるだろう!!
だから手紙を書けても
地下通路を通って
教会に置いてかなきゃならんが
そんな時間はない!
って
そんな詳細を
説明してる
時間すらない!
手紙を
捨てたと
しても
たった5分
しかない
は!?
仮に何分あったら、
安心して
逃げられますか?
そんなのは
無意味な
仮定だ!
駅の運動について
何分
必要ですか?
.....
10分程度。
...
おい。
死ぬ気
か?
ええ。
ですが、
時間は
稼ぎます。
......君は
バカか。
聖職者に
剣を向ける
ことになるぞ。
このままでは
二人共捕まる
可能性が高い。
だったら
一人でも
生き残る道を
優先すべきです。
事の重大さが
わかってないな、
これで君は
ほぼ確実に、
地獄に堕ちる。
この研究のために
そこまでする
義理はないだろ。
ー前
なんで本なんか
書くんだって
聞かれましたけど、
は?
それは俺が
地動説の意味を
知った時、
多分、
感動したからです。
そしてそれが
日に日に
強くなってる。
......
何が
言いたい。
つまり俺は、
ちょっと前までは
早く地球を出て
天国へ
行きたかったけど、
今はこの地球を
守るために
地獄へ行ける。
...
―君は
間違ってる。
そう
ですか?
ああ、
そうだ。
神学をコレッぽっちも
学ばず
地獄もろくに知らん
君のような素人は
得てして
間違った選択をする。
だとしても
あまり
後悔はない。
......
最悪の運動について
さっき自分でしてた
話を忘れたのか?
他人からの
指摘を受け入れるのが
重要だと言ってたろ。
君の選択は
地動説という
学術研究への
関わり方として
大いに間違ってるぞ。
ええ、
ですね。
しかし、
俺は
地動説を
信仰してる。
待て。
ー神よ、
救世主は私達に
約束されました。
「私は復活であり
命である。
私を信じる者は
死んでも生きる」
慈しみ深い神よ、
この世からあなたのもとへ
お呼びになった
この者を
緑の運動について
どうか
約束のとおり
あなたの国に受け入れ
ください。
全ての罪の
絆から解放され
永遠の光のうちに
迎えられ救われた
人々と共に、
復活の栄光のうちに
立ち上がることが
できますように。
主によって、
アーメン。
いいやだだだ
地球の運動について一
ん!?
キャッ
ん
ほォ。
わざわざ
お出迎え
いただけるとは。
いいっ
いつも
構えて。
計画実行のため、そして〝感動を守るため
オクジーは死闘へと。次号、巻中カラー
第28話ノ完