そう

JUMP.COMICS-

まほろばの関

八木教広

★この作品はフィクシヨンです。実在の人物・国体・事件などには、

いっきい関係ありません。デジタル配信用に再編集を行っています。

イモア

JUMP.COMICSで

四日平八年4月

MORIHROYAC

はい

れる存在であったこの世界。

手段を持てずにいた!。

手段を持てずにいたの。戦士を生み出した...。無限と、普段いじ大晦を武器

戦い続ける『クレイモア』と

『妖魔』との戦いいのなか、戦

に家族を殺されたラキと行動

古より人が『妖魔』に喰わ

人は長く『妖魔』に対抗する

人は長く、奴郎に対抗するだが、人は半人半奴の女性『妖魔』の正体を見極めることにあなたは

に人々にあだなす『妖魔』と

呼ばれる女戦士たち..。

いつ果てるともしれない

土クレアは、旅の途中、妖癒

を共にすることになる。そし...

イメイの

こんなの

...

東京都北地区の

Voll2

CONTENTS

50日NE5まほろばの週17

SOENEGまほろはの購入!!

50日NEフ.まほろはの闇『』87

50日(日)に日、まは3は20周年12

SOENE9、まほろば0周7.16

スタジオの状態

SCENE5まほろばの闇

いらっしゃい

うちはこの町で

一番安い宿屋だよ

ご利用か、

かい?

え?

あうん

しばらく

この町に

留まることに

なるから...

人数は一名様で

よろしいですか

え..

あいや

二名です...

SCEN

まほろばの闇

姉と弟で

旅をしています。

どうかしばらく

よろしくお願い

します

あはい二名様ですね

ですね

あいや

姉弟の

二人旅とは

なにかと

大変ですな

いえ

亡き父から譲り

受けた骨董品を

売りながら

食いつないで

おりますので

え?

骨董品?

はい

父が生前

古美術に

傾倒して

おりまして

もうこれが最後の

品となるのですが...

ルノア時代に

制作されたと言われる

オーギュストの

女神像です

ほー

大した

もんだね

いくらぐらい

するんだい?

はいこれは

100万ベラー

です

だめだよ

そりゃ

悪いけど

どう見たって

100万には見えないよ

それ

あんたの親父さん

騙されてんだよ

い...

いっせん

ま..

はい

私も

そう思い

ます

ですが亡き父の思い出を

売り歩いて生活している

わけですから

できるだけ父の思っていた

値段で売っていこうと

弟と二人で決めたのです

そうかいそれじゃ

ロ出すことじゃ

ないな

がんばりな

売れねーな

ありゃ...

そら

部屋の

鍵だ

はい

ありがとう

こさいます

ふぅ

お...おう

誰だい

今の

えらい

美人だな

客だよ弟と二人で

骨董品売りながら

旅してるんだってさ

骨董品?

こんなじゃん

時分に

もしいか

妖魔じゃ

ないだろう

大体今こんな

状況にある町に

のこのこやって

くるなんて

どうもあやしい

箱口令は

しいてるん

だろ

噂は

広がるさ

ばか言うなよ

弟もいるんだ

妖魔はめったに

連れだって行動は

しないよ

めったにだろ...

聖都ラボナに

妖魔が現れて

しまった...

とな

うわー

広いな

けっこう

いい部屋だよ

一時期の

隆盛はなくとも

一応聖都と

呼ばれている町

だからな

それなりに設備は

整っているさ...

ふう...

だ...だいじょ

大丈夫

クレア...

なんか

体調悪そう

だけど...

大丈夫だ

気にするな...

薬のせいだ...

ラボナ?

あの聖都と

呼ばれている

町か

そうだ

そこからの

依頼だ

町に現れた妖魔を

狩ってほしい...

とな

しかし

ラボナは

確か..

そうだ

聖なる町ラボナは

神の名の下に

一切の妖しの術

道具者までをも

排斥する町

むろんクレイモアと

呼ばれている我々も

同じことだ

ならば

私たちの

出る幕

など...

そうは

言ってられない...

切迫した

事情ができたと

いうことだろう

したがって今回は

我々組織の存在を

知られることなく

町に潜入し...

すみやかに妖麗を

発見し斬殺する...

これが

仕事の内容

となる

隠密作戦...

というわけか..

そういう

ことだ

その中に

小さな入れ物が

入ってるはずだ

ああ

それを

あけてみろ

お前は

初めてだろ

それがわずかだが

お前たちの妖力を

おさえる薬だ

一時的だが

その瞳も

元の普通の

色に戻る

とりあえす

それを飲めば

外見ではれたり

することはない

だが代わりに

妖魔を見抜く力が

失われる

つまり町に潜入した後は

ひたすらその足で

歩きまわって妖魔を捜さなければ、

ならないということだ

......

その袋の中には

他にも必要になり

そうなものが

入っているはずだ

お前に

似合いそうな

服もみつくろって

やったよ

それであの少年を

弟ということに

すれば

更にあやしまれずに

町へ入りこむことが

できる...というわけだ

それを利用する

ために

私に仕事を

まわしたのか?

さぁな

とりあえず

一番の適任者に

任せた

ただそれだけの

ことだ

それと

訓練はッ

受けた

はずだ

間違っても

そんな喋り方は

町中ではしない

ことだ

せーぜー

用意してやった

服に似合う

ような...

おしとやかな

お姉さんを

よそおうんだな

クレア!!

どうしたの?

大丈夫

クレア

ん...

ああ

少し

ぼーっとして

いただけた

大丈夫

クレア

少し

休んだ方

が..

平気だ

時間が惜しい

出かけるぞ

おや

お出かけ

ですか?

はい

少し町を

見物して

まいります

......

なんか

コロコロ

変われるん

だね

ちょっと

びっくりしたよ

一応訓練は

受けた

隠密作戦は

私たちの仕事の

ひとつとして

あるからな

貴族の娘の

所作から

娼婦の色目まで

こなせるようにとな

なんだ?

興味あるのか?

やって

みせようか

しょ...

娼婦...?

え...

あ...

いいよぃいよ

ゴッ

ここが

この町の中心

ラボナ大聖堂

入るぞ

え...

うん

AYMORER

この先は

洗礼の間だ

一般の者が

立ち入るのは

遠慮してもらおう

はい

ですから

今日は洗礼を

まー

受けるために

まいりました

証は

あるか?

はい

確かに修行過程を

終了した者に

与えられる証だな

入るがいい

わーえぐいなー

ミイラとかあるよ

やはりどこへ行っても

妖魔の気配など

微塵も感じない

やはり歩きまわって

捜しあてるしかない

...か

昔の偉い人の

ものとかカなー

そちらの

方...

洗礼を

受けたいの

でしたら

こちらへ

どうぞ

ヴィンセント

司祭様ですか?

はい

お会い

できて

光栄です

我ら神の

御名において

汝に洗礼を

ほどこす

汝の神の

名は...?

我が神の名は

リムト

かの地

スタフから

まいりました

!!

で...

では..

あ...

あなた

が...?

お静かに...

お続け下さい

司祭様

う...

あ...

わかりました

それでは今夜

お会いしましょう..

場所は

この大聖堂の

一番上の南の部屋

仰せの

ままに

司祭様...

夜戒厳令が

しかれ出歩くのは

今この町は

困難ですか

大丈夫ですか?

洗礼は

済みました

これからは

神の慈愛を

もって

うん

あ...

神の御子として

恥ずべきこと

なきよう...に...

はい

ありがとう

ございます

司祭様

さぁ

行きましょう

......!?

あれが...

夕食は

お済みですか?

あはい

大変おいしく

戴きました

はい

あまりの

おいしさに

寝込んで

しまいました

うーん

うーん

そうかい

大盛りにした

甲斐があったな

それは

よかった

あれ

弟さんは?

それじゃ

お姉さんの方も

今日はゆっくり

休むといい

長旅で

お疲れだろ

はい

ありがとう

ございます

それと

夜はこの町

戒厳令が

しかれて

出歩けなく

なるから

はい

存じて

おります

......

うーん

うーん

悪かったな

二人分も

食べさせて

しまって...

んーん

いーよ

いーよ

それに俺

料理番として

ついてきてんだから

当然の仕事だよ

なんか意味違う

気もするけどさ

よ...

クレアがあまり食べない体質

なんだからしょうがないよ

あんまり残すとあやしまれちゃうし

ん...?

笑って

くれたの

かな...

今...?

さて..

それじゃ

私は行くから

私が行ったら

窓もドアも

閉めておけ

それじゃ

行ってくる

ク..

クレア

ちょっと

まって

うん

人が訪ねて

きてもひたすら

寝てるフリしてろ

気を

つけてね...

クレア...

大丈夫だ

心配するな

...

いや、それでも

さすがに

大聖堂の周りは

警備が厳しいか...

下に降りるのは

避けた方がよさそうだな

と...

なると...

な、

ん?

どうした

いや...

気のせいだ...

......

一番上の...

南の部屋か...

......

長リムトより

命を受け

スタフの地にある

組織からの指令が

あって来た

あ...ああ

確かに

そうだ

この

ラボナの

地よりの

仕事の

依頼...

依頼の書も

私が出したものだ

間違いは

ないな?

話を

聞こうか

まずさいしょ

最初に

亡くなったのが

ヴァン司祭

それからは

次々と仲間である

司祭たちが犠牲に

なっていったんだ

我々は神に仕える

身なのだぞ

しかもその全てが

この大聖堂の中で

おきてしまったこと...

その私たちが

成す術なく汚れし妖魔に

次々と殺されていくなんて...

そんなこと

表立って

公にすること

さえできす...

こんなことが

許されて

いいのか...

妖魔は

平等だよ

え?

金を持つ者

金を持たぬ者

地位のある者

地位のない者

聖職者

しゃ

無神論者

男女年寄り子供

全て奴らには関係ない

内臓さえ

つまっていれば

みんな一緒だ

う...

頼む

助けてくれ

お願いだ

死にたくないんだ

あ...あんな

仲間たちのような

む...惨い...

死に方...

金は

いらん

え?

金なら

いくらでも

払う

あ...

あんな...

仕事を成したら

回収する者が後から

現れる手筈になっている

からその時に金は

渡すがいい

え..

あ...

なにしろ今回は

その妖魔がうろつく

大聖堂の中にいてさえ

まるで気配が感じられない

状態だからな

正直今回

分が悪いかもしれん

その前にしくじって

私が死ねば払う必要など

ないということだ

神に仕える

司祭様を

見込んで

ひとつ頼みが

ある..

もし私が妖魔と

相打ちなりして

命を落とした時は

私の連れている少年を

ここであずかってもらえ

ないか

え?

心配はいらん

ただの普通の

少年だ

司祭たちの

世話係でも

大聖堂の

掃除係でも

なんでもいい

ただかで

家族を

妖魔に殺され

他に身寄りが

ないんだ

頼まれては

くれないか?

もちろん私と

一緒にいるわけ

だから妖魔が

化けているという

可能性もない

は...

恥ずかしい

ですな

神に仕える

司祭とも

あろう者が

自分の命のことばかり

気にしているというのに...

はは...

半人半妖の

忌むべき斬殺者として

我が町に立ち入ること

さえ許されていない

あなたは...

わかりました

ひきうけましょう

ですが死ぬことなど

考えないで下さい

公にはできませんが

私もできる限り

協力いたしますから

その少年を

悲しませる

まねは...

お互い

よしましょう

自分の命を賭して

妖魔と闘う覚悟を

して更には己の命の

ことより連れの少年の

方を気にしているなど

とは...

すまん

恩にきる

!!

夜間の

外出禁止令は

知っているな

それを無視して

屋根を走りまわってる

ってのは妖魔と見なされて

斬り殺されても文句は

言えんということだ

へへ...

やるじゃ

ねーかそいつ

お前の一撃を

避けやがったぜ

もっとも

俺のナイフは

三本とも

刺さったはず

だがな...

どうだい

痛いだろ..

ふん

ふぁ

!!

え?

ぬお

俺の

ナイフ...?

この..

女!?

逃がすか

無駄だ

もう

おそい

!!

奴には俺の

ナイフが

刺さったんだ

奴が

投げ返してきた

ナイフた

手負いの今なら

こっちに分がある

血痕どころか

血の臭いさえ

しない

な...

ば...ばかな

確かにナイフは

奴に刺さった

はずだぞ

だから

それを抜いて

投げ返して

きたんであって...

まさか...

中空で全て

受け取ったとでも

いうのか...?

........

何者だ...

あの女...?

「そういえば、

50日NEB、まほろばの間、

どうした

気のせいだろ

ここはさっき

見回った

ばっかりだ

なにか

物音が

した

人っ子一人

いなかったじゃ

ねーか

そうだな

いくら

妖魔とはいえ

外部からそう

やすやすとは...

この大聖堂の入り口は

いつも以上に

警備してるんだ

え?

SCENE6

まほろばの間

大聖堂の中は

もう徹底的に

調べたんだ

わずかな兵以外には

この大聖堂には司祭様たちしか

いないはすだぞ

ば...

ばか...な...

それなのに

どうして..

ま...

まさか...

ダンッ

貴様...

ん...

ま..

まぶし...

そ...

そうだ

う...

クレア

は..

あ...

朝...?

目が

覚めたのか?

ク...

クレア

め...目が

戻ってるよ

ああ

だから効果が

きれるとその度に

飲み直さねば

ならん

あの薬は

半日程度しか

もたないんだ

だから常に

手元において

あるんだ

わずかな時間

元に戻っていた

だけだが

気配は感じた

大聖堂の方で

動きがあった

ようだぞ

え?

昨日

大聖堂の中で...

妖魔に内臓を

喰われた兵士の死体

が見つかった

協力して

もらうぞ

動くな

妖魔改め

ク...

クレア

そう

そう

そんな感じの

背格好だったん

だよなぁ

昨日屋根の上

走りまわってた

あやしい女...

あんたたちも

昨日この町に

来たとこだってねー

シド...

ガーク

お前たちは

大聖堂周辺の

警備にあたる

はずじゃ

なかったのか?

俺はよなにも

昨日の女が妖魔だとか

思ってるわけじゃ

ねーんだよ

妖魔がこの町に

現れたのなんて

昨日や今日の

話じゃないんだ

からな

まぁまぁ

かたいこと

言うなよ

けどよ俺が投げた

ナイフをそのまま

中空で素手で受け取る

なんて技...

たとえば

この町に立ち入る

ことのできない者...

普通の女に

できる技じゃねーよ

なーとか思ってよ

半人半妖の銀眼の魔女

ってんならありえるかなーってな

よかった

爽飲むの

間に合ったんだ

ふーん

どうやら

銀色の瞳は

してねー

よーたな

けっこー

いい女じゃ

ねーか

だが相手は

妖魔に身体を

売ったような

半人半妖の魔女だ

瞳の色ぐらい

変えられたって

不思議じゃ

ないよな

なぁ?

うぎゃっ

なにすんだ

このクソガキ

ふざけんな

このべらべら頭

な...なに?

うちのお姉ちゃんに

なに勝手なこと

言ってんだ

うちのお姉ちゃんは

誰よりも優しくて

心のきれいな人なんだ

なんにも知らないくせに

知ったような口きくな

このガキ

!!

ガ...

カーク...

いくぞ

もう

十分だろ

あ...

ああ...

バタン

けっ

やな?

野郎だぜ

おととい

来やがれ

ってんだ

.....って

え?

なに?

え..

あ...

いや...

え?

とっさに

よく出たな

あんな

でたらめ

お前が

あのべらべら頭に

言ってたセリフだよ

え...あ

でもお姉ちゃんってのは

嘘だけど

優しくて

心がきれいってのは

本当にそう思ってん

だよ

こと

クレアの

私は...

あの男に

お前が殴られても

おそらく

止めなかった

え?

私自身の身に

おきたとしても

同じだろうが

命の危険と任務に

支障が出ることがない限り

動く気はなかった

私に

優しさを

求めるなら

やめておけ

ク...

多分そのうち

裏切られて

傷つくことになる

クレア...

ここの司祭に

話は通してある

もしこの町が

気に入るなら

この町に留まることも

お前の選択肢の

ひとつだ

覚えて

おけ...

昨晩犠牲に

なったのは警備に

あたっていた兵士二名

やはりこの

大聖堂の中で

おきてしまいました

兵士は

二人とも

内蔵を

喰われて

いたのか?

はい

このところ

犠牲者の数は

日を追うごとに

増えています

この一週間では

五人目となって

しまいました

どうやら...

相手は

異常食欲者の

ようだな...

い...

異常食欲者?

元来

妖魔は少食だ

一週間か二週間に一度

人の臓物を喰らえば

事足りる

だが永く生きていくうちに

妖魔はその食欲を増し

より狡猾になり

手強くもなる

それを私たちは

異常食欲者と

呼んでいるんだ...

おそらく

この聖都に身を

潜めるのも

天敵である

私たちの目を

くらまし

妖魔を見つける

能力を封じる

ためのものだろう...

だ..

大丈夫

なのですか...

私たち..

そ...

そんな相手に...

情報がほしい

昨日の晩

この大聖堂にいた者と

出入りできた者...

出入りは

できません

事件が

おきてからは

夜中は外と中は

接触を断っています。

昨日のようにあの二人が

目を光らせているなら

気づかれずに何度も外部から

侵入するのは難しい...か

やはり内部にいる者と

考えた方がよさそうだな

中には司祭と修道士...

そして選ばれた警備兵が

数人いるだけです

ならば

夜中

大聖堂の中に

いる者を教えて

もらおうか

あ...

はい

まず礼拝の間に

おられるカムリ司教

この大聖堂の中で

一番古く一番上に

立つお方です

そして常に

その側に仕える

のがロド司祭

彼もこのラボナには

古くからいてカムリ司教の

側近となる方です

そしてこの

洗礼の間に

いるのが

修道士の

ピサンに

ルード

他には

セレネ司祭

オルゴ司祭

パリオ司祭

修道士では

カイセルと

テネスの

計十名です

よし

兵士は

流動的ですが

主に洗礼の間の

入り口に立つ

兵士長ガネスが

いることが多いです

わかった

その者たちには

気をつけるんだ

な...

で...ですが...

ま...まさか

この中に

いることなど...

先入観は

捨てるんだな

誰も信頼できる

方々ばかりですし...

奴らは

肉親ですら

だましうる...

だが

わからないのは

大聖堂の中に

い続けている

ことだ

聖都に

もぐりこんだのなら

大聖霊の中も外も

そう違いはないはずなのに

なぜ自ら限定された

狭い場所を望む?

なにか

ひっかかる...

なにか

重要なことを

忘れている

ような...

絶対

見つからない

自信でも

あると

いうのか?

動いたぞ

やはり

あの女か...

いくぞ

奴の狙いは

大聖堂だ

へへ...

やっぱり

屋根の上

跳びまわる

より

ス...

地面を走った方が

速いってことだな

さーて

もう

言い訳は

きかないぜ

弟想いの

優しいな~

お姉ちゃんよ...

へへ...

今度は

銀色の瞳で

お出ましって

訳だ

昼間とは

顔つきまで

違うぜ

悪いが

時間が

惜しい...

邪魔を

するなら

手加減はしない...

かかってくるなら

覚悟して来い

へへ...

剣がし

化けの皮

やがった

いくぜ

大した妖気だぜ

しょせん半人半妖も

妖魔も一緒だ

悪いがこの町の規則に

倣って妖しの者は全て

消させてもらうぞ

そらぁ

ぬおああ

くらえ

キリ

この

あの

二刀

厄介だ

なんとか

ならんか

わかった

やってみよう

はああ

よし

今だ

な!?

マントだけで

ナイフの軌道を

変えた?

こ...この

......?

こ...

これが...

銀眼の魔女...

クレイモア

......か..

ぎゃああぁ

なんだ

大聖堂だ

ちっ

しまった

追うぞ

お...おい

今の...

中からだ

開けろ

けど...

規則で

夜は...

そんなこと

言ってる場合じゃ

ないだろ!

なんだ?

今...

今の...?

だ...だ

誰だ?

いる...

強大な

妖気だ

薬を

飲んでいた

副作用か...

今ひとつ

奴郎の仕事を

判断できない...

警備兵

......か

内臓を

喰われている...

どこだ

やはり...

異常食欲者の

仕業:・

!!

く...

でかい...

これ程の奴が

ここに潜んで

いたなんて...

な...

なんだよ...

来るな

お前たちが

歯の立つ

相手じゃない

あ...

あれがようま

妖魔...

は..

はは

う...

うわぁ

NYMORER

アアア

「マンガレンガの

50日NEフまほろばの闇

キシャアアア

SOENE

まほろばの闇

な...

なんだよ...

こ...

これが..

これが

妖魔...?

なんなんだよ

これは...

......

こんな奴が

いったい

どこに...

キシャアア

く...

くる...

く...

くそ...

ぬ...

抜けな...

ギヒャアアア

はぁ

はぁ

はぁ

はぁ

はぁ

あ...

はぁ

さ...

消えた!?

!!

て...てめ

なにしや...

!!

え..

この..

さがれ

お前たちじゃ

相手にならん

な...

にげろ

邪魔だ!

え..

キシャアアアッ

な...

あ...

う...

にたり!

早くしろ

兵は集めるだけ

集めたか

はい

うわ

ち...

なんだうしょ

あれは

あれが

妖魔か!?

ま...

まて..

カーク

シドか?

大丈夫か

死んでん

のか?

いや...

かろうじて

心臓は動いて

る...

おい

どうすんだ

ガーク

ほっときゃ

いいじゃ

ねーか

そんな奴

半分妖魔の血を

ひく化物

なんだぞ

命を

救われた...

カリは

返す...

例え半分

妖魔だろう

ともな...

ク..

クレア

...?

おじさん

お...ねぇ

お姉ちゃん

お姉ちゃん

まだ帰って

きてないの?

え?だって

昨晩は一緒に

いたじゃないか

それが

どうして..

え..

あ...

え?

お姉ちゃん

って...

え?

いないんだよ

お姉ちゃんが

面かせ

ガキ...

なんだよ

お前

まだ昨日の続き

やろうってのかよ

お前なんかに

うちのお姉ちゃん

指一本だって触れさせ

ねーんだからな

わかったかこの

べらべら頭

お..

おい

あんた

く...

この野郎

.....

YMORER

なに

すんだ

荷物を

まとめろ

な...

なんだよ

お前の

お姉ちゃんに

会わせてやる

からよ

なんでまえ

お前が

お姉ちゃんの

いるとこ

知ってんだよ

だまって

ついてこい

お姉ちゃんの死に目に

会えなくていいのか?

ク...

クレア...

クレア

クレア

しっかりしてよ

クレア

し...

司祭様...

ク...

クレアは

クレアは

大丈夫なの

手当てを

施そうと

したのだが

半人の身故

どうしていいのか

わからず...

ねぇ

結局傷口に

包帯を巻くのみに

とどまって...

そ...

そんな

それじゃ

クレアは...

死んじまうのさ

だから

言ったろ

もうじき

死ぬって

手当てしてやったのも

慰み程度に

すぎないんだよ

元々俺らが

騒ぐことじゃ

ねーんだよ

妖魔と半人半妖が

勝手に殺し合った

だけだ

く...

ふざけんな

お前に...

お前にクレアの

なにがわかるって

いうんだ

て..

てめ:

クレアは

いつだって

命を捨てる

覚悟をして

闘ってたんだぞ

俺たち人間を

守るために命懸けで

闘ってたんだ

この..

く...

!!

それにクレアは

妖魔に家族殺されて

村から捨てられた俺を

拾ってくれたんだ

独りぼっちになった

俺に一緒に来いって

言ってくれたんだ

そん時俺どんなに

うれしかったか

わかんのか

普通の人より

よっぽど優しくて

心がきれいなんだよ

クレアは

ぐ...

けっ

しらけち

まったぜ...

俺は

任務に

戻るぜ

だ..

大丈夫

かい...

少年...

う...ぐ...

ぐ...

ぐ...ぐ...

泣くな

まだ終わった

わけじゃない

俺もその女に

命を救われた

そのカリも

返してないうちに

死なれては困るんだ...

信じる心は

力になる

信じるんだな

例え

微かだとしても

確実にな

彼女は絶対に

助かるんだ...と

クレア

クレア

目が覚めたん

だね

ラキ...

クレア!!

クレア

よかったよ

わー

クレアー

クレアー!!

お..

おお

世話を

かけた

ようだ...

お目覚め

でしたか

よかった

すまんな

司祭

いえ

そんなことは

しかし本当に

よかった

状況を

教えてくれ

私はどうなって

あれから何日

経ったんだ

はい

あなたが倒れて

二日になります

あの時はシドとガークが

あなたを抱えているのを

偶然私が見つけて

私の部屋へ運ばせたのです

その間

ずっとラキさんが

あなたの側にいて:

あなたが目を覚ます

のを傍らでずっと

祈り続けていたのですよ

うぐ...

ぐ...

悪いが...

司祭...

頼みが

ある...

ス...

それじゃない

おや

セレネ司祭

あなたも

ですか?

SCENE8まほろばの闇

おお

パリオ司祭

するとあなたも?

ええ

こんな夜中に

大広間に

来るように

言われまして...

しかし

それにしても

大広間とは...

まったく

ええ私もです

いきなり警備兵に

言われましてな

う...

ただ広いだけで大聖堂の

中階に隔離されたような

なにもない部屋ですからなぁ

E8

まほろばの闇

こ...

セレネ司祭

バリオ司祭

ロド司祭!

一体

なんなのですか

これは..

司祭たちと

修道士まで

集められて

これは

...?

いえ私にも

なにがなんだか

御足労いただき

申し訳ない

しばらく

こちらの指示に

従ってもらいたい:

ヴィンセント

司祭

...

これは

あなたの

指図なの

ですか

いったい

なんの真似を...

妖魔改めです

よ..

妖魔改め

よ...

妖魔改めなど

失礼ではないか

我々

司祭修道士の中に

妖魔が潜んでいると

いうつもりなのか

残念ながら

今までの状況を見る限り

そう考えさるを得ません

ヴィ...

ヴィンセント

司祭...

あなた..

やはり初めから

こうすべき

だったのです

みなさんも

思っていたはずです

なにせ今まで被害者は

全て深夜この大聖堂の

中で出ているのですから

.....

しかし一体誰が

妖魔改めを

行うというのだ

妖魔改めなど

しょせん言葉の

上での気休めに

すぎんのだ

ス...

結局妖魔の

正体を見破る

ことなど人間には

できんのだぞ

ぎ...

銀眼の魔女か

ヴィンセント

そなたよもや

殺戮の悪魔を

この大聖堂に導いたと

いうのか

ぎ...

銀色の瞳

なんという

ことを...

お咎めは

後でいくらでも

受けましょう

う...

これは

一体

何事

ですかな...?

し...

司教...

しかし今はもう

一刻の猶予も

残されていない程

事態は切迫して

いるのです

カムリ

司教!!

ヴィンセント

貴様

司教にまで

妖魔改めを

行うというのか?

許さんぞ

それだけは

許さんぞ

!!

ヴィ...

ヴィンセント...

き...

貴様...

一切の責任は

私が負います...

どうか

御協力下さい...

う...

AYMOREP

ス!

う...

ごく...

いいぞ

よし

次の者!

く...

大丈夫ですか?

司祭様

ああ

大丈夫だ

ガーク

心配いらん

ラキ少年の

方は?

はい

言われたように

一階の洗礼の間の

方に...

しかし助かったよ

あなた方兵たちが

協力してくれなかったら

こうはいかなかった

あそこならここで騒ぎになっても、

被害が及ぶことはないでしょう

いえ..

私たちもさすがに仲間の

兵たちを何人も殺され

なんとかしなくてはという

空気はありましたから...

兵士長がその話に

乗ったというだけです

しかし

クレアさんの方は

大丈夫なのか?

あんな怪我をして

今日ようやく

目を覚ました

ばかりだと

いうのに...

彼女は

なんと...?

彼女自身が

そう言うのなら

平気なのでしょう:

うむ...

二日も

寝ていたから

もう平気

だと...

そうだな...

半人半妖の身の回復力は

きっと我々の想像をはるかに

超える程のものなのでしょう。

から...

よし

いいぞ

次の者!

ち...

どうした?

おちつかん

な...

むかつくんだよ

あの女...

半人半妖のくせに

俺らのこと

しきりやがって...

正確には

ヴィンセント司祭の

命令だ

あの女の

命令じゃない

わかってるよ

そんなことは

......

あの女の命令で

動いてるみてーじゃねーか

本当に

やるつもり

なのか?

あの女の

言ってたこと

妖魔を見つけたら

あの女が抱きついて

動きを封じるから

女もろとも

槍でつらぬけ...

ってやつか?

おそらく

本気たろう

司祭や少年には

もう身体の方は

大丈夫だと言った

ようだが

あの怪我だから

な...

けっ

妖魔を見つけたとしても

普段と同じように立ち

回れるとはとても思えん

だからここはあえて

確実な方法を選んだ

ってわけだ

あの少年の言っていた通り

自らの命を犠牲にして

我々人間の命を救うためにな...

いかれて

やがるぜ

いいぞ

は...はい

変だ...

おかしい

妖魔の臭いは全員から

感じるが妖魔の気配は

しない...

潰したはずの右目も

全員ある...

たった二日で完全に

再生できるものなのか?

残りは

あと二人...

司教

カムリと

...

そして...

ぐ...

それでは

申し訳

ありません...

司教様

違う...

彼も

妖魔ではない...

よろしい

ですかな

はい

と...

なると...

な...

なんの

真似

ですか...

悪いが

ヴィンセント司祭

あなたも

例外とは

ならんのだ

機会はいくらでも

あったが体調が万全で

なかったのであえて

詳しく見ることは

しなかった...

調べさせてもらうぞ

たとえ

組織に依頼を

出した者だと

しても...な

う...

ス..

はっ。

違う

彼も妖魔では

ないだと?

よ..

...ファミック。

ば...ばかな

よろしい

ですか...

どういう

ことだ

これで妖魔が

見つかると

聞いたから我々は

協力したんだぞ

ヴィンセント司祭

これだけの狼藉を

はたらいて

おきながら

なにもなかったで

済まされるとは

思っていないで

あろうな

汚れし銀眼の魔女を

この聖なる地に

導き入れたこと共々:

う...

厳重な処分が

あることを

覚悟するがいい

まずいことに

なったな...

司祭たちには

秘密裏に動いて

妖魔捜しを

強行したことになる

わけだからな...

どういう

ことだ?

このままでは

我々もただでは

済まんぞ

奴は確かに

この大聖堂の中に

いるはずなんだ

それがなぜ

見つからない?

男だろうと女だろぅと型職者であろうヒ無神論者でおろうど...

男だろうと

女だろうと

聖職者で

あろうと

無神論者で

あろうと...

なにか重大なことを

見落としている

というのか?

考えろ

考えろ!

奴らにとっては

自分の体を

隠せさえすれば

なんでもいいはず

なんだ

たとえ

かよわい子供で

あろうと

たとえ

年老いた老人

であろうと...

それがたとえ

死人で

あろうとも!!

あー

ついて

ないよなー

初めて来た時から

この洗礼の間だけは

やだったのになー

ふー

こんなとこに一人で

またされるなんてなー

なんたって

これがなー

なんで

こんなもん

が...

わ...

わぁ

うひゃあぁ

どはっ

どわわわね

ひぇー

こ...

これだよなー

これだから

この部屋だけは

いやだったのに

なー

くそ

まったく

どーして

こんなのが

大聖堂の中に

あんのかなー

昔の偉い人の

ミイラにしても

えぐすぎだよなー

それにしても

どーなったのか

なー

悪趣味だよ

本当

もう

終わったかな...

大丈夫

かなー

クレア...

ピオ

ラキ...

にたー

このサイトについて

SOENE9まほろばの間

え?

まほろばの闇

...

ギシャア

な...

なんで...?

グゴゴ...

ゴ?

クレア

大丈夫か?

ケガは

う...うん

平気

ただふっとばされた

だけだから

私が斬り込んで

妖魔の動きを

止める

お前の方へは

行かせないから一気に

入り口に向かえ

いいな

だめだよ

クレア

クレアからだ

身体だって

まだちゃんと

治ってないのに...

そんな

!!

ふしゅう

ぐはっ

しまった

う...

うわあぁ

ラキ!

ガァ

ぬうぅ

走れ!

ガキ!!

!!

クレア

振り返るな

行け

ち...

!!

来るな!

手助けは

いらん

ぐぎゃっ

がっ

そういう

ことだ...

全部一人で

守ろうとしてん

じゃねーよ

!!

手負いのてめーに

守れるのはせーぜー

このガキ一人だ...

この町

誰の町だと

思ってんだ

こっちだって

命を懸ける覚悟は

とっくにできてんだ

ふざけた

真似して

勝手に死んでん

じゃねーぞ

てめーが

死んだって

俺ら二人

このガキ

守ったりなんか

しねーからよ

お前は

少年と自分の

ために戦え

俺たちはも

町のため

少しでもちょ

妖魔に

傷をつける

ために戦う...

その結果

命を落とすことに

なっても本望...

俺たちは

この聖都を守る

兵士なのだからな

いくぞ

ぬうぅ

キシャアア

ち...

とどかない

......か

ガァ

はあぁ

!!

この

!!

粗末で

貧弱だな...

傷を負った

半人半妖と人間など

しょせん、こんなものだ

!!

!!

クレア

ははは

楽しかったぞ

く...

聖職者の

ミイラになって

聖なる者たちの

あわてふためく姿を

見てるのはなぁ

聖なる者を

名乗っても

しょせん人間...

ただ死を

恐れるだけの

肉の器だ!

く...

!!

あ...

...

おいまてガキ

ガキ

行くな

お前が

行っても

どうにもならん

無駄に

死ぬ気か

違うんだ

これ!

これを

クレアに!!

なんだ

これは..

こんなもの

が...?

いいから

早く

たのむよ

ガーク

はっは

遂に武器も

折れたか

おわりだ

ぬうう

受け取れえぇ

女ァ

そんな彫像ひとつで

なにができると

いうんだ

儚もろとも

二つにしてやる!!

な!?

ク...

クレイモア::

さぁ...

妖魔狩りを

始めようか...

暑まほろばの場合、

DIGITAL

SHUEESALINENES

ジLAYMOR

2巻

八木教広

®八木数広2002.2012

初版発行

デジタル版発行-2012年

2002年

発行所・集英社

http://www.sticoshacco.

この作品は、デジタル配信用にこの編集を行うったものです

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