WindowsMamimininの9784.06336731で

10月14日(日)ANAMANの1929979005146

雑誌42526-31

ISBN4-06-336731-2

C9979¥514E〈O〉

講談社/定価50円1本体54円

毀月峯太郎

それでも、

...

CDFIACEOS

>>1854、

...

望月峯太郎

講談社

第20話・深淵...?

の中...!28

ピング・センター...

第65話・疾走...11第66話・爆発...45第67話

今日覚め...7.1、第68話・別れ...$7第8話・雲

第21話・ショッ

学生っ

全線

龍水

きっ

った原因不明の大異変。私(テル)と新言艦ネ

をぉ

脱走自衛官の仁村・岩田

旅行帰りの新幹線二人の中学生、

新幹線学生、

そんなことがあったのですが、

旅行帰った

残った二人の学生、青木県との田原を乗り越え、明日にたどり着いた

それが...これまでは

これは平成20年3月20日に大学だった時は、というかも知れないと思いましたが、今日とかもしれません。しかしないでしょうかと思っています。

これまではないのですが、

そういうことですが、それではないのでしょうか

これからは、

最初は、同じようになってしまうと思っていました。同じ説明したところではありませんでしょうから。これまではなかった。

...

お兄ちゃん...就業経験のこため、こしめ、絶望たようにここに引くにことをたっこ幕建に

そういったことでしょうか。ここに来てしまったのですが...それはこの日にあるのではないんですけど、あなたのことがあっているのだったんじゃないと思いません。

それでも、

あるかと思っていたのか、欲しいなどのに追い込まれたことができました。しかし、楽しいでしょうかもしれません。

以上ワヘ協一優襲奪一を的ち人死・病へ室た、いいとだ緊なま

とは、

こ、

問題で岩暴たたしが徒だと

フ飛会て

これからは、これまでの

それこそ楽姫たち。近年にはどうだ村とアコ。ギリギリのところに対して、親子さんがなから病院内を逃げるので暴走を振り切り、

ここでは、これからもう一つでしょうか

そうとする...一散に回りを目指した。そんなこと

アット個で10日の緊張だちも飛ぶ岩田!!暴徒に殴打されされた表示するフラーメント出口を見て見えました。強減し、一般に町を目指し、「救になった傷頭」と、知らずに出た行為に

飛ぶ岩田「暴徒に殴打されなするアコ」遂に出口を見てその頭めがけ、熱帯を振り、血まみれになった傷頭と、外に出たイ村!あるす暴結

するノユ...その頭めがけ、ご出口を見つけ、発器を振りおろす

とそ!!

おばさん

!?

ぎっ・

ゼエセエ

ゼゼゼ

エエ

チ...

チクショオ

...

ざけやがって

...ッ!!

どいつも...

こいつも...

ふ......

ふざけんじゃ

ねえッ!!

ゼエエ

チャポン

ゼエエ

ゼエエ

クソオッ!!

かかりやがれッ!!

かかれッかかわッ

畜生ッ!!

畜生ッ!押しがけかよッ!?かかりやがれッ!!

やがれッ!!

ぜってえ

この町脱出

してやるッ!!

逃げ出してやるぜッ!!

よしッ

地図どおりだ

ッ!!池を越え

たぞッ!!

話」5モ6挨策''

この調子なら

30分かそこらで

仁村たちの

行った町に着け

るぞッ!!

!?

...なッ!!

なんだよッ!?

ありゃあ!?

こ...黒雲が

さっきよりまた

で・でかくなって

やがるッ!?

すごい速さで

広がってる...ッ!?

ど..どうなってる

んだッ!?

こ..黒雲が

...す...すぐ

そこまで...!!

あ..ああッ

おいッ!!

見てみろッ

町が...

ま..町が

消えていく...!!

...み...んな

ひと..ごろし

だ..よ...

キミ...も...

いたかッ!?

どっち

行った!?

な...なんだ?

なんの音だ...?

くッそおおッ

くそおおおッ

ひとりで逃げたいだった

ひと!ちまえばいいもんを...ッ!!

もんを...

ハカだぜ、俺アアッ!!

ヒッ!?

あるら、どけえええっ!!

ぎゃあああ

わあああっうっ

わあああ

違う...

ん..だ...

僕...ら

...も...

き..君...た

ち...と...お

...同じ...

だっ...た..

...っに...

き...君を...せ

責め.....て...ん

じゃ...な..い

こ...怖...がり

...で...い...

痛...が...りで

で...も

変わ...っ

...た

フ...は

いい...!

...す...

ご...く...

い...い...

お...いで

...よ...

ぼ...!

僕...の

...方..へ

おいで?

ど......

どこ...へ?

こ...心...?

や...安ら..か

...な...平..安

の...せ・世・

果だ...よ..

も......もう

こ..怖...くな

いい...い...

痛...く...な

...い...

君も

おいで...

伏せろオオッ

チイッ!

はずしたッ!!

弾丸が

もうないッ!!

さゃああぁぁ

クソッ!!

いやぁあッいやあああ

じゃああッいやあああ

乗るんだ

よッ!!

乗れッ!

アイツは

もうダメだ

ッ!!

やあああ

乗れッ!!

あ..

あの人...

まるで...

まるで...ここにいない...い・いなにみたいだった!!

た..助けしゃ

られなかった

ご......

ごめんなさい

ッ!!

ごめん

なさいッ!!

ま、町が...!!

ななんということだけで

我々の...

やってきたこと

は一体...

こんな...

こんなことに

なるなら...

...こんな

ことなら...

ううッ

ゼエゼエッ!

セコセコうるせえッ!!この町に来る前からわかってたこと

わかってたこと

じゃねえかッ!!

うううッ!!

なんでことッ!!なんて

ことなのッ!!

ガシャ

!?

ゼエエ

乗れッ!!

ゼエエ

こうしときゃ

病院の暴徒が

車で追ってくる

こたできねえッ!!

ゼエゼエッ

い..痛ええ

...クソッ

ひとりで逃げ

られたのにわざ

わざ戻るとは俺も

相当のバカだぜ

う...う

...それし

死人と同じ

しゃないッ!!

フンッ...死人..か

そりゃ俺じゃねえッ!!

この町の奴らこそ死人

どもだッ!!生き

ながら死を欲してる

亡者どもだツ!!

確かにこの世の中が

どうなっちまおうが俺の

知ったこつちゃねえし

希望なんざ持っちゃ

いわえッ!!だが俺は

奴らとは違うぜッ!!

俺は死ぬ

のは怖ええ

からなッ!!

怖くて

怖くてたまら

ねえからな!!

!?

...何?

大ツブの

...魔!?

!!

...

黒雲ッ!?

こ...

黒雲に町が

呑まれてる

ッ!!

なん..た!?

...今

..チラッと

黒雲の...!

切れ目に...!?

!?...!ど

どうしたの!?

そんな

バカな

へ..へり...うみたいに...

見えたが...?

...えッ!?

...ヘリッ!?

へリって...ッ!?

な...なんで

こんなとこに

..ツ?

み..見えたッ!!

また見えたぞッ!!

へリ

見間違へりだ岩田だ

また見えたぞッ!!見間違いじゃねえッヘリだッ!?岩田だッ.!!

あの機影は

岩田のヘリ

だッ!!

ヘリを直して

俺たちを捜しに

来たんだッ!!

どうする

......

どうやって

ここを知らせ

りゃ...

ああ...ッ!!

クソッ!!

行っちまうッ!!

キャア

!!

よしッあったッ!!

あるぞッ!!

他のそのへんの

廃車の中にも

まだある

ぼ車の中にまだあるはずだ!!探して集めろッ!!

急げッ!!

えッ?!

ここが

ババアの言ってた

町なのかッ!?

なんて眺めだッ!!

こんなとこでどう

やってアイツらを

見つけ出せばいいっ

ていうんだッ!!

んッ!!

なんだ?

この町の

一体...どこを

どう捜せば

...

なんだ?

あれ...は?

!?

バイクッ?人間だッ!!

に仁村たちだ!!

小娘もいるッ!!

い...生きてるッ!!

生きてやがったッ!!

!!

クソッ!!

ダメだッ!!

このあたりじゃ

着陸できねえ

...

なんだッ!?

前を指さしてる

ッ!?前方に何か

あるのかッ!?

なんだッ!?

!!

アレか!?

屋..

あの赤いビ

屋...あの赤いビルの屋上かッ!?そこからヘリに

の屋上かッ!?そこからヘリに乗りこむっていうんだな!?

いうんだな!?

よしッ!!

だが急げよッ!!

あの黒雲に呑み

こまれたらまた

エンジンやられ

ちまうぜッ!!

よしっ跳

降りろッ

何か?

ゴコホッ

ゴホッ

ここももう

黒雲に侵され

始めてやがるッ!!

ゼエェ

ゼエエエ

ハアハアッ!!

ぼ..暴徒は

...

ゼエエ

わ......

わからねえッ!!

塵が充満してて

周ガチ流して何も見えやしねえッ!!

ゴゲホホッ

ゴゴホホ

だがまだ

あのへんは塵が

薄いッ!!

行けるぞッ!!

...

ハッ

...今ッ

塵の中で人の

気配が...ッ!?

いから

急ぐんだッ!!

もたもたしてたら

ビルごと黒雲に呑み

こまれちまうぞッ!!

オイッ!!

あッ!!

!?

!?おい...

「爆発

第65話

チクショウ

めッ!!なん

なんだこの

黒雲はッ!?

ゴゴゲホホッッッ

ッ!

ヤベエッ

この塵絶対

ヤベエッ!!

屋上に

行くぞッ!!

来いッ!!

ゲホッ

ゲホッ

ゴホッ

またヘリが

やられちま

うぜッ!!

!!

な...なんだ

こんなに

ドラム缶

燃...料!?

ホホ

アア

ホホ

ゼエエ

!!

仁村ッ!?

ゴホッ

ゴホッ

セエッゼエッ

よしッ!!

燃料積み

こんだら

脱出だぜッ!!

ゲゴホホ

コホッ

エッ

うおおおぉお

...

セエッゼエッ

隠えとくせッ

何て言っといたはずだぜッた!!

テメエッ!!

こんなとこに

来させやがって

!!

ゼエゼエッ!

ホラよッ!!

待望の燃料だ!

これで命令完了

だぜッ!!

ハァしてんだハ...んのケア?

フンッ

ううう!?

ゼエゼエッさあッ

燃料積みこむぜ

手伝えよッ!!

ここに来るまで

になんかあった

みてえじゃねえか

...お互い大変

だな岩田ッ!

おいお前ッ

何やってんだッ?

早くヘリに

乗れッ!!

でも...

まだ中に人

が...ッ!!

さっき通った

部屋に人影が...

見たのよッ!!

もうムリだ

どうせ暴徒だ

早くしろッ!!

黒雲に呑まれ

ちまうッ!!

でもッ...

いるのよ...

中に...ッ!!

見殺しには

コホッ

ゲホッ

ゴホッ

ゴホッ

ゴゴホホ

町が...じゃ

沈む...

ゴホッ

ゴホッ

黒雲が...

すべてを隠し

てゆく...

やっ...

やっと終わ..

...る...

もっと...

早く.....

最初から

こうなって

いれば...

これを...

望んでいた

のだ...

コホッ

ゴホッ

何も...

力も...

!!

!!

な...

なんだッ!?

!?ヤベエッ

!?早くりに乗れッ!!

諦めろッ!!来いッ!

ヤアア

わああ

うわ

あああ

町が...

消えて

いく...

黒雲に

埋もれて

しまう...

あの人たちも

...真っ黒い

雲の中に...みんな...

あたし...

フンッ

あいつらみてえな

連中にゃこの黒雲の闇

の中の方が相応しいん

じゃねぇか...?

・テメエらの

醜さを隠そうと

して他人の命を

奪ってきた連中

だからな...

この世には

闇が必要なヤツら

もいるのさッ!

そいつらにとって

光は邪魔なだけ

なんだよ...

闇は...

光のもとじゃ

隠しきれない

自分たちの醜さを

隠してくれるん

だろうぜ...

人間の..醜さ...

...暴徒たちの

田...!

東京:...は

...?

もうすぐ

町を抜ける

ぞッ!!

待ってッ!!

あれッ私たちが

さっきまでいた

病院だわッ!!

燃えてるッ!

病院が?

!!

...なんだ.....?

屋上で、動いたぞッ!?

あッ...

ブッ壊した

車の火が燃え

移ったのかッ!?

...ち...違う

ありゃ...

なんだッ!?

!?

人...間ッ!!暴徒の生き残りかッ!?岩田もっと近寄って

岩田も近寄って飛べッ!

残りか

!!

なんだよありやッ!!

町は黒雲の

闇に消えた

...そして

炎上する病院の

屋上に...

炎に包まれながら

こっちを見ている

傷頭がいた...

ここ...

どこ..だ?

さっきまで

闇の中に

いたのに...

...まぶ..し...

...この

明るさ...

そうだ...

うち?

家に帰って

来たんだ...きっと

よかった...

みんな無事

だったんだ...

?.....

姉ちゃん?

母..さん?

でも充分に

免疫をつける

ためにはあと

何回かワクチンを

うたないとね

もう大丈夫

峠は越したみたい

第67話

...カらだの

ふしぶしが...

痛え...

この方向...

ずっと行くと

温泉があるのよ

動けるように

なったら入る

といいわ...

真っ暗だ...みんな

眠ってるってことは

夜中なんだな...

なんだろ...?

空が真っ黒い雲で

覆われてる...

...ん美は..。

どうしてたん

だろう...?

まるで...

長い、長いトンネルを

延々と歩いてるような

気がしてて

なんだか.....

最初に新幹線が

脱線したあの

トンネルの中から

ずっと...

抜け出してない

気がしてて...

自分が生きてるのか

死んでるのか・

.それどころか

自分の心の中と

外の世界との境目さえ

はっきりわからなくなって

......

明かり

だ...誰ッ!?

!!

...エッ!?

!?

..あ...

い...いや俺...ッ!!

テル君ッ

!?

知らないっ

かったん

だっ!

て...てっきり

君もおばさんの

隣で眠ってる

もんだと...

ま...

待ってッ

!!

き..傷を癒やす

ために温泉に

入りに来たん

でしょッ!?

いいのッ!

もうあたし

出るからッ!!

ゴ...ゴメンッくッ...

いや

い...いや、戻るよ

オレ...

平気よッ

そこで

待っててッ!

どうせ黒雲で

月あかりもない

...見えない

から真っ暗だし...見えないし

...平気...

あの...自衛隊の

人たちがいるから

昼間は入りにくくて

いちいちおばさんに

頼むのも悪いし...

だから夜中に入る

ようにしてたのッ!!

う...う

...

そういや

ちゃんと

お礼...

言ってなかった

ね...

あ...

ありがとう...

別に

お礼なんて

あたしだって

何度も助け

られたし...

あたし...一時は

本当に...もう二度と

テル君に会えないんだ

じゃないかって..

友達も先生も

みんな死んじゃって

テル君まで倒れ

ちゃった時...

あたし......

初めて気づいたの...

テル君にもしものことが

あったらあたし...

本当にひとりぼっちに

なっちゃうんだって...

でも...

よかった...

また会えて

...!

瀬戸さん

戻った

...のか

ここは伊豆

って

伊豆半島の端

だって聞いた

てことは

あの雲のむこう

に三浦半島が

あってその先

には...!!

姉ちゃん

母さん...

父さん...

無事だろうか

瀬戸さん...

そういや瀬戸さんの

家族は......?

僕は自分のこと

ばっかり...

よく考えたら

よく考えたら瀬戸さんのことあまり知らない...

ごめんよ...

ひとりで

必死に...

ごめん...

どう

したの...?

これ着替え...

崩れた家とか

から集めたの

洗ってあるから

キレイよ

ふふ

その

血だらけの

スニーカー

も棄てて

それ

飾ってあった

一番いいやつ......

そこの丘の先に

ドロに埋まった

お店とかがあった

カら

もらって来ちゃった

ねえ

ノドかわいて

ない?

飲める

けど...

...炭酸

ぬけてら...

薬を見つけて

くれた後ここに

戻ってくる途中から

君...ずいぶん長い間

眠り続けてたって

おばさんが...

疲れてた

だろうし...

当然たろうけど

僕の体は

もう大体

平気だけど

瀬戸さんは?

...平気

...それまで

眠ってる場合じゃ

なかったから...

町を脱出して安心

したとたん眠りこけ

ちゃったみたい...

...そォか

...ここって

伊豆なんだよね

...てことは海の

向こうはすぐ

東京なのに...

なんだか気丈が

東京が..

ずっと「彼方」

にあるような

気がする...

..

テル君は

早く東京に

帰りたい?

もちろん

...当たり前よね

...でも...!体いつ

帰れるんだろ...?

あたしたちトンネル出て

からだってもうかなり

経つっていうのに...

うん...

...そうだ

このカギ...

東京の...

僕の家のカギ

なんだ.....

お守りにしてた

んだけど...

......

瀬戸さん...

持っててくれ

ないかな...

私が?

どうして?

大切なもの

でしょ!?

家族が

待ってる家の

カギなんで

しょ!?

お守りと

しちゃ全然

彼に立たない

けど..

絶対に二人

一緒で東京に

帰るんだ...

...一緒に

帰れなきゃ

テル君家に

入れないね

家が

崩れて

なきゃね...

...いろんな

ことが急に起こって

それから追われてた

から......

こんなふうに

ゆったりテル君と

話するのって

初めてだね...

ずっと

一緒だった

のに...

夜中抜け出して

おしゃべりするなんて

...なんか...まだ

修学旅行中みたい

でも...すごく

長い...

修学旅行だ

けど...

なんだとッ!?

コノヤロー

正気かッ!?

...

あの黒雲の

中を飛んでく

だとオッ!?

そうだ

自殺行為

行為だ!!

力もしれないな...

だがそのためにヘリは

整備しなおしたし

吸気系も手を入れて

フィルターを増やした

応急処置だが...

戻って来れねえ

かもしれねえん

だぜッ!!

...いつまでも

ここにいたって仕方ない

そのまま東に飛んで

首都がどうなってるの

かを確かめたい...

あの黒雲の中に

世の中がこんなに

なっちまった原因が

あるかもしれない

んだ!

それを俺はどうしても

知りたいんだッ!!

...クソッ!!

よォ?

どうした小僧?

ずいぶん元気に

なったみてえたな

あー

ーん?

........

どうしたんだ?

ン...

外が少し

明るい...

...朝...

なんだわ...

...みんな...

起きてるんだ

テル君...

おばさん...

どこ...?

ああっああ

!?

うあああわあ

ッ!!

なんだよッ!?

動けるようなったら俺に

ン殴る気だっ

動けるようになったら俺をプン殴る気だったのか...?

う..

...心底俺が

憎い...ってツラ

しやがって...

う〜ッぅ...ぅ

...オイオイ

お前が今そうして

られるのは誰の

おかげだ?大体

お前の薬の半分は

俺が必死で持ち帰って

やったんだぜッ

お前が倒れてる

間何があったか

ってことはもう

聞いてるだろ?

僕はお前に

助けてくれ

なんて頼んで

ないッ!!

頼んでなんか

ないッ!!

!?

何をやって

るのッ!?

ん...

ウッ!!

忘れてない

ぞッ!!お前

は意味のない

暴力をふるった

んだッ!!

その町の

暴徒と同じじゃ

ないかよオッ!!

ど..どうしたの?

やめなさいッ!!

フンッ!

...それも

そうだ...

確かにわざと

ケガさせたん

だったな.....

一発ぐらい殴らせ

てやるぜ......

それに.....

せっかく

治ってきた体に

またケガさせて

あの小娘に恨まれる

のもバカらしいぜ

や...やめ

なさいッ...

......

どうした?

...?

フンッ!

別に...なん

でもねえよ

どこまでも

ムカつく奴

だ...

おばさん!このお墓のとこにいるかと思ったんだけど...

花咲耶姫命

...最後に見た

傷頭の人の...???

あの姿...

忘れられない...

リュ...

リュウ...

..ホク

ホ...ク..サ

...イた..

...よ...

何を

言おうとして

たんだろう...

なんで炎に包まれ

て..あんな...

瀬戸さん

ッ!!

...本気で

あの黒雲の中に

行く気なのね

...ああ...

あんたはどう

するんだ...?

今は止まってる

ようだが今度あの

雲が動きたしたら

へタすりゃ伊豆

全体を覆いつくし

かねないぜ...

そうなりゃ当然

このへんも闇の

底だ...あの町

みたいに...

そうね...

あれ.....?

瀬戸さん..

どこ行ったん

だ...?

あ...

あったッ!!

...でも

...まさか!?

ホクサイ

って...

北斎でいいの

かな...

この

日本の神々

日本の神々

鳥居にかいて

あったアレ...

なんだろ?

木花咲耶姫命

そういえば...

なんか

宗教的な

ものがな...

そんな

あッ

瀬戸さんッ!

き...傷頭の

言ってたこと...

あの黒雲の

正体...

テル君ッ!

.....え?

も.....

もしかしたら

コ...

..コレかも

え?

...何?

よくわかんないよ...

ないよ..

え?

本の神?

傷頭?

黒雲の

き...傷頭の人が

言ってたの...

この異変が起きた

わけみたいな

ことを.....

傷頭...って

君たちが会ったって

いう...頭に手術跡

のある...?

そ..それから

...こうも...

リュウ...

龍が..なん...

とかって...

ボソボソ

しゃべってて

よくわからな

かったけど...

正体?

それで...

北斎:...が

どうとかって

この異変が起こった

理由だってッ!?

それがあの黒雲と

どういう......!?

確か...こんなこと

だったと思う...

だ..大地のエネルギー

のことをプリュウミャク!!

...って言って...

それで...

そのリュウ

ミャクが...

その国の

一番高い

ところから

どうとか

...って

この国で

一番

高い...

ところ

...うめんなみんなの

......

近藤県藤林さんの場合は、人生の人間関係は、安心して存在することができない。

近藤吉洲さんの執事人をもらえるみたいですからこそ強くするのは...。この間..

富士山・

そ..そんな

それじゃあの

黒雲や...

...あっ

この慶...

ど...どう

なってるのッ!?

なんなのッ!?

硫黄みたいな

このにおい!!

うわーッ

何アレッ!?

なんなのッ!?

どう

なってるよッ!?

.....

それじゃ...

僕が見た

あの.....

バカでかい

あッスゲエ見ろよ

見ろよ

フーヤン

火柱...

......そ

そんな...

そんなバカな...

...

そんなこと...

3日後

私は...

行かない

...わ

どうして

ッ!?

東京に行く

気はないわ

なぜなのッ!?

伊豆は海に沈んじゃう

力もしれないのにッ!!?

暴徒の町みたく黒雲に

呑まれちゃうかも

しれないのにッ!!

黒雲飛ぶけの方そのままれど

そのまま東京へ

行くのよッ!!

ここを

離れる気は

ないのよ...

そうね...

なんて言ったら

でも私は

ここに残る...

みんな......

ここに眠ってるし

ここは...

私の町なのよ

...だから

あなたたちは

先へ進みなさい

...あの黒雲

確かめるといいわ

それは止めないわ

...といっても

人生に絶望して

ただ死を待とうって

いうんじゃないの

ここに住んで...

また家を建てて...

何年かかっても...

少しずつでもいいから

この町を復興させて

いきたいの...:

こんなひどい状態をたった人とりでッ?

ひとりでッ!?

わかって...

ここにいたらし...死ぬかもしれないのにッ!!

しれないのにッ!!

仁村!

...ケッ

俺ひとり

あのババアと

ここに残ったって

しょうがねえだろ

あの黒雲の

奥.....

行くぜッ

もう必要ないわ

......これが

最後の注射よ

おばさん...

ありがとう

何から何まで...

なんて

お礼を

言ったら...

いいのよ...

それより

あのコのことで

あなたに話して

おきたいことが

あるのよ

え...?

よしッ

出発だッ!!

陸上自衛隊

エヘレハンドル

あのコを守ってね

お願いよ

さようなら

ッ!!

さようなら

おばさんッ!!

あなたたちの

心に深い

おとしている

闇...

この場所で

安らくことで、

少しでもその

闇は薄れて

くれたかしら

早くその

闇が全部

晴れる時が

来るといいわ

さようなら

それを

望んでるわ

さようなら

よしッ黒雲の

近くまで飛んでから

一気に昇れるとこ

まで上昇するッ!!

行くぞッ!!

見えて

来たッ!!

黒雲だッ!!

上昇するッ!!

第69話

「雲の中」

瀬戸さん...

そうか..

おばさんって

あの異変が

起こってから

瀬戸さんが

出会った

たったひとりの

心を許せる相手

だったんだな

あのコを

守ってね..

おばさん...

ずーっと上昇

してるのに全然

黒雲の壁が

とぎれねえじゃねえい!

ねえかッ!!

へタすると

この黒雲...

成層圏まで続い

てるかも知れ

ねえッ!!

よしッ!!

なんてこったッ!!

だったら黒雲の

薄そうなとこから

飛びこむまでだッ

探してくれッ!!

!!

キョロ

おいッ!!

あそこッ!!

よしッ!!

全員しっかり

つかまってろ

よッ!!

いよいよ中に

突っこむぜッ!!

!!

行くぞッ!!

...すごく

...暗い...

この黒雲の

下のどこかに

あの町が埋まっち

まってるんだな

ミン

ヘリは...

もちそうか?

この程度の

塵の濃さなら

なんとかな...

だがそっちでも

現在地と方角を

計器でチェック

しててくれ...目子ときりゃ!!

油断は禁物だ

ライトのきかない

塵の暗闇”..

闇夜より厄介だな...

迷子になっちまい

そうだ......

...

昨上宮往隊

...この

イヤな感じ

...

...同じ

だわ...

...うん

まるで同じ

時間の感覚も

自分自身の

存在さえもが

自分の居場所も

何から何まで

吸いとられていく

ような気がした

あの場所と...:

早くこの

黒雲を脱け

出たい...

ん...!?

なんだ!?

どれぐらい

飛んだ?

「三島」を越えて

「箱根」と「御殿場」

の間あたりだと

思うか...

よしッ少し

降下してみよう

あのへん塵が

薄いぞッ!!

そろそろ

下に富士が

見えて来ても

いいはずだ

!!

テル君...

なんか下の方に

光みたいなもの

が見えたよう

な...!?

!?

そっち

でも!?

おいッ

なんか変な音が

聞こえないか?

まるで雷鳴

みたいな...

...地表が

見えて来ても

よさそうなもん

だがこう視界が

悪くちゃな...

おいッ

目の前ッ!!

おい!しっかり

高度を見ててくれ!

地面に激突なんて

ゴメンだぜッ!!

えッ

ッ?

さゃああ

うわああ

なんとかでき

ねえのか!?

...ここですから

こ...降下ッ

ぅわあああ

えッ

ああ

なんだッ?ここはッ!!

た...大地が...!!

お気をつけ!

どうなっ

てるッ!?

計器を

見てくれッ!!

ここはどこ

だッ!?

なんてこった......

ま..

まるで地獄

...

まるで

この世の...

地の果て

終わり..

みたいだ...

あああぁ

っところ...

富士山

なのか...!?

何も...

み.....

見えるか!?

どっちに

向かってる!?

上だか下だかも

わからねえ

計器も役に

立たねえ...ッ

知るかッ多分

塵の中なんだ

ろうぜッ

光...が

だ..大地が...

燃えてる...

これじゃ...

どっかに着陸

しようったって

無理だ.....

飛び続ける

しかない

なんて光景

なんだ...

信じられる

カ...?

ここは...

ここは本当に

日本のどこか

なのか...?

やっぱり

富士...だ

富士だ

火山活動が

未だに収まらない

ほど大規模な噴火

だったんだッ!!

富士山の噴火

が世界をこんなに

しちまった原因

だったんだ!!

確かに...

俺たちが見てる

現象も黒雲の正体も

降り続ける塵も

すべて富士の

噴火のせいだと

考えりゃ説明が

つく.....

み...見た

じゃねえか

いくつもの

廃墟を...

沈んだ

伊豆を...

だが本当に

そうなのか?

これほど

大規模な現象

他に何があるって

いうんだ?

俺たち自衛隊すら

機能してねえんだ...

日本中がメチャクチャに

なってるとしか...

それに...

前に見たあの

活断層...

以前なんかの時に

「小田原あたりが揺れ

れば東海も続く」って

聞いたことがある

伊豆半島

フィリピン海プレート

富士の大爆発に

ともなう地震が

その周辺の断層に

たくわえられた

エネルギーの引き金

を引いたんだと

たら......

駿河トラフ

富士山の

大噴火と時を

同じくして

関東・東海沖が

次々と連鎖する

絶大型の地震が起きて丁目が

超プ哲の地震起きた可能性だっ

だって...ッ!!

富士の

大噴火に

超大型

地震...

い...いや

もしかしたら

大地震の方が

噴火を引き起こる

したのか..?

どっちにしろ

富士の大爆発に

超大地震.....

被害は壊滅的だ

それだけでも

充分に絶望的な

状況だが...

おまけに...

関東一円は暗黒の世界に

なっちまってるはずだ

なにしろ富士の大爆発が

偏西風に流された

なにしグ富士の大婚学が上空に噴き上げた塵が偏西風に流された結果、東海道から東に降り注い

東海道から東に降り注い

でるだろうからな...

東京は

暗黒の世界

だそうだッ!

大停電と

空を覆ってる

塵で真っ暗闇に

いろんな

噂が流れて

くるんた

嘘のような

話が

次々と..

嘘のような話が次々と...

僕らは

その噂を

確かめに

だがよ

火山活動は

明らかかもしれ

ねえが......

実際には俺たちの

知らないところで

もっと別の...

それだけが

すべての原因だ

って断定しちまう

のは早すぎや

しねえか...?

もしかしたら...

なんらかの科学的な

実験による大事故

かもしれないし...

あるいは原爆か

水爆.....

人為的に起こさ

れた異変じゃない

って確証はねえ

そういや

あんた..前に

SFとか

読んでたなッ

こ..こんな時に

何を.....ッ!!

もし仮に天災だと

したって例えば

隕石とか...いや

そんなものより

もっと超神秘的な

力か何かが...

ヘッ!!

それじゃあ

聞くがよ...

何が本当で

何が嘘だって

どうしてわかる

んだよッ?

まわりを

見てみろッ!!

テレビも新聞も

何もねえんだぜッ!!

こんな

闇の中にいてどうやったらわかるんだ?

わかるんだ!?

人間なんて

のは自分の目

以外に頼るもんが

なかったら

隣の家や

部屋で何が起きた

かって程度のことさえ

わからねえような

存在なんだぜッ

本来俺たちにゃ

テレビとかに頼らずに

数万キロも離れた先で

の出来事を知るなんて

こたあ不可能なんだッ

テレビとか

新聞やパソコン

なんかが発達した

情報化社会ってヤツ

じゃあそんなことは

忘れちまうがよッ

しかもその情報って

ヤツはイチイチ疑って

たらキリがねえから...

真実かどうかなんて関係なく

鵜呑みにする以外ねぇんだ

俺たちゃ

ものごとを

本当に判断する

にはあまりにも

小せえ存在

なんだよッ

無力

なんだよ

......

確かに...

確かに

僕らには何も

判断することは

できないかも

しれない

でも...でも

な...何か

見えるッ!!

なんだってッ!?

すぐ下ッ

あそこッ!!

あの炎に

照らされてる

とこッ!!

溶岩が

ちょうど

途切れてる

とこッ!!

もっと

降下してッ!!

もっとッ!!

あッ!!

...

あれって...!!

う...埋もれてて

ハッキリしねえが

俺たちが一緒

だった部隊

...カ?

そ...

そうだ!

見ろッ!!

火山弾か

何かにやられ

たんだッ!!

まてよ...

ここ

コースからして...

して...

そうだよッ!!

もともと俺たちの

もともと俺たちの部隊コースだって富士に...富士の駐屯地に向かって

駐屯地に向かって

たんだッ!!

富士の

駐屯地の

付近じゃ...

ないか?

噴火が異変の

原因かどうかは

おいとくが...

だがやはりここは富士だったんだッ!!

だったんだッ!!

それじゃ

ここ...

このあたりが

駐屯地の場所

だとして...

ふ..富士...

富士山はッ!?

どこなんだッ!?どの方角ソ?

どの方角ッ!?

探そうッ!!

!!

いやッ

これ以上は

もう...

この場をなんとか

離れることを

考えた方が...

こ...ここまで

来たんだッ!!

確かに...俺かに

僕らは何かを

判断するには

ちっぽけな存在

かもしれない...

世の中がどうなって

いるのか.....ッ!!

...み.....見た

からってわからない

がもしれないけど

......

僕には何もわからな

かもしれないけど...ッ!!

答えなんて出ないこと

かもしれないけど...

それでも......それても、

だけど...

だけど

僕は自分の

この目で

確かめたいッ!!

僕は

俺は見たいんだッ!!

自分のこの目で

この恐ろしい

出来事の正体を

.....ッ!!

この闇の奥で

何が起こってるの

かを......ッ!!

ノーツどのみららこー

どのどの離れみちなき手にやるこやがこからこっのの

からなきゃ

まま飛び続ける

しかねえか...

いずれにしろ...

さっきの駐屯地の

位置からすると

こっちの方角に

このまま飛んでりゃ

すぐ富士山に

フチ当たるはず

なんだが...ッ!!

こんな暗闇の

中じゃあ

なんにも...

俺たちは自力で

飛んでるはず

なのにまるで...

まるで

塵の奥に

吸いこまれて

くみてえに

錯覚しちまう

...

...イヤな...

感じだ.....

そうだ

みんな

死んだ...

友達ももとも

先生も

ノブオも

みんな

だけど時間は

戻せない...

修学旅行に

行く前の

自分には戻れつこ

ないんだ.....

トンネル

事故も

この異変も

病気も

時間も

死も

ちっぽけな

僕らの力じゃ

どうにも

ならない

事故も

天変地異も

病気も死も

先に起こることなんて人間には絶対こっかる

絶対にわかる

わけない...

そして仁村の

言うとおり

何万キロも先の

ことなんて

人間には

わかりやしない

だけど...

人間は

いつまでも

わからないもの

や理解できない

ことに怯える

しかないもの

だけど、そんな

こと言っても

仕方ないんだ

そこから目を

そむけたって...

僕があの闇に怯えて

破滅しかけたように

ホント...バカだった

...僕は

もう...

僕は何にも

惑わされたく

ないッ!!

確かに

がんばろうって

気持ちと一緒に

心の中に...

〝闇〟がある

あのトンネルにいた

僕の心を奥まで

侵食してしまった

...その〝闇〟は

確かに

僕の心には

葛藤が

あるんだ

多分...

ノブオも同じ

だったんだ

温か香め

そして...

ノブオは

消えて

しまった

だけど僕は

気づくことができた

この闇も

本当に

怖いものは

怖いからって...?恐ろしいならつてその中こうがあるのか

その中に何があるのか

見きわめようとしない

自分の心こそが

あの闇も

あの闇なんかより

ずっとずつと

恐ろしいんだッ!!

こんなもの

なんかじゃない

ど...!?

どういうことッ!?

今まで下の方に

見えてた炎が

急に.....

!?

き.....

消えた?

...のかッ!?

み......

見える...

!?

がけ

......

崖..だ

巨大な...

切り立った

崖...だッ!?

なんだか

ヤバそうだ

崖ぞいに飛べッ!

ずーっと先まで

果てしなく崖が

続いてる...

どこまで

...お

違う...

この崖の

向かい側に

ボヤッ....と

み...

見え...る

が...崖の

...ように...

見えるのは...

穴・

と...

途方もない

大きさの...

巨大な穴の

...淵に...

いるんだ...

本当...

遠くの...

方で......

かすかに

炎みたいな

光が...あれ

穴の向こう側!?

そ..そうだ...

バカデカい穴..だ

なんてスケールだ

こいつぁ...直径が

何十キロも...

そ...底が

見えねえ...

一体どれぐらい

深いんだ...?

光も届かねえ...

ブラックホール

みてえに

真っ黒だ.....

...まるで...

地球の中心にまで

続いてそうな.....

いや...まるで

黄泉の国...まで

続いててもおかしく

ねえ......

暗黒の...

巨大な穴

...だ...

それは.....

まさに...

地の底にまで

続いているような

地獄のフタが

そこで開いてある

かのような

...

世界

だった

限りない

闇と

静寂が

支配する

そしてそこには

途方もない

大きさの

深い...深い穴が

口を開けている

ばかりで...

駐屯地との位置関係や

へリの飛んできた距離から

本来そこにあるべき

富士山の姿は...

どこにも見あたらなかった

駐車地との位置関係や

ヘリの飛行距離などから

いくら割り出しても...

たとえ計算に、とれほどの

誤差があったとしても...

富士山の存在そのものさえ

否定するかのように

途方もなく巨大な

真っ黒い穴が

大地に口を開けていた

僕たちの飛んでいるあたりは

やはり富士山がそびえ立って

いるはずの場所だった

しかし、そこには

あの見慣れた富士の姿など

まったく見あたらないどころか

噴火ロッ!?

もしかしてこの穴...ッ富士山の噴火ロかッ!?

噴火ロかッ!?

そんな.....ッ!?

山全体を消し飛ばして

しまうほどの威力で爆発

したっていうのか..ッ!?

た.....だが

仮にこの穴が

噴火口だとして...

溶岩は?

噴煙は?

穴のまわりは

まだあんなに

燃えさかってるって

いうのに...ッ!?

穴の中は

静かだ...こんな

すぐ冷えちまう

もんカ?

まるで.....

すべてを呑みこみ

消してしまうような音が、

暗黒の巨大な穴...

僕たちのヘリは

その縁を恐る恐る

降下していった...

ヤバそうな

気配を感じたら

すぐ上昇する

高度計を

見といてくれ

穴の中は

不気味なほど

静かだった

深く......

途方もなく暗い

闇の中を......

ヘリは

水遠とも思える暗黒を

降下していった...

真っ暗だ...

もう穴の縁が

あんな遠くに...

まさか地下

何千メートル

しかし...

こいつぁ本当に噴火口

たと考えていいのか...!??

ひょっとしたら降ってきた

巨大隕石か何かでできた

大穴ってことも...

クソッ目の前に

ある光景を

見れば見るほど

わからなくなって

きやがる...

底が見えて

きそうな気配が

全然ない...

一体.....

どこまで...

テ..テル君...

...あ...

ああ...

何も.....

見えねえ...

闇...だ...

どこまで

も.....

だ..だめだ

も...もう

上昇しよう

穴の縁も

まったく

見えなく

なっちまった

このまま降りてったら

上に戻れなくなっちまう

ような気がして...

耐えられねえ...

...あ...

ああ...

これ以上は...

俺も御免だ...

その暗黒の穴は

本当に奈落の

底まで...

続いてる

みたいだった

...

僕らは皆

恐怖に身を

こわばらせていた...

そして一刻も早く

そこを抜け出し

たくなっていた

仁村ですら

......

人間の力では

人間の力ではどうしようもない光景を前にすると人間は恐怖する

光景を前にする人間は恐怖するんだ...

.人間なんて...

人間なんて

この世からフッと

闇の中に消えてしまう

ような...

...ちっぽけで

...

弱い生きものなの

かもしれない...

だけど...

それだから...

それだからこそ逆に

.こ...この闇

見てると...

ま.....

まるで...

ぼ..僕がここに

存在すること...

ぼ...僕だけじゃ

ない...せ...

瀬戸さんが...

ぼ・僕たちが生きて

ここに存在してること...

...き・奇蹟みたいだ

奇蹟だとしか...

なんだか...

瀬戸さんのぬくもりが...

自分自身が生きてるんだ

ということが.....僕は

無性にいくおしかった...

この

生きるもののない

狼のない静寂と死の

闇の世界の中で...

リの小さな

明かりだけが...か田くんっ!?

か細く光ってるに

違いない...

多分外から

自分たちを

見れたとしたら

こんな暗闇の中は、

もうたくさんだ!!

また少しでも黒雲が

また少しでも薄いとこがあればわかったのは

そこから外界へ

抜け出ようッ!!

なんとか

この一帯から

脱出するッ!!

体...

あの穴は

なんだったのか..?

大噴火の末に

変わり果てた

富士山の姿

だったのか...?

あるいは隕石か

何かが富士と

衝突してできた

個人なクレーター

だったのか...

そもそもすべての

出来事をたったひとつの

原因で説明できる"答え"

なんてものがありえるん

だろうか...

...?

僕には

わからない

何の言うとおり何年後

てその時テ

仁村の言うとおり何年後、この事態が収まったとしてその持テレビの

...

でも僕は今

でも僕は今この闇の中で自分の存在を感じることができる...

ことができ

「この方できる...それはこのヘリの明かりみたいに

それはこの人に助かりみたいにか細く小さくて

弱々し

存在かもしれ

ないけど

ちゃんと感じる

ことができる

んだ..

そう考えられて

初めて...僕は

花嫁で...僕はいつの間にか不思議に怪物の存在を感じなく

存在を感じなく

なっていた

ハハアア

ん...

ハハアア

第71話

ショッピング・センター

ぬ...抜け

たのかッ?!

抜け出たんだ

そうだッ!!出たんじ!!

あの黒雲から脱出したぜッ!!

やったッ!!

やったッ!!

!!

な...

な...ッなんだッ?!?

雪...!?

...?黒雲

から抜け出たら

こっちは雪...

...だってッ!?

いや...

まてよ...

雪:...雪::

じゃねえッ!!

まるきし雪に

見えるが薄い

灰色してやがる

それにヘリに当たっ

ても溶けねえッ!

灰だッ!!

は...

ど..どういう

ことなんだッ!?

東京に近づくほど

灰が大粒で量も多く

なってるってのか?

黒雲抜けたら

まるで別世界

じゃねえかッ!!

偏西風だ...

ハッ

そ.....

そうか...ッ!!

風がすごい量の

灰を東に流して

るんだ.....

僕らは恐ろしい

黒雲から生きて

脱出することが

できた.....

...どれほど

多くの灰が地面

に降り注いで

るんだろう

東京は

もう目前

ヘリは

高速道路らしい道に

そって飛んでいた

もうすぐ

もうすぐ帰れる...

父さん母さん

姉ちゃん...

無事で......

いてよ...

あと少しで

もうちょっとで

家だッ!!

カタ

...もう

...もう少しで...東京..

もう...

ちょっとで

え?

...?

瀬戸さん...?

大丈夫?

....うん

別に......

なんでもない...

あの黒雲の中の

大穴にちょっと

ビックリしちゃった

だけ...平気...

...ああ...

クソッ!!

おい...

見ろよッ!!

地面が

裂けて

きーてやがるッ!!クソッ!

...こりゃ

このへんには

どうも...

生きた人間の

気配...まったく

ねえな.....

...おい

それより

...?

ああ...

そういや気温が

だいぶ...

塵の雲が

上空で太陽を

さえぎってる

せいだ...

なんだか...

外の灰がまるで

本物の雪みてえに

......急に寒く

なってきてねえか

うう...

寒いぜ...

なんか

上着が必要

だな

ああ..それに

食料や水も

そろそろ...

伊豆を出る時に

集めたものや

オバサンにもらった

ものは僅かだしな...

どっかで

ひとまず

...

あれは...

...?

おいありゃ

郊外によくある

大型ショッピング・

センターってヤツ

じゃねえか...!?

そうだ

なんかある

かもしれねえッ

あれの屋上に

つけられるかッ

!?

ああ...

降りてみるか

チュ

中を調べてこよう...

こよう

武器はこれしか

ねえが...

もしこのへん

にも生き残りが

ればヘリの音に

気づいてるはず

そいつらが

黒雲に消えた町の

暴徒どもみてえな

奴らじゃねえって

保証はねえからな

岩田ッ!

ヘリはすぐ飛び

たてるように

しとけよッ!!

...小僧ッ

来いッ!!

まるで雪だぜッ!!

...

...気をつけろよ

カチ

なんて大粒

の灰だ...

雪にしか見え

ないな...

なんにせよもうすぐ東京デザな

東京だがな

......

どうした?

気分悪い

のか...?

......

なんでもない

平気.....

ドラゴンヘッド第7巻・

)BECO

す。

1998

ヤングマガジン1997年年第55号、第38号、200号、

第22号、第44号・第48号第50号、第32号、

年第2号、第5・6合併号、第7号の掲載分を収録

しました。

ヤンマガKCスペシャル係

議談社「ヤングマガジン」編集部

東京都文京区音羽21セールの

〈郵便番号112-8001

このつぎには、どんな作家のどん変

漫画を読みたいと、お考えですか。や

シャガKCスペシャル」にしてほしい

と思う作品がありましたら、「読後の感。

想」とあわせて、左記あてに、どしども

しお知らせください。

あなたは、この本を読んで、どんな

感想をおもちになりましたか。

編集部では、この本についての読者

のみなさまのご意見をおまちしていま

のお問い合わせは、やングマガシン編集部あてにお願いいたします

落下本・乱丁本は小社雑誌業務館にお送りください。送料小社負担

にてお取り替えします【電話】お客の品目になれ、この本について

○望月峯太郎1998年

本書の受断機会コレーニング作権法上。の例外を除き、禁じられています。

印刷所

製本所本村製本株式会社

東京都文学区首羽2112-2

郵便番号11218001

著者望月業太郎

発行者五十嵐隆夫

発行所株式会社講談社

定価はカバーに表示してあります。

1998年4月6日、第12回発行

ドラゴンヘッドの

ヤンマガKCスペシャルー!!

ISBN4-06-386731-2(ヤマ)

販売部03/539513608

豊国印刷株式会社

図書印刷株式会社

編集部03/5395-2461

何もってる

高毒言炎ネ土

inted.inJapar

そういえば、