DRAGONHEAD

ドラゴンヘッド

...峯太郎

望月峯太郎

講談社

...いいから

講談社創業90周年記念

【KOフェアニラッキーナンバー

そんなことをしていた

9784.063368192

...

講談社定価:本体514円(税別

ISBN4-O6-336819-X

雑誌42527-19

...9914E〈0〉

えーえーっと、

望月峯太郎Q

講談社

具月番大は

ヴェ

お6お

第76話、包帯の男...。

第22話・東方の火柱:

第2話、逸れる...い、発売品・社力、

第四話・嵐...

ヒュウ

ヒュウ

......?

...まわりに

うすいオレンジ色の

ガスみたいのが

かかってる...

...多分何かの

光学現象で

ああ見えるん

だろう...

前にも見たわ

あの不気味な

太陽...

...成層圏まで

達した黒雲の塵が

滞留して層をつくってる

からじゃねえか...?

ケッ...

寒いはず

だぜ...

この太陽じゃ

陽差しなんて

望めるわけねえ

フン.....

それどころかヘタ

するとこの先何年も

日本に夏は来ねえ

がもしれねえ...

このぶんだと

田畑は全滅...

そのうえ物資の

輸送もストップ

だろうから...

国じゅうで

食いもんに

困ってる...

おまけに降灰で

ダムや川もダメに

なっちまってるはず

だから飲み水だって...

.....この国は

終わりだぜ...

目に

浮かぶぜ

東京...

瀬戸さん...

大丈夫...?

どっか

ニュウ

ビューカ

そのショッピングセンター

の中はメチャクチャに

荒らされていた

このへんに住んでいた

人々が避難する時に全部

持ち出して行ったのか...

それとも暴徒と化した

人間たちの略奪にでも

あったのか...

いずれにせよ

悲惨な光景で

あっただろうことは

容易に想像できた

そんななかで...

人々がここにいて

にぎわっていたことを

伝えるような痕跡を

見つけたりすると

余計にこのショッピング・

センターのひと気の

なさや荒れ具合が

とても

寂しかった.....

...停電のせいで銀行のオンラインも停止...日本じゃう

停止...

銀行のオンラインも停止...日本じゅう金融も大パニックだな..

だな...

...ま..

それどころじゃ

ねえか...

どいつも今日を

生きるのに

精一杯...でよ

...ケツ

......

どうした?

仁村

何か見つけ

たのか?

ああ...

燃料入れたのに

このストーブ火が

つかねえんだ...

壊れちまってるの

カッ!?

カチカチ。

それより

そっちは

どうだ何か

見つけたか?

ああ

大漁だぜ

でけえ

建物だ...

よっぽど

あわてて持ち出した

んだろうな・探しゃあ

棚の裏とかによ...

・ダンボール箱

ごと残ってる品物も

あったぐれえだ...

フン..こりゃ

ひと晩といわず

当分この場所で

暮らしてえぐらい

だぜッ!

そうだ仁村ッ

その集めたもんの中に

何か火ダネになりそう

なもんはねえが...?

きっとしけってんだよ

このストーブ

ああ...

コイツ

使えよッ

遠慮すんな

俺たちゃ

金持ちだ

レジ探しや

まだかなり

集まるぜッ

フンッ

どうせ

つかい道

ねえんだ

ちょっと前まで

こじゃ皆が宝石やら

こぎれいな服なんかを

欲しがって...

自分を

飾ることに

懸命だったに

違いねえ...

...だが

こうなっちゃ

金も宝石も

金持ちも貧乏人も

なーんにも関係

ねえな...

そういや

小僧どもは?

まだなんか

探してんのか?

瀬戸さん?

キョ

さっきまで

すぐ近くにいた

のに...

...あ

どこ行った

んだ...?

なんでもない...

...瀬戸さん...

...どうかした?

...え?

テル君...

...?

...別に

瀬戸さん

なんでも

ないようには

見えないよ...

何か.....

も...もオッ

ホントなん

でもない...

うるさいよッ!

あたしのことは

ほっといてってばッ

...?

ぴん!!

ヒック!!

ラスの

ヒュー

この場所に来て

から...なんだか

瀬戸さんの様子が

おかしかった...

僕は別れ際

おばさんから

聞いたことを

思い出して

いた...

ぶてとき、

東方の外には

...おばさんに

聞いたんだ

...

瀬戸さんて...

病気なの?

...そうやって

眠気に襲われる

のは病気なんだ

あ..

...?

そんなんじゃ

.....病気...

なんて.....

...時々

時々.....

イヤなこととか

続くととても

眠くなって...

なの...

でも...

病気とかそう

いうのじゃ...

あたし:...

あたし...

あたしの

家族...もう

東京になんて

いないの...

え?

あたしの

お母さんも...

お父さんもこんな

ことになる1年半も

前に交通事故で

死んじゃったの

それで

その頃から

なの...

すごくイヤな

ことがあったり

ストレ

すぎた

スたまり

すると

すきたりするととても眠くなっちゃって...

自分でも

わかってるの...

現実逃避なのよ

悪夢だったから

ミューーーン

...ホントは

あたし...

ミーン

そんな...

東京に帰る

理由ないんだ

もちろん家は

あるし...一緒に

住んでたおばさんも

おじさんも大丈夫か

心配だから帰りたい

けど...

...でも

東京が近づくに

つれてなんだか

とても...怖く

なってきて...

だって...

友達もみんな

トンネルに埋まっ

ちゃったし...

帰ったって

何もない

から.....

こいつは

驚いた!!

酒じゃねぇ

ねえかッ!

それに

贈答用食品の

つめ合わせも

ヘッ

東京は目の

前だ...こいつで

今夜は景気よく

ーティ

いこうぜッ!!

酒でも飲んで

少しゃあ人間の

生活ってヤツを

取り戻さねえと

!?

地震ッ!!

だ......

大丈夫か...?

この建物......

しっかりしてそうに

見えたけど.....

......!

建物も心配

だが......

ずいぶん地鳴り

...でけえな

.一応

逃げ出す用意

を...

瀬戸さん..

これ以上揺れが

激しくなったら

リのところに

走ろう...

瀬戸さん

僕も...

僕も東京

帰るの怖い

んだ...

...東京は

どうなってるか

想像もつかない...

帰っても...

もし

東京の町が

そこに無かった

ら...

もー

...

父さんも

母さんも

姉ちゃんも...

家も潰れちゃって

帰るとこなんてだったの

なくなってたら

そう考えると

ものすごく

怖い.....

でも..それでも

一緒に...帰ろう

考えたくないけど

もし...もしそう

だったとしても

すごく怖いけど

...それでも...

見に...帰ろう

......!

...!見に?

.....何を?

メチャクチャな

町を......??

見るものなんか

ないかも...

それでも...

もし..帰っても...

そこに何もなくなって

たとしても......

だって........

瀬戸さんも僕も

僕ら二人

とも.....

他にどこにも

帰るとこなんて

ないじゃ

ないか

!!

そこにいたのかッ!!

おいッ!!お前ら早く屋上へ来いツ!

屋上〈来いッ!!

...エッ!?

!?

で...でかい...?!

うわあああッ!!

きゃああ

瀬戸さんッ!!

お...屋上

...ッ!!

お...屋上なんかに上がったら危ないんじゃ...ッ!!

あッ!!

クソッ!!

慣れっこに

なってたのが

不覚だったぜッ

こんなでけえ

とは...ッ!!

なんだあれまだ...シ!!

火柱ッ!?

富士が...

またシ!?

い..いや

富士とは

反対の

方角だッ!!

あっちは

...と...

東京の方

だッ!!

..ツ!!

東京

だってッ!?

うわあぁああッ!

ユニフ

急に...

静かになった

...?

よ...よしッ

い...急げッ!!

今のうちに

ヘリに乗り

こめッ!!

この建物につきは

いたら危ねえ

ひとまず

上空に逃げ

るんだッ!!

走れッ!!

せ.....

瀬戸さんッ!!

どうした

早く..

早く

乗りこめ

...ッ!!

光が..

...来る...

また...

飛ぶぞッ!!

また来る...ッ!!

同じだッ!!あの時と...!!

うわあああ!!

あれはなんだ!?

まるで世界がこんなになる直前に見た

あの火柱とそつくりおしまじゃ

おんなじだ

地震がおさまって

ヘリが着陸できて

からも...火柱は

東京の方角に

立ち続けていた

前に見たのは

富士山の噴火

だったとしても

ならあの反対の

万角にある

あれは...ぁれは

なんなんだ...?

58

あっ

第73話、

遠くの方を

大きな竜巻が

走っていた

畜生ッ!!

塵のせいで

まるで雨が

泥水だッ!!

これじゃ移動

どころか離陸

だってできるか

どうか...!!

チクショウ

イョロ

.....

.....

チッ

嵐になっても

火柱はずっと

東の空に立った

ままだった

...狂ってる

狂ってる...

...あたし

テル君...

さっきは

......

ごめんね

あたしだって

本当は

今すぐ東京

帰りたいんだ...だって

だって

こんなとこ

イヤだもの...

ひどいね

この世じゃ

ないみたい......

信じられない

上着

...は?

え?

忘れた

...

ふ...

何やってんだ

...オレ...

タメだ...

こんなズブぬれ

じゃ服も貸せ

ないや.....

中入ろ...

瀬戸さん

こんなとこで

呆けてても

ぬれて寒いだけ

なのに.....

テル君

もし...

もしもの

話だけど

もし.....

もしも

東京がダメに

なってて...

何もかも

ひどいことに

なってて...

テル君の家行ってもいいな...

いいかな...

私の家も...

学校も...

...もしも

もしも

何もかもが

なくなっちゃって

たとしたら...

あ...

おいでよ

ッ!!

ああッ

い..いやッ

僕の家だって

どうなってるか

わからないけど

もし..もしも

東京に着いて...

僕たちが家に

帰って...

もし...

本当に君の言う

ようなことに

なっていたと

したら...ッ!!

オレ..オレッ

迎えに行くよッ

君のとこッ!!

必ず

迎えに行く

から...ッ!!

!!

なんだ

...ッ!?

いつの間に

こんなに

水が...!?

どうなってんだッ!?

し・下が水びたし

じゃねえか..ッ!?

うッ

この雨のせいで...!?

そ...外が

川になって

やがる...ッ!!

はッ!!

岩田ッ!!

タメだッ警告灯が

点減しっぱなしだ!!

つ...墜落

しちまうッ!!

ここまで

飛べてたのが

奇跡だったん

だ...ッ!!

舵がとれねえッ!!

岩...

うわッ!!

ゲホゲホッ

ゴホゲホッ

!?

そうだッ!

アイツらは

...ッ!?

どどうなっていな...ッうっ...ッ!?

わからない

とにかく建物の中に

すごい勢いで水が

流れこんでるッ!!

うッ

し...

下の階が...

だ...だめだッセラ...

上に行こうッ!!

キャアアッ

うわああッ

ハァァ

ハァァ

クソッ!!

なんとかヘリの

とこまで行かない

と.....ッ!!!

せ..瀬戸さんッ

とりあえず...

お..屋上に逃げる

んだ......

ッ!!

ゼエゼエ

ゼエゼエ

ゼエゼエ

ハハアハア

ハアハア

お...

おいッ!!

た...竜巻が!!こっちに来る!!

に.....

逃げろッ!!

ハァァ

ハアハア

た...

助か...

わああぁ

テル君ッ!!

待って...ッ!!

テ...テル君が...ッ!!

テル君がッ!!

無理だッ!!

こっちまでやっしっ

やられちまうッ!!

ダメだッ!!

ダメだッ!!

待ってッ!!

う...

ゲッ

ゲホッ

いッ...

キズキ

ヘリは...?

せ...

瀬戸さん

...!?

う...う

ハッ

わッ

た...た...

竜巻が

こんな

近く...!!

に..に逃げなきゃ...

きゃ...

で..でも

一体...

ど...どこ

に..!?

ハハア

ハアハア

くッ

アア

ち...

ちくしょう

ちくしょう

どう

すりゃ...

ど...

どうすりゃ

いいんだ

ハァァ

ハハアア

か...

神様ッ

か...神様

神様...

た..耐えて

くれ..っ...

つぶれないで

くれ...

く.....

来る...

う...

わあああ

ヒッ

わあああ

!!

!?

うわああ

どうなってるッ

雨で灰が流れて

外がよく見え

ねえ...ッ!?

テル君ッ!!

テル君ッ!!

う...

オエッダが

ここ...

ここ...

は...?

へ...?

...せ...

瀬戸さ..

..な

流され...た?

遠く...に?

...そ

ど..どのくらい

の...誰...離?

どこにも...

さっきの...

エ・エレベーター

の中から放り

出されて...

激流

...に?

...ふふ

そんな...

ショッピング・

センター

なんて...

ひ...ひどい

なぜ......

どうして何度も

何度もこんな

ひどい目に...

も...

もうちょっとで

東京...だった

のに......

家.....

だったのに

...

チクショウ...

チクショウッ

チクショウッ!!

ハアア

おー

瀬戸さー

さすが

第74話

「使わなか

ハハア

ハァァ

ハハア

ハアハア

うわああ

ゴガボボ

ゲココ

ボボボ

ゲボッ

コホッ

ゲホッ

ゲエッ

ゲッゲー

うううッ!!

くッ

セエゼエ

ゼエゼエ

流れが

急だし足も

つかない...

あ...いいっ!

アア

く...

うう...

アア

ち..くしょ...

ものすごく

痛い...

ハァァ

.....でも

よく..あの

大竜巻から

...俺....

ハアハア

ちきしょ...

...なんて

気味悪い空

なんだ...

ううう

...さ

寒い...

ん...

...

眠ってた

のか...

ど...どの

くらい...

.....

...?

・痛くて

水の中に突っこん

たのが

......!?

水の中に突っこんどいたのが湿布がわりにでもなったのかな......?

眠ってた間に

う..腕の痛みが

少し...マシに

なってる...?

へリ...

ヘリはどう

したんだ...

あの

大竜巻に

〈リか巻きこま

れてたりなんて

こと...

くそッ!!

ひ...火でも

焚ければ...

目印にでも

できるんだ

けど...

ここじゃ...

なんで..探しに

来てくれないんだ

...まさか

僕はここだ

おーーーッ

お...

ダホッゲホッ

のどが

のどが

カラカラに

渇いてて

声が...

み...みず

ゲエッ

!!

!?

なんだ...

この水..!?

は...

灰...だ

灰がまじって

る......

ウップッ

ゲッ

ゲエッ

の..飲めないッ

こんなの...

の...のどが

余計に.....

のどが...

ヒリヒリする

......

ハハアア

ハハハアアア

.....

クソッ

体なんなんだ...

なんなんだあの

火柱は.....

あの下は

体どんなに

なってるって

いうんだ...

まるで

.....

まるで

世界が終わった

んだってことを

伝えるための...

”のろしみたい

に見える...

...本当に

その火柱は

この世の

終焉を伝える

〝のろし〟のように

見えた......

だけど

だけど、その〝のろし〟は

僕の未来に...::

僕らの未来にとって、

ある

別の意味を

持ったものだったんだ

けれど

けれど

それを

僕が知るのは

ずっと

ずっと先...

この「旅」が

終わりを迎える頃

だったんだー

ハアア

ハア

ゲホッ

グホッゲホッ

ゼエゼーゼー

ま...

まだ...

い...

生きて

る...

フ...

フフ...

こ..これ

だけの目に

違って...

ぼ..僕は

い...

生き残って

る.....

死ぬって...

どういうん

だろう...

...いつだって

父さん母さんに

心配させること

ばかりして...

姉ちゃんとも

ケンカばっかり...

後悔すること

ばかりだから?

そうい

も...物心ついた頃

いつか

ああ...でも

もっと小さい頃は

そんなことすら

考えてなかった...

怖いんだろうか...なんで怖い

なんで怖いん

だ...?

自分は死ぬんだ

...って考えて

無性に怖かった...

あの頃は...

ただ...

ただ

まるでその闇から

冷たい手が出て来て...

その手につかまれだら

自分の命なんか

ひとたまりもない

ような気がして...

暗闇が怖かった

あれは...

なんでかな

まだ何もわからない

子供だったのに...

不思議と

不思議と暗い闇の奥に死の影を感じて怖かった...

怖かった...

流されてから

どの位たってるのか...

また僕は眠っていた

みたいだった...

意識が戻ると

まわりにあった水は

ほとんど引いて

消えていた

アア

ハハアア

ハアア

ゼセエエ

こんなに

水が引いてる

なんて...

一体どれ位?そんなに長い間眠ってしまってたのか...

のか...

僕はかなり

流されていた

ようだった

ズブ

ハア

ゼゼエエ

ゼエエ

やった...おそこ...あそこだッ!!

メ..メチャ

クチャに崩れ

てる...!!

ハハア

せ...瀬戸

さんッ!?

みんな...

どこに...!?

なんだ

コレ...

......

指して

る..

ここにも

...?

あっち

ハアア

なんだあれ..?

ゼエゼエ

...お?

お...!?

そんなッ!?そ...

墜ち

...?

た...

...

...??

そ...

そんな

...ッ!?

せ...

瀬戸さ..

...ッ?

み...みん

な...ッ!?

!!ど!

どうなってん

だよおおッ!?

いちゃーんは

当時代の

わたし、

どこに

みんな...

どこかにみんな

い..いるはずだ

い..生きてるはず

...だって..め

目印が.....

生きてる

はずだッ!!

...

瀬戸

さー

えええっ

〈リの反対

側に...

何.....

これ...?

...な

なんだよ

これ...

これじゃ

まる..で...

あの......人...

人......?

そんな...

そんな

こ..これじゃ

まるで...

基...???

そんな...

そんなッ

なんなんだあああッ!!

畜生なんなんだあああッ

ううわああ

ううああッ

あううあああ

わああううッ

ああッ

わあああぁぁぁ

!!

ぐっ

ハァァ

また...

死んだ...

みんな...

みんな

死んだ...

ポタ

でも僕は

い......

生き残って...

...る...

生きている...

...

.......岩田

岩田.....

岩田が

死んだ...

あれが

...あれが

あれが

「死」...

死ぬって

いつことは

ああいうこと

なんだ...

「死」...

なんだ!!

........

こ...

これ...ッ!!

これって...

.....ッ!?

!!

せ...

瀬戸さんたち

が...ッ!?

そ..そうだッ!!

瀬戸さんたちが

僕への目印に..ッ

の...の

飲みもの

飲みもの!!

だッ!!

アア

ハァァ

ちきしょう

......

僕がここに

戻ってくるまでに

どれくらい時間が

かかったんだ!?

ぶ...無事

なんだ.....

瀬戸さんたち

......

...この地図

瀬戸さんたちが先に

東京に向かったって

いうメッセージだ..

瀬戸さんたち

きっとここで僕のこと

捜してくれてたんだ...

でもへりも墜落しちゃってた

から...いつまでも

こんな所で僕を待ってても

いずれ自分たちだって

危なくなるだろうから

そうだきっと

そうだきっと二人で東京に向かったんだ...!!

東京に

...ッ!!

死ぬなんて

..あの人

泥で

汚れてない

服を探した

腹の足しに

なりそうな

ものは何も

見つからな

かった...

食べものや水...また手に入れなくちゃ..

くちゃ...

人の命を奪うのも

神様のやること

なんだろうけど...

神様はまだ

僕のことを

殺さない...

...ヘリがこんな壊れてて瀬戸さんだちケガなかったんだろうか...

だろうか...

...もし

もし本当に

神様っているんなら

......神様ツ

お願いだ

瀬戸さんを奪ったり

しないでくれ

それに僕の家族...

それにみんな

みんな...

瀬戸さんたちは

瀬戸さんたちにどのくらい先を歩いてるんだろうか...

だろうか...

遅くなかったのかな...

進むにつれて

塵が...

また

降ってきた

...

瀬戸さ

仁村あ

瀬戸さー

んッ!!

ハアア

第76話「包帯

アア

ほんとにどの位

先を行ってるん

だろう.....

「人も

こ人も通ったんんをろうか...

ゼエゼエ

魚がみんな

死んでる...

まるで......

昼も夜もない

地獄の荒野を...

歩いてる

気がした

チャプ

ショッピング見つけた飲みものも

これで終わりだ...

進むうちに

どんどん黒雲が

濃くなり

寒くなってきた

道路情報

本当に

死んだなんて

通行

あの人...由が...

岩田が...

死んだなんて

ゼゼ

ェェ

ゼゼ

エエ

な..なんで

こんなとこに

...船...

つ...津波で

ここまで...?

このへん...

内陸部だと思って

歩いてたけど...

海が近いのか

.?

火柱が.....

いつの間にか

消え..て...”る

...

うう

ハハアア

くっ...

ち......

ちくしょ...

イヤな感じだ

ど..どのへん

まで...き...

来たんだ...

ショ...

ハアハア

ショッピング・センター

出てから..もう...

ずいぶん歩いたはず

...だけど...

せ..瀬戸さんたちに

全然会えない...

なんだか

どんどん暗くなって

気味悪い感じに

なってく気がする...

...

眠そ

眠そ歩かわ感っのいなか覚だ間たりん

は..八王子か

調布あたりまで

来てると思うんだ

けど......

ここらへんって...

3.

だめ...だ

瀬戸さん...

どこにいるんだよ

ハァァ

東京は

暗黒の世界だ

そうだッ!

大停電と

空を覆う黒雲で

真っ暗闇に

なってて......

ハァァ

そんな...

ひ......

人...?

...人ッ!?

こっ...

こんなところ

にッ!?

に..仁村?

せ...瀬戸さ

えッ!?

ウウウッ

えっ!?

だ...誰ッ

な...なんで

そんなケガッ!?

ううわッ

この

異変のせ

ウ...ウッ

だ......

誰なんだ!?

ほ.他に人は

?こここ

ハアア

ここは...!?

と..東京...

東京の近く

なのか...ッ!?

東...キョ?

東・キョッ

だっ...て

...ッ!?

...?

あ...

ジ..ゴクだッ!!

あんな...

とこ...

あんなとこ...

人間の住む所

じゃないッ

え...ッ!?

逃げて来た

......

だからお...

俺は脱出してほこレビッ!!

来たんだッ!!

あ..あんな

どうあんな

ところにいたら

人間じゃ...

なくなる

で..でもッ

ああッ!!

.....ジ

...ゴク?

脱出して

来た...?

お...俺は

まだこんなとこクロクロしてて

またこウロウロしてて...ッ!!

ち...畜生ッ

オレ...俺は

本当はあそこに戻り

たいんだッ!!

やっと......

やっとここまで

逃げて来ること

できたのに

あ..あそこは

本当は天国

なんだ...ッ!!

それなのに戻りたくて...戻りにくてよち

戻りたくて仕方なくて......こ・地獄なんか

じ...地獄なんか

じゃないッ!!

!!

ちくしょうっ!!

なんてことだ~ッ!!

チクショッ!!

な.....なんてことだ...

あ...

ナの

あ...ま...ッ寺って

待ってく...

コローーー!!

ゼゼ

エエ

に.....

逃げ出して

来た...?

天..国?

ハアア

3ロ

お...

おいッ!!

待って...ッ

ハアハア

その

ハァァ

ウウウッ

アア

え?

えッ!?

ゼゼ

エエ

ゼゼ

エエ

ゼエエ

ゼーゼー

ゼー

ゼー

ゼエエ

ゼエエ

お..おいッ!?

おいッ!?

ど...どう

したんだよッ!?

息してないッ!!

おいッ!おいツ!?

返事をしてくれ!!

ちくしょ...

う...動か

ないッ...

ゼエゼエ

なんだよ..

が..崖から

落ちて

きゅ...

急に心臓

発作を

ッ?!

し...心臓が

止まってる..ッ!?

ゼエゼエ

そんな...

な...なんだよッ!?

ちくしょッ!!

う..嘘だろッ!?

死んでるッ!!

なんなんだ..

地獄...天国?

傷だらけで...

逃げて来た?

人に会えたのに...やっと会えだのに...出会ってすぐに死ぬだなんて..

死ぬだなんて

会えたのに

僕は男の

持っていたカバン

から水の入った

ペットボトルを

見つけた...

...薬....か

あれだけケガ

してたんだもんな

...でもちゃんと

病院が残ってる

のか......?

それに

どうしてあんな

包帯だらけのまま

ひとりでっ

とこを歩いてたん

だろう...

誰...

なんだ

んな

あの男は一体

ろう......

あの男になんだったんだろう...なぜ東京から逃げて

東京から逃げて

来たんだ...

ハア

水を飲めた

せいか...また

なんとか歩き続け

られるけど...

ハァァ

高い建物が

多くなってきた..

ここの上からなら

先の方まで見わた

せるかな...

ハハア

ハハア

なんだろう

.....?

町の明かりとか

そんなのじゃ

ないことは

すぐに

わかった

向かって

右の方角に...

それもすごい

広範囲に

巨大で奇妙な

光が

大地を包んでいる

のが見えた...

なんだろう

...?

ハァァ

進むほどに

高いビルが

どんどん

増えていった

ここ...

このへん...知ってる

ここ...

ここも

津波に...

こんなとこ

まで...

海に...

うう

くッ...

みんな...!海の底に...!

ううぅうぅ

ゼセエエ

僕は立ち止まる

ことが

できなかった

ゼセエエ

体の疲れは

限界に来てた

けど...

進む足を

止められなかった

歩いた

ずっと...

かなりの

距離...

そうなんだ...

こんな光景

...わかってた

わかってたこと

だったけど...

だけど...

もうここは...

東京区は

ここは..もう...

あの時から

やっと...

寝るは父!

迷惑しました

不定のメドル

女つまでここを相舞

やっと...

やっと...

帰って来た...ッ!!

僕は.....帰って

来たんだッ!!!

東京...

しかし...

速熱は

埋まって

る...

灰に...

どこも

それに...

どこにも

人の気配

なんて...

みんな...

どこにいるんだ!?

どうして人の姿が

ひとつも見えないんだ!?

東京に住んでた

人たちは.....

......東京に

いた人たちは...

みんな...どこに消えたんだッ?

たんだッ!?

ドラゴンヘッド飲料を

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東京都文学区音羽2ー12-2

講談社「ヤングマガジン」編集部

「郵便番号11218001

〈ヤングマガジン1998年第13号、第15号、弟17号、

第23号、第25号、弟の号、第29号、第31号、弟33号、

第55号、第38号、「第46号の掲載分を収録しました。

ヤンマガKC係

ヤンマガKCスペシャルー!!

ドラゴンヘッド&

1999年9月6日(第1風発行

定価はカバーに表示してあります。

著者望月峯太郎

発行者五十嵐隆夫

発行所株式会社講談社

印刷所

製本所_永井製本株式会社

◎望月業太郎「1999年

本書の無断規写コピーは素作権法上での例外を除き、焼じられています。

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...無事、東京に帰還した

先日、東京に帰国した国と連携することが、

望月家大郎