マイン...

trgonheod

―――氷世紀

望月峯太郎

...

9784.06336826

P29979005146

雑誌,42527-26

ISBN4-06-336826-2

C9979、#514E〈O〉

講談社定価、本体814円(税別)

...

KBフェアニッキーナンバー

講談社創業90周年記念

ke

製月峯大郎

講談社

望月峯太郎〇

...

第77話・音...10

話・立入禁止区域:

幻話・地下の住人...

...以前、第8話、帰る場所...た

第78話・地下世界...$6

:101第83話・恐怖ジャンキー

第80話・倉庫...

第79

修学旅行の帰り

原因不明の

大里変が起きた

でも僕は

東京に帰って来た

東京に

ゴウン

ウン

今みたいな

風向きの時

だけ聞こえる

.音が

何...だろう?

なんの音

だろう...?

どこから...?

ダメだすごい疲れた

休まな

きゃ...

第77話

「苦い

ビルが...

将棋倒し

だ...

見える範囲は

どこも...!壊滅

状態..だ...

僕の家

僕の家は

どうなってるのか

......

いくら僕の目が

暗闇に慣れていると

いってもさすがに

僕の家の方がどう

なってるかなんて

わからなかった...

ふふ...

なんだよ...

あんなイヤだった

闇のせいでかえって

希望を持てることも

あるだなんて...

なんてこったの

瀬戸さんや

仁村は...

僕より先に

ここに

たどりついてる

はずなんだ...

瀬戸さん

二人とも...

一体この

真っ暗闇の東京の

どこにいるんだよッ

瀬戸さん

もし..もしも

東京に着いて

僕たちが家に

帰って...

本当に

君の言う

ようなことに

ようなことになっていたとしたら...ッ

オレ..オレッ

迎えに

行くよッ

君のとこッ

迎えに

行くから

...ッ!!

約束したんだ

...

...でも

そうだ

俺...

なんで僕はずっと

一緒だったのに

瀬戸さん家を

知らないんだ

家に帰ろう!

そして学校にも

行ってみるんだ...

そしたら瀬戸さんの

家もわかるはずだ!

行こう...

だめだ

水も食べものも

何も残ってない

家まで...

もつか...

ハハアア

ハハアア

塵が降り

積もってて

よかったかも...

どこも人間で

にぎわってたはず

なんだ...死体の

数はこんなもん

じゃないはず...

塵が死体の

多くを隠して

くれてなきゃ

多分きっと

分だって

こんな中を前に

進むことなんて

耐えられない...

...考え方に

よっては...

ポチャ

..水

残り

これっぽっち

飲んだら

終わりだ...

非常災害避難民の皆さんへ

この地域には

避難勧告が出ています

政府には大規模災害対策関係関係なく議

が設置されています

海外派遣による救援隊も到着しました。

協力してすみやかに避難してくださ

流言・デマに揺わされないようにすを

してください

緊急事態は終わりました。

大規模災害特別対策委員会

防災東

ビラ?

なんだこれ

これ..いつ

いつ撒かれた

んだ...

大規模災害

...対策...

委員会?

宗墾芸枷戦繊此「Gmmer

大規模災害

鉄砲特徴世業界ミサー

してください

鍔姫・トレ以額それぞれ

望月コレやなみんと製造

選太烏賀!!HAR経営の

名離離れにしてかや

営業しちゃ最近は加えまで

この地域には

剣道屋に近づいてくれた

!!

うう

うわぁあああッ!

ううわああ

うわーうわうわ―

ゼエエ

ゼゼエエエ

ゼゼエエ

ゼゼエエ

ゼエ

ふ...

考えてみりゃ

どの建物も

ボロボロで

高いビルの

下を歩くのは

危険なんだ...

でも...

東京はどこ

歩いたって

ビルばかりだ

家までの

安全な道

なんて...

ギャー

ゼエェ

ゼセエエ

ギャーギャ―

ゼエゼエ

フン...でも僕は

死ぬもんか...

ギャー

クソ...

まるで...僕が

死ぬのを大群で

待ってるみたいだ...

お前らの

エサには

ならないぞ

ゼエゼエ

セエゼエ

ちくしょ...

足がもつれて

前に...

ゼエゼエ

どこに

何も食べて

ないから...

力が......

どこに

救援隊なんか

が.....

緊急事態は

終わったなんて

......

ゼゼエエ

ゼゼエエ

こんな

ビラ...

ちきしょう...

ゼゼエエ

...なんだ?

なんの..音?

...ビルが

崩れてる

どこ.....

から...?

...音?

さっき

休んでた

時にも...

...下

!?

下から?

地面の

っ!!下!?

なんだろう

...?

なんだろう

...?

この奥から聞こえる...

ハア

どうする

どうする?

気になる...

でも何の音か

わからない

ただ地下鉄の

トンネルが

崩れてるだけかも

それとも水道管が

破裂して水が...

そんなことより

早く家に帰ること

の方が...

スペ

声が!?

地鳴り

わ...

みたいな音に

まじって

かすかにひと...

人の声が...ッ!?

の声が聞こえるッ!!

いッ!!

おー誰かー

誰かいるの

かー

!?

おー

こたえてくれーッ!!

おーい

おー

おー

...だめだッ!!

僕の声聞こえ

ないのか!?

人間が...火間がいるんだッ!!

でも確かに

他の...他の

音にまじって

人の話し声が

聞こえる...!!

下に人がいるんだッ!!

ゼセエエ

ゼエエ

ボッ

ゼセ

エエ

ゼセエエ

地下は地上より

安全なのかも

瀬戸さんや

僕が.....

生き残った

ように...

...でも

...もし

もし地下へ

降りて行って

途中で壁や天井が

崩れてきたら...

それに中はまた

あのトンネルと

同じ暗闇だ...

いや...

僕は

平気だ

僕は

死なない

ズドド

ゴオ

行くぞ..ッ

ずっと生き

残ってる

第18話

「地下地球の

行くぞッ

サラサラ

...

ウォォ

奥......

もっと奥から

だ...地鳴り

みたいな音・

線路の奥の

方から...

ポッポッ

声も...

運が悪ければ

天井が崩れて

ここで生き埋めに

なって死ぬかも

しれないのに

瀬戸さんにも

会えず家に帰る

こともできなく

なるかもしれない

のに...

人がいる気配は...

僕をどんどん

どんどん奥へと

進ませた...

ズド

真っ暗だ

でも音も声も

奥から...もっと

もっと奥から...

だけど...

なんだろうこの

温度差......?

外はろくに陽も

差さないから

冬みた

いに寒く

なってるのに

地下はまるで

真夏みたいな

暑さに早変わり

だ......?

なんだか

似てる...

最初閉じ

こめられてた

トンネルの

時と...

.....

ボソボソ

ハハア

ち...近い

地鳴りみたいな

音はもっと奥から

みたいだけど

話し声はすぐ

そばからだ...

ボソ

ゼエエ

何しゃべってるか

わからないけどッ

あれは..あれば

あきらかに人の

話し声だッ!!

ゼエセエ

ゼエエ

えっ...?

ふた手から

話し声が...?

どっちにも

人が...ッ!?

何人も人が

いるのか...!?

ギリギリ

声はすぐ近く

なのになんで

こたえてくれない

んだ...ッ!?

ゼゼエエ

ゼエゼエ

ゼエエ

...え

ホンホッホンボン

ゼエエ

ゼエエ

ラジ...オ?

「ド

じゃあっちの

通路からの

声も...?

ハッ!そうだッ

ラジオにしたって...

ほ...放送を

やってる...!?

放送してるって

ことは生きた

人間が...!?

でもなんで

こんなとこに

ラジオなんて

.....

け...聴け

傷つ...た迷子の

...同志よ...

闇は私の..一部だ

そし...お前の...

一部で..も・ある...

闇は...歓迎..てい

...る...!!こ..

...来い...

もっと...葵..

そこ...に...

まったく

わからな

かった...

一体誰がここに

ラジオを置いて、生きたことが

誰が誰に向けて

放送しているのか

...が

ある...

ただひとつ

わかることは

これを放送している

生きた人間が

いるということだ

どこかに

生きている人間が

いるってことだ...!!

ゼエエ

ゼエエ

よく...よく

わからないけど、

誰かが何か意図が

あってここにラジオ

置いてんだ!!

ハア

ででも

なんのためにッ!?

一体誰...が!?

...や...

...は...

難し...

しっ...

...聴け...

迷子の同志

そ...こは...

破滅の...のも...

美し...夢..も...

...は.....きけ...

「立人禁止区域」

第79話

ゼエエ

ヨロヨロ

ゼエゼエ

ハア

わ...我々を

わ...うん...操る...カ....が..闇..は・

ゼゼエエエ

ホホッ

...恐れ...るな

ここ...!!こは...

悟り:ある...

ゼエエ

ゼエエ

同じ...だ

こっちの方

からの声も...

ラジオ...が同じ

放送を...

来い...

奥...

地下の...この

...

私..はいる...

こんな

地下に?

誰が...!?

来い...

来...い

一体誰に

向けて...

なんの目的で

...

ボブッ

ハハア

ハアハア

アア

アア

もっと...

奥からも

同じ声が...

この先にも

ずっとラジオが

置いてあるのか?

...なぜッ!?

それに...じゃあ

あの地鳴りみたいな

音は...一体....

ボソボソ

これっ

この放送という

地鳴りみたいな音と

奥に何かがあるんだ

・絶対ッ

...ッ!!

そして、この地下のどこがいるものかといるッ!!

そうとしか

......思え

ないッ!!

ボソ

ここにも

またラジオが...

やっぱり何者かが

意図的にラジオ

やっぱり何者だが意図的にラジオを間隔あけて置いてるんだ...

んだ...

もっともつと

先からも...

まるで

奥へ奥へと

導こうとしてる

みたいに...

ポンギン

ゼエエ

こっち...

から...?

...下...

...

...

...音は

この下から

だ...

ゴォオ

どんどん地下

深く...降りてく

けど..

大丈夫か...?

......

ゼエエ

ホーム...

また地下鉄の

ホームだ

...

ぜせ

こんな

こんな地下

にもまた

地下鉄の

路線が...?

東京の地下って

こんな複雑に

いろいろ交差

ラジオだ

ホッホッ

どこまで......

どこまで続くんだ

この音...

きりが

ない...

?行き

止まり!?

でも...

声も音も

この先から

...

...あ

あそこだ

あの隙間の

奥から......

ホッ

一体...!?

うッ!?

あ..熱っ

な..なんだッ!?

中から熱気

が.....ッ!?

マスクの上から

でもわかる...

このニオイは

...

コメ

ゴウ

一体なん

なんだッ!?

”オ

何か...

見える...

ずっと..

ずっと下だ

ものすごく

明かり...!?

真っ暗な

はずの地下深く

に..明かり?

えッ!?

あ...

あれは...ッ!?

...う

そ...

そんな...

...ッ!?

そんなこと

あるわけ...!?

嘘だ!?

ででもッお...

おんなじだッ!!

ふ...富士で見た

光景と......!!

東京都心部の

地下になんで

地下になんこんな溶岩流が......

ど...どういうことなんだッ!!

こんな都会の

ど真ん中に火山帯が

できてるなんて

.....ッ!?

東京は

...!?

な何が

起きてる

んだッ!?

......

ああぁあああ

サラサラは、

ハアハア

ゼゼセ

エエチ

どれくらいの

時間...歩き

続けただろう...

僕はどんどん

地下の奥へと

迷いこんで

行ってしまった

ハアア

どこをどう

歩いたのか...

気づくとそこは

奇妙な落書きに

かこまれた

地下空間へと

変貌していた

な.....

なんだこれ?

...こんな

地下の奥に

...

落書き...?

こんな地下深く

で......

...?

コレ...

コレって...

前に.....

どこかで..

明かり...

照明だ!!

奥に

明かりが...

それにまた

ラジオの声も

...ッ!!

電気.....

電気が...

こ..ここ?

ここは?

ここはどこ

なんだ...!?

なんでここだけ

こんなに明るく

...ッ!?

なんか

おかしい...

どうなってんだ

......?

なんでなんだッ!?

このへん...ひどく

崩れてるところも

ほとんどないし...

今まで歩いて

来たところに

比べて...全然

被害がないじゃ

ないか!?

業務用施設につき

素材用施設につき関係者以外の者の

え...立人を禁じます。

ゼエ

ラジオの声は

...この通路の

奥からだ

薬務用施設につき

関係者以外の者の

次人を禁じます。

駅の施設?

...こんなとこ

世の中がこんなに

ならなければ気にも

とめなかったん

だろうけど...

家務用施設につき

最初は最後に関係者以外の者の

12人を感じます。

こう

なったら

どこまでも声

追ってやる

期間の

立入禁止

はずなたま前の

はっはっ

緊急の場合を除き

¡家公安委員

管理区域

......

......!

ジッ...

ボソボソ

何か...変だ

こんな掘りっぱなし

の通路...それに

ここ...え

駅の...何かの

施設じゃないの

カ......

ドアに書いてあった

あった..国家

公安...委員会・

て...

立入禁止

有事の際を除き

関係者以外の立人を築する

許可なく立入った場合

法律により罰せられます

ハアハア

有事?

この通路...

どう見ても

単純にただ

単純にただ下水道とかに通じてるものとは思えない...

第80話

なんなんだ?

どこに通じてる

んだここ...

ゼエエ

セエセエ

ゼエエ

どこまで

続いてるんだ

この通路...

ドア...

...

ゼゼ

エエ

ゼエゼエ

ゼエセエ

ゼエセエ

ここ...は?

ず..ずいぶん

広々とした

ところみたい

だけど...

しまった...

明かりを置いて

災害救援用

災害救援用

救援用

これ...

早救援

食べ...もの

食べものの

缶詰.....

だ...

...

災害救援用

〈食品〉

災害救援用

(食品

救援用

食べものだッ!

炎害食

〈食〉

...ッ!!

すると..これ...

みんなそうなのか

要用

こんなに

こんなにたくさんの箱...全部中味食量...ッ?

食糧...ッ!?

バカッ

ゴホッ!!

災害救援

災害救援用

【数料水】

災害救挑用

救援用

女料水

ラジオ...

ラジオの後ろ

にあるのは

...オク..

ケナホ

ハー

ここんな

地下深くに...

こんな地下鉄の

駅の奥に...

こんなとこが

東京の何十メートルも

地下にこんな大量の

食糧を貯蔵してる場所

があったなんて...

薬.....

医薬品とかも

そろでる...

医薬品類

救援用

これ.....

東京に.....

何かあった時の

都民のための...

災害救援品の

貯蔵:...庫!?

あのへんからは

かなりの量を

持ち出したような

形跡があるけど...

でもでもまだ

こんなに残ってる

この非常時に

こんな残ってて...

っ...

使わなかった

のか...?

害救援

..

あッ

だ...誰だッ!?

髪)

人影ッ

人が...ッ!?

おいツ!!待ってくれッ!!どうして隠れ

待ってくれどうして隠れるんだッ?

や..やっぱり

地下には人間が

いたんだッ!!

人がいたんだッ!!

待ってくれッ!!

おいッ!!

ゼエゼエ

なんで止まって

なんで止まってくれないんだ...ッ!?

おいッ!!

え...

なッ...!?

なんなんだ

その頭..ッ!?

き?!傷......そうい..そんいや..?

瀬戸さんたちが

ケ...ガ!?

言ってた

〝傷頭〟...って

!?

へぇよい女子を目が

どどういう

ことなんだ..ッ?

なんで瀬戸さんたちの

言ってた〝傷頭〟が

ここに...!?

同じような

人間が他に

も...ッ!?

...えッ!?

災害数援用

...

「救援局

災害救援用

«

災害救援用

...

災害救援用

第81話

「地下の住人

ここは

一体..ッ!?

ま..また

き...傷頭”が

...二人...

も...???

び...

こっち...

だよ...

びっくり

したのは

久しぶり...

だから...

ラジオの声に

導かれた人間が

地上からここに

迷いこんで来る

のは...

え.....

...な

災害制援用

なんなんだ

「体ここって

...

災害救援

でも〈飲料水

ボッ

ここ...?

君たちは

ここで何を!?

それに...

その頭...

...!?

ここ..は

緊急の場合に

備えて造られた

都民のための

食糧貯蔵庫さ...

食べものも

飲みものも

医療薬も

なんでもあるよ

これでも地上が

ああなった直後に

逃げこんで来た

連中がかなりの

量を持ち出してった

みたいだけど...

それでも

こんなに残って

るんだ...

いや

ここに残ってる分

...これはわざと

残して行ったのかも

どの箱にも..

”試って書いて

あるし...

??

“試”?食糧を持って

話!!?食料を持ち出した?その人たちはッ?生き残った東京の

生き残った東京の人

たちはどこに...ッ

数後用

まあその

おかげで俺たち

飢え死にせずに

すんだけど...

結局こんなに

残ってるってことは

やっぱり実際にこれを使う

のには抵抗があったから

...それで置いてった

んじゃないの...

おいッ!!

生き残った人たちは

みんなどこに

行ったんだよッ!!

...さあね

他の連中が

どこに逃げたか

なんて知る

もんか......

き...

君たちは

...

なんだ...?

ああ...

効いてきた

...?

効いて...きた?

それ......?

それ...!

即効性なんだ

最初はすごく

めまいがするけど

...慣れたら

しないよ...

た...食べた

...もの..に?

まあまあいいじゃないでしょ?

さっき

食べた

ものの中に

何か...

なん..だ...!?

何か...

入ってるのか?

ここの食べもの

...に?

ぶぶっ

この食品

ちろんこと

大丈夫

心配ない

すぐ慣れる

僕らも

食べてるって

災害救援用

...

...

ひっくり

返った世の中で

さまよって...

つらかったんだろ

でももう

なんにも

心配いらない

平安が

得られるん

だよ...

天国...いや

あそこは地獄

なんだッ

な.....

何者なんだ

お前たち

君って怖がり?

だったらここに

いる奴らと同じ...

人間なんて皆そう

なんじゃないの?

平安?

天国・地獄?

瀬戸さんは

僕の家族は.....

ああ...瀬戸さん

今..どこなんだ

どこに...

なんなんだ

この食べもの...

君に会いたいよ

ああ明るい

なんて久しぶりだろう...こんな

だろう...こんな安らかな気分...

なんだろ

不思議と

心が軽い

不安がない?

不安がない

な...

なんだ?

今の気分

食糧に含まれてる

例の成分の効き目が

切れたみたいだな

...その声

ラジオから

聞こえてた声

と同じ...

......

ようこそ

地下の王国へ

王....国?

ななんなん

た...

あんたたち?

あの食べ

もの......?

どこなんだ

ここ...!?

......

ここはさっきの

食糧貯蔵庫の

もっと奥さ

こんな...秘密の場所が

一般人の知らない間に

“有事に備える”っていう

名目のもとに東京の地下に

造られてたってワケだよ

あの絵

あの絵は

このあたりの路線は

単純に地下鉄を通すという

目的のためだけにしては

不自然なほどに深くて頑丈

な層まで掘ったうえで

造られているんだよ

なぜだと

思う?

いつ頃造られた

のか...ここの近くに

入って20〜30分で

国会議事堂に出られる

トンネルがある...

今は崩れてて通れなく

なっているが...

半蔵門

Hanzomonlli

多分あれは

一般的には知られて

いない...言わば

「秘密のトンネル」

だったんだろう

..我々が何者かって...?

......?

つまり.....

“センセイ”たちが

緊急時には優先的に

避難して生き残るための

特別措置が講じられて

いたってことだよ

ひとことで

言うのは

難しいな...

同じ被災者で

あることに

変わりはないが

...そう

......

〝探究者〟たち

...とでも

言おうか

今...

ここにいる

連中は皆

た...探究?

探究...って

??な...

何を......?

......

何を......

それは

お前も

経験してる

だろ...?

.....”恐怖”

ってやつだよ

第82話

え...!?

あんなに

たくさんの

人が...ッ!!

ひ..ひとッ!?

人だッ!!

人があんなに

...ッ!?

.....

え...

み...みんな

ケガ人なのか?

包帯だらけで...

...東京に入る

直前に会った男と

同じ...だ...

こ..この

大異変で...ッ!?

彼らは

自分で

傷つけた

へ...?

自分で

自分の腕

折ったり

じ..自分

で..

な・何言って

腹を

切り裂い

たり

じっ

自分でって!?

な...なんで

どうして

...ッ!?

お前の横の

奴はしゃべれ

ない...

もう一人も

同じだ...

人格も

ない...

話ができるのは

ここに立ってる

こいつだけだよ

彼だけは不思議と

人格が回復しつつ

ある.....

人体の秘める

計り知れない力には

驚嘆する他はない

人格?

ない?

な...何を

言ってるんだ

全然わから

ない...

全然ついてけ

ないよッ!?

何を君たち

話してるんだ!?

包帯の連中は

なくした感覚を

取り戻したいのさ

だから自分で

自分を傷つけ

たりするのさ

......な

なくした

.....感覚?

?誰もが

味わってるもの

だよ...

君も...

だろ?

“恐怖”って

やったよ

今は

ないんだ...怖い

怖い..もの

不安や恐怖とか

って感情は1切...

僕らにも......

そこの連中にも

ない..ッ!?

ないって?!

??

意味が......!?

何がないって

......!ッ!?

きょっ...

恐怖心...ッ!?

...はッ!

あの感覚...

さっきの感覚

......

劇的なぐらいの

安らぎが突然

心に満ちてきて

あっという間に

心が癒された...

わかりにくいだろうが

ここにいる連中は皆...

「恐怖中毒者」なんだよ

この場所であの食糧を

得たことでようやく

あの忌まわしい恐怖心と

いうヤツから解放されて

平安を手に入れた

というのに

恐怖を

取り戻すには

自分の体を

傷つけるのが

一番てっとり

早い...

!!!

ええ

逆にその

なくなった感覚を

今は欲してる

彼らが

傷だらけなのは

そういうわけ

だ......

痛みの恐怖は

本能的なものだ

からな...

あ...あの

食べもの...!!

あの食糧は

もとからあの場所に

置き薬てられて

あったのさ

あの食べものはなんだ

なんなんだ

...ッ!?

箱に〝試〟と印刷されて

いたのを見たか...?

お前も食べてわかったろうが

あの箱に入っている食糧には

すべてある成分が含まれている

...だが試験的なものだった

から結局持ち出されな

かったんだろう

それをこの大異変のせいで

飢えていた我々が食べたって

わけだ...中に何が入って

いるのかも知らずにね

あ..ある

成分...?

詳しいことは

わからないが

おそらく...

こういうこと

だろう

ぎゃあ!!

今日は「日本が今までの

災害救援用

...

人間は脆い動物だ

恐怖に駆り立てられると

何をしでかすかわからない

特にこんな世の中に

なってしまったら...

一度無秩序状態に

おちいった集団に秩序を

取り戻させることは容易

じゃないそれが非常時で

あればなおさらだ

恐怖は容赦なく

人間性に潜む闇の部分を

引き出そうとするものだ

そしてそれを防ぐ

手段として作られたのが

恐怖を抑制する力を

持つ成分を含んだ

あの食糧

なんだろう

どんな...

人間から

でもな

数害の笑い

あの食糧は

そういう事態を

想定しての保険

だったのかもな

だが...あれは

素晴らしい

ものだ

肉体的な飢え

のみならず不安や恐怖

という精神的な飢え

をも満たしてくれた

災害戦場用してる

帰り城めさえ笑え

だから俺は

ここを他人に

隠しておくこと

よりむしろ..

皆を導いて

分け与えることを

選んだ.....

あんた...

か.....

そう......

お前たちのような

人間にこそ...な

ここに

導かれて来る

人間は皆

同じだ

この状況じゃ

どんな人間だって

不安と恐怖でいっぱいだ

誰もが歩くのも

精一杯で身も心も

癒しを求めて

悲鳴をあげ続けてる

......お前だって

そうなんだろう?

不安...

恐れ...

恐怖...とは

奇妙なものだ

心の抱える

慢性疾患のような

ものでいて治療する

ことはできない

........

そう

深淵に潜む

怪物のようにいつも

こちらの様子を

うかがっている...

そして心の隙をついて

忍びこんでくる

やっと追い払ったと

思ってもすぐに

また足もとで

蠢いている...

どうしようも

逃れようがない

違うか

お前もそう

思っていたんじゃ

ないか.....?

...だが

だがここに...こんな他下りして

こんな地下のしかも

薬てられたものの中に

唯一の治療薬が

あったんだよッ

しかし...

これこそが人間の

“美”なのだろうか...

恐怖をなくしたことで

かえって皆は恐怖する

自分を求めている

恐怖を失って

我々は逆に恐怖に

とり憑かれてしまった恐怖ごナゞ我々こ佳

恐怖だけが我々に唯一

先生を実感させてくれる

ものとなってしまった

わ...わから

ない...

こんなになって

しまった世の中で

一体どうしたいんだ?

何とうしたいんだ?何を求めてるっていうんだ...ッ!?

恐怖を

なくす薬!?

それで恐怖に

憑かれてるッ!?

究極の恐怖だよ

お前はここに

いい時に来た

すぐに

わかる...

??

全然わから

ない...ッ!?

「いい時に来た」?究極の...??

急にわけわかん

ないこと怒濤の

ように言われて

...ッ!?

何をベラベラと

戻って...

来たな.....

どうだった?

ビルの屋上から

見た地上の

眺めは...?

え...

やつらは

すぐそこまで

来てる...

アンタも

来てくれ

スパイは

ビルの屋上に

置いてきた

ノブ...

え...?

な...なんだ

あいつら...!?

全身を青白く

塗りたくって

...まるで

...まるで...ノブオ...みたいに..

そうかッ

わかった

...とにかく

ここにいるのも

自由だ......

ここにいるのもあの何もかもがうち薬でられた地上に戻るのか自由だ...

だが...私がここに

人を導くのは

ここが素晴らしい

場所だと知っている

からだ......

なにしろッ

ハーーン恐ろしいと思う心から解放される

恐ろしいと思うから解放されるんだ!!

そんなこと

想像できるか!?

平穏な日常を

失ってお前も

気づいただろ?

だがもう平気だ

心に潜む〝暗黒〟の扉は

二度と開くことはない

恐怖を失ってしまえば最早

何びとたりと人間の心から

あの忌まわしい。暗黒”を

引きずり出すことなど

できはしないのだ!

人間の心には“暗黒”が

巣食っていることに

そして恐怖というやつが

いともたやすくその

暗黒を解き放つことにな

...とにかく

自由だ......

地上に戻りたいの

ならそれもいい

だが

有史以前から

人類を苦しめて

きた死の恐怖な

さえもなッ!!

ここにやって来た

人間なら.....

お前も......皆

つくづく知っている

はずだ......

世界は恐怖でいっぱいだ

そこで正気を保つには

己の心の暗黒を直視

し、

かない...しかし

己の心の暗黒を直視するしかない...しかしそれは同時に恐ろしい暗黒の視線に身も心もさらし

視線に身も心もさらし

恐怖し続けることだと

いうことをな.....

だから

何をベラベラ

だからなんなんだ?

だからあのワケのわからない

食べものを食べて

恐怖をなくせって言うのか?

それで逆に

失った恐怖を

欲しがる...

恐怖中毒者に

なれって...?

言いたいことだけ

言って...

僕のことも勝手に

決めつけて...!?

...ハッ

3.

お...おいッ!!ま...待って

ま..待って

くれ..ッ!!

まだ...訊きたい

ことが...

...こ...この

人間たち...

こ......

ここ...

ここは本当に

僕が住んでいた

東京なのか

...いっ!?

東京なのか...!?

.....その

地下施設の奥は

もっと広くて...

たくさんの

人間たちが

いた

こんな

恐ろしいこと

本当に...

みんな自分で

自分の体を

傷つけたって

いうのか...?

僕は何人もの

人たちに声を

かけたけど

誰も口を

開いては

くれなかった

目で僕のことを

追っているよう

だったから

意識はあるよう

だったけど...

なんなんだ一体?

この人たち...

ここにいる人たち

本当に...

..

あの食べもののせいで恐怖を感じよくなって

感じなくなって

いるのか...?

災害救捜用

Y書救援用

僕は休みたかった

......今にも

また倒れてしまい

そうなほど

気分が悪かった

それなのに...

しかもあれほど

会いたかったはずの

生きている人たちに

めぐりあえたって

いうのに......

なぜだか僕は

この連中のいる

ところでは

まったく休む気に

なれなかった

違う......狂ってる..

まともじゃない...

僕は何か

騙されている...

騙されてるッ!!

僕は...

僕は...

あいつの言ったこと...

僕も同じ

だって?

ここの連中

と...?

違う...

僕は

ここに

導かれて来る

人間は皆

同じだ...

瀬戸さん...

仁村といるはずだから...

仁村となら一緒に行動して

いたこともあるからきっと

瀬戸さんは大丈夫だって

自分に言い聞かせてるけど...

心配なんだ

瀬戸さん

君の存在は

今僕の中で

とても

大切だ

こんな今の

世の中で

まともなこと

信じられるものを

考えようとすると

唯一

頭に浮かぶのは

君の

存在だけ

君の

ITS

FREE

存在

だけだ

傷..頭......

僕らは

.....

僕らのこと

..?

リュウ

...ズ

リュウズ

...って

言ってる

でも

みんなも

初め僕らと

会った時は

会った時は驚いた顔してたけど

僕らこそ

僕らこそまさに...ここにいる人間たちの究極の姿

究極の姿

だから...

シンボル

...だって

確か..あと

ひとりぐらい

いたんだけど

いつの間にか

姿が見えなく

なったから...

どこかに行って

しまったんだろう

“先生”が

そう......

呼んでたんだ

リュウズ

...って

もともと

僕らは...

人より何倍も

何倍も怖がりで

......それは

病気だって

言われて...

すごく

大きな病院に

入って...

抗鬱剤とか

飲んだり.....

電気・治療とかを

受けたりしてたん

だけど...

こんな...

こんな世の中に

なっちゃって

柿くて怖くて

もう耐えられ

なくて...

それで...

そこの病院で

頭をいじくって

もらったんだ

結局そこも

もう潰れちゃって

〝先生〟たちも皆

死んじゃったと

思うけど...

それで...

確か...

なんて言った

かな...?

ええと

なんで

思い出せ

ないんだ...

この頭...

ええと

確か...

...カ

...

カ..な...

なんだっけ

.....?

ええと

ずっ...と

頭の中に..変な

モヤみたいのが

かかっちゃってて

ええと?

ええと...

なんだったっけ?

なんだっけ...!?

...

そういや

...僕...

僕は...

誰だ...?

どこの...

誰.....

チカ

ぐっ

チカ

ザザザ

...サザ.....

聞こ・え..るか?

ノイズが...入って

音声が..乱れる

て...偵察隊

からの連絡は...

まだとだえた

まま...か?

ザザ

まったく...ひどり

灰の量だ...どんどん

増えてるようだ...

これ以上の捜索は

無理かもしれない...

飛行だけでも困難で

あるうえ視界も

極めて狭い...

海側の不気味な

光に僅かでは

あるが膨張の傾向が

見られる...

ザザ

先ほどから

放電現象か

続いている...

電波..障害は

そのせいかも

しれない

上空には

強い気流

イヤな

雰囲気だ...

ザザ......何か

起こりそうな

感じた...

おい

待て

前方に

明かりか

明かりが

見える

ッ!!

行方不明の

偵察隊かも...

近づいてみるッ

なんだ?

あれは

......ッ!?

ちきしょう...

恐怖を

与えてやれ!

奴らの中の恐怖を

百倍にも千倍にし

増殖させるんだ!!

そうすれば

より深く巨大な

恐怖に到達できる

“究極の恐怖”に

・ッ!!

わあああぁぁ

65

違う...

....!

そうだ

思い...

出した

さっきの...

“先生”が

言ってたこと

確かクッ

カドゥ...

カドゥケウス

っていうのは

...っ...

カドゥケウス

....だ

...それは

杖の...

...こと

だ...

そ:それは医学を

象徴してて..二匹の

・蛇が・巻きついた

..カタチ..してる

その..蛇は...

つまり.....

ドラゴンの

ことで...

..それで

"先生〟が

僕らのこと

”龍頭”

...って

違う

違う

瀬戸さん...

おばさんに...

瀬戸さんを

守ってねって

言われたのに

僕は同じ...?

ここにいる

連中と?

僕は違う...

同じなんか

じゃない

...ッ!!

ここはすごく

ヤバいとこだ

...ッ!!

なに...

.....

なんだよ?

...その奥...

奥...

そのドアの

奥...聖域って

呼ばれてる...

このへんにいる

のはタブーだよ

...?

...と言っても

中には...そこに

転がっているのと

同じような...

カラの缶が

もっとたくさん

転がってるって

いうだけ

だけどね...

みんな

バカだね...

なぜかこの奥を

神聖視してる

あの缶.....

なんなんだ...?

中に少し残ってる

あの青白い粉...

さっきの連中が

全身に塗りたくって

た塗料.....?

...さあ?

僕らには

関係ないから

ね...

君...ここが

気にいらないの?

こんなとこに

ひとりでいて...

腹ペコじゃ

ないの?

さっき少し変だったか

食べただけ

だろ...?

あの倉庫の

食糧・

食べないの?

......

そのことを

わざわざ

・?

..ん...

僕と同じ頭の二人は

人格戻ってないから

遠い世界にいるみたい

で反応にぶいし

ここの他の

連中はみんな

恐怖ジャンキー

だし...

何を言って

るんだ

こいつ...

つまんないん

だよ......

ここ.....

...ふーん

だったら...

あの食糧食べれば

いいのに......

...何か?

イラついてる

みたい...?

......君は

変わってるな...

すこし前にもここに

君みたいにして現れた

少年たちがいたけど

君とは全然違った

さっきも

あの集団の中で

見かけたけど

みんな今はすっかり

この世界になじんで

以前にはありえなかった

安らぎを得て満足

しているよ...

...?

でも

でもそのせいで

そいつらも逆に

恐怖を欲するように

なっちまったんだろ?

僕は僕は

僕は...

そんなの

君たちは

...何かを

起こそうと

してるみたい

だけど...

そんなに恐怖が

欲しけりゃ

あの食糧を食べ

なきゃ

なきゃいいじゃないかッ!!

...それにはもう

皆耐えられないん

じゃないの?

まあ何が起き

ようが僕らには

関係ないしね

...でも

あの食糧

食べないって

ことは.....

残らないの?

ここに?

不思議だ...

どうしてここが

気にいらない

のかな...?

僕が..ここに

来たのは...

人がいると

思ったからだ

でも

ここにいる

人間は...

それに僕は

家に帰って...

友達も捜さなきゃ

ならないし...

ふーん

...そりゃ

僕も...

僕だって

恐怖なんて感情

なくなった方が

いい.....

でも...僕は

...僕には

わからないッ

ここにいる人間

結局は

結局は自分から

恐怖って感覚を

求めてるって

いうんだろ!?

.......なぜ

なんだッ!?

知らないよ

...僕には

もうそんな

感覚器質的に

ないもの

でも...

本来は恐怖って

生きものが生存

していくうえで

必要な感情

だったんじゃ

ないの...?

だってそれがなきゃ

危険から身を守って

生きのびていくことが

できないじゃない

?...恐怖は

人間に必要な

感情...?

それじゃ君は...?

君たちはどうなんだ

恐怖心を手術して

とっちゃったんだろ?

それで平気.....

?君は

さっきから

恐怖とか死

とか人間とか

って...?

そんなことが

何か重要な

ことなのかい

重要か...

だって......?

そんな...

なんて...なんでことだ

っわあああぁ

前に........

?...お前には

話さなかった

つけ......?

まだ...岩田が

生きてた時に

聞いたあの話...

妙な無線

聞いたって

話を.....

東京は

ネグロボリス

〝死者の街〟だ

...って...

言ってたぜ

“東京に

集まれ”...

とかよ

ああぁ

あれは

ここのこと...

だったんだ

岩田はきっと

あの放送を

聞いたんだ

ボソ

あれは...

ここのこと

だったんだ!!

あそこに

富士の絵...

さっきの

部屋の...

北斎の絵が...

かかってたろ?

あ...

あれ...

あれは..?

第88話

「帰る場所の

フジ

.....

確か.....

みんなが.....

あの絵は...

ああ...あの

壁掛けの絵の

こと.....?

あれは...

東京のことだ

...って...

...

東京?

あの絵が

......!?

東京?

どういうこと?どう見にって

どう見たって

富士の...

そういや僕はここに

戻って来る前

東京...

...って?

火柱を見た...

それに東京に帰って

来たら海の方が

うすぼんやり明るく...

それから

地下の奥では

溶岩流が...

そういうのと

何か関係が

...?

異変なら...

絶え間なく

続いてるし...

僕はずっとここから

出てないから...

さあ?

そう...

それより

本当にここから

出てっちゃうの

かい?君...

ザー

ザッザザ

き..緊急連絡!

偵察隊は..全滅だ!!

ひ..ひとり残らず...

殺されていたッ!!

こ..殺され

ていたッ!!

うわぁああ

わあああ

サー

きっと君の

家だってもう

なくなってる...

友達だって

死んでる...

地上には

何も

ないよ...

なのに

君はどこに

帰るの...?

ね....え

どこに

帰ろうって

いうの...

ね...

どこに帰る

だって...!?

帰るとこは

あるさ..!!

あるさ

...ッ!!

.....

さよなら

ふ..普通の

食糧も置いて

たんだろ...

こんなにあるんだ

少しぐらい

どこかに残ってる

はずだ...

ハッハッ!!!おはお弁!!

ポソポソ

あそこから

見えるあれ...

ほんとに

なんなんだ...

...何かが

何かが

起きてるんだ

僕の知らないところで

ところで..

家の駅は

あっちの方だ

線路をたどって

行けば帰れる

アイツは

..

きっと...

もう...

戻って来ない

.....な

別に.....

いいか...

......あと

3駅だ...

もう近い...

大丈夫さ

あいつらの

言うこと

なんか...!!

きっと

僕んちは

大丈夫だ!

きっと!

きっと

...

線路内立入衆止

練路内に物を落としたときは

必ず保険にお申し出ください

ヒー

カカカ

ザー

...

ああ

ピィ

ザザ...

ボソボソ

...wholetoun

destrovedby.

...は$nes..

theMouke...

...

あ...

ザザザ

ボンボソ

ガガガ

ピー

ア...

そ...

...は

来い...

...は..なぜ...

恐怖...を欲す...

...だろう..か...

あーあげれ

く...来い

...ネクロ...

ポ...リ・ス

...に...

来..い...

ザザァ

ザー

ガー

...

せ.....

生存...者

...の皆サ

...ん...

セ......

生存....者の

皆サ...ん...

き..聞こえ

テ...まス...

...か.....?

に...日本国民の

皆サ...ん...まだ

東京に残っていル

生存者の皆さん...

...き...聞こえて、

いルで...しょうか?

い.今...日本は

大変な...異常事態に

...み:見舞われて

いまス...

私たちは...

皆サんを救助

すルために

来まシた...

海外からノ

派遣隊:でス...

しかし

竜巻が起き

たり...

黒雲や層ノ壁に

阻まして・救助活動

か難しい...でス

そのうえ東京デは

......一部の集団に

...不穏な動きを...

するものが「ある」

見らしまス...

せ..生存者の

皆さんは...じゅ

...元分..,気を

つけテ...くだ

サい......

ザー

ザザ...ひ...

ひき続き.....

異常な..現象が

起きテいまスが...

ザザザ

ザー

ザザザ

ハァァ

ハハア

ザー

ザー

ザ..わからない...

現在報告待ちだが

この有り様ではな...

やはり日本は核を隠し

持っていたんじゃ...

それが...

どうなってる

んだこの国は!?

なぜこんな..?

いや...それより

緊張関係にあった近隣の

国家からミサイル攻撃を

受けたと考える方か...

ハアア

ハアハア

大丈夫だ...

世の中が

どんなことに

なったって...

きっと僕の家族は

...

瀬戸さんたち

だって...

みんな.....

大丈夫だ

そうに決まってる

ハハア

そう思いながらも

家が近づくにつれて

嫌な想像が頭の

中をうず巻いて

きていた

最も想像したくない

出来事がどうしても

思い浮かんできて

しまって......

どうやってもその

考えをふりはらう

ことができなかった

家から近い

とこの駅だ...

ここから地上に...

考えるな!

考えたって

なんだこの空?

......ちょっと

見ないうちに光が

更に大きくなった

ような...

メチャ

クチャ...

だ...

見おぼえの

ある街並み

だった...

ここからなら

歩きでも...家

...すぐだ...

このあたり

にぎわってた

のに...

すごく

人が残ってる

気配なんてない

どこも...廃墟

みたいだ...

ここ...

曲がってくと

学校に...

この通り..

いつも下校の

時通ってた

道だ...

ハア

ちくしょう

ちくしょう

どこも

ちくしょう

ハハア

ハア

アア

あのカド...

あそこ...

あの角を

曲がったら

家はもう...

ハア

ハア

......あれ

うち...?

僕の家の

マンション

.?

いくらすぐの距離だと

言っても以前なら

家のマンションが

見とおせる距離じゃ

なかった

でも...

家が...

...今まで

あれほど

廃墟になった

町や.....

大勢の人間の

死体を見て来た

というのに

見えてた

......

ことそれが

自分の家の

こととなると

目の前で自分の

家が崩れていようが

それでもなぜだか

現実感がまるで

感じられなかった

多分

見ている

光景を

頭が理解

できなかったんだと

思う

生存者の

皆さん...

あきうめ

ないデ...

生存者の

皆サ...

あきうめ

ないテくだ

サい...

抜助物資の

...父さん

母さん..

母さん...姉ちゃ...

パラ

...池田

さん家が...

ずっと

当たり前だけど

僕はずっと家に

帰りたかった

みんなの安否が

気になって...

この大異変が

起こった時...

父さんや母さんね

姉ちゃんは

どうしてたのか...

それに...みんな

きっと僕のことを

心配している

だろうから

いろいろあったけど

僕は無事だったよ

...ってことを

知らせたかった

だけど...

だけど

僕の家は

僕の家は

これ......うう..

うち...

姉ちゃん...

姉ちゃんの

部屋...

それに僕の

部屋.....

大切にしてた

ものも...

何もかも

すべて.....

母さん...

母さん

母さん.

ただ...呆けてた

......なぜか

わめいたり取り乱し

たりしなかった

死体がなかった

からかもしれない

どこかに避難してる

可能性があったから

がもしれない

でも家は

何もかもみごとに

なくなっていた

みんなで

会話した

食卓も

リビンクも

姉ちゃんや

222

僕の部屋も

どうしよう

...

どうしたら

いい...帰って来たっこ..

のに...

...?

家が...!!

僕の家がなく

なっちゃってる

家が...

なくなっちゃっ

てる.....

...東京湾の方角は

まるで夕焼けのような

真っ赤な光が.....

空まで明るくしてた...

僕は...

帰つて来た家に帰って来定しご

来たんだ

おかえり

テル

おかえり

おかえり

大変だったね

テル

おかえ!!

僕の家族は

どこにいるんだ

この大異変で

どうなっちゃったんだ

一体起きたんだ

誰か

教えてくれ

知りたい

共同登地を作りました

りました

て連絡先

体安置

知りたいツ!!

ドラゴンヘッド第9巻完

ヤングマガジン1998年第48号、第599号。第32号、

1999年第2号、第5・6合併号、第10号、策12

君、第14号、第38号、策2014年、第23号、第35号の掲載

載分を収録しました。

議談社「ヤングマガジン」編集部

ヤンマガKC係

〈郵便番号11218001

東京都文京区音羽21セーカーの

このつぎには、どえな作家のどんな

漫画を読みたいと、お考えですか。「や

シャガKC」にしてほしいと思う作品

がありましたら、「読後の感想」とあわ

せて、左記あてに、どしどしお知らせ

ください。

あなたは、この本を読んで、どんな

感想をおもちになりましたか。

編集部では、この本についての読者

のみなさまのご意見をおまちしていま

落下本・乱工本は小社雑誌業務部にお送りください。送料小社負担

にてお取り替えします(電話)お客の品目で「なお、この本について

のお問い合わせは、ヤングマガジン編集部あてにお願いいたします。

1999年

C望月峯大郎

本書の無断複写コピーは発作権法上の例外を除き、禁じられています。

製茶所本村製本株式会社

お届け

豊国印刷株式会社

図書印刷株式会社

東京都文京区音羽2ー12-2

郵便番号11218001

どうする

著者望月峯太郎

発行者五十嵐隆夫

発行所株式会社講談社

定価はカバーに表示してあります。

999年10月6日【第1】別発行

ドラゴンヘッドの

ヤンマガKCスペシャルー88

ISBN4-06-336826-2(ヤマ

編集部(03)5305-3461

販売部(03)539513608

講談社

講談社

Printedin.dapan

●究極の忍怖が支配する!!PRO団〜同意、超人気発売中!!

そう

西唇2000年

...

女巻皿巻