２０１

原作武論尊

漫画原哲夫

最後に笑う者！？の巻

死のタイムリミットの巻

凶悪なるまなざし！の巻

２０１８年６月１９日、

死闘への旅立ち！の巻

幼き犠牲！！の巻

師父の予言！の巻

非情の掟の巻

強敵たちの血の果てに！の巻

怒拳四連弾！！の巻

１５４

最期に笑う者じゃ

？の巻

その構えは．．．

この構えの

もつ意味は

きさまも知って

いよう

北斗神拳

秘伝の

聖極輪！！

なんださっきから

ぜんぜん戦おうと

しないぞ！

フフ．．．．．いや

おまえたちには

やつらの腕の

動きがみえない

だけだ．．．

うぐぐ

ただ

互いに寸分の

スキもなく

もう一歩

踏みこめないで

いるのだ

わしがその

証拠をみせて

やろう！

スキャッ

な！！

！！

おお．．．なんてやつらだ

互いに同じスキを

狙ってたのか！！

は！！

おお！！

なんだぁ

あの構えは！！！

双方異様な

構えをとりだした

ぞ！！

南斗虎破龍！！

北斗龍撃虎！！

よ〜〜〜

見ておけ

あれはどちらも

捨て身の構え

次の瞬間に

勝負が決まる！！

グフフフ．．．

いやああ！！

ゲフッ

ああ！！

決まっ

た！！

やはり

相討ちか．．．

ケン！

レイ！！

グハハハッ！この勝負

おれの切り札のほうが

強かったようだな！！

．．．

．．．．．．！？

．．．！？．．．？

おやじ！

大丈夫だ

まちがいなく

死んでいる！！

ふたりとも

心臓がぴくりとも

動いてねぇ！！

そんな．．．

グフグフ

ほれ！！

ケン！！

にいさん

ケン．．．

あなたが

まさか．．

そんな．．．

に．．．

にいさん．．．

グフフフ

〜〜〜ッ！！

息子たちよ！！

今こそ

こやつらを

切りきざんで

一族のうらみを

はらしてやれっ！！

おおお～！！

どけ！！

や．．．やめて！！

い．．．いや！

やめて

～～っ！！

ん～

うう．．．

気が

はれる！！

よお～～し

息子たちよ

ひきあげだ！！

この

女どもを

殺せぇ！！

お～～！！

おおお～

よるなバケモノ！

おめおめとおまえ

たちに殺され．．．

うのお～～

は！？

お！？

んが！？

な！！

んん．．．．．

はなな

おやじ．．．

や．．．

やつらが．．．

ど．．．？

どうし．．．

らあ！！

やつら

やつら．．．

つらつら

つららら

ケ．．．

ケン！！

レイ！！

き．．．きさまたち

は．．．はかったな〜

敵をあざむき

活路をひらくのも

われらが拳法の

奥義！！

聖極輪の構えは

互いの秘孔を突き

一時的に仮死状態に

なることの

合図だったのだ！！

きさまは

最初から

死神を

ひいていた！！

死のタイムリミッ

きさまらぁ

～～～っ！！

よくもわしを

だましおった

なー

っ！！

みせてやろう

わしの

切り札を！！

華山鋼鎧呼法！！

な．．．なんだ

やつの体が

黒く変色して

いく！！

グフフ．．．鋼鉄の

鎧と化したこの体

傷ひとつつける

ことはできんぞ

レイ．．．おれに

まかせろ！！

．．．．．．．．

ふん！！

それでは

その体

この鉄柱で

試してやろう

グファハハハ～

そんなものが

通用するか

～～～っ！！

おおお！！

あたあっ！！

！！

．．．！！！？？？

クフフ

さしもの鉄柱も

ひしゃけおる

わしの頭を

くだくのは

不可能といえる

じゃろな〜〜〜

んん～？

おまえごときに

おれの拳を

つかいたくなかったが

しかたあるまい！

な：なめおって

おおお！！

おお！！

ほああ！！

へぐっ！！

．．．っぷ

ふん！！

ぬう～～

グフフ

きかぬといって

おろうが．．

ならば

もう一度

試して

やろう！！

フンッ！

いいだろう

やってみい！！

だがその

棒っきれが

グニャリといった時が

おまえの最期だ！！

おら～～

どっからでも

かかってこい！！

おおお！！

あ．．．あいっ

いでてえ！！

ごあおお～

そ．．．．．

そんな．．．

バ．．．バカな．．．

大胸筋という

秘乳をついた

きさまの

筋肉はもはや

ぶよぶよの脂肪に

すぎん！

ひ～～！！

ひっ！！

やめ

いでえ！！？

うぎゃあ！！

おやじ！！

おやじ！！

あわあ！！

おお．．．

おまえたち

いけ！

カカれ！！

え！？

お．．．おやじか

かなわないのに

おれたちが

勝てるわけが

ねえや！！

っ！！

うるせぇ！

かかれといって

おるんじゃあ

お．．．

おまえも！！

きさまも！！

お．．．おやじ

同じ血だろ

一族だろう！！

バカモノ！

わしが生きて

おればきさまの

かわりはなんぼ

でもつくれるわ！！

わしを

逃がすための

時間かせぎを

せい！！

きさまらは

このおれが

生かして

おかん！！

わあ！！

ああ！！

ぎゃあ！！

もはや

ここまで

だな．．．

ま．．．まて

わかった！！

もうあの村に

手をたすのは

やめようだから

みのがしてくれ！！

だめだ！

き．．．

きさまには

情ってもんが

ねえのか！！

フン！

そうかい！！

おまえに

かける情は

ない！！

ひとつ

いい忘れた

が．．．．．

そろそろきさまの

筋肉は逆に硬直し

動かなくなる〈タな

マネはせんことだ！！

え！？

うう！！

手．．．手が

はなれねぇ！！

遅かった

か．．．．．．

ひ～～～！

わ！！

は！

あわわ～

あ．．．あれ

いたく

ない．．．

な！！

そうだ

おまえの肉体は

すでに死に

はじめている

確実な死は

５秒後！！

念仏でも

唱えろ！！

なっ！！

４！

３！

はっ

う～

２！！

うおお～～～

殺してやるう～

岩山両斬波！！

ゼロだ！！

あ！！

凶悪な

なるまなざ

な．．．

なおせるのか

本当に？

．．．．．．！？

建明という

秘孔をおした

もうすぐ

にいさんの顔を

見ることが

できる．．．

ほ．．．

ほんと！

ほんとに

この目が

再び！

ケ．．．ケン！

牙一族は絶滅

したあ！！

もう我われの村を

おびやかす

ものはない！！

光が！

この村にも

光が

もどったぞ！！

これで

おれたちの

仕事も

終わったと

いうわけだ

これから

どうする

レイ．．．

うむ

アイリと

どこか

静かな所で

暮らすさ

そうか．．．

どうやら

またひとつ

大きな借りが

できちまったな

ところで

レイ．．．

もう胸に

七つの傷の

男はさがさ

ないのか．．

．．．．．．

ん？

あ！まさか

ケン！！

なにを？

あ．．．あの

ことを

い．．．いわなくても

いいことを！！

うわ～

や．．．やめ

やめ～！！

おまえは

その男を

殺すためだけに

多くの殺戮を

くりかえしてきた

のではないのか．．．

！

あちゃあ～

な．．．なんて

ことを！！

こ．．．これは

．．．！！！？？？

にいさん！

ア．．．アイリ

その目は！？

いやった！！

アイリ！！

にいさん！！

み．．．

見えるの

まだ

ボーッとだけど

にいさんの顔も

見える

ケン！たとえ

おまえがアイリを

連れ去った本人

だといっても

おれは

信じはしない

それぐらい

おれには

わかる！

グス．．．

あ．．．あれ

！？

あれ

あれ！？

え！？

マミヤさん

どうしたの

ドレスなんか

きちまってさ〜

バカ！！

あてっ！！

アイリ

おまえを

連れ去った

胸に七つの傷の

男の顔は

おぼえているか？

．．．

あ．．．あの男の

顔はしらない

あの男はいつも

黒いヘルメットを

かぶって顔を

がくしていたわ

やはり．．

まぎらわしい

やつだなぁ

ケン

まさか．．．

心あたり

あるのか？

．．．．．．？

やつが．．．

いや～～～っ！！

ぐえっ

へへへ．．．

まてえ

こっちゃ

こう！！

あ．．．．．

あにき！！

く．．．くそお

い．．．妹を！！

おえっ！

おうん

だ！！

ぐえへ

だれも

たすけて

くれるもんか！

ん！？

た．．．

たすけて！！

はっ！！

な．．．

なんだ

てめえは

おい

おまえ！

おれの名を

いってみろ！！

な！？

なんだあ！！

てめえなんぞ

しるか

バカか～っ！！

ゲッ！！

そうか！！

あぐ！！

おまえおれの

胸の傷をみても

だれだかわから

ねえのか？

な．．．

なんだ体が．．．

体が動かねぇ！！

そ．．．そんなこと

急にいわれ

たって！！

そ．．．それに

銃なんか

とりだしたって

タマがなきゃ

撃てねえぞ！！

そうか

おまえ

死にたいのか．．

これはなんだ？

あん？

あひっ！！

もう一度だけ

チャンスを

やろう！

おれの名を

いってみろ！！

ああ！！

し．．．しってる

しってるとも！！

ほ〜〜

それでは

おれの名を

いってみろ！！

う．．．うわっ

そ．．．そんな！！

こ．．．殺さないで

くれ！！

おれはウソができ

大きれぇ

なんだ！！

わあああ！！

不発か．．．

運が

よかったな

ん！？おい

肝の

小せぇ

やろうだ．．．

ショック死

しやがった．．．

ああ！！

あ！！

あ．．．あんた

妹を助けて

くれたのか

ありがとう！！

へぐ！！

あ！！

なにを

勘違い

している！

この女は

おれが

もらった！！

にいさん！！

き．．きさまあ

よくもあにき

を～～～っ！！

はっ！！

む．．．胸に

七つの傷！！

うわさでは

た．．．たしか

北斗神拳とか

いう拳法を

つかう！！

フフフッ．．．

おまえら

ジャッカルや

牙一族を

ほろぼしたと

いう！！

おれの名を

いってみろ！！

死闘への旅だちのも

おれの名を

いってみろ～～

た．．．

たしか．．．

たしか

ケン．．．

ひ．．．ひええ！！

そうよ！

このお方が

一子相伝の北斗神拳

唯一の伝承者の

ケンシロウさまだあ！！

ひ．．．ひいい！！

い！！

う！！

あんな．．．

あんな男が

胸に七つの傷を

もつ男の正体

だったのか！！

フ．．．

なんという

ことじゃ！！

フフフ

フアッ

ハッハハハ！！

ハァ〜〜〜ッ

パッハッハハ！！

やはり

行くのか．．．

ああ．．．

レイ

ひとつだけ

たのみが

ある．．．

フッ．．．

たとえ命を

くれといっても

おれは拒まん

いってくれ

友の言葉として

きこう

．．．．．．

バットとリン

あのふたりを

たのむ

．．．．．．！？

つれて

行かんのか．．．

ああ．．．

今度の敵は

おそらく

身内！

北斗神拳

同士の戦いに

なる

なに！？

一子相伝の

北斗神拳に

身内が！？

おれには．．．

３人の兄が

いた．．．

北斗神拳の奥義が

伝えられるのは

ただひとり！

そのため

兄弟の間に

血で血を洗う

多くの悲劇が

おきてしまった．．．

兄弟とはいえ

血のつながりが

ないことが

せめてもの救い

だった．．．．．．

ふたりを

たのむ！

．．．．．．．．

死ぬなよ．．．

今度ばかりは

生きて帰れるという

保障はない！

マミヤさん

追っていっても

いいんですぞ

村のことは

心配なさるな

長老．．．

は！？

やはり女には．．．

マミヤさんには

その服のほうが

よく似合う

行きなされ

もう自分の

幸せだけを

考えなされ

追っても

ムダ．．．

あの人は

この服をみても

眉ひとつ動かさ

なかった．．．

あの人は．．

ケンは．．．

ユリアさんの

思い出がある限り

あえて

死地を選んで

身を、その中に．．．

よし！

次だ！！

ヒィ！た．．．

たすけてくれ

ーっ！！

あのお方の

名をいって

みろおーーっ！！

え〜〜っ！！

ひええっ！！

た！！

たすけてくれ

たすけて

〜〜〜っ！！

やれ！！

あわわ

～～っ！！

さあ

ノコを

ひくんだあ！！

なんだぁ？

きさまも

しらんのか！！

う．．．わあ．．．

ま．．．まて！！

うっうっ

さっさと

ひかんか

～～いい！！

ぎゃ！！

ん～～！！

や．．．やめ

やめ〜っ！！

うあああ！！

ヒィ〜〜ィ！！

う．．．う．．．

ああ．．．

ひっ

ひいっ！！

も．．．もうやだ

もうでき

ない〜〜っ！！

どうしたあ

なぜひかん？

ひっ．．．

ひけません！！

うう．．．

なあにィ～～

ひけません

だと～～～？

そんなことを

ケンシロウさまが

許すと思ったか！！

あうう．．．

うう．．．胸に七つの

傷の男は弱者の

味方ではなかった

のだ！ただの

人殺しだ！！！

この世に救世主

なぞおらんの

じゃあ！！

ヒィィ．．．

なんだぁ

じじいもう

いっぺんいって

みろお！！

じじいきさまに

ひかしてやる！！

さぁひけ！

こいつの首が

とんだら

じじい次は

おまえの番だあ

ハハハ！！

うう．．．

ほらあ！！

ん！？

なんだ

あいつは．．．

ブ！！

あ！？

まてぇ

こらあ！！

ププ．．．．．．

きさま

ふざけたマネ

しやがって！！

まぁて！！

おお～～～

いい度胸してる

じゃねえか

ええ！？

しゃしゃりでて

きたほうびに

おまえにも

きいてやろう！！

あのお方の

名をいって

みろ〜っ！！

しらんな

しらねえ！

上等だ！！

きさまにノコを

ひかしてやらあ

きさまなら

まともに

ひけるだろ

そおいう

ツラァしてるぜ

そらやれい！！

これで

ひくのか？

そうだあ

さっさと

やれい！！

え！？

あ．．．あら

．．．

バカ．．．

おれじゃ

ないるれ．．．

こうか？

ぽおっ

ぱっびっ

ぶっぺっ

ああ！！

おお！！

な．．．なんだ

あの傷は！？

おまえら

こいつの本当の

名をしり

たいか？

ならば

教えてやろう

こいつの名は

ジャギ！！

かつて

兄と呼んだ

男だ！！

いけにえ

幼き犠牲／

これまで

！！の巻

む．．．胸に

七つの傷！！

きさまが

あのお方の

弟！！

ジャギは

どこだ．．．．．

フ．．．．．

そうか

きさまが

弟なのか．．．

おれも運が強い

男だぜぇ

きさまを

ここで倒せば

おれはあの

お方の右腕に

なれる！！

みろ！！

おれさまの

北斗神拳を！！

ジャギさまから

奪いとった技！！！

とくと

味わわせて

やるわーーっ！！

いくぞ～～～

いいか！

ヘッハッハ～！！！

おおいいぞ

あにきいけ！

やれー

ん！？

ヤ．．．ヤロウ！

ふざけやがっ

てー

ーっ！！

なっな

！？

はぐ

ぐあっはっは！！

ああっ！！

なっ！！

くのヤロ～！！

どうした？

やって

みせろ！！

ぬ～～！！

死ねえ！！

あぎえげ！！

ゲェ！！

なんてやつだ！！

親指だけで！！

おまえごときに

使える

北斗神拳では

ない！！

へっ！？

ここから南へ

くだった

オアシスだ！！行け

行くがいい！！

行けばきさま必ず

殺される！ジャギさまは

弟のきさまに対する

憎しみだけで生きている

ジャギは

どこだ？

そうか．．．

ハハハッ！！行け！

行って殺され

やがれ！！

えっ！！

なっ．．．なに

しやがっ．．．

がっ！？

好きに

しろ！！

おれに対する

憎しみ

だけか．．．

ひ．．．ひいい

ま．．．まて！！

やめろお

やめてえ！！

う．．．うわ

～～っ！！

いきなり

なにを！！

きさまの

その耳が

弟に似て

いる．．．

いいか～あのお方は

ケンシロ～～！！

へっへっ．．．

北斗神拳の伝承者

ケンシロウさまだあ！！

へへっ．．．

ヘっへっへ

はっ！？

こ．．．

この目．．．

弟に．．．

さあ行こう

にいちゃん！

ヒャッ

ハハ～～～！！

バカども

か〜〜〜～！

あ！！

いて～

あ～～いて

いていて！！

小僧わざとツエ

だしやがったな～～

お〜〜ひでえこりゃ

重傷だ！！！

お～きさま

死んでおれに

わびてもらおう

カ～～！！

ま．．．まってください

おにいちゃんは

まだツエになれて

ないんです！！

ゆるして

ください！！

ほ〜〜あにきを

かばおうってのか

いい心がけじゃ

ねえか！！

ようしでは

おまえの右足を

おれにくれ！

そしたら

許してやっても

いいぜへへ！！

どうだ！！

！！

さあ～～～

どうする？

わ．．．わかりました

それで許して

もらえるなら

え！？

ほお～

ということ、

度胸だ！！

お．．．おまち

ください！！

なっ．．．

なんだ

ジジイ！！

おゆるしを！

この子は今日

まで兄の手となり

足となり

一所懸命生きて

きたのです！！

どうか

それだけは！！

だめだ

ナロ～～～！！

ほんとうに

ほんとうに

よくできた

弟なんです！！

よくできた

弟～～～！！

クッククク．．．

さ〜〜て

どうした

ものかな．．．

わ！！

あう！！

兄より

すぐれた弟なぞ

存在しねえ！！

あ〜〜っ！！

来い！おのれの

無力さを

思いしらせて

やるわ！！

ア．．．アキ！！

マコにいちゃん！！

兄より

すぐれた

弟など．．．

アキ～～～！

マ．．．マコ

にいちゃん．．．

おい．．．

しっかりしろ

ケ．．．．．．

ケンシロウ．．．

だ．．．だれが

こんなことを

う．．．．．．

やつは

どこに？

．．．．．．！？

マコにいちゃん

．．．

こんな

年端も

いかぬ子どもに

なんという

仕うちを．．．

ジャギ！！

きさまには

地獄すら

なまぬるい！！

の巻

なぜ．．．

村人は姿を

みせん．．．

それに

この殺気．．．

フ．．．そんなに

殺気だっていては

隠れても意味が

ないぞ！

ふん！！

子ども！！

な．．．なんだ

この殺気！

子どもの

ものではない

どうして

これほど！？

よ．．

よくも弟を．．．

ア．．．アキを

殺したなあ！！

？

おまえなんか

人間じゃない！

ア．．．アキを

アキを

かえせーっ！！

い．．．いかん！！

マコおまえ

まで殺されて

しまうそ

そうか．．．

この子の兄が．．

じいさん

だめだ

みつかる！！

ケンシロウよ．．．

ジャギは必ずや

おまえに災いを

もたらすてあろう：

おれの甘さが

この幼い兄弟

悲劇をもた

どうして

しまったのか

互いの胸に

印した

秘孔をよく

ねらえ！！

フッ！

弟に！！

たかが

ケンシロウ

ごときにおれさまが

負けるはずが

ない！！

ゆくぞ

ケンシロウ！！

かかった

な！！

う！！

北斗千手殺！！

ぐふ！！

親父～～～

みたか〜〜っ！！

ケンシロウは

またまだ

ヒヨッコだあ！

この腕では北斗神拳を

継ぐことはできん

早くおれに

決めたらどうだ！！

フ．．．．．．

おろか

者が．．．．．

自分の胸を

よくみてみるが

いい！！

な！！

なにィ～！！

ゲエッ！

秘乳の部分に

ア．．．

アザが！！

最初のうち合いで

すれちがいざまに

ケンシロウが

放った！！

しかも

秘乳に寸分

狂わずにな！

バ．．．

バカな！！

もし

ケンシロウが

その気だったら

おまえの体は

すでにただの

肉塊になって

いる！

おまえも

少しは

ケンシロウを

見習うがいい！！

フ．．．

よく見てみろ

やつのツラを

どっちが打撃を

うけている！！

こいつに

手かげんなどする

余裕があるはずが

ない！この程度が

実力た！！

おやじ

あんたは

いつも

そうだ！！

いいか～～

おまえがおれに

勝つことなど

ありえんのた！！

フフ．．．

バハハハッ！！

．．．．．．

ケンシロウ

なぜ負けを

よそおった

兄だからか．．．

特にシャギ．．．

あの男はな．．．

だがその

おまえの

やさしさは

いずれ災いと

なって

おまえに

ふりかかる

だろう！！

ス！

おまえの怒りは

おれにも

わかる！！

うて！！

うつがいい

え？？

どうした？

さあ

うつんだ！！

．．．

ーっ！！

うてえ

ヒッ！！

あわわ．．

この痛み

必ず

あの男に

届けてやろう

ジャギさま

食事の

用意が．．．

ジャギさま

！？

きゃああ～～

ごわっ！！

えうっ

トワッ

タ！！

ワヒィィ！！

おれのこの姿を

みたやつを

生かしておく

わけにはいかん

みいた

なぁ～！！

なにをおびえて

いる．．．そんなに

このカオが

恐いか～～

よよよ

よら．．．

よらないで

よらないで

ぎゃあ！！

そ．．．そんな

たたっ

たいへんだ！！

わかるか！！

おれのこの姿が

ケンシロウへの

憎しみの

すべてだ～

お．．．おい

ジャ．．．

ジャギさまが

おれを殺すっ

．．．！

たいへんだ！！

へんなやつが

仲間を

ブッとばして！！

ギャッ！！

こ．．．殺すっ

て．．．殺．．．

て．．

てれれ．．．

フフ．．．

きおったか．．．

場所を選べ！

そこがきさまの

死に場所だ！！

フフフ．．．

青の掟の誉

非情

やっと

現れ

おったか．．．

あいかわらず

そんな物に

たよって

いるのか

この日の

くることを

どれほど

まったことが！！

フッ．．．

早く死に場所を

選べ！！

きさまは

死ぬべき男だ！！

ほざくな！！

今のおれは

昔のおれでは

ないぞ～～！

フフッ．．．

フハハハバ！！

こい！

ケンシロウ！！

．．．

ここなら

邪魔がはいる

こともない

これで

心おきなく

きさまを殺せる

というわけだ！

どういう

心境の

変化だ

闇討ちが

得意の

おまえが！！

フッ！

フハハハーーッ！！

きさまはあの時

おれに勝ったとでも

思っていたのが

～～～っ

なに！？

思いだしてみろ

！

あの時の

ことを

よく思いだせ

ーっ！！

ジャ．．．

ジャギさま

おそれていた

ことが！！

どうした

北斗神拳の

伝承者があの

ケンシロウに！！

な．．．

なにィ！！

そんな

バカな！！

で．．．兄者たちは

なんと！！

兄者たちが

だまって

おるまい！！

そ．．．

それが

どけっ！！

ひとことも

あ．．．兄者～～！！

兄者たちは

なぜなにも

いわん！！

やつは

おれたちの弟！

しかも一番下の

未熟者なんだ

そんなやつに

伝承者の座を

うばわれて口惜しく

ないのか！

うぬ～～

わかって

いるのか

兄者たちは

っ！

おれは知って

いるぞ！

伝承者争いに

敗れた人間が

どういう運命

をたどるか！！

北斗神拳は

一子相伝！

伝承できるのは

たった

ひとり！！

拳を封じられ

名のることも

許されん！そのため

ある者は拳をつぶされ

ある者は記憶を

奪われた！！

それが北斗神拳を

めざしそして

敗れた者の

一八〇〇年の

宿命だ！！

．．．．．．

ぬくく．．．

ふぬけたか～

兄者たちは

っ！！

だがおれは

許さねえ！

認めねえ！！

この拳を

おれより劣る

弟につぶされて

たまるか～！！

親父は

伝承者を

誤った

．．．．．．

やつでは

ケンシロウに

勝てぬ！！

．．．

だが

ケンシロウは

ジャギを殺せまい

北斗神拳も

もはや

これまで！！

よいなケンシロウ

ほんとしん

北斗神奈が一子相伝である

理由はこの拳法が

無敵の暗殺拳だから！！

あやまって

使ってはならぬ

あやまった人間が

伝承すれば

この世は滅びる

じゃろう．．．

む！！

おい！

おい！そこにすわれ

今なら

まだまにあう

親父にあやまり

伝承者を

辞退してこい

なに！？

だいたい

一番下の弟が

伝承者などに

なれるわけか

ねえ！！

そうだろ

おれたちを

さしおいて

こんなバカげた

話はねえ

ほら

行ってこい！！

．．．？？？．．．？？

ぬあんだあ

その目は！！

うるせえおれは

拳法がすべてだとは

思っていねえんだ

要は強ければいいんだ

どんな手を使おうが

勝てばいい！

それがすべてだ！！

おれさまが

伝承すれば

北斗神拳は

ますます

強くなる！！

くく．．．なぜ

含み針や

銃をつかう

どうして

拳だけで

戦おうとしない

うっ！！

あいひひ

ぷけけ．．．

ささま

いいかげんに

しろ！！

こ．．．このやろう

殺してやるう！！

あ

あら！？

ぬおおお！！

きさまさえ

死ねば．．．

あた！！

あたたただ！！

こちらでは、

グェッ！！

うっ！

うう！

うえ！

えお！！

うぎゃあ

〜〜〜っ！！

北斗八悶九断！！

ひええ！！

行け！

きさまに

伝承者の

資格はない！！

はう！！

はうっ！！

フッ

バカめ！今が

おれを殺す最後の

チャンスだったのだ

それをのがした

きさまの不運を

思いしらせてやる！！

いいか殺してやる

必ず殺してやる

からな〜！！

．．．そして

おれの名をかたり

多くの人びとを

犠牲にしてきた

のだな！！

おれを

おびきよせる

ためたけに．．．

フフッ．．．

そのとおり

気にいらねぇやつは

みんな殺してやったぁ

この矢が

なにか

わかるか？

おまえは

まだ年端も

ゆかぬ子ども

まで殺した！

これには

その怒りと

悲しみとが

こめられている

ん～ああ

あの時の

ガキのことだな

あいかわらず

甘さがぬけんな～

たかがガキの

ひとりやふたり殺した

とてそれが

なんだというのだ！！！

そんなクズどもの

命など

この傷の痛みの

比ではないわ！！

みるがいい！

この傷が痛むたびに

きさまへの憎悪を

燃やしつのらせて

生きてきたのだ！！

覚悟しろ今度は

きさまがおれの

ようなツラになる

番だ！！

あの時はおれが

足をすべらせた

ために運よく

おれに勝てたか．．．

まだ気づか

ないのか？

あれは足が

すべったのではない

すでに秘乳を突き

足の自由を奪って

いたのだ！！

なにィ！？

だが今は

ささまを

生かしておいた

おれの甘さを

後悔している！！

その悔いを

この場で

断つ！！

フッ．．．

これから

きさまに

生き地獄を

味わわせて

やろう

ファハハハパ！！！

強敵たち

血の果

こんな物は

もはや使う

までもない

ほおおおぉ！！

今こそおのれに

北斗神拳の真髄を

みせてやるわ！！

ハハハ～！！

北斗羅漢撃

っ！！

ハハハ！みろお

このおれさまの

速い突きが

かわせるかーっ！！

いくぞお！！

おおぉお！！

なっ！！

あたっ！！

ぐく

あたたた！！

ぎゃあっはっ

へぎ！！

バッバッ．．．

バカな！！

そんな

バカな！！

う．．．

う．．．

使えよ

無理するな

銃でおれが

殺せればな

ヘッ！！

バカめ！

勝てばいいんだ

なに使おうが

勝ち残りゃあ！！

なぁにィ～

へっ！

この至近距離

からでは

逃げようが

あるまい！！

死にやがあ

れっ！？

わわあ！！

はやく

離さないと

指が引き金を

ひくぞ！！

う～！

くっ！！

な．．．なぜだ

なぜこうまで！！

こ．．．この

非情さ．．．

このすごみ

昔のケンシロウ

ではないな．．

．．．おれは今日まで

無数の敵の血を

流してきた．．．

．．．友と呼べる

強敵たち．．．

その強敵たちの

血がおれを

変えた！！

強敵！？

シンか！

シンのことだな

きさまの

命もここ

までだ！

フッそれは

どうかな．．．

またまだ

読みが甘いわ

ケンシロウ！！

ハッハッ！！

！

ぐっふふなぜ

おれがこの

ヘリポートを

選んだと思う！！

おれには

燃料という

切り札が

あったのだ！！

燃料！！

ウワッハハハ！

どこに逃げようとも

炎がきさまを

追いつめる！！

ここは地上

２００メートルどこへも

逃げられんぞ！！

ひひひ．．．

この顔の痛み

おれはいっときも

忘れたことは

なかった！！

死ねえ！！

ケンシロウ

このおれの顔より

醜く焼け

ただれろ！！

まだ

わからんのか

死ぬのは

きさま

なんだ！！

ウワッハハハ！！

強がるのも今のうちだ

きさまが黒こけに

なるのをゆっくり

ここで見物して

やるわ

フフ．．．この時を

まっていたのだ

きさまの

冥土のみやげに

おもしろい話を

してやろう！！

きさまが

強敵と呼んだ

シン！そのシンの

魂を悪魔に売らせ

たのはあ～～

この

おれだあ！！

なに！！

おれはおまえが

憎かった北斗神拳の

伝承者となり

その上ユリアまでも

手に入れたおまえが

そこでおれは、シンに

目をつけたシンは

ユリアを愛していた！

まだあきらめきれずにいる

シンをゆさぶり消えかけた

炎を再び燃えあがらせた

のたあ！！

なぜあきらめる

必要がある

．．．．．．？？

となれば

ユリアは

必ずだれかの

手に落ちる！！

それでもいいのか！！

おまえほどの男が

なにを迷うことが

ある！奪いとれ

今は悪魔が

ほほえむ

時代なんだ！！

おまえも

あのケンシロウの

甘さは知っていよう

今の時代を

あいつでは生き

抜いていくことは

できん！！

きさまが．．．

シンを！！

うわっははは！

そうだあシンも

きさまも術中に

陥ったのだ！！

ふあはは

だがもう遅い

あの世でシンと

抱きあって

泣くがいい！！

ひゃあはは

どうだ

くやしいか

くやしいかあ

はははあ！！

シンが

血迷ったのは

．．．．．．

ウァッハハ！

おれさまは

だれだ！名を

いってみろ！！

おれは

北斗神拳の伝承者

ジャギさまだ～！！

やつのために

シンやユリアが

死んだと

いうのか！！

ウァハハハ！

きさまから

すべてを奪いとり

そして今きさまの

命も尽きるのだ

ぬうう！

うおおお！！

な！？

おおお！！

フッ．．．

バ．．．バカが

どうあがこうと

きさまは

たすからんわ！！

ぬああ！！

な．．．なに

ゲェ！！？

うわあ！！

ゴホッ．．．

な．．．なんて

やった．．．

ジャギ．．．

おれの名を

いってみろ！！

んだん

怒拳四連弾«

な．．．なんて

やつだ．．．

なんて．．．

今さら逃げ

てもムダだ．．．

ここは

きさまが選んだ

死に場所だ！！

バカめ

ごあ～

この技は！！！

南斗聖拳

フフフ．．．

フ．．．そのとおり

おれも昔の

ジャギではない

おれの北斗神拳は

見切れても

南斗聖拳までは

見切れまい！！

今度こそ

きさまのツラ

八ツ裂きに

してやる！！

フフフ．．．今の

おれなら

痛みすら

気づかせぬうちに

その心臓を抜き

とることも

できる！！

どこで

それを身に

つけた．．．

フフ．．．これから

死ぬきさまに

いう必要も

あるまい

ピャハッ！！

死ねぇ！！

ェッ

ぶひゃ！！

あたあっ！！

であ！！

いかに南斗聖拳

を身につけて

いようとも

そんな

スローでは

おれは殺せん！！

なあにィ

！！

きさまの謀略の

ために果てた

４人の怒り．．．

悲しみを

じっくり味わうが

いい！！

きさまに

見切れる

南斗聖拳では

ないわ～！！

思いしらせて

やる！！

ほざきやが

れ〜〜っ！！

ギャ！！

きさまの

南斗聖拳など

シンの

足もとにも及ばん

くく！

あたたた！！

これはシンの分！！

ならば

こいつはどうだ

なな！？

う！！

ああ

もはや

北斗神拳の

真髄すら

忘れたか！！

怒りは肉体を

鋼鉄の鎧と

化すことを！！

はわわ！！

そして．．．

これは！！

ぶ！！

ユリアの分だ

ヒィ

はっ！！

い．．．いでぇ！！

うっくく．．．

き．．．きさま

使ったな

北斗神拳の奥義

醒鋭孔を！！

そうだ．．．

胸椎の秘孔

龍領を突いた！

今きさまの体は

むきだしにされた

痛感神経で

包まれている！！

全身に

激痛が走る！！

うぎゃあ！！

ひ．．．ひえ～～

指でふれた

だけで

三人目は

あの幼い

兄弟の分！！

ちょっ．．．

ちょっとまて

まさか

その矢を！！

や．．．

やめてし

くれ！！

た．．．

たのむ！！

そ．．．

そんなもの

さされたら

死んじまう！！

なっ！！な！

最後に

これは

うぎゃあ～

ひひ～！！

きさまに

よって

すべてを

失った

おれの．．

はああ！！

おれの．．．

ひええ

ううわああ！！

このおれの

怒りだあ！！

う～

いうっ！！

ぎゃあ！！

あぎゃあ～！！

あ〜おごっ

きさまには

その醜い死にさまが

ふさわしい！！

あと数秒で

きさまの肉体は

地上から

消えうせる．．．

おわりだ！！

おわりだと

バカめぇ～

これがきさまの

地獄行きの旅の

始まりだあ

～～～！

きさまには

まだふたりの

兄がいることを

忘れたか！！

きさまの

地獄が目に

みえるわ！！

ばわ！！

は．．．

はばば

な．．．なに

あのふたりが

生きていたのか

電子書籍版

原作：武論尊

漫画：原哲夫

◎武論尊・原哲夫／ＮＳＰ１９８３

版権許諾証ＧＰ－２１２