．．．

原作武論尊・運用者士

然Ｆ氏冊寺漫画原哲夫

捨てえぬ心の巻

あの日よりその悲劇は！の巻

遠い誓い！の巻

めざめる血！の巻

永訣の時！の巻

絆熱く哀しく！の巻

っ

３８

忠誠の代償！の巻

わが星は天狼の星！の巻

人間の証！の巻

「えぬ心の巻

コウリュウの

息子か．．．

あっ！

トキ様

こちらです

ああ～～

しっかりして

ケイ！

はーはあ

うっう．．

もう大丈夫だ

すぐ熱も下がる

だろう

おお！

ああ．．．

ありがとう

ございました

トキ様！！

本当はこうやって

子供たちや

病に苦しむ

人たちとともに

一生を終えた

かった

ではなぜ

．．．男．．．．．

一度拳法を

めざした

男の本能が

動いた！

それにも増して

わたしには逃れ

えぬ宿命が．．．

ラオウとの

戦い．．．

トキィ！！

こ．．．この人が

伝えたい

事が

あると～！！

は～～

は～～

わ．．．わたしは

コウリュウ父子に

つかえるゼンギョウと

申します！

ラ．．．ラオウが

わが師コウリュウを

その手に！！

なに！？

すでにラオウの

傷は癒えその

剛拳は復活！！

コウリュウ様の

ふたりの息子が

残っておりますが

あの拳を封じる

事は！！

ラオウが

無駄だ！！

きさま〜〜〜

よくも父を

～～～！！

なっ！！

うっ

！！

あ．．．

トキさん！！

急がねば

なるまい

ケンシロウ

このわたしの

病んだ体では

復活したラオウを

倒せぬというのか

ケンシロウ

．．．

よかろう

その目で確かめて

みるがいい

わたしの病が

拳をも

むしばんで

いるかを

はっ！

これは

北斗天帰掌

えっ

！？

北斗天帰掌

もしあやまって

相手の拳に倒れ

ようとも

相手を怨まず

悔いを残さず

天に帰るという

誓いの儀礼！

男とは強き者を

追い求め

．．．そして

頂点をめざす！！

まして拳法家で

あればなおさら．．．

この一瞬は

真剣勝負！！

そっ．．．それ

じゃあ！！

おまえと

戦うのは

おそらくこれが

最初で最後で

あろう

一度戦って

みたかった相手

北斗神拳

伝承者の拳

存分に味わおう

トキ．．．

おれが魅かれ

追い続けた

北斗二千年の

歴史の中で

もっとも華麗な

技を持つ男

ほおう！！

ふん！！

うっ！！

あう！！

あっ

相討ち！！

は！！

あ．．．

みごとだ

ケンシロウ

伝承者の拳

たしかに

味わった

病に

おかされて

いなければ

トキ．．．

おまえと

互格に

戦えたのは

宿命！

今倒れては

ならぬという

宿命がこの病んだ

体をもつき動かして

いるのだ！！

そして

わたしには

どうしても

あの男を倒さねば

ならぬ理由が

あるのだ

わたしと

ラオウだけの

．．．

ケンシロウ

この魂は

おまえに

残そう

そしてこの肉体は

ラオウとの死闘に

捨てよう！！

うわぁ

～！！

あがっ

ああっ！！

うがが．．．

おあっ

は．．．

はう

同じ道を

進めば

同じ宿命を

背負う！！

兄弟ならば

違う道を

選ぶがよい

う！！

あの日同じ日に

リュウケンの

養子となり

北斗神拳の道に

踏みこんだ

のが

この

宿命の

始まり

なのだ！！

来るかっ

トキ！！

あの日よりその悲劇

あの日よりその悲劇は人の昔

もしや

これは

ご両親の．．．

ここは

わたしの

故郷

そう

そして

死ぬ時も

またこの

地の中へ

わたしは

ここで

生まれ育った

この墓は

わたしの墓

なのだ

それじゃ

その間のは

フッ．．．

その墓は

わたしの

実の兄が

入るべき墓

！？

．．．．．．．．

お兄さん

お〜〜い

む．．．向こうに

でっけえ馬の

足跡が！！

あ．．．ありゃ

黒王号のに

ちがいねえ！！

ラオウが！！

フ．．．

．．．．．．？

背比べの

跡力．．．．．．

やはりここに

足が向いたか

トキ！

フ．．．

父と母が

わたしたち

兄弟を

引きあわせて

くれたらしい

えっ！！

やはり！！

そ．．．それじゃ

あのふたりは

本当の兄弟！！

ここのほかに

あなたと戦う

場所はない

フッ．．．

早いものだ

あれから

何年になるが

あっ！！

フ．．．

おたがい

大きくなった

ものだ

おぼえて

いるかあの

時の事を

よく！

う．．．うっ

泣くな

トキ

泣いても

父や母は

帰って来ん

に．．．

兄さん

おれたちは

強く生きねば

ならん

そのために

おれたちは

今日まで

拳法を学んできた

強い男に

なるんだ！！

これからは

いろいろな

苦労が

あるだろう

くじけそうに

なったら

ここに来て

この胴着を見て

おもいだせ！！

おれたち兄弟は

だれにも

負けぬ！！

この世で

一番強い兄弟で

あることを！！

兄さん

おまえが

ラオウか！

はっ

わたしが

北斗神拳の

リュウケンだ

おまえの事は

父親から

頼まれていた

そこに立て

はあっ！！

ああ〜〜っ！！

うわっ

！！

ああっ

あうっ！！

はっ

トキ！！

くっ！

しっかり

しろ！！

なぜ！？

わたしが養子の

約束をしたのは

ひとり

ふたりはいらぬ

なに！！

．．．！？クラスクラブラックスキス！！

兄さん！

はい上って来い

はい上って来た

ほうを養子と

しょう！！

強くなくては

北斗神拳の

伝承者への道は

歩めぬ！！

兄さん

行ってくれ

ボ．．．ボクは

大丈夫だ

トキ．．．

くっ！！

あ．．．あの人の子に

なれば北斗神拳を

兄さんが一番

めざしていた最強の

男になれるんだ

に．．．兄さん

ボクのことは

心配しないで

さっき約束

したろ

ボクだって

強いんだ！！

．．．．．．

来ぬか．．．

なかなか

獅子の子とは

おらぬものよ

ラオウか！！

ぬうあ！！

む！！

な．．．

なんと！！

ラオウ

おぬし片手で

この崖を！！

弟と一緒で

なくては養子に

いかぬ！

トキの面倒は

おれが見る！！

この男

このリュウケンの

想像を超える

男になるやも

しれぬ！！

始めるか！！

ラオウ．．．あなたは

師父リュウケンの

想像を超え

強くなりすぎた

そしてその野望も！！

誓い物の書

遠いぞ

後悔

せぬか！！

それでこそ

わが弟

トキ！！

自ら

望んで

選んだ道

ためらいも

ない！！

ならば互角の

戦いができよう

ケ．．．

ケン！！

と．．．止める

事はでき

ないの？

できぬ！！

ふたりの

血の間には

だれも入る

事はできぬ

ち．．．ちがう

ふたりの

拳は

ぜんぜん

！！？？？．．．？？

めと静．．．．．．

烈と粛

まるでふたりの

生き方の

ように

どう！！

はっ！！

確かに

迷いも

見えぬ！！！

怯えも

見えぬ！！！

死期が

きさまの

拳を

高めたか！！

ああ！！

わたしの

拳を

高めたのは

死期では

ない！！

ラオウ

あなた自身の

存在だ！！

はあ

は～～

うおりゃーっ！！

おおーーーっおりゃーっ！！

甘い！！

ぐはっ

ぐく．．．

ふん！！

はあ！！

ぶかあ！！

あ．．．．．．

だめだよ

あっち

行ってろって

兄ちゃん

．．．．．．

ぐ．．．

うおあ～

うむ

今日は

これまで！！

兄ちゃん！！

だ．．．

大丈夫

兄ちゃん！！

心配するな

おれは負けん

絶対にくじけん

おれがくじけたら

おれもおまえも

ほうり出される

そんな事は

絶対にさせん

．．．．．．！？．．

それにな．．．

おれは強く

なりたいんだ

フ．．．

見ていろよ

トキ．．

おれは必ず

この世で一番

強い男になる！！

大丈夫だ．．．

そしてこの

ラオウの名を天下に

鳴り響かせて

みせる！！

スゲエや！

に．．．兄ちゃん

ふう．．．

あっ

だめだよ

コラッ！

ブッ！！

ココ～～

ココ～～

！！！

は！？

コ．．．ココ！！

ほう

その犬は

おまえのか

だ．．．だれが

こんな．．．

ふへへ～

な．．．なぜ

こんな

ことを！！

あ～

ちょうどいい

マトだったんで

ねーへへ

ちっこい犬コロだが

手ごたえが

忘られんわははは

はっ！！

あい

あっ！！

こ．．．この

ガキャ～！！

いやあ～！！

は！！

ふあげ

ぶあがが

や〜〜っ！！

おごえ！！

う～～

や．．．

やめ！！

やめて！！

うわあ～

そこまでだ

トキ！！

はっ

はあ

は～！！

まさか

この弟にも

こんな犬才郎な

挙法の才能が

あろうとは．．．

いつ覚えた．．．

トキ！！

道場を

のぞいておった

のか！！

．．．．．．．．

トキ

おまえ．．．

おまえも

北斗神拳を

身につけ

たいのか

北斗神拳は一子相伝

おまえたちふたり

同じ道を歩めば

いずれ片方は拳を

封じられ倒され

ねばなるまい

それでも

かまわぬのか！！

ハイ

明日から

おまえも

道場に来るが

いい

は．．．はい！！

トキ．．．

なぜ！？

兄ちゃんを

超えたいから！！

トキ

おまえにも

おれと同じ

熱い血か．．．

優しい

ばかりだと

おもっていた

おまえにも

いいかトキ

もしおれが

道を誤った

時は

ぬ

おまえの

手でおれの

拳を封じて

くれ！！

小キ．．．

水面のごとく

静かなる

その奥底に

火の烈しさを

もった男よ！！

誓いの時は

来た！今

わたしは

あなたを

超える！！

フフ．．．さすが

わが弟よ！！

だがおまえは

決しておれを

超える事は

できん！！

めざめる１皿ノの昔

はっ

お～！！

ああ

秘孔を

ケン！

トキの拳が

あたったわ

！！

いや

フッ．．．

相変わらず

優しい

拳だ！！

ふん！！

だが甘い！

必殺の

っい

てに

このおれは

倒せぬわ！！

むう～ん！！

おりゃ

！！

むっ！！

ああ！

トキが

背後を

とった！！

なっ！！

ぐあ！！

な！？

無想陰殺！！

こ．．

これは．．．

気配を読み

殺気との間合いを

見切り無意識

無想にくりだされる

必殺の拳！！

死を思うゆえ

敵との間合いを恐れる

されどわが拳は

無意識無想ゆえ

間合いもなく

スキもない！！

やはり

このままでは

スキを誘う

トキの柔の拳と

ラオウの剛の拳

では勝負はつかぬ

ましてトキには

病が．．．．．

トキ！

このラオウを

めざしていたので

あればなぜ

非情の剛の

拳を学ばな

かった！！

剛は殺！

柔は情！

剛の道に

ふみ込めなかった

きさまの優しさが

命取りになった！！

もはや

この勝負

見えたわ

ーっ！！

うりゃ！！

ああ

トキ！！

むう

なんと！

この拳を

うけとめ

おったか！！

くああ！！

な！！

ま．．．

まさか！！

トキがいん

剛の拳？

を！？

忘れたかラオウ

わたしが

あなたの

すべてを

めざしていた

ことを！！

はっ！！

あっ！！

フンシロウ！！

う．．．

こ．．．

これは！！

ん！？

しっかり

しろ

ケン！！

トキなぜ

ケンシロウ

を

助ける

ほっておけ

この程度で

倒れるようでは

しょせん北斗神拳を

伝承することは

できぬ

ケンシロウもまた

一子相伝

北斗神拳の

伝承者をめざす

ひとり！

いずれ

おまえとも

争わねば

ならぬ男

弟だから

です！！

なに！？

兄ラオウが

わたしを

助けるとき

そのような事を

考えたでしょうか

は！！

ケンとの戦いも

ラオウとの戦いも

それは宿命が

決める事でしょう

．．．！？．．．

欲もしん

野心も捨て

あくまで

ラオウを

めざすか

トキ！！

．．．．．．

ああ！！

トキの

体が！！

ふおー

わたしの中に

流れるラオウと

同じ血は

わたしにこの

拳を会得させた

うぬは

おれの

剛の拳を！！

いったはずだ

あなたの

すべてを

めざしたと！！

くはっ

むく！！

この拳はわたしの

最後の戦い

すなわち！！

あなたとの

戦いまでは使わぬと

誓っていた！！

天を

見よ！！

見えるはずだ

あの死兆星が！！

な．．．なんと

我が頭上に

死兆星が！！

そ．．．

そんな！！

ふたりに

死兆星が

トキの天賦の

才がラオウの

死兆星を

よんだ！！

神にすら

この宿命の対決の

勝敗は

見えぬ！！

北斗二千年の

歴史の中に生きる

言い伝えがある

互格の拳を

持つ強者

相戦う時その両者の

頭上に死兆星

輝くと！！

さあ

宿命の

幕を閉じよう

ラオウ！！

永訣の時

万人のために

生きた男

トキ！

その男が今

初めておのれの

願望のために

戦う気になった！！

よかろう！！

みごとこの兄を超え

この拳王の野望を

砕いてみるがいい！！

せめて

奥義で葬ろう

ラオウ！！

ふあああ

～～～！

ぬああ

～～～！

北斗神拳奥義

闘勁呼法〃

勁は鋼！！

圧縮された闘力

呼気とともに

体内に全部力を

たくわえ吐気ととも

一気に拳に集約

する間本の

学法！！

吐気とともに

全能力全開力を

かけた戦いが

始まる！！

あ．．．

リン．．

ぬ～～～！！

どうりゃ

お〜っ！！

はっ！！

ぐあ

むっ！！

ラオウが空

逃げた！！

勝機！！

はっ！！

ああ

な．．．なにィ

間合いに！！

いや～っ！！

天翔百裂拳

おっきりと

ドキは北斗二千年の

中でもっとも華麗な．．．

技を持つ男

空中戦こそその真髄！！

ぐわあ

ラ．．．

ラオウが

両手を地に

．．．．．．

ラオウ．．．

あの時

あなたが

野望を捨てさえ

していたら

さらばだ

トキ！

どうしても

無論！！

北斗神拳は

天を握る

第一歩

ここにとどまる

つもりはない

ならば

その拳を

封じねば

なりません！！

約束を

忘れた

わけでも

あるまい

フフッ．．．

この拳を

封じるのは

おまえだ！

いつでも

この拳を

封じに

来るがいい

北斗神拳

最強の男

わが兄ラオウ

その野望さえ

なければわたしも

ケンシロウも

伝承者の道を

喜んでゆずった

ものを．．．．．．

さらばラオウ

今約束を

果そう！！

ああ！！

勝ったあ

いや．．．

やはり死兆星は

トキの頭上に

おちた．．

は！！

え！！

．．．クラックスのデザインチェック・

・トキ

病んでさえ

いなければ．．．

いやあ～！！

！！

き．．．きかぬ

きかぬのだ！！

！！

はっ

な．．．なぜ

ラオウが

涙を

ぬあ～！！

まだ気づかぬと

思っているのか

おまえの剛拳の

秘密を！！

病をえず

柔の拳ならば

おれに勝てたかも

しれぬものを！！

は．．．！！

あわれ

トキ！

幼きころより

おれを追いつづけ

非情の宿命に

生きてきた

わが弟よ！！

さらば

トキ！！

うおああ！！

ぐほおっ！！

トキィ！！

く哀しく

ト．．．

トキが

．．．

．．．．．．

トキィ～～！！

リ．．．リン！！

は！！

ま．．．

まだ．．．

もはや

立ちあがれる

体ではない

トキよ！

いや～っ！！

きかぬのだ！！

はっ！！

ぐふ！！

おまえの剛拳の

秘密はこれだ！！

もういい

やめろトキ！！

やはり

刹活孔を

突いた跡が！！

そ．．．

それは

刹活孔を突けば

一瞬のみの剛力を

得ることができる

しかしそれは同時に

おのれの命さえ奪う

非情の秘孔！！

剛拳を得るため

トキは自分で

その秘乳を！！

徐々に弱りゆく

おまえの拳では

おれは倒せぬ

それを

見抜かれている

ことを知りながら

おまえは．．．

トキよおまえの

命を奪うのは

おれでは

なかった

すでに病が

おまえの命を

奪っていた！

ありあまる才能が

ありながら

北斗の男が病

ごときにすべてを

涙を．．．

その剛拳と

野望にかえた

あなたが．．．

な．．．なぜ

泣くラオウ

は～～

はあ

は～～

は〜〜〜

おああ！！

は．．．

はあ！！

うぐっ

あぐ！！

う．．．

うっ．．．

泣くな！

二度と涙は

流しては

ならぬ！！

に．．．にい．．．

この兄を

超えたくば

涙を捨てろ

涙は拳に無用

涙をおのれの

望みと拳に

かえるのだ！

この拳のため

そして天を

つかむために！！

おれはもう

すでに涙を

捨てた！！

おまえの心．．

そこまで

死期が迫った体で

ありながら！！

トキおまえには

わかっていた

はずだ

いつわりの

剛の拳では

このラオウを

倒せぬことを

だがおまえは

あえて剛の拳を

選んだ

あくまで

この兄に

近づかんが

ために

トキ

その心が

幼き日の

ままの心が

死を覚悟して

なおかつまだ

このラオウを

めざそうとした

哀しき心が

このおれの

枯れた涙を

呼び戻した！

もはや

悔いはない．．．

宿命の

幕を閉じよう

トキよ

これがおれが

この生涯で流す

最後の涙となろう！！

さらばわが生涯

最強の敵！！！

さらば！！

わが最愛の弟

！！

これが

きさまが

めざした

兄ラオウの拳

だー

っ！！

いや

！！

はっ

なぜ

この血は涙！

この一撃は

おまえの悲しき

宿命への兄の

恨みの一撃と思え

ラオウ

今拳王を

めざした男

トキは死んだ！！

ここにいるのは

ただの病と戦う

男トキ！！

残る余生

安らかに

暮すがよい

泣きたくば

泣くかよい

もう

責めはせぬ

体を愛えよ

トキ．．．

．．．！？．．．？？？

ケンシロウ！！

拳王

恐怖の伝説は

今より始まる

この命

奪いたくば

いつでも

来るがいい！

ろう

わが星は天狼の星人のき

果して．．．

この乱世に

あの虹を

つかむのは．．．

わが星は

天狼の星！

！の巻

うう．．．

んぐ．．．

ああ．．．

ぷは～～～！

よし次！

おまえ

前にでろ

え！？

おっ．．．

おれ！？

は！！

あわわ！！

う～～！

い．．．

いやだあ！！

だあ～～～

早ぐしろ

お～～！！

ああ！！

やめてくれ～！！

うえっへへ

ごい！

ごい！！

ひ～～！！

おー

いくどあ

ーっ！！

や．．．やめて

くれ！！

ぺっぺっ

うわあ～！！

ふあ

はほはは！！

ふん！！

わああ

ふん！！

ふん！！

けみか

ふんぶんふん

ふんぶんふん

ふんふん！！

だあ～！！

おお！！

これは

いくぜ！！

あ．．．

あなた～！！

パパー

おお〜〜〜っ

ゴンズ様

新記録！！

だあ～！！

フフ．．．．．

ほめて

つかわす

ゴンズよ．．．

ういっ

よおし次は

このわしが

挑戦して

くれよう

お．．．おやめください

とうかどうかこれ以上の

無態は！！

ん．．．ん～！？

うぬは

拳王様から

この村を

あずかった

このわしに

逆う気か？

おお～

頭のおでまし

だ〜〜っ！！

フフフ．．．

し．．．しかし

拳王様が

おられた時は

このような

ことは

は！？

だ〜はは

どうか

おやめに

なって

ひっ！！

きさまも

知っていよう

鬼のいぬ間の

洗濯という

言葉をな！！

だあっ

グフフ

拳王なき今

わしらが天下！！

きさまらが

泣くも笑うも

このわしの気分

ひとつ！！

だめだめごめ

だめえ

拳王など二度と

帰って来んで

いいわー

ひっ！！

ーっ！！

あ．．．

ああ

く．．．

狂ってる

あっ？

すっぽ

ぬけた．．．

わく

ひ～～！！

ジジイじゃ

軽すぎて話に

ならん！！次！！

ああ

長老～っ！！

あ！！

な．．．なんだ！！

ヤロウ！！

なにしやがる。

は～～

は．．．

おお．．．あ．．．

ありがとう

ございます

が．．．．．

このまま

では．．

お逃げ

なされ！！

心配する

ことはない

死ぬのは

やつらだ

おりて

きやがる

だあああ

ブッ．．．．．．

飛ばしたる

だ～！！

お〜〜こおら

なんだおみや～

我らの競技に

けちをつけるか

お〜〜だ！！

今度は

おれが挑戦

しょう！

ん！？

なにもねえ．．．

ねえっ．．．

な．．．

なんだ

ああ

ゴ．．．ゴンズ

様！！

えっ！！

ほあっ

おまえが

弄ぶんだ

あたあ！！

あぶ！！

あ．．．新記録

．．．

ぬう～

き．．．

きさま

．．．

ん！？

わ．．．馬！！

ヒイ！

まさか

わ！！

拳王様！！

きさまに

この村は似合わぬ

このわたしが

もらいうける！！

ぬっ

きさまは

リュウガ！！

リュウガ

フ．．．拳王様か

さきほどは拳王と

呼びすてでは

なかったのか

なっ！！

こっ．．．殺して

やるわ！！

く．．．．．

拳王様が消息を

断ったあと火の速さで

拳王様の領村を

奪いとった男

あくまで

拳王様に

逆らうか！！

しゃあ～

かっ！！

な．．

なんだ

さ．．．寒い．．．

はっ．．．これは

泰山天狼拳

その拳はあまりに

速く流血の間もなく

凍気さえ感じ

させるという！！

わが星は

天狼星！！

天狼星．．．

狼の眼の、こどく

天空で最も強く

輝き．．．

すべての神に

くるせず、あえて

天駆ける孤狼と

なった孤高の星！！

この男もまた

この乱世に覇を

めざすのか．．．！！

北斗神拳

伝承者

ケンシロウ

だな！

忠誠の代償人のき

そうだ

一度会いたい

と思っていた

これだけの

闘気を持つ男に

出会ったのは

おまえが

ふたりめた

ヒ．．．ヒィ

に．．．

逃げろぉ

！！

わあ！！

急げ！！

リュウガは

容赦しない

男だ！！

あ！！

うげ

びぼ

ひい！！

やあああ！！

ああ．．

リ．．．

リュウガの

本隊！！

う．．．う．．．

殺される．．．

おれたち

みんな

殺される！！

お．．．おい

新記録の男

あんた

助けて

くれ！！

も

やっつけて

くれたら

おまえを

拳王様の

部下にして

やるせな！！

ひ．．．ひい

助けて！！

あきらめ

るんだな

外道の

最期は

こんなもんだ

え．．

そんな～

もうひとつ

人殺しはしません

ゆるして～！！

腐った枝は

大木をも

ゆるがす！！

ああ～

あ．．．あ．．．

ああ

つ．．．つべた．．．い

．．．．．．

この乱世には

大木が

必要なのだ

強大な力を

持った支配

という名の

大木がな

．．．

ケンシロウ

いずれ

会う事に

なろう

大木．．．

キャ～～～！！

イヤ～～～

うえっへへ

どこかな～

こっち

かな〜〜！！

ヒャッハハ

まったく

好きな

ヤロウだ！

ああやって

つかまえちゃ

しめ殺しちまう

一度つかまっ

たら体の骨が

コナゴナに

なるまで

抱きしめ

ちまうん

だから！

始末に

おえねぇ！！

ヒャッハ

見ろ！あの

必死の顔を

よく！！

な．．．なんと

いう事を

拳王様が

消息を断たれる

前はこんな

事は．．

ん～

ぐあっはは

なにが

拳王だ

いなく

なりゃただの

ションベンよ！！

は！！

ションベン

～～～てな！

んん！？

ショ

ションベン：

ひ～～～！！

け．．．け．．．け

ぴ．．．

くあっ．．．け

拳王さま

ひゃははは

はあはあ

なかなか

つかまらん

なあ～え～

お！！

あっ！

つかまえた

スッ！！

ん～～

やけに

大がらな

女だなえ？

どんな顔

してんの

かな～～

あ

あ．．．

は．．．はは

～～～

ひ～～！！

リュウガは

どこだ？

はっ！

拳王様は

リュウガの

ウワサをすでに

おきき及びで

城に．．．

あの拳王様に

弓を引いた

不届きな野郎は

今築き上げた

おのれの居城に！！

い．．．命

だけは

は～

た．．．助かった

え！！

うぎゃ！！

ぐぶえ～

ふぎっ

ギャビィ！！

あっ

あっ．．．

か．．．帰って

来た．．．

拳王様

が！！

．．．

ゴク．．．

かわった

ことは

あなたの

伝説を汚すで

あろう枝を

払って

おきました

うむ

お帰り

おまちして

おりました

ごくろう

部下たちが

かんちがいを

しているよう

だな．．．

しかし

あなたへの

誓いは

かわりません

リュウガ．．．

褒美は

なにを望む

ううう．．．そうですから、そんなことなんですけど

は！！

もし．．．

許されるなら

ケンシロウとの

戦いを！！

なにィ

わが宿星．．．

天狼の星

ゆえに．．．

．．．．．．！？

は！！

なにゆえ！！

よかろう

止める

理由はない！

．．．．．．？？？

人間の証！の巻

ケンシロウは

この世でただひとり

おれの体に傷を

負わせた男．．．

心して

かかるがよい．．．

はっ！

人間の証！の巻

天空の極星

南北ふたつに割れた時に

こはれ落ちて天に舞っ

孤独の星。天狼．．．

そのなにもの

にもくみせず

天涯孤独の星が

なぜこの

ラオウに

忠義を誓ったか．．

そして今なぜ

ケンシロウとの

勝負を望む．．．

わからぬ．．．

その狼の目で

なにを見て

おる！？

け．．．

拳王様

！

なにを

うろたえて

おる

そ．．．それが

こ．．．この村は

ほかの村と

まったくちがう

んです！！

ブッ殺しても

ブッ殺しても

あいつら抵抗

しないんです！！

なぁに

な．．．なんだ

この村は

！！

さぁこれで

この村にある

食料すべて

です

どうぞ

持って行って

ください

み見てください

この村の連中

いいなりどころか

まったく抵抗

しないんです

薄気味悪いっ

たらありゃ

しねぇ！！

無抵抗主義の

村．．．．．．

村の長は

？

わたしです

なぜ

抵抗をせぬ

抵抗は

相手の力を

生みます

力は我われ

弱い者から

すべてを奪う

でしょう

無抵抗は

我われ弱者の

自分を守るべき

唯一の武器

なのです

武器だと

は！！

ならば

その武器で

この小僧の命を

守ってみよ！！

うぬらの

笑いで守って

みよ！！

はっ

あ！！

小僧なぜ笑う？

死ぬのは

怖くないのか！？

こ．．．

怖いです

で．．．でも

笑っていろと．．．

自分の心を

捨てろと

なに！？

小僧！！

怖くばおれの腕を

食いちぎってでも

抗え！！

戦わねば

そのふるえは

止まらぬ！！

はっ！！

な．．．

ほげえ！！

あ．．．あか

ひぇ～！！

意志を放棄した

人間は人間に

あらず！！

ただ笑いと

媚びに生きて

なにが人間だ

いいひ！！

笑え！！

ひっ．．

た．．．助

けて～！！

笑ってみろぉ！！

よいか！！

このけんかっ

拳王には

無抵抗は

武器には

ならぬ！！

ギャー

ひびゃ！！

キャ～！！

どうした

リュウカ

天狼の星は

しょせん

極星には

なれぬことを

知りました

ん！？

時代は

天狼より

北斗を望んで

おりましょう

北斗を

これは

あなたに対する

裏切りではない

ただもうひとつの、

北斗をこの目で

確めたいだけのこと

行け～～～

踏みつぶせ～！！

せっかくの

獲物をひとり

占めされて

たまるか！！

あばよ！

地獄に落ち

ろ～～！！

はあ

はっ！！

おわっ！！

え！！

あ！！

あ～～～！！

びあ！！

あわわ．．．

ひ．．．ひぇ

～！！

ひい．．．

い．．．命

だけは

どうか

お助けを！！

し．．．食料でも

なんでも

欲しいだけ

あげます！！

で．．．ですから

命だけは！！！

．．．．．．？？

ダダア．．．

あっ

！！

ダア．．．

ケンシロウ

ラオウは子供に

恐怖と戦いを教え

ケンシロウは

子供の無垢な

心を捉える

だが．．．

時代は急ぐ！！

わからぬ

果たして

時代はどちらの

巨木を欲して

いるのか．．．

もはや

これ以上の

地獄は．．．

許せ

わが妹ユリア！

強烈なる巨木なくば

この世は治まらぬ！！

そのためなら

天狼は望んで

血に飢えた

魔狼となろう！！

電子書籍版

原作：武論尊

漫画：原哲夫

◎武論尊・原哲夫／ＮＳＰ１９８３

版権許諾証ＧＰ－２１２