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Instructions:
...
原作武論尊
漫画原哲夫
ただ愛のために!の巻
われ死を知らず!の巻
...なぜ知らずの善哀しみの秘法拳」の巻流れよるみんな
流れ去る雲よ!の巻
3
・26188
...
いざ将の下へ!の巻
はるかなる想い!の巻
その時はきた!の巻
血の奔流!の巻
運命の罠!の巻
の巻
拳王様!!
車が一台
助かって
おります
どうかそれに
お乗りを!!
いらぬ!!
おれが体を
あずけるのは
黒王号のみ
案ずるな!!
戻ってくる!
必ずジュウザは
このおれの
前にな!!!
ジュウザ様!!
ケンシロウ様が
単独城に
向かって
おります!!
このままなら
拳王より
一歩先に!!
そうか
ケンシロウ...
同じ女を愛した
恋仇よ!
どれほど成長したか
この目で見てやろわ!!!
ならば行って
ケンシロウを
城まで案内
するがいい
おれについて
いる必要は
ない!
はっ!!
は...
はあ!!
あぐ
はああ
あうう...
ヒャアハハ
おらおら
どうした
ボウズ!!
逃げないと
つかまえちゃう
ぞ~~~!!
ニィヒヒ
あわわ
そおら
走れ走れ~!
イヒヒヒイ!!
ああっ!!
あぐ
は!!
えあ
へっへ!!
はあは
タ...タンジ
兄ちゃん...
ジロ.....
ほ...ほく..
もう...
よおっ!
起き上がったな
ハハハ〜〜!!!
ヒャハハハ
まだ逃げるか
このガキャ~
!
ああ
ん!?
な.....
なんだ
てめえは
このヤロ
おれたちに
たてつく気
か!!
わあっ
ふん
ぬああ
あたあ!!
えぎ
おお!!
は~~!!
ぬっくく
われらは
拳王先遣隊
なるぞっ!!
。
われわれに逆ら
は拳王様に
逆らうことに
なるぞ~~~!
ぬうう
わ!!
わっ!
な...なにを
するか~!!
ふん!!
ぺげえ
ひいい
苦しい!
ああ
わ~~
た...助けて
助けてえ~~!!
も...もう
ま...まじめに
なります
悪いことは
しませえん!!
はは
え!?
冗談...!?
なんの
ことだ!?
あ
ちょっと
遅かったな
この足を
はなしたら
おまえは死ぬ...
そ...そんな
冗談でしょ
あいし
ぼげえ
大丈夫か
お...おねがい
助けて...
...
われわれは
フドウ様の
部隊の者
これより
先は
将の居城まで
ご案内します
......?
ケンシロウ様
ですね!!!
カン
じゃないか!!
ん!?
どうした
いったい
なにが
あった!!
お...お兄ちゃん
が...タンジと
ジロが...
ヒルカという
男に
さらわれて...
な!?
......
なに者だ?
こ...このカンも
タンジとジロも
フドウ様の息子
なに!!
いやこの子たち
だけでは
ありません
心優しきフドウ様は
この世に捨てられた
多くの子どもたちを
すべて養子として
自分の子として:
いや子どもには
顔すら知らぬ
親よりも
フドウ様の子で
あるほうが
幸福かも
わあ
うん!!
ああ
よおし!
どうだ
おもしろいか
走って!
走ってよ〜〜
フドウの
父さん!!
か〜〜〜
んわっ
あわっ
んが...
は!!
ん!?
ああ
あ~~あ
ごめんよ
みんな
大丈夫か
プ!!
あははは
これで
五度目だ
あははほは
そしてヒルカとは
拳王の部下の中で
最も冷酷非情と
いわれる男!!!
ぬ!!
まさか!!
そしてさらわれた
タンジとジロの実父で
ございます...やつは
一体なにをする気か...
さあ急ごう
いいってばよぉ
自分の足で
歩くから!
ここは底無しの
流砂地だったな!!
ははは
子どもが遠慮
するものじゃ
ない!!
おれはこれが
好きなんだから
勝手にさせて
くれ!!
おっと
迂回せねば
ん!?
は!!
ヒ...ヒルカ!!
フ...
あえっ!!
ジロ!!
タ...
タンジ
フドウたちの
命があぶない!!
しかし
なにごとが起ころうと、
あなた様を将の下へ
おつれするのが
優先します!!
...
あれをごらん
ください!
すでに将の
居城は
あそこに!!
さっ!
行きま
しょう
さっ!お急ぎくだされ
南斗の将の下へ!!
拳王により
わが将を涙に
くれさせては
なりませぬ!!
将の涙も
この子の涙も
違いはない
......!
フフッ...
この流砂の
恐怖は知って
いよう
ま...まさか
バカなことは
やめろ!!
そりゃ!!
ぬ!!
うわ!!
わあ
うわあ~~
た...助けて~!!!
ああ~~~!!
ああ!!
な...
なんて
こと
しやがる
ぬふふ
さあ
どうでる..
ぬう!!
父さあ~ん!!
フドウ
さん!!
だ...だめだ
助かりっこ
ねぇ!!
タンジ
ジロ~!!
ぬうおお
フフ...やはり
そう動いたか
山のフドウ!!
それがきさまの
最大の欠点いかに一騎当子の
力をもっていようとも情で
その力を失う!!
あば
見捨てはせぬ
実の父に捨て
られた兄弟を
そうだ
つかまれ
父さんは
ここに
いる!!
うわあ
~~~!
もう
大丈夫だ
すまぬ将よ!
おれはここまで
しかしだれかが
だれかが愛を
信じさせて
やらねば!!!
われ死を知らず%の巻
バハハハァ
ガキどもから
殺れっ!!
フドウさん!!
はっ!!
おおら死ねえ
ケ...
ケー
!?ん
うわあ!!
な...
なんだ!?
ぶきィ
ぼげぇ
ああ!!
ケ:ケン!!
ケ...
ケンシロウさん!!
ぬ:ケンシロウ
!
あの男が!!
フドウ様
これに
おつかまり
ください!!
な...なぜ戻り
なさった!!
あ...あなたは
自分の
未来を!!
人の血と涙で
おのれの
未来を
つかもうとは
思わぬ!!
わが将の
未来を放棄
なさる気が!!
おれに死はない!!
将と会うのが宿命
ならば必ず
会えるだろう!!
早くあがって
こい!!
くう!!
う!
フフ...
流砂に飲み
込まれた
300キロの巨体
やすやすと
あがるものか!!
くく!!
ヒヒ
く...くそ~
あがらない
フ...フドウ様
く!
ああ!!
フ...フドウ
様~~!!
お...おまえ
たち~~!!
うう...
どうだ悲しいか
フォホホホ!!
カキを
助けるには
流砂の外に
投げるしかない
...だが一瞬に
して申さしょ!!
ケ...
ケン!!
ヒルカうぬは
そこまで人間の
心を捨て
られるのか!!
ぬ~~!!
このまま
死なせは
せん!!
フン!
なにをしようが
助かりはせん
わ~~!!
フ...フドウさん
空気を
吸いこん
でる!!
はお〜〜
む!砂けむりで
視界をふさがれ
た!!
ケンシロウさん
うけとって!!
こしゃくな
うて
うて〜〜い
ああ
ああ!!
は!!
うぬ~
ケ...ケン
シロウさん!!
フドウ
しっかり
つかまって
いろ!!
イーヒヒ!
大の男が
ふたりがかりで
ビクともせぬ
ものを!!
左手一本で
どうする
バァカめ!!
ぬああ!!
おお!!
ぎょえ
ケ...
ケンシロウ
さん!!
な...なんと
ひ...左腕
一本で...
くくっ
この傷の痛みは
一瞬......
だが
あんたの死の
痛みは
一生残る
ケンシロウ
さん!!
フッ...
フバハハハ
この
ジュウザ
負けたわ!!
ケンシロウ
...さすがに
ユリアが
愛した男よ!!
行けい黒王
おまえの主の
下へ疾駆せい
!!
フフフ
バカな男だ
わざわざ戻って
くるとはな!!
こっちの
思うつぼに
なったわけだ
きさまの相手を
しているヒマはない
早くかかって
こい!!
ほざいたな
泰山妖拳
蛇咬帯!!
拳王配下の
最強拳
くらえ~い!!
ケンシロウさん
気をつけなされ
その帯は
やつの手足!!
ぬ!!
ヒャハハ
かかったな
一度咬みついた
蛇咬帯は二度と
はずれぬわ~!!
ああ
ケン!!
はは~~!!
目を奪い
呼吸を
奪い!!
そして
肉と骨を
しめあげ
る!!
か...
体中から
刃が!!
とどめは死の
抱擁よ!!
ああ!!
え!!
あひ!?
わあ!!
あぎゃ
つまらぬ
拳だ!
そんな
拳を
もったゆえに
鬼に堕ちたか!!
ぬく!
うて
うて~い
まだ口か
きけるのか
ゲホオ
死ねえ!!
ふん
う...
わあ!!
ヒイ!まて
や...やめろ
あ
うわあ
うぎゃあ
!!
子を捨て
心を失ってまで
この世になにを
望む!!
ケンシロウ
さん......
この人は
われわれの
想像より
はるかに強く
そして
あたたがい
来たか
ジュウザ
行け!
主の下に
戻るが
いい!!
命を捨てに
戻ったか!!
ただでは捨てぬ
おれは淋しがり屋
でな...
きさまを
道連れにして
行く!!
フン...
きさまが
いうと
それらしく
きこえるわ
ものども
さがっておれ
闘気に巻き
こまれて
死にたく
なくはな
フフ.....
久しぶりに
ヒリヒリしおる
みごと
このおれを
止めてみよ
ジュウザ
うぬの秘拳
この目で
たしかめて
やるわ!!
もとより
秘拳なくして
きさまを
止めることは
できぬ!!
我の拳の真髄
その目に
焼きつけて
おくがいい!!
!?
ぷふ~~!!
む...
無防備!!
拳王様
相手に
我の拳の
真髄は背水!!
防具があっては
そこに油断甘えが
生ずる!!
今度は
なにを
たくらん
で
いるんだ
ラオウよ..
生か死かどちらか
しかない背水の拳の
威はきさまが
一番知っていよう!!
ジュウザ
自ら命を賭け
窮鼠と化したか!!
だが鼠に獅子は
倒せぬ!!
こい!!
ジュウザ
この拳王が
叩きつぶして
やるわ!!
おおお!!
おお
自分から
間合いに
ーっ!!
どおりゃー
ぬ!!
体に油を!!
とったあ!!
ぐふっ
撃壁背水掌!!
ぬ!!
ああ!
拳王様が
やられた
~~~!
け...拳王
様〜っ
ぬう...
すさまじい
撃掌だ!!
わずか数ミリの
すきまさえあれば
全エネルギーをため
瞬時に致命的な
打撃と化す!!
身をすり
あわすほどの
接近戦がおまえの
秘奥義と見た!!
ごく...
さすがだなラオウ...
最後の種あかしも
きさまには一瞬にして
見破られてしまった
ようだな!!
この肩を突いて
致命の一撃を
かわすとは...
そのとおり
そこは
鏡明という
秘孔
もはや
ここまでだ
ジュウサ
その手は崩れ
さる!!
うぐ...
くあ!!
あれが
わたしの
村です
ドドドレ
タンジと
ジロを
おろして
将の所まで
すぐです
フドウなにを
している...
ああ
今行く
さあ
着いたぞ
タンジ
ジロ
うん!
むく...
フドウの
父さー
ん
お帰り
父ちゃ
ん
!!
ああ...
と...父さん!!
ああ!
弓矢が
こんなに!!
ハいや~
まいり
ましたな
これくらい
なんということ
はないが...
ひとりで
拳王軍団と
戦うのには
いささか骨が
折れましたわ
と...
父さん
あ...
ああ...
と...父さん
し...死ん
じゃうの...
はっははは
うっうっ
グス.....
こんな
ことで死ぬものか
大丈夫だ!!
さっケンシロウ
さん...まいり
ましょう!
さっもう
離しておくれ
父さんはまた行か
なければならない
所があるんだ
おまえを
連れて行く
わけには
いかぬ!
え!
な...なにを
いわれます
この
ぐらいの
傷はなんとも
ありません!!
おまえの
ためではない
!!
クスン
うぐ...
えっえっ
この子たち
にはおまえ
しかいない
し...しかし
おまえは
死んではならぬ
男よ...
め...めんぼく
ない......
く...くく...
もはや隠す
こともあるまい
南斗最後の
将の正体
教えて
くれぬか
は...はい...
ならば申しあげ
ましょう..
!?
さあ
うってこい
ラオウ!!
なっ
む〜〜ん!!
よかろう!!
では...
地獄へ
行くがよい
将よ
あんたに
あった時から
この命
ないものと
思っていた...
おおお!!
最後だ!!
りやっ!!
うぐう
あ~~!!
むっ
ぬぐお
ぐがあ!!
めいどの
みやげに腕一本
もらって
いくぞ!!
ぬうぐ
さらば
将~~~
流れ去る
うぬは
おのれの命を
腕一本と
引き換えに
する気か!!
あと一息だ
もってくれ!!
きさまの
その執念!!
いえ!!将とは
南斗六聖最後の
将とはなに者か!!
だ...だれが
いうかー
ーっ!!
知れば疾風となって
将の下へ走る
天を握ったきさまが
最後に望むものが
わが将!!
なにィ!!
将とは
このラオウが
知っている
人間か!?
今日まで
わが将の
正体を覆いかくして
おりました
その理由はひとつ
野望の暴凶星
拳王の耳に入るのを
防がんがため
......
正体を知れば
ラオウは狂喜して
奪いに走り
ましょう!!
わが将は
女性に
ございます
女...
!!
...
左様...
南斗六聖拳
最後の将は
あなたが愛した
ユリア様で
ございます!!
ユ.....
ユリア
フ...ケン.....
また
ふたつの
星が...
ぐおお!!
あ...あと
ひとひねりで
きさまの腕は
砕け折れる!!
ぬわりゃ!
ジュウザ
うぬは
この拳王の力を
見誤ったわ!!
ぬうん!!
うっ!!
バカな!!
ねやあ
おおう
おお
バハハハ~!!
拳王の肉体は砕けぬ!
折れぬ!朽ちぬっ!!
おおりゃ!!
うぬあ!!
ああ!!
ぐはは
うおお!!
ぬぶう!!
秘孔解座門天徳!!
天聴!!
もはや
意志とは
関係なく
おまえは
口を割る!!
さあ答えよ
ジュウザ
将とは
だれか!
ぐ...ぐふ...
だ...だれが...
逆らおうとすれば
その肉体は毛根に
いたるまで血を
噴き出して
崩壊する!!
ごああ!!
ぬぐ
う...
ぐ...
ユ...
ユリア...
う......く
......
ユ...ユリア
く.....くく...
ユリア~!!
ユ...
むっ!!
そうだ
いってしまえ
ジュウザ!!
......
ん~~
け...
拳王の...
ク・ソ・バ・カ
ヤ・ロ・ウ...
お...おのれ~い
ジュウザ!!
死ねえ!!
おれは雲!
おれはおれの
意志で動く
ざまあ見たか
ラオウ!!
おれは
最期の最期まで
雲のジュウザ!!
おお!!
敵ながら
みごとで
あった
ジュウザ!!
さ将の下、
ここに葬って
やろうと
いうのか
黒王...
責めはせぬ
この拳王以外
うぬが唯一その背を
許した男の死・その
気持ちもわかる
雲の
ジュウザの霊
丁重に葬れい!!
ジュウザよ...
うぬが
語らずとも
その凄絶な死が
おれに将の正体を
悟らせてくれたわ
走れ黒王
将の下へ!!
っ!
はいやー
みなさん、
ああ~
生きて
ユリアが
生きていた...
ユリア様は
生きておられます。
なぜならシン様の
居城から連れたしたのは
われわれ五卓星たっぷ
のです...
ユ...
ユリア!!
シン...もう
これ以上の
これ以上の
殺りくは
やめて...
どうかこの命と
引き換えに..
ユ...
ユ...
ユリア~!!
さようなら
シン!
くっ!!
そ...それほどに
......この
おれを...
ユリア
死ぬな!!
生きて...
ただ生きて
さえいて
くれればもう...
ユリア~!!
む!?
はー
はっ
こ...
これは!?
き...奇跡か...
傷ひとつ
負っては
おらぬ!!
......
なっ
い...
生きている..
ユ.....
ユリア...
む!?
われらが
お救け
いたしました
おまえたちは
!?
ユリア様に
仕える
南斗五車星の一星
海のリハク
その娘トウ
山のフドウ
五車星.....
ユリア様を
お迎えに
まいりました
なに!?
南斗正統血統
として
死すべき時まで
ユリア様を
守護するのが
われらが務め
ならば
このシンが
守り抜いて
みせるわ!!
いえ恐怖の
暴凶星が
近づいて
おります!!
リハク
フドウ
早く将を
なに!?
ラオウの
軍勢が
すぐそこに!!
ラオウが!!
シン様
ラオウの性格は
知っているはず
ユリア様の心が
開かねば無言のもとに
殺しましょう
左様.....ラオウは
ユリア様を奪いに
この地に向かって
おります
その動きを
知りしゃ
五車も動きました
シン様
ケ...ケン
連れて行け!!
シン様
シ...シン様
あ...あなたは
あえてユリア
殺しの悪名を
早く行けい
ユリアが死んだとなれば
ラオウも追うまい!!
生かせよ
ユリア
殺しの悪名
あえて
かぶろう!!
ケンシロウ
との決着を
つけるには
好都合よ!!
いずれおれか
ケンシロウ...
どちらかが
ふたたび
ユリアの前に..
その時まで決して
死なすでないぞ!!
ハッ!
哀しいまでの
意地よ..
最後まで
ケンシロウと戦い
そして恋ゆえに
果てていく気か!!
こ...ここに
ユリアが!!
む!!
ラ...
ラオウ!!
ケンシロウィ将の正体
読めたノジュウザの魂を
甦らせる人間は
この世にたったひとり
この拳王に
ふさわしい女!
ユリアのほかにないわ!!
む〜〜〜
拳王を
いれるな
うおお
ハハハ~!!
ユリア!!
従順か死か
選ぶがいい!!
るかな
これ以上拳王を
将に近づける
な〜〜!!
おー
ぐああ...
あう...
うおー
ユリア
ーッ!!
ラオウ..
ユリア!!
ラオウの
中にも
これほど強く
ユリアが...
ケ...
ケンシロウ様
早く!!
こちらです
はー
とうとう
おまえを
この手に握る
時がきたな
ユリアよ!!
そうはさせぬ!
海の兵団意地に
かけて将を守る!!
ーっ!!
ぐおー
長かった..
あの日あの時
おまえが、おれの
心に焼きついて
から...
は~~
は~~
は~!!
はっ!!
げふ
あがあ!!
ラオウもう
少し秘孔を
かわす技を
身につけい!!
おえあ...
今日は
ここまで..
動かぬ
目も
開かぬ...
こ...
殺す気か...
!?
な.....
なんだ!?
さ...傷から
痛みが...
か...
神の手か...
だ...
だれだ!!
だ...
だれだ...
ニク!
ユ...
ユリア!!
おれはついに
天を握った!!
おまえは
天を握った男に
ふさわしい女!!
迎えに
きたのだ
ユリア!
その仮面を
とれ!!
顔を
見せてくれ!!
...
きさま
なに者だ!!
はう!!
む!?
おまえは
トウ!!
ラオウ
それほど
ユリア様を!!
ですが
本心は
あなた様に
会いとうござい
ました!
そうか!
海のリハクの娘
うぬもユリアを
守るために!!
それも
あります!!
なにィ!!
このトウは
...
どうあっても
ユリア様を
あきらめることは
できませぬか
小さい時より今日まで
一日も忘れることなく
あなたのことを想って
まいりました
ユリア様の心は
ケンシロウ様に
あると
わかっていても
くどい!!
だれを愛そうが
どんなに汚れようが
かまわぬ、最後にこの
ラオウの横におれはよい!!
う.....
そ...それほど
までに...
や...やはりあなたは
ユリア様に母の
姿を!!
なにィ!!
女の本性はその母性...そして
南斗大聖拳最後の将
ユリア様の星は
慈母の星に...ございます!!
母の姿を
知らずして
育った
あなたは
トキ様と
同じく
やはり
ユリア様に
心を!!
かないませぬ
いくら
わたしが
あがいても...
ユリアは
どこにいる!!
ぬ!!
うっ
...想いが
届かぬわたしには
こうするしか...
...こ..
こうすれば
あなたの
心の中に
少しでも
わたしの
ことが
バカな
女よ...
想いが
届かぬなら
なぜ
このおれを
殺さぬ!
殺せば二度と
だれの手にも
渡らぬわ!!
このラオウの
想い届かねば
ユリアにも
死あるのみ!!
一生
おまえの中に
生きよう!!
さっ早く
ユリア様!!
その時は
の時はきた!!の
し...
しかし
リハクが...
案じ
なさるな
わが主海の
リハク様は
常に先の先を
読んで手をうつ
お方!
あのお方の
いう通りに
動きなされば
必ずや
ケンシロウ様
に!!
もう逃げることは
かなわぬぞ
ユリア!!
ん!?
ぬ!!
くだらぬ
ことを!!
さすがだな
ラオウ!!
海のリハクか!
世が世なら
万の軍勢を
縦横に操る
天才軍師よ
この部屋全体が
殺気に凍りついて
おるわ!!
フン
策をろうして
時間を
かせごうと
いうのだろうが
もはや
ここまでだ
ラオウ!!
せめて
この地で
ユリア様の
匂いとともに
果てるがいい
そんなことで
この拳王を
止められるとは
思っていまい!!
ケンとユリアのために
おのれの命をも
捨てる気か!!
娘トウと
ともに!!
トウの死は
ムダにはせぬ
この部屋が
きさまの
棺桶となる!!!
ふん
時間かせぎの
余裕は
あたえぬ!
すぐに
かたづけて
くれるわ!!
むうん
むむう!!
ふはは~~
死ぬがよい
リハク!!
この階下の部屋で
ケンシロウ様と
おちあう手はずが!!
はっ
き...
きこえる
さっ!
次の間です
ケンシロウさん
ケ...
ケンの
足音が!!
うむ
ここです!!
む!!
しばし
この部屋で
おまちを!!
ラオウの下へ
案内していた
のでは
ないのか?
なにィ
!?
きこえま
せぬか?
ほらユリア様
の足音が!!
なにをいわれます
今ここでユリア様
とおちあうことに
なっているのです
心配はいりませぬ
ラオウはリハク様が
命と策をかけて
止めております
ユリアとは
会えぬ!!
ラオウある限り
ユリアに生は
ない!!
ならば
おれは
ラオウと戦う
のみ!!
はっ!?
さっ!
ここです
ユリア様!!
は!!
ケ...
ケンは!!
も......
申しわけ
ありませぬ
どうしても
引きとめることは
できませんでした
なにィ!?
は!!
こ...これは
ケンの...
わかりました
わたしはここで
まっています
え!?
ラオウとの
戦いをおえて
帰ってくるまで
まちましょう
いつまでも
わたしは
あの人をまつ
ために生きて
きました
まちつづける
のがわたしの
宿命そして
ケンとの約束!!!
さあリハク
あの世へ
行くかよい
おおっ!!!
ラオウ
そこまでだ!!
むっ!!
ケンシロウ!!!
きようせい
狂える暴凶星
死すべき
時はきた!!
哀れな!
ついに
ユリアを
あきらめたか!!
ケ......
ケンシロウ様
なぜ
ユリア様と
逃げなさらぬ!!
ケンシロウ
哭けい!!
ユリアは
このラオウが
もらって
やるわ!!
あなたの力では
ま......また
恐怖の暴凶星
ラオウは...
あああ!!
りゃ!!
あたあ!!
うぬお
ぐはあ!!
な.....
なんと!!
ふお~~~!!
ケ...
ケンシロウ
きさま!!
おおお!
もしや
今の技は!!!
ケンシロウ様が
これほどとは!!
読めなかった
このリハクの目を
もってしても!!
ほん。りゅう
血の奔流!
...
立てい
ラオウ!
天に
帰る時が
きたのだ!!
な...なんと
いうこと
かは〜〜っ!!
ケ...
ケンシロウ様
は.....
フン
この海の
リハクが
読み訳る
ほど巨大に
うぬの
読みは
誤っておらぬ
油断したわ
ケンシロウ
ケンシロウ
うぬがどれほど
強大になって
いようとも
このラオウを倒す
ことはできぬ
この天の
覇者
拳王の前では
赤子同然!!
はっ
りゃあっ
か...片腕
で!!
ぬん
ぬん
ケ.....
ケンシロウ
様!!
ふ〜〜っ!!
ほぉあっ!!
甘いわ
どああ!!
はああ
こ...これは
!?
でえい!!
なに!!
闘気が流れている!
いる!!
こ...
この動き
は!!
ト...トキ!!
お...
おのれ
北斗剛掌波!!
おほう!!
こ...
これは!!
レイの拳!!
す...
すでに
やつの肉体は
二度砕けて
いるはず!!
な...なのに
やつは実体を
空に消し
まったと
いうのか!!
な...
なんと
いう哀しい目だ!!
目だ!!
はっ!!
ま...まさか
これが
リュウケンか
最期にいった..
北斗神拳
究極奥義
無想転生/
はー
はー
わが師
リュウケン
最後に
ひとつきこう
北斗神拳に
無想転生という
究極奥義が
あるときく
それは
どんな奥義だ
フ......
それは
わしにも
教えることが
できぬ
なぜならば北斗
二千年の歴史の
中でそれを体得
した者はおらぬ
この世で最強のものは
無...その無より
転じて生を拾う
!!
なにィ
それが
無想転生
ラ...ラオウ
うぬがいかに
強大になろうとも
この奥義だけは
つかめぬ!!
な...
なぜならば
うぬは...
そ...それは
哀しみを
背負った人間のみが
あまりに
強大な
その野望ゆえ
に...哀しみを
知らぬ
哀しみ
う...うぬは
その哀しみを
背負い
北斗二千年
の中で
最強の男に
なったというのか
み...
見える...
選ばれた男とのみ
聞い流されていった血が
ケンシロウ様の中に
脈うつのが!
哀しみが
ゲンシロウ様の体に
あらゆる奥義を
きざみつけていった
その哀しみが
深ければ深いほど
ラオウ
トキが
まっている!!
ぬぐく...
ケ...
ケンシロウが...
この男が...
北斗史上最強の
男だというのか!!
万人が
認めても
このラオウだけは
認めぬ!!
な!!
パ...バカなおれが
このラオウが
震えて...
それが
恐怖という
ものだ
ラオウ!!
は...初めて
ラオウが恐怖を
知った!!
ト...トキ...
その精神は
臆せずとも
肉体は
敏感に恐怖を...
う...うねも
このおれが
恐怖したと
いうのか!!
ぐは!!
...ファン..
キムよ!
去るがよい
おまえの腕では
もはやこれ以上の
修業は無用!!
北斗神拳
伝承者を
めざす資質は
ない!!
二度と門を
くぐることは
許さぬ
し...
師父さま!!
は
う!!
はー
ん!?
ケ:ケンシロウ!!
情は無用だ!!
はは
お元気で
ど...どうして
そんな哀しい目を
するんだ!!
ちきしょー
う...
キムさん
恥ずかしいこと
だが泣いて心を
洗われたようだ
ありがとうケン
おまえと
知りあえただけで
よかった
...
おろかな
やつだ
情はおのれの
拳をくもらすのみ
いや...
もしかしたら
ケンシロウが
一番強く
なるのかも
また他人に
同情して
おるのか
ケンシロウは
他人の哀しみを
知る人間はその哀しみを
自分の力に変えることが
できると師父
リュウケンから
ききました
わたしも
そう思います
フッ...
フハハハパ〜ッ!!
バカめ!
よいかトキ
武に生き覇者となるに
一片の情も無用!!
天はケンシロウ
よりラオウの
生き方を選ぶ
肝にめいじて
おけい!!
い...生き方を否定し
軟弱者と断言した
男に!!
このおれが恐怖を!
未弟のケンシロウ
ごときに...
ぬあああ!!
認めぬ!!
ましてや
おれは
北斗の長兄!!!
おれに後退はない
あるのは前進勝利
のみ!!
無想転生など
微に砕いてやるわ
はあ~~!!
受けてみい
このラオウの
無敵の拳
天将奔烈を!!
すさまじい
までの
意地!!
男の
そして
長兄と
しての!!
どおあ~!!
おれにも
後退は
ない!!
は〜〜っ!!
ラオウ
今こそ野望
果てる時だ!!
おおおっ!!
ぬ!!
おれに
敗北は
ありえぬ!!
は!これは
ラオウカ
命を捨てた
は...初めて
自分の死を
覚悟した!!
この目を
えぐれ!!
この腕を
砕け!!
されど
おまえには
死あるのみ!!
ぬ!!
はっ!!
!?
い...いかん
最後の
仕掛けが!!
ケ...
ケンシロウ様
伏せて!!
ぐはっ!!
うおおおーっ
かあは〜!!
くく...
ユ...
ユリア!!
お...おのれ
リハクめ!!!
はっ!!
電子書籍版
原作:武論尊
漫画:原哲夫
◎武論尊・原哲夫/NSP1983
版権許諾証GP-212