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原作武論尊

漫画原哲夫

これは、628303.

あえて賞金首に!の巻

金色のファルコ!の巻

黄金の刺客!の巻

...

たちあがる南斗!の巻

仮面は涙せず!の巻

涙枯れし猛将!の巻

死を流す運河!の巻

怒りの刃!の巻

死を呼ぶ黒き影の巻

うお〜〜っ!

やったー

ああ、貴様曽に人の拳

バンザイ

バット

バンザ~~~!!

あえて賞金首に

!の巻

行こう!

次は

市都だ~!!

フッ...

賞金稼ぎの娘は

賞金稼ぎの娘か

......?

よかろう

おまえのために

歴史をつくって

やろう

アスカよ

おまえが

この父を語る時

胸を張って

誇れる

歴史をな!

レン!

アスカを

頼む

そうか

おまえも

嬉しいか

フフ...

その一歩として

まずオレがやら

なければならぬ

ことがある

ついて来い

このアインと

一緒に賞金稼ぎ

という汚名を返上

したい者はな!!

アイン!

いったい

どこへ!!

A級反逆者

収容所!!

な...なにィ

かつてオレは

中央反逆罪に

どわれたふたりの

賞金首を

収容所へ

送りこんだ

そいつらを

シャバに出せば

とんでもない

爆弾になる..

フフ...

とんでもないな...

ア...アイン

そ...それじゃ

収容所破りを!!

フフフ...

賞金稼ぎより

賞金首になる

ほうが

心がウキウキ

してくるとは

思わなかった

ぜ~~!!!

イエ~~~!!

サプラ

だから、

冗談じゃ

ねえぜ...

全員

広場へ

引き出せ~~い

処刑用意だ

ーっ!!

所長!

全員を処刑に!?

ああ

市都からの

命令だ!

グズグズ

するなーーっ!!

ここを北斗の

反乱軍に

破られたら

囚人どもは

反乱軍に加わる

であろう

急げ~い!!

囚人全員を

一列に

並べ~い!!

うわあー

ならば

囚人どもを

動かぬ死体に

するのみ!!

それは

楽しみですなあ

ぐわあ!!

な!!

これは

アインの...

なんだ!!

は!?

ア...アイン

こ...これは

どういうことだ

こういう

ことだ!!

う!?

首をねじ

折られたくなきゃ

いますぐ囚人を

解放しろ!!

うぐ...

な...なぜだ!

ウジ虫稼業の

きさまがなぜだ

やはりな

おまえらから

見りゃ

ただのウジ虫に

映るよな~

あがが

ぐるじい

だがな今日から

オレは蝶になって

やるぜぇ!!

それまでだ

アイン!!

む!?

ヒィ~~!!

レン!!

アスカを

きさま

オレを

裏切るのか!?

へっ

裏切る

~~~?

おまえについて

行く馬鹿は

いねえよ

市都や中央を

敵にまわして

どうなる!?

おれたちは

賞金稼ぎで

面白おかしく

暮らすさ

それにな

おまえは

今や立派な

賞金首だ!!

そっ...そうだ

おれが保証する!!

おまえらの望みどおりの

金額を与えるぞ

そうだろ

所長!!

フフフ

目の前に転がっている

賞金首をだまって

見逃がす手はないぜ

アスカ!!

所長を

離せい!!

アスカの

命が

おしかったらな!!

ふう...

へへへ...

ほれ所長

ん!?

へっへへへえ

た...

叩きつぶして

やる!!

うごっ

このヤロアアア!!

がはっ!!

おいしょちょう

所長!!

おれにも

やらせろ!!

はあはあ

ヘへへへ

へっへへへ

お〜〜〜

いいザマじゃねえか

アイン自分の死に

方を選べないのは

つれぇな~~

あ~~~

少しぐらい

腕がたつと思って

リーダー格に

なりやがって

許せなかったんだ

よー

ーっ!!

ひゃはは

死ね死ね!!

ぐは!!

おっ!!

な...なんだ

その目は

はむかうのか

殺しちまうぞ

え~~~

このヤロウ

逆らって

みろお

おっおっ

こら~~!!

外道:・

んっ!?

あっあ~!!

ケ:ケン!!

はっ

はわ

アイン

遠慮するな

へへ...

あんた...

はっは

はは

なにをしている

こ...こいつを

殺せぇ

殺さんか

うるさいぞ

痛いか?

いっ痛い!!

助かり

たいか?

ぎゃー

助かりたい

助かりたい

だめだな

そっ

そんな

えぎ~~~!!

やめてとめてやめた。

とめてやめてぇ!!

とめった!!

おい

へ!?

かせっ

はっは

あ〜痛かっ

たな~~

はっ

は...

ぬん!!

ふう...

な...なぜ

オレを...

おまえは

まだ.....

死ぬには

惜しい!!

の巻

きてくれ!!

ここか

ーっ!!

おれの助けたい

男はたぶん

特別房だ!!!

...

ちがうな

アインここの

ようたな

えっ

ふあ~~~

あのふたり生きてる

たろうな!?

その

ふたりとは!?

強い!

それだけの

男ふたりを

ひとり

ひとりの

力はオレと

五分!!

だがふたりは

兄弟だ力を合わせれば

オレの倍になる

バズギルのハーン兄弟と

いったら有名だ!!!

フッ

ここよ!!

なぜおまえが

捕えることが

できた!?

兄弟が..

ある男に

ブチ倒された時

横から兄弟を

かっさらったのよ

ふ...

フフフ...

さてあの

バケモノども

どんな捕われ方を

しているか!?

おわっ

なにし

や!?

おおお!!

ぐえっ!!

うっ

この男に

聞こう

どうでも

いいけど手荒く

あつかわないで

くれよな

しっ知らねえ

おい!

あの兄弟は

どこにいるんだ

おおっ

スゲエ

音したな~

あごでも

砕けたか...!次は

どこがいい!?

もげ

いいっ

いいますウガ!!

バックッ

は~~これでえ

千八百六十五万と

765回

いやアニキ

767回だ

ほう...

そうか......へへ

少し眠っちまった

らしい

あ~~あ

こんなことになるなら

すぐに死んじまう

やわな体に

生まれたかったな

そうだな...

よお

元気

だったかい

見ろよーケン

こういう

男たちだ

コンクリートに

固められ

常人なら一日で

狂人と化す水滴の

拷問にもビクとも

せん

むっ

おっ

おおっ

て...てめえは

アイン!!

このヤロッ

殺してやる

お...おい

まてよおまえら

オレを殺したら

寝ざめ悪いぞ

たしかに

おまえらを

ここに放りこんだ

のはオレだ...だが、

今助けにきたのも

オレたぜ

それに

あの時こう

しなかったら

ふたりとも

今ごろ墓の中だ

な!ケン

.......

うぬ~~

とにかく

早くここから

出せ~い!!

わ...

わかってるって

ふう

ハハ!しかし

こいつを砕くのは

少しホネだな

なあ

ケンシロウ

さんよ

そうでもない

あら

うは~!!

おおっ

や...

やた!!

これなら

自力でえ~

ぬ~~~!!

あ~~!!

ひえ

ち...

ちょっと

まてっ

どけ~!!

こ...

これは!!

胸に七つの傷

あ...あんた

もしかして!!

朝陽か...

リハク様

なにか不吉な

兆しでも!?

男達が集い

文字どおり

時代の夜明けと

なってくれれば

よいが...

ただ...わしには

この朝陽が流血を

告げる朱に

染まって見える

わからぬ

ひ...退けくい!!

全軍退避~!!

市都を捨てろ~!!!

ひいはあ

と..

とめられぬ

勢いに乗った

バットの反乱軍

は!!

ち...

長官!!

市都の

軍をもってしても

とめられぬわ~!!

あ...あれを

か...体が金色に!

だ...だれだ!!

ま...

まさか

あ...あの

お方が

こ...ここに!!

どこへ

行く気だ?

ま...まちがいない

こ...このお方は将軍!!

帝都の若き猛将軍

またの名を

金色の狼ファルコ!!

ははー

市都の長官が

どこへ行こうと

いうのか聞いている

天帝は

お怒りだ..

そ...

それは

その

キィ〜死ね

うえ

おおおわが

しかしおまえ達

ほどの兄弟を

倒した男とは

恐るべき拳法を

使う帝都のへ

将軍!

金色のファルコ!!

ファルコ...

あんたに

ひとつだけ

頼みがある

アスカを

安全な

場所に連れて

行ってくれんか

ケン...

......

相手は金色の

ファルコ

倒せるとは

かきらん

ア...アイン

おまえ

本気か!?

おれも男に

なりたくなったのさ

語りつがれる

男にな!!

頼む!

やさしく強い

女がいる村が

ある

わかった

そこへ

連れて行こう

は...

ケ...

ケン...

マミヤ

アイリ...

ひさしぶりだな

ケ......

ケンシロウさん

マミヤ...

おまえに

頼みがある

...

はい..

長老のです

殺されました

殺された!?

だれの墓だ

まだ

新しい

ようだが

金色の男

ファルコと

名乗る帝都の

将軍に!!

戦いを捨て

レイたちの霊と

静かに暮していた

わたしたちの村は

突然の嵐に!!

ファルコ!!

ついに帝都が

動きだしたの

です!!

ラオウ

トキ...

レイ...

北斗南斗の

戦士たちか!?

そうです

すばらしい男たち

でした...

天帝が

お怒りだ!!

北斗南斗は

今より

この世から

消滅する!!

な...

なにを

!!

はっ!!

おおお!!

な...

なんと

いうことを?

では死ぬがよい

おまえが

この村の

長か!!

そ...

そうです

長老~!!

はっ!!

長老〜〜っ!!

長は率いる

部族の意志!!

長倒れれば

意志もまた

潰える

よいか!今日より

北斗南斗の歴史を後世に

語りついではならぬ!!

女老人とて

反逆する部族の

長ならば容赦

せん

天空に

輝くはわが母星天帝

すなわち

大極星のみ!!

北斗七星は天帝の戦車といわれ

天帝の一戦士にすぎん!

その北斗が反旗を翻すとは

重罪に価する!!

北斗抹殺は天帝の勅命なのだ!!

これよりは天帝の時代

元斗皇拳の

時代なのだ!!

天帝が北斗を

抹殺すると!!

おお

地震か!?

リハク様!!

な.....

なんという

ことだ!!

ひ...ひとり

南斗北斗に関与する

者がひとり朱に染って

倒れる!!

くくっ

!!

はああ

はあ!!

くく...

進退

きわまった!!

北斗を名乗る反乱軍

きさまらは敗退した

そのだこれ以上の殺りく

をわたしは好まぬ

きさまら

兵士は

いずれ天帝の

子として

歴史を語りつぐ!!

だが北斗の名を

冠した長だけは

許さぬ!!

北斗南斗を冠した者は

その子孫まで

血を断つ!!

天帝に

仕える身で

ありながら刃を

向けた罪は重い

長は前に出よ!!

バット!!

フッ...

おれひとりの

命で皆が助かる

なら本望だぜ!!

バッ...

バット

そうだ!!

おまえカ!

バッ...

バット...

うう...

バット...

フフフ...

だがな

ただで

殺られるわけには

いかねえぜ!!

てめえの命も

一緒に連れて

行ってやらあ!!

くらえっ

うっ!!

フフ...しょせん

北斗は夜に光る

星!!

わが元斗皇拳の

敵ではない!!

死ぬがよい!!

バッ

バット

く~~~

リン...

みんな..

さらば!!

ちがう!!

きさまは

長ではない!

その目はおのが命

より大事な者に

殉ずる目!!

おれの

目は

フシ穴では

ない!!

きさまが

長だ!!

ちあがる南斗

はやまるなよ

リンクバット!!

天帝より

おくられてくる

元斗皇拳の

戦士に

おまえたちでは

勝つすべは

ない!!

どうした

黒王!!

フフフ...

おれは帝都の

将軍のひとり

紫光のソリア!

逆賊北斗は

減びるべし

きさまはここで

死ぬのだ!!

や...やめろ

リ...リン

だけは...

女子供とて

情はかけぬ

天帝の名において

誅殺する!!

......

みんな

ありがとう

さがって

覚悟は

できてます!!

おお

見えてきた

ふあ~~

すげえ大軍!!!

リンと

バットは

生きている

だろうな...

しかし

おれら三人じゃ

どうにもならんぞ

どうするんだ?

これを見て

驚け

だん

不発弾よ!!

へっへっ

ぼくだん

爆弾か!?

ん?

こいつで信管を

叩けばやつらあ

全滅よ!!

......

ん?

そりゃあ

おめえ~~~

え~~と~

なるほど

そいつで

帝都軍を脅し

やっらの

包囲を

解くのか...

し..

しかしどしぶ

だれが

やるの?

ああ

そうね

ジャンケンよ!!

......

まあ

いいだろう

そいじゃ

ジャーン

ケー

ーン...

わ...

わかった

オレが行こう

!!

ぐっ

ん!?

フッ...

この役には

帰り道なんか

ねえんたぜ!!

ガキが

いるやつには

荷が重いって

もんだ!!

リンとやら

これも宿命よ

死ぬかよい!!

や...やめろ~!!

死ぬのはてめえだ

っ!!

むっ!!

ふん!!

ひさしぶり

だな

ファルコ!!

き...!

きさまたちは

ハーン兄弟

フ.....おろか者

わざわざ息の根を

とめられに

きおったか

へっへ

アハハ

バカヤロー

これが目に

入らねえカー!!

てめえら全員

地獄の果てまで

道連れだーーっ!!

ば......

ぼくだん

爆弾!?

ファルコ

その女から

手をひけーい

ひかねえと

信管をぶったたいて

ドンだぞお!!

きさまらも

吹きとぶ

のだぞ

承知か!

へっ...

この目を見て

はぁ

判断しろォ~!!

う...

あっ

っっ...

よおし!!

ファルコ!!

きさまに

あらためて

勝負を

申し込むぜ!!

あっ...

あいつら!!

ひけくい!!

なに!?

おおい

こらっまて!!

ファルコを

やっつけるのは

三人でって

約束だろうが!!!

いや...

どうしても

おれたち兄弟で

倒さなければ

ならん理由が

あるんだ!!

その理由とは

これだ!!

アイン

見よわが宿命

の旗印を!!

はっ!?

あ...

あれは

ぬっ...

南斗の

この世で天帝を倒し

うるは北斗と南斗のみ

そして北斗の反逆の狼火

とともに南斗も動いた!!

わが兄弟は南斗聖拳

一〇八派のうち

南斗双鷹拳の

伝承者!!

うぬが北斗南斗を

抹殺するに血眼に

奔走するは南北が

一体になることを

恐れたため!!

よかろう!!

天帝の名において

逆徒は砕き

散らす!!

攻も円守も円

わが拳の真髄は

すべてを

滅殺する流輪!!

こい!

フッ

「っ

はあ

元斗流輪光斬!!

はっははは

わが必殺の流輪から

逃れるは不可能!!

......?

ふ~~~

ほあっ!!

ぐふ

......

どうしたケンシロウ

この紫光のソリアに

手こずるようでは

ファルコの前では

赤子同然だぞ!!

見ろ

かつて戦い

一瞬にしてファルコに

奪われたこの眼を!!

きさまごとき

このソリアが

ほふって

くれよう!!

おまえが死に

北斗はここに

滅びるのだ!!

仮面は涙せす!

元斗皇拳の

ソリア...

その名は

憶えておこう

あとの

たわごとは地獄の

鬼にでもいえ!!

て...天帝が

天帝が動いたと

いうのかっ!!

ならば

恐るべきは

元斗皇拳!!

ハッ

元斗皇拳!?

うむ

北斗神拳も

元斗皇拳も本来は

天帝守護の拳!!

だが北斗神拳は

内部からの

破壊を真髄とするが

元斗皇拳は敵の滅殺を

真髄とする拳!!

すなわち体内に

充ちた闘気を刃とし

敵の体細胞を

瞬時に断ち

減殺する!!

元斗皇拳の奥義を

極めし者たちは

光る手を

持つ男たちと呼ばれ

かつては

北斗神拳をも

凌駕すると

いわれた拳法だ!!

フフフ...

こいケンシロウ

北斗神拳と元斗皇拳の

ちがい身をもって

叩き込んでやるわ!!

フフ...

ふは~~~

元斗皇拳破の輪!!

ス~~~

おおりゃ!!

北斗は

滅せず!!

あたあ!!

ゲ!!

おお!!

ああ...

将軍が!!

心を

ふるわせる

光......

フ.......

み..

みごとだ...

これがほくとしん

北斗神拳か

だがファルコこそ

われらの心を

ふるわせる光

たとえ相討ちと

なろうとも

その光のため

おまえを

ここで討つ!!

行くぜ

ファルコ!!

おー

南斗双鷹拳

双羽落爪破〰!!

は...

おお!!

フハハ今度は

はずさ

ねえぞ!!

死ねい

ぬんっ!!

ぐぼっ

う~~~

あっ...ア...

アニキ!!

ああ!!

なん人もこの

ファルコの皮膚一枚

一条の傷もつける

ことかなわぬ!!

だ...だめだ

ファルコは

強すぎる!!

て......

てめえら

動くな~!!

ア...アニキ

な...なにを

するんだ

やめろ!!

ギルノ・おれは

もうだめだ!

折れた骨が

肺に刺さっ

ちまったようだ

こうなりゃ

ファルコを

道連れだ!!

アインギルを

連れて行け!!

い...いやだ

アニキ

〜〜〜!!

バ...バカヤロー

ふたりとも死ぬ

ことはねえ!!

わっ!!

バズ!

あぶねえ!!

は!!

ぐはっ

ア.....

アニキ~!!

ひるんだぞ

一気に

倒せ~!!

だ...だめだ

バズはもう

助からねえ!!

うわあ~!

おれは

まだ死んじゃ

いねえぞ~

くくう

...

い...いや

だあ~

いつだって

一緒だった

じゃねえか

アニキ!!

早く行け

この場は

おれに

まかせ

るんだ!!

弟よ泣くな

悔むな!!

バズ!!

金色の

ファルコを

道連れに

できるのだ

笑って見送れい!!

あうう

バズ!!

行くぞ

わ~~~

さ...

早く!

リン早く

のれ!!

ふう

......

さあ

ファルコ!

一緒に

行こうぜ~!!

は!!

うりゃっ!!

はっ!!

はっ...

はは...

うわ~~~

とりおさえ

ろ~~~!!

このヤロ~~~

うおっ!!

ア...

アニキ~~

バ...バズ...

みごとだ...

バズさん

あなたの

死は決して

ムダには

しません!!

ん!?

な...なんだ

あれは!!

な...て...天帝の

兵士たちが

身を投げだして

ファルコを!!

フウウ!

な...なぜ

なぜ

そんなことを

し...将軍のために

この命が使えるの

なら本望!!

バ...バカな

そんなことを

しても

ファルコは感じぬ!

やつは涙すら

流さなかったのだぞ!!

フフ

いや将軍は...

ファルコ様は今まで

我われのために

涙を使い果たし

すでにその涙は

枯れているのだ

な...

や...やつには

どんな

秘密が...

フフ...

元斗皇拳の

真の奥義を

見せてくれよう!!

片腕一本で

きさまごとき

十分だ!!

っ!!

でやー

涙枯れし

し猛将!の巻

もちろん

戻枯れし温将

猛将

子ィの意

よくぞ

かわしたな

ほめてやろう

よいかいわば

元斗皇拳とは

肉体の細胞を

減殺する拳法

なのだ!!

体内の闘気を

刃としその切り口は

あるものは蒸気の

ごとく消えさり

あるものは氷の

ごとく凍つく!!

わが拳で

滅せぬものは

ない!!

ほあっ!!

ぐえ!!

あたたあっ!!

げうっ

ああ将軍!!

うがは~

フフフ...に...

似ているたしかに

似ておるわ

きさまにひかれて

北斗の軍も動いた

のであろう!!

我われも

また

しかり!!

我らも

金色の光に

導かれて

動いたのだ!!

この紫光の

ソリア

きさまに負けた

のではない!!

この命金色の

ファルコ将軍に

捧げたのだー!!

こ...

この男たちに

邪念はない...

ファルコ

とは!?

ん...おい...

あ...あれは

なんだ?

おお

夜だって

いうのに

あの明かりは

まるで

天空に輝く

北極星の

ようた!!

おお

これは

星じゃない...

なっ!!

おお~~~

ま...まさか!!

あれが

中央帝都!!

ああ..電気の

光が!

忘れかけた

電灯が!!

ここだけは

まるで昼間の

ようだ!!

はわわ..

し...しかし

いったい

どうやって!!

フフフ...

中へ入って

みれば

わかるさ!

さあ

歩け!!

ど...どこへ

連れて行かれ

るんだ...

これから

おまえたちは

ここで一生

働くのだ!!

いっ...

一生~

あわ

ああっ

ヒヒ...

この明かりの

源よ!!

じょ.....

冗談じゃねえ

い...

いやだ

おれはこんな

所で死にたくない

さあ働け!

働け!死ぬまで

働けーっ!!

た...助けて

くれく!!

ぎゃ~

はっ!!

天帝様の

おことばだ

っ!!

ありがたく

ありがす聞くのだっ!!

暗い.....

暗い...

聞いたかあ~

われらが天帝は

暗いのがお嫌い

じゃ

っ!!

まわせまわぜ~

心を込めて

まわすのだ~!!

ひいっ

うっ...

はあわ

ぐ...くく

苦しい...

きさま~~~

だれが休んで

いいといった~

はっ!!

ファ...

ファルコ...

おお

ファルコ様:

ちちっ!!

将軍!!

ジャコウ

総督が

お呼びです!!

な...泣いている

ファルコ将軍

泣かずともその

足が泣いている!!

ア...

アニキ..

...

そうか...やはり

元斗皇拳の将軍

ファルコが!!

知っているのか

リハク

はい!

かつて

狂気の時代

ラオウの野望を

その足一本と

ひきがえた男!!

なに!?

かつてラオウの

野望は嵐となって

世を席捲!天帝の

村にもその魔手は

のびた!!

うぬが

元斗皇拳の

ファルコか

!?

そうだ!

戦うか

退くか

どちらか

選べい!!

どちらも

選ばぬ

このまま

この村を

素通り

してもらいたい

ぬっ

ファルコ

なぜ戦わぬ

戦えば

ラオウを倒すことは

可能だだが

このファルコも

死にましょう

だがラオウ

倒れれば

ラオウの軍によって

村人は皆殺しに

されましょう

その恐怖の

タガがはずれれば

暴徒と化すは

必定!!

フッ...

こやつ

見抜いて

おるわ...

ただでとは

いわぬ!!

みやげは

渡そう!!

元斗皇拳最強を

自負する男の片足

もっていけ!!

かーし

村人の一滴の血も

流したくは

ないのだ!!

......

それでは

村人のために

その右足を!!

うむ

今のファルコの

右足はおそらく義足!!!

け...けどそういう

男がなんで天帝の

いいなりに...天帝の

圧政はファルコが

一番嫌うんじゃ

ないのか!!

やつは

天帝を殺さん

!!

それは自分に

課した

掟のため!!

そうだ

そんな男が

なんで天帝を

ブッ殺さ

ねえんだ!!

死を流す運河人の巻

ケンシロウさん

これがなんだか

わかるか?

...

これはみな死体

じゃよ

死んだ奴隷は

みなこの運河に

流される

帝都に

連れ去られた奴隷の

出口はひとつ

この運河のみ

生きて出ることは

できぬのじゃ!!

す運河

!の巻

ショウキ

ファルコ!

ジャコウの所へなど

行くことはない

フ...

ジャコウ総督が

呼んだとなれば

それは天帝が

お呼びになったと

同じこと

ファルコ...

総督

ファルコ

なぜ反乱軍を

全滅せずに

戻ってきた!!

思わぬ敵が

入りました

ゆえ

きさま

臆病風に

吹かれ

おったな

だれの前だと

思っておる

フン!

頭が高いわ〜

平伏せんか〜!!

思わぬ敵だと

う!!

フ...

フフ

うぬの右足は

痛くもあるまい

う!

フフフ...

な...なんだ

その目は

逆らうつもり

か!!

われは天帝より

全権をあずかる

総督!!

それに拳を振り

あげる気か!!

わが息子たちよ

わたしがなに者か

ファルコに

教えてやれ!!

フ...

おろか者が

はっ!!

父上は

天帝の最も

信任厚き

総督閣下に

あらせます

はっ!!

わたしの

ロは!!

天帝の日で

あります!!

聞いたか!!

バハハハ!!!

痛いか

ファルコ!!

ならば北斗を

倒せい!!

南斗を呼び天帝に

弓を引く北斗を

倒すのだ!!

元凶は

すべて北斗に

あり~~!!

......

やめんか〜!!

は!!

うぬらもう

我慢ならぬは

くく!

ショウキ!!

死ねえい!!

うぬらこそ

元凶なのだ!!

うわっ!!

なっ

はっ

はっ..

はっ

きさまも

知ってるはずだ

ジャコウが北斗を

恐れるはあくまで

私怨!!

やつは天帝の

言葉をかたって

いるだけなのだ!!

ファルコなぜ!

なぜに

いいなりになる

ぬ!?

なぜそこまで

恥辱に耐える

のだ!!

......?

うぬの片足

たしかに

もらった

その片足

うぬの村

どころか一国にも

値するわ

......

出てこい

そこの

ネズミ!!

ひ!?

あ~!!

あわわ

邪心に充ちた

目よ...

ジャコウ

ファルコ

この男...

今すぐに

殺すがいい

さもなくば

この男うぬにとって

最大の災いとなろう

ほ...北斗!!

け:決して忘れぬ!!

このジャコウの前途を

おびやかすは、北斗!!

ラオウに

刻みつけられた

恐怖が北斗

抹殺を命じた

北斗ある限り

このジャコウに

未来はないのだ!!

オレたちは

ファルコにひかれて

今日まで戦ってきた

だがもう

限界だ!!

死ねいジャコウ!!

ひ~~~

許せ!!

ショウキ!!

うは!!

ファ...ファルコ...

うひい~!!

くく...

いいっ

はひひ

このショウキも

天帝の将軍!

この手で弔いたいと

存じます!!

う...

う...

ファ...ファルコ

お...おれを

仮死状態にして

おまえを

このいまわしき

運河より送り出さ

ねばならぬこと

すまぬと思う

いうな

ファルコ

天帝はすでに

ジャコウの手に

落ちている

しかし

おまえはなぜ

それほど

ジャコウの

いうがままに

わが一族二千年の

歴史をおれの代で

覆すわけには

いかんのだ

ファ...ファルコ

ショウキよ

おまえはもう死んだ

のだもはや

天帝に忠誠を

尽すこともない

これよりは

自由に生きよ

やつを殺せば天帝も

殺されるわが元斗皇楽は

天帝を守護するのが宿命

ファルコ...

さらば

友よ...

うわあ

へへ...

こんなこと

だろうと

思ってたぜ

ケ:ケンシロウさん

こいつまだ

息がある!!

なに!?

む!!

ケ...

ケンシロウと!?

おお...あなたは...

そうか...あなたが

北斗の男で

あったのか...

うう...

...

ケ...ケン

知っている

のか!?

う...運命とは

皮肉な...

もの...だ...な..

知っている!!

オレとユリアに

安住の地を

提供してくれた

男だ!!

怒りの刃!の筈

ショウキ...

怒りの刃〟の巻

大丈夫か

ユリア

........

ええ

うわ~!!

野盗だ!

野盗が村を

...

ばふあっ

!!

へへへ...

バカヤロウが

なんだ~~?

キャー!!

うわ~!

へえっへへ

へっ.....!!

ありったけの

食料を運び

だせ~~っ!!

どんどん

運びだせ!!

抵抗するものは

容赦なく

ブチ殺せ~!!

わわ~

ん!?

あ...あうう

ど...

どうした!!

ああ...

うっう

おっ.....

お...おまえ

な...なんだ

それ...!

へっ?

はっ!!

はあっ!!

あ~~~

あ~~!!

えい

はっ

お~~~

こらなんだ

てめえは

ーっくら~

べっ!!

このヤロ~!!

ああ

わっ

フ!!

これからの

なんてことしやがる

死ねー

!!

な.....

ぽあっ

ぷっ

ばっ

びっ

あ...

おお...

クソ野盗ども

おれの留守に

村を襲い

やがって!!

逃げるなよ

まだ逃げるな

よ~~~!!

こっ...

これは!?

ショウキ

様〜〜!!

あ...あのお方が

あのお方が

野盗どもを

いや...

ただ通り

すがった

だけだ...

おれはこの村の長

ショウキ!

礼をいわせてくれ!!

旅の者か

ふたりで

暮らせる

土地を探して

いる

ありがとう

おいしいっ..

かったわ

う...

こふっ

病んで

いるのか

思義には

思義で応えねば

なるまい

ここには緑もある

水もある!

遠慮はいらぬ

ここで自由に

暮らすがいい

え...

おれには

敵が多い

身を隠さねば

ならぬ時に

使っている場所だ

......

おまえは

おれの名を

聞かぬのか

フ...

聞かぬほうが

いいだろう

聞けば

戦うことに

なるかもしれん

しかし

ショウキ様

野盗どもを

一撃で倒す

ほどの男が

女とふたりで

静かに暮ら

そうとしている

女の命は

長くないので

あろう

おれに

見過ごす

ことは

できぬ

さらばだ

......?

ユリアとやら

その男に

存分に甘えるが

いい!

ショウキさん

フ......

久しぶりに

心が暖かく

なったわ

ショウキ...

あの地がなければ

ユリアに

安息はなかった

......

ケン!

ショウキに

ささっていた

この槍は

ジャコウの息子

シーノのものだ

ほ......

北斗の軍が

第一の門へ

向かって

います!!

フン!

しゃらくせえ!!

あんな

ちっぽけな

軍団ひとつに

天帝がくずれる

ものか!!

おやじは北斗を

恐れるが

なにを恐れる

ことなど

あるものか!!

やつらの

旗を燃やせ!!

見ろ~!!

北斗のチンピラ

ども!!

これがきさまらの

運命だ!!

おれたちの旗を

燃やしている!!

ぬうあっ!!

ん!?なにか

光ったか!?

!?

はっ!!

わ〜〜っ!!

あ...

マンさま!

様!!

これよりの闘いは

このおれの

闘いだ!!

こ...これは

おれの槍だ...

バ...バカな

この距離で槍が

届くはずがない!!

うっ

わひいい~!!

死を呼ぶ黒き

死を呼ぶ黒き影!の巻

書き詰め

はひい

わわわ!!

わあああ~

あああっ!!

はあ

あ...

おっお...

弟が~!!!

な...なんだ

あ...あの恐怖の

ラオウより

巨大な影は!!

は~

お...親父~!!!

はっ

シ...

シーノ...

だ...第一の門が

破られました

その時

シーノ様も!!

だ...

だれに!!

ケ...

ケンシロウ~

て...敵はたった

ひとり!!

ほ...ほくと

北斗の

ケンシロウ!!

あ...あの

恐怖のラオウ

さえ倒した男か!!

......?

恐るべき男!たった

ひとりで数千の兵を

前に怯えず走らず

まるで無人の野を

行くがごとくに!!

きっきたあ~

第二の門ヘヤツが

来たぞ~!!

てめえが

ケンシロウか

ーっ!!

い...いいか

皆の者恐れる

なー!!

きさまがいかに

強かろうがこの

城門を破ること

はできぬ!!

«

この門にはな~

電気が走ってんだ

バカヤロ~~!!!

どうだ〜〜っ

まるコゲに

なるだけだぜ

ハハハ

来てみろよ~!!

ケッ!

逃げる気か

このタコ!

かかってこい

よ〜〜〜!

へっ!!

そ...

そんな

もんで

この門を

破れるなら

苦労はねえぜ

無理だって

いってんだろ!?

おっ

でべっ

へっ!?

ひょげえべべべ

はわわ

ああっ

道を阻む者は

すべて死ぬ!!

くっく

かっかっ

かかれく!!

うお〜〜っ!!

わあああ!!

あたあっ!!

ばばあっ!!

ああ~

あたたた!!

ぶげ

あたたたれた

ただたたた!!

お...

おのれえ

どけどけ~い!!

うぬら腰抜けの

ファルコ軍の出る幕

ではないわ~!!

われら

総督直轄軍が

しとめてみせるわ~!!

いけー

死ねーじゃ

串刺しにして

くれるー!!

はっ

あげっ

あひっ

こっこっちに

来るぞ~~!!

ぶぎゃ!!

ミュウ...

まだ天帝が

幽閉されている

場所はわからぬ

のか?

はい...

全力をつくして

おりますが

ジャコウのロは

思いのほか固く...

そうか...

すまぬ

苦労をかけたな

ファルコ

あなたは...

死ぬつもりでは...

ムダには

死なぬ

なっ...なにィ!

ちょ...

ちょっかつぐ

直轄軍までが!!

ハ...ハイ指揮官は

その場で憤死!

ケンシロウは徐徐に

帝都に!!

ひ...光カ!!

く...暗い

ひゃあああ~

きさまら~~

暗いじゃねえか

ぐわっ

い...いかん

天空の闇に光るは

北斗!!闇はジャコウを

狂わせる!!

うがあ~

はっ

ジャコウ!!

ファ...

ファルコ様!

も...

もはやこのまま

では天帝の命が!!

あ~~

あ~~~

は〜〜!!

あわわ!!

お親父~

痛えよ!!

はっ!!

ケ...ケンシロウを

倒せ~~~い!!

こ...

この世から

抹殺するのだ

っ!!

ファルコ~!!

さもなくば

天帝の命は

ないぞ~~!!

電子書籍版

原作:武論尊

漫画:原哲夫

◎武論尊・原哲夫/NSP1983

版権許諾証GP-212