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原作武論尊

漫画原哲夫

20

これは、62018年10月

君臨せる魔拳!の巻

はるかなる呼び声!の巻

愛しき者のために!の巻

宿命の伝説!の巻

伝説を継ぐ者!の巻

ラオウ伝説走る!の巻

燃ン

燃えさかる宿命!の巻

ボロ蜂起す!!の巻

もどりこぬ愛!!の巻

「美しいけど、

君臨逆る厲善

第三条

ここでシャチは

人間の心と衣を

捨てて去ったのです

あの北斗琉拳を

極めた時から

はあっ!!

ひい~

ひは~~

ひい~

はわわ!!

かわいい

ネコだ..

は!?

はあっ、はっはっ

はっはぁ~~~

ふう~むん

かわいい~~

ジェルジュル

ん!?

ギャピ!!

なあ~

んだ~

おまえ

は~

オレの住み家で

何をしておる

のだ~~

は!?

はひひ

おまえも

ナデナデ

してやるう

んー

なんだ

死によった

たったっ

助けてえ~!!!

首の骨が

ボロボロになるまで

なでられては

たまったものでは

ないな!

ん!?

な...な...なんだと

悪口

許さなぁ~い

フッ...

野獣をネコの

ように

あつかうとは

話以上の

バケモノ

だな!!

わが拳の最初の

実験台に

なってもらう

ぜ!!

うのお~

うが!?

成った

!!

ついに肉体の

すべてを滅す

経絡破孔を今

この手に握った!!

う!?

う~

はっ

ああ

ああ~~っ

!!

フ...

フハハハ!!

ハハハバハ!!!

この拳は

もはや

神をも凌ぐ!!

このオレが

望むものすべてを

与えてくれよう

パハハハ!!!

北斗琉拳は

神をも喰らう拳

すべての伝承者が

その血一滴に至るまで

野望という色に染まる

そのひとりに

シャチも

なってしまった

のです

そのひとり

!?

第三の羅将

ハンもまた

北斗琉拳を伝承する

ひとり!

ハン様

今闘技場において

新しい修羅が生まれ

ました!!

ほう

流派は?

ハッ

銀槍を使います

西嶽派

ハン様に

お目通りを望んで

おりますが

よくぞ

今日まで

生き残って来た

望みが

あるなら

いってみよ

いえ望みなど

とんでも

ございませぬ

これで充分

結構です!!!

わたくしの器は

ここまでで

ございます

もし許される

ならばこのまま

ハン様の下で

一生お仕えしとう

ございます

野心は

ないのか?

ござい

ませぬ!!

だったら

生きていても

しかたあるまい

は?

ハン様

こ...!

殺される

このまま

では...

うしろを

向いてる

今なら!!

死ねえ!!

もう葬って

いる!!

うぐ

くく...

ぷあ!!

ゲベ!!

デボ!!

フ...愚かな男よ

体得する拳を

過ったな!!

北斗琉拳なら何も考える

ことなく即刻この種将の座

このハンの首を狙いに

来るものを!!

北斗琉拳

奥義!!

オレの拳は

疾風!!

魔舞紅躁!!

その速さに

いまだかつて

だれも拳の影すら

見たものはおらぬ

シャチ...

本当にシャチを

倒しても

よいのだな

はっ!?

え!!

ね...姉さん!!

そんなのは

嘘だ!!

姉さんが本心で

あの人の死を願う

わけがないじゃないか

姉さんが望んでいるのは

北斗琉拳の滅亡であって、

あの人の死ではない!!

もう

捨てたのです

は!?

まだ

捨てることは

ない...

生きてさえいれば

また拾えよう

待つがいい

シャチは

生かして

送り届け

よう!!

はるかなる一概で苦人の

なるかなる呼び声!の巻

今日こそ

連れ戻す

ぞ!!

おう!!

赤鯱様~!!

おむかえに

来やしたぜ!!

ここにいたら

いつ修羅

どもが来るか

わかんねえ!!

!!

シャチ

よくう!!

今日も

帰って来ねえの

か~~!!

ささっ

早いとこ

ずらかり

やしょう

オレはよ〜〜

あいつと約束

したんだ!!

あの澄んだ

鋭い目を持つ

男とよ~!!

わが子

鯱よ

あ...

赤鯱様!!

オレは

ここで待つ

たとえこのまま

白骨と化そうと

生きていてくれ

生きてあの北斗の男と

めぐり会ってくれ

!!

なんだ

!!

なんで

オレを

見る!!

やはり

あなたは

この国の男では

ないわ!!

この国の

男たちはそんな

哀しい目を

しない!!

うるさい!!

よけいなこと

考える

必要はねえ!!

いいかきさまがどう

思おうがオレは

修羅を喰らう

羅刹!!

いや神をも

喰らおうと

している男とうに

人間の心は捨てている

忘れるなよ

きさまはオレの

野望の捨て石!!

ケンシロウを

ひきつけ

羅将ハンと戦わせる

ためのエサなのだ

わたしを捨て石

としなくとも

ケンは

来ます!!

なに!?

来ます!!

ハンという

羅将が倒すべき男で

あるならば!!!

行きましょう

その羅将

ハンの下へ!!

こいつには

恐怖は

ねえのか

わから

あの男

ケンシロウへの

深さ信頼が

さもなくば

愛か!?

アイヤ

...

ふがもも~

は!?

きさま何する

アルか

わたし

この地治める

修羅アルよ!!

あいたた

ヒ~

ヒ~~

何起こった

アルカ!?

あがはがっ

羅将ハンの居城は

どこだ!?

しっ知らない

アルよ!!

えっ

あるのか

ないのか

どっちなんだ

たったからっ

知らないアルヨ〜

はっ!!

はふぁ

ぱっぱら

プッ

ふぶっ!!

ひょんげ~!!

どっちなんだ

あるのか

ないのか

ないない

アルよ

アイヤ~~

ないアル

ないア

...

しないアルない

あれか...

ふむ

クィーンを

ビショップの6へ

チェック!

かわりを

持て!!

ハンさま

ボロが女を

献上したいと

来ておりますが

は...

はい!!

ん!

はは~!!

極上の女が

はいりましたので

ヒヒぜひ

ハン様に!!!

は!?

!!

フ...

ボロを装って

オレに近づくとは

考えたな

フ...

やはり

読まれて

いたか

む!?これは

北斗琉拳

双背逆葬!!

そうだ!!

北斗琉拳のシャチ

きさまの首を

もらいに来たぜ!!

う!

む!?

フフフ...

フ.....

たわいもない

やはりきさまの

拳はまだ

見えぬわ

恐るべき

拳よ!!

やはりきさまの

拳を見切るには

捨て駒が必要だ

きさまに

この女を

くれてやる!!

なにィ?

それまで首を

洗ってせいぜい

かわいがるが

いい!!

ふん

その女が

いずれ

きさまに

死を呼ぶことに

なろう!!

どういう

ことだ

ん!?

なに?

フッハッハツハッ

そうか!!

この無敵不敗の

北斗琉拳の

ハンがか!?

もうすぐ

あなたが倒されると

いうことでしょう

しかし嘘とは

いっても興味深い女よ!

きさまのような

強い目をした女は

はじめて見たわ!!

その女の言葉に

嘘はない!!

王手だ!!

おまえには

命を投げるしか

ほかに手は

ない!!

フフ...

待っておれい

ハン!!

すぐに

地獄の使者を

導いてくれるわ!!

はっ!!

な.....

なんだ

これは!!

ん~!?

なんだっ

たんだ......

さっきの影は!?

はっ

おい何が

あったんだ

これは!!

むっきさまが

仲間をやったんだ

なーー!!

あっおまえ

どうした

そのカオ?

...!?

だったれだ!!

こいつ

オレを

にらんでいる

え!?

なっなんで

こんなとこに

バケモノが!

オレを見つめ

ないでくれえ

ヒッ

そ...

そんな

わっ

おまえだよ

バカな

なぼえ!!

ま.....

まさかすでに

ケンシロウは

ここへ!!

ケン!

ほ.....

ほんとうに

ほんとうに

ケンが!!

リン...

むかえに

来たぞ!

ケン!!

はっ

だめだな

このオレを

倒さなければ

渡せねえな

なぜ!?

戦う

理由はない

フ...

きさまが

強い男だからだ

は!!

見事な気配の消し方た

このオレに

読ませぬとは

ただ者ではない

きさまの拳は

暗殺拳か!

そう

北斗神拳!!!

な...なんと

北斗神拳!!

知っているのか

フ...同じ北斗を

冠する拳「知らぬ

はずはあるまい!!!

フフフ

よかろう!!

久しぶりに

退屈から

解放されそうだわ!!

来い!!

せめて

敬意を表して

天の下で

眠らせて

やるわ!!

はっ!!

ケ......

ケンシロウ!!

ぶ!!

ぴ!!

は!?

シャチ!

やはりケンは

来たでしょう

強いかな

哀しい目よ!!

やはり次ジンロウも

この状況を見捨てないことが

いきなかったのか、

あの時のオレのよう

行きなさるか

はい!

負傷して

この島に置き去りに

された他国の者の

オレを助けて

くれてありがとう

いやいや

この感謝は

言葉では

いいあらわせ

ない

だけど

オレは帰ら

なければ

親父が

オレの親父が

この海でオレを

待っている

ふむ

...

レイアさんには

なんと

何も

話してない

黙って行く

つもりです

わたしはまた

てっきりレイアさんも

知っているとばかり

思っておった

え!?

どういうこと

!?

そうか

この船は...

あなたが乗っている

この船は

レイアさんが

造ったのじゃよ!!

な!!

な...

なんだって!!

そ...それでは

あのレイアの

手は!!

ふむこの船を

造るために

血マメまで

つくっての:

あなたが

いつか国へ

帰ると思って

いたのじゃろ

自分から

船を

はっ!!

おお

この手か?

わしも

ちょっと

手伝いまし

たかの

ハハハ

は!!

し...

レイア!!

......?

気に

なさるな

レイアさんが

いっとった

この国にいれば必ず

いつかは命を失う

ことになる

それならば...

それならば

この方が

いいと!!

レイアは

これから

美しい娘じゃ

いずれは修羅の

花嫁となろう

それを

拒めば

殺される

だけだからな

レイア

親父!

オ...オレは

この

オレは!!

さようなら

シャチ!!

わたしの

分まで

生きて!!

レイア~~~

はあ...

シャチ!!

お.....親父

オレは

やっぱり!

こいつを

捨てられないん

この女もまた、

運命に耐えて...

はっ

フッ

雪か

ゆ......

雪が

この国では

白い雪も

すぐ血の朱に

変わる

オレが変わった

ように...

雪か!

きさまの血を

誘っておるわ!!

どうかな

フン!その腕で

間合いを計る

つもりか!

むだな

ことだ

近よることすら

かなわぬぞ!!

こちらから

いくぞ!!

フ~~~!!

ああ!!

ワァハハハ!!

どうした

わが拳は疾風

あまりの速さゆえに

いまだかつて

誰も拳の影すら

見たものはおらぬ

それが北斗琉拳

疾火煌陣!!

やはり

おまえでもオレを

楽しませては

くれぬらしい

それはどうかな

フ...

なにをいうか

む!?

おまえの

間合いは

おれの間合い

でもある!!

きさまも

おれの拳が

見えぬ

らしいな!!

宿命の伝説:の巻

フ...

フハハハ!!

うれしくて

肌が乗立つわ!!

この世に

命のやりとりほど

面白いゲームはない!!

互いに五分だ

引き分けは

ない!!

こ...

これは!!

血しぶきか

...!

両者の拳は

見えぬが

たがいの拳は

傷ついている!!

フフフ...

フ...オレが

憎いか!

ツバを吐きかけ

たいか!!

見える!

血しぶきが尾をひき

ハンの拳が手に

とるように!!

ケンシロウ...やつは

想像以上の

拾い物だったわ!!

だがオレは

構わぬ!!

オレは他人の

血をすすっても

この拳を強大に

せねばならぬ

のだ!!

この拳で

この国を

制圧する

ために!

なぜ...?

なぜそうまで

して...

フ...

不思議な

女よ...

おまえの前では

なぜかオレの心が

裸になる...

かつて...そして

今もこの国には

救世主の伝説が

あるのだ..

ケンシロウでは

ないある男の

伝説が!!

あれはまだ

オレが北斗琉拳を»

知らぬころであった。

シャチ

さあーん

!!

修羅が

修羅がふたり

レイア様の

私塾へ!!

な...なん

だって!!

どうした!?

はっ!

はっ!

おまえが

レイアたな?

は!!

は...

このガキどもに

馬鹿な事を

教えたのは

おまえか!?

は!!

ママル!

モリ!!

フ...そのふたり

おまえの教えだと

いって修練場で

戦おうとしなかった

は!!

だが結果は同じだ

いくら

戦いを放棄

しようが相手は

容赦せぬ

このガキふたり

犬コロのように

蹴り転がされ

おったわ!!

ママル

モリ...

レ:レイアさん

ボ...ボクたち

最後まで戦わ

なかったよ

レイアさんの

いったとおりに

で...でも

どうして?

ママル

み...みんな

やめてくれなかった

ボク達なにも

抵抗しなかったのに

これも

すべて

おまえの

せいだ

レイアさん

ボ...ボクたちは

正しいんだよね

あっ

邪教を信じた

罰だ!

見せしめに

息の根とめて

くれよう!!

く...くそ!

あいつら

や...

やめて!!

へッへへへ

あう!!

ククッ

いけませぬ

相手は修羅!

かないま

せぬぞ!!

へへ...

おまえから

殺ったほうが

面白そうだな...

ああ!!

はなせ!!

は!?

ここへおおおい

フン!!

ぐ!!

ぐふ!!

ぬう!!

はなさんが

バカが!!

や...やめて

シャチ!!

ごわ~っ!!

ぐはあ~!!

うおおお!!

ああ!!

おのれ!!

死ねえっ!!

―――

ぼはあ!!

は!?

そうだよ

そ...その

拳は!?

北斗琉拳!!!

や...やめてシャチ

戦いは何も

生まないわ

やめて!!

ろ...老人

その拳を

教えてくれ!!

その女と

添いとげたければ

待つがいい

三人の羅将を

倒してこの国を

変える男が!!!

ま...

待てぬ!!

もはや修羅を

殺ったオレに

あと戻りは

できぬ!!

いずれ

あの海を渡り

救世主が

おとずれよう

そ...それに

見ろ!

この国の

ありさまを

!!

救世主など

待てぬのだ!!

たの...

.....む...

愛のために

愛を

捨てるか...

このまま

戦い続ければ

オレはいつか

倒れよう

そしてオレは

老人より北斗琉拳を

学び野望の鬼とは、

なっだ!

やはり

あなたの狂気は

偽りの..

だがたとえ

死んでも

狂気の男が一匹

くたばっただけ

レイアの心に

傷は残すまい

シャチさん!!

とにかく

オレの戦いは

始まった

待てな

かったのだ...

救世主と呼ばれる

男を......

そ.....

その人の

名は?

その名は

ラオウ!!

ラ...

ラオウ!!

むっ!?知って

いるのか

リン!!

ならば...

あなたも

わたしも

これから

はかり知れぬ

ものを

見ることに

なるわ...

なに!?

は...

初めてふたりの

拳がからみっ...

あった!!

なんという

男だやつは!!

ケンは..

そのラオウを

倒した

男です!!

なっ!!なにィ~!!

ぐくっ!!

言説を継ぐ者!の巻

バ...バカな!!

こ...この男が

ケンシロウが

ラオウを

倒したと

いうのか!!

ラ...ラオウが

この男に!!

伝説を継ぐお

7の巻

むん

ふん

あああ

ヌフフフ

む!?

フフフ

やるな...

このオレに拳を

あてたのは

キサマがはじめて

だ!!

肩をはずして

逃げねば死んで

いたな...

し...信じ

られぬ

あの男が..

あ...あの

ラオウか

倒れたとは!!

あの無敵の

ラオウが!!

シ...シャチ

ま...まさか

あなたはラオウと

会ったことが!!

海を渡られ

ますか

ラオウ様

赤鯱か

いや...

オレには

まだこの国で

やらねばならぬ

ことがある

この国で

ふたりの男を

倒さねば

ならぬのだ!!

父さ〜〜ん

同門...

そして弟と

呼ぶふたりの

男を!!

や...野盗だ

野盗が!!

弟!?

シャチ!!

なに!?

へっへへへ

ラオウ!

やつを倒せば

もうこの国は

オレたちか

もらった

ようなもの

見るがいい

まだオレの力を

知らぬバカどもが

いる!!

そのふたりを

倒さねばオレは

この国すら握れぬ

赤鯱ここで

待つがいい

オレはいつの日か

必ずこの海を

渡る!!

シャチとか

いったな

強くなれ!!

男なら

強くな

はあ...

ああ...

は...はい!!

な...なでた!

ラオウ様が

わが子シャチ

の頭を

シ...シャチよ

見ておくのだ!!

い...いずれ

おまえは

ラオウ様と

この海を渡る

ことになる

かもしれぬ

闘神...まさに

闘う鬼神だった!!

信じぬ...

あのラオウが

倒れたなどと

でも

でもケンが

ラオウのいった

弟のひとり

だったら...

なにィ!?

急げ!さよ

ハン様の身に

何か起こったぞ

は..

あそこに

ハン様が!!

はっ!!

おお!!

ああ

ぶ!!

ぶあ!!

ひげ

は!!

ぬあ!!

ぐはっ

フッ

は!?

むううう

ぬぬ

おおお!!

ぐぶあ

われらが拳に

間合いなし!手を

はなせば死よ!!

は!!

せ...せ?

石像が!!

うわあ!!

ぷちっ!!

こ..

これは!!

相手が強ければ

それだけ

ケンは強くなる

それは

ケンシロウ!!

そして

ラオウの

伝説を

継ぐ者...

ふははは

面白い!!

きさまの体

ひきつぶして

くれるわ!!

ぬう!!

ラオウ伝説、走る人の増、

はっ!!

うわあ

ひやや

ケンシロウが

ラオウの

伝説を継ぐ

というのか

そして感じるの

ケンはラオウの

魂にひかれ

それ以上の何かに

ひかれてこの国へ

来たと!!

とどめだ!!

くらえ!

白羅滅精!!

天将奔烈!!

うっ

ぐおっ

ううおおお!!

うっ

うおおっ!!

はっ!

ああ...

天将奔烈

そ...その拳は

まさに

ラオウの...

ハ...ハン様と

五分!!

い...いや

ハン様が

押されている

おお!!

なんという

ことだ!!

え!?

こ...

こんな技を

使えるのは

この世にただ

ひとり!!

なに!?

あ...あの男は

恐怖の覇王

ラオウ!!

ラ...

ラオウ!!

ラ...

ラオウ!!

あ...あの男が

ラオウ!!

こ...こう

しては

おれぬ!!

急がねば!!

はっ

はぁ

はー

ラ...ラオウ

到来を伝達

せねば!!

走れい

赤き流れよ

走って国中に

ラオウ来襲を

告げるのだ!!

な...何!?

で...伝達の

赤水!!

この修羅の

国ではすべてが

ラオウ来嬰に備えて

あったのだ!!

はっ

ジュウケイ

様!!

ジュウケイ様

ぬ...沼が赤く

赤く染まって!!

ふむ

ついに

ラオウが

この国に

来おった!!

この赤い水を

見て修羅どもは

恐怖し民は狂喜

しょう

これで...

ようやく

このジュウケイも

死ぬことができる

伝えてはならぬ

北斗琉拳!

その禁を破り

わしは

三人の男に

北斗琉拳を

伝えた

で...でも

なぜ

ラオウが必ず

来ると

それが三人の

羅将!!

この国の

人間修羅や

羅将まで

なぜラオウ伝説

を.....

人はいつか

故国をめざす

ものよ!!

この国は

北斗神拳の故国!!

そしてラオウの

故国!!

どうりゃ!!

な...なんと

いう男だ

やっは!!

はー

ふー

はー

つ.....

強い...

だが断じて

きさまは

ラオウではない

な...なぜ...

おまえはラオウ

ばかりでなくおれの

名まで...

もしや

きさまの名は

ケンシロウか!!

その理由は

知らずに死ぬが

身のためよ!!

ふー

おー

...

ふああ

おおお

むん!!

ふん!!

ぐあっ

は!!

ぐふっ

強くなった

ものよ..

なにィ!!

あの時の

赤子が...

ラ...ラオウに

抱かれてこの国より

船で出たあの赤子が

おまえであったか

ま...まさか

この国が

ケンの故国!

燃えさかる宿命・の管

お...おれが

この国から

...

そう

ラオウと

ともにな!!

こ...

この国が...

おれの女国?

故国!?

燃え

えさがる宿命のぎ

その首

その首もらったーった!!

は!!

ぐぼっ

ぶ!!

ケン!!

ふっはは!!?

む!!

見たか~!!

おお!!

おわあ!!

な!?

ぐふお

うおお~!!

き...きさま!!

むうあ!!

ケ...ケン!!

ぬうう!

おお!

こ...

これが北斗の

戦いか!!

ぬ~~!!

ふお~!!

う!?

フッフフ

どうやら

足がマヒしてきた

ようだな...

必殺の経絡破孔を

突けぬかわりに

徐々に足の自由を

奪っていたのよ

きさまとは

実戦での鍛え方が

違うわ!!

ぬぬう!!

フハハハ

北斗琉拳

斬風燕破!!

わが疾風の拳

寸分の狂いもなく

きさまの心の臓を

突きやぶって

くれるわ!!

ケー

ーン!!

な...

なぜ

オレの突きが

経絡破孔を

それたのだ!!

なっ!?

きさまがおれの

足を封じて

いたように

おれはきさまの

視神経を

封じていたのだ!!

ぶお!!

ぬおお!!

あたたただ!!

はあ!!

やった

ぐふあ!!

フ...見事だ

し...しかし

あの赤子がよくぞ

これまでに

なったものよ

乳もなく

食もなく長い航海に

耐えられまいと思われ

ていた...赤子が..

あれは二十数年前

世は終末戦争への

道をまっぱぐらに突き

進んでいた時のことだー

聞かせて

もらおうか

ひいい!!

ああ!!

どの国は

強力な軍事国家に

侵略されもはや

滅亡寸前だった

キャー

そしていつの日が

文明は滅び

すべて無からはじまる

であろうと知った時

北斗琉拳の師

ジュウケイは

この国より三人の

男子を送り出した

たのむぞ

すべてが無から

はじまる時

「時代を握るのは

暴力!!そして拳のカ!!

そう読んだ

ジュウケイは

おまえたち二人を

北斗神拳の伝承者

リュウケンのもとに

送ったのだ!!

なに!?

そう...その

三人がおまえと

ラオウトキの

兄弟だったのだ

なっ!!

わしは三人を

リュウケンに

送った

だがそれでも

不安は消えなかった

暴力で荒れる時代を

制す拳!!

だがそれが

過ちだった!!

ハンヒョウカイオウ

三人は北斗琉拳の

凄絶さに魂を狂わせた!!

その思いのあまり

わしは時を同じくして

この地の

三人の男子に

北斗琉拳を

教えた!!

だがそれも終わる

終わる

で...でも

変だな

い...今ハンと

戦っているのは

ラオウという

男じゃない...

ラオウが

すべてを解決

してくれよう

なに!!

た...たしか

ケンシロウと

な...なんと!!

おまえは

強い

さすがラオウを

倒した男...

だが

おまえでは

第二の羅将

ヒョウは

倒せぬ!!!

なに!?

どういうことだ

ラオウでなければ

羅将ヒョウは

倒せぬ!

たとえおまえが

ラオウより

強くともな!!

これより先は

おまえには

地獄より

つらい道!!!

帰れ!帰らねば

その宿命に狂い

果てるぞ!!

な...なんだ!!

こ...この

血のたぎりは!!

ラオウと

戦った時の

ように

この国に

血の宿命を感じる

な...なぜだ!?

シャチ

だな...

帰るがいい

なんという

男達だ

第三の羅将と

いえど

オレのかなう

相手では

なかった!!

女と父親が

待っている

リン...

おまえも

国へ帰るのだ

姉さんや

バットが待っている

はっ

はっ

ケ...

ケンは!?

帰るのだ

リン!

おれは

行かねばならぬ

帰って好きな男の

子を産むがいい

な...ならば

ケン...

わたしはこの国に

残ります!!

リン...

やはりおまえは

ケンシロウを

ボロ蜂起す!!の巻

一生一度の

わがまま

力もしれない

でもたとえ

許されずとも

わたしにはこの道

しかない

このオレでも

おまえの身を

守ることぐらい

できる...

行こう

シャチ

いつか来よう..

おまえの気持ちが

通じる日が!!

やっぱり

ボロ蜂起す!!の者

ボロ

ケ...

ケンシロウ!?

海を渡り

この国に

来たのは

ラオウではなく

ケンシロウだと

いうのか!?

え..

ええ...

い...

いかん!!

ジ...!

ジュウケイ様

それが事実なら

ボロとなって

身を隠していた

男達の蜂起を

止めねば

しかしすでに

国中を伝達の

赤水は流れ

ラオウ到来の

知らせは

ボロたちを蜂起

させた!!

これを

見よ!!

ついに

ラオウ様が

現れた

のだ!!

おお!!

これは

ラオウ様と

わしの約束の

証!!

わしは

この国が

修羅に

よって

流血の国と

化そうと

している時

命をかけて

海を渡り

その滅亡の危機な

ラオウ様に

伝えた!!

わかった

約束

しょう!!

この国を

握り次第

必ずや海を

渡ろう!!

これは

その証!!

かの国は

このラオウの

故国!!

ほかに帰る

地はない!!

ラ...ラオウ

様!!

わたしは

信じています

あなたが

わが国の

救世主である

ことを!!

今こそ立ちあがる

時が来たのだ!!

武器をとり

この国を変える

のだー

ーっ!!

おお〜〜っ!!

まずは

修練場だ!

子供たちを

救うのだ~!!

ん?

わっ

はっ

ぐはっ

なっ...

なんだ!?

ヒャッホーッ

ーーー!

うおー

な...なんだ

こいつらどこから

湧いてきやがった

うげ

カ.....

壁が

破られて

は!?

な.....

なんだ!!

チェーン!!

助けに

来たぞ

はっと...

父さん!!

ど.....

どうして

こんなことを

ラオウ様が

ラオウ様が

やって

来たのだ!!

ええ!?

喜べ!!

もう修羅に

ならなくて

よいのだ!!

ラオウ様

が!!

はッはっはっ

そうだ

チェーン

父さー

ん!

ぐあ!!

ああっ!!

あああ~

うっ!!

愚か者ども

めがー

ーっ!!

残念だったな

よ~~く聞け!

おまえらが救世主と

あおぐラオウは

すでに死んでいる

この国に現れたのは

ケンシロウという男よ

わが国には一切の

打撃も与えぬわ!!

な...

なにィ!!

そ.....

そんなバカな

ラ...ラオウ

様が...

フッフップッ

悔いても遅い

コソコソ這い出た

ウジ虫どもめ!!

うぬら一族郎党

ひとり残らず

叩きつぶして

やるわー!!

し.....

死んだ...

ごの国の

ラオウの

伝説は強大...

強大ゆえ

伝説が

崩れた時に

民の戦意も

急激に

崩壊する!!

ヘっへっへ

このまん!!

惨劇は

この村たは

では

ととまるま

これで

あらかた

反乱分子は

片づけた

わけだ~

ん!?

うう

こいつまだ

生きてやがるな

オイラは

とどめを

刺す刺す

処理係~!!

うう...

ひえ!?

はぼっ

な...なっ

!?

なんだ

きさまは

ケンシロウ

ここもどうやら

全滅のようだな

ケ......

ケンシロウ...

あ...あんたが

ケンシロウか

こ...これを

見ろ!!

ラ...ラオウ様で

なくあんたか

来たせいで..

な...なぜ

こんなことに

!!

なぜ

ラオウ様は

来てくださら

なかったのか!!

うぐっ

むっ!!

...

ヘへへへ

きさまが

ケンシロウか

〜〜〜~!

なんだ

こんな青二才に

ラオウはやられ

たとはなあ!!

きさまぐらい

このブロン様が

ブチのめして

くれる~!!

へっへへへ

ふ〜〜ん!!

ではっ!!

は!?

お!!

おえ

えがっ

うっ!!

お...

おのれ!!

きえい!!

うっ

ぬっく

へっ!?

うぬうぬ~

こっ...こっ...こ..

このヤロウ!!

ひ...

ひえ

はっ

これで

全部か!!

は...

はひ!!

では

終わりだ..

あっあいてえ~!!

がっ

もはやおれに

帰る道は

ない!!

ラオウ伝説は

おれが成す!!

お!!

現れたぜ

ケンシロウが!!

もどりこいつ

シェ様の

読みどおり

不帰の

谷に!!

フフフ...

思ったとおりだ

ガニィ~~

オレが

ブッチ殺して

やるガニ!!

よし行けガニ~

わっ

あわあ~

ひ...

ひえ

た...助け

て!!

へぎ!!

は!?

わあー

びあ!!

あっ

どうやら

ここには

化け物が

すんでる

ようだな

ぬガニャ〰

うげげっ

ああ

な...

なに!?

オメェ~が

ハンを倒した

ケンシロウ

ガニ〜〜!!

フフ...

よ〜〜〜

見破ったガニィ

だ〜〜か

ここまでだあ

誰もラオウには

なれぬのたこ~

ブッチ殺して

くれる!!

ガニニニ!!

な...

なんだ

あれは!!

おれは

カニ料理は

好みじゃないん

だがな...

フフフ

このシェ様の

交牙断随!!

見せてやる

ガニャ~!!

はっ!!

へや!!

うりゃ

うりゃ

手も

足も

出まいガニ

ほれ

罠にでも

追いこんでる

つもりか

え!?

な...なんで

わかった

ガニ?

へハハヘハ

だが今ごろ

わかっても

遅いガニィ!!

あと一歩

後退すれば

きさまも

おしまいだ

ガニ!!

死ねえーい

ん!?

はっ!!

この先に

罠があるん

だったな

へへ...

ウーソだが

ニィ...

し...

仕かけなんか

ないガニ...

ガニィ...

じゃ早く

行け!

ビェ!!

あぶねガニャ

~~ッ!!

いてえ

ガニィ~~

フ.....

とんだ

道草

だったな!!

それは罠じゃ

ないのか...

急がねば!!

で...でもあの

ケンシロウと

いう男も強い

ですよ

もしかしたら

ラオウにぃっっ

かわって

この国を

叶わぬ

!!

たとえ

ケンシロウが

ラオウより強くとも

第二の羅将には

勝てぬ理由が

あるのだ!!

羅将ハン様の

ご遺体が

流れつき

ました!!

称えよ!!

ハン...

安らかに

眠るが

いい!!

おまえの仇は

このオレが

必ず!!

な...

なぜ

ケンシロウでは

ヒョウを倒せぬ

と...

ヒョウは

ヒョウは

ケンシロウの

実兄!!

ケンシロウと

ヒョウは

血をわけた

実の兄弟

なのだ!!

ふ...

!?hut

なんで

あの時のことは

今でも忘れぬ

時代のため

とはいえこの

ジュウケイが

あのふたりを

ひき離したのだ!!

頼むぞ!

ラオウ!トキ!!

いずれ必ず北斗神拳が

必要な時代となろう

強く強大になって

この国に帰って来るのだ

ジ:ジュウケイ様

とョウがヒョウか

見当りません

なに!?

あ!

兄さん

あれは!!

む!?

は!!

あれは!!

あれは!!

ヒ..ヒョウ!!

ラ...

ラオウ!!

た...

頼むぞ

ケンシロウを!!

うぷ!!

ヒ...

ヒョウ!!

ラオウ

頼む

し...しっかりしろ

今助けてやる!!

はあ

はあ!!

く...

来るな

行け!!

オ...

オレは

大丈夫!!

だ...だけども

ケンは

赤ん坊だ!!

ケンはケンだけは

おまえの手で

守ってくれ!!

うん!!

わ...

わかった!!

ヒョウー

そ.....

そんな...

優しすぎる男

ヒョウ!!

だがその

優しさは

拳にとって不要!

そう思った

わしは

あろうことか

ヒョウの

記憶を...

え!?

北斗琉拳を

さずける時

この手で

ヒョウの記憶を

奪ってしまっ

たのだ!!

壬星

喉星君!!

皇民本

だが記憶を

奪っても

義の心は

消えぬ!!!

ヒョウにとって

今の兄弟は

北斗琉拳の同門!

ハンと

カイオウ!!

わが敵は

ケンシロウ!!

電子書籍版

原作:武論尊

漫画:原哲夫

◎武論尊・原哲夫/NSP1983

版権許諾証GP-212