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原作武論尊![百転±

漫画原哲夫

それは、

ヒョウ狂乱!!の巻

両雄たつ!の巻

2545658505.

涙かれし兄弟!!の巻

琉拳の墓場!!の巻

凄血散る!の巻

甦る凄血!の巻

愚か者!!の巻

悪の妄獣!!の巻

リン無情!!の巻

はー

ふー

ようやく魔闘気が

落ち着いたわ!!

よくわかった

であろう

北斗宗家の

血の意味が

いかに魔神の血と

いえどこの血は

何も生まぬ!!

北斗宗家の

血が存在する

かぎり!!

絶やさねば

ならぬ!!

神を喰らっても

あの血を絶やさねば

真のカイオウの時代は

到来せぬのだ!!

いかに

このカイオウが

強大になろうとも

その血に脅え

その無限の

可能性を畏れねば

ならぬのだ!!

ケ...ケンは怒りと

哀しみを拳の糧に

だ...だけど

カイオウは

憎悪を糧に!

カイオウ様!!

ヒョウ様が

この城に向かったと

連絡が!!

ぬ!?

ヒョウ!

もうひとりの

北斗宗家の

血が!!

あ...

あの男が

オレが抱いて

いた光!?

...

フッ...

愚かな

ケンシロウと

おまえは

北十宗家の

血を引く

実の兄弟なのだ!!

ま...まさか

あの男がケンシロウ。

はっ!!

また

つまらぬ幻想

を...

オレの心の中に

ジュウケイを

倒した痛みが

残っていると

みえる

オレが兄弟と

呼べるのは

この世に

たったひとり

北斗琉拳の

最強伝承者

カイオウ

のみ!!

お待ちして

おりました

ヒョウ様!!

む!

頼んで

おいたものは

できて

おるか!?

ハッ!

これに

ほう

見事だ!

ハ...ハイ

それならば

サヤカ様も

きっとお気に

召される

でしょう

うむ

礼をいうぞ

老人!!

後で城へ来るがよい

望みのものを

与えよう

ッ!!

ハアー

ハ...

恋を知り

愛を知り

情を知る

羅将ヒョウ

ハイ!!

だが唯一

哀しきは

その男が

愛した女が

魔神カイオウの

妹とは...

サヤカ!

久しぶりに

おまえに

会える

おまえの

喜ぶ顔を

見る事ができる

ヒョウが

この城に?

サヤカは

どうしている

ハッ

ことのほか

お喜びの

様子で

ございました

......

そうか!!

あっ

兄さん!!

ヒョウが

この城に向かって

いるんですって

承知...

!!

に...

兄さん!?

な...

何!!

むん!!

はぁ!!

に...兄さん

ま...まさか!!

な...なぜ

すべては

このカイオウの

ため!!

で...でも

わたしは妹...

な...なぜ妹の

わたしを

妹だから

こそ

兄のために

死ぬのは

当然!!

この世に生きるもので

すべて

このカイオウのために

あるのだ!!

な!?

許しは請わぬ

感謝もせぬ!!

ヒ...

ヒョウ!!

!?

サ...

サヤカ!!

遅かったわ

ヒョウ!!

サ...

サヤカ...

あ...

は...あ...あ

うあああ

い..

いったい

誰が...

このカイオウの

留守に

ケンシロウという

男に...

な!?

ケ...

ケンシロウ

!!

それにしても

北斗神拳とは

腐った拳よ

まさか

無抵抗な

女まで手に

かけるとは

許せい...

ヒョウこの

カイオウが

ケンシロウを

倒しておまえに

詫びよう

あなたの

手は

借りぬ!!

ゆ...

許さぬ!!

北斗神拳も

ケンシロウも!!

この世に一片の

形跡も残さずに

このオレが

砕き裂く!!

フフフ

情熱さゆえに

怒りもまた

熱い!!

はあああはははっはっきり

北十宗家の血

共に喰い合い共に

この世から消滅するが

いいわ!!

フフフ...

フハハハ!!

あれから

二日か...

なんとか

逃げることが

できたな

で...でも

そのために

その眼が...

フ...

ところが

不思議なことに

オレの中に

後悔という

感情が湧いて

こないのだ

いや

むしろ

オレは

自分自身を

誇りにさえ

思える

シャチ

......?

ケンは

まだ気を

失ったまま

なのか

ええ

は!床に

いない!!

は!ケ..

ケン!!

ふう~~~

両雄たつ!の皆

ああ!!

ケ...ケン

これは

...夢か!!

滝の水がぎ...逆流

している!!

はあー

い...今まで

満身傷を

負っていた

男が!!

ケ...

ケンシロウ

傷は!?

おまえの父

赤飯......

そして

おまえのその眼が

新たなる血肉と

なっておれの傷を

ふさいでくれた!

赤鯱や

おまえはおれに

何を望む?

このおれの体

自分の体と

思っていってくれ

そ...

その言葉

ケ...

ケンシロウ

親父に

聞かせた

かった!

わ...われら父子の

望みはひとつ!!

あんたの望みと

同じくカイオウの

命!

そのほかには

ない!!

本当に

それだけで

いいのか

わかった!!

見届けるがいい

このおれの

戦いを!!

ケ...

ケンシロウ

炎を

絶やすな!!?

絶やすな!!

これはわが妹の

そして羅将ヒョウの

婚約者の告別の儀!!

七日七夜

送り火を燃やし

続けるのだ!!

ヒョウよ

これで

許してくれい

この国の民

すべてに

サヤカを送ら

せよう!!

カイオウ!!

あなたの義の心

ヒョウは

一生忘れぬ!

サヤカ

死しても

永遠に

義兄と呼ばせて

もらう!!

ヒョウ!!

わが、全能の神よ

2013年11月1

わが妹サヤカはヒョウをえて

何も何もこれと言ったんだろうな!?

短きといえど、至福の

あとでもやってくれていたのですが、これまではないし

生涯をえたことを謝す

それでもすることになりませんでしたが、

!!

は!?

な...

なんだ

ま...まさか

魔闘気!

カイオウ様と

同じ魔闘気

が!!

ヒョウ様

にも!!

フフフン

とうとう

ヒョウも

魔界に

入った!!

肉親の血も

涙ひとつ

見せずに喰らう

魔神に!!!

フフフ!!

このカイオウに

とってこの世に残る

たったふたつの

禍いの血!!

互いに

咬みあって

果てるが

いいわ!!

フフフ.....

フハハハバ!!

ケンシロウ

うぬの命以外

もはや何もいらぬ!!

ぬく...

ギョウコ様

また少し

お太りに

なられた

ようですな

わ!!

そ...そんな

めっそうもない

ただ少し

太られたと

太ったぁ~~~!!

よっくと...

おまえ

ブタだと

思ったろう

!?

それがブタだと

思っている

証拠だあ

そうだろ?

ち...違い...

ではまったく

ブタとは思って

ないんだなあ

万にひとつも

絶対!!

は...はい

はい!!

ひい

!?

おれはな~~~

正直者が好き

なんだよ

本当のところは

どうなんだよ

え~~

少しくらいは

思ったん

だろぉ?

ムリもねえ

この体を見りゃ

誰だって...

なあ...思ったん

だろ~

えへえ

ほ...ほんの

少し:

はあっ

はわあが~

このヤロオ

オレはブタじゃ

ねえ!!

オレをブタと、っこっ

いったやつあ

殺してやる

あれ?

どこ行っちゃっ

たんだ~~~?

ひい~

ギョウコ様

この方角では;

サヤカ様の葬儀に

出られぬの

ですか?

ああ

そうよ

葬儀に出る

よりケンシロウ

という男を

殺したほうが

カイオウ様は喜ぶ

そ〜〜だろ~~

グフ...

オレはな

ブタじゃねえ

やつを倒せば

羅将の地位も

夢じゃねえ!!

すでに

ケンシロウ

という男の

下へ向かって

おるわい!!

な...なるほど

さすが

ギョウコ様

頭のほうも

切れなさる

やつの

首を

持って帰る

のだあ!!

進め~~!!

む......

なんだ

どうやら

カイオウの

部下に

かぎつかれた

ようだな

出てこー

ケンシロウ

きさまが

どこへ逃げようと

見つけだして

八つ裂きだーっ

くそ

......

お......出や

がったな

ぐひっ

ふぁはは!!

フフフ...

てめえは

相当のバカだ

なあ

カイオウ様に

半殺しにされた

その体で

このギョウコ様と

わたりあおうとはな

とどめを刺して

くれるわ!

てめえなんぞ

一撃で肉塊だあ

ほっはっはは

はっはっ

おれは今日まで

きさまらは

降りかかる火の粉だと

思って払ってきた

はあ

あ...

ひゃあ

だが...

これからは違う

カイオウに与する者は。

このおれ自ら戦い

葬ってやる!!

ブタヤロウ!!

ぬぐあ~

ブッ殺して

やる

くそ!!

ブ...ブタ

じゃない!!

ほぴゃ!!

ひえ!!

カイオウの下へ

連れて帰れ

そして

伝えるのだ

このおれに

二度の敗北は

ないと!!

!?

涙がれし兄弟!!の皆

おお!!

こ...この

魔形は!!

あああ

ヒ:ヒョウ様だあ

羅将様だあ~!!

兄弟!

涙かれい

あ...ああ

ヒョウ様の体から

魔神の

影姿が!!!

む!?

准将ナガト

それに四人の

腹心!!

どうした

ナガト?

われら

ヒョウ様の

側近

五人衆

ヒョウ様に

別離を

告げにまいり

ました!!

何ィ!?

別離...!!

は!われら五人

あなたがこの国の

救世主になると

信じており

ました

いつの日か

あなたがめざめ

カイオウを倒す

時の先兵となる

ために今日まで

お仕えして

まいったのです!!

さ...されど

ヒョウ様は

カイオウに

永遠に忠誠を

誓われた!!

もはや

この国の希望は

閉ざされ

ました!!

この国に生きる

道を失い

ました!!

さらば

です!!

な!?

この国は

カイオウの国

カイオウの命に

従わぬものは死

!!

例外は

ないぞ

ナガト!!

か...

変わった...

あ...あなたは

変わりすぎた!!

オ...オレたちが兄と慕い

光と信じた昔のあなたは

いったいどこへ!?

フ...泣くとは

笑止!!

悲しんで戦う

男がどこにいる!!

ほう...おまえの

腕でオレに

手向かう気か!!

かつてはあなたも

戦うたびに

心の中で涙を

流していたのだ!!

このヒョウの体

どこを抉っても

涙など一滴も

見つからぬわ!!

フックク...

とうとう

魔闘気がヒョウの中に

巣喰う情を跡形もなく

吹き飛ばしたわ!!

もはや

ケンシロウとの戦いに

一点の不安もなし!!

フフフ.....

逆賊

ナガトの

村を焼き

払えい!!

ナガトの

血を引く一族郎党

村とともにこの世

から消し去るの

た~~!

おお〜〜っ!!

うぎゃああ!

い...いたぞ~!!

ナガトの息子たちが

いたぞ!!息の根を

止めろ~~!!

ああ!

あうう

うう!

今すぐ

楽にして

やるぜ

ブスッと

ひと刺しで

おしまいよ!!

うぐ...

はあはあ

に...

兄ちゃ~ん

ひえっへへへ

さあ行きどまり

だ~~~!

刺して

やんな!!

おら~~

刺してやれい

ウリィ!!

あっか...

あいてえ

!!

ああ

バカッ

ちがう

だろ~!!

ああ!!

はへえっ

るるあ!!

炎の中から

て...手が~!!

ひえ~!!

ふ~~!!

おあたあ!!

はああ

何があった..

う...う...

わ.....

わからない

どうして

ヒョウ様が

ぼくたちの

村を...

ヒョウ様の

村でもあるのに

と...父さんは

ヒョウ様の一番の側近

だったんだそして

ヒョウ様はいつか

救世主になるって

いっていた...

ぼ...ぼくも...

弟もそうなるって

信じていたんだよ..

ヒョウ!!

お...おかしいよ

こ...こんなの

おかし...

に...

兄ちゃん!!

ちゃん!!

兄ちゃ〜〜ん!!

ケ...ケン

どこへ!?

ヒョウ!!

う!!

ま...待て!

ケ...ケン

どうしても

ヒョウと...

戦う気か!!

ヒョウよ!

おまえも

この兄弟のように

だれよりも弟を愛し

会える日を

待っていたものを!!

ケンよ!

たとえ兄でも

ヒョウが

おまえの

実の兄でも

行くのか!!

な...

何!?

兄!!

そうだ!!

たとえ

兄でもだ!!

そうか......

この浜からおれは

送り出されたのか

拳の墓場!!の巻

そうだわが師

ジュウケイの

話によれば

おまえは

ラオウの胸に

抱かれて

ラオウ

...

辞書の墓場

はかー

の巻

ケンシロウ

どうしても

ヒョウと!?

実の兄

だからこそ

このおれが

倒さねば

ならぬ!!

かつて

最も敬愛し

兄と呼んだ

ラオウも

その野望とともに

おれはこの手で

葬った!!

こ...この男は

北十神拳に課せられた

苛酷な十字架を背負い

退く事なく進むのか!!

シ...

シャチー

ヒ..ヒョウは

北斗琉拳

羅聖殿に!!

何ィ!?

あ...

あれを!!

この奴隷の

列は!!

羅聖殿へ

向かっています

ヒ...ヒョウが

ケンシロウさんを

導いているので

しょう!!

ケン!

やつはあんたを

おびき寄せて

いる!!

羅聖殿は

北斗琉拳

発生の聖地!!

おら~急げ~~~!

沼の水をせきとめ

羅聖殿を復旧

するのだ~~っ!!

へっへへ...

さあ~~

急がねえと

おまえらの

親族が

一大事だぞ~!!

ほらほら

もう助からねえ

カもしれんぞ~!!

は...

早くしてくれ

う...ぐ...

は...ああ...

あっあ...

ああ

なんという

ことを!!

あっ!?

うばっ!!

は!!

がっ!!

あああ

おお!!

ぎゃー

おおっ!

ハッハハ見ろ!

み〜〜んな

疲れちまって

どんどん

くたばってく

ぜぇ

いいのか~~!!

クズクズしてえ!!

おら~~~!!

ひえ~!

急げ!

急ぐのじゃ

うっうっ!!

フフフ

ついに姿を

現したな

羅聖殿よ!!

北斗琉拳を

伝承しながら

北斗神拳の

陰にかくれ

世に出る

こともなく

この地に果てて

いった男たちの

墓碑か!!

いくねあ...

その男どもの

怨念...

北斗神拳への恨みが

妖気となって

羅聖殿を押し包んで

いる!!

ケンシロウの

最期をかざるには

かっこうの場所と

いうわけだ!!

お〜〜

また死んじまった

ぜえ!!

急げ

急げおら~

ぎゃああ!!

あわわ

み...みんな

力を合わせ

がんばるのだ!

老人たちを

助けるのだ!!

な...なんだ

ありゃ!?

ん〜〜

感心感心

ん!?

あう!!

おっお!!

お...お...お...

ス...スゲエ

じゃねえか...

おああ

よ..

よおし

早く行け

気を

つけてな

うん

今度は

おまえの番だ!!

へっ!?

はへ!!

ちょ...

ちょっと

待っ...!!

てべぼ!!

ひえ~

ぐぎゃあ~

なんだ

今の音は?

む!

何者!?

きさま

黒夜叉!!

な!そうか

姿を消したと

思ったら

きさまここの

守護番を!!

何も語らず

何も望まず

ただジュウケイに

影の様に仕える

男がなぜここに!!!

フ...何を

たわごとを!!

覚悟!!

北斗琉拳の伝承者

たちはおまえ

などに力を与えない

北斗琉拳は

滅亡すべき

拳なのだ!!

きさまを倒すことに

よって最後の奥義を

極めることができよう

フッ...その拳は

師ジュウケイすら

凌ぐといわれた

男!!

ちょうどよい!!

うおっ!!

うっ!!

うぬぬ...い...

位置が

つかめぬ!!

は!?

こ...これが

暗琉天破

か!!

はっ!!

ぐはあ!!

うが!!

な...なんという

こと...魔神が

ふたりに!!

よいかっ

これからは

カイオウの

北斗琉拳こそが

この世の覇拳と

なるのだ!!

それは

違う!!

むっ!?

き:きさまは!!

このおれが

いるかぎり

きさまとカイオウに

明日はない!!

きさまが

ケンシロウか!!

ヒョウか!!

約る

うう...

つ...ついに

だれも止める

ことはできな

かった!!

実の兄弟の

抱擁すべき再会が

生死を賭けた

戦いの場に!!

ぬ~~~

きさまを八つ裂きに

してもこのオレの心は

満たされぬわ~~!!

ヒョウよ

......

やはりあなたの

記憶は戻らなかっ

たのですね!!

何!?

う...ま...

まさか!!

お待ちして

おりました

ケンシロウ様

な!!

お忘れですか私は

ジュウケイ様をも

凌く拳を持つ者と

いわれたことを

なに

屍が!

黒夜叉の

屍がない!!

む!

あんたは?

私は黒夜叉

北斗宗家

ケンシロウ様の

永遠の従者として

生誕時より

遣わされた者!

おれの

従者!!

だがこの黒夜叉の

この腕の中には

あなた様のぬくもりが

いまだハッキリと...

ハイ!

あなた様は

覚えて

おりますまい

あの日..

ラオウ様の胸に

抱かれて海を

渡られた日から

私はあなた様を

お待ちして

おりました

そうか

北斗宗家の男には

代々最強の拳士が

仕えるという

この黒夜叉がケンシロウの!!

この黒夜叉が

ケンシロウの!!

ヒョウに

記憶が戻ら

なかった以上

もはやとる

手だては

ひとつ!!

魔界に入りし

北斗宗家の

血を断つのが

私の役目

そして

ジュウケイ様

との盟約!!

フッ...きさまなど

眼中にない失せろ!!

なに!?

では

お見せしましょう

暗琉天破を

破る秘拳を!!

ふん

こざかしいわ!!

フフ...

わが秘拳の

前にはヒョウ

あなたの拳など

稚技に等しい

ぬあ

フフフ...

暗琉天破の及ぶ

範囲は狭い!!ゆえに

空間を乱れ飛び

実体を滅し敵を

砕破するわが秘拳には

無効の奥義よ

ぬう

おのれ!!

フッ

血迷ったか

ヒョウ!

ぬう

たしかに

動きが読めぬ

いくぞ

遊昇凄舞!!

フッ...

少しずつ

間合いをつめ

スキを突く

気か!!

今だ砕!!

は!!

う!

フ・

うくっ!!

こ...これは!!

油断したな!

マントを投げた時

オレのまわりに

すでに自壊羅糸を

張りめぐらして

おいたわ!!

っ!

はー

くらえ

暗琉天破!!

ぐあ!!

う!?

うああ!!

は!?

千百九ある

経絡破孔

すべて突いて

くれるわーっ!!

うおおっ!!

な!?

うぬぬ!!

ほおあ!!

あたあ!!

ここかですから、

ぬうお

!!

くく!!

がふっ

ふ~~

ぬぬ~~

これは一体!?

うう

な...なぜ

ケンシロウ様

暗琉天破の

領界の中で

ヒョウの腕をつかむ

ことが!!

もはや

北斗琉拳は

おれの敵では

ない

なな..

それは!!

ヒョウよ

おまえの命と

ひきかえに

その意味教えて

やろう!!

こざかしいことを

わが北斗琉拳

こそがこの世の

覇拳きさまの世迷い

ごとなど聞こえぬ!!

いくぞ!!

どうする?

やらっぱり

は~~!

ぬ~~むりゃ

ふあ~~~!!

はりゃっ!!

ぬっ!!

はあ!!

なんだ

これは!!

な!?

む!?

暗琉天破は

圧倒的な魔闘気の流れが

生む一瞬の無重力空間により、

位置を見失わせる技!!

むう!!

そ...そうか

ケンシロウは

その無重力の

中で自ら回転し

速心力によって

自分の位置を

確保したのか!!

魔神

堕つる

時はきた!!

よみがえる凄血。

1./の巻

や...破った!

ケ...ケンが位置を

つかんだ!!

フ...さすがに

北斗神拳

だな

だが

きさまはやっと

オレと同じ

土俵に立てたに

すぎぬ!!

それは

おまえも

同じ事だ!!

北斗神拳の

神技今こそ

見せてやろう!!

せいかけて

よみがえる凄血〟の巷

は...始まる

のか...

まさに

頂点の..

北斗の頂点の

戦いが!!

よくぞオレの

突きをかわした

だがこんどは

逃げられぬぞ!!

ムダロを

たたけるようでは

少し突きが

浅かったか!!

なに!?

う!!

ぐはあ!!

ふあ!!

ぬう!!

な...なんと

破壊をまぬが

れるため

自ら秘乳を

えぐり

とるとは!!

ふ〜〜〜

い...いつのまに

オレの秘乳を...

恐るべき突きの

速さよ!!

カイオウとの一戦で

すでに琉拳の動きを

見切ったのか!

ケンシロウ様は

想像をこえた強大な

戦士となって帰って

来られた!!

おのれ!!

ぬあ!!

ふあ!!

む!?

な!!

こ...

これは!!

そ...それで

オレの秘孔を

突いた

つもりか!!

何!!

見よ!オレの

まわりの空間は

魔闘気によって

屈曲している!!

ゆえに正確に

秘乳を突くことは

できぬ!!

勝てぬ勝負なら

この身を捨て

きさまも地獄へ

道連れだ〜っ!!

何!?

ふたりの

戦いを

やめさせろ

だと!?

北斗神拳は

一戦した敵の実体は

すべて体得して

しまう拳法!!!

あなたとの

戦いを経た今

ヒョウはもはや

敵ではありません

この戦いは無意味!!

フ...なるほど

だがおまえは

重要なことを

忘れておる!!

えっ!?

ヒョウの体にも

北斗宗家の血が

流れておる!!

無限の可能性を

秘めた北斗宗家の

血がな!!

ゆえにオレは

この戦いを

仕組んだ

いざとなれば

必ずや

ヒョウの北斗

宗家の血も

目覚めよう!!

そして

あの兄弟の戦った

あとに残るものは

相討ちとなった

やつらふたりの

骸よ!!

もはやきさまに

勝機はない!!

死ねえ

~~い!!

ぬあたあ!!

うっ!!

地獄へ行くのは

きさまひとり!!

秘孔が突けぬなら

その体砕き割る!!

ぐく...

これほどの男なら

小細工はいらぬ!

カイオウの命欲しくは

対等に戦える男!

それにこの男の目は

激情にまかせ

女を殺せる目ではない!!

わからぬ!なぜだ。

なぜおまえは

サヤカを殺したのだ!!

つ...強い

これほどの男が

なぜ女を手に

かけたのだ!!

なぜ!!

なぜだ!!

な...ま...

魔闘気が

消しとんだ!!!

う!?

あれは!!

む!?

うう...

うああ!!

ああ!あれは!!

ヒ..ヒョウの

体からも闘神の

オーラが!!

ま...まさか

目覚めた

のか

ヒョウの

中にも眠る

北斗宗家の

血が!!

フッフフフ...

これで

やっらの

北斗宗家の血は

滅び去る!!

は!!

もはやわが覇道を

阻む者は皆無!!

この顔を仮面で

おおう必要もあるまい!!

う!?

ま...

魔闘気が

引いていく!!

ま...

まさか

その

顔は!!

ラオウ!!

そうか

それほど

ラオウは

このカイオウに

似ていたのか

情など持ったために

ケンシロウごときに

敗れた弱者

ラオウは

このカイオウの

唾棄すべき愚弟!!

お...弟!!

それでは!!

フ......

リンよ

なぜに

このオレが

仮面で顔を

おおい隠して

いたかわかるか

そ...

それでは

まさか

ラオウ伝説は!!!

フッフフフ

う...

あなたと

ラオウが兄弟と

いうことが

世に知れたら

フ.....

そう

ラオウと

おもさしの似た

兄弟ではあの

伝説は成しえぬ

からな

オレだ!!

その伝説は

このカイオウ様が

たったひとりで

つくりあげたのだ!!!

ああ!!

うおお!!

うう...

なぜだ

魔界に入った

ヒョウになぜ

闘神のオーラが

見えるのだ

ヒョウに一体何が

まるで

泣いているように

悲しげだ!!

おお!!

な...なんだ

あの闘神の

表情は!!

ま...まるで!!

......?

と...闘神が

消えた..

今のは一体

.....

むは~!!

む!

ふは~!!

ヒ.....

ヒョウの

拳が

変わった!?

これは琉拳

ではない!!

あ...あれは

あれこそは

北斗宗家の

拳!!

うりゃ~!!

擾摩光掌汐

あ...危かった

あとー$n

前にいたら!!

ぐふ!!

ふ~~~

フフフ...

ケンシロウよ

命がけで

かかってこい!!

これがわが

兄の拳か!!

ふ〜〜〜

来い

ヒョウ!!

た...互いに

闘神と化した

ふたりの戦いが

始まる!!

くく...

む...無念

こんな時こそ

動かねばならぬ

私が動けぬ

とは!!

ケ...ケンも

覚悟を

決めたか!!

しかし...

無限と無限の

拳がぶつかり

あえは答えは

たったひとつ!!

勝者のない

相討ち!!

こ...このまま

北斗宗家の血が

滅びカイオウの

時代になるのを

見届けなければ

ならぬのか!!

つ...次の一撃で

ぶたりは勝負にてる!!

お...終わって

しまうのか

何もかも...!

とどめだ

ケンシロウ!!

万手魔音拳!!

ふ〜〜〜

おああ~!!

う..

おお!!

シ...

シャチ!!

ゆ...許せ

ケン!!

こうする

しか!

こうする

しか

方法が!!

ケンシロウと

ヒョウの血は

今日で

絶える!!

リン!今日より

このカイオウと

おまえの子が

新しい歴史を

伝えよう!!

フフフ...

見ろ!!

このオレを

最後の勝者

カイオウの

顔を!!

どうだ

情...愛...

すべてが愚か者の

証であったと

いうわけだ!!

愚弟ラオウ

など死んで

当然!!

だけど

あなたは

ラオウに

勝てない

戦っていれば

必ず敗れて

いたでしょう

何!?

愚かな愛に

生きる者が

最後には

勝者となるの

です!!

う...

くく...

シャチ

な...

なぜ!?

卑怯者と

さげすまされても

構わぬ

こんな形になっても

あんたに生きていて

欲しいんだ!!

オレは

愚か者死して

わびよう!!

さらばだ

ケン!!

は!!

こ...これで

いいのだ...

シャチよ!!

うう!

あの顔は!!

ま...

まさか記憶が

逃されたのか!!

この巻

くふふ!!

くははは!!

血迷うたか

リン!

愚か者が

最後の勝者に

なるとは正気とは

思えぬな!!

知れたこと!

最後に生き

残るのは!!

な...ならば

あなたは

何が最後の勝者に

なると!!

悪!

お...

愚かな!!

いいのだ

シャチ

ああ..

おまえに

突かれなくとも

オレはケンシロウ

によって倒され

ていた

ま...まさか

ヒョウは

や...やはり

記憶は

甦って

いたのだ!!

ヒ...ヒョウ

いつから

記憶が

し...死ぬ気で

最後の攻撃を!!

オレの中に

哀しみが

弾けた時...

あ...あの時だ

魔闘気が

消し飛び

泣き哀しむ

闘神の

オーラが

現れた時!!

し...しかし

オレは

その時...

すべてか

手遅れだと

悟った...

ケ...ケンシロウ

ひとつだけ

聞かせてくれ

お...おまえは

サヤカという

女をその手に

今まで

とりかえしの

つかぬことを

していたと...

いや

はじめて

耳にする

名だ!!

フッ...

やはりな

ラフフフ.....

オレは

つくづく

愚かな男だ

また...カイオウに

踊らされて

いたとは...

うっぐはっ

!!

ヒ...

ヒョウ!!

ぐふう

ケ...

ケンシロウ...

オレの

記憶を

奪ったのは

ジュウケイ

ではない!!

な!?

オレの記憶を

奪ったのは

カイオウなのだ!!

何!?

あの日確かに

わが師ジュウケイは

オレの記憶破孔を

突いた!だが...

ジュウケイの中の

一瞬の情の迷いが

わずかに

拳を狂わせ

たのだろう

それを師が

望んだので

あれはと!!

オレの記憶を

奪うに至らなかった

だがオレは

師の胸中を

思いその時

より記憶を

失ったふりを

していたのだ!!

だがその演技も

カイオウには通じ

なかった!!

はい!

は!!

サッ!!?

トッ!!

オッ!!

はたしてヒョウは

本当に記憶を

失ったのか...

こやつの中に

流れる宗家の血

そしてこやつが

知るという宗家の秘拳は

このカイオウの最大の敵!!

記憶をなくし

いなければ

きゃつはわが生涯

最大の災いとなろう!!

今ならば

こやつと

オレ以外

誰も

おらん!!

乱取り中の

事故死ならば

誰も文句は

いえまい!!

死ね!!

う!?

きさま

なぜ

拳に殺気を

込める!!

うっくく...

うぬはまだ

自分の立場が

わからぬか

~~~!

おあ...

ジュウケイ!!

ゴブォ!!

はあ!!

よいかうのは

あくまでもヒョウの従者!!

ヒョウのために生き

ヒョウのために死ぬ

下僕なのだ!!

ぶは!!

がぶ

ひぶ~

わきまえよ

カイオウ

二度と

許さぬぞ!!

将来や

う...

打てい

いくらでも

いついい!!

だがいずれ

おまえたちを

オレの足もとに

はいっくばらせて

くれるわ!!

カイオウ

ヒョウ!

う...

ひどく

やられたな

う...

礼など

いわぬぞ!!

わかっている

オレは一度

だってカイオウを

従者だなんて

思ったことはない!

むしろ友と思っている

小さい時から!

小さい時から

カイオウ

あんただから

いうけど

オレは

記憶を失っては

いないんだ

や...

やはり!!

ジュウケイ様には

絶対内緒だよ

じゃ...

これほどの

愚か者がいようとは!!!

ならば永遠にささまの

記憶をその血とともに

封じ込めてくれるわ

うぐあ!!

フハハハ!!

今や立場は

逆転した!!

リンよこれでも

愚か者が勝者に

なるというのか

うう

そんな...

情に縛られ

愛に死す

それが

何になる

すべては

おのれを制し

律するもの!!

だが悪には

一切の制限は

ない!!

悪こそ

この世を

制覇

するのだ!!

カイオウが

記憶を...

......

カイオウは愛を

愚かと笑う

だが

このシャチを見よ

その

愚かな愛が

シャチをつき動かし

ケンシロウを

救ったのだ

うむ

こ...

これで

よかった

のだ

オレは

そんな愛に...

愚かなほどの愛に

生きた事を

後悔はしない

ケ...

ケンシロウ

オレは...

オレはおまえが

帰ってくるのを

待っていた!!

兄さん!

ケ.....

ケンシロウ!!

ヒョウ!!

フ.....

大丈夫だ...

ノ無情!!の巻

シャチよ

おまえの

一片の情が

オレの

致命の破孔を

はずれていた

ようだ...

オレは

まだ死なん!

ケンシロウの

封印を解く

まではな!!

そして

カイオウに

死を!!

うむ

情々の巻

フ...

は!!

オレの子を

産みたく

なければ

構わぬ!!

死ね!!

オレの中に

情愛があれば

この心も

少しは

痛もう

だが

おまえが

死のうが

オレの心には

わずかな波さえも

たたぬ!!

報告

いたします!!

ケ..ケンシロウと

ヒョウの戦いは

決着がつかず

両者無事!!

なお

ヒョウに記憶

が......!!

ケ...

ケン!!

何~~~!!

い...一応

兵を差し向け

ました!

ですが相手は

化け物たち

結果は見えて

おります!!

べ!!

ふー

急ごう

うむ...

ん!?

あ...

あれは

!!

レイア!!

シ...

シャチ!!

ぶ...

無事

で.....

大丈夫か

ヒョウ!

ひどい傷!

手当てを

しなくては

い...いや

もはや

オレの傷は

手遅れ:

そ...

それよりも

泰聖殿に!

そこに...

ケンシロウの封印を

解く鍵がある!!

よし!

わかった

オレが先に

そこへ行こう

あんたたちは

待っていてくれ

今すぐ助けを

よこす!!

シャチ!

わたしも

な...何を

いってる

だめだ!!

で...でも

もうひとりで

待っているのは

いや!!

あなたはどんどん

危険なところへ

行ってしまう!!

それを

止めることが

できないのなら

連れて行って!!!

......

......

ケンシロウ

おまえ

女を愛した

ことは

ある

そうか

オレも

心からサヤカと

いう女を

愛していた

ケンシロウ...

北斗宗家の男たち

オレたちの親父も

女の愛に生きたと聞いている

女の愛に

生きたと

聞いている

女の...

シャチ!!

わからぬ!

どういう

ことだ!!

ハッ...シャチ

シャチが戦いの

最中に突然...

ぬう!

赤鯱といい

親子そろってこの

カイオウに砂を

かけるとは!!!

許さぬ!!

その愚かな

腐った心

根底から

叩き滅して

やるわ!!

来るのだリン!

愚か者たちが

束になっても

このカイオウに

勝てぬのを

その目に見届け

させてやるわ!!

こ.....

ここが..

ああ...

ここが北斗宗家の

家聖殿!!ヒョウも

ケンシロウも

ここで生まれ育った

この中に

ケンシロウに

伝えられるべき

秘拳があるという

だがその拳を

封じられた場所は、

ヒョウしか知ら

されていない

誰だ!!

カ.....

カイオウ!!

はああ

たかが

小虫に

これほど怒りを

覚えたことは

うぬのような

小虫にこのカイオウが

翻弄されようとは

ない!!

うぬの体

叩き刻んで

腐土と化して

くれるわ!!

レイア

逃げろ!!

くく...この

オレでは

カイオウに

かなわね!!

ならば

この身を賭して

レイアを

逃がさねば!!

フッフッ...

うがあ!!

ジャチ!!

ぐは!

うっ!!

おわ!!

ぐわ!!

シャチ!!

フッ

フッ

う...

ぐ!!

おあああ!!

フッフフ

痛いか...

このオレに

逆らうふとどきな

愚挙を思い知れ!!

ぼつぼつ

死ぬか!!

うりゃ!!

う!

やめてー

う!

ぬ!!

ああ!!

うおお!!

うぐあ!!

ごほっ

ぐはっ

ここは

一体!?

に...女人像!?

も...もしや

ここが

秘拳の場か!!

電子書籍版

原作:武論尊

漫画:原哲夫

◎武論尊・原哲夫/NSP1983

版権許諾証GP-212