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原作武論尊

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漫画原哲

...

北斗神拳創造!の巻

戦場の凄拳!の巻

執念の業火果つ!の巻

さらば愛しき者たちよ!の巻

新しき希望!の巻

血と拳の誓い!の巻

狼の時代の終焉!の巻

笑うハイエナ!の巻

狼は死なず!!の巻

な...

なんと!!

斗神拳創造ん筈

オレの中に

北斗宗家の

血が!!

その額の

七星のアザが

なによりの証!

やっぱ

女人像が

伝えていたのは

北斗神拳興起に

まつわる悲しき

秘話だったのだ!!

なにィ!?

今を去るおよそ二千年前

天帝の盾として北斗宗家は

すでに世に君隠していた

だが惜しむらくは

究極の暗殺拳

北斗神拳はまだ

生まれていなかった!!

そして

世は天帝を喪失し

狂乱の戦国の時代に

突入していた!!

4神拳創造

見よ!

この世の

終わりの

地獄絵を

...!

北斗宗家を

守護する

高僧たちは

困惑して

いた!!

覇者多ければ

世もまた乱れる

やはり覇者は

ひとりに

しなくては

ならぬ!!

かれらが望む

覇者とは

北斗宗家の血をひき

かつ新しき無敵の

暗殺拳を創始

できる男ー

その

男こそが

真の救世主と

なろう!!

しかし...

北斗宗家は

男児に恵まれず

その血を

継ぐ者は

美しい

ふたりの姉妹

のみであった!!

そして皮肉にも

ふたりは

同じ日に待望の

ふたりの男児を

産み落とした!!

すみません

オウカ姉さん

...

わたしの体が

こんな

ために...

ほうら

シュケン!

お母さんが

抱きたいっ

て!

フ...

なにをいってるの

シュメ...わたしたちは

姉妹でしょ!

この子たちは

生まれた日も同じ

お互い仲良く

育ってくれると

いいわね

ええ

「このままふたりを

同等に育てる

わけにはいかぬ!!

「そうすればまた

ふたりの覇者を生み

天を国をふたつに

割ることになろう!!

伝承者選びに

苦慮した

北斗宗家の

高僧たちは

降天台に

ふたりの乳児を

置きあえて

飢えた狼たちに

乳児をさらすことで

天の声を

聞こうとした!!

そっ...そんな!

ふたりのうち

ひとりを殺すと

いうのですか

左様!

降天台とは

われら北斗宗家の

始祖が神の剣を

握った聖地!

そこで

生き残った赤子

こそがすなわち

始祖の意を受けた

北斗宗家伝承者!!

そして

その夜

妹シュメは

姿を

消した

!!

愛に

奔った

彼女は

自分の子

シュケンを

助けに

行ったの

だ!!

...

は〜〜〜

はあ~

姉の子リュウオウよ

どうかこの叔母を

許して...

ギャッ

ギッ

ギュン

はあ

はあ

はあ

あう!!

はっ

ああ!姉さん

シュメ...

な.....

なぜ...

......

す.....

すみません

姉さん!!

リ...リュウオウ

さえ...姉さんの

子さえいなく

なれば...

わ...

我が子が

宗家の子と

して...

わ...

わたしは..

うっ...

ぐっ!!

シュメ

!!

お......

おまえ!!

この夏を

迎える

ことも...

コフッ

だ...だからこそ

だからこそ

我が子だけには

生きていて

ほしかった!!

わたしの

病はもう..

は...母を失い

なおかつ

自分の命さえ

失う...

そうなったら...

シュケンは

あまりに不幸

...母が

鬼になっても

魂を狂わせても

我が子の

幸せを!!

シュメ...

ゆ...許して

姉さん!この

愚かな妹を!!

残り少ない命が...

母の祈りが

シュメを...

そう

老僧!

これで

リュウオウ

様が

北斗宗家の

伝承者に

!!

いえ

伝承者は

妹の子

シュケンに

譲りましょう

な!!

ね.....

姉さん

!!

な...なにを

申される!!

われわれは

この目で見

判断し

リュウオウ様に

決定したのだ

いえ!

これは

わたしからの

お願いです!!

命を

賭けての!!

な!?

あっ姉さん!!

ああ!!

オウカの命を賭した

願いを目のあたりにしたま、

守護僧たちは

その深き慈愛に動かされた

今われらは

確かに天の声を

聞いた!!

ふたりの女の深き

愛を背負いし

このシュケンこそ

この世に愛をもたらす

救世主となろう!!

これがまさに

北斗神拳創始者

シュケンの

誕生の瞬間で

あった!!

シュケンは

ふたりの女を母とし、

決してその愛を

忘れることなく

地上最強の拳

北斗神拳を

完成創始した

そして

その拳は

あまりの

凄絶さと

その伝承者選びの

悲話ゆえに

一子相伝とされた

そして

守護僧たちは

オウカの魂を

弔うため悲話を

刻んだ女人像を

建立した

カイオウよ

そのオウカの子

リュウオウにも

七星のアザが

あったという

いいかその

アザは誇り高き

オウカの血脈の証

なのだ!!

なにィ!!

聞け

我が子たちよ

母に捨てられし

リュウオウの予孫

愛を失い

家に彷徨しよう

誰かが...

誰かが愛を

説かねばならぬ

それが北斗神拳

伝承者の宿命と知れ

思えば

ラオウもトキも

愛に彷徨

していた...

カイオウよ!!

その誇り高き

血をこれ以上

汚すというの

なら

倒すことが

愛!!

ぜい...けん

えー

フッ

ブフフフ!!

フフ

今ようやく

わかったわ!!

なぜこの

カイオウか

北斗宗家を

ここまで憎悪し

全霊でその抹殺を

計ったのか!

このオレの中に

流れる血!!

血が......

伝承者と

なる血を

持ちながら

弾き出された

血が......

怒り哮って

いたのだあ!!

ぐふ!!

恨むのなら

この身を

思う存分

打つがいい!!

うぬ!?

だが許す

わけには

いかぬ!!

きさまは

歪み汚れて

いるのだ!!

む!?

どうした!!

うう!!

こ...

これは!!

ハイヤー

カ...

カイオウの

陸戦隊!!

や..

やつらは

いずれも

一騎当千の

選りすぐられた

修羅!!

し...しかも

その数は

二百!!

いや

三百!!

はー

はー

ヒ...!

ヒョウ様!!

どうやら

ここまでの

ようだな!!

黒夜叉

リンを

連れて

逃げろ!

このヒョウ!

命をかければ

時間をかせぐこと

ぐらいできよう!!

その間に行け!!

ヒョウ様!

やつらは修羅

ですぞ!!

いくら時間を

かせいだところで

とても逃げ

おおすことなど

できますまい!!

しかしっしっ

われわれ

ふたりで

戦えば

なんとか

くい止めることも

できるかも

しれませぬぞ!!

守ってみせる!!

このヒョウ

最期の力見せてく

くれよう!!

むおお~!!

ぐは!!

ふは~~

汚れていようが

歪んでいようが

宗家は宗家!!

この構えから

打ち出される

不敗の拳のすべてを

今こそ見せて

くれるわ!!

暗琉天破!!

おおお~~~

凄妙弾烈!!

むほお!!

ぐはっ!!

ばっはっははは!!!

ぶはあ!!

でや〜っ!!

H!!

フ~~

見たか確実に

致命の破孔を突いた!

じきにきさまの肉体は

砕けちる!!

ふ~~~

む!?

な..

なぜ!?

なぜ

吹き飛ばぬ!!

わからぬか!?

それが北斗宗家の

拳の限界なのだ

カイオウよ

おまえが使った拳こそ

宗家の拳

しかし極められた

拳ゆえに受け身の

技も極められ

実戦での戦闘力を

なくしていたのだ!!

それゆえに

二千年前

無敵の暗殺拳が

切望されたのだ!!

そして

女人像の秘密が

カイオウ打倒の

切り札とされたのは

まさにその受け技の

伝授だったのだ!

北斗琉拳は

魔闘気により

敵を幻惑し

敵の受け技を

流すことを

極意とした

しかしぼくとして

北斗神拳は

戦場の拳

千変万化する

闘いの中にこそ

その奥義を見い

出したのだ!!

うくく

そんな

バカな!!

うおお~

喝!!

拳盗捨断!!

う!!

うおああ

実戦においては

打ちだされる拳に

こそスキがある!!

拳技互角

ならば

な!?

う!

我が拳は

敵の拳

そのものを

破壊するが

奥義!!

ぐああ

手...手が

手があ~!!

惜しむらくは

今日までの

おまえは

井の中の蛙!!

おのれより

強い男と

戦ったことが

なかった!

だが

おれは

おれより

強い男たちの戦場を

生き抜いて来た!!

くは~~

はぁ~~

くく!!

の業火、果つ!の巻

フ...

強き男たちの

戦場...

そうだ

うぬぬぬ......

北斗神拳であるが

ゆえにその男たちを

凌駕したと

いうのか!!

ふっ!

ふう!!

くそ!!

ぬうお〜〜!!

認めぬ

断じて

認めぬ!!

う~~!!

戻れ!!

この腕に

再び力を!!

あ~~~!!

は!!

ならば

この地に

残された

ヒョウと

オレは!!

やはり

弟たちに劣る

屑星だったと

いうかあ!!

カイオウ

ばあ

ぶは~~!!

な...

なんという

男...

オレたち

四人だけに

なって

しまった

わ!!

なにゆえオレと

カイオウは

この地に

残されたのか...

オレは

脆弱さ

ゆえに!!!

今だ

かかれ~!!

だが

カイオウは

違う!!

うおあ!!

カイオウは

そのあまりに

激しき性情ゆえに

残された!!

英雄への道を

閉ざされ

なおかつ無尽の

天分がありながら

その激しすぎる

性格ゆえに

北斗神拳への道を

閉ざされた

これ以上

カイオウに

哀しみを背負わ

せることは

できぬ!!

リ.....

リンは

む!?

く...

黒夜叉!

黒夜叉

どこにいる

...

こ...ここで

ござい

ます

く......

黒夜叉

お...お見事で

ございました

北斗宗家の拳!!

そして最愛の

人を殺されても

なおカイオウの

哀しみを思う

あなたの情愛...

あ...あの世で

自慢でき

まする...

く.....

黒夜叉!!

ヒ...

ヒョウ様!!

お...

お先に...

く...

死ねえ!!

ぐぶお!!

う!こ...

これまでか!!

うう...

リ...リン

うげ!!

!?

う!?

あ...

新手の

陸戦隊か!?

オ...オレの

願いもリンの

命運もここ

までか...

あんた

ひとりで

これだけの

修羅を

倒したのか?

だ...

誰だ!?

オレはバット!

この女と

ケンシロウを

追って

海を渡って来た!!

ぬういかに

落ちこぼれた

屑星とはいえ

天をめざした

意地があるわ!

オレはただ

覇者の道を

歩くのみ!!

きさまの拳で

このオレ様を

止めることは

できん

おりゃあ!!

ぐわっ!!

ぐく

たしかに

オレが今まで

味わった

ことのない

戦場の拳!!

だが負けぬ

きさまに

だけは!!

は...

ははじゃ

母者...

ぬうあ!!

は...

母よ...

もはや

なにも

望まぬ...

ただ

最後に!

最後に

一撃だけの

力を!!

うおー

たとえ

天地逆となっても

おのれの道は

変えぬ!!

おおお!!

あたあ!!

おまえも

まさしく

強敵だった!!!

さらば愛しき者たちよくの者

ぐはぁ...

ふ~~~

さらば

しき者たちよ!の巻

はー

はー

長かった...

二千年前に

創られた伝説が

今終わった

これでいいのか

始祖たちよ...

見事だった

地上最強の拳

北斗神拳

しかと

見届けた

初めて

オレは負けた

教えてくれ

も...もし

オレが北斗神拳を

身につけて

いたら

おれが

この場に

倒れていた

かも知れぬ

ふっふふ

いや...

やはりオレが

敗れていたであろう

オレは敗者に情けは

かけぬ...

ふっふふ

思えば

このカイオウも

また弱者で

あったか...

弱者ゆえに悪に

魂を染め

生きてきた...

すべては

オレの手で新世紀を

創るために...

だがそれも

しょせんはかない

夢であった

...

もっと早く

おまえと

出会っていた

なら...

オレは

オレの宿命に

素直に...

だがオレは

とり返しの

つかない

ことをして

しまった

ひとつは

リン...

リ...リンと

おまえの子こそ

ひとつになった

北斗宗家の血を

継ぐにふさわしい

子...

そ...それを

オレは...

リンは生きてる

ぞーー!!

む!?

ケ...

ケン!!

バット!!

ケ...

ケン!!

ヒョウ!!

こ...この男が

命を賭けて

リンを!!

ヒ......

ヒョウ!

ヒョウが!?

はあ

はー

カ...

カイオウ...

ヒョウ

オ...オレは

おまえに

やり残した

ことがある

よ...

よくぞ

来た!!

さあ...ヒョウ

お...おまえの

拳でこのオレに

とどめを

刺すがよい...

...ファン...

バ...バカヤロウ

そんな拳で

このカイオウが

死ぬか~~

オ...オレは

おまえの最愛の

女を殺し

おまえを魔界に

引き込んだ男

だぞ!!

はらしても

はれぬ恨みが

あろうが~~!!

つ...突きに

来たのではない

お...おまえに

ひとこと

いいたかった

オ...オレが強かったら

北斗宗家の嫡男

としての力量が

充分であったら

お...おまえは

歪まなかったはず...

すべてはオレの責...

許せと!!

ヒョウよ!

また昔の

あの幼き頃に

戻って

ともに遊ぼうそ!!

そ...

そんなことを

いうために

おまえは!!!

ぬうう

ヒョウ!!

行こう...

ど...

どこへ!!

この地は

母が眠る地!

このカイオウの

死地とすでに

決めてある!!

なっ!あ...

あれは溶岩!!

カイ

さらばだ

ケンシロウ!!

ああ!!

ケン...

死環白の

ことは

ヒョウに聞いた

こ...

これでやっと

リンも自分の

願いが...

リン...

ハッ!無理だよ

そいつは耳は

聞こえるけど

しゃべれないんだ!!

泣くことあ

ねえだろ!!

ありがとう

生き返ったと

よ!

ケン!

ケーーン!!

ケ...

ケン!!

リンは

今日まで

戦いの中に

生きてきた

北斗を導き

救世主を生みだす

ために

だが

もはや

その必要も

ない

リンの役目は

終わった..

今さら記憶を

とり戻すことも

ない

リンは自分の幸せの

ために生きる時が

きたのだ!!

ケ...

ケン!!

リンの愛に

応えられるのは

おまえしかいない!!

ケ...ケン

待って!!

バット

リンとともに

幸せに!

さらばだ!!

...いいじゃないんだよ

どうしてもいいんですか

乱世に夢を

賭けた男たちの

戦いは

終わり

新しき希望、

ただひとり残った

戦士の新たな

旅が始まった

しき希

おお!!

船出だ!!

さあリン

帰ろう

オレたちの

国へ!

ええ!

ケン...

ケンは

どうする

のだ...

北斗宗家の血をひく

人間はケンひとりに

なってしまった今...

北斗神拳を伝承する

人間をどうする

というのだ..

ケンよ...

北斗神拳を

誰に...

...

う~~

ふあ

モガ...うう..

ん!?

う...

ど.....

どうしたんだ

おまえたち!?

っわ

や...やられた

な...何者かに

貯蔵庫を!!

なっ!?

なんだと!!

おまえらなぁ

くくく~~

野盗が蔵を

破られて

どうすんだよ

あ~~~

お...お許し

ください

オレのせいじゃ

ないんです

い...いや

こいつが

ねえ~

て!!

ひえ~!!

役立たずめが!!

あわわ...

ジ...ジャグゾ様

わ...私はそやつの

顔を多少は

覚えております

あ...会えば

思い出し

ましょう

あ...

もが

な...

無くなった物は

おととい襲った

村から奪った

ものだけ

です!!

おととい?

ほう

首領!!

そうか...

あの村か...

ん!?

あ...あれ

こ...

これは

おととい

野盗に

奪われた

ものじゃ

なんだって

本当だ

これもだ!!

オ...オレの

家の前にも

置いてあった

ぞ!!

一体誰が!!

はああ

こ...

こんなことが

やつらに

見つかったら

どんな目に

あうか

た...

大変な

ことに...

ど...

どうしよう

も〜〜〜

遅いわい!!

へっ!?

ああ!!

許さない

ひいい!!

あわわわ

うう

これで

全部か

~~~

いつもは

素直に

食物を

さしだす

おまえたちが

あか

こんなことを

するとは

残念だな~~

ひ!!

ああ

誰でぇ!?

誰がやったん

でえ~え~っ!!

ひっ!?

おめえか!!

おめえか!

あび~

ち...違います

こ...これは

何かの

間違いで

ございます!!

ほう

では全員の

目をくりぬいて

やるわい

ひい!

そ...そんなあ

オレがやった!!

ん!?

どこだ!!

出て

こい!!

お!?

オレがやった

やったんだ!!

はあ~?

ああっ

リュウ!!

こおらボウズ

大人をなめるんじゃ

ねえぞ

てめえみてえな

ガァーキィが

怒愚魔党に

ケンカを売った

というのか

く~~~

そうだ!オレが

やったこれ以上

持っていかれたら

みんな死んでしまう!!

ほお~

もしそうなら

タダじゃ

すまないんだぞ

ボウヤ~~~

ひひっ

へっへへ

ああ...

なんと

いう

ことを!!

うりい~

うり!

へっへっヘ

痛あいぞ~

へっ!!

うっぎゃああ!!

な!!

あ!?

そ...そのガキ

です間違い

ない!

そ...その目に

見覚えが!!

な...なにィ!!

そうか~~~

このガキが~~~!!!

ブッチ殺して

やる〜〜〜!!

ぶ!!

ぷぷなっ...

あ!!

リュウ

ケ...ケンの

おじさん!!

待ったか?

う...

うん!!

よし

行こう!

ぷかあ

こ...

こら!!

ちょっと

待っ...

たぼわ

ひい!!

へえ~~

でっかい馬だねえ!!

うわあ

名は

黒王!!

おまえの父

ラオウの

馬だ!!

オレの

父さんの

馬!?

血と拳の響い

へえ!

こんな馬に

乗るなんて

オレの父さんは

大きかったん

だ!!

大きかった..

そして

なによりも

熱かった!!

ケンシロウ様

お待ちして

おりました

リセキ!

ジッちゃん!!

リセキ

礼をいう

よくぞ

リュウを

ここまで..

減相も

ございません

リュウは

我が偉大なる主

ラオウ様の

遺児

その子を

預けられるとは

このリセキ身に余る

光栄でございました

されど

リュウは

いまだ

生のままに

われらの

ちっぽけな

生きざまを

教えても

害になる

だけ!

それゆえ

生のままに育て

ましたあとは

あなた様が!!

ふむ

ところで

乳を

くれた

ハクリの

夫婦は

健在か?

は...

........

そ...

それが

その

ケン行こう!

この村には

いないんだ

旅立つの

なら

あの人たちにも

別れを告げ

たいんだ!!

......

うむ

リュウよ

なぜふたりは

こんな

山の中に?

う...うん

実は...

二年くらい

前かな...

突然村中の人が

病気になって

しまって...

病気!?

人にうつる

病気なんだって

...それで

多くの人が死ん

じゃったんだ

だから病気の人

たちと一緒に村を

追われて...

ふたりとも

病に!?

ううん!

おばちゃん

だけなんだ

けど...

おじさんも

一緒に...

あそこに

隔離された

人ひとか?

うん!!

おばちゃん...

おばちゃん

オレだよ

リュウ!

へへへ...

は!

リュウ!!

今そっちに

行くよ!!

また

来たよ!!

何度同じ事を

来ては

いけません!!

そ...そこから

先へ進んだら

わたしの病が

あなたに!!

かまうもんか!!

そんなの

ちっとも

怖かないよ!!

ダメ!!

よっと!

リュウ..

ホラ

見てよ!

あ!!

オレに

病気なんか

通じないよ

おばちゃーん!

うう...

リュウ..

どうした?

リュウの声が

聞こえたが...

おばちゃん

どーして!!

あっ!

おじさん!!

で...でも...

は!!

リュウ

ここに

来ては

いかんといって

おいたろう

ハクリ!

まさか

こんなことに

なっていよう

とは...

ケ...

ケンシロウ様

もしや

おまえひとりで

ここを...

お久しぶりで

ございます!!

ええ

元気なのは

わたしひとりな

ものですから

.....でも

見てください

なんとか荒地を

開墾し雨水を

集めこのように

作物ができる

ように!!

しかし

ここにいれば

いつおまえも

病に.....

ええ..

でもわたしには

女房を見捨てる

ことはできません

でした...

いやむしろここで

女房や病に苦しむ

人たちとともに

死ねるなら本望です

でもリュウを

リセキ様ひとりに

まかせてしまった

のが心残りで...

許してください

ハクリよ...

おまえたちに

リュウを託したのは

間違いではなかった!!!

あ...

ありがとう

ございます

う!!

な!?

ああっ!

あそこには

病人たちが!!

ああっ!!

く...くそ!

なんて事を

今助けて

やるぞ!!

ぐは!!

ああ!

おじちゃん!!

ハクリ!

うう...

や...

やつらだ!!

この土地を

狙っていた

悪党どもた!!

ああっ!!

うわあ!

おばちゃんが

ーっ!!

くく...やつら

伝染病を恐れて

近づかなかっ

たが...

焼き払うことを

思いつくとは

非道な...

や...

やっと

荒地が

ここまでに

な...

なった

のに...

おばちゃー

ん!

死んじゃ!

死んじゃ

いやだー!!

ゴホ...

うわっははは!!

ゴホ

燃えろ!

どんな病原菌も

焼けば一掃

できるわな~!!

よくぞ荒地を

ここまでにしたわ!

我がコウケツ一族が

もらってやるぜ

ーっ!!

コウケツ様も

喜ばれよう

ぞー

ーっ!!

手柄を

たてて

恩賞に

ありつくのだ

っ!!

ん!?

外道らめ!!

この死に

ぞこないめ!

殺したる

わーーっ!!

おあたあ!!

お...

おわ...

ひえ!!

おい

おまえ!!

は!?

わっ

わ!

ぬん!!

おぼえて

ろ~~~

ちくしょう

!!

ひい!!

リュウ!!

おばちゃん!!

お...

あ...あ...

タ...タメだよ

起きて!

死んじゃいやだ

ーっ!!

うう...

リ...リュウ

ちゃん...

バ...

バカな子

ね.....

だって...

だって!!

リュウ!

あれほど

来てはダメだと

いったのに...

わたしだって

もう一度あなたを

この手で抱きた

かった...

こ...これで

もう思い残す

ことはないわ:・

あ...あなたがいて

ハクリとわたしは

毎日が夢のよう

でした...

おばちゃーん!!

う...う...

なんで!!

なんで

なの!!

リュウ...

うわぁあぁ!

ケ...

ケン!!

憎いか

やつらが!

闘うか!!

う...

うん!!

ならば

ラオウより

受けた熱き血と

自分の拳

でだ!!

狼の時代

わかるか

ええ〜〜!!

あ!?

これが

ぜえ~~んぶ

コウケツ様の

農場で

とれるんだよ!!

その土地を

おまえたちに

提供しようと

いうんだ!

こんないい話は

ないだろえ~~!!!

そこで働けば

いつでも

食える!

こういう物が

いつでも

食えるん

だな~~

これが!!

ゴク...

あ~~~

うめえ~~

どうだ!?ん...

コウケツ様の下で

働いてみんか!?

え!?

お!いい体

してるな

あんた...

あんたなら

すぐに自分の家を

持てるぜえ!!

う...

うそでは

ないんだろう

な!

農地を

貸してくれ

働きによっては

その土地を

ゆずってくれると

いうのは

おいおいねい

オレが

ウソをいう

男に

見えるのか

え〜〜!!

この目を

見なよ

目を!!

よおーーし

もしウソだったら

な〜〜〜

このキスケ

丸坊主になって

この舌

引き抜いて

みせるわ!!

わかった

あんたを

信じよう

そう

こなくっ

ちゃ!!

ほかには

いないか~!!

ケ...ケン

お!!

フヒュー

あんたも凄い

体してんな

え~~

あいつら

コウケツの

手下なん

だね!!

どうだ

働かないか

え~!!

!?

約束は

守ってもらうぞ

あ...

あたりめえじゃ

ないですか~

やだなもう

あ...

あんたは..

かしこい!!

さあ行こう

車が用意

してある!!

フ......

コウケツか...

どうやらオレにも

運が向いてきた

らしい

よかったね

父ちゃん!!

ああ!!

へへ...

しかし

まさか

コウケツが

それほどの男に

なっていよう

とはな

あんた

コウケツ

という

男を知って

いるのか

知ってるも

何も

あの野郎は

昔のオレの

部下よ

その時

馬の

エサ係を

していた

雑兵だよ

かつてオレは

ラオウの

軍にいた

こざかしく

頭が回るだけの

男だった

オレに張り

倒されていつも

小便をチビッて

いたわ!!

こ...ここが

コウケツ様の

土地か!!

おお

見ろ!!

お父さん

やったね!!

す...

凄え

うわあ!!

おお!

これは

すごい!!

ん〜〜と

ほほ...

ここをこー

開墾してえ

カカカ

カカカ!!

すると

こうなるわけや

コウケツ様!!

くくく

ぷ~~!!

まわりは

ほんとバカ

ばっかしや!!

は!!

な...

なんだね

西のエリア

A3Fの

開墾が終了

しました

ええ時代に

なったの~~

ほほほ!!

ほう

あの荒地

が.....

ファ~~~

で.....

何人

死んだ!?

投入した農民

全員です!!

プッ...く

死体を

かたづけて

いるところで

ございます

なに!?

それは

間違いよ!!

死体は

きりきざんで

畑にまきなさあい

それが荒地を

甦らせる早道じゃ

からねえ!!

は!!

はは..

コウケツ様

農民が到着

しました!!

うむ...

そうか

!!

あ!

出て

来たぞ!!

おっほおーん!!

このかた

お方が

コウケツ様

であ

ーっ

あいつが

あいつが

おばちゃんや

おじさんたちを

殺した

コウケツ

ジ...

ジンバ!!

ジンバ様

だ!!

久しぶりだな

コウケツ

見違えたぜ

フッフフ...

それで

このわたしに

何の用かね

知れたこと!

きさまを殺し

オレがここを

奪う!

ああ!!

フ...時代を

読めぬ

馬鹿めが

きさまの

ような

亡霊が

まだいよう

とはな

な...なにを

む!?

う!!

うう

き...!

きさまら

オレの側近ども!!

昔はな!!

き...

きさまら

昔コウケツを

アゴで使って

いたのだぞ!!

そ...それが

なぜ...

時代が

変わったんだよ

ジンバ!!

じ...

時代〜〜!?

うぐ!!

ようやく

大地は落ち着き

種々の作物を

産み出すように

なった!!

もはや

少ない食物を

奪い合う時代

ではないのだ

これからの時代は

いかに土地を握り

いかに多大の

食物を得

その食物を武器に

人を制していくか

なのだ!!

フフ...

見るがいい

外を!

わからんか

これからは

ここの時代

なんだよ

ぐは

食わせれば

狐もブタに

なる!

狼が狼であった

時代は終ったのだ

今は狼を

これまで番大として飼う時代

ラオウの

狼たちを

武力で

統一しようとした

時代とは

違うのだ!!

ようし

農民どもを

レッドバレーへ

送れ!!

ヘイ!!

な...

なにィ!?

レッ...

レッド

バレー!!

ち...ちょっと

待ってくれ!

あんな所には

百年たっても

草木一本...

うわぁーん

父さーん!!

豊かな農地など

おまえたちに

渡すか!!

わあ!!

へへへバーカめー

おめえらは

荒地を命がけで

たがやすんだ

よ!!

ひい!!

そ...

そんなあ

おら

行け!!

ケ...ケンな..なぜ

な...なぜ

なぜ

やっつけ

ないんだ!!

う..

ううん...

いいか

おまえ自身の

手でヤツを

倒すのだ

ケ...ケンなら

あんな

コウケツぐらい

おまえは

ヤツを倒せる

のか!?

これは

おまえの

戦いだ!!

オラオラ

てめえら

死ぬまで

牛馬のように

荒地を開墾

するんだぁ

そー

ー!

おい...

あんた

へっ!

ん!?

約束は

守って

もらうぞ

できれ

ばなぁ~!!

できれ

ばな.....?

ケッ!

さっさと車に

乗りやがれえ

バァ~カ~

うう!!

ん!?

な...なんだ

こいつは

ーっ!!

なんか頭が

しじしいな

~~

どしえ~~

かかか...かみの

毛が~~~!!!

あ!!

あがっ

あかたー

!!

ぷあ

ふがあぶぺぺぺ

邪魔だよ

へっへ...

農民の

ご到着だぜ

その巻

笑うハイエナ!

地獄へ

ようこそ!

おらあ~~

降りろ〜〜

ぐすぐすするな~!!

う...

うう

あわわ...

ここが...

ひどい!

なんて所だ

ああ...

働くぇ〜〜

イエ

ひっ!!

うう

おらあ!

ジジイ早く

降りねえか!!

あがっ

このクソ

ジジイ~!!

うっ

な...

なんだ!!

いや

ハエが...

あっ...

そこ...

動か

ないで

いい

ですか...

ああ?

ハエだあ

ほ?

どこに

いるか~!!

いで!!

ああ

とれました

にゃろお

さっさと

行けえ!!

げ!?

はぎょお!!

なんだ...

ふざけた

ヤロウだ

まあいい

あとでたっぷり

痛い目見せて

やるぜ!

うわわあ

な...なんだ

こいつ!!

とんでもねえ

急に死に

よった!!

よ~~し!

並んだか

~~っ!!

ほらよ!

大事に

しろよ!!

うう...

こ...

これは

これが今日から

きさまたちの

唯一の食器だ

いいか~~

きさまたち

その皿にスープを

満たしてほしくば

牛馬となって

働くのだ!!

ケ...ケン

う~

ああ...

...

ふざける

なーーっ!!

ぐえっ!!

こ...こんな

荒地になにが

生えるものか

ン!?

おとなしく

しろ!

きさまは

危険分子の

ようだな

ああ

なにを!!

ま...待て

子供には手を

出すな!!

ケッ!

ガキは

あずかっとくぜ

おめえが

一所懸命働い

たらこいつにも

スープをやろう

そして

週に一度だけ

声を聞かせて

やるわ!!

さ...

きさま〜。

べつに

スープがいらねえ

なら働かなくて

いいんだぜ!!

ただ

ガキも

おめえも

死ぬだけだ!!

見てみろよ

その

土を!

ひとがた

人型に

草が!!

そうだ

くたばったやつ

でもこんな荒地には

いい肥料なんだよ!!

ああ..

うう!!

うう...

わかったかあ!

ここに送りこまれ

たら道はふたつに

ひとつしかねえ!!

見るがいい!

あの男を!やつで

さえ逆らうことは

できぬのだ~!!

うっ!!

バ...

バルガ様!!

フフフ

きさまらも

知っていよう

かつては雲の上の

存在だった

ラオウ軍

屈指の武将と

いわれた

バルガだ!!

わかったか

すぐに

きさまらも

従うしかなく

なるのだ!!

ああ...!!

これは

オレの戦い

オレが

コウケツを

やらなければ

いけないんだ

ムニャ...

よっと

んしょ

わ!!

こ...

こら!!

ちょっと

待て!!

ん!?

えいっ

てぴィ

はー

はー

ど...どこに

コウケツか...

なにか人の

声がする

わっ!

な...なんだ

!!

ここら辺

かな...?

うわっ

うう...

いてて...

うわあん

こ...

子供が!!

だああ

ああっ!!

な...なんで

子供だけ

こんなに

たくさん!!

はっ!!

おい!

どうしたんだ

なぜこんな

所に!!

う...

うっ

ん!?

目が見え

ないのか!!

だ...誰

バルガ!!

オレは

リュウ

てんだ!

おまえは?

あ...あの犬子

武将の!?

ぼ...ぼくは

シンゴ!!

バルガの

子だ!!

誰だ!!

バルガと

いったな

あんたに

聞きたい

ことがある

ただ者では

ないな...

手かせを

はずせたのか...

何者だ

おれの名は

ケンシロウ

なぜ

こういうことに

なったのか?

ケ...

ケンシロウ!?

あ...

あなたが!!

ラオウ亡き後

この国は

治まったのでは

なかったのか

う...

そうです

確かに

一度は

治まり

ました...

しかし

その平安ゆえに

われら武に生きる

者たちは目標を

失い治世の術も

見失って

しまいました

そのスキに乗じ

コウケツたち狡猾な

ハイエナどもが

時代を食い

荒したのです

わたくしも

時代の流れと

ともに部下は

ひとり減り

ふたり減り...

残った

数家族とともに

このコウケツの

地に

たどりつい

たのです

しかし...

やせ紙った妻と

極度の栄養不良の

ために盲目となった

息子にせめて一口の

食物をという願いも...

やつの策謀の

前に...

それでは

バルガさんは

わたしに従う気は

ないと

おっしゃる

のですな!!

ない!!

コ...コウケツ!

わたしと部下の

子供たちは

どうした!!

フオッホホ

これを受けとり

たまえ!!

む!!

大丈夫

あなたの

息子さんの

命は無事です!!

しかし

あなたが

牛馬に身を

落し働くと

いってくれぬのなら

あなたの部下の子供は

飢死にしま

しょうなあ!!

な!!

なんだって

オレたちの

子供が!!

くく!

きさまそれは

どういう

ことだ!!

だから

あなたの息子さんは

絶対殺しません!

そのかわり

その部下の子供が

死ぬことになると

いってるんですわ!!!

な!!

さあ

どう

します?

わたしは

どっちでも

構いませんよ

くく...

ぬわあ~

牛馬となろう

だから

みなの子は

助けてくれ!!

む...

無念だ...

わ...

わたしに

もう少し知恵が

世を治める

知恵が

あれば...

フォッホホホ

もはや武将の

誇りだけで

食える時代では

ないのだ!!

ま...まもなく

母さんは

死んだ...

そして

父さんは

みんなを

守るため

一番大切な

ものを失った

んだ!!

く...くそっ

コ..コウケツ!!

ま死なす

ふふ...

バルガの

ガキは生きて

るカ~~~!!

おまえ

だけには

死なれちゃ

かなわねえ

からな〜〜

まったく

バルガも

バカな男よ

こんな

ガキのために

ただの農民に

なり下がる

とはな!

かつての

ラオウ軍の

猛将の名が

泣くわ!!

よ~~~

ねてるんだ

ぞ~~~!!

くそっ!

見まわりが

来るのか!

う...うん

二時間ごとに

来るんだ

そうか

ぼくらが

人質として

捕えられて

いれば

うう...

父さんは

武将の誇りを

捨ててやつらに

従うしかないんだ

リ...

リュウ!!

ど...どうか

ぼくを

ぼくを殺して

え!?

ぼくを殺して

そのことを

父さんに

告げて!

そうすれば

父さんは

立ち上がれる!!

シンゴ

!!

な...なんて

やった!

命よりも

男の誇りを

とるって

いうのか!

強い!

男の誇りって

強い!

だめだよ

おまえひとり

死んだって!

大人が

戦えないなら

オレたちが!!

オレたちが

戦うんだよ

!!

やつらは

オレたちを

子供と思って

油断してる!!

みんなで

力をあわせて

ここから脱出

するんだ!!

う...

うん!!

もはや狼は

牙をもがれ

術を失ったの

です!!

笑うがいい

ケンシロウ

さん...

...

ハ......

バルガ様!!

す.....

すみませぬ

バルガ様!!!

わ...

われらの

子供のために

いや

あの時

シンゴは

この父の

誇りのために

死さえ覚悟した

あのシンゴが..

満足に食わせる

こともできず

それが原因で

盲目となった

というのに

そんな

息子を殺すなど

わたしには

できなかった!!

誰だ誰だ!!

そこで

しゃべっているの

はーっ!!

は!!

おら~~

ブタどもの

私語は禁止して

あるはずだ!!

明日の

飯を抜かれ

たいのかああ

うわわ..

ん!?

おっ!!

てめえ

いつのまに

手錠を!!

こ...

このヤロー

失せろ!

おれは今

機嫌が悪い

ほお~

いうじゃ

ねえか

お〜〜〜っ

こらあ!!

こっちィ

来いや!!

へっ...

バカな

ヤロウだ

ぐえ!!

はお

おごら

いた

いただすげぼペペペ!!

しょえ~!!

はあ!!

!!

ひひわ~!!

ケ.....

ケンシロウさん

そいつらに

手を出しては

いけない!!

そ...そうだ

オ...オレに手を

出したら全員

皆殺しだ!!!

い...

今なら許して

や...いや

許させて

いただき

まー

おまえは気にしないですか

バルガ

もし

ラオウの子が

立ち上がったと

したら

どうする

な!!

なんですと!

ラオウ様の

子息が!!

すでに

リュウは

たったひとりで

コウケツを

倒しに

向かった!!!

よし!

来たぞ

いいか!!

おらー

並べーい

今日の飯だ

ん!?

う...

うん!!

今だー

引け

ーっ!!

あっ!!

こ...こら

なにを

するか!!

うわー

それー

うわっあ

ちょちょと

ぶっ

たぶん小いみ

わー

ばちゃあ

やったあ

よし

脱出だ!!

な...なんだ

今の音

は!!

う!!

わっ!!

へげっ!!

よし

行こう!!

異常は

ねえか?

ない!

そうか

ん~!?

おまえ

なんか変だな

は!?

やったー!!

急げ!

急げ!!

もう少しで

出口だ!!

このクソガキ

ども~~

よくもやって

くれたな!!

てめえら

ブチ殺

...

ほへえべべ!!

わっ

はっ...

ケ...

ケンが

秘孔を!!

.....

バルガ様

外を!!

え!?

ファイアアア

こ.....

子供たちが!!

ああ!!

わあ!!

父さー

母さー

!!

ケー

ーン!!

シ!

シンゴ

!!

は!!

父さん!!

父さー

シンゴ!!

ああ!!

ーっ!!

わー

おお!!

やったぜ

シンゴ!!

ケ...

ケンシロウさん

こ...この子が

ラオウ様の

ご予息

リュウ..

うむ

バルガ.....

ラオウの血は

時代に

飲まれぬ

狼の血は

健在なのだ!!

父さん戦おう

ぼくたちも!!

ン...!

シンゴ!!

くそー

ブタどもが

反乱を

起こしや

がったー!!

リュウ..

もはや

あとには

退けぬぞ!!

うん!!

電子書籍版

原作:武論尊

漫画:原哲夫

◎武論尊・原哲夫/NSP1983

版権許諾証GP-212