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Instructions:
ISBN978-4-09-188486-2
C9979¥600E
定価:本体600円+税
雑誌45904-86
...小学館
P784091884862
...いいわよーーんねーーーっっっ???
そういうことで、
それはもう少しで回収まるこの時間帯に行かなきゃいけない。
この時期からのおばらくお問題になれば、世界的な
そういうことで、
そうですね。自分のことは、
劣紙
小学館
フリージア、基本的な
本
ひ
やっと、
廊
はい
本
MKKICOINAX
フィリーーー
第74話ー
死石話!!
第76話ー
第77話ー
第72話!!
調査報告書::
1
そのプロジェクトは
ジャア、あっ、ね、本、次のような風に、
特例措置:?
特例措置の""
...
...
す(5)n83
単独事業
日本人が、言ってきた
.109
冬この作品はフィクションです。実在の人物・国体・事件などには、一切関係ありません。
...第2話ーー
...第80話ー
そして、第81話、
最終話ー
目を覚めて、
当サイトは、
自分が言うと、
「20135
し
時帰社
でも、
終決算;;
最近
「161
187
第7話=調査報告書
な、なんですね...
で、
調べは
ついてんの?
だから、田中君が
いじめてた相沢って男は
地元で公務員やってる
って。
カフェで同席した
男とは別人だよ。
同席したのは単なる偶然で
同席したのは
単なる偶然で、
田中君の
思い込みだよ
田中君の思い込みだよ。
なんで
そー思う
え?
じゃあメガネの
男が相沢じゃない
としたら、
一体何者
なんだよ。
いや...それは
わからないよ..
だって、
執行事務所のデータは
セキュリティが固いから
盗めないんだ。
相沢じゃなくても
俺を殺そうとする奴は
いくらでもいるんだ。
メガネの素性が
わからない以上
その可能性は
捨てきれないだろうが
それに、手練のお前の
尾行に気づいて、
反撃する
凄腕なんだぞ。
前も言っただろう、
先に手を打たなきゃ
YOKOの時みたいに、
やられちまうん
だよ。
あのメガネ...
絶対俺を
偵察してたんだ。
相沢じゃ
ないとすれば
一体何者なんだ。
いくらなんでも
神経質に
なりすぎだよ。
そんなんじゃ
選挙までもたないよ
田中君......
あの~~~
何?
大丸敵討ち執行代理
事務所の事務員で方が
お見えになってますが...
いかが
いたしましょう。
敵討ち事務所
だと?
...それって...
今、草下君が
不在なんだ。
出直して
もらってよ。
草下じゃなくて
俺に用が
あるんだろ。
心臓
田中君。
用件はだいたい
察しがつくよ。
草下君がいなくても
対応出来るよ。
それにコソコソ
居留守使うなんて
逃げてるみたいで
気に食わねェ。
そーいう問題じゃ
ないでしょ
田中君。
草下君の許可なしに勝手に
行動しちゃ駄目だって
いつも言ってるでしょ。
絶対に
行かせない
よ、
田中君
邪魔だよ
ボビー。
ヒグチ...
さん?
ええ。
大丸敵討ち執行代理
事務所のヒグチと申します。
このたび法務局から
田中さんに対する
敵討ち執行申請の
許可が下りまして、
当事務所が
遺族の代理で執行を
担当させていただく
運びとなりました。
つきましては執行に
関する簡単なご説明と、
書類に田中さんの確認の
印鑑をいただきたいと...
こーして
参った次第です。
犯してもいない
罪のために執行される
筋合いはないね。
裁判でも
僕は罪に問われ
なかったんだぞ。
しかしこーして法務局が
審議会を開いたうえで
執行許可を出した
訳ですから、
公的に田中さんは
法を犯したという判断を
されている訳です。
何を根拠に
法務局は...
証人です。
岡田俊平を
ご存じで?
ああ...
酒屋の:・
ええと、確か
こう叫んでた
そうですよ。
彼の証言で、
田中さんが酒瓶で
被害者女性に
殴りかかったと...
それは...
僕の
ブレスレット
じゃないか。
何か、
思い出しました?
さあ..
だいたい審議会に
僕は呼ばれなかったぞ、
張本人なのに。
まぁ呼ばれても
行かないけど。
そんないいかげんな
審議で敵討ちなんか
されてたまるか。
それに僕は何度も
言ってるように
暴行なんてした
記憶はない。
僕の台頭が
気に食わない
連中がはめようと
しているだけだろ。
単に、
記憶がない
だけでは?
これはあなたの
知人友人の証言からも
裏づけの取れている
調査書の報告です。
田中さん...
あなたたまに発作が
起きるそうですね...
その間、言動や
行動には全く自覚が
無いとの事ですが。
そ.....
それは、
過去のトラウマが
何かのキッカケで
よみがえって、
精神錯乱を
起こすんだ。
久々に、
きついのが
きたな...
何か、
思い出し
ました?
帰れよ。
なんでここで俺が
断罪されなきゃ
ならないんだ。
俺はそんな
茶番に付き合ってる
ヒマはないんだ。
それもそーですね。
とりあえず今日の
ところは押印して
いただければ。
あっ、シャチハタで
結構ですので...
だから
田
ハンコは
押さないって
言ってんの。
では押印は無しで...
どちらにせよ執行権には
強制力がありますので
押印がなくとも成立
するんですよ。
これは形式上の
セレモニーみたいな
もんですから。
ああ...それと...
コレ皆さんで
食べてください。
私の実家から
送られてくる
ミカンです、
よかったら。
では、
私はこれで。
なあ...
そーいや
アンタのとこの
事務所に
メガネかけてる
執行人いるだろ。
なんの話
ですか?
た...たまたま
見かけて
気になってたんだ。
メガネに
青いジャケット、
目つきの悪い
細身の男だよ。
あ~~...
個人情報を
むやみには
言えませんが...
そういう風体の
執行人、ウチに
一人いますね。
な...
何者だよ。
教えて
くれねーかな...
その人は、
「幽霊殺し」と
呼ばれてる人間ですよ。
確かに「幽霊殺し」
と言われる人間が
いるのは事実
みたいで..
敵討ち代理人業界じゃ
ちょっと知られた
腕利きの執行人って
事らしいけど、
でも「幽霊殺し」が
実在したところで、
田中君との
因果関係が
ある訳じゃ
ないし
やっぱりそんなに
田中君が気にする
話じゃないと
思うんだけど...
あ...もちろん
幽霊殺し」に
ついてはもっと調べて
みるけどさ...
聞いてる?
田中君。
田中君?
もし
もー
僕のせいで、
お母さんの大切に
してたブレスレットを
失くしてしまったんだ。
だから...
僕のせいなんだ。
僕のせいで
お母さんは...
早く
見つけないと..
誰か..
だから王様ゲーム
だって言ってる
だろう。
乳だけ、
乳だけだから...
助けて。
いいかげんに
しろよ、
富田:北口。
放してやれよ、
嫌がってるだろ...
...どこにでも
売ってる、
その
プレスレットは。
安物なのに。
ひ...
やめてよォ。
それは、
僕の
ブレスレット
じゃないか..
。サロさんは
カヘレロヤ?
は。
は。
は。
そんなことはありませんでした
いやいやーすいですからねーなんですよねー
それでも、これからのコンテンツです。
ということで、あなたは自由なのですが、
今日はキャッチングなのですが
これからコンピューターネットサービスの
さすがにここでは
仕事中ではない
はいはい
仕事なのですが、
海で失くしたと
思ってた
フレスレットを
あの女が
持ってたんだ。
...そうだ。
だから俺は
取り返したかった
だけなんだ
母さんの
大切なブレスレットを
盗みやがって...
あの女が
ブレスレットを
隠したから
俺は母さんに
捨てられたんだ。
あの女が抵抗
するからいけないんだ
ドロボーのくせに
あの女の
せいなんだ。
相席して、
よろしいですか?
相席して、
よろしいですか。
第75話=特例,措i
第75話1特例無
措置
ぶち殺しに
まいりました。
ん。
わああぁぁ。
田中君。
何かあったの?
大丈夫?
助けて
くれェ...
非常事態。
全員警戒態勢
注意しろ。
へ:部屋の中に
あいつがいたんだ。
あのメガネが...
え?
部屋の中に!?
部屋は誰もいません。
侵入した形跡も
見当たりません。
裏口、屋上も
確認しましたが、
異常なしです。
田中君...
きっと睡眠薬の
せいだよ...
了解...
人によっては
半覚醒状態で
夢と現実を混同する
症状が出るらしい
から...
.....野郎...
何やってんだ、
あいつら。
慌ただしいな。
戦争するつもりは
ありませんから..
なるべく迅速かつ
的確に済ませます。
しかし、特例措置が
適用されたとはいえ
軍の協力も得られず、
田中の警備も強力ですから
それが困難な事は
否定出来ません。
ここ1か月ほどの田中慶太は
なるべく人気のない所を避けて
移動していますし、
自宅や事務所には常に20人ほど
警備がいて手が出ません。
やはりここは
移動中に下車した所を
執行すべきです。
街中では執行は無いという
警備の油断もつけます。
とはいえ一般人の
巻き添えは極力
避けるべきです。
しかしそのためには、
執行の場所には
事前にそれなりの
準備が必要です。
従って彼が、こちらが
設定した執行場所に
必ず来るという確証が
要ります。
先にも述べた
内偵調査の
結果ですが
彼は時間があれば
金曜日には必ずYO-KOの
見舞いと、帰り道に官庁街に
あるマルコンデバートで
買い物をします。
私はこのデパートの
1階フロアが最適な
場所だと考えます。
事前に、なるべく
内密に客を
退避させます。
それから
執行官が所定の
位置につき
彼を待ちます。
問題は、デバート側が
執行に協力するとは
思えませんから...
コロボックル、
データ12番
早く出して。
それらの態勢を
田中の警備側に
気づかずに行えるか
どうかですね...
所長。
聞いてます?
聞いてる
よ...
田中の警備は
どれくらいの
規模なんだ?
これまでの例だと
下車時は7人から
8人といったところ
です。
銃は9ミリ
ピストルを
所持しています。
ただ彼らは先週
都に機関拳銃4丁の
所持申請をして
います。
審査が
スムーズなら
今度の金曜日には
間に合ってしまう
かもしれません。
やっぱり
戦争じゃねーか。
本気でやる気
なんですか?
あの内容で。
言ったろう。
コレは
特例措置なんだ。
いくらなんでも
特例を曲解しすぎ
ですよ。
ヒグチさん、
どーかしてますよ。
ちゃんと
法務局から
特例措置の認可は
もらってるぜ。
執行許可区域でもない
街中で
規定人数以上の
執行人数で、
銃撃戦をやるって
事まで法務局は
把握してるんです
か。
嫌なら
抜けても
いいんだぜ。
止めやしねェ。
お前の代わりに
他の誰かが
やるだけだ。
俺だって辞めてーが
お前と違って俺には
代打がいないんでね!
お前が
気に食わないのは
よくわかる
この件は所詮
敵討ちと銘打った
政治がらみの茶番
だからな
だがそんな事は
今に始まった事
じゃない
戦争と
同じだ。
宇宙の平和と
正義を信じて
闘ってるのは
引き金をひいて
敵を殺すお前みたいな
現場の兵隊だけだ。
田中慶太は
間違いなくクロだ。
だから
執行されるのが
スジだろ?
お前が執行するに
あたって
考慮するのは
その点だけだ。
それ以外の事を
兵隊が考えてちゃ
戦争は出来ねーん
だよ。
もう一度
言うぞ。
辞めたきゃな、
辞めていいんだぜ。
強制は
しねーよ
俺は。
いつの間に
こんな事に..
皆、
いかれてますよ。
ははは。
おせーんだよ
気づくのが。
はいー
さんま焼き
定食ですー
食後に
エスプレッソか
ロイヤルミルクティーが
つきますけど。
えーと、
お茶でいいです。
.....じゃあ
コーヒーで。
お茶でいーのに
なー
...
へい
らっしゃーい。
コーヒーか
紅茶じゃないと
駄目なんです
けど。
ここのコーヒー
言いんですよ
意外と...
金子...
そーいや
さっきの会議に
いたって事は
お前も次の
田中の執行、
参加するのか?
ええ。
僕ももう
別に十数件ほど
こなしてます。
期待に
応えますよ、僕
あれ以来ね。
今回の件...
お前、何も
思わないのか?
何がですか?
特例措置でも
こんなやり方
前例が
ない。
あとになって
法務局に
知れたら...
ただじゃ
すまないぞ
僕達。
改竄すれば
いいんですよ。
業界じゃ
よくある事
でしょ。
山田さん
あなたもそーしてた
じゃないですか。
何を
言ってるんだ。
今回の事と
僕がした事は
違うだろ。
一緒ですよ。
理想と業務を
スムーズに滞りなく
実行する業界の
慣習ですから。
あ。
いいですか、
僕達が拒否
しても
執行が
なくなる訳
じゃないんですよ。
執行官の中には
「飯島」みたいな
人殺しとスリルが
目的でやってる
連中も、
少なからず
います。
流れ弾が一般人に
当たろうが不必要に
人が死のうが
構わない奴らです。
今回の件を
そんな奴らに
任せられますか?
僕達はこの任に
必要な人材
なんです。
ェ注!
僕はイヤですね。
執行官として誇りが
あるならこの任務は
受けるべきです。
先週、田中慶太氏に
対する敵討ちの申請を
法務局が受理した事を
うけ、
田中派議員らから
非難の声があがっており、
法務局長が議会にて
経緯説明をする事態に
なっています。
田中慶太氏の
事務所側は
この決定を不当とし、
ははは...
まったくとんだ
騒ぎになったな。
これも選挙前に
俺のイメージ
ダウンをはかった
キャンペーンの
一環だよ。
敵討ち執行行為には
一切応じない旨を
マスコミに向け
宣言しております。
だから
本当に執行する気が
あるのかは疑問だって
草下君は言ってる
けど...
別に執行されたって
俺は怖くないぜ。
俺は前とは違うんだ。
逃げたりしない
からな...ははは
うん
まぁ
そーだけど。
...
否しなくても
いったいいやー
メヤニボキカメ
あんがと
わたしは
シャネ
言いてるし
ところで
何コレ。
なんでこんなに
花の本ばっかり
ある訳。
え?
お花屋さんに
なるから
勉強中
なんで
もう取手には
なれないから
お花屋さんになるの
.....そっか。
そうですよ!
花の名前
わかるっ
え?
さぁ...
俺、花詳しく
ないから。
え?
来への
戻って
へ
そー
なんだ。
プルルルハルル
プルルルハル
プルルル...
プルルル
プルルルハル
プルルル
さっきから
鳴ってますよ。
ケータイ。
やっぱり
鳴っているの
か.....
僕はまた
幻聴かと
思ってたんだ。
d?2977TE3
チ
あー
あー
聞こえ
ますかー
2時間も
電話してるのに
何故出ないの?
あなたには
これから大事な
仕事があるのよ。
仕事.....
仕事って
なんだ.....
第26話1特例措置の
何やってたのよ。
あなた..
その花は?
ああ。
花屋の
子にもらったんだ。
とてもいい子でね。
名前は美保って言うんだ。
それでその子は..
執行現場は
2区画先のデバート
1階フロアよ。
執行官は今回は
あなたも入れて6人よ。
これ名簿
山田君と金子君
以外は初めての
バディになると
思うけど
ピストルとマガジンは
そこの机の上よ。
今回は
マガジンが6本
支給されてるから。
何も聞いてないな
僕は。
だって
何も言ってないもの
あなたには。
田中はサブマシンガン
持ってる護衛を
8人つけてるから、
特例措置よ。
弾がいくら
あっても、
ビストルで
6人だけじゃ
不利だね。
特例と言っても
敵討ちだから
これが限界なの。
敵討ち法の
モラルが
許さないのよ。
モラルか...
下らないな。
下らなくてもね
公共事業には
必要な
装飾なのよ。
ヒグチ先輩
偵察班から
連絡です
4番
どーぞ。
現場に皆行ってるから
あなたも急いで。
タクシーで15分よ。
ヒグチ
です。
...はい
え?本当?
わかった
...うん。
チン
ヒグチさん。
そういえばあんたは
僕の行動は
全て予想内で
把握出来ていると
言っていたな。
ギシ
今の僕の現状も
全て予測して
いたのなら、
僕の生活が世界と
噛み合わなくなって
ケイコがいなくなってしまう
事も知っていたんだろう。
そうなる事を知っていて
あんたは僕を
この仕事に就かせた。
つまり
あんたは僕に
この未来を仕組んだ
って事だ
僕は
田中慶太より
ヒグチさんを
執行したほうが
しっくりくるんだ。
あなたを
スカウトしたのは
データと私のカンが、
あなたがこの
仕事に適性ありと
判断したからよ。
他意はないわ。
あとの事は
あなたが自分の意志で
行動した結果よ。
今監視班からの報
で対象者の車両から
別より1時間がかかり15時間早く病
院をてたそうです
私はそれを止める
義理も責任も無いし
必要も無いと思うのよ。
だから私は
あなたの未来を
把握はしていたけど、
干渉は
してないわよ。
あなたが
私が犯されていたのを
見てはいたけど、
何も
してはくれなかった
ようにね
なんの話を
している。
僕はケイコの事を
言ってるんだぞ。
ケイコさんの?
私と
なんの関係が?
僕には
関係あるんだ。
だから
あんたに何かしろと
言ってるんじゃないだろ。
僕がヒグチさんを処分
すると言ってるんだ。
なるほど...
やりたければ
やれはいいんじゃ
ないの?
私は今
ここに
いるわよ。
チャンスじゃない?
まだだ。
この仕事が
終わってからだ
田中慶太を処理して
結末を見るのは
所長と約束した事
だからね。
気は進まないが
試してみる事に
してるんだ。
そー言うと
思ったわ!
相変わらず
わかり易いわね
あなた。
あの口ぶり...
ヒグチは自分が
僕に執行されない
事を知っている。
全てヒグチの
想定内か...
つまり田中の執行を
僕は失敗してしまうと
確信しているんだ。
でも
そう考えると
田中の執行には
意義はあるな...
ヒグチは今も
僕の行動と結果を
把握しているんだ。
え?
先にデパートに
寄るの?
いつもより
早いのに。
いつもいづも
定時刻に動くと
狙われやすいからね。
それに、
今日は
予感が
するんだ
なんの?
チャ
簡単に
説明は
出来ないよ。
でも
僕のカンは
鋭いんだぜ。
マシンガンを
使うのも、
そのためか?
こんなもの
気休めだよ
きっと...
でも
この感じは、
でもこの感じは、
戦場にいた時の
アレだ。
そろそろ客を
追い出したほうが
いいんじゃないかな...
いくら悟られない
ためとはいえ、
ギリギリすぎると
不安だ。
ママー
アイスキャンディ
買ってよォ~~
買い物
終わって
からね。
山田さん、さっき
ヒグチさんから
メールありました。
え。
客はどーするんだ
金子、退避させない
のか。
田中は1時間早く
病院を出て16号に
入ったそうです。
時間がありません。
もー来ますよ。
そんな...
た
副所長、
早く客を
出しましょう。
わかってる。
今連絡したとこだ
すぐ始めさせる。
申し訳ありません。
ただ今デパート内で
電気系統のトラブルが
あり点検中です。
ねー
まだこないの。
火災の危険性も
ございますので、
安全が確認されるまで
入店出来ません。
警備会社を
買取したのか...
店内のお客様も
念のため避難して
いただきます。
ご了承ください。
慌てず落ち着いて
秩序正しく避難行動を
取りましょう
まだ途中
なのに...
めんどいなー
これじゃあ
フロアは降りてくる
客で余計混雑する
じゃないか...
田中が来るまで
もういくらも
ないってのに。
どうするんだ...
ん?
叶さん。
なんで
ここにいるん
ですか
自宅待機処分
だったんじゃ
ないんですか。
あ
田中慶太を
執行してから、
ヒグチさんも
処分するんだ。
はぁ?
なんで
ヒグチさんを。
田中慶太は
いませんかー
ちょっと...
叶さん
田中は
あと1時間ほど
しないと来ません
から、
ですから
上の階のカフェで
くつろいでて
くださいよ。
偵察班から
連絡来たら、
僕が
呼びに行き
ますから...
ね。
ホラ、
行きましょう。
別に僕は今
くつろぎたく
ないんだけどね。
なんだ一体、
この騒ぎは...
漏電して火災の
恐れがあるとかで、
一時的に
客を出してる
そうです。
警備の方が
田中君だけ特別に
入店させてくれると
言ってます。
どうします
......
何か変だ。
田中君。
やっぱり
今日はこのまま
帰ろうよ。
何言ってんだ、
店のせっかくの計らい
断っちゃ失礼だろう。
それに他の客がいる時に
俺が行くと人垣が出来て
かえって迷惑だし
ちょうどいいじゃないか。
よし:みんな下車して
デパートに入るよ。
防弾ベストと
サブマシンガンを
持っていこう。
あれ?
K君だ。
本当だ。
きゃ
K君ステキ。
K君、結婚
してー
道あけて
ください
デパート自体が
一時的に閉館する
という事で...
当店も
今の時間は営業
してないんですが..
いいから
コーヒー
持ってきて。
じゃあ吐さんは
連絡あるまで
ここで待ってて
ください。
ここなら
窓からフロアが
見下ろせますし、
安心では..
コーヒーワン
フリーズ。
金子.....
田中はどうした。
山田さん、
何処にいるん
ですか。
早く配置に
ついてください。
奴はもう
入口のとこに
来てますよ。
K君
だー
来るのが
早すぎる
第7話=仕事(@
警備は7人か:
サブマシンガンを
持ってるのが4人。
奇襲を
しくじると
チャンスがないな..
きゃー
K君。
下がって
下がって。
状況が想定と違うが、
これから執行を
開始する
金子は奴を
エレベーターまで
連れて来い。
ここが肝だぞ。
奴が人の少ない
通路にさしかかった
ところで仕掛ける。
他の者は
人混みに紛れて
距離をつめる。
全員いるな。
比山です。
向かいにいます。
では後ほど。
では後ほど。
武運を。
片田です。
自分は通路付近で
田中が来るのを
待ちます。
山田と
叶は何処だ。
山田。
ねェ、階段で
おりよーよ。
階段遠いん
だよねー
くそ...
エスカレーター
じゃ
間に合わない。
山田です。
今まだ2Fです。
叶さんを待機
させてました。
早く
しろよ
叶を待機?
何してる山田。
そんな指示は
してないぞ。
とにかく
フロアの
反対にある
階段から下に
行きますから。
さてと。
K君
ステキ
わたしは
はい!!
カバン持ってる人は
もっと田中君の
横についてよ
すぐカード
出来るようにね。
お前よー
なんだって今日はそう
神経質なんだよ。
ただの漏電事故だって
言ってたじゃねーか。
でも
気に
なるんだよ。
田中君。
こっちみて。
おう。
きゃー
カッ
どうも
ホラもう
立ち止まらないでよ。
ようこそ、
マルコン
デパートへ。
私、案内係の
金子と申します。
この度は
こちらの不手際で
ご迷惑おかけ
いたしております。
館内の店舗は今、
営業していない
もので...
案内係?
私がご一緒
しないと
お買い物が
出来ないん
ですよ。
いつもの3F
ブティックコーナーで
お買い物なさるん
ですよねェ...
ここからは私が
エレベーターの
ほうまで
ご案内いたします。
ああ...
それで...
どーぞ
こちらへ。
いや~~~
それにしても
私も妻も
田中様の
大ファンでして。
一台すでに
待機させて
ありますので。
K君~~
光栄です。
私が
案内担当
出来るなんて
夢みたいですよー
そりゃ
嬉しーなー。
あぁ、
もちろん
お買い物の後、よければ
一緒に写メしても
よろしいでしょうか。
ありがとう
ございます。
妻が嫉妬しますよ~~
きっと、フフフ。
待機させてる
エレベーターは、
奥の
通路先で
ございます。
ねェ、
そっちじゃなくて
向こうの
エレベーターに
乗っていい?
なんですって。
そっちに
行きたくない。
だから向こうの
エレベーターに...
おい。
いい加減に
しないか、
ボビー。
案内係の人に
失礼だろうが。
わざわざ準備して
もらってんのに
なんて言い方だ。
お前のせいで
イメージダウン
するだろう。
これ以上ヘンな
マネしてみろ。
解雇するぞ。
わ...
わかったよ。
怒られてるよ。
ごめん。
ちょっと
考えすぎかも。
では
こちらに..
ああ、悪いね。
部下がいらない事
言っちゃってさ...
ん
田中君。
どうしたの
ひ。
ひ
ひ。
ひィィ。
逃げろ...
落ち着い
着いて...
逃げなきゃ。
殺される。
田中君、一人で
動いちゃ駄目だよ。
田中君
説明してよ
何かどーしたの
助けてェェエェェ。
ケン、スドウ、
早く田中君を
押さえろ。
何わめいて
るんだ?
わかった。
田中君、買い物は
中止にしよう。
すぐに車に
戻るから。
何アレ。
あいつが。
K君、
おかしいよね!
あいつが
いるんだよ...
駄目だ。
このままじゃ
帰っちまうぞ。
金子、
自分のタイミングで
やれ......
車に
残ってる奴に
連絡して...
すぐデパートの
前に車を
持って来させろ...
発作を
起こしてるんだ...
執行!?
な...
...ききゃ
逃げろオ
ひええ。
一体...
どう
なってるんだよ。
このまま
田中君を車へ
移動させる。
ちくしょう、
タツヤが
殺られたぞ。
田中君、
怪我は。
ひ...
俺の
足が...
マイレフト
フットがー
出血は
少ないな...
よし。
僕とケンで
かついで
いこう。
カイソウダ
左右に先行して
通路や陰に敵が
いないか確認しろ。
スドウ、
僕の銃
使って。
聞いてるのか?
どうしよう..
了解。
警察と
救急センター
には通報して
ある。
ナカタ、お前は
僕達の周囲を
警戒しろ。
ホラ立って。
いててて
いてー
関係ない人を3人も
撃っちゃったよ
俺。
痛くて
動けねェ
よォ。
とにかく今は田中君の
警護中なんだ。
他人の心配は
戦争が終わって
からだ
ガマン
してよも!
伏せて。
俺の部屋に入ってきた
逃がすか...
また、無料では、
はいはい
あ。
ひィ!!
ん。
何が
1時間後だ...
やっぱり
あれは田中慶太
じゃないか。
やっぱりあれは
田中慶太じゃ
ないか。
執行はもう
始まってるんだ。
COFFEE
・独事業
第78話ー単
そうだなあなたのおまえは
ああ...
あの場所は..
居心地が
よかったな。
田中慶太も
あそこに
いるのか
ちょっと
出かけてくるよ。
じゃあ
母さん
どーかしたの?
母さん。
あ...いえ、
いってらっしゃい
ませ...
これから、
仕事なんだ。
...オーナー!!
...
カイ、
大丈夫か。
耳が
ちぎれた
だけだ。
ナカタと
ソウダを
前衛にする。
OK。
了解。
先の
安全確保。
まだ
伏せててよ。
早く
きゃあ。
たかちゃん
待ってよォ。
くそ...
いつまでウロチョロ
してるんだこいつら。
伏せれば
いーんたス
伏せれば。
早く伏せるか
逃げるかしろよ
まったく..
きゃあ。
クツが
脱げちゃった。
早く
しろよー。
また
死にてェのかよ。
今の銃声で、
片田さんも
やられたな...
くそ...
完全に
出遅れたぞ。
執行は失敗だ。
状況が悪すぎたんだ
...執行人以外にも
倒れてる人がいる。
待ってよー
僕だけじゃ
無理だ。
執行を中止して
負傷者を救助すべき
じゃないのか...
しかし...
僕は何もせずに
投降するのか?
執行人としての
責務は......
あ。
あ。
あ。
ちょっと
ま.....
きゃあ
あああ。
俺じゃねェぞ。
お前が
殺ったんだから
な.....
そんな...
...
さわらないで。
僕が
やるから。
ひ.....
人殺しィィィ。
きょー子ちゃん。
誰か...
ちょっと君、
救急車を...
応急処置すれば
助かるよ
あ。
おい。
あ。
止血剤も
あるんだ
大丈夫だよ
絶対.....
へっ。
お前も
苦しめ。
ボビー
左はクリアーだ。
右も
行けるぞ。
早く
行こう。
執行人はもう
全員倒した
みたいだけど、
何か
ひっかかる...
なんでだ?
とにかく
ここに長居は
無用だ。
すぐに
立ってよ。
早く。
立てば
いーんだろ
立てば。
!
おい見ろ。
奴が
いないぞ。
奴って?
だから
あのメガネ
だよ。
さっきまで
あの窓際に
座ってたのに::
いなくなって
るんだよ
メガネ
って...
落ち着きなよ
田中君。
発作が治まって
きてるからさ。
幻覚が
見えなくなった
だけだよ
だから、
いなく
なったんだよ。
まぁ...さっきは
緊迫してたからね
仕方ないよ。
でも片づいた
みたいだし...
って、
あれ?
何、面白い
ボーズとってんの
田中君。
いや...たぶん
幻覚だと思うん
だけどさ。
また
いるんだよね
メガネカ.....
あそこ
え?
ちょっと君も
見てくれるかな、
ボビー。
あ...見えない?
だよね...また
幻覚かー
ははは...
スドウ
カイ、
前を見ろ。
え。
見えるの?
やっぱり
クスリを...
メガネの男だ。
銃を持ってるぞ。
撃ち殺せ
...
カイ...
スドウ...
ウソ
だろ。
噴水の陰に
移動する。
一発かよ。
ケン、
カードしろ。
節品...
あ。
ひっ。
わあ。
ケン。
ボビー。
ソウダ、ナカタ。
それ以上近づくな
やられるぞ。
え?
くそ。
そこから
狙い撃ちしろ。
無料では
なんだよ
あれは...
どー
なってるんだ。
やっぱりあれは
俺の幻覚か?
消えたぞ。
違う...奴はいるよ。
存在をごまかしてる
だけだ。
なんだよコレ。
造花じゃ
ねーか。
ナカタ
あそこか
ソウダ、
弾幕を張れ。
奴を
抑えろ。
田中君、
あそこの出口
から出よう
西口から
出るから
車まわしといて。
了解。
あっ
いち。
さん。
にっ。
しっ。
ご。
ろく。
今だ...
お前達、
そんな事してる
場合か...
早く
救急車を
はっ。
は。
ソウダ...
ソウダ...
第79話ーツ
単独事業の
どうした
ボビー。
僕が奴を
ここで足止め
するから、
田中君、
先にバスに
戻っててよ
な...
何言ってるんだ
一緒に車へ
行くんだよ。
あんな化け物と
やり合うつもり
かよ。
部下が6人も
殺られたんだ。
僕だけ
逃げ帰る訳には
いかないよ
これ以上、
夢でうなされる
ネタを、
増やしたく
ないんだよね。
逃げて
後悔するくらい
なら、
闘って
後悔するよ。
ボビー...
早く行ってよ。
奴が来るから。
下がって
ください
ただ今、入店
出来ません。
店の中で
誰かが銃を
撃ってるんだ...
人が沢山
倒れてるよ。
電話が
通じないん
だ...
ただ今、
漏電事故の
ため、入店
出来ません。
うそつけ。
車.....
俺のバスは
何処だ。
くそ
まだ
来てないぞ。
空襲警報!
空襲警報!
これより120秒後
全域に消灯管制が
敷かれます
コレンドカンの
仲嘔⟨点レG畏ト婚
ふけきゃーと興味もし
理解(サービスが中くらい
AG弊じAXハハル母ハレ
通転の方は
車を
望那してください
また
誤報じゃ
ないの?
早く
早く。
訓練だよ
きっと。
お父さんと
電話が繋がら
ないのよ!
さっさと
撃ち落とせ
よー
なんだ、
この
サイレンは。
また君か...
よく会うね。
また僕を
つけてたのか。
今度の君は
この前と違って
迷ってないね...
僕としてはそのほうが
助かるんだけど。
集中しろ。
意味のない会話で
僕の心に探りを
入れてるんだ。
僕が今見てる
あの姿も残像
だろうし
奴から与えられる
情報が全て
ワナなんだ。
どっちに
したって、
四角いワクの
何処かに撃つしか
ないからな...
ゴールキック
みたいなもんさ。
確率論だけど
可能性を上げる
事は出来る。
精神的に
イニシアチブを
取って僕の動きを
読ませない
えーと...
そうだな。
何?
そうだ!
なんでもいいから
奴の意識を混乱
させてやれば...
僕は「幽霊」と
友達なんだよね。
幽霊?
ともだち?
効いた!?
かな...
ああ...
美保
ちゃんに
もらった花が..
何をするんだ。
照明が...
暗いよォ。
お母さん。
落ち着け、
非常灯が
つくはずだ
足元に
気をつけて..
なんだ
この音は...
わあぁ。
きゃあ。
爆撃だ。
情報処理
センターか
やられたぞ。
せっかく移転
したのに...
田中君
何処だ!
あ.....
あそこか!
おーい。
田中君
やべ...
田中..
くぅーん。
たなか...
わあ。
引きずり
降ろせ。
ボビー...
殺られるの
早すぎるよ...
早く降り
ろよカス。
田中...
くぅーん
あ
田中君だ。
ひゃあ。
何処
行くんだよ。
痛...
しっかり
前見てろ
ボケ。
機数は不明。
侵入ルートを確認。
これより迎撃機を
会敵地点へ誘導します
敵機は
最新鋭ステルス
戦闘機だぞ。
北部方面隊
からも
上がります。
何処だ...
レーダーに
反応がないぞ。
見つからない
んだよ。
なんで...
なんで俺が
こんな目に
遭うんだ。
だから
あれは、
あの女が
お母さんの
プレスレットを、
盗んだん
だ.....
だからいくら
探しても、
事故だと何度
言えばわかるんだよ。
お陰で
僕は...
見つからな
かったんだ...
お母さんに
見捨てられて
しまったんだ。
畜生...
いうワケ
でしてー
今回の不条理
極まりない仕事も、
なんとか
片づきそうな
気配だね。
僕は
忙しいんだ。
この後も
やる事が
あるんだから。
止めろォ。
まあ
そちらにも
言い分はある
だろうけど、
仕事です
からー
なんで俺なんだよ。
なんで
俺なんだよ。
敵討ちする
なら他にも
いるだろう。
何処に。
見ろよ
あそこだ。
大量殺人鬼が
いるぞー
あいつを殺せば、
そうだろ。
英雄だ、
英雄になれるん
皆が喜ぶぞ。
あー
君は...
何もわかって
ないな。
だー
いいですか
あの人
はね、
仕事をしている
だけですから。
僕みたい...
にね。
待.....
一時帰社
第80話ー
わあ。
これは、
どういう
事だ。
なぜここに
爆弾が?
執行を阻止
するためか。
ヒグチはこの事を
知っているのか?
偶然か?
いや...そんな
はずはない
わぁあぁ。
やれやれ。
せっかく
追いつめたのに
また仕切り
直しか...
しかし
今回の執行、
制限時間は
いつなんだ
僕は何も
聞いてないぞ。
あ。
メガネ
メガネ...
警報解除まで
もうしばらく
お待ちください。
『ガス・水道の供給は
安全点検が終わるまで
解除後も停止されます
ご了承ください。
ただ今、防空管制局により
最終安全確認を
行っております。
市民の皆様は
その場で待機して
いてください。
ご自宅や
持ちビルなど
資産に被害の
ある方は..
やっと着いたぞ。
歩くと
事務所まで
意外とかかるな...
とにかくいったん戻って
事務所の指示を
もらわなきゃ...
居るかな...
やはり、
人の気配が
ない。
避難した
って事だな。
なんで
あんただけ、
ここに
残ってるんだ?
誰かが残らないと
業務に支障が
出るからよ。
あなた..
執行は
終わったん
でしょうね。
メガネ
探してる
間に、
田中に
逃げられて
しまったんだ...
...馬鹿じゃ
ないの
おかげで
あんたを執行
出来ない..
あんたが
今、ここにいるのに
ね。
じゃあ私を
処理するのは
永久に無理ね。
そうらしいね。
あんたの
その傷じゃあ
タイミングを
逸してしまったんだ。
田中をまだ
処理していないのに
あんたを殺っても
意味がない。
僕は不可逆的
時間軸にいるんだから
軸上のビースの入れ替えは
不可能なんだよ。
もう
手遅れだよ。
残念だわ
どういう
意味で残念
なんだ
あんたを
執行出来ない
事が?
それともその
傷の具合の
事か?
私を
「執行出来ない」
事よ。
なぜ残念なんだ。
あんた
こーなる事を
予測してたんじゃ
ないのか?
本当に
あんたが理解
しがたいな。
この際だから
教えてくれない
かな。
何を。
だいたい
時系列的に
考えても、
最初から
わからない事
だらけだ
「何か」をだよ。
なんであんたは
僕をこの仕事に
誘ったんだ。
いや...
そもそもなんで
あんたはあの
場所にいたんだ。
あの時、
なんで僕を
見たんだ。
そんな事
聞いて
どうするのよ。
なんの意味が
あるのよ
言ったろう、
知りたいのは
「何か」だ。
あんたは一体今まで
何をしてきたんだ。
あんたと
会ってから
生活の全てが壊れて
全てがわからなくなったんだ
その原因を知りたいんだ。
軽々しく
する質問じゃ
ないわね。
あなたが今さらながら
知ろうとしている
「何か」なんて、
私はずっと前から
探していた事
なんだから。
ずっと
前からね...
これは
実験なのよ。
あなたみたいに
物事と迎合して
いては駄目よ。
つまり
自分で事象を
引き起こすの...人と
関わる全ての事よ。
傍観してるんじゃ
なくて観察するのよ。
被害者に
なろうと、
加害者に
なろうとね
私はどちらでも
構わないのよ。
あらゆるアプローチで
他と関わればそこに
欠けてるピースがある
はずだと考えたの。
ただ当時
問題だったのは、
自分自身を
被験者としている
点ね。
我が身に起きた事を
客観的かつ明確に
分析するのは難しい。
かといって私と
性質の異なる
他者でも
それから得た
データでは
意味をなさないし。
あの時、
私は一目で
感じたのよ。
あなたが
私に酷似した
同種の人間だろうと、
だから、
僕を
見てたのか
偶然あなたという
貴重なサンプルを
見つけたのは
幸いだったわ。
だから今度は
失敗出来ない。
ただ、あなたが
私の想定内の対応しか
しない程度の事象では
結果は得にくい。
だからもっと
特異な事象を
与えねば...
でも過度な刺激は
あなたの精神を破壊
しかねないし...
私は
あなたの耐性を見極め、
あなたに適した事象を与え、
先に進まなければならないし。
もっと慎重に
もっと冷静に
行わねば...
だから私は
あなたをこの仕事に
誘ったのよ。
執行人という仕事は
この実験を行うに最も
適した環境と事象を
提供してくれるのよ。
ここでならあなたを
厳密に管理し
観察出来るのよ。
これならきっと
良い結果が出るわ。
そう思わない?
思わない
ね。
あ?
「幽霊」はいずれ
あんたが僕を
破滅させると
言ってたが
同じ事があんたにも
言えるという事だ。
僕達のような
人間はテリトリーを
共有する事は
危険なんだよ。
それくらい
わかってる
はずだろう。
この実験の
リスクが高い事は
承知の上よ。
でも方法に
間違いはない
わよ。
なんでそう思う?
友人にでも
教えてもらった
のか。
...友人?
あんた...
本当はわかってるん
だろう。
いくら実験を
続けたって
その先には、
「何も」ないって
事くらい。
違う!
そんな
はずはない
うまくいって
いたのに...
あなたがもっと
努力していれば
せっかく
ここまで
きてたのに...
もし
あなたが...
どうして何も
しないで戻って
くるのよ。
あなたが
私を執行して
いたら、
「何か」を得られた
はずなのに...
何かを..
......
だから
手遅れだって
言ってるだろう。
今、僕が
出来る事を
言ってくれよ。
水よ。
え?
水を
持ってきてよ。
話してたら
喉が渇いて
きたのよ。
喉がね...
すごく喉が
渇くの。
だから...
水がほしい。
ああ...
水ね。
わかったよ。
すぐ持って
くるよ。
そのまま、
戻ってこなくて
いいから。
ガチャ
あなたが
戻ってくる頃には、
もう水なんか
必要なくなってる
わ...
僕はまだ聞きたい
事があるん
だけどね
死ぬ時
くらい
一人で
いたいのよ。
あんたは
ずっと一人だった
じゃないか。
終戦だとさ...
第3話「取引
へー
で...勝ったの?
敗けたの?
敗けたん
じゃね?
うそー
夜間爆撃の死者、
行方不明者数は、
2週間経った今も
増え続けており...
現段階で700人を
超えております。
しかし海外のメディアでは
今回の攻撃に関しては
誘導ミサイルによる
ピンポイント爆撃であり、
人道的観点を考慮した
うえでの作戦であった
事を評価する見解が
多数を占めています。
占領軍に
レイプされちゃう、
どーしよ。
カラオケ
いかがっす
かー
あっちに
資源プラントの
利権を全部
持ってかれたよ。
そーいうのは
来ないから。
そーなの?
あとは大陸が
総辞職した
だけだな。
...へ
よく、
わかんなーい。
新大閣が改革の
項目にあげている
敵討ち是正法案は
早ければ今週末
までに可決される
見込みです。
この法案は実質的な
敵討ち法の廃止と、
代理執行における不正・
犯罪行為を検証、明確化し
適正な処罰をくだす目的で
立案されたものです。
当局では既に
敵討ち協会事務所の
重要参考人のリスト
アップを始めており...
母さん。
ごはんは
もう食べない
のかい。
だけど、
母さんと
こーして居られるのも
これで最後かも
しれないんだ...
ここんところは
二人水入らずで
過ごせたね...
現実の世界に
僕を存在させる事は
望んだ事だったけど
こんな未来に
なってしまうなんて
思わなかったんだ。
リスクがある事は
理解していたけど
結局避ける事は
出来なかった..
それにもう
後には戻れない。
隠れている事は
出来ないんだよ。
ここから先は
僕にとって未知の
領域だから...
今、少し混乱
している状態さ。
友人の助けも...
草食動物としての
カンも働かない。
だから母さんを
連れていく訳には
いかないんだ...
僕はまるで
水中を行くソナーの
壊れた潜水艦だ。
でも心配は
いらないよ。
母さんが
生きていくための
環境とお金はちゃんと
用意してあるんだ。
母さん。
結局最後まで
良い息子には
なれなかった。
どうか僕を
許してください。
僕はただ母さんと
ケイコと静かに
暮らしたかった
だけなのに。
虫の羽音や
電話のベルが
止んで...
耳が聞こえる
ようになったら
みんな
消えてしまったんだ。
もう、
行かなくちゃ...
現実の世界が
僕を呼んでいるよ。
このババァ...
確か電波メガネの
とこの..
呼び鈴が鳴ったんで
玄関出てみたら
こいつだけここに
いまして...
院長、手紙が
あります。
まぁ安いくお願い
ます...根金は全て
野性に使えた
けレロン
何をしとるか!
早く叶様の母上を
部屋へお連れしろ
もたもたするな。
お風邪を
【図】トンサルトリー
ないかー
は..
はい。
そーいえば
山田さんから
電話をもらうのは、
初めて
だね。
今まで僕が叶さんに
電話する理由なんて
なかったからね。
どうしてこんな
工場跡の倉庫に
呼んだんだい。
どうしてって、
お尋ね者?
敵討ち是正法
ですよ。
まだ
施行されて
ないのでは?
僕達は一応
お尋ね者なんだよ。
法の施行は来週以降
だけど、当局はもう
僕達の身柄の確保に
動いてる。
先手打たれて
トンズラされたら
面倒だからね。
是正法が施行されれば
事務所の人間は
皆犯罪者だ。
報告書の
改竄や現場での
越権行為は常習
だったからね。
おまけに僕は
一般人を射殺
している。
殺人罪だよ
コレは
殺人罪だよコレは...
執行中の
誤射は事故扱い
なのでは?
田中の執行自体が
認められる可能性
低いのに...
事故で片づけて
くれる訳が
ないでしょう。
それに僕達は
敗戦処理のスケープ
コートなんだ。
だから
何がどうしたって
僕達はクロなんだ。
政府は戦争と
失政の責任を誰かに
押しつけたいんだよ。
いや...政府だけ
じゃない...
国民全員がだ。
真実なんてどうでも
いいんですよ。
これでこの国は
新しく船出が
出来るんだから。
それは
大変だ。
早く
逃げなくっちゃ。
武装警察相手に
逃げ切れる根性
なんて僕には
ないですよ。
僕は
他の方法を
選択するしか
ないんだ。
それで...
僕になんの用
なんだい
いや...
叶さんは
これからどうする
のかと思って...
さっき施設に
母さんを預けて
きたんだ
僕が居なく
なったら..
母さんの面倒を
みてくれる人が
いないからね...
じゃあ...
叶さんは逃げるん
ですか?
僕はまだ所長の
言っていた結末を
見ていない
まだ埋めるための
ピースは残って
いるんだ
完成は
しなくても、
それに
近づく事は
出来るだろ。
.......
所長の言った事
なんて今は
意味ないんですよ。
なんの話
ですか..
終わってないよ。
仕事はもう
終わったんです
から。
「何か」を
探すために
必要な行為なんだ。
これはビザの宅配
とは違うんだ
「何か」
って...
僕だけじゃない、
ヒグチも...
あんたも
皆が探してる
ものだよ。
その行為自体が
「生きる」という事
なんだ。
だから結果は
問題じゃない
過程そのものが重要
なんだ
...まぁ、
叶さんと話しても
埒があかないのは
いつもの事だ。
さて。
話が終わりなら
もう行くよ。
僕は
忙しいんでね
銃は置いてって
くださいよ。
叶さん。
外に出たら両手を
頭の上にのせて、
左側を向いて
ひざまずくんです。
言ったでしょう。
他の方法を
選択するしか
ないって..
公安と
取引したん
ですよ。
成る程
うかつだったよ
気づかない
なんて...
近頃カンが
鈍くなって
しまったんだ。
当局も、知名度のある
「幽霊殺し」は確実に
確保したいみたいだし...
連中が人気の無い
この場所を選んだ
のは、
叶さんが
抵抗した場合
射殺するつもり
だからですよ。
だから大人しく
指示に従って
ください。
銃を渡して
ください。
悪いけど、
銃はまだ
必要なんだ。
叶さん。
心配は
いらない。
僕は殺される
事を望んでは
いない。
助かりっこ
ないんだよ...
それでも、
やるしか
ないんだ。
意味が
わから
ないよ!
......
だろうね
少し前まで
僕もそうだったん
だ...
...叶さん
頭の上に
手をのせて
その場に伏せろ。
警告は
これで
最後だ!
奴は例の
「幽霊殺し」だ。
気を抜くなよ。
ずいぶんと
大掛かりだな...
なんで
僕なんだ
そうか。
あんたが
ちょうど
いいんだよ...
頭の上に
手を......
中途半端
じゃ.....
終われ
ねーんだよ。
おまえ...
何者
なんだよ。
あんたも...
見つかると
いいな...
水が...
ほしいのよ...
冬決算
最終話ー最終
叶さん。
よし、
当たったぞ。
...
なんで...
こうなるんだ?
僕は今まで
何をやって
たんだ...
なんのために、
さっさっ
プロスマチングも
2011年11月19日に
機械のコミンセンは
現状日曜日時からは
西日西四四八世紀
はいはい
生きて
きたんだよ。
しくじったな。
お前らしく
ないじゃないか。
銃なら
俺の足元に
転がっているぞ
早く拾え。
この銃は
お前の破滅を
暗示する
大切な
ガジェット
だからな。
なんだよ
擬態しない
奴は
楽勝だな。
擬態?
擬態ってなんだ?
気をつけろ。
奴はまだ
動いてるぞ。
俺の言った通りに
なっただろう。
お前も俺と
同じ未踏を辿ると
言ったハズだ。
そいつは
ちょっと違うな。
これは僕の
自由意志で
選択した結果
なんだ。
ふざけるな。
お前、
屁理屈をこねて
自分の失敗を
正当化している
だけだ。
その証拠に
相変わらず在ない
友人と会話をして、
下らん茶番を続けて
何も実現していない
じゃないか。
だからさっきも
言っただろう。
実現する事が
重要じゃないんだ。
「生きる」という
定義なんだ。
ヒグチさんは
その定義」を
取り違えていたし、
実現するための
行動そのものが
あんたは
初めから最後まで
生きていなかった
僕は前進している。
あんた達とは
違う...
俺とお前の何が
違うと言うんだ。
見る方向が
違うんだよ。
見たいほうしか
見てないあんたには
決して見えない物を
僕は見てるんだ。
因に
あんたと話して
いるのも、
僕の自由意志だ。
なんだと?
この状況を
打開するためには
あんたの助けがいる。
だから
呼んだんだ。
生きるためには
少しはスル賢く
なきゃ駄目だ。
他人の気持ち
ばかりを優先する
訳にはいかない。
人と人との間には
距離がいる
ほう...俺を
利用しようって
のか...
確かにお前は
変わったのかもしれん
以前はこんな器用さは
無かったからな。
変わっていないのは
お前のしている事が
自分の狂気の世界を
具現化しているに
すぎん事だ
つまりどうあがいても
お前の行き着く先は
決まっている。
裏切り者の末路を
見れるんなら
俺は過程など
どうだっていい。
協力してやるって
言ってるんだ。
そいつも
ちょっと違うな。
さぁ、
早く見せて
みろよ。
お前の
滅びの美学
とやらを...
生きるために、
仕事を
するんだ。
いかがでしょうか?
ああ...
悪くないね。
ここで花屋
やればいいじゃん。
22
もう
決めちまおうよ
YO-KO
ひじっけ
じゃあ俺、
あそこのオープン
カフェにいるから...
ああ、
わかってるよ。
夕方の会議
までには戻る
からさ...うん。
大丈夫だよ、
警備も3人
いるから...
ったく。
心配性だな
草下君は。
あの爆撃で
無傷だった俺が、
簡単に
死ぬ訳が
ない。
そーいや
あいつも...
生きてた
な...
だけど今度は
あいつが逃げ回る
立場だ。
時代は
変わったんだ。
世の中の流れに
迎合してそれを
味方にした奴が
弱肉強食の
頂点に立つって
訳だ。
でも政治ごっこは
そろそろ
終わりにしよう。
目立ちすぎるのも
危険なんだ。
天下とっちまえば
兄貴達ももう
俺を必要としない
だろうし
これあけて。
ちょっと待ってね。
俺はYO-KOと
家庭を持って、
静かに
暮らせれば...
ただ
それだけで
よかったんだ。
どうして今まで
虚勢ばかり張って
たんだ。
親父や兄貴を
見返してやったって
どうにもならない
ってのに!
ああ...
それに
このブレスレット
か.....
チャラ
欲しけりゃやるよ。
俺はもう必要
ないんだ。
これは知らない女が
つけてた安物の
ブレスレットだからな。
本当の形見は
母さんが海へ
捨てちまったんだ。
お前と一緒にね。
俺はこのどうでもいい
プレスレットのために
その女を殺したんだ。
本当だぜ。
え?
許される
訳がねぇよな。
だから死刑に
したけりゃ
するがいいし、
殺したけりゃ
殺しに来れば
いい。
人間の本能的
衝動だからな
そう思うのは
仕方がない。
だけど
忘れないでくれよ。
俺は食物連鎖の
頂点にいるんだ。
シマウマのお前達に
それが出来るのか
って話だ。
俺とYO-KOの
邪魔をする奴は
必ず排除してやる。
コロコロ変わる
法やモラルに意味なんて
感じないし、
力のある奴なら誰だって
俺と同じ事をするハズだ。
俺には
その力があるんだ。
ほら、
マフラーして。
えー、でも
ママ
ジュースが...
これも
人間の本能的
衝動なんだ...
仕方ないだろう。
い...行きましょう。
いいから
早く。
このブレスレット
いらないのかよ...
おい..
何処
行くんだよ。
なんだよ一体。
変な親子だな。
それにしても
YO-KOの奴
遅いな。
おい。
ちょっと様子
見てきてよー
あれ?
警備の奴ら
何処行ったんだ?
スポ
これから
女なんなか
ひとつながら
おいおい..
いつまで
やってんだよ。
会話の内容
なんて、
下らなくて
いいんだよ。
戦争や宗教対立、
宇宙の真理
世界の終焉...
そんな仰々しい話は
実感が持てない。
僕のこの慎ましい
生活と直接の因果
関係を感じない
からね。
むしろ
こうして君と話を
する行為自体に
意味があるんだ。
僕はこの世界の
ほんのわずかな空間と
時間にしか生きていない。
大局から見れば
僕なんて希薄な存在に
過ぎないって事さ。
その中で、同じ場所で
同じ時に世界を共有
出来る人間はほんの
僅かしかいない。
君は僕にとって
触れる事の出来る
確かな存在だって
事。
それはつまり
君自身が
僕の存在証明で、
その根拠なんだ
僕は君を通じて
他の世界と繋がって
いられるし
限定されてるん
だ...
君も僕を通じて
繋がって
いられるんだ。
わかるだろう?
だから僕は、
君と話を
していたいんだ。
フリージア
完
フリージア[第12集]:
初出◯月刊二KKLI2009年2月号〜10月号
抽選で、小学館特製図書カード(1000円ごをさしあげます。○発行日より6か月間有効です。○発表は裏品の発送をもってかえさせていただきます。のはスロードトロローズBAREN
こちらは「松本次郎」ということは、発行者鈴木総一郎○発行所株式会社小学館〒○「AOO」東京都子代
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Pangentanの連載担当者田夢太郎○単行本編集責任平井まみ◯単行本編集皇由夢大郞○単行未デザインセキネシンイチ制作室
○遠本には十分注意しておりますが、透下乱丁末のページの抜け落ちや腹筋の間違いこの場合はお取り替えいたします購入をれた貴店名を明記して「制作局」あてにお
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二〇〇九年二二月五日、初版第二刷発行〔検印廃止