．．．

時間の時間は、

大今日は

．．．

書．．．

＃１

＃２

＃３，，ままごと

最後のひとり

おとなしくない少女

１２７

＃４：小さな進化

それは

はじめ

＃１最後のひとり

球だった

ただの球

ではない

ありとあらゆる

ものの姿を写し

とり変化する

ことができる

私は〝それ〟を

この地に

投げ入れ

観察する

ことにした

それはしばらく

石の姿になって

すごした

やがてこの地に雪が降り始めた

やがて

この地に雪が

降り始めた

暖かくなると

今度はコケを

写しとった

１匹の

レッシオオカミ

が南方から現れ

力尽きる

とー

フッ．．．

それは

オオカミの

姿になった

それは

意識を

獲得した

歩き方を

知らなかった

が

動きが

ニブい

後ろ足から

血が出ている

どうやら再現

したオオカミが

負傷していて

傷口も複製した

らしい

すぐに再現

することが

出来た

初めての

不快感

初めての

痛み

しかしどう

２秒かけて！！

回復

問題はない

それは

歩きはじめた

初めて感じる

風の冷たさや

雪の匂いを

覚えながら

あてもなく

ジョアン！？

やっと

帰って来た！！

よかった

無事で

２ヵ月も

帰らないから

心配してたん

だぞ！

シャラ．．

君が僕のこと

忘れるなんて

ありえない

もんな

あー

安心した

ん

お前

いつもより

大人しいな

そーか

そーか

疲れたか

中に入りな

そこには

知らないもの

が沢山あった

体温が上がる

気持ちよさと

得体の知れない

香り

魅力的な

空間

口がきけるなら

「ずっとここに

いたい」と言って

いるだろう

．．．

火に近付いちゃ

ダメだって

いつも言ってる

だろー

はい

ごはん

？

ほら？

あれ～？

わかった！

気にくわない

んだろ

角鹿のミルク

じゃないから

仕方ないだろ？

最後のは

１年前に

死んだんだ

そろそろ

火が消える

冷える前に

寝ようか

名前も知らぬ

その少年が

“それ”が

出会った

最初のひとり

だった

ポッサ

おはよう

うーさむきむ

さむ

燃やすものが

少なくなって

きたな

あれ～？

そのひとり

以外の人間は

見当たら

なかった

行こう

ジョアン

外にある

たて

建物らしきものは

ほとんど

朽ちていて

数も少ない

雪続きで

ちっとも

乾燥しない

おばさん家の

木はダメダメ

だなあ

人ん家から

拝借しといて

そりゃないだろ

って？

はは

ごめん

わかって

るよ

皆が

帰って来たら

怒られちゃうね

．．．．．

仕方ないだろォ！

こうでもしないと

僕が死んじまうよ

あたり

前だ！

皆が出て

行って５年！

まだ５年だ！

だって．．．

あの向こう

ずっとずつと

向こうなんだぞ

そこには

沢山の人や

食べ物が

あって．．

皆それを

信じて．．

ッ．．．

そこはね

皆が言うには

まるで楽園の

ような場所さ！

魚は沢山いるし

クダモノ？

ってやつが

いっぱいあるん

だって

そこには

僕らよりずっと

賢い人達がいて

毎日幸せに

暮らしてるんだ

いーなー

僕も行き

たかった．．．

覚えてる？

僕しょっちゅう

大人達と出て行こう

としたけど

お前に止められて

失敗したんだよな

足噛まれ

てさ

そしたら皆に

「お前は留守番だ！」

「ばーさん達の面倒

見てろ」って！

ひどいよ

なー

そこを見付けたら

手土産持って

帰って来るって

言ったのに．．

結局

ここに残った

のは

僕が助けて

あげられなかった

おばあさん達と

言ったのに

なあ？

僕ら．．．

リーャランセラ．．

お願い

します

．．．．．

おかえり！

シャラソック・

シャラ

リャラ．．．

ソャラ．．．

シャラソャラ．．．

ジャラソィラ

シャラ．．．

なーんてね！

魚でした

！！

やったー！

久々の大物

だー！！

ほら

お前の

大好物

半身は

干して

と

燃料節約だ

生で喰おう

．．．．．

も

なぜ

食べない？

食べ方を

忘れたの

か？

ほら

こう．．．

口で

もぐもぐ

だ

ホラ

ホラ

なんだ

食べれる

じゃないか

ザッ

ああ

これ

皆の顔だよ

これが

おじさんと

おばさん

いとこの

兄ちゃんと．．．

その子供達．．．

お向かいの

毛玉じいさんも

いるよ

あ

これが隣の

おばさん

似てる

だろ？

何だい

僕の顔は

描かないの

かって？

ここに

人がいたって

わかるようにね

それと

忘れないように

わかった

描くよ

．．．ジョアン

僕もここを

出ようと思う

色んな人に

会って

色んなことを

感じたいんだ

きっと

悪いこともある

だろうけど

それでも

僕は世界を

知りたいんだ

もちろん

君も一緒だ

３３

おじさんが

言うには

真南．．．

僕の家を背に

まっすぐ進む

んだって

が

今は大気で

見えないけど

いずれ大きな

壁みたいに

ヤマが現れる

んだって

その先が

楽園さ

見てよ

ジョアン！

お

海がもう

ほとんど

見えないぞ！

大分進ん

だな！

ここまで

来たの

初めてだよ！

さあ！

暗くなるまで

進むぞー！

う．．

なんだ？

わざと

立てた石

みたいだ

．

こ．．．

これ

メッセージ

だ！

僕みたいな．．．

これから楽園を

目指す人に

向けた．．

この方向へ

進めって

．．．．．！

やった．．．！

安心した．．．！

な

ジョアン！

出てきたかい

があった．．

ああ！

僕も

嬉しいよ！

早く他の

ごはんも

食べたい

なあ

ジョアンは

ヤサイ

食べたこと

ある？

僕は昔食べた

らしいんだけど

全然覚えて

ないんだ

他には

丸くて甘い

クダモノ！

甘いって

どんな感じか

わからないから

おじさんに

聞いたんだけど

よくわかんな

かった

あー

わくわく

する．．．．．

最高に

自由だ．．．

．．．．．．

サ！！

＃〃

雪．．．

降ってきたな

おー今のは

弱音か

ジョアン？

旅は始まった

ばかりなんだ

ぜ

あ！

見て！

木だよ！！

すごいぞ！！

これはヤマに

近付いてる

証拠だ

焚き木用に

少しいただ

こう！！

よし！

再出発！

キュ

へへ

うわー

顔凍る！

！！

やっちゃっ

たー

全部

濡れたー！！

でも

すごい！！

こんな所に

川が！屋っ

魚釣ろう

魚！

今まで

笑っただろ

お前～～～！

うわ．．．

よし！

完了！

大丈夫

大丈夫だって

ただの

擦り傷

おいおい

冗談よせよ

帰らないぞ

僕は

そんな

カッコ悪いこと

できるか

食糧が尽きた

わけでもない

のに

明日も

歩くからな

明後日も

明々後日も

お前が嫌だ

って言っても

歩く

体力は

あるうちに

使うもんだ

それは違うよ

ジョアン

皆が生きてるか

どうかわからない

から進むのを

止めるってのは

僕はもっと

愚かだと

思うよ

このまま帰っても

あの家と一緒に

朽ちるだけだ

そんなの

僕は嫌だ

皆と同じ

場所へ行く！

これくらいしか

僕にはもう

やりたいことが

ないんだ

それに皆が

帰ってこない

のはきっと

その場所が

魅力的だから

魅力的な食べ物

魅力的な人達

それがすごく

楽しくて嬉しくって

幸せすぎるんだ

だから

ガ

．．．．．．

．．．．．．

これは

すごいぞ

ジョアン！

これは

人がいた

痕跡だ！！

見てよ

これ！

これは

ここに皆が

いたって

ことだ！

だから

あの．．．

この先で

間違いない

ってこと．．．！

このまま

ヤマに

行ける！

僕達

ゼッタイに

行ける！

行ける．．．

行ける．．．

かなあ．．．？

ど．．．

教えてよ

．．．．．

．．．どう

思う．．．？

ジョアン

．．．

いつも

みたいに

僕

行けると

思う．．．？

僕に何か

言って．．．

答え

られる

わけない

よな

そう

そう．．．

だよなあ

僕は

僕と

会話をしてた

だけなんだ

から．．．．．．

くそ

くそォ．．．

ぐ．．．

ハッ

ハッ

．．．．．

ごめんよ

ジョアン．．．

そうだ

ね．．．．．

君はずっと

付いてきてくれた

のに．．．

こんな．．．

こんなこと

言って：・

ごめん．．．

ごめんよ

帰ろう

．．．．．

帰ろうか

ジョアン

僕がそう

決めた

君じゃ

ない

僕が

帰りたい

僕は帰り

帰りたい

帰ろう

．．．．．．

ドサ

うあ．．．

ああ．．．

あああ～～～

あああ．．．

ハハハ

何だよ

そのカオ

どーした？

具合でも

悪いのか？

それとも僕を

笑わせようと

しているのか？

わかってる

わかってる

腹減ってん

だろ？

今メシ作って

やるから

よしよし

治ってきてる

うまそうな

匂いでも

するか？

このケガが

治ったら

もう一回

挑戦だからな！！

ジョアン！

おかしー

．．．．．

なぁ．．．

ふふ

ゴリト

６５

ん．．．

いす．．．

ああ．．．

ほら．．．

み

皆が

帰ってきた

ときに．．．

ねてたら

．．．．．．

みっとも

ないだろ．．．？

っ．．．．．．

こだわり．．

ここが．．

かっこ

いい．．．

ジョアン

僕．．．

君に

お願いが

あるんだけど

僕のこと

．．．．．

ずっと

覚えていて

キ

うわーっ

外はやっぱ

風強いなー！

さあこれでまた

楽園目指せる

ぞ！

あれ？

ジョアン！

あれ！

皆も！

。そうか

僕を待ってて

。くれてたんだね。

よかったもう．．．

ひとりじゃない

これで僕は

頑張れる！

見て皆！

向こうに

人がいる！

こんにちは

皆さん！

ここは

どんな所

ですか？

はじめまして

クダモノって

知ってます？

こんにちは

はじめまして

僕のまえ

名前は

“それ”は

にん

人間の姿を

獲得した

かく

獲得には

じょう

条件がある

「刺激」

である

それは更なる

刺激を求めて

歩き出した

これから先

色んな人に

会って

色んなことを

感じるだろう

少年がそう

したかった

ように

一了解で

ニナンナの乙女とっ

かつて我々はこの地に降り立った。

この豊かな大地は多くの魚、穀物、果実をもたらした。

しかしそれは山の神オニグマの富だった。

オニグマは怒り、空腹を満たすため人々を食べ始めた。

そんな勝ニナンナ地方がら乙女が立ち上がった。

乙女はその身を捧げ、オニグマの腹を満たした。

オニグマは満足し、乙女を嫁に迎え入れた。

ヤノメ央、西神伝

．．．

．．．

それは南へ

歩いていた

それは

情報の収集の

為に機能する

その情報を複製

することができる

それは

石・コケ・

オオカミとなり

ガク

今は

人間の形で

歩いている

さらなる

刺激を

求めて

それは．．．

人間たらしめる

ものを

何も持って

いないので

下は

たれ流し

おとなしくな

栄養補給も

ままなら

なかった

その為

すぐ死んだ

だが問題

はない

この物体に

とって死は

ただの状態の

変化である

ここまで

すでに６回

死んだが

再生機能は

すべて正しく

動いてくれた

１回目は復活まで

丸５日かかったが

６回目の頃には

１２時間程度に

なった

この驚異的な

スピードなら

多種多様なものの

獲得が期待できる

だろう

痛みは

成長を

促す

無駄な

死などない

また

死んだ

問題は

ない

グウー

おなかすいて

しにそー

だよーママァ

あらあら

ウサじろう

ったら

かわいそうに

ママが

ごはん作って

あげるわね

できたわ

おたべ！

おいしー！

さすがママ

りょうり

上手だね

アラマー

ありがとう

これで

立派な

オトナだね

ありがとう

おばーちゃん

何を見てる？

マーチ？

ん！

なにも！

そう

見て

これ

なーんだ

ジャン！

生まれた

のね！？

そだ！

ちょうど

子どもがほしいと

思ってたところ

なのよー！！

これで８人かぞくね！

これで

８人がぞく

ね！

６男の

カニ太郎

～～～

あなた！

ありがとうの

ごちそう

たべて！

わあ

おいしそう

だ！

そうだな

やっぱ

お前の

作ったメシは

最高だ

うふ

あたしと

ケッコンして

よかった

でしょ？

メシだぞ

マーチ

パパ！

ママ！

まーた

お姉ちゃんに

遊んでもらって

たのか？

みて！！

カニ太郎！！

新作か

いいね！

いつも

悪いわね

パロナ

ちゃん

いえ

悪いだなんて！

マーチといると

心が落ち着くん

です！

ねえ

ママ！！

マーチは

いつになったら

オトナになれる

のかしら？

また

その質問

か

夜のオネショを

無くしてから

３千回眠った頃

って言ってる

でしょ

まてない

わ！

よし

よし

はやく

大人になって

ママになりたいん

だもの！

しってる！？

となりの

リーちゃんもう

コドモじゃなく

なったって！

おかおの

スミが

とれてたわ！

ほかに

この村で

コドモなの

チビのラーラ

くらいよ！！

どれリサや

どれ

リサや

こんどは

おねーちゃんが

おっぱい

あげよう

やめ

なさい

はずかしい

わ！！

いいことを

教えてやるぞ

マーチ

大人しく

しないと

大人になれない

んだぞ！

大人だけに

なー！

なにそれ

いみわかん

なーい！

この子が

大人になるのが

想像できない

わ

いいじゃないか

来たな

パロナ

ああ．．．

クク．．．

お前は

いつもこっち

だったよな

軽くて

弱いのより

重くて

強いの

あたり前だ

皆

来いよ！

今日も

パロナが

やるぞ！

こいつは

見もの

だぜ

チュン・

．．．．．．

．．．．．．

大丈夫

いつか上手く

なるって

落ち込むなよ

俺らも協力する

からさ

そうだよ

ありがとう

皆．．．．．．！

ねーね！

頑張って

練習しよう！

あそぶ！？

悪い

今日は一日

練習にあてたい

んだ

また

明日な

ん！

わかった！！

しょうがない

のよ、パパは

おしごとで

いそがしいの

えー

でもお

？

ワガママ

ダメ！

なんの

音かしら

ねー

しら

なーい

やっぱ

一緒にあそぼ！

マーチ

どこ

行くの？

実はいい場所

見付けたんだ

今日は

そこで遊ぼう

何を

しているの

ですか

．．．．．．

それは

村の娘

でしょう

集合命令を

聞いていな

かったのですか

行き

なさい

皆さん

喜んで下さい

今年は

幸運にも

この村が選ばれ

ました

ニナンナ地域の

安泰と繁栄を

与えてくれる神

オニグマ様への

感謝の儀式を

この村で行います

そして穢れの無い

少女を１名

オニグマ様へ

捧げます

選出は

伝統の通り

我々ヤノメ人が

行います

今年はこの

３人です

どれ

ふん

ふん

ふん

それでもそうですね。そういうのですから、そんなことを知りませんでしょう

．．．

．．．そういうわけで、それよりもして

ふん

．．．．．

．．．．．．

．．．．．．

ふん

この子だ

おめでとー

マーチ！

ありがとう

ございます！

おめでとう

って？

あなたは

とても名誉な

ことに選ばれ

たのよ

ありがとう

ございます！

何かあった

の？

めいよ？

ごめんなさい

マーチ！！

ど

どーしたの

ママ？

あなたは

死ぬのです

マーチさん

え

オニゲマ様へ

捧げる生贄と

なるのです

にえ．．．

私ヤノメから

参りました

ハヤセと申し

ます

皆の

ために

儀式が

完了するまでの間は

ずっとマーチさんの

世話役を命じられて

います

お父さん

マーチさんから

少し離れて

触れないように

して下さい

その日まで穢れを

寄せ付けない

ようにしなければ

いけないのです

男性は全員

たとえ父親でも

許されないのです

すみません

あの

もし．．

もしきょせっ

拒絶したら

．．．？

はい

別の誰かが

捧げ者になる

だけです

マーチ

死にたくない

んだけど

死ぬって

大人に

なれないって

ことでしょ？

そうですね

だから

死にたくない

んだけど

残念

ですね

なんで

マーチのこと

かってに

決めるのよ！！

そういう

決まりです

は！？

いみわかん

ないし～！！？

ヤダヤダ

ヤダー

死にたくないー！！

なんでマーチだけ

死なないと

いけないのよー！！

なんで

マーチだけ

大人になれない

のよー！！

マーチ！！

・

大人しく．．．

では

儀式の

スケジュールを

伝えます

出発当日の

夕方は宴を

行うとともに

マーチさんが村で

過ごす最後の夜に

なりますので

ここで家族とは

お別れを済まして

下さい

そこから

３日かけて

山を登ります

祭壇に

着いたら

早急に事を

済ませます

私達は

オニグマ様が

来るのを待たずに

そのまま帰り

私と男５人で

十分安全に気を

付けて進むので

お父様お母様は

安心なさって

下さい

１年後に残った

ものがある場合

回収し

ご両親の許へ

還します

祭壇を片付け

マーチさんは

その上で眠って

もらいます

１０９．

以上です

質問は

ありますか

マーチさん

ないわ

．．．．．．

マーチちゃん

これ食べて！

これも！

ありがとう

今回は本当おめでとう！

今回は本当

おめでとう！

自分のことの

ように

うれしいよ！

マーチ

これ作ったの

さいごの日に

つけてね

ラーラ

．．．

ありがとう

ラーラ

がんばるわ

わたし．．

．．．

．．．

．．．．．

あなたのしごと

ってマーチの

トイレを

かんさつする

ことなの？

そうね

にげないように

みてるんだわ

最後の日まで

あなたが

万全の状態で

いられるように

警戒している

のです

あなたには

忠告して

おきますが

マーチさんが逃げたら

かわりに

先ほどあなたに

髪飾りを贈った

ラーラが死にますよ

ラーラが

にげたら？

逃げられない

あの子を

選びます

キリャァアアア

よしよし

よしよし

よし

よし

よくだく

頑張りましたね

マーチさん

ん？

今日まで

大人しく

出来たじゃ

ないですか

立派ですよ

こんな

言い伝えが

あるんです

死んだ先の

世界では

自由が待っている

何でもやれるし

何にでもなれる

そこでは

ここで

なれなかった

大人にだって

なれるんです

？

矢が

あッ．．．！？

マーチ！？

待ちなさ

！！

追え！

逃がすな！！

わ

お

ひゃ

．．．．．．

消えた！？

そっち

捜せ！！

いないぞ！

マーチ！

よくお

捜せ！

．．．

ハア

マー．．．

ごめんなさい

マーチ

大人じく

なれなかった

ゴツッコ！！ッ

く、

．．．？

ト７シ

アッ！

いたぞ！

ッ．．．！？

なに？

これ

え！？

ヒッ

ひゃあ

あああッ！！

待って！

置いてか

ないで！！

あ．．．

Ｉ２５－

なに？

あ．．．

あの．．．

ど？

どこ

いくの？

マーチも

つれていって

．．．！

これを使って

マーチさんの死を

偽装するつもり

でしたか？

やりたい

ことはわかり

ましたが

まるで

ごっこ遊び

でしたね

どう

しました？

マーチは

見付かったの

ですか？

勘違い

しないで

くださいね

お前を罰するのは

私ではなく

あなたがた

ニナンナの人々

です

実は．．．

逃がして

しまって．．．

いや

それが

だから

村に帰って

代わりの子を

そんな恥をかく

前に見付けるん

だよ！！

今スグ

捜し直す

ぞ！！

ダメだ

バケモノが

いる！！

バケモノ？

フえス

思い出し

ちゃった

あの人たち

のこと

大人のくせに

ギャーッて

にげちゃって！

．．．．．．

おもしろ

かったよね！

．．．．．．

あなたって

なん

なの？

だって

さいしょは

ぬけがらさんに

見えたのに

うにょにょー

ってなって

生きかえったよう

に見えたわ！

前にね！

ねーねが

ふんづけたのに

生きてた虫がいて

うわーって

なったの

たしか

あーゆーのって

ふ．．．ふし．．．

ふじみ？

っていうん

でしょ？

ねーねが

おしえて

くれたわ

そういえば

どこから

来たの？

．．．．．

ニナンナじゃない

もんね

ヤノメっぽくもないし

ひょっとして

でんせつのドキ人？

．．．．．．

そーだ

あなた

なまえは？

わたしは

マーチって

いうの！

ねえ！

何かこたえて

よ！！

おしゃべり

できないの！？

なんて

甘そうな

くだもの

そーね

おなかも

すいてきた

ことだし．．

とって

あげる

まかして

木のぼりは

とくいよ

ハイ！

ひゃ！？

え！？

うそでしょ

．．．！！

かわいそうに

．．．．．．

おやに

しつけられ

なかったのね．．．

ほら

こーやって

手でもって

食べるのよ

けど

ええ！？

カバッ

カッカ！！

ンマー

なんて

ひと！

まったく

もう．．．

あーっ！！

ひどいわ！！

マーチの分

なのに！！

・カバッ

んもー！！

だめよ！

マーチの！！

む

～～～！！

むばー

うェっく

ひゃっ

ンッ

んぐ

モギ

ンッ

．．．．．

ンフッ

ふむう

フウ

ん！

フッ

．．．．．

．．．．．．

ん！

この

カッカッ

月日は

．．．．．．

．．．．．

．．．．．．

．．．．．．．

そんなに

食べたかった

の？

いい？

しらない人に

しんせつにして

もらったら

「ありがとう」って

言わないと

だめよ

言える？

ほら

「ありがとう」

って

．．．．．．！

あ

が

あ

が

う

ちょっと！

かってに

どっか行か

ないで！

！

ねるの？

おーい

．．．．．．

ママ！

パパ！

マーチ

もどって

きたよ！！

マーチ！

あれ？

リサは？

クチャン、

ウチャッ．．．

クチャッ！

クチャン

クイャ・

ねーね

．．．？

お前のせいだ

マーチ

お前が逃げた

せいで二人が

生け贄に

うっ

．．．

う

うぃ

ぅう

はっ

ど

どうしたの

付いてきて

もぎ

カ！！

はい

ガツガッ

カバツ

．．．．．．

もう

マーチは

あんたのママ

じゃないんだ

からね

そーだ！

あんたに

なまえつけて

あける！

あんたは

ふじみ

だから

えーと

ふしちゃん

なんて

どうかしら？

ださい

かしら？

あー

ヒマすぎて

寝ちまい

そーだ

じゃあ

ふーちゃん

は？

あいつら

遅えよな

．．．．．．

ホット

やっやっぱっ、

Ｉ５２

ギョギっ、

ん？

？

え？

逃げろ！！

うわあ

ああ

ッ．．．

ぐわ

見付け

ましたよ

マーチ

さん

ぐッ

Ｉ５９

今助けに

行くからな

じゃあママ

行くね

なんちゃって

ありがとう

ありがとう

小さな進化

大抵の動物は

自分がいる環境を

選べない

とりわけ

人間にとって

変化の兆しと

なるのが

よって、その場に

適応するために

自らを変化させる

必要がある

「感情」

なのだ

マーチ！

どこだ？

どこに

行った！？

！

．．．．．

あの．．．

小さい．．．

女の子見ません

でしたか．．．？

髪の長い

．．．

どこへ．．．

さあ

マーチさん

これを食べて

下さい

どこへ！？

なにこれ

へんなあじ

．．．．．．

捧げ者の女の子は

皆これを食べるん

ですよ

全部食べて

下さいね

そういえば

マーチさん

先程一緒にいた

あの人物は

何者ですか？

たびびと

だって

たまたま

あそこに

いたの

ヤノメでも

ニナンナでも

なさそうでしたが

ウ．．．

ウソをつくん

じゃねェッ！

ハヤセ！

あいつが俺らが

見たヤバイ奴

っす！

い．．．

いた！！

この世のモン

じゃないっす

よ！！

皆！！

はあ？

オイみは

見張りは

どうした

この先は

ダメです！！

襲撃されて

一人失いました！！

熊に．．．！

あの体のトゲ

．．．！

きっとオニグマ

様だ．．．！

おい

オニグマ様は

伝説だろ

普通の

熊だったんじゃ

ないのか

あれは

ただの

熊じゃねェ！

．．．．．

仕方ない

迂回して

直接祭壇に

行こう

村に帰り

ましょうよ！！

本気

ですか！？

マーチは大人にならない

マーチはえらんだの

じぶんで

「立派な選択です

マーチさん」

ちゃんと

眠ってます

完了です

帰ろう

今回のは

疲れた

死人が出た

こともヤノメに

報告せねば、

！

なんだ

この音

あれは．．

．．．！！

？

マーチ！

あ．．

お前．．．

．．．ッ！！

待て

いいじゃ

ないか

エサが

二つになる

だけだ

！

起きろ！

しきたり

なんて．．．

かたッ

．．．！

マーチ！！

まっ

守る

必要ない！

自分で

大人になる

ことを選んで

いいんだ！！

行きま

しょう

門を閉めて

ください

．．．！？

ジャリ．．．

．．．．．．

喰われた

．．．．．．

いや．．．

まて

あいつ

まだ．．

何か

しようと

カケッカリフ

なんだ

．．．．．．？

あれは

神の

御業か？

マーチ！

ねーね．．．

なにが

あったの．．．？

聞きなさい

その女の

もくろみ通り

儀式は成功し

どういう

ことか

わかりますね

マーチさんは

死んだことに

してあげます

ここで

二人で死ぬか

生きて

我らの国へ

行くか

決めなさい

マーチ！

行こう

！

生きよう

．．．！

ヤノメに

持ち帰るぞ

全てを

ガキと

皆さま

全て．．．

．．？

わっ

そして

あの

オオカミも

どうしたの

ワンちゃん

マーチ

ダメだ

近付くな！

こいつは

キケンなん

だ！

おなか

すいたの？

あ

カッ

やりがとオ

？巻につづく

ヤノメ国

それでも、

そこは、刺激に溢れる場所

いいじゃあ

生きることを

選び、願う

少女のそばで

それは

変化していく．．．。

次

でも、そうです。皆さんも

ヤノメ国です

吸は“思い！！

できる

してし選択”する

ことができる

第２巻

☆収録されている表現は、作品の執筆年代・執筆された状況を考慮し、

コミックス発売当時のまま掲載しています。

不滅のあなたへ（１）

著

者

発行

発行者発行所

２０１７年１月１日発行（０）

大今良時

◎ＹｏｓｈｉｔｏｋｉＯｉｍａ２０１７

清水保雅

株式会社・講談社

〒１１２－８００１

東京都文京区音羽２１２２