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Instructions:
ハクメイミコチ
樫木祐人
．．．いいじゃないですか？
いいけどいいと言わずれのＷｏｏｄｓｔ．
ｂｙ
Ｔａｋｕｔｅｒ
Ｋａｓｈｉｋｉ
．．．
ハクメイ．ミコチ、
Ｔｗｉｔｔｅｒｄｅｔｉｎｔｅｖｅｏｄｓ
ｂｙＴａｋｕｔｏＫａｓｈｉｋｉ
樫木祐人
目
第９話
第９話「ミミズク・音話」
第１０話
足下の歩き方、その９キャラバン隊「緑尾老」
足下の歩き方、その１０ミコチ・プレゼン・
第１０話、凝り性の染め物は、
．．
．．
第１話
第１話組合の現場
．．．
第１３話
第１話、卵の美容師、
第１話
特別編
特別編＿桑酒の樽
足下の歩きが、るのい、ふたりの男
すみ
大岩・飼い石・
足下の歩き方。その後、石貫豊で一番怖い人
卵°美容師別９日
足下の歩き方、その１３．リモシチェッロの美味しい店
第１話、喫茶店・ブドウパン、
は
足下の歩き方。ＳのＨ、カフェグリマート
あの時、ミミズクと音話
おっ
あるある
これは
ローズマリー
そっちは
どうだー？
ミコチ
大漁
よー！
岩山ハーブは
香りが
良いわね
いや
セイボリーか？
だな
ノシリーも
大漁よお
でも出来れば
早めにここを
離れたいん
だよな
パンにピザ
パスタソースに
ビカタ．．．．．．
ぼーっと
してると
落ちるぞ
この辺
一帯は
オロシ？
凶暴な
ハンターって
話だ
オロシって奴の
縄張りらしい
よく知ら
ないんだが
．．．．．．私達を
食べるの？
どうだか
なー
まあ鳴き声が
聞こえたら
干し肉置いて
逃げりゃいいさ
ど
どんな
鳴き声？
おお
こんな
感じの．．．
なっ
あ
ミコチ！！
おいっ
大丈夫か！？
あいたたた
うおっ！
うおっ！
急に
動くなって
どこが
痛む？
おい
ミコチ！！
とりあえず
寝てろ
それは
大丈夫．．．
応急処置
したら
移動するぞ
いいか？
足
足が
痛い
吐き気や
頭痛は？
背負って
行くけど
最近体重
増えたり
してないか？
うん
．．．．．
あぅ
いたた
近くに
こんな洞窟が
あったんだ
私は前に１度
泊まった事
あるぞ
ああ
たまに
やってる
ひとりキャンプ？
我慢しろ
そうそう
壁のない
緊張感と
開放感が
いいんだよ
でも
今回は
別
ごめんね
あまり
長居はしたく
ないな．．．
いいから
中は結構
広いのねえ
ああ
今日は
ここで
野営するぞ
うん
分かった
．．．．．
痛むか？
まだちょっと
歩けないかな
じゃあ
置いて来た荷物
取ってくるな
ハクメイ
ひとりで
大丈夫？
そりゃ
こっちの
台詞だ
大丈夫
すぐ
戻るよ
よっ
あとは
山菜を少し
集めて
っとと
しょい
積み過ぎか
あぁそれと
枯れ枝と
．．．．．．
オロシ．．．
ぐりっ
．．．．．．
ふっ
あ
う
なんだ
私を
喰えば
なんだよ
満足か？
干し肉
干し肉か
やるから
持ってけ
あ
おかえ
ど
どうしたの
ハクメイ
ミコチ
すまん
干し肉
取られた
ちょっと
怖かったあ
いやそれは
いいけど．．．
何が
あったの？
．．．．．．オロン
だよ
うー
また
会った
えっ
干し肉
あげたら
帰ったよ
大丈夫
だったの？
はあ．．．
それは
いい奴
だったって
事？
だといいん
だけどな．．．
できた
っと
っと
豆の
スープ
うん
ちと
辛いぞ
ま
ハクメイの
料理は
久しぶりねえ
うん
美味しい！
この香りは
セイボリーね
こんな
もんか
温まるわ
煎り豆
持って来てて
良かったよ
ハーブは
たくさん
あるし
これで
しばらくは
篭もれるな
．．．．．
フキノトウや
タラノメも
見つけたから
ハクメイ
もしかして
怖いの？
痛みも随分
引いたし
明日になれば
多分
歩けるよ？
別に．．．
オロシが
襲ってきたと
して
そう
ミコチを
置いて
逃げるのは
嫌だからな
そうだね
食ったら先に
休んでくれ
片付けて
おくから
．．．．．．ねえ
ハクメイ
ん？
さっきの
料理っていつ
覚えたの？
なんで
なんで？
ああ
宿なし
時代だよ
あれは南方の
商人街に寄った
時だったかな
泥棒に全部
盗まれたん
だよ
路銀・食料
全部なくし
ちゃってなあ
うわあ
タダで珍しい物
食わせてくれる
商人がいてな
寝る気
ないな？
夢中になってる
間にそいつの
仲間にやられた
らしい
半日歩いて
気づいたよ
全部石に
なってた
その時は
行き倒れ寸前で
狼たちの
キャラバンに
助けられたんだ
その時食わせて
もらったのが
豆のスープ
まあ
あの頃は色々
食ったよ
旨い物も
不味い物も
いいなあ
発酵食品
なんかは特に
土地柄が出るな
腐ってたり
する
たとえば
どんな．．．
ホウ
私にも
作れる
かしら？
．．．．．ミコチ
ハクメイ
もしもの
時は中に
逃げろよ
一緒に行く
うん
う．．．．．
ゴロッ
もしかして
それ．．．
私達に？
ホウ
．．．．．．
行っちゃった
干し肉の
礼．．．．．
はあ．．．
なのか？
なんか
どっと
疲れた
どう
しよっか
これ
そうだ
「これで夜食
作って
くれないか
そう言う
だろうと
思った
任せて
やっぱり
豆のスープ
だけじゃ全然
物足りないな
作ってる間
また昔話
聞かせてよ
でも美味し
かったよ
じゃあ
とっておきを
牛の群れに
会った時の
話なんて
どうだ？
私牛って
見た事
ないのよね
第９話おわり
●コラムの足下の歩き方、そのあり、キャラバン隊（緑尾毛）
いるが、その目的は不明である。
一度だけ山間の街マキナタ方面へ向かったという記録が残って
尾の先を緑色に染めた隻眼の老雌狼「緑尾老」を隊長として、
商人都市ヤンロの貿易商団体により構成される隊商。ヤンロとの
古都キオウとの間における初の大規模貿易の際に「道中の安全保」
護」及び「両都市間の交流」を目的に結成されたと伝えられる。
とはいえ、当時からの部隊員は緑尾老しか残っておらず、真相
は定かではない。
貿易のない期間は治安部隊としてヤンロに駐在している。荷物
の運搬、旅程の決定、貿易交渉、自衛行為の全てを緑尾老が取り
仕切っており、その交渉力と戦闘力あから一部の者には〝微笑の女〉
傑〟と呼ばれ恐れられている。
袖丈は
長いほうが
いいの？
いや
特に
こだわりは
ないか．．．
下はやっぱり
キュロットが
いいのかな
ごめん
それも
別に．．．
ダーツは
入れたほうが
いい？
ええと
．．．？
いっそ露出
高くして
みるとか
柄は？
う．．．
ハクメイは
どう思う？
ふぁー？
それは
ちょっと．．．
第１０話
第１０話
凝り性ｓ染め物
ブルーベリー
切り分けたぞ
ひと休み
しないか？
私は後で
いいや
先に型紙
描いちゃう
から
あいよ
すまない
ちょっと
助かった
いやいや
しかし
なんだって
急にアタシの
服を．．．．．．
あー
えっと
センに可愛い
服を着せたら
面白そうだって
私が
．．．．．悪いか
アタシには
好みの
服なんて
別に．．．
ねえセン
寒色の生地だと
この辺がいいかと
思うんだけど
あっ
はい！？
こっちが
蓼藍だけで
染めたもので
後者は
ちょっと紫が
強くてね
もう何度か
重ね染め
すると．．．．．
違いが
分からん．．．．．
アタシは
別に
こっちは
ひんあっ
檳榔樹で
重ね染め
してあるわ
いや
どっち
でも．．．
その
なるほど
確かに
どっちも
いまいちわ
左様で．．．
色白なセンには
もっと暗い色が
合うと思うん
だけど．．．
そ
それなら
アタシは
紫っぽい
ほうで．．．
困った
わね
持ってきた布は
どれも色合いが
淡いのよ
今から
染めれば
いいんじゃ
ないか？
えっ．．
それも
そうね
染料は．．．
となると
ブルー
べリー！
でもこれだけで
染めると
鮮やか過ぎる
かなあ
なんか染料
集めて
こようか？
それじゃあ
ツルハミか
矢車附子辺りを
集めてきて
くれる？
よしきた
セン
骨で
荷物運び
手伝って
くれるか？
あ
私は染めの
準備してる
から
ああ
たくさん
取って
きてね
任せとけ
セン！
絶対に
気に入る服
作るから
うん
楽しみに
してて
期待
してる
ツルバミを
探すには
ちと視点が
高いな
骨選
ミスだ
すまない
あと．．．
随分
気を遣わせて
しまって．．．．．．
私は気を
遣った覚えは
ないけどな
そ
よっ
そう
かね．．．
おっ
とっ
落ちない
よう気を
つけて
これが
ツルバミ
要するに
ドングリだ
ドングリの
帽子で
染められ
るのかい？
ああ
殻や帽子
枝なんかで
染めて
ミョウバン
媒染だと
茶色っぽく
鉄媒染で
黒っぽく
なるな
媒染液で
仕上げるんだ
へえ
実験
みたいで
面白いね
ミコチが
夢中になる
理由が少し
分かったよ
やっぱり
センは少し
ズレてるな
今
通り過ぎた
所にたくさん
あったな
ちょっ
急に
立たないで
くれないか
まあこのくらい
集めりゃ
足りるだろ
戻るかい？
そうだ
セン
一旦ジョージの
裏側に回って
くれるか？
できるだけ
静かにな
お
それは
構わないが
やってる
やってる
？
あの状態の
ミコチは
厄介なんだ
飯作って
くれなく
なるし
何度も要望
聞いて
くるし
寝ろって
言っても
寝ないしな
ま
ミコチなりの
愛情表現だ
．．．
ツルバミは
たくさん
あったほうが
より黒く
染められ
るのかい？
甘んじて
着せられて
やってくれ
そうだな
ハクメイ
すまないが
もう少し
手伝って
くれるかね？
アタシは
暗い色が
好きなんだ
重ね染め
するなら
もっとあった
ほうがいいな
おお
．．で
こんなに
たくさん
そうかい
向こうに
まだ
あるぞ
あっ
あの
ミコチ
その
アタシには
服の良し悪しが
よく分からない
のだが．．．
どんな服が
でき上がる
のか
だから
ある
すっごい
たくさん
ある
すごく
楽しみで
もし
手伝える事が
あれば
へ？
私は型紙の
細部を詰める
から
うむっ
ブルーベリーと
ツルバミは
よく潰して
うむっ
お湯は？
沸かした
少し
冷まして
了解
ハクメイ
ブルーベリーの
皮の追加は？
順調に
増えてるぞ
よし
じゃあ
デザイン
固めちゃい
ましょうか
あ
そう
だな．．．
今のところ
こんな
感じよ
．．．．．
あの．．．
ちょっと
注文つけても
いいかな？
大きく印象を
変えないよう
ストールと
キュロットは
残して
あって．．．
もちろん！
．．．
だからー
ここは絶対
こうしたほうが
可愛いって！
いや
しかし
機能性も
重視して．．．
凝り性が
ふたり．．．
おおい
む
それも
そうね．．．．．．
そろそろ
染め始めないと
日が暮れるぞ
このまま
３０分ほど
放置よ
ふむ
しかし
なんと
言うか
思ったより
濁った色を
しているの
だね．．．．．
まあこれは
第１段階
だからね
媒染すると
また色が
変わるわよ
薄紫から
青や紺
大変な
作業だね
まあね
だからこそ
愛着も
湧くわよー
何度も色の
変化を見て
満足いくまで
重ねて染めて
いくの
染め上げた
後も変化は
続くし．．．
ねむい．．．
ははは
なるほど
よしっ
完成！
ど
どうかな？
我ながら
完璧だわ
可憐だ
あっ
ありが
とう
セミフレア
スカートにして
正解だったわね
うむ
『ちょっと
慣れないが．．．
音ランプを
使った
装飾に
絞り染めも
うまく
いったし
大切に
着るよ！
雑に着ても
いいわよ
骨モチーフの
デザインと
そろそろ
飯に
しないか
．．？
これからの
色の変化が
楽しみね
あ
ごめん
ところで
ミコチ
．．．．．．正直な所
アタシは
着飾るのが
苦手だったのだが
存外
楽しいもの
だね
ありがとう
ハクメイ
ミコチ
なんで
着替えて
るんだ
仕方ない
だろう
汚したく
ないのだよ
まあ適当に
着てくれると
嬉しいわ
努力
するよ
箪笥の
肥やしに
ならなきゃ
いいけど
どう
だかな
ふう
．．．．．．？
どうだい
ジョージ
似合ってる
かい？
５１０話おわり
●コラム●「足下の歩き方」その１０．ミコチ・プレゼン
好きにしてくれていいよ．．．！！
「少年っぽい服も一度作ってみたいのよねえ」
「レイ．．．．．．何？」
「うん？」
「あと光沢を抑えた透け素材のレイヤードとか」
「うん」
「原色を沢山使って、タイトな感しにしても可愛いだろうなあ
「でも逆にキリッと濃い色１色でまとめたり」
「そ、そうなのかい？」
「センは色白だから涼」しげな色が似合うよね」
第１番組合の現場
大工組合に
顔出すのは
初めてだよな
ハクメイ
おぉ
でかいな
覚悟しろ
面喰らうぞ
だっ
大丈夫だ
おっす
ちっす
イワシさん
．．．．．．色々
でかい
だろ？
会長副長
おはよう
ございます
あぁ
イワシ
今日も
小さいねぇ
副長が
でけぇんすよ
あれ
でっ
かっ！
あんたは
確か．．．
ん
ハクメイか
！
会長
だからな
同業者の
名前くらい
知ってるさ
そ
どうも
そうか
ナライだ
なんか
用か
ハクメイ
私にも
石垣補修を
手伝わせて
くれ！
だめ
なんで！！
落ちつけ
礼儀なら
イワシも
カテンも
俺も知らん
だろうが
すんません
会長
礼儀
知らずで
ハクメイ
お前何が
できる？
俺は
知ってるよ
なんだって
できるぞ
測量とか
製図とか
裏込めとか
石の選定とか
ふむ
全部
俺で
足りてる
帰れ
じゃあ
飯番でも
弁当
持参だ
足場組み
なら
いらん
道具
管理
各々の上手だ
仕事だ
．．．．．
中通りは
私もいつも
通ってて
綺麗な
石垣が
大好き
だったんだ
じゃあ
悪いな
ほれ
そろそろ
行きますわ
おう
ハクメイ
邪魔した
なあ
ハクメイ
そんなに
気を
落とすなよ
落として
ない
イワシは
これから
石垣に？
ああ
親方！
あん？
道具は
大工の命
無理を
承知で
頼むよ
泥洗いだけ
でもいい
手伝わせて
くれないか
泥洗い
って．．．
お前の使う
道具の数倍
大きいぞ
お前の身長
くらい．．．
知ってる
大丈夫
刃物も
任せろ
お前の
腕は
知ってる
修繕や
研ぎも
任せるぞ
ありがとう
イワシ！
しっぽは
やめろ
短けぇ
「親方」
だな
会長の事は
会長って
呼んでたじゃ
ねえか
ははは
貫禄の差
だな
．．．．．．
やっぱり
酷いな
これでも結構
直ったん
だがなあ
あ
ハクメイ
．．．．．
やっぱり
来たんだ
工事には
手を出さ
ないよ
約束する
カテン
右端に
上げてくれ
うん
よおぉし
お前らぁ
安全！！
迅速！！
丁寧！！
今日も
やるぞおぉ！！
石貫會
はぁ！
仲良し！！！
っし
じゃあ
ちょっくら
行ってくる
すぐ道具
回すから
おぉ
会長の仕事
見て勉強
してな
．．．
言うまでも
ねえか
ん？
ああ
気をつけ
てな
むう
これ
はー
根っこが
しぶてぇわ
洗いと研ぎ
頼む
悪い
この鎌も
頼む
おう
気を
遣うな
手とか
切るなよ
任せとけ
あ
斧の柄も
継ぐぞ
よく
見てんな
．．．
おい
カテン
水糸
取って
くれ
お先っス
お疲れ
さま
また
明日な
おい帰るぞ
ハクメイ
ん
あと
１本．．．
ナライ
ひとりで
帰れる？
俺は
ガキじゃ
ないぞ
副長
いい腕
だけど
砥石の
持ち方
変えたほうが
いいね
鎌の時は
こう
指を
出して
手が
でか過ぎて
わからん
帰んねぇん
すか？
頭は
最後まで
居るもんだ
それに
ひとりで
帰るのは
寂しいだろ
はあ．．．
あ
おかえり
ただい
ばあ
よだれ
この匂いは
なんだ？
たまらん
まず
風呂
つみれと
ゴボウの
味噌汁よー
いただき
ます
汗くさい
どうだった
現場は
正直
入り込む
余地がないな
ふーん
ま
やれる事
やるしか
ないんじゃ
ない？
んー
ほーだな
ごちそう
さま
旨かった
うん
ギシッ
ふわ．．．
なんだ
眠そう
だな
大丈夫
大丈夫
会長は？
会長
大丈夫か
なんだ
ハクメイ
もう
来てるぞ
あの
これ
昨日
作ったん
だが
施工中の
部分に合う
石の大きさと
切り出しの
一覧表で
おい
いつ
作った？
あ
よ
寝不足で
現場に
近付くな
帰って
寝ろ
夜に．．．
今日は
仕事は
無理だな
ハクメイ
っ．．．．．
でも
泥洗い
だけでも
しつこいぞ
危なっか
しくて
任せられ
ねえよ
早く
帰んな
まぁまぁ
イワシ
俺が
水汲んで
くるからさ
そんなに
いじめる
もんじゃ
ないよ
副長
いや
一緒に
やろうか
だめだ
？
会長と
副長は
この現場の
柱じゃないか
私に
構わず
ん
分かったよ
というわけで
すまんイワシ
明日は倍
研ぐからな
あんたの
仕事を
やってくれ
おう
面白い
でしょう
アイツ
ありがとな
また
明日な
うん
かなり
ただい
まーっと
あれ？
ハクメイ？
って
寝てるし
包丁が
全部研いで
ある．．．
？
スカ
安全！
迅速！
丁寧！
仲良し！！
石貫畜は！
さあ
イワシ
どんどん働いて
たくさん仕事を
持ってきてくれ
．．．．．．努力
する
ふむ
お前
こんだけ
デカブツ
研いでりゃな
そりゃ
スゲェな．．．
刃物研ぎ
早くなったな
今なら包丁を
紙みたいに
薄くできるぞ
ハクメイ
あ．．．
会長
頼みたい事が
あるんだが
俺の
ノミだ
研いで
くれるか
．．．は？
いやっ
その
さすがに
それは
なんだ
お前
組合に
来た時
言ってた
だろう
なんでも
できるって
それとも
なにか
俺の
ノミだから
無理
なのか？
すっ
すまん
無理だ
なぜ？
イワシは
私を信じて
大工の命を
預けてくれた
だから
私は
命を懸けて
それを研ぐ
でも
あんたのは
無理だ
．．．．．
ふっ
お前ら
仲良し
だな
まだ
怖い
じゃっ
じゃあ
へ？
明日から
作業着で
来い
参加して
いいんだな
おう
ナライは
優しいねえ
怖いもの
知らずは
信用できない
だけだ
そうだ
ハクメイ
羽織も
作って
もらえよ
お前にも
嫁さん
いただろ
ミコチ
だったか
いや．．．
私は
女だぞ
．．．
ごめん
第１１話おわり
●コラム●「足下の歩き方」そのいうたりの男
かくして大工組合は再興を遂げる。
るった。
と片付けた。激務だったがその堅実な仕事ぶりは揺るぎなく、多くの
くの職人たちと職人見習いたちの魂を揺さぶった。
組合に寄せられた未解決の案件を、ふたりは阿吽の呼吸で次々
のんびりした性格の男は、数十人掛かりで運ぶ量の木材を一度
に運び出した。
鋭い目付きの男は、年季の入った道具を携え卓越した技術を振
形骸化して久しい大工組合に、ふたりの男がやって来た
〜マキナタ大工組合史より一部抜粋〜
よいしょー！！
もう
いっちょー！
よいしょーっ
いけぇ！
どうだ
ハクメイ
もうちょい
だなー
おら
いけぇえ
何して
るんだろう
まあまあ
ああ。大岩を飼い石。
小石垣
カテン
小石垣
ごめんね
ミコチさん
お料理
手伝わせて
あっ
いえいえ
ほら
うちの人
あんなだから
だから食事
くらいは
しっかりとね
詰めに入ると
皆くたびれ
ちゃうのよ
腰入って
ねぇぞー！！
ハクヨ
ねえさん
なんか
つまみ喰い
させて
なる
ほど．．．
ナライが
怒り出す前に
行ったほうが
良いわよぉ
カテン
ちゃん
へぇい
ナライ
飼い石
採って
来たよ
おう
お前
飼い石入れ
やってくれ
るか？
おお
任せろ
おい
ハクメイ
不安定な
石の裏から
場所は
あそこだ
この
石垣の顔
連れて
行くよ
平らな石を
打ち込んで
固定する
作業だよな
一番の
大岩だ
乗って
いいのか
今回だけ
だぞ
なかなか
いい乗り
心地だ
のっし
すぐ
慣れる
ほら
ここだよ
この大きさの
岩は替えが
きかん
しっかり
固定して
くれ
イワシ
手伝って
やって
くれ！
うっす
そんなに
難しい作業
じゃない
気負わず
やれ
会長に
気負うなって
言われると
まあ
頑張れや
おう
余計に
緊張する
よなあ
ぬう
どうだ
ハクメイ
狭い
打ち込むから
押さえてて
くれ
あいよ
イワシ
ちょっと
あん？
どうしたん
だよ？
おーい
副長ー
下に人は
いないな？
また
乗っけて
いいよ
急いで
急いで
？
！
あらら
変な音が
したんだ
やっぱり
崩れかけ
だったか
水はけの
いい場所だし
日も当たる
経年劣化
だろうね．．．
ハクメイ
降りて
来い！
あっ
はいっ
怪我は
ないか？
あぁ
大丈夫
．．．．．俺の
確認不足だ
すまない
いや
別に．．．
小休止に
しよう
．．．．．
汗かいて
水っぽい物
喰って
塩と
油が
足りん
西瓜の種の
塩炒りよ
翼は吐き
出してね
種？
あ
それなら
ハクヨさんが
教えて
くれたの
高たんぱく
高脂質
なんだって
さすが
大工の嫁
あらっ
あらら
ちょっと
そそっかしい
けど
．．．．．．
会長達は
何して
るんだ？
図面と
にらめっこ
してるよ
石垣の顔が
なくなっち
まったんだ
こりゃ作業
中断して
石堀りに
なるかもな
通りの
入口辺りに
でかい岩が
あったよな
ああ
あれは
使えない
のか？
あれは
でか過ぎる
邪魔なん
だがな
硬くて
ノミも
入んねぇ
よし
ふむ
やって
みるか
会長！
どうした
ハクメイ
提案が
ある
あの岩
割れるぞ
．．．
つまり
岩を
割るための
目〟を
割りたい
部分に
焼き目を
つけて
無理やり
作ると？
余分に砕いて
しまわない
ように
長時間の
焼き入れは
どうする？
氷水で急速に
冷やす事で
ヒビを
入れるんだ
最後は会長の
ノミで割る
それも
考えが
ある
西瓜の種を
砕いて松根油に
練り込んで
西形燃料に
するんだ
なるほど
やれるかも
しれんな
だろ？
まだまだ
あります
分かった
道具を
集めよう
待て
ハクメイ
よし
きた！
今度は
本当に
お前は
これを
頼む
ハクメイさん
ハクメイさん
あ
会長
夫人
ありがとう
さっきの
指示間違いで
怖気づいたの
あの人
あれで肝が
小さいから
ハクメイさんの
お陰でやっと
動いたわ
そう．．．．．
へ？
なんですか
そうなのよ
道具には
うるさい人よ
頑張って！
はいっ
ハクメイ
西瓜の種
すり潰したぞ
大丈夫か
お前
松根油も
家にあった分
全部持って
来たよ
研げた
目と腕が
疲れた
よし
やるぞ
粘度は
いい感じ
だな
あとは
焼きの位置
だが．．．
会長達に
任せるしか
ないな
焼きの
位置って
やっぱり
難しいの？
ああ
経験が頼りの
職人仕事だ
あれだけ
大きいと
少しでも
ずれたら
イワシ
火
内部の目は
読めない
からな
うっす
ノミが
あらぬほうに
逃げるんだ
よく燃え
てるな
そうね
中の目なんざ
関係ねえよ
ミ
こんな
感じ
に．．．
おう
良い
仕事だ
感謝する
さあ
一発だ
なんか
さすが
会長！
当然だ
こいつを
積んだら
俺が
飼い石を
入れる
割れたー！！
会長
飼い石は
私が．．．．．
それで
仕舞いだ！
む．．．．．
しかし
あそこは
足場が．．．
でっ
でも．．．
一緒に
やればいい
じゃない
ハクヨ
しかしな
さっき
崩れた
ばかりで．．．
ナライ
ね？
手伝って
くれ
ハクメイ
おう
．．．
奥さん
怖いな
．．．
まあな
いいか
ハクメイ
飼い石は
水平に
打つんだ
おぅよ
打ち込み
過ぎると
余計にぐら
つくからな
了解っ
．．．ここに
あった大岩
その頃には
まだ組合も
なくて
前にも一度
崩れかけた
事があった
あんな
でかい岩が
ぐらついてちゃ
綺麗な
中通りが
台無しだ
ってな
その石じゃ
小せぇな
左のを
試せ
カテンと
ふたりで勝手に
直したんだ
あいよ
大岩が
落ち着くと
通行人も
増えて
いつしか
皆が大岩に
名前を付けて
呼び始めた
周りの
石コロを
貫くが如し
石貫
だがカテンと
ハクヨは
昔の話だ
別の名で
呼んでいた
新しい名を
考えんとな
ナライ岩
なんてな
また
ナライ岩で
そうかね
いいんじゃ
ないか
えー
乾杯！
石垣補修
完了を
祝してー
明日から
ここは
往来だが
今は俺らの
呑み会場だ！
ハクメイ
よぉおおし
お前らああ
今日は
否むぞお！！
号令
かけろ！
石貫會はー！
安全
迅速
丁寧
仲良し！
第１２話おわり
●コラム●「足下の歩き方」その１３．石貫食で一番怖い人
喋ってるのに手際いいなぁ．．．
だけ小さく切ってあげてね」
付きで香りも強そうだし、きつと栄養満点よぉ。あ、もうちょっと
ないでしょ？だからとびっきりこのゴボウを仕入れてきたの。葵
てね。でも今日は皆の前だから、そんな格好悪いところ見せられ
だけど、木の根も土の味も現場で十分だなんて子供みたいな事言っ
べさせてるのよ。体に良いから食べなさいって何度も言ってるん
「ナライはね、ゴボウが苦手でいつもこっそりカテンちゃんに食
第３話
第３話
卵°美容師
．．．．．．
なんだ
ありゃ
卵．．．
家？
いらっ
しゃーい
誰だ！？
ジャダと
申します
あれは私の
住処兼お店
ようこそ
美容室
〝翡翠の卵〟へ
美容師．．．．．
本当か？
信じるも
信じないも
君次第
まあ
面白そう
だし．．．
カットお願い
できるか？
おっ
ほんとに？
今日は休む
つもりだったん
だけど
いいや
おひとり様
ご案内ー
なんだ
そりゃ
ちょっと
片付けるから
待っててね
おお
これは
仕事道具？
そーだよ
髪とか
切るよ
綺麗な
鏡だ
でしょー
私イスで
寝るからさ
毎朝自分の
寝ぼけ顔見て
目を覚ますんだ
そっか．．．．．
ふむ
どうやら
本当に
美容室
みたいだな
君は中々
失礼だねえ
ほいイス
空いた
座って
おお
ここに
住んでるん
だろ
狭くない
のか？
狭いよぉ
なんの
卵？
ダチョウか
なんかじゃ
ない？
なんで転がら
ない．．．
はい
質問
そこまでー
次は私の
番だよ
どんな
感じに
する？
あー
おまかせで
おっ
勇気あるね
君．．．
そうか？
じゃあ
モヒカンね
カミソリ
準備する
すまん
しかし
髪型なあ
うーん
いいと
思うけどなあ
モヒカン
．．．．．．
やっぱり
注文する
モヒカン
いいのに．．．
短く
してくれ
バッサリ
頼むよ
へ？
あんた
みたいに
身軽そう
だし
可愛い
なあって
やだよー
この子は
褒めても
何も
出ないよ
おやおや
いいの？
なんだ
その口調
あらま
はい飴玉
あげる
耳は
出す？
出るじゃ
ないか．．．
ああ
じゃあまず
髪濡らすね
あいよ
思いっきり
やってくれ
栗毛さん
ハクメイな
ハクメイ
いいクセっ毛
だねえ
雨の日は
爆発する
けどな
でも子供
みたいに
細くて
キレイな
赤色だよ
なんか
照れるな
ははは
私も
だよー
いつもは
カット
どうしてんの？
同居人に
切って
貰ってる
サラサラの
黒髪だよ
ほほう
その子は
モヒカン
好きかな？
どうだろな．．．
思ったより
毛量が
多いな
これなら
もう少し
トップを
抑えて．．．
羽っぽい
束を作っても
いいし．．．
でも折角の
クセっ毛だし
毛先を削いで
してもいいな
シャープな印象に
ふふ．．．．．
シャキ
なあ
ジャダ
この仕事は
長いのか？
そうだねえ
お店を
開いたのは
３年前だけど
地元に
いた頃から
ずっと髪弄りは
やってたよ
やっぱりな
仕事始めた
途端
なんか
感じ
変わった
どうりで
ん
ジャダ？
ちょっと
待ってて
やっぱり
モヒカンの
準備する
すまん
やめて
おーい
お嬢さん
終わった
よー
モヒカンが
来るよー
どうよ
ふがっ
おぉー！
いいじゃ
ないか！
でしょ？
本当に
美容師
だったんだな
実は
本当に
美容師なんだ
あ
ポイント
カード
渡しとくね
カード？
はい
今度は
同居人も
連れて来るよ
貯まったら
飴玉あげる
不定休
だから
期待せずに
来てね
そうだ
ジャダ
髪伸びて
なくても
普通にくれた
じゃないか．．．
なに？
また来て
いいか？
ハクメイ
ちょっと
そこどいて
我が家の
秘密を教えて
あげよう
内緒だよ？
．．．
ネジ？
だから
転がらないん
だよ
あぁ
なるほど
いつでも
遊びに
来てね
ネジ
外して
待ってるよ
それは場所が
変わっちゃうん
じゃないか？
ただいまー
うわっ
サッパリ
してる！
ん？
カット？
今日は
休みだよ
卵°美容師＿別？
ええ！？
そこを
なんとか
．．．．．！
ハクメイ
久しぶりー
聞いて
ますの！？
やー
だってさー
ちとこれ
飲んでみ？
酒か？
そー
自家製
リモンチェッロ
なんだけどね
素直な
感想を
求む
酸っぱくて
甘ったるくて
苦くて
不味い
でしょ
凄い手間
かかったのに
さー
やる気
急転直下
だよ．．．
ちょっと
飲ませて
なるほど
失敗の原因が
分かりました
へ？
蒸留酒に
漬け込む
レモンの皮
白い部分も
入れて
ませんか？
そういえ
ば．．．．．
でもお母さんは
白い所が
体に良いって
ちょっと！
それが
苦味の
元です
やる気
がね？
ないの
だよ
それは．．．
そうかも
しれませんけど
カットの件は
まだ片付いて
ませんわ！
くあー！！
まだ材料
あります？
作り方
教えて
あげますよ
えっ
ホント！？
．．．
元気出せ
こうなりゃ
とびきりのを
完成させて
まずは
皮の表面を
洗いましょう
私に任せて
貰いますわ！
あっ
そっちは．．．．．．
滑るよ
じゃあ
裏手の
川で．．．
コンジュー！
次は変わら
皮剥き
できるだけ
薄くね
ふんっ
薄くね？
剥いた皮を
蒸留酒に
泣けます
凄く度数が
高いので
火気巌禁
ですよ
瓶の煮沸は
もういいの？
待て
皮の色が
溶け出したら
サル等で渡して
砂糖を
溶かした水と
合わせて
完成です
どのくらい
待つの？
漬け込みに
１週間
合わせてから
１週間って
ところでしょうか
いっ
いっ
カットに
２週間
待てと？
？
リモン
チェッロが
完成したら
髪を切って
貰えると
思っていた
のでは．．．
泣くのは
およし
なに？
お嬢さん
手伝ってくれた
お礼くらい
させて貰おう
そんな事に
なってたの
．．．．．．
カット
以外で
ほい
できた
鏡見ても
いいよー
おー
可愛い！
本当に
美容師なん
だなあ．．．．．．
何を隠そう
私本当に
美容師
なんだ
アレンジ
だけで
ゴメンね
今日お酒
飲んじゃった
から
ハサミ握れ
ないんだ
あっ
いえ
そんな
お酒が
切れてる時に
また来てよ
２週間
以内に
伺いますわ．．．
今朝食べた
お団子が
硬かったから
今日は
休みだよ
第１３話「おわり
●コラム●一足下の歩き方、その１５リモンチェッロの美味しい店
私のともだなが
《りました。
なくなり次第終了とのことなので、興味のある方はお早めに。
最近、マキナタの酒呑みの間で密かに話題となっているのが、
「翡翠の卵」という店で呑ませてもらえるリモンチェッロ。半野
生のレモンをふんだんに使用したというこの逸品、素朴ながら豊
かな香りと微かに残った苦味が絶妙。しかも殆ど無料での提供と
いうのだから驚きである。ついでにひと癖もふた癖もある店長と
の会話も楽しめる。
〜マキナタ日報「美容室紹介の欄より一部抜粋〜
ハクメイ
クリーム
チーズ取って
スライスした
ブドウパンに
あいよ
それ以上
食べたら
ハクメイの分は
クリーム抜きね
固い事
言うな
クリーム
チーズを
塗って．．．
それ全部
入るか？
大丈夫
できた
ブドウパン
サンドイッチ
バスに
遅れるぞ
少し
急ごう
うん
２０１８喫茶店をブドウパン
茶菓子
持ち寄りの
喫茶店か
楽しみだな
そうだね
あのマスターが
太鼓判
押したんだから
しかし少し
作り過ぎたん
じゃないか？
サンドイッチ
そだね
期待して
いいんじゃ
ないかな
まあ道中
食うから
いいか
全部
食べない
でよ
綺麗な所
だね
ああ
でも．．．
喫茶店
どころか
なんも
ないぞ
．．．
お困り？
ぅうわっ
驚かせて
ゴメンね
水浴び
してたの
あ
ああ
そう．．
私ら
宿無しの
渡りネズミ
あれっしょ
水浴び
はぇ？
なんで
それを
喫茶店
探してるん
でしょ
さっき
バスで
話してた
じゃん
私ら場所
知ってる
からさ
乗せてって
あげるよ
あ
いや
私たちは．．．
歩きだと
遠いから
ね！
．．．．．．じゃあ
お願い
しようかな
うん
任せて！
っとと
しっかり
掴まってて
ねー
乗り心地は
どう？
さっきから
随分と
登ってるけど
本当にこっち
なのか？
確かこの
坂の上に．．．
おしりが
冷たい
えっ
あー
うん
あんまり
見晴らし
良くないな
あれー？
もうひとつ
先の坂の上
だったかな？
そういう
事か
ほんと
かー？
あーでも
お腹
空き過ぎて
これ以上
登れる気が
しないなー
まあいい
けどね．．．
サンドイッチ
おいしいよ
どうも
ねえねえ
珈琲は
専門外よ
あ
そっか
あちるおちる
強いて理由を
挙げるなら
なんで自分で
作れるのに
喫茶店
行くの？
期待感
かな
何に期待
してるの？
味？
んん
ーん
ちょっと違う
かなあ．．．．．
なんとなく
分かった
そう？
忘れられない
ような１杯に
出会うんじゃ
ないかって
そんな
期待ね
お
雨だ
ホントだ
どこかで
雨宿り
する？
ここまでで
いいわ
ありがとう
へ？
もう遅いし
今日は帰る
楽し
かったよ
ふたりで
食べて
これあと
ふたつ
残ってるから
いやいや
それは
受け取れ
ないね
速い！
顔が
冷たい！
しっかり
掴まってて
ねー！！
おう
．．．
痛い！
あと
寒い！
着いた！
まさか
本当に
着くとは．．．
実は私ら
場所知らな
かったんだ
黙ってて
ごめんね
いや．．．
まあ
気づいてた
けどね
いいから
早く入ろうと
熱い珈琲が
飲みたい
あっ
ここって
お茶菓子
持ち寄り
だよね
こんなに
びしょ濡れで
怒られない
かなあ．．．．．
それあと
ふたつ
しか．．．．．
サンドイッチ
なんだから
割れば４つよ
焼いて
食べましょ
おおっ
いい匂いだ
第１４話「おわり
●コラム●「足下の歩き方」そのほうカフェグリマー
グリマーは「あなたの為の喫茶店」です。
お茶菓子をお持ちになってご来店下さい。
おひとりで静かな時間をお過ごし頂くのもよし、
大勢で賑やかな時間をお楽しみ頂くのもよし。
わたしたちは店内でこだわりの豆を焙煎しながら
ネル・フィルターにお湯を落としながら
サイホンのアルコール・ランプに火を灯しながら
蓄音機に載せるレコードを選びながら
あなたのご来店をお待ちしております。
微光の中で、あなたの為の一杯を。
米
「これハイローストかな？「ちょっと酸っぱい」
「私は好きだぞ」
●あとがき●
ハクメイとミコチ
番外編
［メシの巻］
カシキです
みんじゃ２．１ｉｆｅ．Ｐｅｒｓｉｓｔ
私の趣味の
一つに料理が
あります
とは言っても
専門的な知識が
あるわけではなく
このナベの
中身、何？
ごじる
ただ単にメシを
こしらえるのが
好きなだけです
私にとって
原稿中の炊事は
そろそろ
メシ作っかー
さっき
食べたやん
友人にパエリアと
ローストビーフ
〈約１．５ｋｇ〉を
おみまいしたり
気晴らし、休憩
生命維持と
一石三鳥な行為
なのです
根菜の煮物を
寸胴ー杯
作ったりと
それ食っていいよ
いいよ
多くね！？
量はいつも
いいかげんです
ある日
寿司を
握りたい
おお
握りゃ
ええんと
ちゃうん？
やべえ
このアジ
身が少ない
しかも
アジばっか
食いたい
おお
アジばっか屋しば
握れば
ええやん
まじで？
これじゃ
飽きるほどは
食えんなぁ
完成
合計
十二貫
うん
連続で同じ
ネタは
二貫で
充分やな
でも
うまいよ
かっぱ橋で
やっぱれて買った変な皿に乗せた
乗せた
ＴＨＡＮＫＹＯＵ
あれだ
少しだけ
賢く
なりました
獅編桑酒？樽
ドア
うまい！
でしょ？
大樽ひとつに
小樽２０と
瓶４．．．．．．
お疲れ様
ふたりとも
来週から
お店に
並べるわね
よろしく
お願い
します
それに
しても
うん
確かに
なんで
２０樽も多く
造ったの？
今年は桑が
豊作でな
つい
本当にうちで
引き取らなくて
大丈夫？
まあ１年かけて
チビチビ
呑みますよ
モウムリ
過積載
だったか
オモスギ
行きは
下りだった
からねぇ
よし
呑んで
減らそう！
ここで？
たいして
減らせないと
思うけど．．．
援軍を
連れてくるさ
すぐ戻るから
積み荷見てて
くれよ
えぇ？
オシテ
クレルヒト
ヨベバイイ
ね
特別編、おわり
電子版「ビームコミックス
ハクメイとミコチ２巻
著者ノ樫木祐人
２０１４年１月１４日電子版ｖｅｒ．１０発行
発行人青柳昌行
発行・株式会社Ｋ－ＡＤＯＫＡＷＡ
ｂｔｔｐ：／／ｗｗｗｋａｄｏｋａｗａ．ｃｏｊｐ
〒１０２－８１７７東京都千代田区信土見２－１３：３
企画・制作エンターブレイン
装丁内田圭祐（８８２３ＤＥＳＩＣＮ
ｃ２０１４．Ｔａｋｕｔｏ．Ｋａｓｈｉｔｉ
木電子書籍はビームコミックス『ハクメイとミコチ２巻』
（２０１４年１月２４日発行初刷）を元にして制作しております。
『ハクメイとミコチ２巻』初日：第９話〜第１４話「ハルタ」２０１３ＭＡＲＣＨ－ｖｏｌｕｎｅ－
「ハルタ」２０１３ＤＥＣ「ＦＸＴＢＳＥＲ、ｖｏｌｕｍｅ」（）、
足下の歩き方、その９〜その１４．描き下ろし、
特別編「Ｆｅｌｏｗｓ４Ｑ」２０１２．ＡＵＴＵＮＮ『ＱＥＤ＂（一部描き下ろし）。
本書に関するお問い合わせ先
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らんになるリーディングシステムにより、表示の差が認められることがあります。
ＮＨＫＩＮＥ
ＥＯＯＫ
ＷＡＬＫＥＲ