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Instructions:
ミコチやんね〜っ
ハクメイ...ミコチロちゃん!!
Tiny
10mylittlellic.
いや...いやいいじいいわ。わe、Woodsh.
...by
byTakutoYo
10kutoKashiki
ハクメイ.ミコチ、
Twyittericheintewods
byTakuloKashiki
樫木祐人
目
第43話
第四話こし餡:鳥」
第4話
第14話町外れ。診療所
第45話
第45話、雷鳴のお泊り会
第16話・
第11
足下の歩き方、羽頭について
足下の歩きが、帰ってきた先輩。
29
足下の歩きが、海産物トランプ
53
行列の作法
足下の歩きが、炙り餅裔々庵
大穴°山芋
足下の歩き方、落ち葉の兜。
第18話、
第49話
第12回農家・八百屋・
第50話
第3話、司書の喜び
第51話
第1話「弔いの酒」
第2話
第2話「グラスと貯金
いち
蜂蜜館♂物干し
足下の歩きが、コホウ椎茸祭り
足下の歩き方、ページスカドの手配、
5
足下の歩きが、大吟醸「斗潤」
足下の歩き方、Qubぶなめくじの水晶像
特別最後、はくみこのいろいろ
ん?
第43話
ねえ
玄関先に
何これ
羽?
ふむ
封筒も
付いてるな
と
包みが置いて
あったんだけど
宛名はここで
合ってるね
「当選通知書」
「騎鳥便」?
お姉便
いていませんから!!
この場合、当時の内容については、ご
んでんはそこで..いてなんでしょうねえ...という
レコーストレートを使用していた
いやーやれいいじゃなかったのですよ、
だったっ
なお、こし餡と鳥
騎鳥便
最も早く
最も確実で
主な利用者は
役人や経営者
専属契約を
結んだ運び手が
最も高価な
配送手段
山海を跨いで
書類や物品の
配送を行う
一般の利用者は
街にある窓口を通じて
申請をしておき
そういや
申し込んでたな
詳しい事は
これに
載ってるみたいだ
年に数度「行われる
抽選に当たって
ようやく依頼が
可能となる
運試しに...
当たる事
あるんだねえ
ぶ厚い!
色々と準備して
迎えないと
いけないらしい
「鳥の機嫌を損ねると
依頼をお断りする事が
あります」
えぇ...
結構
面倒くさそう
だぞ
どうする?
って
鳥の
気分次第
なの?
何を送りたい
ってわけでも
ないし
当然!
依頼するに
決まってる
だろう
ものすごく
お金もかかる
けど.....
でも本当に
何送ろうかね
地元に
手紙でも
出したら?
だよね
せっかく
だし
まずは
...
運び手となる
鳥の好物を
用意しろって
ふむ
鳥の事は
こっちに
載ってるな
今回来てくれる
鳥の種類は
「チョウゲンボウ」
メスで名前は
...!!クグルキャ
好物は
「こし餡」
果物とか
豆とか?
肉類はここじゃ
難しいけど...
こし餡!
それなら
おいしい店
知ってるし...
いや
「依頼者の
手作りに限る」「ワイン樽に
一杯の用意を」
えーと
だって
和菓子屋さんで
仕込み前の小豆
分けてもらえるかな
わがまま!
急ごう
あぁ
構わないよ
うちは多めに
仕入れてるから
ありがとう
ございます
助かります
しかし急ぎで
こんなに
たくさん
誰が
食うんだい
そういや最近
新しい小豆を
入荷したんだがね
あのぅ
ん?
小粒だが
甘味が強くて
こし餡に
すると
絶品なんだよ
こし餡に
いくらに
なります?
それを
分けてもらう
事って...
いいけど
ちょっと
値は張るよ
太っ腹
だねえ
次が「煙立ちの良い
お香が香木」
お香の
狼煙......
贅沢ねえ
こりゃ
呼び出し用の
狼煙かな
これなんか
良さそうだ
これって煙は
濃いかね?
空の上だと
匂いも重要
なのかもな
香り以外は
知らないよ
あとは
でかいし
「薄紅色の
切り花を
1輪」...
食うの
かな
こし餡と
一緒に?
何に使うん
だろう
これで全部
揃ったよね
次はどう
しろって?
んーと
町はずれの
ネムの木の丘で
待ち合わせ」
空を見上げて
待てってさ
注文が
多いねえ
よし
あとは樽に
蓋をして...
やっと準備
終わった!
手紙も
書けたぞ
もはや何を
しているのか
分からなく
なってきた...
外でこし餡
仕込みに
来たんだろ
お香はもう
焚いていいのかな
夕方って
書いてあるし
いいんじゃ
ないか?
本当にこれで
来るのかねえ
.....
ん?
目立つように
手でも
振ってようか
カチャ・
!
あー
あんたたち
依頼者
ですね
お待たせ
しました
羽頭の
チヒチギです
こんばんは
あなたが
こんばんは
騎烏便の....?
そう
なのです
相棒
クグルキャは
空で待ってます
先に
こし餡とか
羽頭って?
乗り手の
通称
確認しに
きました
こし餡
どこです?
大丈夫です
上等です
お届け物と
料金を下さい
ムカクまで
ですね
これ
料金です
数えます
お待ちを
おお
チヒチギ
って
不思議な
名前だな
そうですね
空で生きる
鳥の言語で
一眉毛のない子」
って意味です
羽頭に
なった日に
名付けて
くれました
相棒が
クグルキャは
こんな風に
花を咥えて
飛ぶのが
好きなのです
特に薄紅色が
お気に入りです
上機嫌で仕事
してくれます
あの
こし餡
積みますね
よっ
あっ
はいっ
あぁ
俺が
運びます
それ以上
近づくと
危ない
おおっ
では
必ず届け
ますので
あーっ
ね
お願い
します...
キュッ
グククッ
な
なに?
キュッ
キュキュ
ギキ
キュグッ
ククク
チッ
キキュ
クキュ...
あー
「こし餡と
お花」
ギュッ
「おいしかったら
また来てあげる」
はぁ
もう
行きますね
「どうも
ありがとう
ですって
こし餡は俺も
いただきます
ご縁が
あれば
またの
ご利用を
騎鳥便
すごいね!
騎鳥便!
な!
あれは
かっこいい!
今あの人
空の上だもんね
飛んでるん
だよ!
羽落ちて
ないかな
本当に鳥と
喋ってたな!
記念に
飾りたい
......!
くれって
頼んでみたら
よかったなー
あっ
ミコチ
あったぞ
羽!
いいなあ!
>43話、おわり
もう1枚
ない?
●コラム●「足下の歩き方、羽頭について、
依頼者との対話、鳥語翻訳、日程の管理等。
羽頭とは、騎鳥便における鳥の乗り手の事である。主な業務は
羽頭になるためには、5歳までに「逆皿」と呼ばれる騎鳥便の
登録される
本拠地へ赴き、雛鳥から選ばれなければならない。選ばれた者は
そのまま逆皿にて特訓を始め、寝食も鳥と共にする。羽頭が鳥の
言語を掲得すると、鳥から名前が与えられ、正式なつがいとして
形に固めて消空していた事に由来する。
「羽頭」の語源は、遥か昔の乗り手たちが頭髪を蝋と油で葵の
ミコチが
入院して
1日が経った
...44話
魚に
あたったらしい
明日には
帰って来れる
そうだ
飯が旨いと聞いて
町外れの診療所を
選ぶあたり
ひとりの家は
久しぶりだ
あちち
今頃ミコチは
そこそこ元気
なんだろう
しょっぱい
ひどく静かに
感じる
静かに休めて
いるだろうか
ピンセットと
綿持ってきて!
ミコチ君が
キョモト君!
どこにあるん
ですか!?
この引き出しの
中です!
第14話田町外れの診療所
えーと
どこだ!?
ありました!
先生!
確か!
キヨモトさん!
書類がっ
うああ
どうぞ
ミコチさん
白湯ですが
どうも
白湯ですか
キヨモトさん
聞きたい事が
あるんですけど
私って
もう
治って
ません?
だめだよ
ミコチ君
ええ
バッチリ
元気です!
じゃあ退院
したいです
トドリ先生
病気を甘く
見ちゃいかん
じゃあ
寝てても
いいですか
気をつけて
お帰りよ
治りかけが
怖いんだよ
動いたほうが
気分も
いいだろう?
はぁい
キヨモト君
これ白湯だよ
僕の先輩が
里帰り中で
人手不足なんです
......正直
ですね
茶葉を
切らし
ました...
そういえば
今日は
コキンさんの
退院日だよね
ご案内
しなくちゃ
です
診断書
持ってきて
了解ですっ
ミコチさん!
倉庫は
こっちです!
はい
なんで並びが
ぐちゃぐちや
なんですか!
先輩にしか
法則性が分から
ないんです!
ちわー
漢方屋
ですがー
キヨモト君
薬のほうを
先に頼む!
すみません
ミコチさん!
はっ
もうそんな
時間!?
待たせると
勝手に帰るぞ
あいつは!
はい!
診断書
お願いします!
はー!?
...いいの
かしら
すぐ彼っ
診断書入れ
先生!
これですね!
一患者がひとりで
こういうの
触ってて...
おお!
思ってたより
早かったね
ありがとう
それだよ!
君は
なかなか
鋭いな
普通だと
思いますよ
先生!
助けて
下さい!
僕じゃ言い値で
いらない物まで
買わされそうです!
来月から
半夏の値段が
上がるそうで
どうして
いいか
分からず
言い淀んで
いるうちに...
芍薬3箱と
蜂蜜を5瓶
そりゃいかん
あとお菓子の
詰め合わせまで
彼はがめつい
からねえ
まとめ買いを
勧められたん
ですが
矢継ぎ早に
買え買えと!
俺も加勢
するよ
ミコチさんは
休んでいて
下さい!
どうも...
はあ...
疲れた顔
してるね
ミコチさん
家で寝てた
ほうがよかった
かも.....
騒がしい
診療所だろ
アケビヤさん
あたしみたく
ここを出る当ての
ない者には
賑やかで
助かるんだ
あ.....
.....
建物は
ボロいけどさ
......らしい
ですね
私も
楽しみです
ミコチさん
ちょっと
いいですか
飯は旨いし
今度は
料理ですか
調理師が
来ないんです!
すみません
お願いします!
寝坊かな!?
何を
作れば?
これが
一覧表です
読み上げ
ますので!
キヨモトさん
料理は
全く
できません!
そっか
あっ
アケビヤさんの
お食事は
香辛料抜きで
お願いします
...あの方
それは
僕からは
ちょっと...
あっ
そっ
診断書もダメ
なんじゃ...
どういった
ご病気で......
これで全部
ですよね
まず最初に
先生に持って
行きます
そうです
よね!
すぐ運ぶん
ですか?
一応毒見
しないと
毒見.....
うーむ
旨いな
こいつは
うん
大丈夫だね
いつものと
負けず劣らず
ですね!
じゃあ
配膳を...
トドリ
先生!
うちの人が
急に倒れてっ
いつもの
食べて
みたかった
先生!
いらっしゃい
ますか!?
はいよ
どう
したの?
すぐに来て
下さい!
なんと!
倒れる直前に
変わった事は?
お酒を呑んで
いて...
特に
何も...
ふむ
量は?
ちょっと
行って来るね!
戻るまで
頼んだよ
はいっ!
休診の札は
出しとくから
お気を
付けて!
私の目を
見て言った...
ふたりで大丈夫
なんでしょうか?
心配ない
ですよ
予約は入って
いませんし
お待ちの
患者さんも
いませんから
配膳が済んだら
食事にしましょう!
お腹空き
ました!
さっき
食べてません
でした?
この後は何を
するんですか?
下膳
ですね
あとは
食器洗いに
洗濯
巡回と
業者対応と
あ...
いつも先輩と
ふたりでやってます
大変
ですね...
先輩がほとんど
ひとりでやっちゃうん
ですけど
先輩.....
先生が
出かける事も
よくあり
ますんで!
急患でも
来ない限りは
なんとか
なりますよ!
ぐっ
うぅ...
先生っ...
折れて
ますね
そう
ですかい
休診のところ
すまんね
これって
やっぱり...
いいん
ですよ
骨がズレては
いないようです
傷の消毒を
して
道具
取ってきます
副木で固定
しましょう!
ミコチさんは
ここにいて
下さい!
階段で
滑ってね
情けねえとこ
見せちまって
はっ
はいっ
痛いです
よね.....
痛っ...
そんな事
ありませんよ!
私だったら
診療所まで
辿り着けるか
どうか
はは...
なんとか
ね.....
お待たせ
しました!
消毒
します!
ありがとう
ミコチさん
代わり
ます
あと
これを
はい?
メモか
ピラッ
さっきの
料理の時
まっすぐな
棒か板を
探して
下さい
間違えて副木を
燃料にして
しまいました
キヨモトォ
オオオ...
長過ぎるし
曲がってる
金属だから
切れない...
弱い
これは
危ない
どうしよう
小さい
ごぼう
どうしよう
外に木を
切りに
行くか!?
アケビヤさん!
んっ
そこの壁
引っぺがして
いいですか!?
ぬうぅぅ
固いっ
どうした
慌てて
アケビヤさん
あたしに
聞かれても
無理しちゃ
......!
まぁいいん
じゃない?
どいて
急ぎなん
だろ?
ふんっ
ほれ取れた
持ってきな
助かります!
これでよし
きつくない
ですか?
若先生
患者さん
ですかな
先生がふたり?
ああ
大丈夫だ
ええ
一応私が
院長です
どれ
私もちょっと
診させて
もらいますよ
あっ
トドリ先生!
患者さんに
不安を与えない
ように
ですか?
まあ...
あとは先生に
任せましょう
ありがとう
ございました
副木も...
どこにあんな
板が?
後で説明
します
助かりました
ミコチさん
退院日
これが
お薬
食後に
飲んでね
お世話に
なりました
こちら
こそ!
きみここで
働かないかい
向いてると
思うなぁ
なんだか
無茶苦茶な
別大ったな
お断り
します
でも
賑やかで
寂しくは
なかったな
アケビヤさんも
あそこなら
楽しく...
ご飯の味も
分からな
かったし...
キヨモトさん
ミコチ
さーん!
アケビヤ
さんから
伝言です
ミコチさん
忘れて
ました!
なん
ですか?
えっと
またね」
「あたしも頑張って
食あたり治すよ」
...食あたり?
はいっ
との事
です!
「ミコチの
いない間」
ミコチさんと
一緒です!
ミコチが
帰ってきた
「羨ましい」
「すごく静か
だったよ
静かにして
おいたほうが
よさそうだ
と言ったら
とだけ
呟いて
布団に
入って
しまった
第44話おわり
●コラム●「足下の歩」きが帰ってきた先輩
「あれっ!?なんだろう?いま気付きました!」
そりゃそうか。ん?、壁板が剥がれてる、これどうしたの?」
「先生と勧誘したんですが断られました」
たと
「...ひとりでキョの補助を?」なんで帰しちゃったの?」
「本当ですよ。患者さんのひとりが手伝ってくれたんです」
「変な見栄張らなくていいから。謝罪行脚の菓子折りも買ってき
「うん、土産話は後でね。積み残りし業務と損害状況を教えて」
「特にないです!」
「お帰りなさい先輩!!里帰りはどうでした?」
ひと雨
きそうだな
第45話
雷鳴®お泊り会
雷って何
取るんだっけ
ん
なんだ
あれ
......
目?
人か?
ヘソ
大丈夫
ですか?
どこか
具合でも...
あれっ?
ジャダさん!?
何してるん
ですか
こんな所で
雷から
隠れてるの
ん?
ここ
詰めようか?
狭いけど
たまに町に
出るとこれだよ
いや...
私達の家に
来ませんか
ここから
近いですし
泊まって
いくといい
えっ
とまっ
えっ?
降って
きたな
急ごう
お邪魔
します...
いらっしゃい
ませ
私ね
友達の家に
入るの初めて
ドキドキ
するよー
大変な事が
起きそう
風呂焚いて
くるな
おぉっ
そうなん
ですか?
凄い!
家っぽい!
がっかり
しないで
下さいね
外の薪を
取ってくるんで
何が?
家ですもの
適当に
寛いでて
下さい
寛げる
かなあ
絨毯の感触が
気持ちいい
本棚の中身が
気になる...
ならんよかもっとはい
はネッタで
椅子にも本が
乗っている...
家に敷いたら
毛だらけに
なるからなぁ
勝手に読んじゃ
だめだよね
どこに
座れば...
これは
ベッドかな
座っても
いいかな
バキッ
.....
割れ.....
お待たせー
ジャ...
なんで
床に...
タ...
なんで
だろう...
ほい
熱いタオル
あのぅ
ありが
とう...
ドォッ
ベッドが
うぉっ
近くに落ちた
やっぱり
泊まっていった
ほうがいいぞ
なんかして
遊ぼう
あ...
うん
花札とか
分かるか?
ババ抜き
くらいしか
知らないよ
うわっ
うそだろ
ジャダ
強いな
全く表情が
読めん
そう?
う
ん
こっちかな
あんたは
分かりやす
過ぎる
やった
上がりー
もうひと
勝負!
さて
風呂先に
入るといい
もう
沸いてるぞ
私はその間に
寝床用意
しとくから
夕食の準備
しょうかしらね
私は後で
いいよ
いやいや
寝るのも
床で...
一緒に
入っちゃえば?
じゃあ
入ろうか
そのくらい
もてなさせて
くれよ
なるほど
それだ
狭いぞ?
どんと来い
だよ
あ~~
これは充分
広いよぉ〜
奥詰めて
くれ
いつもは
風呂どうして
るんだ?
ちゃんとした
お風呂は
いいねぇ
ひとりより
楽しい
ぢょくちょく
銭湯には
行くんだけど
家の中で
タライ使って
体洗ってるよ
え?
なんだったんだ
今までの話...
もの凄く
豪華だね
初めての
お泊り会と
聞いて
でしょ
張り切り
ました!
ありがとう
ミコチ...
もにゅ
この喜びを
どう表したら
いいのやら
もにゅ
食べて
あぁ
楽しい
お泊り会
楽しい!
あれはきっと
見間違い
ベッドの
床板なんて
そうそう
割れないよ
私のお尻辺りの
骨がバキッて
鳴っただけ
そういう事に
しておこう
あふ.....
そろそろ
寝ようか
ジャダ
でも
その
床に布団
敷くから
酒を片すの
手伝ってくれ
ベッド
うんと.....
まだ話し足り
ないんだよ
へっ?
使わ
ないの?
布団を並べて
寝ましょ
ごめん
私
ふたりとも
ベッド壊し
ちゃったんだ
あーこりゃ
確かに
それ私
見事に
折れてるな
ジャダさんが
とどめに
なっちゃった
だけで
元々ほぼ
折れてたの
そう
だったの...
言ってくれりゃ
直したのに
見た所
経年劣化だ
一重さじゃ
ない
なんとなく
言い出し
にくくて...
いいから
早く布団
敷こう!
楽しい
ジャダさん
起きない
ねぇ
スヤスヤ
第45話「おわり
●コラム●「足下の歩」きが、海産物トランプ
アラビの土産物屋には必ずと言うっていいほど置いてある海産物
柄のトランプ。
4種の記号は「雲丹」「二枚貝」「開き」「着貝」。絵札は「錨
「帆」「酒」の3種で、特殊札には「鮫」が描かれている。
商人会が発行する正規品には背面にアラビの町章が印刷され、
模造品は町章の形が微妙に歪んでいる。ハクメイとミコチのトラ
ソプは正規品で、ハクメイが小骨のマスターと勝負した際、10連
敗した記念にマスターから譲り受けた物である。
第三行列の作法
おかえりー
お手洗いも
並んでた?
全然
進んでないね
ただいま
それほど
でも
行列
2歩半
進みました
わよ
ここの
炙り餅って
そんなに
おいしいの?
というかそれを
確かめるために
ファンの人たちが
口を揃えて薦めて
くるんですもの
あの筋
うまいよ
多分ね
それにノブキや
ライカはもう
食べたらしいの
今並んで
ますのよ
炙り餅なら
私作れるよ
気になる
でしょう?
そういう
事じゃ
悔しいじゃ
ない!
味噌仕立ての
やつでしょ?
ないの!
あの店の
炙り餅が
食べたいと
思ったら
いくらミコチの
作る炙り餅が
おいしくても
モヤモヤは
晴れませんのよ!
なるほど
あの店のを
食べないと
意味がないの
確かに...
分かって
くれた?
でも
こんなに
並ぶなんてね
気軽に誘って
しまって
ごめんなさい
てっきり
コンジュは
並ぶのが
好きなのかと
思ってた
予想外
でしたわ...
それは別に
構わないけど
並ぶのは
嫌いよっ!
ねえ
コンジュ
お腹
空いた
朝から
ずっといて
何か食べ物
買って来ようか
炙り餅なんて
小さい物だし
入るって
もうお昼
だものね
目当ての前に
お腹満たして
どうするの
入る入らないの
問題じゃなくて
第一この辺り
住宅や工場
ばかりじゃない
料理の持ち帰り
できるような
お店なんて
あるのかしら
意外とあるよ
例えば
2本先の通りの
バーとか
小腹を満たすのに
お酒のつまみって
バー!?
どうかと
思いますわよ
そこの
売りは
ひとくち
パイ包み
でね
具は戻した
干し筍と
干し鮭
ソースは
バターの効いた
ベシャメルで
さっきも
言ったでしょ!
あら
魅力的
隠し味に
甘唐辛子が
こんなに長い間
並んでますのよ!?
待って
食べたく
なるから
やめて!
少しでも
食べちゃ
だめなの?
感動が減ったら
もったいないじゃ
ないの!
その通り!
ここは
我慢だよ
よりおいしく
食べるための
試練なのさ
そうそう
.....やっぱり皆
並ぶの
好きなんじゃ?
違うってば
ほら
だいぶ
近づいたね
はあ
白味噌に黒糖
みりん.....
列が動き
ますわよ
うん
いい匂いが
強くなって
きましたわ
分析は
後にして?
ごめん
普段あんまり
並はないから
作法が...
気をつけて
頂戴
もうすぐなん
だから...
あらかじめ
仕込んでいた分が
終わってしまった
ので
お並びの方は
今しばらく
お待ちを!
......
甘酒くらい
なら.....
がっ
我慢ですわ!
朝ご飯
多めに食べて
くるんだった
私なんて
朝は抜いて
きましたのよ...
次お待ちの
方ー!
おふたり?
はいっ
奥とうぞー!
こちら
空いてる所に
座って
...そりギリギリ
耐え抜いた
はいお茶と
お品書き!
どれ頼む?
色々あるよ
普通のに
くるみ味噌
砂糖醤油
全部
いける
よね!
偉いわよ
ミコチ.....
どうも
困ったわね
全部かしら
すみません
注文を
そのために
我慢した
ようなもの
ですわ
はいはい
ああそうだ
お客さん
今日は
混んでるから
ひとり1皿までで
お願いしますね
あっ
じゃあ
普通のを
ふたつ...
足りる
かな
そう
ですか
お餅だから!
食べごたえ
ありますわよ!
奥のほう少し
詰めて座って
下さい!
白味噌ね
4人
入れますかー
食べたら
出て!
多分
大盛況
だね
くるみの
お客様ー!
焼けた分
早く持って
行って!
そちら置いた
ままで大丈夫です
期待が高まり
ますわ...
炙り餅
ふたつ
お待たせ
しました
ちょっと
少なめ
だね
さっそく食べて
みましょ!
うん
きなこほ
絞り込んで
つのかな
うん!
こういう
感じか!
素朴で
飽きない味
ですわね
...
並んで
食べる
ほど......?
どうしたの
コンジュ
感動で言葉も
出ない?
ええもう
本当にそう!
我慢の甲斐も
あって今は
とても
晴れ晴れとした
気分ですわ!
確かにこれは
おいしいわ
人気なのも
納得だわ
でももう
ちょっと
量が欲し
かったなあ
味噌の隠し味が
分かりそうで
分からない...
ゴマでも
ないし
いいの?
でっ
でしょっ!
朝食べて
ないんでしょ
私の分も
食べて構いま
せんわよ
.....気に
しないで
居心地は
いまいち
だったね
ねえ
そうね.....
コンジュ
んっ?
なあに?
炙り餅なら
私も作れるって
言ったけど
想像してた味と
全然違ったわ
コンジュの
言ってた通り
.....それは
何より
あれ訂正
させて
あの炙り餅は
あの店で食べなきゃ
意味がないのね!
ごめんなさい
ミコチ
結局隠し味
分からな
かったなあ
今日は無理に
付き合わせて
なんで
謝るの?
私はあの
炙り餅...
あんなに長く
並ぶほどでは
なかったかなって...
まあ
ああ
我慢してまで
食べる物かと
聞かれると
疑問だけど
うん...
どんな味か
知れただけで
充分よ
それに
並ぶのが
楽しかった
から
.そう
ひとくち
パイ包み
いいんじゃ
ない?
かしらね
食べに
行きません
こと?
もちろん!
第46話「おわり
●コラム●・足下のボネガ・炙り餅義々席
ている。
なって人伝える為に思い出した者にひとつにわかり、
質素で落ち着きのある店内。は倉庫を改装したものだが、最近に
とて自分用に作っていたものを再現しているという。
ばしく口当たりの柔らかい、長寿商品。初代店主が余ったモチ米
とした飲食店に商売替えをした。看板商品の炙り餅は、素朴で香
タ開拓以前から代々続く米間屋だったたが、8年前より餅類を中心
マキナタ市街の南東はずれにた店を構える和菓子屋。元はマキナ
それは、大穴と山芋
あっ
この穴に
落ちて
深くて
暗くて
ここで
私はひとり
どのくらいの
時間が経ったの
だろうか
大声で助けを
呼ぼうにも
山奥ときてる
あ
あ
あ
あ
骨に
なるのか
うお
あっ
あ
だっ
プハッ
死ぬかと
思った!
溺れる!
落ち着いて
ハクメイ
そんなに
深くない!
おぼっ
セン?
あれ?
ええっ!?
どうして
こんな所に?
はっ
うっ
うえぇえ...
どうした!?
すまない
取り乱して
しまった
私たちが
いた所で
状況はあんまり
変わらない
けどな
ひとりで
心細かった
よね.....
結構広そう
だけど
ホッと
して...
動くのが
怖くて...
すまない
うむ.....
奥はもう
調べたかい
地質に
ムラがあって
少し先も
見えない
登るのは
無理だな
いや
まだだ
となると
火を焚いて
煙を立てつつ
食料と寝床を
確保しなきゃね
無理して
動くより
よほどいいさ
救助を
待つしか
ないか
そういう
事だ
まずは
干して
燃料に
するんだ
私は乾いた
葉屑を
集めとくね
火口が
いるでしょ
頼んだ
水に沈んだ
枯れ葉を
集めるか
手伝うよ
濁って
見にくいな
ぷはっ
私は
潜れないから
ミコチと役割
逆だったんじゃ?
手探りのほうが
手っ取り
早いかも...
どっちみち
手探りだけどな
そう.....
だなあ
結構
集まったな
あれ?
ミコチ
は...
こっち
こっちー
いい物
見つけたよ
来て来て!
よっ
引っ張ろうか
よく入って
行ったな
おお!
キノコ!
これ不味いん
だよなあ
えっ
毒はないけど
味もないのよ
ベッド
代わりさ
食料は
芋を探す
しかも
大きいでしょ
んで
よそ見してて
穴に落ちた
センは
どうして?
地上で
山芋の葉っぱ
見つけてね
覗き込ん
でて
滑り落ち
たんだ
なるほど
ん.....
人目に
つかない
穴だから
......骨とか
あったり
しないかと
何か探して
たのか?
ああ.....
...うん
それじゃ
芋堀りに
行こうか
うむ
私はもう少し
火口を
集めるよ
だめだ
ハクメイ
土が堅くて
歯が立たないの
だが...
その石
ちょっと
貸してみな
全然
掘れない
これ?
さっき拾った
木の根と枝で
こう
挟んで......
できた
簡単な
石斧だ
これで多少
掘りやすいたろ
ありがとう
でだな
土をよーく
見てみろ
色や質感に
ムラがある
だろう?
すごいな
君は...
ふかふか?
む?
しばらく見て
覚えるといい
柔らかい所は
ふかふか
してるんだよ
セン
まぁすぐには
分からんよな
近過ぎて
やり辛い
あっ
ごめん
うむ
......
当たりだ
おっ
ほら
おお
掘り出すの
手伝ってくれ
あんまり
傷つけない
ようにな
分かった
そういうのは
割と得意だ
でかいな
こりゃ
あと
もう
ちょっとで
......
よし折れた
そっち
持って!
ねるる
すっ
掘り出せ
るのかい
これ
すべるっ
採れたぞ
ミコチー
そっちは
どうだい
うん
色々
集めたよ
火も
起きたし
あら立派な
山芋!
ミコチも
こういう事に
慣れてるんだな
いつの
間にかねえ
さてセン
使えそうな石や
植物の選定を
してたところ
まだそれほど
減っては
いないよ
じゃあ
腹具合は
どんな感じだ?
芋を食う
前に...
奥のほうを
見に行こう
腹がふくれる
前のほうが
動きやすいからな
確かに
私たちの
カブトも
作ってよ
3人で
探索だ
ゆっくり!
ゆっくりね
足場が
悪いなあ
そこに右足
乗っけて
本当にここ
通れるの?
上がらない...
多分
大丈夫だ!
狭いな.....
殆ど
何も見えん
モグラに
なった
気分だ
道はここまで
みたいだね
えっ?
ちょっ.....
もうちょっと
だけ先を...
ハクメイ!
今時穴暮らしの
モグラは少数派
でしょ
おあ?
目の前!
また穴!
うおっ!?
ありがとう
助かった!
底が
見えない...
今ので
腰が抜けた
戻って芋を
食おう
はいセン
滑るから
皮のほう
持ってね
いやー
びっくり
したなあ
おぉこれ
いい芋だな
醤油
せめて塩が
あれば...
ああ
あーもう
調理したい!
すごい
粘り気
だね
持って
帰れないかね
1日に2回も
落ちる所
だったね
味が濃い
......
ふたりとも
たくま
しいな
ひとりで
泣いてた
自分が
ひとりだったら
私も泣いてたよ
?
そういえば
さっき助けて
くれた時
よく穴に
気が付いた
よな
恥ずかしく
なってくる
いや普通に
これだけ
暗けりゃ
気も減入るさ
もしかして
セン
なら話は
別じゃないか
ずっと
見えてた
から...
ものすごく
目がいいのか?
夜目は利く
ほうだよ
今も全部
見えてる
下から案内
してくれ!
下から?
ふっ
次
ふうっ
右上
違う
その石じゃ
ない!
灰色の石を
落として
あいよっ
もっと
濃い灰色の
やつだよ!
その辺り
ふかふかした
土みたいだ
どれ!?
一旦
休もう
あいよっ
その先
砂利っぽいから
崩さないように
注意して!
ああ
了解
ふぅ...
すごいね
セン
見える事は
見えるのだが
大丈夫
落ちたって
服が濡れる
だけさ
私もう
ハクメイも
見えないよ
次は...
緊張
するよ...
センの目が
いつもと
感じ違う!
干すの
結構大変
だったのよ!
あれっ
可愛い!
むう
見たい
見たい
見れない!
よっ
ほっ
だいぶ
上まで...
...
あと
少しだ
ハクメイ
ん.....?
うあっ?
雨
だ
少し戻って
なんで......
ハクメイ!
大丈夫!?
溺っ
おぼえっ
まさか雨
とはなぁ
やむのを
待とう
山芋
食いながら
少し
気づくのが
遅れた...
せめて塩が
ほしい.....
おーい!
大丈夫か
あんたら
ええ!?
山奥から煙が
立ってるから
人手を集めて
来るから
何か
今すぐ
何事かと
思ってな
塩ー!!
もうしばらく
待っててくれ
欲しい物は
あるか?
すまん
持ってない
第47話「おわり
横
●コラム●「足下の歩き方、落ち葉の兜。
「センのはこれ、てっぺんがいい感じに尖ったぞ」
「あ、ありがとう」
「私のはなんだか頭巾っぽいね」
「...なんでわざわざ違う形に?」
一葉脈がきれいだったからな、前に来るようにしてみた」
「そのほうが格好いいだろう!」
第48話
蜂蜜館?物干し
第48話
そういえば、
色柄物
すすぐから
集めろー
こっち石鹸
貸して!
後ろ
通るよっ
大部屋の
シーツどこ
いった?
ハクメイ!
ミコチ!
この追加分で
おしまいですわ!
まだ
あったの!?
溜め込み
過ぎだ
ごめん
なさい...
舞台衣装と
風呂敷!
久々の
雲ひとつない
洗濯日和
久々に雲ひとつ
ないから
「遊びに」
来たの!
まあ蜂蜜館の
洗濯場が見れて
面白いけどな
おっしゃる
通りです
......
ふたりが
来てくれて
本当に助かり
ましたわ
こんなに
大量に
住人共用の
干し場が
あるんですよ
へえ
どこに
干すんだ
うわあ
出遅れた
か.....!
全部
埋まってる!
ありゃー
ずっと天気
悪かった
もんねえ
どこか他の
干し場は?
木層は
どうだろう
石層西の
階段脇とか
洗濯屋に
先越されてるって
作ったほうが
早いんじゃ
ないか
物干し場
今から?
すぐ
済むさ
生乾きに
なっちゃい
ますわよ
あの辺りの
窓と窓の間に
縄を張れば
いい
ああ!
ほら
なるほど
それなら!
片方は無人
だったはずだ
あっちの部屋主に
頼みに行こうぜ
......別に
構わねえけど
お邪魔
しまーす
おう
布団
踏むなよー
ギュ
後で酒でも
奢ってくれよ
ギュウ
窓開けるぞ
押すなよ
痛え!
どうやって
向こうに縄を
渡す気だ?
うーん
これ布団
避けるの
無理だって!
投げるには
遠いなあ
.....
壁を
登るか?
いいもんが
あるぜ?
何これ
投石器
なんで
こんな物を
レンガに
縄を括って
飛ばすといい
昔向こうに
住んでた奴と
喧嘩しててなあ
...本当に?
本当
今は空き家だけど
照準は、あの部屋に
合わせてあっから
じゃあ
そのまま
撃っちまって
大丈夫だぜ
よし
撃て!
撃つぞ!!
壁に穴が
空いたが
縄の重みで
弾道が
ズレたかあ
まあ届いたし
問題ねえだろ
確保
しましたわー
あいよ
縛って
輪っかを
作るぞー
お
おう...
こんな
もんかねー
そうねー
まだまだ
あるよ
どこかいい場所
知らないか?
んー
洗濯物
また場所
探しだな
確かに
いい場所
竹層の自分はとも
酒場通りとか
いいんじゃね
一縄を張る所も
あるし」
一日当たりや
風通しも
申し分ない」
なんだ
けど...
物干し?
ここで?
煤けた
溜まり場だなあ
移動してもらう
わけには
いかんかわ
ふははっ
いい場所は
早い者勝ち
だぜ
正気かよ
それ何
食べてるの?
唐辛子の
酢漬けと
チーズ
乾く頃には
煙草の燻製に
なってるよ
やだよ
ふむ
唐辛子は
乱切りに
呑み屋の
残り物さ
そのままも
いいけど
私なら
ひと手間
加えるかな
チーズは
すり下ろして
一緒にガレットの
具にしたら
おいしそうね
それはナッツに
ドライオレンジ?
オレンジの
リキュールも
あるじゃない
刻んだナッツと
オレンジの
ガレットなら
チーズは
ゴロッと
大きめで
ミコチ
食べたくて
辛い
甘く煮詰めた
リキュールの
ソースをかければ
これはもう...
後で
作ってあげる
洗濯物が
干し終わったら
何人分でも!
また
タ方に
ここで?
うん
あっ
乾いたの
取り込んで
からね
結構
干せたな!
おぉい
そうだね
シーツ
洗い終わった
ぞー!
さっき見たら
中央広場が
空いてたぜ
まだまだ
あるけどね
行こう
行こう!
ほらね
えっ
そうなの?
どうした
朝から
なんで誰も
使わないん
だろうな
む?
皆して
ゾロゾロと
なるほど
まあ
干すだけ
なら
できるだけ
物を壊さん
ようにな
はーい
ここは
相変わらず
賑やかですね
好きに
するといい
干し場
増やしたほうが
いいんじゃ
ないか?
何をしてる
貴様らぁ!!
ええ
今日は
平穏なほう
ですよ
えっ
そうですね
住人も勝手に
増えて
ますし...
ここダメ
ですか?
まったく
先代の像を
なんだと思って
おるんだっ
ほらこれに
干せそうな場所を
書いたから
よそへ
行け!
はーい
ねー
丸くなった
よなあ
館守
はい
おっ
よっと
こりゃあ
取り込みが
大変そうだな
バP
最初の
干し場が
見えるよ
風が強いな
今にも
飛んじゃい
そうだねえ
誰かのドレスが
飛んだぞー!!
おー
本当だ
えっ
あぁああ
私の!
私の!!
追いかけ
るよっ!
よく
飛ぶなあ!
誰かあ
おぁあぁ!!
なに感心
してますの!?
あの服っ
捕まえて!
はっ
うおっ
ぐっ
あぁあっ
そっち
行っちゃ
だめえっ!!
ナイス
キャッチ
旋毛丸!
熱っ
パチッ
ありがとう
助かり
ましたわ!
あっつっ
いや
礼には
及ばねぇが
うっ
うっ
炭運んでた
からよ
勘弁な
ぐぅ...
炭になる
よりは...
ふうっ
やっと
終わった!
壮観だな
......既に
乾いた分は
どうする?
端から
取り込む?
私はもう
1日分の
体力を使い切り
ましたわ.....
干したままで
大丈夫でしょ
明日もきっと
晴れますわよ
あっガレット
作らなきゃ
手伝って
コンジュ!
はぁい...
そうだね...
第48話「おわ
ありがと、農家・八百屋
コボウ茸園って
ところの椎茸が
欲しいんだけど
仕入れられない?
市場に全然
出回らなくて
おお
任せとけ
茸くらい
楽勝だぜ!
八百屋にゃ
売らねえ
って...
1個も!?
そうだ
帰って
くれ!
手前らいっつも
適当に買い付けちゃ
腐らせやがって
耳が
痛ぇな
ウチの茸にゃ
指一本触れ
させねえぞ
腕の立つ
料理人に直接
売るんだ!
...なあ
コボウさん
んん?
聞き覚え
あるような
店とかは出して
ないんだけど...
ミコチって
料理人
ああ知ってる
知ってる
かい?
夢品商店
お抱えの!
そうそう!
あのミコチに
料理されるん
だったら
文句は
ねえよな?
じゃあ
安心して
それはまあ
そうだが
俺に
売ってくれ
ミコチが
唯一
契約してる
取引先はさ
何を
隠そう
この
ミキ八百屋
なんだぜ?
そっ
そりゃ
本当か!?
唯一.....?
本当だっての
ほら契約書!
知らねぇ
けどさ...
分かった!
えー
そんだけかい
この値段で
出せるのはな
上々じゃ
ねぇのか
5個だけ
売ってやるよ
この
巡り合わせは
運命だぜ
今期は特に
出来がいいんだ
流れは
来てんだ
いや
あの色艶
見てみろよ
5個程度じゃ
満足できねえ
もうひと押し
するしかねぇだろ
じゃあ5個
用意
するぜ
ああ
しかし俺が
言うのも変だが
あんた
運がいいよ
んっ
んんっ
ミコチは確かに
素人だけど
前回の
屋台祭りで
あん?
そいつがもう
売れに売れて
ありゃ本当に
いい料理人
なんだぜ
な!
木苺のジャムを
作ったんだがね
木苺農家の
納屋がふたつも
建っちまってさ
そんなに!?
すげぇな!
...そう
だったかな
あんたの
育てた茸も
夢のある
話だが...
きっと評判に
なるんだろう
なあ
でも茸
だよ?
色も
茶色いし
ジャムと
比べたら
地味だし......
あんた蜂蜜館は
知ってるかい
俺の住んでる
所なんだけど
あそこの
住人同士が
内紛を起こした
事があってね
自分らの根城の
中で暴れたのか
あぁあの
無法地帯の
バカじゃ
ねぇのか
誘拐するわ
橋落とすわ
収拾がつかなく
なっちまって
本当いい迷惑
だったよ
その騒動を
収めたもの
なんだと
思う.....?
ミコチの
料理さ!
だろうな!
まさか
話の流れ
からして...
しかも茸の
オイル煮だ!
やっぱり!
なぁ
専属の研ぎ師が
いるって噂も
本当なのか!?
元は流浪の
職人で
えっ
赤髪の男って
聞いたんだが
男?
あぁ
あいつか?
いるいる
一緒に
住んでる
あと食器も
全部特注!
はーっ
こだわり!
うん!
ここまで
聞かされちゃ
俺も引けねぇ
今採れる
量の半分
持って
いきやがれ!
そうと決まれば
収穫だな!
手伝うぜっ
.....ミキ
罪悪感は?
よし
きた!
ない!
なぁ
コボウさん
......
あんた
本当に
ユナカ...
ん?
半分で
いいのか?
?
俺ならここは
思い切って
全部!
.......
確かに!
俺も男だ
って言う
けどなあ
全部くれて
やらぁ!
ユナカも
手伝ってくれ!
量も質も
完璧だけど
もちろん
だ
やだよ
本当にこんな
安くていいの?
旨い料理を
作ってくれ...
?
うん
第49話おわり
●コラム●「足下の歩」き方、コボウ椎茸祭り
きが足を運んだ。
者は大満足。完売店が続出し、盛況のうちに幕を閉じた。
滅多に一般販売される事がない「コボウ椎茸」の香味に、来場
今、保存食の即売会等が実施され、マキナタ内外から多くの茸好
ボウ茸園の椎茸を使った多彩な料理屋台の出店や調理方法の講習
先日、夢品商店の主催で「コボウ椎茸祭り」が開催された。コ
〜マキナタ日報二月五日より一部抜粋〜
ほら
持ってきたよ
「仕立て屋の手記」
シリーズ
でも本当に
よろしいん
ですか?
何
言ってんのよ
君が何度も
頼みに来たん
じゃん
ちゃんと全巻
揃ってるぜ
ありがとう
ございます!
こんなに
貴重な本をお譲り
いただいて...
俺の手元に
あってももう
読まないしな
本は読まれて
こそでしょ?
第3話司書の喜び
では
こちら稀少本棚に
置かせて
いただきますね
閲覧及び
貸し出しに制限を
かけますので...
ああ
......古い
本だし
すぐダメに
なっちゃうの
かねえ
確かに
いつかは
読めなくなる
でしょうけど
できる限り
長く読めるよう
努めますよ
修繕は
任せて下さい
私は本の
専門家ですから
そりゃ
そうだ
あとは
頼んだぜ
司書さん
そろそろ
開館だろ
はい!
その辺で
本読んでて
いいかい
もちろん
マキナタロキ
おはよう
ここいます
返却手続きを
頼む
代理だが
大丈夫か?
おや?
この本は...
はい
確認しますね
ミマリさんの
お姉さん
でしたか
シナトだ
いつも妹が
長居して
すまんね
この本は
勉強のお役に
立ちました
かね?
...
家庭料理2
さあな
寝ずに
読んじゃあ
いたがな
あいつは根を
詰め過ぎるんだ
次来た時には
貸し出す数を
減らしといて
くれねえか
了解です
まあ
しかし
どの本も
なかなかに
実践的だった
あなたも全部
読まれてるん
ですか!
ああ
そのうち身に
つくだろうよ
このクマが
見えねえか
おふたりとも
本がお好き
なんですね
私はあると
読んじまう
だけだよ
今度本持って
お店に伺っても
いいですか?
はぁっ!!!
...
汚れるから
置いてこい
司書さん
本探しを手伝って
ほしいんですけど
あっ
はい
薬草酒作りの
資料とか
ありませんかね
ふむ
シュンカさん
どんな本を
お探しで?
私はあっち
探してみるね
お酒関連と
薬局の文献を
探ってみましょうか
うん
その本
面白いですよ
ちょっと
難解ですけど
歌の教本
でしたら
ご案内
しましょうか
いえ
歌の練習法
初心者向けの
ものも...
向こうに
もっとたくさん
ありますが
結構
いいんです
私は!
お酒の本
探しましょう
一万能薬の
正体と製法
『フキミ病院監修
香水・薬酒大全
[芳香手帖]
よかったら
こちらも
これって
楽団コト
歌唱の手
さっき断り
ましたけど
...
ええ
読まなくても
構いませんから
でもその本
お勧めなんです
借りてみて
くれませんか
お節介な
図書館ですね
よく
言われます
貸し出し
お願いします
はい
そうだ
司書さん
ちょっと意見を
聞かせて
ほしいのよ
何です?
結婚記念日に
夫に本を贈ろうかと
思うんだけど
それは素敵
ですね!
何かいい本
ないかしら?
旦那様は
どんな方ですか?
えっと
大工の棟梁を
やっていて......
ああ
図書館では
静かに!
存じて
おります
難しい
ですね
建築関連は
あらかた読んでしまって
いそうですし
うーん
.....
そうなの
よねえ
うん
お役に立てそうに
ありません
奥様が選ばれた
ものが一番ですよ
まあ
そうよね
取り寄せは
いつでもお声がけ
下さいね
ありがとう
これ
ばっかりは
敵わない
よなあ
夕日まで
ん?
まだ
誰か...
すまんね
司書さん
そろそろ
閉館時間
なんだろ
はっ
ハクメイ
さん......っ
夢中で時間を
忘れてる
みたいでな
いえ
見たところ
あの本
借りるように
言ってこようか
あと少し
待ちましょう
『ヒアシと雲の
物語』の3巻
しかも終盤の
ようです
一番いい所じゃ
ないですか
水を差すなんて
私にはとても
できませんよ
あんた
本当に本が
好きなんだな
ミコチさんに
あの本を
勧めたのは
あなた
でしょう
私もお勧め
しようと思って
いたんです
ハクメイ
さんこそ
そりゃ
悪かった
先を越され
ましたが
ミコチが
読み終わるまで
その辺の椅子で
寝てても
いいかね?
当館は居眠り
禁止です
「50話」おわり
●コラム●「足下の歩」き方、ペスカドの手記
僕が渡されたのは白い布巻き一本だけでした。どう見積もって
も、シャツ一着の用尺にも足らぬこのポプリンが、唯一与えられ
た武器だったわけです。
師匠は「ハンカチでもこしらえて早く故郷に帰れ」と吐き捨て
ましたが、僕にはそれすら難題でした。ぬるりとした光沢を帯び
た、恐らく最高級であろうこの生地に、鉄を入れる踏ん切りが付け
かなかったのです。
仕方なく工房のはぎれをかき集め、ポプリンと組み合わせて経
い上げた歪なワンピース。これでこそが、今なお続くルーナ・ベス
カドの基本形となっているのです。
〜マキナタ図書館所蔵
『仕立て屋の手記シリーズ3巻ルーナ・ペスカド編』
より一部抜粋〜
第1話弔いの酒
それさっき
届いた荷物?
あ
あぁ
中身は酒
だったよ
酒蔵の人が私の
居場所を調べて
届けてくれたんだ
旅をしてた頃に
世話になった
社氏がいてな
その人が
最後に
手掛けた物
だそうだ
亡く
なったの?
まあ出会った
頃には既に
大往生
だって
そっか...
これから一緒に
出かけないか?
いいけど
ヨボヨボの
爺さんだった
からなあ
なあ
ミコチ
家で落ち着いて
呑んだほうが
良くない?
弔いにこいつを
空けたいんだ
準備するよ
それだとしんみり
しちゃいそうでな
ぐい呑み
どこだっけ?
らっしゃあ
せえ!!
ぜ重尾
おふたり様
ですか!?
...
はい!
酒の持ち込み
大丈夫かい?
大丈夫っスよ
こちら
どうぞ!
よし
さっそく
呑むか!
ご注文は?
最後の1本
かあ.....
昆布煮と
ハヤ味噌
もう!?
本当に取って
おかなくて
いいの?
あー
いいんだ
いいんだ
景気よく
空けてしまおう
俺の酒は
できるだけ
適当に呑め!
って
お料理お待たせ
しやした!
爺さんがよく
言ってたんだよ
どうも!
ほい
ミコチ
謙虚なんだか
横柄なんだか
...これは!
旨いだろ!
あっ
ありが
とう...
果物みたいな
香りが...
体中に...
旨い!
私も初めて
呑んだ時は
感動したよ
爺さんと
知り合ったのは
荷車引いてた
爺さんを
緑尾老が
繋いたんだ
詫びに運んでた
酒の中で一番
高いのを買ったら
厚揚げ
1丁!!
マキナタに着く
少し前でな
ありゃー
したー!!
話してるうちに
意気投合して
繋いた!?
らっしゃー
せぇー!
次の
町まで
一緒に
7名様
ですね!
これが
旨いの
なんの
次の町まで
少々お待ち
下さい!
これ頼んで
ないよ
えっ?
聞こえない
.....食ったら
店変えよう
えっ?
お客さん
忘れ物!
なに!?
ありゃー
したー!
ちょっと
賑やか
過ぎたな
他の店
探すか...
難しいな
料理は結構
おいしかったわね
ほどよく賑やかで
昼からやってて
呑戸屋だ!
おーい
呑戸屋ー!
おーい否戸屋ー!
持ち込み
大丈夫な店
知ってる
店だと...
あ?
なんだ
お前ら
酔ってんの
かよ
まだそんなに
呑んでないぞ
なら
ちょうどいい
荷物運ぶの
半分手伝え
手伝うから店
開けてくれ!
ツケの分だって
言ってんだろ
じゃあ全部
運ぶから
この前のツケ
まけてやるから
これをパーッと
空けたいんだよ
頼む!
夜まで
待てねぇのか
シナトも
一緒に呑もう!
本当に
酔ってねぇ
のか?
なるほど
花札でも
やりながらさぁ
弔い酒か
ふん
今ここで
1杯
呑ませて
くれるか?
ありが
とう
いい酒
だな
おう
呑め呑め
だろ!
じゃあ
荷物を.....
いや
私が
付き合えるのは
この1杯だけだ
悪いな
余所で
呑め
へ?
なんで?
そいつは
最後の1本
なんだろ
私がしんみり
しちまう
もうちょっと早く
知りたかったよ
味わって
呑めよ
じゃあな
むう
参った
なぁ......
どうした
もんかな
ええっ...
町に行って
みようか
きっといい
場所あるよ
他にどこか
賑やかな
場所は...
おっ
おう
賑やかでは
あるけど
歩き呑みも
なんだなぁ
そうねえ
カバタ公園とか
どうかな
確かベンチが
あるよ
僕もよく
ベンチに
座るよ
あぁ
いいかもな
姉ちゃんたち
何者?
その瓶なに
入ってんの!?
かくれんぼしよ
かくれんぼ!
えっと
私は明日
晴狐屋に
行きます!
おかし
食べな
へぇー!
ひまなの!?
うぇえ
えええ
かくれ
んぼぉ
それ水?
お湯?
あの高台にも
ベンチが
よし
よかった
ここには
子供来ない
みたいだな
何もない
からねぇ
ふぅ...
ねえ
そうだ
なあ
社氏さんって
どんな人
だったの?
でも私が
呑んでると
んー?
素面だと
大人しい爺さん
だったよ
やけに
からんで
きてな
呑み方に
ケチをつけて
くるんだ
もっとゆっくり
呑めだとか
いい酒器を
使えだとか
寂しそうに
酒を呑むな
俺の事は
気にせず
好きに呑め
だとか
だとか
ふぅん......
だめだ
しんみり
してきた!
移動するぞ!
もっと
賑やかな所を
探さないと
難儀ねぇ
へっ!?
寒い!
暗いね...
狭い
あ~
なかなか
いい場所が
ないなあ
だいぶ
酔いが...
お酒はまだ
あるの?
あと少し
おっ
次はあそこで
呑むか
ん?
危ない
って!!
平気平気
見晴らし
良さそうだ
えっ
登る気!?
この木
登りや
すい
ハクメイ!
大丈夫!?
ゲホッ
酒は
守った
.....
......
よし
もう1回...
いい眺め
だね
木の上で
呑みたかった
なぁ......
爺さんは
今頃
いい酒器
使ってん
だろうなぁ
雲の上で
呑んでるの
かねぇ
なんだ
ふふっ
だろうね
ん...
これで
しまいか...
......
最後の
1杯は
あの
ミコチ
ひとりで
呑みたい
だろうと
思ったわ
すまん
付き合わせ
といて...
先に
帰ってるよ
ああ
今日は
ありがとな
ハクメイ
やっぱり
半分
分けて?
おう
第51話「おわり
●ラス●ルボク歩きガ、大吟醸「斗潤」
ハケゴメ地方を代表する老舗慶元「キクゾ酒造」の大吟醸。熱
成感のある純米酒を得意とする専門蔵元には珍しく、若々しい東実
のような吟醸香と僅かな酸味を持っている、切れの良い酒である。
せる事が出来なかったと伝えられている。
その昔、社民がトウル川を渡るために水神様を眠らせようとこ
の酒を素納したが、あまりに澄んだ酒質だったせいで少しも酔わ
「じいちゃん、その言うい伝え、嘘だろ...うっぷ
「よく回るよ斗潤は。ほい、水飲みな水に
第2話
第2話
グラス:貯金
あなたはこちらにこの
じゃあ...わかりませんでしょ
このランプ
私たちふたりの
ひと月の食費と
同じだけするぞ
有名な画家の
絵だって
「叫ぶ
なめくじの
水晶像」!
ちょっと
欲しい...
面白いね
ひえぇ......
今回の
骨董市
魚.....?
山...!?
だな!
どれも
手は出ない
けど...
見てるだけで
心が豊かになる
じゃないか
何かひとつ
くらい買う?
変なもの
だらけだ
欲しいと
までは思わん
だよね
眺める
だけで...
薄くて
軽い
リキュール
グラス
ふむ
いいね
これ
色形も
面白いな
値段は...
うわっ
これで片方の
値段か!
まあ
なめくじ水晶
よりは安いよ
眺める
だけだな
買っても
怖くて使え
ないよね...
うーん
あのグラス
なんか頭から
離れないん
だよね
私も
薬草酒を注いで
一気に呑み干して
みたい
でもなあー
高いよおー
思いの外
気に入ってた
みたいだ
騎鳥便で贅沢
したばっかり
だしなあ.....
火酒をチビチビ
舐めるのも
捨てがたいぞ
なあ
ミコチ
空から大金か
あのグラスが
降ってこないかな
粉々に
なると思う
あの市場って
どれくらいの期間
やってるんだっけ
2週間
だったかな
よしっ
じゃあ
貯金?
節約して
浮いた分を
貯めたり
それでグラスの
値段に届いたら
その間に貯金
してみないか?
買ってしまおう
じゃないか!
仕事を増やして
みたりとかさ
そうと決まれば
早く寝よう!
2週間
後に
なるほど
いいかも
それは
朝イチで
出かける!
私も組合の
案件取りに
行ってくるかな
ちょっとだけ
足りなかったら
どうする!?
追々だ!
おーい!
ハクメーイ!
おぉ
イワシ
ほお
尚更珍しい
どんな仕事
やったんだ?
珍しいな
お前が先に
来てるなんて
朝からいくつか
別の現場
行っててさ
なんだ
繁盛してる
じゃねえか
雨戸の取り付けと
役場の大机の修理
あと窓拭き
いやぁ
まだまだ
ノボリの所で
測量の手伝いと
刃物研ぎも
やるぞ
働き過ぎ
じゃねえか?
防水処理や
塗装がもう少し
上手ければ
もっと仕事の
幅が広がりそう
なんだが.....
コツ教えて
くれよ
イワシ
お?
まあやる気に
なってんのは
いい事だ
昼飯食いながら
話してやるよ
お前も
弁当だろ
おお...
うん
なんか
急な気も
するが...
ミコチの
手作りか
旨くないから
買うのやめるって
言ってたのに
安いから
ついな
おう
イワシはまた
ミネツル屋か
まあ
自炊が一番
安上がりなん
だろうけど...
葉物が
多くねえか?
おぉ...
やるなあ
ミコチ!
家の周りで
摘んだ章で
できてるんだよ
なんで?
それでも
旨いのが
ミコチの
すごい所だ
すっごい
緑色!
野趣
溢れる味
節約中な
だけだよ
とりあえず
ほれ
生活
苦しいのか?
ちょっと
金が必要に
なってなあ
そ
そうか
かまぼこ
やるよ
ん?
ありがとう
まずは
食費を削る
所からよね!
懐かしい
わぁ
店長もやった事
あるんですか?
それは勿論!
ひとり暮らしを
始めた頃に
高い物を買う
ための貯金
高価な財布に
一目惚れしてね
手に入るまで
色々切り詰めたわ
あなたは
そんな無茶
しちゃダメよぉ
やり過ぎて
餓死一歩手前
だったけど
分かって
ますって
あっ
ヨモギあった
ウドは
漬け物に
コケモモは
果実酒に
薬湯にしても
いいんじゃ
ない?
あぁいい
ですね
帰って色々
試作してみて
出来のいい物は
栽培も視野に
入れましょう
ヨモギはお茶が
ソースにでも
しましょうか
いっそ開墾
しちゃう?
スギナも
あるし
面白い新商品
期待してる
わよぉ
節約も
頑張ってね
あっ
イワタバコ!
はい!
仕入れ過ぎた
昆布茶持って
行っていいわよ!
カビては
いないから!
どうも...
えっ
どこ
どこ?
おーい
ミコチー
今帰りか
すごい量の
荷物だな
しばらくの間
うちの献立は
ハクメイも?
お疲れ様
でしょ
それ全部
昆布茶ね
新商品開発の
余り物になります
いろんな草を
食べさせて
あげるわ!
贅沢
だなあ
そうだ
これ厚揚げ
イワシが
帰りに奢って
くれたんだ
葉っぱだけじゃ
辛いだろって
あらあれ
嬉しい!
晩飯に
使ってくれ
.....心配
されてない?
仕事は
どうだった?
色々
やったぞ
防水技術を
習ったんだが
引く手あまた
数多って
感じだ
難しい
けど
へー
ありゃ
儲かるな
塗装のほうは
まず道具を
揃えんとなあ
お下がりとか
あるんじゃない
料理
持ってって
あいよ
いやあ
ほぼ無料だとは
思えないな!
アカザと
厚揚げの
炒め物に
イワタバコの
おひたし
ミツバは
汁物にしたの
そして
とっておき
でもさすがに
米なしは
寂しいな
次からは
炊くわ
マクワウリは
生のまま!
甘くて
美味い!
そうだ
明日は魚釣ってきてよ
明日は魚
釣ってきてよ
おー
一緒に
行こう
この調子なら
グラス
買えそうだな
他にも抑えられる
出費って
何かあるかな
どうだろ
節約は
できてると
思うけど
思い
浮かばん
どうやら
私たちは
食費が
全てだ
そうね
ごちそう
さん!
うん
寝るには早いと
思うんだが
どうする?
どうする
って
何が?
ランプの油は
使うのかね...
と
ああ
確かに
そういう事?
外で木を
燃やせばタダ
だもんねぇ
そういう事
たまには
節約生活も
いいもんだな
たまに
ならね
このまま
野宿するか!
私は
布団で寝る
食前酒
です
前菜もすぐ
お持ち
しますね
はい
旨いな
ガラスが薄くて
口当たりがいい
私のほうは
薬草酒にして
もらったんだ
いい感じの
店だな
だね
値段見て
びっくり
したけど...
あれっ!?
グラスが
ないぞ
ここだった
よね?
売れたよ
ふたつ一緒に
あぁ
でも少し
ホッとしてるよ
1回使って
みたかったけど
なあ
そういう事も
あるよな!
うーん
教えちゃっても
いいかな
?
お金は貯まった
けどさ...
西通り沿いの
苔岩の辺りに
ぜひ行って
みてほしい
おすすめの
店なんだ
はあ...
小さな
料理屋が
できたんだがね
店長さん
がね
素敵な
リキュールグラスを
仕入れたそうだよ
たまに
来ような
そうだね
お金
貯めないとね
第52話「おわり
いえ...
●コラム●「足下の歩き方」叫ぶなめくじの水晶像
叫ぶなめくじの水晶像、制作年・製作者・不明・
れている。
王台を含めひとつの水晶結晶から彫刻された像。一点の曇りも
ない上質な石を使用しており、口の裏側等、細部まで磨き上げら
ハルハン地方の古い酒場に長らく飾られていたが、店終いにあ
たり競売にかけられた。その後、持ち主を転々と変えながらマキ
ナタの骨董店まで流れ着いた。
障害動感溢れる逸品だが、なぜ、何を叫んでいるのかは謎
淡値引き応相談
●あとがき●
Ex7
ハクメイとミコチ
番外編
[クルマの巻]
逃げ上手
"Slippery"
カシキです
気胸やって
煙草やめました
あと車を
買いました
黄色くて
可愛い
ちょいマイナーな
やっなので
車種は伏す
早速どっか
行こうぜ!
海行きたい
砂浜
Auffact(reative___Jugpertwut
深夜0時
海来んの
めっちゃ
久しぶり
なにも
見えんな
本当に
海かここ
なんだ
あれ?
大きさ的に
犬かな?
ウェーイ!
人だ...
別の日
どっか行こうぜ
オジキー〈友人〉
オッケー
どこ行く?
どう
すっかね
走りながら
考えるわ
!?シャッ
カシャ
久し振りに
海来たなー
俺最近
来たよ
気が的には
久し振りだけど
海好き
なん?
いや
全然
次海ほたる
寄ってみようか
といった
感じで
深夜だろうと
無計画だろうと
思いついたら
即動けて
楽しいです
今日も深夜の
ドライブだ!
深夜0時
ネームレに
きました
うん
NKYOL
ここまでは、FORREAN
特別収集
はくみこ。
いろいろ
●モーゲンハルタの
「読者から募集したシチュエーショシを作者が実際に描く、ハルタ本誌の読者参加型企画「【】内はリクエスト、その後は作者コメント。
手です。皆、覚えてね!
●【人間サイズのふたり】誰かコスプレして下さい。●【人間社会に来て樫木さんの机で遊ぶんいクメイたち】スマホで
も大画面、大迫力。羨ましいです。●【服を入れ替えたふたりリハクメイが旅館の人っぽいです。この「海に出るところ
が見たい】海に行ってもあまり泳がなそうなふたりです。GIハクメイのメイドさん!女子高生ミコチ!】色々着せ
てみたいですね。バニー一コートとか宇宙服とか。◎【飲み過ぎて酔っ払っているところ】ちゃんぽんはやめましょう。
同じよくミコチが「ミチコ」と間違われている印象なので、開き直って『ハクメイとミチコ』が見たいです!!ミコ
ミチコ
ただいまー
うちには
そんな人
いませんが?
●販促用イラストの
冬物の
整理にも
大工道具
入れにも
使ってみよう
生鮮食品入れに!
使用者の声
家が狭いから、仕事道具の
収納に困ってたんだ
刃物を野ざらしってわけにも
いかないしね
ハルタ本誌のアンケートハガキ投稿者への
景品(小物入れを紹介するコラム
俺のピアス人材に丁度いいね
道具入れにするには少し
小さいけど、釘入れなんかには
僕えるんじゃないかな
ああそうだ
おいお嬢あああそうだわからなのを隠れることはないでだよ
くさん.男性遺族教
ハルタ入れはまたしいよ!
ハソレタ入れは素晴らしいよ!お団子を入れて
ハルタ入れば素晴らしいよ!お団子を入れて一日経っても遅くならないんだ
Jさん、女性。美容師
湯のみに描いいたイラスト。
イベントのスタンプラリーで
7カ所全部回った人にプレゼント
繋がってる絵をひとりずつに分けて
2冊のメモ帳に。
亀をテーマにしたカレンダー用の
イラスト
●はくみこのいろいろ初出の
p.197,202
ハルタ207-DECEMARvolume50繰じ込み小冊子「はくみこころころ」
p.198,199
ハルタ2014NOWEWBERvolume19.モーゲンハルタ
p.200
上:ハルタ2015MAREHodme22
下・マチ★アソビvolin「このとさんをさがせ!〜『ハクメイとミコチ「スタンプラリー〜J長品
上・ハルタ207.0でCDBRiokume8購入者特典用イラストックメイ
中:ハルタ2017-NGDVEMBERvolume49.購入、者特典用イラストミコチ
下:2018年度ハルタ定期購読者限定プレゼント「万年カレンダー」
おしまし
祟
ハクメイとミコチ
ミコチ
樫木祐人
いや...
でしょうがいいのですが、いつでもそれでいいですよね。
1000年11月10日まで、WordPriserdowsWindo
あ!?これは10Xsahiki
ストレス
Holkumeid,Mikoch:
Tinylidoricin.hewods
volume7
collected.jOstortescnd.9columns
byTakuboKashiki
HARTACOMIX
セブネノ
HARTACOMI
著者一樫木祐人
ハクメイとミコチフ
2019年1月15日-発行
©TakutoKashiki2019
本電子書籍は下記にもとづいいて制作しました
HARTACOMX『ハクメイとミコチ7
2019年1月15日初版初刷発行
発行者青柳昌行
発行株式会社K・A.DOKAWA
先生2018年11月レベキャンペースや、1003/18(火)Wikatedoraccroinの編集をコミックスキャラクター
https//www.kerdavackの編集、コミックなキャラクター局・ハルーズ編集歌
ハルタ編集部
本作品を第三者に譲渡することはできません。
装丁内田圭祐(8823DESIGN)
本作品の全部または-一部を無断で複製、転職、配信、送信すること、
あるいはウェブサイトへの転職等を禁止します。
また、本作品の内容を無断で改変、改ざん等を行うことも禁止します。
エンターブレインカスタマーサポート
[WEB]https//www.kadokawa.co.jp/(「お問い合わせ」へお進みください
本作品購入時にご承諾いいただいた規約により有償・無償にかかわらず
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予告なく変更される場合があります。
本作品の内容は、底本発行時の取材・執筆内容にもとづきます。
また、ご覧になるリーディシグシステムにより、表示の差が認められることがあります。
足下の歩き方、描き下ろし、
初出・第43話〜第52話ハルタ2017.0cTORER、oune48
日ERvolume58