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Instructions:
ハクメ
コチ
樫木祐人
よしかしら
そしてそんなことをしても
いや、それでいいですよね
ロッ
ゴは大しますの
よしればいい人はふたりだよ
ハクメイ:ミコチ
『ロッパはこれでいいわ。やめてねぇよ』
いってるんだの気にったよ。
樫木祐人
ダイエット
また、雨宿り・鼻歌
第56話
それは、師弟と風車
「足下の歩きが「石貫骨と甲羅木組」
第6項
あの、おい。宿
足下の歩き方、水晶のにおい参・雨中の歌
っ
...
足下のあまり、皆が寝てる間に、
..
第7話
第7話、湯煙の夜長
第26話
あああ、初めて。港町
第96回
あああ。空色っ種帽子
第6話
第26話昔の話題
足下の歩き方、宿の主人、
足下の歩き方、らでんぶね
足下の歩きガッヤンブの端子
足下の少きが、旅守りを縫い込んだ人物
だああ
ピチャッ
あぁっ
もうっ
こんな
町外れでっ
降られる
ううう
生ぬるい
先客
ってあれ
なんてぇっ
んー......♪
あの
軒下で...
あら?
ハクメイガ
歌うなんて
余程の事よ
なっ
ハクメイ?
ふん♪
...
音痴なのを凄く
気にしてるから
だっ
おぁっ
ほらもう
やっぱりー!!
ふおっ
コンジュ!?
第二十雨宿り・鼻歌
お隊失礼
しますわね
あぁ
まずは
音程かしらね
声量とリズム感は
悪くないから
以歌で輪唱
しましょう
うん...
私に
続いて!
雨音
人気のない
円外れ
退屈な
雨宿り
急に何の
話だ?
ハクメイが
泣か嫌いなら
なぜ歌の特訓
する事に
なってる?
でも気持ち
良さそうに
歌ってる所を
押しの強い
歌姫
見てしまった
からには
最後ひとつしか
理解できない
ねぇ?
私も放って
おきますわよ
油断した...
小声でも
構いませんのよ
音程を取る
ならむしろ
自分の声を
聴くのが
分かった
分かったよ
先生...
手本に続けば
いいんだな?
よろしい
では
ふんふ♪
ふっふ
...ふんふ
ふっふ
あら
いとしい
うんうんっ
ふんふんぷ
ふふーん
ふー♪
ふふーん
ふー...
変な褒め方
しなくていい
ふんふー
ふんふー
ふっはー
なあ
お手本が
それは
知ってますけど
だから?
...
真似できる
気がしない
上手すぎる
好きに歌えば
いいんですわよ
好きって
何だろうな
先生...
まずは聴いて
覚えたいな
んー
ふーふん♪
んん.....
ふんふー♪
じゃあそう
しましょうか
もちろん
歌いたくなったら
いつでも歌ってね
ふん♪
んー♪
へえい
んん.....
ふふー♪
ふふー...
なあ!
誘ってる
だろ!
泣いたく
なるように
うふふ
どう?
伝わって
ましたのね
効き目は
抜群だよ
凄いな
歌手って...
ハクメイ
あふれ出し
かけた歌を
引っ込める
なんて!
勿体ない事
しますのね
まぁでも
コンジュは
だだ漏れって
感じたな
だからいつも
歌ってるのか?
人をヒビだらけの
花瓶のように...
おおむね
正解ですわね
談は
その人しか
知らない事を
何よりも
軽やかに外に
伝えますのよ
私は
それを
子供相手に
まったく手加減
する事なく
難しい話を
難しいまま
話す人でね
行儀作法とか
歴史のお話とか
おばあ様から
学びましたの
多分おばあ様は
私に合わせるのが
照れ臭かったん
でしょうけど
でも
なぜか
全部
忘れましたわ...
うん...
正直
おっそろしかった
ですわよ
歌だったら
分かりましたの
何を
言っているか
どう思って
いるか
だからいつも
歌をせがんで
いたし
全部分かり
ましたのよ
自分でも
歌ってばかり
私は
知りたがりで
なるほど
なぁ
まぁお喋りの
延長みたいな
ものですわね
手始めに
言いたがりって
事ですわ
今ハクメイが
感じている事
話してみて
くれない?
べたっと
重たい雨
だなぁ
とか?
景色を眺めた
ところで
雑草だらけで
風情はないし
湿った服は
不快だ.....
歌を
歌えば
うん
...上手い奴が
横にいて
......なんて
思ってたん
だけど
なんだか
気晴らしに
なるんじゃ
なくって?
気恥ずかしい
じゃあ
じゃあ
ばかばかしく
なってきた
またお手本
良くところから?
もう
覚えたよ
先生
おーい
コンジュと
生徒さん
お茶でも
飲まない?
持ってくよ
あらっ
アマキさん
ありがとう!
...
もしかして
歌聴こえて
いただき
まずわ!
ええ
どうで
した?
ん?
上手くは
ないねぇ
とっ
特訓中
だから!
私の
生徒の歌は!
第74話「おわり
●コラムの足下の少さが、水晶のにおい、参・雨中の歌
身近で実在感のある人物描写と、冷たく愛張感のある情景指写
が魅力の恋愛小説家・甘美芽アアマキ。彼女が雑誌「どうくつ」に
そ不定期連載中の『水晶のにおいい、その第3章が発表された。
まる。
素題は「雨中の歌」。実に2年ぶりとなる新作に読者の注目が集
作家を志す少年と教師の、深く苦な恋愛を描く本作。今回は薬
雨に閉ざされた寄宿舎を舞台に、ふたりの馴れ初めが描かれる。
次第にふたりの胸の内を削り出していく。
意題にある通り、途切れる事など聞こえ続ける「雨音」と「歌」が
〜マキナタ日報立交芸械より一部抜粋〜
あああ、師弟と風車
おおい
ハクメイー
お疲れさん
組合に寄って
帰ろうぜ
おお
では私は
これで
イワシ
ん
どうも..
知り合いか?
いや
初対面
何か仕事を
褒められた
あと石賀蛮の
大工なのかって
聞かれたよ
いい腕
してるって
ふん?
何だろな
俺も見た!
声かけられ
たって?
どんな奴
だった!?
妙に
騒がしいな
何か
あったのか?
どうやら
他所の大工が
現場
回ってんのかな
引き抜きに
動いてるって
お前が話してた
婆さん
おう
ハクメイが!?
あー
引き抜き
だったのか
どうすんだ
イワシ!
落ち着け
お前ら
マジかよ
何て
言われた!?
どうすん
の?
手ぇ
早ぇなあ
いや別に
大丈夫だろ
会長っ
引き抜きも
何も
あ
ハクメイは
うち専属じゃ
ないだろう
そっか
ずっと
いるから
忘れてた
さあ
用の済んだ奴は
家に帰れ!
好きにして
いいからね
そうなん
だよ
行こう
ハハハ
考えとく
へぇい
イワシ
...
イワシ?
てな事が
あってな
大丈夫
かなぁ......
平気平気
はぁー
あんたじゃ
なくて
親方さん
あー
大ごとには
ならんだろ
少し様子が
おかしかった
ような
帰る道すから
話しかけても
イワシ?
そういえば
ずっと
上の空で
何考えて
たんだろう
あー...
それは
ハクメイか
石貫嗇じゃ
ないって事を
きっとね
思い出したから
何なんだ?
私が
引き抜かれると
本気で思ってた?
久しぶりに
思い出したん
じゃないかな
そりゃ
大ごとよ
違う違う
親方さん
困ってたん
だよ
「石貫雪に
いてくれ」って
...
複雑
なのよ
ハクメイに
言えなく
なって
よく
分からん
複雑...!?
だなぁ
......今日も
来てるな
あぁ
堂々と
したもんだ
いかん
......話だけ
でも
あのー
気が散る
あぁ.....
聞いて
みたら
どう.....
何か
用かい?
いえ
上手いもん
だなぁと
ただ少々
塗料を減く
したほうがいいと
思いますよ
ほぉ
眺めて
おりました
あれって
マキナタ産の
杉でしょう
気になる点が
ありましてね
ふむ
なんで?
それに
日当たりも...
ふむ
すまん
すっかり
話し込ん
じゃって
いやぁ
なかなか物知り
だったぞ
あの婆さん
ん
あいつ
帰ったのか...
ほう
塗料だけかと
思いきや
材の地域差にも
詳しかったり
同じ木材でも
土地によって
塗り方とか
色々と
変えたほうが
いいらしいぞ
次から
ちょっと...
ハクメイ
ここは
俺ひとりでも
何とか
なるから
気ぃ使わ
なくても
よかったん
だが...
...
あぁ
は?
すまん
失言だ
イワシ
これ
終わったら
...
なあ
イワシ
腹割って
話そうな
そうだな
......心配
しなくてもさ
そんなに私は
薄情に見えるか!?
違ぇよ
私は
引き抜かれたり
しないぞ?
じゃあ
何だよ
ハクメイ
そんな事
心配してんじゃ
ねぇよ
......腕を
磨くのに
俺は石貫畜の
外を知らねぇが
...
場所は
関係ねえ
それでも
他所から
学ぶのが
まして
お前は
元々旅人
なんだ
大事だって
求くらい
分かる
俺より
よっほど
柔軟に
やれるだろ
腕を買われて
引き抜かれる
なんて
って
誘らしい
くらいだぜ
親方として
言ってやり
てぇんだが
どうもな
初弟子に
情が移っち
まったのかな
いざって
時になって
会長や副長
みてぇに
好きにやれ
って
言えなそうで
なるほど
謝る事じゃ
ないだろ
心配
なんだよ
あっ
会長.....
悪い...!!
それにまた
勧誘された
わけじゃ...
もうここは
浮んだのか
ご苦労
イワシ
ハクメイ
うす
おう
どうして
ここに?
手紙を
持ってきた
「赤毛の人に
渡してほしい」
だそうだ
組合宛て
だったんで
手紙?
ふたりで
見てみろ
私か
先に読ませて
もらった
なんで
組合に...
勧誘書だ
ハクメイ
あの
律儀な
もんだな
会長
俺
ちょっと
挨拶に
行って
きます
うむ
行くぞ
ハクメイ
えっ
あぁ
説明して
もらおうか!
どういう
つもりで
お嬢さんの腕に
惚れ込んだ
がらですよ
引き抜き
みてぇな
真似を!?
それに
石貫奇専属では
ないのでしょ?
私達は
甲羅木組
古くから
マキナタにある
大工組合なんですよ
どのくらい
古いんだい?
石賀舎よりも
少し前から
ありました
半ば醜居状態
だったんです
けどね
私は代表の
コノハです
足りないん
ですよ
......それが
なんで今更
この街に
大工が
石鉄官
だけでは
不足だと?
まぁ
はい
見てもらった
ほうが早い
ですね
資料と葉巻
持ってきて
あいよ
あなたも蒼君いかが?
次の仕事の
資料です
改修か
どうぞ
ご覧になって
見たところ
普通の旅工区
だけど...
...
あん?
なんだ
これ
変だぞ
床板が
分厚すぎる
この材は
柔らかすぎるし
色味もキツい
こっちの壁は
重直じゃねぇのが
折り込み済みで
無闇に柱や
筋交いが
多い制に
採光はしっかり
討算されてる
.....一見
滅茶苦茶
だが
よくできた
図面だ
さすが
よく読めて
いますよ
そんな依頼
石賀部には
来ないでしょう
いわば
マキナタ建築とでも
言いましょうか
昔のマキナタは
文字通りの
旅人の国でした
それらを
体系化し
把握していて
扱えるのは
地域色が
ごった煮で
技法も建材も
寄せ集め
住まい作りは
迷信や伝承も
反映しますから...
なので
まぁ
今や私達
甲羅木組
だけなんです
途絶えるのも
やむなしと
思っていましたが
ハクメイさん
惜しい
伝えたい
って
あなたのような
若者を見て
思ったんですよ
.....共存は
できないのか
俺らと
あんたら
できますとも
長い間この街を
守ってくれた
石貫畜には
でも
ハクメイさんが
組合の専属なら
本当に感謝
しています
諦めて
いました
相交わる事は
できません
どうか
考えてみて
下さい
あ
はい...
きちんとした
奴らだったな
うん
...
なぁ
ちょっと
驚いた
ハクメイ
お前は
どうしたい?
うーん...
正直な
かなり
興味深いと
思ったよ
確かに私は
石賀舎の専属
じゃないし
必要としてる
人達もいるだ
ろうけど...
でも
やっぱり
そうか
私の師匠は
イワシだから
そうだ
よな
ほら
提灯やる
俺はもう少し
歩いて帰るわ
また明日な
ん
おぉ
うん
また明日
やあ
お帰り
イワシ
会長
副長
待ってて
くれたんスか
うむ
頭は最後まで
いるもんだよ
こうやって
3人で呑むのは
久しぶりだねぇ
俺が正式に
石貫菅入りした日
以来っスね
そうか
随分と
皆の事の
ように感じる
俺は
最近の
事みたいに
感じるっス
弟子入りを
認められた時
俺
大工に
それは
今も少しも
変わらないん
スけど
泣いちまうくらい
嬉しかったんスよ
今日
コノハさんの
嘘を聞いて
会長に
今頃どうなって
たんだろう
憧れてたんで
なんて
先にこの人に
出会ってたら
ちょっと
想像したっス
ふん
止めんぞ?
意地悪
言わないで
下さい
想像した
だけですって
でも
あいつは
興味深いって
甲羅木組に
行きたいとは
ひと言も口に
出しません
でしたけど
そっか
ハクメイ
らしいね
言ってました
それで
お前は
はい
どうするか
決めたのか
はい
背中を
押したいと
思ってます
そうか
分かった
いや
うす
イワシは
ハクメイにも
憧れてるもんね
......あ
あいつ
会長にちょっと
似てるんスよ
へっ?
そんな
否定は
できねえ
のかな...
くっ
ふはは
どうかね
ふむ
いい具合だ
やっと羽根の
角度の付け方に
慣れてきたよ
これなら風を
適しゃしねえ
なあ
よかった!
ちと
遊ばねえか
お疲れさん
ひと段落
ついたな
ハクメイ
遊び?
遊びって
レンガ積みの
事かい
見ろイワシ!
透かし積み!
遊びみてぇな
もんだろ
仕事じゃ
ねえんだし
おお
ほら
高い!
不安定な
設立たなぁ
首んとこ
乗れよ
でも声が
近くなって
話しやすい
だろ
あいてて
毛を
引っぱるな
悪かったな
こいつも
元は
俺がカキの頃に
壊れちまったのさ
原因は
知らねぇけど
へえ
直したくても
直せねぇまんま
ずっと気には
なってたんだがな
風車
だったんだぜ
まぁ今更
よかったな
...
修理依頼を
出す奴も
いねぇし...
直せるように
なって
なあ
さらに
頼りになる
弟子もいる!
遅いねえ
ハクメイ
お前
それは
師匠としての
命令か?
コノハさんの
所に行けよ
それとも
また失言?
強いて言うなら
提案というか
昨日は情だとか
親方としてだとか
あれこれ悩んだが
一番のダチが
目ぇ輝かせて
どっちも
違ぇって
お願いだな
なんてこたぁ
ねえ
自分とは
別のほうを
見てんだぜ
すげえ
ワクワク
すんだよ
そのために
師弟じゃ
なくなるくらい
ちょっと
寂しいけどな
どうという
事はねえさ
.....
そうだな
じゃあいつか
私が教える
気になるよ
イワシの
知らない事
楽しみに
してるぜ
うん
あとさ
私にとって
力を借りたい
時は
イワシが
頼れる奴なのは
変わらないんだ
遠慮なく
呼ぶからな
甲羅木組の
現場にか
共存だよ
共存!
給料払って
くれんだろうな?
第75話「おわり
●コラム●「足下の歩き方」石貫會と甲羅木組
横改修が依頼された時にさ...」
私も「ノハさんに会長と副長の昔話聞いたぞ。中央役場の大規
俺も興味深いとは思ってるからな」
てたらしいぜ」
【随分詳しいじゃないか、イワシ】
してなかったから、独りで遺跡の保護や旅人集落の研究ばかりやつ
甲羅木組を作る前にな。当時の粗合は名ばかりでまともに機能
だから、って断られたそうだが」
「へぇー、ヨノハさんは旧大丈王組合にいたんだっけか」
コノハさんに教えをどうだ事があるんだってよ。「自分も半人前
会長たちに聞いたんだが、ふた知りがマキナタに来てすぐの頃、
これって...
いつだか
入れなかった
温泉の?
今回は
泊まれます
近頃忙しい
ハクメイへの
労いです
しかも
大部屋!
おっ
大人数で
泊まれば
安く上がるの
なんで!?
という
わけで
来れそうな人には
もう声かけて
あるから
ほら
準備準備!
えらい事に
なってきた......!
湯気が
まぶしい!
...おい。宿
広いねぇ
「湯気が
まぶしい」...?
何よりも
まずは
露天風呂!
ですわね!
せっかち
なんだから
脱ぐの
早いよね
あれ
セン?
どうか
した?
いやっ
少し
緊張して...
それに今日は
初対面の人も
いるし...
あー...
あの...
公共浴場は
初めてな
ものでね
安心して
私も人見知り
するんだよね
そっ
あまりそうは
見えないか...
同類が
ここにいるよ
一緒にお風呂で
おっかなびっくり
お喋りしましょ
本とか
好き?
...うむ
だあっ
つぁっ!
そこ
灼熱って
書いてあるよ
えっ
あ
ここちょうど
良さそう
ぬるま湯?
薬湯
だって
本当
外行って
みよ.....
いたいた
おー
最高だぞぉ
ミコチ...
体が溶けて
なくなる...
本当に気持ち
いいですよ!
私泳げないんで
少しドキドキ
しますけど!
コンジュ
はー
顔見たら
分かるよ
温かくて
爽やかで
淑やかにして
ますわよ
コハル
宵の口
までは
あぁ何だ
大人しく
浸かってた
私を
何だと...
...
.....
うぅん
寝そう
寝ても
いいよ
肩とか腰とか
体全部の
痛みが
散る......
甲羅木組で
新しい事
勉強しつつ
濡れないように
ついてて
あげるから
それは
何より
石賀蛮の
現場にも顔を
出してんだから
そりゃ疲れも
溜まるって
まあ
遠慮せず
仕事回して
くれて
そうだね
そういや
香戸屋
姉妹は?
嬉しい
けどな
昼風呂
入れないのは
もったいないな
でも
夜は夜で
別のお風呂
貸し切って
あるから
夜に合流
するって
あぁ
あの
憧れの?
?
まぁね
あがる
おおお.....
思ってたより
だいぶ上等な
部屋...!
手触りの
いい机だ
ほしい...
天井が
格好いい!
ヒメシャラ
かなこれは
このお樋から
お菓子の気配を
感じますわ...
こっち
寝る部屋が
別にあるよ
なんと!
布団
キチギチだ
後でね
囲炉裏もある
じゃないか
離れだから
夜中歌っても
大丈夫だって
ホント
ですか!
私こういう
お布団
初めてです
逃げ...
あらまぁ
外に何か
あるの?
あぁ
いや
キオウの
工房製品だ
こりゃあ
古いぞ
歪みが
強いだろ
硝子がな
昔はマキナタでも
時々使われて
いたんだって
なるほど
甲羅木組で
教わったよ
部屋の造りは
新しめだから
わざわざここに
こだわった奴が
いたって事だな
景色が
揺らいで
きれいだね
前の私じゃ
気づかなかった
力もなあ
今日まで
泊まれなくて
正解だったね
ねぇねぇ
お茶飲まない?
縁側で
飲む!
笹の音...
水の流れる
音も聞こえる
お茶菓子
開けよう
どんなお菓子
でしょうか...
これは
最中だね
あとで散策
しましょ
「さき葉」って
書いてある
お
おや
既に1個
聞いてるね
家からそれほど
離れてないのに
高級品
ふあふ...
どうして
こんなにも
夢見ごこち
なんだろう
お宿の
画面味だねぇ
よく寝た
おはよう
ございます
ミマリ
シナト
朝まで
起きないかと
思ったっスよ
えへへ
んー
この部屋で
食えるんだろ
うん
おう
仲居さんが
そろそろ
メシだってよ
ただいまー
メシ
センと
コンジュは?
迷いまくり
ましたわ!
やっと戻って
来られた...
はあい
お食事の
ご用意ですが
今すぐ
いつに
致しましょう?
お願い
します
第76話「おわり
●コラム●「足下の少きが、皆が寝てる間に
知らないよ
あら、あのお花きれいですわ!なんて名前かしら、セン?」
「そうなの?意外ですわね」
ハクメイかミコチのほうつが詳しいと思う」
「アタシは別に物知りなほうではないのだよ...。こういうのは
「専門的?」
は、なんと言うか、あれですわ」
「確かに、あのふたりは物知りですわよね。それに比べて私たち
そうそれ!せーんもんかー♪ですものー♪」
気のせいー♪
「...ところで今アタジたち、迷ってないかい?」
コンジュ
早く座りな
さいよ
あ
着替え
どかしとくね
うまそう
誰か私の
髪留め
見てない?
うわ
洗面所に
ありましたよ
うまそう!
877は、湯煙の夜長
おなか
すいたー
こちら白瓜の
うるか和えと
蛸の炙りは
お好みで
煎り酒で
お召し上がり
下さい
じゅん菜の
お吸い物です
どのお料理も
凝ってますね
おいしい
...
こちらは
何この
上品で奥深い
旨味.....
出汁っ
初めて食べる
物だらけだ
湯菜とお野菜の
炊き合わせ
......作り方
聞く?
いやっ
もう少し
考える...
掛け合わせが
独特だな
あっ
これ...
私ちょっと
苦手かも
お酒と
合わせてみて
ほしいっス
茗荷も
いいぞ
うん...
苦味が
抑えられて
食べやすいね
うるか
クセ強いっス
もんね
私には
おいしいって事
以外
苦手じゃ
ない
なんにも
分かりませんわ!
この宿の
主人は
香ばしさも
感じやすく
なるっス
じゃあ
同じく...
例の
お願い
します
鮎釣り師
らしいな
おや
ご存知
勿体つける
事もないか
?
はい
こちら
若鮎の
塩焼きです
変酢で
お召し上がり
下さい
おのおの
好きに
つついてね
なんだか
猟奇的
香りのいい
鮎だね
うまい
うまい
はい!
すごいな!
なんで
丸のままを
注文したんだ?
派手でしょ
そういや
今日はあんまり
呑まないんだな
シナト
今酔い潰れちゃ
何しに来たか
分かんねぇだろ
心配
しなくても
何しろ
風呂で呑めるって
話だからな
店の酒を
持ってきた
そりゃ
そうだけど
でも
姉さん
いいよぉ
気を
使わないで
後でたっぷり
付き合うぜ
そう?
素晴らしい
初対面の方も
いますし
ほどほどに...!!
全員で
手厚く介抱
するよ
姉さん!
お次は
いよいよ
しばらく
動けませんわよ
このまま
寝ちゃいそう
だね...
私が先薄
するから
樹上湯に
行くよ!
いやいや
貸し切り
だから
起きろ!
ぐえー
みんな足元
気を付けてね
今日のミコチは
元気だなぁ
はーい
盛り上げてぇん
じゃねぇのか
ここ
登るよ!
お前の
ために
へ?
本当に上に
お風呂が?
うん
湯気が
見えたよ
しっ
しんどい
ねえっ
死張れー
あれだ!
不思議な
感じっス
脱衣所!
ぬっ
脱ぐか!?
ミコチ
どれだ?
おお!
まだ
早い!
早く
早く!
ちょっと
待ってよ!
これが
念願の
樹上湯!
思ってたより
怖いな!
大橋の上にも
お風呂が欲しく
なりますね!
掲除とか
考えるとねぇ
こっちは
水風呂だ
これ落ちたら
死ぬなぁ
おい
準備
できたぞ
待って
ました!
...
これ随分
落ちない
でよ?
いい酒じゃ
ないか?
せっかく
誘って
もらったんでな
皆さんも
どうぞ
満を持して
歌姫も登場
しようかしら
え
奮発
したぜ
うわぁ
贅沢だ
ほっとくと
姉さんひとりで
呑んじゃうんで
なみなみ
そそげよ
ともからよ
きのうの
はなしを
のみくだし
あしたを
わすれて
くちすごみ
あさしも
すすって
よいざまし
なあ
なあ
なみなみ
そそげよ
ともがらよ♪
なあぁ♪
いいねぇ
こりゃ
たまらん
なあ
コンジュさん
かっこいい!
よぉ
私の持ってきた
荷物見たか?
このくらいの
酔い方が一番
気持ちいいね
あれ中身は
麻雀牌と
あと全部
酒だぞ
あぁあの
でっかい籠
全部
シナト
それだ
桜のみ
偶然だ
偶然
ロン
でね
お前絶対
狙い撃ち
してんだろ!
こうすると
アガリ
なんだけど...
高目に限って
ことごとく
潰しやがって
私何も
してないのに
もうじき
ハコですわ
これを
コンジェは
ただ単純に
弱いね...
分かる?
おわあぁ
ゆっくり
頼んでいいよ
ちょっと
小股が空いて
きたっスね
厨房で適当に
車打って
もらいましょ
そうね
開炉裏の
準備をして
おこうか
お前今
牌山
弄ったろ
見たぞ!
はっ
あっ
言いがかりも
いい所だな
大変!
板前さんが
余ったからって
アワビ
くれた!
なんだと!?
どうしよう
短く!?
とりあえず
呑もう!
222
今日初めて
静かになった
気がする
.....なんだか
朝から
普段はどれだけ
楽しくても
本当にな
今日は
帰らなくても
いいし
切れ目なく
楽しいんだよな
大抵夜には
お聞きにする
もんだけど
ただ
いい興合に
お開きに
しなくても
いいから
だらだらと
寝入っていく
徐々に
ゆっくりと
ふむ
夜が更けて
いくんだよ
ランフのネジを
ひねるようだね
あぁ
とはいえ
いいもの
だね
まさに
あっ
おやすみぃ
だなぁ
あぁ
おやすみ
あたしは
布団で寝るがね
わらしも
姉さん布団
行くっスよぉ
私たちも
寝よっか
ん...
なんか
んー
どうにも
ふむ
よっ
寝るのが
惜しいな
これ
散歩しながら
呑もうよ
あとちょっと
残ってる
おお
いいな
......明日
起きるの
辛そうだな
労って
くれたのに
ははは
まあね
それも
いいんじゃ
ない
実はもうひとつ
目的があったん
だよね
結局全力で
はしゃいで
しまったな
それはそれで
大成功だ
目的?
激励
したかったの
新しい事を
始めた
ハクメイを
そいつは
ありがとう
ミコチ
いえいえ
どうも
またこういうの
やりたいな
遠くにも
行ってみたいね
77話おわり
●フラム●「足下の少きが、宿の主人
週発宿「コヌタの湯」の主人・プラアギリには謎が多い。
君だらけで誰も住む者のいないコヌタ山の噴上付近にて、いつ
場を模しているのだという。
からか独り暮らしていたのだが、ある頃を域に山を下り温泉宿を
聞いた。樹上湯は彼女が手づから作りあげたもので、故郷の大浴
結果が好物だが、結釣りは提味といいうより必要に駆られて始めた
もの。先立った夫が監視りの名手で任せきりだったのだそうだ。
『初めての港町
おいお
ムキ...
あと.....
あと
ひと口...
ごっ
ごちそう
さま.....!
また
どうぞー
お腹
はち切れる
かと思った
はぁい
櫛屋に
向かおう
初めての
アラビ科理
そろそろ
開くば...
どいた
どいた
道
あけろぉ
荷車
通るぞー!
危ない
危ない
通りまーす
荒々しい
町だなあ
初めて行くのアテビ
我寺だから
面食くっ
かも...
続くぞぉ
......よしっ
通れっか
これ?
ミコチが
心配してたわけが
分かってきた
火路地を
行こう
うわ
!!?
いいね
暗くて
静か
足元が
揺れて
ちょっと
怖いけど...
こんなに
抜か近い生活
ってのは
嫁になる日も
あるのかな
どんな
感じなん
だろうね
えっ
其水
持ってこい!
みたいな
避けてー
お姉さん!
また?
どこに!?
あ
よ...
しょっ
ぱっ!
大丈夫ー?
大丈夫...
早く
逃げないと
次々
くるよ!
屋内っ
屋内の
路地裏......!
しょっぱっ
そおおぉ!?
町中で通難
するとは...
私は
ここに骨を
遅めるのか
お
迷子か!?
ひいっ!?
そうです
どこに
行きたいの!?
えっと
「らでんぶね」
ってお店に
らでん
ぶねぇ!?
櫛屋さん
でしょ
ありがとう
ございます
気ぃ
つけてな!
助かった
けど
あぁあの
土産物屋か?
まっすぐ行って
2本目の縄梯子
下って左だよ!
じゃあねぇ
耳が...
今日は休業
んぶね店まずブロ
貝に
行くって
...
せめて
なに...!?
あっ
そうだ
ミコチが
言ってたお店
行って
みよう
「ボートラウンジ
小骨!...
あそこ
かな.....?
いや
待って
待って
あの怖い
人達は...
お客さん?
マヤちゃん
遅いねえ
......帝人?
だなぁ
どうしようも
なく
調子が
合わない
悲則
アラビ...
なー
独特な
町...!
でしょう
あぁえっ
観光ですか?
まぁ.....
はい
買い物
ついでに...
でもちょっと
疲れたので
すみま
せっ......!
お嬢さん
は
ご馳走
したげる
そろそろ
帰ろうかと
思ってて
揺茶って
飲んだこと
あるかなぁ
やっぱり
独特...
ないです
荷物
見ててねぇ
なぁん!?
アラビの
人...
これが
指茶だよ
......お茶?
お茶さぁ
ん
アラビの
隠れた名物
なんだよ
どうぞ
茶葉のほかに
豆や穀物を
捕ったもので
湯や豆乳
甘酒で溶いて
飲むのさ
あの婆さんの
掘ったのが
最高でねぇ
なる
その日の気分で
配合や分量も
変えてんだよ
今日は
蜜柑の皮
干したのと
謎の木の実
みたいなのを
足してた
謎の.....!?
ほど...
優しいし
あったまるんだ
見た目は
悪いがねぇ
疲れた時は
それが一番
Aa
これが
深だよ
メイとミコチ10巻(1)ARTACOMIX)(MPANESEEDITON
お茶?
茶さぁ
うる、San.26.nay.
モー
アラビの
隠れた名物
なんだよ
どうぞ
茶葉のほかに
豆や穀物を
揺ったもので
湯や豆乳
甘酒で溶いて
飲むのさ
あの婆さんの
狂ったのが
最高でねえ
なる
その日の気分で
配合や分量も
変えてんだよ
今日は
宝相の皮
干したのと
謎の木の実
みたいなのを
足してた
謎の...?!?
ほど...!!
優しいし
あったまるんだ
見た目は
悪いがねぇ
疲れた時は
それが一番
苦手だったら
まぁ
笑い話に
なると
思ってねぇ
あ
甘い
だろぉ
よかった
これ
好きです
おいしい
じゃあ私は
行くよ
ウチの店も
開けにゃ
どうも
ありがとう
ゆっくりして
落ち着いたら
色々見て回んなよ
食器は
あの店に
返しといて
はい
どうでした?
初アラビ
苦手な町
だったけど
教えてもらった
お店は
近寄れ
なかった...
なんか
いい人に
会えたよ
へぇー
そっか...
い話おわり
●ラスの「足下のおき方」らでんぶね」
「らでんふね」は積み木市場の東南二層に店を構える、描屋来
銀細細工の土産物屋。アラピが観光都市だった時代、製細細工を
随所に施した薬薬物嬢な観光客向けの手漕ぎ小舟が数多く存在し
でんぶね」の起りてある。
ていた。その小舟を手掛ける船大とも細工職人が、毎日潮風に襲って
を晒す漕ぎ手たちのために練鈿迎よ一を施した櫛を贈ったのが「ら
お船乗りたちに愛それ続けている。
水産都市となった現在のアラビには、細工舟は一隻も残ってい
ない。それでも「らでんぶね」の樹は上賞な日用品として、今な
〜港町アラピ観光案内書より一部抜粋〜
理解子
旅人の証
故郷を離れ
旅立つ若者へ
年長者から贈られる
年長者から
贈られる
前面の
模様は
素材や
製法は
町にひとりは
資格を持った
職人がいて
長い旅に耐えられるよう
長い旅に
耐えられる
よう
出生地を
示している
土地
世代によって
千差万別
ハクメイ
大丈夫!?
あぁ
落ちた
だけだ
でも
制作・修理等を
一手に担う
非常に丈夫な構造になっており...
非常に丈夫な
構造になって
おり...
地根が
落ってた...
帽子が...
あなたの空色の種帽子
これは
ひどい
折れた木片で
申刺しに...!
この柄
ムカク地方
ですよね
何があったん
ですか?
元通りに
直すのは
難しいかも
しれません
帽子で済んで
幸いでしたな
ちなみに
お代は
このくらいに
この辺りでは
珍しい
はあ
この
くらいに
簡単に穴寒く
だけってわけには
いかないのか
いかない
ですねえ
お茶
どうぞ
どうも
ただの
帽子じゃ
ないんですよ
あの
分かって
ます?
ヨロちゃん
お客さんに
からまないの
......失礼
しました
いや...
弟子が
すみません
まぁとにかく
直せるかどうか
調べてみましょう
お
お願い
します
あの子
種帽子大好き
なもので
ではまず
地図
歴史書
家系図
伝記に年表
長老会議の
読事録
といった
資料に
あたります
どれも帽子とは
無関係に
思えるんですが
素材を
突き止める
ために
びとつひとつの
仕様書なんて
残ってないので
旅立った時期と
地名を教えて
もらえますか
10年前
ところが
どっこい
ナヤ地方
ナヤ.....
ナヤ.....
小さな情報を
かき集めるしか
ないんですな
これ見てても
いいですか?
10年前
むん...
どうぞ
この辺は
知ってるね
時期によって
微妙に違ったり
するんだな
これなんて
形が全然
違うぞ
帽子...!?
本当だ
何これ
うーん?
この柄のは
千個以上
あるんだって
えっ
見た事
ないぞ
細分化
してるでしょう
そこに
載ってるのは
ごく一部ですよ
でも
何とか見当
つきました
ヨロちゃーん
こりゃ直すの
大変だ...
ことの重大さに
気づき始めたよ
次は実際に
素材を見比べて
みましょう
倉庫行くから
手伝ってー
はぁ
そう
ですか?
空色の
毛織り
草木染めで
多分先染め
ナヤ地方
でしたね
ユエン産の
不総布だと
思いますよ
生地を探して
きますね
ヤンブ師匠!
鉱石染めにも
怪しいのが
お日さんの
下で比べて
みましょう
天色に
次無は
違うかな
あと
これも...
こんな
感じでしょ
全部比べて
みようねぇ
んん......?
どうです?
うん
日焼けして
少し色変わり
してるけど
元は
こっちだ
間違い
ない
分かる
ものなんだ
当然
ですよ
それ
あぁ
不思議と
覚えてる
米材は判明
しましたね
あなたが
旅立ちの日に
見た色
なんですから
そっか...
中に戻り
ますよ
はい!
次は作りを
調べますんで
見てても
いいですか?
うーん
弟子のほうの
見学を
おすすめします
ねえ
ヨロちゃん
少し待ってて
下さいね
見てても
いいですか?
ぐえ
この作業は
すごく地味
ですから
まあ
それは
修理を?
「締め括り」?
はい
防腐処理とか
装飾とか.....
いや
「締め括り」
です
定住先を見つけ
旅を終え
和部子を
かぶらなく
なった人からの
依頼ですね
年寄りの家に
派手な帽子が
飾ってません
でしたか?
ああ!
眺めて昔を
懐かしんだり
これは
こういう針で
あれって
そういう事
だったのか
傷をつける
事によって
祭事の時に
かぶったり
するんですよ
繊維同士を
からませて...
柄を
入れている
ところです
ついて来て
下さい
面白いのが
あるんで
はーい
でっかい!
師匠とふたりで
引っ張って
伸ばしたんですよ
窓閉め切って
焼きこてと
締吹きを使い
耳出し穴が
かわいい!
まあ...
自信作
ですし
石鹸つけて
ひたすら
こすって...
他にも色々
こだわりのある
依頼主でして
たとえば
このボタン
縁起のいい
八角形に
削り出しました
羽根はカケスの
ものを様で固めて
形を整えます
内張りは
旅の安全を
祈願して
添材は
持ち込まれた
琥珀です
すごく豪華
ですね
それは
もう!
この依頼主は
教師でして
本物の使用は
珍しいですよ
吉祥文様の
総柄で!
種類子は
送り出す人の
教え子への
饅の気持ちが
込められて
いるんです
ちょうど今日
受け取りに
来られる方は
旅人の証で
あると同時に
想いの形でも
あるんですよ
お子さんに
贈るそうで
はい
こちら
ですね
ご確認を
きれい...
おお
自分が旅に
出た日を
思い出すな
きっと
リツの事
守って
くれるね
うん
......私たちの
仕事は修理が
ほとんどで
新調仕事は
稀なんです
だからもう
本当に...
あの顔を
見ると
心底緊張
するんですけど
報われると
いうか...
嬉しいやら
羨ましいやら
ですわ
爽ましい
って?
私は種帽子
持ってません
もん
おふたり
ここが地元
ですから
大切にして
下さいよ?
うん!
ごめん!
10日後
いかが
です?
そうだよ...ここまでは
完璧!
話おわり
●コラム●「足下の少ミガヤンジの帽子
種物子職人ヤンブはヒノチのヤマジカ地方生まれ。幼い頃から
家業の仕立屋を手伝いつつ服館を学び、1歳の時に地元の種帽子
職人に弟子入りした。
組合の受講に応じ転籍、工房を開き今に至る。
そのまま地元の工房に勤めていたところ、隣町マキナタの誠人
つまり彼は故郷を後にした。「旅人」ではない」のだが、種骨
子を持っている。一人前と認められた際に師匠から贈られ、たのだ。
す種娘子は既に用意ししてあるのだとか。
自分がしてもらったことを大に繋げるために、弟子のョロに渡
ハクメイさんの
種朝子
面白い
ですよ
作られた
時期から
第80話
生地は上等で
合わせ部分の
以前こは
直してて
分かったん
ですかぁ
旅行りか
軽い込まれて
いました
堅問で熱特で
ムカクらしい
更に20年ほど
前の製法が
使われています
そっか...
ありがとう
それで
代金は...
いや
その話
軽やかな
帽子です
なるほど
こちら
ですね
もっと
詳しく!
......お
ハクメイに
たいして
面白い話も
ないからさ
子供の頃の
話を聞いた時
って
断られて以来
なんとなく
聞けずしまい
なんだよね...
面白かったな
種絹子屋!
そうね
何気なく
破ってたけど
このまま
この話を
続けてれば
世話
聞けるかも
私の
種帽子は
色んな意味が
あるんだなぁ
実家の近所で
作って
もらったんだ
老舗の
帽子屋さんで
普通の帽子も
作ってたから
へえ
ちゃんとした
所で作りたいって
拗ねちゃった
ははは
お店は結構
大きかったな
その中に
種帽子職人が
いるなんて
子供の頃は
知らなくてね
木布製の
稲箱子も
あったよ
地域差も
興味深いな
たとえば
ハクメイの
地元...
あっ
思い
出した!
ほえー
旅の最中
立ち寄った
町のさー
そうねっ
あっ
うん
だめだ
旅の話が
無尽離すぎる
家に帰って
落ち着いたら
聞き出せなく
なる気が
するな...
ハクメイ!
よ
寄り道
しよう!
いいけど
おん?
どこに?
竿立てて
あー
逆逆!
でかいぞ
左に
泳がせろ!
釣り堀に
放す大きさ
じゃない!
ふんぐぐぐ
よし
入った!
やったな
ミコチ!
...
もう
少しだ
よく
やった!
...
釣り邪なら
ゆっくり
話せるかと
思ったけど
あー
全然だ...
...まぁ
よし
休憩
さて
バラした!
いっか
もう
いいの?
何が
聞きたいんだ?
ミコチ
へっ
何か気に
なってる事
あるだろう
顔見りゃ
分かるぞ
うん
ハクメイの
子供の頃の話
聞かせて
くれない?
あのさ
そんな
事?
そんな事を
言い淀んで
いたのか...
そう!
そうだよ!
ずっとね!
話したく
なければ
無理にとは
言わないけど
いや別に
もったい
つけるほどの
事もないし
そんじゃ
まあ
どこから
話そうかな
父様が
言うには
私は明け方に
拾われた
らしくてな
ん?
ちょっ
.....え!?
おいお昔の話
布団
ロープ
枕
ナイフに
火打ち道具
油と本と
遠眼鏡と
あと何か
足りない物
あったっけ
路銀と経験
じゃないかな
先生?
先生と父様だって
文無しだったん
でしょ
そんなの
分かってるよ
あぁ
そうだよ
それどころか
ほぼ手ぶら
だったね
私らは
それで
ハクメイ
さすがだ!
今回の
旅の
行き先は?
わかん
ない
前回は
なかなか帰って
来ないから
旅って
そういうもん
なんだよ?
ちょっと心配
したんだよ
それはそう
だけどもね
さ
よっ
気を
つけてなぁ
じゃあ
先生
あい!
旅に
出るので
よう
おはよー
おはよう
ハクメイ
こりゃまた
大荷物だ
オゼ
ばあちゃーん
うん!
139
そうだ
あんた帽子
欲しがってたろ
ひとついいのが
余ってたよ
うんうん
よう
似合っとる
ありがとう!
本当!?
遊びじゃ
ないよ
かっこいい!
旅立ちには
帽子がいるんだって
父様が言ってた!
ふん?
岩の上に
遊びに行くなら
被ったほうが
いいものなぁ
そうだね
それなら
あんたはもう
立派に旅人だ
私は旅に
出るんだよ
......あぁ
ねっ!
へへへ
じゃあね
オセばあちゃん
元気でな!
ほんに
はいよ
お連者で
よう似た
親子だこと
ふぅ
...
旅人心得
焦って
移動せず
日差しが
強くて
無駄の
おは
良い風が
吹くまで
日陰を
確保し
座って
待つこと
今だ
という時が
来なければ
無理して旅を
するくらいなら
死ぬまで
待ってた
ほうかしい
逆に今だと
感じたら
こっそりと
迷やかに
何日だって
待つこと
歩き出すのが
旅人なんだ
それに
ゴーゴーキ(平均)
旅立ちの日
ってのが
あってな
万が
聞こえるんだぜ
「ほら今だ」
「行っといで」
ってさ
いつか
ハクメイにも
聞こえる
かもな
...
!!
吹かない
な...
それに
しても
どうして
父様は
旅を
やめたん
だろう
ふがっ
よお
あっ
おかえり
ハクメイ
父様!
吊り橋
完成した?
あぁ
だから今日は
呑み会だぞー
ナマメさんや
ガラサ爺も
来る!?
来る来る
トワんとこは
小さいほうの子
連れて来るって
すごい!
それじゃ
やっぱり
今日も
違ったな
何が?
「特に特別な日」
じゃなかった
ん?
ああ!
そうか
それで
こんな所で
寝てたんだな
帰ろうぜ
ハクメイ
今日が
特別な日には
迷いないぞ
どういう
こと?
ナマメさんが
お前に
古い本を
譲ってくれる
ってよ
うわっ
特別だ!
久しぶりだなあ
ウラガ先生!
ほれロカ
ルバール酒と
玉葱の酢漬け
いいねー
食っとるか
お嬢ー
食っとる
おお
テンラ君
しかし吊り橋は
大変だったな
元気そうで
何よりだ
やりゃあ
できるもんだ
次は崖下の
倉庫かねぇ
そう
だなぁ
ロカ達の
おかげで
大助かりだぜ
本当本当
これで
ようやく
谷向こうの
資材が
使えるよ
今度は温泉
引いとくれよ
無茶
言うな
それと
水回りも
若いのも
大工仕事
覚えてきたし
ハクメイは
また大きく
なったねぇ
本当!?
昔は白ゴマ
くらいだった
のになあ
うそ!?
ハクメイ
ねーちゃん
トンボ描いてー
おお
先生あれ
本当!?
あぁ
ハハハ
嘘だよ
任せろ!
これで
よし
起きろー
帰るぞー
ハクメーイ
おきてる
よぉ.....
ほれこっち
頭上げて
んぅ
昼間あんだけ
寝といて
まだ足りんが
いよっ
父様の足腰
そろそろ眼界だ
ンロ...
ううん
あ
ロカ
誰かの
忘れ物かな
帽子
オゼばあさんに
ねだって譲って
もらったんだと
ふぅん?
もしかして
種類子の
つもりかな
あーそれ
こいつんだ
俺が前に
教えたんだ
旅人に
とって
とても大事な
ものだって
...
そうらしい
私らも
持ってない
じゃないか
知ったかぶり
物心ついた頃には
旅の真っただ中
だったからなー
思い返す
故郷もなし
送り出して
くれる人も
なし
なに
まさか
でもさ
あっても
いいだろう
こいつには
拗ねてんの
そうだね
な
この
ムカクの山の
和部子だ
とうさま
とうさま
いてて
どうした?
やま...
山がねぇ
...
山が
喋ってる
あぁ
行っといで
聞こえる
そうかぁ
なんて
言ってる?
行っといで
って
そうだな
言ってる...
聞こえた
かあ
あ
先生に
おお...
グッ
ドクン
ドクン
おう
来たな
ハクメイ
思ってたより
早いけど
まぁ
今日
だよな
ハァ
うんっ
今日で
合ってた
ハァ
今日.....
起きて
空の色
見たらっ
今日だ
って
分かった
だよな
さすが
俺の娘!
私っ
旅に
おう
出る!
ほれ
荷物貸せ
えっ!?
あぁ
橋の
とこまでな
分かってる
分かってる
そこで
一緒に行く!?
見送るよ
ほれ次
そこを足
ねえ
父様
私こっそり
旅立とうと
思ってたのに
旅立つなら
こんな日だって
教えたの
ん?
なんで
分かったの?
俺だもん
あー...
そっか
橋の所まで
行くのは
初めてだよな
うん
結構
あるな
そこが
旅の出発点に
なるんだ
まあ
のんびり
行こうぜ
こんな感じ
なんだね
特に特別な
日って
遠い?
急かされてる
感じ
山とか空とか
風とかから
...
ふむ
ふわふわ
してて
......よく
分かんない
どんな?
そんじゃ
道すから
なるほど
166
だろうなあ
旅人心得の
仕上げと
いこうかね
まず
寝床!
はい!
どこに
向かうに
しても
風通しのいい
場所を確保
するように
明るい
うちにな
ここよりは
ジメっと
してくるから
乾いた
火口と
釣りは覚えれば
何かと助けに
なる
確保
する!
横穴
木の実
これらを探す
クセをつけろ
年寄りに
救わりな
おそっ
わるっ
あととにかく
湯を沸かせ
湯はほとんどの
問題を解決する
...
...
ひと休み
するか?
休憩も
大事だぞ
だっ
いじょう
まー
金には
慣れてない
から
苦労する
だろうな
他人が絡むと
更に延しく
なるけど
まぁ
頑張れ
分かんない事
だらけで
困っちまっても
父様と
一緒なら
困らない
のにね
がんばる...
ははっ
確かにな
お前なら
きっと
168
前には
進めるさ
ここ
下ったら
もうすぐ
橋に着くそ
うん
...
父様
どうして
一緒に
父様は
旅人でしょ
私は父様
みたいに
行けないの?
旅人
やめたの?
旅人に
なるのに
私を
拾って
旅ができなく
なって
ひとつ
旅人
やめちゃったの?
大切な事
父様は
旅人だぜ
ずっと
変わらず
確かに
今ここに
いるのは
伝え忘れ
てたな
ハクメイカ
きっかけだよ
ここで
お前と
出会って
ここが
俺たちの
故郷になって
でも
それで
父様は
昨日
吊り橋
ひとつ分
明後日は
銀治座の鈴様の
小屋を直す
旅をやめた
わけじゃない
今の
父様は
旅をしたん
だよ
そうじゃ
冬には喉の
集落に旅籠を
作りたい
そういう
旅人なんだ
ない
それじゃ
だめだから
私のはっ
遠くに
行って
それじゃ
いやだぁ
私の旅は
帰って
こないん
だもん
そういう
旅の話
たくさん
一緒にっ
父様がして
くれたのに
旅できないっ
父様も
同じっ
旅人
なのに!
そうだな
でも
やっぱり
父様は
一緒に
行かない
寂しいな
ハクメイが
寂しくて
仕方なくなった時
もし
帰ってくる
所にいたい
からな
もしもだ
帰らなくても
大丈夫に
なったら
その時は
父様も
ハクメイ
みたいな
手紙か何かで
知らせてくれ
きっと旅に
出るよ
そしたら
いつか
旅人に
なるよ
会える
だろう
うぶっ
おかえですか
ほら
ひっ
ぐうぅ...
うっ
えうっ
...
...
行くかい
ほれ
カバン
あっ
うん
...
泣きやんだ
ハクメイに
これだ!
よぉし
いいものを
やろう
なに?
随分前に
自分用に作って
もらったもんだが
今日ずっと
気になってた
やつ!
お前にやろうと
思って手直し
したんだぜ
旅人の証
帽子なら
もうあるよ?
あぁ
だから
それと
稲田子だ
でも帽子の中で
これが一等
良いんだと
交換して
くれよ
どれ
どんな
具合...
オゼばあちゃんに
ちょっと悪いね
俺が
使い倒すから
気にすんな
おぉっ
ものすごく
似合ってる!
ちょっと
でかいけど!
今朝の
そっくり
だったんだ
俺たちを
巡り合わせて
くれた
薄明かり
がな
だから
あの日岩陰に
差し込んで
あの光
とさ
まだ
空の奥に
夜明けの気配が
残ってるうちに
行っといで
うん
ハクメイ!
行って
きます!
181
何が
「たいして
面白い話も
ない」
だっ.....
面白かった
かね?
という
より
なんか
愛おしい!
それで
お父さんとは
会えて...
ないねぇ
まだ
まだ...
って
あっ
もしかして
騎鳥便で
出してた
手紙って...
.....きっと
今頃は
父様宛だよ
お揃いの
種物子
かぶって
旅してるん
じゃないかな
第80話「おわり
●コラム●「足ドの少き方」旅守りを縫い込んだ人物
燃やしちまうからね」
「大丈夫、そん時はこいつも連れていくって!」
この子置いて旅に出るなんて言い出したら、作りかけの種類子
「やったぁ、楽しみにしてるぜ!なー、ハクメイ!」
なんだろ穂帽子って。形だけでいいから」
「...分かった分かんった。適当に控えてやるよ」
いてからこっち、随分と助かってるんだがね」
「旅にはいつでも出たいけどさ、まぁ単なる憧れだよ。旅人の証
俺に作ってくれない?こっそりさあ
なんだ、旅に出ちまうのかい?あんたらがここいらに住み道
「もう何十年も作ってないがね。年寄りばかりだし」
「オゼはあさん、あんた種物子っての作れるんだって?」
●あとがきの
匿x10
ハクメイとミコチ
番外編
[日々の巻]
エンチャン!
〈死んだクリーチャーン
カシキです
今回は
作業環境の
変化の話
約十年間
一人で手伝って
くれていた
ウエノさんが
マジかりがとう
るお疲れ様
ちなみに一巻
あとがさの現場は
一瞬だけでした
昨年の半ばから
現場を離れる
ことに
2DKに
男四人の
地獄総図
ウエノさんには
3Dによる
下書きの挑動と
下書きは
ともかく
テジタルトーンの
塗り分けを
お願いしていました
なんとか
ならんかな
ニイサン!
トーンは
自分一人の手に
微えない...!!
仕事の
合間になら
手伝えるでー
同居人のニイサンが
共通の知り合いにも
声をかけてくれて
ニイサ
通話しつつ
手伝って
もちうことに
アイザワさん
いやホンマ
かります!
いえいえー
影流んの
たのしい
ところで
この服のとこ
何パーセント
ですか?
20っ!
たぶん...
一任していたので
何も覚えていない
たぶんかー
話は変わって
私は家で
ネームができない
タイプなのですが
優先程じゃエッチハート
フードコートの
我々しさ
時間の
店で長尻も
誰しく
防炎器で
やってみたり
さすらいの
日々です
今日は
天気がいいから
公園でやろう
テーブル
埋まってら
芝生で
やるか...
心地
危遜さて
ちょっと
寝よう...
夜だわ
一向に
進まん...
雨だわ
イィァァァ...
おっ!
ハクメイと
ミコチ
樫木祐人
...
Halkuneie.Soflkorkit
Twitterderichinewooks
volume10
collactedratoriPhondPoolumins
わと『おまえはOKeshiki
11月27日木で30月18日
花フる!
HARTACOMX
著者一樫木祐人
ハクメイとミコチ10
2022年1月15日-発行
ver.OO1
@Takutokashk:202
本電子書籍は下記にもとづいて制作しました
HARTACOMX「ハクメイとミコチ10」
2017年1月15日-初原初期発行
発行者・青柳昌行為に、サポー会社は
第12回「神奈川第行」株式会社KADOKANA
わからないからこんなところで、やはりお子さんがいなかったのですが、このようなことでしょうか
編集ハルタ編集部
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えっおっこれもSetextoniy
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装丁内田圭祐(8823DESIGN
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初出・第74話〜第80話ハルタ2020.DECEMBERvolume80-
ハルタ2021-DE「CEMBERvolune90
描き下ろし
...
POOK
BOUK-
☆WALKER