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それでも、
七凪、
201AKINANAOPRESENTS
GoromeXtpage
GotomeXtpage
ヘルク
そういえば、
七尾ナナキ
«coTENTS
とは思ってるんですか
...
...
...
吟遊詩人の吸
...
34
...
「トール城
信じる心
...
ヘルクの過去1
ヘルクの過去1
ヘルクの過去皿
ヘルクの過去W
540詰舌
...ヘルクの過去V
第4話ルクの過去W
おまんキッカー
000300210055007/30DS311171121134718
ここから
離れるぞ!
あれは
何かヤバイ!
こいつ...
一瞬で距離を
詰めた...!!
強力な
くっ、
ヘルク!
大丈夫か?
あ、ああ...
ありがとう。
あぶなかった
ヘルクの顔に
術を放つ所
だった...
しかし
なんだ今のは...
あの距離を一瞬で
詰めてきた...
それに
この嫌な感覚...
トースマン王が
変身した時と
似ている...
アン。
ピウイを連れて
ここから離れるんだ。
ヤツから
逃げるのは難しい。
ここは
俺が引き受ける。
...わかった。
だが無茶はするな。
アイツは
普通じゃない。
ピウイを遠ざけたら
すぐに加勢に戻る。
ああ。
来い!
ピウイ!
ごめんなさい。
ぬお。
!
強い...
あのヘルクに
傷を負わせた..
間違いない...
あの娘が言っていた
闇の戦士とは
アイツの事だ...
武具の差はあれど、
まさかヘルクと
ここまで戦える者が
こんな地にいたとは...
戦士を取り巻く影、
瞬時に移動する能力...
いや、
強さだけではない
あの戦士から感じる
この不気味な力は
一体...?
これまで色んな敵と
戦ってきたが、
あんな奴は初めてだ..
くそ...
トースマン王の時と
同じだ...
不安でじっと
していられない..
早く加勢に
行かなければ!
な!
剣を折っただと!!
どんな拳だッ!
よし!
これで奴の力は
半滅した!
なんだ?
折れた剣に
影が集まっている!
これなら
すぐに決着力...
む?
何!?
剣が復活した!?
なんだ
あの剣は...
瞬時に復元できる
武器なんて
聞いた事もないぞ。
ピウイ
ここに隠れていろ。
心配するな。
すぐ戻る。
アンちゃん。
うん。
ヘルクの攻撃を
何発も受けている
はずなのに
全く倒れる気配がない。
中途半端な
攻撃ではダメだ。
奴は
カ.瞬発力・体力に加え
かなり高い防御力を
持っている。
もしかしたら
超回復力も
あるのかもしれない。
強力な一撃を
食らわせなければ
奴は倒せない!
ならば
これで!
離れろ!
ヘルク!
くそ...
並の
新世界生物なら
一撃で倒せるんだぞ...
まるで
効いていない
じゃないか..
だが
隙はできた!
悪いな、
先を急いで
いるんだ。
これ以上..
邪魔を、
しないでくれ!
くッ...
なんて力だ...
ヘルクッ!!
eomtinuger
...
第32話、恐怖
ヘルク!
ぐ...
ヘルク...
フン!
ヘルクの
動きが鈍い...
傷が深いんだ...
なぜだ...
なぜ奴は
あれだけの攻撃を受けて
平気ていられる...
クッ!
お前ッ!
いいかげんに
しろぉッ!
恐らく、
特殊な術...
アズドラの秘術の
ようなものが
掛けられている。
術者がわからない以上
解く事もできない...
ここは
なんとかして、
術の効果範囲外まで
逃げるしかない!
大丈夫。
ヘルクと私の力が
あれば逃げ切れ...
おい。
仲間に手を出すな。
Helok!4
お前の相手は
俺だ。
ヘル...
.....ク...?
あの
ヘルクという男。
あれは、お前が
思っている以上に
危険な存在だ。
今は大丈夫。
お前の強い味方に
なってくれるだろう。
だが、
いつまでも
そうとは限らない。
進む先は闇。
あの男は
大きな災いを招く
可能性を秘めている。
正しい
選択を。
もういい!
ヘルク!
逃げるんだ!
そいつは
倒せない!
もう戦うな!
もう力を使うな!
聞こえないのか!?
ヘルク!!
ヘルク!!
ピョエへ、
ピウイ!
何しているんだ!
アン
ちゃん!
待っていろと
言っただろがッ!
ヒョエ~
ピョエーじゃない!
バカァァ!
ええい、
とにかくそこら辺に
隠れて...
ん?
殺気が
消えた...
eontinued
それで、
第33話『吟遊詩人の眼』
殺気が消えた...
なぜ
闇の戦士の動きが
止まった...
...
ヘルクが
やったのか...?
歌のおねーさんが!
やばくなったら!
歌えって!
だとしたら、
私が状況を悪化させて
しまったんじゃ
ないのか!?
ま、まさか...
ピウイの歌で...
ここまで
遠かった!
Helck!4
...
ヘルク...
大丈夫か?
ああ
大丈夫だ...すまない...
少し取り乱した。
バカ。
少しどころじゃない。
あまり心配させるな...
ああ...
すまない...
傷は大丈夫か?
待っていろ、
すぐ止血して
やるからな。
超回復
ありがとう。
でも大丈夫。
何だそれ!
態
超回復状態。
しばらくすれば
傷は塞がる。
ピョエ〜!
すごーい!
傷が...
治っていない...
アン...
後を追っても
いいだろうか?
ヘルク...
何があるか
わがらないからな、
一応油断はするなよ。
ああ...
コッ...
...
これは..
戦の犠牲者か...
誰もが平和を
望んでいた。
誰もが戦争に
反対だった。
こいつ
言葉を...
だが...
家族が殺され、
友が殺されると
次第に敵国に対し
恨みを、憎しみを
抱き始め...
やがて
戦争に異を唱える者は
いなくなっていった
負の連鎖は続いた。
日毎に
戦争の規模は拡大し、
生まれた怒りは
この地に眠る禁呪、
闇の呪法の封印を解いた。
.....
それが
破滅の始まりだった。
闇の呪法により
強大な力を手に入れた
王国の兵士達は
徐々に理性を失い、
悍ましい姿へと変貌し、
無差別に殺戮を始めた。
荒れくるう化け物。
闇の呪法は
二国間の
戦争を終わらせたが、
同時に破滅をも
もたらした
闇の呪法から
逃れた者達は
生き延びようと
必至に抵抗したが...
闇の力の前には
ただだ無力だった...
活路は一つしか
なかった。
新たな化け物を
生み出す危険はあったが
奴らと同じ闇の力に
頼る以外
方法はなかった。
皆を救いたかった。
この身が滅びようとも
助けたい人がいた...
その思いだけが
俺の理性を
繋ぎ止めていた...
しかし...
そうか...
こいつは仲間を
守るため
闇の職上に...
必ず守ると
約束したのに...
このザマだ...
闇の呪法に
負けないと
約束したのに...
結局俺は...
誰も
救えなかった...
戦士よ。
夢現にお前達と
戦った事を覚えている。
強いんだな。
お陰で理性を
取り戻す事ができた。
礼を言う。
お、お前..
体が...
肉体は
とうの昔に
減んていた
闇の呪法から
解放された今、
体はもうじき
朽ち果てる。
何...?
ああ...
そうか
お前も...
いい武器を
持っているじゃ
ないか。
まさか、
そんな武器が
存在していたとはな。
ん?
これを
持っていけ。
だが、それは
お前が持つべきじゃ
ないだろう?
詫びと礼だ。
多少呪われて
いるが、
お前なら
扱えるだろう。
この先、
お前が迎える
戦いの中で
きっと役に立つ。
使ってくれ。
呪い..
すまない...
ありがとう。
俺のような道は
歩むなよ。
健闘を祈る。
...
そろそろの
ようだな...
最後に一つ:
頼みを聞いて
くれないか?
なんだい?
さっきの歌を...
聴かせて
くれないか...?
好きな
歌だったんだ...
ピウイちゃん、
歌は私が歌うわ。
ピウイ。
歌えるか?
うん。
スーー...
歌のおねーさん!
気になって、後を
追いかけてきたんです。
お強いのですね
まさか...
彼を救ってくれる
人がいたなんて...
まさか...
...アウギス...
アウギスお兄ちゃん。
私よ...
わかる?
イーリスよ
し、
信じられない..
一体
どうやって...
覚えていない?
お兄ちゃんが
助けてくれたんだよ...
俺が..
闇の呪法に
意識を奪われて
しまったけれど...
お兄ちゃんは
私を守って
くれたんだよ..
私だけじゃない。
お兄ちゃんのお陰で
たくさんの人々が
救われたんだよ...
うん...
そうか...
俺は......
皆を...
うん...
いや...
ごめんね...
ずっと助けて
あげられなくて...
ごめんね...
イーリス...
キミが無事で
よかった..
本当に...
アン、ピウイ
行こう..
ああ。
ピ!
eomtinued
第34話
トール城
わわわっはっ
うっすかった
トール城
見つけたぞ。
勝負だ...
あんたも
懲りないわね。
6戦6勝
あんた本当に
成長するの?
もうそれが
限界なんじゃないの?
トール城第一兵隊長
不死身のヒュラ
黙れ!
今度は負けない!
勇者エディル
うおおお!
ヒュラさーん!
頑張れぇぇ!
おおお...って、
......
ウルム城の一件から
8日後。
トール城
(人間国占拠
ウルム城
アスタの情報通り
人間達は再び
ウルム城へ侵攻。
同日、
アズドラ様率いる
奇襲部隊により
トール城を奪還
これを
急遽編成した
防衛部隊により
迎撃する
予定通り
このトール城を重要提点として
人間軍のさらなる侵攻を
迎え撃つべく
城の修復、防衛強化を開始した。
そして
その日から一月余り...
「勇者は何度でも蘇る」
トール城
勇者に覚醒した人間軍は
死のリスクがなくなった
利点を活かし
部隊を複数に分け
次々に進軍。
【人間の国
国境の砦
私達は
この僅かな期間に
13回もの防衛を
行うことになった。
かつてない程の
敵の猛攻ではあったが、
幸い、
寄せ集めの防衛兵達は
新感王決定戦に参加した
猛者が多く
個々の強さで敵を凌駕
しっかりと
守りを固めている今、
大きな被害も無く
人間軍を緊退する事に
成功している。
しかし
相手は勇者。
戦闘を重ねることに
着々と成長し、
その強さを増していく。
よし!
「よし」じゃない。
今はまだ優勢ではあるが、
彼らが男者として
育ちきれば
もはや私達が
対抗する事は不可能。
くそ...
先の事を
考えると
私は恐怖と不安で
胸が詰まる...
刻も早く
城の改修を終え
次の作戦へ移らなければ
ならない
けれど、
だからと言って
弱気になっている
場合ではない。
こんな時だからこそ
心を強く持たなければ。
不安なのは
皆一緒なのだから..
はいはーい!
皆さん
ご飯の用意が
できましたよー!
手の空いた人から
順次食べてくださーい
しゃーッ!
待ってましたッ!
じゃ
先に飯頂くわぁ。
...
おい、俺の
見えない攻撃
見た?
見た!
見えなかった!
見てごらん!
アタイの
この傷を!
怪我人は
こちらに
来てくださーい。
俺はまだ
戦うぜえ!!
...
お腹
ペコペコ
ワンワン!
ひゅぅ!
勲章ぉ!
勲章ひとーつ!
勲章ふたーつ!
ひゅぅ!
多分...
皆不安なはず...
ロイ
アズドラ様、
今回も大した被害もなく、
無事防衛できましたね。
うむ。
お見事。
ただ、捕縛できた
翼の兵士は
たったの5名。
自害する者や
突如現れる処刑兵によって
殆ど逃げられてしまいました。
やはり
我々に捕縛されないため
対策をしていますね。
その内、
確実に死んで逃げる
手段を備えて
攻めてくると思いますよ。
ですね。
来たる決戦に向け
可能な限り
敵の戦力を弱らせ
だかったのだが...
捕縛大作戦
これ以上の成果は
期待できなさそうだな。
失礼します。
はい
どうぞ。
アズドラ様、
結果が出ました。
人間軍一般兵は
戦闘レベル30へ上昇。
リーダー・エディル
戦闘レベル36へ上昇。
エディル率いる
人間部隊とは、
今回で六度目の
交戦となりますが、
リーダー・エディルは
二度目の
レベルアップです。
ふむ...
さすがに早いな。
戦闘レベルを
1上げるのに、
かなり厳しい修行を
必要とするのに、
たった数回の戦闘で
レベルを上げてしまうとは、
やはり勇者というのは
とんでもない資質を
持っていますねぇ。
そろそろ
軍の増強をしないと
大きな被害が出始めるかも
しれないな。
しかし、
魔物の異常発生も
相次いで
どこも兵が
不足していますよ。
難しいのでは
ないでしょうか...?
うむ...
難しいだろうな。
作戦決行を
早めるべきか...
あの、
それとは別に
自軍の戦闘レベルも
測ってみたのですが、
第1兵隊長ヒュラが説闘レベル5へ、
第1兵隊兵士ルベロ、戦闘レベル4へ、
第3兵隊兵士レレプス、戦闘レベル46へと
上昇していました。
おいおい
頼もしいな!
もう少し
大丈夫だな!
さすが!!
新魔王に
なろうとするだけ
ありますね!
我が帝国の民も
勇者に負けて
ませんよ!
大丈夫
そうですね!
いや...
気のせいか
どうしました?
報告ありがとう!
では僕は目課のアレを
行うとするか!
休んだ方が
いいですって。
失礼しまーす!
アズドラ様!
お茶が入りましたぁ!
ありがとう、
そこへ置いておいてくれ。
はいどうぞ。
アスドラ様
連日、術の多用で
かなり疲労が
溜まっているのでは?
肩てもおもみ
しましょうか?
いや大丈夫。
全然平気だ。
全く問題ない。
嘘ですね。
アズドラ様は
ヘロヘロです。
あまり
無理をしないで
くださいね
うむ。
わかっている。
だまらっしゃい。
嘘ですね。
それ、前にも言って
結局毎日
やっている
じゃないですか。
だまらっしゃい!
ここでアズドラ様が
倒れてしまったら
兵の士気に関わりますよ。
今日やってダメなら
人探しの術は
日を置きながら
やるとしよう。
やはり
心配なんですね。
人探しの術は
木人形が対象の人物の
場所を示す術。
対象が死んでいれば
木人形は動きません
地図の外を示そうが
木人形が動くならば
それはヴァミリオ様が
今も生きている証拠
恐らくアズドラ様は
その確認だけでも
したいのでしょうね。
さあ
木人形よ!
もぐ
ヴァミリオちゃんの
場所を示せ!
あ
動いた。
ロココさんは
人探しの術を
見るのは
初めてでしたね。
これ、
いつも動くんですが
結局は地図の外に:
ああッ!
...
もぁ、木人形が
地図上を示した!!
もぁッ!?
動いている!
ヴァミリオちゃんは
動いているぞ!!
やりましたね!
アズドラ様!
おめでとう
ございます!
ありがとう!
海を渡ったのか...!
さすがだ...
さすがた!
ヴァミリオちゃん!
ええい、
休んでいる
場合じゃないぞッ!
大陸南部の
詳しい地図は
あったはずだ!
ホン、すぐに
用意しろ!
Sorntinueel
御意!
「Hall
第35話信じる心
くそ!
奴ら俺達を
バカにして
いやがるんだ!
あの犬野郎!
変な武器で
噛み付きやがって!
あまり大声を
出すな、
やかましい。
今度会ったら
必ず殺す!
よく平然として
いられるなッ!
お前だって
あの化け物女に
負けまくってる
くせに!
奴は強い。
そう簡単には
倒せない。
は!
なんだそれ。
負ける前提で
戦っているのかよ。
勝つ気あんのか?
ただ単に
あの女が気になって
追いかけている
だけじゃねぇの?
言葉に気をつけろ。
殺すぞ。
やってみろよ!
殺してみろよ!
死なねぇだろ!!
俺達は!!
やめないか
みっともない。
奴らは強い
今は負けて当然だ。
それに、
当面の私達の目的は
勝つ事ではないだろう。
ち...
また揉めてる。
この人達、
本当に
仲が悪いなぁ。
それにしても、
気になる事を
言っていたな。
勝つ事が
目的じゃ
ないんだ
やっぱり
今は戦闘レベルの上昇が
目的なのかな?
それとも他に何か
狙いがあるのか...
会議は
もういいだろう。
俺は失礼する。
俺も
もう帰るぜ。
仕方ない
今日は
これで終わりに
しよう。
あーあ
終わっちゃった。
今日はたいした収穫は
なかったなぁ。
そこに
いるのは誰だ!
いや、そんな気がしていたのですか
...
気配が消えた...
侵入者か!?
わからん。
気のせいかも
知れん。
あぶなぁ...
ボクの気配に
感づくとは...
ちょっと油断したな。
いや、
城内警備を
増やそう。
ネズミが
紛れ込んで
いるかもしれない。
なるほど..
彼ら本当に
勇者として
成長しているんだ...
これからはもっと
気をつけないと...
アズドラ様、
3名の
捜索隊の準備が
整いました。
いつでも出発できます。
しかし、
もう少し
動かしたほうが
良かったのでは?
いや、
今はそれで
十分だ。
わかった。
ヴァミリオちゃんの
進行に大きな
変動があれば、
再び捜索隊を
動かさなければ
ならないからな。
御意。
だがこの数日の
動きは良い感じだ。
ヴァミリオちゃんは
帝国へ向かって
真っ直ぐ動いている。
これは帝国の方角が
わかっている
という事だろう。
順調に行けば、
この草原あたりで
ヴァミリオちゃんを
見つける事ができる
かもしれない。
上手くいくと
いいですねぇ。
ヘルクは
いるでしょうか?
ん?
もしも...
もしもヘルクが
やはり敵だったら
私達...
いえ、この帝国は..
帝国は
ますます大変な事に
なるだろうね。
ヘルクは
僕が出会った者の中でも
トップクラスに
ヤバイ人物だ。
だが、
その心配は
いらないだろう。
ゲートの先で
ヴァミリオちゃんは
てきる限りヘルクを
観察したはずだ。
つまり、
ヘルクが
いなければ
脅威はなくなり、
いれば
強い味方が増えたと
言うわけですね。
もしヴァミリオちゃんが
今もなお、ヘルクと共に
行動をしているのであれば、
それは
ヘルクが敵ではないと
判断した結果。
うむ。
ヴァミリオちゃんの
判断なら信頼していい。
ならいてくれると
いいですね!
ヘルクさんが
味方なら
たいへん
心強いです!
確かに...
たとえ勇者ヘルク
と言えども、
あの疑り深い
ヴァミリオ様と
ずっと一緒にいて
偽り続けるなんて
難し...
ちょっと
待って...
でも
アズドラ様、
本当のところ、
アズドラ様は
最初から
ヘルクは
敵じゃないと
思っていたんじゃ
ないですか?
ずっと
一緒!?
昼も夜も
ずっと...
まさか。
前にも言っただろ?
彼の力は
帝国にとって脅威。
ん?
信頼関係ってのは
時間をかけて
ゆっくり築いて
いくものなのだよ。
はあ。
さすがの僕も
初対面で
信じられるほどの
度胸はない。
だが、
彼を信じたいとは
思っていた。
悲しいじゃないか。
話し合う事もできるのに、
ただ殺し合うだけの関係なんて。
...
良い者もいれば
悪い者もいる。
人間だって様々だ。
僕らとちゃんと
向き合おうと
してくれる者も
いるのだよ。
こんな事態に
ならなければ、
もう一度人間と
友好を築けたと
思うんだがな...
すまない...
友よ。
Helok!4
!!
ピョエ〜!
ピウイ!!
他にも
怪物がいたのか!
よーし!
ま、待て!
いいから!
じっとしていろ!
あれは
私が追い払う!
もゥゥン!!
アンちゃん
すごーい!
お見事!
ふぅ...
アンちゃん!
すごーい!
あ、ああ
ありがとう。
正直、
あの一件以来
ヘルクが戦うのを
私は恐れている...
ルクは本当に
人間と取りつもりでいる。
ルクは敵ではない。
私はそう判断した!?
しかし...
あの凄まじい力を
目の当たりにした今、
私はヘルクに対し
再び懸念を
いや...
抱いてしまっているも
今日まで散々
力を貸して
もらっておいて...
アン。
私は失礼な奴だな...
そろそろ
日が昇る。
!!
今日はこれくらいにして、
適当な場所で
キャンプしよう。
...ああ。
そうだな。
あの岩の下
辺りにしよう。
よーし、
何か
美味しいものでも
作ろうか!
僕寝る!
はは、
今日はだいぶ
頑張ったもんなぁ。
うん!
無駄に
走った!
......
アン。
ん?
なんだ?
あとで
少し...
時間を
くれないか?
アンに
話しておきたい
事があるんだ。
おまけマン
これください。
毎度!
見ろよ。
アスタさんだ。
ツンツンしてそうで
ツンツンしてない
アスタさんだ。
なんか
本買ったぞ。
アスタさんって
なんの本
読むんだろ?
料理本とか?
軍事関係?
恋愛小説とか
だったり!
よし
もういいだろう。
んまい!
第36話ヘルクの過去1
くぅ...お前は
ココアを
淹れるのも
得意なのか...
街で買った
粉末のココアを
淹れただけだよ。
ああ。
で...なんだ
話って。
短剣?
これはただの
短剣じゃない。
元は長剣だった。
〝勇者殺し〟の
異名を持つ剣。
これは、
その折れた
剣身なんだ。
その名の通り、
勇者に対し、
絶大なダメージを
与える事のてきる
武器だ。
勇者殺し!?
これを
キミに預けたい。
今では
宿っていた魔力を
失いつつあるが、
それでもなお
勇者を絶命するだけの
力は残っているだろう。
いざという時は
これで俺を...
ま、
ま、
待て!
ヘルク!
一つ言っておく!
まさか、こいつ...
私が抱いている
不安を察して...
正直、
私は最初、
お前を疑っていた!
人間国のスパイだと
思っていた!
あるいは
お前が単身で
攻めてきたと
思っていた。
すまない!
だ、だから
渡すな!
そんな物!
え?
だが
今は違う!
今は敵じゃないと
思っているんだ!
ほぉ...
それは
ここまで一緒に旅をして、
お前という人柄を見て、
私なりに出した結論だ!荷物持ちとか
料理とか
他にも色々
感謝の気持ちだって
あるんだぞ!
渡すな!!
バカァァ!!
.....
はは。
そうか
時々感じる鋭い視線は
キミだったのか。
す、すまん...
だから...
もう大丈夫だから!!
そんな物騒な物..
渡すな...
...ありがとう。
これから、
俺の事、
勇者の力の事...
だけどこれは
アンに
頼みたい事なんだ。
頼み...?
人間の国で起きた
全ての出来事を
キミに話そうと思う。
その上でもう一度...
俺の頼みを聞いて欲しい。
HIL
第36話、
ヘルクの端末
Helokz
こっちだって
苦しいんだ!
ほら。
今日の稼ぎだ。
そこを
なんとかぁ!
え..
パンだけ?
あんなに
働いたのに?
ごめんなさい!
ヘルク
8歳
うるさいクソガキだね
文句があるなら
もう来なくていいよ!
まあしょうがない。
今日は
こういう日なんだ
わーん!
やめてよぉ!
いたいよぉ!
おらおら!
木でも
ちゃんと受けねぇと
死んじゃうぞぉ?
いたい!
......
クレス
4歳
おら!
おら!
やめてください。
くっくつく。
来た来た。
あ?
てめぇ、俺達に
逆らうってのか?
へへ、
逆らう訳
ねぇよ。
そうだよなぁ?
俺達貴族が
本気をだしゃあ、
こんな肥溜め民家、
全部ぶっ壊す事だって
できるんだからなぁ。
そうそう
逆らえるはず
ないって。
あ、そう?
逆らいません。
でも、殴るなら
俺を殴ってください。
じゃ、えりょ
遠慮なく。
ぎゃはは!
おらおら!
兄ちゃん!
俺が6歳の頃、
突如現れた魔物の群れから
村を守ろうとして
父も母も戦死して
しまったんだ。
俺達に両親はいなかった。
その時、村は壊滅。
俺達を含め僅かに
生存者はいたが...
全てを失った悲しみから
気がおかしくなる者や、
自殺する者が多く、
とても村を再建する事は
できなかった。
この村は
お終いだった。
クレス。
俺達は生きるぞ。
何があろうと
父ちゃんと
母ちゃんの分まで
生きるんだ。
ひっく...
大丈夫だ。
兄ちゃんが
そばにいる。兄ちゃんが
守ってやるからな。
ひっく...
ひっぐ...
家も両親も亡くし、
頼るあてもない
俺達は
王都を目指した。
王都ならば
きっと子供でもできる
仕事が見つかると
思ったんだ。
お母ちゃん...
お父ちゃん...
しかし、
王都は理想とは
かけ離れた世界だった。
貧富の差が激しく
貧しい者は
裕福な者から
家畜以下の扱いを
受けていた。
それでも
俺達はここに
住もうと決めた
勿論、普通の生活は
できない。
俺達の住処は
帝都の端にある
スラム街だ
険気で不衛生、
ろくに食べ物に
ありつけない所だったが、
魔物や賊に襲われる
危険に比べれば
ずっとマシだと思った。
オラァ!
頑丈な野郎だぜ。
俺のウッドソードが
折れちまった。
もう
行こうぜ。
服に匂いが
ついちまう。
じゃあな
ゴミ虫くん。
ぎゃはは。
貴族の貧民いじめは
いつもの事だ。
クレスが無事なら
貴族に殴られようが、
バカにされようが
俺は構わない。
兄ちゃん
大丈夫!?
ああ。
大丈夫だ。
ごめんよ兄ちゃん。
オレが貴族と目を
合わせちゃったから...
ても兄ちゃん
オレのせいで
血だらけだよ...
それは
お前も
同じだろ?
兄ちゃんの方が
ずっとボロボロだよ。
泣くんじゃない。
クレスは男だろ?
何があろうと
クレスは俺が守る。
そう決心していた。
クレスは
俺のたった一人の
大切な兄弟なんだ。
大丈夫だって。
兄ちゃん頑丈なの
知っているだろ?
ほら
見てごらん。
超回復状態!
やっぱ
兄ちゃんは
すげぇや!
待て待て!!
子供の頃から
それできたのか!?
ああ。
得意だった。
inulee
お前それ、
すでに勇者の力
目覚めていただろッ!
お前、勇者の力
目覚めていただろ!
今思い返すと
そうだったんだろうな。
当時は他の人より
少し丈夫なだけだとしか
思っていなかったけど。
いつから
だったんだろうか。
ルクの過去
...
覚醒した時の事
全く覚えていないんだ。
.....
物心つく前から
覚醒していたのか。
すまない
話を続けてくれ。
本来の人間の
リミッターが
外れた状態で
成長し続けたんだ
強くなるはずだ。
その前に
ココア
淹れようか?
あ、すまん。
貴族のいじめは
その後もずっと続いた。
時には食料を
汚水に捨てられ、
時には
家を荒らされ、
燃やされる事もあった。
一般街へ行けば
酔っぱらいの
貴族に絡まれて
殺されそうに
なった事もあったし、
その日、働いた
僅かな賃金を
巻き上げられる
小もあった。
そんな劣悪な環境でも
王都を出るという
遥択肢はなかった。
王都の外では
魔物が大量に現れ、
至るところで被害が
発生していたんだ。
どんな酷い扱いを
受けようとも、
俺達はここで
暮らさなければ
ならなかったんだ。
だがそんな
酷い扱いを受けても
俺達はいつも
前向きだった。
クレス!
残念だ!
今日の報酬は
パンだった!
だが
チーズ入りだぞ!
さらに交渉して
卵も貰ってきた!
暗い気持ちで
過ごしたく
なかったんだ。
クレス。
もう少し
魔物が少なくなったら、
ここを出よう。
二人で旅をするんだ。
そして誰にも虐げられず、
穏やかに暮らせる
場所を見つけよう。
やった!
兄ちゃん
交渉スキル
高ぇ!
うるせぇ
ガキ共だなぁ。
うん!
裕福な
生活なんか
いらない。
クレスと二人、
いつまでも
笑って暮らせるなら
それで十分だった。
しかし...
ある冬の事だった。
俺達の前に
再び不幸が訪れた。
栄養失調で
体の免疫力が
低下していたんだな。
この病気にかかったら
ガキの体力じゃ
もう駄目だろうな。
今夜あたりか..
辛いかもしれねぇが
覚悟しとけよ。
そんな...
なんとか
ならないの!?
クレス!
しっかりしろ!
オレぁ医者じゃねぇ、
どうにもできねぇよ。
俺のせいだ...
俺がもっとちゃんと
食べさせておけば
こんな事にはならなかった...
自分を責めるな。
こればかりは
しょうがねぇよ。
ここ最近
避難民が多くて
俺達まで食料が
回らねぇんだからよ。
そのガキ
だけじゃねぇぞ。
他んとこの
小せぇガキや
老人なんかも
どんどんくたばってる。
運命と思って
割り切るしかねぇ。
何が運命だ!
俺は嫌だ!
クレス、
すぐに医者へ
連れていって
やるからな!
ちょっと辛いかも
しれないけど
我慢してくれな!
クレスは
死ぬもんか!
お、おい!
やめとけ。
医者が俺達を
相手してくれる
はずねぇ!
第一、金が
ねぇだろうが!!
少しだけならある。
ここを出る時の為に
貯めていたんだ。
貧民は
誰も救っちゃ
くれねぇぞ!
やめとけ!
待て!
変な希望は
持つな!
ここの人間にとって
俺達は野良犬同然。
死んだ方が
マシだって思う奴も
いるんだぞ!
おい!
おっちゃんの
言っている事は
わかっていた。
だけど、
クレスが死ぬのを
黙って見ていられる
はずがなかった。
すみません!
開けてください!
弟が病気なんです!
何軒も回った。
何度もドアを叩いた。
何回も頼み込んだ。
ダメだ
出ていけ。
しかし...
お金ならあります!
もし足りなければ
後日、必ず持って
きますから!
...お前、
この大金
どうした?
帰れ。
スラムの人間は
少し減るくらいが
丁度いい。
スラムのガキが
なぜこんな
大金を持っている?
どこで盗んだ!?
お願いします!
弟を診てください!
ち、違う!
これは少しずつ
貯めていて!
え?
おい!
守衛に知らせろ!
窃盗犯だ!
違う!
違う!
こら!
待て!
クレスを
診てくれる
医者はいなかった...
それでも
俺は諦めなかった。
諦めたくなかった。
行った事のない
居住区を目指し
俺は歩き始めた。
兄ちゃん...
クレス...
ごめんな、
もう少し
辛抱してくれ。
兄ちゃん...
ごめんね...
いつも迷惑
かけちゃって...
クレス...
何言っているんだ。
迷惑なんて
かけられた事
一度もないぞ。
頑張れよ...
兄ちゃん必ず
お医者さんを
見つけてやるからな。
...うん
王都には
沢山の人がいるだろ?
きっと俺達にも
優しい人はいる。
大丈夫だからな。
...うん。
クレス。
ちょっと早いかも
しれないけど、
暖かくなったら
ここを出ていこうか。
今じゃ
もう食料も
殆ど手に入らないし、
丸一日仕事をやっても
ほんの少ししか
報酬を貰えない。
おまけに、
差別を受けて
いじめられるんなら、
これ、
魔物と一緒に
暮らした方が
マシかも知れないぞ。
前に言ったろ?
住みやすそうな
土地を見つけてさ
そこで暮らすんだ。
家を建てて
畑を耕して...
自給自足の生活を
するんだ。
ははは!
風物や賊は
怖いかも
知れないけど
心配するな。
兄ちゃん...
クレスは兄ちゃんが
絶対守ってやるからな。
兄ちゃん
そいつらに
負けないくらい体鍛えて
全部ぶっ飛ばしてやる!!
...クレス?
クレス...?
死ぬな!
こんな所で
死ぬんじゃないー
誰かれ構わず
助けを求めた。
お金なら
あります!
無我夢中で
走った。
医者を紹介して
ください!!
助けてください!
誰か助けてください!!
弟が病気なんです!!
お願いします!
弟を!!
クレスを
助けて
ください!!
たった一人の
大切な弟
弟が病気
なんです!
スラムの
ガキが。
お願いします!
医者を紹介して
ください!
たとえ俺の命を
失おうとも、
クレスを助けたかった。
助けて...
病気を
揃き散らすな。
スラムへ戻れ。
しかし俺の声に
耳を傾ける者は
いなかった...
助けて...
ください...
クレスを...
助けて...
くそぉ...
くそぉ...
くそぉ...
くそぉ...
おいボウズ、
どうしたよ?
どうしたよ?
貴族...
さっきまで
騒いで
いたでしょ?
どうしたよ?
お、弟が
病気で死にそう
なんです...
お願いします
弟を...
助けてください。
からかい
たかった
だけか...
くそう...
お父様。
大変だよ。
.....
ボロボロの汚いガキがよ、
死んじゃうらしいよ。
もう駄目だと
あきらめかけていた。
どうした?
大丈夫かね?
お前..
外では
もう少し
言葉遣いをだな...
早くしてよ。
死んじゃうよ?
病か。
かなり
交弱しているな。
しかし
パーティーの
お時間が。
だけど、
俺の声は
とある少女の元に
届いていたんだ。
すぐに医者の所へ
連れて行こう。
馬車を出せ。
今日は
欠席すると伝えろ。
御意。
クレスは
一命を取り留めた。
あと少し
遅れていたら
危なかったそうだ。
クレスを救ってくれた
この人は貴族だった。
俺達を届け、苦しめた貴族。
ありがとうございます!
ありがとうございます!
だけど、
そんな事はもう
どうでもよかった。
俺達を救ってくれた
この環族に
俺はただただ感謝をした。
ありがとう
ございます!
ありがとう
ございます!
そして
この試験との
出会いから、
俺達の連命は
大きく変わり始めた。
eomtinued
クの過去の
第38話
ダメだ
これ以上は
持たない!
撤退だ!
バカを言うな!
ここを突破されたら
後がないぞ!
だが、この兵数では
あの魔物共を倒すのは
不可能だ!
撤退は許さん!
重人ならば
命果てるまで戦え!
い、嫌だ...
死にたくない...
もう大丈夫だ。
一撃だと...
援軍だ!
クレスだ。
第三歩兵部隊
隊長のクレスだ!
俺達が
盾になる。
後方から提護を。
は、はい!
クレス
18歳
このまま殲滅する!
第三歩兵部隊
俺に続け!
我々も
続くぞ!
うぉおおお!!
クレス様!
聞きましたよ!
また大物を
仕留めたとか!!
クレス様ぁ!
キャー
クレス様ぁ!
ヘルク
22歳
あの日、
貴族に助けられてから、
俺達の生活は
大きく変わった。
クレスを助けてくれた貴族は
恋国以来、王家に仕え、
王国を支えてきた
名門ラファエド家だった。
国内にその名を知らない者は、
いない程の有名な貴族だ。
そして、
俺の助けを求める声に
唯一耳を傾けてくれた人物が
そのラファエド家の長女、
シャルアミ。
おい
彼女は、
クレスが退院した後も
なぜか俺達に会いに来ては
一緒に遊ぶようになった。
おい
ボウズ共
遊ぼ?
なんだか不思議な子だった。
俺達だけじゃなく、
スラムの人にも送別をせず、
普通に接してくれる。
少しわがままな所も
あったけど、
とても優しい子だった。
貴族の娘
シャルアミ
そんな彼女と
一緒に居ることが多くなってから
俺達を点げる者は検索に減った。
周りからは
シャルアミの友達...
ではなく、
召使とでも思われて
いたに違いない。
なんであれ
俺は、
これからはもう少し
平和に暮らせると思い
心底安堵していた。
だけど
クレスの表情は
暗かった。
自分達は
居げられる事が
なくなったが、
他のスラムの人達は
まだひとい扱いを
受けている。
その事に疑問を抱き、
素直に喜ぶ事が
できなかったようだ。
兄ちゃん、
おっちゃんが
言ってたんだ。
この国は、
魔物がいる限り
皆余裕を
持てないでいる。
余裕のない国民は、
今を生きるのに精一杯だから、
いつまでたっても
新しい事を
始めようとしない。
それは、
差別を無くそうと
立ち上がる人が現れても
国民は誰も動こうとしない
事なんだって。
魔物という
障害がなくなって
国に余裕が生まれれば、
この国はもっと
良い国になるんだって。
兄ちゃん。
俺、将来この国の
兵隊になる。
シャルアミの
お父さんのように
立派な戦士になって
魔物の脅威を取り除く。
おお...?
クレス5歳。
自分の意志で
選んだ道を
歩み始めた。
それからクレスは
日たりとも
休む事無く
自分を鍛えた。
IG歳の時に軍に入隊し、
18歳になった時には
小隊長にまで昇格していた。
昔とは
偉い違いだな。
クレスを
いじめていた事なんか
忘れているんだろうな。
ほう、
ここからだと
よく見える。
やあヘルク
そこを通りかかったら
お前の姿が見えてな。
元気だった?
あれ?
ラファエドさん。
はい。
それにしても
凄い歓声だな。
いや、
実際そうなのだろう。
皆クレスの
カリスマ性に
心惹かれている。
今回もクレスは
大きな功績を
残したようだ。
あの小さかった子供が
今では誰もが
苦戦をする魔物を
いとも簡単に倒して
しまう戦士だ
彼が活躍する度に
国が明るくなっている
気がするよ。
もう私ですら
歯がたたないかも
しれん。
フフ。
クレスは
まだまだ成長している。
必ずもっと強くなる。
まさか、
買いかぶり
過ぎてすよ
気を遣わんて
良いよ。
この国の救世主?
はは..
なんだか
大きい話ですね。
もしかしたら彼は
この国の救世主となり得る
人物かもしれないな...
ヘルクー!!
ヘルクはどこだぁ!
仕事サポってんじゃ
ねぇぞぉ!
おっと
いけない、
仕事に戻らないと。
あー...
時にヘルク。
もしかして
キミも、
クレスのように
強いのではないのか?
邪魔して
すまなかったな。
私はキミにも
何か言い知れぬ力を
感じるのだ
いや、これは
私の勘に
過ぎないのだが..
俺は力仕事して
まさか、
体だけ大きくなった
だけですよ
ふむ..
魔物の被害は
日々増えている。
クレス程の強者が
もう一人いれば
心強いと思ったのだがな。
すみません。
俺には今の
補修工事のような
力仕事の方が
向いている
みたいです。
そうか。
これも大切な仕事だ。
頑張ってくれよ。
剣術なんか、
クレスの足元にも
及びません。
戦闘はてんで
素人ですよ。
ラファエド氏は
俺すらも気付いていない
男者の力を感じ取って
いたのかもしれない。
クレスと
シャルアミ...
おやおや?
おやおや?
気のせいか
二人の周りに
何か見える...
二人はちょっと
良い仲なのかも
しれない。
あれ
いつのまに...
しかし
名門最大
次の道だぞ?
でも兄ちゃんは
クレスを応援する
からな!
おい
クレス。
お前の兄さん一人で
ニヤついてるよ。
兄さんは
いつも笑顔だよ。
お前たち兄弟は
いつも笑っているなぁ。
やあ
シャルアミ、
クレス。
いいとも!
いいとも!
兄さんお待たせ。
途中シャルアミと
偶然会ってさ。
兄さん、
いつもの所
行こうよ。
この時、王国兵士と
なったクレスとは
別々に暮らさなければ
ならなかった。
仕事が忙しく
なかなか会う事が
できなかったけど、
なんとか時間を合わせて
一緒に食事をしたりしたよ。
私も
邪魔するよ〜
解決していない問題は
色々あったけど、
三人で過ごしたあの日々は、
本当に楽しかった。
兄さん。
ん?
俺、明後日には
また遠征で
ここを離れるんだ。
今度の魔物は
厄介なのが多いみたいで
しばらく帰ってこられない
かもしれない...
くて?
そうか...
お前の事だ。
どんな魔物にも
負けはしないと思うが、
無理はするなよ。
お前が死んだら
悲しむ人は
俺だけじゃ
ないんだからな。
え..
あ...うん。
兄さん、
帰ってきたら
また食事しよう。
今度は兄さんの
手料理が食べたいな。
絶対に
帰ってこいよ。
うん。
わかった。
じゃあ
特製スタミナ料理を作って
お前の帰りを迎えてやる。
しかし、
俺はクレスの帰りを
迎えてやる事は
できなかった。
クレスが選征してから
僅か半月後。
この国は
これまで以上に
大量の魔物が発生し
各地で被害が相次いだ。
この発生した魔物の対処に
正規の軍隊では足りず、
王国は若く健康な男子の
徴兵を決行。
俺も成物討伐隊〈所属し、
しばらくの間
壬国を離れる事になった。
選征先は
国境に近い
険しい山岳地帯。ここは、
険しく、大変な道のりだが、
戦闘においての
死亡確率は低いと言われ、
俺は少し安心していた。
援軍を出すのが困難なため
予め、通常よりも多い数で
討伐隊が縄成されていた。
だが...
逃げろ!
撤退だ!
あれは人間が
敵う相手では...
魔物と対峙して
わずか数分
500名で
編成された部隊は
ほぼ逡滅。
う...あ...
立て!
エディル!
しっかりしろ!
ここにいた魔物は
これまで人間が
戦ってきたものとは
まるで違う生物だった。
ドガーン!
がっはっは!
これで最後だ!
ズバーン!
うぎぎぎ
やられるぅ!
待ていッ!
死の淵から
蘇ったのよ!
キャPlutへ
き、貴様!
生きていたのか!?
よし、
ここで休憩だ
10分後に出発する。
第38話ヘルクの過去!!
あう!
す、すみません。
いや大丈夫。
あー...
俺の水を
あげるよ。
え!
あらら。
おい貴様!
一般兵の分際が!
領主様に
馴れ馴れしいぞ!
いえ、
普通に喋って
もらっていいですよ。
水、ありがとう
ございます。
あ、すみません。
あなたが
領主様でしたか。
しかし
凄いてすわ。
あなた
全く疲れて
いないように
見えます。
俺は力仕事で
体鍛えられたからね。
重い物持って
階段を昇り降りするから
この程度じゃ
全然疲れないよ。
羨ましいな。
本当にすごい筋肉だ。
ちょっと
触って
いいですか?
いいよ。
凄い!
ぶら下がって
みるかい?
あ、はい!
わー!
貴様ぁ!
何をしている!
第39話ヘルクの過去50
エディル
逃げるぞ!
早く立つんだ!
人間の5倍はある
巨大な体
紫色の肌に
不気味に広がる
黒い桜村。
な、
なんだこれは...
なんなんだ...
あいつは...!!
大気を揺らす咆哮は
恐怖を与え、
刹世界生物だ!!
毒の濃い場所に
稀に現れる、
普通の魔物とは
似て非なる存在。
異常なまでに
発達した筋肉は
一撃で命を奪った。
人だろうが
魔物だろうが、
無差別に襲いかかり、
戦闘を経て、
より強く
より凶暴に成長する。
そうか、
ヘルクはここで
遭遇したのか...
恐ろしい光景だった。
戦う事なんて
考えられなかった。
ただただその場から
逃げたかった。
無理もない
新世界生物は
私達帝国の戦士ですら
畏恤する存在。
並の精神力では
奴に会っただけで
気絶するほどの
恐怖を味わう。
仲間に逃走を
呼びかける事が
できるだけ
たいしたものだ
しかし
まだ生きている者もいる。
一人で逃げる訳には
いかなかった。
俺は決死の覚悟で
その原物に
立ち向かったんだ。
無謀だ...
魔物の攻撃は
想像を絶するほどに重く、痛く、
一瞬で意識が飛びそうになった。
エディル!
早く逃げろ!
うぐ!
ここで倒れる訳には
いかなかった。
皆が逃げるまで
時間をかせぐ!
その一心で攻撃を
耐え続けていた。
その時、
ふと思った。
ふぬうぅぅッ!!
思ったより
耐えられる」、と。
殴られ
殴り返し、
殴られ、
次の瞬間
俺は反撃に出た。
殴り返した
俺は、
武術の心得力
全くないから、
ただひたすら、がむしゃらに殴りかかったんだ。
ただひたすら、
がむしゃらに
殴りかかったんだ
そして俺は
勝利した。
......
勝てるとは
思わなかった。
死ぬ覚悟もしていたから
勝てて本当よかった。
ただ、
打たれ強い俺も
さすがに
ボロボロだったよ。
...
お前それな、
育っていない
弱い奴でも、
レベル50以上の戦士が
数人がかりで
倒す相手なんだぞ?
え?
いい..
話を続けてくれ。
勇者の力...
いや
ヘルクはやはり...
何か凄い...
指揮官も部隊長も
死んでしまいました。
残されたのは
一般兵だけです。
...仕方ありませんね。
この討伐隊は
エディルの町を
成物から救う
部隊だったんだ。
もう俺達には
どうにもできません。
すみません
俺達は引き返します。
エディルの事
前に少し話を
しただろ?
あのエティルだ
エディルは
国境近くにある、
町の領王の息子だった。
最初のうちは
町の兵でなんとか
凄いでいたらしいが、
無尽蔵に湧いて
攻めてくる魔物に
じわじわと押され
非常に危険な状況に
あったらしい。
この時期の
魔物の異常発生は
エディルの町も
被害を受けていた。
エディルは
町を救うべく
王都へ出向き
兵を出してもらうよう
映願したんだ。
しかし、
その道中で
この不意の出来事が起きて
しまったんだ
Helokz
くそう...
俺は
どうすれば...
俺に
これだけの
力があった
なんてな...
もっと早く
気がついていれば、
皆死なずに
済んだかもしれなかった...
...ヘルクさん。
俺一人じゃ
軍隊程の働きは
てきないだろう。
たいして
役に立てないかも
しれない。
俺の力で
一人でも救える命が
あるのなら
救いたいんだ。
だが、
それでも
よければ...
俺をキミの町まで
案内してくれないか。
ヘルクさん...
...ありがとう
ございます!
微兵されたばかりの俺に、
軍の規律はそれほど
重いものではなかった。
ヘルクさん、
これ縫ってください。
俺は王都へ帰らず、
エディルと共に
町を目指した。
そんな事より
今、目の前にいる
助けを求める者に
応えたい...
そう思った。
そして、
俺達は昼夜間わず
たいした休憩も
取らず移動した。
その甲斐あって、
三日後には
エディルの町は
目と鼻の先にあった。
だが...
そこで見えた
光景は...
そんな...
町が...
燃えている...
駄目だったんだ...
持ちこたえ
られなかったんだ...
ちくしょう...
魔物め...!
魔物め...!!
エディル!
まだだ!
魔物に壊滅された町は
こんなもんじゃない。
エディル!
立て!
まだ、魔物が
入り込んでから
そこまで時間は
経っていないはずだ!
戦うぞ!
町を、民を守るんだ!
町の中へ入ると
至る所に魔物が
うごめいていた。
俺達は生存者を
探しつつ
町の奥へ進んだ。
誰か
誰かいないのか!?
おのれぇぇ!
魔物めッ!
待てエディル!
生存者だ!
矢では駄目か。
甲殻類の化け物が...
ならば、
我が聖剣で
相手をしてやろう。
強い!
町の兵士か!?
生存者?
いや違うかな?
いえ!
女性の兵は
いません!
兵士ヘルク!
魔物を倒しに
この町へ来た!
兵士?
ヤダ!
半裸!
まあいいわ。
私一人じゃ
キツイなって
思ってたの!
eomtinuad
ちょっと
魔物倒すの
手伝って!
第4話ヘルクの過去7
凄い...
あれだけの魔物を
全部倒してしまった。
よし
これで
終わりかな?
ありがとう!
お陰で町は
ドゴーン!
って何?
ちょっと
待った待つた、
そこの半裸戦士。
あ、
お疲れさん。
あなた
今のどうやったの?
なんで
あんな簡単に
魔物を倒せるの...?
おかしいでしょ!
キミも簡単に
倒していたじゃないか。
見事な剣技だった。
まぁ...剣術は
結構自信があるの
だけれど...
私の場合、
それ以上に
武器がいいの。
私の家に
代々伝わる聖剣。
なんと...
凄い武器が
あるもんだな。
だけど今、
あなたの方が
敵を多く倒した!
この剣に
込められた魔力が
魔物に特効なの。
固い皮膚や殻に
覆われた魔物でも
簡単に斬ることが
できる。
そう、この世に
二つとない
凄い武器なの。
そして私の技術が
加われば
そこらの戦士より
ずっと強いはず...
答えて!
あなた
一体何者!?
私よりも早く!
しかも素手で!
信じられない!
兵士ヘルク!
何それ!?
伝説の
なんかなの!?
じつは
元城壁修理工。
おーい
隊長ぉ〜!
エディル様!
さっき
聞いた!
ほう。
あくまで
しらを切る
つもりなのね。
皆!
この方々が
助けてくれたんです。
他の人も屋敷へ
避難しております。
そうか...
あなた達は..
傭兵か。
そうよ。
この近くを
歩いていたら
煙が見えてね、
つい戦っちゃった。
猫兵。
金で雇われ
野盗や獣、そして
魔物を相手に戦う者達
この時は、
魔物の被害が多く、
魔物専門の他兵が
多く存在した。
普通契約してから
戦うもんだけど、
ま、今回はサービスね。
彼女の名はアリシア。
彼女もまた
魔物を専門に戦う俳兵であり、
畑兵団のリーダーでもあった。
傭兵団リーダー
アリシア
俺達に力を
貸しては
頂けないだろうか?
ん~...
今、魔物が
異常発生
しているのは
知っている
でしょ?
ここはもう兵も
ろくにいないし
防壁も破壊されて
しまっている。
守るのは困難。
魔物はまた
攻め寄せてくる!
町を守る兵が
必要なんだ!
......
今いくつもの
町村が
魔物の手によって
滅ぼされている
正直な話、
町は捨てて
避難する事を
勧めるわ。
といって素直に
町を捨てる人は
なかなかいないぜ。
隊長。
まあね
引き受けたからには
私達は全力で
防衛にあたる。
...
それでも
守れないと
判断した時は
躊躇なく
撤退するわ。
町と心中なんて
考えないで。
生きていれば
町は再建てきるわ。
...わかった。
いいわ。
ただし
条件がある。
てきる事なら
その時
あなた達も
逃げて。
あ、心中する
顔だわ。
そして
もう一つ。
さっきの
あなたの力が
本物なら...
活路はあるかも
しれない。
その半裸の戦士を
私にあずけて
ちょうだい。
魔物を倒すため
ここへ来た。
なんでも
命令してくれ。
いや、
ヘルクさんは
私兵では...
いいだろう。
ヘルクさん...
よし。
契約成立。
時間がない。
すぐに
作戦会議だ。
こうして
俺の戦いの
日々がはじまった...
見ろエディル。
こんな大きいぞ。
ヘルク!
敵襲!
迎え撃つぞ!
おう!!
俺も行きます!
豊作ですね!
エティルは
収穫を続けるんだ!
今日中に
終わらなくなるぞ!
わかりました!!
魔物は
突如として現れる。
よーし!
いい感じで焼けてきたぞ。
いい
香りですねぇ!
これはね
ハーブを少し...
ヘルク
魔物だ!
行くぞ!
おう!
俺も行きます!
ダメだ!
肉が焦げてしまう!
回しておいてくれ!!
わかりました!
それは
畑仕事をしている時、
食事の準備をしている時...
夜だろうが
昼だろうが
奴らには関係はない。
敵襲だ!
行くぞ!
敵襲だ!
わぁッ!
敵襲だ!
俺達は
いついかなる時でも
応戦できるよう
ならない。
気を張らなくては
流れ星!
敵襲!
カンパーイッ!!
チック
待って
敵襲!
敵襲
だぁぁ!
余裕とは無縁の
厳しい日々だった。
いや
余裕あっただろ。
え?
とんでもない。
皆いつも
必死だったよ。
...そうか。
そうだな。
命かかってる
ものな。
風物は物凄い
数だった。
手強い魔物も
沢山いた。しかし誰も
逃げる者は
いなかった。
常に陽気で明るく
弱音や愚痴はこぼすが
盛物に果敢に
立ち向かう側兵団の皆、
そして、高い戦闘センスから、
何度も仲間のビンチを救い、
どんな局面でも
最後まで諦める事のない
アリシア。
自分より、
まず仲間や民を優先し、
誰よりも頑張りを見せ、
皆に活力を与えるエディル。
あの厳しい日々すらも
彼らといれば笑顔が
生まれた。
暗い気持ちにならず、
常に前を向いて
戦う事ができた。
いい奴らだった。
最高の仲間だったよ。
......
ふう。
今回の巣もまた
厄介だったわね。
ああ。
確認できた巣は10か所。
あと残り三つね。
それを破壊できれば
ここも少しは平和に
なるでしょう。
頑張らなきゃな。
それにしても
あなた本当に
強いわよね。
傷とかすぐに
癒えちゃうし。
どんな体質
しているの?
さあ、
昔から得意なんだ。
得意とか
そういうものなの?
ふう...
ん?
私のお父さんもね
傭兵だったんだ。
おじいさんも傭兵で
ひいおじいさんも
ひいひいおじいさんも
ずーっと
傭兵だったんだって。
でね、もっと昔、
まだこの国が
できるもっと昔の
私のおじいさんはね
風族と戦った
勇者だったんだって。
まあ
うそ臭いけど、
そうらしいの
勇者と魔族か。
そんな単語
お伽話でしか
聞いた事
なかったなぁ。
まあ
つまりね。
私は戦士の家系ってやつ。
戦士の血が流れているのよ。
小さい頃からずっと
お父さんに鍛えられてね、
剣術や弓術は自信あったの、
相手が男だろうが
なんだろうが
戦闘においては
誰にも負けない
自信があったんだ。
でも...
上には上が
いるものね。
...いやいや
そんな。
俺はちょっと
力があるだけで、
剣も弓もろくに
使えないし、
キミの方が...
あなた
本当強いわ。
私ちょっと
自信無くし
ちゃったし。
武器なんて
どうでもいいのよ!
全力出して
あなたより弱いのが
悲しいの!
それに私には
わかるんだから。
あなたが常に回りに
気を遣って戦っているの
気付かないとでも思った?
ここの魔物は
数も多くて
いつもより
ずっと手ごわかった。
私は目の前の魔物を
倒すので精一杯で、
とてもあなたのように
立ち振る舞う事は
てきなかった...
正直...
あなたに会ってから
私のプライドは
スタズタ
...本当悔しい。
あれ...?
アリシア...?
でもね、
それはそれ。
あなたは素晴らしいわ。
きっともっと多くの人を
救う事ができる。
...
あなたは
その力も心も
持っている。
私の力では
限界があったんだ。
どんなに頑張っても
足掻いても
救えない人がいたんだ。
でもあなたなら
その人達でも
救う事ができる。
あなたが
いなければ
ここまで戦えなかった。
仲間も
今日まで生きて
これなかったと思う。
本当に
ありがとう。
ヘルク。
この町が
救われても
城壁修理工にも
王国兵にも
戻させないから!
これからも
一緒に戦ってね!
了解、
隊長。
おい、
ヘルク?
おっと...
すまない。
ぼーっと
してしまった。
俺は
時期を見て
王国へ帰るつもり
だったんだか...
結局
その後も彼らと共に
魔物退治を続けたんだ。
4年くらいか:
ひたすら
戦い続けたよ。
しかし
それでも魔物は
一向に減る気配は
なかった。
各地の被害は
増え続け、
できる事は
その場しのぎの
魔物退治が
限界だった。
そんな絶望の最中、
王国が公表した内容は
国民に
希望の光を照らした。
西にある
死の大地、
魔の世界!
我々はそこで
古文書に書かれた
魔王城を発見した!
諸悪の根源たる、
魔王を倒せば
魔物は二度と
現れないッ!
我々は魔王の討伐を決行する!
違う...
私達ではない:
そして王は
一人の戦士に
その任務を命じた。
魔物の王、
魔王トールに
対抗てきるものは
お前において
他にはいない。
仲間と共に旅立ち、
必ずや魔王を
倒して参れ。
行け
勇者クレスよ。
世の平和を
取り戻すのだ!
クレスは
魔王討伐の
旅に出た。
今からほんの
数か月前の
出来事だ
えぇっ!?
また生きてたの!?
...嘘!
そこで続くの!?
待って!
もっと感情込めて
読んでみて!
え!?
そんな
長期休載!?
馬鹿なッ!
こ、これは...
続き知るまで...
死ねないぞッ!!
うん。
技名:テレパシ一漫画読み
(イスタの朗読)
おまけ・あわり
ヘルクさん、
見送りに
行かなくて
よかったん
てすか...?
ん?
ああ...
弟さん
心配だよなぁ。
今回の相手は
ただの魔物じゃねぇ。
魔物の頂点に立つ存在、
魔王だ。
これまでの
戦いとは
訳が違う。
だが
あの英雄クレス
だぜ?
今はこの地域を
守る事が先決だ。
それにどの道
間に合わなかったさ。
その超越した強さは
伝説の勇者の
再来だって言われて
いるんだ。
魔王の元へ
辿り着くのすら
そうとう
厳しそうだな。
の過去
勝てるっしょ!
難攻不落の城に
幾万の魔物
その上、
魔王自身も
伝説の勇者と
同じくらい
強いって話だろ。
大丈夫か?
クレスには
重歩兵総隊長・セルシオン
大賢者・ミカロス、
他にも戦闘に長けた
戦士を何人も同行させ、
さらに
砦には訓練された
5000の兵を
集めたと聞いた。
一応
王国最強の軍では
あるんだけどな。
じゃあ、
これで勝てなければ
人間は終わりって訳か。
だなぁ...
もう!
さっきから
べらべらと
うるさいわね。あなた達、少しは
気を使いなさいよ!
ん?
あ...
...すまねぇ。
弟さんの命が
かかっているって
のに...
いや、
大丈夫...
クレスは勝つさ。
俺はクレスの
勝利を信じている。
魔王を倒し、
この世界を平和に
してくれるさ。
クレスなら
きっと、
Hall
第41話
ヘルクの過去W
王都・城下町
クレスが
魔王を倒したという話を
聞いたのは、
3週間後の事だった。
死の大地
数多の魔物、
そして魔王。
死闘の末
クレスは魔王の眉間に
剣を突き刺し、
見事魔王を討ち取った。
クレスの英雄議は
瞬く間に広まった。
城下町では
勝利を祝って
パレードが行われ
そこかしこから
クレスを越える声が
聞こえた。
貴族も貧民も
誰もが笑顔になり、
誰もが手を取り
喜びあっていた。
世界は
平和になった。
町は歓喜する人で
溢れかえっていた。
しかし...
その時、
俺の心境は
視神だった。
なぜなら..
喜ぶ事が
できなかった。
クレス!
ヘルク。
なんとか一命は
取り留めたが
危険な状況には
変わりはない..
.....
クレス...
よく頑張ったな。
だけど
死んじゃ駄目だ。
死んだら兄ちゃん
許さないからな..
うぐっ...
大丈夫...
大丈夫だ。
クレスは絶対に
良くなる。
クレスは
魔王との戦いで
深い傷を負い、
ヘルクぅ...
どう?
あと、あっと、
原因不明の毒に
冒されてしまったんだ...
何...?
彼が...??
ヘルク...
私を覚えて
いるかな?
ヘルク。
ちょっと
いいか?
ヘルク
あの雪の日の事だ。
...
あ...
...クレスを
救ってくれた
お医者さん...
見違えたぞ。
これほど
逞しく育って
いたとはな。
彼は
大賢者ミカロス。
今回の魔王討伐で
クレスと共に
戦った者だ。
そうか...
あなたが
大賢者様
だったのですか。
フッ...
大賢者とは
名はかり...
今回の魔王討伐
私はまるで
役には
立てなかった..
魔王との戦いは
想像を絶するものだった。
もはや私達の力を
遥かに超えた戦い...
勇者クレスの仲間として
身命を投げだす覚悟で
挑んだのだが...
...我々は、クレスの
足をひっぱらないよう
見守る事しか
てきなかった。
Hel
すまない。
私達にもう少し
力があれば
クレスは
こんな状態には
ならなかったはず:
しかし、
彼らがいなければ
クレスは生きては
帰れなかった。
恨まないで
やってくれ。
そんな
俺は別に...
...
クレスは最後の力を
振り絞り
魔王を倒してくれた...
私達の未来を
守ってくれたんだ。
今度も必ず
私がクレスを
救ってみせる...
必ずだ...
絶対に死なせては
ならない..
よろしく...
お願いします..
皆浮かれていますね。
国を救った英雄が、
大変だというのに..
無理もない。
これでようやく
平和が訪れたんだ。
本当に平和が
訪れたと思う?
魔物は前と変わらず
現れているし
なんだか全然
実感がわかないのよね。
隊長!
もっと
ポジティブに!
ポジティブに!
まだ巣に生き残りが
いるんだよ。
じきにいなくなるさ。
だといいんだけど...
そだよ。
ごめん。
そだね。
しかし、
この時のアリシアの
不安は的中した。
なんだ?
あの砂煙...
おい...
起きろ!
なんかあれ
おかし...い...
ま、魔物だ!
物凄い数の...!
どうなってんだ!
は、早く
王都へ
知らせろッ!
廊王を倒してから
数日、
魔物は消える事は
なかった。
それどころか、
魔王城のある方角から
群れをなした魔物が
王都を攻めてきた。
避難だ!
城へ向かえ!
なんだよ、
隊長が言った
とおりじゃねぇか!
馬鹿言ってんじゃ
ないの!
応戦するわよ!
ヘルクさん!
大変です!
さすが隊長。
勘が鋭い!
町の人道か!
おい!
どうなってんだ!
魔物と戦えぇ!
これは一体:
魔物が
いなくなったと
思っていたからね
皆パニックに
なっているのよ..
クレスを
出せ!
魔王は死んだんじゃ
なかったのか!?
なんで魔物が
現れるんだ!
本当は
逃げてきたんじゃ
ないのか!?
無礼者!
魔王は間違いなく
倒した!!
じゃあなんで
魔物が
現れるんだ!
てたらめ
こいてんじゃ
ねぇぞ!!
このままじゃ
城壁を
突破されてしまう!!
クレス様ぁ!
クレスだ!
クレスを出せ!
クレスを戦わせろ!
ダメだ!
クレスは
重傷を負っている。
戦える状態
じゃない!
頼む!
今は退散してくれ!
皆が
暴れていては
俺達は応戦
てきないんだ!
クレス!
出てこい!
俺達を見殺しに
する気かぁッ!
ふざけるなぁ!
逃げるん
じゃねぇ!
勇者の仕事
だろうが!
クレス様ぁ!
助けてください!
クレスッ!
逃げるなぁ!
クレス様ぁ!
魔物を
倒してくれぇ!
戦えぇ!
チキン野郎!
く...
勝手な事ばかり
言って...!クレスさんが
どういう状態か
知っているだろうに..
.....
ヘルク、
言いたい事は
色々あると思うけど
今は王都を守ろう。
...
アリシア。
この魔物の群れは
魔王城のある方角から
来ていると言ったな?
う、うん...
ここが落ちたら
大変な事になる。
俺は彼らが
嘘を言って
いるようには
思えない。
相手は魔王。
もしかしたら
魔王は死の淵から
蘇ったのかも
しれない。
...ちょっと待って。
あなたまさか...
魔王を
倒してくる。
eomtinuacl
poNus.COMIC
目の前に広がる
緑色の砂漠...
その入り口には
多くの行商が行き交う
砂漠の町バロース。
雑貨、
そして景色。
衣類、
料理、
魅力溢れるこの町で
あなたは
一体どんな思い出を
作るのでしょう...
...さっきから
ぶつぶつと
うるさいな...
あいつは
一体誰なんだ?
アンちゃーん!
なんだ?
島のみんなへの
お土産話を
持って帰ろかなぁッ!
さっきの
変な人から貰った
旅人のメモに
記録を刻もうかなぁッ!!
ピウィ
きらめ
煌き旅紀行
新しい町はッ!
わくわくするねッ!
そうだな。
パロースの町
1番街大通り!
色んなお店が
あった!
アイスー
アイスー
アイスあるよー。
これだけ
旅商人が多いんだ。
宿も充実していると
いいんだがな。
そこの旅人さん!
アイスあるよー!
いや
いらない。
よし、
まずは
宿を探そう。
待ってよ!
待ってよ!
お嬢さん!
アイス
美味しいよー!
美味しい
アイスあるよー。
いや
いらない。
そう言わずに、
食べていってよー!
ほらメニュー
みてみて!
・緑の砂漠のいちゴライス
・緑の砂漠のミルクアイス
・緑の砂漠の毛コアイス
・普通のぶどうアイス
各IOL
もうしつこいぞ!
いらないと言ったら
いらない!
というか、
なんだそれ!
ふとうだけ
可哀相だろが!
そう言わずにぃ
食べていってよー
おいしいよ〜!
そう
言わずにぃ。
うるさい!
いらない!
いらない!
んまいな。
おいしい!!
しつこい
お店のアイスは
とびきり
美味しかったッ!
ただのぶどう
アイス
ここはパロース広場。
その昔、ここで
怪鳥ユステムが
息絶えたという伝説が
残されているんだ。
緑砂漠の
チョコアイス
緑砂漠の
いちごアイス
夜はたくさんの
屋台が出て
とても賑わうぞ。
......
家を建てるのは
不吉とされ、
ここはずっと広場の
ままなのさ。
アン
ちゃーん!
...そうか
わざわざ教えてくれて
ありがとう
今の人
知り合い!?
いや...
知らない。
親切な町の人が
広場の事を
教えてくれたッ!
パロース市場!
色んな物が
いっぱい売ってた!
はい
お嬢ちゃん!
お土産
はいお嬢ちゃん!
買ってって!
いや
いらない。
この地域伝統の
獣耳だよ!
買おうよ!
@緑砂漠キツネ耳
の緑砂漠ネコ耳
●最め度、ウサギ平
犬ッ!?
ぴょえ〜ッ!
さあ
どうよ!
各200人
いらない!
そう
言わずにい!
WisOLで
いいからぁ!
いらない!
しつこい!
いや100L、
50L
ええい!
10していい!
下げ過ぎ
だろ!
結局5Lまで
下がったッ!
はは、
二人共
似合ってるよ。
お前のそれは
「体なんだ?
あー!
くそぉ!
何が伝統の
獣耳だ!
もう取るぞ
こんなものッ!
付けるのは
別にいいんだ...
こういう
耳の種族は
いるからな...
あれ?
こういうの
嫌いかい?
だが、
思いなしか
笑われている
気がするんだッ!
アンちゃーん!
ラクタンくん
発見!
なんだ?
可漠のお役に
『ククンくん
ラクタン枚場
遊牧民、行商人
ここではみんな
ラクタン頼りだ。
砂漠を行くなら
このラクタンを
買っていくのが
お勧めだぜ!
くさ〜い!
ラクタンは
臭かったッ!
ラクタンは
荷物を
運んでくれる。
いざとなれば
食料にする事も
可能だぜ!
アンちゃん!
くさいねぇ!
うん。
なるほど。
ラクタンの
フンは
よく燃える
燃料にもなる。
この町へ来て
初めて必要な
買い物だと感じた。
4000なら
そいつくらいしか
買えないぜ?
犬ッ!!
しかし高いな
4000L
くらいしか
出せないんだが?
ラクタンは
安くても
1000OL
だぜ。
犬なら
200Lで
いい。
かわいがって
くれよな!
犬は...
いいんだ。
所持金
8000L。ラクタンは
諦めた!
だいぶ寄り道を
してしまったな。
早く宿を
探そう。
アンちゃーん!
何してんだ
お前。
ダンス!
そうか。
じゃあ
宿屋探しに
行くぞ。
あなたも
一緒に踊り
ましょうよ!
わっ!
やめろ
私は踊らない!
私は何を...
しているの
だろうか...
よい踊り
だった。
あなた達
旅人よねん?
良かったら
ウチに泊まって
いきな
さぁあは〜ん。
お安くして
おくわよん
おお!
いや...
これ高いだろ...
今日はこの町で
一番いいホテルに
宿泊ッ!
値下げ過ぎ
だろ!
高級ホテル
5000L-100l
今日もヘルクは
ニコニコ。
アンちゃんも
プンプン
楽しそうだった。
この町も
見どころがいっぱい!
面白かったッ!
明日からは
緑の砂漠を
旅するんだけど、
二人がボクの事を
見失わないか心配!
だって砂漠の色が
ボクと同じだから!
...
おやすみーッ!
砂漠の旅も
楽しいと
いいなぁッ!
ピウイ
寝るぞ。
うん!
BONUSEN
だから
お前はなんで
いつも私の顔の横て
寝るんだ...
ピ!?
いや...
なんでもない
Helck@
裏少年サンデーコミックス
2015年8月17日初版第1制発行
ISBN978-4--09-126330-8
著
者
発行者
印刷所
ナナルチキ
CNanakiNanao2015
「裏サンデー」2015年2月16日配信分〜6月1日配信分掲破作品
逃蔽担当小林が
消行本編以上は〈親HITEお
単行本編集ノ小林援ノ山本紗代(アイブロダクション
え、ああ...
叉書印刷株式会社
...(〒101-8001)東京都千代田区一ツ橋二の三の
発行所
結果の303(323)580年にtervingotion!!
TEL
「販売03(5281,356
●送本には十分注意しておりますが、印刷、製本なと製造上の不備がございましたら「副作用コール
センター」(フリーダイヤル.0120-376-482にご連絡ください。
〈電話受付は、上・日・祝休日を除く9:30〜17:80
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書著発
警者名
名名行
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