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それでもいいのですが、
AlamakindiaQ.PRESENTS
GoromeXtpage
GotomeXtpage
七尾ナナキ
自分たちが「NANAのPRESENTS
第98話、希望ある未来へ答えは
00300210006507/09:15:19
第71話・捕虜
...
...
3話番号
軍事力
ロココの臓
$75詩話
千万者ウリア
第76話開催
おまけちゃん
救おう、
人間を。
大丈夫。
今度は、
私がついている!
お希望ある未来へ
第69話・
クク...
ククク...
晴れた!
覚悟しろ、
人間共!
Helckle
私はお前達を
救うぞッ!!
晴れた!
これは
誰の意志でもない!?
私が悩み、気付き、
そして選んだ道!
誰も私の
この意志を
覆す事は
てきない!!
完全に
迷いが晴れた!
この私が!必ず!
この私が!
必ず!
人間を
救ってやる
からな!
視界が
明るい!
そう...
私はずっと納得
していなかったんだ。
正しい
選択を...
それに
やっと気付いたんだ。
これが正しい
選択かどうかなんて
わからない?
いや...
多分
帝国四天王としては
間違った選択だろう。
帝国を確実に
守るのであれば
人間を滅ぼすべき
なのだから..
だけど...
ヘルクだって
もう私の仲間だ。
放っておけるか。
大切な人を
殺す辛さ...
失う辛さ...
すべてが
片付いた後、
たとえ
私達がヘルクを
迎え入れても...
それじゃあ
ヘルクは
笑えないだろ...
心の底から
笑う事は
できないだろ..
だから決断した。
人間を...
ヘルクを
救うと!
何が
希望のない
未来だ!
納得できるか!そんな未来!
納得できるか!
そんな未来!
ヘルクが
納得しようが
私は納得できない!
したくない!
足掻いてやる。
正しいかどうか
なんて
わからないけど...
きっと
大変だろうけど...
私が絶対に...
救うだと?
!
変異した体も、
消滅した自我も
元に戻る事は
決してない。
どんなに
足掻こうが
全て無駄に終わる。
軽々しく
希望を
持たせるような事を
口にするな。
魔族よ。
お前こそ
全てを知ったかのような
口ぶりで
絶望を振りまくな。
絶対に戻らないという
確証なんてないだろが!!
一見できないと
思った事も、
やってみたら意外と
てきる事はあるんだ!
結論は自分で出す!
お前が決めるな!
仮に
その救済の方法が
あったとして、
知っているのか?
先の戦で
廊王城が
落ちた事を。
...
帝国四天王
アズドラが討たれ、
死んだ事を。
それを
見つけるまでに
一体どれだけの犠牲を
払うつもりだ?
我々の兵は
不死の軍団
進軍の勢いは
止む事はない。
お前達が
足掻く事に
時間を費やせば
被害は増していく。
アズドラを
倒した?
お前はそれに
耐えられるのか?
なお
人間を救うなどと
綺麗事を言え...
さっきから
何を
グダグダと...
それが
本当なら
大したものだな。
言っておくが、
アイツは
かなり
しぶといぞ。
アズドラが死んだ
殺された。
その言葉
これまでに何回...
何十回聞いた事か...
初めて
アズドラの死を
告げられたのは、
まだ私が
幼い時だった...
無茶をして
命を落としたと
聞かされた...
かなり
落ち込んだのを
今でも覚えている...
しかし
アイツは
死んでいなかった!
生きていた!
それ以降
いつも
その調子だ!
心臓止まった
直後に
バっと
息を吹き返すし、
深い谷底に
落ちても
ぬっと
帰ってくる!
なっ
わあぁッ!
ヘルクのような
強い肉体を持っている
訳じゃない!
高い再生能力が
ある訳じゃない!
だけど!
なぜか
アイツは
いつも
ギリギリの所で
生還するんだ!
だから
心臓を貫いたと
聞かされようが、
首を刎ねたと
聞かされようが
私はもう、
この目で
確かめないかぎり、
アズドラが
死んだなんて
絶対に信じない!
あえて
もう一度
言おうッ!
アイツは、
しぶとい!
ん...???
ウルム城
イタッ!
イタタ!
あ
起きた。
ァ、
アズドラさまぁ〜!
そうだ!
アズドラだ!
まずは
アイツから
話を聞こう!
!
アズドラは
私よりもずっと
長生きしているんだ。
きっと
ヒントとなる
情報を持っているはずだ!!
のんびり
していられないのは
確かだからな。
頼れるものは
どんどん頼るぞ。
アズドラ様が
目覚めたってよ!
お!?
皆、
心配かけたね
大丈夫ですかって
大丈夫、
アズドラは
帝国でもっとも
人間が好きな
ヤツなんだ。
ずっと
和平を望んで
いたからな!
必ず知恵を
貸してくれる!
アズドラ様ぁ!
良かったぁ!
腕組むの
やめなさい。
そんな
心配そうな
顔するな!
アズドラの
安否は大丈夫!
本当に
しぶといんだ!
私には
なんとなく
わかるんだ!
おおい..
アズドラは
生きている!
絶対に
無事だとな!
ぐほぉあッ!
あああ!
アズドラ様が!
怪我人に
飛びついちゃ
駄目でしょう!
なるほど...
ああ!
気を失っているぞ!
残念だったな!
救護はーん!!
アズドラ様、
血を吐きながら
笑っておられる...
救護はーんッ!
動揺させて
決意を鈍らせようと
したのだろうが、
今の話しぶり、
恐らく
この豚がの
正体は...
元より
リスクは
承知の上での
決断だ。
私は人間を救う。
たとえヘルクが
やめてくれと
言おうとも、
この決意が
揺らぐ事はない。
そうか...
ならば...
...
まさか...
本当に
救えると
思っているのか?
いいだろう...
ここは
一旦引いてやろう。
私はもう
止めはしない
いずれすべてが
無駄だったと悟る
だろう。
気の済むまで
足掻くがいい。
すまなかったな...
お前の覚悟を
踏みにじるような
真似をしてしまって。
キミの言葉は
本当に
俺の心に響く..
以前キミは
全て終わったら
帝国へ来いと
言ってくれただろ?
あの言葉に
どれだけ
救われた事か...
おかげで
人間を
滅ぼすという事に
より一層
決意を固める事が
てきたんだよ...
だけど..
駄目だな、俺は...
さっき
かけてくれた
キミの言葉に
ずっと
押し殺していた感情が
蘇ってしまった...
俺は
人間を...
皆を救いたい...
.....
うん...
わかっている..
救おう..
必ず。
eontinued
シン城?
うむ。
トール城よりも
ずっと南側にある
魔王城だ。
ここからなら
数日でたどり着ける
はずだ。
そこなら
ゆっくり休めるし、
アズドラと連絡も
取りやすくなるだろう。
状況によっては
合流できるかも
しれない。
クシキは
散り散りになった
拠点の仲間達に
その事を伝えてくれ。
ハ!
あの、
まずは身の安全を。
その後、シン城へ。
`間と魔族
第70話
ーっ
よろしいですか?
どうした?
そちらの
鳥さんは、
大地の毒
大丈夫ですかね?
!?
ボクね!
鳥じゃ
ないんだよッ!
そうか...
では、
私が先にシン城へ
行って馬車を手配
いたします。
その事を
すっかり
忘れていた。
オラも
ついて
いくっチ!
怪我してるし
一人じゃ
危ないっチ!
アン
ちゃーんッ!
ては皆
頼んだぞ!
簡易結界のある
馬車なら
大丈夫でしょう。
そうか、
頼んだぞ。
そうだな。
翼の兵士も
ウロウロ
しているかも
しれないし、
その方がいいだろう。
はいっチ!
くれぐれも
無茶はするな!
ハ!
はいっチ!
ピ!
・ヘルクイ..
括人間と魔族
第70話
よう、
今日も来たぜ。
来るな。
帰れ。
そう冷たい事
言うなよ。
さあ
今日こそ
戦おう。
ならば剣を抜け。
キミは
僕を殺しに来た
勇者なんだろう?
苦しませずに
終わらせてやる。
.....
まあまあ、
それは置いといて。
置くな。
今日は差し入れも
あるんだ。
食べようぜ。
あ、ワイン飲める?
いい加減にしろ。
僕はキミの茶番に
付き合っているほど
暇じゃないんだ
ウソつくなよ。
暇だろ?
そうか...
キミは
僕と戦うのが
怖いんだな。
怖いよ、
そりゃ。
当たり前だろ。
暇じゃない
ウソ
つくなよ
殺し合いは
怖い。
悲しい?
でも
それ以上に悲しい。
悲しいだろ。
こうして
話し合えるのに
殺し合うだけの
関係なんて。
キミ達はどうも
俺が聞いているような
悪い種族じゃ
ないような気がするんだよ。
それを
確かめたい。
だからさ...
話をしよう...
Helokig
あ!
目覚めましたか。
アズドラ様!
今回は
皆に黙って
いましょう。
また
騒がれたら
大変です。
そうですね。
......
夢を
見ていた
どうしました?
夢?
懐かしい
顔だったな。
いや...
それより
だいぶ眠って
しまった
ようだ...
すまない、
心配かけたね
いえいえ
ご無事で
なによりです。
何か
お食事を
とられますか?
いや
大丈夫。
それよりも
戦況は
どうなっている?
ご安心
ください。
今のところ
人間軍に
動きはありません。
トール城は
落とされて
しまいましたが、
人間軍もかなり
消耗したのだと思います。
あの時の
翼の兵士の変異は
最後の切り札だった
ようですね
グフ。
あの状況から
よくまあ
生き延びた
ものだな...
うむ...
今回は
アズドラ様の
力だけじゃ
ないですよ
危険を顧みず、
救出に行った者達が
おりました...
その人
殺されると
みんな
悲しむんだわ。
やめてくれよ。
ちょっと
我慢していて
くださいね。
よいしょ。
防御...
ボンバー!!
お!
お行きなさい。
うわ!
サンキュー!
雷矢!!
説明は後だ!
ケンロス!
アズドラ様は
私に任せろ。
おう
頼んだ!
おお!
サンダバ!
どうして
ここに!?
外にも結構いるぞ。
切り抜けられるか?
余裕。
強い...
ちょい結界では
防げない
時間が欲しい!
30分くらい...!
あんたが
倒したい相手は
私でしょ?
すべて
カタが付いたら
相手になって
あげるから。
大人しく
待っていなさい。
そうか...
そんな事が...
多少負傷したものも
おりますが、
皆無事
生還しております。
命令違反ではありますが、
アズドラ様を思うゆえ、
どうかご容赦を...
無論だ。
彼らには
感謝している。
元はといえば、
僕の読みの甘さが
招いた結果だからな。
だが、
僕のためとはいえ
無茶をしすぎだ。
次は絶対に
無茶な事は
しないように
注意しなければな。
一歩間違えれば
命はなかったぞ...
一番
無茶していたのは
アズドラ様
てすけどね。
次に
シン城のご報告です。
人間と魔物
双方から
襲撃を受けたものの、
甚大な被害を
出す事無く、
見事防衛に
成功したとの事です。
うむうむ
さすがは
シン魔王だな。
アハルド族は
戦闘センス
抜群ですからね。
なんと!?
また、
リーダークラスの
敵兵を一人
捕縛したとの事です。
さすがは
シン魔王だな!
アハルド族は
戦闘センス
抜群てすからね!
今その兵士から
色々と聞き出そうと
しているらしく、
この件は追って
ご報告いたします。
うむ、
わかった。
ご報告
いたします。
ところで、
捜索隊のサンダバが
戻ってきたと
いう事は...
ヴァミリオ様は
無事捜し出せました!
でかしたッ!!
やはり、
ヘルクと共に
旅を続けておりました。
特別怪我や
疲弊した様子もなく、
人間を滅ぼすため
人間の城を
目指していたようです。
では今は
拠点に?
いえ、
今はシン城へ
向かって
いるようです。
捜索隊長
サンダバが
戻ってから更に
数日後、
同じく
捜索隊ルーフが
新たな情報を
持って戻りました。
南の拠点は
人間軍に
気付かれ壊滅
してしまった
との事で...
えぇ...
なんか怖いなぁ...
え?
シン城?
早く読んで
くださいよ!
詳しくは
こちらを
お読みください。
ヴァミリオ様からの
手紙です。
私達も
気になって
いるんですから!
フフ...
フフフ...
フハハハ
ごぶぁッ!
そうか...
いや...
こう決断する可能性も
あるとは思っていたが...
まさか...
本当に...
フフ...
信じられないな...
ヴァ...
ヴァミリオ様は
なんと?
人間を救いたいと...
えぇ!?
言っている。
い、一体何が!?
長い旅路、
苦楽を共にして
情が芽生えたのだろう。
ヴァミリオちゃんは
いつもムスっと
しているけど、
本当は物凄く
優しい子なんだよ。
が、それでも、
四天王として
大きな責任を
背負っている彼女に
この状断をさせるとは...
ヘルクという男、
思ったよりもずっと
立派な人物だったか。
そうか...
救いたいか?
人間を...
し、しかし
アズドラ様!
救う方法なんて
あるのでしょうか?
なにより
そんな事をしている
余裕なんて、
今の私達には...
それに
アズドラ様を
倒すほどの敵、
脅威ランクも
見直されております。
帝国の意志
としては、
もう...
うむ......
わかっているよ..
さて...
どうしたものか:
南側にも
魔王城が
あったんだなぁ。
直線の距離で言えば
トール城より
こっちの方が
人間の城に
ずっと近いんだぞ。
だけど
地形が険しく、
魔物も多く出現する
地域だからな。
並の人間じゃ
近寄る事すら
てきないだろう。
だから
ここからの
道のりは
物凄く大変...
お。
ようやく
迎えが
来たようだぞ。
ヴァ...
アンさーん!
ヘルクさーん!
ん?
迎えに参りましたぁ!!
おや!
ロココ
じゃないか。
アンさーん!
ヘルクさーん!
良かったです〜!
みんな心配して
いたんですよぉ!
すまなかったな。
ところで
どうしてロココが
ここに?
ええ、
それが
カクカク
シカジカて...
そうか...
人間はシン城にも...
はい、
それで
私も従軍
したんです。
シン城は
アズドラ様の
計路で
見事勝利を
収めました!
アズドラは
どうした?
何か
聞いていないか?
死んだという
話を
聞いたのだが..
いつもどおり
満身創痍で
二元気だそうですよ!
ほらな!
あいつは
そういう
ヤツなんだよ!
心配するだけ
無駄なんだ!
今頃、
きっと目を覚まして
私からの手紙も
受け取っている頃だろう!!
こんにちは!
はじめまして!
こ...
ロココでーす!
よし!
そうとわかれば
早速出発だ!
一刻も早く
アズドラと
連絡をとって
解決の糸口を
見つけ出そう!
ああ!
だが、この先は
今までの
旅路と思うな!
今度は
大地の毒も
魔物もいる!
馬車がやられれば
ピウイが
大変な事になるぞ!
ここから
簡単に行けば
5日ほどで着くが
まず順調には
いかない!
いかない
のかい?
こんにちはッ!
いかない!
それくらい
危険な
風物が多く
思うように
進めないんだ。
新世界生物も
出現頻度が高い。
ビウイです!
私達は
10日
かかりました!
じゃあ、
今まで以上に
頑張らないと
いけない訳だな!
そうだ!
多少遠回りに
なろうとも
確実に前進だ!
行こう!
シン城へ!
着きましたぁ!
2日で着いた。
びょ、
びょえ~
手強い敵が
現れなかったのが
ラッキーだったね。
いや
いたぞ!
凄いのいたぞ!
あれ、
普通一撃じゃ
倒せないからな!
・Continuded
ぴょえ〜
魔王城というのは
ただ領土を守るために
存在するんじゃないんだ。
発生した魔物を排除し
大地の毒の進行を
妨げるためでもある。
第71話・捕虜
アズドラが
言っていたな。
トール城を
落としたから
魔物が増えたって。
うむ。
特にこの地域は
魔物が多く
発生するんだ。
だから
他の城よりも
軍事力が高く、
兵はいつも
気を引き締めている。
魔王決定戦の時と
だいぶ雰囲気が
違うだろ?
でも、さっくっ
窮屈な感じは
しないな。
何より
民の顔が
とても穏やかだ。
信頼して
いるんだな。
いいところな
気がするよ。
うん。
ヴァミリ...
アン様ぁ!
ヘルクさーん!
ピーちゃーん!
待ってましたッチィ
やあ。
ハルピちゃん!
馬車の手配
ご苦労だったな。
お部屋の用意も
整ってますッチ!
ご案内するッチ!
いえいえ!
やっと
少しお役に立てて
嬉しいッチ!
うむ、
ちょうどいい。
私はシン魔王と
会ってくる
ああ、
わかった。
ロココは
一緒に来てくれ。
ハルピイ。
二人を頼んだぞ。
了解ッチ!
お前達は
少し
ゆっくり
していてくれ
では後でな。
第71話
捕虜
久しいな
シン。
お久しぶりで
ございます。
ヴァミリオ様、
よくぞ
ご無事で。
うむ。
心配をかけた。
ささ、
どうぞ
こちらへ。
うむ...
む?
それは...
南エリア・十五魔王
蜜干シ、
今日の日のため
上質なみかんを
取り寄せて
参りました。
しぼりたて
みかんジュースです。
この上ない
贅沢。
さすがは
シン魔王。
気が利くな。
早速本題に入るが
手紙は読んだな?
まさか
ヴァミリオ様が
人間を救うと
言い出されるとは...
さすがに私も
これには動揺を
隠せませんでした。
はい。
しかし、
もうお察しの事と
思いますが..
人間の脅威ランクは
Aにまで上昇して
おります。
Aか。
高いな。
そうでしょうな。
やはり
先の敗戦の影響が
大きいか。
一年前、
魔王トールが
勇者の手によって倒され、
落城したトール城でしたが、
奪還した後は、
これまでにないほどに
強固に再建したと
聞いております。
兵は少ないとはいえ、
決して攻めやすい城では
ありませんでした。
さらに
アズドラ様は
敵の策略を読み
裏をつく事に
成功しました。
完璧な状況での
戦だったのです。
しかし、
それでもトール城は
落城し、
私からすれば、
脅威ランクAすらも
まだ低い気がいたします。
.....
アズドラ様も、
満身創痍の深手を
食ってしまわれた。
...帝国議会は
何と言っている?
人間は
滅ぼすべき存在だと
結論が出ております。
まあ...
人間は
まだまだ
成長するでしょう。
奴らの潜在能力は
帝都に届き得るほど。
まだ余裕のある
今の内に
叩いておかなければ、
取り返しのつかない事に
なると思います。
そう
だろうな...
...が、
そんな事は
私が言うまでもなく
十分理解している事と
存じますが...
それでもなお、
ヴァミリオ様は...
ああ。
変わられ
ましたな。
ヴァミリオ様は
どちらかと言えば
人間は滅ぼすべき種族と
考えていたのでは?
合理的に
考えれば
それが一番いいと
思っていた。
何よりも
愚かな連中だ。
人間は弱い種族とは言え、
勇者は脅威だったからな。
私はアズドラが
なぜあそこまで
人間を庇うのか
不思議でたまらなかった!!
私的な感情だけで
言っているのではない!!
☆とある会議
もし滅ぼすというのなら、
それらを解明してからに
するべきだ!
何万年もいた種族が
突如滅びた時
生態系のバランスに
どのような悪影響が
出るのかわからないでは
ないか!
詭弁だ。
けれど、
それは私が
愚かな人間しか
知らなかったからなんだ。
一部の人間しか
見ていなかった。
ヘルクと出会い
共に旅をして、
ヘルクという人間が
どういう者なのか
私なりに理解した
つもりだ。
私は思った。
人間にも
良い奴がいる。
救うに値する者が
いるとな。
それが
あの者だと?
お前も
一緒にいればわかる。
あれほどの力を
持ちながら
驚くぞ。
まるで欲がない。
結局は
上に立つものが
どうかなんだ。
愚か者であれば
国は乱れ、民の心は荒む。
あいつのような
心の持ち主が
引っ張っていければ
人間はもっと
よい種族になれると
思うんだ。
ま、まさか...
彼を人間の王に?
ヴァミリオ様に
そこまで
言わしめるとは...
まだそこまでは
考えていない。
だが、
状況次第では
私はヘルクを推す。
さすがに
興味を抱かされますな。
そういう訳だ。
すまないな。
お前の心境も
複雑だろう。
ええ。
正直申し上げますと、
私は以前の
ヴァミリオ様と
同じ考えてしたゆえ...
ですが、
私はヴァミリオ様を
信頼しております。
この決断が
たとえ非合理的で
あろうとも、
友を思うその心は
きっと
民にも良い影響を
与える事になるでしょう。
私は全面的に
ヴァミリオ様を
支持いたします
私の力でお役に立てるので
あれば、
なんなりとご命令を。
うむ。
頼りにしているぞ。
あ!
アン様!
おや?
もう用事は
済んだのかい?
ああ
待たせたな。
部屋は
どうだった?
不自由はないか?
十分だよ。
ありがとう。
シン魔王が
食事を用意して
くれている
食べに行くと
しよう。
お!
ちょうど
お腹も空いてきた
所なんだ。
空腹ッ!
ハルピィも
よければ
来るといい。
ええ!
いいんですか!?
ヘルク
その後..
いや明日でいい、
少し時間をくれ。
お前に
会わせたい者がいる。
会わせたい人?
誰だい?
嬉しいッチ!
うん、
実はな...
...
捕虜が
いるだと?
ええ。
先の戦で
隙を見せた所を
捕縛致しました。
言葉を話す
リーダークラスの
人間です。
名はハラオル。
もしかしたら
その勇者の...
ヘルクの仲間では
ないかと。
ふむ...
...いや、
詳細は
その時話す
ん?
そうかい?
今は食事に
全力をだせ。
また余計な気を
回しそうだからな。
今日くらいは
何も考えず
ゆっくり休んで
もらおう。
ては
行くとしよう。
はいッチ!
ピ!
捕虜か...
この帝国では
非人道的扱いは
滅多な事では
しないのだが...
他国においては
そうとは
限らない。
アスタ...
あいつは
私がゲートで
飛ばされてから
ずっと海伏して
いると聞いた。
あいつも
無茶するからな...
大丈夫だろうか...
これまでも
様々な任務を
やり遂げてきた
優秀な者だが...
今回ばかりは
さすがに不安だ。
ヴァミ...
リオ...
様..
むにゃ...
eontinued
第72話
ん~~
ち、
目覚めやがったか。
勘のいい奴だぜ。
ぶん殴って起こして
やろうと思ったのによ。
...
まあいい
しばらくは
俺がここの
責任者だ。
拷問を再開
させてもらうぜ
へへへ。
正直
隠している事なんて
ないんだよ。
他に
もう全部
話したよ
ボクが知っている
魔王城の数
限りの事は全部ね。
帝国の位置
人口、思想。
キミらが
何が知りたいの?
欲しがっている
情報はさ。
全部だ!全部吐け!
全部だ!
全部吐け!
ないよ。
知っている事は全部だ!
知っている事は
全部だ!
他にもあるだろ!
ないって。
え?
ヘっへっへ、
やっぱり
そう言うよな。
大体みんな
そうやって
嘘をつくんだ。
だが
ヘっへっへ、
軽〜く
痛めつけりゃあ
すぐ素直になる。
俺の拷問は
優しくねぇぞ。
どんな強情な奴も、
最後には
俺様の下僕に
なると言い出すぜ、
ヘっへっへ...
仕方ない...
じゃあ
イスタの
初恋の話を...
あれはボクが
アカデミーに
通っていた時だった。
俺様をナメるんじゃ...
誰だ
イスタってのは!!
うわ〜
こいつ
ヤバい奴だ。
参ったな。
本当に
言う事が
ないんだけど...
俺様を
ナメるんじゃ
ねぇぞッ!
ツゥ!
避けやがった。
キミもさ、
ヒゲの人みたいに
聞きたい事を
質問してよ。
ちゃんと
答えるからさ。
もう、
じゃあ
何が
聞きたいのさ?
ボク、
痛いの
嫌だから
素直に
答えるって。
.....
まあ
実はよぉ、
大方情報は
手に入ったから、
必要な時がくるまで
見張っておく
だけでいいと
言われているんだ...
なんだ、
じゃあ拷問
必要ないじゃん!
必要なんだよ。
俺は接問をする事に
最上級の喜びを感じるんだ。
お前が他に情報を
持っていようが
なかろうが、
痛めつけてぇのさ。
悪趣味人間!
これだから
人間ってやつは...
おめぇを
傷つけるなとは
命令されてねぇ
からなあ。
死なない
程度に
楽しませて
もらうぜぇ。
げ...
ゲへへ
覚悟しろよ
ゴミムシがぁ。
あ
まずは
たっぷりと
俺様のムチを
味わわせてや
おい。
私の友達に、
何をする
つもりだ。
シャ、シャルアミ様!?
なぜここに!?
バカヤロー。
と、友達って...へへ
こいつ魔族て...
うるさい。
どっか行って。
い、いや
その...
どっかへ行って!
し、しかし...へへ
ラファエド様が
戻るまでは
私がここの
責任者でありまして
...へへ...
た、たとえ
シャルアミ様でも
わ、私を
追い出す事は
できません
ですよ...へへへ...
何度も
言わせないで。
どこかへ...
ひッ!
へへ...
すいやせん。
消えなさい。
......
アスタ!
大丈夫!?
あと少しで
大丈夫じゃ
なくなりそうだった!
ありがとう
助かったよ。
痛いところ
ない?
ノースリーブに
なっただけだよ。
これなに?
耳なの?
本物?
酷い事
されなかった?
カワイイね
これ。
本物なの?
本物だよ
くすぐったい。
ごめんね
黙っていて。
ボク
実は帝国...
魔族なんだよ。
ううん
いいよ。
警戒して
いたんでしょ?
人間は
ずっと魔族を
嫌っていたからね。
シャルアミは
魔族
嫌いじゃないの?
Heloki8
でも、
噂なんかで
判断しちゃ
駄目だね。
実際会ったら
噂とは
全く違ってた。
嫌いじゃないよ。
私、アスタ
好きだもん
ただ、
魔族の悪い噂
ばかり
聞いていたから、
あまり良い印象
なかったけど。
お菓子
持ってきたんだ!
食べさせてあげる。
人間も
様々だ。
シャルアミは
本当に
いい子だ。
ねえアスタ...
ま、待って!
喉カラカラで
食べたら苦しむ!
あ!
紅茶もあるよ!
ちょっと
待って!
ん?
この国さ...
どうしちゃったの
かな?
言ったでしょ?
私、何も
知らないんだ。
アスタ...
もし、
何か
知っているなら
教えて...
気がついたら
こんな状態に
なっていて..
みんないなく
なっていて...
アスタの友達が
ヘルクと一緒に
いる事、
アスタが
この国に来た事。
シャルアミ...
.....
それらと
何か関係が
あるのかな?
いいよ..
お願い!
教えてあげる...
アズドラが
生きている?
確かな
情報ではないがな。
ヘルクと
共にいた魔族が
そう言っていた。
Helckl8
魔族?
熟練した
炎の使い手。
恐らくヤツは、
アズドラと同じ
帝国四天王だろう。
炎...
だとすれば
南の四天王か...
もしその人物が
本物なら、
本当に
生きているかも
しれませんねぇ。
フフフ。
冷静だな。
殺したはずの宿敵が
生きていたと
いうのに。
いいんですよ。
私の力が、
あのアズドラを
追い詰めたのは
事実。
私にとっては
過去のトラウマから
解放された事が
一番の収穫
なのですから。
ただ、彼は
死んでいた方が
よかったと思うかも
知れませんねぇ。
次の我々の作戦は
仲間思いの彼には
少々堪えるでしょう。
...
ところで...
フフフ...
一つ
疑問が
あるのですが...
なぜ、
アリシアを
暴走させなかった
のですか?
あの娘なら、
エディル同様
新世界の戦士にも
なれたはず。
ヘルクを倒せないまでも、
心身共に相当な
タメージを負わせる事が
できたと
思うのですが...?
もしかしたら
それで暴走して
いたかもしれませんよ?
無駄だな。
ヘルクは
あの娘に手を
かけようとした瞬間
力が暴走するどころか、
収束させ
抑え込んでいた。
もはや
何が起ころうが
あいつが
暴走する事はない。
解呪したところで
貴重な兵を
無駄に失うだけだ。
Helokig
...
ならば
仕方ありません。
フフフ
そうですか。
少々見くびって
いましたね
封じる事が
できないのであれば
再びゲートて
飛ばしましょうか...
てきる事ならば
確実に
殺しておきたい。
次の手を
考えると
しましょう..
いや、
同じ手が何度も
通用する
相手では
ないですねぇ...
地の最果てに
飛ばそうが
奴は戻ってきそう
ですからねぇ、
フフフ...
となれば
やはり...
クレスでしょうか。
さっさと
緊走していれば
戦わずに
済んだものを。
bee.continuleel
フフフ...
愚かですねぇ。
蒲
ははは!
貰ったぁ!
うわあおあああッ!
な...
なんだ...
これは...
ハラオル!
後ろだ!
しまっ...
何が
クソだ。
冷静になれよ
バーカ、
あいつはもう
駄目だ。
クソ!
帰るぜ。
今日は、
¡軍事力
第73話
アズドラ様の
容体はどう?
うん、
だいぶ
良くなったみたい。
ホンさん曰く
あの変な
包帯の巻き方に、
回復の効果が
あるみたい。
へぇ!
変な巻き方、
すげぇんだな!
アズドラ様が
感謝していたよ。
おかげで
命拾いしたって。
まあ正直
俺らいなくても
自分でなんとか
しそうな感じ
あったけどな。
あの状態で
どうやって
なんとかするのよ。
しっかし
トール城のアレ
一体何だったんだ?
翼の兵士が
あんな姿になる
なんて聞いてねぇぜ。
というか
あいつら
本当に勇者なのか?
ヘルクと違ぇよな。
私もその辺
気になって
アズドラ様に
色々聞いたんだけど、
おう
教えてくれよ。
そもそも
勇者というのは
「人間の覚醒者」を
指しているでしょ。
その覚醒の仕方が
翼の兵士と
ヘルクでは
異なっているんだって。
ヘルクや
歴代の勇者達の
ような、
何もせずに覚醒する
。自然覚醒者〟に対して、
翼の兵士達は
作為的に覚醒させた
強制覚醒者〟なの。
強制覚醒・は
心身に
大きな負担がかかり
その影響で
肉体は変異し、
精神は崩壊し
自我を失う。
人間が
翼の兵士の姿に
なったのは
無理やり
覚醒させた事による
副作用のようなもの
なんだって。
ただ、
強い精神力を
持っている者は
覚醒による副作用に
ある程度の
抵抗力を
見せるみたいなの。
それが
エディルとかの
リーダークラスの
翼の兵士って事か。
そう。
だけど
覚醒による変異は
そこで終わりては
なかった。
最終的には
悍ましい姿になり
破壊と殺戮だけを
繰り返す
化け物に
なってしまう..
それが
トール城で
人間達が見せた
あの姿。
待てよ。
なんで
あの時、突然
変異が
始まったんだ?
どうやら
翼の兵士は
「王の術」によって
化け物にならずに失った自我...
いられた
みたいなの。
あの時の変異は
追い詰められた
術師ミカロスが
王の術を
解いた事が原因なの。
もっと以前に
その姿に
なっても
いいはずだろ?
では
エディルは
なぜあの姿に?
王の術がなくても
自らの精神力で
抵抗していたので
しょう?
つまり
「精神力の代わりを
王の術て補っている」
という訳。
エディルは
ミカロスに
精神を
破壊されたのよ...
うん
それは...
それがなければ
もしかしたら..
まあいいわ
そんな事。
とにかく
非常に厳しい状況ね
その気になれば人間は
いつでも
あの化け物共を
作り出せるって訳でしょ。
アイツら
一体一体
かなり
強いわよ。
翼の兵士が
^レベル50~前後
うん。
アズドラ様の
体感では
彼らの
戦闘レベルは...
あの姿の
エディルが
・レベル70前後だろうと
言っていた
70って
四天王クラスだな!
おい!
投稿日レベル:40
数を数えたら
翼の兵士の方が
やばそうね。
新世界生物クラスの
敵を何万と相手に
しないといけないの
だから。
戦闘レベル・50
ただ、あれは
術師ミカロスの
最後の切り札だった
らしいの。
人間側にも
物凄くデメリットが
あるから
そう簡単には
使わない手段だろうって。
ああ
そうなんだ。
だから
次に人間達の
化け物の姿を
見るとすれば、
王を倒した時
だろうって。
うおいッ!!
結局戦うんじゃ
ねぇッか!!
まあ...
でしょうね。
王を倒したら
変異を抑える力が
なくなるもの。
なるほど!
ってやべぇだろ!
ここの兵力じゃ
勝てねぇって!
なあ!
ビビるな
たわけ者!
それくらい
アズドラ様も
十分わかっているに
決まっているだろう!!
うん。
アズドラ様は
負けると
わかっている
戦はしない!
間違いなく
援軍が
くるでしょう!
ビビる事は
何もない!!
でも
言われてみれば
そうだよな!
こんな事態なんだ
さすがに
援軍くるだろ!
たぶんね。
その汗の
かきっぷりよ!!
安心したら
腹減った!
飯食おうぜ!
そっか
そうだよね。
いやあ
なんか難しい
っぽいですよ。
え?
援軍は。
いつもなら
この東エリアから
帝国のあちこちに
兵を派遣している
じゃないですか。
ほら、
人間弱いから
一番余裕
あったでしょ。
北エリア
帝都
南エリア
西エリア
今はどこも
問題を
抱えていますし
正直、
兵を割く余裕が
ないんですよ。
それに
授軍というなら
もうすてに
ヴァミリオ様には
来てもらっている
訳ですしね。
て、ですが
それでは
人間の王を倒した後は
どうするんですか?
数十万の人間が
すべてあの化け物に
変異したら
たとえ二人の
帝国四天王がいても
厳しいかと..
私も
同じ事を
アズドラ様に
尋ねました
アズドラ様は
なんと?
濁して
いました。
それに
ついては...
○△xx□ゐ::
え?
なんて?
えぇ!?
もしかして
ヴァミリオ様の
手紙を気にして
迷われているのでは...
人間を
救いたいと..
言っている。
言っている。
ええ
ヴァミリオ様の
件は、
それはもう
もの凄く悩んで
おられましたよ。
いえ
決意は
もう固まって
いるようですよ。
アズドラ様も
ずっと
人間との友好関係を
築こうと
していましたし...
ですが、
アズドラ様は
私に言いました。
『決戦の日は
近い』と。
ええ。
なのでもうぜっ
王討伐後の
勝算も
あるのでしょう。
人間の王の
居場所ですよ。
そうですか...
いよいよ..
ですが、
あと少し
情報が欲しいとも
言っていましたね。
てきる事なら
確実な情報が
欲しいと
言ってました。
情報?
もしかして
ヒュラが言っていた
塔の事。ですか?
いえ、
その事も
ですが...
人間の城は
かなり
広く大きい
ようですからね。
これまでの
経験から
おおよその
目星は付いている
ようですが
その後
アスタさんからは
連絡は
ありましたか?
いえ...
それが全く..
こちらから
何度もコンタクト
しているのですけれど...
そうですか...
だ、大丈夫ですよ。
きっとコーヒーが
手に入らない
だけですって。
アスタさんは
今日も元気に
お城を駆け回って
いますよ!
い、いえ
違います。
......
ヴァミリオ様の事を
考えていました..
複雑な
気分なんです...
アスタからの
連絡が
遅くなる事は
結構あるので...
私も早く
戦を終わらせて
安心したいのですが..
私は
ヴァミリオ様に
とてもたくさんの
ご恩があります。
心配ですが
まだ大丈夫です...
ヴァミリオ様が
人間を救いたいと
仰しゃるのなら...
お気持ちは
わかりますが、
こればかりは
どうしようも
ないですよ。
彼らを
救う方法を探すには
あまりにも
時が無さ過ぎます...
なにより
帝国議会が
反対するでしょう。
私もその
お手伝いを
したいと..
今の人間は
それほど
危険な存在
なのですから...
はい..
...ヴァミリオ様
こちらです
思っていた
よりも
厳重だな。
はい。
アズドラ様に
致命の一撃を与えたのは
変異した
リーダークラスの
翼の兵だったと
聞いております。
あの者も同様に
変異する
可能性はあるため
いつも以上に警戒を。
ふむ。
be.continued
6.ロココの瞳
第74話
逃がさないための
檻。
体を縛る
鎖。
そして、
自害できないよう
特殊な術により
力を奪う。
少々厳重すぎる
拘束だが、
こいつはもう
ただの人間ではない。
覚醒した人間
勇者だ。
これくらい
警戒するのは
当然の事..
ヘルクを待たせ、
私だけ先に
この人間に
会わせたいと
お前は言ったが...
まさか
これが理由か?
ここまでは
だとしたらきゅう
杞憂だぞ。
ヘルクなら
この程度、
言わすとも
理解してくれる。
...
いえ。
この事では
ありません。
どうぞ...
力は奪っていますが、
話す事はできます。
...
人間よ。
聞こえるか?
ハラオルと言ったな。
私は帝国...
や...
やめろォ!!
来るな!!
来るなぁぁ!!
頼むから!
頼むから!!
やめてくれぇ!!
これは一体...
一応言っておきますが、
痛めつけるような事は
しておりません。
わかっている。
が、この怯えようは
なんだ?
こいつが
特別越病なの
だろうか?
おい
人間よ、
怯える事はない。
うわあぁあああ!
対大規た...
痛いのは...
私は:
...
捕らえてから
ずっとこの調子です。
何か喋るかと思えば
何も喋らず、
やめて...
やめてくれ...!
我々を欺くつもりかと
疑いましたが、
どうやら
そうでもないようです。
うむ...
確かに...
これが演技なら
大したものだな。
我々が
よほど怖いのでしょう。
人間は私達を
悪と恐怖の対象として
語り継いでいましたので。
人間は
弱く臆病な種族だが、
その反面
他者に対し
平気で残虐非道な行いを
する者が多い。
いや...
それだけじゃ
ないかもしれない。
!
もしかしたら、
こいつは
その様を
目の当たりにした事が
あるのかもしれない。
...なるほど。
野蛮な所業が
心に残り
それが恐怖と
なっていると...
うむ。
自分がこれから
同じ目にあうのでは
ないかと
心配なのだろう。
もしくは
こいつ自身
酷い拷問を受けたか...
人間の国が
どういう所か
よくわかりますな。
た、頼む...
捻悶は...
やめてくれ...
殺してくれ...
苦しむのは...
嫌だ...
まあ、
とりあえず
ヘルクに
会わせてみよう。
もしこいつが
仲間なら、
ヘルクを見て
少しは
落ち着くだろう。
よろしいのですか?
この様を見て、
我々が酷い仕打ちを
したと
勘違いするのでは?
最終的に
人間の国と
うまく付き合う事が
目標であれは
ここは少し
慎重になるべきでは?後々揉める要因と
心配無用。
あいつは
そんな
単細胞頭じゃない。
聞く耳も
見極める眼も
持っている。
なるやも
しれませんぞ?
本当に
信用しておりますな。
ハラオルか...
見ての通りだ。
異常なまでに
怯えきって
私達ではまるで
会話にならない。
やはり
かつての
友か?
いや...
彼の事は
知っているが、
ちゃんと
会うのは
初めてだ
ハラオルは、
弟の...
クレスの友だ。
ハラオル。
俺はヘルクだ。
クレスの兄。
ヘルクだ。
わかるかい?
キミと話を
するのは
初めてだな。
だけど
俺はよく
知っているよ。
キミの事は
クレスが
よく話してくれた。
そして
あの日...
俺が負傷した時
キミは俺を
逃がすために
ゼルと共に
戦ってくれたよな?
へル...ク..
さん...
ゼルさん!
なんで
クレスさんが
いないんだ!
よく聞け
クレスは死んだ...
王に抗い、
自ら命を断ったんだ。
だが壬国はまだ
力を失っていない。
魔物の脅威も
なくなってはいない!
な......
なんで...
俺達の
最後の希望は、
クレスの兄である
ヘルクなんだ!
ヘルクを全力で
守るんだ。
意識は朦朧と
していたが、
キミがいた事は
覚えているよ。
なんであんたが
ここに
いるんだよ!
なんで魔族と
一緒に
いるんだよぉ!
ま、魔族と一緒に
何をしているんだぁッ!!
に、人間を裏切ったのか!?
違うよ。
ハラオル。
魔族は敵ではない。
俺達が
聞かされていたような
人達じゃないんだ。
な、なにを...
何を言って
いるんだよッ!
魔族は敵だ!
お、俺達を
不幸にした
敵じゃねぇかッ!
少しは冷静さを
取り戻したと
思ったのだがな...
これでも
取り戻して
いるのでしょう。
人間が我々に抱く
恨みや恐れも
相当なものですから。
こ、この腰抜けが!
魔族にビビって
寝返りやがって!!
ク、クレスさんが...
クレスさんか
どんな思いで魔王に
戦いを挑んだか
わかっているのか!
あんた
めちゃくちゃ
強いんだろ!
俺達が
ど、どんな気持ちで
戦っているのか
わかっているのか!?
そんな奴ら
か、簡単に
倒せるんだろ!
なら
倒してくれよ!!
平和を取り戻して
くれよ!!
あ、あんたが..
あんたが
しっかりして
くれればな!
あの時
ク、クレスさんを
ちゃんと救っていたらぁ...
こんな事には
ならなかったんだよ!!
ハラオル...
キミの言うとおりだ。
俺がもっと
しっかりしていれば
こんな未来には
ならなかったはずだ...
すまない。
う...
みんな...
化け物に
なっちゃったんだ...
友達も...家族も...
助けようと
頑張ったんだけど
どうにもならなくて...
うぅ...
俺の目の前で...
みんな...
色々試したけど...
駄目で...
俺も...
気付いたら
こんな体に
なっちゃって..
死にたくても
死ねないんだ...
終わりたくても
終わらないんだよ...!
お、王が...
俺の頭の中に
いて...
戦えって...
ずっと
命令して...
それに
逆らう事は
てきなくて...
逃げる事も
てきなくて...
なんで
俺達だけ
こんな目に
あわなきゃ
ならないんだ...
みんな平和のために
ずっと戦って
いたのに...
...
ああ...
そうだな。
ふざけて
いるよな...
ふざけんなよ...
こんな結末は
ふざけているよな。
俺も
納得いかないよ。
だから俺は
もう一度
戦うつもりだ。
この結末を
覆すために。
魔界で出会った
新たな仲間が
力を貸してくれると
言ってくれた。
共に戦い、
みんなを救うよ。
そんなの...
てきるわけ...
やるさ。
必ず。
ここの人達は
キミを傷つけたりは
しないから、
戦いが終わるまで
ゆっくりと
休むと良い
Helokig
キミは
よくがんばった。
うぅ...
うぅ...
アン
ありがとう。
彼と会えて
良かった。
うん。
シン。
は。
シン魔王様。
よろしいのですか?
ヘルク殿ならば
あの者から
有用な情報を
聞き出せるのでは?
うむ...
だが、
今はそっと
しておいてやろう。
自害できない
程度に
少し拘束を
緩めてやれ
は。
...
あの人間も
被害者なのだな...
え?
ロコちゃんの
瞳を見て
隙が生まれた?
そうらしいですよ。
その一瞬の隙を見逃さず
敵を捕らえた
シン魔王様は
言うまでもないですが、
その隙を作った
ロココさんも
大手柄ですよ。
ロコちゃんの瞳...
もしかして...
あ、
ご存じですか?
ロココさんの
瞳について。
はい、
一部の間で
噂になって
いましたから。
敵が
ロコちゃんの瞳を見て
隙がてきたというのなら、
その噂
やはり本当
だったのでしょうか?
瞳を見ると
好きになって
しまうとか、
魅了する瞳術を
使えるとか。
いやいや。
魅了なんて
物騒な瞳術、
ロココは
使えないよ。
あ!
また起きてる!
寝てないと
駄目じゃ
ないですか。
歩き食いも
行儀悪いなぁ。
アズドラ様。
実は私
一度見た事
あるんですが、
特別術に
かかった感じは
なかったんです。
確かに
物凄く
可愛いと
思いましたが
魅了の瞳術では
ないとすると、
敵は何に反応
したのでしょうか?
いや、
ロココが隙を作ったと
いうのなら
瞳を見たのは
間違いないだろう。
ロココの瞳に
能力があるのは
確かだからね。
ただし、
魅了なんて
凄い力じゃない
ごく一部の人にしか
効かない上に、
効いても
使い所が難しい
ちょっとした能力だ。
なんですか、
その微妙な
感じの能力は?
それは...
Helok[8]
クソ...
バカみたいに
泣いちまった...
やっぱ
兄貴なんだな...
クレスさんと
同じ雰囲気を持ってた。
だからかな...
顔見た瞬間に
張り詰めていた
何かが切れた感じが
した。
だけど...
それにしたって
泣きすぎだろ...
クソ
恥ずかしい...
こんばんはー。
お食事
持ってきましたー。
...
怯えないで
今日こそ
ご飯食べて
くださいねー!
痩せちゃい
ますよー!
大丈夫ですよー!
私は何も
しませんからねぇ!
あ!
良かった!
今日は
普通ですね!
。
お前、あの時
俺に何をした?
え?
だけど
ずっと頭の中にあった
王の意識が
少し消えたんだ...
今もほとんど
感じない...
お前の目〟を見た時、
俺はなんか
おかしく
なっちまったんだ...
アレさえなければ
捕まりは
しなかったのに...
さあ...
お前の瞳が
そうさせたのか?
さあじゃ
ねぇだろ...
確かに、
俺はお前の
術か何かに
かかったんだ...
その。目〟に
何か
秘密があるんだろ。
えっと、
王の意識どうこうは
わかりませんが。
...
確かに
私の瞳”には
ちょっとした
能力がありますね。
ちょっとした?
冗談だろ?
あれだけ
俺の心を
揺さぶったんだ。
一体どんな
凄い能力なんだよ...
教えてくれよ。
気になって
しょうがないんだ。
私の
瞳の能力は、
『ほんの少し
素直になる』
それだけの
能力です。
ほら!
人って建前と本音が
あるじゃないですか!
しかも
ほとんどの人は
かかりません。
は?
たまーに...
えっと...
たま〜にかかる人が
いるだけです
私の能力は
その本音を
ちょっぴり
引き出すっていう
本当大した事ない
能力なんですよー!
ふ、ふざけんなよ...
そんな訳
ないだろ..
あれだけ
動揺したんだぜ...
そんなちっぽけな
能力のはずが...
でも、
本当にそういう
能力なんです。
Helokig
あなたは、あの時
私を殺す事
躊躇いましたよね。
私の瞳を見て
躊躇いましたよね。
あなたは
本当は...
誰かを
傷つける事なんか
したくない、
優しい人
なんですよ。
ち...
ちげぇよ!
デタラメ
こくんじゃねぇよ!
殺してぇよ!
お前らなんか
片っ端から
ぶっ殺して
やりてぇよ!
ニコニコ
してんじゃねえ!
舐めやがって!
じゃあ
また明日
来ますね。
その時は
ちゃんと
食べてください。
もう
消えろ!
飯なんて
いらねぇよ!
痩せちゃい
ますよ!
うるせえ!
もう二度と
くんじゃねぇ!
さっさと
消えろッ!
クソ!
クソ!
魔族共が!
舐め腐りやがって!
全く拷問しねぇしよ!
ビビってた俺が
バカみてぇじゃ
ねぇかよ!
.....なにが
残虐非道な
奴らだよ...
.....
なにが
諸悪の根源だよ...
全然違う
じゃんか...
何?
ハラオルが
情報を提供すると
言ってきただと?
はい。
だから
もう一度ヘルク殿に
会わせろと
言っております。
一体何が
あった?
はて...
我々は特別
何もして
おりませんが。
ただ
情報を提供するに
あたり、
条件を
出してきました。
条件?
お前ら、
これからの
戦のためにも
情報が欲しいんだろ?
ただし
条件がある。
教えてやるよ。
俺達を
救ってくれとは
言わない...
この戦争を
必ず終わらせて
くれ...
もう
戦うのは疲れた
ハラオル...
そう言っていた
そうです。
お前と出会い、
心境に変化が
あったのかも
しれないな。
今すぐ
会えるかい?
ああ。
行こう。
シン。
すぐに
アズドラに
情報を送れるよう
手配をしてくれ。
すでに
手配は
済んでおります。
!
さすが
シンだな!
イスティ!
ちょっと
しっかり
しなさいよ!
一体何が...
捕まって
いたんだって..
なんで
突然倒れるのよ!
は!
まさか...
アスティから
連絡が...
ずっと連絡
てきなかったのは
捕まったから
なんだって...!
アスタのアホぉ...
あれだけ
無茶しないでって
言ったのに...
まあ、
連絡してきたって事は
大丈夫だった訳でしょ。
しっかりしなさいよ。
う、うん...
そうだね...
アスタからの
情報を
早くアズドラ様に
お伝えしなきゃ...
ほら私に
掴まりなさい。
うん...
ありがとう...
アズドラ様!
いやー
良かったですね!
情報一気に
集まりましたよ!
うむ。
アスタさんも
無事だったし、
ヴァミリオ様も
戻られたし、
なんだか最近
吹いてません?
いい風
吹いてません?
Helcki8
うむ。
吹いているな。
ですよねー!
いやー
良かった!
良かった!
至急
将軍達を
招集してくれ。
今日は
何か
美味いもの
食べたい気分
ホン...
最後の
作戦会議を開く。
機は熟した。
決着を
付けるぞ。
inuec!
勇者ウリー
第75話
うーむ...
過去に種族が
変異した例は
記録に残っているが、
それだけだな。
これでは
解決の方法の
手がかりにも
ならない。
ヴァミリオ様。
ちょうど
全部読んでしまった
所だったんだ。
帝都より
新たな資料が
届きました。
それは
良かった。
それと
まだ気が早いかも
しれませんが、
こちらを
お渡しします。
おお、
わざわざ
すまんな。
ん?
なんだ?
こ、これは!?
コエダリオン
じゃないか!
え
ロエダリオン
ヴァミリオが
幼少の頃使っていた
世界樹より作られた
魔法のスティック
魔力放出の無駄を減らす
エコアイテム
エコだけじゃない。
攻撃系の術の
威力の増加効果もある
実に使い勝手の良い
武器だ。
昔
私はこれで
アズドラに
大ダメージを
与えた事もある。
小さいころ
帝都の列車で紛失して
もうずっとあきらめて
いたのだか
まさかこのタイミングで
出てくるとは..
うーん
懐かしい。
実は
かなり前に見つけ出して
いたのですが、
酷い有様で、
修復に時間がかかって
おりました
ほっはっは
ご冗談を。
シン!
お前ってやつは!
これで
今後どんな戦いがきても
負ける気がしない。
あとは
解決の方法を
見つけるだけですな。
シン魔王様。
どうした?
ウルム城より
アズドラ様の
使者が訪ねてきて
おります。
うむ。
わたしは、
第75話/勇者けりて
勇者への覚醒
不死への力、
魔物の巣の生成:
あらゆる
術を扱い、
戦闘を経て
急速に成長する
人間軍は、
今や、
北の勢力に次ぐ
脅威となった。
それに対し、
僕らの兵力は
未だ少なく、
帝都からの授軍も
期待できない。
次の一戦では
間違いなく
これまで以上の
厳しい戦いが
待ち受けているだろう。
だが
悲観しないでほしい。
僕らは
優秀な諜報員と
有志によって、
戦況を優位に運ぶ
貴重な情報を入手した。
魔物の巣の生成
すでに
魔物の巣を
生成するために
ウルム城を囲むように
術師部隊が
動いているはずだ。
生成に
結構な時間を
要するけど、
不死の俺達には
術の発動の
リスクはない。
可能な限り
多く生成しようと
しているはずだ。
それらを
どうにかしないと
数十万規模の魔物も
相手にする事に
なるぜ。
いいんだよ
城がほしくて
攻めてるんじゃない。
帝都進軍に際して
障害を排除する事が
第一優先なんだからな。
うまく
手に入れば
ゲートを生成して
帝都進軍が早まる。
不死の俺達には
その程度の違いだ。
だけど、
風物の巣は
言ってしまえば
ただの目眩まし、
本命は別にある。
それを
どうにかできなきゃ
お前らは終わりだぜ。
北西の塔
塔?
そうだ。
最初にウルム城を
落とした時に
着工は始まっていた。
次か、
その次あたりの戦で
ウルム城の北西に
出現するはずだ。
それが
なんだってのよ。
雪だよ。
俺達が
こんな姿になったのは
特殊な雪が
降ったせいなんだ。
?
きっと
お前達の中にも
雪に抵抗力を
持つ者がいるだろうが、
その雪に触れると
覚醒が始まる。
大半は
人間と同じように
覚醒してしまう。
ただ、
現状その雪は
人間の領土内にしか
降らせる事ができないんだ。
つまり
その塔は
〝降雪の範囲を
広げる為のもの。
なのね。
戦が長引けば
魔族の授軍が
駆けつける。
その時の事も考えて
俺達...
いや、
ミカロスは
予め手を
うっていたんだ。
そういう事だ。
お前らを
まとめて
化け物に
するためにな。
無闇に
人間の国へ進軍
しなかったのは
正解だったな。
...
だが...
王を倒すには
人間の国へ
進軍しなければ
ならない...
つまり...
大軍は
自殺行為。
決戦は
雪に影響のない
精鋭で
挑まなければ
ならない訳ね。
人間王の居場所
王がいる
場所は地下深く。
謁見の間の
玉座の後ろを
調べてみて。
地下に続く
階段があるから。
うは!
なんて
そんな所にいるの?
わかんない。
だけど
そこに
いるんだって。
でもね、
そこは
絶対に入っちゃ
駄目なんだって。
なるほど。
”ここではない
別のどこか”に
繋がって
いるからだって。
ヘタしたら
迷子になって
帰れなく
なるんだってさ。
三者それぞれが
重複する情報を
証言してた
内容もあった。
って
これは
勝手に入らない為の
脅しだと思うけど、やっぱ
王様の部屋だから
勝手に入っちゃ駄目
だと思うよ。
ゆえに
これらの情報の
信頼性は非常に高い。
そして
これ以上ない
強力な助っ人が
加わった今、
ウルム城
防衛
この戦は
決して絶望的
ではない。
次の一戦
兵の適性を考え
四つの部隊に分けた。
塔の破壊
魔物の巣
及び
人間の術師殲滅
遊撃
各々今出せる
力を尽くしてもらえれば
必ず勝利を
掴む事ができるだろう。
少ない兵で
よくここまで
戦ってくれた。
だが
人間との戦も
これで終わる。
さあ、
決戦だ。
ふざけるなッ!
バカァァァッ!!
何が
決戦だッ!!
私はまだ
人間を救う方法を
見つけて
いないんだぞ!
その件についても
なんの返事を
寄越さないし!
アズドラは
私の手紙を
ちゃんと
読んだのか!?
ちょ...
あの...!
今の状況は
もちろん
わかっている!
時間が
ないというなら
私が時間を稼ぐ!
だから
まだ駄目だ!
決戦は
まだ駄目だ!
ヴァミリオ様...
救って
やりたいんだ...
人間を...
ヘルクを...
戻って
アズドラに伝えろ!
人間を救う方法を
見つけるまで、
私は絶対に
決戦に
参加しないと!
アズドラが...
救うのは無理だと
言おうとも
私は絶対に
あきらめないぞ!
今、この世に
救う方法が
ないというなら、
私がその方法を...
ヴァミリオ様...
どうか落ち着いて
ください。
そして
アズドラ様の
お手紙を
最後まで
お読みください。
まさか...
短期間、
そう思うでしょうが
1500年なんですよ。
本当なのか:・
!!
だ、だが
こんな短期間で...
一体...
アズドラ様は
実はずっと..
ずっと...
はるか昔、
人間が今よりも
ずっと多く、
ずっと強い時代...
この帝国と人間との間で
大きな戦があった事は
知っているよね?
その時
僕は
一人の人間と
出会ったんだ。
一目見ただけで
彼の強さがわかった。
戦争では
幾人もの勇者と
戦ったが、
その誰よりも強いと
戦わずとも感じ取れた。
だけど、
彼は僕と戦おうとは
しなかった。
彼の名は
ウリア。
その手には
武器はなく、
...パンと
ワインですか?
代わりに
いつも
パンやワインが
あった。
そう、
ふざけたやつだろ?
戦争のまっただ中だよ?
......
その頃は僕も
血の気が多かったからね、
たたっ斬ろうと
思ったよ。
だけど
てきなかった。
あまりにも
隙だらけなもんて
僕もだんだん
気が緩んでしまって...
次第に彼と
飲み交わすように
なったんだ。
ウリアとは
これがまた
妙に気があってね。
その方が
以前から言っていた
人間の
ご友人なんですね。
何日も色々な
話をしたよ。
うむ。
僕はね、
人間を
傲慢で愚かな種族としか
思っていなかったが、
彼と出会った事で、
改めさせられたよ。
彼はね、
僕の価値観を
大きく変えた
人物なんだ。
ウリアと出会って
間もなく、
僕は彼の町を訪れた。
戦争相手が
人間というものが
本当はどういう
種族なのか
どういう者達なのか
しっかりと
確かめたいと
思ったんだ。
みんな凄く
怖がっていたけどね
ウリアのおかげで
すぐに打ち解ける
事はてきた
色んな人と
色んな話をしたよ。
何が大切で
何が大切じゃないのか、
何が好きて
何が嫌いなのか、
人それぞれ
差はあれど、
確かに彼らは
自我を持って
生きていた。
何が嬉しくて
何が悲しいのか。
多分
寿命の短い彼らは、
種として
成長している
途中なんだ。
時がくればきっと
多くの人間が
ウリアのような
心も持ってくれる...
そんな気が
したんだ。
そして
彼らと会話を
する最中、
僕は
あるものに
気がついた。
それは
彼らの平和。
頭ではわかって
いたんだけどね...
その光景が
妙に心に残って
しまってね...
彼らに好感を
持てた事もあってか
僕はもうね...
町を離れる頃には
戦意はなくなって
しまったよ。
想像するのと
目の当たりに
するのとては
まるで別物だった。
それから僕に
和平という
選択肢が生まれた。
だけど...
だけど..
結局戦争は
終わらなかった。
皆、最後まで
足掻いたんだけどね。
ウリアと
その理解者達とて
共存の未来を
掻もうとしたんだ。
戦争は
その後さらに
激化していき、
止められ
なかったんだ。
もっと
大きな戦べと
発展してしまった!!
追い詰められた
人間達は、
自滅党悟の
禁呪に触れたんだ。
人類はおろか、
この世界を
終わらせかねない
恐ろしい事態が
起こってしまったんだ。
ったくよお
人間てのは
本当に
馬鹿ばっかだな!
ま、
言ってても
しょうがねぇ...
こうなったら
俺がどうにか
するしかねぇな。
何か策でも
あるのか?
まーな。
奥の手だ。
奥の手?
アズ。
悪いけど、
皆の事
よろしく頼むよ。
馬鹿はかりだけど
人間を
許してやってくれ。
お、おい
待て!
馬鹿な
真似はよせ!
何をする
つもりだ!
共存の夢、
叶えてくれよな。
ウリアが
見せたその姿は
覚醒者の成れの果て、
新世界の力を帯びし
凶戦士への変異だった。
変異し、
力を得た
ウリアは、
死闘の末
人間が犯した過ちに
片をつけた。
世界は救われ
人間との戦も
終焉を迎える事が
できたんだ。
だけど
ウリアは...
まだだ!
まだ救う方法は
あるはずだ!
もう少し
待っていてくれ!
今度はきっと
うまく
やってみせる!
キミは
必ず僕が救って...
僕に剣を...
向けるか..
言葉はもう
交わせないのか..
そういえば、
僕は
ずっと
誰にも負けない
強さを求めていた。
それが仲間を守る
最良の手段だと
思っていたからだ。
だけど
それでは
彼を救う事は
てきなかった。
敵を倒せる力じゃない。
傷を癒やす力でもない。
彼を救うには
もっと別の
特異な力が
必要だったんだ。
あの日ほど
自分の無力さに
嘆いた事はなかったよ。
生きているのに
目の前にいるのに
救ってやる事が
てきなかったんだから。
だから僕は
決意した。
二度と
悔しい思いを
しないために、
その特異な力を
身につけようと。
もしや...
アズドラ様...
今の僕なら、
きっと人間を
元に戻せる。
本当は
滅ぼすつもりだった
そうです。
ですが、
ヴァミリオ様の
お手紙を読んで、
また考え直したいと
言っておりました。
ヴァミリオ様の
決断は、
とても嬉しかった
みたいですよ。
これほどの事態に
なって
しまいましたからね。
...
ただ、
人間を元に戻すには
いくつか条件があり、
その一つが
王の術からの解放
つまり..
王を倒す必要が
あるんだそうです。
僕を信じて欲し
キミ
ミはヘルクと共に
朝の王を倒してくれ、
クク!
その後の
人間の暴走も
策はあるとの
事なので、
ヴァミリオ様は
ぜひ...
バッハッハンハッ!!
救う術がなければ
生み出すまで。
そう考えて
いたのだが...
考える事は
一緒か。
ホットメリットに
ヴァミリオ様...?
すまないな。
さっき私が
言った事は
撤回する。
人間王の討伐
私が責任を持って
引き受ける、と。
アズドラに
こう伝えてくれ。
ヘルクには
私から説明しよう。
あいつなら
きっと
納得してくれる
はずだ。
御意。
それにしても
アズドラめ。
回りくどい文を
書きおって。
ホンが
いなければ
全部読まずに
燃やしていたかも
しれないぞ
てすよねー。
何が
その気になれば
”ゆでたまご”を
生たまご”に
戻せる」だ!
伝わるかッ!
.....
大丈夫。
今度は心強い
仲間がいる。
それに
もう
あの時の僕じゃない。
うまくやれるさ。
ウリア。
救ってみせるよ。
キミの同胞は
僕が必ず
救ってみせる。
e.comtinued
第76話
開戦
それは...
本当なのか...
本当だ。
今回の一件とは別に
アズドラは
変異に関して
ずっと
研究を続けていた
らしいんだ。
出来過ぎた話で
信じられないかも
しれないが、
あいつはこういう時に
嘘はつかない。
濁す事は
あっても
嘘はつかない。
...そうか
...
救えるのか...
ヘルク。
あとは
お前次第だ。
言っただろ。
戻すためには
人間を王の術から
解放しなければ
ならないんだ。
だが、
アズドラの術で
人間を戻せる
保証はない
自信はあるようだが
人間には
試した事は
ないんだ。
わかるな?
ずっと人間が
変異する事は
なかったからな。
つまり、
後戻りはできない
という事だ。
王を倒して
もしも
駄目だったら
人間達は...
大丈夫。
信じるさ。
キミは
アズドラを
信頼しているんだろ?
それに
他の方法を
探している間にも、
被害が増えて
いくだろう
迷っては
いられないさ。
なら俺も
信じるまでさ。
まあ
ヘルクなら
こう言うか...
簡単だな...
王を倒せば
道が開ける...
実に簡単だ...
油断するなよ。
敵の力はまだ
未知な部分が多い。
な、
なんだ?
...すごい。
なるほど...
これが
勇者ヘルクの
力か...
当初、
ヴァミリオ様が
警戒されていたのも
頷ける...
アン
大丈夫。
任せてくれ
何が現れようが
俺は絶対に負けない。
やってやるさ。
それが俺に
できる事なら...
必ず期待に
応えて見せる!
アン
行こう。
王を倒そう。
よし!
行こう!
必ず勝利を
掴むぞ!
第76話
開戦
ほら。
何か
変化はあったか?
もう随分と
大人しいままだ。
かえって
不気味だぜ。
ありがとう
話によると、
そろそろ
動き出す頃だとは
聞いていたが...
いや全く...
お、おい!
あれを
見てみろ!
う...
動いた!
人間達が
進軍を開始した!
なんて
数だよ!
城の中
ほとんど兵は
残ってないんじゃ
ないのか?
かもな!
だけど、兵士は死ねば
城で復活する、
万が一奇襲を受けても
すぐに帰還できるんだ。
全然
問題ないんだ
ろうな。
厄介な
能力だな!
ったく!
っと、
呑気に
お喋りしている
暇はないな。
アズドラ様に
すぐに報告しよう。
ガッテン!
頼むぜ!
チュウトニウス!
恐らく敵は、
アズドラ様の人探しの術と
同様の力を持っていると
思われます
ヘルクの居場所を
ピンポイントで
当ててきたからな。
その可能性は
高いだろうな。
はい。
てすが、
移動は速い事に
越した事は
ありません。
早く王を倒せば
被害は少なく
済みますからね。
奇襲を
仕掛けようとしても
効果は期待できない
てしょう。
その点は
大丈夫だ。
シンには
城で一番速い馬を
用意してもらった。
数日で王都に
たどり着けるだろう。
グフフ...
...なんだ、
その笑いは。
何か隠して
いるな?
あ!
失礼いたしました。
ですが、
移動にはどうぞ
あちらの馬を
お使いください。
ん?
こ、こいつは!?
せいじゅ
聖獣じゃ
ないか!
聖獣?
ああ
この大地にはな、
特別な力を持った
神聖な生物が
存在するんだ。
獣とも
魔物とも違う。
とても穏やかな性格で、
滅多な事では
危害を加える事もない。
非常に珍しい
生物なんだぞ。
ここ数百年
新たな目撃情報すら
なかったのに...
「体いつどこで
見つけたんだ?
グフフ...
やはりおわかりに
なりませんか?
だが
性格とは裏腹に、
潜在能力は非常に高く、
戦において
聖獣がいるかどうかで
戦況が大きく変わる程の
影響力があるんだ。
へえ〜...
ああ...
もしかして
キミは...
ム?
やっぱり
そうだ。
レース対決の時に
俺を乗せてくれた
キミだろ?
レース対決って
まさか!?
グフフ
そのまさかです。
いやー
びっくりしましたよ。
まさか
あの馬が
聖獣だったなんて。
あの後
日に日に大きく
なっていって
気付いたらこれですよ!!
きっとあの時はまだ、
能力が開花して
いなかったんでしょうね。
誰も気付きません
てしたから
ふぅむ...
あの時は
ヘルクに気を取られて
気付かなかったが...
考えてみれば
あの小さい体で
ヘルクと
並走していたんだ...
兆しは
あったんだな...
こんにちは!
あ!
なんたる
偶然。
なんたる強運。
決戦を目前に
聖獣が味方に
加わるとは
幸先いいぞ。
ほげぇ!
ぴょ!
あの大きさなら
二人乗りても
問題なさそうだし...
小さい体の時でさえ
ヘルクと
並走できたほどだ。
きっと王都まで
一日と
かからないぞ。
報告
いたします!
人間軍が
動き出しました!
それに伴い、
ウルム城の軍隊も
それぞれの
持ち場に
出撃したとの事!
いよいよか
え?
まさかた
もう発つのですか!?
ヘルク。
ああ。
いつでも
大丈夫だ。
いつでも出られるよう
支度はできている。
さあ
行こう!
ピ!
聖獣、
実に良いタイミング
だったぞ。
荷物を
持ってきたら
出発だ!
ピウイ。
お前はここに残れ。
今度は旅ではなく
戦いに行くんだ。
煌くものは
なにもない。
ピ〜...
ビーじゃない。
わかるだろ?
これまでとは違う、
とても危険なんだ。
お前を
守る余裕は
ないんだ。
アンちゃん。
すまないな。
大丈夫。
すぐ戻る。
歌でも歌って
待っていてくれ。
...アンちゃん。
来たわね。
太鼓を
鳴らせ!
声を上げろ!
士気を高めろ!
あ!
アズドラ様ー!
うおー!
アズドラ様ぁ!
包帯姿じゃ
ないぞぉッ!
アズドラ様ァ!
アズドラ様ぁッ!
見ろよ!
包帯姿じゃ
ねぇぞ!
敵は目前に
迫っている。
これまでに
ないほどの
大軍だ。
敵もこの一戦で
我々を仕留める
つもりなのだろう。
だが
ここにいる
キミ達の役割は
敵を倒す事ではない!!
城を
守りぬく事だ!
人間の王は
帝国四天王
赤のヴァミリオと、
そして
勇者ヘルクが
必ず打ち倒す!
戦はそれで
終わる!
敵を城に
帰還させるな!
生かさず殺さず、そして
キミ達自身も
死なずに戦え!
うおぉ!
ややこしい
ぜぇ!
やってやる!
俺はやって
やるぞぉ!
太鼓を
鳴らせ!
士気を
高めろ!
な、なんか
倒しちゃいそうな
勢いなんですが...
フフ、
まあ
大丈夫だろう。
さあ、
開戦だ!
皆で勝利を
掴もう!
塔破壊部隊
地上に
見えると
思うな!
洞窟内!
地下!
探せぇ!
必ず
見つけだせぇ!
敵の切り札は
塔だ!
渓谷の隙間!
空!
一番最初に
見つけた奴が
優勝だぁ!
怪しい所は
くまなく探せ!
なんの勝負を
しているのか
わからんが、
士気が
上がっているので
良し。
ぅおぉぉぉ
しゃあああ!
ぬうおおお
おぉおお!!
おぉおおお
おぉおお!!
見つけたぞ
オラァぁ!
第三熾滅部隊
つぶせ!
つぶせぇ!
そよ風拳!
ござる斬り!
ござる
微塵斬り!
俺の
究極奥義
見せてやるぜえ!
あらし
嵐!
パンチ!
お...
パンチ!!
洒落くせぇ!
古代魔法
発動だぁ!
お前ら
力温存しながら
戦うポぉッ!
アン
見えるか!?
王都だ!
あれが。
期待以上の速さだ!
これなら
あと数時間で
到着するぞ!
大したもんだ!
が、そう
すんなりは
行かないようだ。
やはり
私達の動きは
見ぬかれて
いるようだぞ。
伏兵だ!
ガハハハ!
勇者殺しのヘルク、
待っていたぞ!
人間最強の
鉄球使い、
鉄球王
見参!
ここを通りたければ
我々を倒してから
行くんだな!
やめておけ!
お前では
俺達は
止められない!
だからと言って
我々は
恐れはしない!
もう
怖いものは
何もない!
ガハハハ!
貴様の強さは
聞いている!
貴様を倒そうなんて
思ってはいない!
時間を稼ぐ事が
我々の任務!
最強の覚醒者
らしいな!
1000の勇者を
相手に
簡単に通れると
思うな!
我々は死から
解放されたのだ!
不死身...
こういう時は
実にいい能力だと
思う。
ああ。
同感だ。
お前達にとっても、
私達にとっても。
なにを
たわけた事を!!
我々が不死で
ある事に
貴様らに
なんの得があると...
加減を
気にしないで済む。
よし!
このまま
乗り込むぞ!
ああ!
Helokig
フフフ。
来るがいい。
ヘルクよ。
私はもう
止めはしない。
無限の勇者を
相手に
どこまで
耐えられるのか、
守るべき者を
相手に
どこまで戦えるのか。
この世界を
相手に
どこまで抗えるのか。
気の済むまで
足掻くがいい。
Helokig
僅かな希望に
すがり、
夢を抱くがいい。
心配は
いらない...
行く末に
私がお前に
与えよう...
親の
代わりとして、
友として、
真の安らぎ
えを...
Helok@・完-
ののはindueel
poNUS.COMC
ここまで
あんたら
食堂のロココには
気をつけな!
なになに?
なんでも
彼女の瞳を
見ると
落ちるらしい。
落ちる?
恋にだよ!
怖え...
いいか?
お前ら自由で
いたければ
瞳を見るんじゃ
ないよ!
お姉ちゃ
絶対に
死ぬぞ!!
ま、正直
瞳とか
関係ないで
ござるな。
働く姿が
いいよねぇ、
種族の壁
越えるわぁ。
ちぃッ!
単細胞状め!
あんた!
調子に
のるんじゃ
ないよ!
続・ロココの
?う...?
ストップ!
ストップ!
瞳見せてみろ!
どうせプス
なんだろ!
あいつ、
また
突っかかってる。
ロコちゃん
困ってる。
助けよ。
少し
モテるからってッ!
調子にのるんじゃ
ないよッ!
瞳見せろ!
そよ風拳!
はう!
おお...
とりあえず
食堂に平和が
訪れた。
おまけマンが
URIA
あの人は
本当にいい友人を
持ったと思う。
...ああ。
本当に多くの人が
駆けつけてくれた。
馬鹿騒ぎしていたけど、
みんなずっと泣いていた。
いい友人って
あなたの事もよ。
アズ。
私達の敵でありつつも...
それでもなお、
ウリアの声に
耳を傾けてくれた。
あなたがいなければ
きっと
もっと多くの血が
流れていたわ。
ウリアは
死んでしまったけれど、
戦争は終わった。
...
ママン!
戦争は
もううんざり...
共存
てきるかな...
できると
いいな...
大丈夫。
僕らの国は
とても多くの種族が
住んでいるからね
まだ双方
納得しない人達も
いるけど、
きっとわかり合えるさ。
いや、必ず..
必ず僕が実現してみせる。
...うん。
この剣はね、
僕の一族に伝わる
宝剣なんだ。
不思議な力を
持っている
人間にとって
もっとも
脅威となる剣。
多くの勇者を
斬ってきた魔剣。
この剣は
もう使う事はない。
もう二度と
人間を斬らないために、
葬るつもりだ。
それが
僕の友好の証。
えーもったい
勿体無い!
捨てるなら
頂戴!
僕の覚悟
ちゃんと
聞いていた?
バカな事を
言うんじゃない。
この剣は
ウリアを斬った
剣なんだぞ...
忌まわしき魔剣だ。
そんなものを
そばに置いていては...
そんな事ないよ。
その剣は
ウリアを苦しみから
救ってくれた剣。
...
終わらない戦争を
終わらせてくれた剣
魔剣なんかじゃ
ないよ。
...
絶対大切に
するからさ。
ね。
わかった...
ありがとう...
時は流れ...
よし、
準備完了!
お父さん。
お母さん。
とうとう
旅立ちの日です。
とりあえず
しばらくは
剣の修行も兼ねて、
各地を旅して
回ってみるつもり。
大丈夫。
簡単には死なないよ。
きっと多くの命を
救ってみせるわ。
なんたって
私は
勇者の末裔だもの。
とか言って、
それは
信じてないん
だけどね
あ、
聖剣は
持っていくね!
それじゃあ
行ってきます。
はまけぁわり
Helck@
裏少年サンデーコミックス
2016年11月23日初版第1副発行
ISBN978-4--09-127440-3
著
者
発行者
印刷所
ナナルチキ
CNanakiNanao2016
例えば、
図書印刷株式会社
電子的複製も認められておりません。
「裏サンデー」2016年5月28日配信分〜8月29日配信分掲載作品
並破担当小林翔
単行本編集責任〈宮坂保志
単行本編集ノ小林翔ノ山本紗代(アイプロダクション
発行所
【〒101-800】東京都千代田区一ツ橋二の三の
編集の(32:30)1702
販売0%(5281,556
TFL
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株式小学館たち開催ユール
Helck.8
名
書
書名Todk.8著者名七号ナナキ発行-株式会社小学
行
株式会社小学館
電子書籍制作会社株式会社昭和ブライト
〒101-801.東京都千代田区一ツ橋2・3-1
X収録されている作品は、執筆された当時の状況や年代を考慮の上、
初回掲載時の表現のまま掲載されております。ご了承ください。