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Instructions:
そういえば、それはそうですが、
それはこれまでに出会えると、
セルナナさ
NaNAKINANAOPRESENTS
GotomeXtpage
GoromeXtpage
七尾ナナキ
c
NTS・
手最後の願い
第98話
俺を知っている人は、その人には何度かいたけれどうやって言ったのですかね。その中へ生きたいけど、生きなきゃっ
望む未来のために
以前、おまえが何度もいいのかもしれませんが...それはありますのですから、それがそれを知らないというわけじゃないんだけど、
野望の終わり
光の中へ
!
世界の意志
へクの法をご
エビローク
おまけページ
0030:3055079107123149209227
戦闘員、
非戦闘員...
この城にいる
すべての者を
ここに集合せよと。
ホン、
各将軍に伝えろ。
結界術士もだ。
外の魔物は僕が
食い止める。
アズドラ様...
...
撤退だ。
最後の願い
第98話
最後の願い
もういいんだ、
キミはもう
十分戦ってくれた。
後は俺が
片をつけるから...
俺が......
終わらせるから。
終わらせる?
そんな
ボロボロの体で
まともに
戦えると
思っているのか!
あきらめたとは
言わせないぞ!
私がいいと言うまで
死んでも
あきらめることは
許さない
ハルク...
あと少し!
頑張って!
伝えなきゃ
イスタの...
アズドラ様の
伝言。
でも
これを伝えても..
あの禁呪に
抗う術がなければ
どうにも...
ううん.....
少しでも
希望に繋がるのなら...
ウソ...
あんな所に...
オロロン!
わ!
いてて...
撤退だ!
撤退命令が
出たぞ!
急げ!
健常者は
負傷者に
手を!
撤退って
外には魔物が
ラじゃうじゃ
いるんだそ!
うるさい!
いいから
命令通りに
動け!
撤退だ!
退け!
ヒュラ!
クソォッ!
揃ったか!?
ぐあぁ...
まだ
全員では
ありません!
頑張れ!
あと少しだ!
何をしている
急がせろ!
きゃあ!
アズドラ様!
東の城壁が!
バカな!
ヘルク...
もういい...
もう
ク!
ま...
魔力が...
ヘルク!
胸騒ぎが
止まない...
お前の力が
怖いんじゃない...
この戦いの先に
未来はあるのか...
お前の
未来は
あるのか?
もういい
もういい
ヘルク...
ク...
戦うな...
戦わなく
いい...
ヘルク...
ヘルクッ!
!!
私の残り少ない
魔力で
どこまでできるか...
せめて...
せめて
ヘルクがあの力に
頼らないように..
違う...
私が..
あれは...
私が敵を
せんせめつ
殲滅すればいい
謁見の間で見せた
炎...
炎鳥・スザク
だがいいのか?
魔力の底が見えた今、
そんな大技を使って
しまって。
なんと
凄まじい...
想像以上だ
まだだ!
燃やせ!
もっと...!
もっと!
ヘルク...
ヘルク...
お前の
進むべき道は
そっちじゃない。
お前の
望む未来は
そっちには
ないんだ。
敵は私が
倒すから!
フフフ...
私が倒して
みせるから!!
あら...
命を削るか、
人間のために...
大切な人の死を
簡単に
受け入れないで
あきらめないで
くれ!
最後まで!
最後まで...!!
ありがとう..
でも
キミはここで
倒れちゃいけない。
俺の最後の
希望なんだから。
バカ...
やめろ...
離れないと...
お前まで
ダメージを...
く...
バカ...
バカ...
なんで...
アン...
聞いてくれ。
ミカロスは
俺が「世界の意思」に
触れている事に
気がついている。
世界に
破滅を齎らすという
この禁呪とやらは
おそらくは布石。
ミカロスの
本当の狙いは
キミ達の...
帝国の戦力を
減らす事じゃない。
俺を
「世界の意思」に
従わせる事だ。
だから奴は
こうして
俺を暴走させようと
しているんだ。
自我を
消失させれば
俺は「世界の意思」に
抗う術がなくなるから...
...そうか、
私はなぜ
ヤツの言葉を
親呑みにして
しまったのか...
接触者である
ミカロスが
世界を滅ぼすかもしれない
禁呪に
すべてを託すはずが
ないじゃないか..
な、ならなか?
尚更お前を
これ以上戦わせる
訳には
いかない!!
今この凶戦士達を
止めなくちゃ
もっと多くの犠牲を
出してしまう。
なんとしてでも
俺が止めなくちゃ
ならないんだ
でも大丈夫。
キミがいる限り
俺は
脅威にはならない。
え...
俺が「世界の意思」に
従うような
別人になろうとも..
ミカロス...
残念だが
俺を倒せるものは
クレスだけじゃない。
俺が
お前の後を
引き継ぐ事を
期待しているようだが
それは叶わない。
なんの...
真似だ...
アン...
最後の頼みを
聞いてくれ。
俺は
どんな姿になろうとも
どんな化け物になろうとも。
キミだけは忘れない。
キミの姿も...
その声も...
俺が
どんなに
変わろうとも
キミを絶対に
傷つけたりしない。
だから...
すべての
片がついたら..
嫌だ!
言うな!
それ以上
言うな!
この剣で
俺を...
殺してくれ。
be.comtinued
上手く事は選んでいたじゃないか。
第99話-私の大切な友友
行く手を
阻む敵も
払い除けた。
王座の裏の
隠し階段も見つけた。
目的の証討伐も
成功した...
それなのに
なぜこんな事に...
ま、待て...
ふざけるな...
渡すな
こんなもの!
私にできると
思っているのか...?
行くな!
行くな!
ヘルク!
すまない...
止まれ!
ヘルク!
ヘルク!
馬鹿かぁ、は...
なぜ...だと
私のせいじゃないか...!!
すべて..
あの時なぜ、
しっかりと生死を
確かめなかった:
何度失態を
犯した!
どうぞ
こちらへ。
あの時
なぜ再び
奪われた...
...クソ
王が
お待ちして
おります。
あの時
なぜもっと
文えてやれなかった。
なぜもっと
最悪の事態を
想定して
戦ってこなかった!
これは人間の
ルクの
未来をかけた
戦いだというのに!
救おう
人間を
信じてくれたのに:
俺は
人間を...
皆を救いたい...
友の言葉を
信じる
提案を
受け入れることは
できない!
俺は
生きて、そして皆を
救ってみせる!
信じて
くれたのに..
私が
不甲斐ないから...
頼りないから...
だからヘルクは
決断したんじゃないか...
もう道がないからと...
仕方なく..
私に頼んだんじゃ
ないか...
アン...
俺の最後の頼みを
聞いてくれ...
この剣で
俺を...
私のせい!
だが
それでも、
私は
お前の頼みは
聞かない!
聞いて
やるものか!
殺して
憎まれたって
いい!
私はまだ
あきらめない!
嫌だ!
絶対に
あきらめない!
お前はもっと
幸せになっていいんだ!!
お前はもっと
報われるべき
なんだ!
お前のような
奴こそ
この世界に
必要なんだ!
私はお前を
死なせない!
絶対に
死なせない!
クソォ!
クソ...
動け...
動け...
く
...ルク...
ヘル...!!
ヘル...!!
ヘルク...
ヘル...クゥ..
.......
たくない...
殺したくない..
殺したくない...!
殺したくない!
殺したくない!
よろしく頼む。
よーし...
よーし...
なぜお前は...
ここにいる!!
殺したくない!
死んでほしくない...!
行くな...
Heloki2
ヘル...ク..
生きてほしいんだ!!
それ以上
そっちへ
行かないでくれ...
お前は私の...
大切な...
ヘルク...
大切な...
友達なんだから...
だから...
ヘルク...
頼むから...
戻って...
頼むから...
ヘルク......
ヘルク.....
ヘルク...
ヘルク.....
ヴァミリオちゃんを
こんなに
悲しませるなんて...
やはり、
人間というのは
酷い種族だな。
やはり、人間というのは酷い種族だな。
え...?
こ...
こ...れは...
これ以上
ヴァミリオちゃんを
困らせたら...
ヘルク、
僕はキミを
絶対に許さんぞ。
eomfinued
第100話・伝言
アズドラ...
よく
頑張ったね。
.....
アズドラ...
帝国には
ゲートを使う術は
確立していなかったはず...
この短期間で
ものにしたと
いうのか...
む?
帝国兵まで...
まさか...
すまない...
私がモタモタ
していたせいで...
...
ウルム城を
手放す..
兵やキミを
助けるためには、
そうするほか
ないと思った。
ウルム城を
手放したか...
けどね、
どうやら運ば
僕らを
見放しては
いなかったようだ。
安心していいよ。
ウルム城は無事だ。
魔物の進行も防いでいる。
とても頼りになる
助っ人が現れたんだ。
知りになる
助っ人だと?
それよりも...
え?
馬鹿な...
ありえない
今の帝国のどこに
それだけの兵力が
残っている...
その物騒な
ものは没収
あ。
さて...
あの時、
あの娘が
持っていた剣
やはり勘違いでは
なかったか
また、
この手に持つ日が
来るとはな
あ、焦る事は
ない...
禁呪の召喚術は
完璧だ。
グケッ
一体一体が魔王クラス、
中には四天王に匹敵する
力を持つ個体もいるのだ...
赤の四天王は力尽き、
ヘルクやクレスでさえも
新世界の力に頼って
やっと渡り合える軍団。
アズドラに
どれほどの計略が
あろうとも、
この禁呪を
破る術はない。
守りの陣形!
結界を張れ!!
フフフ...
これを打破するには
ヘルクのような
絶対的な力のみ!
鳥合の衆が
いくら集まろうが
無駄な事!
中途半端な兵力で
この絶望を
寝せると思うな!
だ、駄目だ!
レベルが違い
過ぎ
アズドラ!
兵を撤退させろ!
わかるだろ!
お前の攻撃も
殆どダメージを
受けていない。
アンちゃん!
!!
ピ、ビウイ...!
バカ...
お前なんでここ
まだ人間は!
救えるかもっ
て!
アスタちゃんがね!
え?
その通り。
だが、
この禁呪を前に
その希望を掴むのは
極めて困難。
人間には
まだ希望がある。
しかし
ほら。
やはり運は
僕らを
見放していない!
キミが
ピウイだね
よく
ここに
いてくれた。
シュノーヴァ様からの
伝言だ。
少しでも
役に立ちたければ
なんでもいい。
大好きな歌をー
唄え。
シュノーヴァ...
孤島の魔女さま!
まさか
助っ人って!
それで
ぬ...
この歌は..
アウギスの...
!!
な...
何が...!
何が
起こっている!!
...凄いね、
まさかこんな力が
存在しようとは::
術士達のお陰で
ゲートを開くだけの
魔力を溜める事が
できた。
これで皆を
帝都へ避難させる。
い、いいのですか?
この魔力は
人間を元に戻すための...
いや、ゲートを
開くのであれば
ヴァミリオ様のもとへ
行く事も
できるのでは...
余計な心配はするな。
今は皆の命が
第一優先だ。
大丈夫。
ヴァミリオちゃんは
僕がなんとかする。
また
無茶をする
おつもりですね...
さあ
お前も誘導を
手伝うんだ。
早く皆を
ここへ。
御意!
はわぁッ!!
ア、アズドラ様!
東の城壁が!
バカな!
結界は
破られていない
どうやって中へ...
この感じは..
ゲート!?
どうやら
間に合った
ようだね。
へ...
おや
この雪は...
なるほど。
かなり
追い詰められて
いるようだね。
竜の子よ。
僕の事を
知っている...!?
先代の
赤の四天王...!!
い、いや...
似ているが違う...
そもそも
それはありえない:
赤の国大王は死ぬ直前生命の炎を出現させ、次の世代を生み出す
赤の四天王は
死ぬ直前
生命の炎を出現させ、
次の世代を生み出す。
親と子、
同時には存在しない。
あれは
ゲートの準備か。
うん、さすがだ。
何が最善なのか
わかっているね。
ならば
この人は...
あなたは一体...
シュノーヴァ。
聞いた事あるかい?
竜の子よ。
初代、
赤の四天王には
姉がいた。
それが私。
い、一度だけ
聞いた事がある!!
まさか...
本当に...!?
まさか...本当に...!?
生きていたと
いうのか!?
まあ
私が誰かなんて
どうでもいいだろ。
話すべきは
この状況に
ついてだ。
私は助っ人に
冴たんた
とりあえず
この城の事は
私に任せな。
もう
わかっていると
思うが、
私の能力は
ヴァミリオと
ほぼ同様、
多数相手に
力を発揮する。
外の魔物は
すべて
私が排除する。
変異の症状が
現れた者は
私の通ったゲートで
この雪のない所へ
避難させる。
それで
進行は止まる。
治療はその後だ。
そして
あんたは
自分で用意した
ゲートを使い、
すぐに
ヴァミリオの
もとへお行き。
今もっとも
あんたの助けを必要と
しているのは、
あの子なんだからね、
あの子は
ヘルクを生かす
道を選んだ。
ヘルクは
危険だ。
あれを
生かす事が
この先
どのような
結果を招くのか
私にもわからない。
しかし
その結果がこれ。
今とても苦しんで
いるだろう。
だけど、
それでも
あの子にとっては
大切な存在に
遠いないんだ。
竜の子よ。
ヴァミリオは
まだ若い。
あの子に
手を貸して
やってくれ。
もちろんです。
皆聞け!
ここの指揮は
このシュノーヴァ様に
託す!
この方の命令は
僕の命令と心得よ!
ゲートを開く!
四天王ヴァミリオのもとへ
援軍に向かうぞ!
まだ戦える者は
僕に続け!
禁呪は
そこらの術とは
次元が違うからね。
油断するんじゃ
ないよ。
大丈夫です。
身をもって
体験して
いますから。
ほう
そうかい。
それじゃ
-っ
良い事を
教えよう。
ヴァミリオの傍に
ピウイというのが
いる。
あれの
トンガリをなくして
一回り小さく
なったやつだ。
ヴァミリオから
少し離れているかも
しれないが
近くにはいる。
ピウイの
歌声は、
まずはそいつを
見つけ出せ。
禁呪の
対抗策になる。
はず。
それは
ビウイの成長次第。
まあ成長して
いなくても
少しくらい
効果はあるはずだ。
なければないで
どうにかしますよ。
そのつもり
でしたからね。
はず?
心の成長。
そうかい
頑張りな。
ただし
死ぬんじゃないよ。
あんたには
まだまだ
やらなけれ
いや...
シュノーヴァ様...
歌、
ものすっごい
効いてます。
弱っている!?
こいつら
ピウイの歌で
弱体化しているのか!?
ば、
馬鹿なッ!!
矢、放てッ!
効いてる!
間違いない!
さあ
頼んだよ。
前衛部隊
突撃!
禁呪が闇の力なら
ピウイの歌声は
光の力。
唄え、苔よ。
世界樹の苔よ。
混沌を払う
力を持った
不思議な昔よ。
お前が唄えば、
破滅の力は弱まる。
この世界に
存在しない力は
動きを鈍らせる。
唄え一唄え、
世界樹より
生まれし精霊よ。
お前の大好きな
平和を願って。
comtinuad
弱体化
したってのに
強いでございるな!!
だが、ウルム城に
押し寄せた
あの馬鹿でかい
魔物にくらべりゃ
かなり戦いやすいよ!
そうよ!
倒せない
相手じゃない!
第101話一望む未来のために
ビビらず
立ち向かい
なさい!
うおぉおお!!
なんて効果だ...
あの召喚兵達と
渡り合っている...
凄い...
凄いぞ
ピウイ!!
アンちゃぁぁん!!
!
痛ーいッ!
いきなり
強くなったよ
もう!
大丈夫で
ござるか!?
うぎゃあ!
あれ。
うぎゃあ!
おわああ!!
唄え!
ピウイ!
唄い
続けるんだ!
!
あ!
弱くなった。
今よ!!
おせえぇぇッ!!
な...
この1500年
禁呪の弱点など、
聞いた事もないぞッ!!
なんなのだ!
なんなのだ!
この歌声は!!
フフ...
絶対の自信を持った
最強最悪の切り札が
こんな事に
なってしまったんだ。
同じく。
さすがに
ショックが
大きいようだな。
私がもっと早く
ビウイの力に
気づいていれば...
というか、
前にもこんな事
あったじゃないか
私の...
バカァ...
で、
なぜか
こっちにも
ショックを
受けている子が
いるけど...
...わからないって。
だが
どうだ...
勝機が
見えてきただろ...
希望が見えて
きただろ、
ヘルク...
た
止めるな。
あと、
ちゃん付け
するな...
ヴァミリオちゃん。
...
この歌を唄っているのは
あの妙な!!
まて...
焦るな...
考えろ...
兵はまだまだ
召喚され続けるのだ。
あれを始末すれば...
今はアスドラが
警戒してる。
動けば私が
やられる...
頭体化したとしても
十分戦える強さ。
数ではこちらが有利。
アズドラ軍の勢いも
一時に過ぎない。
それに今は
暴走したヘルクがいる。
奴が戦場をかき乱せば
アズドラも鳥を庇っては
いられまい!
好機は必ず
訪れる!
ム..
赤の四天王...
勇者殺しは
持っていない...
ヴァミリオちゃん。
危険を顧みず
ヘルクのもとへ
向かうか...
ヤツめ...
何を...
ここまで
戦ってきた
仲間なんだ...
できれば
自分の力でなんとか
したいと..
そう思って
いるんだね...
だけど...
それはもう
キミの知っている
ヘルクじゃない...
フフフ...
愚かな。
ここで
奴が殺される
道もあるか...
さて..
気持ちを汲んで
引き止めは
しなかったが...
さすがに
もう危険だ...
引き離すよ、
ヴァミリオちゃん。
お?
どうだ!!
ヘルク!
!
突破口が
開いたぞ!
だから
言っただろうが!
あきらめちゃ
ダメなんだ!
最後まで
あきらめちゃ
ダメなんだ!
何が
すまないだ!
何が殺せだ!
私を
無視するな!
私を
置いていくな!
凄いな、
あの子..
私に
こんな思いを
させるなッ!
...
なんとか
言ったら
どうだぁぁ!
バカぁぁぁッ!
まずい..
...ごめん。
な!
何ッ!?
許さぁぁん!!
バカぁぁぁッ!!
あてて...
自我を
取り戻した...
だと!?
あ、あの
状態から..
なんで
お前はそう
ぃつもいつも!!
ごめんよ
本当ごめん。
信じられない...
完全に新世界の戦士と
なっていたはず...
そこから
自力で戻って
くるなんて...
「世界の意思」は...
「世界の意思」は
どうした!?
ヘルクは
あの状態で
自我を失わずに
保っていたと
いうのか!?
お前は
酷い奴だ!
酷い奴だ!
アズ。
悪いけど、
皆の事
よろしく頼むよ。
酷い奴...
ホントだよね。
おーい、
ヴァミリオ
ちゃん。
周囲の警戒は
任せてくれ
思う存分
怒りを
ぶつけるといい。
バカァァ
止める
なぁッ!
あったぁ!
私が
どれだけなぁ!
どれだけ心配をッ!
あたた...
ごめん本当...
あたた...
ヘルクが
凄いのか...
ヴァミリオちゃんが
凄いのか...
色々助けが
あったとは言え..
キミ達は
殺したんだ
絶望を...
大したものだよ..
許す!
本当に..
随分と残酷な事を
しますねぇ。
!
フフフ...
そのまま
暴走していれば
再び苦しみを
味わう事も
なかったでしょうに。
他の人間が
すべて死んだ今、
ヘルク一人で生き残って
なんの意味がある!!
そう!!
状況は
何も改善しては
いないのだ。
ヘルクの回復は
12想外だが
何も問題はない。
ヘルクの
絶望は
続いているのだ。
ヘルクが
再び暴走するのも
時間の問題
人間が死んだ?
む?
よもや、僕を前にして
そんなハッタリが
通じると、
思っては
いないだろうな?
召喚術は
謂わば
力と力の交換
ハッタリ
だと?
その原理は
この禁呪とて
同じ。
術士は
己の魔力を対価に
兵を召喚する。
異なるのは
対価が魔力ではなく
人間という事。
対価となった
人間が死んでは
力の交換は成立しない。
故に、
人間は、
しかし、
こうして
禁呪の召喚術は
成功した
まだ生きている。
フハハハ!!
さすがに
詳しいな!
しかし、
そこまで
禁呪を理解して
いながら
あの状態の人間を
生きていると
言うか!
確かに
人間の心臓は
まだその鼓動を
止めてはいない。
だがそれは
自我もなければ
動く事もない!
謂わば
人の形をした
エネルギーの塊だ!!
それを
我々の概念で
死と言わずして
なんという!
時間とともに
人間は、
その亜空間に
帰属する!
亜空間を構成する
一部と
成り果てるのだ!
そうなれば
もはや
人の形すらも
無くす!
そう。
フフフ...
術が発動してから
どれだけ
時間が経過したと
思っている。
今から
救えるとても?
だから、
そうなる前に
救い出す。
生きてさえいれば
手の施しようは
あるからな。
もちろん。
...
ここだ!
アズドラが
動いた時こそが、
あの鳥を殺る
チャンス!
好機ー
聞こえたか!
ヘルク!
人間には
まだ希望が
あるんだぞ!
ヤツの言う通り
残された時間は
多くはない...
だが、
殴られた時間で
すべての人間を
おしますのは
玉雄...
今の僕なら
決して
不可能ではない。
次に
無茶するのは
僕だ。
あの二人の
ためにも、
必ず成功させて
みせる...
さあ助け!
淡い期待を抱き
行動に移すかいい!!
一瞬の隙さえ
できれば
私の半身は
あの馬を
仕留められる!
それで再び
絶望が
動き出す!!
くっ!
ミカロスめ...
今度は何を...
こ、この光は...
復活
している...
人間が
復活しているぞ!
つ、翼の兵士...!?
ば、バカな...
ハカな...
バカな!
バカな!
な、なぜ...
なぜ人間が
復活できる!
王は
死んだんだぞ!
王が死んで...
王が死んで
なぜ復活できる!
死んで...
死..
死んで
いない!?
そもも
治癒☆
...
...
さすがに
これは
予想外。
ありえぇん!!
仮に
王が生きていたとしても、
人間はエネルギーの塊!!
自害すらできない状態だッ!
自害すら
できない状態だッ!
亜空間への
帰属は生命の
死てはない!
復活の条件は
絶対に満たせ
ないはずだぁッ!
存在そのものが
亜空間の一部と
なるのだ!!
そう...
そのはず...
しかし、
現に人間は
こうして
復活している。
帰属うんぬんが
そもそもの
間違い?
いや、もしかしたら
ミカロスも知らない
王の能力...
違うよ...
殺しているんだ
人間を。
助けるためにね...
多分...
それを
やっているのは..
クレスだ。
兄の望む
未来のために。
い、言っていた
確かに
そう思わせるような
一言を...
どうやったか
わからないが
あいつは王が
生きている事を
知っていたんだ...
だから最後に
あんな無茶をして...
シャルアミを
救うと見せかけて
アイツは亜空間へ...
Helcki2
教うためとは言え、
同胞を手に掛けるのは
さすがに堪えるな...
よう...
ゼル...
ようやく
お前で最後だよ。
ゼル...
もっと
自信を持て...
お前は、自分で
思っているよりも
ずっと凄い奴
なんだから...
これからは
お前か皆を
引っ張っていくんだ。
頼んだよ
相棒...
復活できるのは...
翼の兵士だけ...
シャルアミ...
ごめん...
もう...
てきる事なら
キミも助けたかったん
だけど..
Helcki2
キミを連れて
戻るだけの力...
残ってないんだ...
でも、
キミを
一人には
しないよ...
俺が
傍にいるから...
これからは
ずっと...
兄さん...
俺...
あなたの
役に立てたかな...
beecontinuad
第102話野望の終わり
まだまだ
復活していく!
この調子だと
全員復活
するんじゃ
ないか!?
凄い!
凄いぞ!
敵を騙すなら
味方からとは
言うが...
クレスめ!
まさかこんな事を
考えていたとは!
いやいや
驚いた..
お見事..
あ...ああ...
騙されたのは
悔しいが、
よくぞ
騙してくれた!
...
第102話!?
野望の終わり
クレス...
おの...
おのれぇ...
まさか
クレスごときに!
この私が
出し抜かれるとはッ!!
おのれぇ!
こ、このままでは
マズイ、
兵の召喚が
止まる...
なんとしてでも
この状況を
打開しなければ...
何か..
何か....!!
雪が...
奪われる
リスクを考え
亜空間へと
送っていた
シャルアミ...
翼の兵士共々
クレスに
殺されたかと
思ったが...
樹槍。
止んでいない...
そうか
殺せなかったか...
フ...フフ...
フフ...
ハッ!?
もう観念しろ。
お前の負けだ
ミカロス。
フフ.....
アズドラ...
ほざいていろ...
こちらにはまだ
シャルアミの雪が
残っている!
シャルアミが
亜空間に
掃属するまで
まだ時間はある。
それまでに
延命処置をすれば
当分の間は雪を
降らせる事が
できるはず!
その時だ!
その時に
隙を突いて
あの馬を
始末できれば、
まだ挽回...
まだ挽回...
言っておくが:
雪の脅威は
アズドラなら
よく理解している:
奴は雪を止めるべく
必ず動く!
ウルム城に
降っていた雪は、
今頃
止んでいるぞ。
ここへ来る前
ウチの
とある部隊から
赤の狼煙があがった。
その色の
意味は...
任務完了。
うおお
俺が
おおお!
一位だぁぁ!
うるせーぞ
わかったから
はよ降りろ!
防衛システムの
相手は
全部こっちに任せて、
爆発すんぞ!
いや、
お陰で予想よりも
ずっと早く
塔の機能を停止できた。
美味しいところだけ
持っていきやがって!!
さすがに
私にもできない。
まさか
これだけの
防衛システム、
すべての攻撃を避けて
核に辿り着くとはな。
素早さだけなら
あのヘルクに
勝ってたからなぁ...
お前ちゃんと
喋れるんだな。
これで
なんとか
なったかなぁ?
おや...
止んできたね。
シュ、
シュノーヴァ様!
イスタと申します!
ヴァミリオ様に
お仕えしている
者です!
私も少しは
戦えます!
どうかお手伝い
させてください!
じゃあ
あとはこの魔物を
処理するだけだね。
うん
ヤバそうなのが
いっぱいだ
んー
いい子だね。
ても大丈夫。
危険だから
下がって
いな。
し、しかし!
火竜
ヴルカ
ヴルカ
ヴルカ
スザク
ほ!
雪が止めば
その影響で
生まれた魔物も
増加が止まる。
あとは
今いる魔物を
一掃するだけ
大変ではあるが
それは
難しい事では
ない。
ほげぇぇぇ!
ぐぬ...
だが
そんな事、
お前にとっては
もう、
どうでも
いいはず。
勇者クレスの
真の狙いに、
勇者ヘルクと
その友の
真の強さに、
もう一度言う。
ミカロス、
お前の負けだ。
気づけなかった
時点で、
勝敗は決して
いるのだから。
うおぉぁぁぁ
あああぁぁッ!!
まだだ!
一手!
一手!
起死回生の
一手ぇぇ!
あの鳥だぁぁ!
あの鳥さえ
消せれば召喚兵は
力を取り戻せる!
起死回生の一手は
ここにありぃぃぃ!
!
愚か者めが
この僕が
お前の半身に
気づいていないとでも
思ったか?
さすが...
樹槍。
あ...
あああ...
あ...
あああぁぁ...
あああぁあぁぁぁああ...
行け。
お...あ...
ま...
まだ...
まだぁ...
!
今の煙
まさか...
が、気配はない。
Heloki2
この期に及んで
逃げるとは...
往生際の悪い...
再生も
ままならない
あの体では
もはや
こちらに
戻ってくる事は
不可能...
亜空間か。
奴の野望は
潰えた。
eomtinued
...
ピウイの歌声で
召喚兵は弱体化...
援軍の帝国兵も
強者揃い...
そして、
アズドラの最強
根っ子攻撃...
ここではもう
私達の出番は
なさそうだな...
お、おい!
あれを見ろ!
蘇っている!
戻ってきて
いるぞ!
お前の
大切な人が!
救いたかった
人が!
凄いな!
お前の弟が、
クレスが
やって
くれたんだぞ!
クレス...
!
ヘルク...
どうした?
さっきから
嫌な予感がして...
アン...
心が
ざわつくんだ...
何...?
多分
クレスは...
多分
クレスは、
戻ってこない:
おい...
どういう事だ!?
まさか
クレスの奴...
確かとは
言い切れない...
けど、
兄弟だからな...
なんとなく
俺にはわかるんだ...
決死の覚悟...
自分が
どうなろうと、
必ず皆を
助ける気だったと...
アン...
俺行かなきゃ...
あいつは
もう自力じゃ
戻れない!
このままじゃ
亜空間に
閉じ込められて
しまう!
ごめん...
もう戦いは終わるって時に
こんな事言って...
ま、待て
ヘルク!
俺は
兄ちゃんだから...
でも、
放っては
おけないんだ...
クレスの兄ちゃん
だから...
俺が助けに
いかないと...
全く!
なんでそんな
大事な事を
早く言わない!
私達で助けに
行って
やらなければな。
うん!
確かに
お前の弟だから
ありえる話だな!
な、
何を
言っているんだ。
駄目だ!
もう十分
助けてもらった。
帰ってこられる
保証はないんだ。
キミの体は
さっきの戦いで
ボロボロ
じゃないか!
気持ちは嬉しいが
俺一人で
これ以上キミを
危険な目に
連わせる訳には
いかない
バカ!
別の空間へなんて
簡単に行けるもんじゃ
ないんだぞ!
ミカロスの術を
見た限り...
恐らくは、
召喚術を
応用した術が
必要..
その通り。
どうやって
お前一人で
亜蒿へ行く
つもりだ!
術も碌に
使えないお前が!
.....
だ、だが...
それに、
私はこう
言ったはずだ。
お前の大切な人を
救おうと。
クレスは
その一人だろが。
ここまで
一緒にやって
きたじゃないか。
最後の最後に
私を置いていく
なんて事するな。
大丈夫、
アズドラ達の
お陰で
だいぶ休めた。
だから...
もうへマは
やらない!
しっかり
サボート
してみせる!
ヘルク。
ああ...
やっぱり
キミの声は..
ごめん...
アン...
俺が間違って
いたよ。
クレスを
救いたいんだ...
言葉は...
手を貸して
ほしい。
俺に希望を
与えてくれる...
うん!
よし!
行こう!
みんな
救って
大団円だ!
ああ!
こらこら
ヴァミリオちゃん。
そんな
魔力空っぽの体で
何無茶な事を
しようとして
いるんだい
とりあえず
あの相まで
走るぞ!
おう!
キミが
死んだら
僕のメンタル...
いや、
帝国は
大変な事に
なるんだよ。
それ、
わかって
いるのかい?
おま!
止めるなよ!
私は
行くぞ!
止めや
しないよ。
ほら
こっち向いて。
Helcki2
こんな事も
あろうかと、
夜なべして緩んだ
魔法のリボンだ。
お...
おお...
キミの膨大な魔力、
すべてとはいかないが
少しくらいは
回復するはずだ。
お前は
本当になんでも
ありたな
フフ。
大団円
素晴らしいじゃないか。
元より僕は
すべての人間を
救うつもりだったんだ。
微力ながら
手伝わせてもらうよ。
アズドラ..
ん?
な、なんか...
光の柱、
細くなって
いないか?
そ、そうか!
人間が
復活したからだ!
対価である人間が
いなくなれば
兵は召喚できない!!
Helcki2
だから
禁呪が終わり
光の柱は消えようと
しているんだ!
それ
マズイだろ!
その通り!
光の村が
なくなったら、
クレスのいる
亜空間へは
行けなくなるんじゃ...
わ!
ヘルク!
走れ!
おい!
こら!
自分で
放せ!
走れる!
ヴァミリオちゃん
よく聞いて!
光の柱の中へ
入ったら
どんなものでも
いい!
頭の中で
亜空間だというものを
イメージし
そこに自分を立たせ、
現実の自分達を
召喚するように
術を使うんだ。
要間へ
行く方法か!
そう。
キミとヘルクで
弟くんを
助けに行くんだ。
光の柱は
僕がなんとかする。
よし!
わかった!!
召喚兵!
!?
おっと
ヘルク!
こんな所で
余計な体力を
使うんじゃない。
大丈夫。
根っ子のほうを
よく見てごらん。
え?
アズドラ様
ここは我らに!
うむ!
あと少し!
気張れぇやぁ!
完全勝利で
気持ちよく
終わるぞ!
ラァッ!
さあ
行こう!
おう!
ヴァミリオ様ぁ!
この声は!!
ヴァミリオ様ぁ!
アスタ!
さあ行って!
キミがヴァミリオ様達の
足となるんだ!
傷が痛むだろうけど
頑張るんだよ!
シャルアミは
亜空間の中に
います!
どうか
彼女も!
アイツ
なぜそれを...
わかった!
助かったぞ!
アスタ!
聖獣か...
これは心強い。
よし、
この距離なら
僕の術も届くだろう。
ここから先は
キミ達だけで
行くんだ。
そしてミカロス...
瀕死とはいえ
奴は最後まで
油断しちゃいけないよ。
わかっている。
わかっていると
思うけど
亜空間は危険な場所だ。
キミの体は
万全じゃない。
ゆっくりしている
時間はないよ。
ああ。
ヴァミリオちゃん。
必ず
帰ってくるんだよ。
うん。
色々
ありがとう。
アズドラ。
アン!
いっ
オロロン
頼んだぞ!
なんだ!!
いっ
ミカロス...
違う...
お前は...
ああ、
そうか...
お前か...
ここは..
ぐ...
この不快な
感覚...
どうやら
無事成功した
みたいだ。
ここが
亜空間だ。
Heloki2
ふぅ...
うん。
だが
思ったより
堪えるな...
大丈夫
かい...!?
二人が心配だ。
ああ...
しかし、
これだけ広いと
どこから
捜せばいいのか...
早く
捜し出そう。
!?
あの光は...
雪だ!
あれは
シャルアミの
雪だ!
行こう!
クレスもきっと
そこにいる!
よし!
タッタッ
ピンク
オロロン!
eomtinued
アン!
わかっている!
その時は、
ミカロス...
私達が
絶対に来ると
待ち構えていたか。
どこまでも
厄介な奴だ。
えい!
く...
ミカロス!
案するな、
これは術だ。
ミカロス
本体じゃない。
が、妙だな...
隧力は
殆どなかったはず。
亜空間の
エネルギーを
利用した...?
だとしても、
瀕死の奴が
ここまで
できるとは...
これも
「投触者」の
なせる楽か...
えいっ!
ふう...
オロロン!
今だ!
おお
駆け抜けろ!
ガッオッ
いた!!
やっぱり
クレスも
一緒だ!
どうやら
あの様子、
そういえば、
二人共
まだ亜空間の
一部にはなって
いないようだな。
あれは
まさか...
...なんだ?
シャルアミが
発動している術、
雪だけじゃない...
結界..
もう一つ何か
重ねて...
心部までもいい
はずだろうに...
クレスを
守ろうと
しているのか..
オロロン!
止まるな!
前方に向かって
高く飛べ!
だぁッ!
どれだけ
出てくるんだ!
しつこぉいッ!
クレス...
行け!
ヘルク!
すまない!
こいつらは
私が引きつける!
お前か...
ヘルク
この世界はな、
新しい世界に
なろうとしているんだ。
世界は何度も
生まれ変わっている。
ミカロス曰く
新世界誕生は
自然の摂理。
こんな
悲しみで
いっぱいの世界...
絶対におかしい...
ここは
不完全で
不条理な世界。
ああ...
ああ...今ならよくわかる。
ああ...そうだな..
今度はちゃんと答えるよ。
断る。
い、今...
一瞬何かが
起きた気が...
影ミカロスが
消えた..
なんだ
これは!
いつの間に
現れた!
ヘルク!
ぐ...
待ってろ!
今助けて
やるからな!
ええ...
クレス...
ぐ...
アン!
よくわからんが
あのドロドロ、
ヘルク達を
呑み込もうと
しているのか!?
させるか!
く...
ア...
シャル...
こ...
クレス!
まだ
これだけの
術を...!
ミカロスめ!
しぶとすぎだ!
シャルアミ!
クソぉッ!
オロロン!
避けろ!
クソ!
今度は
なんなんだ!!
ち...
違う。
瀕死とか
関係ない...
もはや
一人の術士が
扱えるレベルを
遥かに超えている...
こいつは
ミカロス
なんかじゃ...
そう..
こいつは
ミカロスじゃ
なかった。
俺達がここへ
来た時にはもう、
ミカロスという存在は
とっくに
消滅していたんだ。
こいつは
ミカロスの度を被った
別の存在。
そのものが
意思
バカな...
ミカロスを
媒体にして、
意思が
具現化したと
言うのか...
バ.....
何度も
「世界の意思」に
触れた者と
戦った事はあったが...
こんな現象、
一度だって
なかったぞ...!
裁きの光。
ヴルカ!
今まで
私達が戦っていた
接触者達とは
一体なんだったんだ...
これが..
「世界の意思」の、
ふ、ふざけるな...
真の力
なのか..
なんだ
この威力は...
無理だ...
絶対に
勝てない...!!
ヴルカでなければ
間違いなく
やられていた...
ああ...
よかった...
無事だった。
え?
シャルアミ!
殺されて
いない...?
そ、そうか...
「世界の意思」は
私達を
逃がさないために、
シャルアミを
わざと生かして...
終焉の炎。
くそ...
まさか
赤の四天王である
この私が...
炎に恐れを
抱く事があろうとは...
圧倒的な
レベルの差...
だ、だが...
辛うじて
凌ぐ事は
てきる...!
ここは亜空間
シャルアミを
救い出し
脱出すればいい...
そうだ...
こいつを
倒す必要はないんだ。
まだ
私の脳力は
残っている。
しかし
問題は...
オロロンの
機動力、
そして
ヘルクの力があれば、
決して
不可能ではない!
さっき左腕に
受けたダメージで
さらに
消耗しているはず...
保つか..
クレス...
アン
クレスを連れて
先に戻ってくれ。
クレスはもう
限界だ。
頼む。
多分このままじゃ
保たない。
い...
シャルアミは
俺一人で
奪い返してみせる。
いい加減にしろ!
なんで
お前はいつも
そうやってす。
アン。
大丈夫。
わかった..
!!
うるさい!
静かにしろ!
お?
クレスの事は
任せろ!
絶対に死なせない
からなッ!
神の怒り、
も、
戻ってきた!!
ヴァミリオ様!
ま...
まだだ!
アズドラ!
まだ術は
止めないでくれ!!
救護班!
救護班は
いるか!?
クレスを!!
きゅ、
教護班!
急げ!!
死なせるな!
絶対に!!
ヴァミリオ
ちゃん...
敵は
ミカロスじゃない...
ヘルクが...
シャルアミを
救うために
残って戦っている...
「世界の意思」が
姿を現した!
ミカロスの体を
媒体に、
意思が...
姿を見せた
まさか...
そんな事が...
ヘルクや
ミカロス、
そして
亜空間という
ここではない世界、
色々偶然が
重なって起こった
現象だと思う...
あれ以上の
パケモノを
見た事がない...
今の私じゃ
どうしようも
なかった...
これまでの
接触者はおろか
禁呪の召喚兵すらも
可愛く見えるほどだ...
いや、
私とお前が
万全の状態で...
さらに
精鋭の軍隊を引き連れて
いたとしても...
無理だ!
絶対に
勝てない...!
それなのに...
ヘルクは...
いつものように
私の前に出て..
一人でやると
言った..
あれほど
一人で背負い込むなって
言ったのに..
一人でシャルアミを
救うと言ったんだ!
何も伝わって
いないんじゃ
ないかって思った!
でも...
ヘルクに炎を
ぶっ放して
やろうかと
思った!
ヴァミリオ様...
あいつの目を見た時、
そんな怒りは
吹き飛んだ...
あいつの目には
これっぽっちも
絶望がなかったんだ...
信じられるか?
私達よりも
遥かに強大な敵を
目の前にして
まるで
大した事じゃ
ないかのように、
希望に
満ち溢れた目で
私を見て、
『大丈夫だ』と
言い放ったんだ!
クク...
らしく
ないだろ?
条件が悪かったとは言えば
あいつだって
禁呪の召喚兵に
苦戦したんだ...
人質だって
取られている...
何より、
どうやって
こっちに戻って
くるつもりなんだ...
でも、
私はヘルクを
置いて戻ってきた。
言われるがまま
クレスを連れて
戻ってきた
なぜなら...
あいつが
「大丈夫」という
時は...
大丈夫だから。
愚か者!
シャルアミを
抱えたまま
その力を使うな!
今の
シャルアミでは
耐えられん!
ラ、
ラファエドさん:
私の後ろへ!
よく聞け!
ヘルク!
「世界の意思」の
狙いはお前だ!
なぜ
あなたが...
意思に背いた
お前を
敵と判断したのだ!
このまま
逃げられると
思うな!
お前が
元の世界に戻れば
こいつは
いずれ必ず、
お前を始末するため
亜空間を
越えて追ってくる!
そうなれば
地上の多くの生命が
どうなるか...
ぐ...
!!
ヘルク、
お前はまだ、
あの
未熟な人間に...
不条理な世界に...
希望を持って
いるのだろう?
「世界の意思」を
倒せ。
お前はまだ、
絶望して
いないのだろう?
ならば行け...
ヘルク...
シャルアミは
私が
守ってみせる...
はい。
お前なら
ヤツを
倒せるはずだ。
新世界の力に
呑み込まれず、
己のモノにした
今のお前ならば...
!!
ぐ...
何を
躊躇っている...
コイツは
中途半端な
攻撃では
通用せんぞ...
ここは
亜空間!
何も
気にせず!すべての力を
解き放て!
オ...
ル...
ク...
オオ...
2.comtinued
第105話・
活ヘルクの歩む道
Heloki2
ラファエドさん...
安心しろ...
シャルアミは
無事だ...
この子はな...
私の本当の子では
ないのだよ。
お前達
兄弟と同じ、
孤児だった。
こういった子は
珍しくはない。
魔物に
村を襲われ、
本当の両親を
失っている...
私が面倒を
見るつもりは
なかったのだが...
「シャルアミ」
名前を聞いて
気が変わって
しまってな...
遠い昔、
私の子供と
同じ名前だった。
え?
そう...
遥か昔だ...
〝転生〟
私は
お前と同じ
覚醒者。
目覚めた能力は、
それが
魂という
ものなのか..
転生...
命が尽きれば
時を経て
再びどこかの誰かとして
生まれかわる。
または記憶を
継承するだけの
別人なのか...
私にもわからないが..
こうして
幾つもの時代を
生きてきた
シャルアミはな...
私が
たった一度だけ、
心から愛した
女性との間に生まれた
娘の名前だった。
戦で命を
落として
しまったがな...
守れなかったの
だよ。
私は..
妻も
娘も...
目の前で
死んでいくさまを
見ているだけしか
てきなかった...
それで...
あなたは
人間を...
いや...
まだだ...
むしろ私は
大切な人を失って
平和な世を
築こうとしたのだ...
もう一度と
あんな悲しみが
訪れないよう..
誰もが笑って
暮らせる世を...
この
転生の力を使って、
築こうとしたのだ...
しかし...
それは
叶わなかった
何度
戦を終わらせても...
どんな
優れた人物を
王にたてようとも、
人間達は
互いを傷つける事を
やめず、
陥れ、蔑み、
憎み合い...
変わらなかった
のだ...
そして
再び戦を
始めた。
何度
導こうとしても、
絶望したのは
その時だった..
転生を
繰り返す中で
私はそう悟った..
そして、
人間達は
租として
成長する事は
なかった..
これが
人間なのだと...
その
絶望の淵で
私は触れた:
『世界の意思』に:
と言っても...
その時の私は
すぐに殺されて
しまったがな...
この体に
転生してからは
なぜか
接触してくる事は
なかった
だが、あの時
「世界の意思」が
私に伝えてきた事は
今も鮮明に覚えている...
やはり...
あなたも...
ヘルク...
私は、
自分のやった事は
間違いだとは
思っていない。
新世界生誕こそ
人間の...
最後の希望だと
確信している...
接触者である
お前も
それは漠然と
理解している
はずだ...
ああ...
わかっている...
好きにするがいい...
お前は私達に
勝ったのだ
.....
それでも
俺は...
まだ...
もはや
私に止める
術はない...
気の済むまで
足掻き
続けるがいい...
だが..
覚悟しろ。
お前の
その力は
恐怖そのものだ。
お前は
「世界の意思」の
桜触者として...
また、
意思を拒んだ者として
あらゆる勢力から
狙われる事になるだろう。
共に戦った仲間が
この先敵として
立ちはだかるかも
しれない。
死ぬよりも
辛い選択を
迫られるかも
しれない。
それが
お前の...
歩む道だ。
...はい。
...馬鹿者が。
お前のような
ヤツは皆
悲惨な最期を
迎えていった
だが...
もしかしたら、
お前ならば...
そんな...
絶望すらも...
ラファエドさん!
ヘルク...
シャルアミを...
...
あれを通れば
元の世界に戻れる。
お前達の帰りを
待っている者が
いるのだろう...
フ...
まさか
悲しんでいるのか?
早く行ってやれ:
私は
お前の大切な人達を
あんな酷い目に
遭わせた敵なのだぞ...
わかって
います...
でも...
それでも...
俺達にとって..
あなたは..
心配するな...
この身に宿る
呪われた力が
残っていれば
嫌でも
いずれまた
どこかの誰かとして
生まれ変わる...
その時は平和な世界が...
その時は
平和な世界が...
...ありますよ。
きっと...
あると
いいのだがな...
あるといいのだがな...
きっと...
お父...
さま...
ラファエドさん!
お父...さま...
ヘルク...
まだかな...
み、見ろ!
翼の兵士が!
...
やっと
召喚兵を全部
片付けたってのに...
ヘルクのヤツ...
何モタモタ
しているのよ...
さすがにもう
あれを相手に
している余裕は
ないわよ...
人間達の変異が
始まった...
とうとう王が
息絶えたか...
マズイな...
光の柱を維持しつつ
あれだけの数を
食い止めるのは
さすがに厳しい...
Helcki2
さて
どうする...
今の
ヴァミリオちゃんが
迎えに行くには
あまりにも危険だ。
亜空間へ行って
戻ってこられるほど
召喚術に長けたものは
他にいない
うむ!
とは言え
ヘルクを見捨てるのも
ヴァミリオちゃんの
心採を含め
絶対にありえない...
ここだ!
今こそ僕が
無茶をするな
間違えた。
こっちじゃ
ない。
ん?
あいつは
こういう時
予想もしない所から
現れるんだった..
あ...
うおおお!
戻ってきた!
ビンビン
してらぁ!
てか
無傷じゃ
ない?
え?
あれ?
光の柱から
...あれ?
ヘルク!
シャルアミ!
クク...
このぉッ!
どこから
戻ってくるんだ
お前はぁ!
バカァァッ!
eesontinugel
HPILOGUE
人間との戦いが
終わってから
一か月が経過した。
この戦いで
二つの魔王城が落とされ
多くの死傷者が出た。
しかし最終的に
脅威ランクSまで
上昇した努力を相手に
これだけの被害で
抑えられたのは
奇跡的だと言える。
ボクらの寿命からすれば
それほど長い戦いでは
なかったのだけれど、
死んで
ないよね?
終わったぁ!
一部
まだまだ
元気な人達も
いたけれど...
僅かな兵だけで、
ろくに休みもせず
毎日戦ったのだから、
さすがにみんな
ヘロヘロだった。
宴だぁ!
服の要として
最後まで大変な
目にあった
シャルアミ
凄く装弱していたけれど
大きな怪我もなく
すぐに歩けるように
なるまで回復した。
お父さんの事で
凄く落ち込んでいたものの
今じゃもう
泣き顔一つ見せない。
クレスが
まだ目を
覚まさないからだ。
仕事をしながら
毎日ずっと
看病している。
でも、
さすがは
ルクの弟
それは
これからの
国の復興の事も
あるのだけれど、
医者も
もう大丈夫って
言っていたから
目を覚ますのも
きっとすぐのはず。
人間離れした
回復力で
街は殆ど癒えている。
だから
その時まで、
頑張って
シャルアミ!
人間の女は
激しい戦いで
もはやその原型を
留めていない。
城下町も
荒野と化している。
そして、
そこにはまだ
変異した
人間達が
さまよっている
アズドラ様は
戦いが終わってから
すぐに
変異した人間達を
元に戻すべく
行動に移ったのだけれど、
これから
何年もかけて
一人ずつ確実に元に
戻していくんだとか...
どうやら
元に戻すのには
膨大な魔力と時間が
必要らしく
戦は終わったのだけれど
本当に大変なのが
ここからなんだと思う。
けれど
一つ幸運な事があった。
なるほど...
盲点だった。
確かにこれが
てきれは
この工程はいらなくなる。
必要なアイテムは
問魔獣の宝玉。
メディオス
大草原の魔鉱石。
エリーユ渓谷の
光の雫。
他にも必要なものが
あるが
それは私が用意しよう。
お前達は
この素材だけ集めな。
ちょっと
遠回りになるかも
しれんが
術発動効率はぐんと
あがるからね。
ええ!
すぐに!
ホン!
旅の支度だ!
いや
探索部隊を
編成しましょうよ。
でね!
これが列車で貰った
石コロなんだよ!
集めようとしていた
アイテムを、
すでにピウイが
持っていたと
気づいたのは、
確かに!
へぇ〜
探索部隊が
出発する日の
朝だった。
そして、
それから更に
数日後...
それでな、
ヒウイが道中
拾ったり貰ったリしていた
アイテムが
凄い役に立ったみたいで、
予想していたよりも
ずっと早く
みんなを元に
戻せるらしい。
本当かい!
悪かったな
もっと早く
伝えたかったんだが、
いや...
しかし
召喚兵の時といい、
ビウイには
助けられてばかりだな。
もう少し
ハッキリしてからのほうが
いいと思ってな。
ああ...
そうか...
本当に
よかった...
ーっ
問題もあってな。
お礼
言わなきゃ...
ただ...
問題?
人間の変異には
自身の精神力が
大きく影響しているのは
知っているだろ?
精神力が
弱いだけなら
まだマシなんだが...
ミカロスに
破壊されて
しまったものは
元に戻すのが
非常に難しい
みたいなんだ。
そういう奴が
何人か
いたみたいでな...
アズドラは
必ず元に戻すと
言っていたが、
魔女さまは
最悪の場合
戻せない
可能性もあると...
だから
そこは覚悟していた
ほうがいいと
言っていた。
そうか...
うん...
わかった..
それで
アリシアの事
なんだが..
.....
...うん。
私達の前に
姿を見せた時
様子が変だっただろ。
多分、
人間の姿を
維持してはいたが
ハラオルとは
まるで違った...
あの時には
もう精神を...
......
早かったな。
うん。
私が説明するより
その目で
確かめたほうがいい。
え?
一人で
大丈夫かい?
はい、
ありがとう
ございます。
初めて私達の前に
姿を見せた時、
多分
あの時には
アリシアの精神は
壊されていたんだ。
でも...
人間との戦いが終わって
他の翼の兵士が
変異していく中、
アリシアは
いつまでも
変異しなかったらしい。
精神が
壊れていなかった
訳じゃない...
私が思うに
そのきっかけ
というのは
何かがきっかけで
少しずつ
回復していると
アズドラは言っていた。
お前が.....
...えっと。
ヘルク!
久しぶり!
私、なんとか
元に戻れました!
まだちょっと
体が言う事
きかないんだけどね
杖がないと
歩くのがもう
大変で大変て...
でも
見て!
肌も髪も
真っ白だったんだけど
戻ってきたでしょ!
凄いよね!
何より
目だよね!
あんな
状態だったのに
元通りだよ!
魔族の...
じゃなくて、
帝国のアズドラさんが
治してくれたんだよ!
ヘルクの
言う通り、
帝国の人達
良い人だったね!
すっごい
良い人だったね!
ただ...
翼が
なくなっちゃったのは、
ちょっと残念かなぁ!!
って
不謹慎か...
でもね、
自由に空を飛べるって
本当に素晴らしくて..
ずぅっと
大地の向こうまで
見えるんだよ...
晴れの日は
もちろん
曇りの日でも
雨の日でも...
昼でも
夜でも...
その景色は
とっても素敵で...
いつか
ヘルクにも
見せて...
ヘルクにも
見せて...
あはは...
緊張して
いるのかな...
...
もっと...
見せたかったん...
上手く
喋れない...
ごめんね...
ちょっと...
待ってね...
もっと
元気な姿を...
いつも通りの私を...
だけど...
アリシア...
ヘルク...
アリシア!
ヘルク...
ヘルク!
アリシア...
リシア...
ヘルク...
会いたかった...
ずっと...
こうして
ちゃんと
抱きしめたかった...
話したかった...
駄目だと思った...
何度も
諦めそうになった...
うん...
うん...
頑張ったね...
よく...
頑張ったね...
あなたが
私を呼んで
くれたから...
けど...
ヘルク...
ううん...
あなたが
いてくれたからだよ...
約束を守って
くれたから...
私は...
ヘルク...
ありがとう...
新魔王決定戦の行方
え!?
新魔王ヒュラさんに
決定ですか!?
うむ。
今回の戦いでも
物凄い功績を残したし
アハルド族という
ポテンシャルを考慮すれば
誰もが納得のいく
結果だろう。
でも他の決勝戦に
残った選手の
皆さんは
いいんですか?
折角
勝ち抜いたのに。
それは
問題ない。
決勝に残った
他の3人、
みんな魔王に
なるつもりが
なかったみたいでね。
実は
アズドラと
接触を図るためで...
俺は
ヘルクの付き添い
だったから。
友達が勝手に
応募して...
あ...
てもウルム城は
どうするんです?
真面目に
競っていた
私が馬鹿みたい
じゃない。
そりゃ
もちろん。
さあ!
再び
始まります!
新魔王
決定戦!
元ウルム魔王城は
周辺に出現する
魔物のレベルは高く
15魔王城の中でも
トップレベルに
守るのが大変な城!
日夜襲いかかる魔物と
戦い続けられる
屈強な腕王が
求められます!
開催は
3か月後!
うおおお!
毎回思うんですが、
こんな決め方で
いいんですか?
これで
駄目な魔王が
誕生した事が
あったか!?
さあ
我こそはと思う方
どしとしご応募
お待ちしておりまーす!
ないですね。
ならOK!
大冒険の気配
ピーちゃぁぁん!
突然いなくなったから
心配したッチー!
ヴァ...
ヴァミリオ様!?
なんか妙に
色っぽくというか
大人になっているッチ!!
どういう事ッチ!?
あれ?
しばらく
見ない内に
随分と大きく
なってないッチ?
大人っぽいヴァミリオ様...
大きいピーちゃん...
今朝の頭箱...
ここから
導き出される
答えは...
ま、間違い
ないッチ..
オラ
いつの間にか
オオに来て
しまったッチ!?
おや?
有翼族のお友達も
てきたのかい?
!
大冒険ッチ...
オラの大冒険が
今、始まろうと
しているッチ!!
ひえ!
おー
ハルピィ、
連絡が遅れて
すまなかったな。
ハルピ
ちゃん!
!?
始まらなかった。
それでね、
「人間はまだ死んでいない。
希望はある」って事を
ヴァミリオ様に
伝えに戻ろうとしたらさ、
マスタが無事だった理由
ボク絶体絶命
だった訳
うんうん。
一撃目はなんとか
結界張って
防いだんだけど、
それで殆ど魔力
使いきっちゃってさ、
逃げようと思ったけど
オロロンはお尻に
刺さった矢が
凄く痛かったみたいで
オロローンって
泣き出しちゃってさ。
召喚兵が
待ち構えていてさ、
オロロン
立って!
もうしょうがないから
ボクが敵の注意を
引いている間に
ピウイだけ
ヴァミリオ様のもとに
走らせたんだけど、
ボク速攻
敵に囲まれちゃってさ。
その時だ。
でも
なんとか
ビウイは脱出に
成功してね、
ボクは
安心して
死を覚悟したのね。
やめて!
すぐ死を
覚悟しないで!
ボクの前に
その人が現れた。
Heloki2
待って。
ラファエドって人
敵だったんでしょ?
なんて助けて
くれたの?
ボクも
同じ事聞いたよ。
そしたらね
「お前が死んでは
シャルアミが
悲しむだろう」って。
ここに来るまでにも
ずっと戦って
いたんだと思う。
ボロボロの体で
ボク達を守るために
戦ってくれてね...
というかさ!
見た事もない
術を色々使っていて
めちゃくちゃ強かった!!
と、そういう訳で、
敵だったけど
ボクの命の恩人
なんだよね。
実を言うと
初めて会った時から
悪い人って感じ
しなかったんだよね。
いい人なら
今回みたいな事
やらないでって
言いたい。
でも
命の恩人なら
ちゃんとお礼
言わないとだね。
そっか。
不気味な怖さは
あったけれど。
まあ...
色々悩んで出した
結論なんじゃ
ないかなぁ...
あ!
シャルアミと
ルクもいる。
おーい!
ルとの約束
!
エディル..
悪いけど
ちょっと
下がっていて。
こいつとは
約束があるのよ。
大人しく待っていた
みたいね。
約束通り
戦ってあげる。
その前に一つ
言う事があるわ。
ここはもう
私の城なの。
そう私は、
この城の
お姫様になったのよ。
魔王な。
魔王ですよ。
だから
いつまでも
ここにいられると
邪魔なの。
気が済んだら
大人しく
治療を受けて
元に戻りなさい。
いやぁ
俺達あの状況で
よく生き延びたよな!
な!
選ばれすぎ戦士
強かったなぁ!
俺は5か所
深い傷を負ったが
こうして生き残った。
俺は
6か所だぜ!
張り合う所かよ!
ちなみに俺は
8か所だがな。
俺なんか
あはら全部
ヒビいったかんな!
数じゃねぇだろ!
深さだろうがよ!
見ろよこの
エグい傷を!
浅ぇー!
超浅ぇー!
深いっつうのは
こういう
傷のことを
俺は
昨日まで
意識不明で
死線さまよってたぜ!
つーか
あれだけの戦闘
みんな大怪我
負っただろう。
一人を
除いてな...
最前線でほぼ無傷
その上ただ一人
塔の核に辿り着いて
破壊したからな。
正直言って
アイツ
ただもんじゃ
ねーと思う。
そういえばさ、
あの翼の兵士
どうしたんだろうな?
え?
誰の事?
ほら
ずっと俺達に
色々と解説してくれた
翼の兵士。
ああ...
名前
なんだっけ?
途中から
姿見えなく
なったよな。
誰か
倒したんじゃね?
俺は
倒してないな。
シン魔王様が
倒したんじゃ
ないかな?
さあ。
ああ、
そうかも。
まあ
王が倒れた今
普通の人間に
戻って
会えるんじゃ
ないか?
1500年生きた
ミカロスには、
期待していたん
だがなぁ...
だが、まあ...
帝国の奴ら
かなり
手ごわかった...
底力というか
追い詰めてからが
かなりしぶとい。
不死の軍団なら
あの帝都の固い守りも
崩せると
思ったんだがなぁ。
帝国には
兵数だけでは駄目だと
いう事だ、
ガウリィウル。
ラファエドや
四天王以上の
強者を揃える
必要がある。
当ては
他にある。
以上?
ヘルクのような
ヤツか...
いや
奴は危険だ
まさか
アイツを
こっち側に?
意思を拒み
続けている
行くぞ。
へえ。
楽しみだな。
赤と青の四天王
すまなかったね。
ほんの少し
僕の代わりに大会を
見守ってもらおうと
思っていたんだが、
結局
一番大変な目に
遣わせてしまった。
気にするな。
外の旅は
私にとっても
貴重な
体験だったしな。
それよりも
大した役に立てずに
申し訳なく
思っている。
え?
いやいや
そんな事は..
キミがいなければ
被害はもっと基大に...
決戦の時だって
肝心な時に
魔力が切れて
役に立てなかったし、
人間を
元に戻す事だって
結局お前の力頼みだ。
ヘルクだって、
私がいなくても
ミカロス達を倒して
いただろうし、
あの絶望を
乗り越えていた。
私は
偉そうな事を言うだけで
肝心な所では
何もできなかった...
ヴァミリオちゃん...
今回の一件で
己の無力さを
痛感した。
...
四天王として
もっと精進
しなければな。
くぅぅ!
僕ぁね!
ヴァミリオちゃんの
そういう所
本当に立派だなって
思うよ!
なぜ泣く。
というか
ちゃんは
やめろって
言ってるだろが。
ええい!?
鬱陶しいッ!
今だから言うけど
キミがゲートに
吸い込まれていなくなった時は
もう僕は心配て心配で!!
本当によく
無事に帰ってきて
くれたねぇ!
コラ!
近寄るな!
お前
飲み過ぎだ!
酒臭!
ヴァミリオ
ちゃぁぁん!
あれ?
アズドラ、
...
大変だと思うが
人間達を頼むぞ。
魔力が必要なら
私の力を幾らでも
使え。
うん。
大丈夫。
任せて。
ヴァミリオちゃん。
!
♪
やはり
旅立つのか?
気づいて
いたのかい?
当たり
前だろ。
うん...
すまない。
自分の国の事、
全部
片付いて
いないのに..
...
...気にするな。
あとは
私達に任せておけ。
お前には
やる事が
あるんだろ?
...うん。
全く!
世界の事なんか
背負うなって
言ったのに..
お前という奴は!
私は付いてって
やれないからな!
私にも
役目が
あるからな!
ごめん...
全くお前と
いう奴は......
うん...
ごめん...
うん.....
...
バカ...
こうして
お前と歩いていると
旅していた頃を
思い出すな。
ああ。
ほんの少し
前の事なのに、
ずいぶん
懐かしく感じる。
ヘルク
私はな、
本当はお前が
人間王に
なってくれたらと
思っていたんだ。
いや...
俺はそういう事には
向いていないよ。
お前のような奴こそが
上に立つべきだと
心の底から思っている。
上手く
できないさ。
そうか?
私はそうは
思わないが。
はは。
無理無理。
人間の国は
心配いらないよ。
クレスなら
王として
上手くやって
くれるさ。
あいつは
人の心を惹きつける
資質を持っている。
以前の人間の国は
権力者が酷い連中
ばかりだったけど、
今度は皆
しっかりしているし
良い奴らだ。
そうか...
それに
俺が残っていたら
色々面倒な事に
なりそうだからね。
「世界の意思」が
お前を始末しようと
するからか?
きっといい国に
なるさ。
うん。
多分面倒な
奴らがやってくる。
亜空間で
倒せたと聞いて
もしかしたらと
少し期待して
いたんだがな...
「世界の意思」は
不滅だ。
「世界の意思」は
今もなお、
ミカロスの体を使って
現れたあのバケモノも
「世界の意思」の
ほんの一部に過ぎない。
この世界を
新しくしようと
ミカロスのようなヤツを
出現させている。
でも
接触者すべてが
「世界の意思」は
深い深い
絶望の淵に
追いやられた時、
接触してくる。
ミカロスのように
なる訳じゃないと
思うんだ。
そんな時
誰かが手を
差し伸べる事が
てきたなら...
絶望の派から
抜け出す事が
てきたなら...
きっと
抗えると思うんだ。
俺がてきたように。
旅立とうと思った。
もう一つの理由は、
そんな人達を
救ってやりたいという
目的もあるんだ。
俺なら
その苦しみが
わかるから...
そして
できる事なら
一緒にこの世界を
守っていきたいんだ。
希望はきっと
どこかにある。
新世界に
する事なく、
素晴らしい世界に
変えていけると、
俺は思っている。
クク...
ちょっと
夢見過ぎかな?
いや...
すまん...
かなり壮大な事を
言っているんだが、
お前なら
やってのけそうだから
つい笑ってしまった。
うん...
お前ならきっと
てきる。
最後まで
やり遂げる
強さをな...
.....アン
そんな強さを
与えて
くれたのはキミ
それだけの力を
持っているからな
アンちゃん!
こら!
ビウイアタックは
やめろと
言っただろうが
ごめんなさい!
もう着いて
しまったみたいだな。
お?
うん...
ここでお別れだな。
アリシアを
連れていく事に
したんだな
白々しいなぁ...
アリシアに
喋ったのキミだろ?
クク。
よくわかったな。
だって
アリシア、
コエダリオンを
大事そうに
持っていたから。
お前に
付いていくと
言ったからな。
餞別に
あげたんだ。
え?
聖獣を
ヘルクさんに
与えちゃうん
ですか!?
でも、
本音を言うと
喋ってくれて
感謝しているんだ。
危険な旅だから
一人で行こうと
思っていたんだけど、
アリシアが
来てくれるのは
凄く嬉しい
ヘルクを
主人と認識して
いるのだから
仕方がない。
お?
うん。
お前は誰かを
守っているくらいが
ちょうどいいんだ。
ボクも一緒に
旅したかったなぁ!
おい!
本気に
するぞ。
一緒に
来るかい?
ハルピちゃんと
帝都に行く
約束しちゃったから!
無理!
帝都って...
お前は
魔女さまと一緒に
島に帰るつもりは
また今度!
みんなで!
だから
ヘルク!
...
旅しようねッ!
ああ...
ヘルク。
そうだな!
またいつか
皆で旅して
色んな所へ行こう!!
アン...
お、おい..
アン。
キミは俺にとって
光だった。
希望の光
だった。
真っ暗な
闇の中だった...
自分がどこに
いるのかも...
どこへ向かって
いるのかも
わからない...
真っ暗な闇の中で
俺は
さまよっていたんだ...
俺をここまで
導いてくれたのは、
絶望の淵から
救い出して
くれたのは...
キミなんだ。
ありがとう。
アン。
本当に
ありがとう:
ヘルク...
俺は「世界の意思」の
接触者だ。
恐ろしい力を
持っている。
ても俺は...
絶対に
キミを裏切らない。
傷つけるような
事はしない。
悲しませるような
事はしない。
この先
何があろうとも。
絶対に...!
たとえ
世界中の誰もが
お前を疑おうとも、
うん。
お前が
何者だろうと
関係ない。
私は、
お前を信じる。
また会おう...
友よ...
...妙な奴が
いるな。
作るの
大変なんだぞぉ!
人間の
勇者だと!?
俺は
ヘルク。
よろしく頼む。
私は
忘れない。
お前との
出会いを。
よーし...
アチチ。
よーし
じゃない!
す、
すまん...
共に
旅した日々を...
決して
忘れない?
いつか
再び会える日を...
楽しみに
待っているからな。
ヘルク。
TVENo.
一Helok・完
BONUS
PAGE
よけイラスト
そのたびRADE
«
「«
おおおーっ
Helcki2
裏少年サンデーコミックス
2018年5月16日初版第1刷発行
ISBN978-4--09-128294-1
著
者
発行者
印刷所
ナナルチキ
CNanakiNanao.2018
例えば、
図書印刷株式会社
「裏サンデー」2017年7月17日日新しい分〜12月18日配信分掲載作品
連載担当小林翔
単行本編集責任〈宮坂保志
単行本編集〈小林羯〉《山本秒代(アイプロダクション
発行所
(〒101-8001)東京都千代田区一ツ橋二の三の
いなー
編集03(3230)4702
「販売店OS(5281,3556
●法本には十分注意しでおりますが、印刷、製本なと製造上の不備がございましたら「制作Haコール
センター」「フリーダイヤル2012年3月26日-にご連絡ください。
〈電話受付は、上・日・視体日を除く999〜17:80
●本当の一部または全部を無断で複製、転職、複写(コピー)、スキャン、デジタル化、上演、放送
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