ひボんじま

この

その

松本尖司

«彼...

978:0636122:0

1929979005337

雑誌42531-24

ISBN4-06-361224-4

c9979.¥533E〈O〉

講談社定価・本体E33円(税別)

...

そのVER、ILLUSTRATONはありませんでしたが、KOHIMASUMOTOHOCTO

そうなんだよ。それじゃ、そんなことは、この世界のお子さんはインターネットFUKAURLIGHisen

松本光司作品

「彼岸島

「クーデタークラブ」「全大巻

「サオリ」

手巻

こ〜〜

絶賛発売中

じゃあ、

...

なひがんじま

ハ松本兆司

だっ

ひがんじま

..

平松木光司と

...

講談社

彼らがとても、

...

それでは、そういえば、

...

...

...

それを着て、音楽の

...

手にした剣

ストローモンスには

それは、これで

そういえば、それは、

教室は、テレビです。

多くのサービスには

...

お客様は、デザインの

...

...

...

今だ!!

兄貴!!

足元の刀で

雅を殺れ!!

!!

2本!!

ええい

どっちだ!?

ままよ!!

第四十四条

手にした剣

いや...

なんであいつ

倒れない

んだ!?

...

今のは

危なかった

やるじゃ

ないか

ポタッ

だが

最後の最後で

ツキに

見放されたな

傷が浅い!?

なぜだ!?

十分殺れる

間合いだった

のに!?

ホタッ

ポケッ

!!

折れてる!?

今ので

折れたのか!?

いや

違う

あれは

折れてる

刀など

いらん

折れていた

刀だ!!

今だ!!

兄貴!!

!!

足元の刀で

雅を殺れ!!

これだけ

数ある

武器の中で

よりによって

兄貴は

折れている刀を

手に取って

しまったんだ!!

ハハハ

どうする

そんな刀じゃ

私には

届かんぞ

他の武器を

取りに行かなくて

いいのか?

私に背を

向けるとは

よし

兄貴!!

コイツを

立たせろ

明ァ

危ない!!

兄貴!!

ポタ

兄貴が

殺され

る!!

俺には

何も

できない

のか!?

抵抗する

力も

ないようだな

あああ

うまい

血じゃないか

どけっ

俺にも

血をよこせ

だって

よし

そろそろ

とどめを刺す

そこをどけ

ポタッ

誰か

刀を

よこせ

残念だったな

丸メガネ

お前が

私の命を

奪りに来たのは

何度目だ!?

3度目か?

4度目か?

ボタッ

だが私は

こうして

生きている

これは

運命だよ

お前が

偶然にも

折れている刀を

選ばなければ

さっきの

私への

一撃で

確信した

私は

殺られていた

お前に

私は殺れない

これは運命だ

神が決めた事

なんだよ

なっ

貴様!!

まだ動け

たのかっ!!

神が決めた

だと!!

笑わせる

なっ!!

そんな

運命など

俺が変えて

やる!!

兄貴ィィ!!

死ねェ

あの世へ

道連れだ

!!

......

兄貴ィィ!!

雅様が

落ちた!!

雅様が

落ちた!!

駄目だっ

この高さだぞ!!

それにこの急な流れだ!!

兄貴!!

いくら雅様でも

助からない!!

そんな

運命など

俺が

変えてやる!!

嘘だろ

兄貴!!

死んだ

のか!?

明の兄貴が

死んじゃった

俺らの

身代わりに

なったんだ

どうすりゃ

いいんだよ!!

俺らだけじゃ

この島から

逃げられねェよ!!

くっ

お..

お兄さん

...

死んじゃ

嫌だァ..

行こう

こんな所に

ずっといても

始まらない

兄貴が言ってた

北の灯台へ

向かおう

そこに

兄貴が敵から

奪った

お前

自分の兄貴が

死んだんだぞ!!

ああ

ない

な...何を

舟がある

はずだ

そんな

冷静に...

ショックとか

ないのかよ!!

えっ

そんな事より

俺らのやる事は

ひとつ

北の灯台へ

向かう事だ

なっ

あっ

明...

いたぞォ!!

こっちだ!!

別動隊!!

ザッ

何?

奴ら

やべェぞ

こっちには

なんの武器も

ない

そんな

山を回って

追って来たんだ

いやがった

うまそうな

人間どもが

へっ

怖いか

俺が

ひっ

ひいっ

ぐっ

がっ

なっ

なっ

北の

灯台へ

急ごう

...

明...

約束

したんだ

お前らは

北の灯台を

目指すんだ!!

この島から

あとで俺も

そこに行く!!

一緒に

脱出するんだ!!

あの時兄貴は

一緒に脱出すると

約束した!!

そして

北の灯台に

来る!!

だから

兄貴は絶対

生きている!!

おかしいな

雅様も丸メガネも

死体が浮いて

こないぞ

もっと

川下の方に

流された

のか?

運良く

水の深い所に

落ちて

ちくしょう

なんて

助かったが

川の流れが

速いんだ!!

なっ

雅!!

やはり

運命だ

!!

雅様だ!!

生きて

いたぞ!!

お前に

私は殺せん

このまま

溺死するが

いい

!!

この激流を

利用して

あの岩に雅を

ぶつければ!!

フォおおおぉ

おぉぉおおぉお

あった!!

灯台だ!!

その下に

舟がある

はずだ!!

急ごう!!

舟だ..

これで

帰れるんだ...

さっさと

乗ろうぜ!!

出発だ!!

モタついてっと

奴らに追いつかれ

ちまう!!

駄目だ!!

怒鳴んなよ

そんな

ちょっと

言ってみた

だけだよ

ったく

なァ明

ああ

ここで

兄貴を

待つんだ

追っ手が

いずれ

ここに来る

みんな

武器を持て

このまま

この岩に雅を

ぶつける!!

待ってろ

明!!

兄貴を

待つ!!

兄貴は

絶対

第四十五話

来る!!

この舟で

この島から

逃げられるんだ

ああ

だが...

......

兄貴が

来てからだ

この島から

兄貴を

待つ!!

兄貴を

待つんだ!!

人間どもは

こっちだ!!

一緒に

脱出するんだ!!

あの灯台の

辺りだ!!

敵が

おしかけて

来る

兄貴が

来るまで

舟を守るんだ

兄貴は

来る

絶対

来る!!

死ね!!

雅!!

殺ったか!?

背骨を折った

感触があったぞ

雅を

倒した

なっ

ふざける

な...

人間の

くせに..

ふ...

ふざ...

まだ!!

動ける

のか!!

オレは

だが

弱ってるぞ

もう

一度だ!!

もう一度

ぶつけてやる!!

あそこだ!!

あの岩の

尖った所で

かは?

!!

くっ

雅の首を

切り落とす!!

首を

咬まれる!!

その前に

あの岩に

ヨボ!

ぶつけて

やる!!

しまった

..

手に!!

体が!!

体が

痺れて

きた!!

このまま

俺は

涼子!!

殺られる

のか?

負けん!!

この男に

だけは!!

倒す!!

死ね!!

絶対

倒す!!

雅!!

させるかっ

丸メガネ!!

オェオ

こんな所に

隠れて

やがったのか

来るなら

来い

たたっ

斬ってやる

ほう

久々に

生きのいい

人間だな

俺たち

だけで

舟を

守るんだ!!

なっ

わあぁあああ

言った

はずだ

たたっ

斬ると

よし!!

行くぞお前ら!!

おう!!

ふざけ

やがって

人間の

分際で!!

うわぁぁぁ

!!

加藤!!

だから

なんか...

しっかりしろ

もうちょっとで

兄貴が来る!!

それまで

誰か見てて

やれ!!

ひっ

お前の兄貴が

来るだと?

何をたわけた

事を

雅様の生存は

我々が確認した

とどめを刺す

つもりだろう

激流の中で

お前の兄貴の

首を絞めてたよ

だいたい雅様に

勝てる者など

おらんのだよ

ましてや

人間ごときに

なっ

兄貴は

兄貴は

ォォォオ

死なない

絶対に

来る

下流にて

雅様は

いたか?

まだ

見あたり

ません

おかしいな

下流の方に

流されて

来るはず

なんだが

!?

いたぞォ!!

雅様だ!!

雅様!?

ついに

殺ったぞ

鷲四十六話

待ってろ

いたぞ!!

!?

雅様だ!!

第四十七

雑様?!

待ってろ

...

ついに

雅の

首を奪った

ホタッ

オオオ

すぐに俺も

合流する

からな

雅様が!!

雅様が

死んだ!!

どうすれば

いい!?

我々は

これから

どうなるんだ!?

うろたえる

なっ!!

まずは

この男の

始末だ

生かして

おく訳には

いかん

そうだ

ふざけるな

この男

絶対

殺す

殺す

ここで

死ぬ訳には

いかん

俺は

北の灯台に

行く

明たちが

待ってる

からな

バハハハ

ここから

どうやって

抜け出すつもりだ

仮にここを

突破できたと

しても

お前に仲間は

助けられん

我々は

50人以上

いるのだぞ

なんだと

人間どもは

10分ともたない

だろう

ここから

北の灯台へは

北の灯台

我々の仲間も

北の灯台へ

向かっている

今頃は

人間どもと

戦っているはずだ

現在地

走っても

1時間はかかる

お前が

着いた頃には

まぁここで死ぬ

お前には

関係のない

事だかな

なるほど

すでに

全滅している

って訳だ

それは

急がないと

なっ

不可能など

ない!!

貴様!!

殺せ!!

敵の数が

多すぎる!!

この男を

殺せ!!

くっ

どうすれば

この包囲網を

突破できる!?

できる!!

持ちこた

えてくれ!!

明!!

方法はある

はずだ!!

くっ

お前たちを

見殺しには

しない!!

!!

ケンちゃん

なかなかお前

強くなったじゃ

ねェか

これだけの

吸血鬼に

一歩も

引かねェとはな

ケンちゃん

死ぬ気で

やれば

なんでも

できる

もんだよ

言うじゃ

ねェか

うぉぉおお

お前の兄貴が

もうすぐ

来てくれるさ!!

それまで

みんなで

戦おう!!

兄貴を

待つんだ!

だ!!

明ァ..

加藤!!

明..

ハッ

...

お前の兄貴

ホントに

来るのかよ

んッ

!!

動けるように

なったのか!?

えっ

えっ

あの高さから

落ちて

見ろよ

この吸血鬼の数

勝てる訳ねェ

そのうえ

あの雅とまだ

戦ってんだろ?

せっかく

舟があんだ

...

もう

死んでるよ

待ってても

意味ねェよ

このままじゃ

俺ら全滅だよ

今すぐ

逃げようぜ

ゎあああ

!!

あっ

シャー

ああ

尚、お

俺が行く!!

ケンちゃん!!

!!

ざけんなっ!!

!!

ケン

ちゃん!!

こっ

この..

てめェ

ああっ

あっ

あああっ...

ひぃぃぃい

すまん

明!!

俺は1人で

逃げる!!

加藤!!

許してくれェ

!!

わあああ

ひっ

もしかして

敵に捕まって

いないのは

ユキ...

俺とユキ

だけなのか!?

お前の

兄貴

ホントに

来るのかよ

このままだと

全滅だよ

今すぐ

逃げようぜ

兄貴を

待つってのは

ぉおぉおお

!!

ここで

兄貴を

待つんだ

単なる俺の我が儘

だったのか!?

いや

そんな事は

ない!!

全員で

帰るんだ!!

きゃあぁぁ

俺は

戦うぞ!!

ユキ!!

ちくしょう!!

!!

これじゃ

身動きが

とれない!!

ああっ

明...

ごめん

ユキ!!

役に立てなく

て...

俺の力じゃ

駄目だ

兄貴!!

もう

もたない!!

これが

限界なんだ!!

えっ

馬?

なっ

兄貴!!

待たせたな

第四十七話

ハァ

...

第四十八条

馬を奪って

強行突破

してきた

吸血鬼も

馬には追いつけ

なかったようだ

兄貴!!

ほざくな!!

ガタ

人間が一匹

増えただけだ!!

わああぁ

明!!

逃げるぞ!!

早く舟に

乗り込め!!

ちょっと

待ってくれ!!

みんなが

血を吸われてん

だ!!

チッ

急げ!!

急げ!!

明ここは

俺が戦う!!

お前は

みんなを

舟にのせろ!!

早く

この島から

脱出するんだ!!

明ァ!!

わかってるよ

兄貴!!

これでも

急いでるんだよ

さっさと来い!!

ユキを

舟にのせろっ!!

見たんだ

ここに来る

途中

!!

この島の

邪鬼は

すべて

こっちに

向かって来る

邪鬼を見た

雅が

操っていた

だが俺が奴を

倒した事により

暴走した

邪鬼が

邪鬼の制御が

できていない

ここに

向かって

来てるんだ

なっ

もう

くっ

来ちまった

ようだ

なんだよ!!

何が

起こって

んだ!?

この洞穴の

上で

頭でも

打ちつけて

るんだろう

この

洞穴を

壊す

つもりか!?

止んだ?

何処かに

行った

みたいだ

助かった!!

今の

うちに!!

うわあああ

なんの

騒ぎだ!?

村人カ

逃げて来る

ぞ!!

ひいっ

いいっ!!

なっ!!

でけェ!!

なんて

化け物だ!!

誰かっ!!

助けてくれ

ひっ

この

洞穴が

逃げろ!!

崩れ

そうだ!!

逃げろっ!!

奥だ!!

奥に逃げろ!!

喰われるぞ!!

兄貴!!

全員のったぞ

逃げるのは

今しかない!!

一緒に舟を

押してくれ!!

化け物が

入って来たら

みんな喰われちまう

待ってろ!!

なんだよ兄貴

どこへ行くんだ!?

オールが

ない...

明...

ケンちゃん!!

しゃべれん

のか!?

この舟を

こぐものが

ないんだ...

えっ!!

手伝え

エンジンだ

どうすれば

いっしゃ!!

オールの

代わりに

なるものは!?

兄貴!!

奴の横を

すげェ!!

すり

抜ける!!

よしっ

かかった

行くぞ!!

この島と

グェエエエ

家に

オサラバだ!!

帰るん

だ!!

島が

離れていく

ハハハ

ついに

やったぞ

出航だ!!

第四十八話

本土へ!!

やった!!

やったぞ

ついに

あの島から

脱出したぞ!!

本土へ

第四十九条

川下にて

帰るん

だ!!

ジャリッ

あの

丸メガネ

め...

俺の馬を

...

バァ

雅...

...様!?

頭...

ジャ!!

私の

頭...

雅様...

頭をどうする

つもりた

胸に

埋めた

!?

首を

斬られるとは

油断したぞ

丸メガネめ

雅様が

しゃべった

...

雅様が

復活

した!!

丸メガネ

この島を

甘く見るなよ

逃げ切れは

しない

思いしるが

いい

ここは

なっ兄貴

方角は

あってんの?

脱出不可能な

島なんだ

ああ

大丈夫だ

よく

俺たち

生きて

出られたよな

ああ

信じらん

ねェよ

ぽろっ

これで

帰れるんだ...

俺さ

実は

メグミに

内緒で

オオォ

金貯めて

たのよ

メグミ?

本土に置いてきた

加藤の彼女だよ

おおっ

やるじゃねェか

加藤

俺こんな

いいかげんな

性格だろ

だからたまには

誠意を見せなきゃ

って...

でもホラ

ガラに合わねェ

もんだから

ああ

帰りてェ

やっと

なんか

渡しそびれ

ちゃってよ

早く

帰りてェよ

メグミに

渡せるん

だなァ

俺らは

東京の大学で

女探しだな

ユキ...

そうだな

兄貴は

どうするの?

就職とか

すんの?

どうだろうな

プロロの

まずは

父さん母ちゃん

に会いたいかな

だが明

ああ

わかってる

よ兄責

まだ本土に

着いた訳じゃない

油断するなよ

ポン!!

俺はふと

行方知れずの

ポンの事を

考えた

お前が

座れ!!

嫌だ

嫌だ

本当にこのまま

ポンを置き去りに

して

お前が

一番

役立たず

なんだ

俺らだけ

助かっちゃって

いいんだろうが

!!

岩だ!!

気をつけ

ろっ!!

岩って

なっ

この辺

底が浅いのか?

彼岸島は

火山島

なんだ

!!

火山の噴火で

彼岸島が

できた時

その後

その岩が

隆起し

溶岩流が

周囲の海に

流れ込んで

岩になった

今では

彼岸島を

囲んでるって

訳だ

なるほど

よく見ると

岩だらけだ

ゆっくり

進もう

舟に穴でも

開けられたら

最悪だ

そうなった

らここで

死ぬか

あの島に

泳いで

戻るかだ

大丈夫

だよ

嫌な事

言うなよ

見ろよ

すげェ

でけェ岩が

あるぞ

オイ

こっちにも

でけェのあるぞ

あっ

あそこ

にも

目を凝らして

見るとけっこう

でかい岩が

あるな

って言うか

ちょうど

同じくらいの

間隔で彼岸島を

囲んでるぞ

不自然だな

なんか

増えてきて

ねェか

大きな岩

違う!!

この岩が

動いてる

ってのか!?

俺たち

囲まれてん

だ!!

加藤!!

なんだ

今のは!?

尻尾!?

コイツは

大きな岩

なんかじゃ

ない!!

尻尾が

ある!!

明ァ!!

ガンッ

邪鬼が

いるのは

なっ

陸の上

だけとは

限らんぞ

なんだこの

化け物は...イ!!

邪鬼は

海の中にも

いる

第四十九話

それも

うじやうじゃ

とな

んァ

この島

から

ハァ

逃げられると

思うなよ

丸メガネ

んァ

なんだ

この化け物は

なんだ..

...

邪鬼は

海の中にも

いる

...

ハッ

それも

ラじゃうじゃとな

...

邪鬼だ!!

俺たち

邪鬼に囲まれて

いるんだ!!

ひっ

なんで!?

ひいっ

なんで

こんな所に

邪鬼がいるん

だ!?

雅の奴だ

邪鬼が相手では

無理だ!!

引き返すぞ!!

人間が勝手に

彼岸島に出入り

できないように

するため

奴が島の周りに

門番を配置

したんだ

島に

戻るんだ!!

待って

くれ!!

ハッ

このまま

進もう

強行突破

だ!!

駄目だ

勝てる

訳がない

この邪鬼どもを

切り抜ければ

勝たなくても

いい

この包囲網さえ

抜け出せば

いいんだ

あとはもう

邪魔する奴は

いないはず

あと

一歩なんだ

あと一歩

踏んばる

だけなんだ

んッ

しゃがめ!!

明!!

尻尾が

くる!!

ふせろ!!

立ってると

危ない!!

おかしい

奴らの動きが

止まったぞ

エンジン音

さっき偶然

エンジンの

スイッチを

切っちゃっただろ

奴らは

多分

音に反応

するんだ

エンジン音が

止んでから

攻撃も止んだ

音を

立てなければ

ここを突破

できるって訳だな

兄貴

みんな

舟をおりろ

エンジンは

使えん

幸いここは

浅瀬だ

歩いて

舟を押すんだ

足かえく

水力

いたい...

いいか

みんな

絶対に

音を

たてるなゆっくり

コイツらに

感づかれたら

押すんだ

俺たち

どうなっち

まうんだろう

怖ェ

ちくしょう

怖ェよ

!!

すまん...

岩がすべるんだよ

大丈夫だ

奴らに

気づかれてない

加藤!!

何をやってん

だ!!

音を

たてるな

流れに

足とられるし

クソッ

水が

塩っからい

あと一歩

もう少しで

家に帰れる

寒い

なんて

冷える水だ

メグミ

待ってて

くれ

!!

岩場が

終わったぞ

もう

これ以上

押せねェよ

丸らは!?

大丈夫だ!!

もう姿が

見えない!!

乗れ!!

出発だ!!

!!

何か後ろから

音がする!!

もしかして奴ら

追って来てるのか!?

速ェ!!

このままじゃ

追いつかれちまう!!

くっ

エエエ

よしっ

一匹目は

しのいだ

!!

オイ!!

何か浮いて

きたぞ!!

魚のひれ?

...

見ろよ

あれ!!

あれだよ

あれ!!

前の方!!

そんな...

「だ!!

下にいる!!

れた!!

つか

うおっ

危ない!!

落ちるぞ!!

つかまれ!!

ポタッ

ひっ

駄目だ

捕まった!!

俺たち

喰われるんだ!!

ポケッ

ひいっ

そんなに

怖いか

丸メガネ

!!

この声は

雅!?

コイツ...

奴の脳波干渉で

操られているのか!?

言った

はずだ

お前に

私は

殺せないと

貴様

生きて

いやがったか

第五十話

ここで

お前らは

みんな

死ぬんだ

くっ

嫌だ!!

こんな所で

死んで

たまるか!!

第五十一条

舟ごと

持ち上げれば

手も足も

出せまい

残念だったな

丸メガネ

生きて

いやがったか

雅...

脳波干渉

だ...

この島の秘密を

知った者は

誰一人

生かしておく

訳にはいかん

雅の奴

生きていて

どこかで

この邪鬼を

操っているんだ

全員

ここで

死ね

ひいっ

なっ

明!!

俺たちは絶対

家に帰るん

だ!!

うおっ

危ない

大丈夫か

みんな!?

つかまれっ

くっ

いたぞ!!

明は!!

明はどこだ!?

まだ奴の

頭の上だ!!

あああ

あぁああ

そんな刀で

邪鬼が殺れると

思ったか

しあああ

あああぁ

じっ

邪鬼ども

エサだ!!

!!

エサ!?

喰らうが

いい!!

俺がエサ

だってのか!?

じボ

ゎあぁぁあ

嫌だ!!

死にたく

ない!!

あはははほ

喰われたく

ない!!

さっきまでの

威勢はどうした

怖いか

人間よ!!

ひいっ!!

己の非力を

嘆くがいい!!

ひいいぃいいっ

誰か

誰か!!

嫌だ!!

兄貴!!

うわあ

あああ

ユキ!!

明!!

助けて!!

ケン

ちゃん!!

早く!!

つかまれ!!

大丈夫か

明!!

兄貴!!

このまま

脱出しよう

島の外まで

行こう!!

駄目だ

早く

陸に上がらないと

みんなやられる

えっ

今は

彼岸島に

戻るんだ

何言ってんだよ

兄貴!!

そんな事

言うなよっ

どれだけみんなで

頑張ってきたと

思ってんだ!!

あとちょっと

じゃないか!!

あと

一歩で脱出

できるのに!!

またここまで

来れるとは

限らないんだぞ

やばい!!

舟が噛み

くだかれる!!

脱出は

諦めろ

この舟はもう

そんなには

もたない

生きてさえいれば

また脱出はできる

引かなくては

ならない時

ってのがある

次が

あるんだ

今はとにかく

生き延びる

それが

最優先だ

兄貴...

あの島に

ちくしょう

あの

吸血鬼の島に

また戻るのが

俺の力じゃ

結局

何もできない

のか!!

しまった

エンジンが

やられた!!

みんな

舟から

飛び降りろ

やばい!!

爆発

するぞ!!

島まで

全力で

泳ぐんだ!!

大丈夫だ

「加

奴ら音に敏感

だったからな

あの邪鬼どもは

もう追っては

来ない

さっきの爆発音で

聴覚が麻痺し

俺たちを

見失ったんだろう

...

みんな

ちりちりに

なっちゃった

...

大丈夫さ

島のどこかに

漂着してるよ

俺たちのようにな

俺のせいだ

あの時俺に

邪鬼を倒せる

力があれば

兄貴

結局

みんな

彼岸島から

脱出できな

かったんだな

お前は十分

頑張った

力だ

もっと俺に

力があれば

強く

強く

なりたい

本当に

強く

なりたい

のか

もう一度

この島を

脱出するんだ

強くならなきゃ

駄目なんだ

強くなって

みんなを

捜し出して

わかった

ついて来い

えっ

強く

なりたいん

だろ

少々

危険だが

お前に

会わせたい

男がいる

俺の

師匠だ

もっと強く

そんなことは

強く

なりたい

わかった

ついて

来い

俺の

師匠だ

お前に

会わせたい

男がいる

師匠!?

兄貴に

師匠が

いるのか!?

兄貴の

師匠って!?

そもそもこの島に

俺たち以外の人間が

いるのか!?

抵抗組織が

あるんだ

2年前

雅の奴が島中に

吸血鬼ウィルスを

まさ

村人を

吸血鬼にした

その事はすでに

話したな

ああ

そんな者たちが

村を捨て

山にこもり

だが

俺のように

感染を

免れた者もいる

吸血鬼に対する

抵抗組織を

作ったんだ

とはいえ

その後何度も

吸血鬼の鼓撃を

喰らい

そんな

そんな組織が

この島に!!

生き残ったのは

ほんの一握り

だけだかな

その生き残りの一人

抵抗組織のリーダー

俺に

その人が

俺の師匠だ

この島で

生きる術を

教えてくれた

男だ

少々

危険な男だが

強くなりたい

のならば

会ってみる

価値はある

大丈夫か?

もう2日も

歩きっぱなしだからな

ちょっと

休んでくか?

何言ってんだ

兄貴

ンな事

言ってると

おいてくぞ

ハハハ

言うじゃ

ないか

その意気だ

それより兄貴

早く着かないと

吸血鬼に

見つかるぞ

安心しろ

もうすぐだ

ここ?

山寺?

こんなあばら屋に

人が住めるのか?

なんか

うすきみ

悪いな

ちょっと

ここで

待ってろ

師匠を

呼んで来る

ふう...

しかし

疲れた...

床が

冷たい...

!!

しまった

なんだ

この小僧は

どこから

入って来た?

油断した!!

待て!!

殺すな!!

兄貴!!

ど..もう一人

誰だ?

そいつは

篤の弟だ!!

人間だ!!

ほう

篤の弟か

こんな島に

来ちまうとは

とんだ

災難だな

人間だ!!

コイツら

人間だ!!

この島に

本当に

人間が..

仲間が

いるんだ!!

兄貴か頭を

下げている

あれが

兄貴の

師匠か!?

強く

なるんだ!!

しいいいぃいっ

教えてくれ

兄貴の師匠

俺に

この島で

生き抜く術を!!

早く

兄貴の師匠に

俺を

紹介して

くれよ

今ケン坊たちの

捜索を頼んできた

彼らに

まかせておけば

安心だ

今は体調が

すぐれない

らしい

今日のところは

休んでおけ

との事だ

なっ

慌てるな

眠れる時に

寝ておく

それもこの島で

生き抜く術の

一つだ

わかったな

!!

なんだよ

これ

ふとん!?

俺ふとんで

寝ていいのか!?

ああ

ゆっくり

休め

すげェ

やわらけェ!!

それに

あったけェ!!

あんまり

はしゃぐなよ

ハッ

ハハハツ

嘘みてェ

だよ

こんな...

こんな

おふくろ...

明?

今まで

俺さ...

おふくろが

毎日ふとん

干してるのに

一度も

感謝した事

なかったんだ

明...

さあ

もう寝ろ

うん

おやすみな

おやすみ

ウガァァァ

スー

なっ

なんだ

今の声は!!

ウガァアア

ウガア

あっちが

地下?

地下?

コッ

地下牢か?

なんで

こんな所に

...

化け物だ!!

なんで

こんな所に

いるんだ!?

んっ

...

!!

お面!?

お面を

被っている

のか!?

もしかして

人間か!?

発作が

おさまった

ようだ

お面を被った

人間なのか!?

兄貴!!

なんなんだ

コイツは!?

正気に

戻られたぞ!!

はずせ!!

ガチャ

師匠

お久しぶり

です

えっ

篤か

まだ

生きて

いたか

師匠!!

コイツが

兄貴の

師匠!!

なんだ

小僧

お前は

ワシに

なんの用だ

第五十二話

第六巻

予告

時はあまり

彼岸島°第七巻

にも残酷

命は哀しみ

そだ満ちてい

松本光司

Dresenied.by

試練の第七巻

二〇〇四年夏発売予定!!

ビタビタと叩きに通り来るしでの様子。

さらに子期せぬ敵この遭遇!!

この試練を乗り越えねば

彼岸島では生き残れない

再びこの島から脱出するため

強くなることを決意したのだが、

新たな敵・ビ者が立ちはだかる

予備・本体五六〇円【税込】発行/議設社

ご予約はお近くの責店へお早めに!!

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東京都文京区音羽2[12]の

講談社「ヤングマガジン」編集部

「郵便番号112-8001

ヤングマガジン2003年第32号、2004年第1

号〜第10号の掲載分を収録しました。

ヤンマガKC係

ヤンマガKC

がんじま

彼岸島の

2004年4月6日、第1刷発行

定価はカバーに表示してあります。

若者松本光司

発行者五十嵐隆夫

発行所、株式会社講談や

東京都文京区音羽2[12]の

郵便番号11218001

でもそれは

豊国印刷株式会社

図書印刷株式会社

印刷所

製茶所株式会社国宝社

C松本光司.2004年

本書の戦闘地方フレームは素作権法下手の段外を踏き押しられています。

inted.indapan

講談社

結果部の3-539513461

販売部(03)539513608

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15日N4-06-361224-4